JP2014174468A - Circularly polarizing layer, laminate of circularly polarizing layer, spectacles, and 3d image appreciation system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、円偏光層、円偏光層の積層体、メガネおよび3D画像鑑賞システムに関する。より詳しくは、円偏光層、該円偏光層が2層以上積層された円偏光層の積層体、該円偏光層または該円偏光層の積層体を有するメガネおよび該メガネを有する3D画像鑑賞システムに関する。 The present invention relates to a circularly polarizing layer, a laminate of circularly polarizing layers, glasses, and a 3D image viewing system. More specifically, a circularly polarizing layer, a laminated body of circularly polarizing layers in which two or more circularly polarizing layers are laminated, glasses having the circularly polarizing layer or the laminated body of circularly polarizing layers, and a 3D image viewing system having the glasses About.
3DTVや3D映画システムは、鑑賞者の左右の目にそれぞれ左目用、右目用の異なる画像を見せることによって、3D感を感じさせるシステムである。その表示方式としては、シャッターメガネ方式やレンチキュラーレンズ方式、パララックスバリア方式などさまざま知られているが、その一つに、円偏光方式がある。円偏光方式では、表示機が、左右それぞれの目用の画像を、左右異なる円偏光で出射する。そして鑑賞者は、左右それぞれの目用に左右異なる円偏光板が装着されているメガネをかけて、画像を鑑賞することで、左目は左目用の画像のみが入射し、右目には右目用の画像のみが入射される。 The 3D TV and 3D movie system are systems that make a viewer feel the 3D feeling by showing different images for the left eye and the right eye, respectively, to the left and right eyes of the viewer. There are various known display methods such as a shutter glasses method, a lenticular lens method, and a parallax barrier method, and one of them is a circular polarization method. In the circularly polarized light system, the display emits images for the left and right eyes with different circularly polarized light. The viewer wears glasses with different left and right circular polarizing plates for the left and right eyes, and views the image, so that only the left eye image is incident on the left eye and the right eye is incident on the right eye. Only the image is incident.
こうした3Dメガネの円偏光板として、直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板や、コレステリック液晶を用いた円偏光板が知られている。3Dメガネの円偏光板は、コレステリック液晶がその選択反射波長近傍のみにおいて一方の円偏光のみを反射し、かつ反対方向の円偏光を透過できる性質を利用したものであり、3Dメガネの円偏光板としてはコレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層のみを単層もしくは積層で用いた円偏光板が用いられていた(例えば特許文献1や2参照)。
As such a circular polarizing plate for 3D glasses, a circular polarizing plate using a laminate in which a λ / 4 plate is bonded to a linear polarizing plate, and a circular polarizing plate using a cholesteric liquid crystal are known. The circularly polarizing plate of the 3D glasses utilizes the property that the cholesteric liquid crystal can reflect only one circularly polarized light and transmit the circularly polarized light in the opposite direction only in the vicinity of the selective reflection wavelength. For example, a circularly polarizing plate in which only a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase is used as a single layer or a laminate is used (see, for example,
このような状況のもと、3Dメガネの円偏光板としての性能を本発明者が試験した結果、直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板は、3D画像の鑑賞に良好な性能を示すものの、視野が暗いという欠点があることがわかった。本発明者が検討したところ、視野が暗いという欠点の原因は、従来の直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板は直線偏光板の吸収軸側だけでなく、透過軸側にも若干の光吸収性があるためであることが分かった。また、直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板は首傾斜時の色ずれの問題があることも知られている。 Under such circumstances, the inventors have tested the performance of 3D glasses as a circularly polarizing plate. As a result, a circularly polarizing plate using a laminate in which a λ / 4 plate is bonded to a linearly polarizing plate is a 3D image. Although it shows good performance for viewing, it has been found that there is a drawback that the field of view is dark. When the present inventor examined, the cause of the defect that the field of view is dark is that the circularly polarizing plate using a laminate in which a λ / 4 plate is bonded to a conventional linear polarizing plate is not only the absorption axis side of the linear polarizing plate. It has been found that this is because there is some light absorption on the transmission axis side. It is also known that a circularly polarizing plate using a laminate in which a λ / 4 plate is bonded to a linearly polarizing plate has a problem of color shift at the time of neck tilt.
これに対し、本発明者がコレステリック液晶層のみを単層もしくは積層で用いた特許文献1や2に記載の円偏光板を試験したところ、コレステリック液晶を用いるためにメカニズム上、上記のような直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板に特有の視野が暗くなる原因がなく、直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板よりも視野が明るいという利点があることが分かった。また、直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板は首傾斜時の色ずれの問題も大幅に抑制することができる。しかし、本発明者がコレステリック液晶層のみを単層で用いた円偏光板を試験したところ、従来の直線偏光板にλ/4板を貼合した積層体を用いた円偏光板と比べるとクロストーク特性が劣るという従来知られていなかった新規な課題があることが明らかになった。ここで、クロストーク特性とは、システムの不完全性により、観察者の目に反対の目用の画像が混入してしまう性質のことである。なお、3D画像鑑賞システムでは、左目には左目用の画像のみが入射し、右目には右目用の画像のみが入射することがより立体感を得るために理想的である。
On the other hand, when the present inventors tested the circularly polarizing plates described in
ここで、コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層を円偏光板として用いる場合、3D画像鑑賞システム以外の分野では、λ/4板などの位相差層とコレステリック液晶層を積層して用いた例が知られている(特許文献3〜7参照)。特許文献3には、コレステリック液晶層の選択反射波長の{(2n+1)/2}倍程度の位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いることで、大面積でも均一に所望の波長のみを効率的に反射できる電磁波反射部材を提供できることが記載されている。特許文献4には、正面位相差がほぼゼロで、法線方向に対して30°以上傾けて入射した入射光に対して、コレステリック液晶層の選択反射波長の1/8倍以上の位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いることで、法線方向に対し大きな角度で入射した光の透過を抑えることができ、正面輝度の向上と色付きを低減させることができる光学素子を提供できることが記載されている。特許文献5には、90〜200nmの面内方向のレターデーションRe、すなわちコレステリック液晶層の選択反射波長に対してある程度大きい割合の位相差を有する位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いることで、正面方向だけでなく斜めから見た場合も良好な視認性を有する光学フィルムを提供できることが記載されている。特許文献6には、1/4波長位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いることで、光学特性および耐熱特性に優れた偏光分離素子を提供できることが記載されている。特許文献7には、400〜700nmの透過光の略1/4波長の正面方向のレターデーションReを有する位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いることで、高温環境下に長期間曝されても透過スペクトルのシフトを起こしにくい輝度向上フィルムを提供できることが記載されている。
しかしながら、特許文献3〜7には位相差層をコレステリック液晶層に積層して用いた円偏光板を3D画像鑑賞システムのメガネの円偏光板として用いることについて、開示も示唆もなかった。
Here, when a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase is used as a circularly polarizing plate, a phase difference layer such as a λ / 4 plate and a cholesteric liquid crystal layer are laminated in a field other than the 3D image viewing system. Examples are known (see
However,
本発明が解決しようとする課題は、コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層を有し、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときに十分にクロストークを低減できる円偏光層を提供することである。 The problem to be solved by the present invention is a circularly polarizing layer having a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase and capable of sufficiently reducing crosstalk when used in glasses for a circularly polarizing 3D image viewing system. Is to provide.
本発明者らは、前記目的を解決すべく、鋭意検討した結果、コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層が完全な円偏光ではなく、わずかに楕円偏光した光を反射することに着目し、λ/4板などと比較して非常に微かな位相差を特定の範囲で有する位相差層を積層することによって、コレステリック液晶層の選択反射波長における円偏光透過率を小さくでき、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときに十分にクロストークを低減できる円偏光層を提供することができることを見出し、本発明の完成に至った。 As a result of diligent studies to solve the above-mentioned object, the present inventors have focused on the fact that the cholesteric liquid crystal layer formed by fixing the cholesteric liquid crystal phase reflects light that is slightly elliptically polarized, not completely circularly polarized. By laminating a retardation layer having a very slight phase difference in a specific range compared to a λ / 4 plate, the circularly polarized light transmittance at the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer can be reduced, and the circularly polarized light system The present inventors have found that it is possible to provide a circularly polarizing layer that can sufficiently reduce crosstalk when used in the glasses of the 3D image appreciation system.
上記課題を解決するための具体的な手段である本発明は、以下のとおりである。
[1] コレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層と、前記コレステリック液晶層と直接または等方性層を介して配置された位相差層とを有し、下記式(1)を満たすことを特徴とする円偏光層。
式(1)
(2.5/64) +n ≦ Re/λmax ≦ (6/64)+n
(式(1)中、Reは波長λmaxにおける前記位相差層の面内方向のレターデーション(単位:nm)を表し、λmaxは前記コレステリック液晶層の選択反射波長(単位:nm)を表し、nは0以上の整数を表す。)
[2] [1]に記載の円偏光層は、前記式(1)中のnが0であることが好ましい。
[3] [1]または[2]に記載の円偏光層は、前記コレステリック液晶層の選択反射波長λmaxが300nm〜2500nmであることが好ましい。
[4] [1]〜[3]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記コレステリック液晶層のコレステリック配向構造のらせん巻き数が8以上であることが好ましい。
[5] [1]〜[4]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記位相差層のチルト角が0°〜50°であることが好ましい(ただし、位相差層のチルト角とは、位相差層の屈折率の最大方向と、位相差層の表面とのなす角のことを言う)。
[6] [1]〜[5]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記位相差層のツイスト角が−100°〜100°であることが好ましい(ただし、位相差層のツイスト角とは、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分とは反対側の部分の表面における面内角から、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分の表面における面内角を差引いた値のことをいう。位相差層の表面の面内角とは、コレステリック液晶層の位相差層側の表面における液晶ダイレクター方向と、位相差層の屈折率の最大方向を位相差層の表面へ正射影した方向とのなす角度のことを言う。コレステリック液晶層の、位相差層側から見た、らせん回転方向と同じ回転方向を、位相差層の面内角の正の回転方向とする。)。
[7] [1]〜[6]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記位相差層が前記コレステリック液晶層よりも入射光側に配置されたことが好ましい。
[8] [1]〜[7]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記コレステリック液晶層が2層以上積層されたことが好ましい。
[9] [1]〜[8]のいずれか一項に記載の円偏光層は、前記位相差層が液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜であることが好ましい。
[10] [1]〜[9]のいずれか一項に記載の円偏光層が2層以上積層されたことを特徴とする円偏光層の積層体。
[11] 左眼用偏光層と右眼用偏光層とを有し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が右円偏光を反射し、かつ左円偏光を透過し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち他の一方が左円偏光を反射し、かつ右円偏光を透過し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が[1]〜[9]のいずれか一項に記載の円偏光層または[10]に記載の円偏光層の積層体を有することを特徴とするメガネ。
[12] [11]に記載のメガネは、前記コレステリック液晶層が左方向のねじれまたは右方向のねじれのコレステリック配向構造を有することが好ましい。
[13] [11]または[12]に記載のメガネは、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層がともに[1]〜[9]のいずれか一項に記載の円偏光層または[10]に記載の円偏光層の積層体を有することが好ましい。
[14] [11]〜[13]のいずれか一項に記載のメガネは、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が[1]〜[9]のいずれか一項に記載の円偏光層または[10]に記載の円偏光層の積層体を有し;
他の一方が[1]〜[9]のいずれか一項に記載の円偏光層または[10]に記載の円偏光層の積層体と、前記円偏光層または前記円偏光層の積層体の入射光側に配置されたλ/2層とを有することが好ましい。
[15] [11]〜[14]のいずれか一項に記載のメガネと、左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号を出力する映像駆動部とを有し、前記メガネの前記左眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記左眼用円偏光信号を透過させ、前記右眼用円偏光信号は反射させ、前記メガネの前記右眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記右眼用円偏光信号を透過させ、前記左眼用円偏光信号は反射させることを特徴とする3D画像鑑賞システム。
The present invention, which is a specific means for solving the above problems, is as follows.
[1] It has a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase, and a retardation layer arranged directly or via an isotropic layer with the cholesteric liquid crystal layer, and satisfies the following formula (1) A characteristic circularly polarizing layer.
Formula (1)
(2.5 / 64) + n ≦ Re / λmax ≦ (6/64) + n
(In the formula (1), Re represents retardation in the in-plane direction of the retardation layer at a wavelength λmax (unit: nm), λmax represents a selective reflection wavelength (unit: nm) of the cholesteric liquid crystal layer, and n Represents an integer of 0 or more.)
[2] In the circularly polarizing layer according to [1], n in the formula (1) is preferably 0.
[3] In the circularly polarizing layer according to [1] or [2], the selective reflection wavelength λmax of the cholesteric liquid crystal layer is preferably 300 nm to 2500 nm.
[4] In the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [3], the number of spiral turns of the cholesteric alignment structure of the cholesteric liquid crystal layer is preferably 8 or more.
[5] In the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [4], the retardation layer preferably has a tilt angle of 0 ° to 50 ° (provided that the retardation layer has a tilt angle). Is the angle between the maximum direction of the refractive index of the retardation layer and the surface of the retardation layer).
[6] The circularly polarizing layer according to any one of [1] to [5] preferably has a twist angle of the retardation layer of −100 ° to 100 ° (however, the twist of the retardation layer) The angle is a value obtained by subtracting the in-plane angle at the surface of the portion of the retardation layer in contact with the cholesteric liquid crystal layer from the in-plane angle at the surface of the portion opposite to the portion in contact with the cholesteric liquid crystal layer. The in-plane angle of the surface of the retardation layer means that the direction of the liquid crystal director on the surface of the cholesteric liquid crystal layer on the retardation layer side and the maximum refractive index direction of the retardation layer are aligned with the surface of the retardation layer. (An angle between the projected direction and the rotation direction of the cholesteric liquid crystal layer as seen from the retardation layer side is the same as the helical rotation direction as the positive rotation direction of the in-plane angle of the retardation layer.)
[7] In the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [6], the retardation layer is preferably disposed closer to the incident light side than the cholesteric liquid crystal layer.
[8] In the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [7], it is preferable that two or more cholesteric liquid crystal layers are laminated.
[9] The circularly polarizing layer according to any one of [1] to [8] is preferably a liquid crystal film in which the retardation layer has a fixed alignment of liquid crystal molecules.
[10] A laminated body of circularly polarizing layers, wherein two or more circularly polarizing layers according to any one of [1] to [9] are laminated.
[11] A left eye polarizing layer and a right eye polarizing layer, wherein at least one of the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer reflects right circularly polarized light and transmits left circularly polarized light. The other of the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer reflects left circularly polarized light and transmits right circularly polarized light, and the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer At least one of them has the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [9] or the laminate of the circularly polarizing layer according to [10].
[12] In the glasses according to [11], it is preferable that the cholesteric liquid crystal layer has a cholesteric alignment structure having a leftward twist or a rightward twist.
[13] In the glasses according to [11] or [12], the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer are both the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [9] or It is preferable to have the laminated body of the circularly-polarizing layer as described in [10].
[14] In the glasses according to any one of [11] to [13], at least one of the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer is any one of [1] to [9]. Or a laminate of the circularly polarizing layer according to [10];
The other one of the circularly polarizing layer according to any one of [1] to [9] or the laminated body of the circularly polarizing layer according to [10] and the circularly polarizing layer or the laminated body of the circularly polarizing layers. It is preferable to have a λ / 2 layer disposed on the incident light side.
[15] The glasses according to any one of [11] to [14], and a video driving unit that outputs a left-eye circular polarization signal and a right-eye circular polarization signal, and the left of the glasses An ophthalmic polarizing layer transmits the left-eye circularly polarized signal output from the image driving unit, reflects the right-eye circularly polarized signal, and the right-eye polarizing layer of the eyeglasses from the image driving unit. 3. A 3D image appreciation system, wherein the output circular polarization signal for the right eye is transmitted and the circular polarization signal for the left eye is reflected.
本発明によれば、コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層を有し、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときに十分にクロストークを低減できる円偏光層を提供することができる。 According to the present invention, there is provided a circularly polarizing layer having a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase and capable of sufficiently reducing crosstalk when used in glasses for a circularly polarizing 3D image viewing system. Can do.
以下、本発明の円偏光層、円偏光層の積層体、メガネおよび3D画像鑑賞システムの好ましい態様について説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
Hereinafter, preferred embodiments of the circularly polarizing layer, the laminate of the circularly polarizing layer, the glasses, and the 3D image viewing system of the present invention will be described.
The description of the constituent elements described below may be made based on typical embodiments of the present invention, but the present invention is not limited to such embodiments. In the present specification, a numerical range represented by using “to” means a range including numerical values described before and after “to” as a lower limit value and an upper limit value.
[円偏光層]
本発明の円偏光層は、コレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層と、前記コレステリック液晶層と直接または等方性層を介して配置された位相差層とを有し、下記式(1)を満たすことを特徴とする。
式(1)
(2.5/64) +n ≦ Re/λmax ≦ (6/64)+n
(式(1)中、Reは波長λmaxにおける前記位相差層の面内方向のレターデーション(単位:nm)を表し、λmaxは前記コレステリック液晶層の選択反射波長(単位:nm)を表し、nは0以上の整数を表す。)
このような構成により、本発明の円偏光層は、コレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層を有し、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときに十分にクロストークを低減できる。いかなる理論に拘泥するものでもないが、コレステリック液晶層のみを単層で用いた円偏光板を用いた3Dメガネのクロストーク特性の悪化の原因を本発明者が検討した結果、以下のような原因であることが分かった。コレステリック液晶は一般にコレステリックのらせんと回転方向、ピッチが一致した円偏光を反射するとされているが、実際は、完全な円偏光を反射するのではなく、わずかに楕円化した円偏光を反射する(Handbook of liquid crystals, Hans Kelker, Rolf Hatz, Verlag Chemie (1980)のp295の5〜7行目、p296の28、29行目など参照)。そのため、3D表示機側から完全な円偏光が入射しても、コレステリック液晶層によって円偏光が完全に反射され、遮蔽されるわけでなく、わずかに逆回転の円偏光もコレステリック液晶層を透過してしまい、観察者の目に本来遮蔽すべき回転方向の円偏光が入射してしまう結果、クロストーク特性が悪化する。
この対策として、コレステリック液晶層の前に、円偏光を楕円偏光に補正することができる位相差層を設置した本発明の円偏光層を用いると、コレステリック液晶層でより完全に反射しやすい楕円偏光を反射できる。すなわち、円偏光層全体としては、楕円化した円偏光ではなく、楕円化していない円偏光を反射するようになる。そのため、本発明の円偏光層を、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネ(3D画像用メガネ)の円偏光板に利用すると、クロストーク特性が改良される。
以下、本発明の円偏光層のより好ましい態様について、具体的に説明する。
[Circularly polarizing layer]
The circularly polarizing layer of the present invention has a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase, and a retardation layer arranged directly or via an isotropic layer with the cholesteric liquid crystal layer. ) Is satisfied.
Formula (1)
(2.5 / 64) + n ≦ Re / λmax ≦ (6/64) + n
(In the formula (1), Re represents retardation in the in-plane direction of the retardation layer at a wavelength λmax (unit: nm), λmax represents a selective reflection wavelength (unit: nm) of the cholesteric liquid crystal layer, and n Represents an integer of 0 or more.)
With such a configuration, the circularly polarizing layer of the present invention has a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase, and sufficiently reduces crosstalk when used in glasses for a circularly polarizing 3D image viewing system. it can. Although not bound by any theory, the present inventors have examined the cause of the deterioration of the crosstalk characteristics of 3D glasses using a circularly polarizing plate using only a cholesteric liquid crystal layer as a single layer. It turns out that. Cholesteric liquid crystals generally reflect circularly polarized light whose rotational direction and pitch coincide with the cholesteric helix, but in reality, it does not reflect completely circularly polarized light, but reflects slightly elliptical circularly polarized light (Handbook) of liquid crystals, Hans Kelker, Rolf Hatz, Verlag Chemie (1980), p295, lines 5-7, p296, lines 28, 29, etc.). Therefore, even if perfect circularly polarized light is incident from the 3D display side, the circularly polarized light is not completely reflected and shielded by the cholesteric liquid crystal layer, but slightly reversely polarized light is also transmitted through the cholesteric liquid crystal layer. As a result, circularly polarized light in the rotation direction that should be shielded by the eyes of the observer is incident, resulting in deterioration of the crosstalk characteristics.
As a countermeasure, when the circularly polarizing layer of the present invention in which a retardation layer capable of correcting circularly polarized light into elliptically polarized light is installed in front of the cholesteric liquid crystal layer, elliptically polarized light that is more easily reflected by the cholesteric liquid crystal layer. Can be reflected. That is, the entire circularly polarizing layer reflects not circularly polarized circularly polarized light but circularly polarized light that is not ellipticalized. Therefore, when the circularly polarizing layer of the present invention is used for a circularly polarizing plate of glasses (3D image glasses) of a circularly polarized 3D image viewing system, crosstalk characteristics are improved.
Hereinafter, a more preferable aspect of the circularly polarizing layer of the present invention will be specifically described.
<円偏光層の特性>
本発明の円偏光層は、該円偏光層に含まれる前記コレステリック液晶層の選択反射波長における、本来遮蔽すべき回転方向の円偏光の透過率(以下、選択反射波長透過率と言うこともある)は、前記コレステリック液晶層の選択反射波長によらず2.5%以下であることが、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネの円偏光板に利用したときにクロストークを十分に低減できる観点から好ましく、2.0%以下であることがより好ましく、1.5%以下であることが特に好ましい。本発明の円偏光層は前記選択反射波長透過率が、少なくとも波長550nmである場合において、上述の範囲であることが好ましい。さらに本発明の円偏光層は前記選択反射波長透過率が、波長450nmである場合および/または波長630nmである場合においても、上述の範囲であることがより好ましい。
なお、従来の映画用3Dメガネ(マスターイメージ社製)の選択反射波長透過率(クロストーク)は、波長が450nmである場合3.0%であり、波長が550nmである場合2.5%であり、波長が630nmである場合2.0%であった。
<Characteristics of circularly polarizing layer>
The circularly polarizing layer of the present invention has a transmittance of circularly polarized light in the rotational direction to be originally shielded at the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer included in the circularly polarizing layer (hereinafter also referred to as selective reflection wavelength transmittance). ) Is 2.5% or less regardless of the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer, it is possible to sufficiently reduce crosstalk when used for a circularly polarizing plate of glasses of a circularly polarizing 3D image viewing system. From the viewpoint, it is preferably 2.0% or less, and particularly preferably 1.5% or less. The circularly polarizing layer of the present invention preferably has the above-mentioned range when the selective reflection wavelength transmittance is at least a wavelength of 550 nm. Further, the circularly polarizing layer of the present invention preferably has the above-mentioned range even when the selective reflection wavelength transmittance is 450 nm and / or 630 nm.
The selective reflection wavelength transmittance (crosstalk) of conventional 3D glasses for movies (manufactured by Master Image) is 3.0% when the wavelength is 450 nm, and 2.5% when the wavelength is 550 nm. Yes, it was 2.0% when the wavelength was 630 nm.
<円偏光層の構成>
本発明の円偏光層の構成の一例を図面により説明する。ただし、本発明は図面により限定されるものではない。
以下の各図においては基材を有さない構成を記載しているが、本発明の円偏光層は、さらに基材を有していてもよく、基材を有さない構成に限定されるものではない。
図1は、本発明の円偏光層の一例を示した概略図であり、位相差層11の上に、コレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層1が積層された円偏光層21の態様を示す。位相差層は、コレステリック液晶層と直接または等方性層を介して配置される。例えば、図1のようにコレステリック液晶層1と位相差層11は直接(互いに接して、隣接して、と同義)配置されてもよい。図2のように、コレステリック液晶層1と位相差層11は等方性層41を介して配置されていてもよい。
図1に示す本発明の円偏光層は、3D画像鑑賞システムのメガネの少なくとも一方の眼用の偏光膜として用いることができる。なお、本発明の円偏光層および本発明の円偏光層の積層体について説明するとき、特に断りがない限り、一方の眼用の偏光層についてのみについての説明を意味する。例えば、後述する本発明のメガネでは、一方の眼用の偏光層として本発明の円偏光層に複数のコレステリック液晶層を積層したものを用いる場合は各コレステリック液晶層が同種のキラル剤を含むことが好ましいと説明することがあるが、このような説明は一方の眼用の円偏光層のみについての説明を意味するものである(もう一方の眼用の別の本発明の円偏光層については同種のキラル剤を含むことが好ましいとは限らない)。なお、この場合は後述のとおり、もう一方の眼用の偏光膜に用いられる別の本発明の円偏光層では当然ながら旋回性(キラリティ)が異なる別のキラル剤を用いることが好ましい。
図1に示す本発明の円偏光層を3D画像鑑賞システムのメガネとして用いる場合、前記位相差層が前記コレステリック液晶層よりも入射光側に配置されることが好ましい。このような配置とすることで、左眼用円偏光信号または右眼用円偏光信号である入射光の方向(位相差層およびコレステリック液晶層の表面に対して垂直方向)31側に位相差層11を配置し、左眼用円偏光信号または右眼用円偏光信号が位相差層を透過した後にコレステリック液晶層1に入り、コレステリック液晶層で反射されなかった透過光32が観察者の右眼または左眼に入射することとなる。
<Configuration of circularly polarizing layer>
An example of the configuration of the circularly polarizing layer of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the drawings.
In each of the following drawings, a configuration having no base material is described, but the circularly polarizing layer of the present invention may further have a base material and is limited to a configuration having no base material. It is not a thing.
