JP2014171022A - 移動通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンド同士が近接する場合でも、異なるバンド間での送信信号の受信回路への回り込みを防ぐためのアイソレーションを確保する。
【解決手段】本発明の移動通信端末は、アンテナ、送信用増幅器A、受信用増幅器A、送信用増幅器B、受信用増幅器B、4波合分波器、可変フィルタを備える。周波数の低い側から、バンドA送信周波数帯、バンドA受信周波数帯、バンドB送信周波数帯、バンドB受信周波数帯の順番で割り当てられている場合には、可変フィルタは、4波合分波器と送信用増幅器Bとの間に配置され、バンドB送信周波数帯の中のあらかじめ定めた範囲の低い周波数領域の通過損失が、バンドB送信周波数帯の中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいハイパスフィルタとして機能することと、ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のバンドの中から、1つまたは複数のバンドを選択して通信できる移動通信端末に関する。
複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する移動通信端末が従来技術として知られている。また、特許文献1には、送信には1つのバンドを用い、受信には複数のバンドを用いる移動通信端末が紹介されている。そして、送信も受信も複数のバンドを利用する方式のための検討も進められている。
まず、複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する移動通信端末について説明する。図1は、2つのバンドの周波数帯の割り当ての例と、複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する方式で求められるフィルタの性能を示す図である。図2は、複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する移動通信端末の構成例を示している。図1の横軸は周波数であり、縦軸は信号の強度またはフィルタの通過特性を示している。51AはバンドAの送信周波数帯、52AはバンドAの受信周波数帯、51BはバンドBの送信周波数帯、52BはバンドBの受信周波数帯を示している。図2の移動通信端末700は、アンテナ110、スイッチ760、デュープレクサ720、820、電力増幅器131、231、低雑音増幅器132、232、直交変調部141、241、直交復調部142、242、ベースバンド信号生成器150を備えている。
ベースバンド信号生成器150は、ベースバンドでの送受信信号の処理を行う。直交変調部141は、ベースバンドの送信信号をバンドA送信周波数帯の信号に変調する。電力増幅器131は、バンドAの送信信号を増幅する。低雑音増幅器132は、バンドAの受信信号を増幅する。直交復調部142は、バンドA受信周波数帯の信号をベースバンドの受信信号に復調する。電力増幅器231、低雑音増幅器232、直交変調部241、直交復調部242は、バンドBについての同様の機能を有する。デュープレクサ720は、送信フィルタ721と受信フィルタ722を備える。送信フィルタ721は図1のF721の通過特性を有し、受信フィルタ722はF722の通過特性を有している。したがって、バンドAの送信信号の受信回路への回り込みに対して十分なアイソレーションを確保できる。また、送信フィルタ821はF821の通過特性を有し、受信フィルタ822はF822の通過特性を有している。したがって、バンドBの送信信号の受信回路への回り込みに対して十分なアイソレーションを確保できる。そして、スイッチ760は、使用するバンドにあわせて、デュープレクサ720、820の一方とアンテナ110とを接続する。
特開2012−080224号公報
移動通信端末700の場合、送信信号を出力するのは一方のバンドなので、そのバンドでの送信信号の受信回路への回り込みを防げばよい。よって、デュープレクサ720、820は、同一バンドの送信周波数帯と受信周波数帯との間で急峻に通過特性が変化する周波数特性を持てば十分であり、同一のバンドの送信周波数帯と受信周波数帯との間ではない側の通過特性は移動通信端末の性能には関係ない。よって、一般的にデュープレクサは、図1に示したような通過特性を有している。したがって、図2のスイッチ760を取り除いて2つのバンドで送受信できるようにしただけでは、バンド同士が近接する場合には、異なるバンド間での送信信号の受信回路への回り込みを防ぐためのアイソレーションを確保できない。また、特許文献1の方式は送信の周波数帯は1つであり、2つ以上の周波数帯を送信に用いる例ではない。
本発明は、バンド同士が近接する場合でも、異なるバンド間での送信信号の受信回路への回り込みを防ぐためのアイソレーションを確保する技術を提供することを目的とする。
