JP2014151002A - 医用画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】読影者が読影した範囲または程度を容易に把握することを可能とする読影処理装置を提供することにある。
【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、記憶手段と、設定手段と、表示画像生成手段と、フィードバック生成手段と、出力手段とを具備する。記憶手段は、被検体を撮影して得られた第1の画像データを記憶する。設定手段は、第1の画像データの表示条件を設定する。表示画像生成手段は、設定された表示条件に基づいて、第1の画像データを表示するための第2の画像データを生成する。フィードバック生成手段は、設定された表示条件及び生成された第2の画像データに基づいて、取得された第1の画像データを読影する読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成する。出力手段は、生成されたフィードバック情報を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態に係る医用画像処理装置は、記憶手段と、設定手段と、表示画像生成手段と、フィードバック生成手段と、出力手段とを具備する。記憶手段は、被検体を撮影して得られた第1の画像データを記憶する。設定手段は、第1の画像データの表示条件を設定する。表示画像生成手段は、設定された表示条件に基づいて、第1の画像データを表示するための第2の画像データを生成する。フィードバック生成手段は、設定された表示条件及び生成された第2の画像データに基づいて、取得された第1の画像データを読影する読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成する。出力手段は、生成されたフィードバック情報を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、医用画像の読影に利用される医用画像処理装置に関する。
近年では、例えば磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)やX線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)等の医用画像診断装置によって得られた医用画像の読影が一般的に行われている。医用画像の読影では、当該医用画像に対して画像診断が行われ、当該診断結果に関するレポートが作成される。このレポートには、画像診断による所見や病変を示した図等(読影結果)が記載される。
ところで、病院内で撮影された医用画像であっても、例えば医師不足、専門医の不在、更には緊急時またはダブルチェック等の観点から、病院外の読影センターに読影を依頼する場合がある。
この場合、読影の依頼者に対して、読影センターからレポート(読影結果)が返送される。
上記したように読影センターから返送されたレポートからは、読影を行った者(以下、読影者と表記)による所見等を把握することができる。しかしながら、読影の依頼者は、読影者が読影を行った医用画像の範囲や読影の程度をレポートから把握することはできない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、読影者が読影した範囲または程度を容易に把握することを可能とする医用画像処理装置を提供することにある。
実施形態に係る読影処理装置は、記憶手段と、設定手段と、表示画像生成手段と、フィードバック生成手段と、出力手段とを具備する。
記憶手段は、被検体を撮影して得られた第1の画像データを記憶する。
設定手段は、前記第1の画像データの表示条件を設定する。
表示画像生成手段は、前記設定された表示条件に基づいて、前記第1の画像データを表示するための第2の画像データを生成する。
フィードバック生成手段は、前記設定された表示条件及び前記表示画像生成手段によって生成された第2の画像データに基づいて、前記取得された第1の画像データを読影する読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成する。
出力手段は、前記フィードバック生成手段によって生成されたフィードバック情報を出力する。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る医用画像処理装置の主として機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る医用画像処理装置は、例えば磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)、X線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置)及びX線診断装置等の医用画像診断装置によって得られた医用画像を読影する際に用いられる。また、本実施形態に係る医用画像処理装置には、医用画像診断装置、読影用の画像表示装置等が含まれるものとする。
なお、本実施形態に係る医用画像処理装置は、各機能を実現するためのハードウェア構成、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ構成として実現されている。ソフトウェアは、予め記憶媒体またはネットワークからインストールされ、その機能を実現させるためのプログラムからなる。
図1に示す医用画像処理装置10は、検査情報保持部11、表示条件設定部12、表示画像生成部13、フィードバック生成部14、読影結果入力部15、レポート作成部16及び出力データ生成部17を含む。
