JP2014090384A - 無線通信装置および信号受信強度補正方法 - Google Patents

無線通信装置および信号受信強度補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号受信強度の推定精度を向上可能な無線通信装置を得ること。
【解決手段】他装置から送信されたビーコンパケットを受信して無線LANの検出を行うチャネルスキャン部43と、自装置でビーコンパケットを送信可能な帯域の周波数スペクトルを取得する周波数スペクトル取得部42と、周波数スペクトル取得部42が取得した周波数スペクトルの結果を用いて、チャネルスキャン部43における検出結果のうち、他装置からのビーコンパケットを受信したチャネルの隣接チャネルであって、他装置からのビーコンパケットを未受信のチャネルの信号受信強度を補正するチャネル判定部44と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、無線通信装置に関する。
近年、スマートフォン、モバイルルータ等の普及により、特定のエリアにおいて複数の基地局(AP:アクセスポイント)が多数検出されることがあり、2.4GHzに割り当てられているISM(Industry Science Medical)バンドの混雑が指摘されている。
従来の無線LAN(Local Area Network)のチャネル選択方法として、例えば、下記非特許文献1の10.3.2 Scan の章に記載されている方法がある。具体的には、端末(STA:ステーション)が、あらかじめ規定のchannel Listに基づいてチャネル変更を行い、無線LANのAPから送信されるビーコンパケットから得られた情報をビーコンパケット受信時の信号受信強度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)と共に蓄積し、channel Listの最終値まで実施したのち、蓄積した情報を元にSSID(Service Set Identifier)が一致したAPから最も通信が安定するものを選択する。
上記の選択方法はSTAのチャネル選択機能であるが、APにも同様の機能が適用でき、起動時にチャネルスキャンを実施して、チャネルスキャンの結果から最も信号受信強度が低いチャネルを自動選択するという機能がAPにも搭載されてきている。
IEEE 802.11(TM)-2007 IEEE Standard for information technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks−Specific requirements Part 11:Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
しかしながら、上記従来の技術によれば、2.4GHzのISMバンドにおいて、無線LANは5MHz間隔で中心周波数が割り当てられており、中心周波数±5MHzでは隣接チャネルのAPから送信されるビーコンパケットを受信できる可能性があるが、それ以上離れてしまうとビーコンパケットそのものが受信できなくなる。そのため、チャネル選択の際、隣隣接チャネルは干渉なしと判断し、実際にビーコンパケットを送信している中心周波数に近い周波数を誤って選択するおそれがある、という問題があった。
上記問題を解決する方法として、例えば、受信したビーコンパケットの通信方式、チャネル幅情報に基づいて規格上の送信スペクトルマスクからビーコンパケットによる影響範囲を推定する手法が考えられるが、実際の周波数スペクトルからは乖離している可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、信号受信強度の推定精度を向上可能な無線通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、他装置から送信されたビーコンパケットを受信して無線LANの検出を行うチャネルスキャン手段と、自装置でビーコンパケットを送信可能な帯域の周波数スペクトルを取得する周波数スペクトル取得手段と、前記周波数スペクトル取得手段が取得した周波数スペクトルの結果を用いて、前記チャネルスキャン手段における検出結果のうち、前記他装置からのビーコンパケットを受信したチャネルの隣接チャネルであって、前記他装置からのビーコンパケットを未受信のチャネルの信号受信強度を補正するチャネル判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、信号受信強度の推定精度を向上できる、という効果を奏する。
