JP2014132804A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】津波の波力を受けにくい構造の架台を用いることで、強度の向上が図られたガス絶縁開閉装置を提供すること。
【解決手段】ガス絶縁開閉装置1は、絶縁ガスが密閉充填された圧力容器内に機器本体が収納されたガス絶縁機器3と、ガス絶縁機器3を下方から支持する円筒形状の架台2と、を備える。架台2を円筒形状とすることにより、波力を集中して受ける箇所がなく、波力が受け流される構造となっているので、強度の向上を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】ガス絶縁開閉装置1は、絶縁ガスが密閉充填された圧力容器内に機器本体が収納されたガス絶縁機器3と、ガス絶縁機器3を下方から支持する円筒形状の架台2と、を備える。架台2を円筒形状とすることにより、波力を集中して受ける箇所がなく、波力が受け流される構造となっているので、強度の向上を図ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガス絶縁開閉装置に関する。
ガス絶縁開閉装置は、発変電所等に設けられ、SF6(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスを密閉充填した圧力容器内に遮断器等の機器を配置して構成される。
特許文献1には、遮断器の圧力容器が架台により支持されたガス絶縁開閉装置が記載されている。
しかしながら、沿岸に近い場所に設置されたガス絶縁開閉装置は、地震時に発生した津波の波力により機器の破壊が発生し易いという問題があった。
特に、津波の波力は主に圧力容器を支持する架台にかかることが想定されるが、従来の架台(例えば、特許文献1参照)は、架台の脚部が専ら平面形状を組み合わせて構成されていることから、津波の波力を集中して受け易く、その結果倒壊するおそれがあり、強度上の課題があった。
この発明は、上記に鑑みてなされたもので、津波の波力を受けにくい構造の架台を用いることで、強度の向上が図られたガス絶縁開閉装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るガス絶縁開閉装置は、絶縁ガスが密閉充填された圧力容器内に機器本体が収納されたガス絶縁機器と、このガス絶縁機器を下方から支持する円筒形状または楕円筒形状の架台と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、架台を円筒形状または楕円筒形状とすることにより、津波の波力を受けにくい構造の架台とすることができ、強度の向上が図られたガス絶縁開閉装置を提供することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係るガス絶縁開閉装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置1の構成を示す斜視図である。図1に示すように、ガス絶縁開閉装置1は、ガス絶縁機器3と、ガス絶縁機器3を支持する円筒形状の架台2とを備えている。
図1は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置1の構成を示す斜視図である。図1に示すように、ガス絶縁開閉装置1は、ガス絶縁機器3と、ガス絶縁機器3を支持する円筒形状の架台2とを備えている。
ガス絶縁機器3は、ガス絶縁開閉装置1の構成機器の一つであり、例えば遮断器、断路器、または接地開閉器等である。ガス絶縁機器3は、金属製の圧力容器内にガス絶縁機器本体が収納され、圧力容器内にはSF6(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスが密閉充填されている。ガス絶縁機器3の圧力容器は例えば円筒形状である。また、図示例では、ガス絶縁機器3の圧力容器は、円筒の中心軸がガス絶縁開閉装置1の設置面に対して垂直となるように縦型として配置されている。
架台2は、円筒の中心軸がガス絶縁開閉装置1の設置面に対して垂直となるように立設されている。なお、架台2は、より一般に、中心軸に垂直な横断面の外形が円形状であればよい。架台2の上部は板状で平坦であり、架台2の上端面にガス絶縁機器3の圧力容器が載置されている。本実施の形態では、一つのガス絶縁機器3は例えば一台の円筒形状の架台2により支持されている。なお、図1では、ガス絶縁開閉装置1の構成の一部を示したものであり、他の構成機器(ガス絶縁機器)を支持する架台を同様に円筒形状とすることができる。
本実施の形態の作用効果について説明する。ガス絶縁開閉装置1が沿岸に近い場所(例えば、津波が到達する可能性のある陸側の沿岸域)に設置され、地震および津波が発生した場合を想定する。仮に津波がガス絶縁開閉装置1の設置面内に進入した場合には、津波の波力は架台2にかかることとなる。しかし、この場合でも、架台2は円筒形状であることから、波力を集中して受ける箇所がなく、波力が受け流される構造となっているので、架台2またはガス絶縁開閉装置1の倒壊が抑制される。
一方、図11は、従来のガス絶縁開閉装置100の構成を示す斜視図である。図11に示すように、ガス絶縁開閉装置100は、ガス絶縁機器102と、ガス絶縁機器102を支持する架台101とを備えている。ここで、架台101は、例えば四本の脚101aを有し、各脚101aは横断面がL形である。このように、脚101aは外形が平面で構成されている。そのため、架台101は、津波の波力を脚101aの平面で受けることとなり、波力が集中し易く、倒壊につながりやすい。
以上のように、本実施の形態によれば、架台2を円筒形状とすることにより、津波の波力を集中して受け易い部位を排除し、津波の波力を受けにくい構造とすることができ、強度の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、架台2を円筒形状としたが、楕円筒形状としてもよく、より一般に、中心軸に垂直な横断面の外形が楕円形状とすることができる。
実施の形態2.
