JP2014163396A - Emergency cutoff valve - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、船舶の燃料油タンクの配管に取り付けられる非常遮断弁に関する。 The present invention relates to an emergency shutoff valve that is attached to piping of a fuel oil tank of a ship.
一般に、船舶の燃料油タンクの配管には非常遮断弁が取り付けられており、火災発生等の非常事態発生時に、非常遮断弁を遠隔操作により遮断することにより、燃料油タンクの配管を閉鎖している。 Generally, an emergency shut-off valve is attached to the fuel oil tank piping of a ship. When an emergency situation such as a fire occurs, the emergency shut-off valve is shut off remotely to close the fuel oil tank piping. Yes.
このような非常遮断弁としては、図12に示すように、燃料油の流路71と弁座72とを備える弁箱70の上部に弁棒支持金物73が固定され、弁棒支持金物73内にハンドル74を有する円筒状の引上げ金物75を上下方向に移動可能に挿通し、引上げ金物75内にねじ結合する弁棒76の先端部に弁体77を設け、弁棒支持金物73と、弁棒76に固定したばね受78との間に設けたばね部材79により、弁棒76を下方へ付勢し、引上げ金物75に係止して開弁状態に保持する作動軸80を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1)
As such an emergency shutoff valve, as shown in FIG. 12, a valve
この非常遮断弁の弁棒支持金物73は、引上げ金物75との接触面に断面半円状の溝73aを有し、引上げ金物75は、弁棒支持金物73との接触面に断面半円状の溝75aを有している。溝73a、75aにより、作動軸80を弁棒76に対して直角にかつ回転可能に保持する貫通孔81を形成している。
The valve
貫通孔81に保持される作動軸80は、その一端にレバー82が固定され、貫通孔81に対応する位置を切り欠いて半円状に形成されており、その半円部分の一部を引上げ金物75に係止して、引上げ金物75を介して弁棒76の弁体77を開弁状態に保持する。
The
また、弁箱70に可溶片(図示省略)を収納したヒューズソケット83が取り付けられ、そのロッド84が作動軸80に固定された小レバー85に連結されている。小レバー85はレバー82と一直線上に作動軸80に固定され、環境温度が所定温度に上昇して可溶片が溶解したとき、ロッド84がヒューズソケット83内に引き込まれる向きに移動し、小レバー85を介して、レバー82を回動させるようになっている。
A
この非常遮断弁は、通常、レバー82にワイヤまたはエアシリンダ(図示省略)のロッドが連結され、遠隔操作が可能となっている。火災発生等の非常事態発生時には、ワイヤ若しくはエアシリンダによる遠隔操作、または手動操作でレバー82を回動させ、作動軸80の半円部分を弁棒支持金物73の溝73a内に完全に収める。これにより、作動軸80と引上げ金物75との係止を解除し、ばね部材79の付勢力により弁棒76を下方へ移動させて、非常遮断弁を閉弁して燃料油タンクの配管を直ちに閉鎖する。
This emergency shut-off valve is normally connected to a
また、非常事態発生時にワイヤ等による遠隔操作、または手動による操作が遅れた場合でも、環境温度の上昇に伴い可溶片が溶解し、ロッド84が突き出すことで、小レバー85が回動して、非常遮断弁を閉弁する。
Also, even when remote operation with a wire or manual operation is delayed in the event of an emergency, the fusible piece dissolves as the environmental temperature rises, and the
上記の非常遮断弁は、ばね部材79により弁棒76にねじ結合する引上げ金物75が弁箱70へ向かって付勢されるため、引上げ金物75に係止する作動軸80の半円部分の外周面に引上げ金物75の溝75a内面が押し付けられる。この押し付けがハンドル74を回転する際、常時生じるので、その摩擦抵抗が大きくなり、ハンドル74の回転操作が重くなる。
In the above-described emergency shut-off valve, the pull-up
また、引上げ金物75は、その周方向の一箇所で作動軸80と係止しているので、ばね部材79により弁棒76を介して下方に付勢されると、周方向の一箇所で作動軸80により支持された状態となる。この状態では、作動軸80との係止位置に対して直径方向反対側での引上げ金物75の外周部と、弁棒支持金物73の内壁とが突き当り、これらの間で摩擦抵抗が大きくなり、ハンドル74の回転操作が重くなる。
Further, since the pulling
さらに、閉弁後は、引上げ金物75で弁棒76を開弁状態に保持するために、ハンドル74を回転し、引上げ金物75の溝75aを弁棒支持金物73の溝73aに対向する位置、すなわち、作動軸80の係止可能位置に移動させる必要がある。
Further, after the valve is closed, the
しかしながら、引上げ金物75の溝75aの位置が外部から見えにくいので、作動軸80の係止可能位置に引上げ金物75が位置しているかが分かり難い。このため、作動軸80に引上げ金物75を係止して、弁棒76を開弁状態に保持させることが難しい。
However, since the position of the
その上、作動軸80の係止可能位置がずれている状態で、レバー82を操作して作動軸80を回転させると、作動軸80の半円部分が引上げ金物75の溝75aの内面に食い込んだり、溝75aの側縁部を凹ませたりする。
In addition, when the
