JP2014128408A - ストレッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】座った姿勢のまま腰を伸ばすことのできるストレッチ装置を提供する。
【解決手段】ストレッチ装置30は、着座姿勢の使用者の脇を支持する一対の脇支持部31と、前記脇支持部31を上下動可能な脇支持部高さ調整機構32とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、ストレッチ装置に関するものである。
飛行機、電車、バス、自動車等での移動時、デスクワーク時や勉強時等、椅子に長時間座り続けることが増えている。このような座る姿勢は、腰椎に大きな負担をかけ、椎間板にアンバランスな力が加えられる。そのため、中枢神経が圧迫され、腰痛を引き起こす原因となっている。そこで、腰痛対策として、例えば、特許文献1に記載のように、座りながら腰を左右方向に捻転することができる椅子が提案されている。
しかしながら、特許文献1の装置では、座った姿勢において腰を伸ばすことができず、腰を伸ばすためには、椅子の肘掛けに乗せる肘に力を入れて腰を浮かせる必要がある。
特開平11−113664号公報
しかしながら、肘に力を入れて腰を浮かすことは、かなり体力を消耗するため、長時間持続することが難しく、十分に腰を伸ばすことができないという問題が生じていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、使用者が座った姿勢のまま腰を伸ばすことのできるストレッチ装置を提供する。
本発明に係るストレッチ装置は、着座姿勢の使用者の脇を支持する一対の脇支持部と、前記脇支持部を上下動可能な脇支持部高さ調整機構とを備える。
本発明のストレッチ装置によると、着座姿勢の使用者の脇を支持する一対の脇支持部を上昇させることができる。この一対の脇支持部の上昇により、使用者の上半身が持ち上げられて腰を伸ばすことができる。これにより、肘を使用して自力で体を持ち上げる必要がなくなり、座った姿勢のままで楽に腰を伸ばしてストレッチすることができる。また、座った姿勢では腰に重力が掛かり腰痛等の様々な症状が出ていたが、脇を支持して腰を浮かすことで、引力により腰が引っ張られ、腰痛等の様々な症状を改善させることができる。
上記ストレッチ装置は、着座姿勢の使用者の膝裏を押し出す膝裏押出部と、膝裏押出部を前後動可能な膝裏押出部調整機構とをさらに備えることができる。この構成を有することにより、脇支持部によって使用者の上半身が持ち上げられることに加えて、膝裏押出部を前方に押し出して、使用者の膝を前方に押し出すことで下半身も引っ張られる。その結果、使用者の腰を空中に静止させることができ、使用者は腰を浮かした状態で、肩、脇及び膝を基点として腰をねじったりひねったりすることができる。これにより、著しく高いストレッチ効果を得ることができる。
また、上記ストレッチ装置において、好ましい実施形態では、脇支持部高さ調整機構が、椅子の座面に立設される一対の第1支柱と、一対の第1支柱に沿って上下動可能な一対の第2支柱と、第2支柱を第1支柱に対して上下動させて任意の高さで固定する支柱固定具とを備え、脇支持部は、第2支柱の上端に取り付けられる。
さらに、上記実施形態において、ストレッチ装置は、一対の脇支持部の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構をさらに備えることができる。また、脇支持部幅調整機構は、一対の第1支柱及び第2支柱を任意の間隔で連結する連結具として構成することができる。これにより、肩幅の広い狭いにかかわらず、一対の脇支持部を自身の脇の下に位置させることができ、種々の体格の者がストレッチ装置を使用することができる。
また、上記ストレッチ装置において、好ましい他の実施形態では、ストレッチ装置が、椅子の背もたれに着脱自在に取り付けられるカバーを備え、脇支持部高さ調整機構は、一対の脇支持部が取り付けられる一対のベルトと、カバーに取り付けられる少なくとも一対の固定具とを備え、ベルトは、脇支持部を挟んで一方側がカバーに取り付けられ、他方側に固定具に引っ掛けるための複数の穴が形成され、穴は、ベルトの長手方向に沿って形成され、脇支持部高さ調整機構は、固定具に引っ掛けるベルトの穴を変えることで脇支持部を上下動することができる。
さらに、上記実施形態において、ストレッチ装置は、一対の脇支持部の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構をさらに備えることができる。また、脇支持部幅調整機構は、略水平に複数取り付けられる固定具からなり、ベルトの穴を引っ掛ける固定具を変えることで、一対の脇支持部の間隔を調整することができるように構成することができる。これにより、肩幅の広い狭いにかかわらず、一対の脇支持部を自身の脇の下に位置させることができ、種々の体格の者がストレッチ装置を使用することができる。
また、上記ストレッチ装置において、膝裏押出部調整機構は、椅子の座面上に延びる一対の第1ガイド部と、一対の第1ガイド部に沿って前後動可能な一対の第2ガイド部と、第2ガイド部を第1ガイド部に対して前後動させて任意の押出位置で固定するガイド固定具とを備え、膝裏押出部が、第2ガイド部の前端に取り付けられることができる。
また、上記ストレッチ装置は、椅子の背もたれに取り付けられる第1補助支持機構と、使用者に装着され、第1補助支持機構と係合する第2補助支持機構とを備えることができる。この構成を有することにより、脇支持部に加えて、第1補助支持機構及び第2補助支持機構でも使用者の体重を支えることができる。これにより、使用者の体重が、脇支持部と第1及び第2補助支持機構とに分散される。そのため、体重の重い使用者がストレッチ装置を使用しても、脇支持部に全体重が掛かって脇支持部が破損することを防止できるとともに、使用者の脇に全体重が掛かって脇が痛くなることを防止することができる。また、脇への負担が減少することで長時間のストレッチを行うこともできる。
