JP2014125115A - 車体骨格部材 - Google Patents

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建志 篠田
Yoshinobu Matsumura
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Abstract

【課題】高い強度を発揮できる車体骨格部材を提供する。
【解決手段】実施形態の車体骨格部材10は、第1の鋼材31と第2の鋼材32とを備えている。第1の鋼材31は略ハット形断面を有し、稜線部43,45と壁部42,44,46を有している。第2の鋼材32は、稜線部53,55と壁部52,54,56を有している。第1の鋼材31の対向壁部42,46のうち一方の対向壁部42に、稜線部43,45よりも加工度が小さい曲げ加工部70が形成されている。他方の対向壁部46にも稜線部43,45よりも加工度が小さい曲げ加工部71が形成されている。稜線部43,45と曲げ加工部70,71は、それぞれ第1の鋼材31の長手方向に延びている。稜線部43,45は加工硬化部80を備えている。曲げ加工部70,71は焼入硬化部81を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車の車体の骨格をなす例えばサイドシルやサイドメンバ、サイドルーフレール、ピラー等の車体骨格部材に関する。
自動車の車体は、サイドシルやピラー、サイドメンバ、サイドルーフレール等の車体骨格部材を含んでいる。例えば車体の下部を構成するサイドシルは、鋼材からなるサイドシルアウタおよびサイドシルインナと、必要に応じて設けるリンフォース部材(補強材)などによって構成されている。前記サイドシルアウタとサイドシルインナとは、互いのフランジ同士をスポット溶接によって結合することにより、閉断面が形成されている。
車体骨格部材は、衝突を想定した場合に入力する荷重に対し所定の衝突性能を有する必要がある。衝突性能を高める手段として、例えば特許文献1,2に記載されているように、車体骨格部材の稜線部に焼入れを行なうことが提案されている。
特開平10−258768号公報 特開2011−178179号公報
車体骨格部材の稜線部に焼入れを行なうと、塑性加工によって生じた稜線部の残留ひずみが焼入れの熱によって解放されかつ焼入れ組織によって硬化する。このため焼入れを行なう稜線部では変形が生じてしまう。
従って本発明が解決しようとする課題は、稜線部等への入熱による変形を抑制しつつ、焼入れによる強度アップの相乗効果を発揮することができる車体骨格部材を提供することにある。
本発明は、第1の鋼材と第2の鋼材とを互いにフランジ部において厚さ方向に結合し、これら鋼材間に中空部が形成された車体骨格部材であって、前記第1の鋼材と第2の鋼材とが、それぞれ該車体骨格部材の長手方向に延びる複数の稜線部と各稜線部を境に曲げられた複数の壁部を有している。そしてこれら壁部のうち、互いに向かい合う一対の対向壁部に、該対向壁部の厚さ方向に曲げられかつ前記稜線部よりも加工度が小さく前記稜線部に沿って該車体骨格部材の長手方向に延びる曲げ加工部を備えている。さらに、前記複数の稜線部のうち1以上の稜線部に形成された加工硬化部と、前記複数の曲げ加工部のうち1以上の曲げ加工部に形成された焼入硬化部とを具備している。第1の鋼材の一例は、車体外側に配置される略ハット形の鋼板からなる。第2の鋼材の一例は、車体内側に配置される略ハット形の鋼板からなる。
1つの実施形態では、前記第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のうち、一方の対向壁部に設けられた外側に凸の形状の曲げ加工部と、他方の対向壁部に設けられた内側に凹む曲げ加工部とを有し、これら曲げ加工部に前記焼入硬化部が形成されている。他の実施形態では、第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のそれぞれに、外側に凸の形状の曲げ加工部と、焼入硬化部が形成されてもよい。あるいは第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のそれぞれに、内側に凹む曲げ加工部と、焼入硬化部が形成されていてもよい。他の実施形態では、前記第1および第2の鋼材の互いの対向壁部にそれぞれ前記曲げ加工部が設けられ、前記第2の鋼材の前記曲げ加工部に前記焼入硬化部が形成されていてもよい。またこの実施形態において、前記第1の鋼材の前記曲げ加工部にも焼入硬化部が形成されていてもよい。
