JP2014058494A - 涙やけまたはヨダレやけの抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規な哺乳動物の涙やけ抑制剤の提供。
【解決手段】下式(I)で表される金属キレート化合物を、哺乳動物の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤として用いる:

(式中、Rは、Mは亜鉛を表し、Rは、N−結合のアミノ酸またはN−結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸を表す)。
【選択図】図3

Description

本発明は、新規な涙やけまたはヨダレやけの抑制剤に関する。
涙やけは、動物の内眼角の被毛および皮膚が涙によって茶色に染色される症状を呈することをいい、睫毛の刺激、眼瞼の形態異常、アレルギーなどにより発症する流涙症に伴う症状の1つとして知られている。流涙症では、継続的に溢れた涙が目頭を汚すため、眼から鼻にかけて涙やけ特有の茶色の跡が生じてしまう(非特許文献1、非特許文献2)。また、ヨダレやけは、涙やけと同様、動物の被毛および皮膚が涙によって茶色に染色される症状を特徴としている。このような症状は、白色犬種、特にはトイ犬種やミニチュア犬種で多く見られる症状であり(非特許文献3)、最近ではその改善を願う飼い主の数も増加してきている。
近年、涙やけまたはヨダレよけのメカニズムについて研究が進められている。
例えば、涙液中のラクトフェリンは涙やけ発症の原因であることが報告されている(非特許文献4)。また、ラクトフェリンの赤色発色には、ラクトフェリン−鉄イオン錯体が寄与することが報告されている(非特許文献5、特許文献1)。
また、非特許文献6には、被毛哺乳動物の唾液中に、涙液と同様、被毛および皮膚の着色の原因となるラクトフェリンが含有されていることが報告されている。
一方、特許文献2には、広範なN−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)基を有する金属キレート化合物が、メラニン除去剤として用いうることが記載されている。しかしながら、特許文献2には、上記金属キレート化合物の涙やけまたはヨダレやけ抑制効果は何ら記載されていない。
このように、涙やけまたはヨダレやけに対する有効な処置方法は未だに十分に確立されておらず、効果的な涙やけまたはヨダレやけの抑制手段が依然として求められている。
特開2002−68978号公報 WO2004/024139号公報
練馬小動物研究会、犬の病気予防と手当、第23版、79、金園社、東京 (2005年) 前出吉光、主要症状を基礎にした犬の臨床、新版、469-470、デーリィマン社、北海道 (2007年) 石田卓夫、伴侶動物治療指針vol.2、第1版、384-391、緑書房、東京 (2011年) 印牧信行、涙染色症候群治療用点眼薬、特開2002-68978 (2002年) L.ADLEROVA、 A.BARTOSKOVA、 M.FALDYNA、Lactoferrin: a review、Veterinarni Medicina、53、457-468 (2008) International Journal of Antimicrobial Agents 33(2009) 301.e1-301.e8
本発明者らは、今般、N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)基を有する特定の金属キレート化合物が、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレよけを効果的に抑制しうることを見出した。本発明は、かかる知見に基づくものである。
したがって、本発明は、新規な非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤を提供することをその目的とする。
本発明には、以下の発明が包含される。
(1)下式(I)で表される金属キレート化合物またはその薬理学上許容可能な塩を含有する、非ヒト哺乳動物の涙やけまたは涙やけの抑制剤:
(式中、Mは亜鉛を表し、Rは、N−結合のアミノ酸または−N結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸を表す)。
(2)N−結合のアミノ酸がヒスチジンである、(1)に記載の抑制剤。
(3)N−結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸が、アミノエチルスルホン酸である、(1)または(2)に記載の抑制剤。
(4)非ヒト哺乳動物が、イヌ科動物またはネコ科動物である、(1)〜(3)のいずれかに記載の抑制剤。
本発明によれば、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレよけを効果的に治療または予防することができる。
試験例2で得られたラットの染色された毛の写真である。 試験例3で得られたイヌの染色された毛の写真である。 試験例7の試験前(A)および試験後(B)のイヌの写真である。
発明の具体的説明