図1は、従来の無線LANにおけるAPのチャネル選択処理を示すフローチャートである。 図2は、ビーコンパケットの信号受信強度を示す図である。 図3は、ビーコンパケットによる影響範囲の推定方法を示す図である。 図4は、無線基地局(AP)の構成例を示す図である。 図5は、MAC部において受信処理を行う構成を示す図である。 図6は、実施の形態1のAPのチャネル選択処理を示すフローチャートである。 図7は、チャネル判定部における信号受信強度の補正処理を示すフローチャートである。 図8は、チャネル判定部における信号受信強度の補正処理を示す図である。 図9は、ビーコンパケットの中心周波数と周波数スペクトルとの関係を示す図である。 図10は、実施の形態1のAPのチャネル選択処理を示すフローチャートである。 図11は、チャネル選択処理をスタートするタイミングを示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
まず、従来のAPでのチャネル選択時における問題について図面を用いて簡単に説明する。図1は、従来の無線LANにおけるAPのチャネル選択処理を示すフローチャートである。APでは、無線LANを検出するチャネルスキャンとして、最初にチャネルの設定を行い(ステップS1)、設定したチャネルで無線LANの検出を行う(ステップS2)。APは、例えば、小さいチャネル番号から大きいチャネル番号へチャネル番号を切り替えていくときでは、チャネル設定値がスキャン対象の最後のチャネルである最終チャネル値より小さい場合(ステップS3:No)、チャネル設定値を更新し(ステップS4)、ステップS1に戻って、チャネルの設定を行い(ステップS1)、設定したチャネルで無線LANの検出を行う(ステップS2)。
以降、上記チャネルスキャンの処理をスキャン対象のチャネル数分繰り返し実行し、チャネル設定値が最終チャネル値以上の場合(ステップS3:Yes)、APは、各チャネルにおける無線LANの検出結果を比較して、最も信号受信強度が低いチャネルを選択する(ステップS5)。そして、APは、選択したチャネルに設定して起動する(ステップS6)。なお、ステップS3,S4においてチャネルの設定を更新していく方法は上記の方法に限定するものではなく、大きいチャネル番号から小さいチャネル番号に切り替えていくようにしてもよく、また、不連続にチャネルを切り替えてもよく、最終的にスキャン対象のチャネルの確認ができればよい。
上記APのスキャン処理を、実際の2.4GHzのISMバンドを例に説明する。2.4GHzのISMバンドにおいて、無線LANは5MHz間隔で中心周波数が割り当てられている。そのため、中心周波数±5MHzについて、チャネルスキャンをしているAPでは、隣接チャネルを使用中のAPから送信されるビーコンパケットを受信できる可能性がある。しかしながら、それ以上離れてしまうと規格上−30dB程度下がるため、チャネルスキャンをしているAPでは、ビーコンパケットそのものが受信できなくなる。その結果、チャネルスキャンをしているAPでは、隣隣接チャネルは干渉なしと判断し、実際にビーコンパケットを送信している中心周波数に近い周波数(チャネル)を誤って選択するおそれがある。
図2は、ビーコンパケットの信号受信強度を示す図である。2417MHzの中心周波数のビーコンパケットが他のAPから送信されている場合に、チャネルスキャンをしているAPでは、隣接チャネル(±5MHz:2412MHZ,2422MHz)において2417MHzの中心周波数から送信されるビーコンパケットを受信できる可能性がある。そのため、ビーコンパケット受信時のRSSIはチャネル選択アルゴリズムに反映可能できる可能性がある。
一方、隣隣接チャネル(±10MHz:2407MHz,2427MHz)では、2417MHzの中心周波数のビーコンパケットはIEEE802.11のスペクトルマスクの規格ではピークから30dB(直接拡散の場合)減衰している。その結果、チャネルスキャンをしているAPでは、隣隣接チャネルを使用中のAPから送信されるビーコンパケットを受信できずに隣隣接チャネルを空きと判定し、2417MHzで送信しているAPに対して影響を与える隣隣接チャネルを選択する可能性がある。
この場合に、例えば、受信したビーコンパケットの通信方式(IEEE802.11b,11b/g,11b/g/n)、チャネル幅情報(IEEE802.11b/g/nにおける20/40MHz表示など)に基づいて規格上(IEEE802.11-2012 P1608 Figure 18-13 Transmit spectrum mask for 20MHz transmissionなど)の送信スペクトルマスクからビーコンパケットによる影響範囲を推定する手法が考えられる。図3は、ビーコンパケットによる影響範囲の推定方法を示す図である。チャネルスキャンをしているAPでは、受信したビーコンパケットの中心周波数の信号受信強度と帯域幅の情報とに基づいて、図3の点線で示す範囲で各周波数(チャネル)の信号受信強度を推定することができる。しかしながら、規格上の送信スペクトルマスクを用いることから、実際の周波数スペクトルからは乖離している可能性がある。
つづいて、本実施の形態にかかる信号受信強度の推定精度を向上可能な無線通信装置について説明する。図4は、無線基地局(AP)の構成例を示す図である。無線通信装置である無線基地局(AP)10は、アンテナ1−1〜1−3と、送受信部2−1〜2−3と、ベースバンド部3と、MAC(Media Access Control)部4と、伝送路インターフェース部5と、電源部6と、を備える。