本発明によれば、車体骨格部材の稜線部に形成された加工硬化部と、稜線部間の壁部等に形成された曲げ加工部の焼入れによる強度アップの相乗効果により、入熱による変形を抑制しつつ焼入硬化部による強度の高い車体骨格部材を得ることができる。
自動車の車体を示す斜視図。 第1の実施形態に係る車体骨格部材の一部の斜視図。 図2中のF3−F3線に沿う車体骨格部材の断面と焼入れ装置を示す図。 第2の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。 第3の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。 第4の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。 第5の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。 第6の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。 第7の実施形態に係る車体骨格部材の断面図。
以下に第1の実施形態に係る車体骨格部材について図1から図3を参照して説明する。図1は、自動車の車体1の一例を示している。この車体1は、車体骨格部材10の一例である左右一対のサイドシル11(一方のみ示す)と、サイドメンバ12と、車体1の上部に設けられたサイドルーフレール13と、フロントピラー14と、センタピラー15と、リヤピラー16と、ルーフ部17などを含んでいる。
サイドシル11と、サイドメンバ12と、サイドルーフレール13は、それぞれ車体1の前後方向に延びている。図1に示す矢印Xは車体1の前後方向、Yは車体1の幅方向、Zは上下方向である。ルーフ部17は、ルーフパネル20と、ルーフパネル20の下面に沿って車体1の幅方向に延びるルーフボウ21とを含んでいる。
以下に、サイドシル11等に適用される車体骨格部材10の第1の実施形態について、図2と図3を参照説明する。
図2は、車体骨格部材10を車体外側から見た斜視図である。図3は車体骨格部材10の断面を示している。この車体骨格部材10は、第1の鋼材31と第2の鋼材32とを備えている。本実施形態の第1の鋼材31は車体外側に位置する鋼板からなり、例えばサイドシルアウタを構成している。第2の鋼材32は車体内側に位置する鋼板からなり、例えばサイドシルインナを構成している。これら第1の鋼材31と第2の鋼材32は、いずれも焼入れの熱処理によって焼入れ組織(例えばマルテンサイト)を得ることが可能な鋼種である。なお、第1の鋼材31と第2の鋼材32は車体1の前後方向に延びている。
図3は、車体骨格部材10の長手方向と直角な断面を示している。第1の鋼材31は、上側のフランジ部40と、このフランジ部40から稜線部41を境に車体外側に延びる第1の壁部42と、この第1の壁部42から稜線部43を境に下方に延びる第2の壁部44と、第2の壁部44から稜線部45を境に車体内側に向かう第3の壁部46と、第3の壁部46から稜線部47を境に下方に延びる下側のフランジ部48とを有している。すなわちこの第1の鋼材31は、略ハット形に形成されるとともに、第2の壁部44には、車体骨格部材10の内側に凹む凹部49が形成されている。
第1の壁部42と第2の壁部44とは、プレス等の塑性加工によって、稜線部43を境に板厚方向に曲げられている。第2の壁部44と第3の壁部46も、塑性加工によって、稜線部45を境に板厚方向に曲げられている。これら稜線部43,45は、車体骨格部材10の長手方向に延びている。図2において矢印X1が車体骨格部材10の長手方向である。
第2の鋼材32は、上側のフランジ部50と、このフランジ部50から稜線部51を境に車体内側に延びる第4の壁部52と、第4の壁部52から稜線部53を境に下方に延びる第5の壁部54と、第5の壁部54から稜線部55を境に車体外側に向かう第6の壁部56と、第6の壁部56から稜線部57を境に下方に延びる下側のフランジ部58とを有している。すなわち第2の鋼材32も略ハット形に形成されている。第5の壁部54には、この壁部54の厚さ方向に段差を有する段差部59が形成されている。
第4の壁部52と第5の壁部54とは、プレス等の塑性加工によって、稜線部53を境に板厚方向に曲げられている。また、第5の壁部54と第6の壁部56も、塑性加工によって、稜線部55を境に板厚方向に曲げられている。これら稜線部53,55は、車体骨格部材10の長手方向に延びている。
