JP2014072580A - 受信機および受信品質測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局から送信される信号の品質を精度よく測定する。
【解決手段】受信機は、測定器および計算器を有する。測定器は、複数の測定区間において、それぞれ、受信信号に含まれているパイロット信号シンボルの受信電力を測定して受信電力測定値を生成する。計算器は、複数の測定区間において得られる複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数に基づく重み付け平均を行って受信電力値を計算する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システムにおいて使用される受信機および受信品質測定方法に係わる。
近年、無線通信のデータ量の増加に対応するために、高い周波数利用効率を実現するOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を使用する移動通信システムが実用化されている。3GPP(3rd Generation Partnership Project)においては、携帯電話システムの1つとして、LTE(Long Term Evolution)の標準化が完了し、それを高性能化させたLTE−Advancedの標準規格が検討されている。
LTEおよびLTE−Advancedでは、基地局から端末装置(移動局など)へ信号を伝送する下りリンク(DL:Downlink)においてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用され、端末装置から基地局へ信号を伝送する上りリンク(UL:Uplink)においてSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている。
基地局から送信される下りリンク信号は、パイロット信号を含む。端末装置は、このパイロット信号に基づいて、基地局から送信される信号の受信品質を測定する。なお、パイロット信号は、LTEおよびLTE−Advancedでは、参照信号(RS:Reference Signal)と呼ばれている。
複数の基地局が存在する場合は、端末装置は、各基地局から受信するパイロット信号に基づいて、各基地局に対応する受信品質を測定する。そして、この端末装置を収容している基地局は、この測定結果に基づいて、端末装置が接続すべき基地局を判定する。このとき、必要に応じてハンドオーバが行われる。
なお、関連技術の1つとして、CDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用する移動体通信システムにおいて、突発的に発生する干渉に対しても精度よくSIR(Signal to Interference Ratio)を測定できる構成が提案されている。また、他の関連技術として、広範囲にわたって高精度でSIRを測定できるSIR測定装置が提案されている。(例えば、特許文献1、2)
特開2004−320254号公報 特開2005−12656号公報
3GPP TS 36.211 V9.1.0 3GPP TS 36.214 V9.2.0
受信品質の測定において雑音を抑制するために、所定の長さの測定期間に得られる複数のパイロット信号の平均を算出する方法が知られている。この場合、測定時間が長いときに、雑音は十分に抑制される。ところが、例えば、端末装置が移動するケースでは、測定期間が長いと、端末装置は受信品質を正しく測定できないことがある。
なお、端末装置において、測定時間を移動の影響が大きくない複数の短い区間に分割して測定した受信品質を、基地局と端末装置との間の伝搬環境に応じて重み付け平均すれば、端末装置の移動に起因する誤差は抑制される。この場合、端末装置は、伝搬環境として、例えば、有効パス数、希望波電力の標準偏差、SIRの標準偏差、ドップラー周波数などを推定する。しかしながら、伝搬環境を常に精度良く推定することは困難である。したがって、伝搬環境の推定精度が低いときは、受信品質の測定結果の信頼性も低下してしまう。さらに、伝搬環境を推定する処理は、演算量が多いので、端末装置の消費電力が大きくなるおそれがある。
本発明の目的は、基地局から送信される信号の品質を精度よく測定する構成および方法を提供することである。
本発明の1つの態様の受信機は、複数の測定区間において、それぞれ、受信信号に含まれているパイロット信号シンボルの受信電力を測定して受信電力測定値を生成する測定器と、前記複数の測定区間において得られる複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数に基づく重み付け平均を行って受信電力値を計算する計算器と、を有する。
上述の態様によれば、基地局から送信される信号の品質を精度よく測定することができる。
実施形態の受信機が使用される無線通信システムの一例を示す図である。 下りリンクサブフレームの構成を示す図である。 実施形態の受信機の構成を示す図である。 端末装置が静止しているときのRSRP測定の一例を示す図である。 端末装置が移動しているときのRSRP測定の一例を示す図である。 RSRP測定部の構成の一例を示す図である。 FDDの下りリンクにおけるサブフレーム配置を示す図である。 TDDのサブフレーム配置を示す図である。 スペシャルサブフレームの構成を示す図である。 参照信号シンボルの配置の例を示す図である。 サブフレーム内のチャネルの配置を示す図である。 基地局から送信される報知情報の配置の一例を示す図である。 実施例1によるRSRPの計算を説明する図である。 実施例2によるRSRPの計算を説明する図である。 RSRPの測定精度についてのシミュレーションのモデルを説明する図である。 RSRPについてのシミュレーション結果を示す図である。 「重み付けなし」で算出されるRSRPの確率密度を示す図である。 実施例1の方法で算出されるRSRPの確率密度を示す図である。 実施例2の方法で算出されるRSRPの確率密度を示す図である。 RSRPに基づくハンドオーバの例を示す図である。
図1は、実施形態の受信機が使用される無線通信システムの一例を示す。図1に示す無線通信システム1は、特に限定されるものではないが、3GPPのLTEおよびLTE−Advancedをサポートするものとする。
無線通信システム1は、複数の基地局2(2a、2b)を有する。各基地局2は、セル内に位置する端末装置と通信することができる。「セル」は、基地局2が通信可能なエリアを意味する。
端末装置3は、例えば、携帯電話端末などの移動局である。そして、端末装置3は、複数の基地局2の中の1つと通信を行うことができる。図1においては、端末装置3は、基地局2aと通信している。
各基地局2は、自分のセル内に位置する端末装置に対して下りリンク信号を送信する。下りリンクにおいては、この例では、OFDMAが適用されている。したがって、端末装置3は、基地局2aから下りリンク信号を受信する。また、端末装置3は、基地局2bのセル内にも位置しているので、基地局2bから送信される下りリンク信号も端末装置3に到達する。なお、基地局2から送信される下りリンク信号は、後述する参照信号を含んでいる。