本発明の移動通信端末は、バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときと、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときがある。本発明の移動通信端末は、アンテナ、バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器A、バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器A、バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器B、バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器B、4波合分波器、可変フィルタを備える。そして、周波数の低い側から、バンドA送信周波数帯、バンドA受信周波数帯、バンドB送信周波数帯、バンドB受信周波数帯の順番で割り当てられている場合には、可変フィルタは、4波合分波器と送信用増幅器Bとの間に配置され、バンドB送信周波数帯の中のあらかじめ定めた範囲の低い周波数領域の通過損失が、バンドB送信周波数帯の中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいハイパスフィルタとして機能することと、ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる。また、周波数の低い側から、バンドA受信周波数帯、バンドA送信周波数帯、バンドB受信周波数帯、バンドB送信周波数帯の順番で割り当てられている場合は、可変フィルタは、4波合分波器と送信用増幅器Aとの間に配置され、バンドA送信周波数帯の中のあらかじめ定めた範囲の高い周波数領域の通過損失が、バンドA送信周波数帯の中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいローパスフィルタとして機能することと、ローパスフィルタとして機能しないことを選択できる。
本発明の移動通信端末では、一方のバンドの送信周波数帯の一部の通過損失を大きくする。しかし、一方のバンドのアンテナに送られる送信信号の減衰量に比べて、他方のバンドの受信回路への回り込む送信信号の減衰量を、より大きくできる。したがって、効果的に異なるバンド間の送信信号と受信信号のアイソレーションを確保できる。
2つのバンドの周波数帯の割り当ての例と、複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する方式で求められるフィルタの性能を示す図。 複数のバンドの中から1つのバンドを選択して通信する移動通信端末の構成例を示す図。 従来の移動通信端末700を改良した移動通信端末900の機能構成例を示す図。 図3の移動通信端末のフィルタの性能と、バンドBの送信信号の周波数特性を示す図。 実施例1の移動通信端末の機能構成例を示す図。 図5の移動通信端末のフィルタの性能とバンドBの送信信号の周波数特性を示す図。 実施例1とは異なる周波数帯の割り当ての例を示す図。 変形例1の移動通信端末の機能構成例を示す図。 図8の移動通信端末のフィルタの性能を示す図。 変形例2の移動通信端末の機能構成例を示す図。 図10の移動通信端末のフィルタの性能を示す図。 3つのバンドの周波数帯の割り当ての例を示す図。 変形例3の移動通信端末の機能構成例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
<2つのバンドが接近しているときに不十分な特性しか得られない移動通信端末の例>
図3は、従来の移動通信端末700を改良した移動通信端末900の機能構成例を示す図である。図4に、図3の移動通信端末のフィルタの性能と、バンドBの送信信号の周波数特性を示す。移動通信端末900は、移動通信端末700からスイッチ760を取り除き、デュープレクサ720、820の代わりにクアドプレクサ120を備えている。クアドプレクサ120は、送信フィルタ121、221、受信フィルタ122、222を備える。送信フィルタ121は図4のF121の通過特性を、受信フィルタ122はF122の通過特性を、送信フィルタ221はF221の通過特性を、受信フィルタ222はF222の通過特性をそれぞれ有している。図4の61Bは、バンドBの送信信号の強度を示している。そして、71Bの部分が、バンドAの受信回路に回り込んでしまう強度を示している。
クアドプレクサの場合、4つの周波数帯に対応するようにフィルタを設計する。したがって、一般的なクアドプレクサは、デュープレクサに比べて、同一のバンドの送信周波数帯と受信周波数帯との間ではない側の通過特性もやや急峻である。しかし、バンド同士が接近する場合には、71Bの部分の強度を十分に小さくできない。例えば、バンドAを3GPPのバンド3(1.8GHz帯)とし、バンドBを3GPPのバンド1(2GHz帯)とすると、バンドA送信周波数帯は1710〜1785MHz、バンドA受信周波数帯は1805〜1880MHz、バンドB送信周波数帯は1920〜1980MHz、バンドB受信周波数帯は2110〜2170MHzとなる。この場合、クアドプレクサ120で確保できるバンドB送信信号のバンドA受信周波数帯へのアイソレーションは30〜40dBであり、十分なアイソレーションは確保できない。
図5に実施例1の移動通信端末の機能構成例を、図6に図5の移動通信端末のフィルタの性能とバンドBの送信信号の周波数特性を示す。本実施例では、周波数の低い側から、バンドA送信周波数帯51A、バンドA受信周波数帯52A、バンドB送信周波数帯51B、バンドB受信周波数帯52Bの順番で割り当てられているとする。
