JP2014080926A - Nozzle diaphragm connected body and steam turbine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、ノズルダイアフラム連結体および蒸気タービンに関する。 Embodiments described herein relate generally to a nozzle diaphragm connector and a steam turbine.
従来、蒸気タービンとして、ノズルダイアフラムを有するものが知られている。ノズルダイアフラムは、例えば、外輪と内輪との間に周方向に複数のノズル板が配置されて構成されている(例えば、特許文献1参照)。そして、このようなノズルダイアフラムの複数段落を連結した、いわゆる抱き合わせタイプのノズルダイアフラムであるノズルダイアフラム連結体の使用が検討されている。 Conventionally, a steam turbine having a nozzle diaphragm is known. The nozzle diaphragm is configured, for example, by arranging a plurality of nozzle plates in the circumferential direction between an outer ring and an inner ring (see, for example, Patent Document 1). Then, the use of a nozzle diaphragm coupling body, which is a so-called tie-in type nozzle diaphragm, in which a plurality of such nozzle diaphragms are coupled has been studied.
図10は、ノズルダイアフラム連結体の一例を示す外観図である。ノズルダイアフラム連結体30は、蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32とが複数の縦継手ボルト33によって連結されている。蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31は、外輪311、ノズル板312、および内輪313から構成されている。同様に、蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32も、外輪321、ノズル板(図示せず)、および内輪(図示せず)から構成されている。
FIG. 10 is an external view showing an example of a nozzle diaphragm connector. In the
ノズルダイアフラム連結体30は、通常、組立性、分解性を考慮して、上部連結体301と下部連結体302とから構成されている。すなわち、蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31の外輪311は上部外輪314と下部外輪315とから構成され、内輪313は上部内輪317と下部内輪318とから構成されている。また、蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32の外輪321は上部外輪324と下部外輪325とから構成され、内輪(図示せず)は上部内輪と下部内輪とから構成されている。上部連結体301と下部連結体302とは、図示しない上下部締め付けボルト等の上下部連結手段によって固定されている。
The nozzle
図11は、図10の下部連結体302における上部連結体301との接面を示す平面図である。蒸気流入側の下部外輪315と蒸気排出側の下部外輪325との接面には、組立性を向上させるための嵌合部である凹凸部35が設けられている。通常、凹凸部35は、蒸気流入側の外輪311と蒸気排出側の外輪321との接面の全体を周方向に1周するように設けられている。また、凹部と凸部との大きさが同一であると、組立時に互いに干渉して組立性が低下することから、凹部の径方向および軸方向の大きさを凸部よりも大きくしている。このため凹部と凸部との間には僅かな隙間が形成されている。
FIG. 11 is a plan view showing a contact surface with the
このような連結体30については、上部連結体301と下部連結体302とが図示しない上下部締め付けボルト等により固定されているが、蒸気タービンの運転時に高い蒸気圧がかかるために、これら上部連結体301と下部連結体302との間、特に蒸気流入側の間が開くように変形する。このとき、ノズルダイアフラム連結体30には凹凸部35による僅かな隙間が形成されていることから、この部分に蒸気が侵入して水滴となり、凹凸部33の隙間が実質的な水分流路36となる。そして、時間の経過に伴って、下部連結体302の下部の水分流路36から順次、水分が滞留していく。
For such a connecting
水分の長期間の滞留は腐食に対して厳しい環境をもたらすため、例えば水分流路36に重なるように縦継手ボルト33が配置されている場合、縦継手ボルト33が応力腐食割れ(SCC)を起こすおそれがある。腐食した縦継手ボルト33には割れが生じ、やがて折損を引き起こすおそれがある。縦継手ボルト33を健全な状態に保つためには、水分流路36に滞留する水分を外部に排出する必要がある。
For example, when the longitudinal
また、ノズルダイアフラム連結体30には、組立時の蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32との互いの位置関係を適切にするために、位置決めピン34(図10)が挿入されている。位置決めピン34は、例えば、縦継手ボルト33と同様に軸方向に延びるように挿入されている。位置決めピン34は、組立時に縦継手ボルト33よりも先に挿入されることで、蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32との互いの位置関係を適切にする。
Further, the
しかし、位置決めピン34とこれが挿入される位置決めピン用孔部との隙間は僅かであることから、ノズルダイアフラム連結体30の軸方向の厚さが大きくなると、挿入時に位置決めピン34が途中で止まってしまい、完全に挿入することが困難となる。このような傾向は、出力の大きな蒸気タービン、特に原子力発電に適用される蒸気タービンに使用されるものの場合に顕著となる。
However, since the clearance between the