端末装置3は、サービング基地局に対して上りリンク信号を送信する。図1に示す例では、基地局2aが端末装置3のサービング基地局として動作している。この場合、端末装置3は、基地局2aへ上りリンク信号を送信する。上りリンクにおいては、この例では、SC−FDMAが適用されている。また、端末装置3は、上りリンク信号を利用して、受信品質の測定結果をサービング基地局に報告する。
図2は、下りリンクを介して伝送されるサブフレームの構成を示す。下りリンクにおいては、複数の互いに周波数の異なるサブキャリアを利用してデータが伝送される。図2において、Ncは、下りリンクのサブキャリアの数を表している。なお、サブキャリアの数は、下りの通信帯域幅に応じて決定される。また、各サブキャリアは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAMなどの変調信号を伝送することができる。
1つのサブフレームは、Nsym個のOFDMシンボルにより構成される。OFDMシンボルは、各サブキャリアにより伝送されるシンボルを含む。すなわち、OFDMシンボルは、Nc個のシンボルにより構成される。Nsymは、例えば、14である。ただし、Nsymは、14に限定されるものではない。さらに、連続する10個のサブフレームにより無線フレーム(radio frame)が形成される。なお、LTEおよびLTE−Advancedの下りリンクサブフレームについては、非特許文献1(3GPP TS36.214 V9.2.0)に記載されている。
下りリンクにおいては、基地局2から参照信号(RS:Reference Signal)が送信される。参照信号は、パイロット信号の一例である。なお、参照信号は、この明細書中では端末装置3において基地局2から受信する信号の電力を測定するために使用されるが、他の用途でも使用され得る。
参照信号は、サブフレーム中の1または複数のOFDMシンボルにおいて、6サブキャリア間隔で配置される。図6に示す例では、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11にそれぞれNc/6個の参照信号が配置されている。
参照信号は、基地局2および端末装置3において既知である。したがって、基地局2から送信される参照信号と端末装置3が受信する参照信号とを比較すれば、基地局2と端末装置3との間の伝搬路の状態を検出することができる。例えば、参照信号の送信電力が既知なので、端末装置3において参照信号の受信電力を検出することにより、伝搬路の状態が検出される。
端末装置3は、基地局2と通信を行っているときは、定期的に、各セルの受信品質を測定する。図1に示す例では、端末装置3は、基地局2aと通信を行っているときに、基地局2aのセルの受信品質および基地局2bのセルの受信品質を測定する。そして、端末装置3は、測定した受信品質をサービング基地局(ここでは、基地局2a)へ報告する。そうすると、サービング基地局は、端末装置3にとって最適なセルを決定する。このとき、サービング基地局以外の基地局のセルが最適であれば、サービング基地局は、ハンドオーバを行う。
端末装置から基地局へ報告される受信品質は、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)などである。この報告は、LTEおよびLTE−Advancedでは、Measurementと呼ばれる。
図3は、本発明の実施形態の受信機の構成を示す。実施形態の受信機10は、図3に示すように、RF部11、FFT部12、データ受信部13、測定部16を有する。FFT部12、データ受信部13、測定部16は、特に限定されるものではないが、例えば、デジタル信号処理器で実現される。ただし、FFT部12、データ受信部13、測定部16は、ハードウェア回路で実現してもよいし、ハードウェア回路およびデジタル信号処理器の組合せで実現してもよい。なお、受信機10は、端末装置3の中に設けられる。
RF(Radio Frequency)部11は、アンテナを介して入力される受信信号をベースバンドデジタル信号に変換する。すなわち、RF部11は、基地局2から送信されるOFDM信号をベースバンドデジタル信号に変換する。
FFT(Fast Fourier Transform)部12は、FFT演算によって時間領域信号を周波数領域信号に変換する。すなわち、FFT部12は、RF部11から出力されるベースバンドデジタル信号から周波数領域信号を生成する。この結果、OFDM信号の各サブキャリアによって伝送された変調信号が得られる。例えば、図2に示す形式のサブフレームが基地局2から送信されたときは、FFT部12は、Nc個の変調信号を生成する。
データ受信部13は、FFT部12から出力される周波数領域信号から送信データを再生する。ここで、データ受信部13は、復調部14および復号部15を有する。復調部14は、周波数領域信号を復調する。すなわち、復調部14は、各サブキャリアによって伝送されてきた変調信号をそれぞれ復調する。このとき、復調部14は、チャネル推定の結果を利用して復調を行うようにしてもよい。また、復号部15は、復調部14により復調された受信信号を復号してデータを再生する。
測定部16は、基地局2から送信される下りリンク信号の受信品質を測定または算出する。測定部16において測定または算出される受信品質は、RSRP、RSSI、RSRQである。したがって、測定部16は、RSRP測定部17、RSSI測定部18、およびRSRQ算出部19を有する。
RSRP測定部17は、FFT部12から出力される周波数領域信号(即ち、Nc個の変調信号)を利用してRSRPを測定する。このとき、RSRP部17は、図2に示すサブフレーム中に配置されている参照信号シンボルの受信電力を測定する。以下、図4および図5を参照しながら、RSRPの測定方法を説明する。
図4は、端末装置3が静止しているときのRSRP測定の一例を示す。端末装置3は、参照信号を検出することによって、基地局2と端末装置3との間のチャネル状態を推定する。チャネル状態は、複素数で表される。この複素数は、受信参照信号のI成分およびQ成分を検出することにより得られる。
端末装置3は、時刻T1、T2、T3においてそれぞれチャネル状態を推定するものとする。ここで、この実施例では、端末装置3は静止している。よって、雑音が存在しないものとすると、図4に示すように、時間が経過してもチャネル状態hは変化しない。
ところが、実際の無線通信システムでは、雑音が存在する。このため、端末装置3において受信参照信号から推定されるチャネル状態は、雑音の影響を受ける。図4に示す例では、時刻T1、T2、T3において、それぞれチャネル状態h1’、h2’、h3’が検出されている。
そこで、RSRP測定部17は、雑音を含む受信信号を平均化することによって雑音電力を抑制する。そして、RSRP測定部17は、雑音が抑制された信号に基づいて受信電力を測定する。例えば、時刻T1〜T3においてチャネル状態h1’〜h3’が得られているときは、RSRP測定部17は、まず、下式によって平均チャネル状態h’を得る。この平均化は、複素平均(電圧平均)である。
h’=(h1’+h2’+h3’)/3
更に、RSRP測定部17は、下式により、平均チャネル状態h’から受信電力Pestを算出する。
est=|h’|2
