JP2014039919A - 光触媒被覆磁性中空粒子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体中で光触媒反応を利用する際に、流れに対しての追従性が良く磁気回収可能であり、さらに光触媒作用を有する光触媒被覆磁性中空粒子を実現させること。
【解決手段】 表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ磁性層の表面に光触媒層が形成されている複合粒子であり、その比重が0.2〜2.0の範囲にある磁性を有する光触媒被覆磁性中空粒子である。比重が調整でき磁性を有するため、液体中での粒子の沈降が抑制され、液体あるいは流体中で光触媒反応を利用した後、磁気で容易に回収分離することできる。また水に浮かせることが可能なため、人工光源や自然光源からの光を有効に利用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性と光触媒を用いた環境浄化材料及び酸化還元反応の促進材料に関する。
近年、環境汚染問題に対する関心の高まりとも、光触媒技術が注目され、室内環境汚染や車の排気ガス対策として研究開発が進み、大気汚染浄化用として実用化が進んでいる。
また、工業用排水、廃液処理等の液体処理においても紫外線光源と光触媒粒子とを組み合わせて有害化学物質の分解する方法、装置が数多く提案されている。
それらの中で、水等の液体の中で光触媒を懸濁させ、紫外線を含む光源を用いて光触媒反応を生成させ処理をする検討が行われている。具体的には、光触媒として二酸化チタンを使用して、これを被処理物が溶解している水等の液体に懸濁させ、外部からブラックライト、蛍光灯、太陽光や紫外線ランプ等からの光を二酸化チタンに照射することで、酸化還元反応を発生させ、被処理物の分解や反応物の生成を行っている。
しかしながら、二酸化チタン等の光触媒粒子は、比重が大きく、例えば水に懸濁させてもすぐに沈降が発生し、容器の底面に沈んでしまう。その結果、外部からの光が二酸化チタンに有効に照射することができなくなり、光触媒反応の効率が十分に得られない課題があった。
そこで、液体中の沈降性を改善させるために二酸化チタンを微粒子化する方法が提案されているが、非常に細かな目のフィルターを使用しても回収が十分では無い。
また、光触媒粒子の沈降対策として基材粒子として低比重の中空ガラスビーズ等を利用して、表面に二酸化チタンを固定し、液面に浮遊させ、沈降を防止する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、無機中空体に二酸化チタンを担持させ、液体中に懸濁させて使用する方法である。比重が小さいため沈降を抑制することができ、光触媒反応を有効に活用、かつ流動場に追従させることが可能である。しかし、懸濁させた二酸化チタンを回収することは容易でない。
更に、特許文献2には、無機中空バルーン等の粉粒状無機多孔質基体に磁性を帯びさせて回収時に永久磁石や電磁石によって分離させる技術が提案されている。しかし、鉄・酸化チタン複合系スラリーを使用しているため磁性材料の担持量に制限があり、十分な磁性が得られない。また磁性を付与する具体的な例が開示されていない。
特開2004−130156号公報 特開2011−156469号公報
本発明は、前記課題に鑑み、液体中の粒子の酸化還元及び環境汚染物質の分解および無害化に有用な光触媒被覆磁性中空粒子に関し、さらに詳しくは、液体中で光触媒反応を利用する際に流れに対しての追従性が良く、永久磁石を用いて容易に磁気回収可能であり、さらに光触媒作用を有する光触媒被覆磁性中空粒子を実現させることにある。
本発明は、前記課題に鑑みて考案されたものであり、すなわち、表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ前記粒子表面に光触媒層を被覆することで、磁性の付与と比重の調整を可能にし、更に光触媒能を付与したことを特徴とする。
また、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子において、無機酸化物材料中に少なくとも2個以上の磁性中空粒子を有する粒子であって、かつ前記粒子表面に光触媒層が形成されてなることを特徴とし、前記粒子の比重が0.2〜2.0の範囲にある。
そして、光触媒被覆磁性中空粒子において、前記粒子の飽和磁化が0.5から50(emu/g)、保磁力が1から400(Oe)の範囲内にあることを特徴とする。
