JP2014075734A - 無線通信システム、無線基地局および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のユーザ装置への副セルの追加により生ずるセルでのリソースの過度な消費を制限する。
【解決手段】無線基地局は、所定の条件が満たされる場合に、無線基地局が管理するセルをユーザ装置にとっての副セルとして追加するための副セル追加指示をユーザ装置に送信する。無線基地局は、セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算し、統計量が第1の閾値に到達すると、副セル追加指示の送信を制限すること、および複数のユーザ装置に追加された副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システム、無線基地局および無線通信方法に関する。
3GPP (Third-Generation Partnership Project)のLTE (Long Term Evolution) Advancedにおいては、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)と呼ばれる技術が規定されている(非特許文献1、Sec. 5.5およびSec. 7.5参照)。キャリアアグリゲーションは、伝送速度を向上させるために、異なる複数の周波数帯(コンポーネントキャリア)を同時に組み合わせる通信技術である。UE (ユーザ装置、User Equipment、移動局)は、その能力に応じて同時に複数のコンポーネントキャリアを使用して受信することができ、同時に複数のコンポーネントキャリアを使用して送信することができる。
図1はキャリアアグリゲーションの概要を示す概略図である。図1において、UE1はキャリアアグリゲーションに適合して複数の周波数帯を使用することができる。UE5はキャリアアグリゲーションに適合せず1つの周波数帯のみを使用することができる。図において、1.5GHz帯、2GHz帯を示すが、これは例示のためであり、周波数帯は限定されない。UE1は、複数の周波数帯を使用可能であるので、単一の周波数帯のみしか使用できないUE5に比べて、より高速の通信が可能である。
キャリアアグリゲーションの実現のためには、複数の周波数帯を使用できるように無線基地局を準備することが必要である。サービスエリアにおいて、キャリアアグリゲーションに適合して複数の周波数帯を使用することができるエリアでは、キャリアアグリゲーションに適合するUE1は複数の周波数帯を使用することができる。サービスエリアにおいて、キャリアアグリゲーションに適合せず単一の周波数帯のみを使用することができるエリアでは、UE1は単一の周波数帯のみを使用することができる。
キャリアアグリゲーションにおいて、コンポーネントキャリアは、1つの主コンポーネントキャリア(PCC)と少なくとも1つの副コンポーネントキャリア(SCC)に分類される。主コンポーネントキャリアは、UEの発信またはハンドオーバでNAS (Non-Access Stratum)モビリティ情報、例えばTracking Area identity (TAI)の提供に使用されたり、セキュリティインプットの提供に使用されたりする。副コンポーネントキャリアは、主コンポーネントキャリアに加えてUEが使用可能なコンポーネントキャリアである。より厳密にいえば、上りリンクの主コンポーネントキャリアと下りリンクの主コンポーネントキャリアがあり、上りリンクの副コンポーネントキャリアと下りリンクの副コンポーネントキャリアがある。
上りリンクと下りリンクの主コンポーネントキャリアを用いてUEが通信するサービングセルを主セル(Primary Cell、PCell)といい、上りリンクと下りリンクの副コンポーネントキャリアを用いてUEが通信するサービングセルを副セル(Secondary Cell、SCell)という。UEは最大で5つの副セルを使用することができる。この明細書において、セルとは、後述するセルエリアではなく、セルエリアに対する通信機能を提供する基地局の装置をいう。
図2はキャリアアグリゲーションの使用の態様の一例を示す概略図である。図2において矢印で示すように、キャリアアグリゲーションに適合するUE1が図の左から右へ向けて移動する。無線基地局10は、下りリンク、上りリンクともに、2つの周波数帯A,Bを使用する。無線基地局10は、電波が通信可能な程度に届く範囲であるセルエリア10A,10Bを有する。セルエリア10Aは周波数帯Aに対応し、セルエリア10Bは周波数帯Bに対応する。セルエリア10A,10Bの大きさが異なるのは、低い周波数Aの電波が高い周波数Bの電波よりも長距離に届くためである。
図2の左側のセルエリア10Aの中(セルエリア10Bの外)で、UE1が発信する。このとき、下りリンク(DL)、上りリンク(UL)とも、周波数帯AをPCCとして通信が行われるように、 Radio Resource Control (RRC) Setup手順が実行され、周波数帯Aで通信が開始する。
UE1がセルエリア10Bに到達すると、SCCの追加すなわちSCellの追加が行われる。周波数帯BがSCCとしてUE1で使用可能な周波数に追加される。これにより、UE1は、下りリンク(DL)、上りリンク(UL)とも、周波数帯A(PCC)だけでなく、周波数帯BをSCCとして通信することが可能となる。但し、SCCをUE1が使用するかどうかは、UE1の使用状況による。SCellを追加すべきか否かは、UEで測定されたコンポーネントキャリアの受信品質の無線基地局への報告(Measurement Report)に基づいて、無線基地局10で判断される。SCellを追加すべき場合、無線基地局10はRRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信したUEは、そのメッセージに指定されたSCellを追加する(非特許文献2、Sec. 5.3.10.3bなど参照)。なお、SCellを追加すべきかの判断は、報告された受信品質に代えて、無線基地局のハードウェアリソース見合い、各周波数帯の使用状況や、予め設定されたキャリアアグリゲーションにおけるセル追加の動作基準に基づいてもよい。または、これらと受信品質と組み合わせた基準でSCellの追加要否を判断してもよい。
移動に伴い、UE1がセルエリア10Bから出て行くとき、SCCの削除すなわちSCellの削除が行われる。周波数帯BがUE1で使用可能なSCCから削除される。これにより、UE1は、下りリンク(DL)、上りリンク(UL)とも、周波数帯A(PCC)だけで通信する。SCellを削除すべきか否かは、UEで測定されたコンポーネントキャリアの受信品質の無線基地局への報告(Measurement Report)に基づいて、無線基地局10で判断される。SCellを削除すべき場合、無線基地局10はRRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信したUEは、そのメッセージに指定されたSCellを削除する(非特許文献2、Sec. 5.3.10.3aなど参照)。
移動に伴い、UE1がセルエリア10Aから他の無線基地局のセルエリアに移るとき、ハンドオーバが実行され、PCellが切り替わるとともに、PCCが切り替えられる。
図3はキャリアアグリゲーションの使用の態様の他の一例を示す概略図である。図3において矢印で示すように、キャリアアグリゲーションに適合するUE1が図の左から右へ向けて移動する。図3では、PCCおよびSCCについては、下りリンクと上りリンクの区別の図示を省略する。
無線基地局は、マクロ基地局20と、複数のピコ基地局(スモール基地局)30,31,32,33とを有する。マクロ基地局20は周波数帯Aを通信に使用し、セルエリア(マクロセルエリア)20Aを有する。ピコ基地局30,31,32は周波数帯Bを通信に使用し、セルエリア(ピコセルエリア)30B,31B,32Bをそれぞれ有する。ピコ基地局33は周波数帯Cを通信に使用し、セルエリア(ピコセルエリア)33Cを有する。ピコ基地局は、マクロ基地局よりも低い送信電力を使用するため、ピコセルエリアはマクロ基地局のマクロセルエリアよりも小さい。
