JP2014111932A - フラッター水力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】翼の往復運動方向が変わる際にも発電機の駆動軸の回転を停止させることなく、効率良く発電を行うことが可能なフラッター水力発電装置の提供。
【解決手段】発電機の駆動軸を回転させる回転軸4と、水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼2と、翼2を回動可能に支持し、翼2とともに往復動する支持部材3と、支持部材3の往復動により回転軸4を回転させる第1のリンク機構5と、回転軸4の回転により、支持部材3の往復動方向の転換点近傍で翼2が水の流れに対する迎え角をプラスマイナス転換するように、翼2を回動させる第2のリンク機構6とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、水の流れの中で生起させたフラッター現象を利用して水のエネルギーを電力に変換するフラッター水力発電装置に関する。
従来、水の流れの中で生起させたフラッター現象を利用して水のエネルギーを電力に変換するフラッター水力発電装置が開発されている。例えば、特許文献1および非特許文献1には、水の流れに浸漬された翼にフラッター現象を生起させ、そのフラッター現象を構成する翼の振動のうち、流れを横切るように動く往復並進運動を抽出し、電力に変換する水力発電装置が開示されている。
特開2010−96077号公報
阿比留 久徳、吉武 朗,フラッタ水力発電システムの研究,日本機械学会論文集(B編),2009年,75巻,758号,ページp.148−153
上記従来のフラッター水力発電装置では、翼の往復動をボールねじ等を用いて回転動に変換し、発電機の駆動軸を回転させる方法が採られている。しかしながら、この方法では、翼の往復動方向が変わる際に発電機の駆動軸の回転が正逆反転し、翼の1往復の間に2回停止する瞬間が生じるため、発電機の効率が大きく低下するという問題がある。また、特許文献1に記載の水力発電装置では、翼のフラッター現象を効率良く発生させるために、モーターを用いて強制的に翼の回動(ピッチング運動)を起こさせるが、このモーターの駆動電力は発電された電力の一部を利用するため、一定の電力損失が発生する。
そこで、本発明においては、翼の往復運動方向が変わる際にも発電機の駆動軸の回転を停止させることなく、効率良く発電を行うことが可能なフラッター水力発電装置を提供することを目的とする。
本発明のフラッター水力発電装置は、発電機の駆動軸を回転させる回転軸と、水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼と、翼を回動可能に支持し、翼とともに往復動する支持部材と、支持部材の往復動により回転軸を回転させる第1のリンク機構と、回転軸の回転により、支持部材の往復動方向の転換点近傍で翼が水の流れに対する迎え角をプラスマイナス転換するように、翼を回動させる第2のリンク機構とを含むものである。
本発明のフラッター水力発電装置によれば、水の流れに浸漬させた翼に対してフラッター現象が生起され、それによって翼が支持部材とともに一方向に移動し、第1のリンク機構を通じて回転軸を一方向に回転させる。また、この回転軸の回転により第2のリンク機構を通じて翼が回動し、翼の水の流れに対する迎え角が徐々に変化し、この迎え角がプラスマイナス転換すると、翼は支持部材とともに移動方向を転換して逆方向に移動し、第1のリンク機構を通じて回転軸を同じ方向に回転させる。このような現象が繰り返し行われることで、翼が支持部材とともに往復動し、翼の往復運動方向が変わる際にも回転軸は停止することも回転数があまり低下することもなく、ほぼ一定の回転数で一方向に回転し続ける。
本発明のフラッター水力発電装置によれば、モーターを用いることなく水の流れによって翼を回動させることができ、翼の往復運動方向が変わる際にも回転軸は停止することも回転数があまり低下することもなく、ほぼ一定の回転数で一方向に回転し続けるため、発電機の駆動軸を発電効率の良いほぼ一定の回転数で回転させ、効率良く発電を行うことが可能となる。また、モーターを用いないため、コスト面やメンテナンス面においても有利となる。
