JP2014022907A - 無線通信システム、無線接続方法、電子機器、無線端末およびプログラム - Google Patents

無線通信システム、無線接続方法、電子機器、無線端末およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子機器が無線端末に取得させる識別情報を表示する表示手段として高度なものを備えずとも、簡易に無線接続を確立することができる無線通信システムにおける無線接続方法等を提供する。
【解決手段】電子機器が、同一仕様の電子機器に共通の固定ストリングと、電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示し、無線端末が予め取得した固定ストリングと、無線端末が付加ストリング表示部に表示された付加ストリング情報に基づいて取得した付加ストリングと、から成る識別情報を含む無線端末からの接続要求を受信する。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線アクセスポイントとして機能する電子機器と、該電子機器と無線で通信する無線端末と、から構成される無線通信システム、無線接続方法、電子機器、無線端末およびプログラムに関するものである。
従来、携帯電話機における画像情報をプロジェクターにより表示する画像表示システムにおいて、無線接続に関する知識がなくても、携帯電話機とプロジェクターとの無線接続を容易に確立することができるようにすべく、プロジェクターが、携帯電話機がプロジェクターにアクセスするのに必要な接続情報(SSID(Service Set Identifier)やWEP(Wired Equivalent Privacy)の暗号化キーなど)を2次元コード化した接続情報コードを投射する一方、携帯電話機が、投射された接続情報コードを撮像し、その撮像画像から解析した接続情報に基づいて、プロジェクターと無線接続を確立するようにしたものが知られている。
特開2007−312179号公報
しかしながら、従来の画像表示システムにおいては、SSIDなどの各接続情報の全体を携帯電話機に取得させる構成であることから、多くの情報量を表示可能な2次元コード化した接続情報コードを用いている。このため、プロジェクターのように、2次元コード化した接続情報コードを表示できる高度な表示手段を有する画像表示装置にしか、本無線接続方式を適用することができなかった。
本発明は、電子機器が無線端末に取得させる識別情報を表示する表示手段として高度なものを備えずとも、簡易に無線接続を確立することができる無線通信システム、無線接続方法、電子機器、無線端末およびプログラムを提供することを課題としている。
本発明の無線通信システムは、無線アクセスポイントとして機能する電子機器と、電子機器と無線で通信する無線端末と、から構成される無線通信システムであって、電子機器が、同一仕様の電子機器に共通の固定ストリングと、電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示部と、識別情報を含む無線端末からの接続要求を受信する機器側通信部と、を備え、無線端末が、予め記憶した固定ストリングを読み出す固定ストリング読出部と、付加ストリング表示部に表示された付加ストリング情報を光学的に読み取って、付加ストリングを取得する付加ストリング取得部と、読み出された固定ストリングと、取得された付加ストリングと、から成る識別情報を含む接続要求を、電子機器に送信する端末側通信部と、を備えたことを特徴とする。
この場合、付加ストリング表示部が、付加ストリング情報を点滅パターンにより表示する発光手段により構成されていることが好ましい。
本発明の無線接続方法は、無線アクセスポイントとして機能する電子機器と、電子機器と無線で通信する無線端末と、から構成される無線通信システムで用いられる無線接続方法であって、電子機器が、同一仕様の電子機器に共通の固定ストリングと、電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示工程と、無線端末が、予め記憶した固定ストリングを読み出す固定ストリング読出工程と、無線端末が、表示された付加ストリング情報に基づいて、付加ストリングを取得する付加ストリング取得工程と、無線端末が、読み出した固定ストリングと、取得した付加ストリングと、から成る識別情報を含む接続要求を、電子機器に送信する識別情報送信工程と、電子機器が、送信された識別情報を受信する識別情報受信工程と、を実施することを特徴とする。
本発明の電子機器は、無線アクセスポイントとして機能し、無線端末と無線で通信する電子機器であって、同一仕様の電子機器に共通の固定ストリングと、電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示部と、無線端末が予め取得した固定ストリングと、無線端末が付加ストリング表示部に表示された付加ストリング情報に基づいて取得した付加ストリングと、から成る識別情報を含む無線端末からの接続要求を受信する機器側通信部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の無線端末は、無線アクセスポイントとして機能する電子機器と無線で通信する無線端末であって、同一仕様の電子機器に共通の固定ストリングと、電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、予め記憶した固定ストリングを読み出す固定ストリング読出部と、電子機器に表示された、付加ストリングを示す付加ストリング情報に基づいて、付加ストリングを取得する付加ストリング取得部と、読み出された固定ストリングと、取得された付加ストリングと、から成る識別情報を含む接続要求を、電子機器に送信する端末側通信部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、無線端末が、識別情報のうち、固定ストリングを予め取得していることから、電子機器は、無線接続に際して、識別情報のうち付加ストリングを示す付加ストリング情報のみを表示して、無線端末に取得させればよい。このため、電子機器は、付加ストリング情報を、例えば発光手段の点滅パターンにより簡易に表示することができる。したがって、電子機器において、付加ストリング情報を表示するために複雑な表示手段を備える必要がない。そして、無線端末は、予め記憶した固定ストリングを読み出すと共に、電子機器が表示した付加ストリング情報に基づいて付加ストリングを取得し、この固定ストリングと付加ストリングとから成る識別情報を含む接続要求を電子機器に送信することで、同一仕様の電子機器のうちの特定の電子機器と無線接続を行うことができる。このように、電子機器が、無線端末に取得させる識別情報を表示する表示手段として高度なものを備えずとも、無線端末と簡易に無線接続を確立することができる。
