JP2014176556A - 美容装置、および美容方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信端末器を利用して美容処理を行なう際に、入出力端子におけるパルス電流の出力強度を美容処理に適合する強さに設定する。美容処理が終了した状態では出力強度を初期値あるいは前回設定値以下にリセットして、大音量の音楽信号が出力されるのを防ぐ。
【解決手段】通信端末器1と、美容キット2と、アプリケーションとを含む。美容キット2は、コネクター4と、低周波パルス電流を肌面に作用させる肌電極5・6と、認識信号を生成する信号帰還回路13とを備えている。アプリケーションは、美容キット2が入出力端子3に接続されているか否かを、信号帰還回路13から出力された認識信号の有無で判定する。美容キット2の使用時には、低周波パルス電流の出力強度を美容処理に適合する強さに設定する。美容キット2の不使用時には、入出力端子3から出力される信号電流の信号強度を通常値以下にリセットする。
【選択図】図1
【解決手段】通信端末器1と、美容キット2と、アプリケーションとを含む。美容キット2は、コネクター4と、低周波パルス電流を肌面に作用させる肌電極5・6と、認識信号を生成する信号帰還回路13とを備えている。アプリケーションは、美容キット2が入出力端子3に接続されているか否かを、信号帰還回路13から出力された認識信号の有無で判定する。美容キット2の使用時には、低周波パルス電流の出力強度を美容処理に適合する強さに設定する。美容キット2の不使用時には、入出力端子3から出力される信号電流の信号強度を通常値以下にリセットする。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば多機能携帯電話に保存された施療信号をソースにして低周波パルス電流を生成し、生成されたパルス電流を肌電極を介して肌面に作用させる美容装置、および美容方法に関する。
この種の美容装置は特許文献1に公知である。そこでは、多機能携帯電話(スマートフォン)、アイフォン(登録商標)、ipod touch(登録商標)などに代表される情報通信端末や音楽プレーヤー(以下、単に通信端末器と言う。)のイヤフォン端子に肌電極を備えた美容キットを接続し、肌電極から出力される低周波パルス電流を肌面に作用させて美容処理を行なっている。通信端末器は、例えば施療信号となる音楽ファイルを記録するメモリー部と、再生された音楽信号をソースにして低周波パルス電流を生成するアプリケーションを備えている。
特許文献1の美容装置によれば、低周波パルス電流を生成し出力するための専用の美容器具を購入する必要もなく、美容キットと美容液を用意するだけで通信端末器を利用して手軽に美容処理を行なうことができ、美容処理に並行して音楽を聞くこともできる。しかし、この種の通信端末器のイヤフォン端子における出力信号の強度は、イヤフォンを適度に駆動できればよい程度の比較的弱い出力強度(電圧)に設定してある。そのため、通常の音量で音楽を聴く場合と同じ程度の低周波パルス電流をイヤフォン端子を介して肌電極から出力したとしても、肌に充分な刺激や施療を与えることはできず美容処理を的確に行なえない。
美容処理を的確に行なうには、イヤフォン端子における出力強度を最大にする必要があるが、通常、音楽ファイルを再生するときの音楽信号の強度の調整は、アンプ付き外部スピーカーやイヤフォンに付属して設けられたボリュームの側で行うようになっている。そのため、イヤフォン端子における出力強度を、直接的に必要な強度にすることはできない。音楽再生用、あるいは美容処理用のアプリケーションの出力設定を変更して、イヤフォン端子の出力強度を最大値に設定することは可能であるが、美容処理が終了したのちに音楽を聴く場合に問題がある。美容処理が終了したときのイヤフォン端子の出力強度は最大状態になっているので、その状態のままで音楽を聴くことがあれば、大音量の音声がアンプ付き外部スピーカーやイヤフォンから出力され、鼓膜などの聴覚器を傷めるおそれがある。また、外部スピーカーやイヤフォンに過大な駆動負荷がかかるためスピーカーやイヤフォンが早期に劣化し、あるいは甚だしい場合には破損するおそれがある。
本発明の目的は、美容キットが入出力端子に接続された状態と、入出力端子から分離された状態とを判定できる美容装置を提供することにある。そして、通信端末器を利用して美容処理を行なう際に、美容キットが入出力端子に接続された状態であると判定した場合には、入出力端子における出力強度を美容処理に適合する強さに自動設定でき、さらに、美容キットが入出力端子から分離された状態、あるいは美容処理が終了した状態では、出力強度を初期値あるいは前回設定値以下の状態にリセットして、大音量の音楽信号が出力されるのを防止できる美容装置を提供することにある。
