JP2014003394A - 携帯情報端末、報知方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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誠悟 伊藤
Yukito Watanuki
幸仁 綿貫
Yoshihiro Kagiyama
佳宏 鍵山
Masato Fukumoto
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Iichiro Fukui
威一郎 福井
Hiroaki Tanaka
宏明 田中
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Abstract

【課題】ユーザに操作を強いることなく、メールの再送信に成功したことをユーザに視覚的に認識させる。
【解決手段】携帯情報端末1は、メールの再送信の成功を検出するメール送信制御部32と、メール送信制御部32が再送信の成功を検出したときに、LED24を点灯させることによって再送信の成功を報知する報知部34とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯情報端末における電子メールの送信結果の報知に関する。
従来より、携帯情報端末を用いた電子メール(以下、単にメールと呼ぶ)の送受信が広く行われており、これに関する様々な技術が提案されている。
例えば、下記の特許文献1には、メール送信の成否をLEDなどの発光によってユーザに報知する技術が開示されている。なお、メール送信の成否は、メール送信後すぐに判明し、備え付けのディスプレイに表示されることが一般的であり、ユーザはLEDの点灯よりもディスプレイの表示によって送信の正否を認識することが多い。このため、メール送信の成否をLEDで通知する技術には、装飾的な効果しかないと考えられる。
また、下記特許文献2には、電波状況の悪化によってメールの送信が失敗した場合、電波状況が回復したタイミングで、バックグラウンドで自動的に再送信する技術が開示されている。
この技術によれば、地下鉄内などの電波状況の悪い場所でメールを送信した場合に、送信中に携帯情報端末と相手先のメールサーバとの接続が切れるといった理由で、送信が失敗したとしても、その後自動的にメールが再送信される。
また、特許文献2と同様の技術が下記特許文献3にも開示されている。具体的には、特許文献3には、コンテンツのダウンロードなどのリアルタイムに通信を実施しなくてもよいアプリケーションにおいて、所望の無線アクセス手段が利用可能となった時に、バックグラウンドで自動的に発信のリトライ処理を実施する技術が開示されている。
特開2000−270355号公報(2000年9月29日公開) 特開2005−135255号公報(2005年5月26日公開) 特開2008−312067号公報(2008年12月25日公開)
しかしながら、上記の従来技術では、メールの再送信に成功したことをユーザに容易に認識させることができないという問題がある。すなわち、特許文献1には、メール送信の成否を報知することが記載されており、メールの再送信については何ら言及されていない。また、特許文献2および3には、メールの再送信について記載されているが、再送信の成功をユーザに容易に認識させるための効果的な構成が記載されていない。
このため、従来は、メールの再送信が成功したか否かを確認することが、ユーザにとって負担となる場合があった。
すなわち、従来は、メールの再送信が成功したか否かを携帯情報端末のディスプレイで確認する必要があった。そして、メールの再送信がいつ成功するかは、電波状況等によって変わるため、ユーザはある程度の期間を空けて確認を行う。
ここで、一般的な携帯情報端末は、一定時間ユーザ操作が検出されなかったときに、電池の消耗を防ぐべく、ディスプレイを消灯する機能を有している。このため、上記のように期間を空けて複数回の確認を行う場合には、その度にディスプレイを点灯させ、再送状況を確認するという複数ステップの操作を行う必要があり、このような操作がユーザの負担となる場合があった。
例えば、ユーザが、地下鉄の乗車中にメールの送信に失敗した場合、基地局と通信可能な駅に到着する度に、上記の操作を行うと考えられる。しかしながら、電車の加減速、あるいは乗降客との接触などによって、確認のための操作が困難であること、および携帯情報端末の落下の恐れがあることは容易に想像がつく。また、場合によっては、携帯情報端末を落とさないよう、確認を諦めることも考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ユーザに操作を強いることなく、メールの再送信に成功したことをユーザに視覚的に認識させることのできる携帯情報端末等を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯情報端末は、送信に失敗した電子メールを再送信する携帯情報端末であって、再送信の成功を検出する検出手段と、上記検出手段が再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知手段とを備えていることを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る報知方法は、送信に失敗した電子メールを再送信する携帯情報端末による報知方法であって、再送信の成功を検出する検出ステップと、上記検出ステップにて再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、電子メールの再送信に成功したことを検出した場合に、発光部の発光状態を変化させる。したがって、ユーザは、何ら操作を行うことなく、発光部を見るだけで、電子メールの再送信に成功したことを認識することができる。