ここで、識別情報(例えば、SSID)のうち、固定ストリングは、同一仕様の電子機器に共通のものであり、複数の文字(数字を含む。以下同じ。)から構成される。他方、付加ストリングは、固定ストリングよりも文字数(桁数)の少ない文字で構成されており、1桁または2桁の文字で構成されることが好ましい。
上記の無線通信システムにおいて、電子機器が、他の無線アクセスポイントから送信されたビーコン信号を受信するビーコン受信部と、自機の固定ストリングと同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したか否かを判定する判定部と、他の無線アクセスポイントの識別情報に、自機の固定ストリングと同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したと判定された場合、自機の付加ストリングを、他の無線アクセスポイントの識別情報を構成する付加ストリングとは異なるものに決定する付加ストリング決定部と、をさらに備えたことが好ましい。
無線端末からの接続要求の到達範囲内において、無線接続を試みようとする電子機器(以下「電子機器A」という。)以外に、同一仕様の他の電子機器(以下「電子機器B」という。)が存在する場合、両者の識別情報は固有ストリングが共通である。このことから、電子機器Aの付加ストリングが、電子機器Bの付加ストリングと同じものに設定されてしまうと、電子機器Aの識別情報が、電子機器Bの識別情報と同じになる。そのため、無線端末が、電子機器Aとではなく、電子機器Bと無線接続してしまう場合がある。
この点、本構成によれば、電子機器Aは、ビーコン受信部により、電子機器Bからのビーコン信号を受信した場合には、判定部により、自機(電子機器A)の固定ストリングと同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したと判定し、さらに、付加ストリング決定部により、自機(電子機器A)の付加ストリングを、電子機器Bの付加ストリングとは異なるものに決定する。このため、無線端末が、同一仕様の他の電子機器(電子機器B)と無線接続してしまうことを防止することができる。
この場合、電子機器が、機器側通信部を、付加ストリング表示部に付加ストリング情報が表示されてから所定の非受付時間の間、無線端末からの接続要求を受け付けない非受付状態とし、非受付時間の経過後、無線端末からの接続要求を受け付ける受付状態に切り替える受付状態制御部と、機器側通信部が受付状態にあるか非受付状態にあるかを示す受付状態情報を表示する受付状態表示部と、をさらに備え、無線端末が、受付状態表示部に表示された受付状態情報を光学的に読み取って、機器側通信部が受付状態にあるか、非受付状態にあるかを取得する受付状態取得部と、受付状態取得部により機器側通信部が非受付状態にあることが取得された際に、端末側通信部に接続要求を送信させ、当該接続要求により電子機器と無線接続された場合、端末側通信部に無線接続処理を中止させると共に、受付状態取得部により機器側通信部が受付状態にあることが取得された際に、端末側通信部に接続要求を再度送信させる通信制御部と、をさらに備えたことが好ましい。
無線端末の接続要求の到達範囲に、無線接続を試みようとする電子機器(電子機器A)以外に、同一仕様の他の電子機器(電子機器B)が存在する場合であって、電子機器Aが電子機器Bからのビーコン信号を受信しないときには、電子機器Aの付加ストリングが、電子機器Bの付加ストリングと同じものに決定される場合があるため、無線端末が、電子機器Bと無線接続してしまうおそれがある。この点、本構成によれば、電子機器Aが、一旦、非受付状態となると共に、無線端末が、この非受付時間の間に接続要求を送信し、当該接続要求によって無線接続された場合には、電子機器A以外の無線アクセスポイント(ここでは電子機器B)と無線接続されたことを意味するから、無線端末が、無線接続を中止するようにすることで、無線端末が、電子機器Bと無線接続してしまうことを防止することができる。
この場合、電子機器が、機器側通信部が受付状態となった後、所定の受付時間の間に、無線端末と無線接続しなかった場合、決定済みの付加ストリングとは異なる付加ストリングに基づいて、無線端末との無線接続を再度行うためのリトライ処理部を、さらに備え、リトライ処理部は、付加ストリング決定部に、自機の付加ストリングを、他のアクセスポイントの識別情報を構成する付加ストリング、および決定済みの付加ストリングのいずれとも異なるものに決定し直させることが好ましい。
電子機器Aが非受付状態にある場合おいて、無線端末が接続要求を送信し、この接続要求によって無線接続されたときには、無線端末が、無線接続を中止するため、電子機器Aは、非受付状態から受付状態となった後も、無線端末からの接続要求を受信しないことになるが、電気機器Aが、リトライ処理において、付加ストリングを、リトライ処理前の付加ストリングとは別のものに決定し直す。このため、電子機器Aの付加ストリングが電子機器Bの付加ストリングとは異なるものになる。したがって、リトライ処理においては、無線端末が、電子機器Bと無線接続されることなく、電子機器Aと無線接続することができる。
本発明のプログラムは、コンピューターを、上記の電子機器の各手段として機能させることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピューターを、上記の無線端末の各手段として機能させることを特徴とする。
