JP2014094804A - Printer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、印刷装置に関し、詳細には用紙ロールを収納可能な印刷装置に関する。 The present invention relates to a printing apparatus, and more particularly to a printing apparatus that can store a paper roll.
従来、筐体の内部の用紙収納部に、被印刷媒体としての用紙ロールを収納した可搬式の印刷装置が知られている。可搬式の印刷装置においては、用紙収納部には開閉可能なカバーが設けられ、使用者がカバー開放することによって、内部に設けられた用紙ホルダーから用紙ロールを交換することができる。用紙ホルダーには用紙ロールの幅に応じて移動可能な左右一対の支持部材(ロールガイド)が設けられている。用紙ロールはその左右端部を一対の支持部材に各々挟まれて保持される。両支持部材には用紙ロールの軸線方向と平行にラックギアが固定されており、これらのラックギアは一つのピニオンギアに噛み合っている。したがって、一方の支持部材を移動させると、他方の支持部材も反対方向に一方の支持部材の移動距離と同じ距離移動する。 2. Description of the Related Art Conventionally, a portable printing apparatus is known in which a paper roll as a printing medium is stored in a paper storage unit inside a casing. In the portable printing apparatus, a cover that can be opened and closed is provided in the paper storage unit, and the user can exchange the paper roll from the paper holder provided inside by opening the cover. The paper holder is provided with a pair of left and right support members (roll guides) that can move according to the width of the paper roll. The paper roll is held with its left and right ends sandwiched between a pair of support members. Rack gears are fixed to both support members in parallel to the axial direction of the paper roll, and these rack gears mesh with one pinion gear. Therefore, when one support member is moved, the other support member is also moved in the opposite direction by the same distance as the movement distance of the one support member.
使用者が印刷装置を持ち運んで使用する時に、印刷装置が落下して地面に衝突する場合、及び印刷装置を固定物にぶつける場合がある。これらの場合、上記印刷装置では、衝撃が加わった際、用紙ロールの重みにより用紙ホルダーが破損する可能性がある。 When the user carries and uses the printing apparatus, the printing apparatus may drop and collide with the ground, or the printing apparatus may hit a fixed object. In these cases, in the printing apparatus, when an impact is applied, the paper holder may be damaged by the weight of the paper roll.
本発明は、印刷装置に衝撃が加わった場合に、用紙ホルダーが破損することを抑制した印刷装置を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a printing apparatus that suppresses breakage of a paper holder when an impact is applied to the printing apparatus.
本発明の一態様に係る印刷装置は、筐体と、前記筐体に形成され、印刷用紙が巻回された用紙ロールを収納可能な用紙収納部と、前記用紙収納部に設けられ、前記用紙ロールを保持可能な用紙ホルダーとを備え、前記用紙ホルダーは、前記用紙ロールの一方の端部を保持可能な第一支持部と、前記用紙ロールの他端を保持可能な第二支持部と、前記第二支持部から前記第一支持部に向かう方向である第一方向に、前記第一支持部と離間した位置に配置された第一緩衝部とを備え、前記第一支持部は弾性を有し、且つ、前記第一支持部に対する前記第一方向の荷重に応じて、前記第一緩衝部と当接可能な部位である第一当接部を有する。 A printing apparatus according to an aspect of the present invention includes a housing, a paper storage portion that is formed in the housing and can store a paper roll around which printing paper is wound, and is provided in the paper storage portion. A paper holder capable of holding a roll, and the paper holder includes a first support part capable of holding one end of the paper roll, a second support part capable of holding the other end of the paper roll, A first buffer portion disposed at a position separated from the first support portion in a first direction, which is a direction from the second support portion toward the first support portion, and the first support portion is elastic. And a first abutting portion that is a portion that can abut on the first buffer portion according to a load in the first direction with respect to the first support portion.
本態様に係る印刷装置によれば、第一支持部にかかる第一方向の荷重を第一緩衝部に分散させることができる。このため印刷装置は、第一支持部のみで荷重を受ける場合に比べ、第一支持部が荷重を受けることによって用紙ホルダーが破損する可能性を低減させることができる。 According to the printing apparatus which concerns on this aspect, the load of the 1st direction concerning a 1st support part can be disperse | distributed to a 1st buffer part. For this reason, the printing apparatus can reduce the possibility that the paper holder is damaged when the first support portion receives the load, compared to the case where the load is received only by the first support portion.
