JP2014030644A - 造形物形成方法および造形物 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボール製のメリットを維持しつつ、マネキン人形等の造形物表面に彩色を施したり、図形や文字を印刷したりすることにより、審美性を向上させることができる造形物形成方法および造形物を提供する。
【解決手段】マネキン人形1は、複数のパーツ21〜40を組み合わせることによって形成される造形物である。各パーツは、一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、三角形や四角形など多角形を含む平面から構成される多面構造である。多面構造に係る特徴により、人体の曲面を擬制できる。さらに、段ボール表面に彩色や印刷ができる。特に、矩形状かつ板状の段ボールの段階(例えば工場出荷段階)で彩色や印刷をする場合、彩色や印刷を容易に実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は造形物形成方法および造形物に関する。特に、段ボールにより形成されたマネキン人形や動物玩具等の造形物に関する。
従来、服をディスプレイするためのマネキン人形等は、合成樹脂により形成されることが多い。ところが、合成樹脂製のマネキン人形は、一般に、体積が大きく、重量が重く、運搬、保管、廃棄の際に、手間とコストがかかる問題があった。
一方、着衣状態を再現するため、人体形状を忠実に再現する必要があった。しかし、近年は、マネキン人形の首にネクタイを巻いただけのほうが、ネクタイの美観をより引き立たせることができる場合もあり、マネキン人形自体の美観も考慮されるようになった。さらに、シャツなどを着衣しないマネキン人形を審美対象としてディスプレイすることもある。
ところで、段ボールは、物資を梱包する段ボール箱として用いられることが一般的であるが、強靭性や軽量性といった特徴を生かして他の用途も検討されている。
このような、状況を踏まえて、段ボール製のマネキン人形(トルソー)が提案されている(たとえば、特許文献1,2)。
特許文献1記載の段ボール製マネキン人形は、切欠溝を有する水平板と縦型板とを複数組み合わせることにより、人体形状を形成するものである。特許文献2記載の段ボール製マネキン人形は、スライス状の型板を積層し固定することにより、人体形状を形成するものである。
段ボール製であることから、一定の強度を確保しつつ、マネキン人形を造形できる。さらに、段ボール製であることにより、重量が軽く、現地で組み立て可能であることにより、分解した状態では体積が小さく、運搬、保管、廃棄の際の手間とコストに係る問題を解決できる。
特許第4299250号公報 特開2000−300407号公報
従来技術に係る段ボール製マネキン人形では以下のような課題がある。
従来技術は、人体形状を忠実に再現するという先入観に拘束されており、マネキン人形表面を表現するという発想はない。特許文献1の段ボール製マネキン人形では、水平板間、縦型板間に空間が形成され、仮想的な表面を形成している。特許文献2の段ボール製マネキン人形では、積層された型板の端面が、疑似的な表面を形成している。つまり、従来技術には、マネキン人形表面が存在しない。また、特許文献2の段ボール製マネキン人形は接着剤を用いるため、造形物形成時、解体時に手間が掛かる。
ところで、上述のとおり、最近では、マネキン人形自体が審美対象となり得る。従来技術には、マネキン人形表面が存在しないため、表面に彩色を施したり、図形や文字を印刷したりすることができない。その結果、形状以外の表現方法がなく、更に審美性を向上させることができない。
本発明は上記課題を解決するものであり、段ボール製のメリットを維持しつつ、マネキン人形等の造形物表面に彩色を施したり、図形や文字を印刷したりすることにより、審美性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決する本願発明は、段ボール製造形物の形成方法であって、一枚の段ボールからパーツの型紙を切り出す型紙切り出し工程と、該切り出した型紙を折り曲げて、多角形を含む平面から構成される多面構造を形成する多面構造形成工程と、該多面構造からなるパーツを複数形成する複数パーツ形成工程と、一の型紙に設けられた舌片部を他の型紙に設けられた差し込み穴に差し込むことにより、該複数のパーツを組み合わせるパーツ組み合わせ工程を備えることを特徴とする。
