JP2014109533A - 衛星信号受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 受信信号周波数およびPRNコードをより効率的に検出して、TTFFの短縮を可能にする。
【解決手段】 航法衛星からの信号をデジタル信号に変換するダウンコンバータ1000と、デジタル信号と衛星固有の擬似雑音コードとの相関処理を行う相関部2400と、相関部2400からのノンコヒーレントデータに基づいて、衛星信号が検出されたか否かを判定するレベル判定回路2630と、レベル判定回路2630で衛星信号が検出されたと判定されたノンコヒーレントデータに対応する、相関部2400からのコヒーレントデータを用いてフーリエ変換を行うFFT回路2620と、を備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、例えば、携帯電話機等の移動端末に内蔵され、又は自動車等の移動体に設置されて用いられ、GPS(Global Positioning System)等の航法衛星からの衛星信号を捕捉するための衛星信号受信装置に関する。
衛星信号受信装置・航法装置においては、装置の電源を起動してから最初のユーザ位置(自己位置)が算出されるまでの時間、つまり、TTFF(Time To First Fix)が受信装置性能を示す重要なパラメータの1つとなっており、できるだけ短縮することが求められている。すなわち、ユーザにとっては、電源を入れてからより短時間で測位位置を導き出す受信装置が求められている。
一方、衛星信号受信装置において、航法衛星からの信号を捕捉してユーザ位置を算出するためには、信号の搬送波信号と固有の擬似雑音コード(以下、PRN(Pseudo Random Noise)コードと言う)を捕捉することが必要である。すなわち、受信信号周波数、PRNコードおよびその位相を検出しなければならない。
通常、衛星の軌道位置の変化とユーザ位置の移動とによるドップラー効果、および、受信装置に搭載されている時計の基準となる発振器の周波数誤差による周波数ずれが存在し、受信信号周波数はずれている。一方、PRNコードはそれぞれの衛星に固有のコードであるため、衛星より送出されるアルマナックデータにより、受信装置は、おおよその時刻がわかれば、上空にある衛星を知ることができるため、捕捉しようとしている衛星のPRNコードを知ることができる。しかし、正確な時刻を保有しているわけではないため、PRNコードの位相を検出することは難しい。
従って、受信装置においては、原理的には、受信信号周波数とPRNコードの位相について検索を行い、知得する必要がある。このため、従来の衛星信号受信装置においては、推定受信信号を少しずつずらし、PRNコードの全位相検索を行う方法、あるいは、マッチドフィルタや高速フーリエ変換処理(以下、FFT(Fast Fourier Transform)処理と言う)を用いて信号捕捉の高速化を図る方法などが採られていた(例えば、特許文献1、非特許文献1参照。)。
米国特許第7127351号明細書
ION GNSS 17th International Technical Meeting of the Satellite Division,21−24Sept. 2004,Long Beach,CA
しかしながら、PRNコードの全位相検索を行う方法では、全位相に対してFFT処理を行わなければならず、処理に長時間を要する。つまり、TTFFが長くなるため、より高速に衛星信号を捕捉する方法が求められていた。
そこでこの発明は、受信信号周波数およびPRNコードをより効率的に検出して、TTFFの短縮を可能にする衛星信号受信装置を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、航法衛星からの信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、前記デジタル信号と、前記航法衛星に固有の擬似雑音コードとの相関処理を行う相関手段と、前記相関手段からのノンコヒーレントデータに基づいて、衛星信号が検出されたか否かを判定するレベル判定手段と、前記レベル判定手段で衛星信号が検出されたと判定されたノンコヒーレントデータに対応する、前記相関手段からのコヒーレントデータを用いてフーリエ変換を行うFFT手段と、を備えることを特徴とする衛星信号受信装置である。
この発明によれば、航法衛星からの信号がデジタル変換手段でデジタル信号に変換され、このデジタル信号と衛星固有の擬似雑音コードとの相関処理が、相関手段によって行われる。続いて、相関手段からのノンコヒーレントデータに基づいて、衛星信号が検出されたか否かがレベル判定手段によって判定され、衛星信号が検出されたと判定されたノンコヒーレントデータに対応するコヒーレントデータを用いて、FFT手段によってフーリエ変換が行われる。すなわち、ノンコヒーレントデータによって擬似雑音コードの位相が知得され、コヒーレントデータによって周波数ずれ(変動周波数)が知得され、これらに基づいて信号追尾が行われる。
