JP2014163926A - 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解 - Google Patents

汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解 Download PDF

Info

Publication number
JP2014163926A
JP2014163926A JP2013049612A JP2013049612A JP2014163926A JP 2014163926 A JP2014163926 A JP 2014163926A JP 2013049612 A JP2013049612 A JP 2013049612A JP 2013049612 A JP2013049612 A JP 2013049612A JP 2014163926 A JP2014163926 A JP 2014163926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
earthworms
radioactivity
decomposed
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013049612A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kuwajima
博 桑嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUWASHIMA FUMIKO
Original Assignee
KUWASHIMA FUMIKO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUWASHIMA FUMIKO filed Critical KUWASHIMA FUMIKO
Priority to JP2013049612A priority Critical patent/JP2014163926A/ja
Publication of JP2014163926A publication Critical patent/JP2014163926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】下水道終末処理施設、集落排水処理施設、合併浄化槽処理施設、その他多くの処理施設から排出される、紙に由来する放射性繊維質を含む汚泥の分解処理方法を提供する。
【解決手段】畑、草地等で土壌生物(ミミズ、トビムシ等)を繁殖させた後、生ゴミ等の土壌生物が補食する有機物とともに汚泥分解槽1に投入し、さらに放射性繊維質を含む汚泥を一般汚泥等とともに投入し、適度の散水と撹拌を行うことにより、土壌生物及びこれらの土壌生物と共棲している微生物によって汚泥中の他の成分とともに繊維質を糖分(糞)と水分に分解する、放射性繊維質を含む汚泥の分解処理方法。
【選択図】図1

Description

本発明は各種建物や施設等から出る繊維質並びに、有機質排水の汚泥の分解を主としたものである、例えばし尿、台所、浴室、洗濯槽、その他、雨水以外の諸々の分野の有機質排水の汚泥の分解である。
現在東京電力福島電子力発電所は、近海の大地震とその大津波による大災害をもたらし、原子力発電所の崩壊により周囲に放射能汚染が広がり、空気や海水が汚染され、附近の住民はその被害から、多府県や周辺市町村に個人的にも、又集団的にも避難する騒ぎとなっている。
特に建物の被害がおびただしく押し流され、一福島県の海岸線の市町村だけでなく、隣接県の海岸線一帯の市町村にまで及び、死者、行方不明者は総数2万数千人にも及んでいる大被害である。その結果、東京電力関内では首都東京都を始め、そこに関係している多くの県市町村は電力不足が生じ、特に夏場の暑い時季では冷房をはじめとして、多くの電力使用からもやむなしと言う結果もでることとなる。家庭や大口の商店、その他店舗だけでなく、多くの会社、企業、諸々の工場などでも夏場では15〜20%の節電が政府より要求されている。中でも静岡県の中部電力浜岡原子力発電所は東海大地震による大津波も予告されており国会でも討議され、その結果政府は浜岡原子力発電所の使用を中部電力側に発電停止を要求した、これに対して中部電力側もその要求を完全に承諾した。
全国の電力機関でも海岸線にある原子力発電所は地震と津波による危険から、今後の使用について検討を始めており、現在休止している原子力発電所等では使用を停止する電力機関も出てきている、このようになれば1〜2電力機関だけでなく、その他地域の原子力発電所も政府機関や独自の調査、検査等で危険であるとなれば、停止も余儀なくされる。従って、夏場、冬場の特に需要の多い期間の電力不足は、これからも起こりうる可能性もあり、現在休止している火力、水力両発電所の再利用も始まることとなる。