本発明の涙やけまたはヨダレよけの抑制剤は、N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)基を有する式(I)の金属キレート化合物を有効成分として含有することを一つの特徴としている。かかる金属キレート化合物が、涙やけまたはヨダレよけに対する顕著な抑制作用を有することは意外な事実である。
式(I)におけるN−結合のアミノ酸は、同一分子内にカルボキシル基とアミノ酸を有する、α−アミノ酸およびβ−、γ−、δ−、ε−アミノ酸などのω−アミノ酸、並びにアミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、アントラニル酸およびアントラニル酸エチルなどの特殊アミノ酸をいう。α−アミノ酸としては、たとえばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、メチオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、トリプトファンなどが挙げられ、β−アミノ酸としてはβ−アラニンが挙げられ、γ−アミノ酸としてはγ−アミノ−n−酪酸(GABA)やカルニチンが挙げられ、δ−アミノ酸としては5−アミノレブリン酸や5−アミノ吉草酸、ε−アミノ酸としては6−アミノヘキサン酸が挙げられる。これらアミノ酸のうち、ヒスチジンが特に好ましい。
式(I)におけるN−結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸におけるアルキルは、鎖状であっても分岐状であっても環状であってもよい。上記アミノC1〜C7アルキルスルホン酸の具体例としては、特に限定されないが、好ましくは同一分子内にスルホン酸基とアミノ酸を有するアミノエタンスルホン酸(タウリン)である。
式(I)の金属キレート化合物の金属は、亜鉛であることが好ましい。しかしながら、上記金属は、涙やけまたはヨダレやけを抑制しかつ式(I)のキレートを形成しうる限り他の金属であってもよい。
本化合物の薬学的に許容可能な塩としては、特に限定されず、ナトリウム塩やカリウム塩などのアルカリ金属塩およびカルシウム塩やマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩が挙げられるが、好ましくはナトリウム塩である。
本発明の好ましい態様によれば、式(I)で表される金属キレート化合物またはその薬理学上許容可能な塩は、N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)ヒスチジンナトリウム・亜鉛キレート化合物およびN−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)アミノエタンスルホン酸ナトリウム・亜鉛キレート化合物から選択されるものである。
本発明の式(I)の金属キレート化合物は、WO2004/024139号公報(特許文献2)に記載の方法に従い合成することができる。製造方法の一例としては、α−リポ酸をクロロホルムまたはアセトニトリルに溶かし、トリエチルアミン存在下、クロル炭酸エチルを用いて混合酸無水物法によりアミンアルキルスルホン酸またはアミノ酸を各々、カップリングさせ、N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)基を有する式(I)の化合物を得る。これらを亜鉛と酢酸(または塩酸)で還元して、各々、目的の化合物を得ることができる。さらに、当該化合物を、例えばアルカリ塩に導く場合は、その遊離酸を水に溶解または懸濁して置き、水酸化アルカリで中和して溶かした後、濃縮し、アルコールを加えて析出する結晶を濾取すれば高収率で目的化合物の塩を得ることができる。
本発明の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤は、式(I)で表される金属キレート化合物をそのまま適用してもよく、他の薬学上許容可能な添加剤とともに製剤の形態としてもよい。したがって、本発明の涙やけまたはヨダレやけ抑制剤における式(I)で表される金属キレート化合物の含有量は、特に限定されないが、例えば、0.05〜100重量%とすることができる。
本発明の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤の剤形は、特に限定されないが、例えば、点眼剤、スプレー剤、貼付剤、外用液剤(リニメント剤、ローション剤)、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤等が挙げられる。また、本発明では、上記いずれかの剤形を組み合わせて用いてもよい。具体的には、例えば、本発明の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤は、ローション剤とクリーム剤とを組み合わせたキットとして提供することもでき、本発明にはかかる態様も包含される。