本発明の目的は、美容キットが接続されていることを認識し、美容キットが接続された状態でのみ入出力端子における出力強度を美容処理に適合する強さに設定して、ユーザーが本来の目的で通信端末器を使用するときの、ユーザー保護を確実に行える美容装置を提供することにある。
本発明の目的は、本発明に係る美容装置を用いた美容方法を提供することにある。
本発明の目的は、美容キットが接続されていることを認識し、美容キットが接続された状態でのみ入出力端子における出力強度を美容処理に適合する強さに設定して、ユーザーが本来の目的で通信端末器を使用するときの、ユーザー保護を確実に行える美容装置を提供することにある。
本発明の目的は、本発明に係る美容装置を用いた美容方法を提供することにある。
本発明に係る美容装置は、施療信号用の入出力端子3を備えた通信端末器1と、入出力端子3に接続される美容キット2と、通信端末器1にインストールされて美容キット2の作動状態を制御するアプリケーションとを含む。美容キット2は、入出力端子3に接続されるコネクター4と、入出力端子3から出力される低周波パルス電流を肌面に作用させる肌電極5・6と、入出力端子3から出力される信号電流をソースにして認識信号を生成し、入出力端子3を介してアプリケーションに出力する信号帰還回路13とを備えている。アプリケーションは、美容キット2が入出力端子3に接続された状態と、入出力端子3から分離された状態とを、信号帰還回路13から出力された認識信号の有無で判定するように構成してあることを特徴とする。
美容キット2が入出力端子3に接続された状態では、入出力端子3から出力される低周波パルス電流の出力強度を、アプリケーションで美容処理に適合する強さに設定する。ここで、美容処理とは、美容施術や肌測定などを含む。
美容キット2が入出力端子3から分離された状態では、入出力端子3から出力される信号電流の信号強度が初期値あるいは前回設定値以下にリセットされるように、入出力端子3における出力強度をアプリケーションで制御する。
コネクター4は、コネクターピン9と、コネクターピン9を支持するコネクターボディ10とを備えている。コネクターボディ10の内部に信号帰還回路13を設ける。
通信端末器1の入出力端子3は、第1・第2の出力端子15・16と、入力端子17と、グランド端子18とを備えている。コネクター4に、前記各端子15〜18に対応する第1・第2の入力端子19・20と、出力端子21と、グランド端子22を設ける。肌電極は、プラス肌電極5とマイナス肌電極6とで構成されて、コネクター4の第1・第2の入力端子19・20のいずれか一方19とプラス肌電極5とが接続され、マイナス肌電極6がグランド端子22に接続されている。信号帰還回路13は、コネクター4の第1・第2の入力端子19・20の他方20と、コネクター4側の出力端子21との間に設けられて、他方の入力端子20から出力される信号電流をソースにして認識信号を生成する。
通信端末器1はタッチパネル式スマートフォンで構成されて、そのディスプレイ25に美容キット2の動作モードおよび動作強度を調整する制御画面を表示、選択できる。ディスプレイ25の制御画面上で選択された動作モードを選択して、プラス肌電極5とマイナス肌電極6との極性を切換える。これにより、プラス肌電極5とマイナス肌電極6とで交互に美容処理を行なう。
入出力端子3の第1・第2の出力端子15・16のいずれか一方15から低周波パルス電流を出力し、残る他方の出力端子16から音声信号を出力する。図5に示すように、コネクター4の第2入力端子20に信号帰還回路13と美容キット2側のイヤフォン端子31とを接続する。美容キット2の作動時に、美容キット2側のイヤフォン端子31にイヤフォンジャックを接続することにより、イヤフォン30で音楽ファイルを聴取できるようにする。
図5に示すように美容キット2に、増幅回路33と同回路33を駆動する電源34とを設ける。増幅回路33は、コネクター4とプラス肌電極5との間に配置されて、入出力端子3の第1・第2の出力端子15・16のいずれか一方から出力された低周波パルス電流を増幅してプラス肌電極5に出力する。
本発明に係る美容方法においては、上記の美容装置を使用して美容処理を行なうことを特徴とする。美容処理とは、美容施術や肌測定などをいう。
また、上記の美容処理は、皮膚外用剤組成物を塗布した皮膚に使用することを特徴とする。
本発明においては、通信端末器1と、美容キット2と、通信端末器1にインストールされるアプリケーションなどで美容装置を構成した。また、美容キット2は、通信端末器1の入出力端子3に接続されるコネクター4と、入出力端子3から出力される低周波パルス電流を肌面に作用させる肌電極5・6と、入出力端子3から出力される信号電流をソースにして認識信号を生成する信号帰還回路13などで構成した。そのうえで、美容キット2が入出力端子3に接続された状態と、入出力端子3から分離された状態を、信号帰還回路13から出力された認識信号の有無によってアプリケーションで判定できるようにした。このように、美容キット2が通信端末器1の入出力端子3に接続されているか否かをアプリケーションの側で判定すると、美容キット2が入出力端子3を介して通信端末器1に適正に接続された状態においてのみ美容処理を行なうことができる。