以下、本発明の印刷装置の一実施の形態である可搬式の印刷装置1の構造について図面を参照して説明する。図1の右斜め下方向、左斜め上方向、右斜め上方向、左斜め下方向、上向、及び下向を夫々印刷装置1の右方、左方、後方、前方、上方、及び下方とする。
Hereinafter, the structure of the
印刷装置1は、例えばPC端末及び携帯電話等の外部機器(図示外)から受信した印刷データを、用紙ロール8(図2参照)に巻回された感熱式の印刷用紙を引き出して印刷する印刷装置である。印刷装置1は、内部に電池(図示外)を内蔵し、電池から電力の供給を受けて駆動可能である。図1及び図2に示すように、印刷装置1は、略箱状の筐体2を備える。筐体2は、第一ケース10及び第二ケース20を備える。第一ケース10及び第二ケース20は夫々、平面視略四角形状である。第一ケース10及び第二ケース20は、例えば樹脂材料で形成される。以下、第一ケース10及び第二ケース20の構造を順に説明する。
The
まず、図1及び図3を参照して、第一ケース10の構造を説明する。図1に示すように、第一ケース10には、プロテクタ11,排出口12,蓋13,プラテンローラ14,及び固定刃15が設けられている。プロテクタ11は、第一ケース10の上部の外周に、ゴム等によって形成された、印刷装置1の衝撃吸収部材である。排出口12は、印刷後の印刷用紙を排出するスリットであり、第一ケース10の中央部において左右方向に延設されている。蓋13は、排出口12の後ろ側に設けられた開閉部材である。蓋13の後端部は、第二ケース20に回動可能に軸支されている。プラテンローラ14は、印刷用紙を搬送するための円柱状のローラであり、蓋13の先端部に排出口12の長手方向に沿って設けられている。固定刃15は、排出口12から排出された印刷済みの印刷用紙を切断するための刃を備える。固定刃15は、第一ケース10の中央部のプラテンローラ14に対向する位置に設けられている。
First, the structure of the
図3に示すように、第一ケース10の蓋13の下側には、サーマルヘッド7,及び用紙収納部4が設けられている。サーマルヘッド7は、固定刃15の斜め下側に、プラテンローラ14に対して平行に設けられている。サーマルヘッド7は、印刷用紙に熱を加えて印刷する。用紙収納部4は、筐体2に形成され、印刷用紙が巻回された用紙ロールを収納可能である。用紙収納部4の左上端部には、平面からなる左上部内壁面41が形成され、右上端部には、平面からなる右上部内壁面42が形成されている。用紙収納部4には、用紙ホルダー6が固定される。用紙ホルダー6は、用紙収納部4に設けられ、用紙ロール8を保持可能である。用紙ホルダー6の詳細は後述する。図示しないが、第一ケース10において固定刃15より前側の内部には、印刷装置1を制御する電子回路基板、及び電池等が内蔵されている。
As shown in FIG. 3, the thermal head 7 and the
次に図1及び図2を参照して、第二ケース20の構造について説明する。図1及び図2に示すように、第二ケース20には、カードリーダ3,開閉部材5,及び左右一対の挿通部16,16が設けられている。カードリーダ3は、磁気カードを読み込む機器であり、図2に示すように、第二ケース20の左側面に設けられている。図1に示すように、左右一対の挿通部16,16は、第二ケース20の前端部の両角に設けられている。使用者は、挿通部16,16にストラップ等を挿通することで、印刷装置1を肩、首、及び腰ベルト等に架けることができる。前述のように印刷装置1は電池駆動するため、使用者は、印刷装置1を様々な場所に持ち運び使用することができる。開閉部材5は、第二ケース20の右側面に設けられている。開閉部材5は、蓋13のロックを解除するための回転式のつまみである。
Next, the structure of the
図3及び4を参照して、第二ケース20内部の構造について説明する。第二ケース20の後端部には、用紙収納部4が形成されている。用紙収納部4は、第二ケース20の底面40,左壁46,及び右壁47によって囲まれている。用紙ホルダー6が用紙収納部4に収納される際には、第二ケース20の底面40に対して、用紙ホルダー6の後フレーム72(図5参照)が対向するような姿勢で用紙ホルダー6が固定される。即ち、後フレーム72が用紙ホルダー6の底部に配置される。右壁47には、開閉部材5を収納する開閉部材収納部(図示外)が内側に突出して設けられている。
The structure inside the
図5から図8を参照して、用紙ホルダー6の構造を説明する。図5から図8に示すように、用紙ホルダー6は、ホルダーフレーム70,スライダ82,84,ラックギア63,64,ピニオンギア65,第一支持部61,第二支持部62,第一緩衝部53,第二緩衝部54,第一接続部57,第二接続部58,固定つまみ66,及びつまみ支持部67を主に備える。ホルダーフレーム70は、用紙ホルダー6の下部に形成されているフレームである。図5に示すように、ホルダーフレーム70は、中フレーム71,後フレーム72,及び前フレーム73から構成されている。中フレーム71は、略矩形状である。後フレーム72は、略矩形状であり、中フレーム71から斜め後方へ延設されている。前フレーム73は略矩形状であり、中フレーム71から斜め前方へ延設されている。