図3の左側のマクロセルエリア20Aの中(ピコセルエリアの外)で、UE1が発信する。このとき、マクロセルエリア20Aの周波数帯AをPCCとして通信が行われるように、RRC Setup手順が実行され、周波数帯Aで通信が開始する。
UE1がピコセルエリア32Bに到達すると、SCCの追加すなわちSCellの追加が行われる。ピコセルエリア32Bの周波数帯BがSCCとしてUE1で使用可能な周波数に追加される。これにより、UE1は、周波数帯A(PCC)だけでなく、周波数帯BをSCCとして通信することが可能となる。但し、SCC(周波数帯B)をUE1が使用するかどうかは、UE1の使用状況による。SCellを追加すべきか否かは、UEで測定されたコンポーネントキャリアの受信品質のマクロ基地局20への報告に基づいて、マクロ基地局20で判断される。SCellを追加すべき場合、マクロ基地局20はRRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信したUEは、そのメッセージに指定されたSCellを追加する。
UE1がピコセルエリア32Bとピコセルエリア33Cの重なり部分に到達すると、SCCの追加すなわちSCellの追加が行われる。ピコセルエリア33Cの周波数帯CがSCCとしてUE1で使用可能な周波数に追加される。これにより、UE1は、さらに周波数帯CをSCCとして通信することが可能となる。但し、SCC(周波数帯C)をUE1が使用するかどうかは、UE1の使用状況による。
もしもUE1がマクロセルエリア20Aの中(ピコセルエリアの外)からピコセルエリア32Bとピコセルエリア33Cの重なり部分に到達する場合には、一度に2つのSCC(周波数帯A,B)の追加すなわちSCell(ピコセルエリア32B,33C)の追加が行われる。
SCell追加で通信するピコ基地局との接続が伝搬環境の急激な変化で切れた場合でも、PCell(マクロセル)、すなわちマクロ基地局との接続は維持される。そして、UE1がピコ基地局と再接続すべきか否か(SCellを追加すべきか否か)は、UEで測定されたコンポーネントキャリアの受信品質のマクロ基地局への報告に基づいて、マクロ基地局で判断される。
UE1がピコセルエリア32Bとピコセルエリア33Cの重なり部分からピコセルエリア33Cの中でピコセルエリア32Bの外の部分に到達すると、SCCの削除すなわちSCellの削除が行われる。周波数帯BがUE1で使用可能なSCCから削除される。これにより、UE1は、周波数帯A(PCC)と周波数帯C(SCC)だけで通信する。SCellを削除すべきか否かは、UEで測定されたコンポーネントキャリアの受信品質のマクロ基地局20への報告に基づいて、マクロ基地局20で判断される。SCellを削除すべき場合、マクロ基地局20はRRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。RRC Connection Reconfigurationメッセージを受信したUEは、そのメッセージに指定されたSCellを削除する。
移動に伴い、UE1がピコセルエリア33Cから出て行くとき、SCCの削除すなわちSCellの削除が行われる。周波数帯CがUE1で使用可能なSCCから削除される。これにより、UE1は、周波数帯A(PCC)だけで通信する。
移動に伴い、UE1がマクロセルエリア20Aから他の無線基地局のマクロセルエリアに移るとき、ハンドオーバが実行され、PCellが切り替わるとともに、PCCが切り替えられる。
マクロセル間のハンドオーバが失敗すると、UE1の接続はいずれの基地局についても途絶える。この場合は、UE1は再接続を行う。
もしもピコ基地局32、33が同じ周波数帯を使用する場合、それらのピコセルエリアを行き来するUE1に対しては、SCellの修正が行われる。この場合は、SCCは同じ周波数帯であるから、SCCは修正されない。
3GPP TS 36.300 V10.8.0 (2012-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); "Overall description"; Stage 2 (Release 10), 2012年6月 3GPP TS 36.331 V11.0.0 (2012-06), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); "Protocol specification" (Release 11), 2012年6月
図4は、キャリアアグリゲーションの副セル(SCell)追加の従来の制御手順における問題を示すシーケンス図である。UE1,2,3はいずれもキャリアアグリゲーションに適合して複数の周波数帯を使用することができる。UE1はeNBのセルAを主セルとして通信しており、UE2はeNBのセルCを主セルとして通信しており、UE3は通信していないと想定する。
UE1でのセルBからの受信品質が良好である場合、eNBは、UE1にとっての副セルとしてセルBを追加するように判断する。この場合、eNBは、セルAからRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE1に送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、追加すべき副セルの周波数帯を指定する副セル追加の指示である。この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UE1は、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルであるセルBに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。副セルの追加の完了後、UE1は、副セルの追加が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBのセルAに送信する。eNBのセルBは、UE1の副セルとして機能する準備のために、セルB内のある種のリソースを確保する。ここで確保されるリソースは、セルBとUE1の無線通信に使用されうる無線リソースとUE1とを関連付けるために使用される識別子(ID)、セルBとUE1の無線通信に使用されうる伝送路リソースとUE1とを関連付けるために使用されるIDを含む。また、ここで確保されるリソースは、UE1との通信スケジューリング情報、UE1を宛先とするデータ、UE1のコンテキストなどを記憶するための情報記録媒体のメモリー領域を含む。また、ここで確保されるリソースは、UE1の副セルとして機能する準備のためのCPU(central processing unit)の使用量を含む。
UE2でのセルBからの受信品質が良好である場合、eNBは、UE2にとっての副セルとしてセルBを追加するように判断する。この場合、eNBは、セルCからRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE2に送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、追加すべき副セルの周波数帯を指定する副セル追加の指示である。この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UE2は、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルであるセルBに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。副セルの追加の完了後、UE2は、副セルの追加が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBのセルCに送信する。eNBのセルBは、UE2の副セルとして機能する準備のために、セルB内のある種のリソースを確保する。ここで確保されるリソースは、セルBとUE2の無線通信に使用されうる無線リソースとUE2とを関連付けるために使用されるID、セルBとUE2の無線通信に使用されうる伝送路リソースとUE2とを関連付けるために使用されるIDを含む。また、ここで確保されるリソースは、UE2との通信スケジューリング情報、UE2を宛先とするデータ、UE2のコンテキストなどを記憶するための情報記録媒体のメモリー領域を含む。また、ここで確保されるリソースは、UE2の副セルとして機能する準備のためのCPUの使用量を含む。
