JP2014027587A - 撮像装置、評価枠設定システムおよび撮像装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像手段の駆動制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定を撮像手段の駆動に連動して行う。
【解決手段】 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構などの移動機構を制御する制御手段と、露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、移動機構の動作で撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合(201のNO)には、評価枠の位置を移動機構による撮像手段の移動に連動させて撮像手段の移動と同一方向に評価枠を基準位置から動かす(206)。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構などの移動機構を制御する制御手段と、露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、移動機構の動作で撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合(201のNO)には、評価枠の位置を移動機構による撮像手段の移動に連動させて撮像手段の移動と同一方向に評価枠を基準位置から動かす(206)。
【選択図】 図2
Description
本発明は、監視カメラなどに好適な撮像装置、評価枠設定システムおよび撮像装置の制御方法に関するものである。
従来から撮像装置において、撮像装置としてのカメラ(撮像手段のみの場合を含む)を左右に動かすパンニング(以下パンまたはP)、カメラを上下に動かすチルティング(以下チルトまたはT)、カメラを回転させるローテーション(以下R)といった機能を備えたカメラがセキュリティーに用いられる監視カメラ等では一般的に出回っている。
このような機能を搭載する事で、遠隔地からカメラを自由に見たい方向、見たい被写体に対して動かすことが出来るようになっている。
このように自由にカメラを操作できる一方、カメラを自由に操作できなくする可視範囲制限といった機能や物理的にカメラのメカ構造が要因の駆動限界といったものがある。
前記可視範囲制限とは、カメラが駆動できる範囲をあらかじめ設定しておき、ユーザーは設定された可視範囲エリア内だけを自由にカメラ駆動できるものである。
この機能により、撮影されたくない場所を映さないようにすることができ、プライバシーの保護等が守られる。
このようなカメラの駆動制限に対して従来から様々な方法で駆動制限を利用したり、またその欠点を克服しようとする技術が発明されている。
例えば駆動制限を利用したものとして特許文献1が開示されている。
一般的に監視カメラにおいてはカメラを保護したり、カメラを隠したりする目的でドームといわれる半球状のカバーで被っているドームカメラと呼ばれるようなものがある。このドームカメラはカメラ本体にドームを取り付けるため、ドームの取り付け部分が構造的に生じる。
カメラを駆動させると、このドームの取り付け部分が映像に映り込み、被写体がドームの取り付け部に隠れてしまい、見難い映像になってしまっていた。
そこで特許文献1では可視範囲制限を設けてドームの取り付け部分が写り込む場所までカメラを駆動させないようにして、常にドームの取り付け部分が写らない映像を提供する事が出来るようにしている。
カメラにおける代表的な機能として、自動露出制御(AE)、自動焦点調節(AF)、自動ホワイトバランス(AWB)といった機能がある。
これらの機能は、撮影された画像内のあらかじめ設定された領域(評価枠)に対して処理を行うものが一般的である。
そのような機能を持つカメラにおいて、被写体に対して前記処理動作を行う場合は、PTR操作を行い、一般的には見たい被写体が画面中心にくるようカメラを操作し、撮影を行う。
しかしながら、カメラのPTR機能の駆動制限まで操作されると、被写体を映像の中心にしようとしても、カメラが駆動できず、その結果見たい被写体に対して適したカメラ設定が行われないという問題があった。
例えば図12は、カメラ1201が撮影している撮影画面1202に映っている映したい被写体1203を画面の中心に合わせようとする場合を示している。すなわち、被写体1203をカメラの設定を行う評価枠1204に合わせようとしても、PTR駆動制限のために合わせられず、床の台座にカメラ設定を合わせてしまう。
なお、評価枠は、画面の中心を含めて複数ある場合もある。