このような食い込みや凹みが生じると、作動軸80の半円部分の外周面と引上げ金物75の溝75aの内面との間の摩擦抵抗が大きくなり、ハンドル74の回転操作が重くなる。
When such bite and dent occur, the frictional resistance between the outer peripheral surface of the semicircular portion of the
そこで、この発明の課題は、ハンドルの回転抵抗を小さくするとともに、弁棒を容易に保持するようにして、操作性を向上させた非常遮断弁を提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an emergency shut-off valve that improves the operability by reducing the rotational resistance of the handle and easily holding the valve stem.
前記の課題を解決するために、この発明に係る非常遮断弁は、弁座を有する弁箱と、その弁箱の上方に固定される弁棒支持金物と、その弁棒支持金物内に固定されるブッシュと、そのブッシュ内に上下方向に移動可能に挿通される引上げ金物と、弁体を有し前記引上げ金物にねじ結合により保持される弁棒と、その弁棒を下方に付勢するばね部材と、前記ブッシュの外周部に上下方向に移動可能に嵌め合わされたスリーブと、そのスリーブを上方に付勢する内ばね部材と、前記弁棒支持金物に回転可能に保持される作動軸とを備え、
前記ブッシュは前記ボールを転動可能に保持するポケットが周方向に等間隔に複数形成され、前記引上げ金物はハンドルと一体回転し、その引上げ金物の外周部に前記ボールが嵌る係止溝が全周に形成され、前記スリーブの内周部に溝が全周に形成され、前記作動軸は回転により前記スリーブを下方に押し付ける突起部を有し、
前記引上げ金物が上方に移動し、その係止溝がブッシュのポケットに対向したとき、前記ブッシュのポケット内のボールが前記係止溝に嵌り、そのボールにより前記引上げ金物が係止状態に保持され、前記作動軸が回転し、その突起部により下方に移動する前記スリーブの溝が前記ブッシュのポケットに対向したとき、前記ボールが前記溝へ向かって移動して前記引上げ金物の係止溝から外れ、前記弁棒が下方に移動して前記弁体が前記弁座に着座して閉弁状態となるようにした構成を採用したのである。
In order to solve the above-described problems, an emergency shutoff valve according to the present invention includes a valve box having a valve seat, a valve stem support metal fixed above the valve box, and a fixed valve body in the valve stem support metal. A bushing that is inserted into the bush so as to be movable in the vertical direction, a valve rod that has a valve body and is held by screw connection to the lifting metal, and a spring that biases the valve rod downward A member, a sleeve fitted to the outer periphery of the bush so as to be movable in the vertical direction, an inner spring member for biasing the sleeve upward, and an operating shaft rotatably held by the valve stem support metal Prepared,
The bush has a plurality of pockets for holding the ball so as to be able to roll at equal intervals in the circumferential direction, the pulling metal rotates integrally with the handle, and the locking groove into which the ball fits is formed on the outer periphery of the pulling metal. A groove is formed on the inner periphery of the sleeve, and the operating shaft has a protrusion that presses the sleeve downward by rotation;
When the pulling metal moves upward and the locking groove faces the pocket of the bush, the ball in the pocket of the bush fits into the locking groove, and the pulling metal is held in the locked state by the ball. When the operating shaft rotates and the groove of the sleeve, which moves downward by the protrusion, faces the pocket of the bush, the ball moves toward the groove and disengages from the locking groove of the pulling hardware. The valve rod is moved downward so that the valve element is seated on the valve seat to be closed.
