JP2014167426A - 土壌除染方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】放射能で汚染された土壌を比較的簡素な工程で、効率良く除染することができる除染方法を提供する。
【解決手段】放射能で汚染された地域において集められた除染対象である土壌10に、セメント系の固化材11、団粒化剤12及び水13を加えて混練し、これによって得られた混練物に酵素ミネラル14を加えて十分に撹拌、混合する。この後、所定期間、静置すると土壌10の放射能を除染することができる。団粒化剤12については、アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体からなる高分子化合物を含む薬剤を使用し、酵素ミネラル14については、貝類化石、リン酸、米糠、マグネシウム及びカリウムを含むものを使用している。
【選択図】図1
【解決手段】放射能で汚染された地域において集められた除染対象である土壌10に、セメント系の固化材11、団粒化剤12及び水13を加えて混練し、これによって得られた混練物に酵素ミネラル14を加えて十分に撹拌、混合する。この後、所定期間、静置すると土壌10の放射能を除染することができる。団粒化剤12については、アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体からなる高分子化合物を含む薬剤を使用し、酵素ミネラル14については、貝類化石、リン酸、米糠、マグネシウム及びカリウムを含むものを使用している。
【選択図】図1
Description
本発明は、放射能で汚染された土壌を除染する技術に関する。
予測不可能な事故などによって放射能で汚染された土壌を除染する技術に関しては、近年、様々な提案がなされているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1記載の「放射性物質を含む汚染土壌処理システム」、特許文献2記載の「水に含まれる放射性物質除去剤」、特許文献3記載の「盛土構造物」、特許文献4記載の「放射性物質による汚染土の除染用ミニプラント」あるいは特許文献5記載の「汚染土壌の浄化方法」などがある。
特許文献1〜5に記載された除染技術を実施することにより、所定の除染効果が得られることが予測されるが、これらの除染技術は大規模の処理設備や複雑な処理工程を必要としたり、除染処理に長時間を要したりするので、実施が困難となる場合がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、放射能で汚染された土壌を比較的簡素な工程で、効率良く除染することができる土壌除染方法を提供することにある。
本発明の土壌除染方法は、除染対象である土壌に、固化材、団粒化剤及び水を加えて混練する工程と、前記工程で形成された混練物に酵素ミネラルを混合する工程とを備えたことを特徴とする。
また、前記酵素ミネラルは、貝類化石、リン酸、米糠、マグネシウム及びカリウムを含むものを使用することができる。
さらに、前記団粒化剤は、アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体からなる高分子化合物を含むものを使用することができる。
放射能で汚染された土壌を比較的簡素な工程で、効率良く除染することができる土壌除染方法を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態である土壌除染方法について説明する。図1に示す土壌除染方法においては、放射能で汚染された地域において集められた除染対象である土壌10に、セメント系の固化材11、団粒化剤12及び水13を加えて混練し、これによって得られた混練物に酵素ミネラル14を加えて十分に撹拌、混合する。なお、固化材11はセメント系に限定しないので、石灰系の固化材などを使用することもできる。
土壌10に対する固化材11、団粒化剤12、水13及び酵素ミネラル14の混合量は土壌10の汚染程度や性状などに応じて設定するので、一律に決められないが、例えば、本実施形態においては以下のように設定している。
1立方メートルの土壌10に対し、
固化材11:5〜80kg
団粒化剤12:2〜4L
水13:60〜100L
酵素ミネラル:150〜350kg
1立方メートルの土壌10に対し、
固化材11:5〜80kg
団粒化剤12:2〜4L
水13:60〜100L
酵素ミネラル:150〜350kg
団粒化剤12については特に限定しないが、本実施形態では、アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体からなる高分子化合物を含む薬剤である有限会社グローバル研究所の「GB−2000(商品名)」を使用した。
酵素ミネラル14については、貝類化石、リン酸、米糠、マグネシウム及びカリウムを含むものを使用しており、これらの成分の混合比率(質量%)は、概略、以下の通りであるが、施工条件に応じて各成分の混合比率を設定する。
貝類化石:40〜60質量%