また、磁性層と光触媒層との間にガラス、SiO2、Al2O3等の無機酸化物から選ばれる1種以上からなる酸化物層を設置することを特徴とする。
前記光触媒被覆磁性中空粒子の粒子径が、0.05〜300μmであることを特徴とする。
本発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載されている発明によれば、表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ磁性層の表面に光触媒層が形成されている複合粒子であり、複合粒子の比重が0.2〜2.0の範囲にある磁性を有する光触媒被覆磁性中空粒子である。
そのため液体の流れ場に追従することができ、液体中での粒子の沈降が抑制されるため、液体あるいは流体中で光触媒反応を利用して酸化還元を行った後、磁気で容易に回収分離することできる。また比重の調整で水に浮かせることが可能なため、人工光源や自然光源からの光を有効に利用することができる。
請求項2に記載されている発明によれば、表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ前記内部に中空粒子を含んだ粒子の表面に光触媒層が形成されている複合粒子であり、複合粒子の比重が0.2〜2.0の範囲にある磁性を有する光触媒被覆磁性中空粒子である。
そのため中空粒子の量によって比重の調整が可能であり、液体の流れ場に追従することができ、液体中での粒子の沈降が抑制されるため、液体あるいは流体中で光触媒反応を利用して酸化還元を行った後、磁気で容易に回収分離することできる。また比重の調整で水に浮かせることが可能なため、人工光源や自然光源からの光を有効に利用することができる。
請求項3に記載されている発明によれば、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子の飽和磁化が0.5から50(emu/g)、保磁力が1から400(Oe)の範囲内にあるため、安価な永久磁石を利用して粒子の磁気回収、分離を行うことができ経済的である。
請求項4に記載されている発明によれば、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子において、磁性層と光触媒層との間にガラス、SiO2、Al2O3等の無機酸化物から選ばれる1種以上からなる酸化物層を設置することで、磁性層と光触媒との反応防止、粒子の安定固定化、粒子表面の多孔質化による光触媒反応の高効率化が可能となる。
請求項5に記載されている発明によれば、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子の粒子径が、0.05〜300μmであるため、流体デバイス等の微小領域で光触媒反応を利用する場合や河川や排水の浄化など、幅広い分野で利用することができる。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子表面の電子顕微鏡写真である。 本発明の1個の中空粒子の場合の断面模式図である。 本発明の内部に2個以上の中空粒子を含む場合の断面模式図である。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子について、以下に図面を用いて詳細に説明する。
本発明の粒子は、表面に磁性層を有する中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、か つ粒子表面に光触媒層が形成されている粒子である。
図2は、本発明における中空粒子が1個の場合の断面模式図である。中空粒子21の表面に磁性層22が設置され、更にその上に光触媒層23が設置されてなる構造である。内部に空洞25を有するため、比重が小さいことが特徴である。
中空粒子21は、中空ガラス、中空シリカ、中空アルミナ、シラスバルーン等の無機中空粒子や中空アクリル、中空ポリエステル、中空ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、中空ナイロン等の有機中空粒子を使用することができる。これらは球殻内部に空洞を有するため比重が小さい。
従って、中空粒子の球殻表面に磁性層や光触媒層を形成して比重の調整を行うことが可能となる。また前記中空粒子の粒子系は、0.01から50μmの範囲内であることが好ましい。