このような事象を避けるために、ノズルダイアフラム連結体30の軸方向の厚さが大きい場合、図12に示すように、径方向から位置決めピン34を挿入することが検討されている。このように径方向から位置決めピン34を挿入する場合、その位置決め機能を発揮させる観点から、蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32との接面部分に位置決めピン34を挿入する必要がある。しかし、蒸気流入側のノズルダイアフラム段落31と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落32との接面部分には周方向に1周するように水分流路36が存在することから、径方向から位置決めピン34を挿入した場合、水分流路36が位置決めピン34によって閉塞されることになり、この部分に水分が滞留する。
In order to avoid such an event, when the thickness of the
上記したように、ノズルダイアフラム連結体については、凹凸部の隙間からなる実質的な水分流路、特に下部の水分流路に水分が滞留するおそれがある。さらに、ノズルダイアフラム連結体のうち径方向から位置決めピンを挿入するものについては、水分流路が位置決めピンによって閉塞されて、その部分に水分が滞留するおそれがある。 As described above, with respect to the nozzle diaphragm connected body, there is a possibility that water may stay in the substantial water flow path formed by the gaps between the concavo-convex portions, particularly the lower water flow path. Further, among the nozzle-diaphragm coupling bodies, in which the positioning pin is inserted from the radial direction, the moisture channel may be blocked by the positioning pin, and moisture may stay in that portion.
本発明の実施形態は、上記課題を解決するためになされたものであって、内部に水分流路を有するものにおいて、水分流路における水分の滞留が抑制されたノズルダイアフラム連結体およびこれを用いた蒸気タービンの提供を目的としている。 An embodiment of the present invention has been made in order to solve the above-described problem, and has a water flow channel inside, and uses a nozzle diaphragm connector in which moisture retention in the water flow channel is suppressed, and the same. The purpose is to provide a steam turbine.
実施形態のノズルダイアフラム連結体は、複数のノズルダイアフラム段落、水分流路、位置決めピン、および水分排出孔を有する。複数のノズルダイアフラム段落は、互いに連結されている。水分流路は、隣接するノズルダイアフラム段落間に周方向に延びるように形成されている。位置決めピンは、隣接するノズルダイアフラム段落間に径方向に延びるように配置されている。また、位置決めピンは、水分流路と重なる部分に他の部分よりも小径とされた小径部を有する。水分排出孔は、水分流路と複数のノズルダイアフラム段落の外周部を接続し、水分流路内の水分を外部に排出する。 The nozzle diaphragm coupling body of the embodiment includes a plurality of nozzle diaphragm stages, a water flow channel, a positioning pin, and a water discharge hole. The plurality of nozzle diaphragm paragraphs are connected to each other. The moisture channel is formed to extend in the circumferential direction between adjacent nozzle diaphragm stages. The positioning pins are arranged so as to extend in the radial direction between adjacent nozzle diaphragm stages. Further, the positioning pin has a small-diameter portion that is smaller in diameter than other portions in the portion that overlaps the moisture flow path. The moisture discharge hole connects the moisture channel and the outer periphery of the plurality of nozzle diaphragm stages, and drains the moisture in the moisture channel to the outside.
実施形態のノズルダイアフラム連結体によれば、小径部を有する位置決めピンを用いるとともに、水分排出孔を設けることで、水分流路の水分を排出して水分の滞留を抑制し、縦継手ボルト等の応力腐食割れを抑制できる。 According to the nozzle diaphragm coupling body of the embodiment, the positioning pin having a small diameter portion is used and the moisture discharge hole is provided to discharge moisture in the moisture flow path to suppress moisture retention, such as a vertical joint bolt. Stress corrosion cracking can be suppressed.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の蒸気タービンの一例を示す子午面断面図である。
蒸気タービン10は、作動流体である蒸気を導入するための主蒸気管11、内部を通過した蒸気を外部に導くための排気流路12等が設けられたケーシング13を有する。ケーシング13内には、複数のタービン段落を構成するように動翼14が植設されたタービンロータ15が貫設されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a meridional cross-sectional view illustrating an example of a steam turbine according to an embodiment.