アンテナ1−1〜1−3は、端末等との間で無線信号の送受信を行う。送受信部2−1〜2−3は、無線信号の送受を切り替えるRFスイッチ部21と、送信する無線信号を増幅するPA(Power Amplifier)部22と、受信した無線信号を増幅するLNA(Low Noise Amplifier)部23と、端末への下り送信を行なう送信部24と、端末からの受信を行なう受信部25と、を備える。ベースバンド部3は、無線上に乗せるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号(ベースバンド信号)の変換(変復調)を行う。MAC部4は、伝送路インターフェース部5を通して授受するIPパケットを無線フレームに変換すると共に、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)ベースのアクセス制御を行う。伝送路インターフェース部5は、IP(Internet Protocol)パケットを有線で受信する。電源部6は、コンセントやEthernet(登録商標)経由で電力の供給を受ける。なお、図4において、アンテナおよび送受信部がそれぞれ3つの場合について説明したが、一例であり、アンテナおよび送受信部の数はこれに限定するものではない。
図5は、MAC部4において受信処理を行う構成を示す図である。MAC部4は、パケット処理部41と、周波数スペクトル取得部42と、チャネルスキャン部43と、チャネル判定部44と、を備える。パケット処理部41は、受信したパケットに対して、管理パケットについては解析を行い、通常の正常なパケットについては伝送路インターフェース部5へ転送する等の処理を行う。周波数スペクトル取得部42は、ビーコンパケットを送受信する帯域の周波数スペクトルを取得する。例えば、周波数スペクトル取得部42は、パケット処理部41経由でベースバンド部3および受信部25へ指示をして、物理層の受信側のFFT(Fast Fourier Transform)機能により周波数スペクトルを抽出することができる。チャネルスキャン部43は、パケット処理部41からビーコンパケットを受信し、従来と同様に無線LANの検出(スキャン)を行う。チャネル判定部44は、チャネルスキャン部43および周波数スペクトル取得部42から取得した情報を用いて信号受信強度の補正を行ったうえでチャネルの判定を行い、チャネルを選択する処理を行う。
つぎに、本実施の形態のAP10におけるチャネル選択方法について説明する。図6は、本実施の形態にかかるAP10のチャネル選択処理を示すフローチャートである。ここでは、一例として、周波数スペクトル取得部42とチャネルスキャン部43が並列で動作した場合の動作を示す。
AP10において、チャネルスキャン部43における無線LANの検出処理(チャネルスキャン)は、図1に示す従来からの動作と同様である(ステップS1〜S4)。チャネルスキャン部43は、無線LANの検出処理終了後、検出結果をチャネル判定部44へ出力する。
AP10では、周波数スペクトル取得部42が、チャネルスキャン部43の動作と並行して、一定時間モニター後、周波数スペクトルを取得する動作を行う。具体的に、周波数スペクトル取得部42は、スペクトルを取得する最初の周波数を設定し(ステップS11)、スペクトルの蓄積を行う(ステップS12)。周波数スペクトル取得部42は、例えば、低い周波数から高い周波数へ周波数を切り替えていくときでは、設定した周波数がスペクトルを取得する最後の周波数である最終周波数値より小さい場合(ステップS13:No)、周波数設定値を更新し(ステップS14)、ステップS11に戻って、周波数の設定を行い(ステップS11)、設定した周波数でスペクトルの蓄積を行う(ステップS12)。
以降、上記周波数スペクトル取得の処理を取得対象(少なくとも、AP10からビーコンパケットを送信可能な帯域を含む)の周波数分繰り返し実行し、周波数設定値が最終周波数値以上の場合(ステップS13:Yes)、周波数スペクトル取得部42は、取得した周波数スペクトルの結果をチャネル判定部44へ出力する。なお、ステップS13,S14において周波数の設定を更新していく方法は上記の方法に限定するものではなく、高い周波数から低い周波数に切り替えていくようにしてもよく、また、不連続に周波数を切り替えてもよく、最終的に対象の周波数で周波数スペクトルの取得ができればよい。
チャネル判定部44は、周波数スペクトル取得部42から取得した周波数スペクトルを用いて、無線LANの検出結果、具体的には無線LANのビーコンパケットの信号受信強度の補正を行ったうえで、最も信号受信強度が低いチャネルを選択する(ステップS15)。そして、AP10では、選択したチャネルに設定して起動する(ステップS6)。
ここで、チャネル判定部44における信号受信強度の補正処理について説明する。図7は、チャネル判定部44における信号受信強度の補正処理を示すフローチャートである。