FIG. 1 is a schematic view showing an example of a circularly polarizing layer of the present invention. An embodiment of a circularly
The circularly polarizing layer of the present invention shown in FIG. 1 can be used as a polarizing film for at least one eye of glasses of a 3D image viewing system. When the circularly polarizing layer of the present invention and the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention are described, the description only refers to the polarizing layer for one eye unless otherwise specified. For example, in the glasses of the present invention to be described later, when the polarizing layer for one eye uses a laminate of a plurality of cholesteric liquid crystal layers on the circular polarizing layer of the present invention, each cholesteric liquid crystal layer contains the same kind of chiral agent. However, such an explanation is meant only for the circularly polarizing layer for one eye (for the other circularly polarizing layer of the present invention for the other eye). It is not always preferred to include the same kind of chiral agent). In this case, as will be described later, it is naturally preferable to use another chiral agent having a different turning property (chirality) in the other circularly polarizing layer of the present invention used for the polarizing film for the other eye.
When the circularly polarizing layer of the present invention shown in FIG. 1 is used as glasses for a 3D image viewing system, it is preferable that the retardation layer is disposed on the incident light side with respect to the cholesteric liquid crystal layer. With such an arrangement, the phase difference layer on the side of the incident light (perpendicular to the surface of the phase difference layer and the cholesteric liquid crystal layer) 31 that is the circular polarization signal for the left eye or the circular polarization signal for the
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層を1層のみ有していても、2層以上有していてもよい。図3に、本発明の円偏光層が前記コレステリック液晶層を2層有する態様を示す。図3は、位相差層11の上に、コレステリック液晶層1aおよびコレステリック液晶層1bが積層された円偏光層21の態様を示す。図3のように、位相差層11およびコレステリック液晶層1aが互いに接して配置され、コレステリック液晶層1aおよびコレステリック液晶層1bは互いに接して配置されたことが好ましい。この際、位相差層11の位相差は式(1)中のλmaxをコレステリック液晶層1aのλmax値にとったものとなる。前記コレステリック液晶相を固定してなる光反射層の積層数は特に制限はなく、例えば1〜10層とすることができ、1〜5層が好ましく、1〜3層がより好ましい。
The circularly polarizing layer of the present invention may have only one cholesteric liquid crystal layer or two or more layers. FIG. 3 shows an embodiment in which the circularly polarizing layer of the present invention has two cholesteric liquid crystal layers. FIG. 3 shows an embodiment of a circularly
本発明の円偏光層は、さらに基材(不図示)を有していてもよい。前記基材としては特に制限はないが、前記コレステリック液晶層を製造するときに好ましく用いられる基材や、前記位相差層を製造するときに好ましく用いられる基材などを挙げることができる。前記基材の配置位置としては本発明の趣旨に反しない限りは特に制限はなく、コレステリック液晶層の位相差層側とは反対側の表面上(入射光に対して後ろ側)とすることができる。また、前記基材が等方性層である場合は、前記基材を前記コレステリック液晶層の位相差層側に配置してもよい。
基材は位相差層を兼ねてもよい。例えばコレステリック液晶層の基材が位相差層を兼ねてもよい。この際、基材は入射側になる。また、位相差層である別の基材をコレステリック液晶層の入射光側に配置させてもよい。
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層を製造するときに用いた基材や、前記位相差層を製造するときに好ましく用いられる基材を剥離して用いてもよく、一方の前記基材のみを剥離して用いてもよい。例えば、前記コレステリック液晶層を製造するときに用いた基材を本発明の円偏光層が有し、前記位相差層を製造するときに好ましく用いられる基材を剥離して用いる態様が好ましい。
The circularly polarizing layer of the present invention may further have a substrate (not shown). Although there is no restriction | limiting in particular as said base material, The base material used preferably when manufacturing the said cholesteric liquid crystal layer, the base material used preferably when manufacturing the said phase difference layer, etc. can be mentioned. The arrangement position of the base material is not particularly limited as long as it does not contradict the gist of the present invention, and may be on the surface opposite to the phase difference layer side of the cholesteric liquid crystal layer (back side with respect to incident light). it can. Moreover, when the said base material is an isotropic layer, you may arrange | position the said base material to the phase difference layer side of the said cholesteric liquid crystal layer.
The substrate may also serve as a retardation layer. For example, the base material of the cholesteric liquid crystal layer may also serve as the retardation layer. At this time, the base material becomes the incident side. Further, another base material that is a retardation layer may be disposed on the incident light side of the cholesteric liquid crystal layer.
The circularly polarizing layer of the present invention may be used by peeling off the substrate used when producing the cholesteric liquid crystal layer or the substrate preferably used when producing the retardation layer. Only the material may be peeled off. For example, an embodiment in which the circularly polarizing layer of the present invention has the base material used when the cholesteric liquid crystal layer is manufactured, and the base material preferably used when the retardation layer is manufactured is preferably used.
本発明の円偏光層は、前記位相差層のコレステリック液晶層と反対側に、λ/2位相差層を有してもよい。λ/2位相差層は、円偏光の回転方向を逆転させるため、このような構成にすると、円偏光層を単独で使用する場合と逆回転の円偏光層として使用することが可能となる。 The circularly polarizing layer of the present invention may have a λ / 2 retardation layer on the opposite side of the retardation layer from the cholesteric liquid crystal layer. Since the λ / 2 phase difference layer reverses the rotation direction of the circularly polarized light, such a configuration makes it possible to use the circularly polarized layer as a reversely rotated circularly polarizing layer.
<コレステリック液晶層>
本発明の円偏光層は、コレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層を有する。
前記コレステリック液晶層としては特に制限はないが、例えば、コレステリック配向構造のらせんピッチが一定のコレステリック液晶層を利用することができ、また、ピッチグラジエント技術により、コレステリック液晶のらせんピッチを膜厚方向に応じて変化させたコレステリック液晶層を利用することもできる。この際、位相差層(11)は式(1)中のλmaxを、ピッチグラジエントにより広がった選択反射帯のどこにでも取れるが、選択反射帯の中心波長とすることが好ましい。ピッチグラジエント技術による反射帯域が広がったコレステリック液晶層の例としては、特開2003−139953号公報や特開2004−233987号公報、特開2008−250187号公報、特開2011−133591号公報などがあげられる。
本発明に好ましく用いられる態様であるコレステリック配向構造のらせんピッチが一定のコレステリック液晶層について、以下説明する。
<Cholesteric liquid crystal layer>
The circularly polarizing layer of the present invention has a cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase.
The cholesteric liquid crystal layer is not particularly limited. For example, a cholesteric liquid crystal layer having a constant cholesteric alignment structure pitch can be used. A cholesteric liquid crystal layer that is changed accordingly can also be used. At this time, the retardation layer (11) can take λmax in the formula (1) anywhere in the selective reflection band broadened by the pitch gradient, but is preferably set to the center wavelength of the selective reflection band. Examples of the cholesteric liquid crystal layer having a wide reflection band by the pitch gradient technique include Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 2003-13953, 2004-233987, 2008-250187, and 2011-133591. can give.
A cholesteric liquid crystal layer having a constant helical pitch in the cholesteric alignment structure, which is an embodiment preferably used in the present invention, will be described below.
(らせん巻き数)
前記コレステリック液晶層のコレステリック配向構造のらせん巻き数は、クロストーク低減の観点から8以上であることが好ましく、9以上であることがより好ましく、10以上であることが特に好ましく、12以上であることがより特に好ましい。前記コレステリック液晶層のコレステリック配向構造のらせん巻き数の上限値としては特に制限はないが、製膜の容易さの観点から例えば30以下とすることができ、20以下がより好ましい。図4にコレステリック液晶の1巻き2の範囲を示す。コレステリック液晶の1巻きは、図4に示すように、任意の基準方向に対して、コレステリック液晶の配向構造の屈折率の面内最大方向が360°回転するまでのことを言う。
なお、図4および後述の図5および図6中、円盤は前記コレステリック液晶層または前記位相差層の表面と平行な任意の断面を表し、各円盤中に数多く記載されている楕円形の部材は、屈折率の最大方向(例えば、棒状液晶分子のダイレクター方向)を表す。
(Number of spiral winding)
The number of spiral turns of the cholesteric alignment structure of the cholesteric liquid crystal layer is preferably 8 or more, more preferably 9 or more, particularly preferably 10 or more, from the viewpoint of reducing crosstalk. More particularly preferred. The upper limit of the number of spiral turns of the cholesteric alignment structure of the cholesteric liquid crystal layer is not particularly limited, but can be, for example, 30 or less and more preferably 20 or less from the viewpoint of film formation. FIG. 4 shows the range of 1
In FIG. 4 and FIGS. 5 and 6 to be described later, the disk represents an arbitrary cross section parallel to the surface of the cholesteric liquid crystal layer or the retardation layer, and many elliptical members described in each disk are Represents the maximum direction of refractive index (for example, the director direction of rod-like liquid crystal molecules).
コレステリック液晶層の形成に用いる材料(主には液晶材料及びキラル剤)の種類及びその濃度等を調整することで、所望のらせん巻き数とらせんピッチのコレステリック液晶層を形成することができる。 A cholesteric liquid crystal layer having a desired number of spiral turns and a helical pitch can be formed by adjusting the type and concentration of materials (mainly liquid crystal material and chiral agent) used for forming the cholesteric liquid crystal layer.
(光学特性)
前記コレステリック液晶層の選択反射波長λmaxは、可視光領域をカバーしかつ不要の紫外線と赤外線をカットして目の疲労を軽減するという観点で300nm〜2500nmであることが好ましく、340nm〜2000nmであることがより好ましく、360nm〜900nmであることが特に好ましく、380nm〜780nmであることがより特に好ましい。
前記コレステリック液晶層の選択反射波長とは、該コレステリック液晶層における透過率の極小値をTmin(%)とした場合、以下式で表される半値透過率:T1/2(%)を示す2つの波長の平均値のことを言う。
半値透過率を求める式: T1/2= 100−(100−Tmin)÷2
より詳細には、コレステリック液晶層1層あたりには前述の半値透過率を示す波長が長波側(λ1)と短波側(λ2)に2つ存在し、選択反射波長の値は、λ1とλ2の平均値で表される、
(optical properties)
The selective reflection wavelength λmax of the cholesteric liquid crystal layer is preferably 300 nm to 2500 nm from the viewpoint of covering the visible light region and cutting unnecessary ultraviolet rays and infrared rays to reduce eye fatigue. More preferably, it is 360 nm to 900 nm, particularly preferably 380 nm to 780 nm.
The selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer is a half-value transmittance represented by the following formula: T 1/2 (%), where Tmin (%) is the minimum value of transmittance in the cholesteric liquid crystal layer. The average value of two wavelengths.
Formula for obtaining the half-value transmittance: T 1/2 = 100− (100−Tmin) ÷ 2
More specifically, for each cholesteric liquid crystal layer, there are two wavelengths having the above-mentioned half-value transmittance on the long wave side (λ1) and the short wave side (λ2), and the values of the selective reflection wavelengths are λ1 and λ2. Expressed as an average value,
(コレステリック液晶の積層)
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層を2層以上有することができる。この際、円偏光層中の位相差層の位相差は式(1)の範囲をとるが、式(1)中のコレステリック液晶層の選択反射波長λmaxとして、直接(互いに接して、隣接して、と同義)配置されたコレステリック液晶層の選択反射波長λmaxを用いる。
(Lamination of cholesteric liquid crystal)
The circularly polarizing layer of the present invention can have two or more cholesteric liquid crystal layers. At this time, the retardation of the retardation layer in the circularly polarizing layer takes the range of the formula (1). However, as the selective reflection wavelength λmax of the cholesteric liquid crystal layer in the formula (1), The selective reflection wavelength λmax of the arranged cholesteric liquid crystal layer is used.
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層を2層以上有する場合、すべての前記コレステリック液晶層のキラル剤が同一であることが部材の共通化によるコスト効果の観点から好ましい。なお、本発明のメガネでは、一方の眼用の偏光膜として本発明の円偏光層を用いるときは該円偏光層に含まれるすべての前記コレステリック液晶層のキラル剤が同一であることが好ましいが、もう一方の眼用の偏光膜には前記コレステリック液晶層の旋回性が異なる別のキラル剤を用いた他の本発明の円偏光層を用いることが好ましい。 When the circularly polarizing layer of the present invention has two or more cholesteric liquid crystal layers, it is preferable that the chiral agents of all the cholesteric liquid crystal layers are the same from the viewpoint of cost effectiveness due to the common use of members. In the glasses of the present invention, when the circularly polarizing layer of the present invention is used as the polarizing film for one eye, it is preferable that the chiral agents of all the cholesteric liquid crystal layers included in the circularly polarizing layer are the same. In addition, it is preferable to use another circular polarizing layer of the present invention using another chiral agent having a different rotational property of the cholesteric liquid crystal layer as the other polarizing film for the eye.
本発明の円偏光層に含まれる前記コレステリック液晶層が複数存在する場合は、各コレステリック液晶層の選択反射波長は互いに異なることが、同じ選択反射波長の前記コレステリック液晶層を複数設けたときの反射効率と製造コストなどの経済的要素の兼ね合いの観点から好ましい。ここで、2つのコレステリック液晶層の選択反射波長が互いに異なるとは、各コレステリック液晶層の選択反射波長の差が20nmを超えることを言う。前記コレステリック液晶層が複数存在する場合は、各コレステリック液晶層どうしの選択反射波長の差は20nmを超えることが好ましく、30nm以上とすることがより好ましく、40nm以上とすることが特に好ましい。
各コレステリック液晶層の回転方向は、同一方向であることが好ましい。
When there are a plurality of the cholesteric liquid crystal layers included in the circularly polarizing layer of the present invention, the selective reflection wavelengths of the cholesteric liquid crystal layers are different from each other, and the reflection when the plurality of cholesteric liquid crystal layers having the same selective reflection wavelength are provided. This is preferable from the viewpoint of a balance between economic factors such as efficiency and manufacturing cost. Here, that the selective reflection wavelengths of the two cholesteric liquid crystal layers are different from each other means that the difference between the selective reflection wavelengths of the cholesteric liquid crystal layers exceeds 20 nm. When there are a plurality of the cholesteric liquid crystal layers, the difference in selective reflection wavelength between the cholesteric liquid crystal layers is preferably more than 20 nm, more preferably 30 nm or more, and particularly preferably 40 nm or more.
The rotation direction of each cholesteric liquid crystal layer is preferably the same direction.
前記コレステリック液晶層は選択反射波長における無偏光の光の反射率が40%以上であることが好ましく、45%以上であることがより好ましい。 The cholesteric liquid crystal layer preferably has a reflectance of non-polarized light at a selective reflection wavelength of 40% or more, and more preferably 45% or more.
前記コレステリック液晶層は選択反射波長における無偏光の光の透過率が60%以下であることが好ましく、55%以下であることがより好ましい。また、選択反射領域外の無偏光の光の透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。 The cholesteric liquid crystal layer preferably has a non-polarized light transmittance at a selective reflection wavelength of 60% or less, and more preferably 55% or less. Further, the transmittance of non-polarized light outside the selective reflection region is preferably 80% or more, and more preferably 90% or more.
本発明の円偏光層に含まれる前記コレステリック液晶層が複数存在する場合、各コレステリック液晶層の選択反射波長は、例えば、R、G、Bの各色彩に対応または同調する波長(それぞれ630nm、550nm、450nm)から選択される2種以上とすることが、3D画像鑑賞システムの映像駆動部から出力された左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号のR、G、Bに対応する波長をそれぞれ選択的に反射させ、クロストークをより低減する観点や色ずれを抑制する観点から好ましい。なお、3D画像鑑賞システムの映像駆動部から出力された左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号のピーク波長がR、G、Bからずれる場合には、各コレステリック液晶層の選択反射波長を適宜同調させることができることは言うまでもない。
なお、本発明の円偏光層に含まれる前記コレステリック液晶層が単層である場合は、該コレステリック液晶層の選択反射波長はGに対応する波長(550nm)とすることが好ましい。
なお、本明細書中、コレステリック液晶層の選択反射波長は、光学的に誤差として許容される範囲で3D画像鑑賞システムの映像駆動部から出力された左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号の波長(例えば上述のR、G、Bに対応する波長)からずれがあってもよく、ずれは±20nm以下であることが好ましく、±15nm以下であることがより好ましく、±10nm以下であることが特に好ましい。
In the case where there are a plurality of the cholesteric liquid crystal layers included in the circularly polarizing layer of the present invention, the selective reflection wavelength of each cholesteric liquid crystal layer is, for example, a wavelength corresponding to or tuned to each color of R, G, B (630 nm and 550 nm, respectively) , 450 nm) is a wavelength corresponding to R, G, and B of the left-eye circular polarization signal and the right-eye circular polarization signal output from the video drive unit of the 3D image viewing system Are preferably reflected from the viewpoint of reducing crosstalk and suppressing color shift. When the peak wavelengths of the left-eye circular polarization signal and the right-eye circular polarization signal output from the video drive unit of the 3D image viewing system are shifted from R, G, and B, the selective reflection wavelength of each cholesteric liquid crystal layer Needless to say, can be tuned appropriately.
When the cholesteric liquid crystal layer included in the circularly polarizing layer of the present invention is a single layer, the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer is preferably a wavelength corresponding to G (550 nm).
In this specification, the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer is the circular polarization signal for the left eye and the circular polarization for the right eye output from the video driving unit of the 3D image viewing system within a range that is optically allowed as an error. There may be a deviation from the signal wavelength (for example, the wavelength corresponding to the above-mentioned R, G, B), and the deviation is preferably ± 20 nm or less, more preferably ± 15 nm or less, and ± 10 nm or less. It is particularly preferred.
コレステリック液晶層の形成に用いる材料(主には液晶材料及びキラル剤)の種類及びその濃度等を調整することで、所望の光学特性の各コレステリック液晶層を形成することができる。 Each cholesteric liquid crystal layer having desired optical characteristics can be formed by adjusting the type and concentration of materials (mainly liquid crystal material and chiral agent) used for forming the cholesteric liquid crystal layer.
(厚み)
各コレステリック液晶層の厚みは、1μm〜15μm程度(好ましくは2〜10μm程度)であることが好ましい。但し、これらの範囲に限定されるものではない。
コレステリック液晶層の厚みは、コレステリック液晶層形成用材料の塗布量などを調整することで所望の範囲とすることができる。
(Thickness)
The thickness of each cholesteric liquid crystal layer is preferably about 1 μm to 15 μm (preferably about 2 to 10 μm). However, it is not limited to these ranges.
The thickness of the cholesteric liquid crystal layer can be set to a desired range by adjusting the coating amount of the material for forming the cholesteric liquid crystal layer.
(コレステリック液晶層形成用材料)
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層のコレステリック液晶層形成用材料としては特に制限はないが、後述のコレステリック液晶層の製造方法に記載のように重合性液晶を含むコレステリック液晶含有の重合性液晶組成物を塗布し、配向させたのちに光重合によって固定化されてなることが好ましい。
(Cholesteric liquid crystal layer forming material)
The circularly polarizing layer of the present invention is not particularly limited as a material for forming the cholesteric liquid crystal layer of the cholesteric liquid crystal layer, but a cholesteric liquid crystal-containing polymerization containing a polymerizable liquid crystal as described in the method for producing a cholesteric liquid crystal layer described below. It is preferable that the liquid crystal composition is fixed by photopolymerization after being applied and oriented.
本発明の円偏光層では、前記コレステリック液晶層の形成に、重合性液晶組成物を用いるのが好ましい。前記重合性液晶組成物の一例として、棒状液晶化合物、キラル剤(HTPが30μm-1以上であるものが好ましい)、及び重合開始剤を少なくとも含有する態様が好ましい。各成分を2種以上含んでいてもよい。例えば、重合性の棒状液晶化合物と非重合性の棒状液晶化合物との併用が可能である。また、低分子液晶化合物と高分子液晶化合物との併用も可能である。更に、配向の均一性や塗布適性、膜強度を向上させるために、配向制御剤(水平配向剤)、ムラ防止剤、ハジキ防止剤、及び重合性モノマー等の種々の添加剤から選ばれる少なくとも1種を含有していてもよい。また、前記液晶組成物中には、必要に応じて、さらに重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、色材、金属酸化物微粒子等を、光学的性能を低下させない範囲で添加することができる。 In the circularly polarizing layer of the present invention, a polymerizable liquid crystal composition is preferably used for forming the cholesteric liquid crystal layer. As an example of the polymerizable liquid crystal composition, an embodiment containing at least a rod-like liquid crystal compound, a chiral agent (preferably having an HTP of 30 μm −1 or more), and a polymerization initiator is preferable. Two or more of each component may be included. For example, a polymerizable rod-like liquid crystal compound and a non-polymerizable rod-like liquid crystal compound can be used in combination. Also, a combination of a low-molecular liquid crystal compound and a high-molecular liquid crystal compound is possible. Further, at least one selected from various additives such as an alignment control agent (horizontal alignment agent), a non-uniformity inhibitor, a repellency inhibitor, and a polymerizable monomer in order to improve alignment uniformity, applicability, and film strength. It may contain seeds. Further, in the liquid crystal composition, a polymerization inhibitor, an antioxidant, an ultraviolet absorber, a light stabilizer, a colorant, metal oxide fine particles, and the like are added in a range that does not deteriorate the optical performance, if necessary. Can be added.
1.棒状液晶化合物
棒状液晶化合物としては、アゾメチン類、アゾキシ類、シアノビフェニル類、シアノフェニルエステル類、安息香酸エステル類、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル類、シアノフェニルシクロヘキサン類、シアノ置換フェニルピリミジン類、アルコキシ置換フェニルピリミジン類、フェニルジオキサン類、トラン類およびアルケニルシクロヘキシルベンゾニトリル類が好ましく用いられる。以上のような低分子液晶性分子だけではなく、高分子液晶性分子も用いることができる。
1. Rod-like liquid crystal compounds As rod-like liquid crystal compounds, azomethines, azoxys, cyanobiphenyls, cyanophenyl esters, benzoates, cyclohexanecarboxylic acid phenyl esters, cyanophenylcyclohexanes, cyano-substituted phenylpyrimidines, alkoxy-substituted phenyl Pyrimidines, phenyldioxanes, tolanes and alkenylcyclohexylbenzonitriles are preferably used. In addition to the above low-molecular liquid crystalline molecules, high-molecular liquid crystalline molecules can also be used.
棒状液晶化合物を重合によって配向を固定することがより好ましく、重合性棒状液晶化合物としては、Makromol. Chem., 190巻、2255頁(1989年)、Advanced Materials 5巻、107頁(1993年)、米国特許4683327号、同5622648号、同5770107号、WO95/22586号、同95/24455号、同97/00600号、同98/23580号、同98/52905号、特開平1−272551号、同6−16616号、同7−110469号、同11−80081号、および特願2001−64627号などに記載の化合物を用いることができる。また、重合性棒状液晶化合物として好ましくは、下記一般式(X)にて表される重合性棒状液晶化合物である。 It is more preferable to fix the orientation of the rod-like liquid crystal compound by polymerization, and examples of the polymerizable rod-like liquid crystal compound include those described in Makromol. Chem. 190, 2255 (1989), Advanced Materials 5, 107 (1993), US Pat. Nos. 4,683,327, 5,622,648, 5,770,107, WO 95/22586, 95/24455, 97/97. No. 0600, No. 98/23580, No. 98/52905, JP-A-1-272551, JP-A-6-16616, JP-A-7-110469, JP-A-11-80081, and Japanese Patent Application No. 2001-64627 These compounds can be used. The polymerizable rod-like liquid crystal compound is preferably a polymerizable rod-like liquid crystal compound represented by the following general formula (X).
一般式(X) Q1−L1−Cy1−L2−(Cy2−L3)n−Cy3−L4−Q2
(一般式(X)中、Q1およびQ2はそれぞれ独立に重合性基であり、L1およびL4はそれぞれ独立に二価の連結基であり、L2およびL3はそれぞれ独立に単結合または二価の連結基であり、Cy1、Cy2およびCy3は二価の環状基であり、nは0、1、2または3である。)
以下にさらに一般式(X)で表される重合性棒状液晶化合物について説明する。
一般式(X)中、Q1およびQ2はそれぞれ独立に重合性基である。重合性基の重合反応は、付加重合(開環重合を含む)または縮合重合であることが好ましい。言い換えると、重合性基は、付加重合反応または縮合重合反応が可能な官能基であることが好ましい。以下に重合性基の例を示す。
Formula (X) Q 1 -L 1 -Cy 1 -L 2 - (Cy 2 -L 3) n -Cy 3 -L 4 -
(In General Formula (X), Q 1 and Q 2 are each independently a polymerizable group, L 1 and L 4 are each independently a divalent linking group, and L 2 and L 3 are each independently a single group. A bond or a divalent linking group, Cy 1 , Cy 2 and Cy 3 are divalent cyclic groups, and n is 0, 1, 2 or 3.)
The polymerizable rod-like liquid crystal compound represented by the general formula (X) will be described below.
In general formula (X), Q 1 and Q 2 are each independently a polymerizable group. The polymerization reaction of the polymerizable group is preferably addition polymerization (including ring-opening polymerization) or condensation polymerization. In other words, the polymerizable group is preferably a functional group capable of addition polymerization reaction or condensation polymerization reaction. Examples of polymerizable groups are shown below.
一般式(X)中、L1およびL4はそれぞれ独立に二価の連結基である。L1およびL4はそれぞれ独立に、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−C=N−、二価の鎖状基、二価の環状基およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基であることが好ましい。上記Rは炭素原子数が1から7のアルキル基または水素原子である。Rは、炭素原子数1から4のアルキル基または水素原子であることが好ましく、メチル基、エチル基または水素原子であることがさらに好ましく、水素原子であることがもっとも好ましい。 In general formula (X), L 1 and L 4 are each independently a divalent linking group. L 1 and L 4 each independently include —O—, —S—, —CO—, —NR—, —C═N—, a divalent chain group, a divalent cyclic group, and combinations thereof. A divalent linking group selected from the group is preferred. R is an alkyl group having 1 to 7 carbon atoms or a hydrogen atom. R is preferably an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms or a hydrogen atom, more preferably a methyl group, an ethyl group or a hydrogen atom, and most preferably a hydrogen atom.
