JP2014043258A - Container for mixing two materials - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、互いに別々に製造およびストックされ、使用する際に混合される二種類の物質を混合するように構成された容器に関するものである。 The present invention relates to a container configured to mix two materials that are manufactured and stocked separately from each other and mixed in use.
製造およびストックされている状態では分離されており、使用に際して混合される物質が各種の分野で用いられている。この種の用途に供される容器が特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1に記載された容器は、アルミ箔で閉じられた上部開口端を有する下側容器と、これと同様にアルミ箔で閉じられた下部開口端を有する上側容器とを備えており、これらの各開口端が、円筒体の上下両側にねじ込まれて連結されるように構成されている。その円筒体の軸線方向でのほぼ中央部には、下側容器のアルミ箔および上側容器のアルミ箔を突き破るリング状の突起体が設けられている。さらに、下側容器と上側容器との間には、それぞれの容器の肩部に突き当てられたストッパーリングが挟み込まれており、そのストッパーリングは上下に二分割されていて、下側のストッパーリングの上端部が、破断可能な連結帯によって前記円筒体に連結され、また上側のストッパーリングの下端部が,破断可能な連結帯によって前記円筒体に連結されている。
Substances that are separated when manufactured and stocked and mixed for use are used in various fields.
したがって、特許文献1に記載された容器では、上側容器を下側容器に対して回転させると、ネジの作用によって上下の容器の少なくともいずれか一方が円筒体に対してねじ込まれる力が生じ、これによっていずれかの連結帯が破断して上側容器もしくは下側容器が円筒体の中にねじ込まれる。その結果、突起部がアルミ箔を突き破り、最終的には上下両方のアルミ箔が破断させられて上側容器と下側容器とが連通し、それぞれに収容されていた液体が混ざり合う。
Therefore, in the container described in
また、特許文献2には液体同士だけでなく、液体と粉体とを混合させることのできる混合容器が記載されている。この特許文献2に記載された混合容器は、開口端がアルミニウムフォイルでシールされた下側容器に円筒状のホルダーを嵌合させて一体化させ、下端開口部を同様にシールした上側容器の下部をそのホルダーに上側から液密状態に嵌合させて構成されている。そのホルダーの上端部と上側容器の肩部との間に、一部切り開いたリング状の安全ピンが嵌合させられ、その安全ピンを嵌め込んでいる状態では、上側容器を押し下げられないようになっている。また、それぞれホルダーの内部に挿入されている下側容器の上端部と上側容器の下端部との間には、中心部に上下両方向に頂点を持った刃が配置され、その刃は外周部に上下に貫通させた複数本のピンによって下側容器と上側容器との間に保持されている。
したがって、特許文献2に記載された混合容器では、上記の安全ピンを抜き取ることにより上側容器を押し下げることが可能になり、その状態で上側容器を押し下げると、刃を保持しているピンが撓んで上下両方の容器の開口部が接近し、その結果、刃が上下それぞれのシールを突き破り、上下両方の容器が連通し、それぞれに収容されていた液体あるいは粉体が混合する。
Therefore, in the mixing container described in
引用文献1に記載された混合容器は、容易に破断する連結帯を中間部に設けたストッパーリングによって下側容器と上側容器とを所定の間隔に保持するように構成されているが、その連結帯は容易に破断するよう構成されたものであるから、容器を組み立てるときや容器を店舗などに搬送しているときに上側容器が不用意に押し下がってしまって、意図せずにアルミ箔が破断し、各容器の内容物が混合してしまうおそれがある。また、開封させる際に、下側容器と上側容器とのアルミ箔を別々に開封させる必要があり、開封が難しい。
The mixing container described in the cited