この構成において、前記ブッシュの下方側の溝内面が下方に向かって径方向内向きの傾斜面に形成された構成を採用することができる。 In this configuration, it is possible to adopt a configuration in which the groove inner surface on the lower side of the bush is formed as an inclined surface radially inward toward the lower side.
この発明の非常遮断弁は、上方に移動し、ブッシュのポケット内の複数のボールに係止した引上げ金物は、複数のボールにより周方向の複数箇所で等間隔に支持される。このため、引上げ金物は、ばね部材により弁棒を介して下方に付勢される状態であっても、引上げ金物の外周面が弁棒支持金物の内壁に突き当たることがなく、引上げ金物の回転抵抗が大きくならない。 The emergency shut-off valve according to the present invention moves upward, and the pull-up hardware locked to the plurality of balls in the pocket of the bush is supported at a plurality of locations in the circumferential direction by the plurality of balls at equal intervals. For this reason, even if the pulling metal is urged downward via the valve rod by the spring member, the outer peripheral surface of the pulling metal does not hit the inner wall of the valve rod supporting metal, and the rotational resistance of the pulling metal Does not grow.
また、引上げ金物の回転時、その外周部または係止溝の溝内面に複数のボールが点接触しながら転動するので、引上げ金物の回転抵抗を小さくすることができる。 Further, since the plurality of balls roll while making point contact with the outer peripheral portion or the groove inner surface of the locking groove when the pulling metal is rotating, the rotational resistance of the pulling metal can be reduced.
さらに、ハンドルの回転により引上げ金物を上方に移動させると、引上げ金物の係止溝が、ブッシュのポケットに対向する。このとき、ポケット内のボールは、径方向内向きに移動するため、自動的に引上げ金物の係止溝に嵌まり、ボールに引上げ金物を容易に係止させて、弁棒を保持することができる。 Further, when the pulling metal is moved upward by the rotation of the handle, the locking groove of the pulling metal faces the pocket of the bush. At this time, since the ball in the pocket moves inward in the radial direction, the ball automatically fits into the locking groove of the pulling hardware, and the ball can be easily locked to hold the valve stem. it can.
以下、この発明の第1実施形態に係る非常遮断弁を図1〜図7に基づいて説明する。
この非常遮断弁1は、弁座2を有する弁箱3と、弁箱3の上方に固定される弁棒支持金物6と、弁棒支持金物6内に嵌め合わせて固定されるブッシュ10と、ブッシュ10内に上下方向に移動可能に挿通される引上げ金物7と、引上げ金物7にねじ結合により保持され、弁体4を有する弁棒5と、弁棒5を下方に付勢するばね部材8と、ブッシュ10の外周に上下方向に移動可能に嵌め合わされたスリーブ11と、スリーブ11を上方に付勢する内ばね部材12と、弁棒支持金物6により回転可能に保持される作動軸13とを備えている。
