JP2014049992A - Acoustic generator, acoustic generation device and electronic equipment - Google Patents
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Abstract
Description
開示の実施形態は、音響発生器、音響発生装置および電子機器に関する。 Embodiments of the disclosure relate to a sound generator, a sound generation device, and an electronic apparatus.
従来、圧電スピーカに代表される音響発生器は、小型で薄型のスピーカとして利用できることが知られている。かかる音響発生器は、携帯電話機や薄型テレビなどをはじめとする電子機器に組み込まれるスピーカとして使用することができる。 Conventionally, it is known that an acoustic generator typified by a piezoelectric speaker can be used as a small and thin speaker. Such a sound generator can be used as a speaker incorporated in an electronic device such as a mobile phone or a thin television.
音響発生器としては、例えば、振動体と、該振動体に設けられた圧電振動素子とを備えたものがある(例えば特許文献1を参照)。これは、圧電振動素子によって振動体を振動させ、振動体の共振現象を利用して音を発生させる構成となっている。 As an acoustic generator, for example, there is one including a vibrating body and a piezoelectric vibrating element provided on the vibrating body (see, for example, Patent Document 1). This is a configuration in which a vibrating body is vibrated by a piezoelectric vibration element, and a sound is generated using a resonance phenomenon of the vibrating body.
しかしながら、上記した音響発生器のように、振動体自体の共振で音圧を発生させる構成では、音圧の周波数特性における共振ピークとディップ(共振ピーク間の谷間)との差により、音圧の周波数変動が出るおそれがあった。そして、そのことが音質向上を妨げる可能性があった。 However, in the configuration in which sound pressure is generated by resonance of the vibrating body itself as in the acoustic generator described above, the sound pressure is reduced due to the difference between the resonance peak and the dip (valley between resonance peaks) in the frequency characteristics of the sound pressure. There was a risk of frequency fluctuations. And this may hinder improvement in sound quality.
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制し、音質を向上させることのできる音響発生器、音響発生装置および電子機器を提供することを目的とする。 One aspect of the embodiment has been made in view of the above, and reduces the difference between the resonance peak and the dip in the frequency characteristic of the sound pressure to suppress the frequency fluctuation of the sound pressure as much as possible, thereby improving the sound quality. An object is to provide a sound generator, a sound generator, and an electronic device that can be improved.
実施形態の一態様に係る音響発生器は、振動体と、該振動体上に設けられた圧電振動素子とを備える。前記圧電振動素子は、表面の少なくとも一部に突起を有する。 An acoustic generator according to an aspect of an embodiment includes a vibrating body and a piezoelectric vibrating element provided on the vibrating body. The piezoelectric vibration element has a protrusion on at least a part of its surface.
実施形態の一態様の音響発生器によれば、圧電振動素子が、表面の少なくとも一部に突起を有することにより、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制し、音質を向上させることができる。 According to the acoustic generator of one aspect of the embodiment, the piezoelectric vibration element has a protrusion on at least a part of the surface, thereby reducing the difference between the resonance peak and the dip in the frequency characteristic of the sound pressure and reducing the sound pressure. The frequency variation can be suppressed as much as possible, and the sound quality can be improved.
以下、添付図面を参照して、本願の開示する音響発生器、音響発生装置および電子機器の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。 Hereinafter, embodiments of a sound generator, a sound generator, and an electronic device disclosed in the present application will be described in detail with reference to the accompanying drawings. In addition, this invention is not limited by embodiment shown below.
