JP2014119427A - スポット探索装置、スポット探索方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポット光の探索処理を効率的に行うスポット探索装置、スポット探索方法を提供することにある。
【解決手段】投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索装置であって、第1の画像データに基づいて、移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成手段と、第1の移動量、及び、第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、第2の画像データにおける移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成手段と、第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測するスポット光位置予測手段と、を有する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、スポット探索装置、スポット探索方法に関する。
従来から、3次元空間内の人物等の計測対象物の移動や、動きを検出する検出装置が提案される(例えば、特許文献1)。検出装置では、例えば、3次元空間に対して上部から複数のスポット光からなるパターンを投影し、投影されたスポット光を斜めから撮像して、画像データを生成する。スポット光が計測対象物に投影される場合、スポット光は元の位置から移動する。
そこで、検出装置は、スポット光の移動前後の画像データに基づいて、画像データにおけるスポット光の移動距離を取得する。そして、検出装置は、スポット光の移動距離に基づいて、三角測量の原理を用いて、3次元空間内における距離を計測する。このため、まず、移動前後の画像データにおけるスポット光の対応関係が探索される必要がある。即ち、スポット光の移動前後の画像データにおいて、各スポット光がどの位置に移動したかが探索された上で、その移動量が取得される必要がある。
ただし、移動後の画像データにおいて、計測対象物の高さ等に起因して、スポット光の飛び越え現象が生じることがある。計測対象物の高さが大きくなるに連れて、スポット光の移動量は大きくなる。このような場合、移動したスポット光(移動スポット光)が、移動前の画像データにおける隣のスポット光(隣接スポット光)を飛び越してしまう飛び越え現象が生じることがある。これにより、移動スポット光が、隣接スポット光から移動したと誤判断されてしまい、スポット光の探索ミスが生じてしまう。これにより、正確なスポット光の移動量が計測できない。
そこで、スポット光の投影装置との距離が小さい撮像装置によって生成される近距離画像データと、距離が大きい撮像装置によって生成される遠距離画像データとに基づいて、スポット光の移動量が検知される。近距離画像データにおいては、スポット光の移動量が小さいため、スポット光の飛び越し現象は生じ難い。そこで、近距離画像データにおけるスポット光の移動量と、両画像データの撮像装置間の距離とに基づいて、遠距離画像データにおけるスポット光の移動量が検出される。
特開2005-3367号公報
このように、全てのスポット光の移動量を、近距離画像データ、及び、遠距離画像データに基づいて検出することにより、正確なスポット光の移動量が計測可能になる。しかしながら、スポット光数が増大した場合、スポット光の移動量を取得する処理時間についても増大してしまう。
そこで、本発明は、スポット光の探索処理を効率的に行うスポット探索装置、スポット探索方法を提供する。
第1の側面は、投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、前記複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索装置であって、第1の撮像装置によって生成された前記パターン光の第1の画像データに基づいて、前記移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成手段と、前記第1の移動量、及び、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、前記第2の撮像装置によって生成された前記パターン光の第2の画像データにおける前記移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成手段と、前記第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した前記移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、前記同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、前記同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測予測予測するスポット光位置予測手段と、を有する。
第1の側面によれば、スポット光の探索処理が効率的に行われる。
本実施の形態例におけるスポット探索装置の構成の一例を説明する例図である。 図1のスポット探索装置のブロック図の一例である。 スポット探索装置における撮像装置、投影装置の位置を説明する例図である。 撮像装置A、Bによって生成される画像データA、Bについて説明する図である。 物体がある場合における画像データA、Bにおけるスポット光の移動について説明する図である。 スポット探索装置の処理の流れについて説明するフローチャート図である。 フレームi+1×k画像データを示す例図である。 フレームi+2×k画像データを示す例図である。 同一物体移動スポット光群の検出処理について説明する図である。 同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を予測する処理について説明する図である。 予測した移動スポット光位置が基準値以内で一致する場合を説明する図である。 予測した移動スポット光位置が基準値以内で一致しない場合説明する図である。 同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルの算出処理を説明する図である。 加速度ベクトルに基づいて、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を予測する処理について説明する図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
[スポット探索装置の構成]
図1は、本実施の形態例におけるスポット探索装置100の構成の一例について説明する例図である。スポット探索装置100は、例えば、レーザ駆動装置11、レーザダイオード12、回折格子13、撮像装置A14、撮像装置B15、メモリ16、演算器17を有する。撮像装置A14、B15は、例えば、CCDカメラである。
レーザ駆動装置11は、レーザダイオード12を駆動してレーザ光を出力し、回折格子13は、レーザ光を回折させる。回折格子13を通過したレーザ光は、パターン光を生成する。撮像装置A14、B15は、対象の領域に投影されたパターン光を撮像し、画像データを生成する。また、メモリ16は、例えば、本実施の形態例におけるスポット探索処理を制御するスポット探索処理プログラムPR、及び、生成した画像データを記憶する。演算器17は、スポット探索装置100の全体の制御を行うと共に、スポット探索処理プログラムPRと協働して、本実施の形態例におけるスポット探索処理を実現する。
[スポット探索装置のブロック図]
図2は、図1のスポット探索装置100のブロック図の一例である。同図のスポット探索装置100は、例えば、レーザ駆動部21、パターン照射部22、撮像器A23、撮像器B24、データ処理部34を有する。また、データ処理部34は、例えば、画像記憶部25、スポット探索処理部26、面積算出部27、速度算出部28、視差算出部29、スポットグループ分け処理部30、距離計算処理部31、スポット座標予測処理部32、スポット探索結果判断処理部33を有する。
撮像器A23、撮像器B24は、図1の撮像装置A14、撮像装置B15にそれぞれ対応する。また、レーザ駆動部21は、図1のレーザ駆動装置11に対応する。パターン照射部22は、レーザ駆動部21によって駆動されたレーザ光を回折格子を通過させ、複数のスポット光を有するパターン光を照射する。この例では、例えば、複数のスポット光が配列されたパターン光が投影される。そして、撮像器A23、撮像器B24は、パターン光が照射された領域の画像データをそれぞれ生成する。
データ処理部34は、例えば、画像記憶部25、スポット探索処理部26、面積算出部27、速度算出部28、視差算出部29、スポットグループ分け処理部30、距離計算処理部31、スポット座標予測処理部32、スポット探索結果判断処理部33を有する。データ処理部34と撮像器A23、撮像器B24は電気的に接続され、データ処理部34の画像記憶部25は、撮像器A23、撮像器B24によって生成された画像データを記憶する。
