JP2014106188A - 時刻同期システム、伝送路遅延時間補正方法、時刻同期装置 - Google Patents

時刻同期システム、伝送路遅延時間補正方法、時刻同期装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 より正確な時刻でマスター装置とスレーブ装置の時刻同期を可能にすること。
【解決手段】 マスター装置10と中継装置間41の光ファイバ伝送路に対して、マスター装置10から異なる波長成分で信号を送出させ、マスター装置10と中継装置間41の距離を測定する。また、中継装置41とスレーブ装置30間の光ファイバ伝送路に対して、中継装置41から異なる波長成分で信号を送出させ、中継装置41とスレーブ装置30間の距離を測定する。さらに、中継装置41が多段に配置している構成においてはマスター装置側中継装置とスレーブ側中継装置間の光ファイバ伝送路に対して、マスター装置側中継装置から異なる波長成分で信号を送出させ、マスター側中継装置とスレーブ側中継装置間の距離を測定する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、時刻同期システム、伝送路遅延時間補正方法、時刻同期装置に係り、特に、マスターとスレーブ間の上りと下りとの伝送路遅延差を遅延時間測定から計算することにより、時刻同期の際により正確な時刻配信が可能となる時刻同期システム、伝送路遅延時間補正方法、時刻同期装置に関する。
ネットワークにおける時刻同期の代表的な適用例として、携帯電話網の基地局装置間の時刻同期が挙げられる。端末がエリア間を移動する時のハンドオーバーの際に、シームレスな通信を可能とするためには、基地局装置間の周波数同期、時刻同期を保つことが必要となる。基地局装置の場合、同期のための基準時刻としては、GPS(Global Positioning System)衛星から受信するGPS時刻が一般的に用いられるが、設置場所によっては、GPS衛星からの電波が受信出来ないような場所においても時刻同期が要求される場合がある。
ネットワーク経由での時刻同期の代表的な手段として、Network Time Protocol(以下、NTP)とNTPサーバを利用した方法が挙げられる。NTPでは、GPS衛星や原子時計を最上位の時刻源とし、階層構造状に接続されたサーバが、伝送路遅延の補正を相互に行いつつ、ミリ秒単位での時刻同期を可能としている。しかしNTPによる時刻同期では、同期精度がNTPサーバまでのネットワークの物理的な距離に左右されるという課題がある。また、携帯電話網の基地局装置間では、搬送波の周波数同期や、ハンドオーバー時の基地局間での同期において、マイクロ秒単位での時刻同期を必要とするため、性能が不足する場合がある。
このような背景の元、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)が、パケットネットワークにおいて時刻同期を行う標準化技術としてIEEE1588を定めている。IEEE1588では、時刻の送信源となるマスタノードと、マスターからパケットとして受信した時刻情報に同期する、スレイブノードとの間におけるプロトコルを規定している。また、IEEE1588では、時刻情報の交換手順やフレームフォーマット、マスタノード・スレイブノード間の伝送路遅延による時刻誤差の補正方法などを規定することで、サブマイクロ秒オーダーの精度で装置間の時刻同期を可能とする。
本技術分野の背景技術として、特開2001−217756号公報(特許文献1)がある。この公報には、光ファイバ伝送路の伝送遅延時間および伝送距離の測定を受信側でのみ行うとともに、送信側および受信側の構成を簡素化する光ファイバ伝送路測定システムで、送信側通信装置でクロック供給装置によって供給されたクロックに基づいて計時した送信時間間隔ごとに、λ1波長、λ2波長の所定の測定信号を交互に、測定対象の光ファイバ伝送路に送出する。受信側通信装置において、各波長の測定信号を受信し、受信間隔測定部で送信側とは独立したクロック供給装置によって供給されたクロックに基づいて各波長の測定信号の受信間隔を測定して、あらかじめ認識している光ファイバ伝送路の波長ごとの屈折率を用いて各波長の伝送遅延時間および伝送距離を測定することが記載されている。
特開2001−217756号公報
時刻同期におけるPTP(Precision Time Protcol)の時刻計算は、マスター、スレーブ間双方向のパケット伝送遅延が同一(対称)という前提に基づいている。伝送遅延時間に差分がある場合、スレーブ側時刻にずれが生じてしまう場合がある。マスター、スレーブ間に挿入される機器(中継装置)については、Transparent Clock実装により上り伝送路と下り伝送路との非対称分の補正が可能であるが、光ファイバ等伝送媒体中の遅延差については補正する事が出来ない。特に、異なる波長帯の光を使用する場合には分散により遅延差が発生する。
例えば、特許文献1により開示されているように、あらかじめ認識している光ファイバ伝送路の波長ごとの屈折率を用いて各波長の伝送遅延時間および伝送距離を受信側でのみ測定する方式では、マスター、スレーブ間に時刻同期機能を有さず、かつ伝送波長を変換する機能を有する中継装置が接続されることを想定していない。
また、従来技術では、各装置の波長が異なる場合においての考慮がされていないため、伝送遅延時間および伝送距離を測定することが容易にはできない。
本発明は、以上点に鑑み、より正確な時刻でマスター装置とスレーブ装置の時刻同期を可能とすることを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると、
時刻同期システムであって、
マスター装置と、
上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つのスレーブ装置と
を備え、
上記マスター装置及び上記中継装置は、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々の遅延時間測定パケットを送出し、
上記スレーブ装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記スレーブ装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする時刻同期システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
時刻同期システムにおける伝送路遅延時間補正方法であって、
上記時刻同期システムは、
マスター装置と、
上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つのスレーブ装置と
を備え、
上記マスター装置及び上記中継装置は、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々の遅延時間測定パケットを送出し、
上記スレーブ装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記スレーブ装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする伝送路遅延時間補正方法が提供される。
本発明の第3の解決手段によると、
時刻同期システムにおける時刻同期装置であって、
上記時刻同期システムは、
マスター装置と、
上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つの上記時刻同期装置と
を備え、
上記時刻同期装置は、
上記マスター装置及び上記中継装置から、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々送出された遅延時間測定パケットを受信し、
上記時刻同期装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記時刻同期装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする時刻同期装置が提供される。
本発明によると、より正確な時刻でマスター装置とスレーブ装置の時刻同期が可能となる。
時刻同期網のシステム構成図である。 マスター装置のブロック図である。 スレーブ装置のブロック図である。 中継装置のブロック図である。 光源情報管理テーブルに保存される、下り側/上り側で使用する光モジュールの光源管理テーブルである。 光源情報管理テーブルに保存される、波長と速度(屈折率)の関係テーブルである。 光源情報管理テーブルに保存される、マスター装置、スレーブ装置の時刻同期シーケンスである。 光源情報管理テーブルに保存される下り側/上り側で使用する光モジュールの光源管理テーブル、及び、光源情報管理テーブルに保存される波長と速度(屈折率)の関係テーブルである。 実施例1での往復遅延時間測定シーケンスである。 実施例1でのマスター装置と中継装置間の波長を変えた遅延時間測定シーケンスである。 実施例1での中継装置とスレーブ装置間の波長を変えた遅延時間測定シーケンスである。 実施例1での遅延時間測定のフローチャートである。 遅延時間測定のマスター装置動作フローである。 遅延時間測定の中継装置動作フローである。 遅延時間測定のスレーブ装置動作フローである。 実施例2での往復遅延時間測定シーケンスである。 実施例2での遅延時間測定のフローチャートである。
以下、本実施の形態の実施例について図面を用いて説明する。