これらのプログラムをコンピューターに実行させることにより、電子機器が無線端末に取得させる識別情報を表示する表示手段として高度なものを備えずとも、簡易に無線接続を確立することができる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムを示す図である。 無線通信システムを構成するテーププリンターおよび携帯端末のブロック図である。 無線通信システムのテーププリンターにおける無線接続処理の流れを示すフローチャートである。 無線通信システムの携帯端末における無線接続処理の流れを示すフローチャートである。 携帯端末の接続要求の到達範囲に、ユーザーが無線接続を試みようとするテーププリンターA以外に、同一仕様の他のテーププリンターBが存在する場合であって、図(A)は、テーププリンターAがテーププリンターBからのビーコン信号の到達範囲内に設置されている場合を示す図であり、図(B)は、テーププリンターAがテーププリンターBからのビーコン信号の到達範囲「外」に設置されている場合を示す図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の無線通信システム、無線接続方法、電子機器、無線端末およびプログラムに関する一実施形態について説明する。図1に示すように、無線通信システム1は、テーププリンター100と、無線LAN(Local Area Network)を介してテーププリンター100と通信する携帯端末200とで構成されている。この無線通信システム1においては、テーププリンター100が、無線アクセスポイントとして機能すると共に、携帯端末200で生成された印刷データを無線で受信し、受信した印刷データに基づいて印刷を行うようになっている。
テーププリンター100は、印刷テープTを繰り出し可能に収容したテープカートリッジCを装着しており、印刷テープTを繰り出しつつ、携帯端末200から受信した印刷データに基づいて、印刷処理(印刷および切断)を行い、ラベルを作成する。また、後述する各種情報を表示するためのLED(Light Emitting Diode)ランプ101を備えている。なお、本実施形態のテーププリンター100は、キーボードやディスプレイなど、印刷画像の編集機能を備えていないが、これを備えたものであってもよい。
携帯端末200は、タッチパネル202および撮像カメラ203などを備えた一般的なスマートフォンである。携帯端末200には、テーププリンター100専用のアプリケーションプログラム(以下「専用アプリ」という。)が、キャリアネットワーク219(図2参照)を介してダウンロードされ、インストールされている。この専用アプリは、携帯端末200を、テーププリンター100に送信する印刷データをユーザーの操作に基づいて生成できるように機能させるものであると共に、テーププリンター100との無線接続が確立できるように機能させるものである。
図2に示すように、テーププリンター100は、LEDランプ101と、入力ボタン102と、印刷部103と、機器側通信部104と、入出力制御回路105と、印刷制御回路106と、機器側制御部107とを備えている。
LEDランプ101は、入出力制御回路105により点灯・消灯が制御されており、その点灯・消灯状態により、携帯端末200に取得させる各種情報を表示するようになっている(詳細は後述する)。入力ボタン102は、電源ボタン、印刷実行ボタン、無線接続処理を開始するための接続開始ボタンなどから構成されている。印刷部103は、印刷テープTをテープカートリッジCから繰り出しながら送る送りローラー、送られていく印刷テープTに印刷を行うサーマルヘッド、印刷テープTの印刷済み部分を切り離すカッターなどで構成されている。
機器側通信部104は、無線LANのアクセスポイントとして、無線LANのクライアント(ここでは携帯端末200)との間で無線通信を行うためのものであり、無線通信を行うための電波を送受信する機器側Wi−Fi(Wireless Fidelity)アンテナ111と、変調器やアンプなどから成る機器側Wi−Fi制御回路112とを有している。なお、本実施形態では、無線LANの通信規格としてWi−Fiを利用しているが、他の無線LAN通信規格を利用してもよく、Bluetooth(登録商標)など他の通信方式を利用することも可能である。
入出力制御回路105は、機器側制御部107から出力された制御信号に基づいて、LEDランプ101の点灯および消灯を制御すると共に、入力ボタン102からの各種入力信号を、機器側制御部107に出力している。印刷制御回路106は、機器側制御部107からの制御信号に基づいて、印刷部103の各構成要素を制御している。
機器側制御部107は、CPU115(Central Processing Unit)と、ROM116(Read Only Memory)と、RAM117(Random Access Memory)と、メモリー制御回路118とから構成されている。CPU115は、ROM116に格納された制御プログラムに従って、RAM117内の各種データを処理し、テーププリンター100の各部に各種制御信号を出力して、テーププリンター100全体を統括制御している。この制御プログラムには、テーププリンター100を、携帯端末200との無線接続が確立できるように機能させるものが含まれる。さらに、ROM116には、携帯端末200と無線接続するための接続情報が記憶されている。接続情報としては、具体的にはSSIDや各種暗号化技術における事前共有キー(例えばWEPの暗号化キー)を挙げることができる。
ここで、SSIDなどの各接続情報は、固定ストリング(固定文字列)と付加ストリング(付加文字列)とから構成されている。固定ストリングは、同一仕様のテーププリンター100に共通して予め設定されているものであり、例えば、SSIDの固定ストリングは、テーププリンター100の製品名を表す文字列(例えば「labelwriter」)である。他方、付加ストリングは、同一仕様のテーププリンター100を個々に識別するためのものであり、後述するように、携帯端末200との無線接続を試みる都度、「1」〜「8」までの数字が決定されるようになっている。例えば、付加ストリングとして「1」が決定された場合には、SSIDは「labelwriter1」となる。もちろん、識別情報全体における付加ストリングの位置は末尾以外であってもよい。この付加ストリングは、他の識別情報にも同様に適用され、例えば、WEPの暗号化キーの固定ストリングが「20030116」である場合、暗号化キー全体としては「200301161」となる。ただし、MACアドレス(Media Access Control address)のような機器にユニークな情報には適用されない。
また、機器側制御部107は、機器側通信部104を制御し、携帯端末200からの接続要求(後述する)を受け付ける受付状態と、携帯端末200からの接続要求を受け付けない非受付状態との間で切り替えるようになっている。機器側通信部104が非受付状態となった場合、携帯端末200から接続要求を受信しても、それに対する接続応答を送信しないようになる。
ここで、LEDランプ101による各種情報の表示処理について説明する。LEDランプ101は、後述する接続開始同期期間であることを示す同期情報と、「1」〜「8」の付加ストリングを示す付加ストリング情報と、機器側通信部104が受付状態であるか非受付状態であるかを示す受付状態情報とを表示する。