請求項2の発明は、請求項1記載の衛星信号受信装置において、前記レベル判定手段は、前記ノンコヒーレントデータが所定の閾値を超える場合に、前記衛星信号が検出されたと判定する、ことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の衛星信号受信装置において、前記レベル判定手段は、前記ノンコヒーレントデータの中で大きい順に所定の複数個を、前記衛星信号が検出されたと判定する、ことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ノンコヒーレントデータに基づいて衛星信号が検出されたか否かが判定され、衛星信号が検出されたと判定されたノンコヒーレントデータ(擬似雑音コード・位相)に対してのみ、フーリエ変換が行われる。つまり、従来のように、すべての位相について周波数ずれを演算する(フーリエ変換する)場合に比べて、処理量・処理時間が著しく削減され、TTFFを短縮することが可能となるとともに、フーリエ変換処理の負荷、つまり装置の負荷を軽減することが可能となる。
請求項2の発明によれば、ノンコヒーレントデータが所定の閾値を超える場合に、衛星信号が検出されたと判定するため、所定の閾値を超えるノンコヒーレントデータが見つかった時点で、フーリエ変換および信号追尾を行うことで、TTFFをより短縮することが可能となる。
請求項3の発明によれば、ノンコヒーレントデータの中で大きい順に複数個に対して、フーリエ変換を行うため、より確実に信号追尾することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る衛星信号受信装置を示す概略構成ブロック図である。 図1の衛星信号受信装置の信号検出回路を示す構成ブロック図である。 図2の信号検出回路の処理方向を示す模式図である。 図2の信号検出回路のFFT処理の結果例を示す図である。 図2の信号検出回路のデータバッファの構成を示す図である。 図1の衛星信号受信装置による信号検出結果を示す図である。
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る衛星信号受信装置を示す概略構成ブロック図である。ダウンコンバータ(デジタル変換手段)1000は、複数の衛星信号が重畳された信号rf−sを入力信号として、受信周波数をより信号処理がしやすい数MHz程度の周波数に変換し、中間周波数帯信号if−sとして出力する。この信号if−sは、信号検出回路2000および複数個の追尾回路3000に入力される。
図2は、この信号検出回路2000を示す構成ブロック図である。ダウンコンバータ1000で周波数変換された信号if−sは、ベースバンド復調器2100に入力され、キャリア成分が除去されベースバンド信号i−s、q−sとなる。ここで、信号i−sは、搬送波正位相の信号で、信号q−sは、搬送波(信号i−s)に対して90°位相がずれている信号である。
バッファメモリ2210、2220は、ベースバンド信号i−s、q−sを一時的に格納・記憶するメモリであり、各バッファメモリ2210、2220には、Iバッファ2200−IおよびQバッファ2200−Qの2つのバッファメモリが設けられている。そして、それぞれに、信号i−sおよび信号q−sをクロックclksmpにより、サンプリングして格納するようになっている。
また、バッファメモリ2210、2220は、一方のバッファメモリがデータを格納(上書き)している間、もう一方のバッファメモリには、切り替わる前のデータが格納されており、後段の処理のために格納データを出力するようになっている。このように、バッファメモリを2面構成とすることで、連続的に受信データを格納する構成となっており、入力データの格納と格納データの出力とを交互に切り替えることで、メモリサイズを抑えられるようなっている。このことは、例えば、LSIで回路を実現する場合に、メモリサイズが大きくなると回路規模も大きくなり、結果としてコスト増になることから、メモリサイズを抑えること、つまり、回路規模を抑えることは、コスト削減に有効である。
図2中符号2300は、任意のPRNコードを発生可能なPRNコード発生器であり、N個のPRNコードを並行して出力する機能を有し、各相関部(各相関手段)2400−1、2400−2、・・・、2400−Nに対して任意のPRNコードを送出可能となっている。また、このPRNコード発生器2300は、同一のPRNコードを互いに位相をずらして出力することもできるようになっている。