The structure of the
前フレーム73には、螺子孔91,92,93,94が形成されている。螺子孔91,92,93,94に螺子(図示略)が螺子込まれることによって、ホルダーフレーム70は第二ケース20に固定される。中フレーム71には、左右方向に長い長方形の開口部81,83が一列に形成されている。後フレーム72の左側部分(図5では、下から見ているので右側部分)には、左右方向に長い略長方形の開口部74が形成されている。
Screw holes 91, 92, 93, 94 are formed in the
スライダ82は、中フレーム71の開口部81に、開口部81の長手方向に移動可能に嵌っている。スライダ84は、中フレーム71の開口部83に、開口部83の長手方向に移動可能に嵌っている。ラックギア63は、開口部81の長手方向と平行に延設されている。図7に示すように、ラックギア63は、第一支持部61に固定されている。本実施形態では、ラックギア63は、第一支持部61と一体に形成されている。図5に示すように、ラックギア64は、開口部83の長手方向と平行に延設されている。即ち、ラックギア63と、ラックギア64とは平行に配置されている。図7に示すように、ラックギア64は、第二支持部62に固定されている。本実施形態では、ラックギア64は、第二支持部62と一体に形成されている。図5に示すように、ピニオンギア65は、中フレーム71の中央部に螺子68により回動自在に固定されている。図5及び図6では、ピニオンギア65のギア歯の図示を省略している。ピニオンギア65は、ラックギア63及びラックギア64の夫々と噛み合う。
The
図6から図8に示すように、第一支持部61は、用紙ロール8の一方の端部を保持可能な円盤状の部位であり、用紙ロール8が第一支持部61及び第二支持部62に保持された状態における用紙ロール8の軸線方向に略直角に交わる方向に延設されている。図7及び図8に示すように、第一支持部61は、第一支持部61の第二方向(矢印32で示す方向)側の面の中央に、円錐台形状の突起163を備える。第二方向は、第一支持部61から第二支持部62に向かう方向である。第二方向は、後述の第一方向とは逆の方向である。突起163は、用紙ロール8の左端部の中央の孔に嵌合する。第一支持部61の第一方向側の面は、第一支持部61に対する第一方向の荷重に応じて、第一緩衝部53と当接可能な部位を複数有する。図8に示すように、本実施形態の上記第一緩衝部53と当接可能な部位は、2つある。1つ目は第一当接部33であり、第一支持部61のうち第一接続部57との接続点37とは異なる一端にある。2つ目は第一当接部34であり、第一支持部61の第一方向(矢印31で示す方向)側の面の中央部付近にある。第一方向は、第二支持部62から第一支持部61に向かう方向である。
As shown in FIGS. 6 to 8, the
図6から図8に示すように、第二支持部62は、用紙ロール8の他方の端部を保持可能な円盤状の部位であり、上述の軸線方向に略直角に交わる方向に延設されている。図7及び図8に示すように、第二支持部62は、第二支持部62の第一方向側の面の中央に、円錐台形状の突起164を備える。突起164は、用紙ロール8の右端部の中央の孔に嵌合する。第二支持部62の第二方向側の面は、第二支持部62に対する第一方向の荷重に応じて、第二緩衝部54と当接可能な部位を複数有する。図8に示すように、本実施形態の上記第二緩衝部54と当接可能な部位は、2つある。1つ目は第二当接部35であり、第二支持部62のうち第二接続部58との接続点38とは異なる一端にある。2つ目は第二当接部36であり、第二支持部62の第二方向側の面の中央部付近にある。用紙ロール8は、突起163を備える第一支持部61,及び突起164を備える第二支持部62により回動自在に保持される。用紙ロール8は、第一支持部61及び第二支持部62から着脱可能である。
As shown in FIGS. 6 to 8, the
図7及び図8に示すように、第一緩衝部53は、第一方向(矢印31で示す方向)に、第一支持部61と離間した位置に配置された円盤状の部位である。図8に示すように、本実施形態では第一緩衝部53は、第一支持部61に対して距離L1離間して略平行に設けられている。距離L1については、後述する。第一緩衝部53は、第一緩衝部53の第二方向側の面の中央部に、円柱状の突出部55を備える。突出部55は、第一支持部61に対する第一方向の荷重に応じて、第一支持部61の第一当接部34と当接する。第一緩衝部53の左側面は、支持軸部161によって支持されている。支持軸部161は、スライダ82から直交方向に立設されている。
As shown in FIGS. 7 and 8, the
第二緩衝部54は、第二方向(矢印32で示す方向)に、第二支持部62と離間した位置に配置された円盤状の部位である。図8に示すように、本実施形態では第二緩衝部54は、第二支持部62に対して距離L2離間して略平行に設けられている。距離L2については、後述する。第二緩衝部54は、第二緩衝部54の第一方向側の面の中央部に、円柱状の突出部56を備える。突出部56は、第二支持部62に対する第二方向の荷重に応じて、第二支持部62の第二当接部36と当接する。第二緩衝部54の右側面は、支持軸部162によって支持されている。支持軸部162は、スライダ84から直交方向に立設されている。