まず、LEDランプ101は、所定の時間の間、点灯する(例えば、5秒間点灯が継続する)ことで、同期情報を表示する。この同期情報を携帯端末200に取得させることにより、携帯端末200に以下の付加ストリング情報等の表示を開始するためのスタートコンディションを成立させるようになっている。
また、LEDランプ101は、3ビットの点滅パターンにより、「1」〜「8」の付加ストリング情報を識別可能に表示する。点滅パターンは任意であるが、例えば、同一周期(例えば1秒間)のうち、長い時間の点灯状態「長」(例えば2/3秒間)と短い時間の点灯状態「短」(例えば1/3秒間)との2つの点灯状態の組み合わせに表示する。より具体的には、付加ストリング「1」を示す付加ストリング情報を、「長−短−短」の点滅パターンにより表示し、付加ストリング「2」を示す付加ストリング情報を、「短−長−短」の点滅パターンにより表示ようにする。なお、複数のLEDランプ101を備えた構成とし、点灯状態にあるLEDランプ101と消灯状態にあるLEDランプ101との組み合わせにより、付加ストリング情報を表示するようにしてもよい。
さらに、LEDランプ101は、受付状態であることを示す受付状態情報を、所定の時間、点灯する(例えば、5秒間点灯が継続する)ことで表示し、非受付状態であることを示す受付状態情報を、所定の時間、消灯する(例えば、5秒間消灯が継続する)ことで表示する。なお、付加ストリング情報を表示するためのLEDランプ101とは別に、受付状態情報を表示するためのLEDランプ101を設け、それが点灯することで受付状態を表示し、消灯することで非受付状態を表示するようにしてもよい。また、受付状態情報や同期情報を、付加ストリング情報と同様に、LEDランプ101の点滅パターンにより表示してもよい。
本実施形態では、付加ストリング情報や受付状態情報を表示する手段として、LEDランプ101を用いたが、蛍光ランプなど他の発光手段を利用可能であることはいうまでもない。さらに、文字を表示可能な表示手段(例えば液晶ディスプレイ)により、付加ストリング情報等を文字により直接的に表示するようにしてもよい。
一方、携帯端末200は、液晶ディスプレイ201と、タッチパネル202と、撮像カメラ203と、端末側通信部204と、携帯通信部205と、表示制御回路206と、パネル制御回路207と、カメラ制御回路208と、端末側制御部209とを備えている。
液晶ディスプレイ201は、ユーザーに対し各種情報を表示するものであり、例えば撮像カメラ203による撮像エリアないし撮像結果を表示する。タッチパネル202は、液晶ディスプレイ201の画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。撮像カメラ203は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサーから成るカメラで構成されており、静止画および動画を撮像(撮影)可能である。
端末側通信部204は、無線LANのアクセスポイント(ここではテーププリンター100)との間で無線通信を行うためのものであり、無線通信を行うための電波を送受信する端末側Wi−Fiアンテナ211と、変調器やアンプなどから成る端末側Wi−Fi制御回路212とを有している。携帯通信部205は、キャリアネットワーク219と無線通信を行うためのものであり、無線通信を行うための電波を送受信する携帯通信アンテナ213と、変調器やアンプなどから成る携帯通信制御回路214とを有している。
表示制御回路206は、端末側制御部209の制御信号に基づいて、液晶ディスプレイ201の表示を制御する。パネル制御回路207は、タッチパネル202に指等が触れると、その位置を特定し、その座標データを端末側制御部209に出力する。カメラ制御回路208は、端末側制御部209の制御信号に基づいて、撮像カメラ203による撮像処理を制御すると共に、撮像カメラ203による画像信号を端末側制御部209に出力する。
端末側制御部209は、CPU215と、ROM216と、RAM217と、メモリー制御回路218とから構成されている。CPU215は、ROM216に格納された制御プログラムや上記の専用アプリに従って、RAM217内の各種データを処理し、携帯端末200の各部に各種制御信号を出力して、携帯端末200全体を統括制御している。この専用アプリには、テーププリンター100と無線接続するための各接続情報の固定ストリングも含まれている。つまり、ROM216には、テーププリンター100と無線接続するための各接続情報の固定ストリング(例えばSSIDの「labelwriter」や暗号化キーの「20030116」)が記憶されている。
端末側制御部209は、撮像カメラ203がテーププリンター100のLEDランプ101を撮影した映像に関する、カメラ制御回路208から出力された画像信号を処理することによって、LEDランプ101の点滅パターンや点灯・消灯状態を判別して、LEDランプ101の表示する付加ストリング情報等の各種情報を取得するようになっている。なお、光センサーにより、LEDランプ101の点滅パターンや点灯・消灯状態を判別するようにしてもよい。また、端末側制御部209は、テーププリンター100が各種情報を文字により表示する場合には、得られた画像信号を画像処理により解析し、表示された文字を認識するようにする。
次に、図3および図4を中心に、図2を参照しつつ、無線通信システム1におけるテーププリンター100と携帯端末200との無線接続処理の流れについて説明する。なお、接続情報については、SSIDを例に説明するが、事前共有キーなどの他の接続情報についても、同様に適用される。また、ここでは、携帯端末200の接続要求の到達範囲に、ユーザーが無線接続を試みようとするテーププリンター100A以外に、同一仕様の他のテーププリンター100Bが存在する場合であって、図5(A)に示すように、テーププリンター100Aがテーププリンター100Bからのビーコン信号の到達範囲BBのなかに設置されている場合(ケース1)について説明した後、図5(B)に示すように、テーププリンター100Aがテーププリンター100Bからのビーコン信号の到達範囲BBの外に設置されている場合(ケース2)について説明する。
なお、テーププリンター100Bはテーププリンター100Aと同一仕様であることから、そのSSIDの固定ストリングは、テーププリンター100Aの固定ストリングと同じ「labelwriter」であり、付加ストリングは、後述するテーププリンター100Aにおける付加ストリングの決定方法と同様にして、「2」に決定されているものとする。また、無線アクセスポイントとして機能するテーププリンター100Bは、一定の周期でビーコン信号を送信しており、そのビーコン信号には、テーププリンター100BのSSID「labelwriter2」が含まれている。