この様な実情から政府や都道府県としても、原子力発電の危険から脱却する方針を固め、将来は自然エネルギー、即ち太陽光、風力に依存していく方針を固めている。しかし、現状ではそうはいかないので、水力、火力等で、その不足分を補おうとしているが、そうは簡単にはいかない夏場の特に近年の7月、8月中は毎年酷暑となるので、夏場の電力不足は今後数年間は続くものと思われる。実情として政府は今、国民に対して節電の要求を切にお願いしているわけである。
最近、報道機関、NHKや多くのマスコミ等から、思わぬニュースが報じられてきた、そのニュースとは下水道終末処理場等で、未分解のちり紙等を含む繊維質汚泥の焼却した灰に、高度な放射能汚染が判明した。本来終末処理施設では汚水を浄化して。河川や海なりへ放流することが仕事である。ところが、ちり紙等の繊維質汚泥は微生物では分解することが出来ないので、その汚泥は焼却処分して、その灰の始末をセメント工場等に送り、セメントの材料としてきた、しかし、現在の灰は各地から流入された僅かな放射能でも、終末処理場では大量に集積されるので、それが集積されれば大きな放射能汚染となり、しかも放射能は原子であり、原子は化学的には焼却してもまったく消えないので、その放射能の危険性から、セメント工場からの灰の引き取りがないため、大量に蓄積されてしまう、このような状態で、今後とも下水道が続くかぎりは、益々放射能の数値は大きくなってしまうは結果となる。これは大変な問題であり、国としてはどのような対策を講ずるかが、今後の課題となっている。
その重要な目的は終末処理場の繊維質汚泥の分解と放射能汚染の収束にあると思う、それをどの様にして解決するかが問題であって、それについての課題に入りたいと思う。先ずは本元の福島原子力発電所から放散されている大気中の放射能を止めることであるが、原子炉の温度を下げるための、原子炉内への注水作業が始まろうとしている、いれにせよ、東京電力や、その他多くの専門家等の努力によって、近いうちには原子炉からの放射能の放散は止まるであろうと思う。
次に本題に入ろう。公共下水道終末処理施設、集落排水処理施設、合併浄化槽処理施設等の微生物による汚水の浄化は可能であるが、最終残留汚泥は主としてし尿からの繊維質汚泥(ちり紙)であるため、微生物では分解が困難である。従って、その繊維質汚泥を分解させるには土壌生物、特にミミズに捕食させる方法がある。
まず土壌生物ミミズ等の養殖に入るその方法は、畑、又は草地を利用して浅く土を掘る、出来ればまわりは日陰か木陰があればよい、そこにミミズが捕食するある程度湿らせた残飯類のような有機物を、その穴に投入して浅く土を被せると、数日後にミミズは繁殖し、食物連鎖の関係で土中に増えていくこととなる。当然微生物も増殖する。
全ての処理施設では最後に滞留した繊維質汚泥を公共又はそれに類する汚泥処理場に年数回搬送して処理しなくてはならない。しかし関東、東北地方の公共の汚染処理場は福島県にある東京電力第一原子力発電所の破壊により放射能の海への流出、又は空気中への放散等で環境への影響が生まれ、その他、雨、食品等の僅かな汚染で下水道も汚染され、個々に小さく汚染された下水道からの汚泥を集積している汚泥処理場の繊維質汚泥に与える放射能はかなりの汚染度となってきている。
繊維質汚泥分解槽についての説明に入る、製品は鉄筋コンクリート、繊維強化プラスッチク(FRP),他の化学的素材で造られたもの、煉瓦、コンクリートブロック等のもの、形は平面上、角型、丸型、多角形型でもよい、槽の数は複槽使用することもある。槽の深さは深くてもバックホーのスコップが槽の底面に軽く届き、スコップの攪拌作業ができる範囲である。又周囲はバックホーが自由に動ける面積が必要である。小型の浄化槽の繊維質汚泥分解槽の場合は、手作業で簡単な小型のスコップを使うこともある。槽の底盤は多少の勾配をとり、排水口を設ける必要もある。
繊維質汚泥の分解槽内での作業順序の説明に入る。繊維質汚泥分解槽は小型のたとえば、合併浄化槽とか、地域の集落排水処理槽等の汚泥は定期的公共の終末汚泥処理場に搬送してその処理を御願いしている実情である。これらの物についてはその附近に繊維質汚泥分解槽をおいて個々で処理をする必要もある。将来は合併浄化槽等はやめて、ミミズで捕食させる軽石を利用して、繊維質汚泥を捕食し、一般汚泥も捕食させ、糖分(糞)としたものを微生物によって水分に分解させる。このような軽石を利用した接触酸化槽にしたほうがより効果的である。しかし都市や市街地ではそうは簡単には行かないので、従来からある下水道を利用せざるをえない。以上のように汚泥処理方式は出来るだけ簡略化させる必要がある。
