JP2013516626A - 流体流量計のためのセンサ・アセンブリ - Google Patents
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Abstract
Description
従来の流量計は、磁界を生成する、センサの内部の電磁コイルと、これらの磁界を通って移動する流体によって生成される電圧を測定する、センサ上の電極とを含む。磁界の平面は、通常、導電性流体が磁界を通過して電圧が誘導されるように、横断方向に配向される。流量計は、通常、誘導電圧を測定するために流体と電気接触する、互いに離間された複数の電極を含む。測定電圧を使用して、導管を通って流れる流体の平均速度が決定される。
ほとんどの流量計は、センサまたは磁気源および1つまたは複数のセットの電極を含むセンサ・アセンブリを含む。センサ・アセンブリは、電極が導管を通って流れる流体と接触するように配置される。正確な速度測値を得るためには、電極と電極の間の測定領域に磁界を維持することが有利である。また、不正確な測定の原因になる内部回路への水分の接触を防止し、かつ、内部回路の損傷を防止することも重要である。
既存の流量計は、通常、流体コラムを密閉し、あるいは流体コラム中に延在するボディを含む。流量計には感知電極が組み込まれており、感知電極の一方の末端は流体中に延在し、反対側の末端は少なくとも部分的にボディ内に延在しており、磁気コイルを含むボディの内部空間には電極に接続された配線が通っている。ボディ内の開口は、水分が内部に流入する通路を生成しており、内部回路を導管内の流体からの水分に露出している。水分が通路を通って移動し、センサの内部に流入する可能性は、パイプライン内の流体圧力が高くなるほど大きくなる。このような水分は内部回路の動作に影響を及ぼし、誤動作または故障のために流量測定が不正確になり、また、修理費および交換費が増加する原因になっている。
したがって既存のセンサは、圧力が1000psi(ポンド・パー平方インチ)以下のパイプラインに限定されている。既存のセンサは、圧力が1000psiより高くなると、センサの内部への水分の流入を防止することができない。圧力の制限に加えて、いくつかの既存のセンサは多孔性プラスチック・ボディを有しており、これもボディによる水分の吸収およびボディへの水分の流入を常に許容している。
本発明の一実施形態によれば、中空内部を有するボディを含む、流体流量計のためのセンサ・アセンブリが提供され、該ボディが、水分が極端な流体圧力で内部に流入するのを防止する水分不浸透性障壁を有するように構成される。アセンブリは、ボディ上に取り付けられる少なくとも1つの電極と、ボディの中空内部に取外し可能に挿入されるように構成されたコイル・アセンブリとを含み、コイル・アセンブリは、コイル・アセンブリがボディの中空内部に挿入されたとき少なくとも1つの電極から電気的に分離される少なくとも1つの磁気コイルを含む。
本発明の他の実施形態によれば、外部表面を有する円筒状ボディを含む、流体流量計のためのセンサ・アセンブリが提供され、該ボディが、長手方向軸、中央めくら穴および2つの通路を画定する。2つの通路は長手方向軸に対して平行であり、外部表面上に指定された角度で互いに半径方向に離間されている。これらの2つの通路のうちの一方に感知電極アセンブリが取り付けられ、また、これらの2つの通路のうちの他方に接地電極アセンブリが取り付けられており、感知電極アセンブリおよび接地電極アセンブリのうちの少なくとも一方は、離間された複数の電極を含む。コイル・アセンブリは、ボディの中央めくら穴に取外し可能に挿入されるように構成されている。コイル・アセンブリは複数の磁気コイルを含み、これらの磁気コイルの各々は、コイル・アセンブリがボディの中央めくら穴に挿入されたとき感知電極アセンブリ上の複数の電極のうちの1つから電気的に分離され、かつ、その電極と位置合わせされる。
図1〜9を参照すると、本発明によるセンサ・アセンブリ10は、金属などの水分不浸透性材料でできた、長手方向軸14を有し、かつ、中空内部16を画定する細長い円筒状センサ・ボディ12を含む。図に示されている実施形態では、ボディ12は円筒状であり、概ね円形の断面を有する。また、ボディは他の適切な形状の断面を有することも可能であることが企図されている。さらに、金属センサ・ボディ12はこの実施形態ではステンレス鋼でできているが、任意の適切な不浸透性材料またはこのような材料の組合せから構築することも可能である。ボディ12は、長手方向軸14に平行にボディの長さだけ延びる複数の通路18を画定する。ボディは、1つの通路または複数の通路を画定することができ、また、個々の通路18は、ボディ12の長さより短い長さを有することができ、あるいは任意の適切な長さを有することができることを理解されたい。