リン酸:20〜30質量%
米糠:10〜20質量%
マグネシウム:5〜10質量%
カリウム:5〜10質量%
貝類化石:40〜60質量%
リン酸:20〜30質量%
米糠:10〜20質量%
マグネシウム:5〜10質量%
カリウム:5〜10質量%
除染処理前の土壌10の放射線量を測定すると「6.507マイクロシーベルト」であったが、図1に示すような除染処理を行った後、混練物を静置し、40日経過した時点で放射線量を測定すると「0.655マイクロシーベルト」まで低下しており、大幅に除染されていることを確認することができた。なお、放射線量(γ線量)の測定は株式会社堀場製作所の「環境放射線モニタPA−1000Radi(商品名)」を用いて行った。
本実施形態の除染方法は、除染対象である土壌10に固化材11、団粒化剤12及び水13を加えて混練し、これに酵素ミネラル14を加えて十分に撹拌、混合した後、静置するだけで良いので、放射能で汚染された土壌10を比較的簡素な工程で、効率良く除染することができる。
なお、酵素ミネラル14によって放射能が除染される理由については解明できていない点も多いが、現時点においては、酵素ミネラルに含まれる酵素の作用によって、セシウムなどの放射性物質が分解されるのではないかと推測される。
次に、図2に基づいて、本発明の第2実施形態である除染方法について説明する。図1に示す除染方法は、放射能で汚染された現場において除染対象である土壌10を除染するものであるが、図2に示す除染方法は、放射能で汚染された地域から採集した土壌10を所定の処理容器20に収容し、処理容器20内で除染作業を行うものである。
即ち、図2に示すように、処理容器20内に収容された土壌10に、固化材11、団粒化剤12及び水13を加えて混練し、これによって得られた混練物に酵素ミネラル14を加えて十分に撹拌、混合する。
前述した除染処理によって得られた処理土壌10xは、所定の地盤21上に打設して固化させれば、時間の経過に伴って放射線量が低下するので、最終的には放射能が除染された舗装構造22を形成することができる。そのほか、処理土壌10xを所定の型枠(図示せず)などに充填して固化させることによりブロック体などを形成することもできる。
なお、図1,図2に基づいて説明した除染方法は、本発明を例示するものであり、本発明の除染方法は前述した実施形態に限定されない。
本発明の除染方法は、放射能で汚染された土壌の除染手段として、土木建設業、農業などの産業分野において広く利用することができる。
10 土壌
10x 処理土壌
11 固化材
12 団粒化剤
13 水
14 酵素ミネラル
20 処理容器
21 地盤
22 舗装構造
10x 処理土壌
11 固化材
12 団粒化剤
13 水
14 酵素ミネラル
20 処理容器
21 地盤
22 舗装構造
Claims (3)
- 除染対象である土壌に、固化材、団粒化剤及び水を加えて混練する工程と、前記工程で形成された混練物に酵素ミネラルを混合する工程とを備えた土壌除染方法。
- 前記酵素ミネラルが、貝類化石、リン酸、米糠、マグネシウム及びカリウムを含むものである請求項1記載の土壌除染方法。
- 前記団粒化剤が、アクリル酸・メタクリル酸ジメチルアミノエチル共重合物のマグネシウム塩とポリエチレンイミンとの複合体からなる高分子化合物を含むものである請求項1または2記載の土壌除染方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013039316A JP2014167426A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 土壌除染方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013039316A JP2014167426A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 土壌除染方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014167426A true JP2014167426A (ja) | 2014-09-11 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2013039316A Pending JP2014167426A (ja) | 2013-02-28 | 2013-02-28 | 土壌除染方法 |
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JP (1) | JP2014167426A (ja) |
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2013
- 2013-02-28 JP JP2013039316A patent/JP2014167426A/ja active Pending
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