つまり、上記の構成によれば、ユーザに極めて容易に再送信の成功を認識させることができる。例えば、地下鉄の乗車中のような不安定な状況下であっても、携帯情報端末を保持した状態のままで、安全に送信結果を確認させることができる。
なお、発光状態を変化させるとは、発光していない状態から発光している状態に変化させること、発光している状態から発光していない状態に変化させること、または発光のパターン(周期や色等)を変化させることを指す。
また、上記発光部は、携帯情報端末に備えられていてもよいし、携帯情報端末の外部に設けられていてもよい。そして、外部に設けられている場合には、有線または無線による制御によって発光部の発光状態を変化させればよい。
また、上記携帯情報端末では、上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、上記携帯情報端末の周囲の照度を測定する照度測定部を備え、上記報知手段は、上記照度測定部が測定した照度の値が、予め定められた閾値未満である間は報知を待機し、上記照度測定部が測定した照度の値が上記閾値以上となったときに上記発光部を発光させて報知することが好ましい。
上記の構成によれば、測定した照度の値が、予め定められた閾値未満である間は報知を待機するので、例えば携帯情報端末が鞄の中に入れられているときのような、発光部を視認し得ないような状態において、無駄に発光部を発光させることを防ぐことができる。これにより、携帯情報端末における無駄な電力消費を抑えることができる。
そして、例えばユーザが携帯情報端末を鞄から出したことによって、携帯情報端末の周囲の照度の値が閾値以上となったときに発光部を発光させるので、これにより、再送信に成功したことを知らしめることができる。
また、上記携帯情報端末では、上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、上記携帯情報端末の周囲の照度を測定する照度測定部を備え、上記報知手段は、上記照度測定部が測定した照度の値が大きいほど高い発光強度で上記発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することが好ましい。
上記の構成によれば、測定した照度の値が大きいほど高い発光強度で上記発光部を発光させることによって再送信の成功を報知する。このため、携帯情報端末の周囲が明るい場合であっても発光を認識しやすく、周囲が暗い場合には発光強度が抑えられることによって消費電力を抑えることができる。
また、上記携帯情報端末では、上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、上記携帯情報端末の周囲の色を検出する色検出部を備え、上記報知手段は、上記色検出部が検出した色に応じて、予め定められた発光色で上記発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することが好ましい。
上記の構成によれば、検出した色に応じて、予め定められた発光色で発光部を発光させることによって再送信の成功を報知するので、携帯情報端末の周囲の色に応じた、ユーザの認識しやすい発光色による報知が可能になる。
例えば、検出した色の補色、または補色に近い色で発光させることによって、発光を認識しやすくすることができる。また、携帯情報端末の周囲の色によらず、発光部の発光色がユーザの目に同じ色で認識されるように、発光部の発光色を設定することもできる。
特に、人が眼を用いて物体を認識する場合、一般的に、視野の最適範囲に比べて色の識別範囲の方が広いので、周囲の色に応じた適切な発光色で発光部を発光させることによって、再送信の成功をユーザに気付かせやすくすることができる。
また、上記携帯情報端末では、上記発光部は、上記携帯情報端末上の複数個所に設けられており、上記携帯情報端末の傾きを検出する傾き検出部を備え、上記報知手段は、複数個所に設けられた上記発光部のうち、上記傾き検出部が検出した傾きで保持されている上記携帯情報端末を、上方もしくは斜め上方から見たときに視認可能な箇所に設けられた発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することが好ましい。
上記の構成によれば、検出した傾きで保持されている携帯情報端末を上方もしくは斜め上方から見たときに視認可能な箇所に設けられた発光部を発光させることによって再送信の成功を報知する。
