JP2013504780A - 波動場の位相を回復する方法及び装置 - Google Patents

波動場の位相を回復する方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013504780A
JP2013504780A JP2012528453A JP2012528453A JP2013504780A JP 2013504780 A JP2013504780 A JP 2013504780A JP 2012528453 A JP2012528453 A JP 2012528453A JP 2012528453 A JP2012528453 A JP 2012528453A JP 2013504780 A JP2013504780 A JP 2013504780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wave field
detector
phase
function
conversion device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012528453A
Other languages
English (en)
Inventor
フカイ ツァン,
Original Assignee
ザ・ユニバーシティ・オブ・シェフィールド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB0916167A external-priority patent/GB0916167D0/en
Priority claimed from GB0917930A external-priority patent/GB2474442A/en
Application filed by ザ・ユニバーシティ・オブ・シェフィールド filed Critical ザ・ユニバーシティ・オブ・シェフィールド
Publication of JP2013504780A publication Critical patent/JP2013504780A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0075Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. increasing, the depth of field or depth of focus
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/44Grating systems; Zone plate systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J25/00Transit-time tubes, e.g. klystrons, travelling-wave tubes, magnetrons
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

初期面における波動場の推定値φ0を用意するステップと、波動場が拘束される領域を有する面である入射面と検出器面との間で波動場変換デバイスを介して波動場を往復させて伝播させるステップであって、入射面ではサポート制約が適用され、検出器面では大きさ制約が適用され、波動場変換デバイスが配列されて波動場変換関数を波動場に適用し、波動場変換関数がレンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられる、ステップとを含む、波動場の位相を回復する方法。
【選択図】 図4

Description

本発明は、波動場の位相を回復する方法及びそれに対応する装置に関する。いくつかの実施形態では、オブジェクト(対象物)から散乱した放射によって形成される回折パターンの強度測定に基づいてオブジェクトの画像を構築する方法が提供される。
オブジェクトによって散乱した波動場の位相及び強度の測定から、オブジェクトの画像を構築できることが認識されている。しかし、画像検出器は、一般的に波動場の位相を測定することができず、その代わりに強度の測定のみを提供する。いわゆる「位相問題」、即ち波動場の位相を決定する問題は、大きな関心の対象となってきた。
位相問題の解決策は、一般的に、回折パターンの強度の測定に基づいた波動場の反復計算を伴う。