各相関部2400−1〜2400−Nは、各信号とPRNコードとの相関処理を行うものであり、以下主として、第1の相関部2400−1を例にしてその処理動作を説明する。また、以下の処理動作では、PRNコード発生器2300から各相関部2400−1〜2400−Nに対して異なるPRNコードを出力する場合、つまり複数の航法衛星からの衛星信号を同時に捕捉する場合について説明する。
(動作実施例1)
まず、PRNコード発生器2300からLビット分のコードが、コードレジスタ2403に格納され、Iバッファ2200−IおよびQバッファ2200−Qのそれぞれから、Lビットずつのデータがデータレジスタ2401、2402に格納・ロードされる。
次に、I相関器2404によるコードレジスタ2403とデータレジスタ2401との相関処理と、Q相関器2405によるコードレジスタ2403とデータレジスタ2402との相関処理とが同時に行われる。その相関結果は、それぞれコヒーレント部(加算器)2406、2407においてコヒーレント加算され、I成分データ(D1)、Q成分データ(D2)としてそれぞれデータバッファ2500−1に送出され格納される(i=0、1、・・・、M−1)。
ただし、I成分データD1およびQ成分データD2は、下式でそれぞれ与えられる。
これと同時に、ノンコヒーレント部(2乗器)2408、2409によって各成分データがそれぞれ2乗され、ノンコヒーレントデータ(D3)、(D4)が生成される。そして、このノンコヒーレントデータは、加算器2410、2411によって過去の積算データD5、D6とそれぞれ積算される。
ただし、ノンコヒーレントデータD3、D4および積算データD5、D6は、下式でそれぞれ与えられる。
次に、コードレジスタ2403には、PRNコード発生器2300から次のPRNコードLビット分のコードがロードされ、データレジスタ2401、2402には、バッファ2200−I、Qから次のLビット分のデータがロードされる。そして、上記と同様な相関処理が行われ、成分データD7、D8および積算データD5、D6が生成される。
ただし、成分データD7およびD8は、下式でそれぞれ与えられる。また、積算データD5およびD6は定義されたとおりである。
この後、データバッファ2210の1面分のデータがロードされるまで、このような処理・動作が繰り返され、図3に示すように、データバッファ2500−1の1面分からM個のデータが生成される。ここで、コヒーレントデータは、後述するようなFFT処理が行われることを想定しており、FFT処理を行う場合には、データ数は2のべき乗であると処理がしやすくなるため、「M」は2のべき乗に値をとるように設定されている。
そして、積算データD9、D10は、データバッファ2210の1面分の処理が完了されるまで積算され、積算結果D11(=D9+D10)が結果データバッファ2510に格納される。
ただし、積算データD9およびD10、積算結果D11は、下式でそれぞれ与えられる。
このように、1面分の受信データの処理を行うことで、1コード位相分の相関結果が得られ、M個のコヒーレントデータD12、D13およびノンコヒーレントデータD14が生成されるため、信号の有無を確認することができる。すなわち、レベル判定回路(レベル判定手段)2630で、ノンコヒーレントデータD14と信号有無の判定値・閾値とを比較し、ノンコヒーレントデータD14が大きければ、信号が検出できたと判定することができる。そして、データバッファ2500−1に格納されたM個のコヒーレントデータD12、D13を用いて、FFT回路(FFT手段)2620でFFT処理を行う。
ただし、コヒーレントデータD12およびD13、ノンコヒーレントデータD14は、下式でそれぞれ与えられる。
ここで、データは複素数として取り扱い、次式で表すことができる。
=di+dq
=(D12)+j(D13)kl
(l=0,1,2,・・・,M−1)
ただし、数12および数13は定義されたとおりである。
このようなFFT処理の結果、図4に示すように、信号が検出されれば該当する周波数を知得することができる。
一方、信号が検出できなかったと判定した場合は、コヒーレントデータD12、D13を用いてのFFT処理は行わず、データは不要となる。つまり、以上の処理が終了した後は、データバッファ2500−1および結果データバッファ2510のデータは不要となるため、コードレジスタ2403に格納するコードデータの位相をずらして、上記と同様な処理を行い、信号検出を行う。この際、データバッファ2500−1および結果データバッファ2510にデータを格納(上書き)する。
ただし、数12および数13は定義されたとおりである。
このように、コードレジスタ2403に格納するPRNコードの位相をずらして、信号が検出されるまで処理が繰り返される。つまり、図3において、ビット方向に対する処理を、順次位相方向に行っていくものである。ここで、上記のように、1面の処理を完了した後にデータバッファ2500−1および結果データバッファ2510を再利用することから、データバッファ2500−1、2510のサイズを1面分のみ確保すればよく、回路規模を小さくすることができる。