第1の鋼材31と第2の鋼材32とは、上側のフランジ部40,50同士と下側のフランジ部48,58同士が、互いにスポット溶接等の結合手段によって厚さ方向に結合されている。第1の鋼材31と第2の鋼材32との間に、閉断面をなす中空部60が形成されている。この閉断面の形状は車体骨格部材10の長手方向に変化するため、図3に示す形状に限らない。また、車体骨格部材10の長手方向の一部が開断面であってもよい。
第1の鋼材31の壁部42,44,46のうち、互いに向かい合う上下一対の対向壁部42,46に、それぞれ稜線部43,45に沿って曲げ加工部70,71が形成されている。これら曲げ加工部70,71は、対向壁部42,46の厚さ方向に曲げられている。さらに詳しくは、図3に示されるように、一方の壁部42に設けられた曲げ加工部70は車体骨格部材10の外側に凸の形状となっている。他方の壁部46に設けられた曲げ加工部71は、車体骨格部材10の内側に凹んだ形状となっている。これら曲げ加工部70,71の先端は、車体骨格部材10の長手方向に延びる稜線をなしている。
曲げ加工部70,71の加工度は稜線部43,45の加工度よりも小さい。ここで「加工度」とは、鋼板をプレス等によって塑性加工する際の加工による変形(ひずみ)の大きさの程度を指す。例えば曲げの程度に関し、曲げ加工部70,71の曲げ角度は、稜線部43,45の曲げ角度よりも小さい。あるいは、曲げ加工部70,71の曲率が稜線部43,45の曲率よりも小さい。このように曲げ加工部70,71の加工度が稜線部43,45の加工度よりも小さいため、曲げ加工部70,71に生じる残留応力は稜線部43,45の残留応力よりも小さい。
曲げ加工部70,71を含む領域(図3に2点鎖線R1,R2で示す領域)には、焼入れ組織を有する焼入硬化部81が形成されている。この焼入硬化部81は、例えばレーザ焼入れ装置90などによって形成される。レーザ焼入れ装置90は、車体骨格部材10の曲げ加工部70,71に向けてレーザビーム91を照射しつつ高速でスキャンすることにより、レーザビーム91が照射された箇所を焼入れ温度(例えばγ鉄が生じるオーステナイト化温度)まで急速加熱する。そして急速加熱された箇所の熱が周囲の低温部によって急速に奪われることにより、焼入れ組織(例えばマルテンサイト)が生じる温度勾配で急冷される。こうして曲げ加工部70,71を含む領域に焼入硬化部81が形成される。
焼入硬化部81は、稜線部41,43間の壁部42に形成された稜線を有する曲げ加工部70と、稜線部45,47間の壁部46に形成された稜線を有する曲げ加工部71に沿って、車体骨格部材10の長手方向に延びている。このため曲げ加工部70,71に形成された焼入硬化部81による強度アップと、加工度の大きな断面形状を有する稜線部43,45の加工硬化部80による強度アップの相乗効果により、車体骨格部材10に入力する荷重に対し車体骨格部材10の強度を高めることができ、例えば座屈を生じにくくすることができる。
ここで仮に、稜線部43,45に焼入硬化部81を形成したとすると、稜線部43,45の加工によって得られたひずみ硬化が焼入の際の熱によって解放されてしまい、変形が起きる。これに対し本実施形態では、加工硬化の度合いが比較的小さい稜線を有する曲げ加工部70,71に焼入硬化部81を形成して強度を高めるとともに、残留ひずみの大きい稜線部43,45の加工硬化部80の残留ひずみが解放されないように、稜線部43,45は実質的に入熱による影響を回避しているため、変形を抑制できる。なお、稜線部43,45,53,55の一部に焼入硬化部が形成されていてもよい。
図4は第2の実施形態に係る車体骨格部材10Aを示している。この車体骨格部材10Aは、第1の鋼材31の一対の対向壁部42,46のうち、稜線部41,43間に形成された一方の対向壁部42に、外側に凸の形状の曲げ加工部70a,70bを有する凸部70cが形成されている。稜線部45,47間に形成された他方の対向壁部46には、内側に凹む曲げ加工部71a,71bを有する凹部71cが形成されている。これら凸部70cと凹部71cは、それぞれ車体骨格部材10Aの長手方向に帯状に延びている。そして凸部70cの曲げ加工部70a,70bを含む領域(図4に2点鎖線R1で示す領域)と、凹部71cの曲げ加工部71a,71bを含む領域(図4に2点鎖線R2で示す領域)とに、焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Aは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