磁性層22は、強磁性を有する微粒子材料の集合体や膜で形成され、具体的には、Fe3O4,Fe2O3,フェライト等の強磁性酸化物粒子やFe,Co,FeCo、FeNi等の金属強磁性粒子、窒素鉄粒子等を使用することができる。微粒子を使用することで、磁性の強さ、厚みの制御、比重の調整が可能となり、安価な永久磁石を使用しての磁気回収、分離が可能となる。
光触媒層23は、酸化チタンではTiO2、Ti2O3,Ti3O5,TinO2n−1(n=4から10)、非晶質酸化チタン、窒素ドープ、Co、Bまたは,Niドープ酸化チタンから選ばれる少なくとも1種以上からなる微粒子集合体であることが好ましい。特に酸素欠損型酸化チタンや窒素ドープ、Co、Bまたは,Niドープ酸化チタン等の可視光応答型が好ましい。
また、光触媒層23は、前記TiO2、Ti2O3,Ti3O5,TinO2n−1(n=4から10)、非晶質酸化チタン、窒素ドープ、Co、Bまたは,Niドープ酸化チタンから選ばれる少なくとも1種以上からなる微粒子集合体であるが、微粒子集合体内の粒子間の結合として、Tiアルコキシド等の酸化チタン前駆体の乾燥、焼成物から形成されると更に好ましい。
更に酸化チタン以外では、光触媒反応が起こる材料であれば使用しうるが、酸化亜鉛、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化銅、リン酸銀等とを使用することができる。
光触媒層23表面には、また、発明の粒子表面に、光触媒層の表面にPt,、Au、Ag、Pd、Rh、Ni、Cu、Si、SiC、Pt−Pd、Au−Pd等の金属超微粒子やカーボンナノチューブ、グラフェン、カーボンナノホーン、カーボンナノコイル等のナノサイズの炭素粒子を担持させて使用することもできる。前記金属超微粒子やナノサイズの炭素粒子を担持させることで光触媒反応の効率を向上させることが可能となる。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子24の磁気特性は、粒子の飽和磁化が、0.5から50(emu/g)、保磁力が、1から400(Oe)の範囲内にあることが好ましい。
本発明の粒子の飽和磁化が50(emu/g)より大きくするためには磁性層の厚みが大きくする必要があり、結果として比重が大きくなる。その結果、流体中での流れの追従性が悪くなるとともに沈降が発生する。
また、飽和磁化が0.5(emu/g)より小さいと磁性が弱くなり、永久磁石等による磁気分離、回収が困難になる。また、保磁力は、400(Oe)より大きくなると本発明の粒子同士が磁気的な凝集が発生し、液体中での分散が困難になり、効率の良い光触媒反応が得られる。一方、保磁力が1(Oe)より小さくなると磁気分離、回収に大きな磁場が必要となる。
また、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子24において、磁性層と光触媒層との間にガラス、SiO2、Ai2O3等の無機酸化物から選ばれる1種以上からなる酸化物層を設置しても良い。前記酸化物層が多孔質であると光触媒層の表面積が大きくなり、反応効率が向上できるため更に好ましい。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子24の比重は、本発明の目的である流れに対する粒子の追従性が良好であるためには、0.2〜2.0の範囲にあることが好ましい。比重が0.2より小さくなると粒子の機械的強度が弱くなり、0.2より小さい低比重を実現させるためには磁性層や光触媒層の厚みを小さくする必要があり、磁性が小さくなり、光触媒の効果が弱くなる。
一方、比重が2.0より大きくなると液体中の沈降が早くなること、流体中では、粒子の追従性が悪くなり、粒子溜りの発生などが懸念される。更に本発明の光触媒被覆磁性中空粒子24の粒子径は、0.05〜300μmであることが好ましい。
次に、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子において、中空粒子が内部に2個以上含まれる場合について、図3を用いて以下に説明する。
