JP2014023822A - 幼児用椅子 - Google Patents

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明子 丸谷
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Abstract

【課題】天地を逆さにすることで、座面の高さが変更できる幼児用椅子であって、かつ保護枠(安全バー)が両面側から着脱可能に取り付けられ、安全性と利便性に優れた幼児用椅子を提供する。
【解決手段】本発明に係る幼児用椅子1は、座面部13と、座面部13を囲むと共に座面部13よりも下方に延出するリング状の上接合部15と、座面部13の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された周壁部11とを有する射出成形によって一体成形された上側椅子部材5と、基本構造が上側椅子部材5と同じで周壁部11の高さが異なる下側椅子部材7とを有し、上側椅子部材5の上接合部15と下側椅子部材7の下接合部16とを下側椅子部材7を天地逆転させた状態で接合してなる中空の本体部3と、本体部3に着脱可能に取り付けられる安全バー9とを備えてなることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大人用の椅子等に載置して、補助椅子として使用する幼児用椅子に関する。
幼児は大人に比較して座高が低いため、大人用の椅子に座るとテーブルが高すぎることになる。そこで、大人用の椅子に載置して幼児の座高が低いのを補うための椅子として、例えば特許文献1に開示された「子供用椅子」がある。
特許文献1に開示された子供用椅子は、天地を逆さまにすることで、座面の高さを変更でき、幼児の月令に応じて2パターンの使用ができるようにしたものである。
また、子供用椅子に関し、幼児が椅子からずり落ちたり、不用意に立ち上がったりしないようにするため、T字状の保護枠(本願発明の安全バーに相当)を着脱可能に取り付けたものが特許文献2に開示されている。
特開昭58−168262号公報 特開昭56−73353号公報
特許文献1に開示された天地を反転させて座面の高さを変えることができる幼児用椅子は、内部が中空になっているため、中空製品を安価に製造できるブロー成形で製造されるのが一般的である。ブロー成形とは、熱可塑性樹脂をチューブ状に押出し、これを金型ではさんで、内側より圧縮空気を吹きこみ、金型内面に沿って膨らませ金型形状に転写し、そのまま冷却して金型から取り出して中空製品を成形する成形方法である。
しかしながら、ブロー成形では細部の形状を精度よく成形することができないため、幼児の椅子からのずり落ちや抜け出しを防止する手段を一体成形することができず、特許文献1に記載の幼児用椅子においては、特許文献2に開示されたような保護枠を設けることができず、別途安全ベルトを設けるのが一般である。
しかし、安全ベルトでは、操作性や安全性に難があることから、特許文献2に開示されたような保護枠を特許文献1の幼児用椅子に設けることが考えられる。
ところが、特許文献2の保護枠は椅子の片面のみに取り付ける機構であるから、両面から着脱可能に取り付けられる機構にはなっていないし、仮に両面に前記のような機構を設けようとしても、ブロー成形では成形精度の問題から前記のような機構を設けることは難しい。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、天地を逆さにすることで、座面の高さが変更できる幼児用椅子であって、かつ保護枠(安全バー)が両面側から着脱可能に取り付けられ、安全性と利便性に優れた幼児用椅子を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る幼児用椅子は、座面部と、該座面部を囲むと共に該座面部よりも下方に延出するリング状の接合部と、前記座面部の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された周壁部とを有する射出成形によって一体成形された上側椅子部材と、
座面部と、該座面部を囲むと共に該座面部よりも下方に延出するリング状の接合部と、前記座面部の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された前記上側椅子部材の周壁部と異なる高さの周壁部とを有する射出成形によって一体成形された下側椅子部材とを有し、
前記上側椅子部材の接合部と前記下側椅子部材の接合部とを前記下側椅子部材を天地逆転させた状態で接合してなる中空の本体部と、該本体部に着脱可能に取り付けられる安全バーとを備え、
前記上側椅子部材及び前記下側椅子部材の周壁部は、前記座面部の両側縁及び後縁から上方に立ち上がる内壁部と該内壁部の上端から所定の間隔を隔てて下方へ延びる外壁部を有し、該外壁部の下部が前記接合部に連続するように形成され、
