JP2014073241A - Mascara applicator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、マスカラ容器と、マスカラ液の塗布体と、まつ毛整形体を備えているマスカラ塗布具に関する。 The present invention relates to a mascara applicator including a mascara container, a mascara liquid application body, and an eyelash shaping body.
本発明のマスカラ塗布具に関して、特許文献1の塗布器具が公知である。そこでは、マスカラ液を収容する容器およびキャップと、塗布ヘッドを備えた塗布具と、塗布ヘッドを加熱する加熱装置などで塗布器具を構成している。摘みを兼ねるキャップの内部には、加熱装置の電源となる電池が配置してあり、キャップと一体化された塗布具の塗布ヘッドの内部には、抵抗加熱素子が配置してある。容器にねじ込まれたキャップを容器から取外すと、給電用の回路が閉じられて抵抗加熱素子を発熱させることができ、この熱で塗布ヘッドの基部表面に付着したマスカラ液を加熱して均一に拡散し流動させた状態でまつ毛に塗布できる。 Regarding the mascara applicator of the present invention, the applicator of Patent Document 1 is known. There, an applicator is constituted by a container and a cap for storing mascara liquid, an applicator provided with an application head, a heating device for heating the application head, and the like. A battery serving as a power source for the heating device is arranged inside the cap that also serves as a knob, and a resistance heating element is arranged inside the application head of the applicator integrated with the cap. When the cap screwed into the container is removed from the container, the power supply circuit is closed and the resistance heating element can be heated, and this heat heats the mascara liquid adhering to the base surface of the coating head and diffuses it uniformly. It can be applied to the eyelashes in a fluidized state.
同様に、発熱体を備えたマスカラパッケージが特許文献2に開示されている。そこでは、マスカラ液を収容する容器および取っ手(キャップ)と、取っ手の下部に突出されるブラシ棒と、ブラシ棒の下部に設けた発熱塗布部と、取っ手の内部に収容した電池などでマスカラパッケージを構成している。取っ手の外面にはスイッチノブが設けてあり、このノブをオン操作することにより発熱体に通電して発熱塗布部を加熱し、発熱塗布部の外面のブリッスルに付着したマスカラ液を加熱された状態でまつ毛に塗布できる。さらに、発熱塗布部を容器内に収容した状態のままで、スイッチノブをオン操作することにより、低温のマスカラ液を加熱してその粘度を低下させることができる。
Similarly,
特許文献1のマスカラ塗布具によれば、キャップを容器から取外す動作に連動して抵抗加熱素子を発熱させ、塗布ヘッドに付着したマスカラ液を加熱し均一に拡散し流動させた状態でまつ毛に塗布できる。しかし、特許文献1のマスカラ塗布具は、マスカラ液をまつ毛に塗布する機能を備えているに過ぎない。そのため、前段のまつ毛をカールする作業と、後段のまつ毛に付着したダマ(マスカラ塊)を除去する作業を行う際に、別途まつ毛整形具とマスカラコームを用意する必要があり、一連の作業が煩雑で化粧に多くの手間が掛かってしまう。 According to the mascara applicator of Patent Document 1, the resistance heating element generates heat in conjunction with the operation of removing the cap from the container, and the mascara liquid adhering to the application head is heated and uniformly spread and applied to the eyelashes. it can. However, the mascara applicator of Patent Document 1 only has a function of applying mascara liquid to the eyelashes. Therefore, it is necessary to prepare the eyelash shaping tool and mascara comb separately when curling the front eyelashes and removing the lump (mascara lump) adhering to the back eyelashes. It takes a lot of time to make up.
その点、特許文献2のマスカラ塗布具は、発熱塗布部にまつ毛をカールする櫛と、マスカラ液を塗布するブラシとが設けてあるので、一連の作業を少ない手間で行うことができる。しかし、まつ毛をカールするための櫛がブラシと共に、容器内のマスカラ液に浸漬されるため、まつ毛をカールする際には、櫛に付着したマスカラ液を除去する必要があり、余分な手間が掛かる。マスカラ液が無駄に消費される不利もある。
In that respect, the mascara applicator of
また、特許文献2のマスカラ塗布具は、発熱塗布部の温度を高い温度に設定しておくことにより、まつ毛を櫛で好適にカールできる。しかし、まつ毛のカールに適した温度でマスカラ液を加熱すると、マスカラ液が過度に加熱されて劣化し、あるいは溶剤が蒸散するなどの不具合を生じる。逆に、発熱塗布部の温度を低い温度に設定しておくと、マスカラ液の劣化を防ぎながらその粘度を低下できるが、まつ毛を充分に加熱することができないので、まつ毛のカールに多くの手間と時間が掛かる。こうした不具合は、まつ毛のカールに適した温度と、マスカラ液の粘度を低下させるのに好適な温度とに大きな開きがあるからである。また、発熱塗布部の熱で櫛、およびマスカラ液を直接的に加熱することも一因となっている。
Moreover, the mascara applicator of
本発明の目的は、まつ毛の整形およびカールを行う整形体と、マスカラ液を塗布する塗布体とを備えていて、まつ毛を適温に加熱しながら整形でき、あるいはマスカラ液を適温に加熱して劣化を防ぎながら粘度を低下できるマスカラ塗布具を提供することにある。
本発明の目的は、まつ毛を化粧する過程で、まつ毛の整形およびカール作業と、マスカラ液の塗布とをより少ない手間で連続して行なうことができる、多機能化されたマスカラ塗布具を提供することにある。
本発明の目的は、まつ毛を整形体で整形する場合と、マスカラ液を塗布体で塗布する場合とで、ヒーターの発熱状態を異ならせて温度状態を個々に好適化し、まつ毛の整形およびマスカラ液の塗布をそれぞれ効果的に行なえるマスカラ塗布具を提供することにある。
The object of the present invention is to provide a shaping body for shaping and curling eyelashes and an application body for applying mascara liquid, which can be shaped while heating the eyelashes to an appropriate temperature, or deteriorated by heating the mascara liquid to an appropriate temperature. An object of the present invention is to provide a mascara applicator that can reduce the viscosity while preventing the above.
An object of the present invention is to provide a multifunctional mascara applicator capable of continuously performing eyelash shaping and curling operations and application of mascara liquid with less labor in the process of applying eyelashes. There is.
The object of the present invention is to optimize the temperature state individually by changing the heat generation state of the heater depending on whether the eyelashes are shaped with a shaping body or when the mascara liquid is applied with an application body. It is another object of the present invention to provide a mascara applicator capable of effectively applying each of the above.