ここで、上述の平均化により雑音電力が抑制されているので、平均チャネル状態h’は理想的なチャネル状態hに近似している。よって、平均チャネル状態h’から算出される受信電力Pestは、受信電力の理想値Pidealに近い。そして、この受信電力Pestが、参照信号の受信電力を表すRSRPとして出力される。
なお、時間方向においてより多くの参照信号シンボルを取得して平均化を行えば、雑音抑制効果が高くなる。すなわち、平均化時間を長くすれば、雑音抑制効果が高くなる。
図5は、端末装置3が移動しているときのRSRP測定の一例を示す。端末装置3が移動しているときは、時間経過に対してチャネル状態が変化する。すなわち、時間経過に対して、端末装置3における受信参照信号の振幅および/または位相が変化する。特に、端末装置3が高速で移動しているときは、時間経過に対してチャネル状態の変化が大きい。図5に示す例では、時刻T1、T2、T3においてチャネル状態h1、h2、h3が得られる。さらに、雑音が存在するので、時刻T1、T2、T3において推定されるチャネル状態は、それぞれh1’、h2’、h3’である。
この場合、チャネル状態h1’、h2’、h3’に対して上述の平均化を行うと、図5に示すように、平均チャネル状態h’を表す座標は、実際のチャネル状態と比較して、コンスタレーションの原点に近い位置に現れる。このため、平均チャネル状態h’から算出される受信電力Pestは、受信電力の理想値Pidealと比較して小さくなってしまう。
このように、端末装置3が高速で移動しているときは、参照信号の受信電力を表すRSRPの誤差が大きくなる。この誤差は、平均化時間が長くなるほど大きくなる。したがって、RSRPを測定するための平均化時間は、雑音抑制および端末装置3の移動に起因する誤差の双方を考慮して、適切に設定することが好ましい。
図3に戻る。RSSI測定部18は、RF部11から出力されるベースバンドデジタル信号を利用して、受信信号の強度を表すRSSIを測定する。RSRQ算出部19は、RSRP測定部17によって得られたRSRPおよびRSSI測定部18によって得られたRSSIから、参照信号の品質を表すRSRQを算出する。RSSIおよびRSRQについては、詳しい説明は省略する。
測定部16は、上述のようにして得られたRSRPおよびRSRQをサービング基地局に報告する。そして、サービング基地局は、この報告に基づいて、端末装置3の最適セルを決定し、必要に応じてハンドオーバを行う。
図6は、RSRP測定部17の構成の一例を示す。RSRP測定部17は、図6に示すように、分配器21、複数の測定器22(22−1〜22−n)、重み付け係数算出器23、重み付け平均化器24を有する。また、RSRP測定部17には、受信信号が入力される。この受信信号は、FFT部12から出力される周波数領域信号(すなわち、Nc個の変調信号)である。さらに、RRSP測定部17には、制御信号が与えられる。制御信号は、後で詳しく説明するが、参照信号シンボルの配置を表す情報を含む。
RSRP測定部17においては、図6に示すように、分配器21、複数の測定器22、重み付け係数算出器23が制御信号に従って動作する。したがって、まず、この制御信号について説明する。
LTEおよびLTE−Advancedにおいては、上りリンクと下りリンクの多重化方法として、FDDおよびTDDがサポートされている。FDD(Frequency Division Duplex)では、上りリンクおよび下りリンクに異なる周波数を割り当てることにより、上りリンク通信および下りリンク通信が同時に行われる。一方、TDD(Time Division Duplex)では、上りリンクおよび下りリンクに同じ周波数が割り当てられ、時間によって上りリンク通信および下りリンク通信が切り替えられる。
図7は、FDDの下りリンクにおけるサブフレーム配置を示す。なお、図7は、1つの無線フレームの中のサブフレームの配置を示している。また、以下の説明では、下りリンクサブフレームのことを「DL subframe」と表記することがある。
FDDの下りリンクでは、DL subframe (Unicast)またはDL subframe (MBSFN)が基地局から送信される。DL subframe (Unicast)は、個々の端末装置に対してデータを送信するために使用される。DL subframe (MBSFN)は、マルチメディア放送および同報サービス(MBMS:Multimedia Broadcast and Multicast Service)のために使用される。なお、MBSFNは、MBMS Single Frequency Networkを意味する。以下の説明では、DL subframe (Unicast)を「ユニキャストサブフレーム」と呼ぶことがある。また、DL subframe (MBSFN)を「MBSNFサブフレーム」と呼ぶことがある。
FDDの下りリンクにおいては、無線フレーム中のサブフレーム#0、#4、#5、#9には、ユニキャストサブフレームが配置される。また、無線フレーム中のサブフレーム#1、#2、#3、#6、#7、#8には、ユニキャストサブフレームまたはMBSFNサブフレームが配置される。ここで、各サブフレーム#1、#2、#3、#6、#7、#8にユニキャストサブフレームまたはMBSFNサブフレームのどちらが配置されるのかは、例えば、基地局によって決定される。
図8は、TDDのサブフレーム配置を示す。TDDにおいては、1つの無線フレームの中に下りリンクサブフレーム(ユニキャストサブフレーム、MBSFNサブフレーム)、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレームが混在し得る。また、LTEおよびLTE−Advancedでは、ユニキャストサブフレーム、MBSFNサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレームの配置パターンとして、図8に示す7つの上りリンク/下りリンクコンフィギュレーション(Uplink/Downlink configuration)が提供されている。
例えば、上りリンク/下りリンクコンフィギュレーション0においては、サブフレーム#0、#5にユニキャストサブフレームが配置され、サブフレーム#1、#6にスペシャルサブフレームが配置され、サブフレーム#2〜#4、#7〜#9に上りリンクサブフレームが配置される。また、上りリンク/下りリンクコンフィギュレーション1では、サブフレーム#0、#5にユニキャストサブフレームが配置され、サブフレーム#1、#6にスペシャルサブフレームが配置され、サブフレーム#2、#3、#7、#8に上りリンクサブフレームが配置され、サブフレーム#4、#9にはユニキャストサブフレームまたはMBSFNサブフレームが配置される。
どの上りリンク/下りリンクコンフィギュレーションを使用するのかは、例えば、基地局によって決定される。また、ユニキャストサブフレームまたはMBSFNサブフレームが選択可能なサブフレームにおいて、ユニキャストサブフレームまたはMBSFNサブフレームのどちらが配置されるのかは、TDDにおいても、例えば、基地局によって決定される。
図9は、スペシャルサブフレームの構成を示す。ここでは、サブフレームは、14個のOFDMシンボルを有するものとする(Nsym=14)。図9において、DLは下りリンクを表し、ULは上りリンクを表し、GP(Guard Period)はガード期間を表す。