データ処理部34のスポット探索処理部26は、撮像器A23によって生成された画像データAに基づいて、撮像器B24によって生成された画像データBにおいて移動したスポット光(移動スポット光)を探索する。データ処理部34の面積算出部27は、移動スポット光に対応する領域の面積を算出し、速度算出部28は、移動スポット光の時系列のフレーム間における速度を算出する。また、視差算出部29は、移動スポット光の元の位置からの移動量を視差として算出する。
そして、データ処理部34のスポットグループ分け処理部30は、面積算出部27、速度算出部28、視差算出部29が生成した情報に基づいて、移動スポット光を同一物体移動スポット光群とするか否かの判定を行う。また、距離計算処理部31は、移動スポット光の時系列のフレーム間における距離を速度ベクトル情報として算出する。また、スポット座標予測処理部32は、同一物体移動スポット光群の次フレーム画像データにおける位置を予測する。また、スポット探索結果判断処理部33は、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の予測位置に、同一物体移動スポット光群のスポット光が位置するか否かを判定する。
続いて、図1、2で示した撮像装置A、Bの位置と、位置の相違に基づくパターン光の相違について説明する。まず、撮像装置A、Bの位置の相違について説明する。
[撮影装置、投影装置の位置対応]
図3は、スポット探索装置100における撮像装置14、15、投影装置ppの位置の一例について説明する例図である。同図における撮像装置14は図1の撮像装置A14、撮像装置15は図1の撮像装置A15に対応する。また、投影装置ppは、図1におけるレーザ駆動装置11、レーザダイオード12、回折格子13に対応する。この例において、撮像装置A14と投影装置ppとの距離は、撮像装置B15と投影装置ppとの距離よりも短い。なお、同図は、撮像対象のパターン光が投射される3次元空間に物体がない場合を示す。
図3の例において、パターン光は、正方格子状に配列された複数のスポット光Lxを有する。パターン光が投射される3次元空間に高さを持つ物体がある場合、スポット光Lxの位置は物体の高さに応じて移動する。このとき、投影装置ppとの距離が短い撮像装置A14によって生成される画像データAにおけるスポット光Lxの移動量は小さく、投影装置ppとの距離が長い撮像装置B15によって生成される画像データBにおけるスポット光Lxの移動量は大きい。投影装置ppによるパターン光の投影方向と撮像装置による撮像方向との角度が、撮像装置A14の方が撮像装置B15より小さいためである。
[画像データA、画像データB]
図4は、撮像装置A、Bによって生成される画像データAga1、画像データBgb1について説明する図である。同図の画像データA、Bga1、gb1は、撮像対象の3次元空間に物体がない場合の画像データであって、下方向がX軸方向、右方向がY軸方向である。同図において、撮像対象の3次元空間に高さを持つ物体がないことにより、画像データA、Bga1、gb1におけるスポット光は移動しておらず、等間隔である。また、この例において、投影されるスポット光の間隔は、例えば、30センチメートルであり、画像データA、Bga1、gb1におけるスポット光の間隔は、例えば、60ピクセルである。
[スポット番号と座標]
また、図4において、各スポット光にはスポット番号が付与される。例えば、左上のスポット光L1のスポット番号は1であり、その右隣のスポット光L2のスポット番号は2である。また、左上のスポット光L1の下のスポット光L11のスポット番号は11である。他のスポット光についても同様である。また、各スポット光には、座標が対応付けられる。例えば、スポット光L1の座標は(1,1)であり、スポット光L2の座標は(1,2)である。同様にして、スポット光L11の座標は(2,1)である。
前述した通り、撮像対象の3次元空間に物体がある場合、物体に投影されたスポット光は、元の投影位置から移動する。続いて、スポット光の移動例について説明する。
[スポット光の移動]
図5は、物体がある場合における画像データA、Bga2、gb2におけるスポット光の移動について説明する図である。同図において、スポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の位置に高さを持つ物体が位置する。これにより、画像データA、Bga2、gb2において、物体に投影されたスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の位置が、物体の高さに対応する距離分(視差分)、移動している。このとき、画像データAga2におけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の移動量(視差)は、画像データBgb2におけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の移動量(視差)より小さい。以下、移動したスポット光を移動スポット光と称する。
このように、画像データA、Bga2、gb2について、投影装置(図1のpp)と撮像装置A14、撮像装置B15との距離が異なることにより、移動スポット光の移動量も異なる。画像データBgb2では、スポット光の移動量が大きいため、物体の微細な変化が、移動量に大きく反映される。このため、物体の変化を高精度に検出するためには、画像データBgb2における移動スポット光の移動量を利用する方が望ましい。しかしながら、移動スポット光の移動量が大きいことにより、スポット光の飛び越え現象が生じ易い。
[スポット光の飛び越え現象]
スポット光の飛び越え現象とは、移動スポット光が、対応する基準スポット光に隣接するスポット光を飛び越えて移動する現象である。これにより、移動スポット光が、基準スポット光に隣接するスポット光に対応すると誤判断されてしまう。即ち、移動スポット光に対応する元のスポット光の探索ミスが生じる。これにより、計測されるスポット光の移動量が、隣接スポット光からの小さい値として計測されてしまう。この結果、移動スポット光の移動量が誤判定され、正確に計測されない。
このように、撮像装置Bの画像データBgb2では、微小な動きがスポット光の移動に大きく反映されることにより物体の微細な変化が検出可能になるものの、スポット光の飛び越え現象が生じ易い。一方、画像データAga2では、スポット光の移動量が小さいため、微小な動きがスポット光の移動に反映し難いものの、スポット光の飛び越え現象は生じにくい。そこで、2つの画像データA、Bga2、gb2を使用することによって、飛び越え現象に起因する、移動スポット光に対応する元のスポット光の探索ミスが解消される。
本実施の形態例において、スポット探索装置100は、画像データAに基づいて、移動スポット光と第1の移動量とを生成する。そして、スポット探索装置100は、第1の移動量、及び、撮像装置Aと撮像装置Bとの距離に基づいて、画像データBにおける移動スポット光の第2の移動量を生成する。つまり、スポット探索装置100は、正確なスポット光探索が可能な画像データAに基づいて、移動スポット光とその移動量(第1の移動量)を検出する。画像データA、Bにおいて、移動するスポット光番号は同一である。このため、スポット探索装置100は、画像データAに基づいて検出された移動スポット光と第1の移動量に基づいて、画像データBにおける同一移動スポット光の第2の移動量を検出する。
このように、投影装置との距離が近く、移動スポット光の移動量の小さい撮影装置Aによって生成された画像データAを使用することにより、画像データBにおける移動スポット光、及び、移動スポット光の移動量が検出可能になる。これにより、スポット光の飛び越え現象による問題が解消される。ただし、2つの画像データA、Bに基づくことにより、画像データBにおける移動スポット光、及び、移動量の検出に係る処理速度が遅くなる。
[スポット探索装置100の処理の概要]
そこで、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、画像データBにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した移動スポット光の速度及び面積が基準値を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。続いて、スポット探索装置100は、同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測する。
これにより、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、スポット光の飛び越え現象による問題を解消しながら、移動スポット光の位置の探索処理を高速に、高精度に行うことを可能にする。本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、例えば、3次元空間の平面方向に移動する人物の移動や転倒等の動きを検知する場合に特に効果的に使用される。続いて、本実施の形態例におけるスポット探索装置100の処理の概要について、順次、説明する。
[スポット探索装置100の処理の流れ]