また、通路18はそれぞれ同じ長さを有することが好ましいが、これらの通路は異なる長さを有することができることが企図されている。図に示されている実施形態では、ボディ12は、半径方向に互いに離間された3つの通路18a、18bおよび18cを画定する。通路18a、18bおよび18cは、等間隔で離間されることも、あるいは異なる角度で離間されることも可能である。一実施形態では、これらの通路は指定された角度で互いに半径方向に離間されており、この指定された角度は15°ないし90°である。これらの複数の通路のうちの1つまたは複数を任意の適切な角度あるいは距離で互いに離間されることができることを理解されたい。
水分がボディ12に流入するのを防止するために、本発明によるセンサ・アセンブリは、水分に対する不浸透性障壁を使用して構成されている。このような障壁を生成するために、1つまたは複数の通路18がボディ内に、中空内部16にまで及ばない指定深さまで形成されている。この構成によれば、既存のセンサ・アセンブリの場合のように流体または流体からの水分のめくら穴への流入を許容することになる開口または開放空間が通路18と中空内部16の間に存在しないことが保証される。また、センサ・ボディの内部に水分が流入するあらゆる通路が除去されるため、本発明によるセンサ・アセンブリを使用して、最大10,000psiの流体圧力を有するパイプライン中の流体流量を測定することができる。
上で言及したように、既存のセンサ・アセンブリは最大1000psiの流体圧力に限定されており、したがって本発明によるセンサ・アセンブリは、既存のセンサ・アセンブリよりはるかに多くの応用分野で使用することができる。
さらに、上で言及したようにボディ12はステンレス鋼などの実質的に不浸透性の材料でできている。そのため、中空内部16への流体および水分の流入の防止がさらに促進される。これは、金属より多孔性が高く、したがって常により容易に水分を吸収し、かつ、水分を通過させて、磁気コイルおよび配線などの内部回路を損傷させることになるプラスチックまたは類似の材料でできたボディを有する既存のセンサ・アセンブリに優る著しい利点である。
ボディ12は、第1の末端20および反対側の第2の末端22を有する。第1の末端20は、ボディと共に閉じた第1の末端を一体形成することによって密閉されるか、あるいはボディにキャップ24を溶接して、キャップとボディの間に気密封止を提供することによって密閉される。第2の末端22は、溶接または任意の他の適切な接続方法によってボディ12に接続されるフランジ24を含む。フランジ24は、ボディの外径より若干大きい内径を有する中央貫通孔26を画定する。また、フランジ24は、以下で説明する締結具を受け取るための6個の外部貫通孔28を画定する。これらの貫通孔28は、互いに等間隔で離間されていることが好ましいが、互いに対して異なる距離または角度で離間されることも可能である。また、フランジ24は6個の孔に限定されないこと、および任意の適切な数の貫通孔または他の孔を含むことができることを理解されたい。
複数の電極アセンブリ30がボディ12の外部表面32に取り付けられている。具体的には、個々の電極アセンブリ30は、ボディ12によって画定された複数の通路18のうちの1つに挿入されるように構成された金属条片34などの導電性条片を含む。金属条片34は、ステンレス鋼または任意の他の適切な導電材料あるいは材料の組合せから構築することができる。通路18内への挿入に先立って複数の電極36が個々の金属条片34上に取り付けられる。他の実施形態では、条片に付着された絶縁コーティングを介して条片の導電表面の1つまたは複数の部分を露出させることによって条片34自体を電極として動作させることができる。図に示されている実施形態の場合、電極36は、条片34に沿って等間隔で離間されることも、あるいは他の指定位置で離間されることも可能である。電極36は、連続金属電気連続性を維持するための適切な導電機械締付け方法を使用して条片34に取り付けられている。適切な配線が個々の条片34に接続され、対応する通路18内をボディ12に沿って延在し、フランジ24によってボディ12の第2の末端22に画定された貫通孔26を貫通している。
図に示されている実施形態では、複数の電極アセンブリ30のうちの2つは感知電極アセンブリ30aおよび30bであり、流量の測値を得るために流体流中の指定位置に配置されている。第3の電極アセンブリは基準または接地電極アセンブリ30cであり、流体流中上流側の面に配置されている。代替実施形態では、この第3の電極アセンブリは、流体コラム内に他の配向で配置することができ、あるいは流体コラム内の他の位置に配置することができる。