移動通信端末100は、バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときと、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときがある。移動通信端末100は、アンテナ110、バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器Aである電力増幅器131、バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器Aである低雑音増幅器132、バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器Bである電力増幅器231、バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器Bである低雑音増幅器232、クアドプレクサ120、可変フィルタ261、直交変調部141、241、直交復調部142、242、ベースバンド信号生成器150を備える。アンテナ110、電力増幅器131、231、低雑音増幅器132、232、直交変調部141、241、直交復調部142、242、ベースバンド信号生成器150は、図2の移動通信端末700と同じである。また、クアドプレクサ120は、図3の移動通信端末900と同じである。
可変フィルタ261は、クアドプレクサ120と電力増幅器231との間に配置される。そして、可変フィルタ261は、バンドB送信周波数帯51Bの中のあらかじめ定めた範囲の低い周波数領域の通過損失が、バンドB送信周波数帯51Bの中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいハイパスフィルタとして機能することと、ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる。可変フィルタ261は、例えば、特性を連続的に変更できる可変フィルタであってもよいし、特性を切り替える可変フィルタであってもよい。
そして、可変フィルタ261がハイパスフィルタとして機能するときの特性が、図6の通過特性F261である。通過特性F261では、バンドB送信周波数帯51Bの中の低い周波数領域で通過損失が大きくなっている。このような通過特性にすることで、バンドBの送信信号中のバンドA受信周波数帯52Aの成分をより大きく減衰できる。図6の62Bは、可変フィルタ261をハイパスフィルタとして機能させた場合のバンドBの送信信号の周波数特性を示している。細い実線は、図4の送信信号の周波数特性61Bを重ねて記載したものである。そして、73Bは移動通信端末100でのバンドBの送信信号のバンドA受信周波数帯52Aの部分を示しており、移動通信端末900でのバンドA受信周波数帯52Aの部分の周波数特性71Bよりも減衰していることを示している。なお、移動通信端末100でのバンドB送信周波数帯51Bの一部に、可変フィルタ261による減衰が生じている部分72Bが存在する。しかし、72Bの部分の減衰に比べ、71Bから73Bへの減衰の方が大きい。
このように可変フィルタ261の特性を設定すれば、例えば、バンドAを3GPPのバンド3(1.8GHz帯)とし、バンドBを3GPPのバンド1(2GHz帯)としたときに、バンドB送信周波数帯51Bでの送信信号を1〜3dB程度減衰させることで、バンドA受信周波数帯52Aに回り込む送信信号は10〜20dB減衰させることができる。したがって、クアドプレクサ120のアイソレーション特性とあわせれば、50dB程度のアイソレーションを確保できる。一方、送信信号全体を10dB減衰させれば、回り込みを10dB減衰させるために、アンテナ110に送る電力も10dB程度減衰させることになってしまう。したがって、本実施例のように可変フィルタ261の特性を設定することで、効率的に他のバンドの受信信号に対するアイソレーションを確保できる。
移動通信端末100は、上述のような構成であり、かつ、可変フィルタ261は、ハイパスフィルタとして機能することと、ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる。そして、バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときにはハイパスフィルタとして機能させれば、上述のように必要なアイソレーションを確保できる。また、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときには、ハイパスフィルタとして機能させなければ、バンドB送信周波数帯51Bの送信信号の減衰を避けることができる。つまり、バンドAとバンドBの両方を同時に通信するときのアイソレーションの確保と、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときの通信に使用しているバンドの減衰量の低減を両立できる。
[変形例1]
図7に実施例1とは異なる周波数帯の割り当ての例を、図8に本変形例の移動通信端末の機能構成例を、図9に図8の移動通信端末のフィルタの性能を示す。図7の例では、周波数の低い側から、バンドA受信周波数帯56A、バンドA送信周波数帯55A、バンドB受信周波数帯56B、バンドB送信周波数帯55Bの順番で割り当てられている。この場合は、異なるバンド間では、バンドA送信周波数帯55AとバンドB受信周波数帯56Bが接近している。したがって、バンドAの送信信号がバンドBの受信回路に回り込むことを防ぐ必要がある。