Hereinafter, an emergency shutoff valve according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The emergency shut-off valve 1 includes a
弁箱3は、燃料油の流路の上流側と下流側を隔てる隔壁3aを備え、隔壁3aに開口部3bが形成され、その開口部3bの上流側の周縁部に弁座2が形成されている。隔壁3aの上方が燃料油の流路の上流側であり、隔壁3aの下方が燃料油の流路の下流側である。
The
弁箱3の上流側の流路において上方が開口しており、この開口がボルト締めした蓋部材14により閉塞され、その蓋部材14に貫通孔14aが形成されている。貫通孔14aは、上部が下部よりも大径に形成され、その大径部分に弁棒5と弁箱3との液密性を保つパッキン15が収容されている。
The upper side of the flow path on the upstream side of the
弁体4は、弁棒5の弁箱3側の一端(下端)に設けられ、弁体4が弁座2に着座することで弁箱3の開口部3bは閉塞されて、燃料油の流路が遮断され閉弁する。弁棒5は、蓋部材14の貫通孔14aを貫通して弁箱3の上方に突き出し、弁座2に対して接近または離間する方向(上下方向)に移動可能となっており、弁棒5の移動により弁体4が弁座2に接離する。
The
弁箱3の上方に弁棒支持金物6が支柱16を介して固定されている。弁棒支持金物6は、円筒状の小径部17と、小径部17に対して弁箱3側に一体に形成された円筒状の大径部18と、これらに連通する円筒状の作動軸保持部19とを有している。
A
小径部17及び大径部18の中心軸は、弁座2に対して接近または離間する弁棒5の中心軸と一致しており、作動軸保持部19の中心軸が直交している。大径部18は、図2に示すように、下端部に直径方向両側に延びる固定部6aが形成され、両固定部6aにより弁棒支持金物6が支柱16に固定されている。
The central axes of the
弁棒支持金物6の小径部17内にブッシュ10が嵌め合わされ、その小径部17及びブッシュ10の他端面(上端面)が一致する状態で、弁棒支持金物6に対して一体に固定されている。ブッシュ10は、一端側(下端側)が弁棒支持金物6の大径部18から弁箱3へ向かって突き出し、一端部(下端部)に径方向外向きのフランジ10bが形成されている。ブッシュ10の上部は他の部分よりも小さい内径となるように形成され、その上部と他の部分とにより内周面に段差部10aが形成される(図4(a)、図5(a)参照)。
The
また、ブッシュ10は、周方向の6箇所に等間隔にポケット10cが形成され、各ポケット10cは、弁棒支持金物6の大径部18内に位置しており、ボール9が転動可能に保持されている。なお、ポケット10cは、周方向に2箇所以上等間隔に形成されればよく、引上げ金物7をボール9により、周方向に等間隔に安定して支持するため、少なくとも3箇所に形成することが好ましく、より安定して支持するために6箇所に形成することがより好ましい。
Further, the
ブッシュ10の内部に軸状の引上げ金物7が上下方向に移動可能に挿通される。引上げ金物7は、下部が他の部分よりも大きい外径となるように形成され、その下部と他の部分とにより外周面に段差部7aが形成される。段差部7aは、ブッシュ10の段差部10aに突き当たることにより、引上げ金物7の上方への移動を規制する。
A shaft-like pulling
引上げ金物7の下部の外周面に係止溝7bが全周に形成され、係止溝7bは、その溝内面が、引上げ金物7の中心軸を通る断面(縦断面)において円弧となっている。係止溝7bの溝深さは、ボール9の半径よりも小さく形成されている。係止溝7bの溝内面の縦断面における円弧は、その半径がボール9の半径よりも若干大きくなっている。このため、係止溝7bにボール9が嵌ったとき、ボール9と係止溝7bの溝内面とは点接触する。なお、引上げ金物7の係止溝7bは、これにボール9が嵌ったとき、ばね部材8の付勢力に抗して引上げ金物7を保持することができる断面形状であればよい。
A locking
また、引上げ金物7の下端面中央にねじ穴が上下方向に形成され、そのねじ穴に弁棒5の他端部に形成されるねじ山が締め込まれて、引上げ金物7に弁棒5が保持される。引上げ金物7の上部は、ブッシュ10の上端側の開口から突き出しており、突出端部にハンドル21が引上げ金物7と一体回転するように固定される。
Further, a screw hole is formed in the vertical direction at the center of the lower end surface of the pulling
