JP2014035728A - 可搬型ガス検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の可搬型ガス検出装置は、一次電池または二次電池が消耗したとき、可搬型ガス検出装置を使用できなくなることがある。
【解決手段】本発明の可搬型ガス検出装置10は次の要素を備える。
(a)手動による機械的エネルギーを保存するエネルギー保存機構。(ぜんまい18)
(b)機械的エネルギーにより発電する発電機構。(発電機23)
(c)発電機構により発電された電力を蓄える蓄電部22。(二次電池、コンデンサ)
(d)筺体11に設けられた気体の吸引口12と気体の排出口16。
(e)吸引口12から排出口16に向かう気体の流れを形成するファン24。
【選択図】図1

Description

本発明は、雰囲気気体中の所定のガスの濃度を測定する可搬型ガス検出装置に関する。本発明の可搬型ガス検出装置は、気体(空気など)中の、例えば水素、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素、プロパン、ブタン、メタンなどのガスを検出することに適する。
従来から各種のガス検出装置が開発されている。先行文献1(特開平7−311889)のガス検知器、および先行文献2(特開2004−317279)のガス検知装置では、電源として太陽電池または太陽電池で充電される二次電池が用いられている。夜間あるいは暗い場所では太陽電池が発電しないため、先行文献1、2のガス検知器では、夜間あるいは暗い場所で二次電池の電力を消費してしまうとガス検知ができなくなる。
先行文献3(特許3601681)の携帯用ガス検出装置では、ガスセンサが筺体内に設けられているため、ガスを吸いこむための小型のポンプが備えられている。ポンプは内蔵電池で駆動される。ガスセンサ、表示パネル、警報装置なども同じ内蔵電池で駆動される。しかし例えば長期間、携帯用ガス検出装置を使用しなかった場合、内蔵電池が自然放電してしまい、電圧が不足することがある。交換用の電池が無い場合、携帯用ガス検出装置を使用することができなくなる。
先行文献4(特開平5−284690)のぜんまいばねバッテリは、ぜんまいばねと発電機を備える。このような、ぜんまいばねバッテリによれば電池がなくても電気を得ることができる。しかし先行文献4には可搬型ガス検出装置に関しては特に記載は無い。
特開平7−311889号公報 特開2004−317279号公報 特許第3601681号 特開平5−284690号公報
従来の可搬型ガス検出装置は一次電池、または太陽電池と二次電池を内蔵しており、一次電池または二次電池により駆動される。一次電池または二次電池が消耗したとき、可搬型ガス検出装置を使用することができなくなることがある。
本発明の目的は、二次電池(あるいはコンデンサ)が消耗していても、即時に充電して使用できる可搬型ガス検出装置を実現することである。また、本発明の目的は、可搬型ガス検出装置の周囲のガス濃度の変化が、時間遅れ(タイムラグ)なく測定できる可搬型ガス検出装置を実現することである。
(1)本発明の可搬型ガス検出装置は次の要素を備える。
(a)手動の発電機構
(b)発電機構により発電された電力を蓄える蓄電部
(c)筺体に設けられた気体の吸引口と気体の排出口
(d)吸引口から排出口に向かう気体の流れを形成する、電力により駆動される電動ファン、または手動による機械エネルギーで駆動するファン
(e)吸引口と排出口との間に設けられ、所定のガスの濃度を測定し、ガス濃度信号を発信するガス検出素子
(f)ガス濃度信号を受信し、ガス濃度が所定の閾値以上かを判断するとともに、判断の結果およびガス濃度のいずれかまたは両方に関する出力信号を生成する制御部
(g)出力信号を受信し、測定結果として出力する出力部
(h)蓄電部の電力で駆動されるガス検出素子と制御部と出力部
