JP2014155581A - 熱刺激伝達評価方法及び熱刺激伝達による薬剤効用評価方法 - Google Patents

熱刺激伝達評価方法及び熱刺激伝達による薬剤効用評価方法 Download PDF

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健二 了▲徳▼寺
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Abstract

【課題】病状に応じた刺激の効果を正確に評価することができる熱刺激伝達評価方法を提供し、さらに血流量の増加率を用いて薬剤効用を評価することができる薬剤効用評価方法、ならびに薬剤効用評価方法で得られた結果により、薬剤を供給する薬剤供給方法提供する。
【解決手段】病状に応じて効果のある刺激の指標をデータベースに備え、データベースに蓄積されている指標、ここでは血流量の増加率と特定部位に刺激を付与して測定された血流量の増加率とを比較する構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気温熱刺激装置を用いた熱刺激を特定部位に供給して精神性ストレス等の改善を評価する熱刺激伝達評価方法及び熱刺激伝達による薬剤効用評価方法に関する。
従来技術として、特許文献1が知られている。特許文献1には、刺鍼中の被刺鍼者の皮インピーダンス軌跡を測定し、その時間変化の様子を観測することで容易に、かつ正確に客観的に刺激の評価ができると記載されている。しかし、病状に対して刺激の評価をどのように客観的に評価できるかの記載はされていない。
特開2001−112843号公報
本発明の目的は、病状に対して刺激の評価を客観的に評価できる刺激評価方法を提供することにある。本発明によれば、病状に応じて効果のある刺激の指標をデータベースに備え、データベースに蓄積されている指標、ここでは特定部位に刺激を付与する前後で測定された血流量の変化率、もしくは増加率を比較することにより、より病状に応じた刺激の効果をより正確に評価することができる。ここでは、以下変化率を用いる。さらに上述した血流量の変化率を用いて薬剤効用を評価することができる。
本発明は、精神的ストレス等の病状を処置するために電気温熱刺激装置を制御して皮膚表面の特定部位に与えた熱刺激を評価するための熱刺激評価方法であって、
熱刺激評価方法は、
熱刺激を与えるための選択された特定部位に熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、該血流量から刺激付与前後での変化率を求め、
前記刺激付与前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較し、
ここで、前記変化率は、30%以上、好ましくは200%以上をもって前記格納したデータベースの変化率と比較し、
前記熱刺激付与の前記後の変化率が格納したデータベースの変化率以上であるか否かでもって付与した熱刺激の評価を行なう熱刺激伝達評価方法である。
前記熱刺激の評価は、熱刺激の評価結果を基に電気温熱刺激装置に内蔵されている電気温熱刺激装置を駆動して、刺激温度、刺激時間、刺激付与の仕方、熱刺激パターン、熱刺激プロトコールの少なく1つを可変して行なわれることを特徴とする。
前記前記血流量の増加率で効果のある変化率は、手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で測定して得られる温熱刺激付与の前後における血流量の変化率を30%以上、好ましくは100%以上、さらに好ましくは200%以上であることを特徴とする。
前記選択された特定部位は、(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位の少なくとも1つであることを特徴とする。
前記選択された特定部位に熱刺激を施す前に(i)左陽池と中▲かん▼への刺激、及び(ii)足の三里と照海への刺激を施すことを特徴とする。
又、本発明においては、熱刺激を与えるための選択された特定部位に熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、該血流量から刺激付与前後での変化率を求め、
前記刺激付与前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較し、
ここで、前記測定された変化率は、30%以上、好ましくは200%以上をもって前記格納したデータベースの変化率と比較し、
刺激付与前後の測定された血流量の変化率が、予め病状に対して効果のある血流量の変化率を格納したデータベースの血流量の変化率以上である場合、薬剤を体内に供給し、
熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給により薬剤のさらなる効用が認められた場合、該薬剤を病状に効果ある薬剤と評価し、
(工程4)熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給によりさらなる薬剤の効用が認められない場合、該薬剤を病状に効果無と評価し、薬剤効用に効用がないと判断された場合、薬剤の量を変え及び又は代替の薬剤を供給して、該薬剤の効用を再評価する薬剤効用評価方法を提案する。
更に、本発明においては、前記薬剤効用評価方法で得られた薬剤を供給する薬剤供給方法をも提案する。
本発明によれば、病状に応じて効果のある刺激付与の指標をデータベースに備え、データベースに蓄積されている指標、ここでは血流量の変化率と特定部位に刺激を付与して測定された血流量の変化率とを比較することにより、より病状に応じた刺激の効果をより正確に評価することができる。さらに上述した血流量の変化率を用いて薬剤効用を評価することができる。
足裏の刺激部位を示す概略図である。 特定部位の血流量の変化率を示すデータベースである。 病状における血流量の変化率を示すデータベースである。 患者11人の血流量の変化率を示すデータベースである。 本発明に使用される電気温熱刺激装置を示す概略図である。 電気温熱刺激装置の回路図の概略図である。 本発明に使用される電気温熱刺激装置の機能の配置を示す概略図である。 電気温熱刺激装置を制御して得られる熱刺激波形及び熱刺激波形のサイクルを示す概略図である。 足裏の刺激部位への熱刺激プロトコールを示す概略図である。 患者9人の血流量の変化率を示すデータベースである。
精神的ストレス等の病状を処置するために電気温熱刺激装置を制御して皮膚表面の特定部位に与えた熱刺激を評価するための熱刺激伝達評価方法及び熱刺激伝達による薬剤効用評価方法について以下、説明する。
該熱刺激伝達評価方法は、次の工程を備える。
(工程1)精神的ストレス等の病状を検査する工程。
精神的ストレス等の病状を検査する検査項目は、自律神経を介する精神性ストレスへの影響を考慮し被験者を20分間仰臥位の状態で安静にした後、刺激直前に血圧、深部体温、唾液アミラーゼ、ハートレーター(動脈年齢)等である。
特定部位への刺激付与前後で測定して求められた血流量の変化率と病状において効果が認められた血流量の変化率を備えるデータベースの血流量の変化率とを比較し、血流量の変化率の差を基に熱刺激の評価を行なう。
ここで血流量の測定は、手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で測定することが好ましい。レーザードップラー組織血流計ALF21D(Adovans社製)は、半導体レーザー光(波長780nm)を生体組織に照射した際の組織からの反射光を電気信号に変換して処理することにより、生体組織の血流情報を得る。このレーザー組織血流計ALF21Dを用いて健康成人の手関節横紋の中央にC型レーザープローブ(直径10mm、厚さ3mm、レーザー照射面積2mm、測定深度1mm)を装着し、刺激後15分安静時の血流量の変化率を計測した。
熱刺激の評価を行なうに際して、電気温熱刺激装置に組み込まれている電気温熱刺激制御装置を駆動して、刺激温度、刺激時間、刺激付与の仕方、熱刺激パターン、熱刺激の条件の少なく1つを可変して、前記部位に刺激を供給して血流量の変化率を比較することが好ましい。これにより、刺激の評価が、より精度良く適切に行なわれることになる。
両者の変化率の差を基に熱刺激の評価を行なう。
前記刺激付与の前後で求められた変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較する。両者の変化率を比較して熱刺激の評価を行なう。ここで、予め病状に対して効果のある変化率と刺激付与により求められた変化率とを比較し、刺激により求められた変化率が予め病状に対して効果のある変化率とほぼ等しいが、それ以上であった場合に刺激の効果が認められたと判断する。
刺激により求められた変化率が予め病状に対して効果のある変化率に比べて小さい場合、上述した電気温熱刺激装置に組み込まれている電気温熱刺激制御装置を駆動して、刺激温度、刺激時間、刺激付与の仕方、熱刺激パターン、熱刺激条件の少なく1つを可変して、再度、前記部位に刺激を付与して血流量の増加率を求めて、比較することが好ましい。
本発明者は、血流量の変化率を出来るだけ大きくすることが、各種の病状により効果のあることを見出した。下記の(工程3)で特定部位に熱刺激を与えた際の血流量の変化率;30%以上、さらに100%をさらに大きくする処理方法を見出した。