図3は、本発明において内部に中空粒子を2個以上含まれる場合の断面模式図である。中空粒子31の表面に磁性層32が設置された磁性中空粒子33が、無機バインダー34の中に分散固定されていることを特徴とする。磁性中空粒子33の数によって、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子36中に含まれる空洞37の量を調整することができ、その結果、比重を変化させることが可能となる。比重は0.2から2.0の範囲にあることが好ましい。
中空粒子31及び磁性層32は、前記と同様である。無機バインダー34は、無機ガラス、SiO2、Al2O3等で構成される。特に無機バインダーが多孔質であることが好ましい。
尚、無機バインダー34中にFe3O4,Fe2O3,フェライト等の強磁性酸化物粒子やFe,Co,FeCo、FeNi等の金属磁性粒子、窒素鉄粒子を分散させても良い。磁性粒子を更に無機バインダー混合させることによって、本発明の光触媒被覆磁性中空粒子の磁性を大きくすることが可能となる。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子36の磁気特性は、粒子の飽和磁化が、0.5から50(emu/g)、保磁力が、1から400(Oe)の範囲内にあることが好ましい。
飽和磁化が50(emu/g)を超える大きさになると、磁性層の厚みが大きくなり、結果として比重が大きくなる。その結果、流体中での流れの追従性が悪くなるとともに沈降が発生する。
また、飽和磁化が5(emu/g)より小さいと磁性が弱くなり、永久磁石等による磁気分離、回収が困難になる。また、保磁力は、400(Oe)より大きくなると本発明の粒子同士が磁気的な凝集が発生し、液体中での分散が困難になり、効率の良い光触媒反応が得られなくなる。一方、保磁力が1(Oe)より小さくなると磁気分離、回収に大きな磁場が必要となる。
図3において光触媒層35は、前記図2と同様に酸化チタンではTiO2、Ti2O3,Ti3O5,TinO2n−1(n=4から10)、非晶質酸化チタン、窒素ドープ、Co、Bまたは,Niドープ酸化チタンから選ばれる少なくとも1種以上からなる微粒子集合体であることが好ましい。特に可視光応答型が好ましい。
更に酸化チタン以外では、光触媒反応が起こる材料であれば使用しうるが、酸化亜鉛、酸化ニオブ、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化銅、リン酸銀等とを使用することができる。
光触媒層23表面には、光触媒層の表面にPt,、Au、Ag、Pd、Rh、Ni、Cu、Si、SiC、Pt−Pd、Au−Pd等の金属超微粒子やカーボンナノチューブ、グラフェン、カーボンナノホーン、カーボンナノコイル等のナノサイズの炭素粒子を担持させて使用することもできる。
尚、無機バインダー34と光触媒層35との間に中間層として、ガラス、SiO2,Al2O3等の膜を設置しても良い。無機ガラス、SiO2、Al2O3膜が多孔質であれば更に好ましい。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子は、噴霧乾燥法、ゾルゲルコート法、高速ミキサーによる被覆、メカノケミカル法、高速気流衝撃法、メカニカルアロイング、ミキサーによる攪拌混合等によって得ることができる。
本発明において中空粒子上に磁性層を形成する方法は、ケイ酸ナトリウム(水ガラス)溶液や、シリカ前駆体(Siアルコキシド)等に磁性粒子を混合し、その混合物を中空粒子の表面に被覆させ、乾燥、熱処理を行う方法、前記混合物を噴霧乾燥する方法、高速ミキサー、高速気流装置に中空粒子と磁性粒子を入れ、高速で攪拌混合させることにより中空粒子表面に磁性層を形成する方法等がある。
また、本発明において、磁性中空粒子表面に光触媒層を形成する方法は、酸化チタン前駆体(Tiアルコキシド)や酸化チタンコート剤に磁性粒子を混合し、乾燥、熱処理を行う方法である。
混合時にTiO2、Ti2O3,Ti3O5,TinO2n−1(n=4から10)、非晶質酸化チタン、窒素ドープ、Co、Bまたは,Niドープ酸化チタンから選ばれる少なくとも1種以上からなる微粒子を混合させて前記磁性中空粒子表面を被覆することも可能である。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子において、中空粒子が内部に2個以上含まれる場合については、ケイ酸ナトリウム(水ガラス)溶液や、シリカ前駆体(Siアルコキシド)等に中空粒子を混合し、混合物を噴霧乾燥することで得られる。