移動通信端末200は、アンテナ110、バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器Aである電力増幅器181、バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器Aである低雑音増幅器182、バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器Bである電力増幅器281、バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器Bである低雑音増幅器282、クアドプレクサ170、可変フィルタ161、直交変調部191、291、直交復調部192、292、ベースバンド信号生成器150を備える。ベースバンド信号生成器150は、図2の移動通信端末700と同じである。
直交変調部191は、ベースバンドの送信信号をバンドA送信周波数帯55Aの信号に変調する。電力増幅器181は、バンドAの送信信号を増幅する。低雑音増幅器182は、バンドAの受信信号を増幅する。直交復調部192は、バンドA受信周波数帯56Aの信号をベースバンドの受信信号に復調する。電力増幅器281、低雑音増幅器282、直交変調部291、直交復調部292は、バンドBについての同様の機能を有する。クアドプレクサ170は、送信フィルタ171、271、受信フィルタ172、272を備える。送信フィルタ171は図9のF171の通過特性を、受信フィルタ172はF172の通過特性を、送信フィルタ271はF271の通過特性を、受信フィルタ272はF272の通過特性をそれぞれ有している。
可変フィルタ161は、クアドプレクサ170と電力増幅器181との間に配置され、バンドA送信周波数帯55Aの中のあらかじめ定めた範囲の高い周波数領域の通過損失が、バンドA送信周波数帯55Aの中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいローパスフィルタとして機能することと、ローパスフィルタとして機能しないことを選択できる。可変フィルタ161は、固定のローパスフィルタとスイッチとを組み合わせて形成してもよいし、連続的に特性を変更できる可変フィルタでもよい。
可変フィルタ161がローパスフィルタとして機能するときの特性が、図9の通過特性F161である。通過特性F161では、バンドA送信周波数帯55Aの中の高い周波数領域で通過損失が大きくなっている。このような通過特性にすることで、バンドAの送信信号中のバンドB受信周波数帯56Bの成分をより大きく減衰できる。原理は、実施例1と同じである。
このように可変フィルタ161の特性を設定すれば、例えば、バンドA送信周波数帯55Bでの送信信号を1dB減衰させただけで、バンドB受信周波数帯56Bに回り込む送信信号は10〜20dB減衰させることができる。したがって、クアドプレクサ170のアイソレーション特性とあわせれば、50dB程度のアイソレーションを確保できる。一方、送信信号全体を10dB減衰させれば、回り込みを10dB減衰させるために、アンテナ110に送る電力も10dB程度減衰させることになってしまう。したがって、本変形例のように可変フィルタ161の特性を設定することで、効率的に他のバンドの受信信号に対するアイソレーションを確保できる。
また、可変フィルタ161は、ローパスフィルタとして機能することと、ローパスフィルタとして機能しないことを選択できるので、実施例1と同様に、バンドAとバンドBの両方を同時に通信するときのアイソレーションの確保と、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときの通信に使用しているバンドの減衰量の低減を両立できる。
[変形例2]
変形例2は、実施例1とは同じ周波数帯の割り当ての場合で、図10に本変形例の移動通信端末の機能構成例を、図11に図10の移動通信端末のフィルタの性能を示す。この例では、図1と同じように周波数の低い側から、バンドA送信周波数帯51A、バンドA受信周波数帯52A、バンドB送信周波数帯51B、バンドB受信周波数帯52Bの順番で割り当てられている。
移動通信端末400は、移動通信端末100よりクアドプレクサ120をデュープレクサ720、820およびダイプレクサ316に置き換えたものである。つまり、実施例1や変形例1では、クアドプレクサ120が4波合分波器であり、本変形例では、デュープレクサ720、820およびダイプレクサ316で4波合分波器を構成している。それ以外のアンテナ110、バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器Aである電力増幅器131、バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器Aである低雑音増幅器132、バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器Bである電力増幅器231、バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器Bである低雑音増幅器232、可変フィルタ161、直交変調部141、241、直交復調部142、242、ベースバンド信号生成器150は、図5の移動通信端末100と同じである。また、移動通信端末400は、図2の移動通信端末700のスイッチをダイプレクサ316に変更し、可変フィルタ261を追加した構成でもある。