図6は、本実施の形態例におけるスポット探索装置100の処理の流れについて説明するフローチャート図である。同図において、フレームi+0×k画像データ〜フレームi+2×k画像データは、異なるタイミングで撮影されたフレーム画像データである。
まず、スポット探索装置100は、i+0×k番目のフレーム画像データについて、画像データAを用いて画像データBにおける移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、移動スポット光の移動量を示す第2の移動量を算出する(S11)。続いて、スポット探索装置100は、同様にして、1×kフレーム後のフレームi+1×kについて、画像データAを用いて画像データBにおける移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、移動スポット光の移動量を示す第2の移動量を算出する(S12)。さらに、スポット探索装置100は、同様に、2×kフレーム後のフレームi+2×kについて、画像データAを用いて、画像データBにおける移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、移動スポット光の移動を示す第2の移動量を算出する(S13)。
続いて、スポット探索装置100は、画像データBにおける3つのフレームi+0×k〜i+2×kの画像データ間の移動スポット光の位置から、移動スポット光の速度と、移動スポット光の数に基づく面積を算出し、移動スポット光をグループ分けする(S14)。そして、スポット探索装置100は、移動スポット光の速度と面積が条件を満たすか否かを判定し(S15)、条件を満たす場合(S15のYES)、同一グループの移動スポット光として同一物体移動スポット光群を検出する。処理の詳細については、具体例に基づいて後述する。一方、条件を満たさない場合(S15のNO)、工程S11の処理に戻る。
同一物体移動スポット光群が検出された場合(S15のYES)、続いて、スポット探索装置100は、画像データBにおける3つのフレームi+0×k画像データ〜i+2×k画像データの同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、第2の移動量の平均値(移動情報)に基づいて、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置を予測する(S16)。処理の詳細については、具体例に基づいて後述する。続いて、スポット探索装置100は、予測した移動スポット光群の位置に基づいて、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置を探索する(S17)。そして、予測した移動スポット光の位置が画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置から基準値以内で整合する場合、一致したものと判定される(S18のYES)。一方、基準値以内ではなかった場合、不一致と判定され(S18のNO)、工程S11の処理に戻る。
一致した場合(S18のYES)、画像データBにおける少なくとも2つの直近のフレーム画像データに基づいて、同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、第2の移動量の平均値(移動情報)が更新される(S19)。そして、更新された情報に基づいて、次々フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の予測移動スポット光位置が予測される(S16)。そして、予測移動スポット光位置が基準値以内で一致すると判定される間(S17、S18のYES)、2つの直近のフレーム画像データに基づく予測処理が繰り返される(S19)。
なお、本実施の形態例において、例えば、k=2である。即ち、フレームi+0×kはフレームi+0を、フレームi+1×kはフレームi+2を、フレームi+2×kはフレームi+4を示し、2つのフレームおきのフレームを示す。これは、工程S11、S12、S13の各処理において、2つの画像データA、Bに基づくことにより、スポット探索装置100は、2つのフレーム画像データ間隔にしか処理を行えないことを示す。一方、工程S16、S17については、1つの画像データBに基づいて処理が行われることにより、毎フレームの画像データの位置予測処理が可能になる。このため、本実施の形態例において、工程S16において同一物体移動スポット光群の位置が予測される次フレーム画像データは、2つのフレーム後のフレーム画像データではなく、1つのフレーム後のフレーム画像データを示す。
続いて、図6のフローチャート図における各工程の処理を、具体例に基づいて説明する。
[フレームi+0×k(i+0)画像データ]
図5に戻り、フローチャート図における工程S11の処理について、具体例に基づいて説明する。同図の下の表は、画像データBにおけるフレームi+0×k画像データの移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、移動スポット光の視差を示す第2の移動量の情報を有する。
工程S11において、スポット探索装置100は、画像データAga2を用いて、画像データBgb2における移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、移動スポット光の移動を示す第2の移動量を算出する。まず、スポット探索装置100の視差算出部29は、図5の画像データAga2に基づいて、移動スポット光の識別情報、第1の移動量を生成する。そして、スポット探索装置100のスポット探索処理部26及び視差算出部29は、第1の移動量、及び、撮像装置A、B間の距離に基づいて、画像データBgb2における同一の移動スポット光の第2の移動量を生成する。
図5の画像データAにおいて、移動スポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13は6つであり、スポット光番号は1、2、3、11、12、13である。これは、画像データBにおいても、同様のスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13が移動することを示す。スポット探索装置100の視差算出部29は、まず、画像データAga2におけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の第1の移動量を算出する。第1の移動量が算出されることにより、スポット光が投影された物体の高さが特定可能になる。そして、第1の移動量、または、算出した物体の高さ、及び、撮像装置A、B間の距離に基づいて、三角測量の原理を用いて、画像データBgb2におけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の第2の移動量が算出される。第2の移動量の算出処理については、例えば、特開2005−3367号公報に記載される。
このように、画像データAにおけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の第1移動量に基づいて、画像データBにおけるスポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の第2の移動量が算出可能になる。この例において、画像データBにおける移動スポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13の第2の移動量は、1.5である。即ち、画像データBにおいて、スポット光L1、L2、L3、L11、L12、L13が元の位置から1.5座標分、右方向に移動していることを示す。
また、スポット探索装置100は、移動スポット光の重心G0の座標、移動スポット光数の情報を生成する。移動スポット光の重心座標は、移動スポット光の座標の累計を移動スポット光数で除算することによって算出される。この例において、スポット光L1の座標は(1,1)、スポット光L2の座標は(1,2)、スポット光L3の座標は(1,3)である。同様にして、スポット光L11の座標は(2,1)、スポット光L12の座標は(2,2)、スポット光L13の座標は(2,3)である。この場合、座標の累計は(9,12)であるため、移動スポット光数6で除算されることにより、重心G0の座標(1.5,2)が算出される。また、移動スポット光の視差を示す第2の移動量は、移動スポット光の第2の移動量の合計が、移動スポット光数6で除算されることによって算出される。例えば、移動スポット光の第2の移動量がそれぞれ1.5、1.5、1.5、1.4、1.3である場合、合計値9が6で除算されることによって、第2の移動量1.5が算出される。
このように、画像データBgb2における移動スポット光番号1、2、3、11、12、13、移動スポット光の重心座標(1.5,2)、移動スポット光数6、第2の移動量1.5が生成される。続いて、画像データBにおける次のフレームi+1×k画像データについて、移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、第2の移動量が生成される(工程S12)。