The
第一接続部57は、第一支持部61と、第一緩衝部53とを第一方向に離間させて接続、且つ、支持する。第一支持部61と、第一緩衝部53と、第一接続部57とは、弾性を有する樹脂(例えば、ポリアセタール)によって一体に形成されている。弾性とは、外力で変形した物体が、力を取り去るともとに戻ろうとする性質である。樹脂は、一般には弾塑性体である。弾塑性体は弾性を有するが、外力による変形が弾性限界を越えると塑性状態になり、力を取り除いても変形が完全には元に戻らなくなる。同様に、第二接続部58は、第二支持部62と、第二緩衝部54とを第二方向に離間させて接続、且つ、支持する。第二支持部62と、第二緩衝部54と、第二接続部58とは、弾性を有する樹脂によって一体に形成されている。
The
図6から図8に示すように、固定つまみ66は、使用する用紙ロール8の幅に応じて、第一支持部61と第二支持部62との間隔を調整する際に使用される。つまみ支持部67は、後フレーム72の開口部74内を移動可能である。つまみ支持部67は、ラックギア63及びスライダ82に接続されている。図7に示すように、つまみ支持部67は、平面視略矩形状であり、ラックギア63の長手方向と直交する方向に延出されている。つまみ支持部67の左右の端部には、壁部671,672が設けられている。固定つまみ66は、つまみ支持部67の壁部671と壁部672との間において、ラックギア63の長手方向と直交する方向に退出可能に支持されている。図5に示すように、固定つまみ66の裏面にはスプリング69が内蔵されており、固定つまみ66がラックギア63側へ付勢されている。
As shown in FIGS. 6 to 8, the fixing
図6に示すように、固定つまみ66のラックギア63側の端部には、櫛歯76が左右方向に一列に形成されている。図5に示すように、開口部74のラックギア63側の端部には、固定つまみ66の櫛歯76と噛み合う櫛歯75が左右方向に一列に形成されている。固定つまみ66の櫛歯76が開口部74の櫛歯75と噛み合っている時には、ラックギア63が固定されて移動しない。このとき、ラックギア63とピニオンギア65を介して噛み合うラックギア64も移動しない。したがって、第一支持部61及び第二支持部62がホルダーフレーム70に対して移動せず固定される。
As shown in FIG. 6, comb
次に、使用する用紙ロール8の幅に応じて、第一支持部61と第二支持部62との間隔の調整方法について簡単に説明する。用紙ホルダー6が保持可能な複数種類の用紙ロールの中で、一番広い印刷幅の用紙ロール8を使用する時には、図5に示すように、固定つまみ66を支持するつまみ支持部67がホルダーフレーム70の一番端に位置する。この状態から印刷幅の狭い用紙ロール8を使用するには、まず、固定つまみ66を固定つまみ66に描かれた三角矢印方向(ラックギア63から離間する方向)に移動させて、固定つまみ66の櫛歯76と開口部74の櫛歯75との噛み合いを外す。その結果、固定つまみ66(つまみ支持部67)を図6における右方向に移動可能になる。固定つまみ66を図6における右方向に移動すると、ラックギア63が右に移動し、ピニオンギア65を介して噛み合うラックギア64が左に移動し、第一支持部61と第二支持部62との間隔が狭くなる。使用する用紙ロール8の幅に合う位置で固定つまみ66を離すと、スプリング69の付勢力により固定つまみ66の櫛歯76と開口部74の櫛歯75とが噛み合いラックギア63及びラックギア64が固定される。その結果、第一支持部61及び第二支持部62が固定される。したがって、第一支持部61及び第二支持部62により用紙ロール8が回動可能に保持される。
Next, a method for adjusting the distance between the
上記構成を有する印刷装置1の概略動作について説明する。印刷時には、PC端末及び携帯電話等の外部機器から、印刷装置1に対し、無線通信(有線通信又は赤外線通信でもよい)を介して、印刷データが送信される。図示外のモータの駆動力に基づくプラテンローラ14の回転によって用紙ホルダー6に保持された用紙ロール8から印刷用紙が繰り出される。繰り出された印刷用紙は、プラテンローラ14とサーマルヘッド7との圧接部に案内される。印刷用紙に対し、サーマルヘッド7が上記印刷データに基づいた所望の態様の印刷を行う。印刷後の印刷用紙は、排出口12から筐体2外部へと排出される。使用者は、排出口12から排出された印刷用紙の端部を、固定刃15を用いて手動で切断する。
A schematic operation of the
