JP2014149473A - 現像剤収納ユニット、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤収納ユニット、現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、装置を大型化することなく、封止部材を開封する力を小さくすることである。
【解決手段】現像剤を収納する現像剤収納ユニットであって、現像剤を排出するための排出部を有する現像剤収納容器と、排出部を封止する接合部有する封止部材と、封止部材を現像剤収納容器から引き剥がして排出部を開封する開封部材と、現像剤収納容器を固定するための固定部を有する枠体と、を備え、現像剤収納容器は、排出部が設けられた排出面と、排出面と所定の角度をもって連なり、固定部に固定される被固定部が設けられた被固定面と、を有し、封止部材は、開封部材により現像剤収納容器から引き剥がされるときに、接合部のうち、排出部を介して引き剥がし方向下流側の第二の接合部を排出面に設けたのに対し、上流側の第一の接合部を被固定面に設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現像剤を収納する現像剤収納ユニット、これを備える現像装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関するものである。
ここで画像形成装置とは、例えば電子写真画像形成プロセスを用いて記録媒体に画像を形成するもので、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置等が含まれる。
また、プロセスカートリッジとは、少なくとも像担持体、現像剤担持体、及び現像剤収納ユニットを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置に対して着脱可能とするもの、または画像形成装置に対して括り付けられたものである。
また、現像剤収納ユニットは、前記画像形成装置または前記プロセスカートリッジに収納されるものである。現像剤収納ユニットは、少なくとも現像剤を収納するための現像剤収納容器を備えている。
従来の電子写真形成プロセスを用いた画像形成装置には、消耗品をカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置に着脱可能とするカートリッジ方式が採用されている。このカートリッジとしては、例えば電子写真感光体及びそれに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化したプロセスカートリッジや、現像剤を収納した現像剤収納ユニットなどが知られている。
このようなカートリッジでは、現像剤(トナー、キャリア等)を収納する現像剤収納容器に設けた開口部を封止部材で封止している。そして、使用時に封止部材の接合部を引き剥がすことで開口部が開封され、現像剤の供給が可能となる方式が広く採用されている。
またカートリッジ製造時に現像剤の充填工程でカートリッジの機内に現像剤が飛散する問題に対して変形可能な現像剤収納容器を用い、この現像剤収納容器に現像剤を収納して、それを枠体に収納したものが提案されている(特許文献1)。
特開平4−66980号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では現像剤収納容器の長手方向に沿って開封を行うため、開封動作に時間が掛かるという課題があった。
この開封動作に時間が掛かるという課題を解決するために、図14に示すように、現像剤収納容器の長手方向と直交する短手方向に沿って開封を行うことが構成が考えられる。図14は現像装置38の内部を示す断面図である。
図14に示されるように、第一の枠体17と第二の枠体18の内部に、内部容器である現像剤収納容器26が配置してある。現像剤収納容器26には現像剤Tを現像ローラ13へ供給するための排出部35が配置されており、物流中に現像剤Tの飛散を防ぐための封止部材19によって封止されている。封止部材19は一端が開封部材20に固定されており、ユーザーが現像装置38を使用を開始すると開封部材が矢印C方向へ回転して封止部材19を巻き取って排出部35を開封する構成である。
しかしながら、開封部材20と排出部35が配置されている排出面34vの相対的な位置は小型化が求められる現像装置38の中では自由に配置することが難しい。そのため、排出面34vに接合された封止部材19の接合部22a,22bと、開封を始めた封止部材19とで決められる引き剥がし角度θ1が大きくなる場合があった。図15に、引き剥がし角度と、引き剥がすのに必要な力の関係の測定結果を示した。この結果から、引き剥がし角度θ1を約90°から180°まで大きくしていくに従って引き剥がし力が大きくなることが分かる。従って、図14に示す配置から引き剥がし角度θ1を小さくすることで、封止部材の引き剥がし力を小さくすることが求められる。