本発明の第1の実施の形態におけるフラッター水力発電装置の斜視図である。 図1のフラッター水力発電装置の動作説明図である。 図1のフラッター水力発電装置を用いた実験結果を示す図である。 図1のフラッター水力発電装置を用いた実験結果を示す図である。 図1のフラッター水力発電装置を用いた実験結果を示す図である。 図1のフラッター水力発電装置を用いた実験結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態におけるフラッター水力発電装置の正面図である。 図7のフラッター水力発電装置の斜視図である。 図7のフラッター水力発電装置の動作説明図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態におけるフラッター水力発電装置の斜視図、図2は図1のフラッター水力発電装置の動作説明図である。
図1および図2に示すように、本発明の第1の実施の形態におけるフラッター水力発電装置1は、水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼2と、翼2を回動可能に支持し、翼2とともに往復動する支持部材3と、支持部材3の往復動により回転軸4を回転させる第1のリンク機構5と、回転軸4の回転により、支持部材3の往復動方向の転換点近傍で翼2が水の流れに対する迎え角α(図2参照。)をプラスマイナス転換するように、翼2を回動させる第2のリンク機構6とを備える。
回転軸4には、図示しない発電機の駆動軸11に設けられた歯車としての駆動ギア12と噛み合って、駆動軸11を回転させるための歯車としての伝達ギア13が設けられている。回転軸4には、第1のリンク機構5の一端が取り付けられる第1のクランクアーム7と、第2のリンク機構6の一端が取り付けられる第2のクランクアーム8とが設けられている。第1のクランクアーム7と第2のクランクアーム8とは、略90°位相がずれている。なお、この第1のクランクアーム7と第2のクランクアーム8との位相は、発電効率を最適化するために調整可能となっている。
翼2は、水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼であって、翼弦長が略水の流れに沿って延び、かつ翼幅が水深(上下)方向に延びるよう、その姿勢が設定されている。なお、フラッター現象による翼2の動きは、
(1)翼2が流れに対する迎え角αをプラスマイナス変化させる回動(ピッチング運動)
(2)翼2が流れを横切るように動く往復並進運動
を重ね合わせたものであって、(1)および(2)の動きは、略90°位相がずれていて、そのとき翼2は魚が身体をくねらせて泳ぐような挙動を示す。また、本発明の発電は、上記動きのうちの(2)の動きを利用したものである。
翼2の上端には、上下方向に延びる軸としての翼支持軸20が垂直に設けられている。翼支持軸20は、支持部材3に設けられた上下2個の軸受21a,21bによって回動可能に支持されている。これらの軸受21a,21bにより、翼2は、翼支持軸20の周りに回動(ピッチング運動)可能となっている。また、翼支持軸20の上端部には、翼2をピッチング運動させるための第3のクランクアームとしての翼ピッチングアーム22が設けられている。なお、本実施形態においては、翼ピッチングアーム22は、翼2の翼弦長方向に対して90°の方向に延設されている。
支持部材3は、フレーム9に対して支持軸10により回動可能に支持されている。なお、図示しないが、支持軸10は、フレーム9に設けられた上下2個の軸受によって回動可能に支持されている。また、この支持軸10には、第2のリンク機構6を構成する第4のクランクアームとしてのL形クランクアーム60が回動可能に支持されている。また、支持部材3の支持軸10と翼支持軸20との間の位置に、第1のリンク機構5の一端が回動可能に支持される上下方向に延びる軸30が設けられている。
第1のリンク機構5は、一端が第1のクランクアーム7に取り付けられ、他端が支持部材3の軸30に取り付けられたクランクロッド50を有する。第1のクランクアーム7には、回転軸4に対して平行な軸70が設けられている。クランクロッド50は、この軸70の周りに回転可能、かつ、この軸70に対して直交する軸51の周りに回動可能に設けられている。また、クランクロッド50は、軸30に対して、この軸30の周りに回動可能、かつ、この軸30に対して直交する軸52の周りに回動可能に設けられている。さらに、クランクロッド50は、そのクランクロッド50の中心軸周りに回動可能に設けられている。