まず、チャネル判定部44は、自装置でビーコンパケットを送信可能な帯域について、例えば、周波数の低い方から順にチャネルを1つ設定する(ステップS21)。そして、チャネル判定部44は、当該チャネルを中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかを確認する(ステップS22)。中心周波数は、隣接チャネルの信号受信強度との関係で、連続する複数のチャネルで同一ビーコンパケットを受信していた場合、最も高い信号受信強度の周波数が中心周波数となる。
当該チャネルを中心周波数としてビーコンパケットを受信していない場合(ステップS22:No)、チャネル判定部44は、チャネル設定値を更新し(ステップS23)、更新後のチャネルを設定して(ステップS21)、あらためて、当該チャネルを中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかを確認する(ステップS22)。
当該チャネルを中心周波数としてビーコンパケットを受信していた場合(ステップS22:Yes)、チャネル判定部44は、ステップS21で設定したチャネルではビーコンパケットを受信できているので(ステップS24:Yes)、受信したビーコンパケットのRSSIを当該チャネルの信号受信強度の値に加算する(ステップS25)。RSSIを当該チャネルの信号受信強度の値に加算するとは、1つのチャネルにおいて複数のビーコンパケットを受信可能なため、そのチャネルにおいて受信した全てのビーコンパケットのRSSIを累積していくことである。
チャネル判定部44は、現在のチャネルが最終チャネル値ではないので(ステップS30:No)、チャネル設定値を更新し(ステップS31)、ステップS24に戻る。チャネル設定値の更新方法としては、例えば、中心周波数から1チャネルずつ離れていくようにすることができる。また、チャネル設定値の更新方法は、中心周波数に対して一方の側(例えば、大きいチャネル側)を確認後、他方の側(例えば、小さいチャネル側)についても行うこととする。他方の側が無い場合は省略可能である。
チャネル判定部44は、更新したチャネルでビーコンパケットを受信していた場合(ステップS24:Yes)、ステップS25からステップS31までの処理を繰り返し実行する。一方、更新したチャネルでビーコンパケットを受信できなかった場合(ステップS24:No)、チャネル判定部44は、隣接チャネルでビーコンパケットを受信できていたかどうかを確認する(ステップS26)。ここでは、前回までに確認したチャネル、具体的には、現在のチャネルよりも中心周波数側にあるチャネルではビーコンパケットは受信できていたとして(ステップS26:Yes)、チャネル判定部44は、RSSIが分かっている隣接チャネルの周波数スペクトル値と現在設定されているチャネルの周波数スペクトル値との差分をとり、隣接チャネルのRSSIから当該差分を減算した値を現在設定されているチャネルにおけるRSSIとして信号受信強度の値に加算する(ステップS27)。
図8は、チャネル判定部44における信号受信強度の補正処理を示す図である。2417MHzが中心周波数のビーコンパケットに対して、2417MHzおよび2422MHzでビーコンパケットが受信できていた場合、チャネル判定部44は、2417MHzおよび2422MHzについては、各チャネルにおけるチャネルスキャン部43でのRSSI値をそのまま使用する。チャネル判定部44は、2427MHzでは2417MHzが中心周波数のビーコンパケットを受信できないので、周波数スペクトル取得部42から取得した2422MHzでの周波数スペクトル値から2427MHzでの周波数スペクトル値を減算して差分を求め、2422MHzでのRSSI値から先に算出した差分を減算した値を2427MHzでのRSSIの推定値とする。
図7に戻って、チャネル判定部44は、現在の周波数における影響度の有無を確認する(ステップS28)。図9は、ビーコンパケットの中心周波数と周波数スペクトルとの関係を示す図である。IEEE802.11bの場合を示してり、1つのビーコンパケットの無線帯域の幅がおよそ22MHzである。
チャネル判定部44は、上記帯域幅を考慮した上で、中心周波数を離すと干渉の影響が無くなり、例えば、受信したビーコンパケットが1chのときは中心周波数が2412MHzであるので、同一無線LANの規格であれば、お互いの帯域幅を考慮して影響の無い中心周波数は6chの2437MHzであれば干渉の影響が無くなると判断できる。そのため、チャネル判定部44は、図9に示す場合では、中心周波数が1chのビーコンパケットを受信した場合であれば、少なくとも影響のある2,3ch、すなわち、隣接する片側2つのチャネルに対して1chのビーコンパケットが受信できなくても逐次的に補正処理を行う。他の装置から受信したビーコンパケットの帯域幅については、当該ビーコンパケットに含まれる無線LANの規格情報から推定することができる。なお、補正対象の範囲、すなわち、ステップS30において最終チャネル値であると判断する範囲は、中心周波数に対してチャネルの大きい側、小さい側のそれぞれ数チャネルずつに設定してもよく、ビーコンパケットを送信可能な帯域全てのチャネルを対象に設定してもよい。