The
また、ケーシング13内には、2つの隣接するノズルダイアフラム段落16、17が互いに連結されたノズルダイアフラム連結体18が配置されている。ノズルダイアフラム連結体18は、いわゆる抱き合わせタイプのノズルダイアフラムである。ノズルダイアフラム連結体18は、例えばケーシング13内に複数が配置されている。ノズルダイアフラム連結体18が複数配置される場合、例えば、各ノズルダイアフラム連結体18のノズルダイアフラム段落16、17が順次、各段落の動翼14間に配置される。
In the
図2は、ノズルダイアフラム連結体18の一実施形態を示す外観図である。また、図3は、図2に示すノズルダイアフラム連結体18の下半部である下部連結体を示す外観図である。
FIG. 2 is an external view showing an embodiment of the
図2に示すように、ノズルダイアフラム連結体18は、中心部を通る水平面によって上下に分割可能であって、上半部である上部連結体181と、下半部である下部連結体182とから構成されている。また、ノズルダイアフラム連結体18は、2つのノズルダイアフラム段落16、17を有し、これらが複数の縦継手ボルト19によって軸方向に連結されて構成されている。
As shown in FIG. 2, the
蒸気流入側のノズルダイアフラム段落16は、外輪161、ノズル板162、および内輪163から構成されている。ノズル板162は、外輪161と内輪163との間に複数が周方向に配置されている。外輪161は、中心部を通る水平面によって上下に分割可能であって、上部外輪164と下部外輪165とから構成されている。内輪163も、中心部を通る水平面によって上下に分割可能であって、上部内輪167と下部内輪168とから構成されている。
The
蒸気排出側のノズルダイアフラム段落17も、基本的に蒸気流入側のノズルダイアフラム段落16と同様の構造を有する。すなわち、外輪171、ノズル板172(図3)、および内輪から構成されている。ノズル板は、外輪171と内輪との間に複数が周方向に配置されている。外輪171は、中心部を通る水平面によって上下に分割可能であって、上部外輪174と下部外輪175とから構成されている。内輪も、中心部を通る水平面によって上下に分割可能であって、上部内輪と下部内輪178(図3)とから構成されている。
The
蒸気流入側のノズルダイアフラム段落16と蒸気排出側のノズルダイアフラム段落17は、それらの外輪161と外輪171とに軸方向に挿入された複数の縦継手ボルト19によって連結されている。複数の縦継手ボルト19は、例えば、外輪161、171の周方向に略均等の間隔に配置されている。
The
さらに、蒸気流入側の外輪161と蒸気排出側の外輪171との接面部分には、組立時の互いの位置関係を適切に合わせるための位置決めピン20が配置されている。位置決めピン20は、蒸気流入側の外輪161と蒸気排出側の外輪171との接面部分に外周側から挿入されて径方向に延びるように配置されている。位置決めピン20は、例えば、左右に2つずつ、かつ上下に1つずつ設けられる。左右のみに位置決めピン20を設けた場合、外輪161と外輪171が互いに左右方向にずれるおそれがある。上下にも位置決めピン20を設けることで、左右方向へのずれを抑制できる。
Further, a
例えば、上部連結体181には、下部連結体182との接面付近の左右に1つずつ、上部に1つの位置決めピン20が設けられる。上部連結体181の左右の位置決めピン20は、例えば、上部連結体181における最も下方に配置される縦継手ボルト19よりも下方に配置されることが好ましい。また、下部連結体182には、上部連結体181との接面付近の左右に1つずつ、図示しない下部に1つの位置決めピン20が設けられる。下部連結体182の左右の位置決めピン20は、例えば、下部連結体182における最も上方に配置される縦継手ボルト19よりも上方に配置されることが好ましい。
For example, the
また、図3に示すように、蒸気流入側の外輪161と蒸気排出側の外輪171との接面部分には、組立時の互いの位置関係を合わせるための嵌合部としての凹凸部21が設けられている。さらに、凹凸部21の内周側には、例えば、ドレンキャッチャー22が設けられている。凹凸部21およびドレンキャッチャー22は、蒸気流入側の外輪161および蒸気排出側の外輪171の全体を周方向に1周するように設けられている。
Further, as shown in FIG. 3, the contact surface portion between the
図4は、図3に示す下部連結体182における上部連結体181との接面を示す一部平面図である。凹凸部21は、例えば、蒸気流入側の下部外輪165に設けられた凸部と、蒸気排出側の下部外輪175に設けられた凹部とから構成されている。なお、凸部は、蒸気流入側の下部外輪165だけでなく、蒸気流入側の外輪161の全体を周方向に1周するように設けられている。また、凹部も、蒸気排出側の下部外輪175だけでなく、蒸気排出側の外輪171の全体を周方向に1周するように設けられている。
FIG. 4 is a partial plan view showing a contact surface of the
一般に、凹部、凸部は、これらの大きさが同一であると組立時に互いに干渉して組立性が低下することから、凹部の径方向および軸方向の大きさを凸部よりも大きくしている。このため凹部と凸部との間に僅かな隙間が形成されている。この隙間は、上部連結体181と下部連結体182との接面の間から侵入した蒸気により発生する水分の実質的な水分流路23となっている。
