JP2014168340A - Motor control device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、電動パワーステアング装置等に使用されている電動モータを制御するモータ制御装置に関する。 The present invention relates to a motor control device that controls an electric motor used in an electric power steering device or the like.
電動パワーステアリング装置に使用されている電動モータの駆動回路は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)等の複数のスイッチング素子を含んでいる。これらのスイッチング素子が操舵状況に応じてオンオフ制御されることによって電動モータが駆動され、操舵状況に応じた適切な操舵補助が実現される。
電動モータの駆動回路に使用されているFETは、温度が高くなりすぎると破損する。そこで、FETの温度を監視し、FETの温度が所定温度を超えたときには、モータ電流を制限するといったことが行われている。
A drive circuit for an electric motor used in an electric power steering apparatus includes a plurality of switching elements such as a field effect transistor (FET). These switching elements are on / off controlled in accordance with the steering situation to drive the electric motor, thereby realizing appropriate steering assistance in accordance with the steering situation.
The FET used in the drive circuit of the electric motor is damaged when the temperature becomes too high. Therefore, the temperature of the FET is monitored, and when the temperature of the FET exceeds a predetermined temperature, the motor current is limited.
各FETの近傍にサーミスタを配置し、サーミスタによってFETの温度を検出することが考えられる。しかしながら、このような温度検出方法では、サーミスタが必要となり、駆動回路の構成が複雑となる。
この発明の目的は、温度センサを用いることなく駆動回路内のスイッチング素子の温度を推定できるようになるモータ制御装置を提供することである。
It is conceivable that a thermistor is arranged in the vicinity of each FET and the temperature of the FET is detected by the thermistor. However, such a temperature detection method requires a thermistor and complicates the configuration of the drive circuit.
An object of the present invention is to provide a motor control device that can estimate the temperature of a switching element in a drive circuit without using a temperature sensor.
請求項1に記載の発明は、電動モータ(18)を制御するモータ制御装置(12)であって、複数のスイッチング素子(51〜56)を含み、前記電動モータを駆動する駆動回路(32)と、電源オン時に、前記駆動回路の電源オン時の温度である初期温度を推定する初期温度推定手段(34,35,71)と、前記駆動回路全体の発熱量を演算する発熱量演算手段(34,72)と、前記初期温度推定手段によって推定された前記駆動回路の初期温度と、前記発熱量演算手段によって演算される前記駆動回路全体の発熱量とを用いて、前記駆動回路の温度を演算する温度演算手段(72)とを含み、前記初期温度推定手段は、電源オン時に、少なくとも1つのスイッチング素子に流れる電流を検出するとともに当該スイッチング素子の端子間電圧を検出し、検出された電流および端子間電圧に基づいて、当該スイッチング素子のオン抵抗を演算し、演算された当該スイッチング素子のオン抵抗に基づいて、前記駆動回路の初期温度を推定するように構成されている、モータ制御装置である。なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、むろん、この発明の範囲は当該実施形態に限定されない。以下、この項において同じ。
The invention according to
この発明によれば、温度センサを用いることなく駆動回路の温度を演算することができる。これにより、温度センサを用いることなく、駆動回路内のスイッチング素子の温度を推定することができる。
請求項2記載の発明は、前記発熱量演算手段は、前記駆動回路に流れる総電流を検出する総電流検出手段(34)と、予め設定されておりかつ前記電動モータが駆動されているときの前記駆動回路全体の平均的な抵抗値と、前記総電流検出手段によって検出される総電流とに基づいて、前記前記駆動回路全体の発熱量を演算する手段とを含む、請求項1に記載のモータ制御装置である。
According to the present invention, the temperature of the drive circuit can be calculated without using a temperature sensor. Thereby, the temperature of the switching element in the drive circuit can be estimated without using a temperature sensor.