多面構造により、造形対象の曲面を擬制できる。さらに、表面に彩色や印刷ができる。舌片部と差し込み穴との舌片差込構造を用いることにより、接着剤などを用いず、容易に造形物を形成できる。
本願発明において好ましくは、前記造形物は切欠溝を有する芯部材を有し、前記パーツ組み合わせ工程では、前記型紙に設けられた切欠溝を前記芯部材の切欠溝に嵌合させる。
切欠溝嵌合により、舌片差込構造を補助することで、より強靭な造形物を形成できる。
本願発明において好ましくは、前記型紙切出工程では、型紙裏面に切り込み罫線を形成し、前記多面構造形成工程では、該切り込み罫線が谷側になるように型紙を折り曲げる。
一般に段ボールは厚みを有し剛性が高いため、精度よく折り曲げるのが難しい。切り込み罫線により、折り曲げ谷側線で生じる干渉を吸収することができる。これにより、精度よく多面構造を形成することができる。
本願発明において好ましくは、前記造形物はマネキン人形であり、前記複数のパーツは、首部と胸部と背部と腹部と下腹部と腰部とを含む。
本願発明において好ましくは、前記造形物は動物玩具であり、前記複数のパーツは、頭部と背部と腹部と前脚部と後脚部とを含む。
これにより、マネキン人形や動物玩具のような造形物を形成できる。
本願発明において好ましくは、前記切り出し工程の前に、該一枚の段ボール表面を彩色する彩色工程を備える。
本願発明において好ましくは、前記切り出し工程の前に、該一枚の段ボールに印刷対象を印刷する印刷工程を備える。
すなわち、矩形状かつ板状の段ボールの段階で彩色や印刷をすることで、彩色や印刷を容易に実現できる。工場出荷段階では、彩色工程や印刷工程および型紙切り出し工程は完了しており、店頭や展示会場では、多面構造形成工程、複数パーツ形成工程、パーツ組み合わせ工程を実施すればよく、短時間で容易に審美性の高い造形物を形成できる。
上記課題を解決する本願発明は、複数のパーツを組み合わせることによって形成される段ボール製の造形物であって、前記パーツは、一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、多角形を含む平面から構成される多面構造であり、舌片部と他パーツの舌片部を差し込むための差し込み穴とを有する。
本願発明によれば、段ボール製のメリットを維持しつつ、マネキン人形等の造形物表面に彩色を施したり、図形や文字を印刷したりすることにより、審美性を向上させることができる。
マネキン人形(男性)の全体斜視図(第1実施形態) 芯部を構成する芯部材の分解斜視図 芯部およびパーツの分解斜視図 切欠溝嵌合構造の概略斜視図 舌片差込構造の概略斜視図 使用例 使用例 使用例 マネキン人形(女性)の全体斜視図(第2実施形態) 芯部およびパーツの分解斜視図 動物玩具の全体斜視図(第3実施形態) 芯部およびパーツの分解斜視図
本発明のいくつかの実施形態について図を用いて説明する。第1実施形態は男性マネキン人形に係る造形物であり、第2実施形態は女性マネキン人形に係る造形物であり、第3実施形態は動物玩具に係る造形物であり
<第1実施形態>
〜構成〜
図1は、本実施形態のマネキン人形の全体斜視図である。特に男性のマネキン人形を表現したものである。
マネキン人形1は、複数のパーツ21〜40(一部のみ図示)を組み合わせることによって形成される造形物である。各パーツは、一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、三角形や四角形など多角形を含む平面から構成される多面構造である。
なお、上記は全パーツが一枚の段ボールから切り出されるという意味ではないが、全パーツが一枚の段ボールから切り出されてもよい。
図2は、芯部10を構成する芯部材11〜15の分解斜視図である。