他の相関部2400−2〜2400−Nにおいても同様に、図5に示すように、I成分データD15、Q成分データD16が、それぞれデータバッファ2500−2〜2500−Nに格納される。また、ノンコヒーレントデータD17が結果データバッファ2510に格納される。
ただし、I成分データD15、Q成分データD15、ノンコヒーレントデータD17は、下式でそれぞれ与えられる。
そして、レベル判定回路2630では、結果データバッファ2510に格納されたN個の相関部2400−1〜2400−NからのノンコヒーレントデータD18のそれぞれについて、所定の判定値・閾値を超えたか否かによって、信号が検出されたか否かが判定され、その判定結果が制御部2640に送出される。ここで、信号が検出されたことは、PRNコード位相が検知されたことを意味している。また、レベル判定回路2630において、各相関部2400−1〜2400−N(各航法衛星)ごとに閾値が設定・調整されている。
ただし、ノンコヒーレントデータD18は、下式でそれぞれ与えられる。
制御部2640は、CPU、CPUプログラム、ワーキングメモリ、外部への制御信号などを有し、信号検出回路2000および各追尾回路3000を制御する。この制御部2640は、上記の判定結果に基づき、信号が検出されたと判定された相関部k(1≦k≦N)に対応するI成分データ(数1または数15)およびQ成分データ(数2または数16)を、セレクタ2610によってデータバッファ2500−kから選択し、FFT回路2620でFFT処理を行う。
ただし、数1、数2、数15および数16は定義されたとおりである。
ただし、積算結果D19が閾値を超えない場合には、検出された信号はないと判定し、FFT処理は行わない。また、閾値を超える複数のコード位相が存在する場合が想定されるが、その場合には、閾値を超えたコード位相が現れた都度、FFT処理により周波数ずれを求め、追尾回路3000にて信号捕捉を試みて、捕捉できた場合には以後の信号検出を止め、検出できない場合には、次の検出データについて追尾を試みるものである。
ただし、積算結果D19は、下式でそれぞれ与えられる。
(動作実施例2)
この動作実施例では、データレジスタ2401、2402に受信データを格納、固定したままの状態で、PRNコード発生器2300からコードレジスタ2403に格納されるPRNコードを1ビットずつ順次シフトさせ、データレジスタ2401、2402に格納、固定された受信データに対して、1023の全コード位相の相関処理を行うものである。
すなわち、コードレジスタ2403に格納されたPRNコードがシフトする毎に、データレジスタ2401、2402と相関処理が行われ、相関処理毎にI成分データ(D20)およびQ成分データ(D21)が演算され、データバッファ2500−1に格納されると同時に、(D20)および(D21)が演算され積算される。次に、相関処理が完了すると、コードレジスタ2403は1ビットシフトされて、同様な処理が行われ、以後、全コード位相について相関処理が行われる。つまり、図3において、位相方向に対する処理を、順次ビット方向に行い、その都度、全コード位相について相関処理を行っていくものであり、その他の処理動作は、動作実施例1と同様である。
ただし、I成分データD20およびQ成分データD21は、下式でそれぞれ与えられる。
このように、この動作実施例の場合、Iバッファ2200−IおよびQバッファ2200−Qからのデータのロード回数が少なくなり、処理時間を短縮することが可能となる。一方、Iバッファ2200−IおよびQバッファ2200−Qのデータをロードし、相関処理を終了するまで、全コード位相に対する相関データ、すなわち、コヒーレントデータ、ノンコヒーレントデータが揃わないため、途中データをすべてメモリに記憶しておく必要がある。このため、上記の動作実施例1に対して、データバッファ2500、2510は1023倍の大きさとなる。
(動作実施例3)
この動作実施例では、1面のバッファメモリの相関処理において、複数のコード位相のコヒーレントデータおよびノンコヒーレントデータを得るものである。
すなわち、バッファメモリ2210、2220からロードされたデータレジスタ2401、2402の受信データに対して、PRNコード発生器2300からコードレジスタ2403へ格納されるPRNコードを1ビットずつ順次シフトシフトさせ、相関処理を行うコード位相数を限定する(動作実施例1と2を組み合わせた)処理方法である。例えば、相関処理を行うコード位相数を31位相とすると、動作実施例1に対して、データバッファ2500、2510は、31倍の容量が必要となるが、全1023のコード位相に対する信号検出にかかる時間を短縮することができる。
