JP2014027452A - 無線通信装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014027452A
JP2014027452A JP2012165747A JP2012165747A JP2014027452A JP 2014027452 A JP2014027452 A JP 2014027452A JP 2012165747 A JP2012165747 A JP 2012165747A JP 2012165747 A JP2012165747 A JP 2012165747A JP 2014027452 A JP2014027452 A JP 2014027452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
induced
unit
wireless communication
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012165747A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiro Uchiyama
次郎 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Original Assignee
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Casio Mobile Communications Ltd filed Critical NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority to JP2012165747A priority Critical patent/JP2014027452A/ja
Publication of JP2014027452A publication Critical patent/JP2014027452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】無線通信装置とリーダライタ装置とが近接状態となった場合でもヌル領域を有さない周波数へのシフトにより通信を行うことのできる無線通信装置を提供する。
【解決手段】携帯電話端末101の無線通信装置102において信号送受信部が、リーダライタ装置103の信号搬送波の周波数と同調するように共振周波数を設定し、電力受信部に誘起される誘起電圧を検出し、誘起電圧が検出される場合に、同調した共振周波数を異なる共振周波数へと周波数シフト部が変更する。
【選択図】図1

Description

本発明はRFID技術を用いて無線通信を行う無線通信装置およびその方法に関する。
近年、交通機関、社員証、コンビニエンスストアや自動販売機等での電子決算などにおいて、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を利用した非接触ICカードに代表される無線通信装置が急速に普及している。このような無線通信装置を利用したシステムにおいては、利用者は、その無線通信装置をリーダライタの通信可能領域にタッチするだけで認証処理等を行うことができるので、大変使い勝手がよいことが知られている。また、現在特に、上記無線通信機能を内蔵する携帯電話端末の開発が進められている。このような携帯電話端末では、元々備えているアプリケーション機能と、RFID無線通信を介して得られる様々な外部コンテンツとの連携が可能となる。今後、このようなシステムを活用し、より充実した情報提供サービスの確立が期待されている。
ところで、上述の非接触ICカードに代表される無線通信装置で利用するRFIDの技術では、基本的には、無線装置とリーダライタの両アンテナが近接していたほうが通信しやすい。そして、昨今のRFID技術を用いた無線通信装置では、その通信可能領域をできるだけ広範化できるように、リーダライタの発信する信号搬送波の周波数と同調(共振)する無線通信装置側の共振周波数をあらかじめ調整しておくことが知られている。
しかしながら、上述した無線通信装置の無線通信においては、無線通信装置及びリーダライタ装置の両アンテナが密接した状態において、通信できなくなる通信不能(ヌル(NULL))領域が発生することがある。例えば、両アンテナが密接する状態となると、ヌル領域が発生した状態となり、通信が成立しなくなる場合がある。