(第1の実施形態)
図1Aは、第1の実施形態に係る音響発生器1を振動体10の主面に垂直な方向から見た模式平面図、図1Bは、図1AのA−A’線断面図、図1Cは、図1AのB−B’線断面図である。なお、図1Bおよび図1Cにおいては、理解を容易にするために、音響発生器1を上下方向に拡張し、デフォルメして示している。
(First embodiment)
1A is a schematic plan view of the
図1A〜図1Cに示すように、第1の実施形態に係る音響発生器1は、振動体10と、圧電振動素子20と、枠体30とを備える。かかる音響発生器1は、いわゆる圧電スピーカと呼ばれ、振動体10自体の共振現象を用いて音圧を発生させる。
As shown in FIGS. 1A to 1C, the
振動体10は、樹脂、金属、紙などの種々の材料を用いて形成することができる。例えば、厚さ10〜200μm程度のポリエチレン、ポリイミド、ポリプロピレンなどの樹脂フィルムにより薄板状の振動体10を構成することができる。樹脂フィルムは金属板などに比べて弾性率および機械的なQ値の低い材料であるため、振動体10を樹脂フィルムにより構成することで、振動体10を大きな振幅で屈曲振動させ、音圧の周波数特性における共振ピークの幅を広く、高さを低くして共振ピークとディップとの差を低減することができる。
The vibrating
圧電振動素子20は、バイモルフ型の積層型圧電振動素子である。例えば圧電振動素子20は、積層体21と、積層体21の上面および下面に形成された表面電極層22,23と、積層体21の内部電極層24の端面が露出する側面に形成された外部電極25,26とを備える。そして、外部電極25,26にはリード端子27a,27bが接続される。
The
積層体21は、セラミックスからなる4層の圧電体層28a,28b,28c,28dと、3層の内部電極層24とが交互に積層されて形成される。また、圧電振動素子20は、上面側および下面側の主面を矩形状としており、圧電体層28a,28bと圧電体層28c,28dとは、それぞれ厚み方向に交互に分極されている。
The
したがって、リード端子27a,27bを介して圧電振動素子20に電圧が印加された場合、例えば圧電振動素子20の下面側、換言すれば振動体10側の圧電体層28c,28dは縮む一方、上面側の圧電体層28a,28bは延びるように変形する。このように、圧電振動素子20の上面側の圧電体層28a,28bと下面側の圧電体層28c,28dとが、相反する伸縮挙動を示し、その結果、圧電振動素子20がバイモルフ型の屈曲振動をすることにより、振動体10に一定の振動を与えて音を発生させることができる。
Therefore, when a voltage is applied to the
このように、圧電振動素子20がバイモルフ型の積層型圧電振動素子であり、圧電振動素子20自体が単独で屈曲振動することから、振動体10の材質によらず、例えば柔らかい振動体10であっても強い振動を発生させることができ、少数の圧電振動子20により充分な音圧を得ることができる。
As described above, the
ここで、圧電体層28a,28b,28c,28dを構成する材料としては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、Bi層状化合物、タングステンブロンズ構造化合物などの非鉛系圧電体材料などの、従来から用いられている圧電セラミックスを用いることができる。
Here, as the material constituting the
また、内部電極層24の材料は、銀とパラジウムとからなる金属成分と圧電体層28a,28b,28c,28dを構成する材料成分とを含有することが望ましい。内部電極層24に圧電体層28a,28b,28c,28dを構成するセラミック成分を含有することにより、圧電体層28a,28b,28c,28dと内部電極層24,24,24との熱膨張差による応力を低減した圧電振動素子20を得ることができる。
The material of the
また、リード端子27a,27bに接続する配線としては、圧電振動素子20の低背化を図るために、銅またはアルミニウムなどの金属箔を樹脂フィルムで挟んだフレキシブル配線を用いるのが好ましい。
Further, as the wiring connected to the
さらに、圧電振動素子20は、図1Aおよび図1Cに示すように、表面の少なくとも一部に突起29a,29bを有し、これにより音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制し、音質を向上させるようにする。
Furthermore, as shown in FIGS. 1A and 1C, the