この刺激方法(工程2)は、下記の(工程3)で特定部位に熱刺激を与える前に新たに見出した下記の特定部位に熱刺激を与えることが有効であることがわかった。熱刺激は、電気温熱刺激制御装置や灸により与えることが好ましい。
(工程2)この刺激方法は、下記の特定部位に熱刺激を与えることで達成される。(i)左陽池と中▲かん▼への刺激。この刺激によって腹腔環境を整える。
(ii)足の三里と照海への刺激。この刺激によって、消化器や腎機能を整える他、全身を調整する。
ここで、熱刺激の与え方は、以下に通りである。
(i)左陽池・中▲かん▼に電気温熱刺激制御装置の導子を設定して、10分間刺激する。この場合、左陽池に金導子を、中▲かん▼にアルミ導子を装着する。
(ii)左右の足の三里・照海を設定して、電気温熱刺激制御装置を用いて10分間刺激する。この場合、左に金導子を、右にアルミ導子を装着する。
上述のこの刺激方法を行うことによりにより、血流量の変化率は、図10に示す患者のデータにより200%以上、好ましくは300%以上が得られる。
(工程3)熱刺激を与えるための特定部位を選択する工程。
特定部位とは、図1に示すように、(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位の少なくとも1つであることが好ましい。
すなわち、前記選択された図1の特定部位に熱刺激を与える。そして、熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、刺激付与前後での変化率を求める。ここで、血流量は、手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で測定する。刺激付与の前後で血流量の変化率を求め、前記刺激付与の前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較する。
(工程4)さらに、より病状に対して効果を出すために、発明者は、以下の処理を行うことがより有効であることを見出した。
工程5は、病状に特有な点である内臓体壁反射点あるいは病状に効くと知られている既知のいわゆる「つぼ」に熱刺激を与える工程である。
電気温熱刺激制御装置は、病状に対して効果があると認められた血流量のデータベースを備える。刺激付与の前後で測定して求められた血流量の変化率とデータベースの血流量の変化率とを比較する。病状に対して効果があると認められた血流量のデータベースを図2から図4に示す。図2は、図1の刺激部位における血流量の変化率を示す。該表中、(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位(A)、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位(B)、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位(F)、A+Fの組み合わせ部位の少なくとも1つであることが好ましい。Aでは、血流量の変化率が+1.30以上、Bでは、血流量の変化率が+1.30以上、Fでは、血流量の変化率が+1.30以上、A+Fでは、血流量の変化率が+1.40以上を得る。
図3は、病状における血流量の変化率を示すデータベースである。病状の例として、過度のストレス、心機能不全、虚弱体質における血流量の変化率を示す。過度のストレスで血流量の変化率が+1.4以上、心機能不全の変化率が+1.6以上、虚弱体質の変化率が+1.7以上を得る。
図4は、患者11人の血流量の変化率を示すデータベースである。変化率は、+1.6以上で効果が認められた。
(工程5)前記熱刺激評価に際して、丹田呼吸法をさらに行なってもよい。
丹田とは、だいたい握りこぶし程度おへそから下がった位置にある。丹田呼吸法とは、ゆっくりとした呼吸で下腹を膨らませて行うことにより、横隔膜が下がり胸腔がよりいっそう広がるので大きな呼吸ができるようになる。この大きな呼吸によってゆっくりとした間を取って吐く息と吸う息に意識を集中させ頭の中を空っぽ(無心)にすること。これにより、ストレスによって乱れていた自律神経が整うことができる。
次に、熱刺激伝達により薬剤の効用を評価する方法は、以下の通りであることが好ましい。
熱刺激を与えるための選択された特定部位に熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、該血流量から刺激付与前後での変化率を求め、
前記刺激付与前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較し、