In general, if the size of the recesses and the projections is the same, they interfere with each other during assembly and the assemblability deteriorates. Therefore, the sizes of the recesses in the radial and axial directions are made larger than the projections. . For this reason, a slight gap is formed between the concave portion and the convex portion. This gap is a substantial
このような水分流路23を有するものの場合、従来の直径が一定の位置決めピンを径方向に延びるように配置すると、この位置決めピンによって水分流路23が閉塞されるおそれがある。本実施形態では、位置決めピン20の少なくとも一部に他の部分に比べて小径とされた小径部を設けることで、このような水分流路23の閉塞を抑制して、水分の滞留を抑制できる。
In the case of a device having such a
図5は、図4に示す下部連結体182のAA線一部断面図である。また、図6、7は、それぞれ図5に示す下部連結体182のBB線断面図およびCC線断面図である。
5 is a partial cross-sectional view taken along line AA of the
図5に示すように、蒸気排出側の下部外輪175には、例えば、凹凸部21の一方を構成する凹部からなる水分流路23が周方向(図中、上下方向)に設けられている。また、蒸気排出側の下部外輪175には、水分流路23と直交するように位置決めピン用孔部24が設けられている。
As shown in FIG. 5, the lower
ここで、蒸気排出側の下部外輪175に設けられる位置決めピン用孔部24は、位置決めピン20の略半分を覆うような凹状の溝部として形成されており、蒸気流入側の下部外輪165に設けられる凹状の溝部である位置決めピン用孔部24と合わせることで、位置決めピン20の全体を覆うような完全な位置決めピン用孔部24を構成する。
Here, the positioning
位置決めピン用孔部24は、従来と同様に長手方向に一定の直径を有している。位置決めピン用孔部24の直径は、通常、16〜25mmである。位置決めピン用孔部24には、外周側から挿入するようにして位置決めピン20が固定されている。位置決めピン20は、例えば、中央部に小径部201を有し、その両側に一対の大径部202を有している。
The
小径部201を有する位置決めピン20によれば、図6に示すように小径部201の周囲に水分を通過させて水分の滞留を抑制できる。また、図7に示すように、位置決めピン20の両端部の大径部202の大きさを位置決めピン用孔部24の大きさと同じにすることで、本来の効果である組立時の位置決めの効果も得ることができる。
According to the
小径部201の形状としては、例えば図5に示すように、両側に中央部に向かって徐々に縮径する縮径部と、これらの縮径部の間に設けられる一定の直径の一定径部とを有するものが挙げられる。縮径部の傾斜角度は、工具による加工等が容易となるように適宜設定できる。
As the shape of the small-
小径部201の長さや位置は、少なくとも一部が水分流路23と重なればよい。このようなものによれば、その周囲に水分流路23の水分を通過させて水分の滞留を抑制できる。小径部201は、水分流路23の幅方向(図5中、左右方向)の範囲において、水分流路23に10%以上の範囲で重なることが好ましく、30%以上の範囲で重なることがより好ましく、50%以上の範囲で重なることがさらに好ましい。小径部201の長さが過度に大きくなると、位置決めピン20の位置決め機能が損なわれるとともに、位置決めピン20の強度が低下することから、小径部201の長さは水分流路23の幅と同程度が好ましい。
It suffices that at least a part of the length and position of the small-
小径部201の直径は、位置決めピン用孔部24の直径よりも小さければ必ずしも制限されない。小径部201の直径が位置決めピン用孔部24の直径よりも小さければ、その周囲に水分流路23の水分を通過させて水分の滞留を抑制できる。小径部201の直径は、直径の最も小さい部分、例えば一定径部で、小径部201の外面と位置決めピン用孔部24の内面との間の距離が0.5mm以上となるものが好ましく、1mm以上となるものが好ましい。また、小径部201の直径は、自身の強度を確保できれば必ずしも制限されないが、直径の最も小さい部分、例えば一定径部で、小径部201の外面と位置決めピン用孔部24の内面との間の距離が4mm以下となるものが好ましく、3mm以下となるものが好ましい。
The diameter of the
なお、小径部201の断面形状は、必ずしも図6に示すような円形状に限定されない。すなわち、小径部201は、位置決めピン用孔部24の内面との間に、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上の隙間を形成して、その周囲に水分を通過できればよく、小径部201の外面と位置決めピン用孔部24の内面との距離は必ずしも周方向に一定でなくてもよい。