一方、特許文献2に記載された混合容器では、カッターが単体であるため、刃が上下で突出しており、容器を組み立てるときに、アルミニウムフォイルを傷つけてしまうおそれがある。さらに、安全ピンを備えているから、不用意に二液が混合してしまうことを防止することができるが、二液を混合して撹拌するときに上側容器もしくは下側容器が軸方向に動いてしまうおそれがあり、さらに、その安全ピンを嵌めるための肩部や小径部を上側容器に形成しなければならず、上側容器の形状が制約を受ける不都合がある。例えば、上側容器として、凍結乾燥製剤を入れるバイアル瓶を用いる場合、その形状はバイアル瓶としての本来の機能に適したものとし、かつ凍結乾燥処理に適したものが好ましいが、その形状に更に混合容器として用いる場合のいわゆるロック機能のための形状を付加しなければならなくなる。
On the other hand, in the mixing container described in
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、構成の簡素化や部品点数の削減を図ることによって、組み立て易く、開封し易く、誤開封の心配がなく、混合させて撹拌するときに二つの容器が軸方向に動いてしまうおそれのない二物質混合用容器を提供することを目的とするものである。 This invention has been made against the background described above, and by simplifying the configuration and reducing the number of parts, it is easy to assemble, open easily, there is no risk of misopening, and when mixed and stirred An object of the present invention is to provide a two-substance mixing container in which two containers do not move in the axial direction.
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、薄膜材によって密閉した開口端同士を向かい合わせて配置した二つの容器がスリーブによって連結されるとともに、前記薄膜材によって密閉された開口端同士の間に、その薄膜材に突き刺さる刃を備えた開封具が配置され、前記二つの容器を接近させて各薄膜材に前記開封具の刃を突き刺して各容器を開封し、それぞれの容器に収容されていた物質を混合させるように構成された二物質混合用容器において、前記一方の容器に前記スリーブが一体化するように連結されるとともに、他方の容器がそのスリーブに軸線方向に前後動可能でかつ回転可能に挿入され、該他方の容器の前記スリーブから突出している端部に該端部を密閉するゴムキャップが圧入され、そのゴムキャップを前記他方の容器に対して抜け止めしている外蓋が、前記ゴムキャップに被せられるとともに前記他方の容器に形成されたフランジに係合させられ、さらにその外蓋を構成している筒状のスカート部の先端部が前記スリーブに連結されていることを特徴とするものである。
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記外蓋の前記スリーブに対する相対移動を規制するロック用凹部と該ロック用凹部に係合する突起部との一方が前記外蓋と前記スリーブとのいずれか一方に形成され、かつ前記ロック用凹部と前記突起部との他方が前記外蓋と前記スリーブとのいずれか他方に形成され、前記突起部を前記スリーブの軸線方向とそれに続けて回転方向に案内するガイド溝が前記外蓋と前記スリーブとのいずれかに形成されていることを特徴とする二物質混合用容器である。 According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, one of a locking concave portion that restricts relative movement of the outer lid with respect to the sleeve and a protrusion that engages with the locking concave portion is the outer lid. One of the sleeve and the other of the locking recess and the protrusion is formed on the other of the outer lid and the sleeve, and the protrusion extends in the axial direction of the sleeve and the sleeve. The two-substance mixing container is characterized in that a guide groove for continuously guiding in the rotation direction is formed in either the outer lid or the sleeve.