次に、第一支持部61の第一当接部33と、第一緩衝部53との間の距離L1の設定方法を例に、第一支持部61の第一当接部33と、第一緩衝部53との間の距離L1,及び第二支持部62の第二当接部35と、第二緩衝部54との間の距離L2の設定方法について説明する。第一支持部61の第一当接部33と、第一緩衝部53との間の距離L1は、第一支持部61に第一方向の荷重を加えた場合に、第一支持部61及び第一支持部61と接続する部材である第一接続部57の少なくともいずれかが破断する直前の第一支持部61の第一方向の変形量(第一変形量ともいう。)未満に設定される。第一支持部61は、第一支持部61と第一接続部57との接続点37を固定端として、第一支持部61に第一方向の荷重を加えた場合に、弾性変形する。さらに第一支持部61に第一方向の荷重を加えると、第一支持部61が弾性限界を超えて第一方向に変形し、第一支持部61及び第一接続部57の少なくともいずれかに破断部位が生ずる。破断は、最も荷重が集中する部位で生じる。本実施形態では、第一支持部61に第一方向の荷重を加えた場合、荷重は第一支持部61と第一接続部57との接続点37付近に集中する。距離L1を第一変形量未満とすることで、第一支持部61に第一方向の荷重を加えられた場合に、第一支持部61及び第一接続部57の少なくともいずれかが破断する前に、第一支持部61は、第一緩衝部53と当接する。
Next, taking the setting method of the distance L1 between the
一度の衝撃を考慮して距離L1を設定する場合、第一変形量は、例えば、JIS K7161から7165に規定される引張試験での材料物性に基づき決定される。このようにした場合、印刷装置1は、印刷装置1に加わる衝撃を考慮することで生じる設計上の制約を最小限にとどめることができる。複数回の衝撃を考慮して距離L1を設定する場合、距離L1は、例えば、JIS K7118に規定される疲労試験又は引張試験の繰返し試験での材料物性に基づき、第一支持部61が弾性を示す変形量の最大値(第三変形量ともいう。)以内に設定することが好ましい。第三変形量は、第一変形量よりも小さい。このようにした場合、印刷装置1は、落下等の衝撃によって第一支持部61に第一方向の荷重を一時的に加えられた場合にも、弾性変形後に復元するので、衝撃を受けた後も衝撃を受ける前と同様の状態で使用できる可能性を高めることができる。距離L1は、第一変形量の製品間のバラツキを考慮して設定されてもよい。なお、距離L1は、材料物性に基づきシミュレーション等によって計算で決定する他、引張試験及び破壊試験等によって、第一変形量未満になるように実験で決定してもよい。また、本実施形態のように第一支持部61が複数の第一当接部33,34を備える場合には、複数の第一当接部33,34の夫々について、第一支持部61との距離が第一変形量未満に設定される。
When the distance L1 is set in consideration of a single impact, the first deformation amount is determined based on, for example, material properties in a tensile test specified in JIS K7161 to 7165. In this case, the
距離L2は、距離L1と同様に、第二支持部62に第二方向の荷重を加えた場合に、第二支持部62及び第二支持部62と接続する部材である第二接続部58の少なくともいずれかが破断する直前の第二支持部62の第二方向の変形量(第二変形量ともいう。)未満に設定される。
The distance L2 is similar to the distance L1 when the load in the second direction is applied to the
図8を参照して、用紙ホルダー6の第一支持部61に対して第一方向の荷重が加えられた場合、及び第二支持部62に対して第二方向の荷重が加えられた場合について説明する。印刷装置1が落下等によって他の物と衝突した場合、衝突時の印刷装置1の姿勢及び衝突部位に応じて、用紙ホルダー6の第一支持部61又は第二支持部62には荷重が加えられる。例えば、印刷装置1が、第一方向に落下した場合には、用紙ロール8は重いので、第一支持部61に対して第一方向の慣性力(荷重)が働く。第一支持部61は、弾性を有する樹脂によって形成されているため、第一支持部61に対して第一方向の荷重が加わると、第一支持部61は荷重に応じた量変形する。第一支持部61に対して第一方向の荷重に応じて、図8の(A)に示すように、第一支持部61は第一緩衝部53と複数の第一当接部33,34の夫々において当接する。第一支持部61は、第一支持部61に加わる荷重に応じて、複数の第一当接部33,34において第一緩衝部53と当接することによって、第一支持部61の変形態様を制御し、第一支持部61に加わる荷重を効率的に分散させる。第一支持部61に対する第一方向の荷重が取り除かれると、弾性により、図8の(B)に示すように、第一支持部61はもとの姿勢に戻る。
Referring to FIG. 8, when a load in the first direction is applied to the
同様に、第二支持部62に対して第二方向の荷重が加えられた場合、加えられた荷重に応じて、図8の(C)に示すように、第二支持部62は第二緩衝部54と複数の第二当接部35,36の夫々において当接する。第二支持部62に対する第二方向の荷重が取り除かれると、弾性により、図8の(B)に示すように、第二支持部62はもとの姿勢に戻る。
Similarly, when a load in the second direction is applied to the