第2のリンク機構6は、一端が第2のクランクアーム8に取り付けられ、他端がL形クランクアーム60の第1の軸61に取り付けられたクランクロッド63を有する。第2のクランクアーム8には、回転軸4に対して平行な軸80が設けられている。クランクロッド63は、この軸80の周りに回転可能、かつ、この軸80に対して直交する軸64の周りに回動可能に設けられている。また、クランクロッド63は、軸61に対して、この軸61の周りに回動可能、かつ、この軸61に対して直交する軸65の周りに回動可能に設けられている。さらに、クランクロッド63は、そのクランクロッド63の中心軸周りに回動可能に設けられている。
また、第2のリンク機構6は、一端がL形クランクアーム60の第2の軸62に取り付けられ、他端が翼ピッチングアーム22に取り付けられたクランクロッドとしての翼ピッチングロッド66を有する。翼ピッチングロッド66は、L形クランクアーム60の第2の軸62の周りに回動可能に設けられている。翼ピッチングアーム22には、翼支持軸20に対して平行な軸23が設けられており、翼ピッチングロッド66は、この翼ピッチングアーム22の軸23の周りに回動可能に設けられている。なお、L形クランクアーム60の第1の軸61と第2の軸62とは、支持軸10を中心として90°間隔で設けられている。
次に、上記構成のフラッター水力発電装置1の動作について説明する。
(1)図2に示す状態で、水の流れが翼2に当たると、翼2は揚力により左方向へ移動する(水平動を起こす)。翼2は、支持軸10を支点して回動する支持部材3に取り付けられているため、この支持部材3に取り付けられている軸30も左方向へ移動する。
(2)これにより、軸30に取り付けられているクランクロッド50が第1のクランクアーム7が取り付けられている回転軸4を回す。
(3)回転軸4は第2のクランクアーム8を回し、クランクロッド63を介してL形クランクアーム60を動かす。
(4)L形クランクアーム60は、翼ピッチングロッド66を介して翼ピッチングアーム22を動かし、翼2にピッチングの動きをさせる。
(5)上記(1)〜(4)によって、水の流れがあると、翼2は水平動とピッチング動を同時に起こす。
(6)なお、翼2の水平動とピッチング動の位相差は第1のクランクアーム7と第2のクランクアーム8の回転軸4の軸周りの角度を変えることで調整できる。
(7)また、翼2の水平動の振幅は、第1のクランクアーム7の長さを変えることで調整でき、ピッチング動の振幅は第2のクランクアーム8の長さを変えることで調整できる。
すなわち、本実施形態におけるフラッター水力発電装置1では、水の流れに浸漬させた翼2に対してフラッター現象が生起され、それによって翼2が支持部材3とともに一方向に移動し、第1のリンク機構5のクランクロッド50や第1のクランクアーム7を通じて回転軸4を一方向に回転させる。このとき、回転軸4の回転により第2のクランクアーム8や第2のリンク機構6のクランクロッド63、L形クランクアーム60、翼ピッチングロッド66、翼ピッチングアーム22を通じて翼2が回動し、翼2の水の流れに対する迎え角αが徐々に変化する。
そして、この迎え角αがプラスマイナス転換すると、翼2は支持部材3とともに移動方向を転換して逆方向に移動し、第1のリンク機構5のクランクロッド50や第1のクランクアーム7を通じて回転軸4を同じ方向に回転させる。このような現象が繰り返し行われることで、翼2が支持部材3とともに往復動し、翼2の往復運動方向が変わる際にも回転軸4は停止することなく、一方向に回転し続ける。これにより、このフラッター水力発電装置1では、発電機の駆動軸11の回転を停止させることなく、効率良く発電を行うことができる。
(実施の形態2)
図7は本発明の第2の実施形態におけるフラッター水力発電装置の正面図、図8は図7のフラッター水力発電装置の斜視図、図9は図7のフラッター水力発電装置の動作説明図である。図7および図8に示すように、本発明の第2の実施形態におけるフラッター水力発電装置100は、水力を伝達する水力伝達部101aと、水力伝達部101aから伝達された水力を電力に変換する電力変換部101bとからなる。
水力伝達部101aは、水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼102と、翼102を回動可能に支持し、翼102とともに往復動する支持部材103と、支持部材103の往復動により回転軸104を回転させる第1のリンク機構105と、回転軸104の回転により、支持部材103の往復動方向の転換点近傍で翼102が水の流れに対する迎え角α(図9参照。)をプラスマイナス転換するように、翼102を回動させる第2のリンク機構106とを備える。