組み合わせからなる二価の連結基の例を以下に示す。ここで、左側がQ(Q1またはQ2)に、右側がCy(Cy1またはCy3)に結合する。 The example of the bivalent coupling group which consists of a combination is shown below. Here, the left side is coupled to Q (Q 1 or Q 2 ), and the right side is coupled to Cy (Cy 1 or Cy 3 ).
L−1:−CO−O−二価の鎖状基−O−
L−2:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−
L−3:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−
L−4:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−
L−5:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−CO−O−
L−6:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−O−CO−
L−7:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−二価の鎖状基−
L−8:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−二価の鎖状基−CO−O−
L−9:−CO−O−二価の鎖状基−O−二価の環状基−二価の鎖状基−O−CO−
L−10:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−
L−11:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−CO−O−
L−12:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−O−CO−
L−13:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基−
L−14:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基−CO−O−
L−15:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−二価の環状基−二価の鎖状基−O−CO−
L−16:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−
L−17:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−CO−O−
L−18:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−O−CO−
L−19:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基−
L−20:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基−CO−O−
L−21:−CO−O−二価の鎖状基−O−CO−O−二価の環状基−二価の鎖状基−O−CO−
L-1: —CO—O—divalent chain group —O—
L-2: -CO-O-divalent chain group -O-CO-
L-3: —CO—O—divalent chain group —O—CO—O—
L-4: -CO-O-divalent chain group -O-divalent cyclic group-
L-5: -CO-O-divalent chain group -O-divalent cyclic group -CO-O-
L-6: -CO-O-divalent chain group -O-divalent cyclic group -O-CO-
L-7: -CO-O-divalent chain group-O-divalent cyclic group-divalent chain group-
L-8: -CO-O-divalent chain group -O-divalent cyclic group -divalent chain group -CO-O-
L-9: -CO-O-divalent chain group -O-divalent cyclic group -divalent chain group -O-CO-
L-10: —CO—O—divalent chain group—O—CO—divalent cyclic group—
L-11: -CO-O-divalent chain group -O-CO-divalent cyclic group -CO-O-
L-12: -CO-O-divalent chain group -O-CO-divalent cyclic group -O-CO-
L-13: —CO—O—Divalent chain group—O—CO—Divalent cyclic group—Divalent chain group—
L-14: -CO-O-divalent chain group -O-CO-divalent cyclic group -divalent chain group -CO-O-
L-15: -CO-O-divalent chain group-O-CO-divalent cyclic group-divalent chain group-O-CO-
L-16: —CO—O—divalent chain group—O—CO—O—divalent cyclic group—
L-17: -CO-O-divalent chain group -O-CO-O-divalent cyclic group -CO-O-
L-18: -CO-O-divalent chain group -O-CO-O-divalent cyclic group -O-CO-
L-19: —CO—O—Divalent chain group—O—CO—O—Divalent cyclic group—Divalent chain group—
L-20: -CO-O-divalent chain group -O-CO-O-divalent cyclic group -divalent chain group -CO-O-
L-21: -CO-O-divalent chain group -O-CO-O-divalent cyclic group -divalent chain group -O-CO-
二価の鎖状基は、アルキレン基、置換アルキレン基、アルケニレン基、置換アルケニレン基、アルキニレン基、置換アルキニレン基を意味する。アルキレン基、置換アルキレン基、アルケニレン基、置換アルケニレン基が好ましく、アルキレン基およびアルケニレン基がさらに好ましい。
アルキレン基は、分岐を有していてもよい。アルキレン基の炭素数は1乃至12であることが好ましく、2乃至10であることがさらに好ましく、2乃至8であることがもっとも好ましい。
置換アルキレン基のアルキレン部分は、上記アルキレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
アルケニレン基は、分岐を有していてもよい。アルケニレン基の炭素数は2乃至12であることが好ましく、2乃至10であることがさらに好ましく、2乃至8であることがもっとも好ましい。
置換アルキレン基のアルキレン部分は、上記アルキレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
アルキニレン基は、分岐を有していてもよい。アルキニレン基の炭素数は2乃至12であることが好ましく、2乃至10であることがさらに好ましく、2乃至8であることがもっとも好ましい。
置換アルキニレン基のアルキニレン部分は、上記アルキニレン基と同様である。置換基の例としてはハロゲン原子が含まれる。
二価の鎖状基の具体例としては、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、2−メチル−テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、2−ブテニレン、2−ブチニレンなどが上げられる。
The divalent chain group means an alkylene group, a substituted alkylene group, an alkenylene group, a substituted alkenylene group, an alkynylene group, or a substituted alkynylene group. An alkylene group, a substituted alkylene group, an alkenylene group and a substituted alkenylene group are preferred, and an alkylene group and an alkenylene group are more preferred.
The alkylene group may have a branch. The alkylene group preferably has 1 to 12 carbon atoms, more preferably 2 to 10 carbon atoms, and most preferably 2 to 8 carbon atoms.
The alkylene part of the substituted alkylene group is the same as the above alkylene group. Examples of the substituent include a halogen atom.
The alkenylene group may have a branch. The alkenylene group preferably has 2 to 12 carbon atoms, more preferably 2 to 10 carbon atoms, and most preferably 2 to 8 carbon atoms.
The alkylene part of the substituted alkylene group is the same as the above alkylene group. Examples of the substituent include a halogen atom.
The alkynylene group may have a branch. The alkynylene group preferably has 2 to 12 carbon atoms, more preferably 2 to 10 carbon atoms, and most preferably 2 to 8 carbon atoms.
The alkynylene part of the substituted alkynylene group is the same as the above alkynylene group. Examples of the substituent include a halogen atom.
Specific examples of the divalent chain group include ethylene, trimethylene, propylene, tetramethylene, 2-methyl-tetramethylene, pentamethylene, hexamethylene, octamethylene, 2-butenylene, 2-butynylene and the like.
二価の環状基の定義および例は、後述するCy1、Cy2およびCy3の定義および例と同様である。 The definition and examples of the divalent cyclic group are the same as those of Cy 1 , Cy 2 and Cy 3 described later.
一般式(X)中、L2またはL3はそれぞれ独立に単結合または二価の連結基である。L2およびL3はそれぞれ独立に、−O−、−S−、−CO−、−NR−、−C=N−、二価の鎖状基、二価の環状基およびそれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基または単結合であることが好ましい。上記Rは炭素原子数が1から7のアルキル基または水素原子であり、炭素原子数1から4のアルキル基または水素原子であることが好ましく、メチル基、エチル基または水素原子であることがさらに好ましく、水素原子であることがもっとも好ましい。二価の鎖状基、および二価の環状基についてはL1およびL4の定義と同義である。
L2またはL3として好ましい二価の連結基としては、−COO−、−OCO−、−OCOO−、−OCONR−、−COS−、−SCO−、−CONR−、−NRCO−、−CH2CH2−、−C=C−COO−、−C=N−、−C=N−N=C−、等が挙げられる。
In general formula (X), L 2 or L 3 each independently represents a single bond or a divalent linking group. L 2 and L 3 each independently include —O—, —S—, —CO—, —NR—, —C═N—, a divalent chain group, a divalent cyclic group, and combinations thereof. It is preferably a divalent linking group or a single bond selected from the group. R is an alkyl group having 1 to 7 carbon atoms or a hydrogen atom, preferably an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms or a hydrogen atom, more preferably a methyl group, an ethyl group or a hydrogen atom. Preferably, it is a hydrogen atom. The divalent chain group and the divalent cyclic group have the same definitions as L 1 and L 4 .
Preferred divalent linking groups as L 2 or L 3 include —COO—, —OCO—, —OCOO—, —OCONR—, —COS—, —SCO—, —CONR—, —NRCO—, —CH 2. CH 2- , -C = C-COO-, -C = N-, -C = N-N = C-, and the like.
一般式(X)において、nは0、1、2または3である。nが2または3の場合、二つのL3は同じであっても異なっていても良く、二つのCy2も同じであっても異なっていてもよい。nは1または2であることが好ましく、1であることがさらに好ましい。 In general formula (X), n is 0, 1, 2, or 3. When n is 2 or 3, two L 3 may be the same or different, and two Cy 2 may be the same or different. n is preferably 1 or 2, and more preferably 1.
一般式(X)において、Cy1、Cy2およびCy3は、それぞれ独立に、二価の環状基である。
環状基に含まれる環は、5員環、6員環、または7員環であることが好ましく、5員環または6員環であることがさらに好ましく、6員環であることがもっとも好ましい。
環状基に含まれる環は、縮合環であっても良い。ただし、縮合環よりも単環であることがより好ましい。
環状基に含まれる環は、芳香族環、脂肪族環、および複素環のいずれでもよい。芳香族環の例には、ベンゼン環およびナフタレン環が含まれる。脂肪族環の例には、シクロヘキサン環が含まれる。複素環の例には、ピリジン環およびピリミジン環が含まれる。
ベンゼン環を有する環状基としては、1、4−フェニレンが好ましい。ナフタレン環を有する環状基としては、ナフタレン−1、5−ジイルおよびナフタレン−2、6−ジイルが好ましい。シクロヘキサン環を有する環状基としては1、4−シクロへキシレンであることが好ましい。ピリジン環を有する環状基としてはピリジン−2、5−ジイルが好ましい。ピリミジン環を有する環状基としては、ピリミジン−2、5−ジイルが好ましい。
環状基は、置換基を有していてもよい。置換基の例には、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、炭素原子数が1乃至5のアルキル基、炭素原子数が1乃至5のハロゲン置換アルキル基、炭素原子数が1乃至5のアルコキシ基、炭素原子数が1乃至5のアルキルチオ基、炭素原子数が2乃至6のアシルオキシ基、炭素原子数が2乃至6のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素原子数が2乃至6のアルキル置換カルバモイル基および炭素原子数が2乃至6のアシルアミノ基が含まれる。
In the general formula (X), Cy 1 , Cy 2 and Cy 3 are each independently a divalent cyclic group.
The ring contained in the cyclic group is preferably a 5-membered ring, 6-membered ring, or 7-membered ring, more preferably a 5-membered ring or 6-membered ring, and most preferably a 6-membered ring.
The ring contained in the cyclic group may be a condensed ring. However, it is more preferably a monocycle than a condensed ring.
The ring contained in the cyclic group may be any of an aromatic ring, an aliphatic ring, and a heterocyclic ring. Examples of the aromatic ring include a benzene ring and a naphthalene ring. Examples of the aliphatic ring include a cyclohexane ring. Examples of the heterocyclic ring include a pyridine ring and a pyrimidine ring.
As the cyclic group having a benzene ring, 1,4-phenylene is preferable. As the cyclic group having a naphthalene ring, naphthalene-1,5-diyl and naphthalene-2,6-diyl are preferable. The cyclic group having a cyclohexane ring is preferably 1,4-cyclohexylene. As the cyclic group having a pyridine ring, pyridine-2,5-diyl is preferable. As the cyclic group having a pyrimidine ring, pyrimidine-2,5-diyl is preferable.
The cyclic group may have a substituent. Examples of the substituent include a halogen atom, a cyano group, a nitro group, an alkyl group having 1 to 5 carbon atoms, a halogen-substituted alkyl group having 1 to 5 carbon atoms, and an alkoxy group having 1 to 5 carbon atoms. An alkylthio group having 1 to 5 carbon atoms, an acyloxy group having 2 to 6 carbon atoms, an alkoxycarbonyl group having 2 to 6 carbon atoms, a carbamoyl group, and an alkyl-substituted carbamoyl group having 2 to 6 carbon atoms And an acylamino group having 2 to 6 carbon atoms.
以下に、一般式(X)で表される重合性棒状液晶化合物の例を示す。本発明はこれらに限定されるものではない。 Examples of the polymerizable rod-like liquid crystal compound represented by the general formula (X) are shown below. The present invention is not limited to these.
また、前記棒状液晶化合物としては、前記一般式(X)で表される重合性棒状液晶化合物に加え、少なくとも一種の下記一般式(V)で表される化合物を併用することが好ましい。 In addition to the polymerizable rod-shaped liquid crystal compound represented by the general formula (X), it is preferable to use at least one compound represented by the following general formula (V) as the rod-shaped liquid crystal compound.
一般式(V)
M1−(L1)p−Cy1−L2−(Cy2−L3)n−Cy3−(L4)q−M2
(一般式(V)中、M1およびM2はそれぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ハロゲン、−SCN、−CF3、ニトロ基、または、Q1を表すが、M1およびM2の少なくとも一つは、Q1以外の基を表す。
ただし、Q1、L1、L2、L3、L4、Cy1、Cy2、Cy3およびnは前記一般式(X)で表される基と同義である。また、pおよびqは0、または1である。)
General formula (V)
M 1 - (L 1) p -Cy 1 -L 2 - (Cy 2 -L 3) n -Cy 3 - (L 4) q-M 2
(In the general formula (V), M 1 and M 2 are each independently a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted aryl group, a heterocyclic group, a cyano group, a halogen, -SCN,- CF 3 , a nitro group, or Q 1 is represented, but at least one of M 1 and M 2 represents a group other than Q 1 .
However, Q 1, L 1, L 2,
M1およびM2がQ1を表さない場合、M1およびM2は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、シアノ基であることが好ましく、より好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基、もしくは、フェニル基であり、pおよびqは0であることが好ましい。 When M 1 and M 2 do not represent Q 1 , M 1 and M 2 are preferably a hydrogen atom, a substituted or unsubstituted alkyl group, a substituted or unsubstituted aryl group, or a cyano group, more preferably , An alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, or a phenyl group, and p and q are preferably 0.
また、前記一般式(X)で表される重合性液晶化合物と、一般式(V)で表される化合物の混合物中における、一般式(V)で表される化合物の好ましい混合比率としては、0.1%〜40%であり、より好ましくは、1%〜30%であり、更に好ましくは、5%〜20%である。 Moreover, as a preferable mixing ratio of the compound represented by the general formula (V) in the mixture of the polymerizable liquid crystal compound represented by the general formula (X) and the compound represented by the general formula (V), It is 0.1% -40%, More preferably, it is 1% -30%, More preferably, it is 5% -20%.
以下に、一般式(V)で表される化合物の好ましい例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。 Although the preferable example of a compound represented by general formula (V) below is shown, this invention is not limited to these.
2.キラル剤:
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層に用いられるキラル剤としては特に制限はない。
前記キラル剤は、公知の種々のキラル剤(例えば、液晶デバイスハンドブック、第3章4−3項、TN、STN用カイラル剤、199頁、日本学術振興会第一42委員会編、1989に記載)から選択することができる。キラル剤は、一般に不斉炭素原子を含むが、不斉炭素原子を含まない軸性不斉化合物あるいは面性不斉化合物もキラル剤として用いることができる。軸性不斉化合物または面性不斉化合物の例には、ビナフチル、ヘリセン、パラシクロファンおよびこれらの誘導体が含まれる。キラル剤は、重合性基を有していてもよい。キラル剤が重合性基を有するとともに、併用する棒状液晶化合物も重合性基を有する場合は、重合性基を有するキラル剤と重合性棒状液晶合物との重合反応により、棒状液晶化合物から誘導される繰り返し単位と、キラル剤から誘導される繰り返し単位とを有するポリマーを形成することができる。この態様では、重合性基を有するキラル剤が有する重合性基は、重合性棒状液晶化合物が有する重合性基と、同種の基であることが好ましい。従って、キラル剤の重合性基も、不飽和重合性基、エポキシ基又はアジリジニル基であることが好ましく、不飽和重合性基であることがさらに好ましく、エチレン性不飽和重合性基であることが特に好ましい。
また、前記キラル剤は、液晶化合物であってもよい。
2. Chiral agent:
The circularly polarizing layer of the present invention is not particularly limited as a chiral agent used for the cholesteric liquid crystal layer.
The chiral agent may be any of various known chiral agents (for example, Liquid Crystal Device Handbook, Chapter 3-4-3, TN, chiral agent for STN, page 199, edited by Japan Society for the Promotion of Science, 42nd Committee, 1989). ) Can be selected. A chiral agent generally contains an asymmetric carbon atom, but an axially asymmetric compound or a planar asymmetric compound containing no asymmetric carbon atom can also be used as the chiral agent. Examples of the axial asymmetric compound or the planar asymmetric compound include binaphthyl, helicene, paracyclophane, and derivatives thereof. The chiral agent may have a polymerizable group. When the chiral agent has a polymerizable group and the rod-shaped liquid crystal compound used in combination also has a polymerizable group, it is derived from the rod-shaped liquid crystal compound by a polymerization reaction between the chiral agent having a polymerizable group and the polymerizable rod-shaped liquid crystal compound. And a polymer having a repeating unit derived from a chiral agent. In this embodiment, the polymerizable group possessed by the chiral agent having a polymerizable group is preferably the same group as the polymerizable group possessed by the polymerizable rod-like liquid crystal compound. Therefore, the polymerizable group of the chiral agent is also preferably an unsaturated polymerizable group, an epoxy group or an aziridinyl group, more preferably an unsaturated polymerizable group, and an ethylenically unsaturated polymerizable group. Particularly preferred.
The chiral agent may be a liquid crystal compound.
前記キラル剤は、併用される棒状液晶化合物に対して、1〜30モル%であることが好ましい。前記キラル剤の使用量は、より少なくした方が液晶性に影響を及ぼさないことが多いため好まれる。従って、キラル剤として用いられる光学活性化合物は、少量でも所望のらせんピッチの捩れ配向を達成可能なように、強い捩り力のある化合物が好ましい。
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層がHTPが30μm-1以上である右旋回性のキラル剤または、HTPが30μm-1以上である左旋回性のキラル剤を含有することが、前記コレステリック液晶層の選択反射波長を380〜780nm(可視光領域)としやすい観点から好ましい。HTPの高いキラル剤を用いることによって、面状が良好であり、透明性が高く、可視光領域に選択反射特性を有し、反射性能の高いコレステリック液晶層を得やすい。なお、キラル剤の性能を表す指標として、HTPは一般的に用いられている。HTPは、Helical Twisting Powerの略であり、下記式で表されるらせん配向能力を示すファクターである。詳しくは、非特許文献1『液晶ディスプレー用カラーフィルターのためのコレステリック液晶用光反応性キラル剤の開発』(湯本眞敏、市橋光芳)に説明がある。
式:
HTP=1/(液晶組成物の固形分中のキラル剤の質量%濃度×らせんピッチ長)
ただし、らせんピッチ長=選択反射波長/液晶組成物の固形分の平均屈折率
この様な、強い捩れ力を示すキラル剤としては、例えば、特開2010−181852号公報、特開2003−287623号公報、特開2002−80851号公報、特開2002−80478号公報、特開2002−302487号公報、に記載のキラル剤が挙げられ、本発明に好ましく用いることができる。さらに、これらの公開公報に記載されているイソソルビド化合物類については対応する構造のイソマンニド化合物類を用いることもでき、これらの公報に記載されているイソマンニド化合物類については対応する構造のイソソルビド化合物類を用いることもできる。
The chiral agent is preferably 1 to 30 mol% with respect to the rod-shaped liquid crystal compound used in combination. A smaller amount of the chiral agent is preferred because it often does not affect liquid crystallinity. Therefore, the optically active compound used as the chiral agent is preferably a compound having a strong twisting force so that a twisted orientation with a desired helical pitch can be achieved even with a small amount.
Circular polarization layer of the present invention, that the cholesteric liquid crystal layer HTP right turning of the chiral agent or at 30 [mu] m -1 or more, HTP contains a left turn of the chiral agent is 30 [mu] m -1 or more, This is preferable from the viewpoint of easily setting the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer to 380 to 780 nm (visible light region). By using a chiral agent having high HTP, it is easy to obtain a cholesteric liquid crystal layer having a good surface shape, high transparency, selective reflection characteristics in the visible light region, and high reflection performance. Note that HTP is generally used as an index representing the performance of a chiral agent. HTP is an abbreviation for Helical Twisting Power, and is a factor indicating the helical orientation ability represented by the following formula. For details, see
formula:
HTP = 1 / (mass% concentration of chiral agent in solid content of liquid crystal composition × helical pitch length)
However, the helical pitch length = selective reflection wavelength / average refractive index of the solid content of the liquid crystal composition Examples of such chiral agents exhibiting a strong twisting force include JP 2010-181852 A and JP 2003-287623 A. The chiral agents described in JP-A No. 2002-80851, JP-A No. 2002-80478, and JP-A No. 2002-302487 can be mentioned and can be preferably used in the present invention. Furthermore, isosorbide compounds having a corresponding structure can be used for the isosorbide compounds described in these publications, and isosorbide compounds having a corresponding structure can be used for the isomannide compounds described in these publications. It can also be used.
ここで、右旋回性のキラル剤として、捩れ力が強いものが、左旋回性のキラル剤よりも多く市場に提供されている。例えば、HTPが30μm-1以上である右旋回性のキラル剤としては、LC756(BASF社製)を本発明では好ましく用いることができる。 Here, as the right-turning chiral agent, a strong twisting force is provided to the market more than the left-turning chiral agent. For example, as a right-turning chiral agent having an HTP of 30 μm −1 or more, LC756 (manufactured by BASF) can be preferably used in the present invention.
一方、HTPが30μm-1以上である左旋回性のキラル剤としては、特に制限はなく、公知のものを用いても、後述の一般式(1)、(2)で表されるキラル剤を用いてもよい。
なお、以下にキラル剤のR体のみまたはS体のみを例示することがあるが、対応するS体およびR体も本発明に用いることができる。以下例示されるキラル剤は、左旋回性であることが好ましいが、R体であってもS体であっても高いHTPを示すため、右旋回性のキラル剤として用いてもよい。
On the other hand, the left-turning chiral agent having an HTP of 30 μm −1 or more is not particularly limited, and the chiral agent represented by the following general formulas (1) and (2) can be used even if known ones are used. It may be used.
In addition, although only R form or only S form of a chiral agent may be illustrated below, the corresponding S form and R form can also be used for this invention. The chiral agent exemplified below is preferably left-turning, but it may be used as a right-turning chiral agent because it exhibits high HTP regardless of whether it is R or S.
前記一般式(1)で表されるキラル剤について説明する。
前記一般式(1)中、Mはそれぞれ独立に水素原子または置換基を表し、水素原子、ハロゲン原子または炭素数1〜12のアルキル基、アルキニル基、アルケニル基もしくはアルキルオキシ基を表すことが好ましく、各基の中のCH2基はそれぞれ独立にO、S、OCO、COO、OCOO、COまたはフェニレン基で置換されてもよい。
The chiral agent represented by the general formula (1) will be described.
In the general formula (1), each M independently represents a hydrogen atom or a substituent, and preferably represents a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group having 1 to 12 carbon atoms, an alkynyl group, an alkenyl group, or an alkyloxy group. The CH 2 group in each group may be independently substituted with an O, S, OCO, COO, OCOO, CO or phenylene group.
前記一般式(1)で表されるキラル剤は、公知の文献中に記載されている方法により、またはこれと同様にして合成することができる。例えば、Heteroatom Chemistry, 2011 vol. 22, p.562に記載の方法により合成することが好ましい。
また、前記一般式(1)で表されるキラル剤のR体とS体は、それぞれ原料としてR体のみまたはS体のみの原料を用いて合成することで、合成することができる。その他、公知の方法によりラセミ体を光学分割してもよい。
The chiral agent represented by the general formula (1) can be synthesized by a method described in known literature or in the same manner. For example, Heteroatom Chemistry, 2011 vol. 22, p. It is preferable to synthesize by the method described in 562.
The R and S isomers of the chiral agent represented by the general formula (1) can be synthesized by synthesizing only the R isomer or the S isomer as the raw materials. In addition, the racemate may be optically resolved by a known method.
以下に前記一般式(2)で表されるキラル剤の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によって限定されるものではない。 Specific examples of the chiral agent represented by the general formula (2) are shown below, but the present invention is not limited to the following specific examples.
3.配向制御剤
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層に配向制御剤を含むことが好ましい。
本発明に使用可能な配向制御剤の好ましい例には、フッ素系配向制御剤を挙げることができる。2種以上の配向制御剤を含有していてもよい。フッ素系配向制御剤は、層の空気界面において、液晶化合物の分子のチルト角を低減若しくは実質的に水平配向させることができる。
尚、本明細書で「水平配向」とは、液晶分子長軸と膜面が平行であることをいうが、厳密に平行であることを要求するものではなく、本明細書では、水平面とのなす傾斜角が20度未満の配向を意味するものとする。液晶化合物が空気界面付近で水平配向する場合、配向欠陥が生じ難いため、可視光領域での透明性が高くなり、また赤外領域での反射率が増大する。一方、液晶化合物の分子が大きなチルト角で配向すると、コレステリック液晶相のらせん軸が膜面法線からずれるため、反射率が低下したり、フィンガープリントパターンが発生したりし、ヘイズの増大や回折性を示すため好ましくない。
前記配向制御剤の例には、特開2005−99248号公報の[0092]〜[0096]中に例示されている化合物、特開2002−129162号公報の[0076]〜[0078]及び[0082]〜[0085]中に例示されている化合物、特開2012−211306号公報の[0022]〜[0029]中に例示されている化合物が含まれる。
3. Alignment control agent The circularly polarizing layer of the present invention preferably contains an alignment control agent in the cholesteric liquid crystal layer.
Preferable examples of the alignment control agent that can be used in the present invention include a fluorine-based alignment control agent. Two or more kinds of alignment control agents may be contained. The fluorine-based alignment control agent can reduce the tilt angle of the molecules of the liquid crystal compound or substantially horizontally align it at the air interface of the layer.
In this specification, “horizontal alignment” means that the major axis of the liquid crystal molecule is parallel to the film surface, but it is not required to be strictly parallel. An orientation with an inclination angle of less than 20 degrees is meant. When the liquid crystal compound is horizontally aligned in the vicinity of the air interface, alignment defects are less likely to occur, so that transparency in the visible light region is increased and reflectance in the infrared region is increased. On the other hand, when the molecules of the liquid crystal compound are aligned at a large tilt angle, the spiral axis of the cholesteric liquid crystal phase is shifted from the normal to the film surface, which decreases the reflectivity, generates a fingerprint pattern, increases haze and increases diffraction. It is not preferable because it shows sex.