また、上記ストレッチ装置は、前後方向に撓むように可撓性を有する背もたれを備える椅子に取り付けることができる。背もたれが可撓性を有することにより、使用者が前傾姿勢や体を反らす姿勢を取った場合に、背もたれを使用者の体勢に沿わせることができる。これにより、前傾姿勢でストレッチを行いながら仕事や勉強を行ったり、体を反らせて腰を空中に浮かせたまま休憩したりすることができる。
また、上記ストレッチ装置において、好ましい他の実施形態では、ストレッチ装置が、背部をさらに備え、脇支持部が、背部に取り付けられ、脇支持部高さ調整機構が、背部を上下動させることにより脇支持部を上下動することができる背部駆動機構を備える。
また、上記ストレッチ装置において、ストレッチ装置が、座部をさらに備え、膝裏押出部が、座部と一体的に形成されており、膝裏押出部調整機構が、座部を前後動させることにより膝裏押出部を前後動させることができる座部駆動機構を備えることができる。
さらに、上記ストレッチ装置は、背部に取り付けられる第1補助支持機構と、使用者に装着され、第1補助支持機構と係合する第2補助支持機構とを備えることができる。この構成を有することにより、脇支持部に加えて、第1補助支持機構及び第2補助支持機構でも使用者の体重を支えることができる。これにより、使用者の体重が、脇支持部と第1及び第2補助支持機構とに分散される。そのため、体重の重い使用者がストレッチ装置を使用しても、脇支持部に全体重が掛かって脇支持部が破損することを防止できるとともに、使用者の脇に全体重が掛かって脇が痛くなることを防止することができる。また、脇への負担が減少することで長時間のストレッチを行うこともできる。
また、上記ストレッチ装置において、背部が前後方向に撓むように可撓性を有することができる。この構成により、使用者が前傾姿勢や体を反らす姿勢を取った場合に、背部を使用者の体勢に沿わすことができる。これにより、前傾姿勢でストレッチを行いながら仕事や勉強を行ったり、体を反らせて腰を空中に浮かせたまま休憩したりすることができる。
本発明に係るストレッチ装置によれば、使用者が座った姿勢のまま腰を伸ばすことができる。
本発明のストレッチ装置の第1実施形態を示す斜視図である。 図1のストレッチ装置の膝裏押出部及び第2ガイド部の分解斜視図である。 図1のストレッチ装置の第2補助支持機構の一実施形態を示す斜視図である。 図3の第2補助支持機構の側面図である。 図1のストレッチ装置の使用状態を示す側面図である。 図1のストレッチ装置の第1変形例を示す斜視図である。 図1のストレッチ装置の第2変形例を示す斜視図である。 図7のストレッチ装置のベルトの一実施形態を示す平面図である。 図1のストレッチ装置の第3変形例のストレッチ装置の使用状態を示す側面図である。 図9のストレッチ装置の膝裏押出部の一実施形態を示す斜視図である。 本発明のストレッチ装置が適用できる椅子の変形例を示す斜視図である。 図11の椅子の背もたれの分解斜視図である。 本発明のストレッチ装置の第2実施形態を示す側面図である。 図13のストレッチ装置の使用状態を示す側面図である。
以下、本発明に係るストレッチ装置の一実施形態について添付図面を参照して説明する。以下では、使用者の頭を上側、正面を前側として上下前後左右方向を定義する。
まず、本発明に係るストレッチ装置の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。第1実施形態では、既存の椅子に対して取り付けることができるストレッチ装置について説明する。椅子は、使用者が座る座面と、使用者がもたれる背もたれとを備える。なお、椅子には、電車・バス・飛行機・自動車等の交通機関の座席の椅子、オフィスや学校等で使用される事務用椅子や木の椅子等の種々の椅子を含む。この点は、本明細書を通じて同義である。
図1に示すように、ストレッチ装置10は、既存の椅子1に取り付けられ、着座姿勢の使用者5の脇を支持する一対の脇支持部11と、脇支持部11を上下動可能な脇支持部高さ調整機構12と、一対の脇支持部11の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構13と、着座姿勢の使用者5の膝裏を押し出す膝裏押出部14と、膝裏押出部14を前後動可能な膝裏押出部調整機構15とを備える。
脇支持部11は、使用者5の脇の下に挿入できる大きさで形成されている。使用者5の体重を支えられる強度を有する基部に、例えば、立体編物やゴム等のクッション性のある素材を取り付けて形成されることが好ましい。クッション性のある素材を取り付けることにより、ストレッチ装置10の使用中に脇に痛みが生じることを抑制することができる。
脇支持部高さ調整機構12は、椅子1の座面2に立てられる一対の第1支柱121と、一対の第1支柱121の上側において一対の第1支柱121の外側に嵌められる一対の第2支柱122とから構成される。第2支柱122は、第1支柱121に沿って上下動して任意の高さで支柱固定具123によって第1支柱121に固定される。この第2支柱122の上端に、脇支持部11が取り付けられている。
支柱固定具123は、ボルトであり、第2支柱122の下端にねじ込まれて取り付けられている。この支柱固定具123は、ボルトの先端で第1支柱121を押圧することによって、第2支柱122を第1支柱121に対して固定することができる。ボルトで第1支柱121を押圧することによって第2支柱122を固定することで、微小間隔で固定位置を変えることができ、微妙な高さ調整を行うことができる。
脇支持部幅調整機構13は、連結具131から構成される。連結具131には、左右端において、左右方向に所定間隔毎に複数の穴131aが形成されている。第2支柱122の裏面には突起(図示せず)が形成されており、この突起を穴131aに挿し込むことで、一対の第1及び第2支柱121,122が連結される。この時、突起を差し込む穴131aの位置を変えることで、一対の第1及び第2支柱121,122並びに一対の脇支持部11の間隔を調整して、任意の間隔で連結することができる。