翼102は、水の流れに浸漬させて、水力によりフラッター現象を生起させる翼であり、翼弦長がほぼ水の流れ方向に沿って延び、かつ翼幅が水深(上下)方向に伸びるように、その姿勢が設定されている。翼102は、支持部材103に設けられた軸受121aおよび軸受121bによって回動可能に軸支された軸としての翼支持軸120に取り付けられている。支持部材103は、その上端部に設けられた同心を有する支持軸110aおよび支持軸110bを支点として、往復揺動可能になっている。なお、本実施形態においては、支持軸110a,110bは、その軸心が水の流れ方向に対して平行に配置されている。
第1のリンク機構105は、一端が回転軸104に連結された第1のクランクアーム107と、一端が第1のクランクアーム107に連結され、他端が支持部材103に連結された第1のクランクロッド150とから構成される。第2のリンク機構106は、一端が回転軸104に連結された第2のクランクアーム108と、一端が翼支持軸120に連結された第3のクランクアームとしての翼ピッチングアーム122と、一端が第2のクランクアーム108に連結され、他端が翼ピッチングアーム122に連結された第2のクランクロッド163とから構成される。
第1のクランクロッド150の支持部材103との連結部150aは、翼支持軸120の軸心と離れた位置に翼支持軸120と平行に設けられた軸130に、回動可能に取り付けられている。また、第1のクランクロッド150の第1のクランクアーム107との連結部150bは、回転軸104の軸心と離れた位置に回転軸104と平行に設けられた軸170に、回動可能に取り付けられている。
第2のクランクロッド163の第2のクランクアーム108との連結部163aは、回転軸104の軸心と離れた位置に回転軸104と平行に設けられた軸164に、回動可能に取り付けられている。また、第2のクランクロッド163の翼ピッチングアーム122との連結部分163bは、翼支持軸120の軸心と離れた位置に翼支持軸120と平行に設けられた軸123に、回動可能に取り付けられている。
回転軸104は、上下方向がそれぞれ軸受109aおよび軸受109bにより回転自在に軸支されている。前述の第1のクランクアーム107は、回転軸104の下端部に、第2のクランクアーム108は、回転軸104の上端部にそれぞれ連結されており、第1のクランクアーム107と第2のクランクアーム108とは略90°位相がずれている。この第1のクランクアーム107と第2のクランクアーム108の位相は、発電効率を最適化するように調整可能となっている。また、回転軸104には、回転軸104とともに回転する伝達ギア113が設けられている。
電力変換部101bは、上下方向がそれぞれ軸受115および軸受116によって回転可能に軸支された、図示しない発電機を駆動する駆動軸111と、前述の伝達ギア113と噛み合って、駆動軸111を回転させるための駆動ギア112とを備える。
次に、上記構成のフラッター水力発電装置100の動作について説明する。
図9(a)の(1)の最大迎え角マイナスαの状態で、翼102は水の流れによりA方向の水力を受け、支持軸110a,110bを支点としてA方向に揺動を開始する。また、この揺動に伴い、第1のリンク機構105により、回転軸104が回転を始める。この回転軸104の回転は、第2のリンク機構106に伝えられ、第2のリンク機構106により翼支持軸120が回動する。これにより、翼102が徐々に反時計方向に回動し、迎え角αが小さくなる方向に徐々に変化し、(2)の状態から(3)の最大迎え角プラスαの状態になる。そして、(3)の最大迎え角プラスαの状態になると、図9(b)に示すように、翼102は水の流れによりB方向の水力を受け、B方向に揺動を切り換える。
そして、第2のリンク機構106により翼支持軸120の回動に伴って、翼102が徐々に時計方向に回動し、迎え角αが小さくなる方向に徐々に変化し、(4)の状態から(1)の状態に戻ることになる。このような(1)→(2)→(3)→(4)→(1)の動作が繰り返されることにより、翼102が支持部材103とともに往復揺動し、翼102の往復揺動の方向が変わっても回転軸104は停止することなく、一方向に回転をし続ける。
なお、フラッター現象による翼102の動きは、(1)翼支持軸120を回動させることで、翼102が水の流れに対する迎え角αをプラス方向およびマイナス方向に変化させる回動と、(2)翼102が支持軸110a,110bを支点として、水の流れに対して、水を横切る方向の往復揺動とを重ね合わせたものとなっており、翼102は魚が体をくねらせて泳ぐような挙動をする。
