JP2014079509A - 殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法、熟成物の製造方法及び遠赤外線照射装置 - Google Patents
殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法、熟成物の製造方法及び遠赤外線照射装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】細菌又はウイルスの殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法、及び酒又は食酢の熟成物の製造方法を提供する。
【解決手段】媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、細菌又はウイルスの殺菌方法、媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、悪性細胞の不活性化方法、並びに、酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線、からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射する、酒又は食酢の熟成物の製造方法が提供される。
【選択図】なし
【解決手段】媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、細菌又はウイルスの殺菌方法、媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、悪性細胞の不活性化方法、並びに、酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線、からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射する、酒又は食酢の熟成物の製造方法が提供される。
【選択図】なし
Description
本発明は、殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法、熟成物の製造方法及び遠赤外線照射装置に関する。
従来、細菌の殺菌方法には殺菌灯が用いられており、この殺菌灯から放射される紫外線の殺菌効果が確認されている。また、殺菌対象物に光パルスを照射することにより殺菌対象物の殺菌を行う光パルス殺菌方法が知られている(特許文献1)。
一方、野菜類及び/又は果実類を粉砕し、液状を呈する固液混合物に赤、橙、黄、緑又は青の発光ダイオードの光を当てて、固液混合物を熟成し、熟成した固液混合物に酵母を加え、完熟した野菜類及び/又は果実類の風味や香りを持つアルコール飲料の製造方法が知られている(特許文献2)。
本発明は、細菌又はウイルスの殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法、酒又は食酢の熟成物の製造方法、及び遠赤外線照射装置を提供することを目的とする。
本発明は、媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、細菌又はウイルスの殺菌方法を提供する。
従来の紫外線照射による殺菌方法は、高い殺菌効果を示すものの、人間が紫外線に曝されると、皮膚、目及び免疫系へ急性又は慢性の疾患を引き起こす可能性があるため、隔離して行う必要があった。一方、本発明の遠赤外線を照射する殺菌方法は、遠赤外線が紫外線よりもエネルギーがはるかに低いため、人間に影響が少なく、簡便で、かつ汎用性の高いものとなり得る。
遠赤外線は様々な物質に吸収されることから、媒質中で遠赤外線を発生させることが好ましい。また、遠赤外線は媒質の回転、伸縮振動及び変角振動等の分子間振動を誘導することから、媒質の分子間振動によって、殺菌効果はより高まると予想される。媒質は水又は油であることが好ましい。
本発明の殺菌方法は、偏性嫌気性細菌又は通性嫌気性細菌に対して行うことが好ましく、硫酸塩還元細菌に対して行うことがより好ましい。硫酸塩還元細菌は、硫黄を還元して硫化水素を発生することから、結果として硫化水素に由来する悪臭の発生を抑制することが可能となる。
本発明の殺菌方法は、遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、上記管状体及び/又は光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から、上記遠赤外線の照射を行うことが好ましい。このような遠赤外線照射装置を用いることで、媒質中で特定波長をピークに含む遠赤外線を媒質中の細菌又はウイルスに対して照射することが可能となる。
本発明は、媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、悪性細胞の不活性化方法を提供する。なお、悪性細胞の不活性化には、悪性細胞のネクローシス又はアポトーシスを誘導させることが含まれる。