膝裏押出部14は、座面2と略同一の幅を有する直方体状に形成されており、下面に一対の脚141が取り付けられている。脚141は、座面2から少し高い位置に膝裏押出部14の上面が位置するように高さが調整されている。そして、膝裏押出部14の座面2側の側面で座面2から上側の部分に膝裏押出部調整機構15が取り付けられる。膝裏押出部14の座面2からの高さは、膝裏押出部調整機構15が取り付けられる高さである。膝裏押出部14は、ストレッチ装置10を使用中に使用者5の膝裏に痛みが生じ難いように、例えば、立体編物やゴム等のクッション性のある素材によって形成されることが好ましい。
膝裏押出部調整機構15は、椅子1の座面2上に延びる一対の第1ガイド部151と、一対の第1ガイド部151の前端において一対の第1ガイド部151の外側に嵌められる一対の第2ガイド部152とから構成される。第2ガイド部152は、一対の第1ガイド部151に沿って前後動して任意の押出位置でガイド固定具153によって第1ガイド部151に固定される。この第2ガイド部152の前端には、突起152a(図2参照)が一体的に形成さており、突起152aを後述する膝裏押出部14の上部の穴14b(図2参照)に挿し込むことにより、膝裏押出部14が第2ガイド部152の前端に取り付けられている。
ガイド固定具153も、支柱固定具123と同様にボルトであり、第2ガイド部152の後端にねじ込まれて取り付けられている。このガイド固定具153は、ボルトの先端で第1ガイド部151を押圧することによって、第2ガイド部152を第1ガイド部151に対して固定することができる。ボルトで第1ガイド部151を押圧することによって第2ガイド部152を固定することで、微小間隔で固定位置を変えることができ、微妙な押出位置の調整を行うことができる。
第1支柱121、第2支柱122、第1ガイド部151及び第2ガイド部152は、例えば、プラスチック製のパイプ等を使用して形成することができる。第1支柱121の下端と第1ガイド部151の後端とは、例えば、湾曲させたゴムチューブ16等を用い、ゴムチューブ16の両端を第1支柱121の下端及び第1ガイド部151の後端に嵌めることで連結されている。
図2に示すように、膝裏押出部14には、後面14aの上部左右端に、連結具131に形成される穴131aと同じ間隔で複数の穴14bが形成されている。これにより、第2ガイド部152の突起152aを挿し込む穴14bの位置を変えることで、ゴムチューブ16を介して連結される一対の第1支柱121の間隔の変更に追従して、一対の第1及び第2ガイド部151,152の間隔を変更することができるようになっている。
また、図1、図3及び図4に示すように、ストレッチ装置10は、脇支持部11と分散して使用者5の体重を支持するための第1補助支持機構21及び第2補助支持機構22を備えることができる。第1補助支持機構21は、椅子1の背もたれ3の上面3aに取り付けられる第1板部211と、第1板部211から突出する複数の第1係合部212とから構成される。第1板部211及び第1係合部212は、例えば、合成樹脂等を射出成形することにより一体的に形成されている。第1板部211は、背もたれ3の上面3aに貼り付けられる大きさを有し、第1係合部212は、その第1板部211の全面に等間隔で形成されている。
第2補助支持機構22は、使用者5の背中に取り付けられる第2板部221と、第2板部から突出する複数の第2係合部222とから構成される。第2板部221及び第2係合部222も、第1板部211及び第1係合部212と同様に、例えば、合成樹脂等を射出成形することにより一体的に形成される。第2板部221は、使用者5の背中全体を覆う大きさを有し、少なくとも上部は可撓性を有するように形成されている。そして、第2係合部222は、第2板部221の全面に等間隔で形成されている。
第1係合部212及び第2係合部222は、それぞれ後方及び下方に傾斜するように形成されることが好ましい。このように第1係合部212及び第2係合部222を形成することで、使用者5の体重が掛かった際に互いの係合を外れ難くすることができる。
第1板部211は、例えば、接着剤等を使用して背もたれ3の上面3aに貼り付けられる。一方、第2板部221の下部には、第2係合部222が設けられる側と反対側の面に使用者5の胴体に巻きつける装着ベルト23が取り付けられている。この装着ベルト23は、使用者5の前方が開閉可能になっており、面ファスナー24により胴周りの大きさを調整できるようになっている。この装着ベルト23を使用者5の胴周りに巻き付けることで、第2板部221が使用者5に装着される。
次に、図5を参照して、ストレッチ装置10の使用状態について説明する。使用者5は、ストレッチ装置10を既存の椅子1の上に設置する。それから、支柱固定具123を緩めて、第2支柱122を第1支柱121に対して上下動させる。そして、椅子1に座った際に自身の腰が浮く高さに脇支持部11の位置を調整して、支柱固定具123で第2支柱122を固定する。一方で、ガイド固定具153を緩めて、第2ガイド部152を第1ガイド部151に対して前後動させる。そして、腰を伸ばすのに最適な位置に膝裏押出部14を位置させ、ガイド固定具153で第2ガイド部152を固定する。
ここで第1補助支持機構21及び第2補助支持機構22を使用する場合は、使用者5は、胴の周りに装着ベルト23を巻き、胴を適度に締付ける任意の位置で面ファスナー24を係合することで装着ベルト23を装着する。これにより、第2補助支持機構22が使用者5の背中に取り付けられる。そして、第2係合部222の内、脇を脇支持部11に載せた際に第1係合部212と係合する部分について、第2係合部222を第1係合部212に係合させる。
その後、使用者5は、脇を脇支持部11上に載せ、膝裏を膝裏押出部14の前端に引っ掛けてストレッチを行う。