スペシャルサブフレームは、下りリンクシンボル、ガード期間、上りリンクシンボルを含む。ガード期間は、端末装置3において下りリンク受信から上りリンク送信への切替えを行うために設けられる。LTEおよびLTE−Advancedでは、スペシャルサブフレーム内の下りリンクシンボル、ガード期間、上りリンクシンボルの配置パターンとして、図9に示す9つのスペシャルサブフレームコンフィギュレーション(Special Subframe configuration)が提供されている。
たとえば、スペシャルサブフレームコンフィギュレーション0においては、シンボル#0〜#2に下りリンクシンボルが配置され、シンボル#3〜#12にガード期間が配置され、シンボル#13に上りリンクシンボルが配置される。なお、どのスペシャルサブフレームコンフィギュレーションを使用するのかは、例えば、基地局によって決定される。
このように、FDDにおいては、図7に示すように、各無線フレーム内にユニキャストサブフレームおよびMBSFNサブフレームが混在し得る。また、TDDにおいては、図8に示すように、各無線フレーム内にユニキャストサブフレーム、MBSFNサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレームが混在し得る。
ところが、サブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数は、サブフレームのタイプによって異なる。また、スペシャルサブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数は、スペシャルサブフレームコンフィギュレーションによって異なる。
ユニキャストサブフレームにおいては、図10(a)に示すように、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11に参照信号が配置される。図10(a)〜図10(c)において、斜線領域は、サブフレーム内に配置された参照信号シンボルを表している。なお、OFDMシンボル内に参照信号が配置される場合、参照信号シンボルは、6サブキャリア間隔で配置される。したがって、OFDM信号がNc個のサブキャリアを使用してデータを伝送する場合、ユニキャストサブフレーム内には、4×(Nc/6)個の参照信号シンボルが配置される。
MBSFNサブフレームにおいては、図10(b)に示すように、OFDMシンボル#0のみに参照信号が配置される。よって、OFDM信号がNc個のサブキャリアを使用してデータを伝送する場合、MBSFNサブフレーム内には、1×(Nc/6)個の参照信号シンボルが配置される。
スペシャルサブフレームにおいては、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11の中で、下りリンクが割り当てられているシンボルに参照信号が配置される。よって、コンフィギュレーション0、5のスペシャルサブフレームでは、図10(b)に示すように、OFDMシンボル#0のみに参照信号が配置される。コンフィギュレーション1〜3、6〜8のスペシャルサブフレームでは、図10(c)に示すように、OFDMシンボル#0、#4、#7に参照信号が配置される。コンフィギュレーション4のスペシャルサブフレームでは、図10(a)に示すように、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11に参照信号が配置される。なお、上りリンクサブフレームには、参照信号シンボルは配置されない。
まとめると、各サブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数は、以下の通りである。ただし、1つのOFDMシンボル内に配置される参照信号の数は、図10(a)〜図10(c)を参照しながら説明したように、サブフレームのタイプによらず、Nc/6個である。このため、あるサブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数は、そのサブフレームにおいて参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数に比例する。すなわち、あるサブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数と、そのサブフレームにおいて参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数とは一意に対応する。したがって、ここでは、「サブフレーム内に配置される参照信号シンボルの数」として、「サブフレームにおいて参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数」を示す。
ユニキャストサブフレーム:4
MBSFNサブフレーム:1
スペシャルサブフレーム(configuration 0,5):1
スペシャルサブフレーム(configuration 1,2,3,6,7,8):3
スペシャルサブフレーム(configuration 4):4
上りリンクサブフレーム:0
端末装置3のRSRP測定部17は、後で詳しく説明するが、各サブフレーム内に配置されている参照信号シンボルの個数を考慮してRSRPを測定する。したがって、RSRP測定部17には、参照信号シンボルの配置を特定するための情報が与えられる。
基地局2は、セル内の端末装置3に対して、参照信号シンボルの配置を特定するための情報を含む制御信号を送信する。この制御信号は、例えば、以下の情報を含む。
(1)上りリンク/下りリンクコンフィギュレーション
(2)MBSFNサブフレームコンフィギュレーション
(3)スペシャルサブフレームコンフィギュレーション
上りリンク/下りリンクコンフィギュレーションは、図8を参照しながら説明したように、ユニキャストサブフレーム、MBSFNサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレームの配置パターンを特定する。MBSFNサブフレームコンフィギュレーションは、図7および図8を参照しながら説明したように、MBSFNサブフレームが配置される位置を特定する。スペシャルサブフレームコンフィギュレーションは、図9を参照しながら説明したように、下りリンクシンボル、ガード期間、上りリンクシンボルの配置パターンを特定する。なお、基地局2は、セル内の端末装置3に対して、FDDまたはTDDを特定する情報をさらに通知するようにしてもよい。
次に、基地局2から端末装置3へコンフィギュレーション情報を通知する方法を説明する。ここでは、LTEおよびLTE−Advancedで通信が行われるものとする。
図11は、サブフレーム内のチャネルの配置を示す。PBCH(Physical Broadcast Channel)及びPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)は、基地局から端末装置へ報知情報を送信する。PDCCH(Physical Downlink Control Channel)は、PDSCHのユーザ割当ておよび変調方式などに係わる情報を送信する。