これにより、メール再送信が成功したことをユーザに認識させることを担保しつつ、ユーザから視認し難い(あるいは視認できない)位置の発光部を無駄に発光させることを防ぐことができる。
また、上記携帯情報端末では、上記報知手段は、電子メールの送信に失敗したときに上記発光部を発光状態とし、上記検出手段が再送信の成功を検出したときに、上記発光部を非発光状態とすることによって再送信の成功を報知することが好ましい。
上記の構成によれば、電子メールの送信に失敗したときに発光部を発光状態とする。そして、再送信の成功を検出したときに、発光部を非発光状態とすることによって再送信の成功を報知する。
したがって、ユーザは、発光部が発光状態となっていることにより、電子メールの送信に失敗し、この電子メールが再送信されていないことを認識することができる。そして、発光部が非発光状態となったことにより、電子メールの再送信が成功したことを認識することができる。
また、上記携帯情報端末は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記携帯情報端末の各手段として動作させることにより、上記携帯情報端末をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の携帯情報端末は、再送信の成功を検出する検出手段と、上記検出手段が再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知手段とを備えている構成である。
また、本発明の報知方法は、以上のように、再送信の成功を検出する検出ステップと、上記検出ステップにて再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知ステップとを含む構成である。
したがって、ユーザは、何ら操作を行うことなく、発光部を見るだけで、電子メールの再送信に成功したことを認識することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態を示す図であり、本発明に係る携帯情報端末の要部構成の一例を示すブロック図である。 上記携帯情報端末におけるメール送信処理の一例を示すフローチャートである。 上記メール送信処理において行われるメール再送処理の一例を示すフローチャートである。 上記メール再送処理において行われる報知処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態について図1から図4に基づいて説明すれば以下の通りである。まず、本発明の実施の一形態である携帯情報端末1の構成について、図1を参照して説明する。図1は携帯情報端末1の要部構成の一例を示すブロック図である。
携帯情報端末1は、電子メール(以下、単にメールと呼ぶ)の送信機能を有する装置であり、例えば携帯電話端末やスマートフォン等である。携帯情報端末1は、基地局40およびメールサーバ50と共に、メール送信のためのネットワークシステムを構成している。すなわち、携帯情報端末1が送信したメールは、まず基地局40が受信する。そして、基地局40からメールサーバ50経由で送信先に送られる。
図1に示すように、携帯情報端末1は、操作部11、制御部12、記憶部13、送信部14、表示部15、照度センサ(照度測定部)21、色温度センサ(色検出部)22、ジャイロセンサ(傾き検出部)23、LED(発光部)24を含む構成である。
操作部11は、ユーザの操作を検出し、検出した操作の内容を示す操作情報を制御部12に出力するデバイスである。操作部11は、物理キー、タッチパネルなどで構成されていてもよく、操作情報は物理キーの入力情報や、タッチパネル上のタッチ位置に対応する座標情報であってもよい。
制御部12は、携帯情報端末1の動作を統括して制御するものであり、操作受付部31、メール送信制御部(検出手段)32、表示制御部33、および報知部(報知手段)34を含む。
操作受付部31は、操作部11から出力される操作情報を受け付け、この操作情報に対応する指示を決定し、決定した指示に応じた各部に指示を送る。例えば、メールを送信する操作が行われたことを示す操作情報を受け付けた場合には、メール送信指示をメール送信制御部32に送る。
メール送信制御部32は、メールの送信に関する制御を行う。具体的には、操作受付部31からのメール送信指示に従って、送信部14を介してメールを送信する。そして、メール送信に成功した場合、表示制御部33に指示して、メール送信に成功したことを示す画像を表示部15に表示させる。この画像は、例えばメール送信に成功した旨の文字列を含むものであってもよい。
一方、メール送信に失敗した場合、メール送信制御部32は、表示制御部33に指示して、メール送信に失敗したことを示す画像を表示部15に表示させる。この画像は、例えばメール送信に失敗した旨の文字列を含むものであってもよい。