美容キット2が入出力端子3に接続された状態では、入出力端子3から出力される低周波パルス電流の出力強度を、アプリケーションで美容処理に適合する強さに設定できるようにした。このように、入出力端子3から出力される低周波パルス電流の出力強度を、アプリケーション側で美容処理に適合した充分に大きな値に設定すると、肌に必要かつ充分な刺激を与えて美容処理を的確に行なうことができる。また、アプリケーション側で入出力端子3における出力強度を自動的に設定するので、ユーザーの手を煩わせる必要もなく美容処理を簡便に行なえる。
また、美容キット2が入出力端子3から分離された状態では、入出力端子3から出力される信号電流の信号強度を、アプリケーションで初期値あるいは前回設定値以下にリセットするので、美容処理が終了した直後に音楽ファイルを再生するような場合であっても、大音量の音楽信号が出力されるのを確実に防止できる。従って、大音量の音声がイヤフォンから出力されて、鼓膜などの聴覚器を傷め、あるいはイヤフォンに過大な駆動負荷がかかって早期に劣化するなどの不具合を一掃できる。
さらに、信号帰還回路13から出力された認識信号を、アプリケーションが認識した状態でのみ、入出力端子3における低周波パルス電流の出力強度を美容処理に適合する強さに設定するので、ユーザー保護を確実に行える。これは、美容キット2を使用しない状況で、誤って美容処理用のアプリケーションが起動された場合であっても、アプリケーションが認識信号を認識しない限りは、入出力端子3における出力強度が増強されることはなく、従って、誤操作に伴って大音量の音声がイヤフォンから出力されるのを確実に防止して、本来の目的で通信端末器1を使用する際のユーザー保護を確実に行えるからである。
コネクターピン9とコネクターボディ10でコネクター4を構成し、コネクターボディ10の内部に信号帰還回路13を設けると、信号帰還回路13を独立した専用のホルダー内に配置する場合に比べて、美容キット2の全体構造を簡素化しコンパクト化できる。また、通信端末器1の入出力端子3に対して、ぐらつくことのない状態で確りと接続されるコネクターボディ10の内部に信号帰還回路13を設けるので、信号帰還回路13が塵埃の付着や断線によって動作不良に陥るのを良く防止して、認識信号の出力を常に安定した状態で行える。
肌電極を構成するプラス肌電極5を、コネクター4の第1・第2の入力端子19・20のいずれか一方19に接続し、マイナス肌電極6をグランド端子22に接続すると、プラス肌電極5に供給された低周波パルス電流を肌面に作用させて美容処理を行なうことができる。従って、プラス肌電極5の肌面に対する装着位置を次々とずらして美容処理を行なうことにより、イオン導入やイオン導出などの美容処理を肌面全般にわたって迅速に行える。また、信号帰還回路13は、コネクター4の第1・第2の入力端子19・20の他方20から出力される信号電流を利用して認識信号を生成するので、信号帰還回路13の回路構造を単純化し、その分だけ美容キット2の全体コストを削減できる。さらに、肌電極5の影響を受けない他方の入力端子20の低周波パルス電流を、信号帰還回路13を介して通信端末器1の側へ帰還させるので、帰還信号と源信号の比較および参照をアプリケーションで容易に行うことができる。なお、肌電極5が接続される側の入力端子19の低周波パルス電流を、信号帰還回路13を介して通信端末器1の側へ帰還させる場合には、アプリケーションによる帰還信号と源信号の比較および参照するのが困難となる。これは、前記一方の入力端子19から出力される電流は、ふたつの肌電極5・6を通過する際の肌のインピーダンスにより波形が変形し、入力時の波形と異なるため、この入力信号を信号帰還回路13を介して入力端子17に帰還させても、アプリケーションは源信号と帰還信号を比較および参照するのが困難となるからである。
通信端末器1が、タッチパネル式スマートフォンで構成してある場合には、そのディスプレイ25に制御画面を表示して、ディスプレイ25上で直接的に動作モードや動作強度などの設定等を速やかにしかも簡便に行える。また、設定された動作モードに従って、プラス肌電極5とマイナス肌電極6との極性をアプリケーションで切換えるようにすると、プラス肌電極5とマイナス肌電極6とで交互に美容処理を行なって、肌面全般の美容処理をさらに短時間で迅速に行なうことができる。
音声信号を出力されるコネクター4の第2入力端子20に、信号帰還回路13と美容キット2側のイヤフォン端子31とを接続すると、美容キット2の作動時に、美容キット2側のイヤフォン端子31に接続したイヤフォン30で音楽ファイルを聴取できる。そのため、一連の美容処理を好みの音楽を聴きながらリラックスした状態で行なうことができる。