上記のように、各UEは最大で5つの副セルを使用することができる。したがって、eNBが多数のUEと通信する場合において、これらのUEが副セルの追加を繰り返すことにより、あるセルにおいて上記の"リソース"、すなわち各種のID、メモリー領域、およびCPUの使用量のいずれかまたはすべてが過度に消費され、そのセルで上記の"リソース"不足が生ずることがある。こうなると、当該セルに新規な呼を設定することができない。図4の例で、セルBにおいて、UE2のためにリソースを確保したため、セルBのリソースの1種(例えば、メモリー領域)がほぼすべて消費されたと想定する。この後、UE3が、主セルをセルBとして、新たに呼を発信すると想定する。この場合、UEとeNBは、その呼のために発信のための制御手順を実行するが、セルBでは十分なリソースの余裕がないため、UE3の主セルとして機能するためのリソースの確保に失敗する。この結果、UE3は呼の発信に失敗する(呼損が生ずる)。
そこで、本発明は、複数のユーザ装置への副セルの追加により生ずるセルでのリソースの過度な消費を制限する無線通信システム、無線基地局および無線通信方法を提供する。
本発明に係る無線通信システムは、無線基地局と、前記無線基地局と無線通信する複数のユーザ装置とを備え、前記無線基地局は、少なくとも1つのセルを管理しており、前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信する副セル追加指示部と、前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算する統計量計算部と、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行う副セル調整部とを備え、前記ユーザ装置の各々は、前記無線基地局から前記副セル追加指示を受信する副セル追加指示受信部と、前記副セル追加指示受信部が前記副セル追加指示を受信すると、前記副セル追加指示に従って、当該ユーザ装置のための副セルを追加する副セル追加部とを備える。
本発明に係る無線基地局は、複数のユーザ装置と無線通信する無線基地局であって、少なくとも1つのセルを管理しており、前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信する副セル追加指示部と、前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算する統計量計算部と、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行う副セル調整部とを備える。
本発明に係る無線通信方法は、少なくとも1つのセルを管理し、複数のユーザ装置と無線通信する無線基地局で実行される無線通信方法であって、前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信することと、前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算することと、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行うこととを備える。
本発明によれば、複数のユーザ装置への副セルの追加により生ずるセルでのリソースの過度な消費を制限することができる。したがって、そのセルのために使用可能なリソースが増大し、そのセルでリソース不足が生ずることを防止または低減することができ、そのセルに新規な呼を設定することができない事態を防止または低減することができる。
キャリアアグリゲーションの概要を示す概略図である。 キャリアアグリゲーションの使用の態様の一例を示す概略図である。 キャリアアグリゲーションの使用の態様の他の一例を示す概略図である。 キャリアアグリゲーションの副セル追加の従来の制御手順における問題を示すシーケンス図である。 キャリアアグリゲーションの副セル追加に使用される制御手順を示すシーケンス図である。 キャリアアグリゲーションの副セル追加の制御手順における本発明の実施の形態に係る改良を示すシーケンス図である。 この明細書での用語「セル」を説明するための概略図である。 この明細書での用語「セル」を説明するための概略図である。 この明細書での用語「セル」を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係る無線基地局(eNB)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るユーザ装置(UE)の構成を示すブロック図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。
図5は、キャリアアグリゲーションの副セル(SCell)追加に使用される制御手順を示すシーケンス図である。説明を簡略化するため、図5には、1つのUE、1つのeNBが示されている。但し、無線通信ネットワークは、もちろん、より多数のeNB(無線基地局)を有しており、より多数のUE(ユーザ装置)と通信可能である。UEにおいて呼が発信されると、UEとeNBは、その呼のための発信のための制御手順を実行する。その後、eNBは、RRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、UEにとっての副セルとなりうるこのeNBが管理している副セル候補の周波数帯の受信品質の測定指示である。より具体的には、このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、UEにとっての副セル候補の周波数帯(キャリア)の受信品質をUEが測定する測定ギャップ(Measurement Gap)の起動を指示する。また、このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、UEにとっての副セル候補の周波数帯(キャリア)を指定しており、UEにその周波数帯の受信品質を測定するよう指示する。測定ギャップとは、周期的に出現する時間間隔であって、UEが現在通信していないセルの周波数帯での受信品質を測定する時間間隔である。副セル候補は1つの場合もあるが、複数の場合もある。
この測定指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UEは、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、測定ギャップを起動する。つまり、周期的な時間間隔で、UEが現在通信していないセルに関わる受信品質をUEが測定することができるように、UEはUE自身を設定する。そして、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指定された副セル候補の周波数帯において、受信品質をUEが測定することができるように、UEはUE自身を設定する。これらの設定の完了後、UEは、UEのこれらの設定が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBに送信する。
この後、UEは、副セル候補の周波数帯の受信品質を周期的に繰り返し測定し、測定結果を示す報告(Measurement Report)をeNBに繰り返し送信する。UEで測定される受信品質は、例えば、参照信号受信電力(RSRP)であるが、信号対干渉雑音比(Signal-to-Interference and Noise Ratio,SINR)、参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality,RSRQ)、またはその他の指標であってもよい。