また、メール送信に失敗した場合には、メールを再送信するための制御を行う。具体的には、まず、送信に失敗したメールのメール情報を記憶部13に一時的に記憶する。ここで、メール情報とは、メールの再送信に必要な情報であり、送信先、件名、及びメール本文などの情報並びに、当該メールが未送信であることを示す情報を含む。
次に、メール送信制御部32は、基地局40との通信の可否を判定し、通信可能と判定したときに、記憶部13に記憶したメール情報を読み出してメールを再送信する。そして、メールの再送信に成功した場合は、メールの再送信に成功したことを報知部34に通知して、これをユーザに報知させる。
表示制御部33は、表示部15に画像を表示させる処理を行う。例えば、メール送信制御部32の指示に従って、メール送信成功を示す画像、あるいはメール送信失敗を示す画像を表示部15に表示させる。
報知部34は、メール送信制御部32からメール再送成功が通知されたときに、LED24を点灯させることによって、メールの再送信に成功したことをユーザに報知する。これにより、ユーザは何ら操作を行うことなく、LED24を見るだけでメールの再送信に成功したことを認識することができる。また、LEDの消費電力は、液晶表示装置等の表示装置の消費電力と比べて大幅に低いため、LED24による報知は、表示部15への表示による報知と比べて、消費電力が抑えられるという利点もある。
さらに、報知部34は、メールの再送信に成功したことを報知する際に、報知部34は、照度センサ21、色温度センサ22、およびジャイロセンサ23から取得した照度、色温度、および傾きに応じた点灯制御を行う。
具体的には、報知部34は、照度センサ21が測定した携帯情報端末1の周囲の照度が、所定の閾値に満たない場合、LED24の点灯を待機する。携帯情報端末1の周囲の照度が低い場合、携帯情報端末1は鞄の中のようなユーザの目に触れない場所に収納されている可能性があり、このような状態でLED24を点灯させても意味がないためである。
一方、測定した照度が所定の閾値以上である場合、照度センサ21が測定した照度、色温度センサ22が測定した携帯情報端末1の周囲の色温度、ジャイロセンサ23が測定した携帯情報端末1の傾きの値に応じてLED24を点灯させる。なお、これらの値に応じた点灯制御の詳細は後述する。
記憶部13は、携帯情報端末1が使用する各種データを格納する記憶装置である。上述のように、記憶部13には、送信に失敗したメールのメール情報が一時的に記憶される。
送信部14は、基地局40との通信を行うデバイスである。具体的には、送信部14は、メール送信制御部32によるメールの送信および再送信に用いられ、基地局40へメールを送信および再送信する。
表示部15は、表示制御部33の制御に従って画像を表示するデバイスであり、例えば、メール送信に成功したことを示す画像、あるいはメール送信に失敗したことを示す画像を表示する。
照度センサ21は、携帯情報端末1の周囲の照度を測定するデバイスである。また、色温度センサ22は、携帯情報端末1の周囲の色温度を測定するデバイスである。さらに、ジャイロセンサ23は、携帯情報端末1の傾きを検出するデバイスである。
LED24は、報知部34の制御に従って発光する発光体である。携帯情報端末1に設けられるLED24の数は特に限定されないが、ここでは携帯情報端末1上の複数個所に設けられている例を説明する。より詳細には、携帯情報端末1の上面(表示部15がユーザに正対している状態において、上を向く面)および下面(上面と反対側の面)の2箇所に設けられているとする。
〔メール送信処理〕
次に、携帯情報端末1が実行するメール送信処理の流れについて、図2を参照して説明する。図2は、携帯情報端末1が実行するメール送信処理の一例を示すフローチャートである。なお、同図では、ユーザの入力操作に従ってメールを送信した後の処理を示している。
まず、メール送信制御部32は、メールの送信が成功したか否か判断する(S100)。そして、メールの送信が成功したと判断した場合(S100でYES)、送信成功した旨をユーザに通知する(S102)。具体的には、メール送信制御部32は、表示制御部33に指示して、メール送信に成功したことを示す画像を表示部15に表示させることによって、ユーザへの通知を行う。
一方、メールの送信に失敗したと判断した場合(S100でNO)、メール送信制御部32は、記憶部13に当該メールのメール情報を保存し(S104)、送信失敗した旨をユーザに通知する(S106)。具体的には、メール送信制御部32は、表示制御部33に指示して、メール送信に失敗したことを示す画像を表示部15に表示させることによって、ユーザへの通知を行う。なお、このとき、表示部15が非表示状態となっていれば、この画像の表示を省略してもよい。
そして、メール送信制御部32は、メール再送処理を行う(S108)。このメール再送処理によって、送信に失敗したメールが再送信され、これによりメール送信処理は終了する。
〔メール再送処理〕
次に、図2のS108で実行されるメール再送処理の流れについて、図3を参照して説明する。図3は、送信に失敗したメールを再送信する処理であるメール再送処理の一例を示すフローチャートである。