Sayreは、有限オブジェクトから回折する波動場の位相を、その回折強度のみから再生する可能性について提案した(D. Sayre, Acta Crystallographica 5, 843 (1952))。オブジェクト制約として有限サポートを利用するアルゴリズムが、1978年にFienupによって提案された(J. R. Fienup, Optics Letters3, 27 (1978))。これらのアルゴリズムの境界形状、対称性、及び鮮鋭度に対する解決策の一意性及び収束の依存は、Fienup及び他の研究者らによって広範囲に調査された(例えば、R. Barakatand G. Newsam, Journal of Mathematical Physics 25, 3190 (1984)、R. H. T. Bates, Optics (Jena) 61, 247 (1982)、及びJ. R. Fienup and C. C. Wackerman, Journal of the Optical Society ofAmerica A 3, 1897 (1986)を参照)。
厳格なサポート(tightsupport)と特定のオブジェクト波動場分布を所与として、模擬データを使用しての再構築が可能であることが示されてきた。しかし、これらの理論的進歩にも関わらず、Miao及び共同研究者らによる1999年の金パターンのX線再構築以前は、質を証明する実験結果はほとんど実証されていなかった(J. Miao, P. Charalambous, J. Kirz, and D. Sayre, Nature (London)400, 342 (1999))。
後続の実験では、この技術を、単純な金粒子(J. Miao, T. Ishikawa, B. Johnson, E. H. Anderson, B. Lai, and K. O.Hodgson, Phys. Rev. Lett. 89, 088303 (2002))、複合酵母菌(D.Shapiroら, Proc. Natl. Sci. U. S. A. 102, 15343 (2005))、及びナノ結晶内のひずみ場のトモグラフィマッピング(M. A. Pfeifer, G. J. Williams, I. A. Vartanyants, R. Harder, and I.K. Robinson, Nature 442, 63 (2006))を含むサンプルに適用してきた。
その一方で、混成入出力(HIO)アルゴリズムにほぼ基づいたアルゴリズムも、多様なやり方によって改善された。厳格なサポートの要件は、反復の過程でオブジェクトと共にサポートの推定値を精緻化することができるシュリンクラップアルゴリズムによって回避することができる(S. Marchesiniら, Phys. Rev. B 68, 140101(2003))。
これまで実証された単一の回折パターンからの位相回復は、依然として小さく隔離された標本に限定されている。これにより、材料及び生物科学にその広い用途が基本的に限定される。
この技術に求められる有限の出射波は、有限のプローブを備えた拡張されたオブジェクトを照明することによって提供することもできる。しかし、位相回復は、この場合、境界が平滑化され、非負数が失われることにより、多くの困難に直面する(J. R. Fienup, J. Opt. Soc. Am. A 4, 118 (1987)、J. M. Rodenburg and H. M. L. Faulkner, Appl. Opt. 85, 4795 (2004))。
一般に、これらのアルゴリズムには、本質的に、J. R. Fienup and C. C. Wackerman, J. Opt. Soc. Am. A 3, 1897 (1986)によって考察されているような、翻訳及びエルミート対称性の曖昧さが伴う。これらの「自明な」解の競合は収束を遅らせる場合がある。特定の状況では、照明を曲げた場合に拡張されたオブジェクトの再構築が可能であることが最近示され、また正確に知られてきている(B. Abbeyら, Nat. Phys. 4, 394 (2008))。
現在のコヒーレント回折イメージング技術(CDI)における別の障害は、検出器のダイナミックレンジ及びノイズ性能に対する要件が非常に厳格なことである。一般的な回折パターンの全範囲を網羅するため、220程度のダイナミックレンジを持つ検出器が必要とされている。これは、電荷結合素子(CCD)などの一般に使用される検出器の能力をはるかに超えている。ビームストップを使用してビーム中心を妨害しなければならないが、これによっていわゆる欠損データ問題が引き起こされ、低い程度に保つか又は他の手段によって測定されるデータを用いて補正しなければならない。
現在のCDIにおける別の基本的な障害は、高角度回折データを収集するのが困難なことである。X線又は電子放射の場合、最も真の対象サンプルは回折が弱い。したがって、入射ビームエネルギーのうち非常に少ない部分のみが、より高解像度の画像を得るために、高角度(又は高次)域へと回折することになる。ノイズのない完全な検出器であっても、依然として、検出器が十分なカウント数を得るために比較的長い期間が必要である。サンプルによっては、必要な時間長の照射に耐えられないものがある。
より明るく高価な放射源を使用することによって、データ取得時間を数カウント低減することができるが、サンプルの損傷の増大も引き起こす。