さらに上述の特許文献1の方法では、ドームの取り付け部が写り、見難い映像になる事を防いでいるが、その可視範囲制限が逆に見たい被写体に対してカメラの駆動ができず、被写体に適したカメラ設定を行う妨げになるという問題があった。
(発明の目的)
本発明の目的は、撮像手段の駆動制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定を撮像手段の駆動に連動して行うことで、従来よりも被写体を的確にとらえることができる撮像装置、評価枠設定システムおよび撮像装置の制御方法を提供することである。
本発明の目的は、撮像手段の駆動制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定を撮像手段の駆動に連動して行うことで、従来よりも被写体を的確にとらえることができる撮像装置、評価枠設定システムおよび撮像装置の制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の位置を前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて前記撮像手段の移動と同一方向に前記評価枠を基準位置から動かす評価枠移動手段を有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の重みづけを前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて標準状態から変更する重みづけ変更手段を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、撮像手段の駆動制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定を撮像手段の駆動に連動して行うことで、従来よりも被写体を的確にとらえることができる。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例1ないし4に記載される通りである。
図1は、本発明の実施例1である撮像装置としての監視カメラの機能ブロック構成図である。図1において、101は監視カメラ、102は撮像部、103は画像処理部、104はシステム制御部である。105は撮像部102を第1の方向である左右に動かすパン機構、106はパン制御部である。107は撮像部102を第1の方向と異なる第2の方向である上下に動かすチルト機構、108はチルト制御部である。109は撮像部102を光軸回りに回転させるローテーション機構、110はローテーション制御部である。パン機構105、チルト機構107、ローテーション機構109のうちの少なくとも一つが移動機構を構成する。
監視カメラ101はLAN等のネットワークに接続され、ネットワークを介して複数あるいは単数の監視装置(不図示)と通信可能に構成されている。監視装置はネットワークを介して、監視カメラ101の撮影映像の表示、録画を行うことができる。また、監視装置はカメラ制御指令を監視カメラ101に送信することにより、カメラの撮影条件の設定、パン動作、チルト動作、ローテーション動作等を行うことができる。
撮像部102は、撮像レンズ及び撮像素子などから構成され、被写体の撮像、電気信号への変換を行う。撮像部102において撮像・光電変換された信号は画像処理部103において所定の画像処理が行われ、撮影画像が生成される。また、画像処理部103は、露出制御(AE)、焦点調節(AF)、自動ホワイトバランス(AWB)のうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する。画像処理部103は、評価枠生成手段を構成する。評価枠を含んだ撮像画像はシステム制御部104に伝達される。システム制御部104は画像処理部103から伝達された画像信号をネットワークを介して監視装置へ配信する。
また、システム制御部104は、ネットワークを介して監視装置より送信されたカメラ制御指令を受信する。そして受信したカメラ制御指令に応じて撮影条件の設定や、PTR動作、評価枠の移動などの動作指令をPTRの各制御部106、108、110や画像処理部103に伝達する。各制御部は伝達された動作指令に基づいてそれぞれの機構の制御を行う。
パン機構105は、パン動作を行うメカ駆動系及び駆動源のステッピングモータにより構成され、その動作はパン制御部106により制御される。
チルト機構107は、チルト動作を行うメカ駆動系及び駆動源のステッピングモータにより構成され、その動作はチルト制御部108により制御される。