以上のように、本実施形態では、使用者5の脇を支持する脇支持部11を上昇させることにより、使用者5の上半身が持ち上げられて腰を伸ばすことができる。これにより、椅子1に座った状態で楽に腰を伸ばすことができる。また、座った姿勢では腰に重力が掛かり腰痛等の様々な症状が出ていたが、脇を支持して腰を浮かすことで、引力により腰が引っ張られ、腰痛等の様々な症状を改善させることができる。さらに、同時に膝裏を押し出す膝裏押出部14を前方へ移動させることにより、使用者5の上半身と併せて使用者5の下半身も引っ張られる。これにより、使用者5の腰を椅子1の座面2及び背もたれ3から空中に静止させることができる。この状態で、肩、脇及び膝を基点として腰をねじったりひねったりすることで、著しく高いストレッチ効果を得ることができる。さらに、第1補助支持機構21及び第2補助支持機構22を備えることで、使用者5の体重が脇支持部11と第1及び第2補助支持機構21,22とに分散され、使用者5の脇に掛かる負荷が低減されるため、長時間ストレッチ装置10を使用することができる。また、一対の脇支持部11は、連結具131によってその間隔を変えることができるため、肩幅の広い狭いにかかわらず、一対の脇支持部を自身の脇の下に位置させることができ、種々の体格の者がストレッチ装置を使用することができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明の第1実施形態は上記形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第1支柱121と第2支柱122をボルトからなる支柱固定具123で固定しているが、第1支柱121と第2支柱122を固定する手段はこの方法に限られない。例えば、支柱固定具123としてピンを使用することもできる。この場合、第1支柱121には、上下方向に所定間隔で複数の穴が形成されており、第2支柱122には、下端に1個の穴が形成されている。そして、第2支柱122を第1支柱121に対して任意の高さに移動し、その高さで第2支柱122の穴と合致する位置の第1支柱121の穴に、第2支柱の穴と共にピンを挿し込んで、第2支柱122を第1支柱121に対して固定することもできる。このように固定することで、ボルトで押圧して固定する場合と比較して、使用者5の体重が掛かった際に、第2支柱122が第1支柱121に対して滑ることを抑制することができる。この構成は、第1ガイド部151と第2ガイド部152とを固定するガイド固定具153においても適用できる。
また、上記実施形態では、第2支柱122を第1支柱121に対して外側から嵌め込む構成であるが、例えば第1支柱121をレール状に形成し、第2支柱122をそのレールと移動可能に係合する部材として形成することができる。この場合も、例えば所定間隔毎に設けられたストッパー等により、第2支柱122を第1支柱121に対して任意の高さで固定できるように形成されていれば良い。この構成も、第1ガイド部151及び第2ガイド部152に対しても適用できる。
また、上記実施形態では、連結具131に穴131aを形成し、その穴131aに第2支柱122が備える突起を挿し込む構成としているが、例えば、穴131aをネジ穴とし、第2支柱122が備える突起を雄ネジとすることができる。この場合には、一対の脇支持部11が任意の間隔となる場所の穴131aに第2支柱122の雄ネジをねじ込み、その後、第1支柱121に第2支柱122を嵌め込むことでストレッチ装置10を組み立てることができる。さらには、連結具131の中央付近で伸縮可能なスライド機構を設け、連結具131の両端を一対の第2支柱122に固定することもできる。また、連結具131は、必ずしも第2支柱122に取り付けられる必要はなく、第1支柱121に一対の脇支持部11の間隔を変更可能な任意の態様で取り付けられても良い。さらに、一対の第1支柱121及び第2支柱122の間には必ずしも連結具131が取り付けられる必要はなく、一対の第1及び第2支柱121,122間の間隔を調整する必要がないストレッチ装置10においては、単に支持棒等を用いて第1及び第2支柱121,122を連結することもできる。
また、上記実施形態では、膝裏押出部14の後面14aに単に穴14bが形成されており、第2ガイド部152が備える突起152aを挿し込む構成としているが、この穴14bを雌ネジとして形成し、突起152aを雄ネジとして構成して、突起152aを穴14bにねじ込む構成とすることもできる。さらには、膝裏押出部14の後面14aにレールが形成されており、第2ガイド部152の前端がそのレールと係合して任意の位置で固定できる構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、第1補助支持機構21は椅子1の背もたれ3の上面にのみ取り付けられているが、例えば、椅子1の背もたれ3の全体に取り付けることもできる。これにより、多くの第1係合部212と第2係合部222とを係合させることができ、より脇に掛かる荷重が分散される。さらには、背もたれ3及び使用者5にそれぞれ面ファスナーを取り付け、面ファスナー同士の接着により使用者5の体重を補助的に支える構成とすることもできる。
次に、図6〜図10を参照して、第1実施形態の変形例について説明する。第1実施形態は、脇支持部11及び脇支持部高さ調整機構12と、膝裏押出部14及び膝裏押出部調整機構15とをそれぞれ別個独立に構成することができる。図6に示す第1変形例は、この内、第1実施形態の脇支持部11及び脇支持部高さ調整機構12のみを備えるストレッチ装置10aである。また、図7に示す第2変形例は、第1実施形態の膝裏押出部14及び膝裏押出部調整機構15と、別の態様の脇支持部31及び脇支持部高さ調整機構32とを備えるストレッチ装置30である。また、図9に示す第3変形例は、第2変形例の脇支持部31及び脇支持部高さ調整機構32と、別の態様の膝裏押出部34及び膝裏押出部調整機構35とを備えるストレッチ装置30aである。なお、上記第1実施形態に係るストレッチ装置10と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に示す第1変形例のストレッチ装置10aでは、具体的な構成は、第1実施形態の脇支持部11及び脇支持部高さ調整機構12と同一である。第1支柱121が直接座面2上に立てられることになるため、椅子1の座面2が傷つかないように第1支柱121の下端にゴム等のクッション性の高いキャップ124が取り付けられることが好ましい。