図1(a)は、光源10からの放射ビーム(波動場としても説明されてもよい)がオブジェクト面に設けられたオブジェクト20によって散乱する既知の実験配置を示す。散乱した波動場30は、次に、波動場の強度を測定するように配列された検出器40に入射する。
図1(b)は、波動場30の位相及び振幅を反復計算する既知の方法を示す。サポート制約(support constraint)は、オブジェクト面での波動場の推定値に適用され、それが次に検出器面に伝播して、そこで大きさ制約(magnitude constraint)が適用される(検出器40による波動場強度の測定から、検出器面での波動の大きさが決定される)。
米国特許第6369932号、米国特許第6545790号、及び米国特許第6906839号は、波面の位相情報を回復するシステム及び方法を開示している。これら文献は、コリメートされた放射によって材料の標本を照射し、予め定められた妨害パターン又は1つ若しくは複数のフィルタを有する絞りを放射が通過するようにさせることを開示している。絞り又はフィルタ(1つ若しくは複数)を通過させた放射の強度分布が記録される。この手順は、それぞれ異なる絞り又はフィルタを各回ごとに使用して、少なくとも5回繰り返される。
本発明の第1の態様では、初期面における波動場の推定値φを用意するステップと、波動場を初期面から伝播させて、波動場が拘束される区域を有する面である入射面と検出器面との間で波動場を往復させるステップであって、入射面ではサポート制約が適用され、検出器面では大きさ制約が適用され、入射面と検出器面との間の波動場の経路に波動場変換デバイスが提供され、波動場変換デバイスが配列されて波動場変換関数を波動場に適用し、波動場変換関数がレンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられる、ステップとを含む、波動場の位相を回復する方法が提供される。
「有限」にはレンズ関数からの大きな又は小さな偏差が含まれる。換言すれば、波動場変換関数は完全なレンズ関数ではない。また、波動場変換関数は単なる自由空間伝播関数でもない。好ましくは、レンズ関数からの偏差は大きい。好ましくは、レンズ関数からの偏差は、本方法の所定の反復回数内で波動場の位相の回復を可能にするのに十分な大きさである。
レンズ関数とは、1つの地点から発散する波動場を、別の地点から発散するか又は別の地点に収束するように見える別の波動場へと変換することができるデバイスの関数を意味する。特に、レンズ関数は、球面波(又はその低次近似)を別の球面波(又はその低次近似)に変換することができる関数である。本明細書で用語「地点」について言及する際は、回折に限定された意味での「スポット」をも網羅するものと理解すべきである。
誤解を避けるため、レンズ関数は自由空間伝播関数に含まれない。
波動場変換関数はレンズ関数から著しく逸脱していることが有利である。
語句「往復」は、波動場が、アルゴリズムを実装するプログラマー又は方法のユーザの選択に応じて第1の方向又は第2の方向のどちらかで始まって、入射面と検出器との間で伝播することを意味することを理解されたい。
更に、初期面は、入射面及び検出器面又はそれらの間であってもよいことを理解されたい。或いは、初期面は入射面の上流であってもよい。
入射面は、波動場のフラックスがある区域に拘束されることが知られている面である。
本発明の実施形態は、波動場の位相が波動場の強度に対応する単一のデータセットから回復されてもよいという利点を有することを理解されたい。換言すれば、本発明のいくつかの実施形態では、検出器によって作られる波動場の強度のそれぞれ異なる記録に対応する複数のデータセットを得ることは必須ではない。この「単発」という特徴は、画像の強度がリアルタイムで変化する動的イベントの位相回復を行うことが可能になる利点を有する。例えば、波動場による照射の下で時間の関数としてサンプルが劣化することが分かる場合に、インシチュ(in-situ)実験から得られる画像の位相回復が行われてもよい。
本発明は、波動場強度の分布に対応する単一のデータセットのみを使用して位相回復が行われてもよいという点で、米国特許第6369932号、米国特許第6545790号、及び米国特許第6906839号を上回る利点を有する。本発明はサポート制約の適用を必要とするので、本発明は更に、米国特許第6369932号、米国特許第6545790号、及び米国特許第6906839号と区別される。
従来、サポート制約の適用には小さな分離されたサンプルが必要であった。この制限は、一般的に強い変調特性を有する波動場変換デバイスが使用される本発明の実施形態によって克服される。波動場変換デバイスから、サポート制約が適用される入射面へと波動場が逆伝播されると、波動場推定値の不適正な成分がサポートの外側に伝播するので、サポート制約が波動場の推定値を精緻化する有効性が増加する。
好ましくは、波動場が入射面と検出器面との間で第1の方向で通過すると、波動場変換関数が波動場に適用され、波動場が入射面と検出器面との間で第1の方向とは逆の第2の方向で通過すると、波動場変換関数の逆数が波動場に適用される。