1.概要

本実施の形態は、例えば、マスター装置、中継装置およびスレーブ装置が接続された光ファイバ伝送路に対して、マスター装置から中継装置までの区間でのみ、異なる複数の波長を切り替えて距離測定信号を送出させ、前記複数の距離測定結果と使用した前記複数の波長の伝搬速度の情報を用いて、マスター装置と中継装置間の距離を推定する。また、本実施の形態は、中継装置とスレーブ装置間の光ファイバ伝送路に対して、中継装置から異なる波長成分で信号を送出させ、中継装置とスレーブ装置間の距離を測定することができる。さらに、本実施の形態は、中継装置が多段に配置している構成においてはマスター装置側中継装置とスレーブ側中継装置間の光ファイバ伝送路に対して、マスター装置側中継装置から異なる波長成分で信号を送出させ、マスター側中継装置とスレーブ側中継装置間の距離を測定することができる。また、本実施の形態は、この測定方法を各装置間において実施し、伝送遅延時間および伝送距離を測定することができる。
2.システム

図1に、本実施の形態における時刻同期網のシステム構成図を示す。本図では、階層的に構成した時刻網の構成概要を示している。本実施例における時刻同期網は、時刻同期網の上位ネットワーク装置1(以下上位NW装置と称することがある)、上位NW装置1の時刻に同期して動作するOLT2、OLT2の時刻に同期して動作するONU3が接続される。また各装置間には中継装置4が接続されることもある。その場合、中継装置4には複数台のONU3が接続され、それぞれ異なる波長を用いて通信される。本図では、上位NW装置1は、GPS(Global Positioning System:以下GPSと称することがある)アンテナ7を有し、GPS衛星5から受信するGPS信号6により時刻を受信する機能により時刻を受信する。また、上位NW装置1は、主信号NW網8とのインタフェースを持ち、PTPメッセージと主信号データの重畳/分離を行い、OLT2とのデータ送受信を行う場合を示している。
本実施例では、時刻同期の方法として、IEEE1588のPTPパケットを例に説明するが、複数の装置間で時刻同期を行う構成であれば、これに限定されるものではない。
上位NW装置1は、本実施例において主となる時刻情報を持つ装置であり、IEEE1588のマスター装置として動作し、下位のスレーブ装置とのPTPメッセージ送受信により時刻同期を行う機能を有する。また、OLT2は、PTPメッセージの送受信を行う機能を有し、上位NW装置1から受信したPTPメッセージにより時刻情報の配信を受け、上位NW装置1の時刻に従属して動作するIEEE1588のスレーブ装置として動作する機能を有する。また、OLT2は、上位NW装置1に対してはスレーブ装置であるが、ONU3に対してはマスター装置として動作し、下位のスレーブ装置とのPTPメッセージ送受信により時刻同期を行う機能を有する。また、ONU3は、PTPメッセージの送受信を行う機能を有し、OLT2から受信したPTPメッセージにより時刻情報の配信を受け、ONU3の時刻に従属して動作するIEEE1588のスレーブ装置として動作する機能を有する。
図2に、本実施の形態におけるマスター装置10のブロック図を示す。マスター装置10は、パケット送受信部11、マスタークロック機能部12、光源情報管理テーブル16、遅延時間測定機能部17を備える。
マスタークロック機能部12は、時刻情報管理部13、PTPパケット処理部14、スレーブ装置情報管理部15を有し、接続されたスレーブ装置30の情報を管理し、時刻情報を配信する。スレーブ装置情報管理部15は、管理対象のスレーブ装置の識別情報として、例えば各装置に対してPTPパケットを送信する際に必要な情報であるMAC(Media Access Control)アドレスやPTPパケットの送信先であるスレーブ装置30のポート情報を特定する情報を保持して、マスター装置10に接続されるスレーブ装置30を管理する。時刻情報管理部13は、自装置の時刻情報とスレーブ装置情報管理部15にて管理されるスレーブ装置30の時刻情報を管理する。マスター装置10がSyncメッセージなどを用いてスレーブ装置30に伝達する時刻は、自装置の時刻情報を参照する。PTPパケット処理部14は、PTPパケットの生成および解析を行う。
パケット送受信部11は、スレーブ装置30とパケットの送受信を行う。パケット送受信部11は、スレーブ装置情報管理部15において管理されるスレーブ装置30に対し、時刻情報管理部13から得たスレーブ装置30の時刻情報を基に、PTPパケット処理部14で生成したPTPパケットをパケット送受信部11より送信する。その際、パケット送受信部11は、光源情報管理テーブル16において管理される光源波長情報から使用光源波長を選択し、PTPパケットを送信する。また、スレーブ装置30から送信されたPTPパケットは、パケット送受信部11において受信され、PTPパケット処理部14にて解析され、抽出されたスレーブ装置30の情報はスレーブ装置情報管理部15において管理され、抽出されたスレーブ装置30の時刻情報は時刻情報管理部13において管理される。
また、遅延時間測定機能部17は、遅延時間測定処理部18、遅延時間演算部19、遅延時間情報保持部20を有し、伝送路距離および伝送路遅延時間を測定する遅延時間測定パケットの生成及び解析を行う。遅延時間測定処理部18は、遅延時間測定パケットの生成および編集を行う。遅延時間演算部19は、時刻情報(タイムスタンプ情報等)を基に伝送路の往復遅延時間を計算する。遅延時間情報保持部20は、遅延時間演算部19で計算された伝送路の往復遅延時間およびマスター装置10、スレーブ装置30間の上り下りの伝送路遅延時間差補正値情報を格納する。
図3に、本実施の形態におけるスレーブ装置30のブロック図を示す。スレーブ装置30は、パケット送受信部31、スレーブクロック機能部32、光源情報管理テーブル36、遅延時間測定機能部37を備える。