まず、ケース1におけるテーププリンター100Aの動作から説明する。テーププリンター100Aは、ユーザーにより接続開始ボタンが押されると(S101;Yes)、テーププリンター100Aは、機器側制御部107が、他の無線アクセスポイントから、自機の固定ストリング「labelwriter」と同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したか否かを判定し(S102)、その結果に基づいて、他の無線アクセスポイントの付加ストリングとは重複しないように、自機の付加ストリングを決定する(S103)。
具体的には、このケースでは、テーププリンター100Aは、機器側通信部104が、テーププリンター100Bからのビーコン信号を受信し、機器側制御部107が、自機の固定ストリング「labelwriter」と同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したと判定する。この場合、テーププリンター100Aは、機器側制御部107により、自機の付加ストリングを、「1」〜「8」の数字のうち、テーププリンター100Bの付加ストリング「2」とは異なるもの(例えば「1」)に決定する。
テーププリンター100Aは、付加ストリングの決定後、接続開始同期期間となり、LEDランプ101が同期情報を表示する(S104)。つまり、LEDランプ101が所定の時間、点灯する。続いて、テーププリンター100Aは、LEDランプ101が、決定された付加ストリング「1」を表す付加ストリング情報を表示する(S105)。つまり、LEDランプ101が、例えば「長−短−短」のパターンで点滅する。
次に、テーププリンター100Aでは、機器側制御部107が、機器側通信部104を制御し、所定の非受付時間の間、携帯端末200からの接続要求を受け付けない非受付状態とする。これと共に、機器側通信部104が非受付状態であることを示す受付状態情報を、LEDランプ101が表示する(S106)。つまり、LEDランプ101が、所定の時間、消灯する。この非受付時間において、後述するように、携帯端末200から接続要求が送信されるが(S205)、機器側制御部107が非受付状態にあり、接続応答を送信しないため、携帯端末200と無線接続されることはない。
非受付時間の経過後、テーププリンター100Aでは、機器側制御部107が、所定の受付時間の間、機器側通信部104を制御し、携帯端末200からの接続要求を受け付ける受付状態とする。これと共に、機器側通信部104が受付状態であることを示す受付状態情報を、LEDランプ101が表示する(S107)。つまり、LEDランプ101が所定の時間、点灯する。
テーププリンター100Aは、機器側通信部104が受付状態となった後、所定の受付時間の間に、携帯端末200から送信された接続要求を受信する。後述するように、この接続要求には、携帯端末200に取得させた付加ストリング情報に基づく付加ストリング「1」から成るSSID「labelwriter1」が含まれており、これはテーププリンター100AのSSID「labelwriter1」と一致する。テーププリンター100A、接続要求に応じて接続応答を送信し、無線接続を確立する(S108;Yes)。テーププリンター100Aは、無線接続を確立すると、無線接続処理を終了し、以後は、携帯端末200と無線で通信を行う。
続いて、ケース1における携帯端末200の動作について説明する。携帯端末200は、ユーザーのタッチパネル202操作に基づいて、専用アプリを起動すると(S201)、撮像カメラ203による動画の撮影を開始し、テーププリンター100AのLEDランプ101に同期情報が表示されるのを待つ状態となる(S202)。このとき、ユーザーは、液晶ディスプレイ201を見て、テーププリンター100AのLEDランプ101が撮影されていることを確認する。
携帯端末200は、テーププリンター100AのLEDランプ101に同期情報が表示されると(S104)、その撮影画像に基づき、端末側制御部209が、同期情報を取得(スタートコンディションを検出)する(S202;Yes)。続いて、テーププリンター100AのLEDランプ101に決定された付加ストリング「1」を示す付加ストリング情報が表示されると(S105)、携帯端末200は、その撮影画像に基づき、付加ストリング「1」を取得する(S203)。
携帯端末200は、テーププリンター100AのLEDランプ101に非受付状態である旨の受付状態情報が表示されると(S106)、端末側制御部209が、その撮影画像に基づき、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあることを取得する(S204;Yes)。これに伴って、携帯端末200は、端末側制御部209が、予め記憶した固定ストリング「labelwriter」を読み出すと共に、端末側通信部204が、読み出された「labelwriter」および取得された付加ストリング「1」から成るSSID「labelwriter1」を含む接続要求を送信する(S205)。このとき、携帯端末200は、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあるため、テーププリンター100Aと無線接続されることはない。また、携帯端末200は、テーププリンター100BのSSIDのうち付加ストリングが異なる(テーププリンター100Bの付加ストリングは「2」である)ため、テーププリンター100Bと無線接続されることもない(S206;No)。なお、携帯端末200が固定ストリングを読み出すタイミングは、非受付状態を示す受付状態情報の取得より前であってもよい。
携帯端末200は、テーププリンター100AのLEDランプ101に受付状態である旨の受付状態情報が表示されると(S107)、端末側制御部209が、その撮影画像に基づき、テーププリンター100Aの機器側通信部104が受付状態にあることを取得する(S207;Yes)。これに伴って、携帯端末200は、端末側通信部204が、SSID「labelwriter1」を含む接続要求を再度送信する(S208)。この再送信では、テーププリンター100Aの機器側通信部104が、受付状態にあるため、テーププリンター100Aの機器側通信部104から接続応答が送信され、これを受信して無線接続を確立し(S209;Yes)無線接続処理を終了する。以後は、テーププリンター100Aと無線で通信を行う。