PBCHは、各無線フレーム内のサブフレーム#0に配置される。具体的には、PBCHは、PDCCHが配置されているシンボルのうち、中心の72サブキャリアに固定的に配置される。よって、PBCHは、図12に示すように、10ms周期で配置される。端末装置は、基地局と通信を開始する際には、まずPBCHを受信してMIB(Master Information Block)を取得する。そして、端末装置は、MIBに含まれている情報を取得することで、PDSCHを受信できるようになる。
端末装置は、20ms周期でサブフレーム#5に配置されているPDSCHを受信する。この領域には、SIB1(System Information Block Type1)メッセージが配置されている。端末装置は、SIB1メッセージを取得した後、SIB2〜SIB13メッセージを取得する。SIB2〜SIB13メッセージが配置される位置は、SIB1メッセージ内に記載されている。SIBについては、例えば、3GPP TS36.331 V10.5.0に記載されている。
TDDにおいては、SIB1メッセージの中に情報要素TDD-Configが記述されている。TDD-Configは、上りリンク/下りリンクコンフィギュレーションを表すsubframeAssignmentフィールドおよびスペシャルサブフレームコンフィギュレーションを表すspecialSubframePatternsフィールドを含む。subframeAssignmentによって、0〜6のいずれかの値が指定される。また、specialSubframePatternsによって、0〜8のいずれかの値が指定される。
SIB2メッセージの中には、情報要素MBSFN-SubframeConfigが記述されている。MBSFN-SubframeConfigは、MBSFNサブフレームの配置に関する情報を記述するフィールドを有する。すなわち、MBSFN-SubframeConfigは、MBSFNサブフレームが含まれている無線フレームが現れる周期、および無線フレーム内のMBSFNサブフレームの配置を記述するフィールドを含む。無線フレーム内のMBSFNサブフレームの配置は、6ビットで表される。この6ビットのフィールド内で、「1」が設定されているビットに対応するサブフレームがMBSFNサブフレームとして使用される。FDDにおいては、上位ビットから順番に、各ビットが、無線フレーム内のサブフレーム#1、#2、#3、#6、#7、#8の状態を指示する。また、TDDにおいては、上位ビットから順番に、各ビットが、無線フレーム内のサブフレーム#3、#4、#7、#8、#9の状態を指示する。なお、TDDにおいては、最下位ビットは使用されない。
このように、基地局2は、セル内の端末装置3に対して、定期的に、上述した3つのコンフィギュレーション情報を含む制御信号を送信する。そうすると、基地局2のセル内に位置する端末装置3は、この制御信号を定期的に受信する。
端末装置3は、基地局2から受信する制御信号を復調および復号し、上述の3つのコンフィギュレーション情報を取得する。なお、制御信号の復調および復号は、例えば、図3に示すデータ受信部13において実行される。この場合、再生されたコンフィギュレーション情報は、データ受信部13からRSRP測定部17に与えられる。或いは、測定部16の中で制御信号からコンフィギュレーション情報を再生してもよい。
RSRP測定部17には、図6に示すように、受信信号が入力される。受信信号は、FFT部12から出力される周波数領域信号(すなわち、Nc個の変調信号)である。そして、RSRP測定部17は、基地局2から与えられるコンフィギュレーション情報に基づいて、受信信号に含まれている参照信号シンボルの電力を測定する。
コンフィギュレーション情報は、以下の(1)〜(3)を特定する情報を含む。
(1)無線フレーム内での、ユニキャストサブフレーム、MBSFNサブフレーム、スペシャルサブフレーム、上りリンクサブフレームの配置パターン(図8参照)
(2)無線フレーム内でMBSFNサブフレームが配置される位置(図7、図8参照)
(3)スペシャルサブフレーム内での、下りリンクシンボル、ガード期間、上りリンクシンボルの配置パターン(図9参照)
さらに、RSRP測定部17は、例えば基地局2からの通知により、FDDまたはTDDのどちらの方法でリンクが多重化されているのかを認識するものとする。
そうすると、RSRP測定部17は、各受信サブフレーム内の参照信号シンボルの配置を検出できる。さらに、RSRP測定部17は、各受信サブフレーム内の参照信号シンボルの数(または、各受信サブフレームにおいて参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数)を検出できる。
次に、RSRP測定部17の動作を説明する。分配器21は、受信信号を小区間に分割して、複数の測定器22(22−1〜22−n)に順番に分配する。各小区間の長さは、たとえば、図4を参照しながら説明した雑音抑制効果が得られるように決定される。ただし、小区間の長さが長すぎると、図5を参照しながら説明したように、端末装置3が高速で移動したときに測定誤差が大きくなる。よって、小区間の長さは、これらの要因を考慮して適切に決定することが好ましい。特に限定されるものではないが、一例としては、小区間の長さは、0.5〜数サブフレーム時間である。
各測定器22は、分配器21から分配されてくる受信信号に含まれている参照信号シンボルの電力を測定する。すなわち、各測定器22は、小区間内の受信信号に含まれている参照信号シンボルに基づいてRSRPを測定する。1つの小区間内の受信信号は、複数の参照信号シンボルを含む。そうすると、測定器22により算出されるRSRPは、下式で表される。(下式はRSRP算出方法の一例であり、これに限定されるものではない)
RSRP=|h’|2
h’=Σ(Ai+jBi)/k
i+jBiは、i番目の参照信号シンボルによって得られるチャネル状態(または、i番目の参照信号シンボルの受信状態)を表す。kは、小区間内の参照信号シンボルの数を表す。h’は、平均チャネル状態を表す。
したがって、測定器22−1〜22−nによりRSRP1〜RSRPnが測定される。ここで、測定器22−1〜22−nは、互いに異なる小区間においてそれぞれ対応するRSRPを測定する。すなわち、測定器22−1〜22−nにより、互いに異なる小区間に対応するRSRP1〜RSRPnが測定される。
このように、各測定器22は、小区間内の参照信号シンボルに基づいてRSRPを測定する。よって、「小区間」は、RSRPを測定するための「測定区間」に相当する。
重み付け係数算出器23は、測定器22−1〜22−nにより測定されたRSRP1〜RSRPnに対応する重み付け係数W1〜Wnを算出する。重み付け係数W1〜Wnは、それぞれ、測定器22−1〜22−nの測定区間内の参照信号シンボルの数に基づいて決定される。このとき、重み付け係数算出器23は、例えば、参照信号シンボルの数が少ない測定区間で得られた測定値の重みが小さく、参照信号シンボルの数が多い測定区間で得られた測定値の重みが大きくなるように、重み付け係数W1〜Wnを決定する。なお、重み付け係数W1〜Wnを決定する方法の実施例については、後で説明する。