以下詳説すると、圧電振動素子20は、突起29a,29bを複数個、例えば2個有する。複数個の突起29a,29bは、圧電振動素子20の振動体10と対向する面20a1に隣接する側面20a2(例えば図1Aにおいて上下側の側面20a2)に配置される。突起29a,29bは、例えば内部電極層24と圧電体層28a,28b,28c,28dとからなる積層体21に設けられ、側面20a2から外方に向けて突出する、換言すれば側面20a2から離間する方向に向けて突出するように形成される。
More specifically, the
上述したように、圧電振動素子20は、表面の少なくとも一部に突起29a,29bを有することから、圧電振動素子20の対称性が低くなる。したがって、圧電振動素子20においては、突起29a,29bによって共振周波数が分散し、広い周波数領域にわたって振動体10の共振周波数における音圧のピーク形状をなだらかにできる。これにより、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制でき、音質を向上させることができる。
As described above, since the
突起29a,29bは、圧電振動素子20の側面20a2のうち、図1Cにおいて下端付近、別言すれば振動体10と対向する面20a1の近傍に配置される。より好ましくは、突起29a,29bは、圧電振動素子20の側面20a2の稜線部分や頂点部分に配置される。
The
これについて説明すると、圧電振動素子20の側面20a2のうち、振動体10と対向する面20a1の近傍、さらには側面20a2と振動体10に対向する面20a1との稜線部分、特に頂点部分には、圧電振動素子20自体の振動による応力が集中しやすい。そこで、上述したように突起29a,29bを設けることで、その稜線部分や頂点部分の強度を向上させることができ、圧電振動素子20自体の耐久性を向上させることができる。
Explaining this, in the side surface 20a2 of the
また、振動体10と対向する面20a1の近傍に配置された突起29a,29bは、圧電振動素子20を振動体10に接着する接着剤40に埋設される。このように、突起29a,29bが接着剤40に埋設されることで、圧電振動素子20と振動体10との接合強度を向上させる、いわゆるアンカー効果を得ることができる。これにより、圧電振動素子20が振動体10から剥がれ難くなり、結果として音響発生器1の耐久性を向上させることができる。
Further, the
突起29a,29bの先端29a1,29b1は、鋭角に構成される。これにより、突起29a,29bは、接着剤40に突き刺さるような状態で固定されるため、圧電振動素子20と振動体10との接合強度をより一層向上させることができる。
The tips 29a1 and 29b1 of the
また、突起29a,29bは、図1Cによく示すように、圧電振動素子20の中心Cに対して互いに非対称な形状である。すなわち、突起29aの形状と突起29bの形状とを対比した場合、突起29a,29bは、圧電振動素子20の中心Cに対して互いに回転対称性や鏡面対称性などの対称性を持たない形状となっている。
Further, the
これにより、振動源である圧電振動素子20自体の共振周波数を、突起29a,29bの形状に対称性を持たせた場合に比べてさらに分散させることができ、共振ピークとディップとの差をより一層低減して音圧の周波数変動を抑制することができる。
As a result, the resonance frequency of the
このように構成された圧電振動素子20は、振動体10の一方の面10a(以下、上面10aと記載する)に接着剤40を介して接合される。これら圧電振動素子20と振動体10との間の接着剤40の厚みは、比較的薄く、例えば20μm以下とされる。このように、接着剤40の厚みが20μm以下である場合、積層体21の振動を振動体10に伝達しやすくすることができる。
The
接着剤40は、例えばエポキシ系樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル系樹脂などの公知のものを使用できるが、これに限定されるものではない。また、接着剤40に使用する樹脂の硬化方法としては、熱硬化、光硬化や嫌気性硬化などのいずれの方法を用いてもよい。 As the adhesive 40, for example, a known material such as an epoxy resin, a silicon resin, or a polyester resin can be used, but the adhesive is not limited thereto. In addition, as a method for curing the resin used for the adhesive 40, any method such as thermosetting, photocuring, and anaerobic curing may be used.