本発明の目的は、装置を大型化することなく、封止部材を開封する力を小さくすることである。
上記目的を達成するため、本発明は、現像剤を収納する現像剤収納ユニットであって、前記現像剤を排出するための排出部を有し、前記現像剤を収納する現像剤収納容器と、前記排出部を封止する接合部を有する封止部材と、前記封止部材を前記現像剤収納容器から引き剥がして前記排出部を開封する開封部材と、前記現像剤収納容器を固定するための固定部を有し、前記現像剤収納容器を収納する枠体と、を備え、前記現像剤収納容器は、前記排出部が設けられた排出面と、前記排出面と所定の角度をもって連なり、前記固定部に固定される被固定部が設けられた被固定面と、を有し、前記封止部材は、前記開封部材により前記現像剤収納容器から引き剥がされるときに、前記接合部のうち、前記排出部を介して引き剥がし方向下流側の第二の接合部を前記排出面に設けたのに対し、上流側の第一の接合部を前記被固定面に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、装置を大型化することなく、現像剤収納容器の排出部を封止している封止部材を開封する力を小さくすることができ、駆動系の強度・モータの適正化によるコストダウンや小型化を実現することができる。
現像剤収納枠体の断面図である。 プロセスカートリッジの断面図である。 画像形成装置の断面図である。 現像装置の断面図である。 現像装置の断面図である。 現像剤収納枠体の斜視図である。 現像剤収納枠体の斜視図である。 現像剤収納枠体の組み立てを説明する断面図である。 現像剤収納枠体の組み立てを説明する断面図である。 現像剤収納枠体の組み立てを説明する断面図である。 現像剤収納枠体の斜視図である。 現像剤収納枠体の断面図である。 現像剤収納枠体の組み立てを説明する断面図である。 従来の現像剤収納容器の斜視図である。 封止部材の引き剥がし角度と、引き剥がすのに必要な力の関係の測定結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る現像剤収納ユニットを有するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を例示して説明する。
図2に本発明を適用できるプロセスカートリッジAの主断面図、図3に本発明を適用できる画像形成装置Bの主断面図を図示する。
<プロセスカートリッジの構成概要>
プロセスカートリッジAは、図2に示すように、像担持体としての感光体ドラム11と、感光体ドラム11に作用するプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば感光体ドラム11の表面を帯電させる帯電手段、感光体ドラム11に像を形成する現像装置(現像手段)38、感光体ドラム11表面に残留した現像剤T(トナー、キャリア等を含む)を除去するためのクリーニング手段がある。
本実施形態に係るプロセスカートリッジAは、図2に示すようにクリーナーユニット24と現像装置38(現像剤収納ユニット25)を一体に備え、図3に示すように画像形成装置Bに対して着脱可能に構成されている。クリーナーユニット24は、感光体ドラム11を備え、さらに感光体ドラム11の周囲に帯電手段としての帯電ローラ12、そしてクリーニング手段としての弾性を有するクリーニングブレード14を備えている。また、現像手段としての現像装置38は、第一の枠体17と第二の枠体18とから構成される枠体39を備えている。現像装置38は、現像剤担持体としての現像ローラ13と、現像ブレード15と、現像剤供給ローラ23と、後述する現像剤収納ユニット25を備えている。現像ローラ13と、現像ブレード15は、第一の枠体17に支持されている。
<画像形成装置の構成概要>
このプロセスカートリッジAは図3に示すような画像形成装置Bに装着されて画像形成に用いられる。画像形成は画像形成装置下部に装着されたシートカセット6から搬送手段を構成する搬送ローラ7によってシート(記録媒体)Sを搬送し、このシート搬送と同期して、感光体ドラム11に露光装置8から選択的な露光をして潜像を形成する。現像剤Tは、スポンジ状の現像剤供給ローラ23によって現像ローラ13(現像剤担持体)に供給され、現像ブレード15により現像ローラ13表面に薄層担持される。現像ローラ13に現像バイアスを印加することによって、潜像に応じて現像剤Tを供給し現像剤像に現像する。この像を転写ローラ9へのバイアス電圧印加によって搬送されるシートSに転写する。シートSは定着装置10へ搬送され画像定着し、排出ローラ1によって画像形成装置上部の排出部3に排出される。