芯部材11は、マネキン人形正面から見て、中央に位置する中央芯部材である。芯部材12は、マネキン人形正面から見て、前側に位置する前側芯部材である。芯部材13は、マネキン人形正面から見て、後側に位置する後側芯部材である。芯部材14は、マネキン人形正面から見て、左側に位置する左側芯部材である。芯部材15は、マネキン人形正面から見て、右側に位置する右側芯部材である。
芯部材11〜15には、複数の大切欠溝16と複数の小切欠溝17が設けられている。
芯部材11下側に設けられた大切欠溝と芯部材12、13上側に設けられた大切欠溝とが嵌合され、芯部材12、13下側に設けられた大切欠溝と芯部材14、15上側に設けられた大切欠溝とが嵌合されることにより、芯部10が形成される。
図3は、芯部10およびパーツ21〜40の分解斜視図である。
パーツ21は首部であり、パーツ22は胸部であり、パーツ23は腹部であり、パーツ24は下腹部であり、パーツ25は上背部であり、パーツ26は中背部であり、パーツ27は下背部であり、パーツ28は腰部であり、パーツ31は左肩部であり、パーツ32は左横腹上部であり、パーツ33は左横腹中部であり、パーツ34は左横腹下部であり、パーツ35は左横腰部であり、パーツ36は右肩部であり、パーツ37は右横腹上部であり、パーツ38は右横腹中部であり、パーツ39は右横腹下部であり、パーツ40は右横腰部である。
パーツ21〜40は、複数の舌片部41,差し込み穴42,切欠溝43を有する。より、正確には、パーツ21は舌片部41,切欠溝43を有し、パーツ22は舌片部41,差し込み穴42,切欠溝43を有し、パーツ23は差し込み穴42,切欠溝43を有し、パーツ24は舌片部41,切欠溝43を有し、パーツ25は舌片部41,差し込み穴42,切欠溝43を有し、パーツ26は舌片部41,差し込み穴42,切欠溝43を有し、パーツ27は舌片部41,切欠溝43を有し、パーツ28は舌片部41,切欠溝43を有し、パーツ31,36は舌片部41,切欠溝43を有し、パーツ32,33,34、35,37,38,39,40は差し込み穴42,切欠溝43を有する。更に、パーツ21〜40の裏面(マネキン人形形成時に表面とならない面)には、切り込み罫線44が設けられている。
図4は、切欠溝嵌合構造の概略斜視図である。図5は、舌片差込構造の概略斜視図である。たとえば、パーツ40に設けられた切欠溝43は芯部10に設けられた切欠溝17の1つに嵌合される。他の切欠溝嵌合構造も同様である。一方、例えば、パーツ36に設けられた舌片部41の1つはパーツ22に設けられた差し込み穴42の1つに差し込まれる。他の舌片差込構造も同様である。マネキン人形1は、切欠溝嵌合構造および舌片差込構造の繰り返しによって形成される。
〜動作〜
マネキン人形1の形成方法について説明する。一般に、段ボールは矩形状かつ板状に所定のサイズに形成される。まず、段ボールから芯部材11〜15およびパーツ21〜40の型紙を切り出す。その際、少なくとも1つのパーツを1つの段ボールから切り出す。もちろん、1つの段ボールから複数のパーツを切り出してもよい。切り出した際に、切欠溝16,17,舌片部41,差し込み穴42,切欠溝43も形成する(図3参照)。さらに、パーツ21〜40の裏面に、切り込み罫線44を形成する。
芯部材11〜15の切欠溝16同士を嵌合させ、芯部10を形成する(図2参照)。
さらに、切り込み罫線44が谷側となるように、型紙を折り曲げる。これを繰り返すことにより、パーツ21〜40は、三角形や四角形などから構成される多面構造を形成する。
なお、一般に段ボールは厚みを有し剛性が高いため、精度よく折り曲げるのが難しい。切り込み罫線44により、折り曲げ谷側線で生じる干渉を吸収することができる。これにより、精度よく多面構造を形成することができる。
多面構造のパーツ21〜40に設けられた切欠溝43を芯部10に設けられた切欠溝17に嵌合させる(図4参照)とともに、パーツ21〜40に設けられた舌片部41を別のパーツに設けられた差し込み穴42に差し込み(図5参照)、パーツ21〜40を組み合わせる。
以上のように、マネキン人形1を形成する。
特に、マネキン人形1に彩色を施したり、デザイン図形などを印刷する場合には、矩形状かつ板状の段ボールの段階で彩色や印刷をする方が好ましい。
〜効果〜
従来技術の段ボール製マネキン人形は、人形表面が存在しないため、表面に彩色を施したり、図形や文字を印刷したりすることができない。その結果、表現方法に限界があった。