遠赤外線は様々な物質に吸収されることから、媒質中で遠赤外線を発生させることが好ましい。ここで、媒質としては、水、油等が挙げられ、ヒト若しくは非ヒト動物又は植物の体液であってもよい。体液の場合、体内から取り出した状態で遠赤外線を発生させることができるが、特に、非ヒト動物又は植物の体液は、体内に存在する状態で遠赤外線を発生させてもよい。なお、体液には、血液、リンパ液、組織液(組織間液、細胞間液等)、体腔液、消化液、汗、涙、尿等が含まれる。
悪性細胞としては、ヒト若しくは非ヒト動物の悪性細胞又は植物の悪性細胞が挙げられ、がん細胞、腫瘍細胞等が含まれる。
本発明の悪性細胞の不活性化方法は、遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、上記管状体及び/又は光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から、上記遠赤外線の照射を行うことが好ましい。このような遠赤外線照射装置を用いることで、媒質中で特定波長をピークに含む遠赤外線を媒質中の悪性細胞に対して照射することが可能となる。
本発明は、酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射する、上記酒又は食酢の熟成物の製造方法を提供する。
なお、ここで熟成物とは、光線を照射する前の状態より酸度が低下したもの又は糖度が低下したものを表す。
なお、ここで熟成物とは、光線を照射する前の状態より酸度が低下したもの又は糖度が低下したものを表す。
酒又は食酢に関して、光照射の効果を検討したところ、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線からなる群から選ばれる1種以上の光線を用いた場合に、酒又は食酢の熟成物が得られることが見出された。
したがって、このような波長帯の光を照射することによって、効率的に酒又は食酢の熟成物を製造することができる。本発明の熟成物の製造方法により、通常、年単位である熟成期間を短縮することが可能となり、熟成に必要なコストを削減することができる。
上記光線として、好ましくは5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線である。このような遠赤外線を照射する場合は、直接酒又は食酢中で行うことが好ましい。
したがって、このような波長帯の光を照射することによって、効率的に酒又は食酢の熟成物を製造することができる。本発明の熟成物の製造方法により、通常、年単位である熟成期間を短縮することが可能となり、熟成に必要なコストを削減することができる。
上記光線として、好ましくは5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線である。このような遠赤外線を照射する場合は、直接酒又は食酢中で行うことが好ましい。
本発明の酒の熟成物の製造方法は、醸造酒又は蒸留酒に対して行うことが好ましい。醸造酒に対して行うことで、醸造酒の熟成物を短時間で得ることが可能となる。また、蒸留酒に対して行うことで、蒸留酒の熟成物を短時間で得ることが可能となるほか、コロイド粒子の分散性を低下させることが可能となる。
本発明の熟成物の製造方法は、遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、上記管状体及び/又は光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から、上記遠赤外線の照射を行うことが好ましい。このような遠赤外線照射装置を用いることで、酒又は食酢中で特定波長をピークに含む遠赤外線を照射することが可能となる。
本発明は、遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、上記管状体及び/又は光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置を提供する。本発明の遠赤外線照射装置を用いることで、上記の殺菌方法、悪性細胞の不活性化方法及び熟成物の製造方法に適した特定波長をピークに含む遠赤外線を照射することができる。
本発明によれば、人間に影響の少ない細菌又はウイルスの殺菌方法が提供される。本発明によれば、悪性細胞の不活性化方法が提供される。本発明によれば、効率の良い酒又は食酢の熟成物の製造方法が提供される。また、本発明によれば、これら殺菌方法又は熟成物の製造方法に好適な遠赤外線照射装置が提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明において、紫外線は波長が350nm未満、可視光は波長が350nm以上780nm未満、近赤外線は波長が780nm以上3000nm(3μm)未満、遠赤外線は波長が3μm以上を表すものとする。
[殺菌方法]
本実施形態に係る殺菌方法は、媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射するものである。
本実施形態に係る殺菌方法は、媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射するものである。
遠赤外線は様々な物質に吸収されることから、媒質中で遠赤外線を発生させることが好ましい。ここで媒質は、水又は油であることが好ましい。