スレーブクロック機能部32は、時刻情報管理部33、PTPパケット処理部34、マスター装置情報管理部35を有し、マスター装置10の情報を管理し、時刻情報を受信する。マスター装置情報管理部35は、接続されたマスター装置10の識別情報として例えばマスター装置10のMACアドレスやマスター装置10のポート情報を特定する情報を保持して、接続されるマスター装置10を管理する。時間情報管理部33は、自装置の時刻情報と、接続されたマスター装置10から受信したマスター装置10の時刻情報と、自装置の時刻情報とマスター装置10の時刻情報とを比較して求めた時刻差分を管理する。スレーブ装置30は、例えば、PTPパケット処理部34により、時刻差分が一定以下となった場合に自装置がマスター装置10に同期していると判定する。PTPパケット処理部34は、PTPパケットの生成および解析を行う。
パケット送受信部31は、マスター装置10とパケットの送受信を行う。パケット送受信部31は、マスター装置情報管理部35において管理されるマスター装置10に対し、時刻情報管理部33から得た自装置の時刻情報を基に、PTPパケット処理部34で生成したPTPパケットをパケット送信部31より送信する。その際、パケット送受信部31は、光源情報管理テーブル36において管理される光源波長情報から使用光源波長を選択し、PTPパケットを送信する。また、マスター装置10から送信されたPTPパケットは、パケット送受信部31において受信され、PTPパケット処理部34にて解析され、抽出されたマスター装置10の識別情報はマスター装置情報管理部35において管理され、抽出されたマスター装置10の時刻情報は時刻情報管理部33において管理される。
また、遅延時間測定機能部37は、伝送路距離および伝送路遅延時間を測定する遅延時間測定用パケットの生成及び解析を行う。遅延時間測定処理部38は、遅延時間測定用パケットの生成および編集を行う。遅延時間演算部39は、時刻情報を基に伝送路の往復遅延時間を計算する。遅延時間補正情報保持部40は、マスター装置10から受信したマスター装置10、スレーブ装置30間の上り下りの伝送路遅延時間差補正値情報を格納する。
図4に、本実施の形態における中継装置41のブロック図を示す。中継装置41は、パケット送受信部42、光源情報管理テーブル34を備える。パケット送受信部42は、マスター装置10およびスレーブ装置30とパケットの送受信を行う。その際、パケット送受信部42は、光源情報管理テーブル43において管理される光源波長情報から使用光源波長を選択し、パケットを送信する。
図5に、本実施の形態における光源情報管理テーブルに格納される下り光源管理テーブル50および上り光源管理テーブル55を示す。
下り光源管理テーブル50および上り光源管理テーブル55は、マスター装置10、中継装置41、スレーブ装置30にて使用する光源の波長についてのテーブルである。マスター装置10は光源情報管理テーブル16に、中継装置41は光源情報管理テーブル43に、スレーブ装置30は光源情報管理テーブル36に、これら同一内容のテーブルを保存している。マスター装置10、中継装置41、スレーブ装置30で使用する光源の波長は、あらかじめ設定できるものする。各装置は、光源波長の選択は、送信パケットにTag51を付与し、付与されたTag情報により使用光源波長を決定し、パケットを上りまたは下りに送信する。また、例えば、下り側の光源波長の種類をn個、上り側の光源波長の種類をm個とする。例を使って説明すると、Tag=1の場合、各装置は、下り側のマスター装置から中継装置への使用光源波長52はλ1、中継装置からスレーブ装置への使用光源波長53はλ1と設定する。また、各装置は、上り側のスレーブ装置から中継装置への使用光源波長56はλ5、中継装置からマスター装置への使用光源波長57はλ5と設定する。Tag=2の場合、各装置は、下り側のマスター装置から中継装置への使用光源波長52はλ1、中継装置からスレーブ装置への使用光源波長53はλ2と設定する。また、各装置は、上り側のスレーブ装置から中継装置への使用光源波長56はλ5、中継装置からマスター装置への使用光源波長57はλ6と設定する。このように使用する光源波長は、Tag51の値によって設定される。また、各装置の使用光源波長は、同じでも異なっても良いとする。ただし、上り下りの光源波長は、お互いに干渉しないように設定されるものとする。
図6に、本実施の形態における光源情報管理テーブルに格納される波長と速度(屈折率)の関係テーブル65を示す。図6は、項番情報66により波長67と伝送速度(屈折率)68の関係を格納したテ-ブルである。テーブル65は、伝送速度又は屈折率の一方の情報を含んでもよいし、両方の情報を含んでもよい。
図7に、マスター装置10、スレーブ装置30の時刻同期シーケンスを示す。時刻同期の具体的な動作として、スレーブ装置30は、マスター装置10から送信されたPTPパケットであるSyncメッセージ62のマスター装置10の送信時刻(t1)と、Syncメッセージ62を受信したスレーブ装置30の受信時刻(t2)、およびSyncメッセージ62を受信したスレーブ装置30がマスター装置10に送信するPTPパケットであるDelay_Reqメッセージ63のスレーブ装置30の送信時刻(t3)と、Delay_Reqメッセージ63を受信したマスター装置10の受信時刻(t4)を用いて、マスター装置10のクロックに対するスレーブ装置30のクロックの周波数ドリフトおよび時刻オフセットを推定して補正を行う。補正に使用する、マスター装置時刻60とスレーブ装置時刻61の伝送路遅延時間は、Syncメッセージ62のマスター装置10の送信時刻(t1)、スレーブ装置30の受信時刻(t2)、Delay_Reqメッセージ63のスレーブ装置30の送信時刻(t3)、マスター装置の受信時刻(t4)を使用し、次の(1)式で求められる。