Measurement Reportを受信すると、eNBは、Measurement Reportを送信したUEについて、副セルを追加すべきか否か判断する。より具体的には、eNBは、Measurement Reportに示された副セル候補の周波数帯についてのUEでの受信品質を閾値と比較して、副セル候補の周波数帯での受信品質が閾値を超えていれば、eNBは副セルを追加すべきと判断し、副セル候補の周波数帯での受信品質が閾値未満であれば、eNBは副セルを追加すべきではないと判断してよい。
あるいは、UEは、副セル候補の周波数帯の受信品質だけでなく、UEが現在使っている主セルの周波数帯の受信品質を測定して、これらの測定結果をMeasurement Reportに含めてよい。eNBは、Measurement Reportに示された主セルの周波数帯の受信品質と副セル候補の周波数帯についてのUEでの受信品質とを比較して、副セル候補の周波数帯での受信品質が主セルの周波数帯の受信品質を超えていれば、eNBは副セルを追加すべきと判断し、副セル候補の周波数帯での受信品質が主セルの周波数帯の受信品質未満であれば、eNBは副セルを追加すべきではないと判断してよい。この場合、eNBは、主セルの周波数帯の受信品質、または副セル候補の周波数帯での受信品質を補正し、補正された受信品質を比較に使用してもよい。要するに、通信の品質の良好な副セル候補は副セルとして追加されるが、通信の品質の劣悪な副セル候補は副セルとして追加されない。
副セルを追加すべきでないとeNBが判断する場合には(例えば図5の最初のMeasurement Reportの後の判断)、eNBはUEにはメッセージを送信しない。他方、副セルを追加すべきであるとeNBが判断する場合には(例えば図5の第2番目および第3番目のMeasurement Reportの後の判断)、eNBは、RRC Connection ReconfigurationメッセージをUEに送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、追加すべき副セルの周波数帯を指定する副セル追加の指示である。この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UEは、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。副セルの追加の完了後、UEは、副セルの追加が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBに送信する。
また、eNBは、Measurement Reportに基づいて、UEが受信品質を測定すべき副セル候補の周波数帯の変更をUEに指示することがある。UEの位置変化に応じて、UEが使用または追加すべき副セルが変わることがありうるためである。副セル候補の周波数帯の変更の指示を行う場合には、eNBは、この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージに、新たな副セル候補の周波数帯を示すその指示を含める。新たな副セル候補の周波数帯は1つの場合もあるが、複数の場合もある。副セル候補の周波数帯の変更の指示を伴うRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UEは、受信品質を測定すべき副セル候補の周波数帯を変更する。
図6は、キャリアアグリゲーションの副セル追加の制御手順における本発明の実施の形態に係る改良を示すシーケンス図である。図4に示す例と同様に、UE1,2,3はいずれもキャリアアグリゲーションに適合して複数の周波数帯を使用することができる。UE1はeNBのセルAを主セルとして通信しており、UE2はeNBのセルCを主セルとして通信しており、UE3は通信していないと想定する。
この明細書において、セルとは、電波が通信可能な程度に届く範囲として知られるセルエリアではなく、セルエリアに対する通信機能を提供する無線基地局(eNB)が有する装置をいう。より具体的には、例えば図7に示すように、eNB10が3つのセクターセル10A1,10A2,10A3を有する場合には、eNBは3つのセクターセルに対応するセルを有する。eNBが図8に示すように、複数の周波数帯を使用する場合には、eNBは周波数帯の数に応じた数のセルを有する。例えば、eNBが図8に示すように、2つの周波数帯A,Bを使用し、各周波数帯につき3つのセクターセル(周波数帯Aのセクターセル10A1,10A2,10A3、および周波数帯Bのセクターセル10B1,10B2,10B3)を有する場合には、eNBは6つのセルを有する。eNBがマクロ基地局であり、1つ以上の小電力無線基地局(例えばピコ基地局30)と接続されている場合には、eNBは小電力無線基地局の数に応じた数のセルを有する。
図6に戻り、UE1でのセルBからの受信品質が良好である場合、eNBは、UE1にとっての副セルとしてセルBを追加するように判断する。この場合、eNBは、セルAからRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE1に送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、追加すべき副セルの周波数帯を指定する副セル追加の指示である。この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UE1は、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルであるセルBに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。副セルの追加の完了後、UE1は、副セルの追加が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBのセルAに送信する。eNBのセルBは、UE1の副セルとして機能する準備のために、セルB内の上記の"リソース"、すなわち各種のID、メモリー領域、およびCPUの使用量を確保する。
UE2でのセルBからの受信品質が良好である場合、eNBは、UE2にとっての副セルとしてセルBを追加するように判断する。この場合、eNBは、セルCからRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE2に送信する。このRRC Connection Reconfigurationメッセージは、追加すべき副セルの周波数帯を指定する副セル追加の指示である。この副セル追加の指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、UE2は、RRC Connection Reconfigurationメッセージに指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルであるセルBに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。副セルの追加の完了後、UE2は、副セルの追加が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNBのセルCに送信する。eNBのセルBは、UE2の副セルとして機能する準備のために、セルB内の上記の"リソース"を確保する。
