JP2014140138A - テーマ色の割当割合を調整可能な色変換処理プログラム、装置及び方法 - Google Patents

テーマ色の割当割合を調整可能な色変換処理プログラム、装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の色テーマに含まれる各色の割当割合を制御し、この色テーマに対応した色合いを変換先の画像において実現することができる色変換処理プログラムを提供する。
【解決手段】本色変換処理プログラムは、色テーマの各テーマ色について、入力画像の画素値をテーマ色に変換する際のコストを、対応画素に付与したコストマップを生成するコストマップ生成手段と、コストマップのコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップでの加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、最小コスト画素割合として算出する最小コスト画素割合算出手段と、最小コスト画素割合が所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)≦(Ci+Hi)となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、入力画像の画素に割り当てる割当制御手段として機能する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像の色を変換する色変換処理技術に関する。
近年、携帯端末に内蔵されたカメラやデジタル撮影装置を使用して、誰でも簡単に静止画像や動画像といった画像を撮影することができる。撮影された画像は、他人に公開・提供されたり、さらにはウェブ(Web)上で共有されたりすることも多い。しかしながら、一般に、ユーザによって撮影された画像は、ユーザの伝えたいと感じた内容を必ずしも表現できてはいない。このため、携帯端末の多くのカメラアプリケーションや画像共有ウェブサイトでは、画像を見る者の主観的印象を変化させるような画像処理効果を施すための機能が用意されている。このような機能を用い、ユーザの伝えたいと感じた内容を画像上に表現するべく、この画像に変換処理を施す機会が増えている。
特に、画像の色は画像を見る者の主観的印象に非常に大きな影響を与えるため、ユーザは、画像の色を所望の形に変換することによって、伝えたいと感じた内容をより適切に画像上に表現することができる。従来、このような色の変換処理を実施するため、画像の色情報をユーザの所望する色情報に変換する装置が種々開発されている。
例えば、特許文献1には、画像の色合いを所望の色合いに変換する技術が開示されている。この技術では、色変換対象画像における色ヒストグラム等の特徴量を、所望の色合いを有するとされた画像における同種の特徴量に近づけることによって色変換を実現する。画像の色ヒストグラムのうち出現頻度が予め定められた閾値以上のビンを特徴量とした場合には、これを、所望の色合いを有するとされた画像のヒストグラムのうちで最も近いビンの平均色に置き換えている。
また、非特許文献1には、画像全体の色を、ユーザの所望する色テーマに基づいて変換する技術が開示されている。この技術では、ユーザによって選択された、複数の色情報のセットである色テーマに基づいて、画像の色情報が変換される。色変換は各分割領域の平均色を変換することで実現される。この際、分割領域の平均色がなるべく変化せず、分割領域のテクスチャに対して適切な色が使用され、さらに、画像全体に出現する色の印象が色テーマの印象とできるだけ近くなるように色変換が実行される。この印象の近さは、色と印象とを結びつける色−印象空間におけるユークリッド距離によって測られる。即ち、色テーマの全色を色−印象空間へ投影した際の印象の平均値と、画像の全画素の色を色−印象空間へ投影した際の印象の平均値とのユークリッド距離によって印象の近さを測っている。
特開2007−274205号公報
Baoyuan Wang, Yizhou Yu, Tien-Tsin Wong, Chun Chen, Ying-Qing Xu,"Data-driven image color theme enhancement", ACM Trans. on Graphics(TOG), vol. 29, Issue 6, 146ページ, 2010年
画像全体の色をユーザの所望する色テーマに基づいて変換する場合、ユーザが1つの色テーマを選択している以上、ユーザの所望する色合いは、この色テーマに含まれる色の全てを反映することによって実現される。しかしながら、上述したような従来技術を用いても、変換先の画像全体において使用される色の割合を制御することは困難である。
例えば、特許文献1の技術では、色変換対象画像のヒストグラムのうち、高頻度で出現する色のビンがそれぞれ変換されるので、所望の色合いとして与えられた画像の色が、全て反映される保証がない。従って、所望の色合いとして与えられた複数の色のうち、いずれか1つの色を強く反映させた色変換が行われる可能性がある。この場合、所望の色合いとして与えられた色のうち、色変換で適用された色以外の色は反映されないため、ユーザが望んだ色合いに変換されたとは言い難い。
一方、非特許文献1の技術では、色変換対象となっている各色がどの色へ変換されることが望ましいかという局所的な制約だけでなく、画像全体に出現した色が全体として色テーマの印象へ近づくようにという大域的な制約が設定されている。しかしながら、この大域的な制約は、単に、色−印象空間に各色を投影した際の印象の平均値に基づいて設定されたものであり、色テーマの各色が全て反映されることを何ら保証するものではない。
そこで、本発明は、所定の色テーマに含まれる各色の割当割合を制御し、この色テーマに対応した色合いを変換先の画像において実現することができる色変換処理プログラム、装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する装置に搭載されたコンピュータを機能させる色変換処理プログラムであって、
色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ生成手段と、
コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する最小コスト画素割合算出手段と、
コストマップの各々について、最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、入力画像の対応する画素に対して割り当てる割当制御手段と
してコンピュータを機能させる色変換処理プログラムが提供される。