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記スカート部の先端を突き当てて、前記他方の容器が前記一方の容器に接近する方向に前記外蓋が移動することを阻止するストップリングが、前記スリーブの外周側に嵌合されていることを特徴とする二物質混合用容器である。
Further, the invention of
この発明によれば、一方の容器に一体化するように連結されているスリーブに、他方の容器が軸線方向および回転方向に相対移動できるように挿入されており、当該他方の容器のスリーブから突出した端部にはゴムキャップが圧入され、そのゴムキャップを抜け止めしている外蓋が前記他方の容器の端部に被せられている。その外蓋は、他方の容器から外れないように当該他方の容器に係合させられており、かつその外蓋におけるスカート部がスリーブに連結されている。したがって、外蓋はゴムキャップの抜け止めのための機能と、前記他方の容器をスリーブを介して前記一方の容器に連結しておく機能とを兼ね備えることになり、その分、部品点数を少なくして構成を簡素化することができ、組み立て易く、開封し易く、誤って開封してしまう心配がない混合用容器となっている。また、前記他方の容器は、混合用容器として構成するための特別な形状もしくは部分を備える必要がないので、当該他方の容器の形状の制約を少なくすることができる。 According to the present invention, the other container is inserted into the sleeve connected so as to be integrated with one container so that the other container can move in the axial direction and the rotational direction, and protrudes from the sleeve of the other container. A rubber cap is press-fitted into the end, and an outer lid that prevents the rubber cap from being removed is put on the end of the other container. The outer lid is engaged with the other container so as not to be detached from the other container, and the skirt portion of the outer lid is connected to the sleeve. Therefore, the outer lid has both a function for preventing the rubber cap from coming off and a function for connecting the other container to the one container via the sleeve, and the number of parts is reduced accordingly. Therefore, the mixing container can be easily assembled, easily opened, and there is no risk of accidental opening. Further, since the other container does not need to have a special shape or part for constituting as a mixing container, the restriction on the shape of the other container can be reduced.
この発明を具体例に基づいて説明する。この発明に係る混合用容器は、液体と粉体とを混合させるための容器、あるいは種類の異なる液体同士もしくは粉体同士を混合するための容器であって、以下に示す具体例では、凍結乾燥した粉体と、これを溶解させる溶液とを混合させるように構成した例について説明する。図1はその一例を示す断面図であって、ここに示す混合用容器は、下側の溶解液容器1に上側の容器としてバイアル瓶2を連結し、バイアル瓶2に収容してある凍結乾燥製剤を溶解液容器1中の溶解液に混合させるように構成されている。その溶解液容器1は、本体部分3とその上部に形成された連結のための口頸部4とを備えている。その本体部分3は軟質のプラスチックで形成され、内圧の変化を変形によって吸収するように構成されている。立方体状もしくは直方体状をなし、その四面が幾分窪んでいて、その四面が外側に容易に膨らむことにより内圧の上昇を抑制するように構成されている。口頸部4は、所定の剛性もしくは強度を有するように、本体部分3と同じ素材で厚肉に形成され、その外周面に突条部5が形成されている。そして、口頸部4の上端部(開口端部)には、容易に破断しかつ気密性や液密性を担保できる薄膜材(例えばアルミシート)6が貼り付けられていて、その薄膜材6によって密閉されている。さらに、その薄膜材6の上面側に、開封具7が配置されている。