かつ、前記上側椅子部材及び下側椅子部材の座面部には前記安全バーが着脱可能に取り付けられる安全バー取付部を備えてなることを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記安全バー取付部に着脱可能に取り付けられる安全バーを少なくとも1本有し、前記安全バー取付部は、座面部から隆起し、筒部によって形成された穴部を有する膨出部を備えてなり、安全バーの柱部の下端を前記穴部に挿入して着脱可能に取り付けるようにしたことを特徴とするものである。
(3)また、上記(2)に記載のものにおいて、膨出部の穴部を形成する筒部には係止部が形成され、前記安全バーの柱部には前記係止部に係合する係合片が設けられていることを特徴とするものである。
(4)また、上記(2)又は(3)に記載のものにおいて、前記上側椅子部材と前記下側椅子部材に形成された膨出部の穴部は同形であることを特徴とするものである。
(5)また、上記(2)乃至(4)のいずれかに記載のものにおいて、前記上側椅子部材と前記下側椅子部材に形成された膨出部の穴部は底板を有し、前記上側椅子部材側の底板と前記下側椅子部材側の底板が接合されていることを特徴とするものである。
(6)また、上記(2)乃至(5)のいずれかに記載のものにおいて、前記安全バーの前記柱部における前記穴部に挿入される部位の長さが、前記安全バーの全高の1/4以上に設定されていることを特徴とするものである。
(7)また、上記(2)乃至(6)のいずれかに記載のものにおいて、前記膨出部の高さが、前記安全バーの全高の1/4以上であって、前記周壁部の高さよりも低く設定されていることを特徴とするものである。
(8)また、上記(2)乃至(7)のいずれかに記載のものにおいて、前記周壁部の上部に、前記周壁部の上端面に載置するテーブルに係止する係止部を設けたことを特徴とするものである。
本発明に係る幼児用椅子は、上側椅子部材と下側椅子部材をそれぞれ射出成形によって成形し、これら上側椅子部材と下側椅子部材のそれぞれの座面部の下面を対向配置した状態で両部品を接合して本体部を形成しているので、この種の物品を従来成形方法であるブロー成形によって成形する場合に比較して、細部の寸法精度を向上させることができる。その結果、上側椅子部材と下側椅子部材のそれぞれに安全バー取付部を設け、該安全バー取付部に安全バーを着脱可能に取り付けるという寸法精度を要求される構造を実現できる。
また、本発明の幼児用椅子は、上側椅子部材と下側椅子部材のそれぞれの座面部に膨出部を設け、該膨出部に安全バーを着脱可能に取り付けるようにしているので、膨出部によって安全バーを支持する距離を長くでき、座面部を厚くすることなく安全バーを安定的に設置できる。しかも膨出部が乳幼児のずれ止めとして機能するので、一石二鳥の効果がある。
本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の安全バーの斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の安全バーの断面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子の安全バーを取り外した状態の断面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子であって、図2における本体部を天地逆転させた状態の正面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子にテーブルを設置した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子にテーブルを設置した状態を示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子に安全バーを取り付けた状態の6面図と斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る幼児用椅子にテーブルを設置した状態の6面図と斜視図である。
本実施の形態に係る幼児用椅子1は、本体部3が上側椅子部材5と下側椅子部材7の2つの部品を接合して形成されている。
そして、本体部3の座面部13の両面に着脱可能に取り付けられる安全バー9を備えている。
以下、各構成を詳細に説明する。
<本体部>
本体部3は、上側椅子部材5と下側椅子部材7の2つの部品を接合して形成され、両側面から背面に亘る周壁部11と、該周壁部11の高さ方向の中間位置より一方に偏った高さ部に形成された座面部13とを有し、天地を逆転することで座面の高さが変わるようになっている。
以下においては、本体部3を構成する上側椅子部材5と下側椅子部材7についてそれぞれ説明し、その後で両者の接合構造及びその作用について説明する。
《上側椅子部材》
上側椅子部材5は、射出成形によって一体成形されている。射出成形(Injection
Molding)とは、加熱溶融させた材料を金型内に射出注入し、冷却・固化させることによって、成形品を得る方法である。
上側椅子部材5は、座面部13と、座面部13を囲むと共に座面部13よりも下方に延出するリング状の上接合部15と、座面部13の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された周壁部11とを有している。