本発明のマスカラ塗布具は、図19に示すように、マスカラ液を収容する容器1と、容器1に対して着脱される塗布体2と、塗布体2に対して着脱される整形体3とを備えている。塗布体2は、容器1の内部に差し込まれる中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の端部に設けられる塗布部12とを備えている。整形体3は、まつ毛をヒーター29の熱で加熱しながら整形する加熱整形部22を備えている。整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形体3の加熱整形部22が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納してあることを特徴とする。
As shown in FIG. 19, the mascara applicator of the present invention includes a container 1 that contains mascara liquid, an
塗布体2に、容器1の出入口4に着脱される塗布グリップ(キャップ)10を設ける。整形体3に、塗布グリップ10に着脱される整形グリップ20を設ける。容器1に塗布体2を装着し、塗布体2に整形体3を装着した状態において、塗布グリップ10の周面と、整形グリップ20の周面とを連続させる。
The
整形体3は、整形ロッド21と、整形ロッド21の突端部に設けられる加熱整形部22とを備えている。図21に示すように、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形体3の整形ロッド21が塗布ロッド11に差込まれて、加熱整形部22が塗布体2の塗布部12の内部に収納されるようにする。
The shaping
容器1と、塗布体2と、整形体3のそれぞれの断面形状と直径が略同一に形成され、記載した順番で隣接するように直線状に配置する。
The cross-sectional shapes and diameters of the container 1, the
整形グリップ20の上下長さを、塗布グリップ(キャップ)10の上下長さより大きく設定して、整形体3を塗布体2に装着した状態において、塗布グリップ10および整形グリップ20の複数箇所を手指で支えることができるようにする。
The vertical length of the
整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形グリップ20を塗布グリップ(キャップ)10の内部に収納する(図27参照)。
In a state where the shaping
本発明に係る別のマスカラ塗布具は、図2に示すように、塗布体2と、塗布体2に対して着脱される整形体3とを備えている。図1に示すように、塗布体2は、中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の端部に設けられる塗布部12とを備えている。整形体3は、塗布ロッド11に差し込み収納される整形ロッド21と、整形ロッド21の端部に設けられる加熱整形部22と、加熱整形部22の内部に設けられるヒーター29とを備えている。ヒーター29に対する通電状態は、オフ状態と、発熱温度が大小に異なる少なくとも2段階のオン状態とに切換え可能に構成してある。整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度が、整形体3を塗布体2から分離した状態におけるヒーター29の発熱温度より低温に設定してあることを特徴とする。
As shown in FIG. 2, another mascara applicator according to the present invention includes an
塗布ロッド11を支持するキャップ10と、整形ロッド21を支持する整形グリップ20とは着脱可能に設ける。図17に示すように、キャップ10と整形グリップ20との接当部に、整形体3が塗布体2に装着されたことを検知する検知スイッチ110を設ける。検知スイッチ110の検知信号に基づき、ヒーター29の発熱状態を低温状態に設定する。
The
塗布ロッド11を支持するキャップ10と、整形ロッド21を支持する整形グリップ20とは着脱可能に設ける。整形グリップ20にヒーター29への通電状態を切換えるスイッチノブ34を設ける。スイッチノブ34は、ヒーター29の発熱状態が低温状態に設定される第1のオン状態と、ヒーター29の発熱状態が高温状態に設定される第2のオン状態とに切換え可能に構成する。スイッチノブ34の移動軌跡に臨むキャップ10に、スイッチノブ34の切換え動作を規制する規制部56を設ける。図1に示すように、整形体3を塗布体2に装着した状態において、第1のオン状態に切換えられたスイッチノブ34を規制部56で受止めて、ヒーター29の発熱状態を低温状態に設定する。
The
塗布体2はマスカラ液を収容する容器1に着脱自在に装着されて、塗布ロッド11が容器1の内部に差し込まれている。塗布体2のキャップ10に、容器1用の連結部と、整形体3用の連結部を設ける。容器1用の連結部に規制部56を設ける。
The
スイッチノブ34と、同ノブ34の内面側に設けたストッパー93を、整形グリップ20に設けたノブ座92でスライド案内する。ストッパー93のスライド軌跡に臨む容器1用の連結部に、規制部56を設ける。
The
キャップ10に設けた容器1用の連結部をねじキャップ52で構成する。規制部56は、ストッパー93のスライド軌跡に臨むねじキャップ52の肩壁に形成する。
The connecting portion for the container 1 provided on the
整形体3用の連結部を、ねじキャップ52に連続する連結ボス54と、連結ボス54の周囲に設けた連結溝55とで構成する。整形グリップ20の内部に、連結溝55を係合捕捉する複数の弾性連結腕68を備えた連結リング64を配置する。連結リング64の周囲に、ストッパー93をスライド案内するガイド凹部69を形成する。
The connecting portion for the shaped
本発明においては、容器1、塗布体2、および整形体3でマスカラ塗布具を構成し、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形体3の加熱整形部22が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納されるようにした。このように、塗布体2と整形体3を備えたマスカラ塗布具によれば、整形体3を塗布体2から分離することにより、整形体3の加熱整形部22でまつ毛を加熱しながら整形することができる。また、加熱整形部22を塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納した状態で使用することにより、塗布部12に含ませたマスカラ液をまつ毛に塗布できる。さらに、環境温度が低い場合には、加熱整形部22を加熱して、その熱で塗布部12に含ませたマスカラ液を加熱した状態で塗布することができるので、マスカラ液を効果的に塗布できる。加えて、塗布部12および加熱整形部22を容器1内に収容した状態で、加熱整形部22を加熱することにより、マスカラ液を塗布部12を介して間接的に加熱できるので、マスカラ液が過度に加熱されて劣化するのを防ぎながら、その粘度を低下できる。
In the present invention, a mascara applicator is constituted by the container 1, the
塗布体2を利用して不使用状態の整形体3を収納するので、整形体3が他の化粧用具に紛れ込んだり、紛失するのをよく防止できるうえ、整形体3に設けた加熱整形部22を塗布ロッド11で保護できる利点もある。さらに、色や性質が異なるマスカラ液を収容する複数の容器1および塗布体2を用意しておけば、整形体3を個々の塗布体2に差換えて使用することにより、複数種のマスカラ液をそれぞれ加熱した状態で塗布できる。
Since the shaping
塗布体2に塗布グリップ10を設け、整形体3に整形グリップ20を設けると、塗布グリップ10を持った状態でマスカラ液を塗布でき、さらに、整形グリップ20を持ってまつ毛の整形を行なうことができる。また、塗布体2と整形体3を一体化した状態では、両グリップ10・20を持った状態で塗布体2を使用してマスカラ液を塗布できる。このように、ユーザーは各グリップ10・20を好みの状態にして、塗布体2によるマスカラ液の塗布と、整形体3によるまつ毛の整形とを行えるので、マスカラ塗布具の使い勝手を向上できる。さらに、塗布体2と整形体3を一体化した状態において、塗布グリップ10と整形グリップ20の周面を連続させると、両グリップ10・20の一体感を強調することができ、従って、マスカラ塗布具の全体の印象をシンプルなものとして、高級感を醸すことができる。
When the
整形体3に整形ロッド21と加熱整形部22を設け、整形体3を塗布体2に装着した状態において、図21に示すように、加熱整形部22を塗布体2の塗布部12の内部に収納すると、加熱整形部22の熱を効率よく塗布部12へ伝導することができる。これにより、塗布部12に保持されたマスカラ液を効果的に加熱して、均一に拡散し流動させた状態のマスカラ液をまつ毛にむらなく的確に塗布できる。
In the state where the shaping
容器1と、塗布体2と、整形体3のそれぞれの断面形状と直径を略同一にし、記載した順番で隣接するように直線状に配置すると、鉛筆を片手で持つのと同様の握り方で塗布体2および整形体3を支持して、マスカラ液の塗布を行なうことができる。つまり、塗布部12を安定した状態で保持してマスカラ液の塗布を簡便に行なうことができる。また、容器1、塗布体2、整形体3の三者を、記載した順番で隣接するように直線状に配置するので、マスカラ塗布具の全体の印象をさらにシンプルで細身な印象にして高級感を醸すことができる。