図2は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置10の構成を示す斜視図である。図2に示すように、ガス絶縁開閉装置10は、横形の遮断器12と、遮断器12の上部に取り付けられた一対のブッシング14と、遮断器12と各ブッシング14との間に設けられた計器用変流器13と、遮断器12を支持する一対の円筒形状の架台11とを備えている。
図2は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置10の構成を示す斜視図である。図2に示すように、ガス絶縁開閉装置10は、横形の遮断器12と、遮断器12の上部に取り付けられた一対のブッシング14と、遮断器12と各ブッシング14との間に設けられた計器用変流器13と、遮断器12を支持する一対の円筒形状の架台11とを備えている。
遮断器12は、円筒形状の圧力容器内に遮断部を収納し絶縁ガスを密閉充填してなり、軸線は例えば水平に配置されている。本実施の形態では、横形の遮断器12を一対の円筒形状の架台11で支持する構造を採用している。
架台11は、円筒形状の外筒11aと、外筒11a内側に嵌め込まれ上下に摺動可能な円筒形状の内筒11bとを備えている。内筒11bの上端部は、例えばボルト等により、遮断器12の圧力容器に固定される。内筒11bは、外筒11aから進出しまたは外筒11aに退入することで、架台11の高さを調整する。なお、内筒11bは、例えば油圧等を利用した高さ調整機構(図示せず)により駆動される。
次に、本実施の形態の作用効果について図3および図4を参照して説明する。図3は、浸水前のガス絶縁開閉装置10の正面図、図4は、浸水後のガス絶縁開閉装置10の正面図である。ガス絶縁開閉装置10が沿岸に近い場所に設置され、地震および津波が発生した場合を想定する。仮に津波がガス絶縁開閉装置10の設置面15内に進入する場合において、浸水前(図3)の通常の状態では、架台11の高さは外筒11aの高さで決まっている。すなわち、この場合は、内筒11bは、外筒11a内に完全に嵌入された状態で、架台11の高さは最も低く調整され、ガス絶縁開閉装置10は最も低層配置された状態にある。これに対し、浸水後(図4)は、内筒11bが外筒11aから所定の長さ進出し、架台11の高さが外筒11aの高さよりも高くなった状態となり、遮断器12は図3の場合に比べてより高い位置に配置され、遮断器12は波面16よりも高い位置に設定される。
なお、高さ調整機構(図示せず)による内筒11bの位置調整(架台11の高さ調整)は、例えば水位検出センサ(図示せず)により検出された水位が予め設定された高さを超えたときに行うようにしてもよいし、水位に応じて段階的に行うようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、架台11を円筒形状とすることにより、実施の形態1と同様の効果が得られることに加えて、架台11を内筒11bおよび外筒11aからなる内外の二重構造とし、浸水発生時には内筒11bを上昇させることで、遮断器12の高さを水位よりも高い位置に上昇させることができる。
したがって、本実施の形態によれば、津波あるいはその他の水害による機器の浸水を未然に防止することが可能になる。
なお、本実施の形態では、架台11を円筒形状としたが、楕円筒形状としてもよい。すなわち、架台11を楕円筒形状の内筒および外筒からなる構造のものとしてもよい。
実施の形態3.
