JP2014058918A - 過給機用のコンプレッサハウジング - Google Patents

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智己 三好
Tomoyuki Isotani
知之 磯谷
Hiroki Matsui
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Abstract

【課題】簡易な構成でありながら、滑り部材を十分かつ確実に固定することができ、滑り部材の抜け・脱落等を防止することができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供すること。
【解決手段】コンプレッサハウジング1において、シュラウド部22は、滑り部材3と被圧入部41を設けたシュラウド本体部4とからなる。滑り部材3の外周面302には滑り凹部31が設けられ、被圧入部41の内周面411には被圧入凸部42が設けられている。滑り部材3は、被圧入部41内に圧入された状態でシュラウド本体部4に固定されている。滑り凹部31の内壁面310には、被圧入凸部42に押圧接触する接触部311と、接触部311の軸方向両側において被圧入凸部42との間に隙間29を設けた非接触部312とが形成されている。滑り部材3の外周面302は、滑り凹部31の軸方向両側において被圧入部41の内周面411に押圧接触している。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のブレードを有するインペラを収容可能に構成された過給機用のコンプレッサハウジングに関する。
自動車のターボチャージャー等の過給機に用いられるコンプレッサ(圧縮機)は、複数のブレードを有するインペラを収容可能に構成されていると共に、インペラに向けて空気を吸い込む吸気口、インペラの外周側において周方向に形成され、インペラから吐き出された空気を導入するスクロール室、インペラに対向するシュラウド面を形成するシュラウド部等を備えたコンプレッサハウジングを有している。
上記構成のコンプレッサにおいては、インペラの複数のブレードとコンプレッサハウジングのシュラウド面との間の隙間をできる限り小さくすることで、圧縮効率を高めることができる。
ところが、この隙間を小さくすると、例えば振動やインペラ回転軸の振れ等によってインペラのブレードがコンプレッサハウジングのシュラウド面に接触した場合に、インペラが損傷してしまうおそれがある。
そこで、従来、コンプレッサハウジングのシュラウド部におけるシュラウド面を形成する部分に樹脂等で構成された滑り部材を取り付けた構造が提案されている(特許文献1、2参照)。
これによれば、万が一振動やインペラ回転軸の振れ等によってインペラのブレードがコンプレッサハウジングのシュラウド面に接触しても、そのシュラウド面を形成する部分に取り付けた滑り部材が削れるだけであり、インペラのブレードとコンプレッサハウジングのシュラウド面との間の隙間は、小さいままで維持される。
特開平11−173153号公報 特開2004−162578号公報
しかしながら、上記特許文献1等のように、滑り部材をボルトやスナップリング等を用いてシュラウド部に固定する構造とした場合には、構造自体が複雑となってしまう。また、部品点数も多くなり、コストが高くなってしまう。
また、上記特許文献2等のように、滑り部材を嵌合、圧入等によってシュラウド部に固定する安価で簡易な固定構造とした場合には、長時間圧入応力を受けることによって滑り部材にクリープ現象による変形が生じ、滑り部材とシュラウド部との間の締め代が小さくなるという現象が生じうる。その結果、シュラウド部からの滑り部材の抜け・脱落等が生じるおそれがある。特に、コンプレッサの使用時において、滑り部材は高温に曝されることから、この現象がより顕著に表れる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、簡易な構成でありながら、滑り部材を十分かつ確実に固定することができ、滑り部材の抜け・脱落等を防止することができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供しようとするものである。