上記印刷装置1において、筐体2,用紙収納部4,及び用紙ホルダー6は、夫々、本発明の筐体、用紙収納部、及び用紙ホルダーに相当する。第一支持部61,第二支持部62,第一緩衝部53,第二緩衝部54,第一接続部57,及び第二接続部58は、夫々、本発明の第一支持部、第二支持部、第一緩衝部、第二緩衝部、第一接続部、及び第一接続部に相当する。第一当接部33,34は、本発明の複数の第一当接部に相当し、第二当接部35,36は、本発明の複数の第二当接部に相当する。ピニオンギア65,及びラックギア63,64は、夫々、本発明のピニオンギア、及び一対のラックギアに相当する。
In the
印刷装置1は、落下等の衝撃によって第一支持部61に第一方向の荷重が加えられた場合にも、第一支持部61及び第二支持部62によって用紙ロール8を保持しつづけることと、第一支持部61を破損させないこととの両立を図ることができる。具体的には、印刷装置1は、落下等の衝撃によって第一支持部61に第一方向の荷重が加えられた場合、第一支持部61自身が弾性変形することで荷重を低減する。さらに印刷装置1は、第一支持部61に対する第一方向の荷重に応じて、第一支持部61の第一当接部33,34の夫々が第一緩衝部53と当接することで、第一緩衝部53に荷重を分散させることができる。このため印刷装置1は、第一支持部61のみで第一方向の荷重を受ける場合に比べ、第一支持部61が荷重を受けることによって用紙ホルダー6が破損する可能性を低減させることができる。同様に印刷装置1は、第二緩衝部54を備えるため、落下等の衝撃によって第二支持部62に第二方向の荷重が加えられた場合にも、第一支持部61及び第二支持部62によって用紙ロール8を保持しつづけることと、第二支持部62を破損させないこととの両立を図ることができる。印刷装置1は、第一支持部61側にのみ緩衝部が設けられている場合に比べ、衝突時の印刷装置1の姿勢等によらず、衝撃によって用紙ホルダーが破損する可能性を低減することができる。
The
印刷装置1では、第一支持部61,第一緩衝部53,及び第一接続部57一体で形成されている。このため印刷装置1は、第一支持部61及び第一緩衝部53が別体で形成されている場合に比べ、部品点数を少なくすることができる。同様に、印刷装置1は、第二支持部62及び第二緩衝部54が別体で形成されている場合に比べ、部品点数を少なくすることができる。
In the
印刷装置1では、第一支持部61に第一方向の荷重が加わった場合に、第一支持部61は第一方向に第一変形量以上撓む前に、第一緩衝部53に当接し、第一支持部61に加えられた荷重を分散させる。このため印刷装置1は、第一支持部61が第一方向に第一変形量以上撓む可能性を低減し、第一方向に第一変形量以上撓むことによって第一支持部61及び第一接続部57の少なくともいずれかが破損する可能性を低減することができる。同様に、第二支持部62に荷重が加わった場合に、第二支持部62は第二方向に第二変形量以上撓む前に、第二緩衝部54に当接する。このため印刷装置1は、第二支持部62が第二方向に第二変形量以上撓む可能性を低減し、第二方向に第二変形量以上撓むことによって第二支持部62及び第二接続部58の少なくともいずれかが破損する可能性を低減することができる。
In the
第一支持部61はラックギア63に固定され、第二支持部62はラックギア64に固定され、ラックギア63,64は夫々ピニオンギア65と噛み合う。このため、第一支持部61及び第二支持部62のいずれかを移動させることで、他方も反対方向に一方の支持部の移動距離と同じ距離移動させる。このため使用者は、用紙ロールの幅(用紙ロールの軸線方向の長さ)に応じた位置に、第一支持部61及び第二支持部62を配置する操作を容易に行うことができる。印刷装置1の第一支持部61は、複数の第一当接部33,34を有する。このため、印刷装置1は、第一当接部が1つである場合に比べ、第一支持部61に対して第一方向の荷重がかかった場合に、第一支持部61にかかる荷重を第一緩衝部53に効率的に分散させることができる。同様に、印刷装置1は、第二当接部が1つである場合に比べ、第二支持部62に第二方向の荷重がかかった場合に、第二支持部62にかかる荷重を第二緩衝部54に効率的に分散させることができる。印刷装置1は、第一緩衝部53に突出部55を形成し、第一当接部の数を複数とさせている。したがって、印刷装置1は、比較的簡単な構成によって、第一当接部の数を複数とし、第一支持部61に第一方向の荷重が加えられた場合の第一支持部61の変形態様を制御することができる。同様に印刷装置1は、比較的簡単な構成によって、第二当接部の数を複数とし、第二支持部62に第二方向の荷重が加えられた場合の第二支持部62の変形態様を制御することができる。
The
本発明の印刷装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の(1)から(5)までの変形が適宜加えられてもよい。 The printing apparatus of the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications may be made without departing from the gist of the present invention. For example, the following modifications (1) to (5) may be added as appropriate.