この色変換処理プログラムの一実施形態として、本色変換処理プログラムは、生成されたテーマ色毎のコストマップのコストを所定数kの階調にクラスタリングして、k階調化されたテーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ階調化手段としてコンピュータを更に機能させ、最小コスト画素割合算出手段は、k階調化したテーマ色毎のコストマップを用いて最小コスト画素割合を算出することも好ましい。
また、本発明による色変換処理プログラムの他の実施形態として、割当制御手段は、(α)最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させても、対応する最小コスト画素割合Gが所定の割合幅Δr内に収まるような加算パラメータの値Htを決定することも好ましい。または、(α’)コストマップの各々についての最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ値Htを所定のパラメータ幅Δd内で変動させた際の最小コスト画素割合Gの変動幅が最小となるような加算パラメータの値Htを決定することも好ましい。
さらに、本発明による色変換処理プログラムの他の実施形態として、コストマップ生成手段は、色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、入力画像の各画素に対応する対応画素毎にコストを付与し、さらに、対応画素毎に付与されたコストに対し、色的カーネル及び空間的カーネルを用いたバイラテラルフィルタリング(bilateral filtering)処理を実施して、テーマ色毎のコストマップを生成することも好ましい。
また、本発明による色変換処理プログラムによれば、本色変換処理プログラムは、入力画像の画素毎に、色空間において当該画素の画素値と、当該画素に割り当てられた理想変換先としてのテーマ色の値との間に位置する変換先画素値を決定する変換色決定手段としてコンピュータを更に機能させることも好ましい。
ここで、この変換色決定手段は、大きい値であるほど変換先画素値が理想変換先としてのテーマ色に近い位置になることを示す変換パラメータβであって、入力画像の各画素について、当該画素の画素値を理想変換先としてのテーマ色に変換する際のコストが大きくなるにつれてゼロに近づき、このコストが所定値θ以上のときにゼロとなる変換パラメータβを決定することも好ましい。
また、本発明による色変換処理プログラムによれば、コストマップ生成手段は、入力画像の各画素の画素値を色テーマのテーマ色に変換する際のコストを、入力画像の当該画素の画素値と色テーマのテーマ色との色距離に基づいて決定することも好ましい。また、割当制御手段は、所定の割当割合範囲を、各テーマ色について予め設定された割当割合の下限値λtに基づいて決定することも好ましい。
さらに、本発明による色変換処理プログラムの一実施形態として、割当制御手段は、色テーマに含まれるテーマ色の数をn個とし、各コストマップの加算パラメータをhiとし、各コストマップのテーマ色の割当割合をriとして、色割当関数Ψ(h1,h2,・・・,hn)=(r1,r2,・・・,rn)を決定し、色割当関数と、算出された最小コスト画素割合Gと、予め設定された割当割合の下限値λ(ri≧λ)とを用いて値Htを算出することも好ましい。
本発明によれば、さらに、所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する色変換処理処置であって、
色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ生成手段と、
コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する最小コスト画素割合算出手段と、
コストマップの各々について、最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、前記入力画像の対応する画素に対して割り当てる割当制御手段と
を有する色変換処理装置が提供される。
本発明によれば、さらにまた、所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する色変換処理方法であって、
色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成する第1のステップと、
コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する第2のステップと、
コストマップの各々について、当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、前記入力画像の対応する画素に対して割り当てる第3のステップと
を有する色変換処理方法が提供される。
本発明の色変換処理プログラム、装置及び方法によれば、所定の色テーマに含まれる各色の割当割合を制御し、この色テーマに対応した色合いを変換先の画像において実現することができる。
本発明による色変換処理方法の一実施形態を概略的に示す説明図である。 各テーマ色の割当割合の制御及びテーマ色の適切な領域分割について説明するための画像例である。 本発明による色変換処理装置の一実施形態における機能構成図である。 第1のコストマップを平滑化処理して第2のコストマップを生成する一実施形態を示すグラフである。 第2のコストマップを階調化して第3のコストマップを生成する一実施形態を示すグラフである。 累積分布Gtを算出する一実施形態を示すグラフ及び概略図である。 出力画像の画素値である変換先画素値を決定する一実施形態を示す概略図である。 入力画像の画素値と、理想変換先としてのテーマ色とのブレンドの効果を示す画像例である。
以下では、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明による色変換処理方法の一実施形態を概略的に示す説明図である。
図1によれば、最初に、色変換処理を行う対象である入力画像が、ユーザによる指示操作によって、又は処理装置への入力によって、指定・選定される。複数の画像が画像記憶部に保存されていて、ユーザの指示操作によって所望の画像が入力画像として指定されてもよい。ここで、入力画像には、写真ファイル等の静止画像、及びビデオファイル等の動画像が含まれる。
また、ユーザの所望する色合いを実現するために、色変換の基準として、複数の色(テーマ色)のセットである「色テーマ」が、ユーザによる指示操作によって指定される。複数の「色テーマ」が色テーマ記憶部に保存されていて、ユーザの指示操作によって所望の「色テーマ」が指定されてもよい。この「色テーマ」に基づき入力画像の色を変換することによって、色変換された出力画像が生成される。