細菌は、偏性嫌気性細菌又は通性嫌気性細菌であることが好ましく、硫酸塩を還元して硫化水素を発生する硫酸塩還元細菌がより好ましい。
5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線は、後述する遠赤外線照射装置から得ることができる。
照射時間は、特に限定はされないが、1日以上であることが好ましい。1日以上で十分に殺菌することができる。
[悪性細胞の不活性化方法]
本実施形態に係る悪性細胞の不活性化方法は、媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射するものである。なお、悪性細胞の不活性化には、悪性細胞のネクローシス又はアポトーシスを誘導させることが含まれる。
本実施形態に係る悪性細胞の不活性化方法は、媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射するものである。なお、悪性細胞の不活性化には、悪性細胞のネクローシス又はアポトーシスを誘導させることが含まれる。
遠赤外線は様々な物質に吸収されることから、媒質中で遠赤外線を発生させることが好ましい。ここで、媒質としては、水、油等が挙げられ、ヒト若しくは非ヒト動物又は植物の体液であってもよい。体液の場合、体内から取り出した状態で遠赤外線を発生させることができるが、特に、非ヒト動物又は植物の体液は、体内に存在する状態で遠赤外線を発生させてもよい。なお、体液には、血液、リンパ液、組織液(組織間液、細胞間液等)、体腔液、消化液、汗、涙、尿等が含まれる。
悪性細胞としては、ヒト若しくは非ヒト動物の悪性細胞又は植物の悪性細胞が挙げられ、がん細胞、腫瘍細胞等が含まれる。
5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線は、後述する遠赤外線照射装置から得ることができる。
[熟成物の製造方法]
本実施形態に係る熟成物の製造方法は、酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射するものである。
本実施形態に係る熟成物の製造方法は、酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射するものである。
酒としては、醸造酒又は蒸留酒が好ましい。醸造酒としては、日本酒、ビール及びワイン等が挙げられる。蒸留酒としては、焼酎、ウイスキー、ブランデー及びホワイトリカー等が挙げられる。蒸留酒には、それ自身をベースとした梅酒のような混成酒を含むものとする。
また、食酢としては、醸造酢が好ましい。
また、食酢としては、醸造酢が好ましい。
530nm又は1300nmの単色光は、発光ダイオード又は半導体レーザーによって得ることができ、実施例3で用いたような同心円状の装置を用いることによって、効率よく行うことができる。530nm又は1300nmの単色光を用いる場合、該波長を透過するガラス等の保存瓶を介して、照射することが好ましい。
5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線は、後述する遠赤外線照射装置から得ることができる。また、このような遠赤外線を用いる場合、直接酒又は食酢中で照射することが好ましい。
照射時間は、特に限定はされないが、10日間以上であることが好ましい。10日間以上で十分な熟成物を製造することができる。
[遠赤外線照射装置]
図1(a)は第1実施形態に係る遠赤外線照射装置を示す断面図であり、(b)は第2実施形態に係る遠赤外線照射装置を示す断面図である。図1(a)に示す第1実施形態に係る遠赤外線照射装置101は、管状体6とこの内部に挿入された、光を伝搬するコアとその周辺を覆う同心円状のクラッドから構成される光ファイバ10とを備えており、管状体6は本体部2と開口である遠赤外線透過部4を有している。また、光ファイバ10の表面には、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する被覆層12が形成されている。管状体6としては、例えば、フッ素樹脂からなる注射針を使用することができる。また、光ファイバ10と管状体6の内面との間には隙間があってもなくてもよい。図1(b)に示す第2実施形態に係る遠赤外線照射装置102は、管状体6とこの内部に挿入された、光を伝搬するコアとその周辺を覆う同心円状のクラッドから構成される光ファイバ10とを備えており、管状体6は、本体部2と遠赤外線透過部4から構成されている。遠赤外線照射装置102においては、本体部2上にゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する被覆層12が形成されている部位が、遠赤外線透過部4として機能する。