図7に示す第2変形例では、ストレッチ装置30は、着座姿勢の使用者5の脇を支持する一対の脇支持部31と、脇支持部31を上下動可能な脇支持部高さ調整機構32と、一対の脇支持部31の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構33と、着座姿勢の使用者5の膝裏を押し出す膝裏押出部14と、膝裏押出部14を前後動可能な膝裏押出部調整機構15と、椅子1の背もたれ3に着脱自在に取り付けられるカバー36とを備える。
このストレッチ装置30では、膝裏押出部14及び膝裏押出部調整機構15の具体的な構成は、第1実施形態の膝裏押出部14及び膝裏押出部調整機構15と同一である。使用時に使用者5が膝裏押出部14に膝裏を押し当てると、第1ガイド部151の後端には何ら負荷が掛からず第1ガイド部151が浮き上がるため、第1ガイド部151が浮き上がらないように第1ガイド部151の後端をバンド154等で固定することが好ましい。さらには、膝裏を押し当てることにより背もたれ3の第1ガイド部151の後端が押し付けられるため、椅子1の背もたれ3が傷つかないように第1ガイド部151の後端にはゴム等のクッション性の高いキャップ155が取り付けられることが好ましい。
カバー36は、例えばプラスチック等から形成され、椅子1の背もたれ3の上部にかぶせることで、背もたれ3に着脱自在に取り付けられるように形成される。
脇支持部31は、後述する脇支持部高さ調整機構32が備えるベルト321を挿通できる貫通孔を有し、使用者5の脇の下全体に当る大きさに形成されている。第1実施形態の脇支持部11と同様に、例えば、立体編物やゴム等のクッション性のある素材を使用することが好ましい。クッション性のある素材を取り付けることにより、ストレッチ装置30の使用中に脇に痛みが生じることを抑制することができる。
脇支持部高さ調整機構32は、一対のベルト321と、カバー36上に略水平に取り付けられる複数の固定具322とから構成される。脇支持部31は、貫通孔にベルト321を挿し通すことによって、ベルト321にスライド可能に取り付けられている。また、図8に示すように、ベルト321には、略中央に取り付けられる脇支持部31を挟んだ両側に固定具322に引っ掛けるための複数の穴321a,321bが形成されている。この穴321a,321bは、ベルト321の長手方向に沿って所定間隔毎に形成されている。
固定具322は、ベルト321の穴321a,321bを引っ掛けることができるものであれば良く、例えば、ボルト等が用いられる。固定具322は、椅子1の背もたれ3の上部左右端に位置するように、カバー36上に取り付けられる。
上記ストレッチ装置30の脇支持部31及び脇支持部高さ調整機構32は、次のようにして使用される。すなわち、使用者5は、ベルト321の一方側の穴321aを固定具322に引っ掛ける。そして、ベルト321の他方側は、椅子1に座った際に自身の腰が浮く高さに脇支持部31を位置させることができる穴321bを固定具322に引っ掛ける。そして、スライド可能な脇支持部31を動かし、脇の下に脇支持部31を位置させる。
ベルト321を固定具322に引っ掛ける際、使用者5の背中側にくる穴321aを外側の固定具322に引っ掛け、胸側にくる穴321bを内側の固定具322に引っ掛けて斜めに脇を支持することが好ましい。これにより、脇を支持する脇支持部31及びベルト321により腕の動作が妨げられることがなくなる。また、ベルト321の穴321a,321bを全体的に内側の固定具322に取り付けるか、外側の固定具322に取り付けるかにより一対の脇支持部31の間隔を変えることができる。すなわち、複数の固定具322が脇支持部幅調整機構33としても機能している。
上記第2変形例は、上記形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記第2変形例では、ベルト321には、中央に脇支持部31が取り付けられ、その両端に複数の穴321a,321bが形成されているが、必ずしもこの形態に限られない。例えば、脇支持部31はベルト321上の任意の箇所に取り付けられても良いし、脇支持部31を挟んだ一方側は、穴321aが形成されなくても良い。ベルト321の一方側に穴321aが形成されない場合は、その一方側を、例えばカバー36に直接縫い付ける等により固定することもできる。
図9に示す第3変形例では、ストレッチ装置30aは、着座姿勢の使用者5の脇を支持する一対の脇支持部31と、脇支持部31を上下動可能な脇支持部高さ調整機構32と、一対の脇支持部31の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構33と、着座姿勢の使用者5の膝裏を押し出す膝裏押出部34と、膝裏押出部34を前後動可能な膝裏押出部調整機構35と、椅子1の背もたれ3に着脱自在に取り付けられるカバー36とを備える。脇支持部31、脇支持部高さ調整機構32、脇支持部幅調整機構33及びカバー36は、第2変形例と同一である。
図10に示すように、膝裏押出部34は、角パイプ341の長手方向両側の面に取付ベルト342が取り付けられて形成されている。取付ベルト342の端部には面ファスナー343が取り付けられている。膝裏押出部34は、複数の取付ベルト342が取り付けられた角パイプ341から構成され、角パイプ341は、例えば、9cm角、8cm角、7cm角、6cm角等の異なる大きさのパイプを組み合せて構成されている。このように異なる大きさのパイプを組み合わせることで不使用時には大きいパイプに小さいパイプを入れて収納できるため好ましい。
上記ストレッチ装置30aの膝裏押出部34は、図9に示すようにして使用される。具体的には、膝裏押出部34は、腰を伸ばすのに最適な位置に使用者5の膝を位置させることができる任意の大きさの角パイプ341を有するものを選択する。そして、椅子1の座面2の前端から膝裏まで並べ、各膝裏押出部34の取付ベルト342を脚の上側に回して面ファスナー343によって使用者5の脚に取り付ける。すなわち、複数の膝裏押出部34が膝裏押出部調整機構35としても機能している。