When the cross-sectional shapes and diameters of the container 1, the
整形グリップ20の上下長さを、塗布グリップ10の上下長さより大きく設定したマスカラ塗布具によれば、整形体3を取外して塗布グリップ10を摘んだ状態で、マスカラ液の塗布を軽快に行なうことができる。さらに、整形体3を塗布体2に装着して、塗布グリップ10および整形グリップ20の複数箇所を手指で支えた状態、つまり鉛筆を片手で持つのと同様に握って、マスカラ液の塗布を安定した状態で行なうことができる。
According to the mascara applicator in which the vertical length of the shaping
整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形グリップ20を塗布グリップ10の内部に収納すると、整形グリップ20の長さ分だけマスカラ塗布具の全長を小さくし、コンパクト化できる。また、外観を丸棒状のシンプルなものとしながら、その縦横の寸法差を小さくしてデザイン性を向上できる。さらに、整形グリップ20の内部に収容される電池33を塗布グリップ10で保護できるので、マスカラ塗布具の耐久性を向上できる。
If the shaping
本発明の別のマスカラ塗布具においては、塗布体2および整形体3でマスカラ塗布具を構成し、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形体3の加熱整形部22が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納されるようにした。このように、塗布体2と整形体3を備えたマスカラ塗布具によれば、整形体3を塗布体2から分離することにより、整形体3の加熱整形部22でまつ毛を加熱しながら整形することができる。また、加熱整形部22を塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納した状態で使用することにより、塗布部12に含ませたマスカラ液をまつ毛に塗布できる。従って、本発明に係るマスカラ塗布具によれば、まつ毛を化粧する過程で、まつ毛の整形およびカール作業と、マスカラ液の塗布とをより少ない手間で連続して行なうことができる多機能化されたマスカラ塗布具を提供できる。
In another mascara applicator of the present invention, the mascara applicator is constituted by the
また、整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度を、整形体3を塗布体2から分離した状態におけるヒーター29の発熱温度より低温に設定するので、まつ毛を整形体3で整形する場合と、マスカラ液を塗布体2で塗布する場合とで、ヒーター29の温度状態を個々に好適化できる。マスカラ液を塗布する場合には、発熱温度が低温に設定してあるので、塗布部12に付着したマスカラ液に含まれる溶剤などの揮発成分がいたずらに蒸散するのを防止できる。従って、マスカラ液が変質し劣化するのを防止しながらその粘度を低下させ、均一に拡散されて適度の流動性を備えたマスカラ液を塗布部12に付着させて、まつ毛に対するマスカラ液の塗布を好適に行なうことができる。また、まつ毛を整形体3で整形する場合には、マスカラ液を塗布体2で塗布する場合に比べて、ヒーター29の発熱温度が高い温度に設定されるので、まつ毛を的確に整形しカールすることができる。従って、まつ毛の整形およびマスカラ液の塗布をそれぞれ効果的に行なうことができる。
Further, the heat generation temperature of the
キャップ10と整形グリップ20との接当部に検知スイッチ110を設け、同スイッチ110の検知信号に基づきヒーター29の発熱状態を低温状態に設定すると、塗布体2に整形体3を装着するだけでヒーター29の発熱状態を適温にできる。従って、ヒーター29の発熱状態の切換えをユーザーに委ねる場合に比べて、マスカラ塗布具を使用するときの手間を軽減して使い勝手を向上できる。また、ヒーター29の発熱状態が、ユーザーの勘違いで過剰になったり、不足したりすることを一掃できる。
When the
整形体3を塗布体2に装着した状態において、スイッチノブ34をキャップ10に設けた規制部56で受止めて、ヒーター29の発熱状態を低温状態に保持すると、スイッチノブ34がユーザーの手で切換えられる場合であっても、誤操作を確実に防止してヒーター29を適正な温度状態に保持できる。また、スイッチノブ34が第2のオン状態に切換えられるのを規制部56で機械的に阻止するので、ユーザーが塗布体2を容器1に装着して、整形体3を塗布体2から分離しない限りはスイッチノブ34が切換わるのを阻止し続けることができる。
In a state where the shaping
塗布体2のキャップ10に設けた容器1用の連結部を利用して規制部56を設けると、塗布体2と整形体3の接合部の近傍位置に規制部56を配置できるので、スイッチノブ34の移動を阻止するための構造を簡素化できる。さらに、構造強度が大きなキャップ10に規制部56を設けるので、スイッチノブ34の移動を阻止する機能を長期わたって安定した状態で発揮できる。
When the restricting
スイッチノブ34とストッパー93をノブ座92でスライド案内し、ストッパー93のスライド軌跡に臨む容器1用の連結部に規制部56を設けると、スイッチノブ34の移動を阻止するための構造を、スイッチノブ34およびノブ座92で覆い隠すことができる。従って、マスカラ塗布具の外観の印象をすっきりとしたものにして高級感を醸すことができる。また、ノブ座92の内面壁でストッパー93をスライド案内するので、スイッチノブ34をオフ状態から、第1、第2のオン状態に切換える場合に、ストッパー93を円滑にスライド案内できる。
When the
容器1用の連結部をねじキャップ52で構成し、その肩壁を規制部56として利用すると、キャップ10の側に別途規制部56に相当する構造を設ける必要がないので、構造を簡素化して、その分だけマスカラ塗布具の製造コストを削減することができる。また、ストッパー93のスライド軌跡に臨むねじキャップ52の肩壁に規制部56を設けるので、ストッパー93を規制部56で強固に受止めて、スイッチノブ34が第1のオン状態から第2のオン状態に切換るのを確実に防止できる。
If the connecting portion for the container 1 is constituted by the
整形体3用の連結部を連結ボス54と連結溝55とで構成し、整形グリップ20の内部に、複数の弾性連結腕68を備えた連結リング64を配置すると、塗布体2を容器1にねじ込み装着した状態において、整形体3を抜外し操作するだけで、整形体3を塗布体2から簡単に分離できる。また、整形体3を塗布体2に差込み操作するだけで、整形体3を塗布体2と一体化することができ、全体として整形体3の塗布体2に対する着脱を簡便に行える。さらに、連結リング64に設けたガイド凹部69でストッパー93をスライド案内すると、スイッチノブ34をオフ状態から第1、第2のオン状態に切換える場合に、ストッパー93をノブ座92とガイド凹部69とで内外に挟んだ状態で、さらに円滑にスライド案内できる。
When the connecting part for the shaping
(実施例) 図1ないし図7は本発明に係るマスカラ塗布具の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1よび図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2においてマスカラ塗布具は、マスカラ液を収容する容器1と、容器1に対して着脱される塗布体2と、塗布体2に対して着脱される整形体3などで構成する。
(Example) FIGS. 1-7 shows the Example of the mascara applicator which concerns on this invention. In the present invention, front / rear, left / right, and upper / lower follow the cross arrows shown in FIG. 1 and FIG. In FIG. 2, the mascara applicator includes a container 1 that contains mascara liquid, an
容器1は円筒状に形成してあり、その上端に塗布体2の出入口4が開口してある。出入口4の周面にはねじ軸5が形成してあり、出入口4の内面には余分に付着したマスカラ液をしごき落とすワイパー6が設けてある。ワイパー6は、ゴムまたはプラスチック材で形成した筒体からなり、その底壁にしごき開口7が形成してある。
The container 1 is formed in a cylindrical shape, and an entrance /
図1において塗布体2は、容器1の出入口4に着脱される円筒状のキャップ(塗布グリップ)10と、容器1の内部に差込まれる先端が閉塞された中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の下端部に設けられる塗布部12とで構成する。キャップ10には、容器1用の連結部と整形体3用の連結部とが設けてある。容器1用の連結部は、キャップ10の殆どを占めるねじキャップ52で構成されており、その内面に、先のねじ軸5に対応するねじ穴16が形成してある。キャップ10の外面には上下方向に長い位置決めリブ53が形成してある。