本発明の一の態様は、複数のブレードを有する過給機用のインペラを収容可能に構成されていると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラの外周側において周方向に形成され、上記インペラから吐き出された空気を導入するスクロール室と、上記インペラに対向するシュラウド面を形成するシュラウド部とを備えた過給機用のコンプレッサハウジングにおいて、
上記シュラウド部は、弾性変形可能な環状の滑り部材と、該滑り部材を軸方向に圧入するための筒状の被圧入部を設けたシュラウド本体部とからなり、
上記滑り部材の外周面には、その外周面から径方向に窪んでなる滑り凹部が周方向に設けられており、
上記シュラウド本体部の上記被圧入部の内周面には、その内周面から径方向に突出してなる被圧入凸部が周方向に設けられており、
上記滑り部材は、上記被圧入部内に軸方向に圧入された状態で上記シュラウド本体部に固定されていると共に、その内周面によって上記シュラウド部の上記シュラウド面を形成しており、
上記滑り部材の上記滑り凹部内には、上記被圧入部の上記被圧入凸部が配置されており、かつ、上記滑り凹部の内壁面には、上記被圧入凸部に押圧接触する接触部と、該接触部の軸方向両側において上記被圧入凸部との間に隙間を有する非接触部とが形成されており、
上記滑り部材の上記外周面は、上記滑り凹部の軸方向両側において上記被圧入部の上記内周面に押圧接触していることを特徴とする過給機用のコンプレッサハウジングにある(請求項1)。
上記コンプレッサハウジングにおいて、滑り部材は、シュラウド本体部の被圧入部内に軸方向に圧入されている。そして、滑り部材が被圧入部内に圧入された状態において、滑り部材の滑り凹部内には、被圧入部の被圧入凸部が配置され、滑り凹部の内壁面には、被圧入凸部に押圧接触する接触部と、該接触部の軸方向両側において被圧入凸部との間に隙間を有する非接触部とが形成されている。また、滑り部材の外周面は、滑り凹部の軸方向両側において被圧入部の内周面に押圧接触している。
すなわち、滑り部材は、被圧入部に対して押圧接触し、圧入応力を受ける圧入応力作用部(滑り凹部の内壁面の接触部、滑り部材の外周面)と、被圧入部に対して接触せず、圧入応力を受けない圧入応力非作用部(滑り凹部の内壁面の非接触部)とが軸方向に交互に存在することになる。
ここで、滑り部材における圧入応力作用部は、圧入応力を受け続けることにより、クリープ現象による塑性的な変形が生じる。一方、滑り部材における圧入応力非作用部は、圧入応力を受けないため、クリープ現象による変形が生じない。
そのため、滑り部材における圧入応力作用部にクリープ現象による変形が生じても、圧入応力作用部同士の間に存在し、変形が生じない圧入応力非作用部により、滑り部材の軸方向の移動を抑制することができる。具体的には、滑り部材において変形が生じない滑り凹部の内壁面の非接触部が被圧入部の被圧入凸部に引っかかることによるアンカー効果を得ることができ、滑り部材の軸方向の移動を抑制することができる。これにより、滑り部材の抜け・脱落等を防止することができる。
また、上記コンプレッサハウジングでは、滑り部材をシュラウド本体部の被圧入部内に圧入することによって固定している。そのため、従来のように、滑り部材を固定するための部品等を必要としない。これにより、部品点数を増やすことなく、簡易な構成で滑り部材を固定することができる。その結果、コストを抑えながら、製造効率を高めることができる。
このように、簡易な構成でありながら、滑り部材を十分かつ確実に固定することができ、滑り部材の抜け・脱落等を防止することができる過給機用のコンプレッサハウジングを提供しようとすることができる。
実施例における、コンプレッサハウジングの全体構造を示す説明図。 実施例における、滑り部材の滑り凹部を示す説明図。 実施例における、シュラウド本体部の被圧入部の被圧入凸部を示す説明図。 実施例における、滑り部材がシュラウド本体部の被圧入部に圧入された状態を示す説明図。 実施例における、滑り部材をシュラウド本体部の被圧入部に圧入する様子を示す説明図。