副セル追加に伴ってリソースが確保されるたびに、または定期的に、eNBは、eNBが管理するセルを主セルまたは副セルとして使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算する。統計量の詳細は後述するが、eNBは、統計量を各セルについて計算する。そして、eNBは、統計量を第1の閾値と比較する。あるセルについて統計量が第1の閾値に到達すると、eNBは、そのセルについて副セル調整(SCell調整)を実行する。副セル調整において、eNBは、そのセルを副セルとして追加するための副セル追加の指示であるRRC Connection ReconfigurationメッセージのUEへの送信を制限してもよい。これにより、副セルの追加が行われなくなる。第1の閾値が十分に小さければ、そのセルに新規な呼を設定することができるリソースが確保される。また、上記の副セルの削除により、統計量は徐々に減少し、使用可能なリソースが増大する。副セル追加の指示の制限に代えて、あるいはこれに加えて、副セル調整において、eNBは、複数のUEに追加された副セルの少なくともいずれかの追加を無効化してもよい。この結果、使用可能なリソースが急速に増大する。
副セル調整によって、複数のUEへの副セルの追加により生ずるセルでのリソースの過度な消費を制限することができる。したがって、そのセルでリソース不足が生ずることを防止または低減することができ、そのセルに新規な呼を設定することができない事態を防止または低減することができる。
図6の例で、セルBにおいて、UE2のためにリソースを確保したため、セルBのリソースの1種(例えば、メモリー領域)がほぼすべて消費されたと想定する。同時にセルBについての上記の統計量が第1の閾値に到達したと想定する。副セル調整により、セルBのために使用可能なリソースが増大する。この後、UE3が、主セルをセルBとして、新たに呼を発信すると想定する。この場合、UEとeNBは、その呼のために発信のための制御手順を実行する。セルBでは副セル調整によりリソースの余裕が生じ、UE3の主セルとして機能するためのリソースの確保に成功する。この結果、UE3は呼の発信に成功する(呼損が生じない)。
図10は、本発明の実施の形態に係る無線基地局(eNB)110の構成を示すブロック図である。eNB110は、セル111,112,113、主制御部114、および基地局間通信インターフェース116を備える。セル111,112,113の各々は、無線送信部114、無線受信部115および制御部122を備える。
無線送信部114は、この無線送信部114が設けられたセルと通信するUEに無線信号を送信する無線送信回路であり、無線受信部115は、この無線受信部115が設けられたセルと通信するUEから無線信号を受信する無線受信回路である。
制御部122は、測定指示部1222、報告受信部1224、副セル追加指示部1226および周波数帯変更指示部1228を備える。制御部122は、例えばCPU(central processing unit)であり、コンピュータプログラムに従って動作する。測定指示部1222、報告受信部1224、副セル追加指示部1226および周波数帯変更指示部1228は、制御部122がコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
測定指示部1222は、この測定指示部1222が設けられたセルを主セルとして使用するUEに、そのUEにとっての副セルとなりうるeNB110が管理している副セル候補の周波数帯の受信品質の測定指示(図5の最初のRRC Connection Reconfigurationメッセージ)を、無線送信部114を用いて送信する。
報告受信部1224は、この報告受信部1224が設けられたセルを主セルとして使用するUEから副セル候補の周波数帯の受信品質の測定結果に関する報告(Measurement Report)を、無線受信部115を用いて。繰り返し受信する。上記の通り、Measurement Reportは、UEが現在使っている主セルの周波数帯の受信品質の測定結果を含むこともある。
副セル追加指示部1226は、報告受信部1224で受信されたMeasurement Reportに基づいて、Measurement Reportを送信したUEについて、副セルを追加すべきか否か判断する。その判断の基準は上述した通りである。副セルを追加すべきであると副セル追加指示部1226が判断する場合には、副セル追加指示部1226は、そのUEに、副セル追加の指示(図5の第2番目および第3番目のRRC Connection Reconfigurationメッセージ)を、無線送信部114を用いて送信する。副セルを追加すべきでないと副セル追加指示部1226が判断する場合には、副セル追加指示部1226はUEにはメッセージを送信しない。
周波数帯変更指示部1228は、報告受信部1224で受信されたMeasurement Reportに基づいて、UEが受信品質を測定するべき副セル候補の周波数帯の変更の指示を生成する。この変更の指示は、UEにとっての新たな副セル候補の周波数帯を示す。さらに、周波数帯変更指示部1228は、この変更の指示をRRC Connection Reconfigurationメッセージに含め、このRRC Connection Reconfigurationメッセージを無線送信部114を用いてUEに送信する。
基地局間通信インターフェース116は他の無線基地局と通信するためのインターフェースであり、これを介して、eNB110は、eNB110自身が管理する小電力無線基地局(例えばピコ基地局)および他のeNBと通信可能である。図示しないが、小電力無線基地局も少なくとも1つのセルを有する。
eNB110の主制御部114は、統計量計算部1142および副セル調整部1144を備える。主制御部114は、例えばCPUであり、コンピュータプログラムに従って動作する。統計量計算部1142および副セル調整部1144は、主制御部114がコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。統計量計算部1142および副セル調整部1144の動作の詳細は後述する。
図11は、実施の形態に係るユーザ装置(UE)130の構成を示すブロック図である。UE130は、無線送信部132、無線受信部134および制御部136を備える。無線送信部132は無線信号を送信する無線送信回路であり、無線受信部134は無線信号を受信する無線受信回路である。無線送信部132はeNB110が管理するいずれかのセルに無線信号を送信し、無線受信部134はeNB110が管理するいずれかのセルから無線信号を受信する。
制御部136は、測定指示受信部1360、受信品質測定部1364、報告送信部1366、副セル追加指示受信部1369および副セル追加部1370を備える。制御部136は、例えばCPUであり、コンピュータプログラムに従って動作する。測定指示受信部1360、受信品質測定部1364、報告送信部1366、副セル追加指示受信部1369および副セル追加部1370は、制御部136がコンピュータプログラムに従って機能することによって実現される機能ブロックである。
測定指示受信部1360は、eNB110が管理するいずれかのセルであるこのUE130にとっての主セルから送信された副セル候補の周波数帯の受信品質の測定指示(図5の最初のRRC Connection Reconfigurationメッセージ)を、無線受信部134を用いて受信する。受信品質測定部1364は、測定指示受信部1360が測定指示を受信すると、その測定指示に従って、測定ギャップを起動し、測定指示に指定された副セル候補の周波数帯において受信品質を繰り返し測定する。
受信品質測定部1364の測定結果は、測定の都度、報告送信部1366に渡され、報告送信部1366は、副セル候補の周波数帯の受信品質の測定結果に関する報告(Measurement Report)を、無線送信部132を用いて主セルに送信する。報告送信部1366は、受信品質測定部1364が受信品質を測定するたびに、Measurement Reportを主セルに送信する。