ローテーション機構109は、ローテーション動作を行うメカ駆動系及び駆動源のステッピングモータにより構成され、その動作はローテーション制御部110により制御される。
パン機構105、チルト機構107、ローテーション機構109の少なくとも一つからなる移動機構は、撮像部102をパン動作、チルト動作、ローテーション動作させるものである。撮像部102だけでなく、監視カメラ101の全体をパン動作、チルト動作、ローテーション動作させるものであってもよい。
パン機構105、チルト機構107、ローテーション機構109は、図1においては監視カメラ101に内蔵されているが、監視カメラ101に外付けされるものであってもよい。
図2は本発明の実施例1による動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、カメラあるいは撮像部102が駆動制限に到達し、そこから前記評価枠をチルト動作に連動させて動かす例である。図2ではチルト動作で説明しているが、パン動作でもローテーション動作でも同様である。
まず、カメラ(あるいは撮像部102)が自由に駆動できる駆動範囲である場合(201)には、通常のT動作を行う(202)。
そして移動目標位置が駆動範囲内であった場合(203)には、そこでT動作を停止させ(204)、目標位置に到達するまでステップ201からのフローを繰り返す。
カメラの駆動が駆動範囲の制限端に至った場合には(201のNO)、T動作を停止させ(205)、続いてカメラの移動と同一方向に評価枠を基準位置から移動させる(206)。評価枠を移動させる手段が評価枠移動手段を構成する。評価枠の移動は、画像処理部103が評価枠の切り出し位置を変えることで行う。
前記評価枠が駆動エリアの端まで来た時(207)には前記評価枠の移動も停止させる(208)。
一方、ステップ207で前記評価枠が駆動エリア端まで来ていない状態で目標位置に到達した場合(209のYES)には前記評価枠の移動を停止する(208)。
また、目標位置に到達しない場合にはステップ206からのフローを繰り返す。
次にカメラ(あるいは撮像部102)が駆動範囲の端にいて、さらに前記評価枠があらかじめ決められている基準位置から動いている状態で、カメラを駆動範囲内に移動させる場合のフローチャートを図3に示す。
前記操作位置の状態からカメラのPTR動作が行われる場合、まず評価枠が基準位置から動いた位置にあるかどうかを判断する(301)。
評価枠が基準位置にいない場合は次に移動しようとするPTRの移動量と、現在の評価枠の基準位置からの移動量を比較し(302)、PTRの移動量が評価枠の移動量より大きかった場合には、評価枠を基準位置(通常位置)に戻し(303)、PTR動作、例えばチルト動作を行う(304)。
そして、PTR駆動が目標位置に到達したら(305)、チルト動作を停止する(306)。
PTR駆動が目標位置に到達しない場合には(305のNO)、PTR動作(304)を繰り返し行う。
また、ステップ302でPTRの移動量が評価枠の移動量以下である場合には、評価枠を移動させる(307)。
そして評価枠の移動で目標位置に到達した場合には(308)、評価枠の移動を停止する(309)。
さらに、ステップ301で評価枠が基準位置にいる場合には、PTR動作、例えばチルト動作を行い(310)、PTR駆動が目標位置に到達したら(311)、PTR動作を停止する(306)。
ステップ311でPTR駆動が目標位置に到達しない場合には、PTR動作(310)を繰り返し行う。
ここでは、駆動範囲内に戻った所までをフローチャートで説明したが、戻す位置が現在位置とは反対側のPTRの駆動範囲外であった場合は、先に説明した図2の動作を行えば良い。
さらにここで、PTR動作と評価枠の連動についての一例を図4を基に説明をする。
通常、カメラ(あるいは撮像部102)401のPTR動作は撮影画角(撮影画幅Z)402に応じて制御している。
つまり、撮影画面上での移動量Y(403)がカメラのPTR動作の何度θ(404)の動きに相当するかを算出し、その角度に合わせてモータのパルス数を設定してカメラを移動させている。
よって、カメラが駆動範囲の端まで来た場合に、そこから評価枠を撮影画面上どの程度動かすかを同様に算出すれば、カメラのPTR駆動と評価枠の連動を実現する事ができる。
以上のように本実施例1により、従来と比べカメラ(あるいは撮像部)の駆動範囲の制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定をカメラの駆動に連動して行うことで、従来よりも被写体を的確にとらえることができる。
本実施例2ではパンフォーカスカメラや、フォーカス固定のカメラを想定した実施例を説明するものであり、実施例1と違い、図5、図6に示すように評価枠をずらすのではなく、評価枠内の重みづけを変化させることにより被写体に適したカメラ設定を行おうとするものである。