図5は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置20の構成を示す平面図である。図6は、ガス絶縁開閉装置20を構成する遮断器ユニット21の側面図であり、詳細には、図5におけるA−A矢視図である。
図5は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置20の構成を示す平面図である。図6は、ガス絶縁開閉装置20を構成する遮断器ユニット21の側面図であり、詳細には、図5におけるA−A矢視図である。
ガス絶縁開閉装置20は、複数個の遮断器ユニット21をユニット配列方向に複数個配列して構成されている。図示例では、遮断器ユニット21の個数は例えば6個である。これらの遮断器ユニット21は、ユニット配列方向に延伸する主母線29で互いに接続されている。
遮断器ユニット21の詳細構成について説明する(図6)。遮断器ユニット21は、縦形の遮断器24と、遮断器24の下部に配置された遮断器操作装置23と、遮断器24および遮断器操作装置23を下方から支持する円筒形状の架台22aと、遮断器24の一方の引出口に計器用変流器26を介して接続された接地開閉器付の断路器28と、遮断器24の一方の引出口よりも低い位置で遮断器24から引き出された他方の引出口に計器用変流器25を介して接続された接地開閉器付の断路器27と、接地開閉器付の断路器27の下部に接続された主母線29を下方から支持する円筒形状の架台22bとを備えている。なお、接地開閉器付の断路器27,28はそれぞれ接地開閉器と断路器とが一体で構成されたものである。ただし、接地開閉器と断路器とを別体とする構成でもよい。
架台22a,22bは、実施の形態1の架台2または実施の形態の2の架台11と同様の構造とすることができる。架台22aは、設置面15上に配置されて主に遮断器24を支持している。架台22bは、設置面15上に配置されて主に接地開閉器付の断路器27を支持しているが、主母線29の支持も分担している。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。図5に示すように、ガス絶縁開閉装置20は沿岸に近い場所に設置され、地震および津波が発生した場合を想定する。津波の進行波は図中矢印の方向に表され、ガス絶縁開閉装置20に向かって進行している。ガス絶縁開閉装置20は、進行波と直交する方向が遮断器ユニット21のユニット配列方向となるように配置構成されている。このような配置構成は、海岸線に対してユニット配列方向が略平行となるように遮断器ユニット21を配列することで実現できる。ガス絶縁開閉装置20は、その構成上、ユニット配列方向の外力に対するよりもユニット配列方向と直交する方向の外力に対する方が強度が高い。そこで、本実施の形態では、ガス絶縁開閉装置20を図5のように配置している。
本実施の形態によれば、実施の形態1,2と同様の効果が得られることに加えて、遮断器ユニット21のユニット配列方向を津波の進行方向と直交する方向とすることにより、津波の波力に対してより強度の高い配置とすることができ、津波による倒壊をより抑制することができる。
なお、遮断器ユニット21の具体的な構成は図示例に限定されない。遮断器ユニット21には、少なくとも遮断器を支持する円筒形状または楕円筒形状の架台が含まれ、ユニット配列方向が津波の進行方向と直交する方向であれば、津波に対してより強固な配置構成となり得る。
実施の形態4.
図7は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置30の構成を示す斜視図、図8は、ガス絶縁開閉装置30の平面図である。図7および図8に示すように、ガス絶縁開閉装置30は、楕円筒形状の架台31と、架台31上に載置されて支持された楕円筒形状の圧力容器を有するガス絶縁機器32とを備えている。
図7は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置30の構成を示す斜視図、図8は、ガス絶縁開閉装置30の平面図である。図7および図8に示すように、ガス絶縁開閉装置30は、楕円筒形状の架台31と、架台31上に載置されて支持された楕円筒形状の圧力容器を有するガス絶縁機器32とを備えている。