ここで、限定される位相コード数は、信号検出に許容される時間と回路規模、すなわち、データバッファ2500、2510のメモリ容量とのトレードオフで決められる。
以上のように、この衛星信号受信装置によれば、いずれの動作実施例1〜3においても、信号が検出されないと判定した場合には、FFT処理を行わないため、従来のようにすべての位相について周波数ずれを演算する(FFT処理する)場合に比べて、処理量・処理時間を著しく削減することができる。この結果、TTFFを短縮することが可能となる。
さらに、FFT処理の負荷が軽減されることで、ソフトウェアでFFT処理を行うことも可能となり、かつ、その場合のCPU処理を軽減することが可能となる。
しかも、各相関部2400−1〜2400−Nに異なるPRNコードを割り当てて処理を行っているため、複数の航法衛星からの衛星信号を同時に検出・捕捉することができる。
ここで、図6は、この衛星信号受信装置による信号検出結果を示している。つまり、検出した信号のコード位相と、FFT処理により得られた周波数ずれとを示している。図中信号A、Bは、検出信号であり、その強度、すなわち、コヒーレントデータ値は、「↑」の長さで示している。コードチップ位相ずれは、ぞれぞれ、ΔおよびΔで示し、周波数ずれは、それぞれ、ΦおよびΦで示されている。
このように、それぞれの検出信号A、Bについて、コード位相Δ、Δとドップラー周波数Φ、Φとが得られるため、以後は、各追尾回路3000により連続的に追尾を行うことになる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、各相関部2400−1〜2400−Nに異なるPRNコードを割り当て、複数の航法衛星からの衛星信号を検出・捕捉しているが、N個の相関部2400−1〜2400−Nのすべてに、1つのPRNコードのみを送出し、それぞれのコードレジスタ2403に異なる位相を割り当てて、1つの航法衛星からの衛星信号を検出・捕捉するようにしてもよい。この場合、N倍高速で信号検出を行うことができ、TTFFをより短縮することが可能となる。
また、例えば、上記の動作実施例1において、全コード位相分(全面分)の相関結果(D22)を得た後に、レベル判定回路2630によって、ノンコヒーレントデータD14が大きい順に所定の複数個に対して、衛星信号が検出されたと判定し、FFT処理を行うようにしてもよい。このように、複数個に対してフーリエ変換を行うことで、より確実に信号追尾することが可能となる。
ただし、相関結果D22は、下式でそれぞれ与えられる。
測位システムとして、GPS(Global Positioning System)Galileo、準天頂衛星システム、Glonassナビゲーションシステム、コンパスナビゲーションシステムなどに適用することができ、さらに、コード拡散技術を用いた装置にも適用することができる。
1000 ダウンコンバータ(デジタル変換手段)
2000 信号検出回路
3000 追尾回路
2100 ベースバンド復調器
2210、2220 バッファメモリ
2200−I Iバッファ
2200−Q Qバッファ
2300 PRNコード発生器
2400 相関部(相関手段)
2401、2402 データレジスタ
2403 コードレジスタ
2404、2405 相関器
2406、2407 コヒーレント部
2408、2409 ノンコヒーレント部
2410、2411、2412、2413、2414 加算器
2500 データバッファ
2510 結果データバッファ
2610 セレクタ
2620 FFT回路(FFT手段)
2630 レベル判定回路(レベル判定手段)
2640 制御部

Claims (3)

  1. 航法衛星からの信号をデジタル信号に変換するデジタル変換手段と、
    前記デジタル信号と、前記航法衛星に固有の擬似雑音コードとの相関処理を行う相関手段と、
    前記相関手段からのノンコヒーレントデータに基づいて、衛星信号が検出されたか否かを判定するレベル判定手段と、
    前記レベル判定手段で衛星信号が検出されたと判定されたノンコヒーレントデータに対応する、前記相関手段からのコヒーレントデータを用いてフーリエ変換を行うFFT手段と、
    を備えることを特徴とする衛星信号受信装置。
  2. 前記レベル判定手段は、前記ノンコヒーレントデータが所定の閾値を超える場合に、前記衛星信号が検出されたと判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星信号受信装置。
  3. 前記レベル判定手段は、前記ノンコヒーレントデータの中で大きい順に所定の複数個を、前記衛星信号が検出されたと判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の衛星信号受信装置。
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