ここで、「色テーマ」は、色のセットを直接指定するものだけではなく、他の画像や、「ロマンチック」等のキーワードであってもよい。この場合、「色テーマ」は、これらの画像で使用されている色のセット、又はキーワードに予め関連付けられた色のセットを間接的に指定するものとなる。
図1に示した実施形態によれば、最初に、入力画像及び「色テーマ」から、第1のコストマップが生成される。第1のコストマップは、「色テーマ」に含まれる色1、色2、・・・といった複数の色(テーマ色)の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際の変換コストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与したマップである。ここで、変換コストは、入力画像の画素の画素値と色テーマのテーマ色との色空間における色距離として又は当該色距離に基づいて決定されてもよい。このような第1のコストマップは、テーマ色毎に(テーマ色の数nだけ)生成される。図1では、色1に対する第1のコストマップC1 f及び色2に対する第1のコストマップC2 fが明示されている。
次いで、本実施形態では、第1のコストマップの対応画素毎に付与された変換コストに対し、バイラテラルフィルタリング(bilateral filtering)等の平滑化処理を実施して、第2のコストマップを生成する。第2のコストマップでは、この平滑化処理により、(イ)ノイズが除去され、(ロ)隣接画素が同様の色に変換される。ここで、平滑化処理としてバイラテラルフィルタリング処理を実施することによって、さらに、(ハ)変換コストの変わる境目、即ちエッジ、をぼかさずに保存しつつ、平滑化を実現することができる。このような第2のコストマップも、テーマ色毎に生成される。図1では、色1に対する第2のコストマップC1 '及び色2に対する第2のコストマップC2 'が明示されている。
さらに、本実施形態では、第2のコストマップの変換コストを所定数kの階調にクラスタリングして、k階調化されたテーマ色毎の第3のコストマップ(C1 ''及びC2 '')を生成する。変換コストを階調化することによって、後に実行されるテーマ色の割り当ての際、各テーマ色の割当割合を安定的に制御し、且つ画像内の1つの領域に同様の色を割り当て易くすることができる。
同じく図1によれば、次いで、
(a)1つの第3のコストマップにおける対応画素に付与された変換コストCt ''に加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct ''+ht)と、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCi ''に加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci ''+hi)とを算出し、さらに、
(b)加算コスト(Ct ''+ht)が、加算コスト(Ci ''+hi)以下(Ct ''+ht≦Ci ''+hi)となる変換コストCt ''を有する対応画素の割合を、加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合(「累積分布」)Gt(ht)として算出する。
さらに、次いで、
(c)第3のコストマップの各々について、「累積分布」Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、さらに、
(d)加算コスト(Ct ''+Ht)が加算コスト(Ci ''+Hi)以下となるコストCt ''を有するコストマップのテーマ色を、入力画像の対応する画素に対して割り当てる。
ここで、上記(c)において、
(c')「累積分布」Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させても、対応する「累積分布」Gt(ht)が所定の割合幅Δr内に収まるような加算パラメータの値Htを決定することも好ましく、または、
(C'')「累積分布」Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させた際の「累積分布」Gt(ht)の変動幅が最小となるような値Htを決定することも好ましい。
このように、値Htを決定することによって、
(α)各テーマ色の割当割合を安定的に制御し、且つ
(β)画像内の1つの領域(1つのオブジェクト)に同様の色を割り当て易くする
ことができる。
次いで、入力画像の画素毎に、色空間において、当該画素の画素値と、当該画素に割り当てられた理想変換先としてのテーマ色の値との間に位置する変換先画素値を決定する。最後に、入力画像の画素毎に、当該画素の画素値を、決定された変換先画素値に変換して、出力画像を生成する。
このように、本実施形態によれば、「累積分布」Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような値Htを決定するので、所定の色テーマに含まれる各テーマ色の割当割合を制御することが可能となる。その結果、この色テーマを指定することによってユーザが所望した色合いを、変換先の画像において実現することができる。
さらに、上記(c')及び(c'')を満たすように値Htを決定することによって、画像内の1つの領域(例えば海の領域)に同様の色(例えば青系統の色)を割り当て易くすることが可能となる。即ち、色の領域分割を適切に行うことができる。その結果、画像内の各領域(オブジェクト)について自然な着色・輪郭を実現することができるのである。
図2は、各テーマ色の割当割合の制御及びテーマ色の適切な領域分割について説明するための画像例である。
図2(A)の例では、色変換の効果を容易に確認することができるように、「色テーマ」の有するテーマ色は、色1及び色2の2つ(n=2)となっている。この「色テーマ」に基づき、図2(A)に示した入力画像を、図1に示した実施形態によって色変換処理することによって生成された出力画像を、図2(B)に示す。図2(B)の出力画像では、(α)各テーマ色の割当割合が適切であり、即ち、色1及び色2がそれぞれ十分に割り当てられており、
(β)テーマ色の領域分割も適切である、即ち、画像内における領域(オブジェクト)が概ね同様の色で占められている(割り当てられた色による領域分割が適切な箇所で行われている)。
これに対し、各テーマ色の割当割合の制御を行うことのできない従来技術では、例えば、図2(C)に示した出力画像が生成される。この出力画像では、色1の割当割合が極端に高く、全体の色合いが色1に偏っており、色の割当割合が不適切である。その結果、「色テーマ」を指定することによってユーザが所望した色合いを、実現することができていない。さらに、図2(D)に示した出力画像では、テーマ色の領域分割が不適切である。その結果、画像内の各オブジェクト(領域)について、自然な着色・輪郭を実現することができていない。