[フレームi+1×k(i+2)画像データ]
図7は、画像データA、Bに対応するフレームi+1×k画像データga3、gb3を示す例図である。また、この例において、図5のi+0×k番目のフレーム画像データから、図7のi+1×k番目のフレーム画像データにかけて、物体がX軸(下方向)に移動している。図7の画像データAga3において、移動スポット光L21、L22、L23、L31、L32、L33のスポット光番号は21、22、23、31、32、33である。移動スポット光数は、フレームi+0×kと同一である。
図5と同様にして、画像データAga3におけるスポット光L21、L22、L23、L31、L32、L33の第1の移動量と、撮像装置A、B間の距離とに基づいて、画像データBにおけるスポット光L21、L22、L23、L31、L32、L33の第2の移動量が生成される。これにより、移動したスポット光L21、L22、L23、L31、L32、L33の第2の移動量1.5が算出される。また、移動スポット光の重心G1の座標は(3.5,2)となる。この結果、フレームi+1×kの画像データBgb3における移動スポット光番号21、22、23、31、32、33、移動スポット光の重心座標(3.5,2)、移動スポット光数6、第2の移動量1.5が生成される。
続いて、画像データBにおける次のフレームi+2×k画像データについて、移動スポット光番号、移動スポット光の重心座標、移動スポット光数、第2の移動量が生成される(工程S13)。同様にして、図7のi+1×k番目のフレーム画像データから、次のi+2×k番目のフレーム画像データにかけて、物体がX軸(下方向)にさらに移動する。
[フレームi+2×k(i+4)画像データ]
図8は、画像データA、Bに対応するフレームi+2×k画像データga4、gb4を示す例図である。同図の画像データAga4において、移動したスポット光L41、L42、L43、L52、L53のスポット光番号は41、42、43、52、53である。なお、同図の画像データAga4において、移動スポット光数が、6つから5つに変化している。
図5、7と同様にして、画像データAga4におけるスポット光L41、L4、L43、L52、L53の第1の移動量と、撮像装置A、B間の距離とに基づいて、画像データBgb4におけるスポット光L41、L4、L43、L52、L53の第2の移動量が生成される。これにより、移動したスポット光L41、L42、L43、L52、L53の第2の移動量1.4が算出される。また、移動スポット光の重心座標は(5.4,2.2)となる。この結果、画像データBにおけるフレームi+2×kの移動スポット光番号41、42、43、52、53、移動スポット光の重心G2の座標(5.4,2.2)、移動スポット光数5、第2の移動量1.4が生成される。
このようにして、画像データBにおける3つのフレーム画像データに基づく移動スポット光番号、移動スポット光の重心、移動スポット光数、第2の移動量の情報が生成される。なお、この例では、画像データBにおける3つのフレーム画像データについて情報が生成されるが、少なくとも、2つのフレーム画像データにおける情報が生成されればよい。続いて、スポット探索装置100は、画像データBにおける3つのフレーム(少なくとも2つのフレーム)画像データから算出した移動スポット光の速度と面積に基づいて、同一物体移動スポット光群を検出する(図6のS14、S15)。
[同一物体移動スポット光群の判定]
図9は、同一物体移動スポット光群の検出処理について説明する図である。同図の表は、図5、図7、図8で述べたフレームi+0×k画像データ〜i+2×k画像データにおける移動スポット光番号、移動スポット光の重心、移動スポット光数、第2の移動量の情報を有する。
スポット探索装置100のスポットグループ分け処理部30は、少なくとも2つの対象フレーム画像データから算出した移動スポット光の速度、及び、面積が基準値を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。具体的に、例えば、フレーム画像データ間の移動スポット光の速度が基準速度より遅い場合であって、移動スポット光の面積の分散度合いが第1の基準度におさまる場合、移動スポット光は同一物体移動スポット光群として判定される。これにより、スポット探索装置100は、移動スポット光の移動速度と面積とに基づいて、効率的に、容易に、同一とみなすことができる物体に投射されて移動する1つまたは複数の移動スポット光の塊を特定することができる。
この例において、基準速度は3/Kフレームであって、第1の基準度は、2.66である。基準速度は、例えば、予め設定された物体の最大速度に基づいて調整される。例えば、対象の物体が老人である場合、移動する速度を緩めることはあっても、転倒する等のケースを除いて、最大速度より大きい速度で移動することは想定し難い。このため、転倒等のケースを加味して、最大速度に基づいて基準速度が設定されることにより、同一物体移動スポット光群が効率的に検出可能になる。
なお、この例では、スポット探索装置100は、移動スポット光の速度が基準速度内であって面積の分散度が第1の基準度を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。ただし、スポット探索装置100は、さらに、移動スポット光の第2の移動量の分散に基づいて、同一物体移動スポット光群を検出してもよい。具体的に、スポット探索装置100は、移動スポット光の第2の移動量の分散度が第2の基準値を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。このため、さらに、第2の移動量に基づく高さの分散度合いが第2の基準度におさまる場合、移動スポット光は同一物体移動スポット光群として判定される。これにより、スポット探索装置100は、移動スポット光の移動速度と面積及び高さ、即ち、移動速度と体積とに基づいて、さらに、効率的に、同一とみなすことができる物体に投射されて移動する1つまたは複数の移動スポット光の塊を特定することができる。
[移動スポットの速度の算出]
初めに、フレーム画像データにおける移動スポット光の速度の算出処理について説明する。この例において、例えば、画像データBにおいて、フレームi+0×k画像データからフレームi+1×k画像データの間に、移動スポット光の重心が、座標(1.5,2)から座標(3.5,2)に移動している。即ち、座標(2,0)分、移動している。これにより、移動スポット光の速度(距離)は、2/kフレームとして算出される。同様にして、画像データBにおいて、フレームi+1×k画像データからフレームi+2×k画像データとの間の移動スポット光の速度が算出される。画像データBにおいて、フレームi+1×k画像データからフレームi+2×k画像データの間に、移動スポット光の重心が、座標(3.5,2)から座標(5.4,2.2)に移動している。即ち、座標(1.9,0.2)分、移動している。これにより、移動スポット光の速度(距離)は、1.91/kフレームとして算出される。この例において、速度(2/kフレーム、1.91/kフレーム)は、基準値である3/kフレームにおさまっており、条件を満たす。
[標本分散の算出]
続いて、移動スポット光の面積の分散度の算出処理について説明する。式1は、標本分散を算出する式である。具体的に、式1では、スポット光数の平均値と各スポット光数との差分値を二乗した値を累積加算した値をフレーム数で除算することによって、標本分散値が算出される。この例において、各フレーム画像データのスポット光数は6、6、5である。そこで、式1に基づいて分散値を求めると、0.22となる。この場合、第1の基準値である2.66におさまっているため、条件を満たす。
Figure 2014119427
したがって、画像データBにおけるフレームi+0×k画像データ〜i+2×k画像データについて、フレーム画像データに基づく移動スポット光の速度は基準速度内であって、面積の分散度は第1の基準度を満たす。このため、フレームi+0×k画像データ〜i+2×k画像データにおける移動スポット光が、同一物体移動スポット光群として検出される(S15のYES)。そこで、スポット探索装置100のスポット座標予測処理部32は、同一物体移動スポット光群の特徴量を示す移動情報に基づいて、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置を予測する(S16)。まず、スポット探索装置100は、画像データBにおけるフレームi+0×k画像データ〜i+2×k画像データの同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、第2の移動量の平均値を有する移動情報を生成する。
[移動情報の生成]
図10は、同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を予測する処理について説明する図である。同図の表は、画像データBにおけるフレームi+0×k(i+0)画像データ〜i+2×k(i+4)画像データの移動スポット光情報に加えて、次フレームi+0×k+1(i+5)画像データの移動スポット光の予測情報を有する。
[速度ベクトルの平均値]