まず、メール送信制御部32は、基地局40と通信可能かどうか(通信ネットワークを利用可能な状態であるか)を判定する(S200)。基地局40との通信が不可能であると判定した場合(S200でNO)、メール送信制御部32は、一定時間待機した後、通信が可能となったか判定する。
ここで、基地局40との通信が可能であると判定した場合(S200でYES)、メール送信制御部32は、記憶部13からメール情報を読み出し、送信部14を介してメールを再送信する(S202)。
続いて、メール送信制御部32は、メールの再送信が成功したか否か判断する(S204、検出ステップ)。ここで、メールの再送信に失敗したと判断した場合(S204でNO)、S200の処理に戻る。
一方、メールの再送信に成功したと判断した場合(S204でYES)、メール送信制御部32は、メールの再送信に成功したことを報知部34に通知する。これにより、報知部34によって報知処理が行われ(S206)、報知処理の終了後、図2に示したメール送信処理に戻る。
〔報知処理〕
次に、図3のS206で行われる報知処理(報知方法)の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、メールの再送信に成功したことをユーザに報知する処理である報知処理の一例を示すフローチャートである。
まず、報知部34は、照度センサ21に携帯情報端末1の周囲の照度を測定させ(S300)、測定された照度の値を取得する。続いて、報知部34は、測定された照度の値が、予め設定された閾値以上か否かを判断する(S302)。なお、この処理は、携帯情報端末1が鞄の中などのようなユーザの目に触れない場所に収納されているかを判断するためのものであるから、上記閾値もこのような判断が可能な値とする。
ここで、測定された照度の値が、予め設定された閾値未満であると判断した場合(S302でNO)、報知部34は、照度センサ21に照度を再測定させる。電池の消耗を抑えるために、この再測定はタイマ(不図示)などを用いて、一定の間隔で行われることが好ましいが、携帯情報端末1の周囲の照度が閾値以上になるまで測定を継続してもよい。
このように、図4の報知処理では、照度の値が閾値よりも小さい状態ではS302より先の処理に進むことはなく報知の待機状態となる。一方、照度の値が閾値よりも大きい場合には、LED24を点灯させる。
これにより、例えば携帯情報端末1が、鞄の中のようなユーザの目に触れない場所に収納されていて、ユーザがLED24の点灯に気付き得ないような状態でLED24を点灯させるという無駄が生じることを防ぐことができる。
S302において、照度の値が予め設定された閾値以上であると判断した場合(S302でYES)、報知部34は、色温度センサ22に携帯情報端末1の周囲の色温度を測定させる(S304)。続いて、報知部34は、ジャイロセンサ23に携帯情報端末1の傾きを測定させる(S306)。そして、報知部34は、各センサの測定値に基づいて点灯させるLED、発光強度、および発光色を決定する(S308)。
具体的には、まず、測定された照度に応じた発光強度を決定する。ここで決定する発光強度は、当該照度において、ユーザがLED24の点灯を認識するために必要十分な強度とする。つまり、照度の値が大きいほど、発光強度を高くする。このような発光強度の決定は、例えば、照度の値の範囲と、その範囲で適用すべき発光強度とが対応付けられたテーブルを参照することで行ってもよい。
これにより、明るい場所においてもLED24の点灯に気付かせやすくすることができ、また必要以上の発光強度で点灯させて無駄に電力を消費したり、ユーザに眩しさを感じさせたりすることを防ぐことができる。
また、報知部34は、LED24の発光色を、測定された色温度、すなわち色温度センサ22が検出した色に応じて、予め定められた色に決定する。なお、LED24が発光色を変化させることのできるものであれば、決定した発光色で発光させる。また、発光色が固定の複数のLED24を備えている場合には、決定した発光色またはそれに近い発光色のLED24を発光させる。
ここで、検出された色に応じた発光色は、LED24の点灯をユーザに気付かせやすくするという観点から定められたものであってもよい。例えば、測定された色温度から特定される色の補色に決定してもよい。また、このような発光色の決定は、例えば、色温度の値の範囲と、その範囲で適用すべき発光色とが対応付けられたテーブルを参照することで行ってもよい。
これにより、LED24の視認性を向上させることができる。特に、人の目は、物そのものの形よりも、色で識別できる範囲が広い(一般的に視野の最適範囲が水平から下へ30度であるのに対し、色の識別範囲は40度である)。このため、色温度に応じた発光色で発光させることは、LED24の点灯を気付かせやすくする効果が大きい。
また、発光色は、LED24の点灯をユーザに気付かせやすくする以外の観点から決定してもよい。例えば、LED24の発光色が、その周囲の色にかかわらず同一またはそれに近い色と認識されるような発光色を決定してもよい。LED24を同じ色で点灯した場合であっても、周囲の色によっては異なる色と認識されることがあるためである。