上記ストレッチ装置30aにおいて、膝裏押出部34の内、使用しないものは、脇支持部31の高さを調整する際に使用することもできる。具体的には、使用しない膝裏押出部34を椅子1の座面2上に置き、その上に座って脇支持部31の高さを調整する。そして、ストレッチを開始する際にその膝裏押出部34を外す。これにより、腰を浮かした状態で好ましい脇支持部31の高さ位置を探す必要がなくなり、脇支持部31の高さを楽に調整することができる。
上記第3変形例は、上記形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記第3変形例では、膝裏押出部34は、ベルト342により使用者5の脚に取り付けられる構成となっているが、角パイプ341に対し着脱自在の脚を取り付ける構成としても良い。この時、脚は、角パイプ341の上面が座面2と略同じ高さとなるように形成されることが好ましい。脚を取り付けることにより、ストレッチ装置30の使用時に安定性を増すことができる。
また、第1実施形態の各変形例に関して、第1補助支持機構21及び第2補助支持機構22について説明していないが、第1実施形態と同様に、第1補助支持機構21及び第2補助支持機構22を用いて使用者5の体重を支えることもできる。また、第2変形例及び第3変形例では、カバー36に第1実施形態と同様の第1補助支持機構21を取り付けることが好ましい。これにより、不使用時にはカバー36とともに第1補助支持機構21を外して収納しておくことができる。さらに、第2変形例及び第3変形例では、第2補助支持機構22を、帯の両端に穴を形成した構成とし、帯を使用者5の胴に巻いた状態で、穴を固定具322に引っ掛ける構成とすることもできる。この時、帯には西陣織の帯が長手方向の強度が強くて好ましい。
また、第1実施形態の各ストレッチ装置10,10a,30,30aは、種々の組み合わせが可能であり、例えば、上記ストレッチ装置10aに上記ストレッチ装置30aの膝裏押出部34及び膝裏押出部調整機構35を組み合せても良いし、上記ストレッチ装置30,30aの脇支持部31及び脇支持部高さ調整機構32のみでストレッチ装置を構成しても良い。
さらに、第2変形例及び第3変形例の各ストレッチ装置30,30aは、可撓性を有する背もたれ3aを備える椅子1aに取り付けて使用することができる。可撓性を有する背もたれ3aの一例を図11及び図12を参照して説明する。なお、図11には、背もたれ3aが直立する状態を一点鎖線で示し、その状態から背もたれ3aが前方に撓んだ状態を実線で示している。
背もたれ3aは、複数の背もたれ部材4を連結させて形成されている。背もたれ部材4は、基本的には、上面に左右方向に延びる凹条部4aが形成され、下面に左右方向に延びる凸条部4bが形成されている。ただし、背もたれ3aの最も上に位置する背もたれ部材4は、上面の凹条部4aを備えなくても良い。また、背もたれ3aの最も下に位置する背もたれ部材4は、下面の凸条部4bを備えなくても良い。背もたれ3aは、上側の背もたれ部材4の凸条部4bを直下の背もたれ部材4の凹条部4aに順次挿し込むことで形成されている。
図11及び図12に示す実施形態では、凸条部4bは円筒状に形成されている。一方、凹条部4aは、ギャップがない状態で凸条部4bを嵌め込むことができ、凸条部4bの先端が数ミリ程度露出する深さの断面円弧状の溝として形成されている。背もたれ3aが組み立てられると、上側の背もたれ部材4の凸条部4bが下側の背もたれ部材4の凹条部4aから露出する部分によって、背もたれ部材4間に空隙が形成される。この空隙により、隣接する背もたれ部材4を任意の角度に回転させることができる。一方で、凸条部4bは凹条部4aにギャップがない状態で嵌め込まれているので、背もたれ部材4間に空隙が存在している状態でも、背もたれ部材4を任意の位置関係で維持することができる。これにより、使用者5は、自身の体勢に沿わせて背もたれ3aを撓めて、ストレッチ装置30,30aを使用することができる。
このように背もたれ3aが可撓性を有することにより、使用者5が前傾姿勢や体を反らす姿勢を取った場合に、背もたれ3aを使用者5の体勢に沿わすことができ、前傾姿勢でストレッチを行いながら仕事や勉強を行ったり、体を反らせて腰を空中に浮かせたまま休憩したりすることができる。また、背もたれ3が可撓性を有することで、使用者5は必ずしも背筋を伸ばした姿勢でストレッチ装置30,30aを使用する必要がなくなり、背筋が曲がった状態でストレッチ装置30,30aを使用することができるため、より楽な体勢でストレッチ装置30,30qaを使用することができる。
なお、凹条部4a及び凸条部4bの形状は、図11及び図12に示す実施形態に限られない。例えば、凹条部4aに砂を入れ、凸条部4bが凹条部4aに嵌め込まれて。その砂を押さえる形状に形成されることもできる。砂は、押さえられると容易には動かないため、隣接する背もたれ部材4を任意の角度に回転させて凸条部4bで砂を押さえることで、背もたれ部材4間に空隙が存在している状態でも、背もたれ部材4を任意の位置関係で維持することができる。また、本体4間の連結は、連結部材を用いて行うこともできる。具体的には、背もたれ部材4の上面及び下面共に凹部が形成されており、その凹部の形状に沿う連結部材によって背もたれ部材4間を連結することもできる。さらに、凹条部4b及び凸条部4cは、本体の左右端に亘って延びる必要はなく、本体の一部分に左右に延びて形成されれば良い。また、背もたれ3は、必ずしも複数の背もたれ部材4から形成される必要はなく、例えば、背もたれ3を弾性の高い材料で形成し、フレキシブルアーム等を背もたれ3内に支柱として挿し込むことで、可撓性を有する背もたれ3を形成することもできる。
次に、本発明に係るストレッチ装置の第2実施形態について、図13及び図14を参照して以下に説明する。
図13に示すように、ストレッチ装置40は、着座姿勢の使用者5の脇を支持する一対の脇支持部41と、脇支持部41を上下動可能な脇支持部高さ調整機構42と、着座姿勢の使用者5の膝裏押出部44と、膝裏押出部44を前後動可能な膝裏押出部調整機構45と、使用者5が座る座部46と、座った使用者5がもたれる背部47とを備える。