ここでは、速度ベクトル情報として、3つのフレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の速度ベクトルの平均値を使用する場合を例示する。前述したとおり、フレームi+0×k画像データからフレームi+1×k画像データにかけて、移動スポット光の重心が座標(1.5,2)から座標(3.5,2)に移動しているため、速度ベクトルは(2,0)/kフレームとなる。また、フレームi+1×k画像データからフレームi+2×k画像データにかけて、移動スポット光の重心が座標(3.5,2)から座標(5.4,2.2)に移動しているため、速度ベクトルは(1.9,0.2)/kフレームとなる。これにより、2つの速度ベクトル(2,0)(1.9,0.2)の平均値は、(1.95,0.1)/kフレームとなる。速度ベクトル(1.95,0.1)/kフレームは、kフレーム毎に、X軸方向に1.95、Y軸方向に0.1、座標位置を進めることを意味する。
[面積の平均値,第2の移動量の平均値]
続いて、フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の面積の平均値の算出処理について説明する。この例では、各フレーム画像データの同一物体移動スポット光群におけるスポット光数は6、6、5である。このため、スポット光数の平均値は、5.66(=17/3)となる。また、フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の第2の移動量の平均値の算出処理について説明する。この例では、各フレーム画像データの第2の移動量は1.5、1.5、1.4である。このため、第2の移動量の平均値は、1.47(=4.4/3)となる。
[位置予測]
そして、スポット探索装置100のスポット座標予測処理部32は、画像データBにおける直近フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置と、生成した移動情報とに基づいて、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を予測する。具体的に、スポット探索装置100は、画像データBにおける直近フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置に、速度ベクトルの平均値に基づく第1、2のフレーム数の比率に応じた速度ベクトルと第2の移動量の平均値とを加算した位置であって、面積に対応する位置を、予測移動スポット光位置として予測する。
前述したとおり、工程S11〜S13の処理は、kフレーム(k=2、第1のフレーム数)毎に行われる。これは、工程S11〜S13の処理が2つの画像データA、Bに基づくことにより処理に時間がかかり、毎フレーム単位に処理が行われないためである。それに対し、工程S16では、画像データBのみに基づいて、次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置の予測が可能になる。このため、2つの画像データに基づくよりも処理が速くなる。即ち、2つのフレーム(第1のフレーム数)後より早い1つのフレーム(第2のフレーム数)後のフレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置の予測が可能になる。そこで、スポット探索装置100は、kフレーム(第1のフレーム数)画像データ単位の速度ベクトルを、1フレーム(第2のフレーム数)画像データ単位の速度ベクトルに変換する。
具体的に、この例において、第2のフレーム数(この例では1)単位の速度ベクトルの平均値(1.95,0.1)に、「第2のフレーム数/第1のフレーム数(この例では2)」が乗算され、第2のフレーム数単位の速度ベクトルの平均値(0.975(=1.95×1/2),0.05(=0.1×1/2))が算出される。これは、1フレーム後、同一物体移動スポット光群が、速度ベクトル(0.975,0.05)分、位置を進めることを示す。なお、第1、2のフレーム数は他の値であってもよい。例えば、第1のフレーム数が3、第2のフレーム数が2等であってもよい。
そして、画像データBにおける直近のフレームi+2×k(i+4)画像データgb4における移動スポット光番号の座標に、第2のフレーム数のスケールに合わせて換算された速度ベクトル(0.975,0.05)/1フレームが加算される。具体的に、例えば、スポット光L41の座標(5,1)に、速度ベクトル(0.975,0.05)/1フレームが加算され、画像データBにおける次フレーム画像データの移動スポット光の予測座標(5.975,1.05)が算出される。同様に、画像データBにおける直近のフレームi+4(i+2×k)画像データgb4の各移動スポット光の座標に、速度ベクトル(0.975,0.05)/1フレームが加算される。これにより、画像データBにおける次フレームi+5(=i+4+1)画像データの各移動スポット光の座標(5.975,1.05)、(5.975,2.05)、(5.975,3.05)、(6.975,2.05)、(6.975,3.05)が予測される。
また、同一物体移動スポット光群の面積の平均のスポット光数は、5.66である。このため、画像データBにおける次フレームi+5画像データにおいても、同一物体移動スポット光群のスポット光数は5.66、即ち、6つであることが想定される。そこで、スポット探索装置100は、移動スポット光数が6つである、1つ前のフレームi+1×k画像データの移動スポット光に基づいて、未予測の移動スポット光の位置予測を行う。この例において、1つ前のフレームi+1×k画像データにおける移動スポット光L31に対応する移動スポット光が未だ予測されていない。このため、スポット探索装置100は、次フレームi+5画像データにおける移動スポット光L31の対応位置を予測する。具体的に、フレームi+1×k(i+2)から次フレームi+5の間は3つのフレームである。そこで、スポット探索装置100は、フレームi+1×k(i+2)画像データにおける移動スポット光L31の座標(4,1)に、3つのフレーム分の速度ベクトル(2.925,0.15)(=0.975×3,=0.05×3)を加算して、座標(6.925,1.15)を算出する。
続いて、算出された座標(5.975,1.05)、(5.975,2.05)、(5.975,3.05)、(6.925,1.15)、(6.975,2.05)、(6.975,3.05)から最も近いスポット光が特定される。具体的に、座標(5.975,1.05)に最も近いのは、座標(6,1)に対応するスポット光L51である。同様にして、座標(5.975,2.05)に最も近いのは、座標(6,2)に対応するスポット光L52である。このようにして、算出された座標から最も近いスポット光L51、L52、L53、L61、L62、L63の番号51、52、53、61、62、63が特定される。このようにして、最終的に、画像データBにおける次フレームi+5画像データにおいて、予測された移動スポット光L51、L52、L53、L61、L62、L63の座標に対して、第2の移動量の平均値1.47が加算された座標に、移動後のスポット光が位置することが予測される。
[予測位置:一致]
図11は、予測した移動スポット光位置が、画像データBにおける次フレームi+5画像データgb5の同一物体移動スポット光群の位置から基準値以内で一致する場合を説明する図である。同図の画像データBgb5は、画像データBにおける次フレームi+5画像データを示す。本実施の形態例において、例えば、予測した移動スポット光のうち、画像データBにおける次フレーム画像データにおいて探索できたスポット光数が7割以上の場合、一致したものと判定される。または、画像データBにおける次フレーム画像データにおいて、予測した移動スポット光の位置範囲から、例えば、基準値に対応する割合、位置範囲を広げてすべての数のスポット光が探索できた場合に、一致したものと判定されてもよい。
図11の画像データBにおける次フレームi+5画像データgb5において、予測された移動スポット光L51、L52、L53、L61、L62、L63の座標に、第2の移動量の平均値1.47が加算された座標に、スポット光が位置する。このため、一致すると判定される(図6のS18のYES)。一致した場合、続いて、少なくとも2つの直近のフレーム(例えば、i+4、i+5)画像データの移動情報に基づいて、次々フレーム(例えば、i+6)画像データの同一物体移動スポット光群の予測移動スポット光位置が予測される(図6のS19)。そして、予測移動スポット光位置が基準値以内で一致すると判定される間、2つの直近のフレーム画像データに基づく予測処理が繰り返される。
具体的に、画像データBにおける、フレームi+6画像データにおいて、フレームi+4画像データ、フレームi+5画像データの移動情報に基づいて予測された予測移動スポット光位置が基準値以内で一致すると判定された場合、さらに、フレームi+5画像データ、フレームi+6画像データの移動情報に基づいて、フレームi+7画像データにおける予測移動スポット光位置が予測される。即ち、2つの直近のフレーム画像データに基づいて、同一物体移動スポット光群の移動情報が更新され続ける。このとき、最新の移動情報に基づいて次々フレーム画像データにおける位置予測が行われることにより、より高精度の位置予測が可能になる。また、次々フレーム画像データにおける位置予測処理は、第2のフレーム数毎に行われるため、より高頻度の位置予測が可能になる。このように、スポット探索装置100は、高頻度の画像データに基づいた高精度の移動情報に基づいて、より高精度に、高速に、位置予測処理を行うことを可能にする。
