JP2014002095A - 部分放電測定方法 - Google Patents

部分放電測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014002095A
JP2014002095A JP2012138506A JP2012138506A JP2014002095A JP 2014002095 A JP2014002095 A JP 2014002095A JP 2012138506 A JP2012138506 A JP 2012138506A JP 2012138506 A JP2012138506 A JP 2012138506A JP 2014002095 A JP2014002095 A JP 2014002095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partial discharge
signal
signals
power cables
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012138506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5922508B2 (ja
Inventor
Tatsuya Ogawa
達也 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2012138506A priority Critical patent/JP5922508B2/ja
Publication of JP2014002095A publication Critical patent/JP2014002095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5922508B2 publication Critical patent/JP5922508B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Relating To Insulation (AREA)

Abstract

【課題】ノイズを低減することができ、部分放電とノイズの判定が可能な部分放電測定方法を提供する。
【解決手段】測定端において、高圧母線に接続された導体及び接地母線に接続された遮蔽層をそれぞれ有し、測定端から遠端へ延伸する複数の電力ケーブルの中の第1及び第2電力ケーブルにおいて、部分放電を測定する方法であって、測定端において、第1及び第2電力ケーブルのそれぞれで第1及び第2信号を同時に検出した場合、第1及び第2信号の極性を比較し、且つ、反射による信号は排除して判定を行う手法。
【選択図】図7

Description

本発明は、電力ケーブルの部分放電測定方法に関する。
電力ケーブルの絶縁破壊を未然に検出する重要な絶縁試験方法として、部分放電測定が知られている。部分放電測定は、全路破壊には至らない絶縁体の局所的な放電に伴う微小で急峻なパルス信号を検出する。そのため、ノイズの影響を受けやすい。精密な測定を行うためには、シールドルームなどのノイズの少ない環境下で行う必要があるが、近年では、環境ノイズの大きな実使用状況下で部分放電測定が行われることがあり、ノイズと真の部分放電信号を弁別できる信頼性のある測定技術の確立が強く望まれている。
部分放電測定におけるノイズ除去方法としては、対象信号帯域を限定することが常法である。部分放電測定で検出される信号は、急峻に立ち上がり減衰するパルス状であるが、当該の信号は少なくとも数GHzまでの幅広い成分を有している。測定にあたっては、例えば約100kHz〜約100MHzの範囲の周波数帯域にしぼりこむことで、そのほかの帯域に存在するノイズ(交流電源ノイズ(50〜60Hz)、種々機器や各種通信電波による高周波ノイズ)の影響を低減することができる。
また、従来から、差動平衡回路を用いるノイズ除去方法が知られている(非特許文献1参照)。例えば、二つの電力ケーブルを並列に接続した部分放電測定回路において、高圧母線と接地母線の間に商用周波数の交流高電圧が印加される。それぞれの電力ケーブルは、高圧側電極と接地側電極の間に設けられた絶縁体による静電容量を有する。
電力ケーブルの一方で絶縁体に部分放電が発生すると、部分放電による信号は、放電発生側の電力ケーブルから他方の電力ケーブルの静電容量を通路とするループ回路を流れる。したがって、それぞれの電力ケーブルで検出される信号は、大きさは略同じで、互いに逆極性となる。
一方、測定回路に外来ノイズが侵入した場合、二つの電力ケーブルに流れる信号は互いに同極性となる。したがって、それぞれの電力ケーブルで検出された信号の差動をとると、部分放電による信号は増大し、ノイズは減少する。
この手法は、実線路においては、わずかな回路定数の違いにより、位相や大きさの差異が生ずるために有効でない場合がある。このような場合、測定回路に平衡回路を付加して、それぞれの電力ケーブルに流れるノイズ信号の位相及び大きさを一致するように平衡をとれば、ノイズを除去することができる。このように、差動平衡回路を用いることにより、ノイズを低減し、検出信号の放電/ノイズ判定を行うことができる。