上記コンプレッサハウジングにおいて、上記滑り部材の内周面は、シュラウド部のシュラウド面を形成している。そして、上記滑り部材は、インペラのブレードとシュラウド部のシュラウド面との間の隙間をできる限り小さく維持する役割を果たすものである。
例えば、振動やインペラ回転軸の振れ等によってインペラのブレードがシュラウド部のシュラウド面に接触した場合には、シュラウド部に固定されたシュラウド面を形成する上記滑り部材が削られる。そして、インペラのブレードとシュラウド部のシュラウド面との間の隙間は、依然として小さいまま維持される。
また、上記滑り部材の滑り凹部の軸方向長さ(幅)は、上記被圧入部の被圧入凸部の軸方向長さ(幅)よりも大きいことが好ましい。
この場合には、滑り部材の滑り凹部内に被圧入部の被圧入凸部を確実に配置することができる。
また、上記滑り部材の滑り凹部の内壁面は、上記コンプレッサハウジングの軸方向断面において、円弧状の曲面であることが好ましい。また、上記被圧入部の被圧入凸部の表面は、上記コンプレッサハウジングの軸方向断面において、円弧状の曲面であることが好ましい。また、両者が円弧状の曲面である場合、上記滑り部材の滑り凹部の内壁面の曲率半径は、上記被圧入部の被圧入凸部の表面の曲率半径よりも大きいことが好ましい。
この場合には、滑り部材を被圧入部内に圧入する際に、滑り部材の滑り凹部内に被圧入部の被圧入凸部を容易に配置することができる。
また、上記滑り部材において、滑り凹部の内壁面の接触部は、上記被圧入部の被圧入凸部に押圧接触している。このような構成は、例えば、滑り凹部の内壁面の接触部と被圧入部の被圧入凸部との間に締め代を設けることによって実現することができる。
また、上記滑り部材の外周面は、上記被圧入部の内周面に押圧接触している。このような構成は、例えば、滑り部材の外周面と被圧入部の内周面との間に締め代を設けることによって実現することができる。
また、上記滑り部材は、樹脂からなることが好ましい(請求項2)。
この場合には、滑り部材を弾性変形させやすくなるため、該滑り部材を被圧入部内に圧入することが容易となる。また、樹脂は、高温下で応力を受け続けるとクリープ現象による変形が生じやすいため、滑り部材にクリープ現象による変形が生じても抜け・脱落等を防止することができるという効果を有効に発揮することができる。また、上述したように、インペラのブレードが接触した場合に削られるようにしておく必要があるが、これを容易に実現することができる。
なお、上記滑り部材としては、例えば、ナイロン、ポリエステル等の樹脂を用いることができる。また、樹脂以外にもセラミック等を用いることができる。
また、上記滑り部材における圧入方向側の軸方向端面の外周角部には、面取り部が設けられていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、滑り部材を被圧入部内に圧入する際に、滑り部材の外周角部がシュラウド本体部に接触して破損等が生じることを防止することができる。
上記過給機用のコンプレッサハウジングにかかる実施例について、図を用いて説明する。
本例のコンプレッサハウジング1は、図1に示すごとく、自動車のターボチャージャー(過給機)に用いられるコンプレッサ(圧縮機)の外殻を形成するものであり、複数のブレード52を有するインペラ5を収容可能に構成されていると共に、インペラ5に向けて空気A1を吸い込む吸気口11と、インペラ5の外周側において周方向に形成され、インペラ5から吐き出された空気A2を導入するスクロール室12と、インペラ5に対向するシュラウド面221を形成するシュラウド部22とを備えている。
具体的には、同図に示すごとく、コンプレッサハウジング1は、インペラ5を内部に収容すると共に吸気口11やスクロール室12を形成するハウジング本体部2を有する。
ハウジング本体部2は、吸気口11を形成する筒状の吸気口形成部21と、インペラ5に対向するシュラウド面221及びそのシュラウド面221からスクロール室12に向かって延びるディフューザ面222を形成するシュラウド部22と、スクロール室12を形成するスクロール室形成部23とを有する。