<現像剤収納ユニットの構成概要>
次に現像剤収納ユニット25の構成について図2を用いて説明する。現像剤収納ユニット25は、図2に示すように、現像剤収納容器26、現像ローラ13、現像ブレード15と、これらを支持する第一の枠体17と第二の枠体18から構成される。第一の枠体17と第二の枠体18を合わせたものが現像剤収納容器26を収納する枠体39である。現像剤収納容器26は、現像剤Tを収納する可撓性容器としての現像剤収納部材34と封止部材19とを有する。現像剤収納容器26は、第二の枠体18に対して第一の枠体17を組み付けて形成する空間に収納される。
なお本実施形態では現像剤収納ユニット25は現像装置38と同じである。これは現像剤収納ユニット25が現像ローラ13、現像ブレード15を有しているからである。しかし現像剤収納ユニット25と別枠体で現像ローラ13と現像ブレード15を支持し、現像剤収納ユニット25と分離してもよい。この場合、現像装置38は現像剤収納ユニット25と現像ローラ13、現像ブレード15で構成されたものとなる。
(現像剤収納容器)
現像剤収納容器26の構成について、図4、図6を用いて説明する。ここで図4は現像剤収納ユニット25の現像剤収納容器26から、封止部材19を剥がす前の断面図、図6は現像剤収納容器26の切断斜視図である。図6は、現像剤収納部材34に設けられた排出部35周辺の詳細図である。現像剤収納部材34表面に、封止部材19が接合された状態を示している。
図4に示すように、現像剤収納容器26は、可撓性を有する可撓性容器としての現像剤収納部材34と封止部材19とからなり、内部に現像剤Tを収納することができる。現像剤収納部材34は、シート状の素材を真空成形、圧空成形、プレス成形により凹状に形成した成形部34aと、シート状で通気性を有する通気部34bから構成される。ここで、成形部34aと通気部34bの接合の方法としては、熱溶着、レーザー溶着、接着剤、接着テープ等がある。
図6に示すように、現像剤収納部材34の外周部34cには、一部に現像剤収納部材34の被固定部34gが設けられている。また、現像剤収納部材34には現像剤を排出するための開口である排出部35(図4)が設けられている。使用前のプロセスカートリッジAにおいて現像剤収納部材34から現像剤Tを封止するため、封止部材19は排出部35を覆い隠すように現像剤収納部材34に接合される。封止部材19は可撓性を有するシート状の部材であり、排出部35を封止するためのものである。封止部材19は、現像剤収納部材34から引き剥がされることで排出部35を露出させ、現像剤収納容器26から現像剤Tを排出可能とすることができる。
また、封止部材19は開封部材20と被係合部19bで接続されており、開封部材20は第二の枠体18に回転可能に支持されている。開封部材20は、画像形成装置Bに設けられた不図示の駆動手段により、駆動力が伝達されて矢印C方向に回転することで、封止部材19を巻き取り、排出部35を開封することが可能である。なお、ここでは、封止部材19を自動で開封する構成を例示しているが、これに限定されるものではなく、例えば封止部材を長手方向に引き抜いて開封するなど手動で開封する構成であっても良い。
(現像剤収納部材と第二の枠体の固定)
次に、現像剤収納部材34と第二の枠体18との固定について図4、図6を用いて説明する。図4に示すように、現像剤収納部材34は被固定部34gにより第二の枠体18の内部に設けられた固定部18aに固定される。図6に示すように、被固定部34gは、複数の開口部35aが配置されている長手方向(矢印F方向)と平行に複数個設けられ、封止部材19を現像剤収納部材34から開封する時に力を受けている。なお被固定部34gはこのように複数個設けられる以外に長手方向(矢印F方向)と平行に長いひとつのものでも良い(不図示)。
また現像剤収納部材34の被固定部34gは第二の枠体18の固定部18aに固定されている。固定の手段としては超音波カシメの他に超音波以外のものも使用可能である。例えば、熱を用いた熱カシメや、現像剤収納部材34と第二の枠体18に直接溶着する熱溶着や超音波溶着、また溶剤や接着剤を用いた接着、枠体間への挟み込み、ねじ、穴と凸部(ボス等)による引っ掛け等でも良い。
なお、図4に示すように、封止部材19は、開封時に第二の枠体18の固定部18aに対して矢印D方向に開封部材20によって引っ張られる。ここで、現像剤収納部材34の被固定部34gは、第二の枠体18の固定部18aによって固定されている。そのため、封止部材19は、第二の枠体18の固定部18aと開封部材20の間で矢印Hと矢印Dの方向に引っ張られる。