(1)筐体2の形状及び材料等は、適宜変更されてよい。筐体2における用紙収納部4の配置は適宜変更されてよい。印刷装置1は、第一緩衝部53及び第二緩衝部54を備えていたが、一方のみを備えてもよい。例えば、第一支持部61及び第二支持部62のうちの一方のみに荷重が加わりやすい場合には、印刷装置1は荷重が加わりやすい方にのみ緩衝部を設けてもよい。第一緩衝部53は、第一支持部61に対して略平行に配置されていたが、平行に配置されていなくてもよい。同様に第二緩衝部54は、第二支持部62に対して平行に配置されていなくてもよい。第一支持部61,第二支持部62,第一緩衝部53,及び第二緩衝部54は夫々円盤状であったが、形状は適宜変更されてよい。
(1) The shape and material of the
(2)第一支持部61,第一緩衝部53,及び第一接続部57は一体に形成されていたが、第一支持部61と、第一緩衝部53とは別体に形成されてもよい。同様に、第二支持部62,第二緩衝部54,及び第二接続部58は一体に形成されていたが、第二支持部62と、第二緩衝部54とは別体に形成されてもよい。第一支持部61及び第二支持部62は弾性を有すればよく、第一支持部61及び第二支持部62の材料は樹脂の他、金属であってもよいし、複数種類の材料で形成されてもよい。
(2) Although the
(3)印刷装置1は、1対のラックギア63,64及びピニオンギア65を備えていたが、第一支持部61及び第二支持部62の一方のみがラックギアと連結していてもよいし、ラックギア以外の機構によって第一支持部61及び第二支持部62間の距離が調整可能であってもよい。
(3) Although the
(4)第一支持部61は、第一当接部を2つ備えていたが、第一当接部は1以上であればよい。第二支持部62は、第二当接部を2つ備えていたが、第二当接部は1以上であってもよいし、必要に応じて省略されてもよい。
(4) Although the
(5)第一緩衝部53及び第二緩衝部54は、夫々突出部55,56を設けていたが、一方の緩衝部のみに突出部が形成されていてもよいし、突出部55,56は必要に応じて省略されてもよい。突出部の形状、数、配置等は適宜変更されてもよい。さらに突出部は、第一支持部61の第一方向側の面に形成されてもよいし、第二支持部62の第二方向側の面に形成されてもよい。支持部側に突出部を形成した場合にも、第一当接部及び第二当接部の配置、形状、数を容易に調整可能であり、支持部の変形態様を制御することができる。
(5) Although the
1 印刷装置
2 筐体
4 用紙収納部
33,34 第一当接部
35,36 第二当接部
37 接続点
38 接続点
53 第一緩衝部
54 第二緩衝部
55,56 突出部
57 第一接続部
58 第二接続部
61 第一支持部
62 第二支持部
63,64 ラックギア
65 ピニオンギア
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記筐体に形成され、印刷用紙が巻回された用紙ロールを収納可能な用紙収納部と、
前記用紙収納部に設けられ、前記用紙ロールを保持可能な用紙ホルダーと
を備え、
前記用紙ホルダーは、
前記用紙ロールの一方の端部を保持可能な第一支持部と、
前記用紙ロールの他端を保持可能な第二支持部と、
前記第二支持部から前記第一支持部に向かう方向である第一方向に、前記第一支持部と離間した位置に配置された第一緩衝部とを備え、
前記第一支持部は弾性を有し、且つ、前記第一支持部に対する前記第一方向の荷重に応じて、前記第一緩衝部と当接可能な部位である第一当接部を有することを特徴とする印刷装置。 A housing,
A paper storage section formed in the housing and capable of storing a paper roll around which printing paper is wound;
A paper holder provided in the paper storage unit and capable of holding the paper roll;
The paper holder is
A first support portion capable of holding one end of the paper roll;
A second support portion capable of holding the other end of the paper roll;
In a first direction, which is a direction from the second support part toward the first support part, a first buffer part disposed at a position separated from the first support part,
The first support portion has elasticity, and has a first contact portion that is a portion that can contact the first buffer portion according to a load in the first direction with respect to the first support portion. A printing apparatus characterized by the above.