また、測定指示受信部1360は、UE130が受信品質を測定するべき副セル候補の周波数帯の変更の指示を含むRRC Connection Reconfigurationメッセージを、無線受信部134を用いて受信する。測定指示受信部1360がこのRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、受信品質測定部1364は、このRRC Connection Reconfigurationメッセージに示されるUE130にとっての新たな副セル候補の周波数帯での受信品質を測定ギャップで測定する。
副セル追加指示受信部1369は、eNB110から副セル追加指示であるRRC Connection Reconfigurationメッセージを、無線受信部134を用いて受信する。副セル追加指示受信部1369が副セル追加指示を受信すると、副セル追加部1370は、副セル追加指示に指示されたように、その副セルを追加する(つまりその副セルに対応するSCCを使用可能な周波数に追加する)。より具体的には、副セル追加部1370は、その副セルに対応するSCCを使用可能な周波数として図示しないメモリーに登録する。
図10に戻り、eNB110のセル111,112,113の各々は、セル自身のための上記の"リソース"、すなわち各種のID、メモリー領域、およびCPUの使用量を管理する。eNB110に接続されて、eNB110に管理される各々の小電力無線基地局のセルも同様に、セル自身のためのリソースを管理する。これらのリソースは、そのセルを主セルとして使用するUEのために消費されるし、そのセルを副セルとして追加するUEのためにも消費される。主セルはUEに必ず使用されるが、副セルはUEに必ず使用されるとは限らない。セルがUEの主セルの場合のリソース消費量は、セルがUEの副セルの場合のリソース消費量よりも大きい。
eNB110の主制御部114は統計量計算部1142と副セル調整部1144を有する。統計量計算部1142は、eNB110が管理するセルを主セルまたは副セルとして使用しうるUEの数に関する統計量を、各セルについて計算する。統計量計算部1142が統計量を計算するこれらのセルは、eNB110内部のセル111,112,113だけでなく、eNB110が管理する小電力無線基地局のセルも含む。統計量計算部1142は、各セルに対する副セル追加のたびに(副セル追加に伴ってリソースが確保されるたびに)、副セル追加されたセルについての統計量を計算してもよいし、定期的に各セルについて統計量を計算してもよい。
副セル調整部1144は、あるセルについて統計量が第1の閾値に到達すると、そのセルについて副セル調整(SCell調整)を実行する。副セル調整部1144が副セル調整を行うこれらのセルは、eNB110内部のセル111,112,113だけでなく、eNB110が管理する小電力無線基地局のセルも含む。
統計量計算部1142が計算する統計量は、例えば、下記のいずれかである。
1)各セルについて、そのセルを副セルとして追加し使用可能であるUEの数の合計。セル111を例にすると、セル111を副セルとして追加し使用可能であるUEの数の合計。この場合、eNB110は、各セルについて、副セル追加の数に基づいて、副セル調整を実行することになる。
2)各セルについて、そのセルを主セルとして使用しているUEの数と、そのセルを副セルとして追加し使用可能であるUEの数の合計。セル111を例にすると、セル111を主セルとして使用しているUEの数と、そのセル111を副セルとして追加し使用可能であるUEの数の合計。この場合、eNB110は、各セルについて、副セル追加の数だけでなく、セルに負担をかけてリソースをより多く消費する主セルとして使用しているUEの数に基づいて、副セル調整を実行することになる。
3)各セルについて、そのセルを主セルとして使用しているUEの数と第1の係数の積と、そのセルを副セルとして追加し使用可能であるUEの数と第2の係数の積との合計。セル111を例にすると、セル111を主セルとして使用しているUEの数と第1の係数の積と、そのセル111を副セルとして追加し使用可能であるUEの数と第2の係数の積の合計。第2の係数(重み付け係数)は第1の係数(重み付け係数)よりも小さい。この場合、統計量計算部1142は、各セルについて、セルに負担をかけてリソースをより多く消費する主セルとして使用しているUEの数に大きい重み付け係数を乗算し、リソースをより少なく消費する副セル追加しているUEの数に小さい重み付け係数を乗算する。したがって、副セル調整部1144は、リソース消費量をより正確に反映した統計量に基づいて、副セル調整を実行することになる。
統計量計算部1142が統計量を計算するたびに、副セル調整部1144は統計量を第1の閾値と比較する。あるセルについて統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整部1144は、そのセルについて副セル調整(SCell調整)を実行する。副セル調整において、副セル調整部1144は、そのセルを副セルとして追加するための副セル追加の指示であるRRC Connection ReconfigurationメッセージのUEへの送信を制限してもよい。例えば、副セル調整部1144は、たとえ副セル追加の条件が満たされても(UEでの副セル候補の周波数帯での受信品質が良好になっても)、その副セル候補を副セル追加するための指示であるRRC Connection ReconfigurationメッセージのUEへの送信を一定期間行わないように、その副セル候補のセルの副セル追加指示部1226を制御してもよい。これにより、副セルの追加が一定期間行われなくなる。第1の閾値が十分に小さければ、そのセルに新規な呼を設定することができるリソースが確保される。また、上記の副セルの削除により、統計量は徐々に減少し、使用可能なリソースが増大する。あるいは、副セル調整部1144は、Measurement Reportを受信する報告受信部1224の機能を停止してもよい。これによっても同じ結果が得られる。副セル追加の指示の制限に代えて、あるいはこれに加えて、副セル調整において、eNBは、複数のUEに追加された副セルの少なくともいずれかの追加を無効化してもよい。この結果、使用可能なリソースが急速に増大する。
副セル調整によって、複数のUEへの副セルの追加により生ずるセルでのリソースの過度な消費を制限することができる。したがって、そのセルでリソース不足が生ずることを防止または低減することができ、そのセルに新規な呼を設定することができない事態を防止または低減することができる。
好ましくは、副セル調整部1144は、あるセルの統計量が第1の閾値に到達すると、そのセルの統計量が第1の閾値より小さい第2の閾値以下になるように、複数のUEに追加されたそのセルを副セルとする少なくともいずれかの副セル追加を無効化する。第1の閾値より小さい第2の閾値以下に統計量を減少させることで、統計量が第1の閾値より減らされた後に再び第1の閾値に到達する時間を長くすることができる。つまり、せっかく統計量が第1の閾値より低下しても、短時間で第1の閾値に到達して、再び副セル調整を行うことを抑制できる。したがって、eNB110の処理負担が軽減される。
副セル調整部1144は、下記のいずれかの基準で、副セル追加を無効化する対象となるUEまたは無効化すべき副セル追加を選択することができる。