枠体30は、振動体10を保持して振動の固定端を形成する役割を担っている。例えば、図1Bおよび図1Cに示すように、共に矩形形状の上枠部材30aと下枠部材30bとを、上下に接合して枠体30を構成している。そして、上枠部材30aと下枠部材30bとの間に振動体10の外周部を挟み込み、所定の張力を付与した状態で固定している。したがって、長期間使用してもたわみなどの変形の少ない振動体10を備えた音響発生器1となる。
The
枠体30の厚みおよび材質は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、機械的強度および耐食性に優れているという理由から、例えば厚さ100〜1000μmのステンレス製の材料を用いる。
Although the thickness and material of the
また、音響発生器1においては、図1Bおよび図1Cに示すように、圧電振動素子20および振動体10の上面10aが、樹脂である被覆層50によって被覆される。具体的に被覆層50は、枠体30の上枠部材30aの枠内に樹脂を流し込んで、圧電振動素子20などを被覆するように構成される。なお、図1Aでは、理解を容易にするため、被覆層50の図示を省略した。
In the
被覆層50を形成する樹脂は、例えばエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂やゴムなどであるが、これらは例示であって限定されるものではない。このように、圧電振動素子20を被覆層50で被覆することにより、適度なダンピング効果を誘発させることができ、共振現象の抑制と共に、共振ピークとディップとの差をより小さく抑えることができるため好ましい。さらに、圧電振動素子20を外部環境から保護することもできる。
The resin forming the
なお、本実施形態に係る音響発生器1では、振動体10の上面10a全てが被覆層50により被覆されるが、全てが被覆される必要はない。すなわち、音響発生器1は、圧電振動素子20と、この圧電振動素子20が設けられる振動体10の上面10aの少なくとも一部とが被覆層50により被覆されていればよい。
In the
上述してきたように、第1の実施形態では、音響発生器1において、圧電振動素子20は、表面の少なくとも一部に突起29a,29bを有することから、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制でき、音質を向上させることができる。
As described above, in the first embodiment, in the
ここで、図2を参照して本実施形態における変形例に係る音響発生器1を説明する。図2は、圧電振動素子20と振動体10との接合部付近を拡大して示す、図1AのB−B’線拡大断面図である。なお、図2および以下に記載される他のB−B’線拡大断面図においては、理解を容易にするために、圧電振動素子20を簡略化して示すと共に、接着剤40も上下方向に拡張してデフォルメして示している。また、以下においては、第1の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
Here, with reference to FIG. 2, the
図2に示すように、変形例に係る音響発生器1の圧電振動素子20は、突起29a,29b,29c,29dを複数個、例えば4個有する。4個の突起29a,29b,29c,29dは、圧電振動素子20の側面20a2に2個ずつ配置される。
As shown in FIG. 2, the
詳しくは、突起29a,29bは、側面20a2のうち、振動体10と対向する面20a1の近傍に配置される一方、突起29c,29dは対向する面20a1の反対側の面20a3の近傍に配置される。
Specifically, the
この変形例に係る音響発生器1は、上述のように構成されることから、突起29a,29b,29c,29dが4個の場合であっても、共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制することができる。
Since the
また、複数個の突起29a,29b,29c,29dは、圧電振動素子20の中心Cに対して互いに非対称な形状である。これにより、圧電振動素子20の共振周波数を、突起29a,29b,29c,29dの形状に対称性を持たせた場合に比べて分散させることができ、共振ピークとディップとの差をより一層低減して音圧の周波数変動を抑制することができる。
The plurality of
また、突起29c,29dの先端29c1,29d1は、突起29a,29bと同様、鋭角に構成される。これにより、突起29c,29dは、被覆層50に突き刺さるような状態で固定されるため、圧電振動素子20は、例えば外部から衝撃などで力が作用した場合であっても移動し難くなり、音響発生器1の耐久性をより一層向上させることができる。
Further, the tips 29c1 and 29d1 of the
なお、図2においては、突起29a,29b,29c,29dを振動体10と対向する面20a1の近傍と、反対側の面20a3の近傍の両方に配置するようにしたが、これに限られるものではなく、反対側の面20a3の近傍のみに配置するようにしてもよい。
In FIG. 2, the
また、図3は、本実施形態における別の変形例に係る音響発生器1を示す、図1AのB−B’線拡大断面図である。図3に示すように、この変形例に係る音響発生器1の圧電振動素子20は、突起29b,29eを複数個、例えば2個有する。複数個の突起29b,29eは、側面20a2に配置される。
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view taken along line B-B ′ of FIG. 1A, showing an
複数個の突起29b,29eは、圧電振動素子20の中心Cに対して非対称に配置されている。すなわち、図3において右側の突起29bは、側面20bの下端から連続するように配置されるのに対し、左側の突起29eは、側面20bの下端から所定距離だけ上方に離間した位置に配置される。これにより、圧電振動素子20自体の共振周波数を、突起29b,29eに対称性を持たせて配置する場合に比べて分散させることができ、共振ピークとディップとの差をより一層低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制することができる。