According to a second aspect of the present invention, the calorific value calculation means includes a total current detection means (34) for detecting a total current flowing through the drive circuit, and a preset value when the electric motor is driven. 2. The unit according to
請求項3記載の発明は、前記温度演算手段は、前記初期温度推定手段によって推定された前記各スイッチング素子の初期温度と、前記発熱量演算手段によって演算される前記駆動回路全体の発熱量と、予め設定された前記駆動回路全体の放熱量とを用いて、前記駆動回路の温度を演算するように構成されている、請求項1または2に記載のモータ制御装置である。
According to a third aspect of the present invention, the temperature calculation means includes an initial temperature of each of the switching elements estimated by the initial temperature estimation means, a heat generation amount of the entire drive circuit calculated by the heat generation amount calculation means, 3. The motor control device according to
以下では、この発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るモータ制御装置を適用した電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
電動パワーステアリング装置1は、車両を操向するための操舵部材としてのステアリングホイール2と、このステアリングホイール2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4と、運転者の操舵を補助するための操舵補助機構5とを備えている。ステアリングホイール2と転舵機構4とは、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して機械的に連結されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an electric power steering device to which a motor control device according to an embodiment of the present invention is applied.
The electric
ステアリングシャフト6は、ステアリングホイール2に連結された入力軸8と、中間軸7に連結された出力軸9とを含む。入力軸8と出力軸9とは、トーションバー10を介して相対回転可能に連結されている。
ステアリングシャフト6の周囲には、トルクセンサ11が配置されている。トルクセンサ11は、入力軸8および出力軸9の相対回転変位量に基づいて、ステアリングホイール2に与えられた操舵トルクを検出する。
The
A
転舵機構4は、ピニオン軸13と、転舵軸としてのラック軸14とを含むラックアンドピニオン機構からなる。ラック軸14の各端部には、タイロッド15およびナックルアーム(図示略)を介して転舵輪3が連結されている。ピニオン軸13は、中間軸7に連結されている。ピニオン軸13は、ステアリングホイール2の操舵に連動して回転するようになっている。ピニオン軸13の先端(図1では下端)には、ピニオン16が連結されている。
The steered
ラック軸14は、自動車の左右方向(直進方向に直交する方向)に沿って直線状に延びている。ラック軸14の軸方向の中間部には、ピニオン16に噛み合うラック17が形成されている。このピニオン16およびラック17によって、ピニオン軸13の回転がラック軸14の軸方向移動に変換される。ラック軸14を軸方向に移動させることによって、転舵輪3を転舵することができる。
The
ステアリングホイール2が操舵(回転)されると、この回転が、ステアリングシャフト6および中間軸7を介して、ピニオン軸13に伝達される。そして、ピニオン軸13の回転は、ピニオン16およびラック17によって、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。
操舵補助機構5は、操舵補助用の電動モータ18と、電動モータ18の出力トルクを転舵機構4に伝達するための減速機構19とを含む。電動モータ18は、この実施形態では、三相ブラシレスモータからなる。電動モータ18は、界磁としてのロータ(図示略)と、U相、V相およびW相の界磁巻線(図示略)を含むステータ(図示略)とを備えている。電動モータ18の近傍には、電動モータ18のロータの回転角θを検出するための、例えばレゾルバからなる回転角センサ23が配置されている。減速機構19は、ウォーム軸20と、このウォーム軸20と噛み合うウォームホイール21とを含むウォームギヤ機構からなる。減速機構19は、伝達機構ハウジングとしてのギヤハウジング22内に収容されている。
When the
The