In FIG. 1, the
整形体3用の連結部は、ねじキャップ52の上部に連続する連結ボス54と、連結ボス54の周面に周回状に形成される連結溝55とで構成する。連結ボス54の外直径は、ねじキャップ52の外直径より小さく設定してあり、連結ボス54の基端とねじキャップ52との間の肩壁が、後述するストッパー93の規制部56として機能する。連結ボス54の内面に、先の塗布ロッド11の上端に設けたロッドボス57を圧嵌係合することにより、塗布ロッド11がキャップ10に対して分離不能に一体化してある。図1に示すように、塗布部12は塗布ロッド11の周囲一側に形成した櫛歯(塗布要素)18の一群で構成されており、隣接する櫛歯18の間にマスカラ液を保持することができる。図7に示すように、櫛歯18は先端が丸められた舌片状に形成してある。塗布部12の全体をヒーター29の熱で速やかに加熱するために、櫛歯18を支持する塗布部12の周囲壁の厚みは、他の周囲壁の厚みより薄く設定してある。
The connecting portion for the shaped
整形体3は、マスカラ塗布具の本体ケースを兼ねる円筒状の整形グリップ20と、整形グリップ20の下端から下向きに突出する中空の整形ロッド21と、整形ロッド21の下端(突端)に設けられる加熱整形部22などで構成する。整形グリップ20の上半一側には樋体状の電池蓋24が着脱可能に設けてあり、その下側に樋体状の基板カバー60が配置してある。整形グリップ20の内部には、電池33、制御基板61、スイッチ構造などが収容してある。また、整形グリップ20の下端部分の一側には、ヒーター29への通電状態をオン・オフするスイッチノブ34が設けてあり、他側には先の位置決めリブ53を受入れる位置決め溝58が形成してある。スイッチノブ34の下端は、整形グリップ20とキャップ10との接当部に臨んでいる。
The shaping
図1に示すように、整形グリップ20の内部で、制御基板61を収容する区画の下端には、リング状の取付けボス63が整形グリップ20と一体に形成してあり、この取付けボス63に整形ロッド21の上部が圧嵌装着してある。また、キャップ10の連結ボス54を着脱するための連結リング64が取付けボス63に固定してある。図4に示すように、連結リング64の上面および下面の前後の対向位置には、それぞれ一対の係合爪67と、弾性連結腕68が突設してある。さらに、連結リング64の周面の左右の対向位置には、後述するストッパー93をスライド案内するガイド凹部69と、位置決め凹部70とが形成してある。
As shown in FIG. 1, a ring-shaped mounting
図5に示すように、一対の係合爪67を、先の取付けボス63に設けた係合溝71に下面側から係合することにより、連結リング64が取付けボス63に分離不能に固定される。このとき、位置決め凹部70が整形グリップ20の内面に設けた位置決め突起72で位置決めされる(図4参照)。弾性連結腕68の下端内面には、断面が半円状の連結爪73が設けてあり、この連結爪73が連結ボス54の連結溝55と係脱することにより、塗布体2と整形体3を一体化し、あるいは整形体3を塗布体2から分離することができる。
As shown in FIG. 5, the
図6に示すように、整形ロッド21は、左ロッド体21aと右ロッド体21bとを蓋合わせ状に接合して形成してある。加熱整形部22は、右ロッド体21bの下端に設けてあり、上下方向へ一定間隔おきに配置した多数個の櫛歯28で構成されて、その内部にヒーター29とサーミスター75と、感温変色素子76とが配置してある。櫛歯28の間は加熱窓77として開口されており、各加熱窓77においてヒーター29の外表面が露出させてある。図7に示すように、櫛歯28は、その突出寸法に比べて前後寸法が充分に大きな花弁状に形成してある。
As shown in FIG. 6, the shaping
図6においてヒーター29は、内外一対の絶縁シート78・79と、両絶縁シート78・79の間に挟み保持される発熱素子80とで面状ヒーターとして構成してあり、これら3者は熱硬化性の接着材で一体に固定してある。ヒーター29を左右のロッド体21a・21bで確りと固定保持するために、左ロッド体21aの内面の多数個所にヒーター支持突起81を設け、同突起81と櫛歯28とでヒーター29の内外面を挟持している。
In FIG. 6, the
サーミスター75はヒーター29の上下方向の中央部に配置されており、左ロッド体21aの内面とサーミスター75との間に配置した耐熱性のスポンジ(弾性体)82で移動付勢されて、ヒーター29の内面に密着している。感温変色素子76の変色状態を視認するために、左ロッド体21aの下端寄りに視認窓83が開口してある。ユーザーは、ヒーター29を通電状態にしたのち、視認窓83を介して感温変色素子76の呈色状態を確認することにより、ヒーター29の発熱状態が適温状態になったことを知ることができる。図4に示すように、右ロッド体21bの内部には、発熱素子80用のリード線84と、サーミスター75用のリード線85を収容するリード線溝86が区分壁を介して形成してある。
The
図8および図3においてスイッチ構造は、スイッチノブ34でスライド操作される端子板89と、端子板89に固定される一対の山形の可動端子90と、制御基板61に設けた固定端子(図示していない)と、節度構造などで構成する。スイッチノブ34は、整形グリップ20の側面のノブ座92で上下スライド自在に案内支持されており、その内面に棒状のストッパー93と、一対の操作爪94とが設けてある。ストッパー93および操作爪94のスライドを許すために、ノブ座92にはスライド開口95が形成してある。ノブ座92の内面壁はストッパー93をスライド案内するガイド壁を兼ねている。
8 and 3, the switch structure includes a
スイッチノブ34の下端には、不使用状態においてスイッチノブ34がオン状態に切換わるのを防ぐ規制片96が内向きに張出してある。ここでの不使用状態とは、整形体3が装着された塗布体2のねじ穴16を容器1のねじ軸5に、最後までねじ込んだ状態を意味しており、この状態の規制片96は容器1の肩壁で受止められている。また、スイッチノブ34がオン状態に切換わっていた場合には、塗布体2をねじ軸5にねじ込むのに伴って規制片96が容器1の肩壁で押上げられるため、スイッチノブ34は強制的にオフ状態に切換えられる。
At the lower end of the
端子板89のスイッチノブ34との対向面には、操作爪94と係合する四角形状の係合ボス98が設けてあり、一対の操作爪94が係合ボス98と嵌合することにより、端子板89がスイッチノブ34で支持されている。図9において節度構造は、端子板89の長辺部と一体に形成した弾性アーム99と、弾性アーム99の中央外面に設けた節度突起100と、3個の節度凹部101を備えた一対の固定壁102などで構成する。固定壁102は整形グリップ20の周囲壁の内面に一体に成形してある。
A
整形体3を使用してまつ毛を整形する場合の加熱整形部22の温度状態と、塗布体2を使用してマスカラ液をまつ毛に塗布する場合の塗布部12の温度状態とをそれぞれ好適化するために、スイッチ構造をスイッチノブ34で3段階に切換え操作している。具体的には、スイッチノブ34がノブ座92の上端に位置している図8の状態がオフ状態であり、オフ状態からスイッチノブ34が1段階押下げスライドされた図13の状態が第1のオン状態である。また、第1のオン状態からスイッチノブ34がさらに1段階押下げスライドされた図14の状態が第2のオン状態である。
The temperature state of the
第1のオン状態においては、図11に示すコンパレータ105からスイッチング素子にヒーター駆動信号が出力され、電池33から発熱素子80に駆動電流が供給されてヒーター29の温度が上昇する。これに伴い、サーミスター75の温度が上昇して抵抗値が減少するため、サーミスター75にかかる電圧が低くなり、サーミスター75と直列に接続した制御抵抗にかかる電圧が上昇する。そして、制御抵抗にかかる電圧が、図12に示す基準電圧(低温側の基準電圧)を越えた時点で、コンパレータ105の出力が停止され、発熱素子80に対する駆動電流の供給が停止されて、ヒーター29の温度が低下する。また、ヒーター29の温度が低下すると、サーミスター75の温度が低下して抵抗値が増加するので、サーミスター75にかかる電圧が高くなり、先の制御抵抗にかかる電圧が低くなる。そして、制御抵抗にかかる電圧が基準電圧(低温側の基準電圧)より低下した時点で、コンパレータ105からスイッチング素子にヒーター駆動信号が出力され、発熱素子80に対する駆動電流の供給が再開される。以後、これを繰り返して、ヒーター29の発熱状態を低温状態(40℃)に維持する。なお、ヒーター29の発熱状態はマスカラ液の組成や粘度特性等に応じて設定すればよく、低温状態は40℃以外であってもよい。
In the first ON state, a heater drive signal is output from the
第2のオン状態においては、基準電圧が高温側の基準電圧に切換わって、これをもとに上記と同様な制御を行って、ヒーター29の発熱状態を高温状態(70℃)に維持する。なお、低温側基準電圧および高温側基準電圧を供給する電源部と、コンパレータ105などは制御基板61に設けてある。