Examples of the alignment control agent include compounds exemplified in [0092] to [0096] of JP-A-2005-99248, [0076] to [0078] and [0082] of JP-A-2002-129162. ] To [0085], and compounds exemplified in [0022] to [0029] of JP-A-2012-211306.
本発明の円偏光層に用いられるコレステリック液晶層は、前記フッ素系水平配向剤の添加量が、前記重合性液晶化合物に対して0.01〜10質量%であることが好ましく、0.01〜5質量%であることがより好ましく、0.01〜1質量%であることが特に好ましく、0.01〜0.09質量%であることがより特に好ましく、0.01〜0.06質量%であることがよりさらに特に好ましい。 In the cholesteric liquid crystal layer used in the circularly polarizing layer of the present invention, the addition amount of the fluorine-based horizontal alignment agent is preferably 0.01 to 10% by mass with respect to the polymerizable liquid crystal compound, and 0.01 to It is more preferably 5% by mass, particularly preferably 0.01 to 1% by mass, more particularly preferably 0.01 to 0.09% by mass, and 0.01 to 0.06% by mass. It is even more particularly preferable that
また、本発明の円偏光層に用いられるコレステリック液晶層は、前記フッ素系水平配向剤の添加量を上記範囲に抑える観点から、前記フッ素系水平配向剤がパーフルオロアルキル基を含むことがより好ましく、炭素数3〜10のパーフルオロアルキル基を含むことが特に好ましい。 Further, in the cholesteric liquid crystal layer used in the circularly polarizing layer of the present invention, it is more preferable that the fluorine-based horizontal alignment agent contains a perfluoroalkyl group from the viewpoint of suppressing the addition amount of the fluorine-based horizontal alignment agent in the above range. In particular, it preferably contains a C 3-10 perfluoroalkyl group.
4.重合開始剤
本発明の円偏光層に用いられるコレステリック液晶層は、重合開始剤を含有しているのが好ましい。例えば、紫外線照射により硬化反応を進行させて硬化膜を形成する態様では、使用する重合開始剤は、紫外線照射によって重合反応を開始可能な光重合開始剤であるのが好ましい。光重合開始剤の例には、α−カルボニル化合物(米国特許第2367661号、同2367670号の各明細書記載)、アシロインエーテル(米国特許第2448828号明細書記載)、α−炭化水素置換芳香族アシロイン化合物(米国特許第2722512号明細書記載)、多核キノン化合物(米国特許第3046127号、同2951758号の各明細書記載)、トリアリールイミダゾールダイマーとp−アミノフェニルケトンとの組み合わせ(米国特許第3549367号明細書記載)、アクリジンおよびフェナジン化合物(特開昭60−105667号公報、米国特許第4239850号明細書記載)およびオキサジアゾール化合物(米国特許第4212970号明細書記載)、アシルフォスフィンオキシド化合物(特公昭63−40799号公報、特公平5−29234号公報、特開平10−95788号公報、特開平10−29997号公報記載)等が挙げられる。
光重合開始剤の使用量は、組成物(塗布液の場合は固形分)の0.1〜20質量%であることが好ましく、1〜8質量%であることがさらに好ましい。
4). Polymerization initiator The cholesteric liquid crystal layer used in the circularly polarizing layer of the present invention preferably contains a polymerization initiator. For example, in an embodiment in which a curing reaction is caused to proceed by ultraviolet irradiation to form a cured film, the polymerization initiator used is preferably a photopolymerization initiator that can initiate a polymerization reaction by ultraviolet irradiation. Examples of the photopolymerization initiator include α-carbonyl compounds (described in US Pat. Nos. 2,367,661 and 2,367,670), acyloin ether (described in US Pat. No. 2,448,828), α-hydrocarbon substituted aromatics. Group acyloin compounds (described in US Pat. No. 2,722,512), polynuclear quinone compounds (described in US Pat. Nos. 3,046,127 and 2,951,758), combinations of triarylimidazole dimers and p-aminophenyl ketone (US patents) No. 3549367), acridine and phenazine compounds (JP-A-60-105667, US Pat. No. 4,239,850) and oxadiazole compounds (US Pat. No. 4,221,970), acylphosphine Oxide compounds (Japanese Patent Publication No. 63-40 No. 799, JP-B-5-29234, JP-A-10-95788, JP-A-10-29997) and the like.
The amount of the photopolymerization initiator used is preferably 0.1 to 20% by mass, more preferably 1 to 8% by mass, based on the composition (solid content in the case of a coating solution).
5.その他の成分
本発明の円偏光層に用いられるコレステリック液晶層は、前記棒状液晶化合物、キラル剤、水平配向制御剤および重合開始剤に加えて、必要に応じて溶媒や他の添加剤(例えば、セルロースエステル)を含むことができる。
5. Other components The cholesteric liquid crystal layer used in the circularly polarizing layer of the present invention may be added to the rod-like liquid crystal compound, chiral agent, horizontal alignment controller, and polymerization initiator, and, if necessary, a solvent and other additives ( Cellulose ester).
本発明の円偏光層に用いられるコレステリック液晶層を形成するための組成物の溶媒としては、有機溶媒が好ましく用いられる。有機溶媒の例には、アミド(例、N、N−ジメチルホルムアミド)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシド)、ヘテロ環化合物(例、ピリジン)、炭化水素(例、ベンゼン、ヘキサン)、アルキルハライド(例、クロロホルム、ジクロロメタン)、エステル(例、酢酸メチル、酢酸ブチル)、ケトン(例、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン)、エーテル(例、テトラヒドロフラン、1、2−ジメトキシエタン)が含まれる。アルキルハライドおよびケトンが好ましい。二種類以上の有機溶媒を併用してもよい。 As a solvent for the composition for forming the cholesteric liquid crystal layer used in the circularly polarizing layer of the present invention, an organic solvent is preferably used. Examples of organic solvents include amides (eg, N, N-dimethylformamide), sulfoxides (eg, dimethyl sulfoxide), heterocyclic compounds (eg, pyridine), hydrocarbons (eg, benzene, hexane), alkyl halides (eg, , Chloroform, dichloromethane), esters (eg, methyl acetate, butyl acetate), ketones (eg, acetone, methyl ethyl ketone, cyclohexanone), ethers (eg, tetrahydrofuran, 1,2-dimethoxyethane). Alkyl halides and ketones are preferred. Two or more organic solvents may be used in combination.
(コレステリック液晶層の製造方法)
前記コレステリック液晶層を製造する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記基材などの下層の表面上に、前記コレステリック液晶層形成用の塗布液を、ディップコーター、ダイコーター、スリットコーター、バーコーター、グラビアコーター、スピンコーター、インクジェット等により塗布する方法、LB膜法、自己組織化法、スプレー塗布などの方法で面配向させる方法が挙げられる。さらにその中でもバーコーターもしくはスピンコーターにより塗布する方法が好ましい。
(Method for producing cholesteric liquid crystal layer)
The method for producing the cholesteric liquid crystal layer is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose. For example, the coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer is formed on the surface of the lower layer such as the base material. , A dip coater, a die coater, a slit coater, a bar coater, a gravure coater, a spin coater, a method of applying by an ink jet or the like, a method of surface orientation by a method such as an LB film method, a self-organization method, or a spray coating method. Among them, a method of applying with a bar coater or a spin coater is preferable.
本発明の円偏光層の前記コレステリック液晶層を塗布により形成する場合、前記塗布液を塗布後、公知の方法で乾燥して、固化し、前記コレステリック液晶層を形成することが好ましい。乾燥方法としては、加熱による乾燥が好ましい。 In the case of forming the cholesteric liquid crystal layer of the circularly polarizing layer of the present invention by coating, it is preferable to form the cholesteric liquid crystal layer by applying the coating liquid and then drying and solidifying by a known method. As a drying method, drying by heating is preferable.
前記コレステリック液晶層の製造方法の一例は、
(1) 基材等の表面に、重合性液晶組成物を塗布して、コレステリック液晶相の状態にすること、
(2) 前記重合性液晶組成物に紫外線を照射して硬化反応を進行させ、コレステリック液晶相を固定してコレステリック液晶層を形成すること、
を少なくとも含む製造方法である。
(1)及び(2)の工程を、基材の一方の表面上で2回繰り返すことで2層以上のコレステリック液晶層を積層することができる。
なお、コレステリック液晶相の旋回の方向は、用いる液晶の種類又は添加されるキラル剤の種類によって調整でき、らせんピッチ(すなわち、選択反射波長)は、これらの材料の濃度によって任意に調整できる。また、コレステリック液晶層の反射する特定の領域の波長は、製造方法のさまざまな要因によってシフトさせることができることが知られており、キラル剤などの添加濃度のほか、コレステリック液晶相を固定するときの温度や照度と照射時間などの条件などでシフトさせることができる。
An example of a method for producing the cholesteric liquid crystal layer is as follows:
(1) Applying a polymerizable liquid crystal composition to the surface of a substrate or the like to make a cholesteric liquid crystal phase;
(2) irradiating the polymerizable liquid crystal composition with ultraviolet rays to advance a curing reaction, fixing a cholesteric liquid crystal phase to form a cholesteric liquid crystal layer;
Is a production method comprising at least
By repeating the steps (1) and (2) twice on one surface of the substrate, two or more cholesteric liquid crystal layers can be laminated.
Note that the direction of rotation of the cholesteric liquid crystal phase can be adjusted by the type of liquid crystal used or the type of chiral agent added, and the helical pitch (ie, selective reflection wavelength) can be arbitrarily adjusted by the concentration of these materials. In addition, it is known that the wavelength of a specific region reflected by the cholesteric liquid crystal layer can be shifted depending on various factors of the manufacturing method. It can be shifted depending on conditions such as temperature, illuminance, and irradiation time.
前記(1)工程では、まず、基材等や下層のコレステリック液晶層の表面に、前記重合性液晶組成物を塗布する。前記重合性液晶組成物は、溶媒に材料を溶解及び/又は分散した、塗布液として調製されるのが好ましい。
基材等や下層のコレステリック液晶層の表面に配向層を設けることもできる。
In the step (1), first, the polymerizable liquid crystal composition is applied to the surface of the base material or the lower cholesteric liquid crystal layer. The polymerizable liquid crystal composition is preferably prepared as a coating solution in which a material is dissolved and / or dispersed in a solvent.
An alignment layer can also be provided on the surface of the substrate or the lower cholesteric liquid crystal layer.
次に、表面に塗布され、塗膜となった重合性液晶組成物を、コレステリック液晶相の状態にする。前記重合性液晶組成物が、溶媒を含む塗布液として調製されている態様では、塗膜を乾燥し、溶媒を除去することで、コレステリック液晶相の状態にすることができる場合がある。また、コレステリック液晶相への転移温度とするために、所望により、前記塗膜を加熱してもよい。例えば、一旦等方性相の温度まで加熱し、その後、コレステリック液晶相転移温度まで冷却する等によって、安定的にコレステリック液晶相の状態にすることができる。前記重合性液晶組成物の液晶相転移温度は、製造適性等の面から10〜250℃の範囲内であることが好ましく、10〜150℃の範囲内であることがより好ましい。10℃未満であると液晶相を呈する温度範囲にまで温度を下げるために冷却工程等が必要となることがある。また150℃を超えると、一旦液晶相を呈する温度範囲よりもさらに高温の等方性液体状態にするために高温を要し、熱エネルギーの浪費、基板の変形、変質等からも不利になる。 Next, the polymerizable liquid crystal composition applied on the surface to form a coating film is brought into a cholesteric liquid crystal phase. In the aspect in which the polymerizable liquid crystal composition is prepared as a coating solution containing a solvent, the coating film may be dried and the solvent may be removed to obtain a cholesteric liquid crystal phase. Moreover, in order to set it as the transition temperature to a cholesteric liquid crystal phase, you may heat the said coating film if desired. For example, the cholesteric liquid crystal phase can be stably formed by heating to the temperature of the isotropic phase and then cooling to the cholesteric liquid crystal phase transition temperature. The liquid crystal phase transition temperature of the polymerizable liquid crystal composition is preferably in the range of 10 to 250 ° C., more preferably in the range of 10 to 150 ° C. from the viewpoint of production suitability and the like. When the temperature is lower than 10 ° C., a cooling step or the like may be required to lower the temperature to a temperature range exhibiting a liquid crystal phase. When the temperature exceeds 150 ° C., a high temperature is required to make the isotropic liquid state higher than the temperature range once exhibiting the liquid crystal phase, which is disadvantageous from waste of thermal energy, deformation of the substrate, and alteration.
次に、(2)の工程では、コレステリック液晶相の状態となった塗膜に、紫外線を照射して、硬化反応を進行させる。紫外線照射には、紫外線ランプ等の光源が利用される。この工程では、紫外線を照射することによって、前記重合性液晶組成物の硬化反応が進行し、コレステリック液晶相が固定されて、コレステリック液晶層が形成される。
紫外線の照射エネルギー量については特に制限はないが、一般的には、100mJ/cm2〜800mJ/cm2程度が好ましい。また、前記塗膜に紫外線を照射する時間については特に制限はないが、硬化膜の充分な強度及び生産性の双方の観点から決定されるであろう。
Next, in the step (2), the coating film in the cholesteric liquid crystal phase is irradiated with ultraviolet rays to advance the curing reaction. For ultraviolet irradiation, a light source such as an ultraviolet lamp is used. In this step, by irradiating with ultraviolet rays, the curing reaction of the polymerizable liquid crystal composition proceeds, the cholesteric liquid crystal phase is fixed, and a cholesteric liquid crystal layer is formed.
No particular limitation is imposed on the amount of irradiation energy of ultraviolet rays, in general, 100mJ / cm 2 ~800mJ / cm 2 is preferably about. Moreover, there is no restriction | limiting in particular about the time which irradiates an ultraviolet-ray to the said coating film, but it will be determined from the viewpoint of both sufficient intensity | strength and productivity of a cured film.
硬化反応を促進するため、加熱条件下で紫外線照射を実施してもよい。また、紫外線照射時の温度は、コレステリック液晶相が乱れないように、コレステリック液晶相を呈する温度範囲もしくはそれ以下の温度範囲に維持するのが好ましい。また、雰囲気の酸素濃度は重合度に関与するため、空気中で所望の重合度に達せず、膜強度が不十分の場合には、窒素置換等の方法により、雰囲気中の酸素濃度を低下させることが好ましい。好ましい酸素濃度としては、10%以下が好ましく、7%以下がさらに好ましく、3%以下が最も好ましい。紫外線照射によって進行される硬化反応(例えば重合反応)の反応率は、層の機械的強度の保持等や未反応物が層から流出するのを抑える等の観点から、70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることがよりさらに好ましい。反応率を向上させるためには照射する紫外線の照射量を増大する方法や窒素雰囲気下あるいは加熱条件下での重合が効果的である。また、一旦重合させた後に、重合温度よりも高温状態で保持して熱重合反応によって反応をさらに推し進める方法や、再度紫外線を照射する(ただし、本発明の条件を満足する条件で照射する)方法を用いることもできる。反応率の測定は反応性基(例えば重合性基)の赤外振動スペクトルの吸収強度を、反応進行の前後で比較することによって行うことができる。 In order to accelerate the curing reaction, ultraviolet irradiation may be performed under heating conditions. Moreover, it is preferable to maintain the temperature at the time of ultraviolet irradiation in the temperature range which exhibits a cholesteric liquid crystal phase, or the temperature range below it so that a cholesteric liquid crystal phase may not be disturbed. Also, since the oxygen concentration in the atmosphere is related to the degree of polymerization, if the desired degree of polymerization is not reached in the air and the film strength is insufficient, the oxygen concentration in the atmosphere is reduced by a method such as nitrogen substitution. It is preferable. A preferable oxygen concentration is preferably 10% or less, more preferably 7% or less, and most preferably 3% or less. The reaction rate of the curing reaction (for example, polymerization reaction) that proceeds by irradiation with ultraviolet rays is 70% or more from the viewpoint of maintaining the mechanical strength of the layer and suppressing unreacted substances from flowing out of the layer. Preferably, it is 80% or more, more preferably 90% or more. In order to improve the reaction rate, a method of increasing the irradiation amount of ultraviolet rays to be irradiated and polymerization under a nitrogen atmosphere or heating conditions are effective. In addition, after polymerization, a method of further promoting the reaction by a thermal polymerization reaction by maintaining the polymer at a temperature higher than the polymerization temperature, or a method of irradiating ultraviolet rays again (however, irradiation is performed under conditions satisfying the conditions of the present invention). Can also be used. The reaction rate can be measured by comparing the absorption intensity of the infrared vibration spectrum of a reactive group (for example, a polymerizable group) before and after the reaction proceeds.
上記工程では、コレステリック液晶相が固定されて、前記コレステリック液晶層が形成される。ここで、液晶相を「固定化した」状態は、コレステリック液晶相となっている棒状液晶化合物の配向が保持された状態が最も典型的、且つ好ましい態様である。それだけには限定されず、具体的には、通常0℃〜50℃、より過酷な条件下では−30℃〜70℃の温度範囲において、該層に流動性が無く、また外場や外力によって配向形態に変化を生じさせることなく、固定化された配向形態を安定に保ち続けることができる状態を意味するものとする。本発明では、紫外線照射によって進行する硬化反応により、コレステリック液晶相の配向状態を固定することが好ましい。
なお、本発明においては、コレステリック液晶相の光学的性質が前記コレステリック液晶層中において保持されていれば十分であり、最終的に前記コレステリック液晶層中の液晶組成物がもはや液晶性を示す必要はない。例えば、液晶組成物が、硬化反応により高分子量化して、もはや液晶性を失っていてもよい。
In the above step, the cholesteric liquid crystal phase is fixed and the cholesteric liquid crystal layer is formed. Here, the state in which the liquid crystal phase is “fixed” is the most typical and preferred mode in which the orientation of the rod-like liquid crystal compound that is a cholesteric liquid crystal phase is maintained. However, it is not limited to this, and specifically, it is usually 0 ° C. to 50 ° C., and under severer conditions, in the temperature range of −30 ° C. to 70 ° C., the layer has no fluidity, and is oriented by an external field or an external force. It shall mean a state in which the fixed orientation form can be kept stable without causing a change in form. In the present invention, the alignment state of the cholesteric liquid crystal phase is preferably fixed by a curing reaction that proceeds by ultraviolet irradiation.
In the present invention, it is sufficient that the optical properties of the cholesteric liquid crystal phase are maintained in the cholesteric liquid crystal layer, and the liquid crystal composition in the cholesteric liquid crystal layer no longer needs to exhibit liquid crystal properties. Absent. For example, the liquid crystal composition may have a high molecular weight due to a curing reaction and may no longer have liquid crystallinity.
<位相差層>
(位相差層の位相差)
本発明の円偏光層は、前記コレステリック液晶層と直接または等方性層を介して配置された位相差層を有し、下記式(1)を満たす。
式(1)
(2.5/64) +n ≦ Re/λmax ≦ (6/64)+n
(式(1)中、Reは波長λmaxにおける前記位相差層の面内方向のレターデーション(単位:nm)を表し、λmaxは前記コレステリック液晶層の選択反射波長(単位:nm)を表し、nは0以上の整数を表す。)
<Phase difference layer>
(Phase difference of retardation layer)
The circularly polarizing layer of the present invention has a retardation layer arranged directly or via an isotropic layer with the cholesteric liquid crystal layer, and satisfies the following formula (1).
Formula (1)
(2.5 / 64) + n ≦ Re / λmax ≦ (6/64) + n
(In the formula (1), Re represents retardation in the in-plane direction of the retardation layer at a wavelength λmax (unit: nm), λmax represents a selective reflection wavelength (unit: nm) of the cholesteric liquid crystal layer, and n Represents an integer of 0 or more.)
前記式(1)におけるReは波長λmaxにおける前記位相差層の面内方向のレターデーションを表す。ここで、Reは下記式(I)で表される。
式(I) Re=(nx−ny)×d
上記式(I)中、nxは前記位相差層のフィルム面内の遅相軸方向の屈折率であり、nyは前記位相差層のフィルム面内の進相軸方向の屈折率であり、dは前記位相差層の厚さ(nm)である。
なお、位相差層の「遅相軸方向」とは位相差層のフィルム面内で屈折率が最大となる方向を意味するものとする。また、「進相軸方向」とは位相差層のフィルム面内で遅相軸と直交する方向を意味するものとする。
また、本明細書において、「らせん」はコレステリック液晶構造が一巻きに達する場合に用いられることがあり、「ねじれ」はコレステリック液晶構造が一巻きに達しない可能性がある場合に用いることがあるが、「らせん」と「ねじれ」の用語の違いによって本発明が制限されることはない。例えば、「らせんの回転方向」と「ねじれ方向」は同義と考えてよい。
Re in the formula (1) represents retardation in the in-plane direction of the retardation layer at the wavelength λmax. Here, Re is represented by the following formula (I).
Formula (I) Re = (nx−ny) × d
In the above formula (I), nx is the refractive index in the slow axis direction in the film plane of the retardation layer, ny is the refractive index in the fast axis direction in the film plane of the retardation layer, and d Is the thickness (nm) of the retardation layer.
The “slow axis direction” of the retardation layer means a direction in which the refractive index is maximum within the film plane of the retardation layer. The “fast axis direction” means a direction perpendicular to the slow axis in the film plane of the retardation layer.
In this specification, “spiral” may be used when the cholesteric liquid crystal structure reaches one turn, and “twist” may be used when the cholesteric liquid crystal structure may not reach one turn. However, the present invention is not limited by the difference between the terms “helix” and “twist”. For example, “the direction of spiral rotation” and “twist direction” may be considered synonymous.
波長λnmでのReは次のようにして測定できる。
ReはKOBRA 21ADH(王子計測機器(株)製)において波長λnmの光をフィルム法線方向に入射させて測定される。
上記のReは、位相差層に用いる液晶分子または樹脂材料、各種添加剤の添加、位相差層の膜厚、位相差層の延伸方向と延伸率等により調整することができる。
Re at wavelength λnm can be measured as follows.
Re is measured with KOBRA 21ADH (manufactured by Oji Scientific Instruments Co., Ltd.) by making light of wavelength λ nm incident in the normal direction of the film.
Said Re can be adjusted with the liquid crystal molecule or resin material used for a phase difference layer, addition of various additives, the film thickness of a phase difference layer, the extending | stretching direction and stretch rate of a phase difference layer, etc.
前記式(1)におけるλmaxは、2以上のコレステリック液晶層を本発明の円偏光層が有する場合は、本発明の円偏光層を円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネとして用いるときに光源から遠い側に直接または等方性層を介して配置されたコレステリック液晶層のλmaxを指す。 In the formula (1), λmax is determined from the light source when the circularly polarizing layer of the present invention has two or more cholesteric liquid crystal layers when the circularly polarizing layer of the present invention is used as glasses for a circularly polarizing 3D image viewing system. It refers to λmax of a cholesteric liquid crystal layer arranged directly or via an isotropic layer on the far side.
前記式(1)中、nは0以上の整数を表し、0または1であることが好ましく、0であることが製造時に厳密にRe/λmaxを上記範囲に制御しやすい観点からより好ましい。
なお、特定光波長の偏光の偏光状態に対して、位相差層の位相差が与える影響は、位相差を特定光波長の整数倍変化させた場合、同等であることが知られている。そのため、前記式(1)中でnを整数倍変化させても、クロストークの低減効果は同等である。
In the formula (1), n represents an integer of 0 or more, preferably 0 or 1, and more preferably 0 from the viewpoint of easily controlling Re / λmax within the above range during production.
It is known that the influence of the phase difference of the retardation layer on the polarization state of polarized light having a specific light wavelength is equivalent when the phase difference is changed by an integral multiple of the specific light wavelength. Therefore, even if n is changed by an integral multiple in the formula (1), the crosstalk reduction effect is equivalent.
本発明の円偏光層はRe/λmaxが、(2.5/64)+n〜(5/64)+nであることが円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときにクロストークをより低減できる観点から好ましく、(3/64)+n〜(5/64)+nであることがより好ましい。 When the circularly polarizing layer of the present invention has Re / λmax of (2.5 / 64) + n to (5/64) + n, the cross-polarization is more effective when used for glasses of a circularly polarizing 3D image viewing system. It is preferable from a viewpoint which can reduce, and it is more preferable that they are (3/64) + n-(5/64) + n.
(位相差層のチルト角)
前記位相差層のチルト角は0°〜50°であることが好ましく、0°以上45°未満であることが円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときにクロストークをより低減できる観点からより好ましく、0°〜40°であることが特に好ましく、0°〜35°であることがより特に好ましい。
本明細書中、位相差層のチルト角とは、位相差層の屈折率の最大方向と、位相差層の表面とのなす角のことを言う。図5を用いて、位相差層のチルト角を説明する。図5では、位相差層のチルト角17は、位相差層の屈折率の最大方向と、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の表面とのなす角17として示される。
ここで、位相差層のチルト角17は、位相差層の屈折率の最大方向と、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12の表面とのなす角であってもよい。位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12と、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の各表面において、位相差層の屈折率の最大方向が異なる場合、位相差層のチルト角は、両者の最大値のことを意味する。
前記位相差層のチルト角は、例えば前記位相差層が液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜である場合、位相差層に添加する配向制御剤の種類や添加量などによって調整することができる。
(Tilt angle of retardation layer)
The tilt angle of the retardation layer is preferably 0 ° to 50 °, and the angle of 0 ° or more and less than 45 ° can further reduce crosstalk when used in glasses for a circularly polarized 3D image viewing system. From the viewpoint, it is more preferably 0 ° to 40 °, and particularly preferably 0 ° to 35 °.