「ケーブルの部分放電測定方法について」、 電気学会技術報告(II)部第4号、昭和43年4月
しかしながら、上述の従来方法では、反射波を考慮せねばならない長尺の電力ケーブルの場合、検出信号の差動平衡をとってもノイズを減少できない場合や、検出信号の極性比較による放電/ノイズ判定を行う場合に、判定結果に誤りが生じる場合がある。具体的には、外来ノイズ信号の反射波が放電と判定される極性に、放電信号の反射波がノイズ信号に判定される極性になることである。
上記問題点を鑑み、本発明の目的は、ノイズを低減することができ、部分放電とノイズの判定が可能な部分放電測定方法を提供することにある。
本発明の一態様によれば、測定端において、高圧母線に接続された導体及び接地母線に接続された遮蔽層をそれぞれ有し、測定端から遠端へ延伸する複数の電力ケーブルの中の第1及び第2電力ケーブルにおいて、導体及び遮蔽層の間に設けられた絶縁体での部分放電を測定する方法であって、測定端において、第1及び第2電力ケーブルのそれぞれで第1及び第2信号を同時に検出した場合、接続された複数の電力ケーブルの長さで規定される反射波の到来時刻を示す規定時間の範囲について観察を継続し、『同時同極性のノイズが観察された規定時間後に検出された同時逆極性』信号は、ノイズの第2波ゆえ排除することで、ノイズ信号の反射波を放電と誤認することを防ぐものである。
また、本発明の他の態様によれば、観察波形を継続して記録し、観察された同時逆極性の信号の検出時刻から規定時間遡って、外来ノイズである同時同極性の信号の有無を確認することで、ノイズ信号の反射波を放電と誤認することを防ぐものである。
本発明によれば、ノイズを低減することができ、部分放電とノイズの判定が可能な、反射波の到来時刻に関連した部分放電測定方法を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る部分放電測定を実施するシステムの一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る部分放電測定を実施する電力ケーブルの一例を示す概略図である。 図2に示した電力ケーブルでの部分放電による信号の一例を示す図である。 図2に示した電力ケーブルでのノイズによる信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る部分放電測定に用いる差動平衡回路の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る部分放電測定に用いるノイズ除去回路の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る部分放電測定方法の一例を示すフローチャートである。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す本発明の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施の形態に係る部分放電測定を実施する測定システムは、図1に示すように、第1及び第2電力ケーブル1、2、第1及び第2検出器24、26、差動平衡回路7、及びノイズ除去回路9を備える。第1及び第2電力ケーブル1、2は、それぞれ導体、導体を覆う絶縁体、及び絶縁体を覆う遮蔽層を有する。測定端aにおいて、第1及び第2電力ケーブル1、2の導体が高圧母線Hに接続され、遮蔽層が接地母線Eに接続される。第1及び第2電力ケーブル1、2は、測定端aからそれぞれの遠端b1、b2へ延伸する。第1及び第2検出器24、26には、変流器などが用いられる。第1及び第2検出器24、26はそれぞれ、第1及び第2電力ケーブル1、2の遮蔽層を測定端a側で接地母線Eに接続する接地線20、22に設けられる。差動平衡回路7に、第1及び第2検出器24、26で検出された電流I1、I2が入力される。ノイズ除去回路9には、差動平衡回路7から電流I1、I2、及び差動電流(I1−I2)が入力される。
図2に示すように、測定端a側の第1電力ケーブル1の位置Pで発生した部分放電のパルス信号Dsは、位置Pから測定端aと遠端b1に向かって進行する。測定端aへ進行したパルス信号Dsは、第1電力ケーブル1の接地線20に第1電流信号I1sとなり、接地母線Eを介して第2電力ケーブル2の接地線22に第2電流信号I2sとして伝搬する。したがって、第1電流信号I1sと第2電流信号I2sとは逆極性となる。
パルス信号の伝搬速度は、CVケーブルの場合180m/μsec程度であり、実設備における隣接ケーブル間の距離(1〜2m程度)から考えると、I1sとI2sが検出される時間差は十分無視できるものである。つまり、第1及び第2電流信号I1s、I2sの差動電流信号ΔI1(=I1s−I2s)は、第1及び第2電流信号I1s、I2sと実質的に同時刻に観察される。各信号の大きさは、|ΔI1|>|I1s|≧|I2s|となる(図3)。ちなみに、位置Pから遠端b1に進行したパルス信号Dsは、遠端b1で反射し測定端aに向かう。第1電力ケーブル1の線路長が第2電力ケーブル2より短い場合は、前述と同様に、信号I11、信号I21、及び差動電流信号ΔI2がI1s、I2s、及びΔI1に続いて検出される。