In the second ON state, the reference voltage is switched to the reference voltage on the high temperature side, and control similar to the above is performed based on this, and the heat generation state of the
不使用状態のマスカラ塗布具は、キャップ10に設けたねじ穴16がねじ軸5にねじ込まれて、塗布体2が容器1と一体化してあり、この状態の塗布ロッド11および塗布部12は、容器1に収容されたマスカラ液に浸漬している。また、整形体3の整形ロッド21が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収容されて、塗布体2の連結ボス54に設けた連結溝55が、連結リング64の弾性連結腕68で係合捕捉されている。この状態の整形ロッド21は、閉鎖構造の塗布ロッド11の内部に収容されているので、加熱整形部22を含む整形ロッド21の全体がマスカラ液に浸漬されることはない。従って、不使用状態において、容器1内のマスカラ液が整形ロッド21に付着することはない。不使用状態においては、スイッチノブ34の規制片96が容器1の肩壁で受止められて、下方への移動が規制された状態になっている。そのため、スイッチノブ34が不用意に、第1のオン状態、あるいは第2のオン状態に切換わるのを確実に防止できる。また、先に説明したように、スイッチノブ34がオン状態に切換わっていた場合には、塗布体2をねじ軸5にねじ込むのに伴って規制片96が容器1の肩壁で押上げられるため、スイッチノブ34は強制的に図8に示すオフ状態に切換えられる。
In the unused mascara applicator, the
マスカラ塗布具を使用する場合には、整形体3と塗布体2を択一的に使用することにより、まつ毛を整形しカールする作業と、マスカラ液を塗布する作業を行なうことができる。まつ毛を整形しカールする場合には、図15に示すように、連結ボス54の連結溝55と弾性連結腕68の係合を解除する向きに整形体3を塗布体2から引抜き、加熱整形部22を塗布ロッド11から露出させる。その状態でスイッチノブ34をスライド操作して第2のオン状態に切換え、ヒーター29を発熱させる。しばらく待って、ヒーター29の発熱状態が適温(70℃)に加熱されたことを感温変色素子76の呈色状態の変化で確認する。スイッチノブ34を第2のオン状態に切換えた状態では、キャップ10が塗布ロッド11と共に容器1側に装着されているので、ストッパー93がキャップ10の規制部56で受止められることはない。この状態の規制片96は、図14に示すように整形グリップ20の下面開口より下方に位置している。
When the mascara applicator is used, the shaping
次に、櫛歯28が上向きになる状態で整形ロッド21を水平に支持し、まつ毛の湾曲中央部を櫛歯28で梳き分けながら、ヒーター29の外表面にまつ毛を接触させる。この状態で、まつ毛を上向きにすくい上げ、さらに加熱窓77を眉毛の側へ回転させてまつ毛をカールさせる。さらに、カール部分をヒーター29で加熱しながら、加熱整形部22の全体を上向きに押し上げることにより、まつ毛を毛先部分まで確実にカールすることができる。同様にして、目頭側および目尻側のまつ毛を加熱整形部22でカールすることができる。なお、まつ毛をカールさせるときは、捕捉したまつ毛がカール面32に沿って横移動するのを櫛歯28で規制でき、従って、隣接する櫛歯28で捕捉したまつ毛の一群を適正にカールできる。
Next, the shaping
マスカラ液を塗布する場合には、整形体3を塗布体2に連結して加熱整形部22を塗布ロッド11内に収容し、再び整形体3を塗布体2と一体化する。この状態では図16に示すように、ねじキャップ52に設けた位置決めリブ53が、整形グリップ20に設けた位置決め溝58と係合している。そのため、整形グリップ20を緩み方向へ回動操作すると、ねじキャップ52とねじ軸5とのねじ込み状態が解除されて、図2に示すように塗布体2を容器1から取外すことができる。このときのキャップ10は、連結リング64の弾性連結腕68で係合捕捉されている。
When the mascara liquid is applied, the shaping
塗布体2を容器1から取外した状態で、スイッチノブ34をオン操作すると、スイッチ構造が第1のオン状態に切換わってヒーター29を発熱させ、塗布部12を適温(40℃)に保持できる。これにより、塗布部12に付着したマスカラ液の温度を上げて、マスカラ液を均一に拡散し流動しやすい状態に調整して、櫛歯18の間に保持されたマスカラ液をまつ毛に付着させることができる。マスカラ液が不足する場合には、塗布部12を容器1内に数回出し入れしてマスカラ液を付着させ、塗布部12の周囲に付着した余分なマスカラ液をワイパー6でしごき落として、再度マスカラ液をまつ毛に付着させる。最後にマスカラコームを使用して、まつ毛を数回梳き流すことにより、まつ毛のカール形状を整えることができる。容器1内に出し入れする際の塗布部12は、容器1に対して上下に出し入れするだけであるので、ねじ軸5とねじ穴16の端部同士が接当した位置より下方に差込まれることはなく、従って、スイッチノブ34がオフ位置へ戻されることはない。
When the
なお、環境温度が低い場合には、整形グリップ20を緩み方向へ数回回動して、ねじキャップ52と容器1の肩部との間に、規制片96が下降移動できる隙間を確保したのち、スイッチノブ34をオン操作してヒーター29を発熱させ塗布部12を加熱する。この場合には塗布部12がヒーター29で40℃に加熱されるので、容器1内のマスカラ液を加熱して粘度を下げ流動性を与えることができる。
When the environmental temperature is low, the shaping
上記のように、スイッチノブ34を第1のオン状態に切換えた状態では、図13に示すように、ストッパー93の先端がねじキャップ52の肩部分に設けた規制部56で受止められる。そのため、スイッチノブ34が、第1のオン状態を越えて第2のオン状態に切換えられることはなく、塗布部12の温度を40℃に保持できる。
As described above, when the
以上のように、整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度を低温状態に設定して、ヒーター29の出力を抑制すると、塗布部12の温度が不必要に高くなるのを防止できる。また、塗布部12を容器1内のマスカラ液に浸漬した状態では、溶剤などの揮発成分がいたずらに蒸散してマスカラ液が変質し劣化するのを防止しながら、その粘度を低下できる。従って、適度の流動性を備えたマスカラ液を塗布部12に付着させて、まつ毛に対するマスカラ液の塗布を好適に行なうことができる。また、整形体3を塗布体2から分離してまつ毛の整形を行う状態におけるヒーター29の発熱温度を高温状態に設定すると、加熱整形部22の温度を高くして、まつ毛を効果的に加熱しながら整形して、的確にカールすることができる。
As described above, when the heating temperature of the
なお、整形体3が塗布体2に装着してあるときのヒーター29の発熱温度が、整形体3を塗布体2から分離したときのヒーター29の発熱温度と同じ高温状態に設定してある場合には、塗布部12を容器1内に差込んでマスカラ液を加熱する際に、加熱熱量が過多となってマスカラ液が変質し劣化しやすい。このような状況を避けるには、例えば、塗布ロッド11の内部空間を大きくし、あるいは塗布ロッド11の肉厚を大きくすることで対応できるが、そうすると塗布ロッド11が太くなり、あるいは直径が大きくなり、使い勝手が悪くなる。こうした、不具合を解消するために、整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度を低温状態に設定して、ヒーター29の出力を抑制できるようにしている。
The heating temperature of the
上記の実施例では、整形体3が塗布体2に装着してあるときのスイッチノブ34の切換え動作を規制部56で規制して、ヒーター29の発熱温度を低温状態に設定したが、その必要はない。例えば、図17および図18に示すように、キャップ10と整形グリップ20との接当部に、整形体3が塗布体2に装着されたことを検知する検知スイッチ110を設けておき、この検知スイッチ110の検知信号に基づいてヒーター29の発熱状態を低温状態に設定することができる。詳しくは、ロッドボス57の上端に固定される導通リング111と、連結リング64で出没自在に支持される一対の接触子112とで検知スイッチ110を構成する。両接触子112は、それぞればね113で進出付勢してある。整形体3が塗布体2に装着された状態においては、一対の接触子112が導通リング111に接触して導通するので、導通信号を受けた制御回路はヒーター29の発熱温度を低温状態になるように駆動電流を供給する。この場合のスイッチノブ34は、単にオン状態とオフ状態に切換わる押しボタン型のスイッチで構成するとよい。
In the above embodiment, the switching operation of the
上記の実施例では、規制部56をねじキャップ52の肩壁に設けたが、その必要はなく、連結ボス54の周囲に張り出し形成することができる。また、スイッチノブ34をオフ位置から上側へ押上げ操作したとき、第1のオン状態になるようにすることができる。その場合には、先の実施例で説明した規制片(ストッパー)96をキャップ10に設けた規制部56で受止めて、スイッチノブ34が第2のオン状態に押上げ操作されるのを規制することができる。ヒーター29は面状ヒーターである必要はなく、ニクロム線を発熱素子にして構成してあってもよい。塗布要素18としては、櫛歯以外にブリッスル束であってもよい。ヒーター29の発熱状態は、第1、第2のオン状態以外に、両状態の中間の温度状態や、第2のオン状態より高温の温度状態に適宜設定することができる。本発明に係る美容器具は、容器1を省いて塗布体2と整形体3で構成することができる。その場合には、塗布体2の外面を保護キャップで覆うとよい。