このように、「色テーマ」を指定した色変換処理においては、(α)テーマ色の割当割合の制御、及び(β)テーマ色の領域分割の適切さ、といった2つの制約条件が、非常に重要となることが理解される。
図3は、本発明による色変換処理装置の一実施形態における機能構成図である。
図3に示した色変換処理装置1は、図1に示した実施形態の色変換処理を実施可能な装置であり、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ等の情報機器とすることができる。色変換処理装置1は、入力部100と、出力部101と、表示・操作部102と、色テーマ記憶部103と、プロセッサ・メモリとを備えている。ここで、プロセッサ・メモリは、プログラムを実行することによってその機能を実現させる。
色変換処理装置1は、入力部100を介して入力した入力画像を、色テーマに基づいて色変換処理し、出力部101から色変換後の出力画像を出力する。ここで、色テーマも、入力部100を介して入力し、色テーマ記憶部103に蓄積することができる。また、出力部101は、色適用部17から出力された出力画像を、外部の表示手段、印刷手段、記録手段、又は通信手段等に出力・送信するインタフェースである。
色テーマ記憶部103は、入力部100から入力した、又は別ルートから入手した複数の色テーマを記憶する。色テーマ記憶部103は、ユーザによる表示・操作部102に対する指定操作によって指定された色テーマを、色テーマ・割当割合設定部11に出力してもよい。表示・操作部102は、例えば、ディスプレイ及びキーボード、又はタッチパネル・ディスプレイとすることができる。
プロセッサ・メモリは、機能構成部として、色テーマ・割当割合設定部11と、コストマップ生成部12と、コストマップ階調化部13と、最小コスト画素割合算出部14と、割当制御部15と、変換色決定部16と、色適用部17とを有している。
色テーマ・割当割合設定部11は、色テーマ記憶部103に記憶された色テーマを、ユーザに提示すべく表示・操作部102に表示させる。また、ユーザによる表示・操作部102に対する指定操作によって指定された
(a)所望の色テーマの情報、及び
(b)色テーマに含まれる各テーマ色に対する所望の割当割合(の下限値)の情報
を入力する。ここで、割当割合の下限値は、例えば「全てのテーマ色が3割以上含まれている」という制約として与えられてもよい。色テーマ・割当割合設定部11は、次いで、これらの情報を、コストマップ生成部12及び割当制御部15に出力する。
コストマップ生成部12は、コスト算出部120と、平滑化部121とを有する。コスト算出部120は、色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際の変換コストを算出する。ここで、変換コストは、入力画像の画素の画素値と色テーマのテーマ色との色空間における色距離として又は当該色距離に基づいて決定されてもよい。コスト算出部120は、次いで、この変換コストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した(テーマ色毎の)第1のコストマップを生成する。
平滑化部121は、(テーマ色毎の)第1のコストマップにおいて、対応画素毎に付与された変換コストに対し、色的カーネル及び空間的カーネルを用いたバイラテラルフィルタリング処理を実施して、(テーマ色毎の)第2のコストマップを生成する。
コストマップ階調化部13は、生成された(テーマ色毎の)第2のコストマップの変換コストを所定数kの階調にクラスタリングして、k階調化された(テーマ色毎の)第3のコストマップを生成する。これにより、テーマ色の数をnとして、n個の第3のコストマップが生成され、最小コスト画素割合算出部14に出力される。
最小コスト画素割合算出部14は、第3のコストマップの対応画素に付与された変換コストCt ''に加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct ''+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCi ''に加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci ''+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、加算パラメータhtの関数となる累積分布(最小コスト画素割合)Gt(ht)として算出する。
割当制御部15は、加算パラメータ決定部150と、テーマ色割当部151とを有する。加算パラメータ決定部150は、第3のコストマップの各々について、累積分布Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhの値Htを決定する。ここで、所定の割当割合範囲は、各テーマ色について予め設定された割当割合の下限値λtに基づいて決定されることも好ましい。
また、加算パラメータ決定部150は、後に図8を用いて説明するように、色テーマに含まれるテーマ色の数をn個とし、各コストマップの加算パラメータをhiとし、各コストマップのテーマ色の割当割合をriとして、色割当関数Ψ(h1,h2,・・・,hn)=(r1,r2,・・・,rn)を決定し、決定された色割当関数と、算出された累積分布Gt(ht)と、予め設定された割当割合の下限値λ(ri≧λ)とを用いて値Htを算出することも好ましい。
さらに、加算パラメータ決定部150は、(α)累積分布Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ(β)当該値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させても、対応する累積分布Gt(ht)が所定の割合幅Δr内に収まる値Htを決定することも好ましい。または、(α’)累積分布Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ(β')当該値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させた際の累積分布Gt(ht)の変動幅が最小となるような加算パラメータhの値Htを決定することも好ましい。
テーマ色割当部151は、加算コスト(Ct ''+Ht)が加算コスト(Ci ''+Hi)以下となるコストCt ''を有するコストマップのテーマ色を、入力画像の対応する画素に対して割り当てる。
