JP2014050284A - 波形処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】飽和区間判定部203が、積分演算部201により演算された積分値の最大値に対する積分値の比が閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、波形モデル推定部301により推定された波形モデルに基づいて、飽和区間波形演算部302により、飽和区間における磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを演算する。そして、波形データ出力部303は、飽和区間判定部203により非飽和区間と判定された区間は、変流器の二次側電流を表すデジタル波形データを出力し、飽和区間判定部により飽和区間と判定された区間は、飽和区間波形演算部302により演算された復元波形を表すデジタル波形データを出力する。
【選択図】図23
Description
1) 変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換することにより得られたデジタル波形データを積分する積分演算部
2) 上記デジタル波形データを微分する一次微分演算部
3) 上記一次微分演算部により微分された上記デジタル波形データを微分する二次微分演算部
4) 上記一次微分演算部の微分演算の結果と上記二次微分演算部の二次微分演算の結果に基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を上記デジタル波形データのサンプル毎に演算する実効値演算部
5) 上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値の変化に基づいて、上記変流器の飽和現象の有無を判定する飽和現象判定部
6) 上記飽和現象判定部が上記変流器の飽和現象ありと判定したとき、上記積分演算部の積分演算の結果に基づいて、上記変流器の飽和現象ありと判定した直前1サイクル内において、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値よりも大きい区間を飽和区間と判定する飽和区間判定部
7) 上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値以下の区間を非飽和区間としたとき、その非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の代わりに磁気飽和しない変流器を用いたときの波形モデルを推定する波形モデル推定部
8) 上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、上記波形モデル推定部により推定された上記波形モデルに基づいて、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを演算する飽和区間波形演算部
9) 上記飽和区間判定部により上記非飽和区間と判定された区間は、上記変流器の二次側電流を表す上記デジタル波形データを出力し、上記飽和区間判定部により上記飽和区間と判定された区間は、上記飽和区間波形演算部により演算された上記復元波形を表すデジタル波形データを出力する波形データ出力部
上記一次微分演算部は、
基準となる現在サンプリング時点k(kは1以上の整数)のp(pは1以上の整数)サンプル前とpサンプル後のデータの差分に基づいて、上記一次微分値を演算し、
上記二次微分演算部は、
サンプル時点k−q(qは1以上の整数)およびサンプル時点k+qを基準として上記一次微分演算部により演算された上記一次微分値間の差に基づいて、上記二次微分値を演算し、
上記実効値演算部は、
上記一次微分演算部により演算された上記一次微分値および上記二次微分演算部により演算された上記二次微分値に基づいて、
ω : 基本波の角周波数
fs : サンプリング周波数
により上記変流器の二次側電流の実効値Iを演算する。
上記飽和現象判定部は、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値をI(k)とし、
現在サンプリング時点kから1サイクル前までの区間における上記実効値I(k)の最大値をSt(k)とし、
上記St(k)と上記I(k)とを用いて、
fs : サンプリング周波数
[X] : Xを超えない最大整数を表すガウスの記号
St(k) : 区間[k-Tfs,k]におけるI(k)の最大値
によりDstr値を求め、
上記デジタル波形データの全てのサイクルにおいて、
Dstr < α (αは予め設定された閾値)
のとき、上記変流器の飽和現象なしと判定する一方、
上記デジタル波形データの全てのサイクルのうちの1つ以上のサイクルにおいて、
Dstr ≧ α
のとき、上記変流器の飽和現象ありと判定する。
上記飽和区間判定部は、
上記積分演算部により演算された積分値に基づいて上記変流器の内部磁束値Φ(k)を求め、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値を表す波形データが、現在サンプリング時点kから前1サイクル間において最初の極大点となるサンプリング時点を飽和開始点とし、
上記飽和開始点における上記内部磁束値Φ(k)を上記変流器の内部磁束値の最大値として、その最大値に対する上記変流器の内部磁束値の比が上記閾値よりも大きい区間を上記飽和区間と判定する。
上記飽和区間波形演算部は、
上記非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の二次側電流の減衰直流成分を、