ガス絶縁機器32は、ガス絶縁開閉装置30の構成機器の一つであり、例えば遮断器、断路器、または接地開閉器等である。ガス絶縁機器32は、金属製の圧力容器内にガス絶縁機器本体が収納され、圧力容器内にはSF6(六フッ化硫黄)ガス等の絶縁ガスが密閉充填されている。ガス絶縁機器32の圧力容器は楕円筒形状であり、楕円筒の中心軸がガス絶縁開閉装置30の設置面に対して垂直となるように縦型として配置されている。
架台31は、楕円筒の中心軸がガス絶縁開閉装置30の設置面に対して垂直となるように立設されている。つまり、ガス絶縁機器32の圧力容器の中心軸は、架台31の中心軸と平行である。なお、架台31は、より一般に、中心軸に垂直な横断面の外形が楕円形状であればよい。架台31の上部は板状で平坦であり、架台31の上端面にガス絶縁機器32の圧力容器が載置されている。
本実施の形態では、一つのガス絶縁機器32は例えば一つの楕円筒形状の架台31により支持されている。
また、本実施の形態では、架台31の横断面の楕円形状の長軸と、ガス絶縁機器32の圧力容器の横断面の楕円形状の長軸とが互いに平行になるように構成されている。
また、図8に示すように、ガス絶縁開閉装置30は、ガス絶縁機器32の圧力容器の横断面の楕円形状の長軸が津波の進行波の進行方向と平行になるように配置構成されており、架台31の横断面の楕円形状の長軸も津波の進行波の進行方向と平行となっている。
本実施の形態の作用効果について説明する。図8に示すように、ガス絶縁開閉装置30が沿岸に近い場所に設置され、地震および津波が発生した場合を想定する。仮に津波がガス絶縁開閉装置30の設置面内に進入した場合には、津波の波力は架台31にかかることとなる。しかし、この場合でも、架台31は楕円筒形状であり、しかも楕円形状の長軸が津波の進行方向と平行となるので、津波の波力を受ける面積が縮小され、架台31またはガス絶縁開閉装置30の倒壊がより一層抑制される。
また、本実施の形態では、ガス絶縁機器32の圧力容器の楕円形状の長軸もまた津波の進行方向と平行となるので、仮に津波の水位が架台31の高さを超え、津波の波力がガス絶縁機器32の圧力容器に及ぶこととなった場合でも、津波の波力を受ける面積が縮小されるので、架台31またはガス絶縁開閉装置30の倒壊がより一層抑制される。
一方、図12は、従来のガス絶縁開閉装置110の構成を示す斜視図、図13は、ガス絶縁開閉装置110の平面図である。図12および図13に示すように、ガス絶縁開閉装置110は、角形形状の架台111と、架台111上に載置されて支持された円筒形状の圧力容器を有するガス絶縁機器112とを備えている。このような構成では、架台111は、津波の波力を平面で受けることとなり、波力が集中し易く、倒壊につながりやすい。さらにまた、津波の水位が架台111の高さを超え、津波の波力がガス絶縁機器112の圧力容器に及ぶこととなった場合は、ガス絶縁機器32の圧力容器の形状が円筒形状であることから、本実施の形態に比べると津波の波力の低減効果が幾分低くなる。
以上のように、本実施の形態によれば、架台31を楕円筒形状とし、当該楕円の長軸を津波の進行方向と平行にすることにより、より一層津波の波力を受けにくい構造とすることができ、ガス絶縁開閉装置30の倒壊の抑制につながる。
また、本実施の形態によれば、ガス絶縁機器32の圧力容器の形状を楕円筒形状とし、当該楕円の長軸を津波の進行方向と平行にすることにより、仮に圧力容器が浸水した場合でも、津波の波力を受けにくい構造とすることができ、ガス絶縁開閉装置30の倒壊の抑制につながる。
なお、本実施の形態において、架台31、またはガス絶縁機器32の圧力容器を円筒形状とすることもできる。
また、本実施の形態を実施の形態2に適用することもできる。この場合、例えば、図2の架台11を楕円筒形状とし、架台11の上部に載置するガス絶縁機器の圧力タンクを図7のように楕円筒形状とすればよい。
また、本実施の形態を実施の形態3に適用することもできる。この場合、例えば、図6の遮断器24および接地開閉器付の断路器27の各圧力容器を楕円形状とし、架台22a,22bも楕円形状とすることができる。
実施の形態5.