ここで、共振周波数とヌル領域の関係について説明する。図5は、無線通信装置の信号送受信部における共振周波数と通信可能距離との関係を示す説明図である。同図において、f1、f2、f3は、いずれも通信可能距離内にヌル領域を有する周波数帯域である。図5の示すところによれば、ヌル領域は、無線通信装置のアンテナ共振周波数が特定の共振周波数帯域501に属するf1、f2、f3の各周波数で同調している場合に発生することがわかる。
そこで、ヌル領域の発生を回避する手段として、このような共振周波数を変更(シフト)させる手段が考えられる。図に示す例でいえば、矢印が示すように、共振周波数がf1であった場合において、これをf1’へとシフトすれば、ヌル領域は発生しなくなる(周波数シフト処理502)。よって、無線通信装置の信号送受信部が、ヌル領域が発生する共振周波数帯域501に属するf1、f2、f3いずれかの周波数で同調していたとしても、これを適切にシフトさせることによって、常にヌル領域が発生しない無線通信装置を得ることができる。
次に、上述した処理の具体的な手段について説明する。図6に、本発明に関連する無線通信装置600の機能ブロック図を示す。無線通信装置600は、信号送受信部601を介してリーダライタ装置と無線通信を行うための処理(変調処理、復調処理、データ通信等)を行うICカード機能部604を備える。ICカード機能部604は、リーダライタ装置から信号送受信部601を介して受け取った無線信号を復調し、取り出したデータに基づいて、携帯電話本体の別機能部605や記憶部等とデータ通信を行う。さらに、ICカード機能部604は、別機能部605から受け取ったデータを無線通信用に変調し、信号送受信部601を介してリーダライタ装置へと送信する。
信号送受信部601は、信号送受信用アンテナ(一般的にはループコイルからなる。)と同調部(一般的にはコンデンサ(同調容量、共振容量という)からなる。)を接続したものからなる。この同調部は信号送受信用アンテナと並列に接続される。また、信号送受信用アンテナと同調部が並列に接続される場合には、信号送受信用アンテナの共振周波数f0は次式で与えられる。
Figure 2014027452
ここで、Lはアンテナとしたループコイルの自己インダクタンス値、Cは同調部として用いるコンデンサのキャパシタンス値である。信号送受信用アンテナの共振周波数は式(1)の通り、LとCの積で一意に決定するものである。一般的に、LとCは、共振周波数f0が通信に用いられるキャリアの周波数(例えば13.56MHz)と一致するように調整される。
なお、信号送受信部601の構成は上記に限られず、その形態は、信号搬送波の周波数帯域等によって適宜選択されるものである。例えば、GHz帯の周波数を用いる場合には、一般的にダイポールアンテナ等が用いられる。
次に、周波数シフト部602の動作について、図7を示しながら説明する。
図7は、本発明に関連する無線通信装置600の、信号送受信部601に誘起される誘起電圧701と、アンテナ間距離との関係を示す第1のグラフ図である。
周波数シフト部602は、信号送受信部601に誘起される誘起電圧701が、図7に示す所定の周波数シフトON閾電圧703を上回った場合にON状態となり、周波数シフト処理を行い、それ以外の領域ではOFF状態となる。ここで、本稿においては、周波数シフト部が周波数シフト処理を行う状態を“ON状態”、周波数シフト処理を行わない状態を“OFF状態”と呼ぶこととする。
このように、特定の条件に基づいて周波数シフト部のON/OFFを使い分ける理由について説明すると、上述した無線通信システムでは、図5に示したように、両アンテナが比較的近接した場合に、ヌル領域に入ったとして通信不成立が起こり得る。その一方で、両アンテナが遠距離に位置する場合には、少しでも広範な範囲で通信を成立させるために同調を維持し、伝送特性を良好に保つ必要がある。そこで、周波数シフト部602が、両アンテナが近づくとともに単調に増加する誘起電圧701を参照し、両アンテナが距離702よりも近接した場合(すなわち、誘起電圧701が閾電圧703を上回った場合)には、ON状態となって周波数シフト処理を行うこととする。そして、両アンテナが距離702よりも離れている場合(すなわち、誘起電圧701が閾電圧703以下となる場合)には、OFF状態となって同調を維持し、良好な伝送特性を得るようにしている。
共振周波数をシフトさせる手段としては、例えば、周波数シフト部602がスイッチとコンデンサを組み合わせたものからなり、スイッチ制御により容量C’のコンデンサを電気的に接続・非接続とさせる方法が考えられる。この場合、周波数シフト部602の“ON状態”においては、この容量C’のコンデンサが電気的に接続された状態となり、“OFF状態”においては、この容量C’のコンデンサが電気的に切り離された状態となる。