次に、報知部34は、測定された携帯情報端末1の傾きに基づいて、点灯させるLED24を決定する。具体的には、携帯情報端末1の上方もしくは斜め上方から視認可能なLED24を点灯させる。なお、点灯させるLED24の決定は、例えば、携帯情報端末1の傾きと点灯させるLED24とが対応付けられたテーブルを参照することで行ってもよい。
これは、携帯情報端末1はユーザの目の位置よりも低い位置に保持されることが通常であるためである。例えば、携帯情報端末1の上面が上方を向いていた場合、上面はユーザの目に留まりやすく、下面は目に留まりにくいと考えられるため、上面に設けられたLED24を点灯させ、下面に設けられたLED24は点灯させない。
また、測定された傾きで保持されている携帯情報端末1の上方もしくは斜め上方から確認可能な位置にLED24が設けられていない場合には、傾きが変わるまでLED24の点灯を待機してもよい。
これにより、メール再送信が成功したことをユーザに認識させることを担保しつつ、ユーザから視認し難い(あるいは視認できない)位置のLED24を無駄に点灯させることを防ぐことができる。
最後に、上記決定した点灯させるLED24を、上記決定した発光強度および発光色で点灯させ、ユーザにメールの再送信が成功したことを報知する(S310、報知ステップ)。これにより、報知処理は終了し、図3に示したメール再送処理に戻る。
なお、S310において、表示部15が点灯状態であれば、ユーザが表示部15を見ていると予想されるので、再送信が成功したことを示す文字等を表示部15に表示させることによって報知し、LED24による報知を省略してもよい。一方、表示部15が消灯状態である場合には表示部15での報知は行わず、LED24による報知を行う。
〔変形例〕
本実施形態では、照度センサ21、色温度センサ22、およびジャイロセンサ23を用いて照度、色温度、および傾きをそれぞれ測定し、その測定結果をLEDの点灯パターンの決定に用いたが、これらセンサを備えない構成とすることも可能である。
この場合、メールの再送信が成功すると、報知部34は、予め設定された発光強度と発光色で、所定のLED24を点灯させる。この発光強度と発光色、および点灯させるLEDは、ユーザが適宜変更可能であってもよい。
なお、LED24を用いた再送結果の報知は、ユーザに再送信が成功したことを認識させ得るようなものであればよく、上記実施形態で説明したような、再送信に成功した時点でLED24を点灯させる例に限られない。
例えば、LED24を点灯ではなく点滅させてもよい。この場合、点滅のパターンや周期を不在着信やメール受信の報知時と異ならせることによって、メール再送信に成功したことをユーザに認識させるようにしてもよい。
また、例えば、メールの送信に失敗したときにLED24を点灯させ、メールの再送信が成功したときにLED24を消灯してもよい。この場合、LED24が点灯していることによって、送信に失敗して未送信状態となっているメールが存在することを認識させることができ、LED24の消灯によって、このメールの再送信が成功したことを認識させることができる。
さらに、LED24を点灯させるタイミング、周期、あるいは発光数などを変化させてもよい。例えば、メールの送信に失敗したときにLED24を赤色で点灯または点滅させ、メールの再送信が成功したときにLED24の色を青色に変え、一定時間の間、点灯または点滅させてもよい。
また、LED24の点灯によって、メール再送信に関する経過時間をユーザに認識させるようにしてもよい。例えば、経過時間を測定するタイマを設け、再送信が成功した後の経過時間、あるいは送信に失敗した後の経過時間に応じてLED24の点滅周期や発光数を変化させてもよい。これにより、ユーザは携帯情報端末1を操作することなく、メールの再送信に成功したおおよその時間、あるいは送信失敗したときからの経過時間を知ることができる。
また、上記の例では、LED24を点灯させることによって報知を行っているが、報知に用いる発光部は、その発光状態を変化させることが可能であり、その発光状態の変化をユーザが認識できるものであればよく、LEDに限られない。
例えば、携帯情報端末1が物理キーを備えており、この物理キーに投光するライトを備えている場合には、このライトを点灯させることによって報知してもよい。また、携帯情報端末1がサブディスプレイを備えている場合には、このサブディスプレイを点灯させることによって報知してもよい。
この他、携帯情報端末1の表示部15の一部を点灯させることによって報知してもよい。ただし、この場合、点灯を確認するためのユーザ操作を不要とするため、表示部15のうち、携帯情報端末1の非操作時においても露出している部分を点灯させる。
さらに、発光部は、ユーザがその発光状態を認識できるように設けられていればよく、携帯情報端末1に設けられていなくてもよい。例えば、携帯情報端末1と通信が可能な通信機器(腕時計のような通信機能を有さないものに通信機を搭載したものであってもよい)にLED等の発光部を設け、この発光部によって報知してもよい。この場合、メールの再送信に成功したときに、携帯情報端末1からメール再送信の成功を通知して、通信機器の発光部を発光させる。