検査情報保持部11は、医用画像診断装置によって得られた画像データ(読影の対象となる医用画像)を含む検査情報を保持する。この検査情報に含まれる画像データは、例えばボリュームデータ(ボクセルデータ)及び2次元画像データ(ピクセルデータ)を含む。また、検査情報保持部11に保持される検査情報には、医用画像診断装置によって得られた画像データ以外に、例えば当該画像データが得られた患者の情報(以下、患者情報と表記)が含まれる。この患者情報には、患者名、性別、年齢等に加えて、病名、検査部位及び症状等が含まれる。以下、検査情報保持部11に保持されている検査情報に含まれる画像データを読影対象画像データと称する。
表示条件設定部12は、例えば読影者の操作に応じて、読影対象画像データを表示するための条件(以下、表示条件と表記)を設定する。
表示画像生成部13は、読影対象画像データ(医用画像診断装置によって得られた第1の画像データ)を、当該検査情報保持部11から取得する。表示画像生成部13は、表示条件設定部12によって設定された表示条件に基づいて、読影対象画像データを表示するための表示画像データ(第2の画像データ)を生成する。
フィードバック生成部14は、表示条件設定部12によって設定された表示条件及び表示画像生成部13によって生成された表示画像データに基づいて、読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成する。なお、フィードバック生成部14によって生成されるフィードバック情報には、例えば表示画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報が含まれる。
読影結果入力部15は、読影対象画像データ(読影の対象となる医用画像)に対する読影結果を入力する。なお、読影結果は、読影者による所見等を含み、当該読影者の操作に応じて入力される。
レポート作成部16は、読影結果入力部15によって入力された読影結果を含むレポートを作成する。
出力データ生成部17は、フィードバック生成部14によって生成されたフィードバック情報及びレポート作成部16によって作成されたレポートに基づいて出力データを生成する。出力データ生成部17は、生成された出力データを出力する。
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態に係る医用画像処理装置10の処理手順について説明する。
まず、表示画像生成部13は、検査情報保持部11に保持されている検査情報(に含まれる読影対象画像データ)を、当該検査情報保持部11から取得する(ステップS1)。なお、表示画像生成部13は、読影対象画像データとして、例えばMRI装置やX線CT装置によって得られたボリュームデータを取得してもよいし、X線診断装置によって得られた投影画像等の2次元画像データを取得してもよい。
次に、表示条件設定部12は、読影者の操作に応じて、取得された読影対象画像データを表示するための表示条件を設定する(ステップS2)。読影者は、読影対象画像データを表示するための表示条件を、例えば医用画像処理装置10に設けられているマウスやキーボード等を用いて設定することができる。
ここでは、読影者の操作に応じて表示条件が設定されているものとして説明したが、当該表示条件に関する付帯情報が読影対象画像データに設定されている場合には、当該付帯情報に基づいて表示条件が設定されても構わない。なお、表示条件に関する付帯情報には、例えばウィンドウレベル(WL:window level)やウィンドウ幅(WW:window width)等が含まれる。
表示画像生成部13は、表示条件設定部12によって設定された表示条件に基づいて、読影対象画像データを表示するための表示画像(データ)を生成する(ステップS3)。具体的には、表示画像生成部13は、例えばビデオカードメモリ上のデータを生成する。
ステップS3において表示画像生成部13によって表示画像データが生成された場合、当該表示画像データが例えばディスプレイ等に出力される。これによって、表示画像が表示される(ステップS4)。読影者は、このように表示された表示画像に対して画像診断を行う。
次に、フィードバック生成部14は、表示条件設定部12によって設定された表示条件及び表示画像生成部13によって生成された表示画像データに基づいて、フィードバック情報を生成する(ステップS5)。なお、フィードバック情報の詳細については後述するが、フィードバック情報には、例えば表示画像データにおいて表示された領域(つまり、読影者が読影時に表示した領域)を示す表示領域情報等が含まれる。
ここで、読影者による読影が終了したか否かが判定される(ステップS6)。なお、この判定処理は、医用画像処理装置10に予め設けられている読影終了ボタン等が例えば読影者によって指定(押下)されたか否かに基づいて行われる。
読影者による読影が終了していないと判定された場合(ステップS6のNO)、上記したステップS2に戻って処理が繰り返される。
ここで、このように処理が繰り返された場合のステップS2〜S5の処理について簡単に説明すると、ステップS2においては、最初に設定された表示条件とは異なる表示条件が設定され、ステップS3において当該表示条件に基づいて表示画像データが生成され、ステップS4において当該表示画像データが表示される。次に、ステップS5においては、ステップS3において生成された表示画像データにおいて表示された領域と既に生成されているフィードバック情報に含まれる表示領域情報によって示される領域とが重ね合わされた領域を示す表示領域情報を含むフィードバック情報が生成される。つまり、表示条件(表示画像データ)を変更しながら読影が継続された場合には、当該各表示画像データにおいて表示された領域が反映された表示領域情報を含むフィードバック情報が生成される。
ここで、表示領域情報に反映される「表示された領域(範囲)」は、表示画像データにおいて所定の条件を満たして表示された領域(範囲)であるものとする。なお、所定の条件としては、例えば一定時間以上表示された場合等が含まれる。これにより、例えば画像めくり等によって通過し、読影されていない画像(の領域)については表示領域情報に反映されないようにすることができる。なお、表示領域情報の詳細については後述する。