The plurality of
なお、第1の実施形態に係る音響発生器1において、突起29a,29bは、圧電振動素子20の側面20a2のうち、図1Aにおいて上下側の面全体に配置されるが、例えば図4に示す如く、側面20a2において圧電振動素子20の中心Cに対して互いに非対称な位置、特には圧電振動素子20の振動面に沿う面において回転対称性や鏡面対称性などの対称性を持たない位置に配置されるようにしてもよい。かかる構成によっても、共振ピークとディップとの差をより一層低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制することができる。
In the
また、図5に示すように、上述してきた構成の音響発生器1を、共鳴ボックス200に収容することにより音響発生装置2を構成することができる。共鳴ボックス200は、音響発生器1を収容する筐体であり、音響発生器1の発する音響を共鳴させて筐体面から音波として放射する。かかる音響発生装置2は、スピーカとして単独で用いることができる他、例えば、各種電子機器3へ好適に組み込むことが可能である。
Further, as shown in FIG. 5, the sound generator 2 can be configured by housing the
上述してきたように、圧電スピーカでは不利であった音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減させることができるため、本実施形態に係る音響発生器1は、携帯電話機や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などの電子機器3へ好適に組み込むことが可能である。
As described above, since the difference between the resonance peak and the dip in the frequency characteristic of sound pressure, which is disadvantageous in the piezoelectric speaker, can be reduced, the
なお、音響発生器1が組み込まれる対象となりうる電子機器3としては、前述の携帯電話機や薄型テレビ、あるいはタブレット端末などに限らず、例えば、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、洗濯機などのように、従来、音質については重視されなかった家電製品も含まれる。
Note that the
ここで、上述した音響発生器1を備える電子機器3について、図6を参照しながら簡単に説明する。図6は、電子機器3のブロック図である。電子機器3は、上述してきた音響発生器1と、音響発生器1に接続された電子回路と、音響発生器1および電子回路を収容する筐体300とを備える。
Here, the
具体的には、図6に示すように、電子機器3は、制御回路301と、信号処理回路302と、入力装置としての無線回路303とを含む電子回路と、アンテナ304と、これらを収容する筐体300とを備える。なお、無線による入力装置を図6に図示しているが、通常の電気配線による信号入力としても当然設けることができる。
Specifically, as illustrated in FIG. 6, the
なお、ここでは、電子機器3が備える他の電子部材(例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカなどのデバイスや回路)については記載を省略した。また、図6では、1つの音響発生器1を例示したが、2つ以上の音響発生器1やその他の発信器を設けることもできる。
In addition, description was abbreviate | omitted here about the other electronic members (for example, devices and circuits, such as a display, a microphone, and a speaker) with which the
制御回路301は、信号処理回路302を介して無線回路303を含む電子機器3全体を制御する。音響発生器1への出力信号は、信号処理回路302から入力される。そして、制御回路301は、無線回路303へ入力された信号を、信号処理回路302を制御することによって音声信号Sを生成し、音響発生器1に対して出力する。
The
このようにして、図6に示す電子機器3は、小型かつ薄型である音響発生器1を組み込みながらも、共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制し、周波数の低い低音領域をはじめ、高音領域においても、全体的に音質の向上を図ることができる。
In this way, the
なお、図6においては、音響出力デバイスとして音響発生器1を直接搭載した電子機器3を例示したが、音響出力デバイスとしては、例えば音響発生器1を筐体に収容した音響発生装置2を搭載した構成であってもよい。
6 exemplifies the
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る音響発生器1において、圧電振動素子20と振動体10との接合部付近を拡大して示す、図1AのB−B’線拡大断面図である。図7に示すように、第2の実施形態に係る音響発生器1にあっては、圧電振動素子20は、突起29f,29gを複数個、例えば2個有する。複数個の突起29f,29gは、圧電振動素子20の表面のうち、振動体10と対向する面20a1に配置され、面20a1から振動体10に向けて突出するように形成される。
(Second Embodiment)
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view taken along the line BB ′ of FIG. 1A, in which the vicinity of the joint portion between the piezoelectric vibrating