In this specification, the tilt angle of the retardation layer refers to an angle formed by the maximum direction of the refractive index of the retardation layer and the surface of the retardation layer. The tilt angle of the retardation layer will be described with reference to FIG. In FIG. 5, the
Here, the
For example, when the retardation layer is a liquid crystal film in which the alignment of liquid crystal molecules is fixed, the tilt angle of the retardation layer can be adjusted by the type and amount of the alignment control agent added to the retardation layer. it can.
(位相差層の面内角)
前記位相差層の面内角としては特に制限はなく、コレステリック液晶層の選択反射波長における遮蔽すべき円偏光透過率ができるだけ小さくなり、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときにできるだけクロストークが低減できるように適宜調整することができる。
本明細書中、位相差層の面内角とは、コレステリック液晶層の位相差層側の表面における液晶ダイレクター方向(基準方向)と、位相差層の屈折率の最大方向を位相差層の表面へ正射影した方向とのなす角度のことを言う。図5を用いて、位相差層の面内角を説明する。図5では、位相差層の面内角は、コレステリック液晶層の位相差層側の表面における液晶ダイレクター方向(基準方向)14と、位相差層の屈折率の最大方向を位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12の表面へ正射影した方向とのなす角度15とのなす角16として示される。この際、コレステリック液晶の、位相差層側から見た、らせん回転方向と同じ回転方向を、位相差層の面内角の正の回転方向とする。
ここで、位相差層の面内角16は、コレステリック液晶層の位相差層側の表面における液晶ダイレクター方向(基準方向)14と、位相差層の屈折率の最大方向を位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の表面へ正射影した方向とのなす角度15とのなす角であってもよい。位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12と、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の各表面において、位相差層の面内角が異なる場合、本明細書では特に断りなく位相差層の面内角という場合は、位相差層の厚み方向中央部20における面内角16のことを意味する。
前記位相差層の面内角は、例えば前記位相差層と前記コレステリック液晶層を貼り合わせる際の貼り合わせ方によって調整することができる。
(In-plane angle of retardation layer)
The in-plane angle of the retardation layer is not particularly limited, and the circularly polarized light transmittance to be shielded at the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer is as small as possible, and as much as possible when used in glasses for a circularly polarized 3D image viewing system. Adjustments can be made as appropriate so that crosstalk can be reduced.
In this specification, the in-plane angle of the retardation layer refers to the liquid crystal director direction (reference direction) on the surface of the cholesteric liquid crystal layer on the retardation layer side, and the maximum direction of the refractive index of the retardation layer. This is the angle formed by the orthogonal projection direction. The in-plane angle of the retardation layer will be described with reference to FIG. In FIG. 5, the in-plane angle of the retardation layer is the liquid crystal director direction (reference direction) 14 on the surface of the cholesteric liquid crystal layer on the retardation layer side, and the maximum direction of the refractive index of the retardation layer is the cholesteric liquid crystal of the retardation layer. It is shown as an
Here, the in-
The in-plane angle of the retardation layer can be adjusted by, for example, a method of bonding when the retardation layer and the cholesteric liquid crystal layer are bonded.
(位相差層のツイスト角)
本明細書中、位相差層のツイスト角とは、位相差層の面内角が両表面で異なる(位相差層にねじれのある)場合において、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分とは反対側の部分の表面における面内角から、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分の表面における面内角を差引いた値のことをいう。図6を用いて、位相差層のツイスト角を説明する。図6では、位相差層のツイスト角は、位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の表面における面内角19と位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12の表面における面内角18、との差として示される。すなわち、下式のように定義される。
(位相差層のツイスト角) = {位相差層のコレステリック液晶層と接している部分(部材12)とは反対側の部分13の表面における面内角19} − (位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12の表面における面内角18)
前記位相差層のツイスト角は−100°〜100°であることが円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときにクロストークをより低減できる観点から好ましく、−70°〜70°であることがより好ましく、−70°〜20°または45°〜70°であることが特に好ましい。
前記位相差層のツイスト角は、例えば前記位相差層が液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜である場合、キラル剤の添加の有無、キラル剤の種類、添加量などにより調整することができる。
(Twist angle of retardation layer)
In this specification, the twist angle of the retardation layer refers to the portion of the retardation layer that is in contact with the cholesteric liquid crystal layer when the in-plane angles of the retardation layer are different on both surfaces (the retardation layer is twisted). Means a value obtained by subtracting the in-plane angle at the surface of the portion of the retardation layer in contact with the cholesteric liquid crystal layer from the in-plane angle at the surface of the opposite portion. The twist angle of the retardation layer will be described with reference to FIG. In FIG. 6, the twist angle of the retardation layer is such that the in-
(Twist angle of retardation layer) = {In-
The twist angle of the retardation layer is preferably −100 ° to 100 ° from the viewpoint of further reducing crosstalk when used for glasses of a circularly polarized 3D image viewing system, and is −70 ° to 70 °. More preferably, it is −70 ° to 20 ° or 45 ° to 70 °.
For example, when the retardation layer is a liquid crystal film in which the orientation of liquid crystal molecules is fixed, the twist angle of the retardation layer can be adjusted by the presence or absence of the addition of the chiral agent, the kind of the chiral agent, the addition amount, and the like. it can.
(位相差層の構成および組成)
本発明の円偏光層は、前記式(1)を満たす位相差層を1層のみ有することが好ましい。
前記位相差層の組成としては特に制限はない。前記位相差層は、液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜や、所望の位相差を発現できるように延伸された樹脂フィルムなどを用いることができ、液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜であることが好ましい。
液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜としては、前記コレステリック液晶層においてキラル剤を添加しないで製造した液晶膜を挙げることができる。
延伸された樹脂フィルムとしては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレート等のポリ(メタ)アクリレート樹脂、ポリスチレンやスチレンと他のモノマーとを共重合させたスチレン共重合体等のポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ノルボルネン系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等からなる延伸フィルムを用いることができる。
(Configuration and composition of retardation layer)
The circularly polarizing layer of the present invention preferably has only one retardation layer that satisfies the above formula (1).
There is no restriction | limiting in particular as a composition of the said phase difference layer. As the retardation layer, a liquid crystal film in which the orientation of liquid crystal molecules is fixed, a resin film stretched so as to express a desired retardation, etc. can be used, and a liquid crystal in which the orientation of liquid crystal molecules is fixed. A membrane is preferred.
Examples of the liquid crystal film in which the orientation of the liquid crystal molecules is fixed include a liquid crystal film produced without adding a chiral agent in the cholesteric liquid crystal layer.
Examples of the stretched resin film include polycarbonate resins, poly (meth) acrylate resins such as polymethyl methacrylate, polystyrene resins such as polystyrene and styrene copolymers obtained by copolymerizing styrene and other monomers, and polyacrylonitrile resins. Polyester resins such as polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polyamide resins such as nylon 6, nylon 6, 6, polyolefin resins such as polyethylene and polypropylene, cyclic polyolefin resins, norbornene resins, polyvinyl alcohol resins, Ethylene vinyl alcohol copolymer resin, polyvinyl butyral resin, epoxy resin, polyimide resin, fluorine resin, polyvinylidene chloride resin, triacetyl cellulose resin, Acrylic resins, urethane resins, and a stretched film made of a silicone resin.
(位相差層の製造方法)
前記位相差層の製造方法としては特に制限はなく、公知の方法で製造することができる。
前記位相差層が、液晶分子の配向を固定されてなる液晶膜である場合、前記コレステリック液晶層の製造方法と同様の方法で製造することが好ましい。
前記位相差層が、延伸された樹脂フィルムである場合、光学的一軸性フィルムでも光学的二軸性フィルムでもよい。光学的一軸性フィルムを製造する場合は、通常の一軸延伸処理または二軸延伸処理を実施すればよい。光学的二軸性フィルムを製造する場合は、アンバランス二軸延伸処理を実施することが好ましい。アンバランス二軸延伸では、ポリマーフィルムをある方向に一定倍率(例えば3〜100%、好ましくは5〜30%)延伸し、それと垂直な方向にそれ以上の倍率(例えば6〜200%、好ましくは10〜90%)延伸する。二方向の延伸処理は、同時に実施してもよい。延伸方向(アンバランス二軸延伸では延伸倍率の高い方向)と延伸後のフィルムの面内の遅相軸とは、実質的に同じ方向になることが好ましい。
(Manufacturing method of retardation layer)
There is no restriction | limiting in particular as a manufacturing method of the said phase difference layer, It can manufacture by a well-known method.
In the case where the retardation layer is a liquid crystal film in which the orientation of liquid crystal molecules is fixed, it is preferably produced by the same method as the production method of the cholesteric liquid crystal layer.
When the retardation layer is a stretched resin film, it may be an optical uniaxial film or an optical biaxial film. When an optical uniaxial film is produced, a normal uniaxial stretching process or biaxial stretching process may be performed. When manufacturing an optical biaxial film, it is preferable to implement an unbalanced biaxial stretching process. In unbalanced biaxial stretching, a polymer film is stretched in a certain direction (for example, 3 to 100%, preferably 5 to 30%) in a certain direction, and further in a direction perpendicular thereto (for example, 6 to 200%, preferably 10 to 90%). The bi-directional stretching process may be performed simultaneously. It is preferable that the stretching direction (the direction in which the stretching ratio is high in unbalanced biaxial stretching) and the slow axis in the plane of the stretched film are substantially the same direction.
<等方性層>
本発明の円偏光層は、等方性層を有することが好ましい。
前記等方性層の組成としては特に制限はない。本発明の円偏光層は、前記等方性層が後述の基材、粘着剤層(以下、粘着層ともいう)または接着層であることが好ましく、前記粘着層または接着層であることがより好ましく、粘着層であることが特に好ましい。粘着層として、粘着シートを用いてもよい。接着層としては、二液混合型、一液加熱硬化型もしくは光硬化型の接着剤を用いてもよく、無色透明な接着剤を用いることが好ましい。なお、粘着層や接着層はそれぞれ1層ずつ用いても、2層以上としてもよい。また、粘着層と接着層を組み合わせて用いてもよい。
前記等方性層の形成に利用可能な材料としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂、アクリル樹脂、スチレン/アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチン、エチレンビニルアルコール樹脂、ポリイミド樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの材料からなる粘着層は、塗布により形成することができる。
さらに、前記等方性層には紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、ブロッキング防止剤などを添加してもよい。
前記等方性層の厚みとしては、0.1μm〜10μmが好ましい。
<Isotropic layer>
The circularly polarizing layer of the present invention preferably has an isotropic layer.
There is no restriction | limiting in particular as a composition of the said isotropic layer. In the circularly polarizing layer of the present invention, the isotropic layer is preferably a base material, a pressure-sensitive adhesive layer (hereinafter also referred to as a pressure-sensitive adhesive layer) or an adhesive layer, and more preferably the pressure-sensitive adhesive layer or the adhesive layer. An adhesive layer is preferable, and it is particularly preferable. An adhesive sheet may be used as the adhesive layer. As the adhesive layer, a two-component mixed type, one-component heat curable adhesive or photocurable adhesive may be used, and a colorless and transparent adhesive is preferably used. In addition, the pressure-sensitive adhesive layer and the adhesive layer may be used one by one or two or more. Further, a pressure-sensitive adhesive layer and an adhesive layer may be used in combination.
There is no restriction | limiting in particular as a material which can be utilized for formation of the said isotropic layer, According to the objective, it can select suitably, For example, polyvinyl butyral (PVB) resin, an acrylic resin, a styrene / acrylic resin, a urethane resin, Examples include polyester resin, silicone resin, epoxy resin, polyvinyl alcohol resin, gelatin, ethylene vinyl alcohol resin, polyimide resin, and the like. These may be used individually by 1 type and may use 2 or more types together. An adhesive layer made of these materials can be formed by coating.
Furthermore, you may add a ultraviolet absorber, an antistatic agent, a lubricant, an antiblocking agent, etc. to the said isotropic layer.
The thickness of the isotropic layer is preferably 0.1 μm to 10 μm.
<基材>
本発明の円偏光層は、基材を有することが好ましい。
前記基材としては特に制限は無く公知の基材を用いることができ、透明基材であることが好ましい。
前記透明基材としては、光学的に透明な透明基材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、可視光線透過率が70%以上のもの、好ましくは80%以上のものなどが挙げられる。
前記基材としては、その形状、構造、大きさ、材料などについては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記形状としては、例えば、平板状などが挙げられ、前記構造としては、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、前記大きさとしては、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネの大きさなどに応じて適宜選択することができる。
前記基材の材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、透明基材の材料として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリブテン−1等のポリオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエチレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、セルロースアセテート等のセルロース系樹脂などからなるフィルム又はこれらの積層フィルムが挙げられる。これらの中で、特にポリエチレンテレフタレートフィルムが好適である。
また、ガラス、エピスルフィド系樹脂、チオウレタン系樹脂、ポリエステルメタクリレート、ウレタンメタクリレート、エポキシメタクリレート、ジアリルカーボネート、ジアリフタレート、アリルジグリコールカーボネート、ポリメチルメタクリレートなど、メガネレンズに用いられる材料を使用することも可能である。
前記基材の厚みとしては、特に制限はなく、円偏光層の使用目的に応じて適宜選択することができ、通常は10μm〜500μm程度であるが薄膜化の要請の観点からはより薄い方が好ましい。前記基材の厚みは10μm〜100μmであることが好ましく、20〜75μmであることがより好ましく、35〜75μmであることが特に好ましい。前記基材の厚みが十分に厚いと、接着故障が起き難くなる傾向にある。また、前記基材の厚みが十分に薄いと、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いる際、材料としての腰が強過ぎず、メガネレンズの曲面に追随して貼り付け易くなる傾向にある。更に、基材が十分に薄いことにより、原材料費を抑制できる傾向にある。
<Base material>
The circularly polarizing layer of the present invention preferably has a substrate.
There is no restriction | limiting in particular as said base material, A well-known base material can be used, and it is preferable that it is a transparent base material.
The transparent substrate is not particularly limited as long as it is an optically transparent transparent substrate, and can be appropriately selected according to the purpose. For example, the material having a visible light transmittance of 70% or more, preferably 80 % Or more.
There is no restriction | limiting in particular about the shape, a structure, a magnitude | size, material, etc. as said base material, According to the objective, it can select suitably. Examples of the shape include a flat plate shape, and the structure may be a single layer structure or a laminated structure, and the size may be a circularly polarized 3D image viewing. It can be appropriately selected according to the size of the glasses of the system.
There is no restriction | limiting in particular as a material of the said base material, According to the objective, it can select suitably, For example, as a material of a transparent base material, polyethylene, a polypropylene, poly 4-methylpentene-1, polybutene-1, etc. Polyolefin resins; Polyester resins such as polyethylene terephthalate and polyethylene naphthalate; Polycarbonate resins, polyvinyl chloride resins, polyphenylene sulfide resins, polyether sulfone resins, polyethylene sulfide resins, polyphenylene ether resins, styrene resins Examples thereof include a film made of a resin, an acrylic resin, a polyamide resin, a polyimide resin, a cellulose resin such as cellulose acetate, or a laminated film thereof. Among these, a polyethylene terephthalate film is particularly preferable.
It is also possible to use materials used for eyeglass lenses such as glass, episulfide resin, thiourethane resin, polyester methacrylate, urethane methacrylate, epoxy methacrylate, diallyl carbonate, dialiphthalate, allyl diglycol carbonate, polymethyl methacrylate, etc. Is possible.
The thickness of the base material is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose of use of the circularly polarizing layer. Usually, the thickness is about 10 μm to 500 μm, but the thinner one is preferable from the viewpoint of thinning. preferable. The thickness of the substrate is preferably 10 μm to 100 μm, more preferably 20 to 75 μm, and particularly preferably 35 to 75 μm. When the thickness of the base material is sufficiently thick, adhesion failure tends to hardly occur. Also, if the thickness of the base material is sufficiently thin, when used for glasses of a circularly polarized 3D image viewing system, the material is not too strong, and tends to follow the curved surface of the eyeglass lens and be easily attached. is there. Furthermore, since the base material is sufficiently thin, raw material costs tend to be suppressed.
<その他の層>
本発明の円偏光層は、下塗り層、配向層、易接着層、ハードコート層、紫外線吸収層、λ/2層および表面保護層のうち少なくとも1つをさらに有していてもよい。
<Other layers>
The circularly polarizing layer of the present invention may further include at least one of an undercoat layer, an alignment layer, an easy adhesion layer, a hard coat layer, an ultraviolet absorption layer, a λ / 2 layer, and a surface protective layer.
−下塗り層−
本発明の円偏光層は、コレステリック液晶層と基材との間に下塗り層を有していてもよい。コレステリック液晶層と基材との密着力が強いと、コレステリック液晶層を積層して製造する際の工程で剥離故障が起き難い。よって、下塗り層として、コレステリック液晶層と基材との接着性を向上させることができる層を利用することができる。一方で、円偏光層として、前記基材を剥離して用いる場合は、基材と下塗り層、又は下塗り層とコレステリック液晶層との界面には、剥離可能な程度の接着性の弱さが必要である。剥離する界面は、どの界面でも構わない。
位相差層と基材との間についても同様である。
下塗り層の形成に利用可能な材料の例には、アクリル酸エステル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、スチレンブタジエンゴム(SBR)、水性ポリエステル等が含まれる。また、下塗り層は、上記したように密着力を適度に調節する場合、グルタルアルデヒド、2、3−ジヒドロキシ−1、4−ジオキサン等のジアルデヒド類またはホウ酸等の硬膜剤を適宜用いて硬膜させることが好ましい。硬膜剤の添加量は、下塗り層の乾燥質量の0.2〜3.0質量%が好ましい。
下塗り層の厚みは、0.05〜0.5μmが好ましい。
-Undercoat layer-
The circularly polarizing layer of the present invention may have an undercoat layer between the cholesteric liquid crystal layer and the substrate. If the adhesion between the cholesteric liquid crystal layer and the substrate is strong, a peeling failure is unlikely to occur in the process of stacking and manufacturing the cholesteric liquid crystal layer. Therefore, a layer that can improve the adhesion between the cholesteric liquid crystal layer and the substrate can be used as the undercoat layer. On the other hand, when the base material is peeled and used as a circularly polarizing layer, the interface between the base material and the undercoat layer or between the undercoat layer and the cholesteric liquid crystal layer needs to have an adhesive strength that is peelable. It is. The interface to be peeled may be any interface.
The same applies to the space between the retardation layer and the substrate.
Examples of materials that can be used to form the undercoat layer include acrylate copolymer, polyvinylidene chloride, styrene butadiene rubber (SBR), aqueous polyester, and the like. In addition, the undercoat layer appropriately uses a dialdehyde such as glutaraldehyde, 2,3-dihydroxy-1,4-dioxane, or a hardener such as boric acid, as described above, when the adhesive force is appropriately adjusted. It is preferable to harden. The addition amount of the hardener is preferably 0.2 to 3.0% by mass of the dry mass of the undercoat layer.
The thickness of the undercoat layer is preferably 0.05 to 0.5 μm.
−配向層−
本発明の円偏光層は、コレステリック液晶層と基材との間に配向層を有していてもよい。配向層は、コレステリック液晶層中の液晶化合物の配向方向をより精密に規定する機能を有する。配向層は、有機化合物(好ましくはポリマー)のラビング処理、無機化合物の斜方蒸着、マイクログルーブを有する層の形成等の手段で設けることができる。さらには、電場の付与、磁場の付与、或いは光照射により配向機能が生じる配向層も知られている。配向層は、ポリマーの膜の表面に、ラビング処理により形成するのが好ましい。また、配向の均一性の観点からは、光照射により形成する光配向膜が好ましい。
配向層は、コレステリック液晶層と隣接することが好ましいので、コレステリック液晶層と基材又は下塗り層との間に設けるのが好ましい。但し、下塗り層が配向層の機能を有していてもよい。また、コレステリック液晶層の間に配向層を有していてもよい。
位相差層と基材の間、もしくは、位相差層とコレステリック液晶層との間についても、同様に配向膜を有していてもよい。
-Orientation layer-
The circularly polarizing layer of the present invention may have an alignment layer between the cholesteric liquid crystal layer and the substrate. The alignment layer has a function of more precisely defining the alignment direction of the liquid crystal compound in the cholesteric liquid crystal layer. The alignment layer can be provided by means such as a rubbing treatment of an organic compound (preferably a polymer), oblique vapor deposition of an inorganic compound, or formation of a layer having a microgroove. Furthermore, an alignment layer in which an alignment function is generated by application of an electric field, application of a magnetic field, or light irradiation is also known. The alignment layer is preferably formed on the surface of the polymer film by rubbing treatment. From the viewpoint of uniformity of alignment, a photo-alignment film formed by light irradiation is preferable.
Since the alignment layer is preferably adjacent to the cholesteric liquid crystal layer, it is preferably provided between the cholesteric liquid crystal layer and the base material or the undercoat layer. However, the undercoat layer may have a function of an alignment layer. Further, an alignment layer may be provided between the cholesteric liquid crystal layers.
An alignment film may be similarly provided between the retardation layer and the base material or between the retardation layer and the cholesteric liquid crystal layer.
配向層は、隣接する、コレステリック液晶層、及び下塗り層又は基材のいずれに対しても、ある程度の密着力を有することが好ましい。ただし、コレステリック液晶層から基材を剥離する場合には、コレステリック液晶層/配向層/下塗り層/基材のいずれかの界面にて、剥離ができる程度の弱さが必要である。剥離する界面は、どの界面でも構わない。 The alignment layer preferably has a certain degree of adhesion to any of the adjacent cholesteric liquid crystal layer and the undercoat layer or substrate. However, when the substrate is peeled from the cholesteric liquid crystal layer, it is necessary to have a weakness that can be peeled off at any interface of the cholesteric liquid crystal layer / alignment layer / undercoat layer / substrate. The interface to be peeled may be any interface.
配向層として用いられる材料としては、有機化合物のポリマーが好ましく、それ自体が架橋可能なポリマーか、或いは架橋剤により架橋されるポリマーがよく用いられる。当然、双方の機能を有するポリマーも用いられる。ポリマーの例としては、ポリメチルメタクリレ−ト、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、スチレン/マレインイミド共重合体、ポリビニルアルコ−ル及び変性ポリビニルアルコ−ル、ポリ(N−メチロ−ルアクリルアミド)、スチレン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、カルボキシメチルセルロ−ス、ゼラチン、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネート等のポリマー及びシランカップリング剤等の化合物を挙げることができる。好ましいポリマーの例としては、ポリ(N−メチロ−ルアクリルアミド)、カルボキシメチルセルロ−ス、ゼラチン、ポリビルアルコール及び変性ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマーであり、さらにゼラチン、ポリビルアルコール及び変性ポリビニルアルコールが好ましく、特にポリビルアルコール及び変性ポリビニルアルコールを挙げることができる。
前記配向層の厚みは、0.1〜2.0μmが好ましい。
As a material used for the alignment layer, a polymer of an organic compound is preferable, and a polymer that can be crosslinked by itself or a polymer that is crosslinked by a crosslinking agent is often used. Of course, polymers having both functions are also used. Examples of the polymer include polymethyl methacrylate, acrylic acid / methacrylic acid copolymer, styrene / maleimide copolymer, polyvinyl alcohol and modified polyvinyl alcohol, and poly (N-methylol acrylamide). , Styrene / vinyl toluene copolymer, chlorosulfonated polyethylene, nitrocellulose, polyvinyl chloride, chlorinated polyolefin, polyester, polyimide, vinyl acetate / vinyl chloride copolymer, ethylene / vinyl acetate copolymer, carboxymethyl cellulose And polymers such as silica, gelatin, polyethylene, polypropylene and polycarbonate, and compounds such as silane coupling agents. Examples of preferred polymers are water-soluble polymers such as poly (N-methylacrylamide), carboxymethyl cellulose, gelatin, polyville alcohol, and modified polyvinyl alcohol, and gelatin, polyville alcohol, and modified polyvinyl alcohol. Are preferable, and in particular, polyvinyl alcohol and modified polyvinyl alcohol can be mentioned.
The thickness of the alignment layer is preferably 0.1 to 2.0 μm.
ラビング処理は、一般にはポリマー層の表面を、紙や布で一定方向に数回擦ることにより実施することができるが、特に本発明では「液晶便覧」(丸善社発行、平成12年10月30日)に記載されている方法により行うことが好ましい。
ラビング密度を変える方法としては、「液晶便覧」(丸善社発行)に記載されている方法を用いることができる。ラビング密度(L)は、下記式(A)で定量化されている。
式(A) L=Nl(1+2πrn/60v)
式(A)中、Nはラビング回数、lはラビングローラーの接触長、rはローラーの半径、nはローラーの回転数(rpm)、vはステージ移動速度(秒速)である。
ラビング密度を高くするためには、ラビング回数を増やす、ラビングローラーの接触長を長く、ローラーの半径を大きく、ローラーの回転数を大きく、ステージ移動速度を遅くすればよく、一方、ラビング密度を低くするためには、この逆にすればよい。
ラビング密度と配向膜のプレチルト角との間には、ラビング密度を高くするとプレチルト角は小さくなり、ラビング密度を低くするとプレチルト角は大きくなる関係がある。
The rubbing treatment can be generally carried out by rubbing the surface of the polymer layer several times with paper or cloth in a certain direction. In particular, in the present invention, “Liquid Crystal Handbook” (published by Maruzensha, October 30, 2000). It is preferable to carry out by the method described in (1).
As a method for changing the rubbing density, a method described in “Liquid Crystal Handbook” (published by Maruzen) can be used. The rubbing density (L) is quantified by the following formula (A).
Formula (A) L = Nl (1 + 2πrn / 60v)
In the formula (A), N is the number of rubbing, l is the contact length of the rubbing roller, r is the radius of the roller, n is the number of rotations (rpm) of the roller, and v is the stage moving speed (second speed).
In order to increase the rubbing density, the rubbing frequency should be increased, the contact length of the rubbing roller should be increased, the radius of the roller should be increased, the rotation speed of the roller should be increased, and the stage moving speed should be decreased, while the rubbing density should be decreased. To do this, you can reverse this.