伝送路遅延時間=((t4−t1)−(t3−t2))/2 ・・・(1)
また、マスター装置10からスレーブ装置30までの下り伝送路遅延時間をtms、スレーブ装置30からマスター装置10までの上り伝送路遅延時間をtsmとする。式(1)は、マスター装置10、スレーブ装置30間を対称時間であることを前提として、伝送路遅延時間により時刻の補正をするため、tms≒tsmではあるが、波長の違いによる速度差による上りおよび下りの送信遅延時間の差分により誤差が生じてしまう。

3.伝送路遅延時間補正
本実施例では、波長の違いによる速度差による上りおよび下りの送信遅延時間の差分により誤差が生じてしまう場合が想定されるため、波長による速度差を考慮に入れた時刻補正を実施するため、使用光源の波長を変えることによって伝送遅延時間および伝送距離を測定し、時刻補正に使用する方式を説明する。また、本実施例では、マスター装置10、中継装置41、スレーブ装置30を備え、使用波長が下り(マスター装置10からスレーブ装置30方向)での使用波長数を2波長、上り(スレーブ装置30からマスター装置10方向)での使用波長数を2波長とした場合を例として説明する。
図8に、実施例1の形態における、光源情報管理テーブルに格納される下り光源管理テーブル50、上り光源管理テーブル55および波長と速度(屈折率)の関係テーブル65を示す。
下り側では、マスター装置10から中継装置41への使用光源波長52と中継装置41からスレーブ装置30への使用光源波長53をλ1、λ2とし、上り側では、スレーブ装置30から中継装置41への使用光源波長56と中継装置41からマスター装置10への使用光源波長57をλ3、λ4とする。上りおよび下りの使用波長の組合せは、Tag51の値により選択され、遅延時間測定が行われる。その際に速度(屈折率)情報67は、波長と速度(屈折率)の関係テーブル65に格納された値を使用する。
図9に、下り側Tag=2、上り側Tag=2の場合に時刻同期を行う場合を例にして遅延時間測定の方法を説明する。
下り側で送信される波長については、マスター装置10は、下りTag及び上りTagを選択することで、それぞれ、下り光源管理テーブル50及び上り光源管理テーブル55に従い、マスター装置10の使用光源波長をλ1、中継装置41の使用光源波長をλ2と設定する。上り側で送信される波長は、スレーブ装置30の使用光源波長をλ3、中継装置41の使用光源波長をλ4と設定する。波長λ1の光ファイバ中の速度をc1、波長λ2の光ファイバ中の速度をc2、波長λ3の光ファイバ中の速度をc3、波長λ4の光ファイバ中の速度をc4とする。このとき使用波長の速度(または屈折率)情報は既知であり、各装置はその情報を有しているものとする。また、下り側のマスター装置10、中継装置41間の伝送路71距離をL1、中継装置41、スレーブ装置30間の伝送路72距離をL2とする。また、波長λ1の光ファイバ中の速度c1を例に説明するが、伝送速度と屈折率には、光速をcとするとc1=c/n1の関係がある。そのため、速度の代わりに屈折率を用いて計算してもよい。
なお、遅延時間測定パケットとしては、PTPパケットを利用してもよいし、それ以外のパケットでもよい。また、遅延時間測定パケットは、Tag情報、パケット送信時刻(Syncメッセージに相当する場合)及び/又はパケット受信時刻(Delay−Respメッセージに相当する場合)を含む。
マスター装置10の遅延時間測定パケット送信時刻をT1、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット受信時刻をT2、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット送信時刻をT3、マスター装置10の遅延時間測定パケット受信時刻をT4とする。マスター装置10、スレーブ装置30間の往復伝送路遅延時間ΔTは、次の(2)式で求まる。

ΔT=(T4−T1)−(T3−T2) ・・・(2)
また、下り側のマスター装置10、中継装置41間の伝送路遅延時間をtms1、中継装置41、スレーブ装置30間の伝送路遅延時間をtms2とする。上り側のスレーブ装置30、中継装置41間の伝送路遅延時間をtsm1、中継装置41、マスター装置10間の伝送路遅延時間をtsm2とする。マスター装置10、中継装置41間の関係は次の(3)式、中継装置41、スレーブ装置30間の関係は、(4)式のようになる。