ここで、前記変化率は、30%以上、好ましくは200%以上をもって前記格納したデータベースの変化率と比較する。
刺激付与前後の血流量の変化率が、予め病状に対して効果のある血流量の変化率を格納したデータベースの血流量の変化率以上である場合、薬剤を体内に供給する。
熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給により薬剤のさらなる効用が認められた場合、該薬剤を病状に効果ある薬剤と評価する。
熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給によりさらなる薬剤の効用が認められない場合、該薬剤を病状に効果無と評価し、薬剤効用に効用がないと判断された場合、薬剤の量を変え及び又は代替の薬剤を供給して、該薬剤の効用を再評価する。
病状に対して効果があると認められた血流量の変化率を示すデータベースを上述した図2〜図4に示す。
図5は、本発明に使用される電気温熱刺激装置を示す概略図である。図6は、電気温熱刺激装置の回路図の概略図を示す。
電気温熱刺激装置は、制御機能を組み込んだ装置本体10と、装置本体10と導線12で接続された熱刺激用導子14とを備える。装置本体10は、図5に示すように、加温刺激パターンを記憶する記憶手段16と、記憶手段16から加温刺激パターンを読出する制御手段(CPU)18と、熱刺激用導子14に加温刺激パターンを供給する出力手段20を備える。加温刺激パターンモードに従って上記部位内に熱刺激が導入される。
制御手段(CPU)18は、記憶手段16に接続されている。記憶手段16には、艾の燃焼と同等の刺激具合を得るための熱刺激パターンが記憶されている。制御手段(CPU)18は、前記記憶手段16から熱刺激パターンを読み出し、温度センサ22の検出に基づいて発熱素子への出力を制御して、熱刺激パターンを熱刺激用導子に出力する。
装置本体10は、異なる少なくとも2ヶ所の上述した部位に熱刺激パターンを供給するための複数個の熱刺激用導子に接続される。かくして、選択された熱刺激パターンが、熱刺激用導子を介して上述した部位に供給される。
温度センサ22は、発熱素子の近傍で患部温度に対して相関のある位置に設ける。熱刺激用導子は、以下の構造を備える。熱刺激用導子14は、装置本体を構成するケーシングと、ケーシング内に熱刺激を加えるための温熱源となるヒータと、ヒータの熱を被使用者の皮膚に伝えるためのケーシングの下面に設けられた熱伝導板と、ケーシングの上面に設けられた密封板とを備える。
熱刺激用導子は、それぞれの2ヶ所の部位に置かれる熱刺激用導子の熱伝導板を少なくとも2種類の異なる金属で構成される。本実施例では、アルミニウムとプラチナとを使用した。
温度センサは、人体の部位に接触するハウジングの所定の位置に設けられ、その位置の温度を検出してセンサアンプに検出信号を与える。制御手段(CPU)は、人体に皮膚表面接触する温度が所定の温度を超えないように電力発生回路の出力を制御する。
温度センサで検出される発熱素子による加熱温度が所望の基準温度以下のときは、温度センサの出力に応じてパルス信号の正側期間を長く、負側期間を短くなるように制御し、また基準温度状態では逆に正側期間を短く、負側期間を長くなるように制御する。
電気温熱刺激装置の温熱制御操作を以下に記載する。
上述した温熱刺激部位の2ヵ所に温熱導子を固定する場合を説明する。2個の温熱導子を選択した2ヶ所の部位に固定し、温熱刺激部位装置に電源を入れる。ここで、温熱導子の温度の設定及び刺激付与の仕方について温熱刺激部位が2ヵ所の場合を、図7を参照して説明する。温熱導子1及び2を使用する。温度設定スイッチで温度を調節する。スイッチを押す毎に1−2−3−4−5の順に温度が46.5℃から52.5℃に制御される。
加温のモードとして交互モード・順次モードを選択する、モード選択機能を備えるモード選択ボタンが設置されている。交互モードでは、2個の温熱導子1、2がそれぞれ交互に加温・休止を繰り返す。順次モードでは、2つの温熱導子が順番に1つずつ加温を繰り返す。かくして、加温(温熱)が、2ヶ所の異なる部位に非同時に互いに独立して供給される。4ヶ所の部位を加温(温熱)するには、4個の温熱導子を使用する。また、加温間隔のインターバル(時間)モードが選択できる。交互モードを選択し、その後インターバル(時間)モード「短・中・長」を選択する。例えば、交互モードと短では、温熱導子1と2を交互に加温した5秒後(中では10秒後、長では15秒後)に休止します。順次モードと短では、温熱導子1と2は、7.5秒間隔で順次に加温される。