容量C’のコンデンサが電気的に新たに接続されれば、もともとの共振周波数を与えていたキャパシタンスC(式(1))が異なる値へと変化する。すると、その変化に基づいて共振周波数f0も異なる共振周波数f1へと変化する。本稿では、このように、動的にコンデンサを付加して共振周波数変更処理を周波数シフト処理と称する。
もっとも、共振周波数を変更させる目的さえ達成できれば、他のいかなる手段を用いても構わない。例えば、上述した手段とは逆に、容量C’のコンデンサが電気的に接続された状態において共振周波数f0が得られ、容量C’を回路から電気的に切り離すことでf1への周波数シフト処理を行う、という形態であってもよい。
特開2006−238398号公報
ところで、昨今の携帯電話端末装置は薄型かつ高密度実装となり、加えて筐体板等に金属が多用されるため、無線通信装置600の信号送受信部601に誘起される誘起電圧と、リーダライタ装置との距離との関係は、必ずしも図7の誘起電圧701のような、アンテナ間距離が近づくにつれて誘起電圧が上昇するという特性を示さなくなっている。
図8は、関連する無線通信装置600の、信号送受信部601に誘起される誘起電圧801と、アンテナ間距離との関係を示す第2のグラフ図である。図8では図7に示した例と異なり、信号送受信部601に誘起される誘起電圧801は、無線通信装置600をリーダライタ装置へと近接させていく方向において、ある距離までは単調には増加していくものの、ある距離よりも近接すると、むしろ低下してしまう現象が発生していることがわかる。
このようなケースの場合、以下のような問題が生じ得る。例えば、図5における共振周波数f1の場合、通信可能距離内にヌル領域を含んでしまっているため、周波数シフトによるヌルの回避が必要である。本来であれば周波数シフト部602は、このヌル領域を避ける目的で周波数シフト処理502を行いf1’(504)にシフトする。ところが、前述の図8によるケースの場合、周波数シフト部602がONとなる領域は、信号送受信部601に誘起される誘起電圧801が所定の周波数シフトON閾電圧804を上回る領域806に限られる。すると、無線通信装置600とリーダライタ装置との距離が、距離802よりも更に近接した領域805では、周波数シフト部602が意図せずOFF状態となってしまう。結果として、通信可能範囲内にヌル領域が生じてしまう問題が発生していた。
そこでこの発明は、上述の問題を解決することのできる無線通信装置及び無線通信方法を提供することを目的としている。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、第一アンテナを介してリーダライタ装置と無線信号の送受信を行うICカード機能部と、前記第一アンテナが、前記リーダライタ装置の信号搬送波の周波数と同調するように前記第一アンテナの共振周波数を設定する同調部と、前記無線信号に基づいて、第一アンテナと異なる第二アンテナに誘起される誘起電圧を検出する検出部と、前記誘起電圧が検出される場合に、前記同調部が与える前記第一アンテナの共振周波数を異なる共振周波数へと変更する周波数シフト部と、を備える無線通信装置である。
また本発明は、第一アンテナを介してリーダライタ装置と無線信号の送受信を行い、前記第一アンテナにおいて、前記リーダライタ装置の信号搬送波の周波数と同調するように前記第一アンテナの共振周波数を設定し、前記無線信号に基づいて、第一アンテナと異なる第二アンテナに誘起される誘起電圧を検出し、前記誘起電圧が検出される場合に、前記同調によって与えられた前記第一アンテナの共振周波数を異なる共振周波数へと変更することを特徴とする無線通信方法である。
本発明によれば、従来、意図せずに周波数シフト処理が行われずヌル領域が発生してしまっていた近接状態においても、電力受信部の情報を参照することによって、周波数シフト処理を維持することができるようになる。すなわち、全通信可能範囲においてヌル領域を回避できる。
本発明の一実施形態の無線通信装置の使用形態を示す模式図である。 本発明の一実施形態の無線通信装置の構成図である。 本発明の一実施形態の無線通信装置が備えるアンテナの模式図である。 本発明の一実施形態の無線通信装置のアンテナとリーダライタ装置のアンテナとの距離と、無線通信装置の各アンテナに誘起される誘起電圧の関係を示したグラフ図である。 本発明に関連する無線通信装置における無線通信装置のアンテナ共振周波数とその通信可能領域及びヌル領域の関係を示す説明図である。 本発明に関連する無線通信装置の構成例を示す図である。 本発明に関連する無線通信装置のアンテナとリーダライタ装置のアンテナとの距離と、信号送受信部に誘起される誘起電圧の関係例を示したグラフ図である。 本発明に関連する無線通信装置のアンテナとリーダライタ装置のアンテナとの距離と、信号送受信部に誘起される誘起電圧の関係例(図7と異なる)を示したグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態による無線通信装置を、図面を参照して説明する。