美容キット2に増幅回路33と電源34とを設けると、入出力端子3における信号出力強度が極端に小さな通信端末器1を利用して美容装置を構成する場合であっても、低周波パルス電流を増幅回路33で充分な出力強度に増幅してプラス肌電極5に供給できる。従って、信号出力強度が極端に小さな通信端末器1を使用せざるを得ない場合であっても、プラス肌電極5で肌面に充分な刺激を与えて美容処理を確実に行える。
本発明の美容方法においては、美容キット2を通信端末器1に接続し、通信端末器1の入出力端子3から出力される低周波パルス電流で、肌に必要かつ充分な刺激を与えて、イオン導入やイオン導出などの美容処理を肌面全般にわたって行うことができる。また、皮膚外用剤組成物を塗布した状態の皮膚に対して、美容キット2で美容処理をおこなうことにより、イオン導入やイオン導出などの美容処理を、さらに効果的に行なうことができる。
(実施例) 図1ないし図3は、本発明に係る美容装置の実施例を示す。図1において美容装置は、通信端末器1と、通信端末器1に接続される美容キット2と、通信端末器1にインストールされて、美容キット2の作動状態を制御するアプリケーションなどで構成する。この実施例における通信端末器1はタッチパネル式のスマートフォンからなり、その周囲上部に音声信号を出力し、あるいは音声信号を入力するための入出力端子3が設けてある。通信端末器1の表面にはディスプレイ25が設けてあり、筐体の裏面側にはスピーカー26が配置してある。
美容キット2は、コネクター4と、一対の肌電極5・6と、これら3者4・5・6を接続する給電リード7などを備えている。コネクター4は、4端子型のコネクターピン9と、コネクターピン9を支持するコネクターボディ10とを備えている。コネクターボディ10の内部には、美容キット2が入出力端子3に接続してあることをアプリケーションに認識させるための信号帰還回路13が設けてある。この信号帰還回路13は、コネクターボディ10の内部に設けてあることが好ましいが、別体で設けるようにしても良い。
図2に示すように入出力端子3は、施療信号や音楽信号(音声信号)を出力する第1・第2の出力端子15・16と、音声信号を入力する入力端子17と、グランド端子18とを備えている。第1・第2の出力端子15・16のうち、第1出力端子15は音楽信号をソースにしてアプリケーションで加工された低周波パルス電流を出力し、第2出力端子16はRチャンネル側の音楽信号を出力する。これらの各端子15〜18に対応して、コネクター4の側には第1・第2の入力端子19・20と、出力端子21、およびグランド端子22とが設けてある。図2おいて破線で示す導通路28・29は、美容キット2を使用しているとき、各肌電極5・6に駆動電流が供給されていることを検知するための通電検知用の導通路である。
肌電極5・6は、ゴムまたは軟質プラスチックで形成したパッドホルダー5a・6aの片面に、導電性の電極板5b・6bを配置して構成してあり、各電極板5b・6bに給電電リード7が接続してある。一対の肌電極5・6のうち、前者電極はプラス肌電極5として機能し、後者電極はマイナス肌電極6として機能する。そのため、プラス肌電極5はコネクター4の第1入力端子19に接続されており、マイナス肌電極6はコネクター4のグランド端子22に保護抵抗27を介して接続されている。なお、低周波パルス電流は、アプリケーションの作動モードに応じて、プラス肌電極5とマイナス肌電極6に対して極性を反転した状態で供給できる。
信号帰還回路13は、例えば、フィルタやインピーダンス変換素子などで構成してあり、第2出力端子16から出力される音楽信号を受けて認識信号を生成する。さらに、生成した認識信号をコネクター4の出力端子21を介して通信端末器1側へ出力する。信号帰還回路13から出力される認識信号は、マイクロフォンを介して入力される音声信号とは明確に異なる信号であることが必要である。例えば、認識信号を可聴域の音声信号より周波数が充分に高い信号として生成することにより、音声信号と区別できるようにしてある。なお、信号帰還回路13における認識信号の帰還法としては、直接帰還法と変換帰還法とがあり、直接帰還法においては、第2出力端子16から出力される信号をそのまま入力端子17を介して通信端末側へ出力する。また、変換帰還法においては、第2出力端子16から出力される信号を信号帰還回路13で受信して変換し、変換された信号(例えば、オリジナルのパルス信号、または予め登録されたIDコード)を入力端子17を介して通信端末側へ出力する。
上記のように、信号帰還回路13で生成した認識信号を通信端末器1側へ戻すと、入力端子17における認識信号の有無によって、アプリケーションは美容キット2がコネクター4を介して入出力端子3に接続されている状態であることを認識できる。あるいは、美容キット2のコネクター4が入出力端子3から分離された状態であることを認識できる。アプリケーションは、入力端子17における認識信号の有無に応じて、入出力端子3における出力強度を大小に制御する。