一方、読影者による読影が終了したと判定された場合(ステップS6のYES)、読影結果入力部15は、読影者の操作に応じて読影結果を入力する(ステップS7)。読影結果入力部15によって入力される読影結果には、例えば読影者による所見及び病変を示した図等が含まれる。
レポート作成部16は、読影結果入力部15によって入力された読影結果を含むレポートを作成する(ステップS8)。
出力データ生成部17は、フィードバック生成部14によって生成されたフィードバック情報及びレポート作成部16によって作成されたレポートを含む出力データを生成する(ステップS9)。
出力データ生成部17によって生成された出力データは、例えばネットワークを介して医用画像処理装置10の外部に出力される(ステップS10)。具体的には、例えば読影の対象となる医用画像(読影対象画像データ)の読影が外部(の病院等)から依頼されているような場合には、出力データは、ネットワークを介して当該読影の依頼者(の端末等)に対して出力される。
ここで、図3は、依頼者に対して出力される出力データの一例を示す。図3に示すように、出力データには、レポート110及びフィードバック情報120が含まれている。レポート110には、例えば患者に関する情報(患者ID、患者名、生年月日及び検査日等)、所見及び病変を示した図等が示されている。なお、図3に示す例では、病変を示した図として画像1〜3が示されている。一方、フィードバック情報120においては、読影者によって読影された範囲または程度(読影者が読影時に表示した領域)が表されている。
このような出力データ(レポート及びフィードバック情報)が依頼者に対して出力(提示)された場合、当該依頼者は、レポートから所見等の読影結果を把握するとともに、フィードバック情報によって読影者の読影の範囲または程度を把握することが可能となる。
なお、ここではフィードバック情報が表示画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を含むものであるとして説明したが、フィードバック情報は、読影者によって読影された範囲または程度が例えば読影の依頼者等に認識可能なものであればよい。具体的には、フィードバック情報には、表示画像データにおいて表示された領域に加えて、読影に要した時間または読影の際の操作量等の情報が含まれていてもよい。なお、読影に要した時間は、読影対象画像データが表示されてから読影が終了する(つまり、読影終了ボタンが押下される)までの時間とすることができる。また、読影の際の操作量は、上記した読影に要した時間内(つまり、読影をしている間)のマウス等の操作量とすることができる。この読影に要した時間及び読影の際の操作量は、例えばフィードバック生成部14が読影者の操作等を監視することによって取得可能である。
以下、本実施形態において生成されるフィードバック情報について具体的に説明する。ここでは、読影対象画像データがボリュームデータである場合のフィードバック情報及び投影画像データ(2次元画像データ)である場合のフィードバック情報について説明する。
まず、読影対象画像データがボリュームデータ(例えば、MRI装置によって得られたボリュームデータ)である場合のフィードバック情報について説明する。なお、ボリュームデータは、複数のボクセルによって構成されるデータである。
読影対象画像データがボリュームデータである場合には、当該ボリュームデータにおいて例えばコンピュータ支援診断(CAD:computer-aided diagnosis)によって検出されたポイント等が表示条件として設定され、当該ボリュームデータに対してMPR(Multi Planar Reformation)処理が施されることによって当該設定されたポイントを含む方向の異なる3断面のMPR画像が表示される。読影者は、このようなポイントを移動し(つまり、表示条件を変更し)、3断面のMPR画像の表示を変化させていくことによって画像診断(読影)を行う。
まず、例えば読影者の操作に応じて特定のポイント(以下、第1のポイントと表記)が設定された場合には、表示画像生成部13は、当該第1のポイントを含む方向の異なる3断面のMPR画像を表示するための表示画像データ(以下、第1の表示画像データと表記)を生成する。この生成された第1の表示画像データは、読影者に対して表示される。
このとき、フィードバック生成部14は、第1の表示画像データに基づいて、ボリュームデータを構成するボクセル毎に当該ボクセルに対応する領域が表示された断面の数(つまり、ボクセルに対応する領域が3断面のMPR画像のうち何面で表示されたか)を特定する。次に、フィードバック生成部14は、ボリュームデータを構成する各ボクセルに対して、特定された断面の数に応じた色を割り当てる。具体的には、第1の表示画像データにおいて表示された断面の数が0のボクセル(つまり、第1の表示画像データにおいて表示されていないボクセル)または第1の表示画像データにおいて表示された断面の数が1のボクセル(3断面のMPR画像のうちの1面で表示されたボクセル)については例えば無色が割り当てられる。また、第1の表示画像データにおいて表示された断面の数が2のボクセル(つまり、3断面のMPR画像のうちの2面で表示されたボクセル)については例えば黄色が割り当てられる。更に、第1の表示画像データにおいて表示された断面の数が3のボクセル(つまり、3断面のMPR画像のうちの全ての面で表示されたボクセル)については例えば緑色が割り当てられる。
これにより、フィードバック生成部14は、上記したように第1のポイントが設定された場合には、第1の表示画像データにおいて表示された領域を、ボリュームデータを構成する各ボクセルに割り当てられた色で示す第1の表示領域情報(を含むフィードバック情報)を生成する。