前記第一方向とは反対の方向である第二方向に、前記第二支持部と離間した位置に配置された第二緩衝部とをさらに備え、
前記第二支持部は弾性を有し、且つ、前記第二支持部に対する前記第二方向の荷重に応じて、前記第二緩衝部と当接可能な部位である第二当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 The paper holder is
A second buffer portion disposed at a position spaced from the second support portion in a second direction opposite to the first direction;
The second support part has elasticity, and has a second contact part that is a part capable of contacting the second buffer part according to the load in the second direction with respect to the second support part. The printing apparatus according to claim 1.
前記第一支持部と、前記第一緩衝部とを前記第一方向に離間させて接続、且つ、支持する第一接続部と、
前記第二支持部と、前記第二緩衝部とを前記第二方向に離間させて接続、且つ、支持する第二接続部と
をさらに備え、
前記第一支持部と、前記第一緩衝部と、前記第一接続部とは一体に形成され、前記第一支持部は、前記第一支持部のうち前記第一接続部との接続点とは異なる一端を前記第一当接部として前記第一緩衝部と当接可能であり、
前記第二支持部と、前記第二緩衝部と、前記第二接続部とは、一体に形成され、前記第二支持部は、前記第二支持部のうち前記第二接続部との接続点とは異なる一端を前記第二当接部として前記第二緩衝部と当接可能であることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 The paper holder is
A first connection part for connecting and supporting the first support part and the first buffer part in a spaced apart manner in the first direction;
The second support portion and the second buffer portion are further separated from each other in the second direction for connection, and further provided with a second connection portion for supporting,
The first support portion, the first buffer portion, and the first connection portion are integrally formed, and the first support portion is a connection point with the first connection portion of the first support portion. Is capable of contacting the first buffer portion with the different one end as the first contact portion,
The second support portion, the second buffer portion, and the second connection portion are integrally formed, and the second support portion is a connection point between the second support portion and the second connection portion. The printing apparatus according to claim 2, wherein one end different from that of the second buffer portion can be brought into contact with the second buffer portion.
前記第二支持部の前記第二当接部と、前記第二緩衝部との間の距離は、前記第二支持部に前記第二方向の荷重を加えた場合に、前記第二支持部及び前記第二支持部と接続する部材の少なくともいずれかが破断する直前の前記第二支持部の前記第二方向の変形量未満であることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷装置。 The distance between the first abutment portion of the first support portion and the first buffer portion is determined when the load in the first direction is applied to the first support portion and the first support portion and Less than the amount of deformation in the first direction of the first support part immediately before at least one of the members connected to the first support part breaks;
The distance between the second contact part of the second support part and the second buffer part is such that when a load in the second direction is applied to the second support part, the second support part and 4. The printing apparatus according to claim 2, wherein at least one of the members connected to the second support portion is less than a deformation amount in the second direction of the second support portion immediately before breaking. 5.
ピニオンギアと、
前記ピニオンギアに噛み合う、平行に配置された一対のラックギアとをさらに備え、
前記ラックギアは、前記第一支持部及び前記第二支持部に各々固定されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の印刷装置。 The paper holder is
With pinion gear,
A pair of rack gears arranged in parallel and meshing with the pinion gear;
The printing apparatus according to claim 2, wherein the rack gear is fixed to the first support portion and the second support portion, respectively.
前記第二支持部は、前記第二当接部を複数備え、前記第二支持部に対する前記第二方向の荷重に応じて複数の前記第二当接部の夫々が前記第二緩衝部に当接することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の印刷装置。 The first support portion includes a plurality of the first contact portions, and each of the plurality of first contact portions serves as the first buffer portion according to a load in the first direction with respect to the first support portion. Abut,
The second support portion includes a plurality of the second contact portions, and each of the plurality of second contact portions contacts the second buffer portion according to a load in the second direction with respect to the second support portion. The printing apparatus according to claim 2, wherein the printing apparatus is in contact with the printing apparatus.
Priority Applications (1)
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2012
- 2012-11-09 JP JP2012247078A patent/JP2014094804A/en active Pending
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