The present invention will be described based on specific examples. The mixing container according to the present invention is a container for mixing liquid and powder, or a container for mixing different types of liquids or powders. An example in which the prepared powder is mixed with a solution for dissolving the powder will be described. FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of this. The mixing container shown here is a freeze-dried product in which a
この開封具7は口頸部4の上端部の輪郭と等しい輪郭の環状枠7aの内側に複数(例えば4枚)の刃7bが設けられている。これらの刃7bは、アルミシートなどの薄膜材に突き刺さって薄膜材を破断し、かつ薄膜材の面方向に移動して薄膜材を切り開くためのものであって、中心部の連結部7cから環状枠7aまでの間に半径方向に向けて設けられている。各刃7bの厚さは、上側ほど薄く、かつ外周側ほど厚くなっており、また高さは、中心側(前記連結部7c側)で低く、外周側で最も高くなっていて、その外周端の部分が最も突出して尖っている。そして、各刃7bの上端縁(半径方向に沿う稜線)7dが薄膜材を突き刺す際の切断刃となっている。また、各刃7bの一方の側面(環状枠7aの円周方向での一方の側面)は環状枠7aを含む平面に対して垂直になっているのに対して、当該一方の側面と共に上記の切断刃7dを形成している他方の側面は環状枠7aを含む平面に対して傾斜している。したがって、当該傾斜面と刃7bの外周側の端面とが交わるエッジ7eが傾斜したエッジになっており、このエッジ7eが薄膜材をその面方向に切り込む切断刃となっている。なお、複数の刃7bの間の部分は扇状に開いていて、前記口頸部4を密閉している薄膜材6が露出している。
The
一方、バイアル瓶2は、真空凍結乾燥処理に耐え得る耐熱性および強度を備え、かつ真空凍結乾燥処理によって得られた粉末を気密状態で収容しておくことのできる容器であって、その本体部分8は、前述した口頸部4より僅かに小径の円筒状に形成されていて、その上端部に外周側に延び出ているフランジ9が形成されている。またその本体部分8の下端部には、容易に破断しかつ気密性や液密性を担保できる薄膜材(例えばアルミシート)10が貼り付けられていて、その薄膜材10によって密閉されている。この薄膜材10の表面側、すなわちバイアル瓶2の下端面に、前述した溶解液容器1側の開封具7と同じ構成の開封具7がその刃7bを下方向に突出させた状態で設けられている。また、開封具7は溶解液容器1側の刃7bとバイアル瓶2側の刃7bとが互いに接していて、バイアル瓶2側の刃7bが時計方向で下流側に位置するように配置されている。なお、この開封具7は、薄膜材10と予め一体化されていてもよく、あるいは薄膜材10の表面に貼着されていてもよく、さらには適宜な手段で本体部分8の下端部に連結されていてもよい。
On the other hand, the
本体部分8の上端開口部にはゴムキャップ11が圧入されている。そのゴムキャップ11は上記の本体部分8の内径以上の外径の円柱部分11aと、その円柱部分11aの上端部に形成されたフランジ部11bとを備えており、さらにその円柱部分11aには、直径方向に沿った切り込み11cが、下端部から軸線方向でのほぼ中央部に到る範囲に形成されている。この切り込み11cは、ゴムキャップ11を半打栓状態まで本体部分8に圧入した場合に、本体部分8の内部と外部とを連通させるためのものである。
A
ゴムキャップ11の上側に外蓋12が取り付けられている。この外蓋12は、ゴムキャップ11の抜け止めを兼ねたものであって、アルミニウムあるいはその合金製の薄板によって形成されている。この外蓋12は、本体部分8に完全に打栓されたゴムキャップ11上に被せられ、その外周部を本体部分8におけるフランジ9の下側に絞り込ませることにより、フランジを9を挟み込んだ状態で本体部分8に取り付けられている。さらに、フランジ9を挟み込んでいる絞り込み部12aから下側に延びた円筒状のスカート部12bを備えており、そのスカート部12bの下端部の内面に、内側に突出した複数の係合用突起部12cが円周方向に一定の間隔をあけて形成されている。なお、外蓋12の上面中央部に開口部12dが形成され、ここからゴムキャップ11に注射針(図示せず)を突き刺すことができるようになっている。
An