次に、異なる断面を読影するために第1のポイントとは異なるポイント(以下、第2のポイントと表記)が表示条件として設定されたものとする。具体的には、例えば第1の表示画像データにおける3断面のMPR画像のうちの1つの画像上で第1のポイントを第2のポイントに移動するような操作を行うことによって表示条件が設定される。この場合、表示画像生成部13は、第2のポイントを含む方向の異なる3断面のMPR画像を表示するための表示画像データ(以下、第2の表示画像データ)を生成する。このように生成された第2の表示画像データは、上記したように読影者に対して表示される。
このとき、フィードバック生成部14は、第2の表示画像データに基づいて、ボリュームデータを構成するボクセル毎に当該ボクセルに対応する領域が表示された断面の数を特定する。次に、フィードバック生成部14は、ボリュームデータを構成する各ボクセルに対して、特定された断面の数に応じた色を割り当てる。なお、ボリュームデータを構成する各ボクセルに対して割り当てられる色については上記した通りであるので、ここでは詳しい説明を省略する。これにより、フィードバック生成部14は、第2のポイントが設定された場合には、第2の表示画像データにおいて表示された領域を、ボリュームデータを構成する各ボクセルに割り当てられた色で示す第2の表示領域情報(を含むフィードバック情報)を生成する。なお、ここで生成される第2の表示領域情報には、第1のポイントから第2のポイントに移動する間に表示された領域も含まれるものとする。
このようにポイントの移動(軌跡)に応じて異なる表示領域情報(第1及び第2の表示領域情報)が生成された場合、これらの表示領域情報を重ね合わせる処理が実行される。換言すれば、ポイントの移動(表示条件の変更)に応じて、2つの表示領域情報から1つの表示領域情報が生成される。ここで、第1及び第2の表示領域情報において対応するボクセル間で割り当てられた色が異なる場合、当該第1及び第2の表示領域情報は、各色に対して予め定められている優先度に応じて重ね合わされる。各色に対して予め定められている優先度の高さは、緑色、黄色、無色の順(緑色>黄色>無色の順)であるものとする。
具体的には、図4に示すように、例えば表示領域情報201と表示領域情報202とを重ね合わせた場合、上記した優先度に基づいて表示領域情報203が生成される。なお、図4に示す例では、数値「000」が付されているボクセルは、表示画像データにおいて表示された断面の数が0のボクセルを表している。また、数値「001」が付されているボクセルは、表示画像データにおいて表示された断面の数が1のボクセルを表している。また、数値「011」が付されているボクセルは、表示画像データにおいて表示された断面の数が2のボクセルを表している。更に、数値「111」が付されているボクセルは、表示画像データにおいて表示された断面の数が3のボクセルを表している。この場合、数値「000」及び「001」が付されているボクセルには例えば無色が割り当てられ、数値「011」が付されているボクセルには例えば黄色が割り当てられ、数値「111」が付されているボクセルには例えば緑色が割り当てられる。
上記したような処理は、ポイントの移動(つまり、表示の変更)に応じて行われ、読影が終了するまで繰り返される。これにより、読影が終了した時点で最終的な表示領域情報が生成される。
ここで、図5を参照して、ポイントの移動に応じて生成される表示領域情報について概念的に説明する。なお、図5においては、上記した図4に示すような個々のボクセルについては記載が省略されている。
読影対象画像データがボリュームデータである場合、上記したようなポイントを移動させていく(表示条件を変更させていく)ことによって、図5に示すように緑色で示される3面で表示された領域251が変化する(更新される)。この領域251の変化に伴って、図5に示すように、黄色で示される2面で表示された領域(斜線で示す領域)252についても変化する。なお、図5に示す領域253は、無色で示される1面で表示された領域である。このように、3面及び2面で表示された領域(に対応するボクセル)に緑色及び黄色が割り当てられていくことによって、読影者が読影した軌跡(つまり、表示された領域)を色で判別できるようになる。
なお、ここでは通常の表示(単純表示)の場合について説明したが、例えば平均値投影表示や最大値投影表示(MIP:Maximum Intensity Projection)等の表示面が厚みを有している場合や表示面を傾けている場合であっても同様の処理が行われるものとする。この場合、通常の表示と異なる領域については他の領域とは色を変えるような構成とすることも可能である。
なお、読影の範囲または程度を表すフィードバック情報は、上記した表示領域情報に基づいて生成される。具体的には、表示領域情報を例えばボリュームデータから生成された基準となる画像データ(第3の画像データ)上に表すことによってフィードバック情報が生成される。この基準となる画像データは、例えばあるポイントを含む方向の異なる3断面のMPR画像を含む表示画像データとすることができる。上記したようにボリュームデータを構成する各ボクセルに色が割り当てられた表示領域情報が生成されていれば、当該ボリュームデータに対してMPR処理が施されることによって生成された3断面のMPR画像を含む表示画像データ上に表示領域情報に基づく色を表すことができる。
なお、基準となる画像データは、例えばポイントの移動によって表示された複数の表示画像データに基づいて決定されてもよいし、読影者によって指定されてもよい。複数の表示画像データに基づいて決定される場合、基準となる画像データは、例えば当該複数の表示画像データの各々が生成された際に表示条件として設定された各ポイントの位置から算出される平均的な位置(ポイント)に対する3断面のMPR画像としてもよい。また、レポートに示される病変を示した図(画像)等に基づいて決定される構成であっても構わない。
ここで、図6〜図8を参照して、表示領域情報が基準となる画像データ上に表された場合のフィードバック情報の具体例について説明する。