変換色決定部16は、入力画像の画素毎に、色空間において当該画素の画素値と、当該画素に割り当てられた理想変換先としてのテーマ色の値との間に位置する変換先画素値を決定する。この際、変換色決定部16は、大きい値であるほど変換先画素値が理想変換先としてのテーマ色に近い位置になることを示す変換パラメータβであって、入力画像の各画素について、当該画素の画素値を理想変換先としてのテーマ色に変換する際の変換コストが大きくなるにつれてゼロに近づき、この変換コストが所定値θ以上のときにゼロとなる変換パラメータβを決定することも好ましい。
色適用部17は、入力画像の各画素の画素値を、変換色決定部16で決定された変換先画素値に変換する。
[変換コスト算出・エッジ保存平滑化処理]
図4は、第1のコストマップを平滑化処理して第2のコストマップを生成する一実施形態を示すグラフである。
尚、以後説明する実施形態では、入力画像及び色テーマの色情報は、均等色空間であるL空間を用いて表現される。また、色変換は、L空間(CIE色空間)における座標(a,b)を変換することで実現される。但し、比較可能な色空間であれば、当然に、RGB色空間等の他の色空間を用いて色情報を表現してもよい。
図4(A)に、第1のコストマップの3次元グラフを示す。このグラフでは、第1のコストマップの対応画素に対応する2次元の位置(x,y)における変換コストを、3番目の軸(z軸)に沿った量で表している。
第1のコストマップは、「色テーマ」に含まれる複数のテーマ色(色1、色2、・・・)の各々について、入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際の変換コストを、入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与したマップである。ここで、変換コストCは、入力画像の画素位置(x,y)における色情報(a,b)と、テーマ色の色情報(at ,bt )とのL空間におけるユークリッド距離(色距離)として、
(1) C=((a−at +(b−bt 0.5
のように表されてもよい。
図4(B)に、第2のコストマップの3次元グラフを示す。この第2のコストマップは、第1のコストマップ(図4(A))の対応画素毎に付与された変換コストに対し、バイラテラルフィルタリング処理を実施したものである。第2のコストマップでは、この処理の平滑化作用(隣接画素同士に同じような変換コストを持たせる作用)によって、
(イ)ノイズが除去され、(ロ)隣接画素が同様の色に変換される。
さらに、バイラテラルフィルタリング処理特有の作用(色距離だけではなく輝度の差も考慮し、輝度変化の大きいところは重みを小さくする作用)によって、
(ハ)変換コストの変わる境目(エッジ)をぼかさずに保存しつつ、平滑化を実現する
ことができる。
ここで、ガウシアンフィルタリングのような平滑化処理を用いたとすると、変換コストが変わる境目、即ち色が変わる境目も平滑化されてしまい、結果的に色変換後の領域(オブジェクト)の輪郭がぼけてしまう。従って、バイラテラルフィルタリング処理のようなエッジを保存しながら平滑化を行う手法を用いることが好ましい。尚、図4(B)の第2のコストマップは、図4(A)の第1のコストマップに対し、バイラテラルフィルタリング処理を複数回実施することによって生成されている。
具体的に、第1のコストマップの対応画素位置(x,y)の色情報(a,b)をf(x,y)とすると、バイラテラルフィルタリング処理を実施した際の色情報g(x,y)は、
と表される。
ここで、wは、図4(C)に示すように、フィルタカーネルの半径である。またweightは、画素p(x,y)との空間距離及び色距離から定義される重みを表す。この重みは空間距離及び色距離が近いほど大きい値となる。従って、空間距離及び色距離のより近い隣接画素の色情報が、処理後の色情報により大きく影響する。weightは、次式で定義される。
ここで、σs 及びσc は、それぞれ空間的及び色的正規分布における分散を表す。また、dists及びdistcは、それぞれ画素p(x,y)と画素p(x+i,y+j)との空間距離及び色距離を表す。本実施形態では、dists=(i+j0.5であり、distc=((f(x,y))+(f(x+i,y+j))0.5となる。また、式(3)において、最初のexp項は、空間的カーネル(Spatial Kernel)を表し、次のexp項は、色(トーン)的カーネル(Tonal Kernel)を表す。
[階調化処理]
図5は、第2のコストマップを階調化して第3のコストマップを生成する一実施形態を示すグラフである。
図5(A1)及び(A2)にそれぞれ、色1についての第2のコストマップC1 'の3次元グラフ、及び第2のコストマップC1 'を階調化処理して生成した第3のコストマップC1 ''の3次元グラフを示す。この階調化処理では、第2のコストマップC1 'の変換コストを所定数kの階調にクラスタリングして、k階調化された第3のコストマップC1 ''を生成する。変換コストを階調化することによって、後に実行されるテーマ色の割り当ての際、各テーマ色の割当割合を安定的に制御し、且つ画像内の1つの領域に同様の色を割り当て易くする。
具体的に、階調化処理においては、コストマップの変換コスト値を、k−means法を用いてクラスタリングし、各クラスタの代表値で置き換えることによって、k個の値へ階調化してもよい。このk−means法のアルゴリズムは下記の通りである。
(ステップ1):k個のクラスタの中心をランダムに設定する。
(ステップ2):それぞれの個体を最も近い中心に割り当てる。
(ステップ3):クラスタ毎に中心を計算し直す。
ステップ3で、すべてのクラスタ中心が変化しなければ終了し、それ以外の場合、ステップ2に戻って処理を継続する。
図5(B1)及び(B2)にそれぞれ、色2についての第2のコストマップC2 'の3次元グラフ、及び第2のコストマップC2 'を階調化処理して生成した第3のコストマップC2 ''の3次元グラフを示す。このように、階調化された第3のコストマップは、テーマ色の数nだけ生成される。
[累積分布Gt生成]
図6は、累積分布Gtを算出する一実施形態を示すグラフ及び概略図である。
ここで、テーマ色の割り当て方法について説明する。入力画像の各画素に割り当てるテーマ色を決定する際、最も単純な方法として、例えば、色テーマの各テーマ色に対応するコストマップを参照し、各画素について、最も変換コストの低いテーマ色を割り当てることが考えられる。即ち、色テーマに含まれるテーマ色がn個あった場合に、入力画像の画素位置(x,y)に色tが割り当てられるのは、i≠tである全てのi∈{1,2,・・・,n}に対して、
(4) Ct ''(x,y)≦Ci ''(x,y)