ウォーム軸20は、電動モータ18によって回転駆動される。また、ウォームホイール21は、ステアリングシャフト6とは同方向に回転可能に連結されている。ウォームホイール21は、ウォーム軸20によって回転駆動される。
電動モータ18によってウォーム軸20が回転駆動されると、ウォームホイール21が回転駆動され、ステアリングシャフト6が回転する。そして、ステアリングシャフト6の回転は、中間軸7を介してピニオン軸13に伝達される。ピニオン軸13の回転は、ラック軸14の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3が転舵される。すなわち、電動モータ18によってウォーム軸20を回転駆動することによって、転舵輪3が転舵されるようになっている。
The
When the
電動モータ18は、モータ制御装置としてのECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)12によって制御される。ECU12には、トルクセンサ11によって検出される操舵トルク、回転角センサ23の出力信号、車速センサ24によって検出される車速等が入力されている。
図2は、モータ制御装置としてのECU12の電気的構成を示す概略図である。
The
FIG. 2 is a schematic diagram showing an electrical configuration of the
この実施形態では、ECU12は、ベクトル制御方式によって電動モータ18を制御する。ベクトル制御方式では、三相固定座標系におけるU相、V相およびW相の電流値を、二相回転座標系における二相の電流に変換し、この二相の電流を用いてモータを制御する。二相回転座標系は、ロータの磁極方向に沿うd軸と、d軸に直交するq軸とによって規定される座標系である。二相回転座標系における2相の電流は、d軸電流成分とq軸電流成分とからなる。
In this embodiment, the
ECU12の電源は、イグニッションキーがオン操作されることによってオンされる。イグニッションキーがオフ操作されると、ECU12にはイグニッションオフ指令が入力される。イグニッションオフ指令が入力された後に、ECU12の電源がオフされる。
ECU12は、マイクロコンピュータ31と、駆動回路32と、相電流検出部33と、総電流検出部34と、電圧検出部35とを含んでいる。
The power source of the
The
駆動回路32は、電動モータ18に電力を供給するものであり、マイクロコンピュータ31によって制御される。駆動回路32は、三相インバータ回路からなり、複数のスイッチング素子51〜56を含んでいる。この実施形態では、各スイッチング素子51〜56は、FET( Field Effect Transistor)から構成されている。駆動回路32では、電動モータ18のU相に対応した一対のFET51,52の直列回路と、V相に対応した一対のFET53,FET54の直列回路と、W相に対応した一対のFET55,FET56の直列回路とが、直流電源25と接地との間に並列に接続されている。以下において、各相の一対のFETのうち、電源25側のものを「ハイサイドFET」といい、接地側のものを「ローサイドFET」という場合がある。
The
U相に対応した一対のFET51,52の間の接続点は、電動モータ18のU相界磁巻線に接続されている。V相に対応した一対のFET53,54の間の接続点は、電動モータ18のV相界磁巻線に接続されている。W相に対応した一対のFET55,56の間の接続点は、電動モータ18のW相界磁巻線に接続されている。
ローサイドFET52,54,56と接地とを接続するための各接続線には、電動モータ18の各相電流を検出するための電流センサ26,27,28がそれぞれ設けられている。相電流検出部33は、電流センサ26,27,28の出力信号に基づいて、電動モータ18の各相電流を検出する。
A connection point between the pair of
ローサイドFET52,54,56の接地側の接続点と接地との間には、シャント抵抗29が接続されている。総電流検出部34は、シャント抵抗29の端子間電圧に基づいて、駆動回路32に流れる総電流を検出する。
電圧検出部35は、少なくとも1つのFETの端子間電圧を検出するための各部の電圧を検出する。各部の電圧には、たとえば、電動モータ18の各端子の電圧および電源25の電圧が含まれる。
A
The
図2に戻り、マイクロコンピュータ31は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM、不揮発性メモリなど)を備えており、所定のプログラムを実行することによって、複数の機能処理部として機能するようになっている。この複数の機能処理部には、電流指令値設定部41と、回転角演算部42と、座標変換部43と、電流偏差演算部44と、PI(比例積分)制御部45と、座標変換部46と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部47と、温度監視部48とが含まれる。
Returning to FIG. 2, the
電流指令値設定部41は、トルクセンサ11によって検出される検出操舵トルクThと車速センサ24によって検出される車速Vに基づいて、電動モータ18に流すべき電流の指令値である電流指令値を設定する。具体的には、電流指令値設定部41は、d軸電流指令値Id *およびq軸電流指令値Iq *(以下、これらを総称するときには「二相電流指令値Idq *」という。)を生成する。さらに具体的には、電流指令値生成部41は、q軸電流指令値Iq *を有意値とする一方で、d軸電流指令値Id *を零とする。電流指令値設定部41によって設定された二相電流指令値Idq *は、電流偏差演算部44に与えられる。