このように、部分放電により、第1波として第1及び第2電流信号I1s、I2sが観測され、第2波として電流信号I11、I21が観測される。第1波と第2波の時間差T1は、第1電力ケーブル1の往復伝搬時間Tbを越えない時間である。
ところが、図2に示すように測定端aにノイズNsが侵入した場合、ノイズの当該信号としてノイズ信号I1n、I2nが、図4に示すように第1及び第2電力ケーブル1、2にほぼ同時に接地線20、22に流れ、その差動電流信号ΔI1は、ほぼ0となる。
このノイズ信号が、測定端aから第1電力ケーブル1に侵入し、遠端b1で反射して再び測定端aに戻ってきた場合が問題である。この反射信号は、第1電力ケーブル内で発生した放電と同様に認知されるため、図4に示すように、電流信号I11と電流信号I21は、逆極性となり、ノイズ信号の反射波であるにも関わらず放電信号と誤認されかねないので、後述する処方にて反射波は判定から除外する必要がある。
上述の説明では、第1及び第2電流信号I1s、I2sの位相及び大きさが同じであるという理想的な状態を前提としている。しかし、実際に検出される電流信号は位相及び大きさは必ずしも同じではない。また、電流信号は微小であり、増幅が必要で、増幅回路などによるノイズレベルも大きくなる。そのため、図1に示したように、差動平衡回路7及びノイズ除去回路9が用いられる。
差動平衡回路7は、例えば、図5に示すように、容量C1、C2、可変容量C3、抵抗R2、可変抵抗VR、及び差動トランスTrを有する。容量C1、C2にはそれぞれ、第1及び第2検出器24、26の出力が接続される。差動トランスTrの一次側から電流I1、I2が、二次側から差動電流(I1−I2)が出力される。可変容量C3及び可変抵抗VRを調整することにより、電流I1、I2の位相及び大きさが等しくなるように平衡を取ることができる。この平衡調整は、部分放電測定前に予め実施する。例えば、接地母線E、あるいは測定対象の電力ケーブル以外の電力ケーブルの接地線に較正用パルスを電磁誘導により注入して行う。この場合、電力ケーブルの運転を停止することなく行うことができる。あるいは、電力ケーブルの運転を停止することができる場合は、高圧母線Hと接地母線Eの間に較正用パルスを注入してもよい。較正用パルスは、検出する放電信号と同じ周波数帯域であれば、波形は任意である。
ノイズ除去回路9は、例えば、図6に示すように、増幅回路A1、A2、A12、遅延回路12、判定回路14、比較回路16、及びゲートスイッチGを有する。増幅回路A1、A2、A12にはそれぞれ、差動平衡回路7から電流I1、I2、及び差動電流(I1−I2)が入力される。増幅回路A1、A2は、判定回路14及び比較回路16に接続される。増幅回路A12は、遅延回路12及び判定回路14に接続される。判定回路14には、比較回路16の出力が入力される。判定回路14は、放電検知信号Sdを出力する。ゲートスイッチGは、遅延回路12に接続され、判定回路14のゲート制御信号gsにより差動電流信号S12を出力する。
差動平衡回路7を経由した電流I1、I2、及び差動電流(I1−I2)は、増幅回路A1、A2、A12で増幅される。増幅された電流I1、I2は、比較回路16により極性が比較される。判定回路14では、接続された複数の電力ケーブルの中で、信号の反射を生ずる可能性の有する箇所についての往復伝搬時間Tbが規定時間として規定されている。
放電/ノイズ判定の第一例としては、電流I1、I2が同時同極性であれば、比較回路16から判定回路14にトリガ信号を出力する。その後の規定時間の範囲で検出される同時逆極性の信号は、ノイズの反射波の可能性があるものとして、放電判定からは除外する。
放電/ノイズ判定の第二例としては、あらかじめ判定回路14において連続・継続的に信号を記録し、電流I1、I2が同時逆極性であれば、比較回路16から判定回路14にトリガ信号を出力する。判定回路14は、比較回路16からトリガ信号を受けると、少なくとも規定時間に渡って記録された電流I1、I2、及び差動電流(I1−I2)の信号について、規定時間の範囲に遡って検出された電流信号の有無を判定する。遡って、ノイズである同時同極性信号がなければ、当該信号は部分放電であると判定し、放電検知信号Sdを出力する。それと同時に、ゲート制御信号gsをゲートスイッチGに出力し、差動電流信号S12の波形を遅延回路12を介してゲートスイッチGから出力する。
上述の説明のように、ノイズであっても、第2波に逆極性が現れる場合がある。また、部分放電であっても、第2波に同極性が現れる場合がある。しかし、検出された電流信号が第1波であれば、極性を比較することにより、部分放電の判定を行うことができる。実施の形態では、同時同極性信号の規定時間後の同時逆極性は排除するか、同時逆極性信号の検出時間から規定時間の範囲に遡るなどして、判定することにより、ノイズ及び第2波の信号を除去し、第1波による部分放電の判定を行うことができる。