例えば、副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。間欠受信状態に遷移しているUEは、その状態で通信をほとんど行うことはなく、副セルを使用する可能性はほとんどない。したがって、間欠受信状態に遷移しているUEの副セル追加を無効化しても、それらのUEに与える不利益はほとんどない。通信再開時に、必要に応じて再び副セルを追加することは可能である。間欠受信状態に遷移してからの経過時間が短いUEは、そのユーザが再び通信したいと思うことで、再び使用される可能性が一般的に高いが、経過時間が長いUEについては、再び使用される可能性はあまり高くない。したがって、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化すれば、ユーザの利便を損なうおそれは少ない。また、この場合、副セルの追加を無効化するUEの順序付けが容易であり、そのための処理負担は少ない。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEのうち、VoLTE(Voice over LTE)の呼を利用しているUEについて、他のUEのための副セルの追加より先に副セルの追加を無効化してもよい。音声の通信には、一般に高い通信速度は必要ではないので、キャリアアグリゲーションの必要性は乏しく、副セルを使用する必要性も乏しい。したがって、VoLTEの呼を利用しているUEの副セル追加を無効化しても、それらのUEに与える不利益はほとんどない。また、この場合、副セルの追加を無効化するUEの順序付けが容易であり、そのための処理負担は少ない。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの追加された副セルの数に基づいて、副セルの数がより大きいUEについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。上記の通り、各UEは最大5つの副セルを使用することができるが、副セルを使用しないからといってもUEは主セルを使って通信することは可能である。したがって、多数の副セルが追加されたUEの副セルの追加を無効化しても、それらのUEに与える不利益は少ない。また、この場合、副セルの追加を無効化するUEの順序付けが容易であり、そのための処理負担は少ない。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるセルを副セルとして追加している複数のUEのすべてに追加されたすべての副セルの追加を無効化してもよい。上記の通り、各UEは最大5つの副セルを使用することができるが、副セルを使用しないからといってもUEは主セルを使って通信することは可能である。したがって、UEのすべての副セルの追加を無効化しても、それらのUEに与える不利益は少ない。また、この場合、副セルの追加を無効化するUEの順序付けが不要であり、そのための処理負担はない。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるセルから、そのセルを副セルとして追加しているが、副セルを使用していないUEの副セルを使用していない時間を受信し、副セルを使用していない時間に基づいて、非使用時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるセルから、そのセルを副セルとして追加しているUEの通信量を示す情報を受信し、通信量に基づいて、通信量がより少ないUEについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。通信量としては、平均伝送レート、総通信量、無線ベアラの使用レートなどを使用してよい。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるセルから、そのセルを副セルとして追加しているUEの副セルの受信品質を示す情報(例えばチャネル品質インジケータ)を受信し、受信品質に基づいて、受信品質がより悪い副セルについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。
副セル調整部1144は、上記の基準のいずれかを組み合わせた基準で、副セル追加を無効化する対象となるまたは無効化すべき副セル追加を選択することができる。
例えば、副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化し、経過時間が等しい複数のUEに関しては、それらのUEのうち、VoLTEの呼を利用しているUEについて、他のUEのための副セルの追加より先に副セルの追加を無効化してもよい。また、副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、第1の無効化処理で統計量が第2の閾値以下に減少しない場合には、残りのUEのうち、VoLTEの呼を利用しているUEについて、他のUEのための副セルの追加より先に副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行してもよい。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化し、経過時間が等しい複数のUEに関しては、それらのUEの追加された副セルの数に基づいて、副セルの数がより大きいUEについて、より先に副セルの追加を無効化してもよい。副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEの非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、経過時間がより長いUEについて、より先に副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、第1の無効化処理で統計量が第2の閾値以下に減少しない場合には、残りのUEのうち、それらのUEの追加された副セルの数に基づいて、副セルの数がより大きいUEについて、より先に副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行してもよい。
副セル調整部1144は、あるセルについての統計量が第1の閾値に到達すると、副セル調整の対象となるそのセルを副セルとして追加している複数のUEのうち、VoLTEの呼を利用しているUEについて、他のUEのための副セルの追加より先に副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、第1の無効化処理で統計量が第2の閾値以下に減少しない場合には、残りのUE(VoLTEの呼を利用していない複数のUE)の追加された副セルの数に基づいて、副セルの数がより大きいUEについて、より先に副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行してもよい。
他の変形
eNB110およびUE130において、CPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array),DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
以上の実施の形態では、eNBにおけるSCellを追加すべきかの判断は、一例として、UEから報告された受信品質に基づいている。但し、eNBにおけるSCellを追加すべきかの判断は、UEから報告された受信品質に代えて、eNBのハードウェアリソースの量、各周波数帯の使用状況、または予め設定されたキャリアアグリゲーションにおけるセル追加の動作基準に基づいてもよい。または、これらと受信品質と組み合わせた基準でSCellの追加要否を判断してもよい。
110 eNB(無線基地局)、111,112,113 セル、114 主制御部、1142 統計量計算部、1144 副セル調整部、114 無線送信部、115 無線受信部、116 基地局間通信インターフェース、122 制御部、1222 測定指示部、1224 報告受信部、1226 副セル追加指示部、1228 周波数帯変更指示部、130 ユーザ装置(UE)、132 無線送信部、134 無線受信部、136 制御部、1360 測定指示受信部、1364 受信品質測定部、1366 報告送信部、1369 副セル追加指示受信部、1370 副セル追加部。
この明細書において、セルとは、電波が通信可能な程度に届く範囲として知られるセルエリアではなく、セルエリアに対する通信機能を提供する無線基地局(eNB)が有する装置をいう。より具体的には、例えば図7に示すように、eNB10が3つのセクターセル10A1,10A2,10A3を有する場合には、eNBは3つのセクターセルに対応するセルを有する。eNBが図8に示すように、複数の周波数帯を使用する場合には、eNBは周波数帯の数に応じた数のセルを有する。例えば、eNBが図8に示すように、2つの周波数帯A,Bを使用し、各周波数帯につき3つのセクターセル(周波数帯Aのセクターセル10A1,10A2,10A3、および周波数帯Bのセクターセル10B1,10B2,10B3)を有する場合には、eNBは6つのセルを有する。例えば図9に示すように、eNBがマクロ基地局であり、1つ以上の小電力無線基地局(例えばピコ基地局30)と接続されている場合には、eNBは小電力無線基地局の数に応じた数のセルを有する。