L1=c1・tms1=c4・tsm2 ・・・(3)
L2=c2・tms2=c3・tsm1 ・・・(4)

(2)式〜(4)式を使用し伝送路遅延時間との関係は、次の(5)式のようになる。

ΔT=tms1+tms2+tsm1+tsm2
=L1/c1+L2/c2+L2/c3+L1/c4 ・・・(5)
図10に、下り側Tag=4、上り側Tag=2に設定し、マスター装置10、中継装置41間の伝送路遅延時間を測定する方法を説明する。
マスター装置10、中継装置41間の伝送路遅延時間を測定するため、マスター装置10は、下りTag及び上りTagを選択することで、それぞれ、下り光源管理テーブル50及び上り光源管理テーブル55に従い、下り側で送信されるマスター装置10の使用光源波長をλ1からλ2に変更する。
マスター装置10の遅延時間測定パケット送信時刻をT1、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット受信時刻をT2+Δt1、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット送信時刻をT3+Δt1、マスター装置10の遅延時間測定パケット受信時刻をT4+Δt1とする。マスター装置10、スレーブ装置30間の往復伝送路遅延時間ΔT1は、次の(6)式で求まる。

ΔT1=(T4−T1)−(T3−T2)+Δt1 ・・・(6)
また、波長を変更した下り側のマスター装置10、中継装置41間の伝送路遅延時間をtms3、とする。マスター装置10、中継装置41間の関係は、次の(7)式のようになる。

L1=c2・tms3 ・・・(7)

(3)式、(4)式、(6)式、(7)式を使用し伝送路遅延時間との関係は、次の(8)式のようになる。

ΔT1=(T4−T1)−(T3−T2)+Δt1
=tms3+tms2+tsm1+tsm2
=L1/c2+L2/c2+L2/c3+L1/c4 ・・・(8)
図11に、下り側Tag=1、上り側Tag=2に設定し、中継装置41、スレーブ装置30間の伝送路遅延時間を測定する方法を説明する。
中継装置41、スレーブ装置30間の伝送路遅延時間を測定するため、中継装置41は、下りTag及び上りTagを選択することで、それぞれ、下り光源管理テーブル50及び上り光源管理テーブル55に従い、下り側で送信される中継装置41の使用光源波長をλ2からλ1に変更する。
マスター装置10の遅延時間測定パケット送信時刻をT1、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット受信時刻をT2+Δt2、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット送信時刻をT3+Δt2、マスター装置10の遅延時間測定パケット受信時刻をT4+Δt2とする。マスター装置10、スレーブ装置30間の往復伝送路遅延時間ΔT2は、次の(9)式で求まる。

ΔT2=(T4−T1)−(T3−T2)+Δt2 ・・・(9)
また、波長を変更した下り側の中継装置41、スレーブ装置30間の伝送路遅延時間をtms4、とする。中継装置41、スレーブ装置30間の関係は、次の(10)式のようになる。
L2=c1・tms4 ・・・(10)

(3)式、(4)式、(9)式、(10)式を使用し伝送路遅延時間との関係は次の(11)式のようになる。
ΔT2=(T4−T1)−(T3−T2)+Δt2
=tms1+tms4+tsm1+tsm2
=L1/c1+L2/c1+L2/c3+L1/c4 ・・・(11)

これらの(5)式、(8)式、(11)式より次の(12)式、(13)式が求められる。

Δt1=L1/c2−L1/c1
⇔L1=Δt1・c1・c2/(c1−c2) ・・・(12)
Δt2=L2/c1−L2/c2
⇔L2=Δt2・c1・c2/(c2−c1) ・・・(13)
よって、(3)式、(4)式、(12)式、(13)式より下りの遅延時間を計算すると、次の(14)式が求められる。

tms1+tms2=L1/c1+L2/c2
=Δt1・c2/(c1−c2)+Δt2・c1/(c2−c1) ・・・(14)