まず、ボリュームデータ上である特定のポイントが表示条件として設定された場合、当該表示条件に応じて生成された表示画像データに基づいて上記した表示領域情報を生成する処理が実行されることによって、図6に示すようなフィードバック情報が生成される。その後、図6に示す左上の断面図(MPR画像)上でポイントを移動させた(当該ポイントを移動させる操作がされた)場合には、図7に示すようなフィードバック情報が生成される。更に、図7に示す右上の断面図(MPR画面)上でポイントを移動させた(当該ポイントを移動させる操作がされた)場合には、図8に示すようなフィードバック情報が生成される。
なお、図6〜図8において、領域301は、表示画像データにおいて3面で表示された領域であり、例えば緑色で表示される。また、領域302は、表示画像データにおいて2面で表示された領域であり、例えば黄色で表示される。なお、領域301及び302以外の領域は、表示画像データにおいて1面で表示された領域であり、例えば無色で表示される。
なお、図6に示すフィードバック情報について具体的に説明すると、左上の断面図の領域301は、3断面のMPR画像の全てで表示されている。一方、例えば図6に示す左上の断面図において領域301の上下に存在する領域302は、図6に示す左上の断面図と右上の断面図とで表示されている(つまり、2面で表示されている)ため、黄色で表示される。同様に、例えば図6に示す左上の断面図において領域301の左右に存在する領域302は、図6に示す左上の断面図と左下の断面図で表示されている(つまり、2面で表示されている)ため、黄色で表示される。図6以外の図に示されるフィードバック情報についても同様である。
このように表示領域情報をボリュームデータから生成された基準となる画像データ上に表したフィードバック情報が生成されることによって、読影対象データがボリュームデータである場合であっても読影者によって読影された範囲または程度を容易に把握することが可能となる。
また、ここではボリュームデータに対してMPR処理が施されることによって生成された3断面のMPR画像を含む表示画像データ上に表示領域情報が表されたフィードバック情報について説明したが、フィードバック情報において、例えば表示領域情報を、当該ボリュームデータをレンダリング処理することによって生成される3次元画像データ上に表すことも可能である。なお、図9〜図11においては、上記した図6〜図8に示すフィードバック情報の右下に表示領域情報が表された3次元画像データを付加した場合のフィードバック情報が示されている。なお、例えば3次元画像データ上に表示領域情報が表された画像のみがフィードバック情報として表示されるような構成であっても構わない。
更に、図示しないが、表示領域情報を例えばボリュームデータに関する表示モデル(確認すべき特徴や部位を示した模式図)またはコンピュータ支援診断(CAD)によって検出された領域等に重ね合わせることによってフィードバック情報としてもよい。この場合、医用画像処理装置10が表示モデルを保持する表示モデル保持部やCADに関する処理を実行するCAD処理部を有していてもよいし、当該表示モデル保持部やCAD処理部は医用画像処理装置10の外部の装置等に設けられていてもよい。なお、表示領域情報を重ね合わせる表示モデルは、検査情報に含まれる患者情報(例えば、病名、検査部位及び症状)等に基づいて取得されればよい。
また、フィードバック情報として読影時の操作手順や静止していた時間等を記録しておくことで、当該フィードバック情報を動画のように再生できるような態様とすることも可能である。また、フィードバック情報に含まれる表示領域情報によって示される領域の色を、当該領域が表示されていた時間(つまり、当該領域を読影していた時間)に応じて更に変化させるような構成とすることも可能である。
なお、表示画像データにおいて表示されていないまたは1面で表示されたボクセルについては無色、2面で表示されたボクセルについては黄色、3面で表示されたボクセルについては緑色が割り当てられるものとして説明したが、これらの各色が表示される条件等については適宜変更可能であり、例えばディスプレイ等との関係で縮小表示等されている場合には、別の色が割り当てられるような構成とすることも可能である。
また、ここではMRI装置によって得られたボリュームデータについて説明したが、上記したフィードバック情報は他のボリュームデータ(ボクセルデータ)に対しても適用可能である。
次に、読影対象画像データが投影画像データ(2次元画像データ)である場合について説明する。なお、投影画像データは、複数のピクセルによって構成されるデータである。
読影対象画像データが投影画像データである場合には、表示条件として例えばウィンドウレベル(WL)またはウィンドウ幅(WW)や拡大または縮小表示等が設定される。読影者は、このような表示条件を変更し、表示画像が調整しながら画像診断(読影)を行う。
まず、表示条件としてウィンドウレベルまたはウィンドウ幅が設定される場合について説明する。投影画像データ(ピクセルデータ)は、読影の際に当該投影画像データが表示されるディスプレイよりも色深度が高い場合がある。具体的には、グレースケール表示の場合、ピクセルデータの色深度が16bitであり、ディスプレイの色深度が8bitであるような場合を想定している。この場合、表示条件として設定されたウィンドウレベルまたはウィンドウ幅の値によっては、図12に示すように、投影画像データの全体を表示している場合であっても白飛または黒飛(黒つぶれ)等によって正確に表示できていない領域が存在する場合がある。なお、図12は、ピクセルデータ及び表示画像データの直線400部分の階調表示を表している。