Claims (15)

  1. 無線基地局と、前記無線基地局と無線通信する複数のユーザ装置とを備え、
    前記無線基地局は、
    少なくとも1つのセルを管理しており、
    前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信する副セル追加指示部と、
    前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算する統計量計算部と、
    前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行う副セル調整部とを備え、
    前記ユーザ装置の各々は、
    前記無線基地局から前記副セル追加指示を受信する副セル追加指示受信部と、
    前記副セル追加指示受信部が前記副セル追加指示を受信すると、前記副セル追加指示に従って、当該ユーザ装置のための副セルを追加する副セル追加部とを備えることを特徴とする
    無線通信システム。
  2. 前記統計量計算部は、前記セルを主セルとして使用するユーザ装置の数と第1の係数の積と、前記セルを副セルとして使用しうるユーザ装置の数と前記第1の係数より小さい第2の係数の積の合計である前記統計量を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記統計量が前記第1の閾値より小さい第2の閾値以下になるように、前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  5. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、前記経過時間がより長いユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置のうち、VoLTE(Voice over LTE)の呼を利用しているユーザ装置について、他のユーザ装置のための前記副セルの追加より先に前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の無線通信システム。
  7. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の追加された副セルの数に基づいて、前記副セルの数がより大きいユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の無線通信システム。
  8. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記複数のユーザ装置のすべてに追加されたすべての前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  9. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、前記経過時間がより長いユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化し、
    前記経過時間が等しい複数のユーザ装置に関しては、それらのユーザ装置のうち、VoLTEの呼を利用しているユーザ装置について、他のユーザ装置のための前記副セルの追加より先に前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  10. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、前記経過時間がより長いユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、
    前記第1の無効化処理で前記統計量が前記第2の閾値以下に減少しない場合には、残りのユーザ装置のうち、VoLTEの呼を利用しているユーザ装置について、他のユーザ装置のための前記副セルの追加より先に前記副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  11. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、前記経過時間がより長いユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化し、
    前記経過時間が等しい複数のユーザ装置に関しては、それらのユーザ装置の追加された副セルの数に基づいて、前記副セルの数がより大きいユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  12. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置の非間欠受信状態から間欠受信状態に遷移してからの経過時間に基づいて、前記経過時間がより長いユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、
    前記第1の無効化処理で前記統計量が前記第2の閾値以下に減少しない場合には、残りのユーザ装置のうち、それらのユーザ装置の追加された副セルの数に基づいて、前記副セルの数がより大きいユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  13. 前記無線基地局の前記副セル調整部は、
    前記複数のユーザ装置のうち、VoLTEの呼を利用しているユーザ装置について、他のユーザ装置のための前記副セルの追加より先に前記副セルの追加を無効化する第1の無効化処理を実行し、
    前記第1の無効化処理で前記統計量が前記第2の閾値以下に減少しない場合には、VoLTEの呼を利用していない複数のユーザ装置の追加された副セルの数に基づいて、前記副セルの数がより大きいユーザ装置について、より先に前記副セルの追加を無効化する第2の無効化処理を実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  14. 複数のユーザ装置と無線通信する無線基地局であって、
    少なくとも1つのセルを管理しており、
    前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信する副セル追加指示部と、
    前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算する統計量計算部と、
    前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行う副セル調整部とを備えることを特徴とする無線基地局。
  15. 少なくとも1つのセルを管理し、複数のユーザ装置と無線通信する無線基地局で実行される無線通信方法であって、
    前記ユーザ装置の各々に、当該ユーザ装置が使用しうる副セルとなりうる前記無線基地局が管理する前記セルである副セル候補のいずれかを副セルとして追加するための副セル追加指示を前記ユーザ装置に送信することと、
    前記セルを使用しうるユーザ装置の数に関する統計量を計算することと、
    前記統計量が第1の閾値に到達すると、前記副セル追加指示部による前記副セル追加指示の送信を制限すること、および前記複数のユーザ装置に追加された前記副セルの少なくともいずれかの追加を無効化することの少なくともいずれかを行うこととを備えることを特徴とする無線通信方法。
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