図1は同実施形態による無線通信装置の使用形態を示す図である。この図において、符号101は本発明の無線通信装置を備える携帯電話端末である。携帯電話端末101は、非接触ICカードとしての機能を実現する無線通信装置102を内蔵する。リーダライタ装置103は、無線通信装置102と無線通信(無線信号の送受信)を行うための対向装置である。無線通信装置102及びリーダライタ装置103は、それぞれ無線通信を行うための専用のアンテナを備えている。
図1で示すように、リーダライタ装置103のアンテナ面104に設置されるアンテナと、無線通信装置102が備えるアンテナが対向することで磁気結合(カップリング)し、これにより無線通信を行う。アンテナ間距離105は、無線通信装置102が備えるアンテナとリーダライタ装置103が備えるアンテナが対向する距離を指す。
なお、本発明の実施形態においては、この図1に示された使用態様に限定されない。例えば、リーダライタ装置103は、携帯電話端末と異なる固定器として示しているが、リーダライタ装置機能を有する別の携帯電話端末であってもよい。
図2は、本発明の一実施形態である無線通信装置102の全体構成を示すブロック図である。無線通信装置102は、信号送受信部201、周波数シフト部202、第一電圧検知部203(閾電圧判定部),ICカード機能部204、電力受信部205、第二電圧検知部206(検出部)を備える。信号送受信部201は、図6に示す信号送受信部601と同様、信号送受信用アンテナ211(第一アンテナ)及び同調部からなる。同調部は、信号送受信用アンテナ211の共振周波数を、信号搬送波の周波数と同調するように設定する。信号送受信用アンテナ211については、図3についての説明にて後述する。
周波数シフト部202は、電力受信部205に誘起される誘起電圧405(図4)が検出される場合、または、信号送受信部201に誘起される誘起電圧401(図4)が所定の周波数シフト閾電圧404(図4)を上回っている場合にON状態となり、信号搬送波に同調するように設定されていた信号送受信部201の共振周波数を変更させる。周波数シフト処理の具体的手段について、及び、第一電圧検知部203、ICカード機能部204については上述の背景技術にて説明したものと同様であるため、説明を省略する。
電力受信部205は、電力受信用アンテナ215(第二アンテナ)及び調整部で構成される。ここで、電力受信用アンテナ215は、例えばループコイル等からなり、調整部は、例えばコンデンサ等からなる。第二電圧検知部206は、電力受信部205に誘起される誘起電圧を検知する。
なお、図2に示す各機能部は、各種デジタル回路またはアナログ回路によって構成される。また、電圧の検知にあたっては、交流電圧からDC電圧を生成する整流回路を介して行ってもよい。
以上の構成によれば、本実施形態の無線通信装置102は、信号送受信部201における信号送受信用アンテナ211に加え、電力受信部205における電力受信用アンテナ215を備えることとなる。図3は、信号送受信部201における信号送受信用アンテナ211と、電力受信部205における電力受信用アンテナ215の外観を示す図である。図3によると、電力受信用アンテナ215は、後述するように、無線通信装置102がリーダライタ装置103のアンテナ面104に密接した場合にのみ電力(電圧)が検出されればよいので、それ以外の状態では磁気結合しないよう、信号送受信用アンテナ211よりも小型にしておくほうが好ましい。ただし、アンテナのサイズ、形状、巻き数等が、図に示す態様に限定されるわけではない。例えば、電力受信用アンテナは信号送受信用アンテナよりも大きくしても構わない。さらに、両アンテナの位置関係についても図の態様に限定されない。例えば、同一面上において一方のアンテナが他方のアンテナを内包するように配置してもよいし、上下に重ね合わせて配置してもよい。
図4は、本実施形態の無線通信装置102のアンテナとリーダライタ装置のアンテナとの距離と、無線通信装置102の各アンテナに誘起される誘起電圧の関係を示したグラフ図である。図4によれば、誘起電圧401は、図8で示した誘起電圧801と同様に、無線通信装置とリーダライタ装置の距離がある一定の距離までは近づくにつれ上昇する傾向を示し、それ以降は低下する傾向を示している。