となる場合である。ここで、Ct ''(x,y)及びCi ''(x,y)は、それぞれ色t及び色iに対応する第3のコストマップの対応画素位置(x,y)における変換コスト値である。例えば、テーマ色が2つ(n=2)である場合は、C1 ''(x,y)≦C2 ''(x,y)の場合に色1が適用され、それ以外の場合に色2が適用される。
しかしながら、このようにして算出された割合が、図2を用いて説明した重要な2つの制約、即ち、
制約(α):各テーマ色の割当割合を適切にする(各テーマ色を十分に割り当てる)、及び
制約(β):テーマ色の領域分割を適切にする(割り当てられた色による領域分割が適切な箇所で行われるようにする)
を満たす保証はない。そこで、加算パラメータhを用い、各コストマップの変換コストに下駄を履かせて(コスト値hを追加(加算)して)、
(5) Ct ''(x,y)+ht≦Ci ''(x,y)+hi
の場合に、色tが割り当てられるとする。
ここで、図6(A)に示すように、各コストマップについての加算パラメータをh1,h2,・・・,hnとし、htのみを変数とした場合に、i≠tである全てのi∈{1,2,・・・,n}において、式(5)を満たす変換コストCt ''を有する対応画素の数の全画素数に対する割合rtを、累積分布Gt(ht)、即ち、
(6) rt=Gt(ht
とする。この累積分布Gt(ht)が制約(α)及び制約(β)を満たすことになる適切な加算パラメータhtの値Htを決定することで、適切な色の割り当て制御を実現する。
例えば、テーマ色が2つ(n=2)である場合、C1 ''(x,y)+h1≦C2 ''(x,y)+h2、即ち、
(7) 、C1 ''(x,y)−C2 ''(x,y)≦h2−h1
の場合に、色1が割り当てられる。
ここで、C1 ''(x,y)−C2 ''(x,y)、即ち、コスト差は、図6(B)に示すコスト差マップ(C1 ''−C2 '')のグラフで表現される。このグラフの縦軸は、hS=h2−h1である。さらに、色1が割り当てられる割当割合r1を示す累積分布Gt(hs)は、図6(C)に示すようになる。この累積分布Gt(hs)は、条件式(7)を満たす画素の数を全画素数で割ったものに相当する。
[テーマ色割り当て]
次いで、累積分布Gt(hs)が上記制約(α)及び制約(β)を満たすことになるような加算パラメータhtの値Htを決定する。
<制約(α)>
最初に、制約(α)を定式化する。色テーマのうちの1つのテーマ色tが画像全体に割り当てられる(反映される)割合の下限値が、ユーザ又はシステム設計者等によって予め設定される。この値をλt∈[0,1]とする。指定された色テーマに含まれるテーマ色がn個である場合、λ1+λ2+・・・+λn≦1である。ここで、累積分布Gt(ht)において、全てのテーマ色のうちでテーマ色tが割り当てられる割合(割当割合)をrtとすると、
(8) rt=Gt(Ht)≧λt
となるn個の値Htを決定することによって、テーマ色毎の割当割合r1,r2,・・・,rnを実現することができる。
例えば、テーマ色が2つ(n=2)であって、λ1=λ2=0.3と設定されたとする。この際、色1及び色2の割当割合をそれぞれr1及びr2とすると、r1=G1(H1)≧λ1及びr2=G2(H2)≧λ2を満たす値H1及びH2を決定することによって、0.3≦r1,r2≦0.7との条件を満たす色1及び色2の割当割合r1及びr2が実現する。
<制約(β)>
次に、制約(β)を定式化する。着色の自然さを保つために、一つの領域(オブジェクト)にできるだけ同じ色が適用される必要がある。そのための理想的な状態は、同じ領域内の画素に同じ変換コストが付加されていることである。このような制約(β)を満たすために、(第2の)コストマップが階調化される。これにより、平滑化された後においても同じ領域内で尚異なっていた変換コスト値の差が吸収され、同じ領域内で同じ変換コストを持たせることが可能となる。
この階調化(第3のコストマップ作成)を実施することによって、制約(β)を定式化することができる。比較例として、図6(D)に、図1に示した実施形態において、テーマ色が色1及び色2の2つである(n=2)場合における、階調化される前の第2のコストマップを用いて生成した累積分布を示す。この累積分布では、値(割当割合)が滑らかに遷移している。この場合、色の領域分割を適切に実施できる値Htを如何に選択すればよいか、の情報が得られない。
これに対し、階調化された第3のコストマップを用いて生成した累積分布Gtでは、図6(B)に示すように、値(割当割合)が段階的に遷移する。ここで、加算パラメータh(hs)を多少変動させても(パラメータ幅Δh内で変動させても)、累積分布Gtが大きく変わらない(所定の割合幅Δr内に収まる)箇所は、値(割当割合)が安定している箇所であり、領域分割が成功している可能性が高い。即ち、このような箇所が、加算パラメータの適切な値Htの候補となる。
従って、
(β)加算パラメータhtを所定のパラメータ幅Δh内で変動させても、対応する累積分布Gtが所定の割合幅Δr内に収まるような値Htを決定することも好ましく、または、
(β’)加算パラメータhtを所定のパラメータ幅Δh内で変動させた際の累積分布Gtの変動幅が最小となるような値Htを決定する(例えば、|Gt(ht)−Gt(ht+Δh)|を最小にするht値を値Htとする)ことも好ましい。
<テーマ色の割り当て>
次に、以上のように定式化された制約(α)及び制約(β)を満たす加算パラメータHtを決定し、i≠tである全てのi∈{1,2,・・・,n}に対してCt ''(x,y)+ht≦Ci ''(x,y)+hiとなる変換コストCt ''を有するコストマップのテーマ色tを、入力画像の対応する画素に対して割り当てる。
以下、具体的なテーマ色の割り当て方法について説明する。最初に、色テーマに含まれるテーマ色をn個として、テーマ色を割り当てる際の各テーマ色の割当割合を、加算パラメータh1,h2,・・・,hnの関数として示す色割当関数、即ち、
(9) Ψ(h1,h2,・・・,hn)=(r1,r2,・・・,rn
を求める。色割当関数Ψは、以下のように算出される。
(ステップ1)t=1とする。
(ステップ2)まだ色が割り当てられていない画素位置(x,y)について、i≠tである全てのi∈{1,2,・・・,n}に対して、Ct ''(x,y)+ht≦Ci ''(x,y)+hiであれば色tを割り当て、当該画素の割合rtを算出する。
(ステップ3)t=t+1とする。
(ステップ4)t<nであるか否かを判定する。ここで、t<nであれば、ステップ2に戻る。一方、t≧nであれば、まだ割り当てられていない画素に色nを割り当て、終了とする。