本実施形態に係るマネキン人形1は、多面構造により形成されているため、表面に彩色や印刷ができる(後述する図6,7参照)。その結果、審美性を向上させることができる。このように、マネキン人形1は、着衣しない状態でも審美対象になり得る。
矩形状かつ板状の段ボールの段階で彩色や印刷をすることで、彩色や印刷を容易に実現できる。工場出荷段階では、彩色工程や印刷工程および型紙切り出し工程は完了しており、店頭や展示会場では、多面構造形成工程、複数パーツ形成工程、パーツ組み合わせ工程を実施すればよく、短時間で容易にマネキン人形1を形成できる。
パーツ組み合わせ工程では、切欠溝嵌合構造および舌片差込構造を用いることにより、店頭や展示会場では、接着剤など不要であり、容易に強靭なマネキン人形1を形成できる。
なお、本実施形態に係るマネキン人形1は、従来技術と同様に、運搬、保管、廃棄の際の手間とコストに係るメリットを維持する。
〜使用例〜
図6は、マネキン人形の使用例である。彩色、印刷が容易であるという特徴により、例えば、マネキン人形の胸部に印字をし、広告用としてディスプレイしてもよい。
図7は、マネキン人形の別の使用例である。若者の間で、タトゥーシールが流行している。彩色、印刷が容易であるという特徴により、例えば、マネキン人形の背部にデザインを印刷し、タトゥーショップの見本として展示してもよい。
図8は、マネキン人形の本来の使用例である。彩色Sを施したマネキン人形の首にループタイを巻いただけのほうが、シャツなどの着衣にループタイを巻いた状態よりも、ループタイの美観をより引き立たせることができる。
<第2実施形態>
〜基本構成とその効果〜
図9は、別の実施形態のマネキン人形の全体斜視図である。特に女性のマネキン人形を表現したものである。
マネキン人形2の基本構成は、第1実施形態におけるマネキン人形1の構成と共通する。すなわち、マネキン人形2は、複数のパーツ61〜80(一部のみ図示)を組み合わせることによって形成される造形物である。各パーツは、一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、三角形や四角形を含む多角形から構成される多面構造である。
図10は、芯部50およびパーツ61〜80の分解斜視図である。
芯部材51〜55(符号図示省略)には、複数の大切欠溝56(符号図示省略)と複数の小切欠溝57が設けられており、大切欠溝56同士が嵌合されることにより、芯部50が形成される。
パーツ61は首部であり、パーツ62は胸部であり、パーツ63は腹部であり、パーツ64は下腹部であり、パーツ65は上背部であり、パーツ66は中背部であり、パーツ68は腰部であり、パーツ71は左肩部であり、パーツ72は左横腹上部であり、パーツ73は左横腹中部であり、パーツ74は左横腹下部であり、パーツ75は左横腰部であり、パーツ76は右肩部であり、パーツ77は右横腹上部であり、パーツ78は右横腹中部であり、パーツ79は右横腹下部であり、パーツ80は右横腰部である。
パーツ61〜80は、複数の舌片部81,差し込み穴82,切欠溝83を有し、裏面には、切り込み罫線84が設けられている。切欠溝57と切欠溝83との切欠溝嵌合構造および舌片部81と差し込み穴82との舌片差込構造の繰り返しによって、マネキン人形2は形成される。
マネキン人形2の基本構成は、第1実施形態におけるマネキン人形1の構成と共通するため、第1実施形態で述べた効果と同様な効果が得られる。
〜詳細構成の相違とその効果〜
男性マネキン人形1と女性マネキン人形2とでは、細部において以下のような構成の相違がある。
マネキン人形1の首部パーツ21とマネキン人形2の首部パーツ61とを比較すると、パーツ21では胸方向に張り出して、喉頭隆起(のど仏)を表現しているのに対し、パーツ61では極端な張り出しはない。
マネキン人形1の胸部パーツ22とマネキン人形2の胸部パーツ62とを比較すると、パーツ22では肩幅まで連続する大きな平面とこの平面の下方に連続する平面および平面間のなす角度により大胸筋の発達(筋肉量)を表現しているのに対し、パーツ62では極端に大きな平面はない。