なお、一致した場合(図6のS18のYES)、スポット探索装置100は、予測された移動スポット光位置に基づいて最新の移動情報を生成してもよいし、予測された移動スポット光位置に基づいて正確な移動スポット光位置を取得した上で最新の移動情報を生成してもよい。正確な移動スポット光位置に基づくことにより、生成される移動情報の精度がより向上し、位置予測の精度が向上する。
[予測位置:不一致]
図12は、予測した移動スポット光位置が、画像データBにおける次フレームi+5画像データgb6の同一物体移動スポット光群の位置から基準値以内で一致しない場合説明する図である。同図の画像データBgb6は、画像データBにおける次フレームi+5画像データを示す。
図12の例において、フレームi+4画像データまではX軸方向に位置を進めていた同一物体移動スポット光群が、フレームi+5画像データでは、Y軸方向に移動方向を変更している。具体的に、画像データBgb6において、移動スポット光は、L42、L43、L44、L52、L53、L54である。このため、予測された移動スポット光L51、L52、L53、L61、L62、L63のうち、スポット光L52、L53だけが一致する。即ち、予測された6つの移動スポット光のうち、2つの移動スポット光のみが一致し、一致率は33%である。この場合、基準値である70%を超えないため、一致していないと判定される(図6のS18のNO)。そこで、図6のフローチャート図における工程S11に戻る。一致しなかった場合(図6のS18のNO)、同一物体移動スポット光群の特徴情報を示す移動情報が変化したことを示す。そこで、再び、同一物体移動スポット光群の検出処理から行われる(図6のS11〜S15)。
なお、本実施の形態例では、第2のフレーム数(この例では1)が第1のフレーム数(この例では、2)より小さい場合について例示した。しかしながら、第1のフレーム数と第2のフレーム数は同一であってもよい。本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、1つの画像データ(第2の画像データ)のみに基づくことにより、スポット光位置予測処理をより高速に行うことを可能にする。このため、第1のフレーム数と第2のフレーム数が同一の場合であっても、スポット探索装置100は、スポット光位置予測処理の高速化を可能にすることにより、演算器17の性能を他の処理に割くことを可能にする。
[変形例]
なお、説明してきた実施例では、フレーム画像データ間の同一物体移動スポット光群の速度ベクトルの平均値に基づいて、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置が予測される。しかしながら、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置は、フレーム画像データ間の同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルに基づいて予測されてもよい。加速度ベクトルに基づいて位置予測を行う場合、少なくとも画像データBにおける3つのフレーム画像データに基づく移動スポット光の情報が必要になる。
[加速度ベクトル]
図13は、同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルの算出処理について説明する図である。同図の表は、画像データBにおけるフレームi+0×k(i+0)画像データ〜i+2×k(i+4)画像データの移動スポット光の番号に加えて、次フレームi+5画像データの移動スポット光番号、及び、座標情報を有する。この例において、フレームi+0×k画像データからフレームi+1×k画像データにかけて、移動スポット光の重心が座標(1.5,2)から座標(5.5,2)に移動する。このため、速度ベクトルは(4,0)/kフレームとなる。また、フレームi+1×k画像データからフレームi+2×k画像データにかけて、移動スポット光の重心が座標(5.5,2)から座標(8.5,2)に移動しているため、速度ベクトルは(3,0)/kフレームとなる。
そして、フレーム画像データ間の速度ベクトル(4,0)(3,0)の差分に基づいて、加速度ベクトル(−1,0)/kフレームが算出される。加速度ベクトル(−1,0)/kフレームは、kフレーム間隔の画像データ毎に、X軸方向に対する速度ベクトルが−1座標分、変化することを意味する。この場合、1フレーム(第2のフレーム数)単位の加速度ベクトルは、(−0.5,0)である(k=2)。また、この例において、直近のフレームi+2×k画像データにおける速度ベクトル(3,0)/kフレームが初速度ベクトルとされる。同様にして、1フレーム(第2のフレーム数)単位の初速度ベクトルは、(1.5,0)である。
図14は、加速度ベクトルに基づいて、画像データBにおける次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を予測する処理について説明する図である。スポット探索装置100は、画像データBにおける直近のフレームi+2×k(i+4)画像データの移動スポット光番号の座標に、初速度ベクトル(1.5,0)/1フレーム、及び、加速度ベクトル(−0.5,0)/1フレームに基づいて算出された1フレーム分の移動距離(座標)を加算して、予測位置を生成する。1フレーム分の移動距離は、式「Vt+1/2at」に基づいて算出される。この例において、V=(1.5,0)、a=(−0.5,0)、t=1である。このため、X軸における移動距離は、1.25(=1.5−0.25)、Y軸における移動距離は、0(=0+0)となる。
そして、画像データBにおける直近のフレームi+2×k(i+4)画像データにおける各移動スポット光番号の座標それぞれに、算出された移動距離(1.25,0)が加算される。これにより、次フレームi+5画像データにおける各移動スポット光の座標(9.25,1)、(9.25,2)、(9.25,3)、(10.25,1)、(10.25,2)、(10.25,3)が予測される。続いて、算出された各座標から最も近いスポット光が特定される。これにより、スポット光L81、L82、L83、L91、L92、L93が特定される。そして、最終的に、次フレームi+5画像データにおいて、予測された移動スポット光L81、L82、L83、L91、L92、L93の座標に対して、第2の移動量の平均値1.5が加算された座標に、移動後のスポット光が位置することが予測される。
このように、画像データBにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置は、3つのフレーム画像データに基づく同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルに基づいて予測されてもよい。加速度ベクトルに基づくことにより、次フレーム画像データにおける移動スポット光の位置が、より高精度に予測可能になる。なお、この例では、2つのフレーム画像データ間の速度ベクトル(4,0)(3,0)に基づいて、加速度ベクトル(−1,0)/kフレームが算出される。しかし、例えば、加速度ベクトルは、4つ以上のフレーム画像データに基づいてもよい。この場合、加速度ベクトルは、例えば、複数の加速度ベクトルの平均値に基づいて算出される。
以上のようにして、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、第1の撮像装置(撮像装置A)によって生成されたパターン光の第1の画像データ(画像データA)に基づいて、移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成手段を有する。また、スポット探索装置100は、第1の移動量、及び、第1の撮像装置と第2の撮像装置(撮像装置B)との間の距離に基づいて、第2の撮像装置によって生成されたパターン光の第2の画像データ(画像データB)における移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成手段を有する。さらに、スポット探索装置100は、スポット光位置予測手段を有する。
スポット光位置予測手段において、スポット探索装置100は、第2の画像データ(画像データB)における少なくとも2つのフレーム画像データから算出した移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。そして、スポット探索装置100は、同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、同一物体移動スポット光群の次フレーム画像データの予測移動スポット光位置を予測する。