図1(a)は第1実施形態に係る遠赤外線照射装置を示す断面図であり、(b)は第2実施形態に係る遠赤外線照射装置を示す断面図である。図1(a)に示す第1実施形態に係る遠赤外線照射装置101は、管状体6とこの内部に挿入された、光を伝搬するコアとその周辺を覆う同心円状のクラッドから構成される光ファイバ10とを備えており、管状体6は本体部2と開口である遠赤外線透過部4を有している。また、光ファイバ10の表面には、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する被覆層12が形成されている。管状体6としては、例えば、フッ素樹脂からなる注射針を使用することができる。また、光ファイバ10と管状体6の内面との間には隙間があってもなくてもよい。図1(b)に示す第2実施形態に係る遠赤外線照射装置102は、管状体6とこの内部に挿入された、光を伝搬するコアとその周辺を覆う同心円状のクラッドから構成される光ファイバ10とを備えており、管状体6は、本体部2と遠赤外線透過部4から構成されている。遠赤外線照射装置102においては、本体部2上にゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する被覆層12が形成されている部位が、遠赤外線透過部4として機能する。
被覆層12は、少なくとも、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含むものであればよく、例えばフッ化バリウム(BaF2)を更に含んでもよい。また、被覆層12を形成するに当たり、釉薬を使用することができる。なお、図1(a)及び(b)では、光ファイバ10が1本しか示されていないが、光ファイバ10は複数本存在していてもよい。
上記遠赤外線照射装置は、光ファイバでゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層に可視光又は近赤外線を照射することで、5μm及び/又は10μmをピークに含む遠赤外線を効率よく放射できる。
図1(a)の遠赤外製照射装置において、被覆層12を被覆した場所及びその近傍のみクラッドを除去し、被覆層12にのみ可視光又は近赤外線を照射することが好ましい。このためには、光ファイバ10の構造において、コアとして石英ガラスなどのガラス材料を、クラッドとしてポリマー(高分子材料)を有するものであれば、被覆層12を被覆した場所及びその近傍のみクラッドを除去することが可能となる。ただし、被覆層12を被覆した場所及びその近傍のみクラッドを除去する方法はこれに限定されない。
図1(b)の遠赤外製照射装置において、被覆層12に効率的に可視光又は近赤外線が照射されることが好ましい。このためには、光ファイバ10の構造に関して、光を放射する端面までコアとクラッドを有し、その端面位置と被覆層12の位置関係を適宜調整することが望ましい。あるいは、光ファイバ10の構造に関して、コアとして石英ガラスなどのガラス材料を、クラッドとしてポリマー(高分子材料)を有するものとし、被覆層12近傍のクラッドを除去し、コアの周囲と被覆層12との間を高屈折率の物質で満たすことが好ましい。ただし、被覆層12を被覆した場所及びその近傍のみクラッドを除去する方法はこれに限定されない。
管状体は、可視光又は近赤外線を透過できることから、石英であることが好ましい。石英に代わりに近赤外線の透過性の高いポリオレフィン樹脂又はフッ素樹脂であってもよい。
ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウムは市販のものを用いることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
ゲルマニウム粉末を石英に積層したものに発光ダイオード(900nm)を照射し、放射スペクトルを得た。図2に示すように、5μm及び10μmをピークに含む遠赤外線が放射されていることが分かった。
ゲルマニウム粉末を石英に積層したものに発光ダイオード(900nm)を照射し、放射スペクトルを得た。図2に示すように、5μm及び10μmをピークに含む遠赤外線が放射されていることが分かった。
[放射スペクトルの測定条件]
測定装置:日本分光株式会社製フーリエ変換赤外分光光度計FT/IR−6300型
検出器:TGS
分解能:16cm−1
積算回数:128回
測定装置:日本分光株式会社製フーリエ変換赤外分光光度計FT/IR−6300型
検出器:TGS
分解能:16cm−1
積算回数:128回
(実施例2)
ゲルマニウム粉末を石英に積層したものに発光ダイオード(900nm)を照射して放射された遠赤外線を鋳造潤滑油(20L)中で照射し、細菌数及び硫化水素濃度を追跡した。図3に示すように、1日で細菌及び硫化水素はほとんど消失した。
ゲルマニウム粉末を石英に積層したものに発光ダイオード(900nm)を照射して放射された遠赤外線を鋳造潤滑油(20L)中で照射し、細菌数及び硫化水素濃度を追跡した。図3に示すように、1日で細菌及び硫化水素はほとんど消失した。
(実施例3)