距離402は、無線通信装置102がリーダライタ装置103へと近づく過程において、信号送受信部201に誘起される誘起電圧401が、周波数シフト閾電圧404を上回った後、再度、周波数シフト閾電圧404以下となる距離である。
距離406は、同じく無線通信装置102がリーダライタ装置103へと近づく過程において、電力受信部205に誘起される誘起電圧405が初めて検知される距離である。
そして、電力受信部205に誘起される誘起電圧405は、上記距離406以下の全ての領域において発生する特性を示している。ここで、電力受信部205は、あらかじめ内部に備える調整部によって、上記距離406が上記距離402よりも大きい値となるように調整されたものである。
次に、本実施形態による無線通信装置102の動作について順を追って説明する。
まずユーザーが無線通信装置102をリーダライタ装置103に近接させる。すると、無線通信装置102が備える信号送受信部201(信号送受信用アンテナ211)及び電力受信部205(電力受信用アンテナ215)が、それぞれリーダライタ装置103のアンテナと磁気結合する。
磁気結合すると、リーダライタ装置103が発信する信号搬送波によって、信号送受信部201及び電力受信部205に誘起電圧が誘起される。ただし、電力受信部205に誘起電圧が誘起されるのは、上述した通り、両アンテナが距離406(図4)よりも近づいた場合である。
そして、第一電圧検知部203は、信号送受信部201に誘起される誘起電圧401を入力するとともに、ICカード機能部204は、誘起電圧401重畳された受信信号を入力し、目的の処理を行う。一方、第二電圧検知部206は、電力受信部205に誘起される誘起電圧405を入力する。
第二電圧検知部206は、誘起電圧405を検出した場合に、周波数シフト部202にON状態となる指令を出力する。周波数シフト部202は、第二電圧検知部206から上記指令を受けた場合にON状態となり周波数シフトを行う。このような一連の処理により、アンテナ間距離105が距離406以下、完全に密接するまで、常に周波数シフト部202のON状態が維持されるため、距離406以下に存在するヌル領域を全て回避することができる。
さらに、第一電圧検知部203は、信号送受信部201に誘起される誘起電圧401が周波数シフト閾電圧404を上回っている場合に、周波数シフト部202にON状態となる指令を出力する。周波数シフト部202は、第一電圧検知部203から当該指令を受けた場合にもON状態となり周波数シフトを行う。このような処理によって、アンテナ間距離105が距離406よりも離れており、電力受信部205の誘起電圧405が誘起されない場合であっても、周波数シフト部202は、従来通り、誘起電圧401が周波数シフト閾電圧404を下回る距離403までは周波数シフトを行う。したがって、無線通信装置102は、距離406以上で距離403以下の範囲に存在するヌル領域をも回避することができる。ここで、距離406は、距離402以下とならないように設定されているので、距離406以上で領域においては、距離403までは周波数シフト部202がOFF状態となることはない。
そして、周波数シフト部202は、第二電圧検知部206からON状態となる指令を受けず、かつ、第一電圧検知部203からもON状態となる指令をも受けない場合にはOFF状態となり周波数シフトを行わない。このようにすれば、信号送受信部201の共振周波数が、本来、伝送特性が最適となるように設定されていた同調条件を維持するため、両アンテナが遠距離となった場合にも良好な通信特性を維持できるようになる。
上記処理を実現する手段としては、例えば、周波数シフト部202が論理回路(例えば、OR回路)を有しており、第一電圧検知部203からの入力が“High”電位となるか、または、第二電圧検知部206からの入力が“High”電位となるいずれかの場合に、周波数シフトON状態となる構成が考えらえる。ここで、第一電圧検知部203は、信号送受信部201に誘起される誘起電圧401が周波数シフト閾電圧404を上回る場合に“High”電位を出力し、周波数シフト閾電圧404以下となる場合には“Low”電位を出力する回路とする。また、第二電圧検知部206は、電力受信部205に誘起される誘起電圧405が検出される場合に“High”電位を出力し、検出されない場合には“Low”電位を出力するものとする。なお、第二電圧検知部206は、第一電圧検知部203と同様、有限の周波数シフトON閾電圧が設定されていてもよい。
もっとも、周波数シフト部202および第一電圧検知部203,第二電圧検知部206の各処理は、上述した機能が実現できさえすれば、上記手段に限定されない。