ここで、表示条件としてウィンドウレベルまたはウィンドウ幅が設定された場合に表示画像データに基づいて生成される表示領域情報について具体的に説明する。この場合、表示条件として設定されたウィンドウレベルまたはウィンドウ幅の値に基づいて生成された表示画像データにおいて、投影画像データの分解能(輝度分解能)と同一の分解能で表示された領域(第1の領域)と当該投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域(第2の領域)とを区別して示す表示領域情報を生成する。具体的には、表示領域情報は、投影画像データの分解能と同一の分解能で表示された領域に対応する各ピクセルに例えば青色を割り当て、投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域に例えば赤色を割り当てることによって生成される。
上記したように表示領域情報が生成された場合、当該表示領域情報を例えば投影画像データ上に表すことによってフィードバック情報が生成される。なお、図13は、表示条件としてウィンドウレベルまたはウィンドウ幅が設定された場合における表示領域情報を投影画像データ上に表した場合のフィードバック情報の一例である。図13に示す例では、領域401は、投影画像データの分解能と同一の分可能で表示された領域であり、例えば青色で表示される。また、領域402は、投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域であり、例えば赤色で表示される。
次に、表示条件として、拡大または縮小表示が設定される場合について説明する。投影画像データ(ピクセルデータ)がディスプレイに表示される場合、当該ディスプレイの解像度によっては、表示条件として縮小表示が設定され、当該投影画像データが縮小して表示される場合がある。図14に示すように、投影画像データが縮小して表示された場合には、投影画像データの全体を表示している場合であっても縮小表示によって例えば読影者が病変等を正確に読み取れない場合がある。
なお、縮小して表示された場合であっても、例えば読影者によって指定された領域を拡大表示することによって当該縮小表示を解消して表示することも可能である。更に、表示条件として読影者が特定の領域を指定することによって、投影画像データ(読影対象画像データ)の全体ではなく当該特定の領域のみを表示することも可能である。
ここで、表示条件として拡大または縮小表示が設定された場合に表示画像データに基づいて生成される表示領域情報について具体的に説明する。この場合、表示条件として設定された縮小表示に基づいて生成された表示画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報が生成される。この場合、表示領域情報においては、縮小表示された領域に対応する各ピクセルに対して例えば黄色が割り当てられる。一方、一旦縮小表示された領域であっても、その後に拡大表示された領域に対しては、当該領域に対応する各ピクセルに例えば青色が割り当てられる。また、一度も表示されていない領域に対応する各ピクセルに対しては例えば赤色が割り当てられる。このように、表示領域情報は、例えば投影画像データに含まれる各ピクセルに対して色を割り当てることによって生成される。
上記したように表示領域情報が生成された場合、当該表示領域情報を例えば投影画像データ上に表すことによってフィードバック情報が生成される。なお、図15は、表示条件として拡大または縮小表示が設定された場合における表示領域情報を投影画像データ上に表した場合のフィードバック情報の一例である。例えば投影画像データのうち領域411の部分のみが読影者によって指定されて縮小表示された場合には、図15に示すフィードバック情報410が生成される。このフィードバック情報410において、領域411は、縮小表示された領域であり、例えば黄色で表示される。また、領域412は、1度も表示されていない領域であり、例えば赤色で表示される。また、一旦領域411の部分のみが縮小表示された後に、領域421の部分のみが読影者によって指定されて拡大表示された場合には、図15に示すフィードバック情報420が生成される。このフィードバック情報420において、領域421は、拡大表示された領域(つまり、拡大表示によって1つのピクセルをディスプレイの1つのドットに対応させて表示された領域)であり、例えば青色で表示される。また、領域422は、縮小表示された領域(つまり、領域411のうち拡大表示されていない領域)であり、例えば黄色で表示される。また、領域423は、1度も表示されていない領域(領域412と同様)であり、例えば赤色で表示される。このフィードバック情報420によれば、拡大表示されることによって投影画像データが正確に表示された領域と、縮小表示されることによって投影画像データが正確に表示されていない領域とを容易に把握することができる。
次に、図16を参照して、表示条件としてウィンドウレベルまたはウィンドウ幅が設定された場合と、拡大または縮小表示が設定された場合とを組み合わせた際のフィードバック情報の一例について説明する。
まず、投影画像データ(ピクセルデータ)とディスプレイの解像度との関係によって、表示条件として縮小表示が設定され、表示画像データ500が表示されたものとする。この場合、領域501及び領域502を含むフィードバック情報が生成される。領域501は、縮小表示された領域であり、例えば黄色で表示される。また、領域502は、投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域(つまり、白飛または黒飛等によって正確に表示できていない領域)であり、例えば赤色で表示される。
次に、表示条件として部分拡大表示が設定され、表示画像データ510が表示されたものとする。この場合、領域511〜領域513を含むフィードバック情報が生成される。領域511は、上記した領域501と同様に縮小表示された領域であり、例えば黄色で表示される。領域512は、上記した領域502と同様に投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域であり、例えば赤色で表示される。また、領域513は、部分拡大表示された領域(拡大表示によって投影画像データを正確に表示された領域)であり、例えば青色で表示される。なお、領域513は、部分拡大表示された領域であるが、白飛または黒飛等は解消されていないため、当該領域513内には領域512が存在する。