(2)本発明の可搬型ガス検出装置は次の要素を備える。
(a)手動による機械的エネルギーを保存するエネルギー保存機構
(b)機械的エネルギーにより発電する発電機構
(c)発電機構により発電された電力を蓄える蓄電部
(d)筺体に設けられた気体の吸引口と気体の排出口
(e)機械的エネルギーにより駆動され、吸引口から排出口に向かう気体の流れを形成するファン
(f)吸引口と排出口との間に設けられ、所定のガスの濃度を測定し、ガス濃度信号を発信するガス検出素子
(g)ガス濃度信号を受信し、ガス濃度が所定の閾値以上かを判断するとともに、判断の結果およびガス濃度のいずれかまたは両方に関する出力信号を生成する制御部
(h)出力信号を受信し、測定結果として出力する出力部
(i)蓄電部の電力で駆動されるガス検出素子と制御部と出力部
(3)本発明の可搬型ガス検出装置においては、ファンが調速機能を有する。
(4)本発明の可搬型ガス検出装置においては、出力部は、ガス濃度が閾値を超えたとき、警告光、警告音、振動のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせにより警告を発する警告部である。
(5)本発明の可搬型ガス検出装置においては、出力信号が、ガス濃度とその測定時間に関する出力信号を含み、出力部は、出力信号を受信し、ガス濃度の時系列グラフを表示するディスプレイである。
(6)本発明の可搬型ガス検出装置においては、ガス濃度の閾値を手動設定する機能と、閾値をディスプレイに表示する機能を備える。
(7)本発明の可搬型ガス検出装置においては、ディスプレイ上で、時系列グラフの閾値を超えた部分を、他の部分と異なる色で表示する。
(8)本発明の可搬型ガス検出装置においては、ガス濃度が閾値を超えたとき、ディスプレイ上で、時系列グラフの閾値を超えた部分を、他の部分と異なる色で表示すると共に、警告光、警告音、振動のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせにより警告を発する警告部をさらに備える。
本発明の可搬型ガス検出装置は手動発電機を備えているため、二次電池あるいはコンデンサが消耗していても、手動で即時に二次電池あるいはコンデンサを充電して、可搬型ガス検出装置を使用することができる。手動発電機は太陽電池と異なり、夜間あるいは暗い室内でも発電ができる。本発明の可搬型ガス検出装置は、吸引口から排出口に向かう気体(空気など)の流れを形成するファンを備えており、ガス検出素子は吸引口と排出口との間にある。従って所定(測定対象)のガスがガス検出素子付近で滞溜することがない。そのためガス濃度の変化が、時間遅れ(タイムラグ)なく測定できる。
本発明の可搬型ガス検出装置の一例の説明図 本発明の可搬型ガス検出装置の他例の説明図 本発明の可搬型ガス検出装置でガス濃度を測定したとき、ディスプレイに表示された時系列グラフ(棒グラフ)の一例 本発明の可搬型ガス検出装置でガス濃度を測定したとき、ディスプレイに表示された時系列グラフ(折れ線グラフ)の一例
本発明に用いられる手動発電機は、手動による機械的エネルギーを保存するエネルギー保存機構(例えばぜんまいやバネなどの弾性部材)と、その機械的エネルギー(例えばぜんまいがほどける力)により発電する発電機構(例えば小型発電機)を備える。あるいは、本発明に用いられる手動発電機は、発電機構(例えば小型発電機)を直接手動で駆動し、発電を行なう。発電機構(例えば小型発電機)により発電された電力は、蓄電部(例えば二次電池、コンデンサなど)に蓄えられる。