図に示してあるように角型のもの、まず大型の汚泥分解槽について云えば、この中に残飯類のようなミミズの捕食物を相当数投入する。そのすぐ後にすでに培養してあるミミズの培養土を表面の土壌ごとバックホーのスコップを使って掘り出し、移動させて汚泥分解槽に投入する。投入後すぐに同じスコップで、分解槽内を更に攪拌して水量が不足していたならば、適量に散水を行い数期間放置しておくと、ミミズは食物連鎖の関係で益々ふえる、次の時点で繊維質汚泥を投入して、又一般汚泥も不足していたならば更に投入して、散水が必要ならば、その行為も行って攪拌し、暫く放置しておくと、ミミズは繊維質汚泥と一般汚泥の両汚泥を捕食して、繊維質汚泥は糖分に分解する。この槽内では当初より微生物も介在しているので、微生物は一般汚泥とミミズが捕食した糖分も一緒に分解して水分にしてしまう。尚、実験的に焼失して灰となった汚泥も投入してみる必要もある。全体的に観察して、放射能が少ない場合は良好な行為でおこなわれると思われるが、大量な放射能ではミミズの捕食どころか、ミミズ自身が死滅してしまう結果となる。この点はよく注意して観察してみる必要がある。
尚、ここで重要な問題はこの福島県の原子力発電所の放射能被害による周囲の問題だけではなく、トイレのちり紙による被害の多きさが改めて知ったわけである。ちり紙は木質性のため微生物では分解即ち、処理は不可能であると云う事である。中央の汚泥処理センターでは一般の食物(有機物)は捕食して分解してしまうが、ちり紙は木質性であるがため不可能となっており、放射能に関係ない全国の汚泥処理センターでも同様である。
このちり紙の対策として、その地方の汚泥処理センターでは各自の住宅や,各地の未分解のちり紙等の汚泥をバキュムカーにて、中央の汚泥処理センターに搬送させ、その地方のものと一共にして全て脱水して、それを焼却しているのである。脱水と言っても半なまきのものであるから、それに加わる燃費は大変である。
接触材なしの汚泥分解槽の平断面図と立断面図 接触材を導入した汚泥分解槽の平断面図と立断面図 接触材の詳細図 簡易汚泥分解槽 簡易接触ろ過槽 接触ろ過材を導入した汚泥分解槽の平断面図と立断面図 家屋の中でミミズ等の分解によって発生した水分の電動による放流と、二酸化炭素の同じく電動による放散をあらわす
1 汚泥分解槽本体、底は去る程度の勾配がある
2 本体の立断面は四周にある
3 基礎の玉石(土台)
4 平面四周の張り出し
5 外部の地盤
6 ミミズその他、土壌生物が繁殖し、微生物と共に汚泥を分解しているところ
7 汚泥流入管
8 排水管
9 排水管の排水口の目のあるパイプ(流出口)
10 内壁と上部張り出し部分の内壁にミミズ等の這い出しを防ぐ塗料の塗装
11 接触材は小型の球形、内部は中空で球の周囲にはある程度の孔があって、ミミズや 汚泥の攪拌によって、自然に球の内部にミミズ等が侵入し易くなっている。又、球 と球の隙間や球内の中空から水の排水も充分可能であり、球といっても正確でなく てもよい、図1と異なって頻繁に攪拌の必要はない
12 簡易汚泥分解槽の本体(必要あれば複数槽とする)
13 簡易汚泥分解槽の蓋
14 簡易汚泥分解槽の低盤はなく直接土壌に接する
15 簡易汚泥分解槽の横穴
16 簡易汚泥分解槽にミミズを誘発するネットを被せた砕石
17 上記と異なる方式、簡易汚泥分解槽に小粒な軽石を入れて、全汚泥と生ごみも入れ て攪拌する
18 自然の小粒な軽石又は、人工の凹凸のある化学合成したの強固な小粒な軽石
19 放射性二酸化炭素の外部漏れを防ぐ建物 25 人物並びに、バックホーの通路
20 空気の導入口 26 散水線の導入通路
21 人物、バックホーの出入り口 27 放射性二酸化炭素の放出ポンプ
22 汚泥分解槽本体の断面図 28 海中に二酸化汚水を送るポンプ
23 建物の土台の玉石 29 二酸化炭素の気体を送る矢印
24 分解汚水の出口の排水溝 30 二酸化炭素の海水を送る矢印

Claims (10)

  1. 汚泥培地分解法による繊維汚泥と、その他有機質汚泥の分解とは、し尿排水のちり紙(繊維質)と糖分(糞)と、台所排水その他有機質排水の汚泥の分解のことである。
    東北地方福島県沖に発生した震度9と云う大地震と、その大津波から、地域一帯の家屋の倒壊流出等、甚大な被害を及ぼした。この被害は東京電力、福島第一原子力発電所の崩壊にも繋がり、放射能放出と言う大事故に繋がり、周囲の海や空気の放射能から地域全体が汚染され、その被害を防ぐために、発電所周囲の住民は、いっせいに遠距離の学校や公民館等に避難した。
    しかも放射能は広域に広がり、下水道にまで及ぼし終末下水処理場では各地の下水道の放射能のものが集約されて高度の放射能セシューム汚泥が検出された。この終末汚泥処理場では汚水は微生物によって分解されが、汚泥の内ちり紙等による繊維質汚泥は微生物では分解が不可能であり、残念ながら残留してしまう欠点がある。
    僅かながらの放射能繊維質汚泥ならミミズは、当然一般汚泥と一緒に捕食して、糖分(糞)に分解する。その中に共棲している微生物は一般汚泥の分解と一緒に、ミミズの糖分も分解して水分にしてしまう、すなわち浄化してしまうこととなる。
  2. 次にミミズの繁殖についての説明、まずミミズの培養に入る。その培養には、畑、草地等を利用して浅く土を掘る。できれば日陰、木陰がよい、そこにミミズが捕食する程度の残飯類等の他の食する有機物をその穴に入れ、適量の散水もして、その上に土を被せると、数日後ミミズが繁殖して、食物連鎖の関係から土中に増えて行くことになる。