図5は第3の実施形態に係る車体骨格部材10Bを示している。この車体骨格部材10Bは、第1の鋼材31の一対の対向壁部42,46のうち、一方の対向壁部42に、外側に凸の形状の曲げ加工部70a,70bを有する凸部70cが形成されている。他方の対向壁部46にも、外側に凸の形状の曲げ加工部71d,71eを有する凸部71fが形成されている。これら凸部70c,71fは、それぞれ車体骨格部材10Bの長手方向に帯状に延びている。そして一方の凸部70cの曲げ加工部70a,70bを含む領域(図5に2点鎖線R1で示す領域)と、他方の凸部71fの曲げ加工部71d,71eを含む領域(図5に2点鎖線R2で示す領域)とに、それぞれ焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Bは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
図6は第4の実施形態に係る車体骨格部材10Cを示している。この車体骨格部材10Cは、第1の鋼材31の一対の対向壁部42,46のうち、一方の対向壁部42に、内側に凹む曲げ加工部70d,70eを有する凹部70fが形成されている。他方の対向壁部46にも、内側に凹む曲げ加工部71a,71bを有する凹部71cが形成されている。これら凹部70f,71cは、それぞれ車体骨格部材10Cの長手方向に帯状に延びている。そして一方の凹部70fの曲げ加工部70d,70eを含む領域(図6に2点鎖線R1で示す領域)と、他方の凹部71cの曲げ加工部71a,71bを含む領域(図6に2点鎖線R2で示す領域)に、それぞれ焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Cは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
図7は第5の実施形態に係る車体骨格部材10Dを示している。この車体骨格部材10Dは、第1および第2の鋼材31,32の対向壁部44,54のうち、稜線部43,45間に形成された一方の対向壁部44に、内側に凹む曲げ加工部49a,49bを有する凹部49cが形成されている。稜線部53,55間に形成された他方の対向壁部54にも、内側に凹む曲げ加工部100a,100bを有する凹部100cが形成されている。これらの凹部49c,100cは、それぞれ車体骨格部材10Dの長手方向に帯状に延びている。そして第2の鋼材32の凹部100cの曲げ加工部100a,100bを含む領域(図7に2点鎖線R3で示す領域)に焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Dは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
図8は第6の実施形態に係る車体骨格部材10Eを示している。この車体骨格部材10Eは、第1および第2の鋼材31,32の対向壁部44,54のうち、稜線部43,45間に形成された一方の対向壁部44に、内側に凹む曲げ加工部49a,49bを有する凹部49cが形成されている。稜線部53,55間に形成された他方の対向壁部54にも、内側に凹む曲げ加工部100a,100bを有する凹部100cが形成されている。そして一方の凹部49cの曲げ加工部49a,49bを含む領域(図8に2点鎖線R1で示す領域)と、他方の凹部100cの曲げ加工部100a,100bを含む領域(図8に2点鎖線R3で示す領域)に、それぞれ焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Eは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
図9は第7の実施形態に係る車体骨格部材10Fを示している。この車体骨格部材10Fは、第1および第2の鋼材31,32の対向壁部44,54のうち、稜線部43,45間に形成された一方の対向壁部44に、外側に凸の形状の曲げ加工部49d,49eを有する凸部49fが形成されている。稜線部53,55間に形成された他方の対向壁部54には、内側に凹む曲げ加工部100a,100bを有する凹部100cが形成されている。凸部49fと凹部100cは、それぞれ車体骨格部材10Fの長手方向に帯状に延びている。そして凹部100cの曲げ加工部100a,100bを含む領域(図9に2点鎖線R3で示す領域)に焼入硬化部81が形成されている。それ以外の構成について、この車体骨格部材10Fは第1の実施形態の車体骨格部材10と共通であるため、両者に共通の箇所に共通の符号を付して説明を省略する。