導管または開水路における流量を測定するために、本発明によるセンサ・アセンブリ10は、ボディ12の外部表面32に取り付けられた任意の適切な数の電極アセンブリ30を有することができることを理解されたい。これらの電極アセンブリのうちの2つは感知電極アセンブリである。任意の適切な偶数個の電極アセンブリを感知電極アセンブリにすることができることを理解されたい。これらの複数の電極アセンブリのうちの1つまたは複数を接地または基準電極アセンブリにすることができ、また、導管または開水路を流れる流体の方向に対して任意の位置に配置することができる。また、感知電極アセンブリ30aおよび30bは、同じ数の電極36を同じ位置に有しており、一方、接地電極アセンブリ30cは、感知電極アセンブリと同じ数または異なる数の電極を、感知電極アセンブリ上の電極に対して同じ位置または異なる位置に有することができる。
非導電性コーティング38は、ボディ12によって画定された個々の通路18a、18bおよび18cへの電極アセンブリ30a、30bおよび30cの取付けに先立ってボディ12に付着される。次に電極アセンブリおよび配線に非導電性コーティングまたは接着剤38aが付着され、電極アセンブリおよび配線をボディ上で密封かつ固着し、それらをボディから電気的に分離する。コーティング38aが硬化または固化した後で、電極36の周囲表面を覆っているすべてのコーティングが除去され、その結果、電極は有効に流体流量を感知し、関連する電気信号を生成することができ、それらの電気信号が、流量計に結合されている信号変換器に送信される。
磁気コイル・アセンブリまたはコイル・ツリー40は、流体流量を測定するために必要な磁界を生成しており、ボディ12によって画定された中空内部16に挿入されるように構成されている。図に示されている実施形態では、磁気コイル・アセンブリ40は、第1の自由端44、フランジ48を含む反対側の第2の末端46、およびロッドに取り付けられる磁気コイル50を有する細長いロッド42を含む。フランジ48は、3つの貫通孔52、および互いに離間された3つのねじ付き溝孔54を画定する。これらの6つの孔52および54は、ボディ12に接続されたフランジ24によって画定された6つの外部貫通孔28と位置合わせされる。コイル・アセンブリ40のロッド42は、ステンレス鋼などの金属、プラスチックまたは任意の適切な材料あるいは材料の組合せから構築することができる。図8に示されているように、ロッド42は、ボディ12の中空内部16に挿入されるように構成されており、ボディの長さに少なくとも等しい長さを有する。磁気コイル50は、ボディ12の外部表面32に取り付けられた感知電極アセンブリ30aおよび30bに結合されている電極36と位置合わせされた位置でロッド42に取り付けられている。
磁気コイル50の各々は、ボビン56および該ボビンの周りに指定された巻数で巻き付けられた金属線58を含む。ボビン56は、鉄などの磁気金属でできていることが好ましいが、プラスチックまたは任意の他の適切な材料を使用して構築することも可能である。図8に示されているように、個々のボビン56は、締結具によってロッド42に固着される。ボビン56は、接着材料、溶接または任意の適切な接続方法を使用してロッド42に固着することも可能であることを理解されたい。金属線58は銅線であることが好ましいが、任意の適切な線または線の組合せであってもよい。磁界の強度は、線の巻き数と線に流れる電流の積に正比例するため、線58は、生成しなければならない磁界の強度に基づいてボビン56の周りに指定された巻数だけ巻き付けられる。これらのコイルの線58に電流を供給するために、磁気コイル50の各々に適切な配線が接続される。
図に示されている実施形態では、外部磁気コイル50b、50c、50dおよび50eは、内部磁気コイル50aに直列で一体配線されている。適切な配線が内部磁気コイル50aに接続され、ロッド42に沿って延在し、フランジ48によってロッド42の第2の末端46に画定された孔60を貫通している。磁気コイル50は、上で説明したように直列に配線することも、あるいは個々のコイルのための配線がロッド42に沿って延在し、かつ、フランジ48によって画定された孔60を貫通している場合は独立して配線することができることを理解されたい。配線は、使用中におけるコイル50またはロッド42の不慮の接地を回避するために予めコーティングされているか、あるいは絶縁されている。別法としては、上で説明した非導電性コーティング38で配線をコーティングすることも可能である。配線は、コイル50から該コイルに電気を供給する電源(図示せず)まで延在する。コイル50に供給される電気によってコイルが付勢され、上で説明した磁界が生成される。