シュラウド部22は、弾性変形可能な環状の滑り部材3と、滑り部材3を軸方向に圧入するための筒状の被圧入部41を設けたシュラウド本体部4とからなる。また、シュラウド部22内には、吸気口11と連通する吸気通路220が形成されている。
本例では、ハウジング本体部2は、シュラウド部22の滑り部材3を除いて、アルミニウム製のダイキャスト品により一体的に構成されている。また、滑り部材3は、ポリイミド樹脂からなる。
図1、図2に示すごとく、滑り部材3は、シュラウド本体部4の被圧入部41の内周面411に沿って円環状に設けられている。
滑り部材3の外周面302には、その外周面302から径方向に窪んでなる滑り凹部31が周方向に全周にわたって設けられている。また、滑り部材3の軸方向吸気側X1(圧入方向側)の吸気側端面303には、その吸気側端面303から突出してなる円筒状の突出部32が設けられている。また、滑り部材3の吸気側端面303の外周角部には、面取り部33が設けられている
図1、図3に示すごとく、シュラウド本体部4の被圧入部41は、滑り部材3を内部に圧入して配設することができるように、シュラウド本体部4を軸方向吸気側X1に凹状に窪ませて設けられている。
被圧入部41の内周面411には、その内周面411から径方向に突出してなる被圧入凸部42が周方向に全周にわたって設けられている。また、被圧入部41の軸方向吸気側X1には、滑り部材3の突出部32を内部に圧入して配設することができるように、被圧入部41の底面413からさらに軸方向吸気側X1に凹状に窪ませてなる突出被圧入部43が設けられている。
図2、図3に示すごとく、滑り部材3の滑り凹部31の軸方向長さ(幅)L1は、被圧入部4の被圧入凸部42の軸方向長さ(幅)L2よりも大きい。
また、滑り部材3の滑り凹部31の内壁面310は、円弧状の曲面によって形成されている。また、被圧入部41の被圧入凸部42の表面420は、円弧状の曲面によって形成されている。そして、滑り部材3の滑り凹部31の内壁面310の曲率半径は、被圧入部41の被圧入凸部42の表面420の曲率半径よりも大きい。
図1に示すごとく、滑り部材3は、被圧入部41内に軸方向に圧入されている。また、滑り部材3の突出部32は、突出被圧入部43内に軸方向に圧入されている。これにより、滑り部材3は、被圧入部41内に圧入された状態でシュラウド本体部4に固定されていると共に、その内周面301によってシュラウド部22のシュラウド面221を形成している。
図4に示すごとく、滑り部材3が被圧入部41に圧入された状態において、滑り部材3の滑り凹部31内には、被圧入部41の被圧入凸部42が配置されている。また、滑り凹部31の内壁面310には、被圧入凸部42に押圧接触する接触部311と、接触部311の軸方向両側において被圧入凸部42との間に隙間29を有する非接触部312とが形成されている。また、滑り部材3の外周面302は、滑り凹部31の軸方向両側において被圧入部41の内周面411に押圧接触している。
ここで、滑り凹部31の内壁面310の接触部311と被圧入部41の被圧入凸部42との間には、締め代Aが設けられている。すなわち、滑り凹部31の内壁面310の接触部311の外径は、被圧入部41の被圧入凸部42の内径よりも大きく設定されている。
また、滑り部材3の外周面302と被圧入部41の内周面411との間には、締め代Bが設けられている。すなわち、滑り部材3の外周面302の外径は、被圧入部41の内周面411の内径よりも大きく設定されている。
なお、図4における点線Tは、滑り部材3が被圧入部41内に圧入される前の大きさを示している。
図1に示すごとく、インペラ5は、ハウジング本体部2のシュラウド部22の内周側に配置されており、回転軸50を中心に回転可能に取り付けられている。また、インペラ5は、ハブ51の外周面から周方向に並ぶ複数のブレード52を突出させている。複数のブレード52は、シュラウド部22のシュラウド面221(滑り部材3の内周面301)に対向して配置されている。
同図に示すごとく、ハウジング本体部2のシュラウド部22のディフューザ面222に対向する位置には、コンプレッサハウジング1の軸方向吐出側X2を覆う軸受ハウジング(図示略)が配設される。この軸受ハウジングは、シュラウド部22のディフューザ面222との間に、インペラ5から吐き出された空気A2を昇圧させるディフューザ部13を形成する。