本発明に用いられるファンは、機械的エネルギー(例えばぜんまいがほどける力)により駆動される。あるいは、本発明に用いられるファンは電動ファンである。ファンは、筺体に設けられた吸引口から、筺体内の内蔵部品の間を通って、排出口に向かう気体の流れを形成する。ファンは、同時に、ファンの回転するときの気体の抵抗を利用して、ファンの回転数が高くなりすぎるのを防ぐ調速機能を有する。ファンの調速機能により、例えばぜんまいが戻る速さが一定限度内に抑えられる。あるいは、ファンを回転させる電動モーターの回転数および電力消費が一定限度内に抑えられる。
図1に、本発明の可搬型ガス検出装置10の一例を示す。図1に示すように、可搬型ガス検出装置10の筺体11の上面には雰囲気気体(以下、空気として例示記載)の吸引口12が設けられている。筺体11の前面には警告部13、ディスプレイ14、操作ボタン15が設けられている。筺体11の下面には空気の排出口16が設けられている。ハンドル17は、必要なときだけ筺体11の下面の孔から差し込まれて、ぜんまい18を巻くのに用いられる。ハンドル17は使用しないときは外される。筺体11の内部には、ガス検出素子19、制御部20、メモリー21、蓄電部22、発電機23、ファン24、ぜんまい18が収められている。ディスプレイ14はカラー液晶ディスプレイあるいはカラー有機ELディスプレイが好ましい。
ガス検出素子19は複数の端子25で制御部20と電気的につながっている。ガス検出素子19は筺体11の裏蓋を空けて自由に着脱交換できる。また筺体11にガス検出素子19の差込部を設けて、着脱交換できるようにしてもよい。ガス検出素子19を交換することにより、複数の種類のガスの濃度を一台の可搬型ガス検出装置10で測定することができる。あるいはガス検出素子19が劣化したとき、ガス検出素子19だけを新しいものに交換することができる。本発明の可搬型ガス検出装置10は内蔵された蓄電部22の電力で警告部13、ディスプレイ14、ガス検出素子19、制御部20、メモリー21が駆動されるため、使用時に商用電源(電灯線)につなぐ必要はない。また、商用電源等から蓄電部22に充電する充電機構を設けてもよい。この場合、最初は蓄電部22に充電された電力を用い、不足分を発電機構から充電することができる。
本発明の可搬型ガス検出装置10の使用に際しては、まずハンドル17を筺体11の下面の孔から差し込んでぜんまい18の軸に結合させ、手動でぜんまい18を巻く。このときぜんまい18は、自然にほどけることのないようにロックされている。ハンドル17を外してから、ぜんまい18のロックを解除すると、ぜんまい18がほどける。ぜんまい18の軸と発電機23がつながっているため、ぜんまい18に貯められた機械的エネルギーが発電機23により電力に変換される。電力は蓄電部22(例えば二次電池、コンデンサなど)に蓄えられ、ガス検出素子19、制御部20、メモリー21、ディスプレイ14、警告部13の駆動に用いられる。以上はガス濃度の測定前の準備である。
ガス検出素子19にはガス測定孔26が備えられている。測定対象のガスはガス測定孔26からガス検出素子19内に拡散する。ガスはガス検出素子19内の触媒と電気化学反応を起こし、ガス濃度に対応した信号(例えば電圧変化)を発生する。ガス検出素子19として、例えば特開2011-43410号公報に記載の水素ガスセンサが例示できる。ガス検出素子19の端子25は筺体11内の端子受けに機械的および電気的に接続されている。この接続部を通してガス検出素子19からのガス濃度信号が制御部20に伝達される。
ガス濃度の測定時には、ハンドル17を筺体11の下面の孔から差し込んでぜんまい18の軸に結合させ、手動でぜんまい18を巻く。ハンドル17を外してから、ぜんまい18のロックを解除すると、ぜんまい18がほどける。このとき上述のように発電機23が発電して、電力が蓄電部22に追加充電されるが、ぜんまい18の軸にはファン24が設けられているため、同時にファン24が回転し、筺体11内部に、内蔵部品の間隙を通る空気の流れを形成する。その結果、吸引口12から、空気と共にガスが吸い込まれ、ガス検出素子19の周囲を流れて、排出口16から排出される。