以上のステップを、とり得る全ての(h1,h2,・・・,hn)の組について実施することによって、(h1,h2,・・・,hn)の関数としての割当割合(r1,r2,・・・,rn)=Ψ(h1,h2,・・・,hn)が決定される。次に、この決定された色割当関数Ψを用いた具体的なテーマ色の割り当ては、以下のように実行される。
(ステップ1)u=1とし、(h1,h2,・・・,hn)=(0,0,・・・,0)とする。
(ステップ2)累積分布Gu(hu)を算出する。
(ステップ3)λu≦Gt(h)≦1−Σνλν(Σνはνについての1からnまで(但しν≠u)の総和)を満たすGt(h)について、
(10) hu=arghmin|Gu(h)−Gu(h+Δh)|
を算出する。ここで、argminは、argument of the minimumであり、関数値(|Gu(h)−Gu(h+Δh)|)が最小となるような定義域(h)の元の集合である。
(ステップ4)色割当関数Ψ(h1,h2,・・・,hn)を用いて、(r1,r2,・・・,rn)を算出する。
(ステップ5)全てのv∈{h1,h2,・・・,hn}に関して、算出されたrνがλν≦rνを満たしているか否かを判定する。ここで、満たしているとの判定がなされた際、決定された{h1,h2,・・・,hn}を、値Hi(i=1,2,・・,n)に決定する。一方、満たしていないとの判定がなされた際、u=ν(但しλν>rν)としてステップ2に戻る。
(ステップ6)i≠tである全てのi∈{1,2,・・・,n}に対してCt ''(x,y)+ht≦Ci ''(x,y)+hiとなる変換コストCt ''を有するコストマップのテーマ色tを、入力画像の対応する画素に対して割り当てる。
次に、最終的な変換色の決定を説明する。
[変換色決定]
図7は、出力画像の画素値である変換先画素値を決定する一実施形態を示す概略図である。また、図8は、入力画像の画素値と、理想変換先としてのテーマ色とのブレンドの効果を示す画像例である。
テーマ色の割り当てが終了した後、入力画像の画素毎に、色空間において、当該画素の画素値と、当該画素に割り当てられた理想変換先としてのテーマ色の値との間に位置する変換先画素値を決定する。入力画像の画素位置(x,y)での色(画素値)をf(x,y)とし、指定された色テーマのテーマ色をfT(t)とすると、図7(A)及び(B)に示すように、変換後の色(変換先画素値)f'(x,y)は、次式
(11) f'(x,y)=(1−β)・f(x,y)+β・fT(t)
のように表される。ここで、βは、大きい値であるほど変換先画素値f'(x,y)が理想変換先としてのテーマ色fT(t)に近い位置になることを示す変換パラメータである。
この変換パラメータβは、例えば、
のように設定される。ここで、α、θ1及びθ2は、予め定められたパラメータである。この変換パラメータβは、色f(x,y)をテーマ色fT(t)に変換する際の変換コストCt ''(x,y)が大きくなるにつれ、αからゼロに減少する。
このような変換パラメータβを用いて、入力画像の画素値と理想変換先としてのテーマ色とをブレンドする変換(ブレンド変換)を行うことによって、
(a)画素位置(x,y)における変換コストCt ''(x,y)がθ以下であれば、入力画像の色が所定の変換パラメータαによって変換され、
(b)変換コストCt ''(x,y)がθよりも大きくなるほど、変換先画素値は、入力画像の色に近づき、
(c)変換コストCt ''(x,y)がθ2以上になると、入力画像の色がそのまま変換先画素値に適用される。
これにより、例えば、図8(B)に示す「紫陽花の葉」の画像領域のように、テーマ色への理想変換だけでは若干色の領域分割が不適切になった場合でも、ブレンド変換することによって、図8(C)に示すように、色の領域分割を適切なものとすることが可能となる。その結果、自然な着色を有する変換画像(出力画像)を実現することができる。
最後に、入力画像の画素毎に、当該画素の画素値を、決定された変換先画素値f'(x,y)に変換することによって、出力画像を生成することができる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、コストマップから生成される累積分布(最小コスト画素割合)Gt(ht)が所定の割当割合範囲内となるような(制約(α)を満たすような)加算パラメータの値Htを決定する。その結果、所定の色テーマに含まれる各テーマ色の割当割合を制御することができる。これにより、この色テーマを指定することによってユーザが所望した色合いを、変換先の画像において実現することが可能となる。
さらに、制約(α)だけでなく、制約(β)を満たすように値Htを決定することによって、画像内の1つの領域に同様の色を割り当て易くすることが可能となる。その結果、画像内の各オブジェクト(領域)について自然な着色・輪郭を実現することが可能となるのである。
以上に述べた本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 色変換処理装置
100 入力部
101 出力部
102 表示・操作部
103 色テーマ記憶部
11 色テーマ・割当割合設定部
12 コストマップ生成部
120 コスト算出部
121 平滑化部
13 コストマップ階調化部
14 最小コスト画素割合算出部
15 割当制御部
150 コスト差パラメータ決定部
151 テーマ色割当部
16 変換色決定部
17 色適用部

Claims (12)

  1. 所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する装置に搭載されたコンピュータを機能させる色変換処理プログラムであって、
    前記色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、前記入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、前記入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ生成手段と、
    当該コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、当該加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する最小コスト画素割合算出手段と、
    当該コストマップの各々について、当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、前記入力画像の対応する画素に対して割り当てる割当制御手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする色変換処理プログラム。
  2. 前記色変換処理プログラムは、