よって、伝送路遅延時間補正値は(2)式、(14)式より次の(15)式で求められる。

伝送路遅延時間補正値=往復伝送路遅延時間/2−下り伝送路遅延時間
=ΔT/2−(Δt1・c2/(c1−c2)+Δt2・c1/(c2−c1))
・・・(15)
図12に、実施例1を用いた遅延時間補正のフロー図を示す。
時刻同期を開始する前に、マスター装置10およびスレーブ装置30は、マスター装置10とスレーブ装置30間の補正値測定を開始する。マスター装置10は、遅延時間測定パケットのTag情報より、下り光源管理テーブル50に従い、時刻同期を実施する際の各装置の使用光源波長を選択する(80)。スレーブ装置30は、選択された使用光源波長が上り区間、下り区間で同一かを判定する(81)。使用光源波長が同一でない場合は次の工程に進み、同一の場合は後述の実施例2の工程を実施する(92)。マスター装置10およびスレーブ装置30は、図9に示したように、選択された波長の光源を使用し遅延時間(ΔT)測定を開始する(82)。次にマスター装置10は、マスター装置10と中継装置41間の距離を測定するため、遅延時間測定パケットのTag情報により、マスター装置10の光源波長を、図10に示したように、λ1からλ2に変更する(84)。マスター装置10およびスレーブ装置30は、選択された波長の光源を使用し遅延時間(ΔT1)測定を開始する(85)。スレーブ装置30は、遅延時間測定結果ΔTおよびΔT1より遅延時間差Δt1を計算する(Δt1=ΔT1−ΔT)(86)。次に中継装置41とスレーブ装置30間の距離を測定するため、遅延時間測定パケットのTag情報により、図11に示したように、マスター装置10は、マスター装置10の光源波長をλ2からλ1に戻し、中継装置41は、中継装置41の下り側光源波長をλ2からλ1に変更する(87)。マスター装置10およびスレーブ装置30は、選択された波長の光源を使用し遅延時間(ΔT2)測定を開始する(88)。スレーブ装置30は、遅延時間測定結果ΔTおよびΔT2より遅延時間差Δt2を計算する(Δt2=ΔT2−ΔT)(89)。スレーブ装置30は、遅延時間差Δt1、Δt2および各波長の速度(屈折率)情報よりマスター装置10、スレーブ装置30間の下り伝送路遅延時間を計算し、伝送路遅延時間の補正値を計算する(90)。スレーブ装置30は、この補正値情報をスレーブ装置30の補正値情報保持部40に格納する(91)。
以上の手順を用いることにより、波長による速度(屈折率)差を考慮に入れた伝送路遅延時間の補正を行った時刻同期が可能となる。よって、各装置による使用光源波長が異なり、マスター装置10とスレーブ装置30間に中継装置41が接続された場合でも、(15)式により求められる伝送路遅延時間補正値をマスター装置10とスレーブ装置30間の時刻同期補正のオフセット値に加えることで、マスター装置10は、より正確なマスター装置10の時刻情報をスレーブ装置30に配信することができる。
図13に、マスター装置動作フローを示す。
マスター装置10は、Tag情報より遅延時間測定を実施する際の各装置の使用光源波長を選択する(110)。マスター装置10は、下り光源管理テーブル50を参照して、選択された波長の光源を使用し下り側遅延時間測定パケットをスレーブ装置30および中継装置41に送信する(111)。その後、マスター装置10は、上り側遅延時間測定パケットをスレーブ装置30および中継装置41から受信する(112)。マスター装置10は、下り側遅延時間測定パケットを用いて、上り側遅延時間測定パケット受信時刻をスレーブ装置30に通知する(113)。
図14に、中継装置動作フローを示す。
中継装置41は、マスター装置からの遅延時間測定パケットを受信する(120)。中継装置41は、受信したパケットのTag情報より下り光源管理テーブル50を参照して、使用する光源を選択する(121)。中継装置41は、選択された波長の光源を使用し下り側遅延時間測定パケットをスレーブ装置30に送信する(122)。その後、中継装置41は、上り側遅延時間測定パケットをスレーブ装置30から受信する(123)。中継装置41は、受信したパケットのTag情報より下り光源管理テーブル50を参照して、使用する光源を選択する(124)。中継装置41は、選択された波長の光源を使用し上り側遅延時間測定パケットをマスター装置10に送信する(125)。
図15に、スレーブ装置動作フローを示す。
スレーブ装置30は、マスター装置10からの遅延時間測定パケットを受信する(130)。スレーブ装置30は、遅延時間測定パケットに格納されているマスター装置10の遅延時間測定パケットの送信時刻(T1)およびスレーブ装置30での受信時刻(T2)を補正値情報保持部40に格納する(131)。スレーブ装置30は、受信したパケットのTag情報より下り光源管理テーブル50を参照して、使用する光源を選択する(132)。スレーブ装置30は、選択された波長の光源を使用し上り側遅延時間測定パケットをマスター装置10および中継装置41に送信し、その際に送信時刻(T3)を補正値情報保持部40に格納する(133)。その後、スレーブ装置30は、上り側遅延時間測定パケットのマスター装置受信時刻(T4)情報をマスター装置10から受信(134)し、補正値情報保持部40に格納する(135)。また、遅延時間演算部39は、遅延時間測定にて補正値情報保持部40に格納された情報(T1、T2、T3、T4)より伝送路の往復遅延時間(ΔTn)を計算する(136)。スレーブ装置30は、計算した伝送路の往復遅延時間(ΔTn)を補正値情報保持部40に格納する(137)。
本実施例では、実施例1においてマスター装置10と中継装置41間と、中継装置41とスレーブ装置30間との使用光源波長が上り区間、下り区間において同じである場合について説明する。この場合、各装置は、各装置区間の使用光源波長を変更しなくても、上り下りの速度から求められる係数を使用することにより伝送路遅延時間補正値を計算できる。
図16に、下り側Tag=1、上り側Tag=1の場合のように上り、下り各区間において使用する光源が同一であった場合の遅延時間測定の方法を説明する。
マスター装置10の遅延時間測定パケット送信時刻をT1、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット受信時刻をT2、スレーブ装置30の遅延時間測定パケット送信時刻をT3、マスター装置10の遅延時間測定パケット受信時刻をT4とする。マスター装置10とスレーブ装置30間の往復伝送路遅延時間ΔTは、実施例1と同様に(2)式で求まる

ΔT=(T4−T1)−(T3−T2) ・・・(2)
また、下り側のマスター装置10と中継装置41間の伝送路遅延時間をtms1、中継装置41とスレーブ装置30間の伝送路遅延時間をtms4とする。上り側のスレーブ装置30と中継装置41間の伝送路遅延時間をtsm1、中継装置41とマスター装置10間の伝送路遅延時間をtsm3とする。マスター装置10と中継装置41間の関係は次の(16)式、中継装置41とスレーブ装置30間の関係は(17)式のようになる。

L1=c1・tms1=c3・tsm3 ・・・(16)
L2=c1・tms4=c3・tsm1 ・・・(17)

(2)式、(16)式、(17)式を使用し伝送路距離を計算すると、次の(18)式が求められる。

ΔT=(T4−T1)−(T3−T2)=tms1+tms4+tsm1+tsm3
=L1/c1+L2/c1+L2/c3+L1/c3
=(L1+L2)/(c1・c3/(c1+c3))
⇔L1+L2=c1・c3/(c1+c3)・ΔT ・・・(18)
(16)式〜(18)式より下りの遅延時間を計算すると、次の(19)式が求められる。

tms1+tms4=(L1+L2)/c1
=c3/(c1+c3)・ΔT ・・・(19)