図7に戻って、チャネル判定部44は、影響度があると判断した場合(ステップS28:Yes)、推定したビーコンパケットの信号受信強度をさらに隣接するチャネル(現在のチャネルにおいて、中心周波数よりも遠い側にあるチャネル)にも適用できるように、現在のチャネルについてビーコンパケット受信有りと設定する(ステップS29)。そして、チャネル判定部44は、ステップS28において影響度が有ると判断した場合は(ステップS28:Yes)、ステップS29、ステップS30:No、ステップS31からステップS24に戻ってステップS28までの処理を繰り返し実行する。
チャネル判定部44は、設定したチャネルが影響の有るチャネルの範囲を越えて、ステップS28において影響度が無いと判断した場合(ステップS28:No)、ステップS29の処理を省略してステップS30へ進む。この場合、当該チャネルでは、実際のとおり、ビーコンパケットは受信されていないことになる。
チャネル判定部44は、現在のチャネルが最終チャネル値ではないので(ステップS30:No)、チャネル設定値を更新し(ステップS31)、ステップS24に戻る。そして、当該チャネルでビーコンパケットの受信は無く(ステップS24:No)、隣接チャネルでもビーコンパケットの受信は無いので(ステップS26:No)、チャネル判定部44は、ステップS27〜S29の処理については省略してステップS30へ進む。
そして、チャネル判定部44は、中心周波数に対して、ステップS31で設定したチャネルが最終チャネル値となった場合(ステップS30:Yes)、ステップS21〜S23の処理において、全てのチャネルにおいて中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかを確認する(ステップS32)。確認が終わっていない場合(ステップS32:No)、チャネル判定部44は、チャネル設定値を更新し(ステップS23)、更新後のチャネルを設定して(ステップS21)、あらためて、当該チャネルを中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかを確認する(ステップS22)。
以降、チャネル判定部44は、ステップS21〜S23で設定する全てのチャネルにおいて中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかについて、上記同様の確認処理を行う。そして、全てのチャネルにおいて中心周波数としてビーコンパケットを受信したかどうかを確認した場合(ステップS32:Yes)、チャネル判定部44は、信号受信強度の加算結果から、最も小さいチャネルを、他チャネルへの干渉・影響が少ないとして選択する(ステップS33)。
なお、チャネル判定部44では、図9のところでも説明したように、無線LANの規格により、中心周波数に対して両側の数チャネルについては、ビーコンパケットの影響が出る可能性がある。そのため、チャネル判定部44は、最も信号受信強度の値が小さいチャネルが複数ある場合には、自装置の無線LANの規格を考慮して、中心周波数および影響の出る両側の数チャネルを含めた範囲が、他のAPからの無線LANの影響を受けない範囲になるようにチャネルを選択する。図9においては、例えば、他のAPから1chで送信されるビーコンパケットを受信していた場合、チャネル判定部44では、同一無線LANの規格であれば、自装置から送信するビーコンパケットも両側の各2chは他のAPに対して影響をおよぼす可能性があるため、最も近い場合でも自装置で使用するチャネルは6chを選択する。
なお、図6では、周波数スペクトル取得部42とチャネルスキャン部43が並列で動作した場合について説明したが、一例であり、これに限定するものではなく、周波数スペクトルの取得タイミングは任意であり、チャネルスキャン前後で実施してもよい。図10は、本実施の形態にかかるAP10のチャネル選択処理を示すフローチャートである。このように、周波数スペクトル取得部42における周波数スペクトルの取得後に、チャネルスキャン部43における無線LANの検出処理を行うことも可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、AP10は、ビーコンパケットを送受信可能な帯域において周波数スペクトルを取得し、他のAPから送信されるビーコンパケットの検出結果に対して、隣接チャネルでビーコンパケットを受信している、または隣接チャネルでビーコンパケットを受信していると設定したチャネルについて、取得した周波数スペクトルを用いて補正処理を行ったうえで、各チャネルにおいて累積した信号受信強度の最も小さい値のチャネルを選択することとした。これにより、AP10では、各チャネルの信号受信強度の推定精度を向上でき、その結果として、他のAP等からの影響の小さいチャネルを従来よりも高い精度で選択することができる。また、他の無線LAN等の干渉源についてユーザに通知して手動で回避するのでなく、無線通信装置自体で干渉を回避あるいは干渉の影響が最も少ない制御を自動で選択して実施することができる。
実施の形態2.