重み付け平均化器24は、測定器22−1〜22−nにより測定されたRSRP1〜RSRPnについて、重み付け係数算出器23により算出された重み付け係数W1〜Wnを用いて重み付け平均を行う。そして、RSRP測定部17は、重み付け平均化器24の算出結果を、基地局2へ報告するRSRPとして出力する。
このように、RSRP測定部17は、複数の測定区間においてそれぞれRSRPを測定する。そして、RSRP測定部17は、重み付け係数W1〜Wnを用いて複数のRSRP測定値(すなわち、RSRP1〜RSRPn)の重み付け平均を計算する。
ここで、各測定区間において得られるRSRP測定値は、測定区間内の複数の参照信号シンボルに基づいて算出される。例えば、測定区間1の受信信号が図10(a)に示すサブフレームであり、測定区間2の受信信号が図10(b)に示すサブフレームであるものとする。この場合、測定区間1においては、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11の参照信号シンボルからRSRP1が算出される。すなわち、異なる4つの時刻に配置されている参照信号シンボルからRSRP1が算出される。一方、測定区間2においては、OFDMシンボル#0の参照信号シンボルからRSRP2が算出される。すなわち、ある1つの時刻に配置されている参照信号シンボルからRSRP2が算出される。このため、参照信号シンボルの数が多い測定区間の測定精度または信頼性は高く、参照信号シンボルの数が少ない測定区間の測定精度または信頼性は低い。
このような理由から、重み付け係数W1〜Wnは、例えば、参照信号シンボルの数が少ない測定区間で得られた測定値の重みが小さく、参照信号シンボルの数が多い測定区間で得られた測定値の重みが大きくなるように決定される。したがって、重み付け係数W1〜Wnを用いてRSRP1〜RSRPnの重み付け平均を計算すれば、信頼性の高いRSRP測定値の寄与が大きくなり、また、信頼性の低いRSRP測定値の寄与が小さくなる。この結果、重み付け平均により得られるRSRPの信頼性は高い。
なお、各測定区間において基地局と端末装置との間の伝搬環境を推定し、伝播環境の悪い測定区間のRSRP測定値の寄与が小さくなるように重み付け平均を行えば、信頼性の高いRSRPが得られるかも知れない。この場合、伝搬環境として、たとえば、有効パス数、希望波電力の標準偏差、SIRの標準偏差、ドップラー周波数などを推定する。しかしながら、伝搬環境を常に精度良く推定することは困難である。したがって、伝搬環境の推定精度が低いときは、最終的に得られるRSRPの信頼性も低下してしまう。さらに、伝搬環境を推定する処理は、演算量が多いので、端末装置の消費電力が大きくなるおそれがある。
これに対して、実施形態の方法によれば、重み付け係数W1〜Wnは、各測定区間内の参照信号シンボルの数に基づいて決定される。したがって、重み付け係数W1〜Wnを決定する処理の演算量は少なく、そのための消費電力も小さい。
<実施例1>
この実施例では、上りリンクおよび下りリンクの多重化方式は、FDDである。また、RSRP測定部17は、連続する6個のサブフレームからRSRPを測定する。各測定区間の長さは「2サブフレーム」である。したがって、RSRP測定部17において、3個の測定器22(すなわち、測定器22−1〜22−3(n=3))を用いて、3個の測定値(RSRP(1)〜RSRP(3))が得られる。
RSRP測定部17に入力される6個のサブフレームは、図13に示すように、「ユニキャスト」「MBSFN」「MBSFN」「MBSFN」「ユニキャスト」「ユニキャスト」である。「ユニキャスト」はユニキャストサブフレームを表し、「MBSFN」はMBSFNサブフレームを表す。
この場合、測定器22−1には、測定区間1の「ユニキャスト」および「MBSFN」が入力される。測定器22−2には、測定区間2の「MBSFN」および「MBSFN」が入力される。測定器22−3には、測定区間3の「ユニキャスト」および「ユニキャスト」が入力される。
ユニキャストサブフレームにおいては、図10(a)に示すように、OFDMシンボル#0、#4、#7、#11に参照信号が配置される。即ち、1つのユニキャストサブフレーム内には、4×(Nc/6)個の参照信号シンボルが配置される。一方、MBSFNサブフレームにおいては、図10(b)に示すように、OFDMシンボル#0のみに参照信号が配置される。即ち、1つのMBSFNサブフレーム内には、1×(Nc/6)個の参照信号シンボルが配置される。
したがって、測定区間1においては、5×(Nc/6)個の参照信号シンボルが存在する。また、測定区間2においては、2×(Nc/6)個の参照信号シンボルが存在する。さらに、測定区間3においては、8×(Nc/6)個の参照信号シンボルが存在する。
実施例1では、重み付け係数算出器23は、各測定区間内の参照信号シンボルの数を重み付け係数として使用する。ただし、「Nc/6」は、定数であり、測定区間1〜3において共通である。よって、以下では、「Nc/6」を省略して説明する。すなわち、測定区間1、2、3の参照信号シンボルの数は、それぞれ「5」「2」「8」であるものとする。そうすると、図13に示す6個のサブフレームがRSRP測定部17に入力されたときに、重み付け係数算出器23は、測定区間1、2、3に対応する重み付け係数としてそれぞれ「W1=5」「W2=2」「W3=8」を出力する。
測定器22−1は、測定区間1の受信信号に含まれている複数の参照信号シンボルに基づいて受信電力測定値RSRP(1)を得る。同様に、測定器22−2、22−3は、それぞれ、受信電力測定値RSRP(2)、RSRP(3)を得る。
重み付け平均化器24は、RSRP(1)〜RSRP(3)についてW1〜W3で重み付け平均を計算することにより、受信信号のRSRPを算出する。実施例1における重み付け平均は、図13に示す通りである。
このように、実施例1においては、各測定区間内の参照信号シンボルの数が、重み付け係数として使用される。ここで、各測定区間のRSRPの測定精度は、測定のために使用される参照信号シンボルの数に依存する。すなわち、参照信号シンボルの数が多い測定区間の測定精度は高く、参照信号シンボルの数が少ない測定区間の測定精度は低い。したがって、実施例1の重み付け平均によれば、RSRPの算出において、参照信号シンボルの数が少ない測定区間(図13では、測定区間2)で得られた測定値の影響度が低くなり、参照信号シンボルの数が多い測定区間(図13では、測定区間3)で得られた測定値の影響度が高くなる。この結果、重み付け平均を行わない方式と比較すると、RSRPの測定精度が向上する。
なお、測定区間内の参照信号シンボルの数は、その測定区間において参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数に比例する。このため、「測定区間内の参照信号シンボルの数」の代わりに「測定区間において参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数」に基づいて重み付け係数W1〜Wnを決定しても、重み付け平均の算出結果は同じである。したがって、重み付け係数W1〜Wnを決定する目的においては、「測定区間内の参照信号シンボルの数」および「測定区間において参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数」は等価である。また、重み付け係数W1〜Wnを決定する目的において、「測定区間において参照信号シンボルが配置されるOFDMシンボルの数」は「測定区間内の参照信号シンボルの数」の1つの形態である。