ガス検出素子19は吸引口と排出口との間にあるため、ガス測定孔26付近のガス濃度は、可搬型ガス検出装置10の周囲のガス濃度と同じように変化する。そのため実際のガス濃度の変化と、ガス濃度の測定値とのタイムラグが少ない。
本発明の可搬型ガス検出装置10では、ファン24に調速機能を有することが好ましい。ファン24の回転には空気抵抗があるため、ファン24の回転数は一定限度に抑えられる(ファン24の調速機能)。ファン24の調速機能により、ぜんまい18がほどける速さが一定限度内に抑えられるため、ぜんまい18のほどける時間がある程度長い(例えば数分間)。これにより本発明の可搬型ガス検出装置10では、ガス濃度の測定可能時間が長い(例えば数分間)。
操作ボタン15は、電源の入切、ディスプレイ14の時間軸(通常横軸)の測定間隔と最大値の手動設定、ガス濃度軸(通常縦軸)の分解能と最大値の手動設定、閾値の設定、過去に測定した時系列グラフの呼び出し、縦軸横軸の手動設定と自動設定の切り替えなどに用いられる。警告部13は、ガス濃度が閾値を超えたとき、音、光、振動などにより、使用者にガス濃度が閾値を超えたことを警告する。
ガス検出素子19で生成されたガス濃度信号(例えば電圧)は、測定時刻を伴ってまず制御部20に入力される。制御部20ではガス濃度信号からガス濃度が算出される。次にガス濃度と測定時刻の対(つい)データが作成される。次にガス濃度と測定時刻の対データを基にして、ガス濃度の時系列グラフをディスプレイ14に表示するためのデータが作成される。次にガス濃度の時系列グラフを表示するためのデータがメモリー21に収納されると同時にディスプレイ14に伝達される。伝達されたデータにより、ディスプレイ14にガス濃度の時系列グラフ(図3、図4)が表示される。
ディスプレイ14に表示される時系列グラフは、例えば棒グラフ(図3)あるいは折れ線グラフ(図4)が適している。図3に示すように、ディスプレイ14の横軸は通常時間軸であり、縦軸は通常ガス濃度軸である。ガス濃度軸は必要に応じて対数表示されることもある。図3、図4に示すように、時間軸(横軸)の測定間隔は例えば1秒毎であり、最大値は例えば25秒である。ガス濃度軸(縦軸)の分解能は例えば10ppmであり、最大値は例えば500ppmである。図4の折れ線グラフのデータは図3の棒グラフのデータと同一のものを用いている。測定時間がディスプレイ14の最大値(図3、図4では25秒)を超えたときは、古いデータをメモリー21に格納しつつ時間軸をずらし、新しいデータをディスプレイ14に表示する。このようにして常に最新データをディスプレイ14に表示することができる。
本発明の可搬型ガス検出装置10においては、ディスプレイ14に表示される、ガス濃度の分解能と最大値、および測定時間の測定間隔と最大値を手動設定することができる。あるいはディスプレイ14に表示される、ガス濃度の分解能と最大値、および測定時間の測定間隔と最大値を、測定されたガス濃度および測定時間に応じて自動設定させることもできる。自動設定を利用すれば、ガス濃度の測定範囲の手動設定を何度もやり直す必要がなくなる。一方手動設定によれば、閾値と測定値の関係を的確に把握することができる。(自動設定の場合は閾値がグラフの範囲外になることもあり得る)。
本発明の可搬型ガス検出装置10においては、過去の測定のデータがメモリー21に格納されている。そのため必要に応じて過去の時系列グラフを呼び出して参照することができる。記録紙に記録された大量のデータを常に持ち歩き、必要に応じて検索することは容易ではない。しかし、本発明の可搬型ガス検出装置10は、これ自体で同等の過去データ検索ができる。
図3に示す例では閾値が240ppmである。棒グラフの、閾値を超えた測定時刻のデータ部分は、例えば赤色のバーで表示される。(棒グラフの、閾値を超えていない測定時刻のデータ部分は例えば黒色のバーで表示される。)また測定値が閾値を超えている間は、警告部13から音、光、振動などの警告信号が発せられる。