  3. 汚泥分解槽の機種は鉄筋コンクリート、コンクリートブロック、煉瓦、繊維強化プラスチック、その他で容器となる物、機種は大中小あって、大は下水道終末処理場用の物、中は集落排水処理場用の物、小は小型合併浄化槽用の物等である。出来れば小単位での分解処理したほうがよい、例えば個人住宅の排水とか、小単位の集落排水等の排水では、放射能の影響がほとんどないので、土壌生物(ミミズ等)による分解処理は充分可能である。
    ただ大型の下水道処理場の排水で単なる汚水や汚泥は微生物により分解処理も可能であるが尚、中、小の処理場でも同様である。単なる処理場の全ての汚水は当然微生物によってその場で処理できるが、繊維質汚泥(ちり紙類)は木質等から加工されているので、微生物では分解不可能である。排水処理での、各地域からの繊維質汚泥は終末処理場で全て処理される。各地域からの僅かな放射能の数値でも終末処理場で集約されると、かなり大きな放射能の数値となる。
    形は長方形、四角形、多角形、円形でもよい、槽数は複数使用することとなる。槽の深さは浅ければ人間が手仕事でシャベル等を使ってする事もあり、槽が大型ならばバックホーのスコップの腕が軽く入る深さで、バックホーが自由に動き回れる周囲の敷地面積も必要である。槽の低盤はある程度の勾配をとり、端末には排水口を設け排水を可能にする必要がある。又分解槽内の汚泥の分解方法には2種類の方法がある。1種類は単なる空白な状態のもので汚泥の投入に際して目詰まりをおこさぬように常に攪拌しておく必要がある。他の機器の内部の低盤は分解水の排水がただ大型の下水道処理場の排水で単なる汚水や汚泥は微生物により分解処理も可能であるが尚、中、小の処理場でも同様である。単なる処理場の全ての汚水は当然微生物によってその場で処理できるが、繊維質汚泥(ちり紙類)は木質等から加工されているので、微生物では分解不可能である。排水処理での、各地域からの繊維質汚泥は終末処理場で全て処理される。各地域からの僅かな放射能の数値でも終末処理場で集約されると、かなり大きな放射能の数値となる。
    形は長方形、四角形、多角形、円形でもよい、槽数は複数使用することとなる。槽の深さは浅ければ人間が手仕事でシャベル等を使ってする事もあり、槽が大型ならばバックホーのスコップの腕が軽く入る深さで、バックホーが自由に動き回れる周囲の敷地面積も必要である。槽の低盤はある程度の勾配をとり、端末には排水口を設け排水を可能にする必要がある。又分解槽内の汚泥の分解方法には2種類の方法がある。1種類は単なる空白な状態のもので汚泥の投入に際して目詰まりをおこさぬように常に攪拌しておく必要がある。他の機器の内部の低盤は分解水の排水が投入して、更に最適に散水したりして、バックホー等でより良く攪拌することによってミミズ等が大幅に増殖される。食物連鎖の関係でミミズ等はより多く増殖される。続いて分解槽内に共棲している微生物も食物連鎖で、ミミズ同様、自然培養される。その優れた行為により、一般汚泥と共に繊維質汚泥はミミズ等の捕食により糖分(糞)に分解され、その糖分も一般汚泥と共に微生物により、水と二酸化炭素目詰りせぬように、又ミミズ等が汚泥の溜まりで窒息せぬよう縦方向の空間をおくようにバックホーの先端の爪が多数の円形の接蝕材に当っても、その接触材は破壊せぬような強固な小さな構造とした。又バックホーの爪で攪拌しても自由に回転してもミミズ等が逃げ出す恐れもなく、その接蝕材はボール状の中空のもので、ミミズ等がその中で、汚泥を捕食して無事生息できるような方式とした。本体は自由に回転もでき、小型のものでミミズ等の生息も充分可能であり、その名称をあえて接蝕材とした。
    小型の汚泥分解槽では蓋は必要であるが、蓋の隙間からミミズ等が逃げ出さない工夫は必要である。中型、大型のものでは蓋は不要であるが、雨はなるべく当たらぬ方がよい、汚泥の分解上、水分が不足ならば散水して補充する。屋根は適当な高さにしてバックホーの爪の先端が、天井にぶつからぬように操作することも大切である。又、本体の上部壁面、上部張り出し部分の壁面は真平にして、外部にミミズ等が逃げ出さないため滑る塗料を塗っておく必要もある。
  4. 図1に示してあるような大型の汚泥分解槽について云えば、この槽に残飯類のようなミミズが捕食する有機物を、この槽に相当する以上の量を投入する。その上にすでに培養しておいた土壌生物、特にミミズをバックホーのスコップで掘り出し、表土ごとバックホーで掬いだし移動させながら、出来ればそれを揮いにかけて土砂を落として汚泥分解槽に土壌生物(ミミズ類)だけを投入する。ここで残飯類と云う表現は事実上生ごみのことであって、家庭や料理店等から排出される物である。特に生ごみと云っても一般紙や木質類のものは含まれず、人間が食した残物であって出きるだけ純粋の生ごみの方がよい、従って、将来はそれ専用の収集袋も用意しておいて行政からの指示された汚泥収集車によって汚泥処理施設に搬送する必要もある。