よって、伝送路遅延時間補正値は(2)式、(19)式より次の(20)式で求められる。

伝送路遅延時間補正値=往復伝送路遅延時間/2−下り伝送路遅延時間
=ΔT/2−(c3/(c1+c3)・ΔT
=(c1−c3)/(c1+c3)・ΔT ・・・(20)

(20)式より伝送路遅延時間補正係数kは、次の(21)式となる。

k=(c1−c3)/(c1+c3) ・・・(21)
図17に、実施例2を用いた遅延時間補正のフロー図を示す。
時刻同期を開始する前に、マスター装置10およびスレーブ装置30は、マスター装置10とスレーブ装置30間の補正値測定を開始する。マスター装置10は、遅延時間測定パケットのTag情報より、下り光源管理テーブル50に従い、時刻同期を実施する際の各装置の使用光源波長を選択する(100)。スレーブ装置30は、選択された使用光源波長が上り区間、下り区間で同一かを判定する(101)。使用光源波長が同一の場合は次の工程に進み、同一でない場合は前述の実施例1の工程を実施する(106)。マスター装置10およびスレーブ装置30は、図16に示したように、選択された波長の光源を使用し遅延時間測定を開始する(102)。スレーブ装置30は、遅延時間測定パケットの時刻情報より、往復遅延時間を計算する(103)。スレーブ装置30は、上り下りの速度から求められる係数を使用することにより、マスター装置10、スレーブ装置30間の下り伝送路遅延時間を計算し、伝送路遅延時間の補正値を計算する(104)。スレーブ装置30は、補正値情報を補正値情報保持部40に格納する(105)。
以上の手順を用いることにより、波長による速度(屈折率)差を考慮に入れた伝送路遅延時間の補正を行った時刻同期が可能となる。マスター装置10とスレーブ装置30間に中継装置41が接続された場合でも、(15)式により求められる伝送路遅延時間補正値を用いることで、マスター装置10は、より正確な時刻情報をスレーブ装置30に配信することができる。
4.実施の形態の効果

本実施の形態によると、マスター装置と中継装置間、中継装置とスレーブ装置間、およびマスター装置側中継装置とスレーブ側中継装置間の伝送遅延時間および伝送距離の測定を実施することにより、上り、下りの波長による伝送路遅延時間を計算することが可能となり、光ファイバ等伝送媒体中の上りと下り等の伝送時間の遅延差について補正する事が出来るようになる。これにより、時刻同期をする際により正確な時刻でマスター装置とスレーブ装置の時刻同期が可能となる。
5.付記

以上では、スレーブ装置30が遅延時間の補正値を計算する場合を説明したが、マスター装置10で補正値を算出した場合は、この補正値情報をマスター装置10は、スレーブ装置30に送信し、スレーブ装置30は、補正値情報を補正値情報保持部40に格納してもよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれている。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 上位NW装置
2 OLT
3 ONU
4 中継装置
5 GPS衛星
6 GPS信号
7 GPSアンテナ
8 主信号NW網
10 マスター装置
11 パケット送受信部
12 マスタークロック機能部
13 時刻情報管理部
14 PTPパケット処理部
15 スレーブ装置情報管理部
16 光源情報管理テーブル
17 遅延時間測定機能部
18 遅延時間測定処理部
19 遅延時間演算部
20 遅延時間情報保持部
30 スレーブ装置
31 パケット送受信部
32 スレーブクロック機能部
33 時刻情報管理部
34 PTPパケット処理部
35 マスター装置情報管理部
36 光源情報管理テーブル
37 遅延時間測定機能部
38 遅延時間測定処理部
39 遅延時間演算部
40 補正値情報保持部
41 中継装置
42 パケット送受信部
43 光源情報管理テーブル
50 下り光源管理テーブル
51 下り使用光源判定Tag
52 マスター装置使用光源波長
53 中継装置下り側使用光源波長
55 上り使用光源判定Tag
56 スレーブ装置使用光源波長
57 中継装置上り側使用光源波長
60 マスター装置時刻
61 スレーブ装置時刻
62 Syncメッセージ
63 Delay_Reqメッセージ
64 Delay_Respメッセージ
65 波長と速度(屈折率)の関係テーブル
66 項番情報
67 波長情報
68 速度(屈折率)情報
71 マスター装置と中継装置間伝送路
72 中継装置とスレーブ装置間伝送路

Claims (10)