なお、規定時間は、予め対象の電力ケーブルにパルス信号を注入して測定し、設定することができる。あるいは、電力ケーブル、例えばCVケーブルの伝搬速度が約180m/μsecと既知であることから、ケーブルの長さと伝搬速度を用いて計算することもできる。
また、上述の説明では、電力ケーブル内で複数回反射を繰り返した第3波、第4波などについては考慮していない。電力ケーブル内では、パルス状の信号は伝搬、反射を繰り返すことで減衰し、消滅してしまう。したがって、通常の条件では、第2波までを対象にすれば十分である。たとえ第3波以降の反射波が検出されても、第2波の場合と同様に、規定時間遡って電流信号の有無を判定すれば、除外することができる。また、電流信号の反射を生じさせる点、例えば、測定電力ケーブル内や他の電力ケーブルのインピーダンス不整合点が複数ある場合、第2波以外の複数の反射波が生じる場合がある。この場合は、予めパルス信号を用いて規定時間の測定を行い、得られた複数の規定時間を設定すればよい。
次に、実施の形態に係る電力ケーブルの部分放電測定方法を、図7に示すフローチャートを用いて説明する。部分放電は、図1に示した測定システムを用いて測定する。予め、複数の電力ケーブルの中における反射波の到来時刻にて規定される規定時間が、図6に示した判定回路14に設定される。
ステップS100で、第1及び第2電力ケーブル1、2に較正用パルス信号を注入して差動平衡回路7の較正を行う。較正用パルス信号は、接地母線E、あるいは測定対象の第1及び第2電力ケーブル以外の電力ケーブルの接地線に注入される。差動平衡回路7の可変容量C3及び可変抵抗VRを調整することにより、電流I1、I2の第1波の位相及び大きさが等しくなるように平衡を取る。この平衡調整により、同時同極性で観察されるノイズの差動電流(I1−I2)は、ほぼ0となる。
ステップS101で、第1及び第2電力ケーブルを運転し、接地線20、22に設置された第1及び第2検出器24、26で第1及び第2電力ケーブル1、2の電流I1、I2の検出が行われる。
ステップS102で、第1及び第2電力ケーブル1、2で第1及び第2電流信号が同時に検出された場合、ノイズ除去回路9の比較回路16で第1及び第2電流信号の極性が比較される。第1及び第2電流信号が同極性であれば、電流信号がノイズ又は第2波以降と判定され、ステップS105で、部分放電ではないと判定される。更に、放電/ノイズ判定の第一例の場合は、同時同極性信号の規定時間後に観察される同時逆極性の信号を排除することで、誤判定の可能性を排除する。
一方、放電/ノイズ判定の第二例の場合は、第1及び第2電流信号が逆極性であれば、ステップS103で、判定回路14において設定された規定時間の範囲に遡って第1及び第2電流信号より先に検出された電流信号が確認される。規定時間の範囲に遡って検出された同時同極性信号があれば、ノイズ信号の第2波と判定され、ステップS105で部分放電ではないと判定される。
第1及び第2電流信号より先に検出された電流信号がないか、同時逆極性信号が存在した場合、ステップS104で、判定回路14において部分放電と判定され、放電検知信号Sdが出力される。また、ゲートスイッチGにゲート制御信号gsが送られ、遅延回路12を介して差動電流信号S12が出力される。
実施の形態に係る部分放電測定方法では、第1及び第2電力ケーブル1、2で同時に検出された信号に着目し、第一例では同時同極性信号の後に生ずるノイズ反射に由来する同時逆極性信号を排除することで、第二例では同時逆極性の検出時間から規定時間の範囲に遡って検出された電流信号によって、ノイズ及び第2波の信号を除去し、第1波による部分放電の判定を行うことができる。
なお、上記説明では、電流信号を用いて部分放電の測定を行っているが、電圧信号を用いてもよい。その場合、第1及び第2検出器24、26では電圧が検出される。また、差動平衡回路7では、第1及び第2検出器24、26で検出された第1及び第2電圧信号の差動電圧信号が生成される。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明は、電力ケーブルの部分放電を測定する方法に適用することができる。
1…第1電力ケーブル
2…第2電力ケーブル
7…差動平衡回路
9…ノイズ除去回路
14…判定回路
16…比較回路
20、22…接地線
24…第1検出器
26…第2検出器

Claims (4)

  1. 測定端において、高圧母線に接続された導体及び接地母線に接続された遮蔽層をそれぞれ有し、前記測定端から遠端へ延伸する複数の電力ケーブルの中の第1及び第2電力ケーブルにおいて、部分放電を測定する方法であって、測定対象系統で信号の反射が生ずる可能性のある箇所と観測点との信号伝搬時間に基づいて設定される規定時間を考慮し、
    前記測定端において、前記第1及び第2電力ケーブルのそれぞれで第1及び第2信号を同時に検出した場合、前記第1及び第2信号の極性を比較し、
    前記第1及び第2信号が同極性の場合、前記規定時間後に観察された同時逆極性信号は排除することを含むことを特徴とする部分放電測定方法。