図4に示す例も閾値が240ppmである。折れ線グラフの、閾値を超えた部分は例えば赤色に着色される。(閾値を超えていない部分は例えば黒色である。)また測定値が閾値を超えている間は、警告部13から音、光、振動などの警告信号が発せられる。
図2に、本発明の可搬型ガス検出装置30の他の例を示す。図1の可搬型ガス検出装置10と共通する要素には同じ符号を付す。図1の可搬型ガス検出装置10は、手動でぜんまい18を巻き、ぜんまい18のほどける力により発電機23を回転させ発電させた。そしてその電気を二次電池またはコンデンサのような蓄電部22に蓄えた。また、ぜんまい18のほどける力によりファン24を回転させて空気の流れを形成させた。これに対して図2の可搬型ガス検出装置30では、手動で直接発電機23を回転させ発電させる。その電気を二次電池またはコンデンサのような蓄電部22に蓄え、測定時には電動ファン31を回転させて、空気の流れを形成させる。
図2に示すように、筺体11の上面には空気の吸引口12が設けられている。筺体11の前面には警告部13、ディスプレイ14、操作ボタン15が設けられている。筺体11の下面には空気の排出口16が設けられている。ハンドル17は、必要なときだけ筺体11の下面の孔から差し込まれて、発電機23を回転させるのに用いられる。ハンドル17は使用しないときは外される。筺体11の内部には、ガス検出素子19、制御部20、メモリー21、蓄電部22、発電機23、電動ファン31、ファンを回転させるためのモーター32が収められている。ディスプレイ14はカラー液晶ディスプレイあるいはカラー有機ELディスプレイが好ましい。
ガス検出素子19は複数の端子25で制御部20および蓄電部22と電気的につながっている。ガス検出素子19は筺体11の裏蓋を空けて、同種のガス用のガス検出素子19、あるいは異種のガス用のガス検出素子19と自由に着脱交換できる。可搬型ガス検出装置30は内蔵された蓄電部22の電力で全機能が駆動されるため、使用時に商用電源(電灯線)につなぐ必要はない。
可搬型ガス検出装置30の使用に際しては、まずハンドル17を筺体11の下面の孔から差し込んで発電機23の軸に結合させ、手動で発電機23を回転させる。発生した電力は蓄電部22(例えば二次電池、コンデンサなど)に蓄えられ、電動ファン31、ガス検出素子19、制御部20、メモリー21、ディスプレイ14、警告部13の駆動に用いられる。
ガス検出素子19にはガス測定孔26が備えられている。測定対象のガスはガス測定孔26からガス検出素子19内に拡散する。ガスはガス検出素子19内の触媒と電気化学反応を起こし、ガス濃度に対応した信号(例えば電圧変化)を発生する。ガス検出素子19の端子25は筺体11内の端子受けに機械的および電気的に接続されている。この接続部を通してガス検出素子19からのガス濃度信号が制御部20に伝達される。
ガス濃度の測定時には、電動ファン31が取り付けられたモーター32を回転させ、筺体11内部に空気の流れを形成する。その結果、吸引口12から、空気と共にガスが吸い込まれ、ガス検出素子19の周囲を流れて、排出口16から排出される。
ガス検出素子19は吸引口と排出口との間にあるため、ガス測定孔26付近のガス濃度は、可搬型ガス検出装置30の周囲のガス濃度と同じように変化する。そのため実際のガス濃度の変化と、ガス濃度の測定値とのタイムラグが少ない。
空気抵抗があるため電動ファン31の回転数は一定限度に抑えられる(電動ファン31の調速機能)。電動ファン31の調速機能により、モーター32の回転数が一定限度内に抑えられる。これにより電動ファン31の電力消費量が一定限度内に抑えられる。