以上のように、本発明の一実施形態を利用すれば、意図せずに周波数シフト処理が行われずヌル領域が発生してしまっていた近接状態においても、電力受信部の情報を参照することによって、周波数シフト処理を維持することができるようになる。すなわち、全通信可能範囲においてヌル領域を回避できる。
本実施形態の無線通信装置102によれば、薄型高密度実装された携帯電話端末や、筐体に金属を多用し、無線通信装置102が金属(一般には伝導体)の影響を大きく受ける悪条件下であっても、周波数シフト部202を有効とすることができる。よって、遠距離から近距離に至るまでの広い通信距離の範囲でヌル領域を生じさせることがなく、高品質の通信性能を確保することができる効果がある。
また、周波数シフト部202の動作をハードウェアだけで実現できるため、処理速度を速くすることができて、短時間での処理を要求される交通機関設置のリーダライタ装置との通信においても、支障無く使用することができる効果がある。
さらに、周波数シフト部202を幅広い周波数帯域で使用することが可能となるため、有効共振周波数の帯域を広く確保することが可能となり、製品製造時のアンテナ周波数のバラつきを或る程度は許容できるので、製品の設計・製造時のバラつき条件を緩和し、検査・調整コストも削減できるので、製品コストを下げることができる効果がある。
101・・・携帯電話端末
102・・・無線通信装置
103・・・リーダライタ装置
104・・・リーダライタ装置のアンテナ面
105・・・アンテナ間距離
201・・・信号送受信部
202・・・周波数シフト部
203・・・第一電圧検知部
204・・・ICカード機能部
205・・・電力受信部
206・・・第二電圧検知部
207・・・別機能部
211・・・信号送受信用アンテナ
215・・・電力受信用アンテナ
600・・・無線通信装置
601・・・信号送受信部
602・・・周波数シフト部
603・・・電圧検知部
604・・・ICカード機能部
605・・・別機能部

Claims (5)

  1. 第一アンテナを介してリーダライタ装置と無線信号の送受信を行うICカード機能部と、
    前記第一アンテナが、前記リーダライタ装置の信号搬送波の周波数と同調するように前記第一アンテナの共振周波数を設定する同調部と、
    前記無線信号に基づいて、第一アンテナと異なる第二アンテナに誘起される誘起電圧を検出する検出部と、
    前記誘起電圧が検出される場合に、前記同調部が与える前記第一アンテナの共振周波数を異なる共振周波数へと変更する周波数シフト部と、
    を備える無線通信装置。
  2. 前記無線信号に基づいて、前記第一アンテナに誘起される誘起電圧が所定の閾電圧を上回るか否かを判定する閾電圧判定部と、
    を備え、
    前記周波数シフト部は、
    前記第一アンテナに誘起される誘起電圧が前記所定の閾電圧を上回る場合、または前記第二アンテナに誘起される誘起電圧が検出される場合の何れかの場合に、前記同調部が設定する前記第一アンテナの共振周波数を異なる共振周波数へと変更する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記周波数シフト部は、
    前記第一アンテナに誘起される誘起電圧が所定の閾電圧以下となる場合であって、かつ、前記第二アンテナに誘起される誘起電圧が検出されない場合に、前記同調部が設定する前記第一アンテナの共振周波数を維持する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第一アンテナに誘起される誘起電圧が所定の閾電圧以下となる場合には、前記第二アンテナに誘起電圧を誘起するように設定する調整部と、
    を有する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の無線通信装置。
  5. 第一アンテナを介してリーダライタ装置と無線信号の送受信を行い、
    前記第一アンテナにおいて、前記リーダライタ装置の信号搬送波の周波数と同調するように前記第一アンテナの共振周波数を設定し、
    前記無線信号に基づいて、第一アンテナと異なる第二アンテナに誘起される誘起電圧を検出し、
    前記誘起電圧が検出される場合に、前記同調によって与えられた前記第一アンテナの共振周波数を異なる共振周波数へと変更する
    ことを特徴とする無線通信方法。