したがって、第2の実施形態に係る音響発生器1にあっても、第1実施例と同様、圧電振動素子20の対称性が低くなり、圧電振動素子20においては、突起29f,29gによって共振周波数が分散し、共振点での音圧ピークをなだらかにできる。これにより、音圧の周波数特性における共振ピークとディップとの差を低減して音圧の周波数変動を可及的に抑制することができる。なお、残余の構成および効果は、第1の実施形態と同一であるので、説明を省略する。
Therefore, even in the
次いで、図8を参照して第2の実施形態における変形例に係る音響発生器1を説明する。図8は、圧電振動素子20と振動体10との接合部付近を拡大して示す、図1AのB−B’線拡大断面図である。
Next, an
図8に示すように、変形例に係る圧電振動素子20は、突起29h,29iを複数個、例えば2個有する。複数個の突起29h,29iは、振動体10と対向する面20a1の反対側の面20a3に配置され、面20a3から外方に向けて突出するように形成される。また、突起29h,29iの先端29h1,29i1は、鋭角に構成される。
As shown in FIG. 8, the
これにより、突起29h,29iは、被覆層50に突き刺さるような状態で固定されるため、圧電振動素子20は、例えば外部から衝撃などで力が作用した場合であっても移動し難くなり、音響発生器1の耐久性をより向上させることができる。
Thereby, since the
なお、図9に示すように、上述した突起29f,29g,29h,29iを全て圧電振動素子20の表面に配置するように構成しても、上述した効果を同様に得ることができる。
Note that, as shown in FIG. 9, the above-described effect can be obtained in the same manner even when the above-described
ここで、圧電振動素子20の製造工程について簡単に説明する。圧電振動素子20は、例えば、複数個の積層体21が連結された状態で一斉に形成され、次いで、連結された複数個の積層体21をそれぞれ切り離すことで製造される。そして、切り離された個々の積層体21に表面電極層22,23と外部電極25,26が形成され、圧電振動素子20が得られる。
Here, a manufacturing process of the
上述した各実施形態に係る圧電振動素子20にあっては、この切り離す工程において表面にバリを発生させるようにする。なお、積層体21を切り離す工程は、積層体21の焼成前でもよいし、焼成後でもよい。焼成前に切り離した場合は積層体21の上下面に突出するようにバリが形成されやすく、焼成後に切り離した場合は積層体21の側面に突出するようなバリが形成されやすい。そして、このバリを上述した突起29a〜29iとして利用する。また、突起29a〜29iは、上述したように、圧電振動素子20の制作過程で生じるバリであるため、突起29a〜29iを容易に非対称な形状とすることができる。ただし、突起29a〜29iは、必ずしもバリである必要はなく、圧電振動素子20の表面から突出するような形状であれば、例えば樹脂などの他のものでもよい。
In the
また、上述した実施形態では、突起29a,29bは、圧電振動素子20の側面20a2のうち、図1Aにおいて上下側に配置されるが、いずれか一方であってもよい。また、図10に示すように、突起29a,29bが、外部電極25,26自体に設けられるようにして、圧電振動素子20の図1Aにおいて左側および/または右側に配置してもよい。さらには、図11に示すように、積層体21の内部電極が露出する側面にバリなどの突出部を形成し、その上に外部電極25,26を設けることで、突起29a,29bが形成されるようにしてもよい。なお、突起29a,29bは、圧電振動素子20の側面20a2のうち、図1Aにおいて上下左右の全てに配置されるようにしてもよいし、図12に符号29で示すように、圧電振動素子20の周囲を囲むように連続した単一の鍔状であってもよい。ここで、突起29a,29bを例に挙げて突起の形成の変形例を説明したが、これらは突起29c〜29iにも適用することができる。
In the embodiment described above, the
また、上述した実施形態では、圧電振動素子20および振動体10が被覆層50によって被覆されるようにしたが、これに限られるものではなく、被覆層50を備えない構成であってもよい。
In the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、一つの圧電振動素子20を振動体10上に配置したものを例示したが、2個以上の圧電振動素子20を配置しても構わない。なお、圧電振動素子20が2個以上である場合、圧電振動素子20を振動体10の上面10a(または上面10aの反対側に位置する下面)の同一面上に配置しても、上面10aおよび下面の両面に配置してもよい。また、圧電振動素子20を平面視で矩形形状としたが、正方形であってもよい。また、振動体10の振動面の略中央に圧電振動素子20を配置したものを例示したが、振動体10の振動面中心から偏倚した位置に圧電振動素子20を配置しても構わない。
Further, in the above-described embodiment, an example in which one
また、圧電振動素子20として、いわゆるバイモルフ型の積層型を例示したが、ユニモルフ型の圧電振動素子を用いることもできる。
Further, as the
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。 Further effects and modifications can be easily derived by those skilled in the art. Thus, the broader aspects of the present invention are not limited to the specific details and representative embodiments shown and described above. Accordingly, various modifications can be made without departing from the spirit or scope of the general inventive concept as defined by the appended claims and their equivalents.