    一般家庭もそうであるが特に大都市圏のホテル、レストラン、料理店等からは大量に排出されるので、バキュウムカー等で搬送された生ごみは汚泥分解槽内に直接投入して、更に最適に散水したりして、バックホー等でより良く攪拌することによってミミズ等が大幅に増殖される。食物連鎖の関係でミミズ等はより多く増殖される。続いて分解槽内に共棲している微生物も食物連鎖で、ミミズ同様、自然培養される。その優れた行為により、一般汚泥と共に繊維質汚泥はミミズ等の捕食により糖分(糞)に分解され、その糖分も一般汚泥と共に微生物により、水と二酸化炭素種々の不純物等は残り、バックホーのスコップで掬い出すこととなる。そして水は浄化されておれば直接放流するか、又は更に浄化する必要があるならば別の槽に移し変えて浄化することもできる。汚泥分解槽を多数設け、ミミズ等と繊維汚泥と一般汚泥等を投入し、繰り返し交互使用することとなる。ミミズ等はこれら有機物を捕食して増殖するが、ある程度の日数が過ぎればミミズ個々は何れも死骸となり、最後は有機物となって微生物により汚泥同様、水と二酸化炭素に分解される。
  5. 汚泥分解槽にミミズ等と繊維汚泥と一般汚泥を投入させて、全体を汲まなく攪拌して、数期間放置しておくとミミズは一般汚泥も捕食するが、繊維汚泥も捕食して繊維汚泥はミミズの胃腸の中で分解され糖分(糞)となる。
    今、東北地方や関東地方、その他地方の個々の合併浄化槽、集落排水処理場、又は終末排水処理場で汚水は微生物による浄化作用で分解され清水となって、河川、湖水、海等に放流されているが、この度の福島県での地震と津波による大災害によって、東京電力の原子力発電所の崩壊で危険な放射能により、周囲の空気や陸地、海水にまでも汚染が進み深刻な状況となっている。
    放射能の危険のない単なる発電所の崩壊ならば、以上述べた技術的手法で繊維質汚泥や一般汚泥等は土壌生物(ミミズ等)や微生物等によって、分解処理することは充分可能であるが、放射能が含まれた土壌からでは、はたしてうまくいくであろうか多少の疑問は残る。しかし放射能の数量の問題であって数量が少なければ問題はないと思われるが、個々の住宅その他建物や、集落排水等からの汚泥等(繊維質も含む)はかりに少なくとも、終末処理場にバキュウムカー等によって搬送されたり、これに更にその都市の排水や、その他地域からの排水汚泥等も搬送して含まれてくるので、総排水量の繊維質汚泥は相当な数量となる。総排水そのもの汚水は終末処理場等で微生物等によって充分分解処理されるが、繊維質汚泥は木質性であるため、分解できず残留してしまい集約的には莫大な数の繊維汚泥量となる。又放射能も個々では僅かなものであっても各地で汚水は分解されておるが、汚泥は各地からの集積されたものとなるので膨大な数量の繊維質汚泥も含む量となる。
    尚、単なる一般汚泥は微生物によって分解されるが、この繊維質汚泥の処分の方法は今までは焼却処分して灰にしてしまい、その灰をセメント工場等に搬送してセメントの材料の一部としてきたが、大量の放射能を含む繊維質汚泥はいくら焼却して灰にしても放射能そのものは化学的に消失しないので、そのやり場に大変苦慮している状態である。その方法の一つには袋詰してひとめにつかないプレハブの倉庫等に保管したり、又完全防水用の袋詰にして地中に埋没させたり、その数も現在では莫大なものとなっている。
    放射能の種類はよう素、セシュウム、ストロンチュウム、その他のものであるが、よう素は1週間ほどで半減してしまい、特に灰の放射線セシュウムの能度も高く、自然の中では消失させるには、かなりの長期間を要するので放射線測定器等を用いて、その対策にほんろうされている実情である。現在、国としてはセシュウムの放射性濃度が1キログラム当たり8000ベクレルを基準として、それ以下のものはセメント工場でのセメントの製造工程に許可を与え、それ以上の数値のものは人目を避けるようにしてプレハブの倉庫なり、完全に近い状態で密封して地下埋設等を行っている。現在の放射能の削減は科学(化学)技術では不可能であるから、本方式の生物学的技術で執り行わなくてはならないものと思われる。
    土壌生物中ミミズは8000ベクレル以上で何ベクレルぐらいまでの放射能に耐えて生存できるか実験してみる必要もある。又放射能のレベルが高い場合は有機物、すなわち比較的純度の高い生ごみを、多く投入してミミズ等の生存量を増やして、よく攪拌し更に周囲の環境に照らし合わせて、放射能のレベルを人為的に下げて、実験してみることも大切である。尚、現在灰となって保管している放射能濃度の上限8000ベクレル以上のものでも、ミミズはある程度余裕をみて最高何ベクレルまでならば生存してくれるか、その数値的実験をしてみる必要もある。しかもその数値が判明したならば、繊維質汚泥がその数値以下になるように、出来るだけ生ごみを多く投入して、ミミズをより多く繁殖させることである。すなわち、ミミズの実質的放射能の生息最高レベルを測定してみることが大切である。