In the above embodiment, the restricting
図19ないし図25は本発明に係るマスカラ塗布具の別の実施例を示す。図19および図20においてマスカラ塗布具は、マスカラ液を収容する容器1と、容器1に対して着脱される塗布体2と、塗布体2に対して着脱される整形体3とで構成する。容器1は円筒状に形成してあり、その上端に塗布体2の出入口4が開口してある。出入口4の周面にはねじ軸5が形成してあり、出入口4の内面には余分に付着したマスカラ液をしごき落とすワイパー6が設けてある。ワイパー6は、ゴムまたはプラスチック材で形成した筒体からなり、その底壁にしごき開口7が形成してある。
19 to 25 show another embodiment of the mascara applicator according to the present invention. 19 and 20, the mascara applicator is composed of a container 1 that contains mascara liquid, an
塗布体2は、容器1の出入口4に着脱される円筒状の塗布グリップ(キャップ)10と、容器1の内部に差し込まれる中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の下端部に設けられる塗布部12とで構成する。塗布グリップ10の内部は、隔壁13で下区画14と上区画15とに区分されており、下区画14の内周には、先のねじ軸5に対応するねじ穴16が形成してある。上区画15の内周にも同様のねじ穴17が形成してある。図21および図22に示すように、塗布部12はブリッスル束(塗布要素)18の一群を、塗布ロッド11の周囲に放射状に植設して構成してあり、ブリッスル束18を構成するブリッスルの隙間、あるいはブリッスル束18の基端部の間にマスカラ液を保持することができる。
The
整形体3は、円筒状の整形グリップ20と、整形グリップ20の下端から下向きに突出する中空の整形ロッド21と、整形ロッド21の下端(突端)に設けられる加熱整形部22などで構成する。整形グリップ20は、円筒状のグリップ本体23と、グリップ本体23の上端の開口を開閉するキャップ(電池蓋)24とで構成してあり、グリップ本体23の下端に先のねじ穴17に対応するねじ軸25が形成してある。キャップ24はグリップ本体23にねじ込み装着してある。
The shaping
図21において加熱整形部22は、多段状に配置した一群の部分円弧状の櫛歯28で構成されており、その内部にヒーター29が配置してある。ヒーター29は加熱整形部22の内部の下端でU字状に折返される1本のヒーター線で構成してあり、このヒーター線は、絶縁材で形成したヒーター支持軸30の周囲にニクロム線31を螺旋状に巻付けて構成してある(図22参照)。各櫛歯28の間には、まつ毛をカールさせるためのカール面32が形成してある。先のヒーター29の一部は、カール面32の間で露出しており、従って、まつ毛を加熱整形部22でカールするとき、まつ毛をヒーター29に接触させることができる。グリップ本体23の内部には、ヒーター29の電源となる電池33が収容してあり、グリップ本体23の周面にはヒーター29への通電状態をオン・オフするスイッチノブ34が設けてある。キャップ24をグリップ本体23から取外すことにより、電池33を交換することができる。
In FIG. 21, the
塗布体2の塗布ロッド11を出入口4から容器1の内部に差込み、その塗布グリップ10に設けたねじ穴16をねじ軸5にねじ込むことにより、出入口4を塗布体2で塞いで容器1を密封できる。この状態の塗布部12と塗布ロッド11の大半の部分は、容器に収容したマスカラ液に浸漬している。また、整形体3の加熱整形部22および整形ロッド21を、上区画15から塗布ロッド11の内部に差込み、グリップ本体23に設けたねじ軸25を塗布グリップ10に設けたねじ穴17にねじ込むことにより、整形体3を塗布体2と一体化することができる。
The
上記のように、容器1と塗布体2と整形体3を一体化した状態において、マスカラ塗布具の外観上の印象をシンプルなものとするために、容器1と、塗布体2と、整形体3のそれぞれの断面形状と直径を同一に形成している(図23参照)。さらに、容器1と、塗布体2と、整形体3を、下から記載した順番で隣接するように直線状に配置している。ねじ軸5を除く容器1の上下長さは、ねじ軸25を除く整形グリップ20の上下長さと略同じであり、塗布グリップ10の上下長さは、ねじ軸5を除く容器1の上下長さの3分の1である。
As described above, in order to simplify the appearance of the mascara applicator in a state where the container 1, the
容器1と塗布体2と整形体3を一体化した状態の加熱整形部22は、図21に示すように、整形ロッド21とともに塗布ロッド11内に収容されて塗布部12の内部に位置している。従って、スイッチノブ34をオン操作すると、ヒーター29を発熱させて加熱整形部22を加熱し、さらに加熱整形部22の熱を塗布ロッド11の筒壁を介して塗布部12へ伝導することができる。発熱状態における加熱整形部22の温度は約70℃であり、塗布部12における塗布ロッド11の周面の温度は40〜50℃である。塗布部12を容器1内に装填した状態でヒーター29を発熱させると、固化しかけた状態のマスカラ液を加熱して40℃前後に温めることができる。
The
上記のように構成したマスカラ塗布具は、まつ毛を整形しカールする作業と、マスカラ液を塗布する作業を行う際に使用することができる。まつ毛を整形しカールする際には、図25(a)に示すように、整形体3を塗布体2から取外して、加熱整形部22を露出させ、その状態でスイッチノブ34をオン操作してヒーター29を発熱させる。次に、櫛歯28が上向きになる状態で整形ロッド21を水平に支持し、まつ毛の湾曲中央部を櫛歯28で梳き分けながらカール面32をまつ毛にあてがう。この状態で、まつ毛をヒーター29で加熱しながら上向きにすくい上げ、さらにカール面32を眉毛の側へ回転させてまつ毛をカールさせる。この状態を保持してカール部分をヒーター29で加熱しながら、加熱整形部22の全体を上向きに押し上げることにより、まつ毛を毛先部分まで確実にカールすることができる。同様にして、目頭側および目尻側のまつ毛を加熱整形部22でカールすることができる。なお、まつ毛をカールさせるときは、捕捉したまつ毛がカール面32に沿って横移動するのを櫛歯28で規制でき、従って、隣接する櫛歯28で捕捉したまつ毛の一群を適正にカールできる。この場合に、整形体3を容器側から取外しても、塗布体2が容器1に取付けてあれば、マスカラ液がこぼれることはない。
The mascara applicator configured as described above can be used when performing operations of shaping and curling eyelashes and applying mascara liquid. When shaping and curling the eyelashes, as shown in FIG. 25A, the shaping
まつ毛の整形およびカール作業が終わったら、塗布体2を使用してマスカラ液を塗布する。このとき、環境温度が低い場合には、図25(b)に示すように、塗布体2の内部に整形体3を装填して、スイッチノブ34をオン操作し、ヒーター29を発熱させた状態で塗布作業を行なうことにより、塗布部12を加熱整形部22で加熱することができる。従って、塗布部12に付着したマスカラ液の温度を上げて、均一に拡散し流動した状態のマスカラ液を塗布できる。なお、環境温度が高い場合には、スイッチノブ34をオン操作する必要はない。また、整形体3を塗布体2と一体化した状態では、図24に示すように、塗布グリップ10と整形グリップ20を、鉛筆を握り締めるようにして持つことができるので、塗布部12を安定した状態で保持してマスカラ液の塗布を簡便に行なうことができる。
When the eyelash shaping and curling operations are finished, the mascara liquid is applied using the
最後にマスカラコームを使用して、まつ毛を数回梳き流すことにより、まつ毛のカール形状を整えることができる。なお、上述したように、塗布部12を加熱する必要がない場合には、スイッチノブ34をオフ操作しておく。あるいは、整形体3を塗布体2から分離した状態のままで、塗布グリップ10を摘んでマスカラ液を塗布することができ、その場合には、塗布グリップ10の摘み姿勢や傾きを自由に変更できる。例えば、先端のブリッスル束18の毛先を使って目頭や目尻に位置する短いまつ毛にマスカラ液を塗布し、あるいは塗布したマスカラ液の塗布状態を整えることができる。このように、ユーザーは各グリップ10・20を好みの状態にして、塗布体2によるマスカラ液の塗布と、整形体3によるまつ毛の整形とを行えるので、マスカラ塗布具の使い勝手を向上できる。
Finally, using a mascara comb, the eyelash curl shape can be adjusted by pouring the eyelashes several times. As described above, when it is not necessary to heat the