このように、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、第1、2の画像データ(画像データA、B)に基づいてスポット光の探索処理を行うことにより、スポット光の飛び越えによる問題を解消する。このため、スポット光の飛び越えによる第2の移動量の誤検出が回避され、第2の画像データ(画像データB)における、移動スポット光、及び、第2の移動量が高精度に生成される。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、高精度に検知された第2の画像データ(画像データB)における移動スポット光であって、速度、及び、面積が基準値を満たす1つまたは複数の移動スポットを同一物体移動スポット光群として検出し、同一物体移動スポット光群の特徴情報である移動情報に基づいて第2の画像データ(画像データB)における次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置を予測する。これにより、第2の画像データ(画像データB)における次フレーム画像データの移動スポット光の位置を、第1の画像データ(画像データA)を処理することなく予測可能になる。つまり、スポット探索装置100は、1つの画像データ(第2の画像データ)に基づいて、高速に、次フレーム画像データの第2の画像データにおける移動スポット光の位置を予測することができる。
また、本実施の形態例のスポット探索装置100において、全てのスポット光のうち、同一物体移動スポット光群のみが対象とされ位置が探索される。つまり、スポット探索装置100は、第2の画像データにおける全てのスポット光ではなく、同一物体移動スポット光群のみを対象として、スポット探索を行うことにより、より効率的に、スポット探索処理を行うことができる。
このように、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、スポット光の飛び越え現象による問題を解消しながら、移動したスポット光の位置の探索処理を高速に、高精度に行うことを可能にする。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、さらに、移動スポット光の第2の移動量の分散に基づいて移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出する。これにより、スポット探索装置100は、移動スポット光の速度、及び、体積(面積、第2の移動量)に基づいて、同一とみなすことができる物体に対応する1つまたは複数の移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出することができる。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100において、スポット光位置予測手段における移動情報は、同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、第2の移動量の平均値を含む。これにより、スポット探索装置100は、移動スポット光の速度ベクトル、及び、体積(面積、第2の移動量)を特徴情報とし、特徴情報に基づいて次フレーム画像データにおける同一物体移動スポット光群の位置を高精度に効率的に予測することができる。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100において、第1、2の移動量生成手段の処理は、第1のフレーム数毎に行われ、スポット光位置予測手段の処理は、第1のフレーム数以下の第2のフレーム数毎に行われる。スポット探索装置100は、前述したとおり、1つの画像データ(第2の画像データ)のみに基づくことにより、第2のフレーム数毎の画像データ間隔に、スポット光位置予測処理を行うことができる。これにより、スポット光位置予測処理が、より高頻度に行われると共に、高頻度のフレーム画像データに基づく移動情報にしたがってより高精度に行われる。また、スポット探索装置100は、第1のフレーム数と第2のフレーム数が同一である場合についても、スポット光位置予測処理の高速化を可能にすることによって、他の処理に演算器17の演算能力を割くことを可能にする。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100のスポット光位置予測手段は、第2の画像データにおける直近フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置に、第1、2のフレーム数の比率に応じた速度ベクトル情報と第2の移動量の平均値とを加算した位置であって、面積に対応する位置を予測移動スポット光位置として予測する。これにより、スポット探索装置100は、同一物体移動スポット光群の特徴に基づいて、第2の画像データのみに基づいて、第2の画像データにおける次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の予測移動スポット光位置を効率的に予測することができる。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100において、移動情報の速度ベクトル情報は、少なくとも2つのフレーム画像データ間の同一物体移動スポット光群の速度ベクトルの平均値、または、少なくとも3つのフレーム画像データ間の同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルのいずれかである。これにより、スポット探索装置100は、同一物体移動スポット光群の速度ベクトル、または、加速度ベクトルのいずれかに基づいて、次フレームの第2の画像データにおける同一物体移動スポット光群の予測移動スポット光位置を高精度に予測することができる。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100のスポット光位置予測手段は、少なくとも2つのフレーム画像データ間の移動スポット光の重心位置に基づいて速度を算出する。これにより、スポット探索装置100は、同一物体移動スポット光群が複数のスポット光を有する場合であっても、効率的に速度、及び、速度ベクトル情報を算出することができる。
また、スポット探索装置100は、第2の画像データにおける予測移動スポット光位置が次フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の位置から基準値以内で一致すると判定される場合、少なくとも2つの直近のフレーム画像データから算出した移動情報に基づいて、次々フレーム画像データの同一物体移動スポット光群の予測移動スポット光位置を予測する。さらに、スポット探索装置100は、予測移動スポット光位置が基準値以内で一致すると判定される間、2つの直近のフレーム画像データに基づく予測を繰り返す。
このように、本実施の形態例におけるスポット探索装置100は、予測した移動スポット光の位置が基準値以内で一致すると判定される間、第2の画像データにおける2つの直近のフレーム画像データに基づく移動スポットの位置の予測を繰り返す。この場合、同一物体移動スポット光群の移動情報が、第2の画像データ(画像データB)における2つの直近のフレーム画像データに基づいて更新され続けるため、移動情報の精度が向上する。これにより、位置予測の精度がさらに向上する。
また、本実施の形態例におけるスポット探索装置100において、第1の撮像装置と第2の撮像装置は同一の撮像装置であって、第1の画像データと第2の画像データは、同一の撮像装置の移動前後に撮影されて生成される画像データであってもよい。本実施の形態例において、撮像装置A、Bを使用する場合を例示したが、撮像装置は必ずしも2つ使用される必要はない。1つの撮像装置を同一の時間帯において移動させ、第1の画像データ(画像データA)、及び、第2の画像データ(画像データB)が生成されてもよい。これにより、1つの撮像装置が用意されればよい。
なお、本実施の形態例におけるスポット探索処理は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体にプログラムとして記憶され、当該プログラムをコンピュータが読み出して実行することによって行われてもよい。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、前記複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索装置であって、
第1の撮像装置によって生成された前記パターン光の第1の画像データに基づいて、前記移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成手段と、
前記第1の移動量、及び、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、前記第2の撮像装置によって生成された前記パターン光の第2の画像データにおける前記移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成手段と、