A :直流成分のt=0における振幅
α :直流成分の減衰定数
t :事故開始時点を0とした経過時間 [秒]
T :基本波の周期 [秒]
により演算する減衰直流成分演算部を有し、
上記実効値演算部は、
上記デジタル波形データから上記減衰直流成分演算部により演算された上記減衰直流成分を差し引いて得られた上記デジタル波形データの交流波形成分の上記非飽和区間におけるゼロクロス点を含む近傍のデジタル波形データに基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を演算し、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値に上記減衰直流成分演算部により演算された上記減衰直流成分を加えることによって、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたときの上記復元波形を表すデジタル波形データを演算すると共に、
過大交流成分による飽和波形の場合は、その非飽和部分におけるゼロクロス点周辺データに基づいて、上記実効値演算部により交流成分の実効値を演算して交流波形として再現することによって、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたときの上記復元波形を表すデジタル波形データを得る。
上記のいずれか1つの波形処理装置において、
上記変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換することにより得られた上記デジタル波形データに含まれる高調波成分を除去するフィルタ部を備え、
上記積分演算部は、上記フィルタ部により高調波成分が除去された上記デジタル波形データを積分する。
上記のいずれか1つの波形処理装置と、
上記波形処理装置により処理された上記デジタル波形データを記録する記録部と
を備えたことを特徴とする。
1) 電力系統電路の電流を検出する変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換してデジタル波形データを出力するA/D変換器
2) 上記A/D変換器によりA/D変換された上記デジタル波形データを一定時間記憶した後に出力する事故前波形データ用メモリー
3) 上記電力系統電路の電流の波形の異常を検出するための波形異常検出部
4) 上記波形異常検出部が上記電力系統電路の電流の波形の異常を検出すると、上記事故前波形データ用メモリーによって一定時間遅延させた上記デジタル波形データを記憶する波形データ用メモリー
5) 上記波形データ用メモリーに記憶された上記デジタル波形データを処理する上記のいずれか1つの波形処理装置
1) 電力系統電路の電圧を検出する変圧器の二次電圧および上記電力系統電路の電流を検出する変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換して、そのA/D変換されたデジタル波形データのうちの電力系統事故を含む波形異常時のデジタル波形データを記録する自動オシログラフ装置
2) 上記自動オシログラフ装置から通信ネットワークを介して上記デジタル波形データを受信して保存するサーバー装置
3) 上記サーバー装置に保存された上記デジタル波形データを上記通信ネットワークを介してモニター画面上に表示するクライアント装置
上記波形処理装置と、
上記波形処理装置により演算された上記デジタル波形データの少なくとも実効値を表示する実効値表示部と
を備えたことを特徴とする。
1) 変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換して得られたデジタル波形データを積分演算部により積分する積分演算ステップ
2) 上記デジタル波形データを一次微分演算部により微分する一次微分演算ステップ
3) 上記一次微分演算部により微分された上記デジタル波形データを二次微分演算部により微分する二次微分演算ステップ
4) 上記一次微分演算部の微分演算の結果と上記二次微分演算部の二次微分演算の結果に基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を上記デジタル波形データのサンプル毎に実効値演算部により演算する実効値演算ステップ
5) 上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値の変化に基づいて、上記変流器の飽和現象の有無を飽和現象判定部により判定する飽和現象判定ステップ
6) 上記飽和現象判定部が上記変流器の飽和現象ありと判定したとき、上記積分演算部の積分演算の結果に基づいて、上記変流器の飽和現象ありと判定した直前1サイクル内において、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値よりも大きい区間を飽和区間と飽和区間判定部により判定する飽和区間判ステップ
7) 上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値以下の区間を非飽和区間としたとき、その非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の代わりに磁気飽和しない変流器を用いたときの波形モデルを波形モデル推定部により推定する波形モデル推定ステップ
8) 上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、上記波形モデル推定部により推定された上記波形モデルに基づいて、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを飽和区間波形演算部により演算する飽和区間波形演算ステップ