  2. 測定端において、高圧母線に接続された導体及び接地母線に接続された遮蔽層をそれぞれ有し、前記測定端から遠端へ延伸する複数の電力ケーブルの中の第1及び第2電力ケーブルにおいて、部分放電を測定する方法であって、測定対象系統で信号の反射が生ずる可能性のある箇所と観測点との信号伝搬時間に基づいて設定される規定時間を考慮し、
    前記測定端において、前記第1及び第2電力ケーブルのそれぞれで第1及び第2信号を同時に検出した場合、前記第1及び第2信号の極性を比較し、
    前記第1及び第2信号が逆極性の場合、前記規定時間の範囲に遡って前記第1及び第2信号より先に検出された信号があるか判定し、
    前記第1及び第2信号より先に検出された同時同極性信号がないと判定された場合、部分放電と判定する
    ことを含むことを特徴とする部分放電測定方法。
  3. 前記部分放電の測定の前に、前記第1及び第2電力ケーブルに較正用パルス電流を注入して、前記第1及び第2電力ケーブルのそれぞれで検出される信号の位相及び大きさを差動平衡回路により調整することを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の部分放電測定方法。
  4. 前記較正用パルス信号が、前記第1及び第2電力ケーブルに並列に設けられた第3電力ケーブルの遮蔽層を前記接地母線に接続する接地線を介して注入されることを特徴とする請求項3に記載の部分放電測定方法。
JP2012138506A 2012-06-20 2012-06-20 部分放電測定方法 Active JP5922508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138506A JP5922508B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 部分放電測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138506A JP5922508B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 部分放電測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014002095A true JP2014002095A (ja) 2014-01-09
JP5922508B2 JP5922508B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=50035388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138506A Active JP5922508B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 部分放電測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5922508B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117538710A (zh) * 2023-12-14 2024-02-09 四川大唐国际甘孜水电开发有限公司 用于局部动态放电监测的智能预警方法及系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5682464A (en) * 1979-12-11 1981-07-06 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd Partial discharge measuring method of power cable
WO2005038475A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Fujikura Ltd. 絶縁劣化診断装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5682464A (en) * 1979-12-11 1981-07-06 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd Partial discharge measuring method of power cable
WO2005038475A1 (ja) * 2003-10-22 2005-04-28 Fujikura Ltd. 絶縁劣化診断装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117538710A (zh) * 2023-12-14 2024-02-09 四川大唐国际甘孜水电开发有限公司 用于局部动态放电监测的智能预警方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5922508B2 (ja) 2016-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Farughian et al. Review of methodologies for earth fault indication and location in compensated and unearthed MV distribution networks