コイル・アセンブリの末端には、通常、水分から封止されたケーブル終端を提供するためのケーブル・ハウジングまたは保護エンクロージャが取り付けられている。図1、2、3および5A〜8に示されている一実施形態では、ケーブル・ハウジングは、ロッド42の第2の末端46に取り付けられるキャップ62を含む。キャップ62は、一体形成された3つの部分、すなわちフランジ部分64、円錐部分66および取付け部材68を含む。これらの3つの部分は、個別に製造し、溶接または任意の他の適切な接続方法によって一体に結合することも可能である。フランジ部分64は概ね円形の形を有しており、1つの貫通孔70および互いに離間された3つの外部ねじ付き孔72を画定する。円錐部分66は、内部末端74、外部末端76、およびフランジ部分64の中央孔70と連絡している内部中空領域78を有する。
取付け部材68は、円錐部分66の中空領域78と連絡している貫通孔80を画定しており、円錐部分の外部末端76の直径より小さい直径を有する。コイル・アセンブリ40からの線または配線は、フランジ部分64の貫通孔70を介して引き回され、一本のケーブル82として円錐部分66の中空領域78でまとめて結合される。ケーブル82は、中空領域78から取付け部材68の貫通孔80を通って信号変換器まで延びる。
ボディ12、コイル・アセンブリ40およびキャップ62は、まとめて接続され、単一ユニットとしてパイプライン84などの導管内に設置される。具体的には、コイル・アセンブリ40は、ボディ12によって画定された中空内部16に挿入される。ねじ付き締結具86が、ボディ12のフランジ24によって画定された、位置合わせされためくら穴28のうちの3つを介してコイル・アセンブリ40のフランジ48のねじ付き孔54に挿入され、これらの構成部品が一体に固着される。電極アセンブリ30およびコイル・アセンブリ40からの配線は、キャップ62を通して引き回され、かつ、まとめて接続されて、取付け部材68を介して延在するケーブル82が形成され、信号変換器に接続される。追加のねじ付き締結具86が、ボディ12のフランジ24によって画定された3つの他のめくら穴28、コイル・アセンブリ40のフランジ48によって画定された3つの対応するめくら穴52を介して、キャップ62によって画定された3つのねじ付き溝孔72に挿入され、それによりボディ、コイル・アセンブリおよびキャップが一体に固着される。図に示されている実施形態では、センサ・アセンブリ10への流体および水分の流入の防止を促進するために、少なくとも1つのOリング・シール部材88が、ボディ、コイル・アセンブリおよびキャップのフランジおよびフランジ部分24、48および64の間に挿入されている。
次に、アセンブルされたセンサ・アセンブリ10が、典型的には図1に示されているようにパイプライン84に接続される弁92を有するニップル圧縮シール90を介してポートに挿入される。センサ・アセンブリは、取付けアセンブリ94によって所定の位置に固着される。取付けアセンブリ94は、円筒状ばねハウジング96、該ばねハウジングに接続された取付けプレート98、および細長いボルト100などの少なくとも2つの細長い取付けロッドを含む。ばねハウジング96は、コイルばね102などの偏倚部材を受け取るように構成された内部空間を画定する。コイルばね102の第1の末端104は、キャップ62の取付け部材68上に嵌合し、かつ、ケーブル・ハウジング66の円錐部分の外部末端76と係合し、また、第2の末端106は取付けプレート98と当接するように構成されている。ばねハウジング96は取付けプレート98と一体で形成されていることが好ましいが、溶接または任意の適切な接続方法によって取付けプレートに接続することも可能である。取付けプレート98は、ケーブル82を受け取るためのめくら穴108を画定する。
具体的には、ケーブル82は、キャップ62からばねハウジング96内のばね102を通り、取付けプレート98によって画定されためくら穴108を貫通した後、上で説明した信号変換器まで延びる。ボルト100は、取付けプレート98によって画定された締結具孔112を介して挿入され、ボルト110の第1の末端114はねじが切られており、ニップル90に結合されたフランジ116によって画定された対応するねじ付き孔に固着されている。ボルト110の第2の末端118は、適切な座金120およびロック・ナット122によって取付けプレート98に固着されている。ばねハウジング96は、ばね102およびキャップ62の取付け部材68の直径より大きい直径を有しており、したがってハウジングの内側に向かう圧力によってハウジングがキャップに向かって、また、ばねおよび取付け部材の外側に向かって内側へ移動する。