9) 上記飽和区間判定部により上記非飽和区間と判定された区間は、上記変流器の二次側電流を表す上記デジタル波形データを出力し、上記飽和区間判定部により上記飽和区間と判定された区間は、上記飽和区間波形演算部により演算された上記復元波形を表すデジタル波形データを波形データ出力部により出力する波形データ出力ステップ
上記の波形処理方法の上記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記の波形処理プログラムを記録したことを特徴とする。
ω : 基本波の角周波数
fs : サンプリング周波数
となり、さらに、q=1,2,3,…と置いて二次微分の差分を求めると、
となる。そして、この一次微分の差分を表す(式1-2)と二次微分の差分を表す(式1-3)により、
および、
が得られる。
fs : サンプリング周波数
[X] : Xを超えない最大整数を表すガウスの記号
St(k) : 区間[k-Tfs,k]におけるI(k)の最大値
A :直流成分のt=0における振幅
α :直流成分の減衰定数
t :事故開始時点を0とした経過時間 [秒]
とすると、一周期後の値は次の(式5)のように表現できる。磁気飽和現象は周期的なので、磁気飽和が発生しても磁気飽和直前のある時点が非飽和であるとその丁度1周期後もまた非飽和である。それ故、次の(式5)が成立する。
1) 変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換して得られたデジタル波形データを積分演算部201により積分する積分演算ステップ
2) デジタル波形データを一次微分演算部(DL1〜DL4,SUB2,GA1)により微分する一次微分演算ステップ
3) 一次微分演算部により微分されたデジタル波形データを二次微分演算部(DL1〜DL5,SUB1,SUB2,SUB4,GA2)により微分する二次微分演算ステップ
4) 一次微分演算部の微分演算の結果と二次微分演算部の二次微分演算の結果に基づいて、変流器の二次側電流の実効値をデジタル波形データのサンプル毎に実効値演算部(SUM1)により演算する実効値演算ステップ
5) 実効値演算部により演算された変流器の二次側電流の実効値の変化に基づいて、変流器の飽和現象の有無を飽和現象判定部100により判定する飽和現象判定ステップ
6) 飽和現象判定部100が変流器の飽和現象ありと判定したとき、積分演算部201の積分演算の結果に基づいて、変流器の飽和現象ありと判定した直前1サイクル内において、積分演算部201により演算された積分値の最大値に対する積分値の比が予め設定された閾値よりも大きい区間を飽和区間と飽和区間判定部200により判定する飽和区間判ステップ
7) 飽和区間判定部200が、積分演算部201により演算された積分値の最大値に対する積分値の比が予め設定された閾値以下の区間を非飽和区間としたとき、その非飽和区間におけるデジタル波形データに基づいて、変流器の代わりに磁気飽和しない変流器を用いたときの波形モデルを波形モデル推定部301により推定する波形モデル推定ステップ
8) 飽和区間判定部200が、積分演算部201により演算された積分値の最大値に対する積分値の比が閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、波形モデル推定部301により推定された波形モデルに基づいて、飽和区間における磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを飽和区間波形演算部302により演算する飽和区間波形演算ステップ
9) 飽和区間判定部200により非飽和区間と判定された区間は、変流器の二次側電流を表すデジタル波形データを出力し、飽和区間判定部200により飽和区間と判定された区間は、飽和区間波形演算部302により演算された復元波形を表すデジタル波形データを波形データ補正部300により出力する波形データ出力ステップ
11…電圧入力部
12…電流入力部
13…事故前メモリー
14…主メモリー
15…伝送部
16…起動検出部
17…波形処理装置
21…サーバー装置
22…クライアント装置
100…飽和現象判定部
101…実効値演算部
102…ピークホールド部
103…飽和現象判定部
104…デジタルフィルタ部
200…飽和区間判定部
201…積分演算部
202…ピーク検出部
203…飽和区間を判定する飽和区間判定部
300…波形データ補正部
301…波形モデル推定部
302…飽和区間波形演算部
303…波形データ出力部
400…実効値・位相角を算出部
501…入力部
502…減衰直流成分演算部
503…直流成分混入判定部/経過時間計時部
504…交流成分抽出部/減衰直流成分推定部
601…交流成分実効値演算部
602…飽和波形補正部
603…経過時間計時部/正弦波演算部
CT11,CT12…変流器
L1,L2…母線
L11,L12…送電線
N…ネットワーク
PT…変圧器
PW…電源
R1,R2…接地抵抗
R11…シャント抵抗
T…変圧器
Claims (13)
- 変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換することにより得られたデジタル波形データを積分する積分演算部と、
上記デジタル波形データを微分する一次微分演算部と、
上記一次微分演算部により微分された上記デジタル波形データを微分する二次微分演算部と、