操作ボタン15は、電源の入切、ディスプレイ14の時間軸(通常横軸)の測定間隔と最大値の手動設定、ガス濃度軸(通常縦軸)の分解能と最大値の手動設定、閾値の設定、過去に測定した時系列グラフの呼び出し、縦軸横軸の手動設定と自動設定の切り替えなどに用いられる。警告部13は、ガス濃度が閾値を超えたとき、音、光、振動などにより、使用者にガス濃度が閾値を超えたことを警告する。
図2の可搬型ガス検出装置30の、ガス濃度をディスプレイ14に時系列グラフとして表示する機能は、図1の可搬型ガス検出装置10と同様であるため、説明を省略する。
本発明の可搬型ガス検出装置の効果的な使用方法を説明する。(以下の説明は、図1の可搬型ガス検出装置10と図2の可搬型ガス検出装置30に共通する。)本発明の可搬型ガス検出装置はガス漏れ位置の検出に特に有効である。一般にガス漏れ位置検出の際は、ガス漏れの可能性のある箇所に可搬型ガス検出装置を近付けて、ガス濃度を測定する。ガス濃度が異常に高いとき、その箇所のガス漏れが疑われる。
従来の可搬型ガス検出装置では、測定されたガス濃度がアナログまたはデジタルでリアルタイムに表示される。(過去の測定値は表示されない)。そのため可搬型ガス検出装置をガス漏れの可能性のある箇所に近付けながら、測定値を刻々読み取り、測定値の変化を記憶あるいは記録しながら、測定値がピークとなったときの可搬型ガス検出装置の位置を判断しなければならない。手順が複雑なため、記憶あるいは記録の誤りによって測定値のピークの判断を誤ることがあり得る。あるいはガス検出素子の応答速度が遅いため測定から表示までのタイムラグが長い場合や、ガス漏れの量が微量のためガス検出素子の応答に時間がかかる場合、測定値のピークが把握できないことがあり得る。測定値のピーク判断を誤るとガス漏れ箇所を誤る。
本発明の可搬型ガス検出装置の場合、ディスプレイ14に表示された測定値の時系列グラフに注目しながら、可搬型ガス検出装置をガス漏れの可能性のある箇所に近付ける。ディスプレイ14に表示された測定値の時系列グラフを見れば、測定値のピークは明確に把握できる。また可搬型ガス検出装置をガス漏れの可能性のある箇所の周辺を移動させたとき、測定値の時系列変化が明確に把握できる。本発明の可搬型ガス検出装置の場合は、測定値を刻々読み取り、測定値の変化を記憶あるいは記録して測定値のピークを判断する必要はない。ガス検出素子19の応答速度が遅いため、測定から表示までのタイムラグが長い場合や、ガス漏れの量が微量のためガス検出素子19の応答に時間がかかる場合でも測定値のピークが容易に把握できる。そのため測定値のピークの得られた位置の判断を誤ることがない。従ってガス漏れ箇所の判断を誤ることがない。
従来の可搬型ガス検出装置には、測定されたガス濃度が閾値を超えたとき、音、光、振動などの警告信号が発せられるものがある。警告信号は有用であるが、警告信号だけでは測定値のピークを判断することができない。そのためガス漏れ箇所を的確に見出すことが難しい。本発明の可搬型ガス検出装置のように、ディスプレイ14に表示された測定値変化を表示する時系列グラフと警告信号を組み合わせた方が、ガス漏れ箇所を的確に見出すことができる。
非常に騒音や振動が大きいといった劣悪な環境の場合、警告信号が感知できないことがある。そのような場合でも本発明の可搬型ガス検出装置では、警告信号が発せられていたとき(ガス濃度が閾値を超えていたとき)はグラフの色が変化しているため、警告信号が発せられていたことが一見して分かる。
本発明の可搬型ガス検出装置はガス漏れ箇所の検出に最適であるが、用途はガス漏れ箇所の検出に限らない。本発明の可搬型ガス検出装置は、危険なガス(例えば水素、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素、プロパン、ブタン、メタン)を使用する現場で、作業雰囲気のガス濃度の時系列変化を監視することにも適している。このような場合は、測定時間の測定間隔を長く設定することもできる。