ブッシュ10の外周にスリーブ11が上下方向に移動可能に嵌められる。スリーブ11は、弁棒支持金物6の大径部18内に配置され、内周面に断面角形の溝22が全周に形成される。溝22は、下側の溝側面22aが径方向外側から内側に向かって下方への傾斜面となっている。溝22の溝深さは、ボール9の半径よりも小さく形成されている。
A
スリーブ11とブッシュ10のフランジ10bとの間において、ブッシュ10の周りにコイルばねである内ばね部材12が圧縮状態で装着されている。内ばね部材12の弾性復元力によりスリーブ11は上方に付勢される。
Between the
弁棒支持金物6と弁箱3との間に円板形のばね受け23が配置される。ばね受け23は中央に弁棒5が貫通しており、キー(図示省略)により弁棒5に対して一体に上下移動する。ばね受け23の外周部には、支柱16に向かって突き出し、支柱16の外側面に沿う凹部を有するガイド部23aが形成されている。ガイド部23aとキーにより、弁棒5は回転不能となっている。
A disc-shaped
弁棒支持金物6とばね受け23との間において、弁棒5の周りにコイルばねであるばね部材8が圧縮状態で装着される。ばね部材8の弾性復元力により、ばね受け23を介して弁棒5が下方に付勢される。このばね部材8により、その内側に配置される内ばね部材12、ブッシュ10が保護される。
A
弁棒支持金物6の作動軸保持部19の端面に支持プレート24が固定されている(図2参照)。支持プレート24は、図3に示すように、作動軸保持部19内で作動軸13を回転可能に支持する支持板24aと、エアシリンダ25を保持する保持板24bとが相互に直角となるように一体化されている。
A
支持プレート24の支持板24aは、図1に示すように、作動軸13の貫通孔24cを有し、弁棒支持金物6の作動軸保持部19の端面にボルトにより固定される。貫通孔24cの周縁部により、作動軸13が回転可能に支持され、作動軸13の中心軸と作動軸保持部19の中心軸とが一致する状態となっている。
As shown in FIG. 1, the
作動軸13は、断面円形をなし、ブッシュ10側の端部に軸方向の突起部13aを有する。突起部13aは、作動軸13の端部を直交する2本の直径により4分割した4つの分割部分のうち、1つの分割部分以外を切り欠いて形成される。すなわち、突起部13aは、その断面形状が90度の扇形となるように形成されており、その円弧面が作動軸13の外周面と連続している。
The operating
作動軸13は、突起部13aと反対側の端部にレバー26が取り付けられる。レバー26は、図3に示すように、平常時において、作動軸13に対して直交し、かつ水平に配置されている。このレバー26に対して、突起部13aは、図4(b)に示すように、円弧面を含む外周面のうち、一方の平面13bがスリーブ11の上端面に対向し、他方の平面13cがレバー26の先端部側を向く状態となっている。
The operating
図3に示すように、支持プレート24の保持板24bによりエアシリンダ25が保持される。エアシリンダ25は、圧縮空気を供給するコンプレッサ(図示省略)にホース(図示省略)を介して接続され、圧縮空気の供給により、ロッド25aが押し出される。
As shown in FIG. 3, the
ロッド25aは、図3に示すように、レバー26の下方に配置され、エアシリンダ25から押し出されると、レバー26に突き当たり、レバー26を回動させる。レバー26の回動により作動軸13が回転して、突起部13aがスリーブ11を押し付け、下方へ移動させるようになっている(図5(b)参照)。下方に移動したスリーブ11は、その溝22がブッシュ10のポケット10cに対向する。
As shown in FIG. 3, the
この第1実施形態の非常遮断弁1は、以上のように構成され、以下、その動作について図面に基づいて説明する。
平常時、図1に示すように、弁体4は弁座2から離間しており、弁棒5を保持する引上げ金物7の係止溝7bにボール9が嵌り、ボール9に引上げ金物7が係止した状態を維持している。このとき、弁箱3内の流路には燃料油が流通しており、また、コンプレッサからエアシリンダ25内への圧縮空気の供給はされておらず、ロッド25aは、レバー26に対して離れた状態となっている。
The emergency shut-off valve 1 of the first embodiment is configured as described above, and the operation thereof will be described below with reference to the drawings.