In addition, the cross-sectional shape of the
また、位置決めピン20は、必ずしも一様な断面構造を有するものに限定されない。例えば、位置決めピン20は、位置決めピン用孔部24への挿入後にこの位置決めピン用孔部24から抜き取るための工具を挿入する軸方向に延びる孔部を内部に有する筒状であってもよい。
Further, the positioning pins 20 are not necessarily limited to those having a uniform cross-sectional structure. For example, the
なお、小径部201を有する位置決めピン20は、ノズルダイアフラム連結体18の左右および上下の少なくともいずれかに配置されていればよい。通常、水分流路23はノズルダイアフラム連結体18の全体を1周するように形成されており、いずれの部分にも蒸気の流入によって少なからず水分が存在するおそれがある。ノズルダイアフラム連結体18の上部および左右の少なくともいずれかに小径部201を有する位置決めピン20を用いることで、水分流路23における水分の滞留を抑制できる。
Note that the
小径部201を有する位置決めピン20は、少なくとも下部連結体182における上部連結体181との接面付近の左右に1つずつ配置されていることが好ましい。下部連結体182の水分流路23には、上部連結体181と下部連結体182との接面部分から侵入した蒸気により発生した水分が滞留しやすい。従って、このような部分に小径部201を有する位置決めピン20を配置することで、水分の滞留を効果的に抑制できる。この場合、その他の部分には小径部201を有する位置決めピン20を配置してもよいし、小径部201を有しない位置決めピン20を配置してもよい。
It is preferable that the positioning pins 20 having the small-
図8は、図3に示す下部連結体182の平面図である。
下部連結体182の下部には、水分流路23と外周部とを接続し、水分流路23内の水分を外部に排出する水分排出孔25が設けられている。通常、下部連結体182の下部であって、下部連結体182の中心部を通る鉛直線部分には、重心を取るための吊り上げ用孔部26が設けられていることから、水分排出孔25は、このような吊り上げ用孔部26を避けるように、吊り上げ用孔部26の左右にそれぞれ1つずつ設けられていることが好ましく、特に吊り上げ用孔部26とこれに一番近い位置に配置される縦継手ボルト19との間に設けられていることが好ましい。
FIG. 8 is a plan view of the
A lower portion of the lower connecting
このように下部に水分排出孔25を設けることで、上部連結体181と下部連結体182との接面付近から侵入した蒸気により発生した水分を、図中矢印で示すように水分流路23および一対の水分排出孔25により外部に効率的に排出できる。
By providing the
図9は、図8に示す下部連結体182のDD線一部断面図である。
図9に示すように、水分排出孔25は、凹凸部21の一方を構成する凹部を有する蒸気排出側の下部外輪175の内部に全体が設けられていることが好ましい。具体的には、凹凸部21の一方を構成する凹部を有する蒸気排出側の下部外輪175の一部をくり抜くようにして、全体が設けられていることが好ましい。
9 is a partial cross-sectional view taken along the line DD of the
As shown in FIG. 9, it is preferable that the entire
仮に、蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175とに水分排出孔25を半分ずつ分割して凹状の溝部を形成して両者を合わせるようにして全体を形成する場合、蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175との接触面積が減少する。一方の内部に水分排出孔25の全体を設けることで、蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175との接触面積を確保できるために好ましい。
For example, when the
水分排出孔25の直径については、水分流路23の水分を有効に排出できれば必ずしも制限されないが、好ましくは8mm以上、より好ましくは10mm以上である。また、水分排出孔25の直径が過度に大きくなると周囲の肉厚が薄くなることから、周囲の肉厚を確保できる程度の直径が好ましい。すなわち、蒸気流入側の下部外輪165と水分排出孔25との間に配置される蒸気排出側の下部外輪175の肉厚、図8に示すような吊り上げ用孔部26と水分排出孔25との間の蒸気排出側の下部外輪175の肉厚、また図8に示すような縦継手ボルト19用の孔部と水分排出孔25との間の蒸気排出側の下部外輪175の肉厚等を考慮して、水分排出孔25の直径を調整することが好ましい。
The diameter of the
水分排出孔25の位置についても、水分流路23の水分を有効に排出できれば必ずしも制限されないが、その位置が蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175との接面に近くなると、蒸気流入側の下部外輪165と水分排出孔25との間に配置される蒸気排出側の下部外輪175の肉厚が薄くなる。従って、上記肉厚を確保できる程度の位置とすることが好ましい。