つぎに、上記の溶解液容器1とバイアル瓶2とを連結させるスリーブ13について説明する。図に示す具体例では、スリーブ13は下側容器である溶解液容器1に一体化するように構成されている。スリーブ13の下端側の部分の内径は、前述した溶解液容器1における口頸部4に形成されている突条部5の外径とほぼ等しい内径の円筒状に形成されており、その下端部の内面には突条部5の下側に係合する係合用突起14が形成されている。また、突条部5の図での上面に係合しかつ口頸部4の外周面に液密状態もしくは気密状態に密着するOリング15がスリーブ13の内周面に嵌合させられている。このOリング15は、スリーブ13の内周面に形成されている段差部(肩部)と突条部5の上面との間に挟み込まれるようになっており、したがってスリーブ13は、Oリング15を介して口頸部4に密着嵌合するとともに突条部5の外周面に密着嵌合して溶解液容器1に取り付けられている。その状態では、係合用突起14とOリング15とで突条部5を上下方向で挟み付けているので、結局、スリーブ13は溶解液容器1に一体化されている。
Next, the
スリーブ13の溶解液容器1より上側に延びている部分は、前述したバイアル瓶2の本体部分8の外径と等しい内径の円筒状に形成されており、ここにバイアル瓶2の本体部分8が挿入されている。なお、スリーブ13の内周面とバイアル瓶2の本体部分8の外周面との間は、スリーブ13の内周面に嵌め込んであるシールリング16によって液密状態もしくは気密状態に封止されている。スリーブ13の上端部はそれより下側の部分より外径が小さくなっており、その部分が肩部17となっている。この肩部17の上側にストップリング18が嵌め込まれている。このストップリング18は一部にスリットが入れられていてそのスリットの部分が開くことによりスリーブ13から取り外すことのできるほぼ環状をなす部材であって、その幅(軸線方向の長さ)は肩部17からスリーブ13の上端までの長さの半分程度になっている。そして、このストップリング18の上端部に、前述した外蓋12におけるスカート部12bの下端が当接している。すなわち、ストップリング18は、外蓋12の下端を当接させることにより、外蓋12やバイアル瓶2がスリーブ13に対してそれ以上に押し下がらないようにそれらの位置を保持している。
A portion of the
外蓋12の下端がスリーブ13に嵌合している状態を維持するための構成について説明すると、スリーブ13の上端外周面で前述したストップリング18より上側の部分に、前記スカート部12bの下端内面に形成されている係合用突起部12cを嵌め込むガイド溝およびロック用凹部が形成されている。図2はその一例を示す部分側面図であって、スリーブ13の上端から斜めに螺旋溝19aが形成され、その先端側に僅かな間隔をあけて第一のロック用凹部19bが形成されている。すなわち、外蓋12をスリーブ13に対して回転させることにより、そのスカート部12bの下端に形成された係合用突起部12cが螺旋溝19aに沿って螺旋方向に移動し、その結果、外蓋12がスリーブ13に対して螺合した状態になる。そして、係合用突起部12cが螺旋溝19aの先端側の部分を乗り越えてロック用凹部19bに嵌まり込むと、外蓋12のスリーブ13に対する相対移動に抵抗力が作用することになり、したがって外蓋12をスリーブ13に取り付けた状態が維持される。
The configuration for maintaining the state in which the lower end of the
上記の第一のロック用凹部19bの下側に上下方向(軸線方向)に続けて水平方向(円周方向)に延びた開封溝19cが形成され、その水平方向に延びている部分の先端側に僅かな間隔をあけて第二のロック用凹部19dが形成されている。したがって、係合用突起部12cが上記の第一のロック用凹部19bに嵌まり込んでスリーブ13に取り付けられている外蓋12を強く押し下げると、係合用突起部12cが第一のロック用凹部19bから抜け出て開封溝19cに入り込む。すなわち、外蓋12およびこれと一体に連結されているバイアル瓶2がスリーブ13および溶解液容器1に対して押し下げられ、ついで回転させることが可能になる。そして、所定角度回転させた後、強く回転させると、係合用突起部12cが開封溝19cを抜け出て第二のロック用凹部19dに嵌まり込み、外蓋12およびバイアル瓶2がいわゆる開封位置に維持される。なお、開封溝19cおよび第二のロック用凹部19dは、前述したストップリング18を取り外して外蓋12がスリーブ13に対して下降した場合に係合用突起部12cが嵌まり込む位置に形成されている。
An