一方、パーツ22では乳首に相当する点を中心に4つの平面が集まっているのに対し、パーツ62では乳首に相当する点を中心に6つの平面が集まり、鋭角な角錐を形成しており、これにより乳房の膨らみを表現している。
マネキン人形1の下腹部パーツ24とマネキン人形2の下腹部パーツ64とを比較すると、パーツ24では腰骨の出っ張り(腸骨棘)に相当する点を中心に4つの平面が集まっているのに対し、パーツ64では腸骨棘に相当する点を中心に5つの平面が集まり、鋭角な角錐を形成しており、これにより骨盤の発達を表現している。
マネキン人形1の肩部パーツ31,36とマネキン人形2の肩部パーツ71,76とを比較すると、パーツ31,36は、他の横パーツ32,〜35,37〜40に比べて著しく幅広であり、三角筋の発達を表現しているのに対し、パーツ71,76は、他の横パーツ72,〜75,77〜80に比べて特段幅広ではない。
マネキン人形1の腰部パーツ28とマネキン人形2の腰部パーツ68とを比較すると、パーツ28では11平面にて、大殿筋および中臀筋の発達(ごつごつした感じ)を表現しているのに対し、パーツ28では9平面にて、とくに最も大きな平面を特徴として女性臀部の丸味を表現している。また、パーツ28の各平面にくらべてパーツ68の各平面は大きな平面で形成されおり、女性臀部の丸味を表現している。また、マネキン人形2には、下背部パーツ27に相当するパーツがなく、比較的大きく少ない平面で、女性臀部の丸味を表現している。
本発明では、多面構造に係る特徴により、多角錐を形成できたり、平面間のなす角度を調整でき、これにより、男性らしさや女性らしさなどの多彩な表現が可能となる。すなわち、多面構造により、人体の曲面を擬制できる。
ところで、例えば主要パーツの1つであるパーツ62は一つの段ボールから切り出された型紙により形成される。他のパーツも同様である。1つの型紙を折り曲げることにより、三角形や四角形などから構成される多面構造を形成することができる。
なお、複数の型紙を組み合わせてパーツ72などの主要パーツを形成することも可能であるが、工程が複雑になり、形成精度も劣る。本実施形態の様に、1つの型紙を折り曲げてパーツ62などの主要パーツを形成することにより、工程が単純になり、精度も勝る。
さらに、切り込み罫線84における折り曲げにより、形成精度が向上する。
また、パーツ62のような主要パーツが一つの段ボールから切り出された型紙により形成されることで、デザインや文字の印刷が容易となる。
なお、複数の型紙を組み合わせてパーツ72などの主要パーツを形成することも可能であるが、デザインや文字も組み合わせになり、印刷精度が劣る。本実施形態の様に、1つの型紙を折り曲げてパーツ62などの主要パーツを形成することにより、印刷は容易であり、印刷精度も勝る。
<第3実施形態>
〜構成〜
第1・2実施形態における造形物はマネキン人形であるが、本発明は他の造形物にも適用可能である。例えば、動物玩具に係る造形物を形成できる。
図11は、動物玩具の全体斜視図である。特にトリケラトプスを表現したものである。
動物玩具3は、複数のパーツ91〜98(一部のみ図示)を組み合わせることによって形成される造形物である。各パーツは、一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、三角形や四角形を含む多角形から構成される多面構造である。
なお、上記は全パーツが一枚の段ボールから切り出されるという意味ではないが、全パーツが一枚の段ボールから切り出されてもよい。
図12は、パーツ91〜98の分解斜視図である。
パーツ91は頭部であり、パーツ92は背部であり、パーツ93は腹部であり、パーツ94は右前脚部であり、パーツ95は左前脚部であり、パーツ96は後脚部であり、パーツ97は鼻角部であり、パーツ98は上眼窩角部である。
パーツ91〜98は、複数の舌片部101,差し込み穴102,切欠溝103を有する。より、正確には、パーツ91は舌片部101,差し込み穴102,切欠溝103を有し、パーツ92は舌片部101,差し込み穴102を有し、パーツ93は差し込み穴102を有し、パーツ94,95は舌片部101,差し込み穴102を有し、パーツ96は舌片部101,差し込み穴102を有し、パーツ97は切欠溝103を有し、パーツ98は切欠溝103を有する。更に、パーツ91〜98の裏面(造形物形成時に表面とならない面)には、切り込み罫線104が設けられている。
