JP2014122777A - 急速冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被冷却対象物を凍結させることなく急速に冷却する。
【解決手段】冷却庫12は、被冷却対象物を縦方向に収納する収納ケースと、収納ケースの上方の設けられた冷却ファン24と、収納ケースの後方に設けられた冷却コイルとを備え、収納ケースの左右両側には、冷却ファン24によって収納ケースの上方から送られる冷風を収納ケースの内側に通すための通風孔が設けられた左パネル56および右パネル58を備える。通風孔は、左パネル56および右パネル58において非対称の位置に設けられている。
【選択図】図4
【解決手段】冷却庫12は、被冷却対象物を縦方向に収納する収納ケースと、収納ケースの上方の設けられた冷却ファン24と、収納ケースの後方に設けられた冷却コイルとを備え、収納ケースの左右両側には、冷却ファン24によって収納ケースの上方から送られる冷風を収納ケースの内側に通すための通風孔が設けられた左パネル56および右パネル58を備える。通風孔は、左パネル56および右パネル58において非対称の位置に設けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、加熱調理された食材を急速に冷却する技術に関する。
加熱調理された食材は出来立てが最も美味しい状態であることは論をまたない。しかし、時間とともに熱による水分の蒸発や乾燥、油の酸化や流出を招くため、味の劣化が進む。そのため、加熱後に時間をおいてから提供される食材の場合、例えば、宴会場等で同時に多くの客に料理を提供する場合やコンビニエンスストア等に搬送して販売する場合には、ブラストチラー等を用いて食材を急速冷却し、冷蔵庫や冷凍庫等に保存しておくことが行われている(特許文献1、2参照)。食材を急速冷却する際には、危険温度帯と呼ばれる細菌類の生育に最も適した温度帯(約10度〜60度)を可能な限り速やかに通過させることが食材衛生上の観点からは重要になる。
食材の冷却にはいくつかの方法があり、最も冷却効果が高いものに真空冷却がある。これは、加熱調理後の食材を減圧状態におくことにより、食材内部に含まれている水分を蒸発させ、その際の蒸発熱で冷却する方法である。食材の冷却方法には、他にも先に述べたブラストチラーや冷水冷却等などがあるが、冷却速度の速さの点では真空冷却が最も優れている。しかし、食材の水分が蒸発することにより味や性状に変化が生じることもあり、食材によっては歩留まりの低下を招きやすいという欠点もある。
これに対してブラストチラーは、冷却する食材を選ばないという長所があるが、冷却速度の点では真空冷却には及ばない。また食材に氷点下の冷風を吹き付けるため、表面部分が凍結することがある。
本発明は、これらの課題を解決するために、以下のような構成の急速冷却装置を提供する。
急速冷却装置は、第1の態様として、被冷却対象物を縦方向に収納する収納ケースと、前記収納ケースの上方の設けられた冷却ファンと、前記収納ケースの後方に設けられた冷却コイルとを備え、前記収納ケースの左右両側には、前記冷却ファンによって前記収納ケースの上方から送られる冷風を前記収納ケースの内側に通すための通風孔が設けられた左パネルおよび右パネルを備えている。
第2の態様として、前記通風孔が、前記左パネルおよび前記右パネルに形成された複数の円形孔であり、横方向および縦方向に千鳥配列で配置されている。
第3の態様として、前記通風孔が、前記左パネルおよび前記右パネルにおいて非対称の位置に設けられている。
第4の態様として、前記通風孔の周縁に前記収納ケースの外側に突出する円環状のフードを備える。
急速冷却装置の第1の態様による効果としては、従来、縦長の収納ケースに合わせて縦方向に複数個設置していた冷却ファンの個数を大幅に減らすことができる。収納ケースの上方に設置された冷却ファンから送られた冷風は、収納ケースの両側に設けられた通風孔から収納ケース内に導入されるので、被冷却対象物を両側から包み込むように冷風を当てることができる。
第2の態様による効果としては、応力の集中を回避することによりパネルの強度を維持することができる。
第3の態様による効果としては、非対称の位置にある通風孔から導入された冷風が収納ケース内で衝突しないため、冷風を収納ケースの内部に満遍なく供給することができる。
第4の態様による効果としては、冷却ファンからの距離による圧力損失を均等化し、縦方向に収納された全ての被冷却対象物に均等化された冷風を供給することができる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は急速冷却装置のシステム構成図である。急速冷却装置10は、主要な構成として、冷却庫12、インバータ式冷凍機14、操作・制御部16を備えている。
冷却庫12には、収納ケース20、冷却コイル22、冷却ファン24、冷風温度センサ26、食材温度センサ28が備わっている。
インバータ式冷凍機14には、冷凍機ユニット30が備わっている。冷凍機ユニット30は、2本の配管32、34によって冷却コイル22と接続されている。配管32には冷媒電磁弁(SV)36が取り付けられている。また配管34には冷媒電動弁(MV)38が取り付けられている。
操作・制御部16には、操作盤40、PLC(PROGRAMMABLE LOGIC CONTROLLER)42、制御ユニット44、冷却開始スイッチ46が備わっている。
急速冷却装置10の温度制御システムについて図2を参照して説明する。冷却開始スイッチ46は、急速冷却装置10の主電源のON/OFFの切り替えを行うための入力手段である。PLC42は、入力系として、冷却開始スイッチ46、操作盤40、食材温度センサ28と接続されている。また出力系として、冷凍機ユニット30、制御ユニット44と接続されている。
冷却開始スイッチ46は、急速冷却装置10の主電源のON/OFFの切り替えを行うための入力手段である。操作盤40は、温度制御に関するプログラムやパラメータ、データ等を入力するための情報入力手段であり、急速冷却装置10の操作や設定を行う操作手段である。また、急速冷却装置10のステイタスや運転履歴等を表示する情報表示手段でもある。PLC42には、被冷却対象物である食材の冷却温度の目標となる設定温度データと、冷却時間の上限を定めた設定時間データが格納されている。これらのデータは操作盤40から入力し、変更も可能である。
冷凍機ユニット30は、運転スイッチをONに入れた後、PLC42からのON指令を受けて運転を開始し、OFF指令を受けたときに運転を停止する。低圧側の冷媒蒸発圧力を検知し、設定した目標蒸発温度になるように、自動的にコンプレッサーのインバータ制御を行う。