Between the rubbing density and the pretilt angle of the alignment film, there is a relationship in which the pretilt angle decreases as the rubbing density increases and the pretilt angle increases as the rubbing density decreases.
配向層として用いられる材料としては、光配向可能な材料もあげられる。
光照射により形成される配向膜に用いられる光配向材料としては、多数の文献等に記載がある。本発明の配向膜では、例えば、特開2006−285197号公報、特開2007−76839号公報、特開2007−138138号公報、特開2007−94071号公報、特開2007−121721号公報、特開2007−140465号公報、特開2007−156439号公報、特開2007−133184号公報、特開2009−109831号公報、特許第3883848号、特許第4151746号に記載のアゾ化合物、特開2002−229039号公報に記載の芳香族エステル化合物、特開2002−265541号公報、特開2002−317013号公報に記載の光配向性単位を有するマレイミド及び/又はアルケニル置換ナジイミド化合物、特許第4205195号、特許第4205198号に記載の光架橋性シラン誘導体、特表2003−520878号公報、特表2004−529220号公報、特許第4162850号に記載の光架橋性ポリイミド、ポリアミド、又はエステルが好ましい例として挙げられる。特に好ましくは、アゾ化合物、光架橋性ポリイミド、ポリアミド、又はエステルである。
Examples of the material used for the alignment layer include materials capable of photo-alignment.
As a photo-alignment material used for an alignment film formed by light irradiation, there are many literatures and the like. In the alignment film of the present invention, for example, JP 2006-285197 A, JP 2007-76839 A, JP 2007-138138 A, JP 2007-94071 A, JP 2007-121721 A, The azo compounds described in JP 2007-140465 A, JP 2007-156439 A, JP 2007-133184 A, JP 2009-109831 A, Patent No. 3888848, and Japanese Patent No. 4151746, No. 229039, a maleimide and / or alkenyl-substituted nadiimide compound having a photoalignment unit described in JP-A No. 2002-265541 and JP-A No. 2002-317013, Japanese Patent No. 4205195, Patent Photocrosslinking property described in No. 4205198 Run derivatives, Kohyo 2003-520878, JP-T-2004-529220 and JP-mentioned as examples photocrosslinkable polyimide, polyamide, or an ester are preferred according to Patent No. 4,162,850. Particularly preferred are azo compounds, photocrosslinkable polyimides, polyamides, or esters.
上記材料から形成した光配向膜に、直線偏光照射又は非偏光照射を施し、光配向膜を製造する。
本明細書において、「直線偏光照射」とは、前記光配向材料に光反応を生じせしめるための操作である。用いる光の波長は、用いる光配向材料により異なり、その光反応に必要な波長であれば特に限定されるものではない。好ましくは、光照射に用いる光のピーク波長が200nm〜700nmであり、より好ましくは光のピーク波長が400nm以下の紫外光である。
The photo-alignment film formed from the above material is irradiated with linearly polarized light or non-polarized light to produce a photo-alignment film.
In this specification, “linearly polarized light irradiation” is an operation for causing a photoreaction in the photo-alignment material. The wavelength of light used varies depending on the photo-alignment material used, and is not particularly limited as long as it is a wavelength necessary for the photoreaction. Preferably, the peak wavelength of light used for light irradiation is 200 nm to 700 nm, more preferably ultraviolet light having a peak wavelength of light of 400 nm or less.
光照射に用いる光源は、通常使われる光源、例えばタングステンランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、キセノンフラッシュランプ、水銀ランプ、水銀キセノンランプ、カーボンアークランプ等のランプ、各種のレーザー(例、半導体レーザー、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、YAGレーザー)、発光ダイオード、陰極線管などを挙げることができる。 The light source used for light irradiation is a commonly used light source such as a tungsten lamp, a halogen lamp, a xenon lamp, a xenon flash lamp, a mercury lamp, a mercury xenon lamp, a carbon arc lamp, or various lasers (eg, semiconductor laser, helium). Neon laser, argon ion laser, helium cadmium laser, YAG laser), light emitting diode, cathode ray tube, and the like.
直線偏光を得る手段としては、偏光板(例、ヨウ素偏光板、二色色素偏光板、ワイヤーグリッド偏光板)を用いる方法、プリズム系素子(例、グラントムソンプリズム)やブリュースター角を利用した反射型偏光子を用いる方法、又は偏光を有するレーザー光源から出射される光を用いる方法が採用できる。また、フィルタや波長変換素子等を用いて必要とする波長の光のみを選択的に照射してもよい。 As means for obtaining linearly polarized light, a method using a polarizing plate (eg, iodine polarizing plate, dichroic dye polarizing plate, wire grid polarizing plate), reflection using a prism-based element (eg, Glan-Thompson prism) or Brewster angle A method using a type polarizer or a method using light emitted from a laser light source having polarization can be employed. Moreover, you may selectively irradiate only the light of the required wavelength using a filter, a wavelength conversion element, etc.
照射する光は、直線偏光の場合、配向膜に対して上面、又は裏面から配向膜表面に対して垂直、又は斜めから光を照射する方法が採用される。前記光の入射角度は、前記光配向材料によって異なるが、例えば、0〜90°(垂直)、好ましくは40〜90である。
非偏光を利用する場合には、斜めから非偏光を照射する。その入射角度は、10〜80°、好ましくは20〜60、特に好ましくは30〜50°である。
照射時間は好ましくは1分〜60分、さらに好ましくは1分〜10分である。
In the case of linearly polarized light, a method of irradiating light from the top surface or the back surface to the alignment film surface perpendicularly or obliquely to the alignment film is employed. The incident angle of the light varies depending on the photo-alignment material, but is, for example, 0 to 90 ° (vertical), preferably 40 to 90.
When non-polarized light is used, the non-polarized light is irradiated obliquely. The incident angle is 10 to 80 °, preferably 20 to 60, and particularly preferably 30 to 50 °.
The irradiation time is preferably 1 minute to 60 minutes, more preferably 1 minute to 10 minutes.
前記配向層の厚みは、0.1〜2.0μmが好ましい。 The thickness of the alignment layer is preferably 0.1 to 2.0 μm.
−λ/2層−
本発明の円偏光層は、位相差層の光源側、もしくは、コレステリック液晶層と位相差層との間にλ/2層を有していてもよい。λ/2層は、円偏光を逆回転の円偏光に変換する機能があるため、コレステリック液晶層の円偏光反射する特性を、逆回転の円偏光の反射する特性に変換する働きがある。
λ/2層は、位相差層と同様に、液晶もしくは延伸ポリマーを使用するのが好ましい。製造法についても、位相差層と同様である。
-Λ / 2 layer-
The circularly polarizing layer of the present invention may have a λ / 2 layer between the light source side of the retardation layer or between the cholesteric liquid crystal layer and the retardation layer. Since the λ / 2 layer has a function of converting circularly polarized light into reversely rotated circularly polarized light, the cholesteric liquid crystal layer has a function of converting the property of reflecting circularly polarized light into the property of reflecting reversely rotated circularly polarized light.
As for the λ / 2 layer, it is preferable to use a liquid crystal or a stretched polymer similarly to the retardation layer. The manufacturing method is the same as that of the retardation layer.
<円偏光層の製造方法>
本発明の円偏光層を製造する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、前記基材などの表面上に、前記コレステリック液晶層形成用の塗布液や前記位相差層形成用の塗布液を塗布して基材上に前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を形成する工程と、前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を貼り合わせる工程を含む方法が挙げられる。
<Method for producing circularly polarizing layer>
There is no restriction | limiting in particular as a method of manufacturing the circularly-polarizing layer of this invention, According to the objective, it can select suitably.
For example, a member in which the cholesteric liquid crystal layer is formed on a base material by applying the coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer or the coating liquid for forming the retardation layer on the surface of the base material, etc. And a method including a step of forming a member having the retardation layer formed thereon, a member having the cholesteric liquid crystal layer formed thereon, and a step of bonding the member having the retardation layer formed on a substrate. .
前記コレステリック液晶層形成用の塗布液や前記位相差層形成用の塗布液を塗布して基材上に前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を形成する工程の好ましい態様は、前記コレステリック液晶層の製造方法や前記位相差層の製造方法の好ましい態様と同様である。 A member in which the cholesteric liquid crystal layer is formed on a base material by applying the coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer or the coating liquid for forming the retardation layer, and a member in which the retardation layer is formed on the base material A preferred embodiment of the step of forming is the same as the preferred embodiment of the method for producing the cholesteric liquid crystal layer and the method for producing the retardation layer.
前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を貼り合わせる工程では、前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を等方性層である粘着材を用いて貼り合わせることが好ましい。 In the step of bonding the member formed with the cholesteric liquid crystal layer and the member formed with the retardation layer on the substrate, the retardation layer is formed on the member formed with the cholesteric liquid crystal layer and the substrate. It is preferable that the members are bonded together using an adhesive material that is an isotropic layer.
さらに、前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された部材を貼り合わせる工程の後に、基材上に前記位相差層が形成された部材に含まれていた基材を前記位相差層から剥離する工程を含むことが好ましい。 Further, after the step of bonding the member having the cholesteric liquid crystal layer formed thereon and the member having the retardation layer formed on the substrate, the member having the retardation layer formed on the substrate was included. It is preferable to include a step of peeling the substrate from the retardation layer.
本発明の円偏光層を製造する方法の他の例として、前記基材などの表面上にラビングを行う工程と、前記ラビングを行った基材上に前記コレステリック液晶層形成用の塗布液を塗布して前記コレステリック液晶層を形成する工程と、前記コレステリック液晶層上にラビングを行う工程と、前記ラビングを行ったコレステリック液晶層上に前記位相差層形成用の塗布液を塗布して前記位相差層を形成する工程を含む方法があげられる。 As another example of the method for producing the circularly polarizing layer of the present invention, a step of rubbing on the surface of the substrate or the like, and a coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer is applied on the rubbed substrate. Forming the cholesteric liquid crystal layer, rubbing the cholesteric liquid crystal layer, and applying the coating liquid for forming the retardation layer on the rubbed cholesteric liquid crystal layer. And a method including a step of forming a layer.
本発明の円偏光層を製造する方法の他の例として、前記基材などの表面上にラビングを行う工程と、前記ラビングを行った基材上に前記コレステリック液晶層形成用の塗布液を塗布して前記コレステリック液晶層を形成する工程と、前記コレステリック液晶層上に光配向層を塗布・偏光UV照射を行い形成する工程と、前記光配向層上に前記位相差層形成用の塗布液を塗布して前記位相差層を形成する工程を含む方法があげられる。 As another example of the method for producing the circularly polarizing layer of the present invention, a step of rubbing on the surface of the substrate or the like, and a coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer is applied on the rubbed substrate. Forming a cholesteric liquid crystal layer, applying a photo-alignment layer on the cholesteric liquid crystal layer and performing polarized UV irradiation, and forming a coating solution for forming the retardation layer on the photo-alignment layer. Examples thereof include a method including a step of forming the retardation layer by coating.
本発明の円偏光層を製造する方法の他の例として、前記基材などの表面上に、前記コレステリック液晶層形成用の塗布液を塗布して基材上に前記コレステリック液晶層が形成された部材が形成された部材を形成する工程と、前記コレステリック液晶層が形成された部材および基材上に前記位相差層が形成された延伸フィルムを貼り合わせる工程を含む方法が挙げられる。 As another example of the method for producing the circularly polarizing layer of the present invention, the cholesteric liquid crystal layer was formed on the substrate by applying the coating liquid for forming the cholesteric liquid crystal layer on the surface of the substrate or the like. Examples of the method include a step of forming a member in which the member is formed, and a step of bonding the member in which the cholesteric liquid crystal layer is formed and the stretched film in which the retardation layer is formed on a substrate.
<円偏光層の用途>
本発明の円偏光層は、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネの円偏光板に利用することができる。
その他の本発明の円偏光層の用途の例としては、輝度向上フィルム、熱線遮蔽フィルム、セキュリティ材料、カラーフィルタ、光ディスクの光ピックアップ装置、エリプソメーターなど偏光測定装置、プライバシーフィルム、円偏光型3Dプロジェクター、位相差フィルム、位相差板、反射シート、加飾シート、光ポンピングを利用した磁気センサー、レーザー車両検出システムなどが挙げられる。
<Application of circularly polarizing layer>
The circularly polarizing layer of the present invention can be used for a circularly polarizing plate of glasses of a circularly polarizing 3D image viewing system.
Other examples of the use of the circularly polarizing layer of the present invention include brightness enhancement films, heat ray shielding films, security materials, color filters, optical disk optical pickup devices, ellipsometers and other polarization measuring devices, privacy films, circularly polarizing 3D projectors , Retardation films, retardation plates, reflection sheets, decorative sheets, magnetic sensors using optical pumping, laser vehicle detection systems, and the like.
[円偏光層の積層体]
本発明の円偏光層の積層体は、本発明の円偏光層が2層以上積層されたことを特徴とする。
本発明の円偏光層の積層体は、本発明の円偏光層を有するため、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネに用いたときに十分にクロストークを低減できる。
[Laminated body of circularly polarizing layers]
The laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is characterized in that two or more circularly polarizing layers of the present invention are laminated.
Since the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention has the circularly polarizing layer of the present invention, the crosstalk can be sufficiently reduced when used in the glasses of the circularly polarizing 3D image viewing system.
<円偏光層の積層体の構成>
本発明の円偏光層の積層体の構成の一例を図面により説明する。ただし、本発明は図面により限定されるものではない。
図7は、本発明の円偏光層の積層体の一例を示した概略図であり、円偏光層21を3層有する円偏光層の積層体22を示す。図7では、円偏光層の積層体22は、位相差層11aの上にコレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層1aが積層された円偏光層21と、位相差層11bの上にコレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層1bが積層された円偏光層21と、位相差層11cの上にコレステリック液晶相を固定化してなるコレステリック液晶層1cが積層された円偏光層21とを有する。図7の構成では、各円偏光層21の選択反射波長が互いに異なることが好ましく、すなわち、コレステリック液晶層1a、コレステリック液晶層1bおよびコレステリック液晶層1cの各選択反射波長が互いに異なることが好ましい。
<Composition of a laminate of circularly polarizing layers>
An example of the configuration of the laminate of the circularly polarizing layers of the present invention will be described with reference to the drawings. However, the present invention is not limited to the drawings.
FIG. 7 is a schematic view showing an example of a laminated body of circularly polarizing layers of the present invention, and shows a
図7のように、各円偏光層21は直接(互いに接して、隣接して、と同義)配置されてもよく、各円偏光層21は等方性層(不図示)を介して配置されていてもよい。本発明の円偏光層の積層体は、前記円偏光層どうしの間に、粘着層および接着層のうち少なくとも一方を有することが好ましい。各円偏光層21の間に配置されてもよい等方性層の好ましい態様としては、前記位相差層と前記コレステリック液晶層の間に配置されてもよい前記等方性層の好ましい態様と同様である。
As shown in FIG. 7, each circularly polarizing
本発明の円偏光層の積層体に含まれる、本発明の円偏光層は前記基材を含んでいても含んでいなくてもよいが、本発明の円偏光層の積層体に含まれる前記基材は少ない層数であることが薄膜化の観点から好ましく、1層であることがより好ましい。
本発明の円偏光層の積層体は、円偏光層の入射側に、λ/2位相差層を有してもよい。λ/2位相差層は、円偏光の回転方向を逆転させるため、このような構成にすると、円偏光層の積層体を単独で使用する場合の、逆回転の円偏光層の積層体として使用することが可能となる。
Although the circularly polarizing layer of the present invention contained in the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention may or may not contain the substrate, the above mentioned that is included in the laminated body of the circularly polarizing layer of the present invention. The substrate preferably has a small number of layers from the viewpoint of thinning, and more preferably one layer.
The laminate of the circularly polarizing layer of the present invention may have a λ / 2 retardation layer on the incident side of the circularly polarizing layer. Since the λ / 2 retardation layer reverses the direction of rotation of the circularly polarized light, it is used as a laminated body of the reversely rotated circularly polarizing layer when such a structure is used alone. It becomes possible to do.
<円偏光層の積層体の光学特性>
本発明の円偏光層の積層体の光学特性の好ましい態様は、本発明の円偏光層の光学特性の好ましい態様と同様である。
また、本発明の円偏光層の積層体中に含まれる、複数の本発明の円偏光層は、互いに選択反射波長が互いに異なることが好ましい。前記円偏光層どうしの選択反射波長が互いに異なるとは、前記円偏光層どうしの選択反射波長の差が20nmを超えることを言う。但し、前記円偏光層の選択反射波長が複数存在する場合は、一方の円偏光層のすべての選択反射波長が、他方の円偏光層のいずれの選択反射波長とも差が20nmを超えることを言う。
本発明の円偏光層の積層体中に含まれる、選択反射波長が互いに異なる複数の本発明の円偏光層の数は特に制限はなく、適宜決定することができる。例えば、本発明の円偏光層の積層体の選択反射波長は、例えば、R、G、Bに対応する波長(それぞれ630nm、550nm、450nm)から選択される2種以上となるような本発明の円偏光層を複数積層することが、3D画像鑑賞システムの映像駆動部から出力された左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号のR、G、Bに対応する波長をそれぞれ選択的に反射させる観点から好ましい。
本発明の円偏光層どうしの選択反射波長(ピーク波長)の差は特に制限はなく、選択反射波長の帯域に応じて適宜変更できるが、例えば30nm以上とすることがより好ましく、40nm以上とすることが特に好ましい。
<Optical characteristics of a laminate of circularly polarizing layers>
The preferable aspect of the optical characteristics of the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is the same as the preferable aspect of the optical characteristics of the circularly polarizing layer of the present invention.
The plurality of circularly polarizing layers of the present invention contained in the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention preferably have mutually different selective reflection wavelengths. That the selective reflection wavelengths of the circularly polarizing layers are different from each other means that the difference of the selective reflection wavelengths of the circularly polarizing layers exceeds 20 nm. However, when there are a plurality of selective reflection wavelengths of the circular polarizing layer, it means that all the selective reflection wavelengths of one circular polarizing layer are different from any of the selective reflection wavelengths of the other circular polarizing layer by more than 20 nm. .
The number of the plurality of circularly polarizing layers of the present invention having different selective reflection wavelengths contained in the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is not particularly limited and can be appropriately determined. For example, the selective reflection wavelength of the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is two or more selected from wavelengths corresponding to R, G, and B (630 nm, 550 nm, and 450 nm, respectively). By laminating a plurality of circular polarization layers, the wavelengths corresponding to R, G, and B of the left-eye circular polarization signal and the right-eye circular polarization signal output from the video drive unit of the 3D image viewing system are selectively selected. It is preferable from the viewpoint of reflection.
The difference in the selective reflection wavelength (peak wavelength) between the circularly polarizing layers of the present invention is not particularly limited, and can be appropriately changed according to the band of the selective reflection wavelength. It is particularly preferred.
<円偏光層の積層体の製造方法>
本発明の円偏光層の積層体の製造方法としては特に制限はないが、例えば本発明の円偏光層を2層有する円偏光層の積層体を製造する場合、第1のコレステリック液晶層および第1の位相差層を有する第1の本発明の円偏光層を上述の方法で製造した後、第2の本発明の円偏光層を形成するための第2のコレステリック液晶層と、第2の本発明の円偏光層を形成するための第2の位相差層をそれぞれ上述の方法で準備し、第1の本発明の円偏光層中の位相差層の表面に粘着材を付与し、該粘着材の上に第2の本発明の円偏光層を形成するための第2のコレステリック液晶層を貼り合わせ、第2のコレステリック液晶層の表面に粘着材を付与し、該粘着材の上に第2の本発明の円偏光層を形成するための第2の位相差層を貼り合わせて製造することができる。
また、基材が1層である円偏光層の積層体を製造する場合、上記の手順で第2のコレステリック液晶層や第2の位相差層を貼り合わせた後、第2のコレステリック液晶層や第2の位相差層を製造するときに用いた基材を剥がしてから粘着材を付与することで、製造することができる。
また、本発明の円偏光層の積層体の製造方法の別の方法として、基材上にラビングを行い、その上に第1のコレステリック液晶層を形成し、その上にラビングを行い、その上に第1の位相差層を形成し、その上にラビングを行い、その上に第2のコレステリック液晶層を形成し、その上にラビングを行い、その上に第2の位相差層を形成するといった工程を繰り返し行うことにより、円偏光層の積層体を製造する方法もあげられる。
また、本発明の円偏光層の積層体の製造方法の別の方法として、基材上にラビングを行い、その上に第1のコレステリック液晶層を形成し、その上に光配向層を塗布・偏光UV照射により形成し、その上に第1の位相差層を形成し、その上に第2のコレステリック液晶層を形成し、その上に光配向層を塗布・偏光UV照射により形成し、その上に第2の位相差層を形成するといった工程を繰り返し行うことにより、円偏光層の積層体を製造する方法もあげられる。
<Method for producing laminate of circularly polarizing layer>
The method for producing the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is not particularly limited. For example, when producing a laminate of the circularly polarizing layer having two circularly polarizing layers of the present invention, the first cholesteric liquid crystal layer and the After manufacturing the first circularly polarizing layer of the present invention having one retardation layer by the above method, the second cholesteric liquid crystal layer for forming the circularly polarizing layer of the second present invention, A second retardation layer for forming the circularly polarizing layer of the present invention is prepared by the above-described method, an adhesive is applied to the surface of the retardation layer in the circularly polarizing layer of the first invention, A second cholesteric liquid crystal layer for forming the circularly polarizing layer of the second aspect of the present invention is bonded onto the adhesive material, an adhesive material is applied to the surface of the second cholesteric liquid crystal layer, and the adhesive material is formed on the adhesive material. The second retardation layer for forming the circularly polarizing layer of the second aspect of the present invention is bonded and manufactured. Door can be.
Further, in the case of producing a circularly polarizing layer laminate having a single substrate, after the second cholesteric liquid crystal layer and the second retardation layer are bonded together by the above procedure, the second cholesteric liquid crystal layer It can be manufactured by peeling off the substrate used when manufacturing the second retardation layer and then applying the adhesive material.
Further, as another method for producing the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention, rubbing is performed on a substrate, a first cholesteric liquid crystal layer is formed thereon, and then rubbing is performed thereon. A first retardation layer is formed on the substrate, rubbing is performed thereon, a second cholesteric liquid crystal layer is formed thereon, rubbing is performed thereon, and a second retardation layer is formed thereon. The method of manufacturing the laminated body of a circularly-polarizing layer by repeating such a process is also mention | raise | lifted.
Further, as another method of manufacturing the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention, rubbing is performed on a substrate, a first cholesteric liquid crystal layer is formed thereon, and a photo-alignment layer is applied thereon. Formed by polarized UV irradiation, a first retardation layer is formed thereon, a second cholesteric liquid crystal layer is formed thereon, and a photo-alignment layer is formed thereon by coating and polarized UV irradiation, There is also a method for producing a laminated body of circularly polarizing layers by repeatedly performing a process of forming a second retardation layer thereon.
[メガネ]
本発明のメガネは、左眼用偏光層と右眼用偏光層とを有し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が右円偏光を反射し、かつ左円偏光を透過し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち他の一方が左円偏光を反射し、かつ右円偏光を透過し、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体を有することを特徴とする。
このような構成により、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネとして用いたときに、十分にクロストークを低減することができる。なお、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネは、左眼用及び右眼用の偏光画像(左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号)のそれぞれを、観察者の左眼及び右眼にそれぞれ入射させるために用いられる。例えば、3D画像鑑賞システムの映像駆動部から出力された左眼用円偏光信号が左円偏光であって右眼用円偏光信号が右円偏光である場合、本発明のメガネの前記左眼用偏光層が右円偏光を反射し、かつ左円偏光を透過するようにし、前記右眼用偏光層が左円偏光を反射し、かつ右円偏光を透過するようにすることで、観察者は3D画像が得られる。
[Glasses]
The glasses of the present invention have a left eye polarizing layer and a right eye polarizing layer, and at least one of the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer reflects right circularly polarized light, and Transmits polarized light, and one of the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer reflects left-circular polarized light and transmits right-circularly-polarized light, and the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer. At least one of the polarizing layers has the circularly polarizing layer of the present invention or the laminate of the circularly polarizing layers of the present invention.
With such a configuration, crosstalk can be sufficiently reduced when used as glasses for a circularly polarized 3D image viewing system. In addition, the glasses of the 3D image viewing system using the circularly polarized light display the left-eye and right-eye polarized images (the left-eye circularly-polarized signal and the right-eye circularly-polarized signal), respectively, and the left and right eyes of the observer. Used to make each incident on the eye. For example, when the left-eye circular polarization signal output from the video driver of the 3D image viewing system is left-circular polarization and the right-eye circular polarization signal is right-circular polarization, the glasses for the left eye of the present invention The polarizing layer reflects right circularly polarized light and transmits left circularly polarized light, and the right eye polarizing layer reflects left circularly polarized light and transmits right circularly polarized light. A 3D image is obtained.
本発明のメガネは、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層がともに本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体を有することが好ましい。
また、本発明のメガネの一方の眼用の偏光層は、本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体の前記コレステリック液晶層が左方向のねじれまたは右方向のねじれのコレステリック配向構造を有することがより好ましい。
本発明のメガネがλ/2層を用いない構成とする場合、本発明のメガネは、もう一方の眼用の偏光層にはコレステリック配向構造のねじれ方向が異なる別の本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体を用いることが特に好ましい。
一方、本発明のメガネがλ/2層を用いる構成とする場合、本発明のメガネは、もう一方の眼用の偏光層にはコレステリック配向構造のねじれ方向が同じである別の本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体を用いることが好ましい。ここで、本発明のメガネがλ/2層を用いる構成とする場合は、前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体を有し;他の一方が本発明の円偏光層または本発明の円偏光層の積層体と、前記円偏光層または前記円偏光層の積層体の入射光側に配置されたλ/2層とを有する構成とすることが好ましい。
In the glasses of the present invention, it is preferable that both the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer have the circularly polarizing layer of the present invention or the laminate of the circularly polarizing layers of the present invention.