つぎに作用について説明する。図1はストップリング18を嵌め込んである状態を示しており、溶解液容器1の口頸部4にスリーブ13が嵌合させられ、また外蓋12によってゴムキャップ11が固定されているバイアル瓶2がスリーブ13にその上側から挿入されている。その外蓋12におけるスカート部12bの下端部は、スリーブ13の上端部の外周面にまで延びており、そのスカート部12bの下端に形成されている係合用突起部12cがスリーブ13の螺旋溝19aを介して第一のロック用凹部19bに移動して第一のロック用凹部19bに係合することにより外蓋12がスリーブ13に連結されている。すなわち、スリーブ13に嵌合させたバイアル瓶2が、スリーブ13から抜け出ないように外蓋12によって固定されている。また、スカート部12bの下端がストップリング18に突き当たっており、したがってバイアル瓶2に不用意に掛かる押し下げる力を外蓋12およびストップリング18ならびにスリーブ13を介して溶解液容器1で受け、溶解液容器1とバイアル瓶2とが互いに接近することが阻止されている。このように、本発明の二物質混合用容器は、開封具7を溶解液容器1側とバイアル瓶2側とにそれぞれ配置しているため、薄膜材6,10をまったく傷つけるおそれもなく組み立てることが可能である。また、このとき、開封具7の各刃7bは、バイアル瓶2側の刃7bが時計方向の下流側に位置した状態で、溶解液容器1側の刃7bと互いに接して組み付けられている。
Next, the operation will be described. FIG. 1 shows a state in which a
溶解液容器1に収容されている溶解液とバイアル瓶2に収容されている凍結乾燥製剤とを混合する場合、先ず、ストップリング18をスリーブ13から引き抜き、外蓋12をスリーブ13に対して下降させることができる状態にする。ついで、外蓋12に強い押し下げ力を掛けると、スカート部12bの下端内面に形成されている係合用突起部12cが第一のロック用凹部19bから抜け出て前述した開封溝19cに入り込む。その結果、外蓋12およびこれと一体になっているバイアル瓶2を容易に押し下げ、かつ回転させることができる。図3は外蓋12およびバイアル瓶2を押し下げた状態を示しており、溶解液容器1の上端部とバイアル瓶2の下端部とが互いに接近することにより、それぞれに設けられている開封具7の刃7bが相手側の薄膜材6,10に突き刺さり、薄膜材6,10に切り込みが入る。
When mixing the lysate contained in the
各開封具7における刃7bは、中心部に設けられている連結部7cから半径方向に向けて設けられているから、各薄膜材6,10は上記の連結部7cに対応する部分は切断されずに残っていてその部分を介して直径方向で対向する箇所(もしくはほぼ対向する箇所)が連結された状態に維持される。すなわち、薄膜材6,10の複数箇所に切り込みが入れられるが、他の部分には張力が作用している状態が維持され、薄膜材6,10は張った状態になっている。
Since the
外蓋12およびバイアル瓶2を上記のように押し下げた後、これらを時計方向に回転させると、バイアル瓶2と共にその下端部に取り付けられた開封具7が回転する。その回転方向は刃7bの外周側の端部に形成されているエッジ(切断刃)7eが薄膜材6を切り込んでいく方向である。バイアル瓶2が上記のように回転すると、溶解液容器1側の開封具7がバイアル瓶2に対してバイアル瓶2の回転方向とは反対方向に回転することになるから、溶解液容器1側に開封具7の刃7bがバイアル瓶2を密閉している薄膜材10を切り込んでいくことになる。
When the
各刃7bの外周端に形成されているエッジ7eが切断刃になっているから、それらのエッジ7eは、各薄膜材6,10の外周部を円弧状に切断することになる。各刃7bは前述したように半径方向に沿って配置された板状であるから、上記のエッジ7eによって円弧状に切断された部分は、それぞれに対応する刃7bによって押され、それに伴って次第に丸められる。すなわち、各薄膜材6,10には張力が作用していて張った状態になっており、その状態で上記のエッジ7eによって切り進むから、切断線が設計上想定されている円弧状になり、また切断されて張力が掛からなくなった部分は張力が作用して張った状態になっている部分に支えられており、切断されて張力が掛からなくなった部分を刃7bによって押すから、切断されて張力が掛からなくなった部分が想定された形状に丸められる。なお、切断されて張力が掛からなくなった部分は、薄膜材6,10の材質によっては丸まらずに折り畳んだ状態にまとめられる。いずれにしても、切断された薄膜材6,10は、特定の形状に纏められる。このとき、バイアル瓶2側の刃7bは時計方向下流側に位置する溶解液容器1側の刃7bに接して停止し、同時に、係合用突起部12cが第二のロック用凹部19dに入り込み、外蓋12が固定される。
Since the
このようにして溶解液容器1およびバイアル瓶2が開封されると、バイアル瓶2に封入されていた粉末が溶解液容器1内に落下し、その溶解液に溶け込む。その場合、溶解液容器1およびバイアル瓶2の開口端には、開封具7の刃7bや連結部7cあるいは薄膜材6,10の切り残し部分が横切って残っていることになるが、それらの形状は設計上特定されている形状であるうえに、薄膜材6,10の切断された部分の形状も上記のように特定されたものとなっているので、バイアル瓶2に収容されていた粉末が潜り込んでしまったり、溶解されないままになったりすることが防止もしくは抑制される。特に、係合用突起部12cが第二のロック用凹部19dに係合しているので、スリーブ13によって連結されている溶解液容器1およびバイアル瓶2を強く振っても、外蓋12が動いてしまうおそれなく内部の溶液を撹拌することができるから、未溶解の粉末が残置されることを確実に回避し、内容液の濃度のばらつきなどを防止することができる。