<実施例2>
実施例1では、各測定区間内の参照信号シンボルの数が、重み付け係数として使用される。これに対して、実施例2では、各測定区間内の参照信号シンボルの数の二乗が、重み付け係数として使用される。
図14に示すように、実施例2においても、実施例1と同様に、測定区間1、2、3の参照信号シンボルの数はそれぞれ「5」「2」「8」である。ところが、実施例2では、測定区間内の参照信号シンボルの数の二乗が、重み付け係数として使用される。したがって、実施例2の重み付け係数算出部17は、測定区間1、2、3に対応する重み付け係数として、それぞれ「W1=52=25」「W2=22=4」「W3=82=64」を出力する。
重み付け平均化器24は、実施例1と同様に、RSRP(1)〜RSRP(3)についてW1〜W3で重み付け平均を計算することによりRSRPを算出する。ただし、上述したように、実施例1と実施例2とでは重み付け係数が異なっている。実施例2における重み付け平均は、図14に示す通りである。
このように、実施例2においては、各測定区間内の参照信号シンボルの数の二乗が、重み付け係数として使用される。よって、実施例2の重み付け平均によれば、実施例1と比較して、参照信号シンボルの数が少ない測定区間(図13では、測定区間2)で得られた測定値の寄与がさらに低くなり、参照信号シンボルの数が多い測定区間(図13では、測定区間3)で得られた測定値の寄与度がさらに高くなる。したがって、実施例2の方法によれば、実施例1と比較して、RSRPの測定精度がさらに向上する。
<シミュレーション>
図15は、RSRPの測定精度についてのシミュレーションのモデルを説明する図である。このシミュレーションでは、2個のサブフレームからRSRPが測定される。各測定区間の長さは「1サブフレーム」である。すなわち、測定区間1、2においてそれぞれ測定値RSRP(1)、RSRP(2)が算出される。RSRP測定のために入力される2個のサブフレームは、「ユニキャスト」「MBSFN」である。よって、測定区間1、2の参照信号シンボルの数はそれぞれ「4」「1」である。この場合、測定値RSRP(2)の精度または信頼性は、測定値RSRP(1)よりも低い。さらに、RSRPを測定する端末装置は、静止している。そして、雑音が存在しないときのRSRPの理想値は、-70dBmである。上記モデルにおいて、以下の3つの方法についてRSRPを算出する。
「重み付けなし」では、RSRPは、RSRP(1)およびRSRP(2)の単純平均により算出される。
「方法1」は、実施例1に対応する。RSRP(1)およびRSRP(2)は、対応する測定区間内の参照信号シンボルの数で重み付けされて平均化される。RSRP(1)およびRSRP(2)に対して重み付け係数「W1=4」「W2=1」が与えられる。
「方法2」は、実施例2に対応する。RSRP(1)およびRSRP(2)は、対応する測定区間内の参照信号シンボルの数の二乗で重み付けされて平均化される。RSRP(1)およびRSRP(2)に対して重み付け係数「W1=42=16」「W2=12=1」が与えられる。
図16は、図15に示すモデルにおけるシミュレーション結果を示す。横軸は、RSRPを表す。縦軸は、確率密度(PDF:Probability Density Function)を表す。○印、△印、□印は、それぞれ比較例、方法1、方法2のデータを表す。
図16(a)では、「重み付けなし」および「方法1」が比較されている。「重み付けなし」と比較して、「方法1」による測定において、理想値(-70dBm)に近いRSRPが得られる確率が高くなっている。換言すれば、「方法1」によれば、理想値に対して大きな誤差を有するRSRPが測定される確率は低くなる。
図16(b)では、「重み付けなし」および「方法2」が比較されている。このケースでも、「重み付けなし」と比較して、「方法2」において、理想値に近いRSRPが得られる確率が高くなっている。
図16(c)では、「方法1」および「方法2」が比較されている。「方法1」と比較して、「方法2」において、理想値に近いRSRPが得られる確率がさらに高くなっている。
このように、RSRP測定部17において参照信号シンボルの数(または、その二乗)で重み付け平均を行うことにより、測定精度または信頼性の低い測定区間の影響が低減される。この結果、図16(a)および図16(b)に示すように、「重み付けなし」と比較して、理想値に近いRSRPが得られる確率が高くなる。
次に、端末装置によるセルの誤検出について説明する。端末装置は、定期的にセルサーチを実行し、検出されたセルIDに対してRSRPを測定する。ところが、セルサーチにおいて、実際には存在していないセルが誤って検出されることがある。そうすると、端末装置は、実際に存在している有効セルに対してだけでなく、「存在していないセル」に対してもRSRPを測定してしまう。
この場合、RSRPを算出するための平均化時間が十分に長ければ、「存在していないセル」のRSRPは十分に小さくなる。しかし、平均化時間は有限なので、「存在していないセル」のRSRPとして、有効セルのRSRPに近い値が検出されることがある。
図17は、「重み付けなし」で算出される「有効セル」および「存在していないセル」についてのRSRPの確率密度を示す。このケースでは、2つの確率密度関数が互いに大きく重なり合っている。そして、これら2つの確率密度関数が互いに重なり合っているRSRP領域では、端末装置は、検出されたセルが「有効セル」であるか「存在していないセル」であるかを判定できない。
例えば、有効セルを検出するために「閾値=-72.5dBm」が設定されるものとする。この場合、RSRPが-72.5dBm以上であれば、端末装置は、有効セルから信号を受信していると判定する。一方、RSRPが-72.5dBmよりも小さければ、端末装置は、受信信号に対応するセルは存在しないと判定する。そうすると、「重み付けなし」でRSRPが測定された場合、シミュレーションによれば、誤検出(または、誤判定)の確率は、約27パーセントである。なお、誤検出は、「存在していないセル」を有効セルとして検出することを意味する。
図18は、「方法1(実施例1)」で算出される「有効セル」および「存在していないセル」についてのRSRPの確率密度を示す。このケースでは、図17に示す例と比較して、2つの確率密度関数が互いに重なり合う領域は小さい。この結果、閾値-72.5dBmが設定されると、誤検出確率は、約0.6パーセントに低下する。
図19は、「方法2(実施例2)」で算出される「有効セル」および「存在していないセル」についてのRSRPの確率密度を示す。このケースでは、図18に示す例と比較して、2つの確率密度関数が互いに重なり合う領域はさらに小さくなっている。この結果、閾値-72.5dBmが設定されると、誤検出確率は、ほぼゼロパーセントである。
<ハンドオーバ>
端末装置は、サービングセルおよび隣接セルのRSRPを測定し、その測定結果をサービング基地局へ報告する。サービング基地局は、端末装置からの報告に基づいて、サービングセルおよび隣接セルのRSRPを比較する。そして、サービング基地局は、例えば、サービングセルのRSRPよりも隣接セルのRSRPが大きくなると、サービングセルから隣接セルへのハンドオーバを実行する。