  6. 以上述べた事柄で全ての汚泥は水と二酸化炭素に分解され、放流も可能となるが繊維汚泥に含まれておった放射能も放流することとなってしまい、一抹の不安を感じられる結果となる。放流水は殆ど水だけとなっているが、有機性で多少の不安があるならばミミズが生息し、微生物によって分解してきた水であり、それでも多少の有機性がもしもあるならば、更に別の槽で微生物による接蝕爆氣方式、その他接蝕酸化方式等により浄化することも考えられる。
    又、水中に放射線を出さない方法として、東京電力福島原子力発電所の崩壊した原子炉の発熱を押さえるための、直列した注水循環方式の中の、幾つかのタンクの中に放射線を水中に出さない方式もあると聞いている。こちらとしても余り専門的なので、よくわからないが、あくまでも相手は水であるので、この方法が本当に可能ならばこれを採用してみてもよいと思われるが如何だろうか、いずれにしてもこの施設は大気中への放射能の放出を出きるだけ減らすことと、繊維質汚泥の削減を目的としてきたものであり一考を要するものである。
    尚、都市の下水道のような大規模の場合はこの処理施設を実施してもやむを得ないが、なるべく、この処理施設は各集落排水処理場とか、各地域の排水処理場のように、比較的小規模の処理施設や個々の建物についても同様であるが、環境、施設費、設備費等からみても大規模なものよりは危険性も少なく、より安価で良い結果が得られるものと思われる。
    尚、ここで更に追加補充すると、小規模の合併浄化槽、特に小規模の処理場用では蓋があり、繊維質汚泥を含む、生ごみ等を個人のシャベルや小型機器を使い、低盤のない直接土壌に接する汚泥分解槽に、手仕事一つで投入し攪拌すると、自然にミミズ等が湧いてきて、繊維質汚泥と一般汚泥も捕食して糖分に分解する。更に分解槽内に共棲している微生物により、ミミズ等からの糖分も含む全ての汚泥を水と二酸化炭素に分解処理する。通常これを簡易汚泥分解槽と銘々する。
    小規模の合併浄化槽の場合を例にすると、合併浄化槽の近くに簡易汚泥分解槽を設置する。浄化槽の沈殿槽に溜まった汚泥(繊維質汚泥も含む)を、なるべく水を切ったものを、約2ヶ月に一度は蓋のある簡易汚泥分解槽に投入する。次に台所から出た生ごみを簡易汚泥分解槽に更に投入する。そしてこの両者をシャベルや草かき用ものでよく攪拌すると、底の地盤と横穴の土壌から土壌生物(ミミズ等)が槽内に浸入してくる、ミミズ等は繊維質汚泥や一般汚泥等をも、同時に捕食して糖分(糞)に分解する。槽内には汚泥分解のため微生物も当然発生しておるから、これら糖分や一般汚泥も微生物によって水と二酸化酸素に分解される。季節にはあまり関係なく、少なくとも約二ヶ月に一度は日を決めて、定期的に汚泥の投入作業(維持管理)を繰り返し行うことが大切である。素人では無理のようであるならば専門家にお願いすることもできる。
  7. 汚泥培地分解法による繊維汚泥、其の他有機質汚泥の分解とは、し尿排水のちり紙ミミズに捕食させる繊維質汚泥や各地域から集めてきた一般汚泥(残飯類のような有機物)等は、ミミズが簡単に捕食し易い様に水分も加えて、出来る限り食べやすいように攪拌して流動化した状態にした方がミミズの捕食には最適である。
    しかし放射能に汚染された状態のもののことであって、放射能に汚染されていない全国の汚泥処理場では放射能の利用は如何なる危険性があるか判らないので、今後は取りやめることによって、放射能の心配はまったくなくなり、ミミズを利用した方法で実施していけば木質性テッシュも糖分となり、微生物により分解されてなくなり、経済的にもよいことと思われる。ただ最終的には両汚泥を水と二酸化炭素に分解して放流し放散させることにある。従って最後は、全国地域で放射能の被害が生じない対策を講じる必要となる。人類の生活上、絶対電力は必要条件であるから、今後は危険性がおこる原子力ではなく、石炭、地下メタン、其のガス、地下の水蒸気熱、風力、水力、太陽光、等々のもので電気を起こす必要となるであろう。以上の事は将来のことであって、いますぐ取り扱う方法としたら、放射能のない一般地方では個人でも、小施施設でも簡単にできるはミミズを応用した汚泥処理方法にして、微生物で分解処理した方法でやるべきではなかろうかと思われる。
  8. 仮にミミズ等で分解された放射性有機物の水や二酸化炭素でも原子は化学反応では分解不可能である。しかも放射性セシュウムについては、(一昨年平成24年2月23日のNHK−Eテレ18時55分サイエンスzero)の放送で放射能は水中で抱懐できないが放射性セシュウムは分解することはできないが水中でセシュウムを某薬品を使って包囲してしまい無害にすると云う放送を聞いた。これが事実ならば実際に試してもよいのではないかと思われた。