同図に示すごとく、上記構成のコンプレッサハウジング1を有するコンプレッサにおいては、インペラ5の回転により、吸気口11から吸気通路220を介してインペラ5へと空気A1が吸い込まれる。そして、インペラ5のブレード52によって加速され、インペラ5から吐き出された空気A2は、ディフューザ部13において昇圧され、スクロール室12に導入される。
次に、本例のコンプレッサハウジング1の製造方法について説明する。
本例のコンプレッサハウジング1を製造するに当たっては、まず、図6に示すごとく、滑り部材3を除くハウジング本体部2をダイキャストにより一体的に成形する。また、滑り部材3を射出成形により成形する。
次いで、同図に示すごとく、滑り部材3をシュラウド部22のシュラウド本体部4の被圧入部41内に軸方向に圧入する。このとき、滑り部材3の突出部32も突出被圧入部43内に軸方向に圧入する。具体的には、滑り部材3を軸方向吸気側X1に向けて被圧入部41内に圧入していき、最終的に滑り部材3の吸気側端面303を被圧入部41の底面413に当接させる。
これにより、図4に示すごとく、滑り部材3は、滑り凹部31内に被圧入部41の被圧入凸部42が配置され、滑り凹部31の内壁面310に接触部311と非接触部312とが形成され、かつ、滑り部材3の外周面302が被圧入部41の内周面411に押圧接触された状態で、被圧入部41内に圧入配置される。
以上により、図1に示すコンプレッサハウジング1を得る。
次に、本例のコンプレッサハウジング1における作用効果について説明する。
本例のコンプレッサハウジング1において、滑り部材3は、シュラウド本体部4の被圧入部41内に軸方向に圧入されている。そして、滑り部材3が被圧入部41内に圧入された状態において、滑り部材3の滑り凹部31内には、被圧入部41の被圧入凸部42が配置され、滑り部材3の滑り凹部31の内壁面310には、被圧入凸部42に押圧接触する接触部311と、接触部311の軸方向両側において被圧入凸部42との間に隙間29を設けた非接触部312とが形成されている。また、滑り部材3の外周面302は、滑り凹部31の軸方向両側において被圧入部41の内周面411に押圧接触している。
すなわち、滑り部材3は、被圧入部41に対して押圧接触し、圧入応力を受ける圧入応力作用部(滑り凹部31の内壁面310の接触部311、滑り部材3の外周面302)と、被圧入部41に対して接触せず、圧入応力を受けない圧入応力非作用部(滑り凹部31の内壁面310の非接触部312)とが軸方向に交互に存在することになる。
ここで、滑り部材3における圧入応力作用部は、圧入応力を受け続けることにより、クリープ現象による塑性的な変形が生じる。一方、滑り部材3における圧入応力非作用部は、圧入応力を受けないため、クリープ現象による変形が生じない。
そのため、滑り部材3における圧入応力作用部にクリープ現象による変形が生じても、圧入応力作用部同士の間に存在し、変形が生じない圧入応力非作用部により、滑り部材3の軸方向の移動を抑制することができる。具体的には、滑り部材3において変形が生じない滑り凹部31の内壁面310の非接触部312が被圧入部41の被圧入凸部42に引っかかることによるアンカー効果を得ることができ、滑り部材3の軸方向の移動を抑制することができる。これにより、滑り部材3の抜け・脱落等を防止することができる。
また、コンプレッサハウジング1では、滑り部材3をシュラウド本体部4の被圧入部41内に圧入することによって固定している。そのため、従来のように、滑り部材3を固定するための部品等を必要としない。これにより、部品点数を増やすことなく、簡易な構成で滑り部材3を固定することができる。その結果、コストを抑えながら、製造効率を高めることができる。
また、本例では、滑り部材3の滑り凹部31の軸方向長さ(幅)L1は、被圧入部41の被圧入凸部42の軸方向長さ(幅)L2よりも大きい。そのため、滑り部材3の滑り凹部31内に被圧入部41の被圧入凸部42を確実に配置することができる。