図8は、熱刺激パターンの概略を示す。この熱刺激パターンは、制御装置から読み出して使用される。読み出された熱刺激パターンは、以下の熱刺激パターンを備える。すなわち、形成された熱刺激パターンは、熱刺激波形8とインターバル7とを備え、該熱刺激波形は、所定のピーク温度;50±5℃まで温度を加熱して得られる加熱波形2と、ピーク温度に達したら加熱をオフにして形成される放熱波形3とを備える。
熱刺激強度は、熱刺激領域を可変してもよい。熱刺激強度は、加熱領域の面積を大きく、ピーク温度を高く、加熱波形の立ち上がりの勾配を大きく、放熱領域の面積を小さく、放熱線の立ち下がりの勾配をより小さく、インターバルの時間を短くし、さらに熱刺激パターンの時間を長くするようにして達成される。
熱刺激パターンは、実質的に互いに重なり合わない位相のずれた独立した熱刺激波形を備える。そして、病状に応じて選択された少なくとも2ヶ所の特定部位に非同時に互いに独立して供給される。
すなわち、第1の熱刺激パターンは、上述したように1サイクルとして加熱波形曲線と放熱波形からなる熱刺激波形と、次の加熱波形までのインターバルを備える。第2の熱刺激パターンは、前記第1の熱刺激パターンのインターバルの所定時間に熱刺激波形を有する。
熱刺激パターンのサイクルは、10分から15分繰り返えされることが好ましい。そして、熱刺激パターンのサイクルが10分から15分繰り返されたと、10分間休止し、その後再び熱刺激パターンのサイクルは、10分から15分繰り返えされることが好ましい。
上記熱刺激波形及び熱刺激パターンは、電気温熱刺激制御装置内のメモリに記憶されている。
以下の実施例において、上述した電気温熱刺激装置として、ベステック社製の電気温熱刺激装置を使用して熱刺激を行った。使用に際して以下のプロトコールは、図9に示される。
電気温熱刺激装置に接続された熱刺激用導子を特定部位に当てることにより行われる。熱刺激用導子は直径10mmでピーク温度50±5℃で熱刺激を行なうよう設定した。被験者は健康成人男女を対象とした。
刺激部位は、(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位の少なくとも1つであることが好ましい。
上述した図2から図4のデータベースに格納されている予め病状に対して効果のある変化率は、以下の病状に効果のあると認められたものである。
1.ストレス(副交感神経有意)改善の部位(深部温・ストレス指標・収縮期血圧から)への熱刺激。
今回実験に試用した全ての部位において深部体温の上昇がみられた。その中でも、特に第2・3指中足骨頭間では刺激前・後で2.0625℃の上昇が認められた。
唾液アミラーゼはストレスを評価する指標の1つであり、第1・2指間の延長線上と内果に垂線を引いた足底面移行部では刺激前・後で増加する傾向を示した。また、同じ部位でコルチゾールが減少することが示唆された。
第1・2指中足骨頭間は13mmHg、大きな収縮期血圧の低下が認められた。
2.肝機能改善の部位への熱刺激
第1・2指間の延長線上と内果に垂線を引いた足底面移行部を刺激すると肝機能が改善する傾向を示した。
3.動脈硬化予防の部位への熱刺激
第1・2指中足骨頭間において温熱刺激を継続することでさらに低下する(動脈効果予防)ことが示唆された。
4.糖尿病に対する効果への部位への熱刺激
第1・2指中足骨頭間、第2・3指中足骨頭間で、血糖値において5.00〜5.33低下することが確認された。
5.腸の蠕動運臓・吸収促進の部位への熱刺激
消化管ホルモンでるガストリンの分泌量は第1・2指間の延長線上と内果に垂線を引いた足底面移行部を刺激したときに大きく亢進することが確認された。これにより消化吸収や腸の蠕動運動などが亢進することが示唆された。
6.長生き遺伝子を“ON”にする部位への熱刺激
第1・2指中足骨頭間を刺激することでアデポネクチンが前・後において増加する傾向を示した。アデポネクチンはサーチュイン遺伝子を活性化する物質の1つと考えられており長寿に関る遺伝子のひとつであることから足底部の2ヵ所の刺激が長生きに係わる遺伝子をONにしたことが示唆される。
7.ダイエット効果・肥満予防の部位への熱刺激
第1・2指中足骨頭間、第1・2指間の延長線上と内果に垂線を引いた足底面移行部の順に分泌量が減少した。
この処理方法は、上述の特定の刺激部位である(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位の少なくとも1つに熱刺激を与える前に下記の特定刺激部位に熱刺激を与える。熱刺激は、電気温熱刺激制御装置や灸により与えることがこのましい。
この処理方法は、下記の特定の刺激部位に熱刺激を与えることで達成される。
(i)左陽池と中▲かん▼への刺激。この刺激によって腹腔環境を整える。
(ii)足の三里と照海への刺激。この刺激によって、消化器や腎機能を整える他、全身を調整する。