具体的には、美容キット2がコネクター4を介して入出力端子3に接続された状態では、入出力端子3とコネクター4を介して出力される低周波パルス電流の出力強度を、美容処理に適合する強さに設定する。市販されている殆どの通信端末器1の場合には、入出力端子3における音楽信号の出力の最大値が小さいので、入出力端子3の出力強度を最大値に設定して、低周波パルス電流の出力強度を充分に大きな値にする。これにより、肌に必要かつ充分な刺激を与えて美容処理を的確に行なうことができる。
また、コネクター4が入出力端子3から分離された状態では、入出力端子3を介して出力される音声信号の出力強度を、音楽ファイルを再生するときの初期値あるいは前回設定値と同じかこれより小さな値にリセットする。これにより、美容処理が終了した状態では入出力端子3における第1・第2の両出力端子15・16における信号出力強度を初期値あるいは前回設定値以下の状態に戻して、大音量の音楽信号が出力されるのを防止し、スピーカー26が大音量で駆動されるのを解消できる。また、信号帰還回路13から出力された認識信号を認識した状態でのみ、入出力端子3における低周波パルス電流の出力強度を美容処理に適合する強さに設定する。従って、美容キット2を使用しない状況で、美容処理用のアプリケーションが起動されたとしても、入出力端子3における音楽信号の出力強度が増強されることはなく、ユーザーが本来の目的で通信端末器1を使用するときのユーザー保護を確実に行える。
因みに、マイクロフォン付きのイヤフォンのイヤフォンジャックを通信端末器1の入出力端子3に接続した状態においては、入出力端子3側の各端子15〜18とイヤフォンジャックが、美容キット2のコネクター4を接続した場合と同様に接続されるが、入力端子17に認識信号が戻されることはない。また、マイクロフォンを介して音声信号が入力されたとしても、音声信号と認識信号には明確な違いがあるので、この場合にも入出力端子3における音楽信号の出力強度が増強されることはない。
ここで、上記構成の美容装置を用いた美容方法について説明する。美容キット2を使用する場合には、図3に示すように、コネクター4を通信端末器1の入出力端子3に接続したのち、アプリケーションを起動する。さらに、通信端末器1のディスプレイ25に表示された制御画面において、運転モードや運転時間を選択し、あるいは動作強度を調整する。例えば、イオン導出モードで美容キット2を使用する場合には、制御画面上のイオン導出モードを選択し、その作動時間や刺激強度を設定する。このように、動作モード等を設定することにより、入出力端子3の出力強度がアプリケーションの側で最大の値に設定される。
次に、化粧水が含浸された綿マットを肌面に密着させ、さらにその外面に各パッドホルダー5a・6aを密着させた状態で、イオン導出モード(イオンクレンジングモード)をスタートさせ、プラス肌電極5の側にプラス極性の低周波パルス電流を作用させる。これにより、プラス肌電極5の側でイオン導出を行って、肌面の毛穴、皺、あるいは襞部などに入込んでいた汚れを、プラス肌電極5側の面マットに吸着させて、肌面を清潔な状態に保持できる。所定の時間(3〜5分)が経過すると、自動的に低周波パルス電流の供給が停止されて、プラス肌電極5の位置を変更して再びイオン導出モードを行うか否かについて、入力待ちの状態となる。もう一度イオン導出モードを行う場合には、化粧水を補給し両肌電極5・6の貼付け位置をずらした状態で、イオン導出モードをスタートさせる。なお、所定時間(例えば1分)が経過するごとに、一対の肌電極5・6に対してプラス極性の低周波パルス電流を交互に作用させることができ、その場合には、両肌電極5・6の面マットに汚れを吸着させることができる。
一連のイオン導出モードが終了して、コネクター4が入出力端子3から取外されたら、入出力端子3における第1・第2の両出力端子15・16における信号出力強度をアプリケーションの側で初期値あるいは前回設定値以下の状態に戻して、美容処理用のアプリケーションによる制御を終了する。従って、美容処理の直後に誤ってアプリケーションが起動されたとしても、大音量の音楽信号が出力されるのを確実に防止できる。