図5において、まず、カメラ(あるいは撮像部102)が駆動範囲内である場合(501)には、通常のPTR動作、例えばチルト動作を行う(502)。
そしてカメラの目標位置が駆動範囲内であった場合(503)には、そこでPTR動作を停止させ(504)、目標位置に到達するまで前記ステップ501からのフローを繰り返す。
カメラの駆動が駆動範囲外になった場合には(501のNO)、PTR動作を停止させ(505)、続いて評価枠の重みづけを変更する(506)。
以上のようにカメラの駆動範囲による制限のため被写体にカメラの位置をうまく合わせられない場合でも、評価枠内の重みづけの割合を前記標準状態から変える事で被写体に対して適切なカメラ設定を行うことが出来る。
次にカメラがPTRの駆動範囲の端にいて、さらに評価枠内での重みづけが標準状態から変更されている状態から、カメラを通常の駆動範囲内に移動させる場合のフローチャートを図6に示す。
前記評価枠の重みづけが変更された状態からカメラのPTR動作が行われる場合、まず評価枠の重みづけが変更状態にあるかどうかを判断する(601)。
評価枠の重みづけが標準状態でない場合は次に移動しようとするカメラのPTR移動量と、現在の評価枠の重みづけ変更量を比較し(602)、PTRの移動量が評価枠の重みづけ変更量より大きかった場合には、評価枠の重みづけを標準(通常)に戻し(603)、PTR動作、例えばチルト動作を行う(604)。
そして、PTR駆動が目標位置に到達したら(605)、PTR動作を停止する(606)。PTR駆動が目標位置に到達しない場合には(605のNO)、PTR動作(604)を繰り返し行う。
また、ステップ602でPTRの移動量が評価枠の重みづけ変更量以下である場合には、評価枠の重みづけを変更させる(607)。
さらに、前ステップ601で評価枠の重みづけが標準状態にある(変更状態でない)場合には、PTR動作を行い(608)、PTR駆動が目標位置に到達したら(609)、PTR動作を停止する(606)。PTR駆動が目標位置に到達しない場合には(609のNO)、PTR動作(608)を繰り返し行う。
ここでは、通常のチルト動作の駆動範囲内に戻った所までをフローチャートで説明したが、戻す位置が現在位置とは反対側の駆動範囲外であった場合は、先に説明した図5の動作を行えば良い。
さらにここで、PTR動作と評価枠の重みづけの変化の連動についての一例を説明をする。
通常カメラのPTR動作は撮影画角に応じて制御している。
本実施例2では、PTR動作の本来の駆動範囲に追加して評価枠の重みづけをPTR動作に連動する形で実行可能とし、前記追加された評価枠の重みづけ変更エリアにおける変更量の割合は、あらかじめ決める方式でも、例えば何画素動いたら重みづけをどの程度変えるとしたり、任意に変更できる方式でもどちらでも実現可能である。
例えば、前記AE機能を代表して説明すると、図7に示すように駆動範囲内にカメラがある場合には、撮影画像内を図示されている割合の重みづけで評価しているとする。
そして、例えばチルト方向にカメラを駆動し、前記カメラの駆動範囲外になった時は、チルト方向に合わせて重みづけを図8に示すようにシフトさせる。
こうする事で、カメラの動きに連動して被写体に対した適切なカメラ設定ができる。
以上のように本実施例2により、従来と比べカメラの駆動範囲の制限に影響されることなく見たい被写体に対して適切な評価枠設定をカメラの駆動に連動して行うことで、従来よりも被写体を的確にとらえることができる。
次に本発明の実施例3である評価枠設定システムについて説明する。
本実施例3は実施例1および実施例2を実現するためのGUI(Graphical User Interface)の一例を示すものであり、カメラのPTR動作については実施例1および実施例2と同様である。
実施例1および実施例2で説明したように、カメラのPTR駆動の際にPTR駆動量がカメラの駆動範囲内かどうかで評価枠の設定を変更するかどうかの処理が変わる。
つまり、実際にカメラがPTR駆動する場合と評価枠の設定を変更する場合の2パターンがあるということであり、ユーザーが現在前記2パターンのどの状態なのかを判断する必要がある。
なぜなら、カメラのPTR操作をしても仮にPTR動作に連動した評価枠の設定を変更する駆動範囲の端にカメラがいた場合に、ユーザーがPTR動作を選択してもカメラが実際にはPTR動作しない状況が生じてしまい、故障しているのか等といった誤解を招く恐れがあるためである。
そこで本実施例3では実際にカメラがPTR駆動する場合と評価枠の設定を変更する場合の2パターンのどの状態なのか判断できるGUIの一例を図10に示す。