The position of the
なお、水分排出孔25は、上記したように凹凸部21の一方を構成する凹部を有するものの内部に全体が設けられていることが好ましいが、例えば、蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175とのそれぞれの接面に半分ずつ分割して凹状の溝部を形成して両者を合わせることによって全体が形成されるものでもよい。このようなものの場合、蒸気流入側の下部外輪165と蒸気排出側の下部外輪175との接触面積は減少するが、水分流路23の水分を有効に排出できる。
The
また、水分排出孔25を設ける代わりに、または水分排出孔25を設けるとともに、水分流路23と下部連結体182の外周部とを繋ぐように吊り上げ用孔部26を形成して、この吊り上げ用孔部26を水分排出孔25として利用してもよい。このような吊り上げ用孔部26からなる水分排出孔25によっても、排出機能のみを有する水分排出孔25と同様に水分流路23の水分を外部に有効に排出できる。
Further, instead of providing the
以上、発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 As mentioned above, although some embodiment of invention was described, these embodiment is shown as an example and is not intending limiting the range of invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
10…蒸気タービン、11…主蒸気管、12…排気流路、13…ケーシング、14…動翼、15…タービンロータ、16…ノズルダイアフラム段落(蒸気流入側)、17…ノズルダイアフラム段落(蒸気排出側)、18…ノズルダイアフラム連結体、19…縦継手ボルト、20…位置決めピン、21…凹凸部、22…ドレンキャッチャー、23…水分流路、24…位置決めピン用孔部、25…水分排出孔、26…吊り上げ用孔部、161…外輪、162…ノズル板、163…内輪、164…上部外輪、165…下部外輪、167…上部内輪、168…下部内輪、171…外輪、172…ノズル板、174…上部外輪、175…下部外輪、178…下部内輪、181…上部連結体、182…下部連結体、201…小径部、202…大径部
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記複数のノズルダイアフラム段落の隣接するノズルダイアフラム段落間に周方向に延びるように形成された水分流路と、
前記複数のノズルダイアフラム段落の隣接するノズルダイアフラム段落間に径方向に延びるように配置され、前記水分流路と重なる部分に他の部分よりも小径とされた小径部を有する位置決めピンと、
前記水分流路と前記複数のノズルダイアフラム段落の外周部とを接続し、前記水分流路内の水分を外部に排出する水分排出孔と
を有することを特徴とするノズルダイアフラム連結体。 A plurality of nozzle diaphragm paragraphs connected to each other;
A moisture channel formed to extend in a circumferential direction between adjacent nozzle diaphragm stages of the plurality of nozzle diaphragm stages;
A positioning pin that is arranged so as to extend in a radial direction between adjacent nozzle diaphragm stages of the plurality of nozzle diaphragm stages, and has a small-diameter portion that is smaller in diameter than other parts in a portion overlapping the moisture flow path;
A nozzle-diaphragm linking body, comprising: a moisture discharge hole that connects the moisture channel and outer peripheral portions of the plurality of nozzle diaphragm stages, and drains the moisture in the moisture channel to the outside.
前記ノズルダイアフラム連結体は請求項1乃至8のいずれか1項記載のノズルダイアフラム連結体であることを特徴とする蒸気タービン。 A steam turbine having a casing and a nozzle diaphragm connector disposed in the casing,
A steam turbine according to any one of claims 1 to 8, wherein the nozzle diaphragm connector is a nozzle diaphragm connector.
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