ここで、熱刺激の与え方は、以下に通りである。
(i)左陽池・中▲かん▼に電気温熱刺激制御装置の導子を設定して、10分間刺激する。この場合、左陽池に金導子を、中▲かん▼にアルミ導子を装着する。
(ii)左右の足の三里・照海を設定して、電気温熱刺激制御装置を用いて10分間刺激する。この場合、左に金導子を、右にアルミ導子を装着する。
上述した特定の刺激部位に熱刺激を与える前に上述のこの処理方法を行うことによりにより、血流量の変化率は、図10に示すように患者のデータにより200%以上、好ましくは300%以上が得られる。
さらに、より病状に対して効果を出すために、上述の各刺激部位に熱刺激を施した後に以下の処理を行う。病状に特有な点である内臓体壁反射点あるいは病状に効くと知られている既知のいわゆる「つぼ」に熱刺激を与える。これにより病状に有効であることが好ましいことがわかった。
熱刺激伝達評価、薬剤効用評価
10 装置本体
12 導線
14 熱刺激様導子
16 記憶手段(メモリ)
18 制御手段(CPU)
20 出力手段(出力回路)
22 温度センサ

Claims (7)

  1. 精神的ストレス等の病状を処置するために電気温熱刺激装置を制御して皮膚表面の特定部位に与えた熱刺激を評価するための熱刺激評価方法であって、
    熱刺激評価方法は、
    熱刺激を与えるための選択された特定部位に熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、該血流量から刺激付与前後での変化率を求め、
    前記刺激付与前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較し、
    ここで、前記変化率は、30%以上、好ましくは200%以上をもって前記格納したデータベースの変化率と比較し、
    前記熱刺激付与の前記後の変化率が格納したデータベースの変化率以上であるか否かでもって付与した熱刺激の評価を行なう熱刺激伝達評価方法。
  2. 前記熱刺激の評価は、熱刺激の評価結果を基に電気温熱刺激装置に内蔵されている電気温熱刺激装置を駆動して、刺激温度、刺激時間、刺激付与の仕方、熱刺激パターン、熱刺激プロトコールの少なく1つを可変して行なわれることを特徴とする請求項1記載の熱刺激伝達評価方法。
  3. 前記血流量の増加率で効果のある変化率は、手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で測定して得られる温熱刺激付与の前後における血流量の変化率を30%以上、好ましくは100%以上、さらに好ましくは200%以上であることを特徴とする請求項1記載の熱刺激伝達評価方法。
  4. 前記選択された特定部位は、(i)左右の足裏の第1と第2指中足骨頭間部位、(ii)第2と第3指中足骨頭間部位、(iii)第1と第2間で内側縁の延長線上で内踝の垂線と交差する部位の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の熱刺激伝達評価方法。
  5. 請求項4に記載の前記選択された特定部位に熱刺激を施す前に(i)左陽池と中▲かん▼への刺激、及び(ii)足の三里と照海への刺激を施すことを特徴とする請求項1記載の熱刺激伝達評価方法。
  6. 熱刺激を与えるための選択された特定部位に熱刺激を与える前後で手関節内側中央部に装着されたレーザードップラー組織血流計で血流量を計測して、該血流量から刺激付与前後での変化率を求め、
    前記刺激付与前後の変化率を予め病状に対して効果のある変化率を格納したデータベースの変化率と比較し、
    ここで、前記測定された変化率は、30%以上、好ましくは200%以上をもって前記格納したデータベースの変化率と比較し、
    刺激付与前後の測定された血流量の変化率が、予め病状に対して効果のある血流量の変化率を格納したデータベースの血流量の変化率以上である場合、薬剤を体内に供給し、
    熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給により薬剤のさらなる効用が認められた場合、該薬剤を病状に効果ある薬剤と評価し、
    熱刺激付与後の病状の改善に比べて薬剤の体内への供給によりさらなる薬剤の効用が認められない場合、該薬剤を病状に効果無と評価し、薬剤効用に効用がないと判断された場合、薬剤の量を変え及び又は代替の薬剤を供給して、該薬剤の効用を再評価する薬剤効用評価方法。
  7. 請求項6記載の薬剤効用評価方法で得られた薬剤を供給する薬剤供給方法。
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