平均粒子径16μmの中空ガラス粒子100g、粒子径40〜80nmのFe3O4粒子3gを十分混合し、その混合物を高速気流装置に入れて高速で攪拌混合し、中空ガラス粒子の表面にFe3O4粒子を付着させ、Fe3O4被覆中空ガラス粒子を得た。
この粒子の磁気特性は、振動型磁力計で測定した結果、飽和磁化が1.04(emu/g)、保磁力が114(Oe)であった。
次に酸化チタンコーティング剤(テイカ株式会社TKC−304)10gをイオン交換水90gで希釈し攪拌した後に、Fe3O4被覆中空ガラス粒子5gを入れて10分間攪拌した。
次にこの粒子混合液をろ過し、取り出した粒子を大気中100℃で1時間乾燥させ光触媒被覆磁性中空粒子を得た。得られた粒子のかさ比重は0.43であった。
図1に本発明の実施例である光触媒被覆磁性中空粒子表面の電子顕微鏡写真を示す。表面に磁性層、光触媒層が安定して固定されていた。
次に本発明の光触媒被覆磁性中空粒子の光触媒性能の評価をメチレンブルー法による脱色試験で行った。10mg/L濃度のメチレンブルー水溶液100mlに本発明の光触媒被覆磁性中空粒子1gを入れ攪拌した。
そして、太陽光照射下でメチレンブルー液の色の変化を時間とともに目視で観察したところ、3時間経過時からメチレンブルーの青色が薄くなり、8時間経過時ではほぼ無色透明になったことから、光触媒による酸化分解効果が確認できた。更に本発明の粒子のほぼ全てが水溶液表面に浮き、永久磁石で全て回収することができた。
比較例1として、実施例1において光触媒層の無い粒子の評価を実施例1と同様なメチレンブルー法による脱色試験による評価を行った。8時間経過後メチレンブルーの色は若干薄くなったものの、無色透明にはならなかった。
次に比較例2として、Fe3O4粒子の付着量を1gとした以外は実施例1の同様な方法で、光触媒被覆磁性中空粒子を作製し評価を行った。得られた粒子の磁気特性は、飽和磁化が0.38(emu/g)、保磁力が80(Oe)であった。光触媒による脱色試験は実施例1とほぼ同様であったが、磁性が弱いため永久磁石での回収は困難であり回収率は50%以下であった。
更に比較例3として、平均粒子径16μmの中空ガラス粒子50gと粒子径60nmのFe粒子を50gを高速ミキサーに入れて回転攪拌した後、ケイ酸ナトリウム(水ガラス1号)10gをイオン交換水90gで希釈した溶液を微量ずつ高速ミキサーに入れて回転させ、Fe粒子を中空ガラス粒子表面に固定させた。得られた粒子をイオン交換水で洗浄し、乾燥させた後、実施例1と同様な方法で光触媒層を形成した。
得られた粒子の磁気特性は、飽和磁化が54(emu/g)、保磁力が440(Oe)であった。この粒子を実施例1と同様な評価のため、メチレンブルー液の中に入れると、約80%の粒子が磁気的な凝集や沈殿した。
本発明の光触媒被覆磁性中空粒子は、水の浄化、環境浄化、化学反応における酸化還元反応の促進に有用であり磁気による回収に好適である。
21・・・中空粒子
22・・・磁性層
23・・・光触媒層
24・・・光触媒被覆磁性中空粒子
25・・・空洞
31・・・中空粒子
32・・・磁性層
33・・・磁性中空粒子
34・・・無機バインダー
35・・・光触媒層
36・・・光触媒被覆磁性中空粒子
37・・・空洞

Claims (5)

  1. 表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ磁性層の表面に光触媒層が形成されている複合粒子であり、前記複合粒子の比重が0.2〜2.0の範囲にある磁性を有する光触媒被覆磁性中空粒子。
  2. 請求項1記載の複合中空粒子において、表面に磁性層を固定した中空粒子を内部に少なくとも1個以上含み、かつ前記内部に中空粒子を含んだ粒子の表面に光触媒層が形成されている複合粒子であり、前記複合粒子の比重が0.2〜2.0の範囲にある磁性を有する光触媒被覆磁性中空粒子。
  3. 請求項1及び2記載の光触媒被覆磁性中空粒子において、前記粒子の飽和磁化が0.5から50(emu/g)、保磁力が1から400(Oe)の範囲内にあることを特徴とする。
  4. 請求項1記載の複合中空粒子において、磁性層と光触媒層との間にガラス、SiO2、Al2O3等の無機酸化物から選ばれる1種以上からなる酸化物層を設置することを特徴とする光触媒被覆磁性中空粒子。
  5. 前記複合粒子の粒子径が、0.05〜300μmであることを特徴とする光触媒被覆磁性中空粒子。
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