また、表示部15が点灯状態(画像を表示している状態)においては、ユーザが表示部15を見ていると考えられるため、このような場合には、表示部15への表示によって再送信の成功を報知し、LED24による報知を省略してもよい。
この場合、報知部34は、再送信に成功したことを通知されたときに、表示部15が表示状態であるか否かを判断し、表示状態であると判断した場合に、再送信の成功を示す情報を表示部15に表示させることによって再送信の成功を報知する。
〔プログラムによる構成例〕
最後に、携帯情報端末1の各ブロック、特に制御部12は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、携帯情報端末1は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯情報端末1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、携帯情報端末1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、携帯情報端末1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。さらに、地上波デジタル放送や衛星放送などの放送経路によって、上記プログラムコードを供給してもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るメール再送結果の報知方法は、携帯情報端末に好適である。例えば、携帯電話やスマートフォンなどに適用することができる。
1 携帯情報端末
21 照度センサ(照度測定部)
22 色温度センサ(色検出部)
23 ジャイロセンサ(傾き検出部)
24 LED(発光部)
32 メール送信制御部(検出手段)
34報知部(報知手段)

Claims (9)

  1. 送信に失敗した電子メールを再送信する携帯情報端末であって、
    再送信の成功を検出する検出手段と、
    上記検出手段が再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知手段とを備えていることを特徴とする携帯情報端末。
  2. 上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、
    上記携帯情報端末の周囲の照度を測定する照度測定部を備え、
    上記報知手段は、上記照度測定部が測定した照度の値が、予め定められた閾値未満である間は報知を待機し、上記照度測定部が測定した照度の値が上記閾値以上となったときに上記発光部を発光させて報知することを特徴とする請求項1に記載の携帯情報端末。
  3. 上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、
    上記携帯情報端末の周囲の照度を測定する照度測定部を備え、
    上記報知手段は、上記照度測定部が測定した照度の値が大きいほど高い発光強度で上記発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯情報端末。
  4. 上記発光部は、上記携帯情報端末上に設けられており、
    上記携帯情報端末の周囲の色を検出する色検出部を備え、
    上記報知手段は、上記色検出部が検出した色に応じて、予め定められた発光色で上記発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の携帯情報端末。
  5. 上記発光部は、上記携帯情報端末上の複数個所に設けられており、
    上記携帯情報端末の傾きを検出する傾き検出部を備え、
    上記報知手段は、複数個所に設けられた上記発光部のうち、上記傾き検出部が検出した傾きで保持されている上記携帯情報端末を、上方もしくは斜め上方から見たときに視認可能な箇所に設けられた発光部を発光させることによって、再送信の成功を報知することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の携帯情報端末。
  6. 上記報知手段は、電子メールの送信に失敗したときに上記発光部を発光状態とし、上記検出手段が再送信の成功を検出したときに、上記発光部を非発光状態とすることによって再送信の成功を報知することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の携帯情報端末。
  7. 送信に失敗した電子メールを再送信する携帯情報端末による報知方法であって、
    再送信の成功を検出する検出ステップと、
    上記検出ステップにて再送信の成功を検出したときに、発光部の発光状態を変化させることによって再送信の成功を報知する報知ステップとを含むことを特徴とする報知方法。
  8. 請求項1から6の何れか1項に記載の携帯情報端末を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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