US10352984B2 (en) Fault location in power distribution systems
Shafiq et al. Online condition monitoring of MV cable feeders using Rogowski coil sensors for PD measurements
Azizi et al. Fault location on multi-terminal DC systems using synchronized current measurements
Pommerenke et al. Discrimination between internal PD and other pulses using directional coupling sensors on HV cable systems
EP3482472B1 (en) A method and system for locating a fault in a mixed power transmission line
CN105334433A (zh) 电缆局部放电的检测方法及装置
Zhang et al. Single‐ended line protection for MMC‐MTDC grids
EP3304668A1 (en) Travelling wave protection of a transmission line based on high-pass filtering
CN110346688A (zh) 一种高压复杂电缆故障快速分段判别及定位方法
Jensen et al. Online fault location on AC cables in underground transmission systems using sheath currents
Zhang et al. An improved technique for online PD detection on covered conductor lines
US10345363B2 (en) High-fidelity voltage measurement using resistive divider in a capacitance-coupled voltage transformer
Granado et al. Time domain analysis of partial discharges envelope in medium voltage XLPE cables
US9110105B2 (en) High performance sensor for partial discharge signal-analyzing systems
CN111065932A (zh) 用于电力系统保护的使用失真进行的行波识别
JP5922508B2 (ja) 部分放電測定方法
US9863998B2 (en) Electrical fault location method
CN115104035A (zh) 用于评估电网状况的监测系统
BR102020010058B1 (pt) Método, dispositivo e sistema para determinação de um arco em uma linha de transmissão de energia
Shuin et al. Comparison of electrical variables of transient process for earth-to ground fault location in medium voltage cable networks
KR100724530B1 (ko) 전력케이블의 부분방전 검출장치
Javaid et al. High pass filter based traveling wave method for fault location in VSC-Interfaced HVDC system
JP5518259B2 (ja) タンク型開閉装置
Stefanidis et al. Application of power line communication and traveling waves for high impedance fault detection in overhead transmission lines

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160414

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5922508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250