上記一次微分演算部の微分演算の結果と上記二次微分演算部の二次微分演算の結果に基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を上記デジタル波形データのサンプル毎に演算する実効値演算部と、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値の変化に基づいて、上記変流器の飽和現象の有無を判定する飽和現象判定部と、
上記飽和現象判定部が上記変流器の飽和現象ありと判定したとき、上記積分演算部の積分演算の結果に基づいて、上記変流器の飽和現象ありと判定した直前1サイクル内において、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値よりも大きい区間を飽和区間と判定する飽和区間判定部と、
上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値以下の区間を非飽和区間としたとき、その非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の代わりに磁気飽和しない変流器を用いたときの波形モデルを推定する波形モデル推定部と、
上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、上記波形モデル推定部により推定された上記波形モデルに基づいて、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを演算する飽和区間波形演算部と、
上記飽和区間判定部により上記非飽和区間と判定された区間は、上記変流器の二次側電流を表す上記デジタル波形データを出力し、上記飽和区間判定部により上記飽和区間と判定された区間は、上記飽和区間波形演算部により演算された上記復元波形を表すデジタル波形データを出力する波形データ出力部と
を備えたことを特徴とする波形処理装置。 - 請求項1に記載の波形処理装置において、
上記一次微分演算部は、
基準となる現在サンプリング時点k(kは1以上の整数)のp(pは1以上の整数)サンプル前とpサンプル後のデータの差分に基づいて、上記一次微分値を演算し、
上記二次微分演算部は、
サンプル時点k−q(qは1以上の整数)およびサンプル時点k+qを基準として上記一次微分演算部により演算された上記一次微分値間の差に基づいて、上記二次微分値を演算し、
上記実効値演算部は、
上記一次微分演算部により演算された上記一次微分値および上記二次微分演算部により演算された上記二次微分値に基づいて、
ω : 基本波の角周波数
fs : サンプリング周波数
により上記変流器の二次側電流の実効値Iを演算することを特徴とする波形処理装置。 - 請求項1または2に記載の波形処理装置において、
上記飽和現象判定部は、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値をI(k)とし、
現在サンプリング時点kから1サイクル前までの区間における上記実効値I(k)の最大値をSt(k)とし、
上記St(k)と上記I(k)とを用いて、
fs : サンプリング周波数
[X] : Xを超えない最大整数を表すガウスの記号
St(k) : 区間[k-Tfs,k]におけるI(k)の最大値
によりDstr値を求め、
上記デジタル波形データの全てのサイクルにおいて、
Dstr < α (αは予め設定された閾値)
のとき、上記変流器の飽和現象なしと判定する一方、
上記デジタル波形データの全てのサイクルのうちの1つ以上のサイクルにおいて、
Dstr ≧ α
のとき、上記変流器の飽和現象ありと判定することを特徴とする波形処理装置。 - 請求項1から3までのいずれか1つに記載の波形処理装置において、
上記飽和区間判定部は、
上記積分演算部により演算された積分値に基づいて上記変流器の内部磁束値Φ(k)を求め、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値を表す波形データが、現在サンプリング時点kから前1サイクル間において最初の極大点となるサンプリング時点を飽和開始点とし、
上記飽和開始点における上記内部磁束値Φ(k)を上記変流器の内部磁束値の最大値として、その最大値に対する上記変流器の内部磁束値の比が上記閾値よりも大きい区間を上記飽和区間と判定することを特徴とする波形処理装置。 - 請求項2に記載の波形処理装置において、
上記飽和区間波形演算部は、
上記非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の二次側電流の減衰直流成分を、
A :直流成分のt=0における振幅
α :直流成分の減衰定数
t :事故開始時点を0とした経過時間 [秒]
T :基本波の周期 [秒]
により演算する減衰直流成分演算部を有し、
上記実効値演算部は、
上記デジタル波形データから上記減衰直流成分演算部により演算された上記減衰直流成分を差し引いて得られた上記デジタル波形データの交流波形成分の上記非飽和区間におけるゼロクロス点を含む近傍のデジタル波形データに基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を演算し、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値に上記減衰直流成分演算部により演算された上記減衰直流成分を加えることによって、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたときの上記復元波形を表すデジタル波形データを演算すると共に、
過大交流成分による飽和波形の場合は、その非飽和部分におけるゼロクロス点周辺データに基づいて、上記実効値演算部により交流成分の実効値を演算して交流波形として再現することによって、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたときの上記復元波形を表すデジタル波形データを得ることを特徴とする波形処理装置。 - 請求項1から5までのいずれか1つに記載の波形処理装置において、