  1. 時刻同期システムであって、
    マスター装置と、
    上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
    上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つのスレーブ装置と
    を備え、
    上記マスター装置及び上記中継装置は、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々の遅延時間測定パケットを送出し、
    上記スレーブ装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記スレーブ装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする時刻同期システム。
  2. 請求項1記載の時刻同期システムにおいて
    上記異なる波長成分の光信号送出に使用する光源波長の選択のための上記遅延時間測定パケットに付与されるタグ情報を生成し、上記タグ情報によって各装置毎に使用する波長を選択することができ、上記マスター装置及び上記中継装置は、上記タグ情報に従い使用波長を変更することを特徴とする時刻同期システム。
  3. 請求項2記載の時刻同期システムにおいて
    上記中継装置が少なくとも1つ以上接続されて、上記マスター装置と上記スレーブ装置間の下り方向の使用波長と上り方向の使用波長とが異なる場合において、各装置の使用する光源の波長を上記タグ情報により変更して、それぞれの波長で遅延時間を測定することで、同一の装置間での光信号が伝送される上記光ファイバ伝送路中の異なる波長に対する速度の違いにより伝送遅延時間又は伝送距離と、上記伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする時刻同期システム。
  4. 請求項2記載の時刻同期システムにおいて
    上記スレーブ装置は、
    使用光源波長を識別する第1タグ情報により、上記マスター装置の光源波長を第1波長とし、上記中継装置の光源波長を第2波長として送信された、上記第1タグ情報と送信時刻情報とを含む第1遅延時間測定パケットを受信し、
    上記第1遅延時間測定パケットに含まれる送信時刻情報により往復遅延時間ΔTを計算し、
    第2タグ情報に従い、上記マスター装置の光源波長を第1波長から第3波長に変更して送信された第2遅延測定パケットを受信し、上記第2遅延時間測定パケットに含まれる送信時刻情報により往復遅延時間ΔT1を計算し、上記マスター装置の光源波長の変更前後での第1遅延時間差Δt1をΔt1=ΔT1−ΔTより計算し、
    第3タグ情報により、上記マスター装置の光源波長を上記第1波長に戻し、上記中継装置の下り側光源波長を第2波長から第4波長に変更して送信された第3遅延測定パケットを受信し、上記第3遅延時間測定パケットに含まれる送信時刻情報より往復遅延時間ΔT2を計算し、上記中継装置の光源波長の変更前後での第2遅延時間差Δt2をΔt2=ΔT2−ΔTより計算し、
    上記第1及び第2遅延時間差Δt1、Δt2および各波長の速度又は屈折率の情報により上記マスター装置と上記スレーブ装置間の時刻同期のための上記伝送路遅延時間補正値を計算することを特徴とする時刻同期システム。
  5. 請求項1記載の時刻同期システムにおいて
    下り方向の上記マスター装置の光信号の波長がλ1であり、上記中継装置の光信号の波長がλ2であるときに測定した往復伝送路遅延時間をΔTとし、
    下り方向の上記マスター装置の光信号の波長を上記λ2に変更して測定した往復伝送路遅延時間をΔT+t1とし、
    下り方向の上記マスター装置の光信号の波長を上記λ1に戻し、上記中継装置の光信号の波長を上記λ1に変更して測定した往復伝送路遅延時間をΔT+t2とし、
    上記λ1の光信号の光ファイバ伝送路中の伝送速度をc1とし、上記λ2の光信号の光ファイバ伝送路中の伝送速度をc2としたとき、
    上記スレーブ装置は、下り側の伝送路遅延時間を、
    Δt1・c2/(c1−c2)+Δt2・c1/(c2−c1)
    により計算し、
    上記往復伝送路遅延時間ΔTの半分の値から上記下り側の伝送路遅延時間を減じて上記伝送路遅延時間補正値を算出し、上記伝送路遅延時間補正値を用いて時刻配信時に時刻を補正することを特徴とする時刻同期システム。
  6. 請求項1記載の時刻同期システムにおいて
    上記マスター装置と上記中継装置間の使用波長、及び、上記中継装置と上記スレーブ装置間の使用波長が同一の場合、または、上記マスター装置と上記中継装置を介さずに接続された他のスレーブ装置を備えた場合において、
    下り方向の上記遅延時間測定パケットにより測定した往復伝送路遅延時間をΔTとし、
    下り方向の光信号の波長がλnとし、この波長λnの光信号の伝送速度をcnとし、上り方向の光信号の波長がλmとし、この波長λmの光信号の伝送速度をcmとするときに、
    上記スレーブ装置は、伝送路遅延時間補正係数を、
    伝送路遅延時間補正係数=(cn−cm)/(cn+cm)
    により計算し、
    上記遅延時間測定において算出された伝送路遅延時間に、上記伝送路遅延時間補正係数を乗じて算出し、上記伝送路遅延時間補正値を用いて時刻配信時に時刻を補正することを特徴とする時刻同期システム。
  7. 請求項1記載の時刻同期システムにおいて
    上記スレーブ装置は、
    各波長に対する屈折率を用い、波長λaの光信号の伝送速度をca、屈折率をna、光速をcとすると、屈折率を次式、
    ca=c/na
    により速度に変換して計算することを特徴とする時刻同期システム。
  8. 請求項2記載の時刻同期システムにおいて
    上記マスター装置、上記中継装置、及び上記スレーブ装置は、
    上記タグ情報に対応して、上記マスター装置の光源波長及び上記中継装置の光源波長を記憶した光源情報管理テーブルと、
    波長に対応して伝送速度又は屈折率を記憶したテーブルと
    を備えたことを特徴とする時刻同期システム。
  9. 時刻同期システムにおける伝送路遅延時間補正方法であって、
    上記時刻同期システムは、
    マスター装置と、
    上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
    上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つのスレーブ装置と
    を備え、
    上記マスター装置及び上記中継装置は、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々の遅延時間測定パケットを送出し、
    上記スレーブ装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記スレーブ装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする伝送路遅延時間補正方法。
  10. 時刻同期システムにおける時刻同期装置であって、
    上記時刻同期システムは、
    マスター装置と、
    上記マスター装置と光ファイバ伝送路で接続された中継装置と、
    上記中継装置と光ファイバ伝送路で接続され、上記マスター装置と時刻同期を行う少なくとも1つの上記時刻同期装置と
    を備え、
    上記時刻同期装置は、
    上記マスター装置及び上記中継装置から、それぞれ、光源波長を異なる複数の波長に切り替えて各々送出された遅延時間測定パケットを受信し、
    上記時刻同期装置は、各々の上記遅延時間測定パケットによる往復遅延時間の測定結果と各々の波長の伝送速度又は屈折率の情報を用いて、上記マスター装置と上記時刻同期装置間の時刻同期における上記マスター装置からの時刻配信時に時刻補正をするための伝送路遅延時間補正値を算出することを特徴とする時刻同期装置。
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