JP2012165747A 2012-07-26 2012-07-26 無線通信装置及び無線通信方法 Pending JP2014027452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165747A JP2014027452A (ja) 2012-07-26 2012-07-26 無線通信装置及び無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012165747A JP2014027452A (ja) 2012-07-26 2012-07-26 無線通信装置及び無線通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014027452A true JP2014027452A (ja) 2014-02-06

Family

ID=50200727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012165747A Pending JP2014027452A (ja) 2012-07-26 2012-07-26 無線通信装置及び無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014027452A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8459564B2 (en) Apparatuses for executing wireless transmission using a magnetic field, wireless transmission apparatuses, and wireless receiver apparatuses
US10009071B2 (en) Antenna and communication apparatus
US9002264B2 (en) Antenna structure for a near-field communication device
JP5835360B2 (ja) アンテナ装置、カード型通信デバイス及び通信端末装置
US10264528B2 (en) Portable terminal apparatus
JP2006262055A (ja) アンテナモジュール及びこれを備えた携帯情報端末
KR20120103501A (ko) 수전 장치, 수전 장치를 구비한 비접촉 급전 시스템 및 수전 장치를 구비한 무선 통신 시스템
CN203445875U (zh) 近场通信部件、电子系统和电子设备
KR101098263B1 (ko) 엔에프시 루프 안테나
US20120094599A1 (en) Antenna device and portable wireless apparatus provided with same
EP2503491B1 (en) RFID module
WO2008050777A1 (fr) Dispositif de communication et terminal de communication portatif utilisant ce dispositif
US20160181695A1 (en) Resonant Compensating Loop for Shielding of Metal for Magnetically Coupled NFC and/or RFID Devices, and Methods of Making and Using the Same
JP5094630B2 (ja) Icタグ
EP2752999B1 (en) Mobile wireless communications device including NFC antenna matching control circuit and associated methods
WO2012053203A1 (ja) 近距離無線通信装置
CN106910986B (zh) 一种多谐振超宽带nfc天线系统
CN201699133U (zh) 无线射频辨识系统的天线结构
US10903562B2 (en) Batteries as antenna for device
JP2014027452A (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
JP4992125B2 (ja) 携帯端末装置及び該携帯端末装置に用いられるアンテナ共振周波数調整方法
JP2007142688A (ja) 電磁誘導方式の無線通信システムで適応型アンテナを有するシステム
Saghlatoon et al. A novel booster antenna on flexible substrates for metal proximity NFC applications
JP2012238191A (ja) 通信装置及びその制御方法
JP2012093935A (ja) 非接触icカードシステム及び携帯電話端末装置