    以上述べた方法で汚泥分解槽には外部を密閉し、分解用の空気も空気は絶対空気が外部に漏れないようにして、しかも密閉したバックホーの個室にもできるだけ空気は入らないような構造にして、バックホーの中では作業員は水中用の潜水布を着て、酸素呼吸をする。その作業中なるべく短時間で酸素呼吸しながら作業することしかないと思う。小屋で発生した放射性二酸化炭素は、小屋の天井の中央に煙突を立てポンプを使い、ホースにて気体を動力にて強制的に外部に送り出す必要がある。特に放射性の放流水についてのホースはゴム性のものか、又は弾力性のあるプラスチック性のもので、どちらの物でも同じであるがが、強固で弾力性があって、強力な電動ポンプを使い、そのホースの回りの囲いは鉄製のものではなく、他の錆びない頑丈な円形の水圧にも耐えられる金属で、しかも自由に折り曲げることもできて、牙のある大型の魚類等にかまれても、充分対応できる構造としたものでなければならない、その円形の筒には最初から最後まで、船底に当たらぬように、随所に重い錘で海底に吊るすことも必要であり、しかも海洋の魚類に放射能の被害があまり害のない遠方の深い海に放流すべきである
    更に小屋の煙突からの放射性二酸化炭素の放散には管そのものは、まったく上記と同様ではあるが、小屋から管が海中に入る際には、放射性の放流水と同様の堅固な構造とした状態ではあるが、但し、これは気体であるから海水に放散することはできないので海岸からは遠方で、人のいない孤島があればそこに煙突を立てて鳥や其の他に害の無きよう四方八方に放散する。海には孤島がなくとも煙突が立てられるような海底が浅い場所では、錆びびない金属の櫓が簡単に立てられるようであるならば、そこに煙突を立てて上空に飛散させることになる。
  9. 最後に述べることで、もともとちり紙(原料は木材であるから)であって普通では分解しないのは当然のことであって、人類の後始末は世界中すべてちり紙が使用され、もっとも重要なことの目的は繊維質汚泥を分解することが重要で、決して一福島原子力発電所の崩壊からの放射能の発生による繊維質汚泥の問題だけではありません。人類全て問題であって、今全国に問われている問題でもある。従って各都道府県並びに、各市町村でも汚泥処理問題については充分検討してみる必要がある。
  10. 6図に示してある建築物の図面は福島原子力発電所の放射能の被害にあった汚泥分解槽の攪拌から発生した放射性セシュウムの人体、その他の生命への悪影響の被害を防ぐために、そこに発生する空気中の放射性セシウムによる二酸化炭素、並びに海水にも影響を及ぼした放射性セシュウムを防ぐために取られた煙突である。
    従って放射能被害の影響のなかった他の地城(全国各地)では、このような建築物の必要はまったく必要はなく、単なる汚泥分解槽だけでミミズによる、木質性のちり紙と人物が食した生ごみ(有機物)を流動化するほど攪拌して、できるだけ流動化したものを汚泥分解槽でミミズに捕食させて糖分としものを、生ごみからの捕食物と一共にして最後は微生物により、水と二酸化炭素に分解されてしまうことになる。
JP2013049612A 2013-02-22 2013-02-22 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解 Pending JP2014163926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049612A JP2014163926A (ja) 2013-02-22 2013-02-22 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049612A JP2014163926A (ja) 2013-02-22 2013-02-22 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014163926A true JP2014163926A (ja) 2014-09-08

Family

ID=51614638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049612A Pending JP2014163926A (ja) 2013-02-22 2013-02-22 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014163926A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111377761A (zh) * 2020-03-10 2020-07-07 南京师范大学 一种复合调理脱水污泥蚯蚓堆肥减量化的方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111377761A (zh) * 2020-03-10 2020-07-07 南京师范大学 一种复合调理脱水污泥蚯蚓堆肥减量化的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