方法は、入射面と検出器面との間を往復して波動場を繰り返し伝播させることによって、波動場の位相を反復計算することを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、波動場変換デバイスは、デバイスを通過する光線の光学経路長が、それらのコヒーレント加算から得られる強度が完全なレンズとは十分に異なって、所定の反復数内で必要な空間解像度まで位相回復を行うことができるようにして配列される。
波動場変換関数は、波動場にフーリエ変換を適用し、続いてレンズ関数からの有限偏差を有する関数である変調関数で波動場を乗算し、続いて更なるフーリエ変換を波動場に適用することによって特徴付けられてもよい。
「によって特徴付けられる」という表現は、波動場変換関数が列挙したステップそのままの形態であってもよく、又は列挙したステップを明示的に行う必要がないことと同等であってもよい。
本発明の実施形態は、より強い放射源を必要とすることなく、且つサンプルの損傷を増大させることなく、現在のCDI技術を用いて得られるよりも数段階高い大きさの高角度信号強度を得ることができるという利点を有する。
上述したように、X線又は電子放射の場合、ほとんどのサンプルは散乱が弱く、したがって比較的少数の光子又は電子が高角度まで散乱する。より多数の光子又は電子が高角度域へと散乱されることが望ましい。
従来技術の解決策は、1033以下の光子/パルスを発生させることができる自由電子レーザーなどの明るい放射源の使用を伴う。自由電子レーザーは、構築するのに数千万又は数億ドルのコストが掛かる可能性がある。しかし、エネルギーの多くは直接ビームの形態で失われ、結果としてサンプルの損傷が増大する。
本発明の実施形態は、軟調のエッジ(soft-edges)及び大きな位相変動を有する波動場に対して、又は有限のプローブで照明された拡張されたオブジェクトの位相が回復されてもよいという利点を有する。
本発明の実施形態は、強度の単一の記録、例えば回折パターンの強度の単一の記録から、位相が回復されてもよいという更なる利点を有する。更に、方法により、大きなダイナミックレンジを有する検出器を必要とすることなく、記録された回折データからの位相回復が可能になる。
より正確には、210〜214程度のダイナミックレンジを有する検出器で一般的には十分である。
方法の重要な態様は、既知の透過若しくは反射関数(又は「伝達関数」)を有する波動場変換デバイス(WTD)の利用である。WTDは、既知の乗法的変調関数(一般に、複雑な変調関数)のデバイス、又は既知のインパルス応答関数(フーリエ領域の伝達関数)のシステムであり得る。波動場変換システムを形成するため、複数のWTDが用いられてもよい。
本発明の実施形態は、可視光、赤外光、紫外光、テラヘルツ周波数の放射、X線放射、電子放射、中性子放射、及び他の任意の適切な放射など、様々な範囲の波長及び種類の放射を有する波動場と共に使用するのに適している。いくつかの実施形態では音響波動場も用いられてもよい。
サポート制約Sは、好ましくは次式にしたがって適用される。
φn+1=φ’S+β(φ’−φ)(1−S) (3)
式中、φ及びφ’はそれぞれ、n番目の反復の入射波動場の現在の及び更新された推定値であり、φ’は第1の反復におけるφに等しく設定される。
好ましくは、Sは、測定される波動場が有効値を有すると仮定される場合のピクセルにおいて1の値をとり、そうでなければゼロの値をとる。
大きさ制約は、式
Figure 2013504780

にしたがって検出器面
Figure 2013504780

での波動場の推定値を決定するのに適用されてもよく、式中、An+1及びφn+1はそれぞれ、検出器における波動場の振幅及び位相を示す。
大きさ制約は、好ましくは、式
Figure 2013504780

にしたがって適用され、式中、
Figure 2013504780

は、大きさ制約を適用した後の検出器における波動場、Iは記録された回折強度、P(I)は強度Iの関数である。
好ましくは、P(I)はP(I)=Iγの形態をとり、式中、γは定数である。
方法は、好ましくは、γを実質的に約0.5〜2の範囲の値に設定するステップを含む。
方法は、γの第1の値を用いてnの反復を行い、続いてγの第2の値を用いてnの反復を行うステップを含んでもよい。
γの第1の値は第2の値よりも大きくてもよい。
γの第2の値は0.5であってもよい。
方法は、約0.4〜約0.8の範囲の値を有するようにβを選択するステップを含んでもよい。
方法は、0.62の値を有するようにβを選択するステップを含んでもよい。
方法は、信号・誤差比SERが約100回の反復後に10−5未満又はそれにほぼ等しい値を有することが可能なように、γ、β、及びSの値を選択するステップを含んでもよい。
方法の前に、初期面における波動場の初期推定値を用意するステップがあってもよい。
初期面は、入射面と一致、検出器面と一致、及び入射面と検出器面との間の中から選択された1つである場所で提供されてもよい。