上記変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換することにより得られた上記デジタル波形データに含まれる高調波成分を除去するフィルタ部を備え、
上記積分演算部は、上記フィルタ部により高調波成分が除去された上記デジタル波形データを積分することを特徴とする波形処理装置。 - 請求項1から6までのいずれか1つに記載の波形処理装置と、
上記波形処理装置により処理された上記デジタル波形データを記録する記録部と
を備えたことを特徴とする波形記録装置。 - 電力系統電路の電流を検出する変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換してデジタル波形データを出力するA/D変換器と、
上記A/D変換器によりA/D変換された上記デジタル波形データを一定時間記憶した後に出力する事故前波形データ用メモリーと、
上記電力系統電路の電流の波形の異常を検出するための波形異常検出部と、
上記波形異常検出部が上記電力系統電路の電流の波形の異常を検出すると、上記事故前波形データ用メモリーによって一定時間遅延させた上記デジタル波形データを記憶する波形データ用メモリーと、
請求項1から6までのいずれか1つに記載の波形処理装置と
を備え、
上記波形データ用メモリーに記憶された上記デジタル波形データを上記波形処理装置により処理することを特徴とする自動オシログラフ装置。 - 電力系統電路の電圧を検出する変圧器の二次電圧および上記電力系統電路の電流を検出する変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換して、そのA/D変換されたデジタル波形データのうちの電力系統事故を含む波形異常時のデジタル波形データを記録する自動オシログラフ装置と、
上記自動オシログラフ装置から通信ネットワークを介して上記デジタル波形データを受信して保存するサーバー装置と、
上記サーバー装置に保存された上記デジタル波形データを上記通信ネットワークを介してモニター画面上に表示するクライアント装置と
を備え、
上記自動オシログラフ装置または上記サーバー装置または上記クライアント装置の少なくとも1つに、請求項1から6までのいずれか1つに記載された波形処理装置を備えたことを特徴とする自動オシログラフシステム。 - 請求項1から6までのいずれか1つに記載の波形処理装置と、
上記波形処理装置により演算された上記デジタル波形データの少なくとも実効値を表示する実効値表示部と
を備えたことを特徴とする電流計測装置。 - 変流器の二次側電流を予め設定されたサンプリング周波数でA/D変換して得られたデジタル波形データを積分演算部により積分する積分演算ステップと、
上記デジタル波形データを一次微分演算部により微分する一次微分演算ステップと、
上記一次微分演算部により微分された上記デジタル波形データを二次微分演算部により微分する二次微分演算ステップと、
上記一次微分演算部の微分演算の結果と上記二次微分演算部の二次微分演算の結果に基づいて、上記変流器の二次側電流の実効値を上記デジタル波形データのサンプル毎に実効値演算部により演算する実効値演算ステップと、
上記実効値演算部により演算された上記変流器の二次側電流の実効値の変化に基づいて、上記変流器の飽和現象の有無を飽和現象判定部により判定する飽和現象判定ステップと、
上記飽和現象判定部が上記変流器の飽和現象ありと判定したとき、上記積分演算部の積分演算の結果に基づいて、上記変流器の飽和現象ありと判定した直前1サイクル内において、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値よりも大きい区間を飽和区間と飽和区間判定部により判定する飽和区間判ステップと、
上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が予め設定された閾値以下の区間を非飽和区間としたとき、その非飽和区間における上記デジタル波形データに基づいて、上記変流器の代わりに磁気飽和しない変流器を用いたときの波形モデルを波形モデル推定部により推定する波形モデル推定ステップと、
上記飽和区間判定部が、上記積分演算部により演算された上記積分値の最大値に対する上記積分値の比が上記閾値よりも大きい区間を飽和区間としたとき、上記波形モデル推定部により推定された上記波形モデルに基づいて、上記飽和区間における上記磁気飽和しない変流器を用いたと仮定したときの復元波形を表すデジタル波形データを飽和区間波形演算部により演算する飽和区間波形演算ステップと、
上記飽和区間判定部により上記非飽和区間と判定された区間は、上記変流器の二次側電流を表す上記デジタル波形データを出力し、上記飽和区間判定部により上記飽和区間と判定された区間は、上記飽和区間波形演算部により演算された上記復元波形を表すデジタル波形データを波形データ出力部により出力する波形データ出力ステップと
を有することを特徴とする波形処理方法。 - 請求項11に記載の波形処理方法の上記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする波形処理プログラム。
- 請求項12に記載の波形処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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