図20は、RSRPに基づくハンドオーバの例を示す。なお、図20において、実線カーブおよび破線カーブは、それぞれ、サービングセルおよび隣接セルの実際のRSRPを表す。また、□印および△印は、それぞれ、端末装置においてサービングセルおよび隣接セルについて測定されたRSRPを表す。なお、実線カーブと□印との間の乖離、および破線カーブと△印との間の乖離は、測定誤差に相当する。
時刻T1において、端末装置は、サービング基地局および隣接セルの基地局の双方から無線信号を受信する。このとき、端末装置において、サービングセルのRSRPは隣接セルのRSRPよりも大きい。この後、端末装置は、隣接セルの基地局に向かう方向に移動していくものとする。すなわち、時刻T1以降、端末装置において、サービングセルのRSRPは徐々に小さくなってゆき、隣接セルのRSRPは徐々に大きくなっていく。そして、時刻Txにおいて、サービングセルのRSRPよりも隣接セルのRSRPが大きくなるものとする。
図20(a)は、測定精度の低いRSRPが基地局に報告されるときのハンドオーバ制御を示す。この例では、時刻T2において、隣接セルのRSRP測定値がサービングセルのRSRP測定値よりも大きくなっている。このため、この測定結果が報告されると、サービング基地局は、サービングセルから隣接セルへのハンドオーバを行う。
この後、時刻T3において、サービングセルのRSRP測定値が隣接セルのRSRP測定値よりも大きくなっている。このため、この測定結果が報告されると、サービング基地局は、隣接セルからサービングセルへのハンドオーバを行う。
以降、同様に、2つのRSRP測定値の大小関係が逆転するごとに、ハンドオーバが行われる。図20(a)では、時間帯Sは、端末装置がサービングセルに接続されており、斜線で表される時間帯は、端末装置が隣接セルに接続されている。このように、端末装置におけるRSRPの測定精度が低いときは、サービングセルのRSRPと隣接セルのRSRPとの差分が小さい時間帯において、複数回のハンドオーバが行われ、通信状態が不安定になる。
図20(b)は、測定精度の高いRSRPが基地局に報告されるときのハンドオーバ制御を示す。この例では、期間T1〜T4において、サービングセルのRSRP測定値が継続的に隣接セルのRSRP測定値よりも大きくなっている。そして、時刻T4において、隣接セルのRSRP測定値がサービングセルのRSRP測定値よりも大きくなり、ハンドオーバが行われる。ここで、時刻T4は、時刻Txに近接している。すなわち、RSRPの測定精度が高いときは、適切なタイミングでハンドオーバが行われ、ハンドオーバ時の通信が安定する。
このように、RSRPの測定精度が向上すると、ハンドオーバ時の通信が安定する。したがって、上述した実施形態のRSRP測定部17において採用されている方法でRSRPを測定すれば、通信が安定する。
<他の実施形態>
各測定器22がRSRPを測定するための測定区間の長さは、上述の実施例では、1サブフレームまたは2サブフレームであるが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、測定区間は、サブフレーム時間よりも短くてもよい。
図6に示す構成では、複数の測定器22(22−1〜22−n)を用いて複数のRSRP測定値が生成されているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわち、1つの測定器22が順番に複数のRSRP測定値を生成してもよい。
上述の説明では、測定器22は、実数で表される受信電力値を生成しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、測定器22は、測定区間内に配置されている複数の参照信号シンボルから推定される複数のチャネル状態h1、h2、h3、...間の相関値を出力してもよい。相関値は、例えば、あるチャネル状態を表す複素数と他のチャネル状態を表す複素数の複素共役とを掛け合わせることで算出される。この場合、相関値は、複素数で表される。ただし、測定区間が十分に短い場合は、この相関値の大きさは、参照信号シンボルの受信電力とほぼ同じである。したがって、重み付け平均化器24が複数の相関値の重み付け平均を行った後に、その平均化の結果を実数化することで得られる値は、測定器22が実数で表される受信電力値を生成したときに重み付け平均化器24により算出されるRSRPとほぼ同じである。よって、RSRPを算出する処理において、チャネル状態の相関値は、受信電力値の1つの形態である。
1 無線通信システム
2(2a、2b) 基地局
3 端末装置
10 受信機
13 データ受信部
16 測定部
17 RSRP測定部
21 分配器
22(22−1〜22−n) 測定器
23 重み付け係数算出器
24 重み付け平均化器

Claims (6)

  1. 複数の測定区間において、それぞれ、受信信号に含まれているパイロット信号シンボルの受信電力を測定して受信電力測定値を生成する測定器と、
    前記複数の測定区間において得られる複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数に基づく重み付け平均を行って受信電力値を計算する計算器と、
    を有する受信機。
  2. 前記計算器は、前記複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数で重み付け平均を行って前記受信電力値を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 前記計算器は、前記複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数の二乗で重み付け平均を行って前記受信電力値を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  4. パイロット信号シンボルの数が多い測定区間に対応する受信電力測定値ほど大きな重みが与えられるように、各受信電力測定値の重み付け係数を算出する重み付け係数算出器をさらに有し、
    前記計算器は、前記重み付け係数算出器により算出された重み付け係数で前記複数の受信電力測定値を平均化して前記受信電力値を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  5. 前記重み付け係数算出器は、前記無線機が接続している基地局から受信する、パイロット信号シンボルの配置を表す情報に基づいて、前記重み付け係数を算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の受信機。
  6. 複数の測定区間において、それぞれ、受信信号に含まれているパイロット信号シンボルの受信電力を測定して受信電力測定値を生成し、
    前記複数の測定区間において得られる複数の受信電力測定値について、各測定区間内に存在するパイロット信号シンボルの数に基づく重み付け平均を行って受信電力値を計算する
    ことを特徴とする受信品質測定方法。
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