以上のように、マスカラ液を塗布する塗布体2の内部にまつ毛の整形を行う整形体3を配置し、整形体3に設けた加熱整形部22をヒーター29で加熱すると、加熱整形部22をまつ毛の整形に適した温度状態にして、まつ毛のカールを好適に行える。さらに、塗布部12および加熱整形部22を容器1内に収容した状態においては、マスカラ液および塗布部12を、加熱整形部22から伝導される熱で間接的に加熱できるので、塗布部12の温度が不必要に高くなるのを防止でき、従って、マスカラ液が過度に加熱されて劣化するのを防ぎながら、その粘度を低下できる。このように、塗布体2の内部に整形体3を配置するマスカラ塗布具によれば、まつ毛を適温に加熱しながら整形してカールでき、あるいはマスカラ液を適温に加熱して劣化を防ぎながら粘度を低下できることとなる。
As described above, when the shaping
図26から図29にマスカラ塗布具の別実施例を示す。なお、これらの別実施例においては、上記の実施例と異なる部分を主に説明し、上記の実施例と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。図26に示すマスカラ塗布具は、塗布ロッド11の下端に一群の櫛歯38を一体に成形して塗布部12とした。櫛歯38の直線列は、塗布ロッド11の対向周面の二個所に配置した。また、塗布グリップ(キャップ)10の上区画15にねじ穴の代わりに圧嵌溝39を周回状に形成し、整形グリップ20のねじ軸の代わりに圧嵌リブ40を周回状に形成した。この実施例では、整形体3を塗布体2に装着した状態において、圧嵌リブ40が圧嵌溝39に係合して、整形体3の装着状態を維持できる。
26 to 29 show another embodiment of the mascara applicator. In these other embodiments, portions different from those in the above embodiment are mainly described, and the same members as those in the above embodiment are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted. In the mascara applicator shown in FIG. 26, a group of
図27に示すマスカラ塗布具は、塗布体2の塗布グリップ(キャップ)10の上区画15を、整形体3の整形グリップ20よりひとまわり大きく形成して、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形グリップ20を上区画15の内部に収納できるようにした。また、整形体3の取出しを容易に行なうために、キャップ24の周面の対向位置に一対の摘み片43を膨出する状態で形成した。整形体3を塗布体2に装着した状態においては、摘み片43が上区画15の上端周面の2個所に形成した溝44から露出するので、一対の摘み片43を親指と人差し指で摘んで整形体3を塗布体2から取出すことができる。スイッチノブ34はキャップ24の上端面に配置した。なお、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形グリップ20を上区画15の内面に軽く圧嵌させることにより、整形体3の装着状態を維持することができる。
In the mascara applicator shown in FIG. 27, the
図28に示すマスカラ塗布具においては、ヒートパイプやアルミニウムで形成した丸軸状の伝熱軸46と、伝熱軸46の外面を覆う断熱性を有するプラスチック製の被覆体47とで整形ロッド21を構成し、被覆体47から露出する伝熱軸46の下部に加熱整形部22を設けた。また、整形グリップ20の内部にPTCヒーター(ヒーター)29を配置して、伝熱軸46の上端に設けた受熱部48をPTCヒーター29に密着させるようにした。さらに、伝熱軸46に周回状の溝の一群を形成して、溝の間に形成される多段状の櫛歯28で加熱整形部22を構成した。このように、加熱整形部22は、ヒーター29から伝熱軸46を介して間接的に伝導される熱で加熱することができる。
In the mascara applicator shown in FIG. 28, the shaping
図29に示すマスカラ塗布具においては、容器1、塗布体2の塗布グリップ(キャップ)10および整形体3の整形グリップ20の外面の断面を、各辺部が外膨らみ状の正方形となるようにした。このように容器1、塗布グリップ10、および整形グリップ20の断面形状は、楕円、長円、多角形、ハート形など任意形状を選定することができる。また、塗布グリップ10と整形グリップ20とは、両者が結合できるものでありさえすれば、両者の外形の違いや、外形の太さの違いとは無関係に自由に選定できる。
In the mascara applicator shown in FIG. 29, the cross sections of the outer surfaces of the container 1, the application grip (cap) 10 of the
上記の実施例以外に、整形体3を塗布体2に装着した状態の加熱整形部22は、塗布ロッド11の内部で塗布部12の近傍に位置する状態で配置することができる。塗布部12は、ブリッスル束18と櫛歯38とが混在する状態で形成することができる。整形グリップ20の外面には、ヒーター29が通電状態にあるとき点灯する表示灯や、電池33の起電力が所定値以下になった場合に点灯する表示灯などを設けることができる。また、電池33を2次電池で構成して充電式のマスカラ塗布具とすることができる。とくに、2次電池と充電のための接点を整形グリップ20に配置しておくと、整形体3を塗布体2から取外した状態で充電できるので、容器1内のマスカラ液にとって好ましくない高温環境あるいは低温環境などの環境であっても、容器1およびマスカラ液を好ましくない環境に晒すこともなく2次電池を充電できる。この場合の容器1は塗布体2で封止されているので、マスカラ液が流出することはない。
In addition to the above-described embodiment, the
なお、図19に示す実施例では、塗布体2の塗布部12と、整形体3の加熱整形部22とは、内外に対向できるように各ロッド11・21の長さを設定したが、環境温度が高く、マスカラ液の予備加熱を必要としない場合には、整形ロッド21の長さを短くすることができ、これに伴い、整形ロッド21によるヒーター29の熱拡散を抑制することができる。また、整形ロッド21は、ヒーター29に電力を供給できる構造であることを満足できる限り、熱伝導性の低い素材や形状であることが好ましく、例えば、ポリプロピレン、ABS、フッ化ビニリデン、軟質PVC、ポリスチレン、アクリルスチロールなどを適用できる。さらに、整形ロッド21は発泡成形品、なかでも独立発泡成形品で形成することが好ましい。
In the embodiment shown in FIG. 19, the length of each of the
塗布ロッド11および整形ロッド21の断面形状は、楕円状や多角形状であってもよい。また、塗布ロッド11は、マスカラ液が固着しにくいシリコン、フッ素、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの撥水性が高く、柔軟な樹脂チューブで形成することができる。その場合には、柔軟性を有する塗布ロッド11の内部に、塗布ロッド11より剛性が大きく硬い整形ロッド21を挿入することで、塗布ロッド11の外形を軸方向に沿って直線状に矯正できるので、使用上支障は生じない。
The cross-sectional shapes of the
1 容器
2 塗布体
3 整形体
10 キャップ
11 塗布ロッド
12 塗布部
20 整形グリップ
21 整形ロッド
22 加熱整形部
29 ヒーター
33 電池
34 スイッチノブ
52 ねじキャップ
54 連結ボス
55 連結溝
56 規制部
64 連結リング
92 ノブ座
93 ストッパー
110 検知スイッチ
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (13)
塗布体(2)は、容器(1)の内部に差し込まれる中空軸状の塗布ロッド(11)と、塗布ロッド(11)の端部に設けられる塗布部(12)とを備えており、
整形体(3)は、まつ毛をヒーター(29)の熱で加熱しながら整形する加熱整形部(22)を備えており、
整形体(3)を塗布体(2)に装着した状態において、整形体(3)の加熱整形部(22)が塗布体(2)の塗布ロッド(11)の内部に収納してあることを特徴とするマスカラ塗布具。 A container (1) for storing mascara liquid, an application body (2) attached to and detached from the container (1), and a shaped body (3) attached to and detached from the application body (2),
The application body (2) includes a hollow shaft-shaped application rod (11) inserted into the container (1), and an application part (12) provided at an end of the application rod (11).