Normally, as shown in FIG. 1, the
平常時でのボール9に引上げ金物7が係止した状態では、引上げ金物7は、複数のボール9により周方向の複数箇所で等間隔に支持されている。このため、引上げ金物7は、ばね部材8により弁棒5を介して下方に付勢される状態であっても、引上げ金物7の外周面が弁棒支持金物6の内壁に突き当たることがなく、引上げ金物7の回転抵抗が大きくならない。
In a state in which the pulling
火災発生などの非常事態の発生時、非常遮断弁1を緊急に閉弁する必要が生じた際、作業者がコンプレッサの弁を開弁して、圧縮空気をエアシリンダ25に供給する。これにより、図3の一点鎖線が示すように、ロッド25aが押し出されて、レバー26の回動に伴って、作動軸13が回転して、突起部13aがスリーブ11を押し付けて下方へ移動させる(図5(a)、(b))。
In the event of an emergency such as a fire, when the emergency shut-off valve 1 needs to be closed urgently, the operator opens the compressor valve and supplies compressed air to the
スリーブ11が下方に移動すると、溝22がブッシュ10のポケット10cに対して径方向外側で対向する。このとき、ばね部材8により弁棒5を介して引上げ金物7が下方に付勢されているので、係止溝7bの溝内面の上側部分が径方向外向きにボール9を押し付け、ボール9はスリーブ11の溝22内に移動し、係止溝7bから外れる。
When the
ボール9が係止溝7bから外れると、図6に示すように、ばね部材8により下方に付勢される弁棒5が移動し、弁体4が弁座2に着座して非常遮断弁1は閉弁する。
When the
次に、非常事態が解消した後、エアシリンダ25内の圧縮空気に排出して、ロッド25aをエアシリンダ25内に引き込み、レバー26に対してロッド25aを離す。この状態で、作業者がハンドル21を一方向(例えば、時計回り)に回転させることにより、弁棒5に対して引上げ金物7が緩む向きに回転し、引上げ金物7のみを上方へ移動させる。
Next, after the emergency situation is resolved, the compressed air in the
このとき、図5(a)に示すように、ブッシュ10のポケット10c内のボール9は、上方に付勢されているスリーブ11の溝側面22aにより径方向内向きへの力が作用し、各ボール9が引上げ金物7の外周部を径方向内向きに押し付ける。
At this time, as shown in FIG. 5A, the
このボール9は、ブッシュ10のポケット10c内で転動可能に保持されているので、引上げ金物7の回転に伴って、引上げ金物7の外周部に対して点接触しながら転動する。このため、引上げ金物7の回転抵抗が小さくなり、ハンドル21を軽く回すことができる。
Since the
続けて、バンドル21を回転して、引上げ金物7のみを上方に移動させると、図7に示すように、引上げ金物7の係止溝7bがブッシュ10のポケット10cに対向する。このとき、ポケット10c内のボール9は、上方に付勢されているスリーブ11の溝側面22aに押し付けられて、径方向内向きに移動し、自動的に引上げ金物7の係止溝7bに嵌まる。
Subsequently, when the
引上げ金物7の係止溝7bにボール9が嵌まることにより、ボール9がスリーブ11の溝22から外れ、スリーブ11は上方へ移動する。そして、スリーブ11が作動軸13の突起部13aを押し付けて、作動軸13を回転させレバー26が自動的に水平状態に復帰する。
When the
レバー26の水平状態への自動復帰により、作業者は、引上げ金物7の係止溝7bにボール9が嵌まり、ボール9が引上げ金物7に係止していると分かるため、ハンドル21の一方向への回転を止める。また、引上げ金物7は、係止溝7bにボール9が嵌まる位置で、その段差部7aがブッシュ10の段差部10aに突き当たるようになっている。このため、引上げ金物7の上方への移動が規制され、さらにハンドル21を一方向に回転させることを防止することができる。
By automatically returning the
続いて、作業者は、ハンドル21を他方向(反時計回り)に回転させる。これにより、引上げ金物7は、弁棒5が締め込まれる方向に回転し、ばね部材8の付勢力に抗して、弁棒5が上方に移動する。弁棒5が上方に移動すると、弁体4が弁座2から離間して、非常遮断弁1を平常時における開弁状態に復旧することができる。
Subsequently, the operator rotates the
また、平常時において、ハンドル21を一方向または他方向に回転させることで、弁棒5に対して引上げ金物7が緩む向きまたは締める向きに回転させ、弁棒5を上下に移動させることができる。これにより、弁座2に弁体4を接近または離間させて、弁箱3の流路を流通する燃料油の流量を調節することができる。
Further, by rotating the
この発明の第2実施形態の非常遮断弁を図8、9に基づいて説明する。なお、以下において、上記第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を付して、その説明を省略する。 An emergency shutoff valve according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the following description, differences from the first embodiment will be mainly described, the same reference numerals are given to the same conceivable components, and description thereof will be omitted.