以上説明した各実施形態は、サイドシルをはじめとして、車体の骨格をなす他の車体骨格部材、例えばサイドメンバやクロスメンバ、ピラー、バックボーンなど、要するに座屈や曲げに対する強度が重視される車体骨格部材に適用することができる。また、引張強度や圧縮強度など焼入れにより強度向上が図れる全ての形態の部材に対して適用されてもよい。さらに焼入硬化部81は、レーザ焼入れ装置以外の焼入れ手段(例えば高周波焼入れやシーム溶接機を用いた焼入れ等)によって形成されてもよい。また車体骨格部材の形状や配置あるいは焼入硬化部および加工硬化部の配置や形状等の具体的な態様についても種々に変更して実施できることは言うまでもない。
前記各実施形態では、第1の鋼材と第2の鋼材とがそれぞれ鋼板からなるが、これに限ることはなく、例えば押出し材のように一体成形された車体骨格部材に本発明が適用されてもよい。第1および第2の鋼材の形状についても前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で種々の態様で実施できる。また、複数の稜線部のうち一部の稜線部に焼入硬化部を設けてもよいし、焼入硬化部や加工硬化部の形状(パターン)や長さ、幅、配置等の具体的な態様を種々に変更して実施できるものである。
1…車体、10…車体骨格部材、11…サイドシル、12…サイドメンバ、13…サイドルーフレール、14…フロントピラー、15…センタピラー、16…リヤピラー、21…ルーフボウ、31…第1の鋼材、32…第2の鋼材、42…壁部、43…稜線部、44…壁部、45…稜線部、46…壁部、49a,49b,49d,49e…曲げ加工部、52…壁部、53…稜線部、54…壁部、55…稜線部、56…壁部、70,70a,70b,70d,70e…曲げ加工部、71,71a,71b,71d,71e…曲げ加工部、80…加工硬化部、81…焼入硬化部、100a,100b…曲げ加工部。

Claims (8)

  1. 第1の鋼材と第2の鋼材とを互いにフランジ部において厚さ方向に結合し、これら鋼材間に中空部が形成された車体骨格部材であって、
    前記第1の鋼材と第2の鋼材とが、それぞれ該車体骨格部材の長手方向に延びる複数の稜線部と各稜線部を境に曲げられた複数の壁部を有し、
    これら壁部のうち互いに向かい合う一対の対向壁部に、該対向壁部の厚さ方向に曲げられかつ前記稜線部よりも加工度が小さく前記稜線部に沿って該車体骨格部材の長手方向に延びる曲げ加工部を備え、かつ、
    前記複数の稜線部のうち1以上の稜線部に形成された加工硬化部と、
    前記複数の曲げ加工部のうち1以上の曲げ加工部に形成された焼入硬化部と、
    を具備したことを特徴とする車体骨格部材。
  2. 前記第1の鋼材が車体外側に配置される略ハット形の鋼板からなり、前記第2の鋼材が車体内側に配置される略ハット形の鋼板からなることを特徴とする請求項1に記載の車体骨格部材。
  3. 前記第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のうち一方の対向壁部に設けられた外側に凸の形状の曲げ加工部と、他方の対向壁部に設けられた内側に凹む曲げ加工部とを有し、これら曲げ加工部に前記焼入硬化部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体骨格部材。
  4. 前記第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のそれぞれに設けられた外側に凸の形状の曲げ加工部を有し、これら曲げ加工部に前記焼入硬化部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体骨格部材。
  5. 前記第1の鋼材に形成された一対の対向壁部のそれぞれに設けられた内側に凹む曲げ加工部を有し、これら曲げ加工部に前記焼入硬化部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体骨格部材。
  6. 前記第1および第2の鋼材の互いの対向壁部にそれぞれ前記曲げ加工部を設け、前記第2の鋼材の前記対向壁部に設けられた前記曲げ加工部に前記焼入硬化部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の車体骨格部材。
  7. 前記第1の鋼材の前記対向壁部に設けられた前記曲げ加工部に前記焼入硬化部を備えたことを特徴とする請求項6に記載の車体骨格部材。
  8. 前記第1の鋼材の前記対向壁に外側に凸の形状の前記曲げ加工部を有し、前記第2の鋼材の前記対向壁に内側に凹む前記曲げ加工部を有したことを特徴とする請求項6に記載の車体骨格部材。
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