更に、表示条件としてウィンドウレベルを下げるような設定がされ、表示画像データ520が表示されたものとする。この表示画像データ520においては、ウィンドウレベルを下げることによって上記した領域513内に存在していた領域521の一部(黒飛していた領域)が正確に表示できたものとする。この場合、領域521〜領域523を含むフィードバック情報が生成される。領域521は、領域511と同様に縮小表示された領域であり、例えば黄色で表示される。領域522は、領域512と同様に投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域であり、例えば赤色で表示される。また、領域523は、領域513と同様に部分拡大表示された領域であり、例えば青色で表示される。
次に、表示条件としてウィンドウ幅を広くするような設定がされ、表示画像データ530が表示されたものとする。この表示画像データ530においては、ウィンドウ幅を広くすることによって上記した領域523内に存在していた領域522(白飛していた領域)が正確に表示できたものとする。この場合、領域531〜領域533を含むフィードバック情報が生成される。領域531は、領域521と同様に縮小表示された領域であり、例えば黄色で表示される。領域532は、領域522と同様に投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域であり、例えば赤色で表示される。また、領域533は、領域523と同様に部分拡大表示された領域であり、例えば青色で表示される。
上記したようなフィードバック情報が生成されることにより、読影対象データが投影画像データのような2次元画像データである場合であっても読影者によって読影された範囲または程度を容易に把握することが可能となる。
ここでは、投影画像データの分解能より低い分解能で表示された領域や1度も表示されていない領域を赤色、縮小表示された領域を黄色、拡大表示された領域(1つのピクセルをディスプレイの1つのドットに対応させて表示された領域)を青色で表示するものとして主に説明したが、これらの各色が表示される領域の条件等については、例えば診断病名や撮影条件等に基づいて適宜変更可能である。
上記したように本実施形態においては、医用画像診断装置によって得られた読影対象画像データ(第1の画像データ)を取得し、当該取得された読影対象画像データの表示条件を設定し、当該設定された表示条件に基づいて読影対象データを表示するための表示画像データ(第2の画像データ)を生成し、設定された表示条件及び表示画像データに基づいて読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成し、当該生成されたフィードバック情報を出力する構成により、読影者が読影した範囲または程度を容易に把握することが可能となる。
具体的には、読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を読影結果を含むレポートとともに出力することによって、例えば読影を外部に依頼したような場合であっても読影の依頼者は、読影者が読影した範囲または程度を容易に把握することが可能となる。
なお、本実施形態においては、読影を依頼した依頼者に対してフィードバック情報を出力(提示)するものとして説明したが、フィードバック情報は、読影者自身に提示されるような構成であっても構わない。この場合には、読影者は、自身が読影を行った範囲または程度を確認することができるため、読影の見落とし及び見忘れ等を防止することが可能となる。また、フィードバック情報を読影者の指導者が確認することで、読影の品質向上を図ることも可能である。
更に、本実施形態において生成されたフィードバック情報は、例えば読影対象画像データに関する情報(例えば、病名、検査部位及び症状等)とともに医用画像処理装置10の内部に蓄積されるような構成とすることも可能である。このように蓄積されたフィードバック情報は、例えば読影のトレーニングに利用することが可能となる。
具体的には、例えば読影時に、同様の部位を読影した際のフィードバック情報(模範例となるフィードバック情報)を読み出すことによって、読影の参考とすることができる。なお、蓄積されたフィードバック情報は、検査情報に含まれる患者情報(病名、検査部位及び症状等)から適宜検索することが可能であるものとする。
ここで、図17〜図19を参照して、フィードバック情報を読影のトレーニングに利用する場合について具体的に説明する。
図17は、読影対象画像データがMRI装置によって得られたボリュームデータである場合における模範例となるフィードバック情報の一例を示す。模範例となるフィードバック情報は、病変を的確に発見できていて、かつ、読影時間(操作時間)が短く、操作軌跡(操作量)が少ないものとする。
図17に示すフィードバック情報には、操作時間「10min」、操作量「5,000px」及び表示方法「単純表示、MIP(表示)」が含まれている。なお、図17に示すフィードバック情報では、MIP表示によって読影された領域600が他の領域と区別可能な色で表示されているものとする。
図17に示すフィードバック情報によれば、読影対象画像データの全体を通して確認した後、主な病変を確認し、更に、依頼された領域以外の領域もMIP表示を利用して確認していることが示されている。
図18は、読影のトレーニングを行う読影者が読影した場合のフィードバック情報の第1の例を示す。図18に示すフィードバック情報には、操作時間「10min」、操作量「2,500px」及び表示手法「単純表示」が含まれている。
図18に示すフィードバック情報を図17に示すフィードバック情報(模範例となるフィードバック情報)と比較すると、読影時間(操作時間)は適切であるが、読影をしていない領域(2面または3面表示していない領域)が存在し、操作量が不足していることが認識できる。