そして図4に示すように、現像剤収納容器26は被固定部34gにより、第一の枠体17と第二の枠体18で形成される内部空間に固定される。ここで、排出部35は画像形成時の姿勢で収納する現像剤を排出しやすいようになっているのが好ましい。そのため、本実施形態では画像形成時の姿勢において、排出部35が略鉛直下方に向くように配置される。
(排出部の詳細構成)
次に、本実施形態に係る封止部材19の固定方法と、排出部35の詳細について図6を用いて説明する。封止部材19は、開口部35aを封止するとともに移動することによって開口部35aを開封する。封止部材19の移動方向(開封部材20に引っ張られる方向)は矢印D方向である。封止部材19の移動により開口部35aは開封方向(矢印E方向)に開封が進む。図6に示すように、排出部35は内部の現像剤Tを排出するための複数の開口部35a、および複数の開口部35aを定義する連結部35bから構成されている。開口部35aおよび連結部35bは、開封方向(矢印E方向)に対して垂直な方向(矢印F方向)に配置されている。ここでは、複数の開口部35aはそれぞれ長丸穴形状である。さらに、排出部35は、封止部材19により、排出部35の周囲を接合部22(図7参照)で連続して取り囲み、開封可能に接合して現像剤収納部材34に収納する現像剤Tを封止している。
図7は現像剤収納部材34の斜視図であり、排出部35周辺と封止部材19を説明するための図である。
図7に示すように、接合部22は長手方向(矢印F方向)に2本、長手方向と直交する短手方向(矢印E方向)に2本を連続的に囲んだ閉じた形状にすることで、排出部35の封止を可能としている。ここで長手方向(矢印F方向)に溶着された2本の接合部22a,22bのうち、先に引き剥がされるものを第一の接合部22a、後に引き剥がされるものを第二の接合部22bとする。また、開口部35aを挟んで第一の接合部22aに対向する接合部22が第二の接合部22bである。すなわち、排出部35を介して、封止部材19の引き剥がし方向上流側を第一の接合部22a、下流側を第二の接合部22bとする。そして、第二の接合部22bは、排出部35が設けられた排出面34vに設けられている。これに対し、第一の接合部22aは、排出面34vに所定の角度をもって連なり、被固定部34gが設けられた被固定面34g1に設けられている。また短手方向の接合部22を短手接合部22cとする。本実施形態において開封方向(引き剥がし方向)は矢印E方向である。
なお、ここでは、排出面34vと被固定面34g1がともに平面であり、この平面である排出面34vに平面である被固定面34g1が所定の角度をもって連なる構成を例示したが、これに限定されるものではない。たとえば、排出面34vと被固定面34g1とが所定の角度をもって連なる構成であれば、例えば、排出面34vと被固定部34gとが連なる曲面などであっても良い。
(開封の動作説明)
封止部材19は、開封部材20によって開封方向に移動させられることで、現像剤収納部材34の第一の接合部22aに力を加える。そして、開封部材20の回転によって生じる力は、接合部22aを封止部材19と共に矢印E方向に引き剥がし、排出部35を開封させる。
封止部材19の第一の接合部22aからの引き剥がし動作について図1を用いて説明する。
第一の接合部22aは、固定部18aが設けられた被固定面34g1に配置されている。被固定面34g1と、引き剥がしが始められた封止部材19とがなす引き剥がし角度θ1は本実施形態では約90°に設定されている。ここで、封止部材19を開封するための力は、一般的に引き剥がし角度θ1と関連がある。開封するための力は、引き剥がし角度θ1が90°付近で最小になり、鈍角側では180°に近づくに連れて大きくなる。また、開封するための力は、鋭角側では極端に大きくなる。図15で説明した測定によると、引き剥がし角度が約110°のときに開封力が最小になり、180°の1/2以下の大きさであった。
第一の接合部22aが被固定面34g1でなく、従来例として図14に示すように排出部35と同一面である排出面34vに配置された場合、引き剥がし角度θ1が約180°に近くなり、大きな開封力を必要とする。
第一の接合部22aが引き剥がされた後は、矢印E方向に封止部材19の開封が進む。その際、第一の接合部22aと第二の接合部22bをつなぐ短手接合部22c(図7)が開封されていく。この開封に必要な力は、接合が線状に行われているため、開封方向Eと直交する方向の接合幅Sが小さく、小さな開封力で済む。
第一の接合部22aが被固定面34g1に配置され、第二の接合部22bが排出面34vに配置されていることで、短手接合部22cは二つの面にまたがって接合されることになる。次に、二つの面にまたがる接合を含む組み立てを説明する。