上側椅子部材5の周壁部11は、座面部13の両側縁及び後縁から上方に立ち上がる内壁部11aと内壁部11aの上端から所定の間隔を隔てて下方へ延びる外壁部11bを有し、外壁部11bの下部が上接合部15に連続するように形成されている。したがって、上側椅子部材5の周壁部11の内部は空洞になっており、下面側が開放している。
接合部15は、上側椅子部材5の下面全周に亘って設けられ、下側椅子部材7に設けられた上接合部15と嵌合可能になっている。
上側椅子部材5の両側壁の外側上部には、周壁部11の上端面に載置するテーブル17の屈曲片19(図9参照)に係止する係止溝21が形成されている。
周壁部11の上端面には、天地逆転して上側椅子部材5を下側にしたときに接地して滑り止めとして機能する滑り止め部材23が設けられている。
座面部13の中央部には、図3に示すように、凹陥部25が形成され、座面マット27が着脱可能に取り付けられるようになっている。
座面マット27は、例えばEVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂)によって形成され、柔らかくて滑りにくくなっている。
座面部13の前部中央には、座面部13から隆起すると共に、内部に筒状の筒部29によって形成された穴部31を有する膨出部33が形成されている。
膨出部33における穴部31は、安全バー9の支持部として機能し、膨出部33の外面は乳幼児のずれ止めとして機能する。
膨出部33の外面は、ずれ止めとして機能するため、緩やかな曲線からなる山形に形成され、その上端面は開口しており、安全バー9の柱部49が挿入可能になっている。
また、膨出部33は、安全バー9を安定して固定するため、穴部31の深さを確保すると共に、乳幼児のずれ止めとして機能させる目的から安全バー9の全高の1/4以上に設定されている。なお、安全バー9を外したときに、周壁部11にテーブル17を載せることができるように、膨出部33の高さは、周壁部11の高さよりも低く設定されている。
膨出部33の開口には、安全バー9を挿入しないときに設置するキャップ37が装着できるようになっている。
穴部31を形成する筒部29における下部寄り前面には、後述する安全バー9の係合片53に係止する係止部39が形成されている。
穴部31は底面40を有し、底面40には下側椅子部材7との接合を可能にするビス孔41が形成されている。
膨出部33の穴部31には、安全バー9の柱部49が挿入され、安定的に安全バー9が設置される必要があり、寸法精度が要求される。この点、本実施の形態の上側椅子部材5は射出成形によって成形されているので、この要求を満たすことができる。
また、本実施の形態では、安全バー9を取り付けるために膨出部33を設けているので、座面部13の厚みを薄くした状態で、座面部13の両面に保護枠9を安定的に設置できる。この点、本発明は、座面部13を厚くして安全バー9の取り付け機構を設けることを排除するものではないが、座面部13を厚くすると天地を逆さまにすることで座面高さを変更する機能が阻害される。逆に言えば、膨出部33を設けることで、座面部13の厚みを厚くすることなく、つまり天地を逆さまにすることで座面高さを変更する機能を阻害することなく、座面部13の両面に保護枠9を安定的に設置できる。
《下側椅子部材》
下側椅子部材7の基本形状は、上側椅子部材5と同形であるので、図面において下側椅子部材7における上側椅子部材5に対応する部位には同一の符号を付してある。以下において、上側椅子部材5と異なる点を中心に説明する。
下側椅子部材7は、座面部13と、座面部13を囲むと共に座面部13よりも下方に延出するリング状の下接合部16と、座面部13の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された上側椅子部材5の周壁部11と異なる高さの周壁部11とを有している。
下側椅子部材7の周壁部11の構造は、上側椅子部材5の構造と同様に、座面部13の両側縁及び後縁から上方に立ち上がる内壁部11aと内壁部11aの上端から所定の間隔を隔てて下方へ延びる外壁部11bを有し、外壁部11bの下部が下接合部16に連続するように形成されている。
本実施の形態の下側椅子部材7の周壁部11の座面部13からの高さは、上側椅子部材5よりも低く設定されている。
下側椅子部材7の座面部13に形成された凹陥部25の形状は上側椅子部材5の凹陥部25と同形である。そのため、同一の座面マット27を上側椅子部材5と下側椅子部材7の両方で使用できる。
下側椅子部材7の膨出部33の形状も、上側椅子部材5の膨出部33の形状と同形である。そのため、一つの安全バー9を上側椅子部材5と下側椅子部材7の両方に設置できる。
下側椅子部材7の周壁部11の厚み(内壁部11aと外壁部11bの距離)が上側椅子部材5よりも厚く設定され、そのため座面部13の面積が上側椅子部材5よりも小さくなっている。これは、下側椅子部材7には、より低月齢の乳幼児を座らせるため、座面部13の面積を小さくして乳幼児を周壁部11の内壁面で保持して、乳幼児を安定的に着座させるようにするためである。