図9は一般的なカメラ制御画面を示している。撮影画面901の右横と下にここではパン操作とチルト操作ができるカーソルバー902,903がついており、現在位置を示すマーク904,905で現在位置を把握する。
従来は図9のように駆動範囲をバーの長さで表現し、その駆動範囲内を指定することで所望のカメラ位置に移動させるというものが一般的である。
本実施例3では、図10に示すようにカメラの駆動範囲を示すカーソルバー1001に追加して、実際にはPTR動作は行わずに評価枠の移動もしくは重みづけの変更を行う重みづけ変更エリア1002を追加して表示させる。図10ではチルトに係るカーソルバー1001および重みづけ変更エリア1002のみが図示されているが、パンに係るカーソルバーや重みづけ変更エリアも同様に設けられる。
以上のように、本実施例3の評価枠設定システムにより評価枠設定をカメラの駆動に連動して行うことが可能となり、ユーザーが現在PTR駆動を行う状態なのか評価枠の設定を変更する状態なのか把握しやすくなる。
次に本発明の実施例4である評価枠設定システムについて説明する。
本実施例4は実施例1および実施例2を実現するためのGUIの一例を示すものであり、カメラのPTR動作については実施例1および実施例2と同様である。
実施例1および実施例2で説明したように、カメラのPTR駆動の際にPTR駆動量がカメラの駆動範囲内かどうかで評価枠の設定を変更するかどうかの処理が変わる。
つまり、実際にカメラがPTR駆動する場合と評価枠の設定を変更する場合の2パターンがあるということであり、ユーザーが現在前記2パターンのどの状態なのかを判断する必要がある。
なぜなら、カメラのPTR操作をしても仮にPTR動作に連動した評価枠の設定を変更する駆動範囲の制限端にカメラがいた場合に、ユーザーがPTR動作を選択してもカメラが実際にはPTR動作しない状況が生じてしまい、故障しているのか等といった誤解を招く恐れがあるためである。
また、一般的に監視カメラでは評価枠は表示されないのが多く、カメラの評価枠の設定を変更している場合どの位置を対象にしているのかわからず、被写体に適したカメラ設定が出来なくなってしまう可能性がある。
そこで本実施例4は実際にカメラがPTR駆動する場合と評価枠の設定を変更する場合の2パターンのどの状態なのかを判断できるGUIの一例を図11に示す。
本実施例4では図11に一例としてAFの評価枠が画面上に表示されている。
このように評価枠の表示位置を評価枠の基準位置1101)からPTRに連動させた変更位置1102に移動させることで現在どのエリアに対してピント合わせを行っているか明示的にわかる。
また、この評価枠の表示はPTRの駆動範囲の制限端よりもさらに動かして評価枠を基準位置から移動させる場合にだけ表示させるとしても良い。
こうすることで、通常のPTR駆動範囲内の時は評価枠を意識しないで済む。
さらに、この評価枠の表示はPTRの駆動範囲の制限端よりもさらに動かして評価枠を基準位置から移動させる場合でかつ所定時間、評価枠の移動が無い場合は、評価枠の表示をやめるとしてもよい。
このようにPTRの駆動範囲内にカメラがいる場合と、駆動範囲の制限端で評価枠を動かしている場合とで評価枠の表示方法を変えることで、ユーザーが使いやすいGUIを提供できる。
以上のように本実施例4により、評価枠設定をカメラのPTR駆動に連動して行う際に、ユーザーが現在PTRR駆動を行う状態なのか評価枠の設定を変更する状態なのか把握しやすくなるとともに、どの撮影エリアを対象に評価枠設定を行っているのか直観的に判断でき、被写体に適したカメラ設定が出来るようになる。
101 監視カメラ
102 撮像部
103 画像処理部
104 システム制御部
105 パン機構
107 チルト機構
109 ローテーション機構
102 撮像部
103 画像処理部
104 システム制御部
105 パン機構
107 チルト機構
109 ローテーション機構
Claims (9)
- 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、
露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、
前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の位置を前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて前記撮像手段の移動と同一方向に前記評価枠を基準位置から動かす評価枠移動手段を有することを特徴とする撮像装置。 - 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、