また、涙やけまたはヨダレやけの抑制剤に含有される薬学上許容可能な添加剤としては、特に限定されないが、精製水等の水性媒体、安定剤、保存剤、酸化防止剤、調整剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、キレート剤、抗菌剤等が挙げられる。また、涙やけまたはヨダレやけの抑制剤をイヌ用点眼薬とする場合には、例えば、硫酸亜鉛やホウ酸など、通常のイヌ用目薬に含まれている他の成分を適宜溶含有させてもよい。
本発明の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤は、例えば、式(I)で表される金属キレート化合物と、上記成分とを公知手法により混合することにより製造することができる。例えば、式(I)で表される金属キレート化合物と、上記成分を適量の精製水に溶解させることによって製造してもよい。
また、本発明の式(I)で表される金属キレート化合物によれば、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレを抑制し、ひいてはその治療または予防することができる。したがって、本発明の好ましい態様によれば、本発明の式(I)で表される金属キレート化合物の有効量を、それを必要とする非ヒト哺乳動物に投与することを含んでなる、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレの抑制方法が提供される。また、本発明のより好ましい態様によれば、上記抑制は、治療または予防を含んでなる。また、本発明の別の態様によれば、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤の製造における、式(I)で表される金属キレート化合物の使用が提供される。また、本発明の別の好ましい態様によれば、涙やけまたはヨダレやけの抑制剤は、涙やけの治療または予防に用いられる。
式(I)の金属キレート化合物の投与方法は、涙やけの対象となる毛または皮膚に適用しうる限り特に限定されず、例えば、所望の剤形に調製された金属キレート化合物を、点眼、拭き取り(清拭など)、スプレーまたは貼付などの処置により対象部位に適用することができる。
式(I)の金属キレート化合物の有効量は、特に限定されず、適用される動物の種類、大きさ、性別等に応じて当業者が適宜設定することができ、例えば、約0.01mg/mL以上、好ましくは約0.05mg/mL以上の溶液1〜数mLを、1日1回〜1日数回で適用してもよい。
また、本発明の非ヒト哺乳動物は、限定されないが、好ましくは、被毛哺乳動物であり、より好ましくはイヌ科動物、ネコ科動物またはウザギ科動物、
であり、さらに好ましくイヌ科動物またはネコ科動物であり、さらに一層好ましくはイヌまたはネコである。
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。なお、以下の実験において、ラット(LEW/SsNSls, ♀, 5週齢, 90〜140g)は日本エスエルシー株式会社から購入した。また、ラクトフェリン(牛乳由来)、および鉄粉末(45μm, 99.9%)は和光純薬工業株式会社から購入した。また、N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)ヒスチジンナトリウム・亜鉛キレート化合物(DHL-His-Zn)およびN−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)アミノエタンスルホン酸ナトリウム・亜鉛キレート化合物(DHL-Tau-Zn)はWO2004/024139号公報に記載の方法に基づいて製造し、試験に用いた。また、水はMilli-Q超純水製造装置(日本ミリポア株式会社)から採水して使用した。
試験例1:鉄粉末を添加したラクトフェリン水溶液の変色の確認
水1 mLからなるサンプルNo.1、ラクトフェリン約3mgおよび水1 mL混合したサンプルNo.2、鉄粉末約7mgおよび水1 mL混合したサンプルNo.3、ならびに、ラクトフェリン約3mg、鉄粉末約7mgおよび水1 mL混合したサンプルNo.4をそれぞれ調製した。次に、これらのサンプルを室温下で1週間静置し、色の変化を観察した。
なお、色の変化は、専門パネル3名により以下の基準に従って評価した。
着色(目視による外観評価)
5 全く着色は感じられない(溶液に透明感を感じる)
4 着色は感じられない
3 わずかに着色が感じられる
2 着色が感じられる
1 強く着色が感じられる
その結果は表1に示される通りであった。
サンプルNo.1〜3では、着色が確認されなかった。一方で、ラクトフェリンおよび鉄粉末を含有するサンプルNo.4では、赤褐色の着色が明確に確認された。
試験例2:ラット体毛変色の確認
ラクトフェリンおよび鉄による涙やけの検討1
試験例1に記載した組成で調製した溶液(サンプルNo.4)を1週間室温で静置し溶液の着色を確認した。次に、この溶液に刈り取ったラットの体毛を浸し3ヶ月室温下で静置した。その3ヶ月後、ラットの体毛を溶液から取り出し、ろ紙上に置き、付着物が確認できなくなるまで水で洗浄した。次に、室温下で乾燥させ、体毛の染色状況を観察した。
その結果は図1に示される通りであった。