ストレッチ装置40は、座部46及び背部47で、使用者5が座ってもたれることができる椅子を構成する。脇支持部41は、背部47に取り付けられ、使用者5の脇の下に挿入できる大きさで形成されている。第1実施形態と同様に、使用者5の体重を支えられる強度を有する基部に、例えば、立体編物やゴム等のクッション性のある素材を取り付けて形成されることが好ましい。クッション性のある素材を取り付けることにより、ストレッチ装置40の使用中に脇に痛みが生じることを抑制することができる。また、種々の体格の者でも自身の脇の下に脇支持部41を設置できるように、一対の脇支持部41は、互いの間隔及び高さを微調整できる任意の手段により取り付けられることが好ましい。これにより、種々の体格の者がストレッチ装置40を使用することができる。膝裏押出部44は、座部46の前面において、座部46と一体的に形成される。
脇支持部高さ調整機構42は、第1モータ421と、第1モータ421に連動する第1雄ネジ軸422と、第1雄ネジ軸422と嵌め合わされ、第1雄ネジ軸422上を上下動する第1雌ネジ部423とから構成される。第1雌ネジ部423には第1保持部材471が取り付けられており、第1保持部材471に背部47が取り付けられている。ここで、第1モータ421、第1雄ネジ軸422、及び、第1雌ネジ部423が背部駆動機構420となる。
膝裏押出部調整機構45も、脇支持部高さ調整機構42と同様に、第2モータ451と、第2モータ451に連動する第2雄ネジ軸452と、第2雄ネジ軸452と嵌め合わされ、第2雄ネジ軸452上を前後動する第2雌ネジ部453とから構成される。第2雌ネジ部453には第2保持部材461が取り付けられており、第2保持部材461に座部46が取り付けられている。ここで、第2モータ451、第2雄ネジ軸452、及び、第2雌ネジ部453が座部駆動機構450となる。
上記ストレッチ装置40は、図14に示すようにして使用される。具体的には、使用者5は、座部46に座り背部47にもたれた状態で、例えば、リモコン等で第1及び第2モータ421,451を駆動する。第1及び第2モータ421,451が駆動すると、第1及び第2雄ネジ軸422,452が回転し、第1及び第2雌ネジ部423,453が上昇及び前進する。そして、脇支持部41及び膝裏押出部44が上昇及び前進する。使用者5は、適度に上体が持ち上げられ且つ膝が前に押し出されて腰が伸びると、その位置でリモコン等を使用して、第1及び第2モータ421,451を停止させ、ストレッチ運動を行う。
以上のように、本実施形態でも、使用者5の脇を支持する脇支持部41を上昇させることにより、使用者5の上半身が持ち上げられて腰を伸ばすことができる。これにより、ストレッチ装置40に座った状態で楽に腰を伸ばすことができる。また、座った姿勢では腰に重力が掛かり腰痛等の様々な症状が出ていたが、脇を支持して腰を浮かすことで、引力により腰が引っ張られ、腰痛等の様々な症状を改善させることができる。さらに、同時に膝裏を押し出す膝裏押出部44を前方へ移動させることにより、使用者5の上半身と併せて使用者5の下半身も引っ張られる。これにより、使用者5の腰は、ストレッチ装置40の座部46及び背部47から空中に静止させることができる。この状態で、肩、脇及び膝を基点として腰をねじったりひねったりすることで、著しく高いストレッチ効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、事前に脇支持部41の高さや膝裏押出部44の押出位置を調整する必要がなく、使用者5はストレッチ装置40に座った状態から第1及び第2モータ421,451を動作させて脇支持部41及び膝裏押出部44を上昇及び前進させることができる。これにより、自身の上半身を持ち上げる高さに脇支持部41を調整し、自身の腰を伸ばせる位置に膝裏押出部44を調整するという手間が省け、容易にストレッチ装置40を使用することができる。
上記第2実施形態は、上記形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記第2実施形態では、第1及び第2雌ネジ部423,453は全周にネジが切られているが、例えば、半周だけネジが切られて第1及び第2雄ネジ軸422,452と嵌め合わされるように形成され、残りの半周は単に薄いプラスチック板等で覆われる構成とすることができる。これにより、第1及び第2雌ネジ部423,453の厚みが薄くなり、その分、ストレッチ装置40の後方及び下方に空間を形成することができる。また、このような構成とすることにより、ストレッチ装置40の設置スペースが狭い場所であっても、ストレッチ装置40を設置することができる。
また、上記第2実施形態においては、背部駆動機構420、第1雄ネジ軸422と第1雌ネジ部423とで構成したが、必ずしもこの構成とする必要はない。例えば、背部47にラチェットが取り付けられており、背部47の後方に設けられラチェットと嵌合する歯車の回転により背部47が上下動するように構成することもできる。この場合、ストレッチを行う位置では、例えば、歯車にピン等を係合させて、脇支持部41を停止させる。また、背部47の後方において上下に一対の滑車を設け、その滑車にチェーンやベルト等を嵌め、そのチェーンやベルト等の一方を背部47に取り付けるように構成することができる。これにより、滑車を駆動させるとチェーンやベルト等に従って背部47を上下動させることができる。さらには、背部47に上下方向に延びるベルトが取り付けられており、このベルトをローラで挟んで、ローラの回転により背部47を上下動させることもできる。また、単に背部47に取り付けたベルトを巻き上げたり解いたりすることで上下動させる構成とすることができる。さらに、油圧システム等を利用して背部47を上下動させることもできる。その他、既存の任意の手段により、背部47を上下動させることができる。これと同様の構成は、座部駆動機構450においても適用できる。