なお、携帯端末200は、テーププリンター100Aの機器側通信部104が受付状態にあることを取得した後、所定の時間までに、テーププリンター100Aと無線接続しなかった場合には(S209;No)、端末側制御部209が、無線接続処理の実行回数(例えば、受付状態を示す受付状態情報取得時の接続要求の送信回数)をカウントし、所定の最大処理回数m回を上限として、リトライ処理を行う(S210;Yes)。携帯端末200は、リトライ処理において、同期情報の表示待ち状態に戻る(S202)。また、リトライ処理をm回行っても無線接続されなかった場合には、リトライ処理を行わず(S210;No)、接続失敗(S211)として液晶ディスプレイ201上にエラー表示を行った上で、無線接続処理を終了する。
以上のように、携帯端末200が、SSIDのうち、固定ストリングを予め取得していることから、テーププリンター100は、無線接続に際して、識別情報のうち付加ストリングを示す付加ストリング情報のみを表示して、携帯端末200に取得させればよい。このため、テーププリンター100は、LEDランプ101の点滅パターンにより付加ストリング情報を表示することができる。したがって、テーププリンター100において、付加ストリング情報を表示するために複雑な表示手段を備える必要がない。そして、携帯端末200は、予め記憶した固定ストリングを読み出すと共に、テーププリンター100が表示した付加ストリング情報に基づいて付加ストリングを取得し、この固定ストリングと付加ストリングとから成るSSIDを含む接続要求を電子機器に送信することで、同一仕様の電子機器のうちの特定の電子機器と無線接続を行うことができる。さらに、テーププリンター100Aが、テーププリンター100Bからのビーコン信号を受信すると、自機の付加ストリングを、ビーコン信号に含まれるテーププリンター100Bの付加ストリングとは異なるものに決定することで、携帯端末200が、テーププリンター100Bと無線接続してしまうことを防止することができる。
次に、ケース2におけるテーププリンター100Aの動作について説明する。テーププリンター100Aは、ケース1と同様に、接続開始ボタンが押されると(S101;Yes)、機器側制御部107が、他の無線アクセスポイントから、自機の固定ストリング「labelwriter」と同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信したか否かを判定し(S102)、その結果に基づいて、他の無線アクセスポイントの付加ストリングとは重複しないように、自機の付加ストリングを決定する(S103)。
具体的には、このケースでは、テーププリンター100Aがテーププリンター100Bからのビーコン信号の到達範囲BB「外」に設置されていることから、テーププリンター100Aは、自機の固定ストリング「labelwriter」と同一の固定ストリングを含むビーコン信号を受信してはいないと判定することになる。この場合、テーププリンター100Aは、機器側制御部107により、自機の付加ストリングを、「1」〜「8」の数字のうち、任意のものに決定するが、ここでは付加ストリングを「2」に決定したものとする。
次に、テーププリンター100Aは、ケース1と同様にして、LEDランプ101により同期情報を表示した(S104)後、決定された付加ストリング「2」を表す付加ストリング情報を、LEDランプ101が表示する(S105)。続いて、テーププリンター100Aは、ケース1と同様にして、機器側通信部104を非受付状態とすると共に、LEDランプ101が非受付状態である旨の受付状態情報を表示する(S106)。この非受付時間において、携帯端末200から接続要求が送信されるが(S205)、機器側制御部107が非受付状態にあるため、携帯端末200と無線接続されることはない。
さらに、テーププリンター100Aは、非受付時間の経過後、機器側通信部104を受付状態とすると共に、LEDランプ101が受付状態である旨の受付状態情報を表示する(S107)。このとき、携帯端末200は、後述するように、同期情報の表示待ち状態となっているため(S202)、テーププリンター100Aは、受付時間の間、携帯端末200からの接続要求を受信せず、携帯端末200と無線接続されることはない(S108;No)。
この場合、テーププリンター100Aは、機器側制御部107が、無線接続処理の実行回数(付加ストリング決定の回数)をカウントし、所定の最大処理回数n回を上限として、リトライ処理を行う(S109;Yes)。テーププリンター100Aは、リトライ処理において、機器側通信部104が、自機の付加ストリングを、「1」〜「8」の数字のうち、他の無線アクセスポイントのSSIDを構成する付加ストリング(ここでは検出されていない)、および決定済みの付加ストリング「2」のいずれとも異なるものに決定する(S103)。ここでは、テーププリンター100Aは、付加ストリングを「3」に決定したものとする。
テーププリンター100Aは、付加ストリングの決定後は、リトライ前の無線接続処理と同様にして、同期情報を表示する(S104)。その後、新たに決定した付加ストリングに基づく付加ストリング情報を表示する(S105)。さらに、機器側通信部104を非受付状態とすると共にLEDランプ101により非受付状態である旨の受付状態情報を表示する(S106)。ここでも、携帯端末200から接続要求が送信されるが(S205)、機器側制御部107が非受付状態にあるため、携帯端末200と無線接続されることはない。非受付時間の経過後、機器側通信部104を受付状態とすると共に、LEDランプ101により受付状態である旨の受付状態情報を表示する(S107)。
テーププリンター100Aは、機器側通信部104が受付状態となった後、所定の受付時間の間に、携帯端末200から送信された接続要求を受信する。後述するように、この接続要求には、携帯端末200に取得させた付加ストリング情報に基づく付加ストリング「3」から成るSSID「labelwriter3」が含まれており、これはテーププリンター100AのSSID「labelwriter3」と一致する。テーププリンター100Aは、接続要求に応じて接続応答を送信し、無線接続を確立する(S108;Yes)。テーププリンター100Aは、無線接続を確立すると、無線接続処理を終了し、以後は、携帯端末200と無線で通信を行う。なお、リトライ処理をn回行っても無線接続されなかった場合には、リトライ処理を行わず(S109;No)、接続失敗(S110)として無線接続処理を終了する。