図4は、実施例3の照射装置を示す図である。照射装置103は、5個ずつ直列に接続して計90個を同心円状に並べた発光ダイオード(単色光)14と直流電源16とを備える。梅酒用保存瓶に梅酒用ブランデー(アルコール分41%)1.8L、梅(品種:南高)1kg及びグラニュー糖250gを加え、梅酒を調製した。調製した日から2か月後、上記照射装置に530nmの砲弾型発光ダイオード(単色光)を用いて、梅酒用保存瓶の下方から、60mA、14.2Vの条件で2か月間(1440時間)照射し、梅酒A−1を得た。光照射条件を660nm(190mA、10.6V)、730nm(280mA、9.33V)、930nm(31mA、5.42V)及び1300nm(80mA、4.77V)とした以外は同様の条件で、それぞれ梅酒A−2〜A−5を得た。同時に対象として、無処理区を設けた。照射した日からさらに3か月後、梅酒A−1〜A−6に対して、下記に示す官能検査を実施し、pH及び糖度を実測した。表1にそれら結果を示す。なお、各試験区の反復数はそれぞれ2とした。
図4は、実施例3の照射装置を示す図である。照射装置103は、5個ずつ直列に接続して計90個を同心円状に並べた発光ダイオード(単色光)14と直流電源16とを備える。梅酒用保存瓶に梅酒用ブランデー(アルコール分41%)1.8L、梅(品種:南高)1kg及びグラニュー糖250gを加え、梅酒を調製した。調製した日から2か月後、上記照射装置に530nmの砲弾型発光ダイオード(単色光)を用いて、梅酒用保存瓶の下方から、60mA、14.2Vの条件で2か月間(1440時間)照射し、梅酒A−1を得た。光照射条件を660nm(190mA、10.6V)、730nm(280mA、9.33V)、930nm(31mA、5.42V)及び1300nm(80mA、4.77V)とした以外は同様の条件で、それぞれ梅酒A−2〜A−5を得た。同時に対象として、無処理区を設けた。照射した日からさらに3か月後、梅酒A−1〜A−6に対して、下記に示す官能検査を実施し、pH及び糖度を実測した。表1にそれら結果を示す。なお、各試験区の反復数はそれぞれ2とした。
1.官能検査
試験区の処理方法を明記せずにテーブルに並べ、6名のパネラーに試飲させ、無処理区に比べて味、香り及び着色の良いものと悪いものを選ばせた。評価は良いと判断したパネラーを1として合計値を表1に記載した。全員が変化なしと認めたものは、変化なしとした。
2.pH
携帯型堀場製pHメータを用いて、pHを計測した。pHが高くなるにつれて、酸度は低くなると判断した。
3.糖度
赤外線糖度計で糖度を測定した。
試験区の処理方法を明記せずにテーブルに並べ、6名のパネラーに試飲させ、無処理区に比べて味、香り及び着色の良いものと悪いものを選ばせた。評価は良いと判断したパネラーを1として合計値を表1に記載した。全員が変化なしと認めたものは、変化なしとした。
2.pH
携帯型堀場製pHメータを用いて、pHを計測した。pHが高くなるにつれて、酸度は低くなると判断した。
3.糖度
赤外線糖度計で糖度を測定した。
処理区A−2〜A−4では、パネラーの官能試験の変化はなく、光照射の効果は認められなかった。一方、A−5では、全員が味の向上を認め、3分の2のパネラーが、香り及び着色の向上を認めた。また、A−5は、無処理のものに比べ、pHが約1高く、すなわち、酸度が低下し、糖度が約4度低下したことが認められた。A−1では、半数以上のパネラーが、味、香り及び着色の向上を認めた。また、A−1は、酸度が低下し、糖度が約2度低下したことが認められた。これら結果より、530又は1300nmの光照射によって梅酒の熟成が進んだとものと判定した。
(実施例4)
梅酒用ブランデーを、ホワイトリカー(アルコール分35%)とした以外は、実施例3と同様にして梅酒B−1〜B−6を得た。表2に官能検査の結果、酸度及び糖度について示す。
梅酒用ブランデーを、ホワイトリカー(アルコール分35%)とした以外は、実施例3と同様にして梅酒B−1〜B−6を得た。表2に官能検査の結果、酸度及び糖度について示す。
ブランデーをベースとした梅酒と同様に、処理区B−2〜B−4では、光照射の効果は認められなかった。B−1では、3分の2のパネラーが、味、香り及び着色の向上を評価した。また、酸度及び糖度の低下が認められた。B−5では、パネラー全員が味の向上を認め、3分の2のパネラーが香り及び着色の向上を認めた。また、酸度及び糖度の低下が認められた。これら結果より、530又は1300nmの光照射によって梅酒の熟成が進んだとものと判定した。
(実施例5)
石英管先端部を閉鎖して、ゲルマニウムを表面に積層した石英管(図1(b)に示す遠赤外線照射装置に対応する。)を作製した。図5は、実施例5の実験方法を示す図である。この石英管104を照射対象物18のコルク栓に穴を開けて差し込み、瓶を逆さにして照射対象物18が直接石英管104に触れるようにして、遠赤外線を照射できるように設置した。900nmの発光ダイオード光源20(冷却装置24及び直流電源26を備える。)を光ファイバ22により分岐して7分割(ファイバ1個あたり約50mW)したものを上記石英管104に挿入して励起させた遠赤外線を7日間、照射対象物として白ワイン(商品名:アウスレーゼ)、赤ワイン及びブランデーにそれぞれ照射した。
これらに対して、味、香り及び着色について、パネラー6名による官能検査を実施し、pH及び糖度については実測した。結果を表3に示す。