センサ・アセンブリ10は、末端20がパイプラインを形成している壁124と係合するまでパイプライン84内に設置される。末端20が、使用中、パイプライン84内の流動圧力によって壁124に対して移動しないことを保証するために、取付けアセンブリ94を調整することによってセンサ・アセンブリ10に圧力が印加される。具体的には、ロック・ナット122が締め付けられ、それにより取付けプレート98およびばねハウジング96がパイプラインに向かって内側へ移動する。取付けプレート98が内側へ移動すると、ばね102がキャップ62の円錐部分66の外部末端76に押し付けられる。ばね102の圧縮によってセンサ・アセンブリ10に内側に向かう圧力が印加され、延いては末端20が強い力で壁124に押し付けられる。ロック・ナット122は、使用中、末端が移動しないように、壁124に対する末端20の力が400psiないし600psiになるまで締め付けられる。完全に挿入されたとき、コイル・アセンブリ40のコイル50が、感知電極アセンブリ30aおよび30b上の電極36と位置合わせされ、パイプライン84内の流速の正確な平均が提供される。
上記実施形態では、センサ・アセンブリ10は、取付けアセンブリ94を使用してパイプライン84などの導管に対して、あるいは開水路(図示せず)に対して所定の位置で固着され、かつ、保持されている。取付けアセンブリ94は、一般的には、最大500psiの流体圧力を有するパイプラインなどの導管のために使用されることを理解されたい。圧力が500psiより高い場合、本発明によるセンサ・アセンブリは、センサ・アセンブリをパイプラインに溶接することによって、あるいは他の適切な高圧シールを使用することによってパイプライン・ニップルまたはパイプラインに固着される。さらに、上記実施形態は、取付けアセンブリ94に限定されないこと、また、本発明によるセンサ・アセンブリは、任意の適切な取付けアセンブリまたは取付け装置を使用して導管に取り付け、かつ、固着することができることを理解されたい。
動作中、磁気コイル50が付勢され、それにより流体流中の個々のコイルの周りに磁界が生成される。個々の磁界を通って流体が流れると、流体は電圧を生成し、その電圧が感知電極アセンブリ30aおよび30b上の電極36によって感知される。感知された電圧は、電極からの電気信号として、流量計に結合されている信号変換器(図示せず)に送信される。電気信号は、信号変換器によって平均流速に変換され、かつ、信号変換器の表示画面または流量計モニタあるいはコンピュータ・スクリーンに表示される。
上で説明したように、ボディ12および条片34は、センサ・アセンブリの個々の構成部品を電気的に分離するために非導電性コーティング38および38aでコーティングされていることが好ましい。不浸透性材料でできたボディ12と、電極36とボディ12の中空内部16の間のあらゆる開口または空間の除去との組合せは、すべてボディへの流体および/または水分の流入、内部回路の損傷および磁気コイル50の測定能力に対する悪影響の禁止を著しく促進している。したがって本発明によるセンサ・アセンブリ10は、耐久性により優れており、磁気コイルおよびセンサ・アセンブリの他の内部構成部品の劣化を最小限に抑えて正確な流量測定を実現する。
図9を参照すると、センサ・アセンブリ10'の他の実施形態が示されており、このセンサ・アセンブリは、水分不浸透性材料でできたボディ12'を含み、ボディ12'は、1つの電極36'を有する導電性条片34'が取り付けられる通路18'を画定する。コイル・アセンブリ40'は、ボディによって画定された中空内部に挿入され、このコイル・アセンブリは、コイル・アセンブリがボディに挿入されたとき電極36'と位置合わせされた1つの磁気コイル50'を含む。このセンサ・アセンブリ10'は、上で説明したように動作して導管内の流速の正確な測度を提供し、かつ、ボディへの水分の流入および内部回路の損傷を防止する。
上記実施形態では、パイプライン84からセンサ・アセンブリ10を除去することができ、したがって必要に応じてセンサ・アセンブリ10を洗浄、検査、修理および/または交換することができる。さらに、コイル・アセンブリ40をボディ12に挿入し、かつ/またはボディ12から除去することも可能であり、したがってコイル・アセンブリ40を修理および/または交換することができる。そのため、コイル・アセンブリ40、磁気コイル50またはアセンブリの他の部分に誤動作あるいは損傷が存在してもセンサ・アセンブリ10全体を交換する必要がないため、アセンブリ費および修理費が低減される。
以上、本明細書において、本発明によるセンサ・アセンブリの特定の実施形態について説明したが、本発明のより広義の態様において、本発明から逸脱することなく変更および修正を加えることができることは当業者には理解されよう。
Claims (17)
- 流体流量計のためのセンサ・アセンブリであって、