Further, the polarizing layer for one eye of the glasses of the present invention is a cholesteric alignment in which the cholesteric liquid crystal layer of the circularly polarizing layer of the present invention or the laminate of the circularly polarizing layer of the present invention is twisted in the left direction or twisted in the right direction. More preferably, it has a structure.
When the eyeglasses of the present invention are configured not to use the λ / 2 layer, the eyeglasses of the present invention have another circular polarizing layer of the present invention in which the twist direction of the cholesteric alignment structure is different from the polarizing layer for the other eye. It is particularly preferable to use the circularly polarizing layer laminate of the present invention.
On the other hand, when the glasses of the present invention are configured to use a λ / 2 layer, the glasses of the present invention are different from the circles of the present invention in which the twist direction of the cholesteric alignment structure is the same in the polarizing layer for the other eye. It is preferable to use a polarizing layer or a laminate of the circularly polarizing layers of the present invention. Here, when the glasses of the present invention are configured to use a λ / 2 layer, at least one of the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer is the circularly polarizing layer of the present invention or the circularly polarized light of the present invention. The other is arranged on the incident light side of the circularly polarizing layer of the invention or the laminated body of the circularly polarizing layer of the invention and the circularly polarizing layer or the laminated body of the circularly polarizing layers. A structure having a λ / 2 layer is preferable.
本発明のメガネは、左眼用偏光層と右眼用偏光層とを任意の枠(フレーム)に固定された構成とすることができる。また、本発明のメガネは、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネ以外のメガネの左眼用および右眼用のレンズの上に、左眼用偏光層と右眼用偏光層を積層したり、取り付けたりした構成としてもよい。前記円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネ以外のメガネの具体的としては、近視用、遠視用、乱視用、老眼用などの通常の度つきメガネを挙げることができる。また、度がついていないレンズ(透明レンズ、あるいは、サングラス用途などのように無偏光の光または偏光の光を遮蔽できるレンズでもよい)を有するか、あるいは、レンズを有さずにフレームのみを有する、いわゆる伊達メガネも挙げることができる。
その他、例えば、特開2012−32527号公報や特開平2−48634号公報に記載の眼鏡などの構成を本発明の趣旨に反しない限りにおいて本発明のメガネに適用することができる。
The glasses of the present invention can have a configuration in which the left-eye polarizing layer and the right-eye polarizing layer are fixed to an arbitrary frame. Further, the glasses of the present invention are obtained by laminating a left-eye polarizing layer and a right-eye polarizing layer on the left-eye and right-eye lenses other than the glasses of the circularly polarized 3D image viewing system. It is good also as the structure which attached. Specific examples of the glasses other than the glasses of the circularly polarized 3D image viewing system include normal glasses for nearsightedness, farsightedness, astigmatism, and presbyopia. Also, it has a lens with no degree (may be a transparent lens, or a lens that can shield non-polarized light or polarized light, such as sunglasses), or it has only a frame without a lens. The so-called Date glasses can also be mentioned.
In addition, for example, the configuration of the glasses described in JP 2012-32527 A and JP 2-48634 A can be applied to the glasses of the present invention as long as it does not contradict the gist of the present invention.
(用途)
本発明のメガネは、円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネとして用いることが好ましく、例えば後述の本発明の3D画像鑑賞システムに用いることができる。
(Use)
The glasses of the present invention are preferably used as glasses for a circularly polarized 3D image viewing system. For example, the glasses can be used in the 3D image viewing system of the present invention described later.
[3D画像鑑賞システム]
本発明の3D画像鑑賞システムは、本発明のメガネと、左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号を出力する映像駆動部とを有し、前記メガネの前記左眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記左眼用円偏光信号を透過させ、前記右眼用円偏光信号は反射させ、前記メガネの前記右眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記右眼用円偏光信号を透過させ、前記左眼用円偏光信号は反射させることを特徴とする。
このような構成により、十分にクロストークを低減することができる。
円偏光方式の3D画像鑑賞システムのメガネを用いる3D画像鑑賞システムでは、あらかじめ互いに視差が設けられている左眼用の画像と右眼用の画像(左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号)をディスプレイに表示、もしくはプロジェクタで交互に投射し、本発明のメガネの各偏光層を通じてディスプレイを見ることで左右の眼でそれぞれ左眼用の画像および右眼用の画像のみを見ることができ、立体感を得ることができる。
前記左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号を出力する映像駆動部としては特に制限はなく、公知の装置を用いることができる。例えば、特許4508280号公報や特開2012−256028号公報や特開平2−48634号公報に記載のディスプレイ装置や特表2010−509629や特表2010−528323のプロジェクタなどの構成を本発明の趣旨に反しない限りにおいて本発明の3D画像鑑賞システムの前記映像駆動部に適用することができる。
[3D image appreciation system]
The 3D image viewing system of the present invention includes the glasses of the present invention and an image driving unit that outputs a circularly polarized signal for left eye and a circularly polarized signal for right eye, and the polarizing layer for the left eye of the glasses is the Transmitting the left-eye circular polarization signal output from the video driver, reflecting the right-eye circular polarization signal, and reflecting the right-eye polarization layer of the glasses from the video driver The circularly polarized signal for the left eye is transmitted and the circularly polarized signal for the left eye is reflected.
With such a configuration, crosstalk can be sufficiently reduced.
In a 3D image viewing system that uses glasses of a circularly polarized 3D image viewing system, a left-eye image and a right-eye image (a left-eye circular polarization signal and a right-eye circular polarization) that are provided with a parallax in advance. Signal) is displayed on the display or alternately projected by the projector, and the left and right eyes can see only the image for the left eye and the image for the right eye, respectively, by viewing the display through each polarizing layer of the glasses of the present invention. And a stereoscopic effect can be obtained.
There is no restriction | limiting in particular as an image drive part which outputs the said circular polarization signal for left eyes, and the circular polarization signal for right eyes, A well-known apparatus can be used. For example, the configuration of the display device described in Japanese Patent No. 4508280, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2012-256028, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-48634, the projectors of Special Tables 2010-509629 and Special Tables 2010-528323 is included in the spirit of the present invention. As long as it is not contrary, it can be applied to the video drive unit of the 3D image viewing system of the present invention.
以下に実施例と比較例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。 The features of the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples. The materials, amounts used, ratios, processing details, processing procedures, and the like shown in the following examples can be changed as appropriate without departing from the spirit of the present invention. Therefore, the scope of the present invention should not be construed as being limited by the specific examples shown below.
[評価法]
(1)コレステリック液晶層の選択反射波長の測定法
光学定盤上に、朝日分光(株)社製Xeランプ光源LAX−102と、ピンホールと、凸レンズと、サンプルホルダーと、浜松ホトニクス(株)社製マルチチャンネル分光器PMA−12を順番に配置して、平行光光源による透過率測定光学系を組み立てた。サンプルホルダーにサンプルをセットして透過スペクトルを測定した。
以下式で表される、コレステリック液晶層の選択反射による半値透過率:T1/2(%)の、長波側と短波側の2つの波長の平均値を、コレステリック液晶層の選択反射波長とした。
半値透過率を求める式: T1/2= 100−(100−Tmin)÷2
Tmin(%):透過率の極小値
[Evaluation method]
(1) Measuring method of selective reflection wavelength of cholesteric liquid crystal layer On an optical surface plate, Xe lamp light source LAX-102 manufactured by Asahi Spectroscopic Co., Ltd., pinhole, convex lens, sample holder, Hamamatsu Photonics Co., Ltd. Multi-channel spectrometer PMA-12 manufactured by the company was arranged in order, and a transmittance measuring optical system using a parallel light source was assembled. The sample was set in the sample holder and the transmission spectrum was measured.
The average value of the two wavelengths on the long-wave side and the short-wave side of the half-value transmittance T1 / 2 (%) by selective reflection of the cholesteric liquid crystal layer represented by the following formula was used as the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer.
Formula for calculating half-value transmittance: T1 / 2 = 100- (100-Tmin) / 2
Tmin (%): Minimum value of transmittance
(2)位相差層の位相差の測定法
自動複屈折計(KOBRA−21ADH:王子計測機器(株)製)に位相差層サンプルを、基材を外してセットし、所望の波長での位相差を測定した。
(2) Measuring method of retardation of retardation layer A retardation layer sample is set on an automatic birefringence meter (KOBRA-21ADH: manufactured by Oji Scientific Instruments) with the base material removed, and the position at a desired wavelength is set. The phase difference was measured.
(3)クロストーク値の測定法
光学定盤上に、朝日分光(株)社製Xeランプ光源LAX−102と、ピンホールと、凸レンズと、(株)美舘イメージング社製の円偏光変換用の円偏光板(右円偏光板TCPRまたは左円偏光板TCPL)と、サンプルホルダーと、浜松ホトニクス(株)社製マルチチャンネル分光器PMA−12を順番に配置して、円偏光による透過率測定光学系を組み立てた。サンプルホルダーに各実施例および比較例の円偏光層サンプルをセットして分光測定を行い、円偏光照射時の透過スペクトルを測定した。円偏光変換用の円偏光板として、得られる円偏光が各実施例および比較例の円偏光層中のコレステリック液晶層と組み合わせて遮光する円偏光板(右円偏光板TCPRまたは左円偏光板TCPLのいずれか)を用いた。このように遮光する組み合わせにした際の、各実施例および比較例の円偏光層中のコレステリック液晶層の選択反射波長での円偏光透過率をクロストーク値とした。
なお、円偏光層サンプルが位相差層を有する場合は、位相差層がコレステリック液晶層よりも入射光側(光源側)に位置し、光源から遠い側に基材フィルムが位置するように配置した。一方、円偏光層サンプルが位相差層を有さない場合は、コレステリック液晶層が入射光側(光源側)に位置し、光源から遠い側に基材フィルムが位置するように配置した。
(3) Measurement method of crosstalk value On an optical surface plate, Xe lamp light source LAX-102 manufactured by Asahi Spectroscopy Co., Ltd., pinhole, convex lens, and circular polarization conversion manufactured by Biei Imaging Co., Ltd. The circularly polarizing plate (right circularly polarizing plate TCPR or left circularly polarizing plate TCPL), a sample holder, and a multi-channel spectrometer PMA-12 manufactured by Hamamatsu Photonics Co., Ltd. are arranged in order, and transmittance measurement using circularly polarized light is performed. The optical system was assembled. The circularly polarizing layer samples of the examples and comparative examples were set in the sample holder and subjected to spectroscopic measurement, and the transmission spectrum at the time of circularly polarized light irradiation was measured. As a circularly polarizing plate for circularly polarizing conversion, a circularly polarizing plate (right circularly polarizing plate TCPR or left circularly polarizing plate TCPL) in which the obtained circularly polarized light is shielded in combination with the cholesteric liquid crystal layer in the circularly polarizing layers of the examples and comparative examples. Any of the above was used. The circularly polarized light transmittance at the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer in the circularly polarizing layer of each of the examples and the comparative examples when the light-shielding combination was used in this way was defined as a crosstalk value.
When the circularly polarizing layer sample has a retardation layer, the retardation layer is positioned on the incident light side (light source side) of the cholesteric liquid crystal layer, and the base film is positioned on the side far from the light source. . On the other hand, when the circularly polarizing layer sample did not have a retardation layer, the cholesteric liquid crystal layer was positioned on the incident light side (light source side) and the base film was positioned on the side far from the light source.
[実施例1]
<基材フィルムの製造>
PETフィルム(下塗り層無し、富士フイルム(株)製、厚み:75μm)を用意し、ラビング処理(レーヨン布、圧力:0.1kgf、回転数:1000rpm、搬送速度:10m/min、回数:1往復)を行った。
[Example 1]
<Manufacture of base film>
A PET film (no undercoat layer, manufactured by Fuji Film Co., Ltd., thickness: 75 μm) is prepared, and rubbing treatment (rayon cloth, pressure: 0.1 kgf, rotation speed: 1000 rpm, conveyance speed: 10 m / min, number of times: 1 reciprocation) )
<右巻きコレステリック液晶性混合物の調製>
下記化合物A、化合物B、フッ素系水平配向剤、キラル剤、重合開始剤および溶媒としてメチルエチルケトンを混合し、下記組成の塗布液を調製した。得られた塗布液を、右巻きコレステリック液晶性混合物(R1)とした。
・下記化合物A 80質量部
・下記化合物B 20質量部
・下記フッ素系水平配向剤 0.04質量部
・キラル剤LC756(BASF社製)
混合量は下記表1に記載の所望の選択反射波長に合わせ適宜調整
・重合開始剤IRGACURE819(チバジャパン社製) 3質量部
・溶媒(メチルエチルケトン) 溶質濃度が25質量%となる量
<Preparation of right-handed cholesteric liquid crystalline mixture>
Methyl ethyl ketone was mixed as the following compound A, compound B, fluorine-based horizontal alignment agent, chiral agent, polymerization initiator and solvent to prepare a coating solution having the following composition. The obtained coating liquid was designated as a right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1).
-80 mass parts of the following compound A-20 mass parts of the following compound B-0.04 mass parts of the following fluorine-based horizontal alignment agent-Chiral agent LC756 (manufactured by BASF)
The amount of the mixture is appropriately adjusted according to the desired selective reflection wavelength described in Table 1 below. Polymerization initiator IRGACURE 819 (manufactured by Ciba Japan) 3 parts by mass Solvent (methyl ethyl ketone) Amount that the solute concentration is 25% by mass
・フッ素系水平配向剤:特開2005−99248号公報記載の化合物
<右巻きコレステリック液晶層の作製>
右巻きコレスリック液晶性混合物(R1)を用い、下記の手順にてコレステリック液晶相を固定し、基材フィルム上にコレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層を製造した。
(1)右巻きコレスリック液晶性混合物(R1)を、ワイヤーバーを用いて、所定の乾燥後の膜の厚み(下記表1に記載の巻き数を得られる厚み)になるように、前記基材フィルム上に、室温にて塗布した。
(2)室温にて30秒間乾燥させて溶剤を除去した後、90℃で2分間加熱して液晶を配向させた。次いで、フージョンUVシステムズ(株)製無電極ランプ「Dバルブ」(90mW/cm)にて、窒素パージ下で出力60%で6〜12秒間UV照射し、コレステリック液晶相を固定して、基材フィルム上に、下記表1に記載の選択反射波長λmaxであり、膜厚3.40μmであるコレステリック液晶相を固定してなる右巻きのコレステリック液晶層を作製した。
得られたコレステリック液晶層のらせん巻き数を以下の式に基づき、平均屈折率=1.575とおいてコレステリック液晶層の膜厚およびコレステリック液晶層の選択反射波長から換算した。
コレステリック液晶層のらせん巻き数 = 膜厚×平均屈折率/選択反射波長
<Preparation of right-handed cholesteric liquid crystal layer>
A cholesteric liquid crystal layer formed by fixing the cholesteric liquid crystal phase on the base film using the right-handed cholesteric liquid crystal mixture (R1) by the following procedure was produced.
(1) The right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1) is made of the above-mentioned base so as to have a predetermined film thickness after drying using a wire bar (thickness to obtain the number of windings shown in Table 1 below). It apply | coated on the material film at room temperature.
(2) After drying at room temperature for 30 seconds to remove the solvent, the liquid crystal was aligned by heating at 90 ° C. for 2 minutes. Next, UV irradiation was performed for 6 to 12 seconds at an output of 60% under a nitrogen purge with an electrodeless lamp “D bulb” (90 mW / cm) manufactured by Fusion UV Systems Co., Ltd. to fix the cholesteric liquid crystal phase. A right-handed cholesteric liquid crystal layer having a selective reflection wavelength λmax shown in Table 1 below and a film thickness of 3.40 μm fixed on the film was prepared.
Based on the following formula, the number of spiral turns of the obtained cholesteric liquid crystal layer was converted from the film thickness of the cholesteric liquid crystal layer and the selective reflection wavelength of the cholesteric liquid crystal layer with an average refractive index = 1.575.
Number of spiral turns in cholesteric liquid crystal layer = film thickness x average refractive index / selective reflection wavelength
<位相差層液晶性混合物の調製>
右巻きコレステリック液晶性混合物(R1)のキラル剤LC756を取り除き、膜厚に応じて溶媒量を増やして溶質濃度を下げた以外は、右巻きコレステリック液晶性混合物の調製と同様にして、位相差層液晶性混合物(P1)を調製した。
<Preparation of retardation layer liquid crystalline mixture>
A retardation layer was prepared in the same manner as in the preparation of the right-handed cholesteric liquid crystalline mixture, except that the chiral agent LC756 of the right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1) was removed and the solute concentration was lowered by increasing the amount of solvent according to the film thickness. A liquid crystal mixture (P1) was prepared.
<位相差層の作製>
右巻きコレステリック液晶層の作製においてコレスリック液晶性混合物(R1)を位相差層液晶性混合物(P1)に変更した他は、右巻きコレスリック液晶性混合物(R1)同様にして、下記表1に記載の所定の位相差になるように膜厚を0.22μmに調整して、基材フィルム上に位相差層を作製した。なお、得られた位相差層は、ツイスト角0°であった。
<Preparation of retardation layer>
Table 1 below shows the same as the right-handed cholesteric liquid crystal mixture (R1) except that the cholesteric liquid crystalline mixture (R1) was changed to the retardation layer liquid crystalline mixture (P1) in the production of the right-handed cholesteric liquid crystal layer. The film thickness was adjusted to 0.22 μm so as to achieve the predetermined retardation described, and a retardation layer was produced on the base film. The obtained retardation layer had a twist angle of 0 °.
<コレステリック液晶層が単層である円偏光層の作製>
基材フィルム上に設けられたコレステリック液晶層の上面に粘着シートを貼りつけた。
粘着シートの上にさらに、下記表1に記載の所定の面内角で、上記にて製造した基材フィルム上に設けられた位相差層を、その位相差層を粘着シート側に向けて貼りつけた。位相差層の基材フィルムを取り除き、基材フィルム、右巻きコレステリック液晶層および位相差層がこの順で積層された、コレステリック液晶層が単層である円偏光層を作製した。得られた円偏光層を、実施例1の円偏光層とした。
<Production of a circularly polarizing layer having a single cholesteric liquid crystal layer>
An adhesive sheet was attached to the upper surface of the cholesteric liquid crystal layer provided on the base film.
On the pressure-sensitive adhesive sheet, the retardation layer provided on the base film produced as described above was attached with the predetermined in-plane angle shown in Table 1 below, with the retardation layer facing the pressure-sensitive adhesive sheet. It was. The base film of the retardation layer was removed, and a circularly polarizing layer in which the base film, the right-handed cholesteric liquid crystal layer, and the retardation layer were laminated in this order and the cholesteric liquid crystal layer was a single layer was produced. The obtained circularly polarizing layer was used as the circularly polarizing layer of Example 1.
<単層構成の円偏光層のクロストーク測定>
実施例1の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがって光源から遠い側に基材フィルム面が位置するように配置してクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表1に記載した。
<Crosstalk measurement of a circular polarizing layer with a single layer configuration>
Using the circularly polarizing layer of Example 1 as a sample, crosstalk was measured by placing the base film surface on the side far from the light source according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 1 below.
[実施例2、3]
実施例1において、下記表1に記載の所望の選択反射波長に合わせてキラル剤の添加量を変更してコレステリック液晶層を作製し、下記表1に記載のレターデーションを満たすように膜厚を変更して位相差層を作製した以外は実施例1と同様にして、実施例2および3の円偏光層を作製した。実施例2および3の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがってクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表1に記載した。
[Examples 2 and 3]
In Example 1, a cholesteric liquid crystal layer was prepared by changing the addition amount of the chiral agent according to the desired selective reflection wavelength described in Table 1 below, and the film thickness was adjusted so as to satisfy the retardation described in Table 1 below. The circularly polarizing layers of Examples 2 and 3 were produced in the same manner as in Example 1 except that the retardation layer was produced by changing. Using the circularly polarizing layers of Examples 2 and 3 as samples, crosstalk was measured according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 1 below.
[実施例4]
<左巻きコレステリック液晶性混合物の調製>
右巻きコレステリック液晶性混合物(R1)のキラル剤LC756を下記構造の左旋回性のキラル剤(A)に変更して、その混合量は所望の選択反射波長に合わせ適宜調整した以外は、実施例1における右巻きコレステリック液晶性混合物の調製と同様にして、左巻きコレステリック液晶性混合物(L1)を調製した。
<Preparation of left-handed cholesteric liquid crystalline mixture>
Example except that the chiral agent LC756 of the right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1) is changed to the left-turning chiral agent (A) having the following structure, and the amount of the mixture is appropriately adjusted according to the desired selective reflection wavelength The left-handed cholesteric liquid crystalline mixture (L1) was prepared in the same manner as the preparation of the right-handed cholesteric liquid crystalline mixture in No. 1.
<円偏光層の作製>
右巻きコレステリック液晶性混合物(R1)の代わりに左巻きコレステリック液晶性混合物(L1)を用い、さらに実施例1において、下記表1に記載の所望の選択反射波長に合わせてキラル剤の添加量を変更してコレステリック液晶層を作製し、下記表1に記載のレターデーションを満たすように膜厚を変更して位相差層を作製した以外は実施例1と同様にして、実施例4の円偏光層を作製した。実施例4の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがってクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表1に記載した。
<Production of circularly polarizing layer>
The left-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1) was used instead of the right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1), and the addition amount of the chiral agent was changed in accordance with the desired selective reflection wavelength described in Table 1 below in Example 1. Then, a cholesteric liquid crystal layer was produced, and the circularly polarizing layer of Example 4 was prepared in the same manner as in Example 1 except that the retardation layer was produced by changing the film thickness so as to satisfy the retardation described in Table 1 below. Was made. Using the circularly polarizing layer of Example 4 as a sample, crosstalk was measured according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 1 below.
[比較例1〜4]
実施例1〜4において、位相差層を設けない以外は実施例1〜4とそれぞれ同様にして、比較例1〜4の円偏光層を作製した。比較例1〜4の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがってクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表1に記載した。
[Comparative Examples 1-4]
In Examples 1 to 4, circularly polarizing layers of Comparative Examples 1 to 4 were produced in the same manner as Examples 1 to 4 except that no retardation layer was provided. Using the circularly polarizing layers of Comparative Examples 1 to 4 as samples, crosstalk was measured according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 1 below.
[実施例5〜8、実施例9−1〜9−3および比較例5〜8]
<シミュレーションによるクロストークの計算>
実施例1〜4および比較例1〜4で作製したコレステリック液晶層に近似させて、下記表1に記載の選択反射波長、巻き方向、巻き数のコレステリック液晶層と、下記表1に記載の位相差および面内角を有する実施例5〜8、実施例9−1〜9−3および比較例5〜8の円偏光層について、シンテック社製光学シミュレータLCDMasterを使用してBERREMANN 4×4法を用いたシミュレーションを行った。具体的には、R光、G光、B光の各種波長の光を実施例5〜8、実施例9−1〜9−3および比較例5〜8の円偏光層に入射させた際の透過率を計算し、その値をクロストークとした(位相差層の面内角は、選択反射波長の円偏光透過率が最低になるように、調整した結果を下記表1に記載した。)。なお、実施例5と実施例9−1〜9−3は、それぞれ順番に、式(1)のn=0、1、2、3の場合にあたる。
実施例5〜8、実施例9−1〜9−3および比較例5〜8の結果を下記表1の「計算」欄に記載した。
[Examples 5 to 8, Examples 9-1 to 9-3 and Comparative Examples 5 to 8]
<Calculation of crosstalk by simulation>
The cholesteric liquid crystal layers having the selective reflection wavelength, the winding direction, and the number of turns described in Table 1 below and the positions described in Table 1 below were approximated to the cholesteric liquid crystal layers prepared in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4. For the circularly polarizing layers of Examples 5 to 8, Examples 9-1 to 9-3 and Comparative Examples 5 to 8 having phase differences and in-plane angles, the
The results of Examples 5 to 8, Examples 9-1 to 9-3 and Comparative Examples 5 to 8 are shown in the “Calculation” column of Table 1 below.
[参考例1]
<従来の3Dメガネ用円偏光板のクロストーク測定値>
直線偏光板とλ/4層からなる公知従来の3Dメガネ用円偏光板のクロストークを、上述の測定法と同様の方法で測定した。その結果を下記表2に記載した。
<Measured value of crosstalk of conventional circular polarizing plate for 3D glasses>
Crosstalk of a known conventional circular polarizing plate for 3D glasses comprising a linear polarizing plate and a λ / 4 layer was measured by the same method as described above. The results are shown in Table 2 below.
表1より、本発明の円偏光層は、十分にクロストークが改善されることがわかった。
一方、比較例1〜8より、位相差層を有さない場合は、クロストークの改善が不十分であることがわかった。
なお、実施例1〜8、実施例9−1〜9−3の円偏光層は、位相差層のツイスト角およびチルト角がいずれも0°であった。
また、基材フィルムや粘着シートのReはほぼ0に近く、光学特性への影響はほとんどなかった。
From Table 1, it was found that the cross-talk was sufficiently improved in the circularly polarizing layer of the present invention.
On the other hand, from Comparative Examples 1 to 8, it was found that the crosstalk was not sufficiently improved when no retardation layer was provided.
In addition, in the circularly polarizing layers of Examples 1 to 8 and Examples 9-1 to 9-3, the twist angle and the tilt angle of the retardation layer were both 0 °.
Further, Re of the base film and the pressure-sensitive adhesive sheet is almost 0, and there is almost no influence on the optical characteristics.