図19は、読影のトレーニングを行う読影者が読影した場合のフィードバック情報の第2の例を示す。図19に示すフィードバック情報には、操作時間「30min」、操作量「12,000px」及び表示手法「単純表示」が含まれている。
図19に示すフィードバック情報を図17に示すフィードバック情報(模範例となるフィードバック情報)と比較すると、読影対象画像データの全体を確認しているものの、確認の仕方に無駄があり、読影時間(操作時間)及び操作量が多いことが認識できる。
このように、模範例となるフィードバック情報を蓄積しておき、読影時に生成されたフィードバック情報と比較することによって、模範的な読影を確認することができるため、効率よく読影のトレーニングを行うことができる。
なお、本実施形態においては、医用画像処理装置10が検査情報保持部11を有するものとして説明したが、検査情報保持部11は、例えば外部の装置(例えば、PACS)等に存在し、読影時に読影対象画像データが医用画像処理装置10に入力される様な構成であっても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…医用画像処理装置、11…検査情報保持部、12…表示条件設定部、13…表示画像生成部、14…フィードバック生成部、15…読影結果入力部、16…レポート作成部、17…出力データ生成部。
Claims (11)
- 被検体を撮影して得られた第1の画像データを記憶する記憶手段と、
前記第1の画像データの表示条件を設定する設定手段と、
前記設定された表示条件に基づいて、前記第1の画像データを表示するための第2の画像データを生成する表示画像生成手段と、
前記設定された表示条件及び前記表示画像生成手段によって生成された第2の画像データに基づいて、前記取得された第1の画像データを読影する読影者によって読影された範囲または程度を表すフィードバック情報を生成するフィードバック生成手段と、
前記フィードバック生成手段によって生成されたフィードバック情報を出力する出力手段と
を具備することを特徴とする医用画像処理装置。 - 被検体を撮影して得られた3次元領域の情報を表した画像データを記憶する記憶手段と、
操作者が入力するための入力手段と、
前記画像データに基づいて異なる向きの複数の断面の表示画像を生成するものであり、前記入力手段への入力に基づいて前記断面の位置を変更する表示画像生成手段と、
前記表示画像を表示した範囲または表示の程度を表すフィードバック情報を生成するフィードバック生成手段と
を備えることを特徴とする医用画像処理装置。 - 前記表示した範囲は、前記画像データの3次元領域の中で前記表示画像が所定の条件を満たして表示された範囲であることを特徴とする請求項2記載の医用画像処理装置。
- 前記表示の程度は、前記画像データを表示した時間または当該読影の際の操作量を含むことを特徴とする請求項2記載の医用画像処理装置。
- 前記フィードバック生成手段は、前記第2の画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を含むフィードバック情報を生成することを特徴とする請求項1記載の医用画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記第1の画像データとして複数のボクセルから構成されるボリュームデータを取得し、
前記表示画像生成手段は、前記設定された表示条件に基づいて、前記取得されたボリュームデータから切り出された複数の断面を表示するための第2の画像データを生成し、
前記フィードバック生成手段は、前記ボリュームデータを構成するボクセル毎に、当該ボクセルに対応する領域が表示された前記断面の数を特定し、当該特定された断面の数に応じた色で前記第2の画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を含むフィードバック情報を生成する
ことを特徴とする請求項5記載の医用画像処理装置。 - 前記フィードバック生成手段は、前記第2の画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を、前記第1の画像データから生成された第3の画像データ上に表すフィードバック情報を生成することを特徴とする請求項6記載の医用画像処理装置。
- 前記フィードバック生成手段は、前記第2の画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を、前記取得されたボリュームデータをレンダリング処理することによって生成された3次元画像データ上に表すフィードバック情報を生成することを特徴とする請求項6記載の医用画像処理装置。
- 前記フィードバック生成手段は、前記第2の画像データにおいて表示された領域を示す表示領域情報を、前記取得されたボリュームデータに関する表示モデルまたはコンピュータ支援診断によって検出された領域に重ね合わせて表すフィードバック情報を生成することを特徴とする請求項6記載の医用画像処理装置。
- 前記取得手段は、前記第1の画像データとして2次元画像データを取得し、
前記フィードバック生成手段は、前記生成された第2の画像データにおいて前記取得された2次元画像データの分解能と同一の分解能で表示された第1の領域と前記取得された2次元画像データの分解能より低い分解能で表示された第2の領域とを示す表示領域情報を含むフィードバック情報を生成する
ことを特徴とする請求項5記載の医用画像処理装置。 - 前記フィードバック生成手段は、前記読影に要した時間または前記読影の際の操作量を含むフィードバック情報を生成することを特徴とする請求項5記載の医用画像処理装置。
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2013
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