ダイプレクサ316は、バンドAの周波数帯とバンドBの周波数帯を分離するために設置されたフィルタであるが、ローパスフィルタとハイパスフィルタを組み合わせたものであり、デュープレクサやクアドプレクサのように、高いアイソレーションは得られない。さらに、送信信号の低下を極力抑えるように調整した場合、アイソレーションは小さなものとなる。
可変フィルタ261は、デュープレクサ820と電力増幅器231との間に配置される。そして、可変フィルタ261は、バンドB送信周波数帯51Bの中のあらかじめ定めた範囲の低い周波数領域の通過損失が、バンドB送信周波数帯51Bの中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいハイパスフィルタとして機能することと、ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる。
図11のF321はダイプレクサ316と送信フィルタ721をあわせた通過特性を、F322はダイプレクサ316と受信フィルタ722をあわせた通過特性を、F421はダイプレクサ316と送信フィルタ821をあわせた通過特性を、F422はダイプレクサ316と受信フィルタ822をあわせた通過特性を示している。そして、可変フィルタ261がハイパスフィルタとして機能するときの特性が、図11の通過特性F261である。通過特性F261では、バンドB送信周波数帯51Bの中の低い周波数領域で通過損失が大きくなっている。このような通過特性にすることで、バンドBの送信信号中のバンドA受信周波数帯52Aの成分をより大きく減衰できる。図11の65Bは、可変フィルタ261をハイパスフィルタとして機能させた場合のバンドBの送信信号の周波数特性を示している。細い実線で示された63Bは、図2の構成で得られるバンドBの送信信号の周波数特性を記載したものである。そして、75Bは移動通信端末400でのバンドBの送信信号のバンドA受信周波数帯52Aの部分を示しており、移動通信端末700でのバンドA受信周波数帯52Aの部分の周波数特性74Bよりも減衰していることを示している。なお、移動通信端末400でのバンドB送信周波数帯51Bの一部に、可変フィルタ261による減衰が生じている部分76Bが存在する。しかし、76Bの部分の減衰に比べ、74Bから75Bへの減衰の方が大きい。
このように可変フィルタ261の特性を設定すれば、例えば、バンドAを3GPPのバンド3(1.8GHz帯)とし、バンドBを3GPPのバンド1(2GHz帯)としたときに、バンドB送信周波数帯51Bでの送信信号を1〜3dB程度減衰させることで、バンドA受信周波数帯52Aに回り込む送信信号は10〜20dB減衰させることができる。デュープレクサ820のアイソレーション特性、ダイプレクサ316のアイソレーション特性とあわせても50dBのアイソレーションを確保できないが、本発明を適用しない場合と比較して回り込む送信信号を10〜20dB程度減衰させることができるため、エリアを制限すれば十分に通信品質を確保することが可能となる。変形例2の移動通信端末はこのような構成なので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、周波数の割り当てが図7の場合には、デュープレクサを図7の周波数の割り当てに適応したものに変更し、変形例1と同様に可変フィルタ161を、電力増幅器181とデュープレクサとの間に配置すればよい。そして、可変フィルタ161は、バンドA送信周波数帯55Aの中のあらかじめ定めた範囲の高い周波数領域の通過損失が、バンドA送信周波数帯55Aの中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいローパスフィルタとして機能することと、ローパスフィルタとして機能しないことを選択できる。このような構成にすれば、変形例1と同様の効果を得ることができる。
[変形例3]
図12に、3つのバンドの周波数帯の割り当ての例を示す。図13に、変形例3の移動通信端末の機能構成例を示す。図12の例では、3つ目のバンドとしてバンドCも割り当てられている。51CはバンドC送信周波数帯であり、52CはバンドC受信周波数帯である。ただし、バンドCの周波数帯は、バンドAの周波数帯(図12の51A,52A)やバンドBの周波数帯(図12の51B,52B)からは離れている。このような場合であれば、バンドA,Bの信号とバンドCの信号とはダイプレクサを用いて分離できる。図13は、ダイプレクサで信号を分離できる程度に離れた周波数帯が第3のバンドに割り当てられているときの移動通信端末の機能構成例を示すものである。移動通信端末300は、移動通信端末100に、ダイプレクサ315、送信フィルタ321と受信フィルタ322を有するデュープレクサ320、電力増幅器331、低雑音増幅器332、直交変調部341、直交復調部342を追加し、ベースバンド信号生成器350が3つのバンド用の信号に対応できるように変更したものである。
このように、本発明の移動通信端末は、少なくとも2つのバンドを同時に使うものであるが、通信に影響の無い範囲で他のバンドを追加してもよい。また、このように構成しても、実施例1、変形例1、2と同様の効果が得られる。