切欠溝嵌合構造および舌片差込構造を繰り返し用いることにより、パーツ91〜98を組み合わせ、動物玩具3を形成する。
〜使用例〜
第1・2実施形態では、矩形状かつ板状の段ボールの段階で彩色や印刷する使用例を説明したが、パーツ組み合わせ後に、彩色をしてもよい。本実施形態の動物玩具3は、児童の工作教育に用いられ、児童は、アクリル絵具やポスターカラー等で、思い思いに彩色を施す。動物玩具3は、段ボール製の多面構造であるため、容易に彩色できる。
1 マネキン人形(男性)
2 マネキン人形(女性)
3 動物玩具
10 芯部(第1実施形態)
11〜15 芯部材
16,17 切欠溝
21〜24 前側パーツ
25〜28 後側パーツ
31〜40 横側パーツ
41 舌片部
42 差し込み穴
43 切欠溝
44 切り込み罫線
50 芯部(第2実施形態)
51〜55 芯部材
56,57 切欠溝
61〜64 前側パーツ
65〜68 後側パーツ
71〜80 横側パーツ
81 舌片部
82 差し込み穴
83 切欠溝
84 切り込み罫線
91〜96 主要パーツ(第3実施形態)
97〜98 角パーツ

Claims (8)

  1. 一枚の段ボールからパーツの型紙を切り出す型紙切り出し工程と、
    該切り出した型紙を折り曲げて、多角形を含む平面から構成される多面構造を形成する多面構造形成工程と、
    該多面構造からなるパーツを複数形成する複数パーツ形成工程と、
    一の型紙に設けられた舌片部を他の型紙に設けられた差し込み穴に差し込むことにより、該複数のパーツを組み合わせるパーツ組み合わせ工程
    を備えることを特徴とする造形物形成方法。
  2. 前記造形物は切欠溝を有する芯部材を有し、
    前記パーツ組み合わせ工程では、前記型紙に設けられた切欠溝を前記芯部材の切欠溝に嵌合させる
    ことを特徴とする請求項1記載の造形物形成方法。
  3. 前記型紙切出工程では、型紙裏面に切り込み罫線を形成し、
    前記多面構造形成工程では、該切り込み罫線が谷側になるように型紙を折り曲げる
    ことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載造形物形成方法。
  4. 前記造形物はマネキン人形であり、
    前記複数のパーツは、首部と胸部と背部と腹部と下腹部と腰部とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の造形物形成方法。
  5. 前記造形物は動物玩具であり、
    前記複数のパーツは、頭部と背部と腹部と前脚部と後脚部とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の造形物形成方法。
  6. 前記切り出し工程の前に、該一枚の段ボール表面を彩色する彩色工程
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の造形物形成方法。
  7. 前記切り出し工程の前に、該一枚の段ボールに印刷対象を印刷する印刷工程
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の造形物形成方法。
  8. 複数のパーツを組み合わせることによって形成される造形物であって、
    前記パーツは、
    一枚の段ボールから切り出された型紙を折り曲げて形成され、多角形を含む平面から構成される多面構造であり、
    舌片部と他パーツの舌片部を差し込むための差し込み穴とを有する
    ことを特徴とする造形物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111166120A (zh) * 2020-01-14 2020-05-19 漳州东丰模特儿衣架有限公司 一种环保型新材料模特衣架

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