Based on the detected steering torque Th detected by the
回転角演算部42は、回転角センサ23の出力信号に基づいて、電動モータ18のロータの回転角(電気角。以下、「ロータ角θ」という。)を演算する。
相電流検出部33は、電流センサ26,27,28の出力信号に基づいて、電動モータ18のU相電流IU、V相電流IVおよびW相電流IW(以下、これらを総称するときは、「三相検出電流IUVW」という。)を検出する。相電流検出部33によって検出された三相検出電流IUVWは、座標変換部43に与えられる。
The rotation
The phase
座標変換部43は、相電流検出部33によって検出されるUVW座標系の三相検出電流IUVW(U相電流IU、V相電流IVおよびW相電流IW)を、dq座標系の二相検出電流IdおよびIq(以下総称するときには「二相検出電流Idq」という。)に変換する。これらが電流偏差演算部44に与えられるようになっている。座標変換部43における座標変換には、回転角演算部42によって演算されたロータ角θが用いられる。
The coordinate
電流偏差演算部44は、電流指令値設定部41によって設定される二相電流指令値Idq *と、座標変換部43から与えられる二相検出電流Idqとの偏差を演算する。より具体的には、電流偏差演算部44は、d軸電流指令値Id *に対するd軸検出電流Idの偏差およびq軸電流指令値Iq *に対するq軸検出電流Iqの偏差を演算する。これらの偏差は、PI制御部45に与えられる。
The current
PI制御部45は、電流偏差演算部44によって演算された電流偏差に対するPI演算を行なうことにより、電動モータ18に印加すべき二相電圧指令値Vdq *(d軸電圧指令値Vd *およびq軸電圧指令値Vq *)を生成する。この二相電圧指令値Vdq *は、座標変換部46に与えられる。
座標変換部46は、二相電圧指令値Vdq *を三相電圧指令値VUVW *に変換する。この座標変換には、回転角演算部42によって演算されたロータ角θが用いられる。三相電圧指令値VUVW *は、U相電圧指令値VU *、V相電圧指令値VV *およびW相電圧指令値VW *からなる。この三相電圧指令値VUVW *は、PWM制御部47に与えられる。
The
The coordinate
PWM制御部47の動作モードには、通常モードの他、温度監視部48によって強制的に制御される特殊なモードがある。通常モード時には、PWM制御部47は、U相電圧指令値VU *、V相電圧指令値VV *およびW相電圧指令値VW *にそれぞれ対応するデューティのU相PWM制御信号、V相PWM制御信号およびW相PWM制御信号を生成する。また、PWM制御部47は、これらのPWM制御信号に基づいて、駆動回路32内の各FET51〜56のゲート信号を生成して各FET51〜56に与える。これにより、三相電圧指令値VUVW *に相当する電圧が電動モータ18の各相の界磁巻線に印加されることになる。
The operation mode of the
温度監視部48には、総電流検出部34によって検出される総電流および電圧検出部35によって検出される各部の電圧が与えられる。温度監視部48は、初期温度推定部71と、温度演算部72と、過熱保護部73とを含んでいる。
初期温度推定部71は、FETのオン抵抗がFETの温度に依存することを利用して、電源オン時の駆動回路32の温度(以下、「初期温度」という)を推定する。具体的には、初期温度推定部71は、ECU12の電源オン時に、予め定められた1つのFETのオン抵抗を測定し、測定されたオン抵抗とそのFETの温度−オン抵抗特性とに基づいて、そのFETの温度を推定する。そして、初期温度推定部71は、推定されたFETの温度を、駆動回路32の初期温度として設定する。
The
The initial
例えば、U相のハイサイドFET51のオン抵抗に基づいて駆動回路32の初期温度を推定する場合について説明する。不揮発性メモリには、FET51の温度−オン抵抗特性を記述したマップが予め記憶されている。図3に、FET51の温度−オン抵抗の特性の一例を示す。初期温度推定部71は、ECU12の電源がオンされたときに、まず、PWM制御部47を制御して、U相に対応したハイサイドFET51およびローサイドFET52をオン、他の相のFET53〜56をオフさせる。これにより、FET51およびFET52に電流が流れる。FET51に流れる電流値は、総電流検出部34によって検出される。初期温度推定部71は、総電流検出部34からFET51に流れる電流を取り込む。
For example, the case where the initial temperature of the
また、初期温度推定部71は、電圧検出部35によって検出されている各部の電圧に基づいて、FET51の端子間電圧を演算する。具体的には、FET51の端子間電圧は、電源25の電圧と、FET51とFET52との接続点の電圧(電動モータ18のU相端子の電圧)との差として求められる。
この後、初期温度推定部71は、FET51の端子間電圧をFET51に流れる電流で除算することにより、FET51のオン抵抗を演算する。次に、初期温度推定部71は、演算されたFET51のオン抵抗と、FET51の温度−オン抵抗特性を記述したマップとに基づいて、FET51の温度を推定する。そして、初期温度推定部71は、FET51の推定温度を、駆動回路32の初期温度T0として設定する。この後、初期温度推定部71は、PWM制御部47の動作モードを通常モードに設定する。これにより、PWM制御部47は、通常の動作(三相電圧指令値VUVW *に応じた動作)を開始する。