続いて、ケース2における携帯端末200の動作について説明する。携帯端末200は、ケース1と同様にして、専用アプリを起動すると(S201)、撮像カメラ203による動画の撮影を開始し、テーププリンター100Aに表示された同期情報を取得する(S202;Yes)。続いて、テーププリンター100Aにおいて、最初の無線接続処理で決定された付加ストリング「2」を示す付加ストリング情報が表示されると(S105)、携帯端末200は、その撮影画像に基づき、付加ストリング「2」を取得する(S203)。
続いて、携帯端末200は、ケース1と同様にして、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあることを取得すると(S204;Yes)、これに伴って、固定ストリング「labelwriter」および取得した付加ストリング「2」から成るSSID「labelwriter2」を含む接続要求を送信する(S205)。このとき、携帯端末200は、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあるため、テーププリンター100Aと無線接続されることはない。しかしながら、携帯端末200は、テーププリンター100BのSSIDが、携帯端末200からの接続要求に含まれるSSID「labelwriter2」と同じであるため、テーププリンター100Bが受付状態にあれば、携帯端末200からの接続要求に対して、テーププリンター100Bの機器側通信部104から接続応答が送信され、携帯端末200はこれを受信してテーププリンター100Bと無線接続されてしまうことになる(S206;Yes)。
この場合、携帯端末200は、端末側制御部209が、テーププリンター100Bとの無線接続を中止し、同期情報の表示待ち状態に戻す(S202)。携帯端末200は、テーププリンター100Aのリトライ処理において同期情報が表示されると(S104)、同期情報を取得する(S202;Yes)。その後、携帯端末200は、テーププリンター100Aのリトライ処理で決定された付加ストリング「3」を示す付加ストリング情報が表示されると(S105)、付加ストリング「3」を取得する(S203)。
続いて、携帯端末200は、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあることを取得し(S204;Yes)、これに伴って、携帯端末200は、端末側通信部204が、固定ストリング「labelwriter」および新たに取得された付加ストリング「3」から成るSSID「labelwriter3」を含む接続要求を送信する(S205)。このとき、携帯端末200は、テーププリンター100Aの機器側通信部104が非受付状態にあるため、テーププリンター100Aと無線接続されることはない。また、携帯端末200は、テーププリンター100BのSSIDのうち付加ストリングが異なる(テーププリンター100Bの付加ストリングは「2」である)ため、テーププリンター100Bと無線接続されることもない(S206;No)。
携帯端末200は、以後はケース1と同様にして、テーププリンター100Aにおいて、受付状態である旨の受付状態情報が表示されると(S107)、テーププリンター100Aの機器側通信部104が受付状態にあることを取得する(S207;Yes)。これに伴って、携帯端末200は、端末側通信部204が、SSID「labelwriter3」を含む接続要求を再度送信する(S208)。これにより、テーププリンター100Aの機器側通信部104から接続応答が送信され、これを受信して無線接続を確立し(S209;Yes)、無線接続処理を終了する。
以上のように、テーププリンター100Aがテーププリンター100Bからのビーコン信号の到達範囲BBの外に設置されていることで、テーププリンター100の付加ストリングが、テーププリンター100の付加ストリングと同じものに決定されてしまう場合にも、テーププリンター100Aが、一旦、非受付状態となると共に、この非受付状態において、携帯端末200が接続要求を送信し、この接続要求によって無線接続された場合には、テーププリンター100Bと無線接続されたことを意味するから、携帯端末200が、無線接続を中止するようにすることで、携帯端末200が、テーププリンター100Bと無線接続してしまうことを防止することができる。
さらに、この場合、携帯端末200が、無線接続を中止して、同期期間の表示待ち状態に戻るため、テーププリンター100Aは、非受付状態から受付状態となった後も、携帯端末200からの接続要求を受信しないことになるが、テーププリンター100Aが、リトライ処理において、付加ストリングを、リトライ処理前の付加ストリングとは別のものに決定し直す。このため、テーププリンター100Aの付加ストリングが、テーププリンター100Bの付加ストリングとは異なるものになる。したがって、リトライ処理においては、携帯端末200が、テーププリンター100Bと無線接続されることなく、テーププリンター100Aと無線接続することができる。
なお、本実施形態では、無線アクセスポイントとして機能する電子機器として、テーププリンター100を例に挙げたが、これに限定されることはなく、例えば、他のプリンター、プロジェクター、映像記録再生装置(ビデオデッキ)に本発明を適用可能である。また、本実施形態では、テーププリンター100と無線接続する無線端末として、携帯端末200(スマートフォン)を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、携帯電話機その他のPDA(Personal Digital Assistant)に本発明を適用可能である。
また、本実施形態では、専用アプリを、キャリアネットワーク219を介してダウンロードするようにしているが、専用アプリを各種記憶媒体(例えば、CD−ROM、フラッシュメモリー)に格納して提供することも可能である。同様に、テーププリンター100のROM116に格納した、携帯端末200との無線接続が確立できるように機能させるための制御プログラムについても、各種記憶媒体に格納して提供することが可能である。
1:無線通信システム、100:テーププリンター、200:携帯端末

Claims (10)

  1. 無線アクセスポイントとして機能する電子機器と、前記電子機器と無線で通信する無線端末と、から構成される無線通信システムであって、
    前記電子機器が、
    同一仕様の前記電子機器に共通の固定ストリングと、前記電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、前記付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示部と、