(現像剤収納部材の封止部材接合の詳細と組み立て方法)
ここで、本実施形態の構成を実現する現像剤収納部材34の封止部材19の接合部近傍の詳細説明と組立方法について図8、図9、図10を用いて説明する。
まず、成形部34aと封止部材19を接合し、その後、通気部34bを接合して現像剤収納容器26として完成させる。
図8には、現像剤収納容器26の一部をなす成形部34aの断面図を示した。
まず、成形部34aに対して封止部材19を接合するには、可撓性部材からなる成形部34aを変形させることで排出部35周辺の排出面34vと被固定面34g1とを同一平面にする。すなわち、図8で示した変形前の被固定面34g1と排出面34vとがなす角度θ2が約120°であるところを、被固定面34g1を矢印J方向へ変形させて前記なす角度θ2が180°になるまで移動させる。これによって封止部材19との接合面を平面にすることができる。
次に、図9の断面図を用いて封止部材19を接合する工程について説明する。
接合する工程では、被固定面34g1を排出面34vとのなす角度θ2が180°(図8に示す被固定面34g2の状態)になるまで変形させた成形部34aに対して開封部材20と接合された封止部材19を矢印L方向へ移動させて接触させる。そして、本実施形態の熱溶着の場合では、封止部材19のある側から熱源と繋げられた溶着ホーン40が矢印L方向に移動し、封止部材19と成形部34aとに圧力を加える。その際、成形部34aの内側面34uには、溶着ホーン40の圧力に抗するように支持部材41が挿入される。成形部34aと封止部材19は、溶着ホーン40と支持部材41に挟まれ、熱と圧力によって接合される。この溶着ホーン40が封止部材19と接触する接触部40aの形状は、図10に示したように幅t=1mm程度の線状で、略長方形の形状にしてあり、前述のように排出部35を囲う配置になっている。
本実施形態では、事前に開封部材20と封止部材19を接合した状態で成形部34aに接合する場合の説明をしたが、工程の中で開封部材20を後から接合することができれば、封止部材19だけを接合することも可能である。
成形部34aを変形させないで接合する場合には、図7で示したように排出部35周辺の排出面34vと被固定面34g1に沿った形の溶着ホーン(不図示)と支持部材(不図示)が必要になる。この溶着ホーン(不図示)と支持部材(不図示)を用いるには、排出面34vと被固定面34g1の二つの面が均等な圧力で圧接されるように細かい調整が必要になる。しかし、本実施形態の組み立て方法によると、接合面は一つの平面なので細かい調整は必要なくなる。
次に、図11を用いて成形部34aの変形部分の構成を詳細に説明する。
図11は、成形部34aの斜視図であり、図7のK部を拡大したものである。すなわち排出部35周辺の排出面34vと被固定面34g1とが交差する部分を、封止部材19の短手接合部22cがまたぐ範囲を拡大した図面である。
排出部35周辺の排出面34vと被固定面34g1とが交差する稜線34hには、曲面34h1を設けてある。また、この稜線34hを封止部材19の短手接合部22cがまたぐ部分には、曲面34h1よりも曲率半径の大きい曲面34h2が設けられている。この曲率半径の違いにより、曲面の始まりから終わりまでの距離に違いが生じる。この違いを図12を用いて説明する。
図12は、排出部35周辺の排出面34vと被固定面34g1とが交差する部分を示した断面図である。
曲率半径が大きい曲面34h2の始まりである始点34j1から、曲面の終りである終点34j2までの距離について説明する。曲面34h1の経路で測った距離L1は、始点34j1から直線部34s1と、曲面34h1と、終点34j2までの直線部34s2とを足し合わせた距離である(図11、図12)。これに対して、曲率半径の大きな曲面34h2の経路で測った距離L2は、曲面34h2に沿った距離だけであり、始点34j1から終点34j2の間をより直線に近い経路でつないでいる(図11、図12)。したがって、距離の関係はL1>L2となる。
図12(b)に示したように被固定面34g1を変形させた時、変形の支点となる稜線34h(図11)に距離L1であるB部(図11)と距離L2であるA部(図11)を設けることによって、距離の短いA部が、距離の長いB部より先に突っ張ることになる。これにより、A部の曲面34h2は張力T1を受けることができる。つまり、距離L2であるA部は、封止部材19を接合する接合部22cの一部であり、張力T1によってシワの発生を抑制される。したがって、成形部34aと封止部材19は、浮きなく確実に接合できる。