    生成された当該テーマ色毎のコストマップのコストを所定数kの階調にクラスタリングして、k階調化されたテーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ階調化手段
    としてコンピュータを更に機能させ、
    前記最小コスト画素割合算出手段は、当該k階調化したテーマ色毎のコストマップを用いて当該最小コスト画素割合Gを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の色変換処理プログラム。
  3. 前記割当制御手段は、当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ当該値Htを所定のパラメータ幅Δh内で変動させても、対応する当該最小コスト画素割合Gが所定の割合幅Δr内に収まるような加算パラメータの値Htを決定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の色変換処理プログラム。
  4. 前記割当制御手段は、当該コストマップの各々についての当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような値Htであって、且つ当該値Htを所定のパラメータ幅Δd内で変動させた際の当該最小コスト画素割合Gの変動幅が最小となるような加算パラメータの値Htを決定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  5. 前記コストマップ生成手段は、前記色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、前記入力画像の各画素に対応する対応画素毎に当該コストを付与し、さらに、対応画素毎に付与された当該コストに対し、色的カーネル及び空間的カーネルを用いたバイラテラルフィルタリング(bilateral filtering)処理を実施して、テーマ色毎のコストマップを生成する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  6. 前記色変換処理プログラムは、
    前記入力画像の画素毎に、色空間において当該画素の画素値と、当該画素に割り当てられた理想変換先としてのテーマ色の値との間に位置する変換先画素値を決定する変換色決定手段
    としてコンピュータを更に機能させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  7. 前記変換色決定手段は、大きい値であるほど当該変換先画素値が理想変換先としてのテーマ色に近い位置になることを示す変換パラメータβであって、前記入力画像の各画素について、当該画素の画素値を当該理想変換先としてのテーマ色に変換する際のコストが大きくなるにつれてゼロに近づき、当該コストが所定値θ以上のときにゼロとなる変換パラメータβを決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載の色変換処理プログラム。
  8. 前記コストマップ生成手段は、前記入力画像の各画素の画素値を前記色テーマの当該テーマ色に変換する際のコストを、前記入力画像の当該画素の画素値と前記色テーマの当該テーマ色との色距離に基づいて決定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  9. 前記割当制御手段は、前記所定の割当割合範囲を、各テーマ色について予め設定された割当割合の下限値λtに基づいて決定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  10. 前記割当制御手段は、前記色テーマに含まれるテーマ色の数をn個とし、各コストマップの加算パラメータをhiとし、各コストマップのテーマ色の割当割合をriとして、色割当関数Ψ(h1,h2,・・・,hn)=(r1,r2,・・・,rn)を決定し、当該色割当関数と、算出された最小コスト画素割合Gと、予め設定された割当割合の下限値λ(ri≧λ)とを用いて値Htを算出する
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の色変換処理プログラム。
  11. 所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する色変換処理処置であって、
    前記色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、前記入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、前記入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成するコストマップ生成手段と、
    当該コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、当該加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する最小コスト画素割合算出手段と、
    当該コストマップの各々について、当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、前記入力画像の対応する画素に対して割り当てる割当制御手段と
    を有することを特徴とする色変換処理装置。
  12. 所定の色テーマに基づいて入力画像の色を変換する色変換処理方法であって、
    前記色テーマに含まれる複数のテーマ色の各々について、前記入力画像の各画素の画素値を当該テーマ色に変換する際のコストを、前記入力画像の各画素に対応する対応画素毎に付与した、テーマ色毎のコストマップを生成する第1のステップと、
    当該コストマップの対応画素に付与されたコストCtに加算パラメータhtを加算した加算コスト(Ct+ht)が、他のコストマップにおける対応する対応画素に付与されたコストCiに加算パラメータhiを加算した加算コスト(Ci+hi)以下となるようなコストCtを有する対応画素の割合を、当該加算パラメータhtの関数となる最小コスト画素割合Gとして算出する第2のステップと、
    当該コストマップの各々について、当該最小コスト画素割合Gが所定の割当割合範囲内となるような加算パラメータhtの値Htを決定し、加算コスト(Ct+Ht)が加算コスト(Ci+Hi)以下となるコストCtを有するコストマップのテーマ色を、前記入力画像の対応する画素に対して割り当てる第3のステップと
    を有することを特徴とする色変換処理方法。
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