下側椅子部材7における周壁部11の下端周面には、上側椅子部材5の上接合部15と嵌合する下接合部16が全周に亘って設けられている。
下側椅子部材7の穴部31にも、上側椅子部材5の穴部31と同様に底面40が形成され、底面40には上側椅子部材5との接合を可能にするビス孔41が形成されている。
《上側椅子部材と下側椅子部材の接合構造》
上側椅子部材5と下側椅子部材7は、それぞれの座面部13下面を対向させ、上側椅子部材5の上接合部15と下側椅子部材7の下接合部16を嵌合させて合体する。
合体した後は、図3に示すように、上接合部15と下接合部16の重畳部における周方向数カ所をビス47によってビス止めする。なお、ビス47が見えないようにするための、帯部材45が外側に配置されている下接合部16の全周に亘って設置されている。
上側椅子部材5と下側椅子部材7の膨出部33における底面同士は、図6に示すように、ビス43によって接合される。
なお、上接合部15と下接合部16の接合及び底面同士の接合は、ビスの他、接着剤によって接合してもよいし、嵌め殺しによって接合してもよい。
上側椅子部材5と下側椅子部材7の底面同士を接合することにより、膨出部33の筒部29が安定し、安全バー9を挿入して設置したときに、安全バー9に横方向の力が作用しても筒部29の撓みが防止され、これによって安全バー9の安定化を図っている。
なお、下側椅子部材7の底面40と上側椅子部材5の底面40とを嵌合させてビス止めするようにすれば筒部29の撓み防止効果がより高くなるので好ましい。
<安全バー>
安全バー9は、図4に示されるように、縦方向に延びる柱部49と、柱部49の上端において水平方向に延びる横棒部51を有し、全体形状が略T字形状をしている。
柱部49の内部には、出没可能な係合片53を有する操作部材55が設置されている。操作部材55は、図3、図5に示すように、柱部49の内部において、図中の矢印に示すように前後に移動可能に設置され、常時はバネ57によって前方向に付勢されている。
操作部材55は、操作ボタン59を有し、該ボタンを押すことで、操作部材55が後退して、係合片53が柱部49の前壁から没入する。これによって、筒部29に形成された係止部39との係合が外れる。
上記のような幼児用椅子1の使用方法を説明する。
乳幼児の月齢によって、上側椅子部材5を上側にしたり、あるいは下側椅子部材7を上側にしたりして使用する。上側椅子部材5を上側にしたときの座面部13が下側椅子部材7を上側にしたときの座面部13より低くなるので、大人用のテーブルの横に置かれた大人用の椅子に幼児用椅子1を載せたときに、座面部13と大人用のテーブルの距離が長くなる。このため、上側椅子部材5を上側にして使用するのは、月齢のより高い乳幼児のときの使用態様となる。
乳幼児を座らせる場合、安全バー9を取り外し、座面マット27を設置した状態で、座面部13に乳幼児を座らせ、安全バー9を設置する。安全バー9の設置は、膨出部33の穴部31に安全バー9の柱部49の下端部を挿入することで、係合片53が筒部29の係止部39に係合して設置される。
乳幼児は安全バー9を押したり引いたりするため、安全バー9の下端部から穴部31の筒部29に応力が作用する。しかし、穴部31の底面40が、上側椅子部材5側と下側椅子部材7側で接合されて筒部29が底面40で拘束されることで筒部29が撓みにくく、安全バー9がぐらつくことがない。
安全バー9を取り外し、膨出部33の穴部31にキャップ37を設置した状態で使用することもできる(図6参照)。この場合、膨出部33がずれ止めとして機能する。
また、安全バー9を取り外した状態で、図8に示すように、周壁部11の上端面にテーブル17を設置することもできる。テーブル17の設置に際しては、図9に示すように、テーブル17の下面に設けた屈曲片19を周壁部11の係止溝21に挿入するようにする。
テーブル17を設置したときには、安全バー9を設置できないが、座面部13には膨出部33があり、かつテーブル17があることから乳幼児の抜け出しやずり落ちを防止できる。なお、テーブル17は、幼児用椅子1を床面に置いて使用する際に便利である。
安全バー9を取り外すには、操作ボタン59を押し込み、係合片53の係止部39に対する係止を外した状態で、上方に引抜くようにすればよい。
低月齢の乳幼児に使用する場合には、図7に示すように、上側椅子部材5と下側椅子部材7を天地逆転させて上側椅子部材5を下側にすればよい。この場合でも、同一の安全バー9を使用することができる。
以上のように、本実施の形態の幼児用椅子1は、一つの安全バー9を上側椅子部材5と下側椅子部材7の両方に使用でき、かつ座面部13には膨出部33が設けられているので、膨出部33によって安全バー9を支持する距離を長くでき、座面部13を厚くすることなく安全バー9を安定的に設置でき、乳幼児を安全に座らせることができる。また、安全バー9を取り外してテーブル17を使用する際にも、膨出部33がずれ止めとして機能し、乳幼児のずり落ちを防止できる。
また、本実施の形態では、本体部3を射出成形で成形しているので、この種の物品を従来成形方法であるブロー成形によって成形する場合に比較して、細部の寸法精度を向上させることができる。その結果、上側椅子部材5と下側椅子部材7のそれぞれに膨出部33を設け、膨出部33に安全バー9を着脱可能に取り付けるという寸法精度を要求される構造を実現できている。