上記のように、美容キットを使用する際には、大きく分けて使用準備段階と使用段階とがあり、各段階におけるアプリケーションの動作の詳細を、図4および図5に示すフローチャートに基づき説明する。図4に示す使用準備段階は、認識信号判定段階と施療動作セット段階とからなり、認識信号判定段階は、アプリケーションの起動によってスタートする。起動されたアプリケーションは、まず、通信端末器1の第1・第2の両出力端子15・16における信号出力強度を読み込み、その値を記憶しておく(S1)。このとき、通信端末器1の使用者が日頃どのような出力強度でイヤフォンを使用しているかをチェックし、これを記憶させておくとよい。次に、信号帰還回路13を駆動するための電力を出力し(S2)、所定の時間が経過する間に帰還信号が入力されたか否かを判定する(S3、S4)。所定の時間が経過したら(S3でYES)、美容キットが接続されていないとみなして、「美容キットを接続して下さい」と、警告表示をディスプレイ25に表示させ(S9)、再度アプリケーションが起動されるのを待つ。また、所定の時間が経過するまでに入力端子17に認識信号が入力されたら(S4でYES)、施療動作セット段階へと移行する。また、所定の時間が経過するまでに認識信号が入力されなかった場合(S4でNO)には、「美容キットを確認できない」旨の警告表示をディスプレイ25に表示して(S10)、S2に戻る。なお、S9やS10においては、ディスプレイ25によって警告表示を行うが、その必要はなく、音声やブザー音で警告案内してもよい。また、係る警告表示や警告案内を行って、あるいは行わずにアプリケーションを終了させてもよい。
施療動作セット段階においては、まず、ユーザーによって施療時間が入力されるのを待つ(S5)。さらに、施療強度の度合をどの段階にするかがユーザーによって入力されるのを待って(S6)、入力された出力強度を初期値から選択された値に変更する(S7)。この時点で、出力端子15・16から出力される低周波パルス電流の出力強度が、美容処理に適合する強さに設定される。この後、ディスプレイ25に表示してある、施療動作を開始するためのスタートボタンがオンされたか否かを判定し、スタートボタンがオンされた場合(S8でYES)には、図5に示す使用段階へ移行する。また、スタートボタンがオンされていない場合(S8でNO)には、待機状態を保持する。
施療動作実行段階(使用段階)においては、入力端子17に認識信号が入力されているか否かを再度判定し、認識信号が確認された場合(S11でYES)には、先に設定された施療時間のカウントを開始し(S12)、さらに施療状態であることをディスプレイ25に表示する(S13)。認識信号の確認(S11)と、施療時間のカウント(S12)と、施療状態の表示(S13)とは、施療時間が設定された値になるまでの間(S14でNO)繰返し行われる。また、施療動作実行段階に移行した直後、あるいは、施療が続行される間に、認識信号が確認されなかった場合(S11でNO)には、ディスプレイ25に「施療できません」の警告表示を表示して(S17)、出力端子15・16から出力される電流の出力強度をS1で記憶していた出力強度に戻し(S15)、さらに、施療が終了したことをディスプレイ25に表示して(S16)、施療動作実行段階を終了する。さらに、施療時間が設定された値になった場合(S14でYES)には、出力端子15・16から出力される電流の出力強度をS1で記憶していた出力強度に戻し(S15)、さらに、施療が終了したことをディスプレイ25に表示して(S16)、施療動作実行段階を終了する。
図6から図11に美容キットの別の実施例を示している。図6に示す美容キット2は、そのプラス肌電極5とマイナス肌電極6のそれぞれを、三つ葉のクローバ状に形成し、各電極板5b・6bの突端周縁に沿って面ファスナー40を設けるようにした。この美容キット2は、皮膚外用剤組成物、例えば、市販されている美容マスク41を顔肌に貼付け、その表面にプラス肌電極5とマイナス肌電極6を面ファスナー40で密着させて、イオン導入モードで使用することができる。美容マスク41は、目の周りおよび額を覆う上マスク42と、口および頬周りを覆う下マスク43とで構成してあり、いずれも不織布に化粧水(皮膚外用剤)を含浸させた状態で提供される。
上記のように、イオン導入モードで美容キット2を使用することにより、肌面に化粧水をしみ込ませて、肌面を湿潤で弾力のある状態に保持できる。なお、プラス肌電極5およびマイナス肌電極6は、上マスク42および下マスク43に対する装着位置を変更しながらイオン導入を行うことが好ましい。一連の美容処理が終了したら、美容マスク41を顔肌から取外して美容処理を終了する。
図7は美容キットの別の実施例を示す。そこでは、美容キット2を使用して美容処理を行なうとき、通信端末器1の付属品であるイヤフォン30を使用して、音楽ファイルを聴取できるようにした。先の実施例で説明したように、第1出力端子15は低周波パルス電流を出力し、第2出力端子16はRチャンネル側の音楽信号を出力している。そこで、第2出力端子16の導通路に美容キット2側のイヤフォン端子31を接続して、イヤフォン端子31から音楽信号を出力可能としている。イヤフォン端子31に供給される音楽信号はRチャンネルのみの音楽信号であるが、イヤフォン端子31の端子を一対設けて並列に接続しておくことにより、イヤフォン30のイヤフォンジャックをイヤフォン端子31に接続して、左右のイヤフォン30で再生されたモノラルの音楽を聴くことができる。なお、イヤフォン端子31は、コネクターボディ10に組込むことができるが、コネクター4とは別体の端子体として構成することができ、その場合には、別体に構成した端子体とコネクターボディ10とを出力リードで接続するとよい。また、イヤフォン30の耳(肌面)と接触する個所に、肌電極の対極電極を設けるようにすると、この対極電極を両肌電極5・6とは逆の極性とする構成をとることができ、美容処理の作動モード(とくにイオン導入モード)において、肌に対する美容効果(イオン導入)をより広い範囲に及ぼすことができる。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