波動場変換デバイスは、入射波動場に対する線形応答及び非線形応答の中から選択された1つを呈するように配列されてもよい。
波動場変換デバイスは、損失及び位相遅延の両方を呈する透過である複素透過を有するように配列されてもよい。
波動場変換デバイスは、位相板、一次元格子、二次元格子、結晶のスラブ、及び空間光変調器の中から選択された少なくとも1つを備えてもよい。
波動場変換デバイスは、波動場変換デバイスの入射面から入射する光を波動場変換デバイスの出射面まで伝えるように配列された、複数のクロスカップル型光ファイバー(cross-coupled optical fibres)を備えてもよい。
クロスカップル型とは、1つのファイバーからの光が1つ又は複数の他のファイバーに結合できることを意味する。
デバイスは、デバイスの入射面及び出射面それぞれの位置の間で光を伝えるように配列されてもよく、それにより、波動場変換関数は、デバイスの入射面及び出射面における個々のファイバー端部それぞれの位置の間の対応、及び個々のファイバーの長さの中から選択された少なくとも1つに基づいて、レンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられる。
したがって、いくつかの実施形態では、ファイバーは全てほぼ同じ長さのものであるが、波動場が入射面から出射面まで伝わるにつれて、WTDの入射面における波動場のピクセル位置を有効に交換することによって、位相及び振幅を「スクランブル」するように配列される。任意に、ファイバーは更に、異なる長さのものであってもよく、それによって、所与のファイバーによって伝わる波動場に位相シフトが導入される。
更に別の方法として、ファイバーは異なる長さのものであってもよいが、入射面と出射面との間のピクセルの位置はほぼ不変であってもよい。
波動場変換デバイスは、入射放射の透過型及び入射放射の反射型の中から選択された1つであるように配列されてもよい。
波動場変換デバイスは複数のピクセル素子を含んでもよい。
方法は、検出器及び/又は入射面に対して波動場変換デバイスの向きを調節するステップを含んでもよい。
方法は、複数の波動場変換デバイスを用意するステップを更に含んでもよい。
方法は、カスケード構成の複数の波形変換デバイスを提供し、それにより、複数のデバイスそれぞれを介して入射面と検出器面との間を波動場が通過するように配列される、ステップを含んでもよい。
波動場変換関数は、離散的及び連続的の中から選択された1つであってもよい。
方法は、収差レンズ(aberratedlens)及び無視できない収差を有する複合レンズ系の中から選択された少なくとも1つを備える波形変換デバイスを用意するステップを含んでもよい。
波形変換関数は、可逆的演算子及び非乗法演算子の中から選択された1つであってもよい。
検出器によって記録されたデータは、フラウンホーファー回折パターン、フレネル回折パターン、及び収差画像の中から選択された1つに対応するように調整されてもよい。
サポート制約は、1D領域の長さ、2D面積の境界、及び3D体積の中から選択された1つであってもよい。
サポート制約は複数の空間的に分離された領域に適用されてもよい。
波動場は複数の空間的に分離された領域を含んでもよい。
波動場は、3D波動場、2D波動場、及び1D信号の中から選択された1つを含んでもよい。
波動場変換デバイスは、電磁放射、光学光子、X線光子、電子、ニュートロン、及びプロトンの中から選択された少なくとも1つを分散させるように調整されてもよい。
好ましくは、波動場は、テラヘルツ周波数放射、赤外放射、可視光放射、遠紫外放射、軟X線放射、及び硬X線放射の中から選択された電磁放射を含む。
波動場は実質的にコヒーレントの放射を含むように調整されてもよい。
波動場はコヒーレントの放射から実質的に成るように調整されてもよい。
波動場はオブジェクトによって散乱した波動場であってもよい。
方法は、オブジェクトの1つ又は複数の面における波動場の位相を計算するステップを含んでもよい。
方法は、波動場の経路の必要な場所で波動場の位相及び振幅を計算するステップを含んでもよい。
本発明の第2の態様では、レンズ関数からの有限偏差を有する関数によって特徴付けられる波動場変換関数を、波動場に適用するように調整された波動場変換デバイスを用意するステップと、波動場変換デバイスを介して波動場を入射面から検出器面まで通過させ、検出器によって検出器面における波動場の強度を記録するステップとを含む、波動場の位相を回復する方法であって、波動場変換デバイスを介して入射面と検出器面との間で往復させる仮想のやり方で波動場を伝播させるステップを更に含み、入射面ではサポート制約が適用され、検出器面では大きさ制約が適用され、大きさ制約が検出器によって記録された強度に対応する、方法が提供される。
波動場変換デバイスに入射する波動場は、オブジェクトによって散乱している波動場であってもよい。
入射面と検出器面との間で往復させる仮想のやり方で波動場を伝播させるステップの前に、初期面における波動場φの推定値を用意するステップがあってもよい。