この第2実施形態の非常遮断弁は、図8に示すように、レバー26の操作をレバー26の先端部に取り付けたワイヤ27を引上げることにより行うようにしたものである。
すなわち、レバー26は、図9(a)に示すように、その先端部が作動軸13に対して下向きに傾いた(例えば30度に傾いた)状態で取り付けられ、その先端にワイヤ27が取り付けられている。
In the emergency shut-off valve according to the second embodiment, as shown in FIG. 8, the
That is, as shown in FIG. 9A, the
レバー26の先端に取り付けられたワイヤ27は、案内管(図示省略)によって、例えば、甲板上に案内されている。平常時、レバー26は先端部が下方に傾いた状態となっており、弁箱3内の流路には燃料油が流通している。
The
火災発生などの緊急事態の発生時、非常遮断弁1を緊急に閉弁する必要が生じた際、ワイヤ27が引かれて、図9(b)に示すように、レバー26の回動に伴って、作動軸13が回転して、突起部13aがスリーブ11を押し付けて下方へ移動させる。
In the event of an emergency such as a fire, when the emergency shut-off valve 1 needs to be urgently closed, the
スリーブ11が下方に移動すると、上記の第1実施形態の場合と同様、ボール9がスリーブ11の溝22内に移動し、係止溝7bから外れ、ばね部材8により下方に付勢される弁棒5が移動し、弁体4が弁座2に着座して非常遮断弁1は閉弁する。
When the
次に、緊急事態が解消した後、ワイヤ27に負荷される張力が解消され、この状態で、作業者がハンドル21を一方向(例えば、時計回り)に回転させることにより、引上げ金物7のみを上方へ移動させる。
Next, after the emergency situation is resolved, the tension applied to the
続けて、バンドル21を回転して、引上げ金物7のみを上方に移動させると、ポケット10c内のボール9は、径方向内向きに移動し、自動的に引上げ金物7の係止溝7bに嵌まる。
Subsequently, when the
引上げ金物7の係止溝7bにボール9が嵌まると、ボール9がスリーブ11の溝22から外れ、スリーブ11が上方へ移動し、作動軸13の突起部13aを押し付けて、作動軸13を回転させる。その後、レバー26を平常時の位置に手動で復帰させる。
When the
また、作動軸13の突起部13aは、外周面のうち他方の平面13cが水平面に対して直交し、ワイヤ27側を向いている。このため、平常時において、外的要因によってレバー26の先端部に下向きの荷重が加えられた場合であっても、突起部13aによりスリーブ11が押し下げられることがなく、誤作動を防止することができる。
The
この発明の第3実施形態の非常遮断弁を図10、11に基づいて説明する。なお、以下において、上記第1実施形態との相違点を中心に述べ、同一に考えられる構成に同符号を付して、その説明を省略する。 An emergency shutoff valve according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the following description, differences from the first embodiment will be mainly described, the same reference numerals are given to the same conceivable components, and description thereof will be omitted.
この第3実施形態の非常遮断弁の引上げ金物7は、その下部に小径となる円筒部7cを有し、円筒部7cに上部リング28、ボール受けリング29及び下部リング30を互いに相対回転可能に挿通し、これらを円筒部7cの下端部にねじ締めされる袋ナット31により抜け止めしたものである。
The pull-up
上部リング28、ボール受けリング29、下部リング30及び袋ナット31は、引上げ金物7の下部のうち、円筒部7c以外の部分と同じ外径に形成されている(図11参照)。上部リング28と下部リング30との間にボール受けリング29が配置され、ボール受けリング29は、ボール9が嵌る上記係止溝7bが周方向の全周に形成されている。
The
この実施形態では、引上げ金物7の上下動に伴って、上部リング28、ボール受けリング29及び下部リング30は、引上げ金物7と一体に上下動し、ボール受けリング29は、引上げ金物7に対して回転可能に挿通されている。このため、ボール受けリング29の係止溝7bにボール9が嵌る状態で、ハンドル21の回転により引上げ金物7が回転したとき、ボール受けリング29は回転しない。
In this embodiment, the
1 非常遮断弁
2 弁座
3 弁箱
3a 隔壁
3b 開口部
4 弁体
5 弁棒
6 弁棒支持金物
6a 固定部
7 引上げ金物
7a 段差部
7b 係止溝
7c 円筒部
8 ばね部材
9 ボール
10 ブッシュ
10a 段差部
10b フランジ
10c ポケット
11 スリーブ
12 内ばね部材
13 作動軸
13a 突起部
13b 平面
13c 平面
14 蓋部材
14a 貫通孔
15 パッキン
16 支柱
17 小径部
18 大径部
19 作動軸保持部
21 ハンドル
22 溝
22a 溝側面
23 ばね受け
23a ガイド部
24 支持プレート
24a 支持板
24b 保持板
25 エアシリンダ
25a ロッド
26 レバー
27 ワイヤ
28 上部リング
29 ボール受けリング
30 下部リング
31 袋ナット
70 弁箱
71 流路
72 弁座
73 弁棒支持金物
73a 溝
74 ハンドル
75 引上げ金物
75a 溝
76 弁棒
77 弁体
78 ばね受け
79 ばね部材
80 作動軸
81 貫通孔
82 レバー
83 ヒューズソケット
84 ロッド
85 小レバー
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Emergency shut-off
Claims (2)
前記ブッシュは前記ボールを転動可能に保持するポケットが周方向に等間隔に複数形成され、前記引上げ金物はハンドルと一体回転し、その引上げ金物の外周部に前記ボールが嵌る係止溝が全周に形成され、前記スリーブの内周部に溝が全周に形成され、前記作動軸は回転により前記スリーブを下方に押し付ける突起部を有し、