成形部34aの排出部35周辺の面と被固定面34g1との二面にまたがる封止部材19の接合は、このようにして実現されている。
ここで、本実施形態では図11に示したA部の形状は、図7の矢印F方向で一部分に設定した。矢印F方向で全域に渡りA部の形状にした場合は、曲面34h2の裏側にトナーTが入り込む量が増えてしまう。このトナーTは排出部35より重力方向で下側にあるので排出することができなくなってしまう。矢印F方向において、部分的にA部の形状を設けることで無駄なトナーTを少なくすることができる。
封止部材19が接合された後の工程は、成形部34aに通気部34bを重ねて外周部34cと被固定面34g1とを接合する。接合の方法を図13に示した。成形部34aに通気部34bを重ねる時、前の工程で変形させていた被固定面34g1は元の形状に戻されている。被固定面34g1が元の形状に戻されたことで、通気部34bと接する外周部34cと被固定面34g1は同一平面になり、接合が容易になる。
外周部34cと被固定面34g1とが、溶着ホーン42と支持台43によって挟まれて熱と圧力により接合される。接合の際、現像剤収納部材34の内部に現像剤Tを入れておくことで、現像剤Tを密封することができる。
ユーザーがプロセスカートリッジAの使用を開始したとき、封止部材19の一端が固定された開封部材20が回転し、封止部材19を現像剤収納部材34から引き剥がし、排出部35から現像剤Tが排出される(図5)。これによりプロセスカートリッジAが画像形成可能な状態になることは前述の通りである。
以上説明したように、本実施形態によれば、排出部35を介して、封止部材19の引き剥がし方向下流側の第二の接合部22bを、排出部35が設けられた排出面34vに設けたのに対し、上流側の第一の接合部22aを、排出面34vに所定の角度をもって連なり、被固定部34gが設けられた被固定面34g1に設けている。これにより、装置を大型化することなく、現像剤収納容器の排出部を封止している封止部材を開封する力を小さくすることができ、駆動系の強度・モータの適正化によるコストダウンや小型化を実現することができる。
また、封止部材19を接合する時、可撓性の現像剤収納容器26を変形させて2つの面(排出面34vと被固定面34g1)を同一平面にして接合した。これにより、封止部材19の引き剥がし方向の調整が可能になり、引き剥がし角度θ1を適正にして引き剥がしに必要な力を低減して駆動系、モーターや画像形成装置本体の小型化、コストダウンができる。
さらに、接合部と変形部が一致する部分には張力が働くように面の長さを調整した。これによって接合時のシワを抑えて、浮きが無く確実に接合することができる。
なお、前述した実施形態では、画像形成装置に対して着脱自在なプロセスカートリッジとして、感光体ドラムと、該感光体ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段,現像手段,クリーニング手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示した。しかしながら、プロセスカートリッジは、これに限定されるものではなく、感光体ドラムの他に、現像剤担持体と、現像剤ユニットを一体に有するカートリッジであっても良し、さらに加えて帯電手段、クリーニング手段のいずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
また、前述した実施形態では、プロセスカートリッジにおける現像剤収納ユニット(又は現像装置)を例示したが、これに限定されるものではない。プロセスカートリッジとは別に設けられ、画像形成装置に対して着脱自在な現像剤収納ユニット(又は現像装置)であっても本発明は有効である。さらに前述した実施形態では、現像剤収納ユニットが現像剤担持体としての現像ローラを一体に有する構成(現像装置)を例示したが、前述した通り、現像ローラを別に設けた現像剤収納ユニットに対しても本発明は有効である。
また、前述した実施形態では、感光体ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画像形成装置、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画像形成装置であっても良い。
また、前述した実施例では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
A …プロセスカートリッジ
B …画像形成装置
S …シート
T …現像剤
11 …感光体ドラム
15 …現像ブレード
17 …第一の枠体
18 …第二の枠体
18a …固定部
19 …封止部材
19b …被係合部
20 …開封部材
22a …第一の接合部