The initial
Thereafter, the initial
温度演算部72は、所定の演算周期Δt毎に、駆動回路32の温度を演算する。具体的には、温度演算部72は、まず、駆動回路全体の発熱量Qnを演算する。具体的には、温度演算部72は、総電流検出部34によって検出された総電流ITを取得する。そして、温度演算部72は、取得した総電流ITと、電動モータ18が駆動されているときの駆動回路全体の平均的な抵抗値(以下「モータ駆動中の駆動回路全体の平均抵抗値R」という)と、演算周期Δtとに基づき、次式(1)を用いて、駆動回路全体の発熱量Qnを演算する。モータ駆動中の駆動回路全体の平均抵抗値Rは、予め実験により求められて、不揮発性メモリに記憶される。
The
Qn=IT 2・R・Δt …(1)
次に、温度演算部72は、駆動回路全体の発熱量Qnと、予め定められた駆動回路全体の放熱量Rと、温度演算部72によって前回演算された駆動回路32の温度Tn−1とに基づき、次式(2)を用いて、駆動回路32の温度Tnを演算する。駆動回路全体の放熱量Rは、予め実験により求められて、不揮発性メモリに記憶される。
Q n = I T 2 · R · Δt ... (1)
Next, the
Tn=Tn−1+Qn−R …(2)
ただし、Tn−1の初期値として、初期温度推定部71によって推定された初期温度T0が用いられる。
過熱保護部73は、温度演算部72によって演算された駆動回路32の温度Tnが所定値αを超えているか否かを判別する。駆動回路32の温度Tnが所定値αを超えているときには、過熱保護部73は、電流指令値設定部41に対して電流指令値制限指令を出力する。電流指令値設定部41は、温度監視部48から電流指令値制限指令が与えられると、電流指令値の絶対値が所定値以下となるように電流指令値を制限する。
T n = T n−1 + Q n −R (2)
However, the initial temperature T 0 estimated by the initial
The
図4は、温度監視部48によって実行される温度監視処理の手順を示すフローチャートである。
ECU12の電源がオンされると、初期温度推定部71は、駆動回路32の初期温度T0を推定する(ステップS1)。
初期温度推定部71によって駆動回路32の初期温度が推定されると、温度演算部72は、総電流検出部34によって検出された総電流ITを取得する(ステップS2)。ステップS2の処理は、イグニッションオフ指令が入力されるまで(後述するステップS7でYESとなるまで)、所定の演算周期Δt毎に行われる。温度演算部72は、前記式(1)に基づいて、駆動回路全体の発熱量Qnを演算する(ステップS3)。そして、温度演算部72は、前記式(2) に基づいて、駆動回路32の温度Tnを演算する(ステップS4)。
FIG. 4 is a flowchart showing the procedure of the temperature monitoring process executed by the
When the power source of the
The initial temperature of the
温度演算部72によって駆動回路32の温度Tnが演算されると、過熱保護部73は、駆動回路32の温度Tnが所定値αを超えているか否かを判別する(ステップS5)。駆動回路32の温度Tnが所定値α以下である場合には(ステップS5:NO)、過熱保護部73は、イグニッションオフ指令が入力されたか否かを判別する(ステップS7)。イグニッションオフ指令が入力されていなければ(ステップS7:NO)、ステップS2に戻る。
When the temperature T n of the
前記ステップS5において、駆動回路32の温度Tnが所定値αを超えていると判別された場合には(ステップS5:YES)、過熱保護部73は、電流指令値設定部41に対して電流指令値制限指令を出力する(ステップS6)。電流指令値設定部41は、電流指令値制限指令が与えられたときには、電流指令値の絶対値を所定値以下に制限する。これにより、電動モータ18に流れる電流値が制限されるので、各FET51〜56の温度上昇が抑制される。この後、過熱保護部73は、イグニッションオフ指令が入力されたか否かを判別する(ステップS7)。イグニッションオフ指令が入力されていなければ(ステップS7:NO)、ステップS2に戻る。
When it is determined in step S5 that the temperature T n of the
前記ステップS7において、イグニッションオフ指令が入力されたと判別された場合には(ステップS7:YES)、温度監視処理を終了する。
前記実施形態によれば、温度センサを用いることなく、駆動回路32の温度を演算することができる。これにより、温度センサを用いることなく、駆動回路32内のFET51〜56の温度を推定することができる。そして、駆動回路32の温度が所定値αを超えた場合には、電動モータ18に流れる電流を制限することができる。これにより、FET51〜56の過熱を未然に防止できる。
If it is determined in step S7 that an ignition-off command has been input (step S7: YES), the temperature monitoring process is terminated.