The shaping body (3) includes a heating shaping section (22) for shaping the eyelashes while heating the eyelashes with the heat of the heater (29),
In a state where the shaping body (3) is mounted on the application body (2), the heating shaping section (22) of the shaping body (3) is accommodated inside the application rod (11) of the application body (2). Characteristic mascara applicator.
整形体(3)に、塗布グリップ(10)に着脱される整形グリップ(20)が設けられており、
容器(1)に塗布体(2)を装着し、塗布体(2)に整形体(3)を装着した状態において、塗布グリップ(10)の周面と、整形グリップ(20)の周面とが連続している請求項1に記載のマスカラ塗布具。 The application body (2) is provided with an application grip (10) that is attached to and detached from the entrance (4) of the container (1).
The shaping body (3) is provided with a shaping grip (20) to be attached to and detached from the application grip (10).
With the application body (2) attached to the container (1) and the shaping body (3) attached to the application body (2), the peripheral surface of the application grip (10) and the peripheral surface of the shaping grip (20) The mascara applicator according to claim 1, which is continuous.
整形体(3)を塗布体(2)に装着した状態において、整形体(3)の整形ロッド(21)が塗布ロッド(11)に差込まれて、加熱整形部(22)が塗布体(2)の塗布部(12)の内部に収納されている請求項1または2に記載のマスカラ塗布具。 The shaping body (3) includes a shaping rod (21) and a heating shaping section (22) provided at the protruding end of the shaping rod (21).
In a state where the shaping body (3) is mounted on the application body (2), the shaping rod (21) of the shaping body (3) is inserted into the application rod (11), and the heating shaping section (22) is applied to the application body (22). The mascara applicator according to claim 1 or 2, stored in the applicator (12) of 2).
整形体(3)を塗布体(2)に装着した状態において、塗布グリップ(10)および整形グリップ(20)の複数箇所を手指で支えることができる請求項2、3または4のいずれかひとつに記載のマスカラ塗布具。 The vertical length of the shaping grip (20) is set larger than the vertical length of the application grip (10),
The state according to any one of claims 2, 3 and 4, wherein a plurality of places of the application grip (10) and the shaping grip (20) can be supported by fingers in a state where the shaping body (3) is mounted on the application body (2). The described mascara applicator.
塗布体(2)は、中空軸状の塗布ロッド(11)と、塗布ロッド(11)の端部に設けられる塗布部(12)とを備えており、
整形体(3)は、塗布ロッド(11)に差し込み収納される整形ロッド(21)と、整形ロッド(21)の端部に設けられる加熱整形部(22)と、加熱整形部(22)の内部に設けられるヒーター(29)とを備えており、
ヒーター(29)に対する通電状態は、オフ状態と、発熱温度が大小に異なる少なくとも2段階のオン状態とに切換え可能に構成されており、
整形体(3)を塗布体(2)に装着した状態におけるヒーター(29)の発熱温度が、整形体(3)を塗布体(2)から分離した状態におけるヒーター(29)の発熱温度より低温に設定してあることを特徴とするマスカラ塗布具。 An application body (2), and a shaping body (3) to be attached to and detached from the application body (2),
The application body (2) includes a hollow shaft-shaped application rod (11) and an application part (12) provided at an end of the application rod (11).
The shaping body (3) includes a shaping rod (21) inserted into and stored in the application rod (11), a heating shaping portion (22) provided at an end of the shaping rod (21), and a heating shaping portion (22). A heater (29) provided inside,
The energization state for the heater (29) is configured to be switchable between an off state and an on state in at least two stages with different heating temperatures.
The heat generation temperature of the heater (29) when the shaped body (3) is attached to the application body (2) is lower than the heat generation temperature of the heater (29) when the shaped body (3) is separated from the application body (2). A mascara applicator characterized by being set to.
キャップ(10)と整形グリップ(20)との接当部に、整形体(3)が塗布体(2)に装着されたことを検知する検知スイッチ(110)が設けられており、
前記検知スイッチ(110)の検知信号に基づき、ヒーター(29)の発熱状態が低温状態に設定される請求項7に記載のマスカラ塗布具。 A cap (10) that supports the application rod (11) and a shaping grip (20) that supports the shaping rod (21) are detachably provided,
A detection switch (110) for detecting that the shaping body (3) is attached to the application body (2) is provided at a contact portion between the cap (10) and the shaping grip (20).
The mascara applicator according to claim 7, wherein the heat generation state of the heater (29) is set to a low temperature state based on a detection signal of the detection switch (110).
整形グリップ(20)にヒーター(29)への通電状態を切換えるスイッチノブ(34)が設けられており、
スイッチノブ(34)は、ヒーター(29)の発熱状態が低温状態に設定される第1のオン状態と、ヒーター(29)の発熱状態が高温状態に設定される第2のオン状態とに切換え可能に構成されており、
スイッチノブ(34)の移動軌跡に臨むキャップ(10)に、スイッチノブ(34)の切換え動作を規制する規制部(56)が設けられており、
整形体(3)を塗布体(2)に装着した状態において、第1のオン状態に切換えられたスイッチノブ(34)を前記規制部(56)で受止めて、ヒーター(29)の発熱状態が低温状態に設定される請求項7に記載のマスカラ塗布具。 A cap (10) that supports the application rod (11) and a shaping grip (20) that supports the shaping rod (21) are detachably provided,
A switch knob (34) for switching the energization state of the heater (29) is provided on the shaping grip (20).
The switch knob (34) switches between a first on state in which the heat generation state of the heater (29) is set to a low temperature state and a second on state in which the heat generation state of the heater (29) is set to a high temperature state. Configured to be possible,
The cap (10) facing the movement locus of the switch knob (34) is provided with a restricting portion (56) for restricting the switching operation of the switch knob (34).
In a state where the shaping body (3) is mounted on the application body (2), the switch knob (34) switched to the first ON state is received by the restricting portion (56), and the heat generation state of the heater (29) The mascara applicator according to claim 7, wherein is set to a low temperature state.
塗布体(2)のキャップ(10)に、容器(1)用の連結部と、整形体(3)用の連結部とが設けられており、
容器(1)用の連結部に、前記規制部(56)が設けてある請求項9に記載のマスカラ塗布具。 The application body (2) is detachably attached to the container (1) containing the mascara liquid, and the application rod (11) is inserted into the container (1),
The cap (10) of the application body (2) is provided with a connecting portion for the container (1) and a connecting portion for the shaped body (3).
The mascara applicator according to claim 9, wherein the restricting portion (56) is provided in a connecting portion for the container (1).
ストッパー(93)のスライド軌跡に臨む容器(1)用の連結部に、前記規制部(56)が設けてある請求項10に記載のマスカラ塗布具。 A switch knob (34) and a stopper (93) provided on the inner surface side of the knob (34) are slidably guided by a knob seat (92) provided on the shaping grip (20).
The mascara applicator according to claim 10, wherein the restricting portion (56) is provided at a connecting portion for the container (1) facing the slide locus of the stopper (93).
規制部(56)が、ストッパー(93)のスライド軌跡に臨むねじキャップ(52)の肩壁に形成してある請求項10または11に記載のマスカラ塗布具。 The connecting portion for the container (1) provided on the cap (10) is constituted by a screw cap (52),
The mascara applicator according to claim 10 or 11, wherein the restricting portion (56) is formed on a shoulder wall of the screw cap (52) facing the slide locus of the stopper (93).
整形グリップ(20)の内部に、前記連結溝(55)を係合捕捉する複数の弾性連結腕(68)を備えた連結リング(64)が配置されており、
連結リング(64)の周囲に、ストッパー(93)をスライド案内するガイド凹部(69)が形成してある請求項11または12に記載のマスカラ塗布具。 The connecting portion for the shaped body (3) is composed of a connecting boss (54) continuous to the screw cap (52) and a connecting groove (55) provided around the connecting boss (54).
A connecting ring (64) having a plurality of elastic connecting arms (68) for engaging and capturing the connecting groove (55) is disposed inside the shaping grip (20),
The mascara applicator according to claim 11 or 12, wherein a guide recess (69) for slidingly guiding the stopper (93) is formed around the connecting ring (64).
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