市販されている通信端末器1のなかには、入出力端子3における音楽信号の出力の最大値が充分ではない機種が存在する。こうした機種では、入出力端子3における低周波パルス電流の出力強度をアプリケーションで最大値に設定したとしても、肌面に充分な刺激を与えられないことがある。このように、入出力端子3における低周波パルス電流の出力強度が低い場合に対応した美容キット2を図8に示している。
図8に示す美容キット2では、コネクター4の第1入力端子19とプラス肌電極5との間に、増幅回路33と、同回路33を駆動する電源(電池)34とを設けて、第1出力端子15から出力された低周波パルス電流を、増幅回路33で充分な出力強度に増幅してプラス肌電極5へ出力できるようにした。この場合の増幅回路33と電源34とは、先のイヤフォン端子31と同様に、コネクター4とは別体の増幅ユニット35として構成することが好ましく、その場合の増幅ユニット35とコネクターボディ10とは出力リード36で接続するとよい。また、増幅ユニット35に低周波パルス電流の増幅度合を調整するボリュームを設けておくと、美容処理の途中にボリュームを調整して、肌面に付与する刺激の度合を大小に調整することができる。
図9および図10は美容装置のさらに別の実施例を示している。この実施例は通信端末器1が携帯可能なパーソナルコンピュータやタブレット型のパーソナルコンピュータである場合を示しており、その入出力端子3は、ステレオフォニック信号を出力する出力端子3aと、音声入力用のマイク端子3bで構成してある。出力端子3aとマイク端子3bが個別に設けてあるのに対応して、美容キット2のコネクター4は、出力端子3aに着脱されるジャック4aと、マイク端子3bに着脱されるジャック4bとで構成してある。この実施例においては、給電リード7の中途部にホルダー38を設けて、その内部に信号帰還回路13を収容し、信号帰還回路13から出力された認識信号を、ジャック4bとマイク端子3bを介してアプリケーションに戻すようにした。図10に示すように、ジャック4aには第1入力端子19と、第2入力端子20と、グランド端子22が設けてあり、ジャック4bには出力端子21と、グランド端子22が設けてある。
図11は美容キットのさらに別の実施例を示している。そこでは、プラス肌電極5をグリップ45の上端一側に設け、マイナス肌電極6を通信端末器1のボディに装着した電極ホルダー46に設けた。使用時には、化粧水が含浸された綿マット47をプラス肌電極5の外面にあてがい、その周囲を電極ヘッド48に圧嵌装着したキャップ49で固定する。また、アプリケーションを起動したのち、片手でマイナス肌電極6を握り締め、グリップ45を他方の手で持った状態で綿マット47を肌面にあてがう。このように、片方の肌電極をグリップ45に設けると、綿マット47を肌面の任意の位置にあてがった状態で、あるいは綿マット47を肌面に沿って滑らせながら美容処理を的確に行なうことができる。なお、グリップ45には、美容処理の作動モード、作動時間、あるいは刺激強度を設定するためのスイッチを設けることができる。また、電極ヘッド48の内部に振動発生用の小型モータを配置して、美容処理時に振動を加えることができる。
ここで、美容処理とは、上記実施例のような美容装置(美容キット)を用いた美容施術だけでなく、肌の状態を評価する肌カメラなどを用いた肌測定などを含む。また、上記の実施例では、コネクター4がジャックである場合について説明したが、その必要はなくコネクター4はUSB端子やDock端子で構成してあってもよい。また、低周波パルス電流はコネクター4の第2入力端子20の側に供給してもよい。さらに、美容キット2は、通信端末器1に接続して使用する以外に、既存のイオン導入器やイオンクレンジング器などの美容機器に入出力端子を付加することにより、本発明の美容キット2を美容機器に接続して使用することができる。
1 通信端末器
2 美容キット
3 入出力端子
4 コネクター
5 肌電極
6 肌電極
13 信号帰還回路
15 入出力端子の第1出力端子
16 入出力端子の第2出力端子
17 入出力端子の入力端子
2 美容キット
3 入出力端子
4 コネクター
5 肌電極
6 肌電極
13 信号帰還回路
15 入出力端子の第1出力端子
16 入出力端子の第2出力端子
17 入出力端子の入力端子
Claims (10)