    前記識別情報を含む前記無線端末からの接続要求を受信する機器側通信部と、を備え、
    前記無線端末が、
    予め記憶した前記固定ストリングを読み出す固定ストリング読出部と、
    前記付加ストリング表示部に表示された前記付加ストリング情報を光学的に読み取って、前記付加ストリングを取得する付加ストリング取得部と、
    読み出された前記固定ストリングと、取得された前記付加ストリングと、から成る前記識別情報を含む前記接続要求を、前記電子機器に送信する端末側通信部と、を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記付加ストリング表示部が、前記付加ストリング情報を点滅パターンにより表示する発光手段により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記電子機器が、
    他の無線アクセスポイントから送信されたビーコン信号を受信するビーコン受信部と、
    自機の前記固定ストリングと同一の固定ストリングを含む前記ビーコン信号を受信したか否かを判定する判定部と、
    前記他の無線アクセスポイントの識別情報に、自機の前記固定ストリングと同一の固定ストリングを含む前記ビーコン信号を受信したと判定された場合、自機の前記付加ストリングを、前記他の無線アクセスポイントの識別情報を構成する付加ストリングとは異なるものに決定する付加ストリング決定部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。
  4. 前記電子機器が、
    前記機器側通信部を、前記付加ストリング表示部に前記付加ストリング情報が表示されてから所定の非受付時間の間、前記無線端末からの前記接続要求を受け付けない非受付状態とし、前記非受付時間の経過後、前記無線端末からの前記接続要求を受け付ける受付状態に切り替える受付状態制御部と、
    前記機器側通信部が前記受付状態にあるか、前記非受付状態にあるかを示す受付状態情報を表示する受付状態表示部と、をさらに備え、
    前記無線端末が、
    前記受付状態表示部に表示された前記受付状態情報を光学的に読み取って、前記機器側通信部が前記受付状態にあるか、前記非受付状態にあるかを取得する受付状態取得部と、
    前記受付状態取得部により前記機器側通信部が前記非受付状態にあることが取得された際に、前記端末側通信部に前記接続要求を送信させ、当該接続要求により前記電子機器と無線接続された場合、前記端末側通信部に無線接続処理を中止させると共に、前記受付状態取得部により前記機器側通信部が前記受付状態にあることが取得された際に、前記端末側通信部に前記接続要求を再度送信させる通信制御部と、をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記電子機器が、
    前記機器側通信部が前記受付状態となった後、所定の受付時間の間に、前記無線端末と無線接続しなかった場合、決定済みの前記付加ストリングとは異なる前記付加ストリングに基づいて、前記無線端末との無線接続を再度行うためのリトライ処理部を、さらに備え、
    前記リトライ処理部は、前記付加ストリング決定部に、自機の前記付加ストリングを、前記他のアクセスポイントの識別情報を構成する付加ストリング、および決定済みの前記付加ストリングのいずれとも異なるものに決定し直させることを特徴とする請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 無線アクセスポイントとして機能する電子機器と、前記電子機器と無線で通信する無線端末と、から構成される無線通信システムで用いられる無線接続方法であって、
    前記電子機器が、同一仕様の前記電子機器に共通の固定ストリングと、前記電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、前記付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示工程と、
    前記無線端末が、予め記憶した前記固定ストリングを読み出す固定ストリング読出工程と、
    前記無線端末が、表示された前記付加ストリング情報に基づいて、前記付加ストリングを取得する付加ストリング取得工程と、
    前記無線端末が、読み出した前記固定ストリングと、取得した前記付加ストリングと、から成る前記識別情報を含む接続要求を、前記電子機器に送信する識別情報送信工程と、
    前記電子機器が、送信された前記識別情報を受信する識別情報受信工程と、
    を実施することを特徴とする無線接続方法。
  7. 無線アクセスポイントとして機能し、無線端末と無線で通信する電子機器であって、
    同一仕様の前記電子機器に共通の固定ストリングと、前記電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、前記付加ストリングを示す付加ストリング情報を表示する付加ストリング表示部と、
    前記無線端末が予め取得した前記固定ストリングと、前記無線端末が前記付加ストリング表示部に表示された前記付加ストリング情報に基づいて取得した前記付加ストリングと、から成る前記識別情報を含む前記無線端末からの接続要求を受信する機器側通信部と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  8. コンピューターを、請求項7に記載の電子機器の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  9. 無線アクセスポイントとして機能する電子機器と無線で通信する無線端末であって、
    同一仕様の前記電子機器に共通の固定ストリングと、前記電子機器を個々に識別するための付加ストリングと、から成る識別情報のうち、予め記憶した前記固定ストリングを読み出す固定ストリング読出部と、
    前記電子機器に表示された、前記付加ストリングを示す付加ストリング情報に基づいて、前記付加ストリングを取得する付加ストリング取得部と、
    読み出された前記固定ストリングと、取得された前記付加ストリングと、から成る前記識別情報を含む接続要求を、前記電子機器に送信する端末側通信部と、
    を備えたことを特徴とする無線端末。
  10. コンピューターを、請求項9に記載の無線端末の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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