白色だったラットの体毛は、薄い褐色に染色された。この着色は白色体毛を有する哺乳動物に見られる涙やけの着色と同様であった。このように、ラクトフェリンと鉄を含有する着色溶液によってラット体毛が染色されたことから、鉄イオンと結合したラクトフェリンが涙やけの原因の1つであることが確認された。
試験例3:白色犬の体毛変色の確認
ラクトフェリンおよび鉄による涙やけの検討2
白色犬の体毛を用いる以外、試験例2と同様の手法により試験を行い、体毛染色状況を観察した。
その結果は図2に示される通りであった。
白色だったイヌの体毛は、薄い褐色に染色された。この着色は涙やけの着色と同様であった。このように、ラクトフェリンと鉄を含有する着色溶液によってイヌの体毛が染色されたことから、鉄イオンと結合したラクトフェリンが涙やけの原因の1つであることが確認された。
試験例4:N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)ヒスチジンナトリウム・亜鉛キレート化合物(DHL-His-Zn)添加による変色抑制効果の確認
ラクトフェリン約3mgおよび鉄粉末約7mgを含有する溶液中DHL-His-Zn濃度が0.055mg/mL〜2.21mg/mLであるサンプルNo.5〜9を調製し、1週間静置した。次に、得られた溶液の着色状態を観察し、試験例1と同様の手法により着色評価を行った。
その結果は、表2に示される通りであった。
溶液中のDHL-His-Zn濃度が増加するに従い、薄い橙色から透明に変化していた。また、DHL-His-Zn濃度0.55mg/mL以上のサンプルNo.7〜9では着色が生じず、溶液は無色透明であった。すなわち、DHL-His-Znによりラクトフェリンによる着色を用量依存的に抑制できることが確認された。この結果から、DHL-His-Znを含有した溶液を眼周辺に適用することにより、ラクトフェリンによる体毛の染色を抑制し、涙やけを予防しうることが示唆される。
試験例5:N−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)アミノエタンスルホン酸ナトリウム・亜鉛キレート化合物(DHL-Tau- Zn)添加による変色抑制効果の確認
ラクトフェリン約3mgおよび鉄粉末約7mgを含有する溶液中DHL-Tau- Zn濃度が3.9mg/mlであるサンプルNo.10を調製し、1週間静置した。次に、得られた溶液の着色状態を観察し、試験例1と同様の手法によりサンプルNo.4(コントロールとの比較により着色評価を行った。
その結果は、表3に示される通りであった。
試験例3のDHL-His-Znと同様にN−(6,8−ジメルカプトオクタノイル)アミノ化合物亜鉛コンプレクスであるDHL-Tau-Znを用いた結果、ラクトフェリンによる着色を抑制できることが確認された。
試験例6:市販品の涙やけ抑制剤の添加による変色抑制効果の確認
ラクトフェリン約3mgおよび鉄粉末約7mgを含有する溶液中市販品の涙やけ抑制剤1mlを添加したサンプルNo.11〜13を調製し、1週間静置した。次に、得られた溶液の着色状態を観察し、試験例1と同様の手法によりサンプルNo.4(コントロールとの比較により着色評価を行った。
なお、市販品は、サンプルNo.11は涙やけイヤー(商標)(トーラス株式会社)、サンプルNo.12はワンレイ 涙やけクリーナー(商標)(牧産業株式会社)およびサンプルNo.13はEye Envy(商標)NR(Eye envy社)を用いた。
その結果は、表4に示される通りであった。
市販品の評価スコアは、試験例3および4におけるDHL-His-Zn(スコア5) およびDHL-Tau- Zn(スコア3)と比較して、低かった。
試験例7:涙やけ抑制効果のインビボ確認試験
DHL-His-Znを含有するローション剤(DHL-His-Zn 0.1重量%含有、溶媒−水)と、DHL-His-Znを含有するクリーム剤(DHL-His-Zn 0.5重量%含有、基剤−ポリアクリルアミド)を用意した。次に、涙やけを有するイヌ(犬種:MIX(マルチーズとプードル)、年齢5ヶ月、メス)の変色した毛に、少なくとも1日2回ローション剤およびクリーム剤を塗布することを4週間継続した。
その結果を、図3の写真に示す。
試験前(A)では目の周りの毛は着色しているのに対して、試験後(B)では目の周りの着色はほぼ消失していた。

Claims (4)

  1. 下式(I)で表される金属キレート化合物またはその薬理学上許容可能な塩を含有する、非ヒト哺乳動物の涙やけまたはヨダレやけの抑制剤:
    (式中、Mは、亜鉛を表し、Rは、N−結合のアミノ酸、またはN−結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸を表す)。
  2. N−結合のアミノ酸がヒスチジンである、請求項1に記載の抑制剤。
  3. N−結合のアミノC1〜C7アルキルスルホン酸が、アミノエチルスルホン酸である、請求項1または2に記載の抑制剤。
  4. 前記非ヒト哺乳動物が、イヌ科動物またはネコ科動物ある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の抑制剤。
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