前記引上げ金物が上方に移動し、その係止溝がブッシュのポケットに対向したとき、前記ブッシュのポケット内のボールが前記係止溝に嵌り、そのボールにより前記引上げ金物が係止状態に保持され、前記作動軸が回転し、その突起部により下方に移動する前記スリーブの溝が前記ブッシュのポケットに対向したとき、前記ボールが前記溝へ向かって移動して前記引上げ金物の係止溝から外れ、前記弁棒が下方に移動して前記弁体が前記弁座に着座して閉弁状態となるようにした非常遮断弁。 A valve box having a valve seat, a valve stem support metal fixed above the valve box, a bush fixed in the valve bar support metal, and a pulling up that is movably inserted in the bush vertically A metal fitting, a valve rod having a valve body and held by screw connection to the pulling metal fitting, a spring member for biasing the valve rod downward, and an outer peripheral portion of the bush are fitted to be movable in the vertical direction. A sleeve, an inner spring member that urges the sleeve upward, and an operating shaft that is rotatably held by the valve stem support metal,
The bush has a plurality of pockets for holding the ball so as to be able to roll at equal intervals in the circumferential direction, the pulling metal rotates integrally with the handle, and the locking groove into which the ball fits is formed on the outer periphery of the pulling metal. A groove is formed on the inner periphery of the sleeve, and the operating shaft has a protrusion that presses the sleeve downward by rotation;
When the pulling metal moves upward and the locking groove faces the pocket of the bush, the ball in the pocket of the bush fits into the locking groove, and the pulling metal is held in the locked state by the ball. When the operating shaft rotates and the groove of the sleeve, which moves downward by the protrusion, faces the pocket of the bush, the ball moves toward the groove and disengages from the locking groove of the pulling hardware. The emergency shutoff valve is configured such that the valve stem moves downward and the valve element is seated on the valve seat to be closed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013032016A JP2014163396A (en) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | Emergency cutoff valve |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013032016A JP2014163396A (en) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | Emergency cutoff valve |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014163396A true JP2014163396A (en) | 2014-09-08 |
Family
ID=51614208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013032016A Pending JP2014163396A (en) | 2013-02-21 | 2013-02-21 | Emergency cutoff valve |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014163396A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101925128B1 (en) * | 2017-01-13 | 2018-12-04 | 이송원 | Mechanical emergency shut-off valve |
CN109058472A (en) * | 2018-10-25 | 2018-12-21 | 殷逢宝 | A kind of feeder Cistern valve structure |
-
2013
- 2013-02-21 JP JP2013032016A patent/JP2014163396A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101925128B1 (en) * | 2017-01-13 | 2018-12-04 | 이송원 | Mechanical emergency shut-off valve |
CN109058472A (en) * | 2018-10-25 | 2018-12-21 | 殷逢宝 | A kind of feeder Cistern valve structure |
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