51A、55A バンドA送信周波数帯
51B、55B バンドB送信周波数帯
51C バンドC送信周波数帯
52A、56A バンドA受信周波数帯
52B、56B バンドB受信周波数帯
52C バンドC受信周波数帯
100、200、300、400、700、900 移動通信端末
110 アンテナ
120、170 クアドプレクサ
121、171、221、271、321、721、821 送信フィルタ
122、172、222、272、322、722、822 受信フィルタ
131、181、231、281、331 電力増幅器
132、182、232、282、332 低雑音増幅器
141、191、241、291、341 直交変調部
142、192、242、292、342 直交復調部
150、350 ベースバンド信号生成器
161、261 可変フィルタ
760 スイッチ
315、316 ダイプレクサ
320、720、820 デュープレクサ

Claims (4)

  1. バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときと、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときがある移動通信端末であって、
    周波数の低い側から、バンドA送信周波数帯、バンドA受信周波数帯、バンドB送信周波数帯、バンドB受信周波数帯の順番で割り当てられているとし、
    アンテナと、
    バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器Aと、
    バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器Aと、
    バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器Bと、
    バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器Bと、
    前記アンテナと、前記送信用増幅器A、受信用増幅器A、送信用増幅器B、受信用増幅器Bとの間に配置され、バンドA送信周波数帯の信号、バンドA受信周波数帯の信号、バンドB送信周波数帯の信号、バンドB受信周波数帯の信号の合分波を行う4波合分波器と、
    前記4波合分波器と前記送信用増幅器Bとの間に配置された可変フィルタと、
    を備え、
    前記可変フィルタは、バンドB送信周波数帯の中のあらかじめ定めた範囲の低い周波数領域の通過損失が、バンドB送信周波数帯の中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいハイパスフィルタとして機能することと、前記ハイパスフィルタとして機能しないことを選択できる
    ことを特徴とする移動通信端末。
  2. 請求項1記載の移動通信端末であって、
    前記可変フィルタは、バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときには前記ハイパスフィルタとして機能し、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときには前記ハイパスフィルタとして機能しない
    ことを特徴とする移動通信端末。
  3. バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときと、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときがある移動通信端末であって、
    周波数の低い側から、バンドA受信周波数帯、バンドA送信周波数帯、バンドB受信周波数帯、バンドB送信周波数帯の順番で割り当てられているとし、
    アンテナと、
    バンドAの送信信号を増幅する送信用増幅器Aと、
    バンドAの受信信号を増幅する受信用増幅器Aと、
    バンドBの送信信号を増幅する送信用増幅器Bと、
    バンドBの受信信号を増幅する受信用増幅器Bと、
    前記アンテナと、前記送信用増幅器A、受信用増幅器A、送信用増幅器B、受信用増幅器Bとの間に配置され、バンドA送信周波数帯の信号、バンドA受信周波数帯の信号、バンドB送信周波数帯の信号、バンドB受信周波数帯の信号の合分波を行う4波合分波器と、
    前記4波合分波器と前記送信用増幅器Aとの間に配置された可変フィルタと、
    を備え、
    前記可変フィルタは、バンドA送信周波数帯の中のあらかじめ定めた範囲の高い周波数領域の通過損失が、バンドA送信周波数帯の中の他の周波数領域の通過損失よりも大きいローパスフィルタとして機能することと、前記ローパスフィルタとして機能しないことを選択できる
    ことを特徴とする移動通信端末。
  4. 請求項3記載の移動通信端末であって、
    前記可変フィルタは、バンドAとバンドBの両方を同時に通信に用いるときには前記ローパスフィルタとして機能し、バンドAとバンドBのいずれか一方を通信に用いるときには前記ローパスフィルタとして機能しない
    ことを特徴とする移動通信端末。
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