露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置において、
前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の重みづけを前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて標準状態から変更する重みづけ変更手段を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記評価枠が前記基準位置から移動している状態で前記制御手段が前記移動機構により前記撮像手段を駆動範囲内に戻そうとする場合、前記撮像手段の移動量が前記評価枠の移動量より大きいときには、前記評価枠移動手段は、前記評価枠の位置を前記基準位置に戻し、前記制御手段は、前記移動機構により前記撮像手段を移動させ、前記撮像手段の移動量が前記評価枠の移動量以下のときには、前記評価枠移動手段は、前記評価枠の位置を移動させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記評価枠の重みづけが前記標準状態から変更された状態で前記制御手段が前記移動機構により前記撮像手段を駆動範囲内に戻そうとする場合、前記撮像手段の移動量が前記評価枠の重みづけ変更量より大きいときには、前記重みづけ変更手段は、前記評価枠の重みづけを前記標準状態に戻し、前記制御手段は、前記移動機構により前記撮像手段を移動させ、前記撮像手段の移動量が前記評価枠の重みづけ変更量以下のときには、前記重みづけ変更手段は、前記評価枠の重みづけを前記標準状態の方向へ変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置における前記評価枠を設定する評価枠設定システムであって、
前記撮像手段の前記移動を操作するために表示するエリアに、前記評価枠の移動あるいは重みづけ変更を表示するエリアを、追加して設けたことを特徴とする評価枠設定システム。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置における前記評価枠を設定する評価枠設定システムであって、
前記評価枠が前記基準位置から移動され、あるいは標準状態から変更される場合に、前記評価枠の表示位置を変えることを特徴とする評価枠設定システム。 - 前記評価枠が前記基準位置から移動した場合に、所定時間、前記評価枠の移動がないときには、前記評価枠の表示をやめることを特徴とする請求項6に記載の評価枠設定システム。
- 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の位置を前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて前記撮像手段の移動と同一方向に前記評価枠を基準位置から動かす評価枠移動ステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像手段を第1の方向に動かすパン機構、前記撮像手段を前記第1の方向と異なる第2の方向に動かすチルト機構、前記撮像手段を回転させるローテーション機構のうちの少なくとも一つからなる移動機構を制御する制御手段と、
露出制御、焦点調節、自動ホワイトバランスのうちの少なくとも一つの評価枠を撮像画面上に生成する評価枠生成手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
前記移動機構の動作で前記撮像手段が駆動範囲の制限端まで移動した場合には、前記評価枠の重みづけを前記移動機構による前記撮像手段の移動に連動させて標準状態から変更する重みづけ変更ステップを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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JP2020032822A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用撮像ユニット |
JP2020032823A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用撮像ユニット |
JP7063775B2 (ja) | 2018-08-28 | 2022-05-09 | 本田技研工業株式会社 | 車両用撮像ユニット |
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