22b …第二の接合部
22c …短手接合部
23 …現像剤供給ローラ
24 …クリーナーユニット
25 …現像収納ユニット
34 …現像剤収納部材
34a …成形部
34b …通気部
34c …外周部
34g …被固定部
34g1 …被固定面
34h …稜線
34h1,34h2 …曲面
34j1 …始点
34j2 …終点
34s1 …直線部
34v …排出面
35 …排出部
35a …開口部
35b …連結部
38 …現像装置
39 …枠体

Claims (8)

  1. 現像剤を収納する現像剤収納ユニットであって、
    前記現像剤を排出するための排出部を有し、前記現像剤を収納する現像剤収納容器と、
    前記排出部を封止する接合部を有する封止部材と、
    前記封止部材を前記現像剤収納容器から引き剥がして前記排出部を開封する開封部材と、
    前記現像剤収納容器を固定するための固定部を有し、前記現像剤収納容器を収納する枠体と、
    を備え、
    前記現像剤収納容器は、前記排出部が設けられた排出面と、前記排出面と所定の角度をもって連なり、前記固定部に固定される被固定部が設けられた被固定面と、を有し、
    前記封止部材は、前記開封部材により前記現像剤収納容器から引き剥がされるときに、前記接合部のうち、前記排出部を介して引き剥がし方向下流側の第二の接合部を前記排出面に設けたのに対し、上流側の第一の接合部を前記被固定面に設けたことを特徴とする現像剤収納ユニット。
  2. 現像剤を収納する現像剤収納ユニットであって、
    前記現像剤を排出するための排出部を有し、前記現像剤を収納する現像剤収納容器と、
    前記排出部を囲うように配置された線状の接合部により前記現像剤収納容器に取り付けられ、前記排出部を封止する封止部材と、
    前記封止部材を前記現像剤収納容器から引き剥がして前記排出部を開封する開封部材と、
    前記現像剤収納容器を固定するための固定部を有し、前記現像剤収納容器を収納する枠体と、
    を備え、
    前記現像剤収納容器は、前記排出部が設けられた排出面と、前記排出面と所定の角度をもって連なり、前記固定部に固定される被固定部が設けられた被固定面と、を有し、
    前記封止部材は、前記開封部材により前記現像剤収納容器から引き剥がされるときに、前記接合部のうち、前記排出部を介して引き剥がし方向下流側の第二の接合部を前記排出面に設けたのに対し、上流側の第一の接合部を前記被固定面に設けたことを特徴とする現像剤収納ユニット。
  3. 前記現像剤収納容器は可撓性容器であり、前記被固定面と前記排出面とが交差する稜線が曲面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像剤収納ユニット。
  4. 前記引き剥がし方向上流側の第一の接合部と下流側の第二の接合部とを繋ぐ接合部が、前記被固定面と前記排出面とが交差する稜線をまたぐ部分には、前記稜線に設けた曲面より曲率半径の大きい曲面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の現像剤収納ユニット。
  5. 前記封止部材は、前記排出部を囲うように配置された線状の接合部により前記現像剤収納容器に取り付けられ、前記排出部を封止することを特徴とする請求項1に記載の現像剤収納ユニット。
  6. 像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像剤担持体と、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された現像剤収納ユニットと、を備えることを特徴とする現像装置。
  7. 像担持体と、前記像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像剤担持体と、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された現像剤収納ユニットと、を備えることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 記録媒体を搬送する搬送手段と、像担持体と、前記像担持体に形成された潜像を現像剤を用いて現像するための現像剤担持体と、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された現像剤収納ユニットと、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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