上記のような幼児用椅子1の製造方法を説明する。
上側椅子部材5と下側椅子部材7をそれぞれ射出成形によって成形する。射出成形は寸法精度に優れるので、膨出部33の穴部31の寸法や、係止部39の位置を正確に形成することができる。
上側椅子部材5と下側椅子部材7は座面部13の下面側を対向させ、上側椅子部材5の上接合部15に下側椅子部材7の下接合部16を嵌合させ、上接合部15と下接合部16を貫通させるようにビス止めを行い上側椅子部材5と下側椅子部材7を一体化する。そして、外側に配置された下接合部16を覆うように帯部材45を全周に亘って設置する。
下側椅子部材7の膨出部33の穴部31の底に、図6に示すように、ビス43を挿入して、上側椅子部材5の底部と下側椅子部材7の底部をビス止めする。
本実施の形態の幼児用椅子1は、上側椅子部材5と下側椅子部材7を射出成形で成形しているので、膨出部33の穴部31の筒部29の寸法精度を高め、安全バー9を着脱可能に設置できる構造を成形法によって形成することを可能にしている。この点、従来例のようにブロー成形では、寸法精度が低くなることから、膨出部33の筒部29の構造を成形することができない。
1 幼児用椅子
3 本体部
5 上側椅子部材
7 下側椅子部材
9 安全バー
11 周壁部
11a 内壁部
11b 外壁部
13 座面部
15 上接合部
16 下接合部
17 テーブル
19 屈曲片
21 係止溝
23 滑り止め部材
25 凹陥部
27 座面マット
29 筒部
31 穴部
33 膨出部
37 キャップ
39 係止部
40 底面
41 ビス孔
43 ビス
45 帯部材
47 ビス
49 柱部
51 横棒部
53 係合片
55 操作部材
57 バネ
59 操作ボタン

Claims (8)

  1. 座面部と、該座面部を囲むと共に該座面部よりも下方に延出するリング状の接合部と、前記座面部の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された周壁部とを有する射出成形によって一体成形された上側椅子部材と、
    座面部と、該座面部を囲むと共に該座面部よりも下方に延出するリング状の接合部と、前記座面部の側面側及び背面側に立ち上がるように形成された前記上側椅子部材の周壁部と異なる高さの周壁部とを有する射出成形によって一体成形された下側椅子部材とを有し、
    前記上側椅子部材の接合部と前記下側椅子部材の接合部とを前記下側椅子部材を天地逆転させた状態で接合してなる中空の本体部と、該本体部に着脱可能に取り付けられる安全バーとを備え、
    前記上側椅子部材及び前記下側椅子部材の周壁部は、前記座面部の両側縁及び後縁から上方に立ち上がる内壁部と該内壁部の上端から所定の間隔を隔てて下方へ延びる外壁部を有し、該外壁部の下部が前記接合部に連続するように形成され、
    かつ、前記上側椅子部材及び下側椅子部材の座面部には前記安全バーが着脱可能に取り付けられる安全バー取付部を備えてなることを特徴とする幼児用椅子。
  2. 前記安全バー取付部に着脱可能に取り付けられる安全バーを少なくとも1本有し、
    前記安全バー取付部は、座面部から隆起し、筒部によって形成された穴部を有する膨出部を備えてなり、安全バーの柱部の下端を前記穴部に挿入して着脱可能に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1記載の幼児用椅子。
  3. 膨出部の穴部を形成する筒部には係止部が形成され、前記安全バーの柱部には前記係止部に係合する係合片が設けられていることを特徴とする請求項2記載の幼児用椅子。
  4. 前記上側椅子部材と前記下側椅子部材に形成された膨出部の穴部は同形であることを特徴とする請求項2又は3記載の幼児用椅子。
  5. 前記上側椅子部材と前記下側椅子部材に形成された膨出部の穴部は底板を有し、前記上側椅子部材側の底板と前記下側椅子部材側の底板が接合されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の幼児用椅子。
  6. 前記安全バーの前記柱部における前記穴部に挿入される部位の長さが、前記安全バーの全高の1/4以上に設定されていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の幼児用椅子。
  7. 前記膨出部の高さが、前記安全バーの全高の1/4以上であって、前記周壁部の高さよりも低く設定されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の幼児用椅子。
  8. 前記周壁部の上部に、前記周壁部の上端面に載置するテーブルに係止する係止部を設けたことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の幼児用椅子。
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