- 音声信号用の入出力端子(3)を備えた通信端末器(1)と、入出力端子(3)に接続される美容キット(2)と、通信端末器(1)にインストールされて美容キット(2)の作動状態を制御するアプリケーションとを含み、
美容キット(2)は、入出力端子(3)に接続されるコネクター(4)と、入出力端子(3)から出力される低周波パルス電流を肌面に作用させる肌電極(5・6)と、入出力端子(3)から出力される信号電流をソースにして認識信号を生成し、入出力端子(3)を介してアプリケーションに出力する信号帰還回路(13)とを備えており、
アプリケーションが、美容キット(2)が入出力端子(3)に接続された状態と、入出力端子(3)から分離された状態とを、信号帰還回路(13)から出力された認識信号の有無で判定するように構成してあることを特徴とする美容装置。 - 美容キット(2)が入出力端子(3)に接続された状態では、入出力端子(3)から出力される低周波パルス電流の出力強度が、アプリケーションで美容処理に適合する強さに設定する請求項1に記載の美容装置。
- 美容キット(2)が入出力端子(3)から分離された状態では、入出力端子(3)から出力される信号電流の信号強度が初期値あるいは前回設定値以下にリセットされるように、入出力端子(3)における出力強度をアプリケーションで制御する請求項1または2に記載の美容装置。
- コネクター(4)が、コネクターピン(9)と、コネクターピン(9)を支持するコネクターボディ(10)とを備えており、
コネクターボディ(10)の内部に信号帰還回路(13)が設けてある請求項1から3のいずれかひとつに記載の美容装置。 - 通信端末器(1)の入出力端子(3)が、第1・第2の出力端子(15・16)と、入力端子(17)と、グランド端子(18)とを備えており、
コネクター(4)に、前記各端子(15〜18)に対応する第1・第2の入力端子(19・20)と、出力端子(21)と、グランド端子(22)とが設けられており、
肌電極は、プラス肌電極(5)とマイナス肌電極(6)とで構成されて、コネクター(4)の第1・第2の入力端子(19・20)のいずれか一方(19)とプラス肌電極(5)とが接続され、マイナス肌電極(6)がグランド端子(22)に接続されており、
信号帰還回路(13)は、コネクター(4)の第1・第2の入力端子(19・20)の他方(20)と、コネクター(4)側の出力端子(21)との間に設けられて、前記他方の入力端子(20)から出力される信号電流をソースにして認識信号を生成している請求項1から4のいずれかひとつに記載の美容装置。 - 通信端末器(1)がタッチパネル式スマートフォンで構成されて、そのディスプレイ(25)に美容キット(2)の動作モードおよび動作強度を調整する制御画面を表示、選択できるようになっており、
ディスプレイ(25)の制御画面上で選択された動作モードを選択して、プラス肌電極(5)とマイナス肌電極(6)との極性を切換えることにより、プラス肌電極(5)とマイナス肌電極(6)とで交互に美容処理を行なう請求項1から5のいずれかひとつに記載の美容装置。 - 入出力端子(3)の第1・第2の出力端子(15・16)のいずれか一方(15)から低周波パルス電流が出力され、残る他方の出力端子(16)から音声信号が出力されており、
コネクター(4)の第2入力端子(20)に信号帰還回路(13)と美容キット(2)側のイヤフォン端子(31)とが接続されており、
美容キット(2)の作動時に、美容キット(2)側のイヤフォン端子(31)にイヤフォンジャックを接続することにより、イヤフォン(30)で音楽ファイルを聴取できる請求項5または6に記載の美容装置。 - 美容キット(2)に、増幅回路(33)と同回路(33)を駆動する電源(34)とが設けられており、
増幅回路(33)は、コネクター(4)とプラス肌電極(5)との間に配置されて、入出力端子(3)の第1・第2の出力端子(15・16)のいずれか一方から出力された低周波パルス電流を増幅してプラス肌電極(5)に出力する請求項5から7のいずれかひとつに記載の美容装置。 - 請求項1ないし8のいずれかひとつに記載の美容装置を使用することを特徴とする美容方法。
- 皮膚外用剤組成物を塗布した皮膚に使用することを特徴とする請求項9に記載の美容方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013053445A JP2014176556A (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 美容装置、および美容方法 |
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- 2013-03-15 JP JP2013053445A patent/JP2014176556A/ja active Pending
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