また、このフラッター水力発電装置100では、回転軸104の軸心と軸170の軸心を結ぶ線が、第1のクランクロッド150の軸線と一直線になった場合が支持軸110a,110bを支点とした翼102の往復揺動の最大振れとなる。この場合、図9に示すように、翼102は水の流れに対する迎え角αが最大となる。
これにより、回転軸104に設けた伝達ギア113から駆動軸111に設けた駆動ギア112を介して、駆動軸111が回転をし続け、効率よく水力を電力に変換し、発電を行うことができる。このフラッター水力発電装置100では、第1の実施形態におけるフラッター水力発電装置1と比較して、部材数が減少してシンプルになっており、また、強度的な弱点となる翼ピッチングロッド66を省略することができており、故障が生じにくい。
上記実施形態におけるフラッター水力発電装置1を用いて実験を行った。実験結果を図3〜図6に示した。図3〜図6から、発電機は250〜300rpmで回転し、変動は10%程度に収まることが確認できた。また、所定の往復動振幅、ピッチング動振幅、位相差で作動していることも確認できた。
本発明のフラッター水力発電装置は、河川などの流れがある水の中で発電することが可能な水力発電装置として有用である。
1,100 フラッター水力発電装置
101a 水力伝達部
101b 電力変換部
2,102 翼
3,103 支持部材
4,104 回転軸
5,105 第1のリンク機構
6,106 第2のリンク機構
7,107 第1のクランクアーム
8,108 第2のクランクアーム
9 フレーム
10,110a,110b 支持軸
11,111 駆動軸
12,112 駆動ギア
13,113 伝達ギア
115,116 軸受
20,120 翼支持軸
21a,21b,121a,121b 軸受
22,122 翼ピッチングアーム
50,150 クランクロッド
60 L形クランクアーム
63,163 クランクロッド
66 翼ピッチングロッド

Claims (5)

  1. 発電機の駆動軸を回転させる回転軸と、
    水の流れに浸漬させてフラッター現象を生起させる翼と、
    前記翼を回動可能に支持し、前記翼とともに往復動する支持部材と、
    前記支持部材の往復動により前記回転軸を回転させる第1のリンク機構と、
    前記回転軸の回転により、前記支持部材の往復動方向の転換点近傍で前記翼が前記水の流れに対する迎え角をプラスマイナス転換するように、前記翼を回動させる第2のリンク機構と
    を含むフラッター水力発電装置。
  2. 前記回転軸は、
    前記第1のリンク機構の一端が取り付けられる第1のクランクアームと、
    前記第2のリンク機構の一端が取り付けられ、前記第1のクランクアームと略90°位相がずれた第2のクランクアームと
    を備えたものである請求項1記載のフラッター水力発電装置。
  3. 前記第1のクランクアームと前記第2のクランクアームとの位相は調整可能である請求項2記載のフラッター水力発電装置。
  4. さらに前記支持部材を回動可能に支持する支持軸を有し、
    前記翼は、前記翼を回動させる第3のクランクアームを有するものであり、
    前記第1のリンク機構は、一端が前記第1のクランクアームに取り付けられ、他端が前記支持部材に取り付けられたクランクロッドを有するものであり、
    前記第2のリンク機構は、前記支持軸に回動可能に支持され、前記支持軸を中心として90°間隔で第1の軸および第2の軸を有する第4のクランクアームと、一端が前記第2のクランクアームに取り付けられ、他端が前記第4のクランクアームの第1の軸に取り付けられたクランクロッドと、一端が前記第4のクランクアームの第2の軸に取り付けられ、他端が前記第3のクランクアームに取り付けられたクランクロッドとを有するものである
    請求項2または3に記載のフラッター水力発電装置。
  5. さらに前記支持部材を水の流れ方向に対して平行な軸周りに回動可能に支持する支持軸を有し、
    前記翼は、前記翼を回動させる第3のクランクアームを有するものであり、
    前記第1のリンク機構は、一端が前記第1のクランクアームに取り付けられ、他端が前記支持部材に取り付けられたクランクロッドを有するものであり、
    前記第2のリンク機構は、一端が前記第2のクランクアームに取り付けられ、他端が前記第3のクランクアームに取り付けられたクランクロッドを有するものである
    請求項2または3に記載のフラッター水力発電装置。
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