本発明の可搬型ガス検出装置はガス漏れの検出に特に有効である。それ以外にも本発明の可搬型ガス検出装置は作業雰囲気のガス濃度の時系列変化を監視することにも適している。
10 可搬型ガス検出装置
11 筺体
12 吸引口
13 警告部
14 ディスプレイ
15 操作ボタン
16 排出口
17 ハンドル
18 ぜんまい
19 ガス検出素子
20 制御部
21 メモリー
22 蓄電部
23 発電機
24 ファン
25 端子
26 ガス測定孔
30 可搬型ガス検出装置
31 電動ファン
32 モーター

Claims (8)

  1. 手動の発電機構と、
    前記発電機構により発電された電力を蓄える蓄電部と、
    筺体に設けられた気体の吸引口と気体の排出口と、
    前記吸引口から前記排出口に向かう気体の流れを形成する、前記電力により駆動される電動ファン、または手動による機械エネルギーで駆動するファンと、
    前記吸引口と前記排出口との間に設けられ、所定のガスの濃度を測定し、ガス濃度信号を発信するガス検出素子と、
    前記ガス濃度信号を受信し、前記ガス濃度が所定の閾値以上かを判断するとともに、前記判断の結果および前記ガス濃度のいずれかまたは両方に関する出力信号を生成する制御部と、
    前記出力信号を受信し、測定結果として出力する出力部と
    を備えた可搬型ガス検出装置であって、
    前記ガス検出素子と前記制御部と前記出力部が前記蓄電部の電力で駆動される可搬型ガス検出装置。
  2. 手動による機械的エネルギーを保存するエネルギー保存機構と、
    前記機械的エネルギーにより発電する発電機構と、
    前記発電機構により発電された電力を蓄える蓄電部と、
    筺体に設けられた気体の吸引口と気体の排出口と、
    前記機械的エネルギーにより駆動され、前記吸引口から前記排出口に向かう気体の流れを形成するファンと、
    前記吸引口と前記排出口との間に設けられ、所定のガスの濃度を測定し、ガス濃度信号を発信するガス検出素子と、
    前記ガス濃度信号を受信し、前記ガス濃度が所定の閾値以上かを判断するとともに、前記判断の結果および前記ガス濃度のいずれかまたは両方に関する出力信号を生成する制御部と、
    前記出力信号を受信し、測定結果として出力する出力部と
    を備えた可搬型ガス検出装置であって、
    前記ガス検出素子と前記制御部と前記出力部が前記蓄電部の電力で駆動される可搬型ガス検出装置。
  3. 前記ファンが、調速機能を有する請求項1または2に記載の可搬型ガス検出装置。
  4. 前記出力部は、前記ガス濃度が前記閾値を超えたとき、警告光、警告音、振動のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせにより警告を発する警告部である請求項1から3のいずれかに記載の可搬型ガス検出装置。
  5. 前期出力信号が、前記ガス濃度とその測定時間に関する出力信号を含み、
    前記出力部は、前記出力信号を受信し、前記ガス濃度の時系列グラフを表示するディスプレイである請求項1から3のいずれかに記載の可搬型ガス検出装置。
  6. 前記ガス濃度の閾値を手動設定する機能と、
    前記閾値を前記ディスプレイに表示する機能を備えた請求項5に記載の可搬型ガス検出装置。
  7. 前記ディスプレイ上で、前記時系列グラフの前記閾値を超えた部分を、他の部分と異なる色で表示する請求項6に記載の可搬型ガス検出装置。
  8. 前記ガス濃度が前記閾値を超えたとき、警告光、警告音、振動のいずれか、あるいはそれらの任意の組み合わせにより警告を発する警告部をさらに備えた請求項7記載の可搬型ガス検出装置。
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