本発明の第3の態様では、レンズ関数からの有限偏差を有する関数によって特徴付けられる波動場変換関数を、波動場に適用するように調整された波動場変換デバイスと、波動場の強度に応答する検出器と、コンピュータシステムとを備える、波動場の位相を回復する装置であって、波動場が有限区域に拘束される面である入射面から波動場変換デバイスを介して検出器まで波動場が伝播できるように調整され、コンピュータシステムが、仮想の波動場が入射面と検出器との間を往復して伝播するように調整され、コンピュータシステムが、入射面では波動場にサポート制約を、検出器では波動場に大きさ制約を適用するように調整され、波動場が入射面と検出器との間で伝播されるにつれて、システムが波動場変換関数を波動場に適用するように調整され、それによって波動場の必要な位置で波動場の位相を回復する、装置が提供される。
コンピュータシステムは、入射面と検出器面との間を往復させて波動場を繰り返し伝播させることによって、波動場の位相を計算するように反復的に調整されてもよい。
コンピュータシステムは、波動場が入射面と検出器との間で第1の方向で通過すると、波動場変換関数を波動場に適用し、波動場が入射面と検出器との間で第1の方向とは逆の第2の方向で通過すると、波動場変換関数の逆数を適用するように調整されてもよい。
波動場変換関数は、レンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられてもよい。
入射面と検出器との間を往復させて仮想波動場を伝播させるステップの前に、好ましくは、初期面から波動場を伝播させるステップがあってもよい。
コンピュータシステムは、初期面での波動場の推定値を提供し、続いて、初期面から入射面と検出器との間で波動場を伝播させるように調整されてもよい。
別の方法として又はそれに加えて、コンピュータシステムは、初期面における波動場の推定値を入力し、続いて、初期面から入射面と検出器との間で波動場を伝播させるように、ユーザに指示するように調整されてもよい。
波動場の初期推定値は、波動場源と検出器との間のほぼ任意の場所における波動場の初期推定値であってもよいことを理解されたい。次に、波動場の初期推定値が作られた位置に対応するステージにおいて、アルゴリズムが開始される。
したがって、初期推定値が入射面とWTDの面との間の場所における推定値である場合、アルゴリズムは、波動場をWTDの面に伝播させ、次に波動場変換関数を適用し、その後、図4のフローチャートにしたがって続くように調整されてもよい。或いは、アルゴリズムは、波動場を入射面に伝播させ、サポート制約を適用し、その後、図4のフローチャートにしたがって続くように調整されてもよい。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して記載する。
散乱波動場強度の測定のための構成要素の従来の配列を示す図である。 散乱波動場の振幅及び位相を決定する従来の方法を示す図である。 透過形状における本発明の実施形態による装置の構成要素の配列を示す図である。 透過形状における本発明の実施形態による装置の構成要素の配列を示す図である。 入射面、変調器面、及び検出器面が平行である、反射形状における本発明の一実施形態による装置の構成要素の配列を示す図である。 入射面、変調器面、及び検出器面が非平行である、反射形状における本発明の一実施形態による装置の構成要素の配列を示す図である。 本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するアルゴリズムのステップを示す図である。 本発明の一実施形態による装置の配列を示す図である。 本発明の実施形態による波動場変換デバイスの設計を示す概略平面図である。 本発明の実施形態による波動場変換デバイスの表面の一部分を示す概略拡大斜視図である。 複数の光ファイバーを組み込んだデバイスの斜視図である。 入射面から出射面までの方向に沿って見た入射面を示す図である。 入射面から出射面までの方向に沿って見た出射面を示す図である。 (a)は、本発明による方法を使用した位相回復を実証する一例で使用される波動場の振幅の値を提供するのに使用される画像、(b)は、本発明による方法を使用した位相回復を実証する一例で使用される波動場の位相の値を提供するのに使用される画像である。 サポート不備(support looseness)Θの3つの値に対する反復数の関数としての信号・誤差比(SER)のプロットを示す図である。 単子葉植物サンプルの再構築のプロセス中に記録されたデータを示す図であって、(a)は、拡大図が差し込まれた検出器によって記録された回折パターンを示す図、(b)は、サポート制約が適用される面における振幅及び位相を反復計算するプロセス中の、サポート制約が適用される面(「制約適用面」)における振幅マップを示す図、(c)は、サンプル面における振幅マップを示す図、(d)は、サンプル面における位相マップを示す図である。 (a)は、波動場変換デバイスに向かう波動場の伝播方向に平行な方向に沿って見た、2D周期的位相構造を有する波動場変換デバイスの平面図、(b)は、この波動場変換デバイスを使用した本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するプロセス中の反復数の関数としての信号・誤差比SERのプロットを示す図である。 (a)は、波動場変換デバイスに向かう波動場の伝播方向に平行な方向に沿って見た、1D周期的位相構造を有する波動場変調器の平面図、(b)は、この波動場変換デバイスを使用した本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するプロセス中の反復数の関数としての信号・誤差比SERのプロットを示す図である。 (a)は、波動場変換デバイスとして使用される画像処理システムの振幅伝達関数の位相マップを示す図、(b)は、この波動場変換デバイスを使用した本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するプロセス中の反復数の関数としてのSERのプロットを示す図、(c)は、オブジェクト面における波動場振幅の再構築マップを示す図、(d)は、オブジェクト面における波動場位相の再構築マップを示す図である。 (a)は、本発明の実施形態の動作を実証するのに使用される1D試験信号の振幅を示す図、(b)はその位相を示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するアルゴリズムの1回の反復後における、図13の信号の振幅を示す図、(b)はその位相を示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態による波動場の振幅及び位相を決定するアルゴリズムの複数回の反復後における、図13の信号の振幅を示す図、(b)はその位相を示す図である。
本発明の一実施形態では、図2(a)に示されるように配列された構成要素を有する装置100が提供される。装置100は、オブジェクト120を放射で照明するように配列された照明源110を有する。オブジェクト120によって散乱した放射は、波面変調デバイスとも呼ばれてもよい波動場変換デバイス(WTD)130に入射し、そこを透過するように調整される。図2(a)の例の場合、WTD130は位相板の形態である。
WTD130によって散乱した放射は検出器140に入射するように調整される。本明細書では、放射は、空間の任意の所与の場所において、振幅の値及び位相の値によって特徴付けられる波動場として説明される。
放射はWTD130を透過し、WTD130の反対側に位置付けられた検出器140に入射するので、図2(a)及び(b)の構成は動作の透過モードと呼ばれてもよい。
入射面125も図2(a)及び(b)に示される。入射面125はサポート制約が適用される面である。いくつかの実施形態では、入射面125は入射面(entrance plane)125と呼ばれてもよい。
入射面125は、オブジェクト120の上流又は下流にあってもよい。いくつかの実施形態では、入射面125は、照明源110からの放射線のクロスオーバー又はその付近に配列され、それによって入射面における照明区域が限定される。
他の代替実施形態では、入射面はオブジェクト120の面と一致するように選択される。入射面125の他の場所も有用である。
空間光変調器(SLM)を含む他のWTDも有用である。
図2(b)は、相互に離隔した入射面130A及び出射面130Bを有するWTD130が示される、図2(a)に類似した配列を示す図である。
図3(a)及び(b)は、動作の反射モードで配列された装置を示す。図3(a)の特定の配列では、入射面225、WTD面230、及び検出器面240はそれぞれ互いにほぼ平行である。図3(b)の配列では、入射面225、WTD面230、及び検出器面は全て相互に平行ではない。
図3(a)及び(b)の配列では、照明源210からの放射は、オブジェクト220によってWTD230に向かって、且つWTD230によって「反射した」光を検出するように配列された検出器240上に散乱することを理解されたい。
WTD230は、既知の構造の強く変調された位相アナライザであってもよく、サンプルの下流側の場所で従来のDCIセットアップに挿入されてもよい。この場合、装置の配列は、いくつかの点で、多重画像再構築アルゴリズムにおけるZhangら(上記文献を参照)によって開示されているものに類似してもよい。
WTDを使用する効果には2つの要素がある。第一に、照明されたオブジェクトのより多数の地点によって散乱された波動場の部分が、それら部分が干渉する検出器に入射するので、検出器によって作られる強度のサンプルの相互依存性が強くなる。
強くなった相互依存性は、位相反転問題に対して重複決定メカニズムを提供する。これは、重複決定が主に相関しない複数の記録値によって提供される、Zhangらの開示とは対照的である。