実施の形態1で説明したチャネルの選択処理は、起動時に限定するものではなく、どのタイミングで実施してもよい。AP10は、起動時あるいは起動後の端末の動作状況に応じて実施可能である。起動後の例としては、例えば、端末において通信が無い場合、端末が全て省電力になっている場合等がある。
図11は、チャネル選択処理をスタートするタイミングを示すフローチャートである。図11に示すように、AP10は、起動時(ステップS41:Yes)以外にも、端末無し(ステップS42:Yes)、端末有りで通信無し(ステップS43:Yes)、端末有りで全て省電力の場合(ステップS44:Yes)、のいずれかの場合にチャネル選択処理をスタートする(ステップS45)。一方、いずれの項目にも該当しない場合、すなわちステップS41〜S44において全てNoの場合はチャネル選択処理を実施しない。
このように、AP10では、起動時以外においても、端末との通信状況に応じてチャネル選択処理を行うことが可能である。
以上のように、本発明にかかる無線通信装置は、無線通信に有用であり、特に、無線LANを用いた通信に適している。
1−1,1−2,1−3 アンテナ、2−1,2−2,2−3 送受信部、3 ベースバンド部、4 MAC部、5 伝送路インターフェース部、6 電源部、10 AP、21 RFスイッチ部、22 PA部、23 LNA部、24 送信部、25 受信部、41 パケット処理部、42 周波数スペクトル取得部、43 チャネルスキャン部、44 チャネル判定部。

Claims (8)

  1. 他装置から送信されたビーコンパケットを受信して無線LANの検出を行うチャネルスキャン手段と、
    自装置でビーコンパケットを送信可能な帯域の周波数スペクトルを取得する周波数スペクトル取得手段と、
    前記周波数スペクトル取得手段が取得した周波数スペクトルの結果を用いて、前記チャネルスキャン手段における検出結果のうち、前記他装置からのビーコンパケットを受信したチャネルの隣接チャネルであって、前記他装置からのビーコンパケットを未受信のチャネルの信号受信強度を補正するチャネル判定手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記チャネル判定手段は、前記他装置から受信したビーコンパケットに含まれる規格情報から当該他装置から受信したビーコンパケットの帯域幅を求め、前記帯域幅に含まれるチャネルの信号受信強度を補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記チャネルスキャン手段の無線LAN検出処理、前記周波数スペクトル取得手段の周波数スペクトル取得処理、前記チャネル判定手段の信号受信強度の補正処理は、自装置の起動時、および端末との通信状況に応じて実施する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記チャネル判定手段は、補正後の信号受信強度に基づいて、自装置で使用する無線LANのチャネルを選択する、
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載の無線通信装置。
  5. チャネルスキャン手段、周波数スペクトル取得手段、およびチャネル判定手段を備えた無線通信装置における信号受信強度補正方法であって、
    前記チャネルスキャン手段が、他装置から送信されたビーコンパケットを受信して無線LANの検出を行うチャネルスキャンステップと、
    前記周波数スペクトル取得手段が、自装置でビーコンパケットを送信可能な帯域の周波数スペクトルを取得する周波数スペクトル取得ステップと、
    前記チャネル判定手段が、前記周波数スペクトル取得ステップにおいて取得した周波数スペクトルの結果を用いて、前記チャネルスキャンステップにおける検出結果のうち、前記他装置からのビーコンパケットを受信したチャネルの隣接チャネルであって、前記他装置からのビーコンパケットを未受信のチャネルの信号受信強度を補正する信号受信強度補正ステップと、
    を含むことを特徴とする信号受信強度補正方法。
  6. 前記信号受信強度補正ステップでは、前記チャネル判定手段は、前記他装置から受信したビーコンパケットに含まれる規格情報から当該他装置から受信したビーコンパケットの帯域幅を求め、前記帯域幅に含まれるチャネルの信号受信強度を補正する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号受信強度補正方法。
  7. 前記チャネルスキャンステップ、前記周波数スペクトル取得ステップ、前記信号受信強度補正ステップは、自装置の起動時、および端末との通信状況に応じて実施する、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の信号受信強度補正方法。
  8. さらに、
    前記チャネル判定手段が、補正後の信号受信強度に基づいて、自装置で使用する無線LANのチャネルを選択するチャネル選択ステップ、
    を含むことを特徴とする請求項5,6または7に記載の信号受信強度補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017181165A (ja) * 2016-03-29 2017-10-05 公立大学法人岩手県立大学 データ補正システム、データ補正方法、プログラム

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