また、上記第2実施形態では、図13において、脇支持部41は、背部47から棒状に突出する形態を示しているが、上記第1実施形態の第2変形例及び第3変形例のような形態を取り得る。具体的には、背部47の上部に略水平に複数の固定具が取り付けられ、その固定具にベルト321を引っ掛けて使用者5の脇を支持する構成としても良い。
また、上記第2実施形態において、図14には、第2補助支持機構22について示していないが、第1実施形態で示した第1及び第2補助支持機構21,22を使用することもできる。この時、第1補助支持機構21は、ストレッチ装置40の背部47に任意の手段を用いて取り付けられれば良い。
また、上記第2実施形態において、背部47が可撓性を有するように形成することができる。具体的には、図11及び図12に示す椅子1aの背もたれ3aのように背部47を形成することもできる。これにより、使用者が前傾姿勢や体を反らす姿勢を取った場合に、背部47を使用者の体勢に沿わすことができ、前傾姿勢でストレッチを行いながら仕事や勉強を行ったり、体を反らせて腰を空中に浮かせたまま休憩したりすることができる。また、可撓性を有する背部47を形成することで、使用者5は必ずしも背筋を伸ばした姿勢でストレッチ装置40を使用する必要がなくなり、背筋が曲がった状態でストレッチ装置40を使用することができるため、より楽な体勢でストレッチ装置40を使用することができる。
1,1a 椅子
2 座面
3,3a 背もたれ
5 使用者
10,10a,30,30a,40 ストレッチ装置
11,31,41 脇支持部
12,32,42 脇支持部高さ調整機構
13,33 脇支持部幅調整機構
14,34,44 膝裏押出部
15,35,45 膝裏押出部調整機構
121 第1支柱
122 第2支柱
123 支柱固定具
131 連結具
151 第1ガイド部
152 第2ガイド部
153 ガイド固定具
21 第1補助支持機構
22 第2補助支持機構
211 第1板部
212 第1係合部
221 第2板部
222 第2係合部
36 カバー
321 ベルト
321a,321b 穴
322 固定具
46 座部
47 背部
420 背部駆動機構
450 座部駆動機構

Claims (15)

  1. 着座姿勢の使用者の脇を支持する一対の脇支持部と、
    前記脇支持部を上下動可能な脇支持部高さ調整機構とを備えるストレッチ装置。
  2. 着座姿勢の使用者の膝裏を押し出す膝裏押出部と、
    前記膝裏押出部を前後動可能な膝裏押出部調整機構とをさらに備える請求項1に記載のストレッチ装置。
  3. 前記脇支持部高さ調整機構は、
    椅子の座面に立設される一対の第1支柱と、
    前記一対の第1支柱に沿って上下動可能な一対の第2支柱と、
    前記第2支柱を前記第1支柱に対して上下動させて任意の高さで固定する支柱固定具とを備え、
    前記脇支持部は、前記第2支柱の上端に取り付けられる請求項1又は2に記載のストレッチ装置。
  4. 前記一対の脇支持部の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構をさらに備える請求項3に記載のストレッチ装置。
  5. 前記脇支持部幅調整機構は、前記一対の第1支柱及び第2支柱を任意の間隔で連結する連結具からなる請求項4に記載のストレッチ装置。
  6. 当該ストレッチ装置は、椅子の背もたれに着脱自在に取り付けられるカバーを備え、
    前記脇支持部高さ調整機構は、前記一対の脇支持部が取り付けられる一対のベルトと、前記カバーに取り付けられる少なくとも一対の固定具とを備え、
    前記ベルトは、前記脇支持部を挟んで一方側が前記カバーに取り付けられ、他方側に前記固定具に引っ掛けるための複数の穴が形成され、
    前記穴は、前記ベルトの長手方向に沿って形成され、
    前記脇支持部高さ調整機構は、前記固定具に引っ掛ける前記ベルトの穴を変えることで前記脇支持部を上下動することができる請求項1又は2に記載のストレッチ装置。
  7. 前記一対の脇支持部の間隔を調整可能な脇支持部幅調整機構をさらに備える請求項6に記載のストレッチ装置。
  8. 前記脇支持部幅調整機構は、略水平に複数取り付けられる前記固定具からなり、
    前記ベルトの穴を引っ掛ける前記固定具を変えることで、前記一対の脇支持部の間隔を調整することができる請求項7に記載のストレッチ装置。
  9. 前記膝裏押出部調整機構は、
    椅子の座面上に延びる一対の第1ガイド部と、
    前記一対の第1ガイド部に沿って前後動可能な一対の第2ガイド部と、
    前記第2ガイド部を前記第1ガイド部に対して前後動させて任意の押出位置で固定するガイド固定具とを備え、
    前記膝裏押出部は、前記第2ガイド部の前端に取り付けられる請求項2に記載のストレッチ装置。
  10. 椅子の背もたれに取り付けられる第1補助支持機構と、
    使用者に装着され、前記第1補助支持機構と係合する第2補助支持機構とを備える請求項1〜9のいずれか一項に記載のストレッチ装置。
  11. 前後方向に撓むように可撓性を有する背もたれを備える椅子に取り付けられる請求項1〜10のいずれか一項に記載のストレッチ装置。
  12. 当該ストレッチ装置は、背部をさらに備え、
    前記脇支持部は、前記背部に取り付けられ、
    前記脇支持部高さ調整機構は、前記背部を上下動させることにより前記脇支持部を上下動することができる背部駆動機構を備える請求項1又は2に記載のストレッチ装置。
  13. 当該ストレッチ装置は、座部をさらに備え、
    前記膝裏押出部は、前記座部と一体的に形成されており、
    前記膝裏押出部調整機構は、前記座部を前後動させることにより前記膝裏押出部を前後動させることができる座部駆動機構を備える請求項12に記載のストレッチ装置。
  14. 前記背部に取り付けられる第1補助支持機構と、
    使用者に装着され、前記第1補助支持機構と係合する第2補助支持機構とを備える請求項12又は13に記載のストレッチ装置。
  15. 前記背部は、前後方向に撓むように可撓性を有する請求項13に記載のストレッチ装置。
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