制御ユニット44は、入力系として、PLC42、冷風温度センサ26と接続されている。また出力系として、冷却ファン24、冷媒電磁弁36、冷媒電動弁38と接続されている。制御ユニット44は、PLC42からの運転指令を受けて運転を開始し、冷風温度指令を受けて、冷却ファン24、冷媒電磁弁36、冷媒電動弁38の制御を行う。冷却ファン24と冷媒電磁弁36はON/OFF制御である。冷媒電動弁38はPID制御によりバルブの開度を20〜100%の間で調節する。
冷却庫12の構造について図3乃至図7を参照して説明する。冷却庫12は、断熱性を有する筺体50の内部の前方に収納ケース20、その後方に冷却コイル22を備え、収納ケース20の上方に冷却ファン24を備えている。筐体50の正面と側面には、それぞれ筐体50の内側にアクセスするための扉52、54が設けられている。
収納ケース20の左パネル56と右パネル58には、それぞれ冷風の吹き込み口となる複数の通風孔60、62が設けられている。図4は左パネル56の構造を示した図である。左パネル56には、縦2列、横8列の合計16個の通風孔60が設けられている。横8列の通風孔60は奇数列と偶数列が孔1個分程度ずれた千鳥配列になっている。全ての通風孔60には収納ケース20の外側に突出する円筒形の集風管64が設けられている。右パネル58についても、通風孔60の個数や集風管66の構造など基本的な構成は左パネル56と同一であるが、千鳥配列が左右のパネルで逆になっている点が異なっている。
このように通風孔60、62の千鳥配列が左右のパネルで逆であり、非対称であることにより、通風孔60、62から吹き込まれた冷風が衝突を避けながら収納ケース20の内部に満遍なく導入され、食材を入れた番重68を包み込むように冷風を当てることができる。また集風管64、66を通して収納ケース20内に冷風を供給することにより、冷却ファン24の送風能力以上の風量の冷風を番重68に供給することができる。さらに集風管64、66を収納ケース20の外側に突出するように設けることにより、冷却ファン24からの距離による圧力損失を均等化し、段の高さに関係なく全ての番重68に均等化された冷風を供給することができる。これらの効果が相まって冷却庫12の冷却効率を大幅に高めている。
10 急速冷却装置
12 冷却庫
14 インバータ式冷凍機
16 操作・制御部
24 冷却ファン
26 冷風温度センサ
28 食材温度センサ
30 冷凍機ユニット
36 冷媒電磁弁
38 冷媒電動弁
40 操作盤
42 PLC
44 制御ユニット
50 筺体
56 左パネル
58 右パネル
60、62 通風孔
64、66 集風管
68 番重
12 冷却庫
14 インバータ式冷凍機
16 操作・制御部
24 冷却ファン
26 冷風温度センサ
28 食材温度センサ
30 冷凍機ユニット
36 冷媒電磁弁
38 冷媒電動弁
40 操作盤
42 PLC
44 制御ユニット
50 筺体
56 左パネル
58 右パネル
60、62 通風孔
64、66 集風管
68 番重
Claims (4)
- 被冷却対象物を縦方向に収納する収納ケースと、
前記収納ケースの上方の設けられた冷却ファンと、
前記収納ケースの後方に設けられた冷却コイルとを備え、
前記収納ケースの左右両側には、前記冷却ファンによって前記収納ケースの上方から送られる冷風を前記収納ケースの内側に通すための通風孔が設けられた左パネルおよび右パネルを備えている、
急速冷却装置。 - 前記通風孔が、前記左パネルおよび前記右パネルに形成された複数の円形孔であり、横方向および縦方向に千鳥配列で配置されている、
請求項1に記載の急速冷却装置。 - 前記通風孔が、前記左パネルおよび前記右パネルにおいて非対称の位置に設けられている、
請求項1または2に記載の急速冷却装置。 - 前記通風孔の周縁に前記収納ケースの外側に突出する円環状のフードを備える、
請求項2または3に記載の急速冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280347A JP2014122777A (ja) | 2012-12-22 | 2012-12-22 | 急速冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012280347A JP2014122777A (ja) | 2012-12-22 | 2012-12-22 | 急速冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014122777A true JP2014122777A (ja) | 2014-07-03 |
Family
ID=51403398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012280347A Pending JP2014122777A (ja) | 2012-12-22 | 2012-12-22 | 急速冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014122777A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017032169A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社フリーザーシステム | 冷却装置 |
JP2021105513A (ja) * | 2017-01-18 | 2021-07-26 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
-
2012
- 2012-12-22 JP JP2012280347A patent/JP2014122777A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017032169A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 株式会社フリーザーシステム | 冷却装置 |
JP2021105513A (ja) * | 2017-01-18 | 2021-07-26 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
JP7235798B2 (ja) | 2017-01-18 | 2023-03-08 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 冷蔵庫 |
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