前記第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した前記移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、前記同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、前記同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測するスポット光位置予測手段と、を有するスポット探索装置。
(付記2)
付記1において、
前記スポット光位置予測手段は、さらに、前記移動スポット光の第2の移動量の分散に基づいて前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出するスポット探索装置。
(付記3)
付記1または2において、
前記移動情報は、前記同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、前記第2の移動量の平均値を含むスポット探索装置。
(付記4)
付記3において、
前記第1、2の移動量生成手段の処理は、第1のフレーム数毎に行われ、
前記スポット光位置予測手段の処理は、前記第1のフレーム数以下の第2のフレーム数毎に行われるスポット探索装置。
(付記5)
付記4において、
前記スポット光位置予測手段は、前記第2の画像データにおける直近フレーム画像データの前記同一物体移動スポット光群の位置に、前記第1、2のフレーム数の比率に応じた速度ベクトル情報と前記第2の移動量の平均値とを加算した位置であって、前記面積に対応する位置を予測移動スポット光位置として予測するスポット探索装置。
(付記6)
付記3乃至5のいずれかにおいて、
前記移動情報の前記速度ベクトル情報は、少なくとも2つのフレーム画像データ間の前記同一物体移動スポット光群の速度ベクトルの平均値、または、少なくとも3つのフレーム画像データ間の前記同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルのいずれかであるスポット探索装置。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかにおいて、
前記スポット光位置予測手段は、前記少なくとも2つのフレーム画像データ間の前記移動スポット光の重心位置に基づいて前記速度を算出するスポット探索装置。
(付記8)
付記1乃至7のいずれかにおいて、
前記第1の撮像装置と前記第2の撮像装置は同一の撮像装置であって、
前記第1の画像データと前記第2の画像データは、前記同一の撮像装置の移動前後に撮影されて生成される画像データであるスポット探索装置。
(付記9)
投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、前記複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索方法であって、
第1の撮像装置によって生成された前記パターン光の第1の画像データに基づいて、前記移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成工程と、
前記第1の移動量、及び、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、前記第2の撮像装置によって生成された前記パターン光の第2の画像データにおける前記移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成工程と、
前記第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した前記移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、前記同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、前記同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測予測予測するスポット光位置予測工程と、を有するスポット探索方法。
100:スポット探索装置、11:レーザ駆動装置、12:レーザダイオード、13:回折格子、14:撮像装置A、15:撮像装置B、16:メモリ、17:演算器

Claims (9)

  1. 投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、前記複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索装置であって、
    第1の撮像装置によって生成された前記パターン光の第1の画像データに基づいて、前記移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成手段と、
    前記第1の移動量、及び、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、前記第2の撮像装置によって生成された前記パターン光の第2の画像データにおける前記移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成手段と、
    前記第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した前記移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、前記同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、前記同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測するスポット光位置予測手段と、を有するスポット探索装置。
  2. 請求項1において、
    前記スポット光位置予測手段は、さらに、前記移動スポット光の第2の移動量の分散に基づいて前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出するスポット探索装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記移動情報は、前記同一物体移動スポット光群の速度ベクトル情報、面積の平均値、前記第2の移動量の平均値を含むスポット探索装置。
  4. 請求項3において、
    前記第1、2の移動量生成手段の処理は、第1のフレーム数毎に行われ、
    前記スポット光位置予測手段の処理は、前記第1のフレーム数以下の第2のフレーム数毎に行われるスポット探索装置。
  5. 請求項4において、
    前記スポット光位置予測手段は、前記第2の画像データにおける直近フレーム画像データの前記同一物体移動スポット光群の位置に、前記第1、2のフレーム数の比率に応じた速度ベクトル情報と前記第2の移動量の平均値とを加算した位置であって、前記面積に対応する位置を予測移動スポット光位置として予測するスポット探索装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれかにおいて、
    前記移動情報の前記速度ベクトル情報は、少なくとも2つのフレーム画像データ間の前記同一物体移動スポット光群の速度ベクトルの平均値、または、少なくとも3つのフレーム画像データ間の前記同一物体移動スポット光群の加速度ベクトルのいずれかであるスポット探索装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記スポット光位置予測手段は、前記少なくとも2つのフレーム画像データ間の前記移動スポット光の重心位置に基づいて前記速度を算出するスポット探索装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記第1の撮像装置と前記第2の撮像装置は同一の撮像装置であって、
    前記第1の画像データと前記第2の画像データは、前記同一の撮像装置の移動前後に撮影されて生成される画像データであるスポット探索装置。
  9. 投影装置によって格子状に投影される複数のスポット光を有するパターン光の画像データに基づいて、前記複数のスポット光のいずれかが移動した移動スポット光を探索するスポット探索方法であって、
    第1の撮像装置によって生成された前記パターン光の第1の画像データに基づいて、前記移動スポット光を検出して第1の移動量を算出する第1の移動量生成工程と、
    前記第1の移動量、及び、前記第1の撮像装置と第2の撮像装置との間の距離に基づいて、前記第2の撮像装置によって生成された前記パターン光の第2の画像データにおける前記移動スポット光の第2の移動量を算出する第2の移動量生成工程と、
    前記第2の画像データにおける少なくとも2つのフレーム画像データから算出した前記移動スポット光の速度および面積が基準値を満たす場合に、前記移動スポット光を同一物体移動スポット光群として検出し、前記同一物体移動スポット光群の移動情報に基づいて、前記同一物体移動スポット光群の次フレームの予測移動スポット光位置を予測予測予測するスポット光位置予測工程と、を有するスポット探索方法。
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