中空内部を有し、水分が極端な流体圧力で前記内部に流入するのを防止する水分不浸透性障壁を有するように構成されたボディと、
前記ボディ上に取り付けられた少なくとも1つの電極と、
前記ボディの前記中空内部に取外し可能に挿入されるように構成されたコイル・アセンブリであり、前記ボディの前記中空内部に挿入されたとき前記少なくとも1つの電極から電気的に分離される少なくとも1つの磁気コイルを含むコイル・アセンブリと
を備えたセンサ・アセンブリ。 - 前記ボディが外部表面を含み、前記少なくとも1つの電極が前記外部表面に取り付けられている、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディが実質的に水分不浸透性の材料でできている、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記水分不浸透性材料がステンレス鋼である、請求項3に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディが少なくとも1つの通路を画定し、前記少なくとも1つの電極が前記通路に取り付けられている、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記通路に挿入されるように構成された導電性条片をさらに備え、前記少なくとも1つの電極が前記条片上に取り付けられている、請求項5に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディおよび前記少なくとも1つの電極のうちの少なくとも一方に付着された非導電性コーティングをさらに備えた、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記コイル・アセンブリに接続されたキャップをさらに備え、前記キャップが前記ボディを導管の壁に対して偏倚させるための偏倚部材を含む、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 複数の電極をさらに備え、前記電極が前記ボディ上に取り付けられている、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディが複数の通路を画定し、前記電極が前記複数の通路の各々に取り付けられている、請求項9に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記極端な流体圧力が500psiないし10,000psiの圧力を含む、請求項1に記載のセンサ・アセンブリ。
- 流体流量計のためのセンサ・アセンブリであって、
外部表面を有し、長手方向軸と、中央めくら穴と、2つの通路とを画定する円筒状ボディであり、前記2つの通路が前記長手方向軸に対して平行であり、かつ、前記外部表面上に指定された角度で互いに半径方向に離間されている、円筒状ボディと、
前記2つの通路のうちの一方に取り付けられた感知電極アセンブリと、
前記2つの通路のうちの前記他方に取り付けられた接地電極アセンブリであって、前記感知電極アセンブリおよび前記接地電極アセンブリのうちの少なくとも一方が、離間された複数の電極を含む、接地電極アセンブリと、
前記ボディの前記中央めくら穴に取外し可能に挿入されるように構成され、複数の磁気コイルを含むコイル・アセンブリであり、コイル・アセンブリが前記ボディの前記中央めくら穴に挿入されたとき、前記複数の磁気コイルの各々が前記感知電極アセンブリ上の前記複数の電極のうちの1つから電気的に分離され、かつ、その電極と位置合わせされたコイル・アセンブリと
を備えたセンサ・アセンブリ。 - 前記ボディが金属でできている、請求項12に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディ、前記感知電極および前記接地電極のうちの少なくともいずれかに付着された非導電性コーティングをさらに備えた、請求項12に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記指定された角度が15°ないし90°である、請求項12に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記ボディが前記2つの通路から離間された追加の通路を画定する、請求項12に記載のセンサ・アセンブリ。
- 前記追加の通路に取り付けられた追加の感知電極アセンブリをさらに備え、前記追加の感知電極アセンブリが、前記感知電極アセンブリ上の前記電極と位置合わせされる複数の離間された電極を含む、請求項16に記載のセンサ・アセンブリ。
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