McGarry et al. Compost, fertilizer, and biogas production from human and farm wastes in the People's Republic of China
Lourenço et al. Review of dry and wet decentralized sanitation technologies for rural areas: applicability, challenges and opportunities
Rao Textbook of environmental engineering
KR102360525B1 (ko) 유기농 수경재배 기능 및 내부 순환 처리 기능을 가진 생태 빌딩
TWM633735U (zh) 漁電共生養殖池結構
Abdullahi et al. Design of waste stabilization pond for sewage treatment at Nigerian defence academy staff quarters, permanent site Mando Kaduna
CN101444174B (zh) 生态住宅
JP2014163926A (ja) 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解
JP2013043169A (ja) 汚泥培地分解法による繊維質汚泥と、その他有機質汚泥の分解
US7794596B2 (en) Method and apparatus for waste water treatment
WO2018225082A1 (en) Toilet system offering safe and complete waste treatment in difficult terrain
Ramachandra et al. Decaying lakes of Bengaluru and today’s irrational decision makers
Alter Sewerage and sewage disposal in cold regions
Saremi Environmental Pollution and ways to Reduce Contamination with use of Environmental Engineering Techniques in Metropolises of Developing Countries
Lasisi et al. Redesigning circular septic system of residential buildings in Nigeria for electricity generation
CN201473422U (zh) 污水地下处理地表复耕复种成套装置
Ilesanmi Pre-feasibility assessment of onsite and decentralised sanitation systems for new satellite settlements in Abuja, Nigeria
Coker et al. Management of septic sludge in southwest Nigeria
Palmeira et al. Financial comparison of sewage treatment and disposal systems in rural areas
Akhir et al. Constructed Wetland for Wastewater Treatment: A Case Study at Frangipani Resort, Langkawi
Trang et al. Design of the bio-landscape raft for urban water-lake treatment in Ho Chi Minh city, Vietnam
Cavalazzi How to improve sanitation in MAE La refugee cAMP: Solidarites international sludge treatment unit
Rabbani et al. Project guidelines for construction of biodigester in poor communities
Leblanc et al. Improving Sanitation in Cold Regions: Catalog of Technical Options for Household-Level Sanitation
Klymenko Analysis of the operation of sewage treatment plants in the city of Myropil, Zhytomyr oblast, and their impact on the environment