Thus, when the
また、この発明に係る上記の混合用容器においても、スリーブ13で連結した溶解液容器1とバイアル瓶2とを互いに接近させるから、溶解液容器1とバイアル瓶2とを開封して連結した状態では、全体としての内容積がそれ以前の状態での内容積より小さくなる。しかしながら、上記の構成では、溶解液容器1の本体部分3が容易に膨張する軟質構造になっているから、内圧が高くなることを防止もしくは抑制することができる。したがって、前記ゴムキャップ11に注射針を突き刺して内溶液を取り出す際に、内容液が噴き出すなどの事態を未然に防止することができる。
Also in the mixing container according to the present invention, since the
上述したようにこの発明に係る混合用容器においては、ゴムキャップ11を押さえ込んでいる外蓋12が、バイアル瓶2をスリーブ13に連結する部材を兼ねており、したがってゴムキャップ11を固定する部材のほかに、バイアル瓶2をスリーブ13に連結するための部材を設ける必要がない。そのため、部品点数を少なくすることができ、またバイアル瓶2の外形形状を、混合用容器として組み立てるための特別な形状とする必要性がなく、その製造や取り扱いなどが容易になる。
As described above, in the mixing container according to the present invention, the
なお、この発明は上述した具体例に限定されないのであって、外蓋12は金属によらず、合成樹脂製としてもよい。その例を図4に示してあり、ここに示す混合用容器における外蓋12は、合成樹脂によって一体に形成されている。具体的に説明すると、この外蓋12は全体としてほぼ有底円筒状をなしており、その底部に相当する部分すなわちゴムキャップ11に接触してゴムキャップ11を押さえ込む部分に前述した開口部12cが形成されている。また、円筒状の部分が前述したスカート部12bであって、その内面には前述した絞り込み部12aに替わる突起12eが内側に突出して形成されている。すなわち、上記の底部に相当する部分をゴムキャップ11の上面に密着させた状態で突起12eをバイアル瓶2のフランジ9の下側に係合させることにより、ゴムキャップ11をバイアル瓶2に対して固定するように構成されている。さらに、スカート部11bの下端内面に、スリーブ13のガイド溝に係合する係合用突起部12cが形成され、その係合用突起部12cがガイド溝のうちの第一のロック用凹部19bに嵌まり込んでいる状態で、スカート部12の下端縁がストップリング18に当接するように構成されている。
In addition, this invention is not limited to the specific example mentioned above, Comprising: The
したがって、図4に示すように構成された混合用容器であっても、ストップリング18を取り除いた状態で外蓋12を押し下げれば、外蓋12と共にバイアル瓶2が溶解液容器1側に押し下げられ、その結果、各開封具7における刃7bが前述した図3に示すように、バイアル瓶2および溶解液容器1における薄膜材10,6に突き刺さる。そして、外蓋12を回転させることによりこれと一体のバイアル瓶2が回転し、その結果、各薄膜材10,6が刃7bによって円弧状に切り開かれる。このように、図4に示すように構成した場合であっても、前述した図1に示すように構成した場合と同様の作用・効果を得ることができる。
Therefore, even if the mixing container is configured as shown in FIG. 4, if the
上述した各具体例では、外蓋12をスリーブ13に対して軸線方向に移動させ、また回転させるためのガイド溝やロック用凹部をスリーブ13に形成し、そのガイド溝に係合する係合用突起部12cを外蓋12に形成したが、この発明では、これとは反対に、ガイド溝をやロック用凹部外蓋のスカート部に形成し、かつ係合用突起部をスリーブに形成してもよい。
In each of the above-described specific examples, a guide groove or a locking recess for moving and rotating the
1…溶解液容器、 2…バイアル瓶、 3…本体部分、 4…口頸部、 5…突条部、 6…薄膜材(例えばアルミシート)、 7…開封具、 8…本体部分、 9…フランジ、 10…薄膜材(例えばアルミシート)、 11…ゴムキャップ、 12…外蓋、 12a…絞り込み部、 12b…スカート部、 12c…係合用突起部、 12d…開口部、 12e…突起、 13…スリーブ、 18…ストップリング、 19a…螺旋溝、 19b…第一のロック用凹部、 19c…開封溝、 19d…第二のロック用凹部。