1 音響発生器
2 音響発生装置
3 電子機器
10 振動体
20 圧電振動素子
29a〜29i 突起
30 枠体
40 接着剤
50 被覆層
200 共鳴ボックス(筐体)
300 筐体
301 制御回路
302 信号処理回路
303 無線回路
304 アンテナ
DESCRIPTION OF
300
Claims (12)
該振動体上に設けられた圧電振動素子と
を備え、
前記圧電振動素子は、表面の少なくとも一部に突起を有すること
を特徴とする音響発生器。 A vibrating body,
A piezoelectric vibration element provided on the vibrating body,
The piezoelectric vibration element has a protrusion on at least a part of a surface thereof.
を特徴とする請求項1に記載の音響発生器。 The acoustic generator according to claim 1, wherein the protrusion has an asymmetric shape with respect to a center of the piezoelectric vibration element.
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響発生器。 The acoustic generator according to claim 1, wherein the piezoelectric vibration element includes a plurality of the protrusions.
を特徴とする請求項3に記載の音響発生器。 The acoustic generator according to claim 3, wherein the plurality of protrusions are disposed asymmetrically with respect to a center of the piezoelectric vibration element.
を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の音響発生器。 The acoustic generator according to any one of claims 1 to 4, wherein the protrusion is disposed on a side surface adjacent to a surface of the piezoelectric vibration element facing the vibrating body.
を特徴とする請求項5に記載の音響発生器。 The sound generation according to claim 5, wherein the protrusion is disposed in the vicinity of a surface of the side surface facing the vibrating body and / or a surface on the opposite side of the facing surface. vessel.
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の音響発生器。 The sound generator according to claim 1, wherein the protrusion is disposed on a ridge line portion and / or a vertex portion of the piezoelectric vibration element.
を特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の音響発生器。 8. The protrusion according to claim 1, wherein the protrusion disposed in the vicinity of the surface facing the vibrating body is embedded in an adhesive that bonds the piezoelectric vibration element to the vibrating body. The sound generator according to any one of the above.
を特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の音響発生器。 The sound generator according to any one of claims 1 to 8, wherein a tip of the protrusion has an acute angle.
を特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の音響発生器。 The acoustic generator according to any one of claims 1 to 9, wherein the piezoelectric vibration element is a bimorph laminated piezoelectric vibration element.
該音響発生器を収容する筐体と、
を少なくとも備えることを特徴とする音響発生装置。 The sound generator according to any one of claims 1 to 10,
A housing that houses the acoustic generator;
A sound generator comprising:
該音響発生器に接続された電子回路と、
該電子回路および前記音響発生器を収容する筐体と、
を少なくとも備え、
前記音響発生器から音響を発生させる機能を有することを特徴とする電子機器。 The sound generator according to any one of claims 1 to 10,
An electronic circuit connected to the acoustic generator;
A housing for housing the electronic circuit and the acoustic generator;
Comprising at least
An electronic apparatus having a function of generating sound from the sound generator.
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