[実施例11]
<コレステリック液晶層積層円偏光層(位相差層+複数のコレステリック液晶層積層の円偏光層)の作製水準とクロストーク測定値>
(積層コレステリック液晶層の作製)
コレスリック液晶性混合物(R1)を用い、下記の手順にてコレステリック液晶相を積層して固定し、基材フィルム上にコレステリック液晶相を固定してなるコレステリック液晶層が2層積層された積層コレステリック液晶層を作製した。
(1)下表3の入射光側から2層目のコレステリック液晶層の選択反射波長を示すようにキラル剤量を調整した、右巻きコレスリック液晶性混合物(R1)を、ワイヤーバーを用いて、所定の乾燥後の膜の厚み(下記表3に記載の巻き数)になるように、前記基材フィルム上に、室温にて塗布した。
(2)室温にて30秒間乾燥させて溶剤を除去した後、90℃で2分間加熱して液晶を配向させた。次いで、フージョンUVシステムズ(株)製無電極ランプ「Dバルブ」(90mW/cm)にて、窒素パージ下で出力60%で6〜12秒間UV照射し、コレステリック液晶相を固定して、基材フィルム上に、下記表3に記載の選択反射波長λmaxであり、膜厚4.07μmであるコレステリック液晶相を固定してなる液晶層(入射光側から数えて2層目のコレステリック液晶層)を作製した。
(3)上記手順(1)、(2)と同様の手順で、基材フィルムの代わりに位相差層側から数えて2層目のコレステリック液晶層上に、下表3の入射光側から1層目のコレステリック液晶層の選択反射波長を示すようにキラル剤量を調整した、右巻きコレステリック液晶性混合物(R1)を、下記表3に記載の入射光側から1層目のコレステリック液晶層の巻き数の厚みとなるように塗布し、得られたコレステリック液晶層を固定化して、入射光側から数えて1層目のコレステリック液晶層を設け、積層コレステリック液晶層を作製した。
[Example 11]
<Production level and crosstalk measurement value of cholesteric liquid crystal layer laminated circularly polarizing layer (retardation layer + multiple cholesteric liquid crystal layer laminated circularly polarizing layer)>
(Production of laminated cholesteric liquid crystal layer)
A cholesteric liquid crystal layer (R1) is used to laminate and fix a cholesteric liquid crystal phase by the following procedure, and a cholesteric liquid crystal layer in which two cholesteric liquid crystal layers are fixed on a base film. A liquid crystal layer was produced.
(1) A right-handed cholesteric liquid crystalline mixture (R1) in which the amount of chiral agent is adjusted to show the selective reflection wavelength of the second cholesteric liquid crystal layer from the incident light side in Table 3 below using a wire bar. And it apply | coated on the said base film at room temperature so that it might become the thickness (number of winding of Table 3 below) of the film | membrane after predetermined drying.
(2) After drying at room temperature for 30 seconds to remove the solvent, the liquid crystal was aligned by heating at 90 ° C. for 2 minutes. Next, UV irradiation was performed for 6 to 12 seconds at an output of 60% under a nitrogen purge with an electrodeless lamp “D bulb” (90 mW / cm) manufactured by Fusion UV Systems Co., Ltd. to fix the cholesteric liquid crystal phase. A liquid crystal layer (second cholesteric liquid crystal layer counted from the incident light side) formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase having a selective reflection wavelength λmax shown in Table 3 below and a film thickness of 4.07 μm on the film Produced.
(3) In the same procedure as steps (1) and (2) above, on the second cholesteric liquid crystal layer counted from the retardation layer side instead of the base film, 1 from the incident light side in Table 3 below The right-handed cholesteric liquid crystal mixture (R1), in which the amount of the chiral agent is adjusted so as to show the selective reflection wavelength of the first cholesteric liquid crystal layer, is obtained from the incident light side shown in Table 3 below. The resulting cholesteric liquid crystal layer was applied so as to have a thickness of the number of turns, and the first cholesteric liquid crystal layer counted from the incident light side was provided to produce a laminated cholesteric liquid crystal layer.
(位相差層の作製)
実施例1において下記表3に記載のレターデーションを満たすように膜厚の添加量を変更して位相差層を作製した以外は実施例1と同様にして、位相差層を作製した。
(Production of retardation layer)
A retardation layer was produced in the same manner as in Example 1 except that the retardation layer was produced by changing the amount of film thickness so that the retardation described in Table 3 below was satisfied in Example 1.
(単層構成のコレステリック液晶層積層円偏光層(位相差層+複数のコレステリック液晶層積層の円偏光層)の作製)
積層コレステリック液晶層のコレステリック液晶層(入射光側から数えて1層目のコレステリック液晶層)の上面に粘着シートを貼りつけた。
粘着シートの上にさらに、下記表3に記載の所定の面内角で、上記にて製造した基材フィルム上に設けられた位相差層を、その位相差層を粘着シート側に向けて貼りつた。位相差層の基材フィルムを取り除き、基材フィルム、右巻きコレステリック液晶層(入射光側から数えて2層目のコレステリック液晶層)、右巻きコレステリック液晶層(入射光側から数えて1層目のコレステリック液晶層)および位相差層がこの順で積層された、単層構成のコレステリック液晶層積層円偏光層を作製した。得られた円偏光層を、実施例11の円偏光層とした。
(Production of single-layered cholesteric liquid crystal layer laminated circularly polarizing layer (retardation layer + multiple cholesteric liquid crystal layer laminated circularly polarizing layer))
An adhesive sheet was attached to the upper surface of the cholesteric liquid crystal layer (first cholesteric liquid crystal layer counted from the incident light side) of the laminated cholesteric liquid crystal layer.
On the pressure-sensitive adhesive sheet, the retardation layer provided on the base film produced above was pasted with the predetermined in-plane angles shown in Table 3 below, with the retardation layer facing the pressure-sensitive adhesive sheet. . Remove the base film of the retardation layer, base film, right-handed cholesteric liquid crystal layer (second cholesteric liquid crystal layer counted from the incident light side), right-handed cholesteric liquid crystal layer (first layer counted from the incident light side) The cholesteric liquid crystal layer) and the retardation layer were laminated in this order to produce a single-layered cholesteric liquid crystal layer laminated circularly polarizing layer. The obtained circularly polarizing layer was used as the circularly polarizing layer of Example 11.
(クロストークの測定)
実施例11の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがって光源から遠い側に基材フィルムが位置するように配置してクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表3に記載した。
下記表3中、クロストークの「1層目」のデータは実施例11の円偏光層に対して1層目位相差層側から1層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmax(447nm)で測定したときの透過率を表し、クロストークの「2層目」のデータは実施例11の円偏光層に対して1層目位相差層側から2層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmax(634nm)で測定したときの透過率を表す。
(Crosstalk measurement)
The circularly polarizing layer of Example 11 was used as a sample, and the crosstalk was measured by arranging the base film so as to be positioned on the side far from the light source in accordance with the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 3 below.
In Table 3 below, the crosstalk “first layer” data is the selective reflection wavelength λmax (447 nm) of the first cholesteric liquid crystal layer from the first retardation layer side to the circularly polarizing layer of Example 11. The data of the second layer of crosstalk is the selective reflection wavelength λmax of the second cholesteric liquid crystal layer from the first retardation layer side with respect to the circularly polarizing layer of Example 11. It represents the transmittance when measured at (634 nm).
[比較例11]
実施例11において、位相差層を設けない以外は実施例11とそれぞれ同様にして、比較例11の円偏光層を作製した。比較例11の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがって実施例11と同様にしてクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表3に記載した。
[Comparative Example 11]
In Example 11, a circularly polarizing layer of Comparative Example 11 was produced in the same manner as in Example 11 except that the retardation layer was not provided. Using the circularly polarizing layer of Comparative Example 11 as a sample, crosstalk was measured in the same manner as in Example 11 according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 3 below.
上記表3中、1層目位相差層の位相差のレターデーションのRe/λmaxの計算に用いたλmaxは、入射光側から数えて1層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmaxを指す。
上記表3より、コレステリック液晶層を積層したサンプルに対して、光源側に補正用位相差層をおいた実施例11の円偏光層は、クロストーク低減が十分であることがわかった。
なお、実施例11の円偏光層は、1層目位相差層のツイスト角およびチルト角がいずれも0°であった。
また、基材フィルムや粘着シートのReはほぼ0に近く、光学特性への影響はほとんどなかった。
In Table 3 above, λmax used in the calculation of Re / λmax for retardation retardation of the first retardation layer indicates the selective reflection wavelength λmax of the first cholesteric liquid crystal layer counted from the incident light side.
From Table 3 above, it was found that the circularly polarizing layer of Example 11 in which the correction retardation layer was provided on the light source side was sufficient to reduce crosstalk with respect to the sample in which the cholesteric liquid crystal layer was laminated.
In the circularly polarizing layer of Example 11, the twist angle and tilt angle of the first retardation layer were both 0 °.
Further, Re of the base film and the pressure-sensitive adhesive sheet is almost 0, and there is almost no influence on the optical characteristics.
[実施例21]
<円偏光層の積層体の作製>
下記表4に記載の特性の各位相差層およびコレステリック液晶層の単層膜を上記各実施例と同様の手法に準じて作製し、下記表4に記載の所定の積層順に、粘着シートを介して各各位相差層およびコレステリック液晶層を下記表4に記載の所定の面内角で貼り付けて、その後、基材フィルムを除去することを繰り返して、円偏光層の積層膜体を作製した。得られた円偏光層の積層体を、実施例21の円偏光層の積層体とした。
[Example 21]
<Preparation of a laminate of circularly polarizing layers>
A single-layer film of each retardation layer and cholesteric liquid crystal layer having the characteristics described in Table 4 below was prepared according to the same method as in each of the above examples, and in the predetermined stacking order described in Table 4 below through an adhesive sheet. Each of the retardation layers and the cholesteric liquid crystal layer was stuck at a predetermined in-plane angle shown in Table 4 below, and then the base film was removed, thereby producing a laminated film body of circularly polarizing layers. The obtained laminate of circularly polarizing layers was used as the laminate of circularly polarizing layers of Example 21.
[比較例21]
<円偏光層の積層体の作製>
実施例21において、位相差層を設けない以外は実施例21とそれぞれ同様にして、比較例21の円偏光層の積層体を作製した。比較例21の円偏光層の積層体をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがって実施例21と同様にしてクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表4に記載した。
[Comparative Example 21]
<Preparation of a laminate of circularly polarizing layers>
In Example 21, a circularly polarizing layer laminate of Comparative Example 21 was produced in the same manner as Example 21 except that no retardation layer was provided. Using the laminate of the circularly polarizing layers of Comparative Example 21 as a sample, crosstalk was measured in the same manner as in Example 21 according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 4 below.
<クロストークの測定値>
実施例21の円偏光層をサンプルとして用い、上述の測定法にしたがって光源から遠い側に基材フィルムが位置するように配置してクロストークの測定を行った。得られた結果を下記表4に記載した。
下記表4中、クロストークの「1層目」のデータは実施例21の円偏光層に対して1層目位相差層側から1層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmax(550nm)で測定したときの透過率を表し、クロストークの「2層目」のデータは実施例21の円偏光層に対して1層目位相差層側から2層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmax(634nm)で測定したときの透過率を表し、クロストークの「3層目」のデータは実施例21の円偏光層に対して1層目位相差層側から3層目のコレステリック液晶層の選択反射波長λmax(447nm)で測定したときの透過率を表す。
<Measured value of crosstalk>
The circularly polarizing layer of Example 21 was used as a sample, and the crosstalk was measured by arranging the base film so as to be positioned on the side far from the light source according to the measurement method described above. The obtained results are shown in Table 4 below.
In Table 4 below, the data of “first layer” of crosstalk is the selective reflection wavelength λmax (550 nm) of the first cholesteric liquid crystal layer from the first retardation layer side to the circularly polarizing layer of Example 21. The crosstalk “second layer” data represents the measured transmittance and the selective reflection wavelength λmax of the second cholesteric liquid crystal layer from the first retardation layer side with respect to the circularly polarizing layer of Example 21. This represents the transmittance when measured at (634 nm), and the data of the “third layer” of crosstalk is that of the third cholesteric liquid crystal layer from the first retardation layer side with respect to the circularly polarizing layer of Example 21. It represents the transmittance when measured at a selective reflection wavelength λmax (447 nm).
上記表4中、各位相差層の位相差のレターデーションのRe/λmaxの計算に用いたλmaxは、光源から遠い側に隣接するコレステリック液晶層のλmaxを指す。
上記表4より、コレステリック液晶層を積層したサンプルに対して、各コレステリック液晶層ごとに光源側に補正用位相差層をおいた実施例21の円偏光層は、クロストーク低減が十分であることがわかった。
なお、実施例21の円偏光層は、1層目、2層目および3層目の位相差層のツイスト角およびチルト角がいずれも0°であった。
また、基材フィルムや粘着シートのReはほぼ0に近く、光学特性への影響はほとんどなかった。
In Table 4, λmax used for calculating Re / λmax of retardation of each retardation layer indicates λmax of the cholesteric liquid crystal layer adjacent to the side farther from the light source.
From Table 4 above, the circularly polarizing layer of Example 21 in which the correction retardation layer is provided on the light source side for each cholesteric liquid crystal layer with respect to the sample in which the cholesteric liquid crystal layer is laminated, has sufficient crosstalk reduction. I understood.
In addition, in the circularly polarizing layer of Example 21, the twist angle and tilt angle of the first, second, and third retardation layers were both 0 °.
Further, Re of the base film and the pressure-sensitive adhesive sheet is almost 0, and there is almost no influence on the optical characteristics.
[実施例101〜111、比較例101および102]
下記表5に記載の選択反射波長、巻き方向、巻き数のコレステリック液晶層と、下記表5に記載の位相差、中央部の面内角およびツイスト角を有する実施例101〜111、比較例101および102の円偏光層について、シンテック社製光学シミュレータLCDMasterを使用してBERREMANN 4×4法を用いたシミュレーションにより、上述の測定法にしたがってクロストークを求めて位相差層の位相差依存性を検討した。得られた結果を下記表5に記載した。
位相差層の面内角は、選択反射波長円偏光透過率が最低になるように、調整した。
[Examples 101 to 111, Comparative Examples 101 and 102]
Examples 101 to 111 having the selective reflection wavelength, the winding direction and the number of turns described in Table 5 below, the phase difference, the in-plane angle at the center and the twist angle described in Table 5 below, and Comparative Example 101 and About 102 circularly polarizing layers, crosstalk was calculated | required according to the above-mentioned measuring method by the
The in-plane angle of the retardation layer was adjusted so that the selective reflection wavelength circularly polarized light transmittance was minimized.
上記表5より、実施例101〜111の円偏光層は、参考例1における550nmにおけるクロストーク(円偏光透過率)2.5%以下であり、十分にクロストークを低減できることがわかった。
一方、Re/λmaxが本発明の範囲を下回るレターデーション値を有する位相差層を設けた比較例101の円偏光層は、クロストークが大きかった。Re/λmaxが本発明の範囲を上回るレターデーション値を有する位相差層を設けた比較例102の円偏光層は、クロストークが大きかった。
なお、実施例101〜111、比較例101および102の円偏光層は、位相差層のチルト角をいずれも0°とした。
From Table 5 above, it was found that the circularly polarizing layers of Examples 101 to 111 had a crosstalk (circularly polarized light transmittance) of 2.5% or less at 550 nm in Reference Example 1 and could sufficiently reduce the crosstalk.
On the other hand, the circularly polarizing layer of Comparative Example 101 provided with the retardation layer having a retardation value with Re / λmax lower than the range of the present invention had a large crosstalk. The circularly polarizing layer of Comparative Example 102 provided with a retardation layer having a retardation value with Re / λmax exceeding the range of the present invention had large crosstalk.
In the circularly polarizing layers of Examples 101 to 111 and Comparative Examples 101 and 102, the tilt angle of the retardation layer was all 0 °.
[実施例201〜207]
<位相差層のツイスト角依存性>
下記表6に記載の選択反射波長、巻き方向、巻き数のコレステリック液晶層と、下記表6に記載の位相差、中央部の面内角およびツイスト角を有する実施例201〜207の円偏光層について、シンテック社製光学シミュレータLCDMasterを使用してBERREMANN 4×4法を用いたシミュレーションにより、上述の測定法にしたがってクロストークを求めて位相差層のツイスト角依存性を検討した。得られた結果を下記表6に記載した。なお、製造上の都合で、位相差層の屈折率にねじれてツイスト角が生じてしまうことがある。
位相差層の面内角は、選択反射波長円偏光透過率が最低になるように、調整した。
[Examples 201 to 207]
<Twist angle dependency of retardation layer>
Regarding the cholesteric liquid crystal layer having the selective reflection wavelength, the winding direction, and the number of turns described in Table 6 below, and the circularly polarizing layer of Examples 201 to 207 having the phase difference, the in-plane angle at the center, and the twist angle described in Table 6 below The crosstalk was obtained according to the above measurement method by simulation using the
The in-plane angle of the retardation layer was adjusted so that the selective reflection wavelength circularly polarized light transmittance was minimized.
上記表6より、位相差層のツイスト角±90°以内の実施例201〜207の円偏光層は参考例1における550nmにおけるクロストーク(円偏光透過率)2.5%以下であり、十分にクロストークを低減できることがわかった。
なお、実施例201〜207の円偏光層は、位相差層のチルト角をいずれも0°とした。
From Table 6 above, the circularly polarizing layer of Examples 201 to 207 within the twist angle ± 90 ° of the retardation layer has a crosstalk (circularly polarized light transmittance) at 550 nm in Reference Example 1 of 2.5% or less, and is sufficiently It was found that crosstalk can be reduced.
In the circularly polarizing layers of Examples 201 to 207, the tilt angle of the retardation layer was 0 °.
[実施例301〜306]
<チルト角依存性>
下記表7に記載の選択反射波長、巻き方向、巻き数のコレステリック液晶層と、下記表7に記載の位相差、中央部の面内角およびチルト角を有する実施例301〜306の円偏光層について、シンテック社製光学シミュレータLCDMasterを使用してBERREMANN 4×4法を用いたシミュレーションにより、上述の測定法にしたがってクロストークを求めて位相差層のチルト角依存性を検討した。得られた結果を下記表7に記載した。なお、製造上の都合で、位相差層の屈折率の最大方向にチルト角が生じてしまうことがある。
位相差層の面内角は、選択反射波長円偏光透過率が最低になるように、調整した。
[Examples 301 to 306]
<Tilt angle dependency>
Regarding the cholesteric liquid crystal layer having the selective reflection wavelength, winding direction, and number of windings described in Table 7 below, and the circularly polarizing layer of Examples 301 to 306 having the phase difference, the in-plane angle at the central portion, and the tilt angle described in Table 7 below. Using the optical simulator LCDMaster manufactured by Shintech Co., Ltd., the crosstalk was obtained according to the above-mentioned measurement method by simulation using the
The in-plane angle of the retardation layer was adjusted so that the selective reflection wavelength circularly polarized light transmittance was minimized.
上記表7より、位相差層のチルト角40°以下の実施例301〜306の円偏光層は参考例1における550nmにおけるクロストーク(円偏光透過率)2.5%以下であり、十分にクロストークを低減できることがわかった。
なお、実施例301〜306の円偏光層は、位相差層のツイスト角をいずれも0°とした。
From Table 7 above, the circularly polarizing layers of Examples 301 to 306 in which the tilt angle of the retardation layer is 40 ° or less have a crosstalk (circularly polarized light transmittance) of 2.5% or less at 550 nm in Reference Example 1, and are sufficiently crossed. It was found that talk can be reduced.
In the circularly polarizing layers of Examples 301 to 306, the twist angle of the retardation layer was all 0 °.
[実施例401〜425]
<巻き数依存性>
下記表8に記載の選択反射波長、巻き方向、巻き数のコレステリック液晶層と、下記表8に記載の位相差、中央部の面内角およびツイスト角を有する実施例401〜425の円偏光層について、シンテック社製光学シミュレータLCDMasterを使用してBERREMANN 4×4法を用いたシミュレーションにより、上述の測定法にしたがってクロストークを求めて位相差層のツイスト角依存性を検討した。得られた結果を下記表8に記載した。
位相差層の面内角は、選択反射波長円偏光透過率が最低になるように、調整した。
[Examples 401 to 425]
<Number of turns dependency>
Regarding the cholesteric liquid crystal layer having the selective reflection wavelength, the winding direction, and the number of turns described in Table 8 below, and the circularly polarizing layer of Examples 401 to 425 having the phase difference, the in-plane angle at the center, and the twist angle described in Table 8 below The crosstalk was obtained according to the above measurement method by simulation using the
The in-plane angle of the retardation layer was adjusted so that the selective reflection wavelength circularly polarized light transmittance was minimized.
上記表8より、位相差層のらせん巻き数が9巻き以上の実施例401〜425の円偏光層は参考例1における550nmにおけるクロストーク(円偏光透過率)2.5%以下であり、十分にクロストークを低減できることがわかった。
さらに、上記表8より、位相差層のらせん巻き数とツイスト角依存性を見積もると、ツイスト角を30度にすると若干、位相差層のらせん巻き数が同じ場合におけるクロストークが悪くなることがわかった。
なお、実施例401〜425の円偏光層は、位相差層のチルト角をいずれも0°とした。
From Table 8 above, the circularly polarizing layer of Examples 401 to 425 in which the number of spiral turns of the retardation layer is 9 or more is less than 2.5% of the crosstalk (circularly polarized light transmittance) at 550 nm in Reference Example 1 and is sufficient. It was found that crosstalk can be reduced.
Furthermore, from Table 8 above, when the number of turns of the retardation layer and the twist angle dependency are estimated, when the twist angle is set to 30 degrees, the crosstalk may be slightly deteriorated when the number of turns of the retardation layer is the same. all right.
In the circularly polarizing layers of Examples 401 to 425, the tilt angle of the retardation layer was 0 °.
1、1a、1b、1c コレステリック液晶層
2 コレステリック液晶の1巻き
3 位相差層と接している部分
4 位相差層と接している部分における液晶ダイレクター方向
11、11a、11b、11c 位相差層
12 位相差層のコレステリック液晶層と接している部分
13 位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12とは反対側の部分
14 位相差層の基準方向
15 位相差層のコレステリック液晶層と接している部分における屈折率の面内最大方向
16 位相差層の面内角
17 位相差層のチルト角
18 位相差層のコレステリック液晶層と接している部分12における面内角
19 位相差層のコレステリック液晶層と接している部分とは反対側の部分13における面内角
20 位相差層の厚み方向中央部
21 円偏光層
22 円偏光層の積層体
31 入射光の方向(位相差層およびコレステリック液晶層の表面に対して垂直方向)
32 透過光
41 等方性層
1, 1a, 1b, 1c Cholesteric
32 Transmitted light 41 Isotropic layer
Claims (15)
前記コレステリック液晶層と直接または等方性層を介して配置された位相差層とを有し、
下記式(1)を満たすことを特徴とする円偏光層。
式(1)
(2.5/64) +n ≦ Re/λmax ≦ (6/64)+n
(式(1)中、Reは波長λmaxにおける前記位相差層の面内方向のレターデーション(単位:nm)を表し、λmaxは前記コレステリック液晶層の選択反射波長(単位:nm)を表し、nは0以上の整数を表す。) A cholesteric liquid crystal layer formed by fixing a cholesteric liquid crystal phase;
The cholesteric liquid crystal layer and a retardation layer disposed directly or via an isotropic layer,
A circularly polarizing layer satisfying the following formula (1).
Formula (1)
(2.5 / 64) + n ≦ Re / λmax ≦ (6/64) + n
(In the formula (1), Re represents retardation in the in-plane direction of the retardation layer at a wavelength λmax (unit: nm), λmax represents a selective reflection wavelength (unit: nm) of the cholesteric liquid crystal layer, and n Represents an integer of 0 or more.)
前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が右円偏光を反射し、かつ左円偏光を透過し、
前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち他の一方が左円偏光を反射し、かつ右円偏光を透過し、
前記左眼用偏光層および前記右眼用偏光層のうち少なくとも一方が請求項1〜9のいずれか一項に記載の円偏光層または請求項10に記載の円偏光層の積層体を有することを特徴とするメガネ。 A left eye polarizing layer and a right eye polarizing layer;
At least one of the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer reflects right circularly polarized light and transmits left circularly polarized light,
The other one of the left eye polarizing layer and the right eye polarizing layer reflects left circularly polarized light and transmits right circularly polarized light,
At least one of the polarizing layer for the left eye and the polarizing layer for the right eye has the circularly polarizing layer according to any one of claims 1 to 9 or the laminate of the circularly polarizing layers according to claim 10. Glasses characterized by.
他の一方が請求項1〜9のいずれか一項に記載の円偏光層または請求項10に記載の円偏光層の積層体と、前記円偏光層または前記円偏光層の積層体の入射光側に配置されたλ/2層とを有することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載のメガネ。 At least one of the polarizing layer for left eye and the polarizing layer for right eye has the circularly polarizing layer according to any one of claims 1 to 9 or the laminate of the circularly polarizing layers according to claim 10. ;
The other one is incident light of the circularly polarizing layer according to any one of claims 1 to 9, or the laminate of the circularly polarizing layer according to claim 10 and the circularly polarizing layer or the laminate of the circularly polarizing layer. The glasses according to claim 11, further comprising a λ / 2 layer disposed on the side.
左眼用円偏光信号および右眼用円偏光信号を出力する映像駆動部とを有し、
前記メガネの前記左眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記左眼用円偏光信号を透過させ、前記右眼用円偏光信号は反射させ、
前記メガネの前記右眼用偏光層が前記映像駆動部から出力される前記右眼用円偏光信号を透過させ、前記左眼用円偏光信号は反射させることを特徴とする3D画像鑑賞システム。 Glasses according to any one of claims 11 to 14,
An image drive unit that outputs a circular polarization signal for the left eye and a circular polarization signal for the right eye,
The left-eye polarization layer of the glasses transmits the left-eye circular polarization signal output from the video driver, and the right-eye circular polarization signal is reflected.
The 3D image appreciation system, wherein the right-eye polarizing layer of the glasses transmits the right-eye circular polarization signal output from the video driving unit and reflects the left-eye circular polarization signal.
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