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記一方の容器に前記スリーブが一体化するように連結されるとともに、他方の容器がそのスリーブに軸線方向に前後動可能でかつ回転可能に挿入され、
該他方の容器の前記スリーブから突出している端部に該端部を密閉するゴムキャップが圧入され、
そのゴムキャップを前記他方の容器に対して抜け止めしている外蓋が、前記ゴムキャップに被せられるとともに前記他方の容器に形成されたフランジに係合させられ、
さらにその外蓋を構成している筒状のスカート部の先端部が前記スリーブに連結されている
ことを特徴とする二物質混合用容器。 An opening device provided with a blade that pierces the thin film material between the two open ends sealed by the thin film material while two containers arranged with the open ends sealed with the thin film material facing each other are connected by a sleeve The two-material mixing is configured such that the two containers are brought close to each other, the blades of the opening tool are pierced into each thin film material, each container is opened, and the substances contained in the respective containers are mixed In the container for
The sleeve is connected to the one container so as to be integrated, and the other container is inserted into the sleeve so as to be movable back and forth in the axial direction and rotatable.
A rubber cap for sealing the end is press-fitted into an end protruding from the sleeve of the other container,
An outer lid that holds the rubber cap against the other container is covered with the rubber cap and engaged with a flange formed on the other container,
Furthermore, the tip of the cylindrical skirt part which comprises the outer cover is connected with the said sleeve, The two-material mixing container characterized by the above-mentioned.
前記突起部を前記スリーブの軸線方向とそれに続けて回転方向に案内するガイド溝が前記外蓋と前記スリーブとのいずれかに形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の二物質混合用容器。 One of a locking recess that restricts relative movement of the outer lid with respect to the sleeve and a protrusion that engages with the locking recess is formed on one of the outer lid and the sleeve, and the locking recess. And the other of the protrusions is formed on the other of the outer lid and the sleeve,
The two-substance mixing according to claim 1, wherein a guide groove for guiding the protrusion in the axial direction of the sleeve and subsequently in the rotation direction is formed in either the outer lid or the sleeve. Container.
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