図9は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置40の構成を示す平面図である。図10は、ガス絶縁開閉装置40の側面図であり、詳細には、図9におけるB−B矢視図である。
図9は、本実施の形態に係るガス絶縁開閉装置40の構成を示す平面図である。図10は、ガス絶縁開閉装置40の側面図であり、詳細には、図9におけるB−B矢視図である。
図9および図10に示すように、ガス絶縁開閉装置40は、設置面50上に配置され、横型の遮断器42と、遮断器42を支持する円筒形状の架台41a,41bと、遮断器42の軸方向の一端に配置された遮断器操作装置43と、遮断器42の軸方向の他端に配置された制御盤44と、遮断器42に接続され遮断器42の側面下部に配置された接地開閉器付の断路器45a,45bと、断路器45a,45bの下部にそれぞれ接続され遮断器42と直交する水平方向に延伸する主母線47a,47bと、主母線47aを介して主母線47a上の断路器45aおよび遮断器42等を支持する円筒形状の架台49aと、主母線47bを介して主母線47b上の断路器45bおよび遮断器42等を支持する円筒形状の架台49bとを備えている。なお、接地開閉器付の断路器45a,45bはそれぞれ接地開閉器と断路器とが一体で構成されたものである。ただし、接地開閉器と断路器とを別体とする構成でもよい。
本実施の形態では、最低層に主母線47a,47bを配置し、主母線47a,47bよりも高層にガス絶縁機器群を配置している。すなわち、接地開閉器付の断路器45a,45b、遮断器42は、主母線47a,47bよりも高層に配置されている。さらに、遮断器操作装置43および制御盤44も主母線47a,47bよりも高層に配置されている。なお、図示はしていないが、接地開閉器付の断路器45a,45bの操作装置も主母線47a,47bよりも高層に配置されている。
津波による浸水は低配置部位から発生するので、浸水による復旧に時間がかかる電気部品を有する機器(接地開閉器付の断路器45a,45b、遮断器42、遮断器操作装置43、および制御盤44)を高層配置とすることで、浸水による機器交換被害を最小限とすることができる。特に、遮断器操作装置43等の開閉器の操作装置、ガス絶縁開閉装置40を制御する制御盤44は、浸水すると取替えを要する可能性が高いので、これらを最高層に配置することが好ましい。
本実施の形態のその他の作用効果は実施の形態1と同様である。また、本実施の形態は、実施の形態2〜4と組み合わせることもできる。
本発明は、沿岸に近い場所に設置されたガス絶縁開閉装置として有用である。
1,10,20,30,40,100,110 ガス絶縁開閉装置、2,11,22a,22b,31,41a,41b,49a,49b,101,111 架台、3,32,102,112 ガス絶縁機器、11a 外筒、11b 内筒、12,24,42 遮断器、13 計器用変流器、14 ブッシング、15,50 設置面、16 波面、21 遮断器ユニット、23,43 遮断器操作装置、25,26 計器用変流器、27,28,45a,45b 断路器、29,47a,47b 主母線、44 制御盤、101a 脚。
Claims (9)
- 絶縁ガスが密閉充填された圧力容器内に機器本体が収納されたガス絶縁機器と、
このガス絶縁機器を下方から支持する円筒形状または楕円筒形状の架台と、
を備えることを特徴とするガス絶縁開閉装置。 - 前記架台は、円筒形状または楕円筒形状の外筒と、この外筒の内側に嵌め込まれ前記外筒と同形状で前記外筒に対して上下に摺動可能で上端部が前記圧力容器に固定された内筒とを備え、
前記架台の高さは、前記内筒を前記外筒から進出または退入させることで調整可能であることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。 - 前記架台は、通常時は、前記内筒が前記外筒内に完全に嵌入されて当該架台の高さが前記外筒の高さで決まっており、浸水時は、水面の高さが予め設定された高さを超えたときに、前記内筒が前記外筒から進出して当該架台の高さが上昇するものであることを特徴とする請求項2に記載のガス絶縁開閉装置。
- 津波が到達する可能性のある陸側の沿岸域に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
- 前記ガス絶縁機器は遮断器であり、
前記遮断器を含む機器のユニットである遮断器ユニットがユニット配列方向に複数配列されており、
前記複数の遮断器ユニットは前記ユニット配列方向に延伸する主母線により互いに接続されており、
前記ユニット配列方向は、前記津波の進行方向と直交する方向となっていることを特徴とする請求項4に記載のガス絶縁開閉装置。 - 前記圧力容器は、当該圧力容器の中心軸が前記架台の中心軸と平行な楕円筒形状であり、
前記圧力容器の横断面の楕円形状の長軸は、前記津波の進行方向と平行であることを特徴とする請求項4に記載のガス絶縁開閉装置。 - 前記架台は、楕円筒形状であり、
前記架台の横断面の楕円形状の長軸は、前記津波の進行方向と平行であることを特徴とする請求項6に記載のガス絶縁開閉装置。 - 前記ガス絶縁機器は、遮断器、断路器、または接地開閉器であり、
前記ガス絶縁機器およびその操作装置よりも低層に、前記ガス絶縁機器に接続された主母線が配置されており、
当該ガス絶縁開閉装置を制御する制御盤は前記主母線よりも高層に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。 - 前記ガス絶縁機器は一台の前記架台により支持されていることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017229221A (ja) * | 2016-06-21 | 2017-12-28 | フィホン テクノロジー カンパニー, リミテッドPhihong Technology Co., Ltd. | 浸水監視付き昇降式充電装置 |
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