また、滑り部材3の滑り凹部31の内壁面310及び被圧入部41の被圧入凸部42の表面420は、コンプレッサハウジング1の軸方向断面において、円弧状の曲面である。また、滑り部材3の滑り凹部31の内壁面310の曲率半径は、被圧入部41の被圧入凸部42の表面420の曲率半径よりも大きい。そのため、滑り部材3を被圧入部41内に圧入する際に、滑り部材3の滑り凹部31内に被圧入部41の被圧入凸部42を容易に配置することができる。
また、滑り部材3は、樹脂からなる。そのため、滑り部材3を弾性変形させやすくなるため、滑り部材3を被圧入部41内に圧入することが容易となる。また、樹脂は、高温下で応力を受け続けるとクリープ現象による変形が生じやすいため、滑り部材3にクリープ現象による変形が生じても抜け・脱落等を防止することができるという効果を有効に発揮することができる。また、上述したように、インペラ5のブレード52が接触した場合に削られるようにしておく必要があるが、これを容易に実現することができる。
また、滑り部材3における圧入方向側の軸方向端面(吸気側端面303)の外周角部には、面取り部33が設けられている。そのため、滑り部材3を被圧入部41内に圧入する際に、滑り部材3の外周角部がシュラウド本体部4に接触して破損等が生じることを防止することができる。
このように、本例によれば、簡易な構成でありながら、滑り部材3を十分かつ確実に固定することができ、滑り部材3の抜け・脱落等を防止することができる過給機用のコンプレッサハウジング1を提供することができる。
1 コンプレッサハウジング
22 シュラウド部
29 隙間
3 滑り部材
302 外周面(滑り部材の外周面)
31 滑り凹部
310 内壁面(滑り凹部の内壁面)
311 接触部
312 非接触部
4 シュラウド本体部
41 被圧入部
411 内周面(被圧入部の内周面)
42 被圧入凸部

Claims (3)

  1. 複数のブレードを有する過給機用のインペラを収容可能に構成されていると共に、上記インペラに向けて空気を吸い込む吸気口と、上記インペラの外周側において周方向に形成され、上記インペラから吐き出された空気を導入するスクロール室と、上記インペラに対向するシュラウド面を形成するシュラウド部とを備えた過給機用のコンプレッサハウジングにおいて、
    上記シュラウド部は、弾性変形可能な環状の滑り部材と、該滑り部材を軸方向に圧入するための筒状の被圧入部を設けたシュラウド本体部とからなり、
    上記滑り部材の外周面には、その外周面から径方向に窪んでなる滑り凹部が周方向に設けられており、
    上記シュラウド本体部の上記被圧入部の内周面には、その内周面から径方向に突出してなる被圧入凸部が周方向に設けられており、
    上記滑り部材は、上記被圧入部内に軸方向に圧入された状態で上記シュラウド本体部に固定されていると共に、その内周面によって上記シュラウド部の上記シュラウド面を形成しており、
    上記滑り部材の上記滑り凹部内には、上記被圧入部の上記被圧入凸部が配置されており、かつ、上記滑り凹部の内壁面には、上記被圧入凸部に押圧接触する接触部と、該接触部の軸方向両側において上記被圧入凸部との間に隙間を有する非接触部とが形成されており、
    上記滑り部材の上記外周面は、上記滑り凹部の軸方向両側において上記被圧入部の上記内周面に押圧接触していることを特徴とする過給機用のコンプレッサハウジング。
  2. 請求項1に記載のコンプレッサハウジングにおいて、上記滑り部材は、樹脂からなることを特徴とする過給機用のコンプレッサハウジング。
  3. 請求項1又は2に記載のコンプレッサハウジングにおいて、上記滑り部材における圧入方向側の軸方向端面の外周角部には、面取り部が設けられていることを特徴とする過給機用のコンプレッサハウジング。
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JP2018184928A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 株式会社オティックス ターボチャージャ用ハウジング及びその製造方法
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