石英管先端部を閉鎖して、ゲルマニウムを表面に積層した石英管(図1(b)に示す遠赤外線照射装置に対応する。)を作製した。図5は、実施例5の実験方法を示す図である。この石英管104を照射対象物18のコルク栓に穴を開けて差し込み、瓶を逆さにして照射対象物18が直接石英管104に触れるようにして、遠赤外線を照射できるように設置した。900nmの発光ダイオード光源20(冷却装置24及び直流電源26を備える。)を光ファイバ22により分岐して7分割(ファイバ1個あたり約50mW)したものを上記石英管104に挿入して励起させた遠赤外線を7日間、照射対象物として白ワイン(商品名:アウスレーゼ)、赤ワイン及びブランデーにそれぞれ照射した。
これらに対して、味、香り及び着色について、パネラー6名による官能検査を実施し、pH及び糖度については実測した。結果を表3に示す。
白ワインは、7日間の遠赤外線処理により、味、香り及び着色の向上が顕著に認められ、熟成が進んでいることが認められた。酸度及び糖度は低下する傾向が認められ、自然の熟成と遜色のない味及び香りが得られた。赤ワインは、コロイド状の成分が増加して着色の向上が認められた。味及び香りについては、3分の2の評価が得られ、その向上が認められた。ブランデーは、pH及び糖度に変化は認められなかったが、味及び香りの向上がわずかに認められた。以上により、白ワイン、赤ワイン及びブランデーはいずれも、照射により熟成が促進したと判定された。
(実施例6)
白ワイン、赤ワイン及びブランデーを、蒸留直後の米焼酎及び5年間保存した米焼酎としたこと、並びに照射時間を10日間としたこと以外は実施例5と同様にして遠赤外線照射を行った。蒸留直後の米焼酎は脂肪酸がコロイド化して分散しており、薄く白濁していた。このため、濁度の低下を加えて評価を行った。結果を表4に示す。
白ワイン、赤ワイン及びブランデーを、蒸留直後の米焼酎及び5年間保存した米焼酎としたこと、並びに照射時間を10日間としたこと以外は実施例5と同様にして遠赤外線照射を行った。蒸留直後の米焼酎は脂肪酸がコロイド化して分散しており、薄く白濁していた。このため、濁度の低下を加えて評価を行った。結果を表4に示す。
蒸留直後の米焼酎は、コロイド状に脂肪酸粒子が分散して白濁している。10日間の照射により、白濁の程度は低下し、遠赤外線の照射効果が認められた。また、いずれのパネラーも味、香り及び着色の向上を確認した。無処理区の蒸留直後の焼酎は、10日間で白濁の変化は認められなかった。5年間熟成した米焼酎は、味、香り及び着色が向上した。以上のことから、蒸留直後、5年間熟成の米焼酎は熟成が促進されているものと判定された。
2…本体部、4…遠赤外線透過部、6…管状体、10…光ファイバ、12…被覆層、14…発光ダイオード、16…直流電源、18…照射対象物(ワイン又はブランデー)、20…発光ダイオード光源、22…光ファイバ、24…冷却装置、26…直流電源、101、102…遠赤外線照射装置、103…照射装置、104…石英管(遠赤外線照射装置)。
Claims (11)
- 媒質中の細菌又はウイルスに対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、細菌又はウイルスの殺菌方法。
- 前記媒質が、水又は油である、請求項1に記載の殺菌方法。
- 前記細菌が、偏性嫌気性細菌又は通性嫌気性細菌である、請求項1又は2に記載の殺菌方法。
- 前記遠赤外線の照射を、
遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、前記管状体及び/又は前記光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載の殺菌方法。 - 媒質中の悪性細胞に対して、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線を照射する、悪性細胞の不活性化方法。
- 前記遠赤外線の照射を、
遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、前記管状体及び/又は前記光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から行う、請求項5に記載の不活性化方法。 - 酒又は食酢に対して、530nmの単色光、1300nmの単色光、並びに5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線からなる群から選ばれる1種以上の光線を照射する、酒又は食酢の熟成物の製造方法。
- 前記光線が、5μm及び/又は10μmのピーク波長を含む遠赤外線である、請求項7に記載の製造方法。
- 前記酒が、醸造酒又は蒸留酒である、請求項7又は8に記載の製造方法。
- 前記遠赤外線の照射を、
遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、前記管状体及び/又は前記光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置から行う、請求項7〜9のいずれか一項に記載の製造方法。 - 遠赤外線透過部を有する管状体と、該管状体の内部に挿入された光ファイバとを備え、
前記管状体及び/又は前記光ファイバの表面に、ゲルマニウム粉末又は酸化ゲルマニウム粉末を含有する層が形成されている遠赤外線照射装置。
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