According to the embodiment, the temperature of the
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前記実施形態では、初期温度推定部71は、U相のハイサイドFET51のオン抵抗に基づいて初期温度を推定する場合には、U相のハイサイドFET51とローサイドFET52とをオンすることによってFET51に電流を流しているが、U相のハイサイドFET51と他の相のローサイドFETとをオンすることにより、FET51に電流を流すようにしてもよい。
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention can also be implemented with another form. For example, in the embodiment, when the initial
また、前記実施形態では、スイッチング素子としてFETを用いる構成を説明したけれども、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のFET以外の半導体素子を用いてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Moreover, although the said embodiment demonstrated the structure which uses FET as a switching element, you may use semiconductor elements other than FET, such as IGBT (Insulated Gate Bipolar Transistor).
In addition, various design changes can be made within the scope of matters described in the claims.
1…電動パワーステアング装置、12…ECU、26,27,28…電流センサ、29…シャント抵抗、32…駆動回路、33…相電流検出部、34…総電流検出部、35…電圧検出部、41…電流指令値設定部、48…温度監視部、51〜56…FET、71…初期温度推定部、72…温度演算部、73…過熱保護部
DESCRIPTION OF
Claims (3)
複数のスイッチング素子を含み、前記電動モータを駆動する駆動回路と、
電源オン時に、前記駆動回路の電源オン時の温度である初期温度を推定する初期温度推定手段と、
前記駆動回路全体の発熱量を演算する発熱量演算手段と、
前記初期温度推定手段によって推定された前記駆動回路の初期温度と、前記発熱量演算手段によって演算される前記駆動回路全体の発熱量とを用いて、前記駆動回路の温度を演算する温度演算手段とを含み、
前記初期温度推定手段は、
電源オン時に、少なくとも1つのスイッチング素子に流れる電流を検出するとともに当該スイッチング素子の端子間電圧を検出し、検出された電流および端子間電圧に基づいて、当該スイッチング素子のオン抵抗を演算し、演算された当該スイッチング素子のオン抵抗に基づいて、前記駆動回路の初期温度を推定するように構成されている、モータ制御装置。 A motor control device for controlling an electric motor,
A drive circuit including a plurality of switching elements and driving the electric motor;
An initial temperature estimating means for estimating an initial temperature which is a temperature when the drive circuit is powered on when the power is turned on;
A calorific value calculating means for calculating the calorific value of the entire drive circuit;
Temperature calculation means for calculating the temperature of the drive circuit using the initial temperature of the drive circuit estimated by the initial temperature estimation means and the heat generation amount of the entire drive circuit calculated by the heat generation amount calculation means; Including
The initial temperature estimating means includes
When the power is turned on, the current flowing in at least one switching element is detected, the voltage between the terminals of the switching element is detected, and the on-resistance of the switching element is calculated based on the detected current and the voltage between the terminals. A motor control device configured to estimate an initial temperature of the drive circuit based on the on-resistance of the switching element.
前記駆動回路に流れる総電流を検出する総電流検出手段と、
予め設定されておりかつ前記電動モータが駆動されているときの前記駆動回路全体の平均的な抵抗値と、前記総電流検出手段によって検出される総電流とに基づいて、前記前記駆動回路全体の発熱量を演算する手段とを含む、請求項1に記載のモータ制御装置。 The calorific value calculation means includes:
Total current detecting means for detecting the total current flowing in the drive circuit;
Based on an average resistance value of the entire drive circuit that is set in advance and when the electric motor is driven, and a total current detected by the total current detection means, The motor control device according to claim 1, further comprising means for calculating a calorific value.
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