第二に、回折パターンは、元のオブジェクトよりも大きな体積の逆空間へと展開されるので、低減されたダイナミックレンジのより均一な強度分布がもたらされる。これにより、同様に、従来技術の方法に比べて検出器の必要なダイナミックレンジが低減されるという利点を有する。
図2(a)の配列について記載すると、少なくとも3つの面の位置が指定される。これらは、WTD130が位置する面、検出器140が位置する面、及び「入射面」125である。
図2(a)及び(b)の配列では、入射面125、WTD130の面、及び検出器140の面はほぼ平行であり、波動場の伝播方向に沿ってそれぞれ距離d及びdだけ離隔している。他の代替実施形態では、入射面125、WTD130の面、及び検出器140の面は相互に平行ではない。
いくつかの実施形態では、WTDの場所は、WTDの入射面130A及びWTDの出射面130Bに関して指定される(例えば、図2(b)を参照)。
本発明による方法の要件は、入射面125において波動場の範囲が有限である点であるが、波動場の境界が強度の急激な変化を呈する必要はなく、即ち境界は軟調であり得る。
面の間における波の伝播を達成するため、フレネルアルゴリズムが採用されてもよい。フレネル近似条件は、d及びd(図2)の値を適切に選択することによって簡単に満たすことができる。
X線及び電子波回折の場合のように、装置が遠視野条件用に構成された場合、ビーム伝播子としてフーリエ変換が使用されてもよい。
フレネルアルゴリズムでは、異なる面におけるサンプリング間隔が関連付けられる。
一例として、検出器が、それぞれ正方形であって辺ΔxのN×Nピクセルを有する場合、WTD Δxにおけるサンプリング間隔及び入射面Δxは次式によって与えられる。
Δx=λd/NΔx (1)
Δx=λd/NΔx=(d/d)Δx (2)
式中、λは用いられる放射の波長である。
入射面125がオブジェクト120と一致するものと定義される場合、Δxは、検出器140から得られる振幅情報及び本発明の方法によって決定される位相情報を使用して再構築される、オブジェクト120の画像の達成可能な空間解像度でもある。
上記式1及び2を導き出す際、3つの面における波動場がどの程度迅速に変化するかに関しての仮定は行われない。滑らかな波動場の場合、粗いサンプリング間隔が十分なことがあり、角スペクトル法など、他の既知のビーム伝播アルゴリズムの使用が有利なことがある。例えば、それらはより大きな視界を考慮に入れてもよい。
いくつかの実施形態では、WTD130の透過面積は、結果として得られる回折波を検出器140によって十分にサンプリングできるようにするために限定される。図2の実施形態では、WTD130の辺長は長さNΔxであるように設定され、これは、検出器140の面における波動場に対してナイキストサンプリング要件をちょうど満たすのに十分な値である。
位相回復方法は、図4に概略的に示されるアルゴリズム400の形態である。いくつかの実施形態では、方法は、入射面における波動場である入射波動場の推定値から始まる。入射波動場はφ(pΔx、qΔx)で記述されてもよく、式中、p及びqは離散的空間座標である。
方法は次のように進行する。第一に、サポート制約を適用して(410)、波動場の更なる推定値を得る。
φn+1=φ’S+β(φ’−φ)(1−S) (3)
式中、φ及びφ’はそれぞれ、n番目の反復の入射波動場の現在の及び更新された推定値である。明解且つ簡潔にするため、空間座標は省略されている。この式は「更新式」とも呼ばれてもよい。
φ’は、第1の反復におけるφに等しく設定される。Sはサポート制約を示し、測定される波動場が有効値を有すると仮定される場合のピクセルにおいて1の値をとり、そうでなければゼロの値をとる。パラメータβは、フィードバック強度を変更するように調節することができ、約0.4〜約0.8の範囲の値をとる。特段の記載がない限り、ここで提示される模擬再構築及び実験再構築の両方にβ=0.62が使用されている。
第二に、WTD130の面に波動場を伝播させる(420)。
続いて、WTDに衝突した後の波面の予期される形態を決定するため、WTDの複素透過で波動場を乗算する(430)。
次に、検出器140の面へと波動場を伝播させて(440)、
Figure 2013504780

をもたらす。式中、An+1及びφn+1はそれぞれ振幅及び位相を示す。
検出器140によって測定される放射の強度(大きさの平方である)は既知であり、それに相応して、この方法による次のステップは次式の大きさ制約を適用するというものである(450)。
Figure 2013504780

式中、Iは記録された回折強度である。パラメータγは、約0.5〜約2の範囲で調節することができる。収束はγの値に強く依存することが見出されており、大きな値は反復から反復までの解における大きな変化に結び付き、波動場の輪郭を迅速に決定することができるが、質は相対的に悪い。
いくつかの実施形態では、最初のn反復は大きな値のγを用いて行われ、最後のn反復は、γ=0.5など、より小さな値のγを用いて行われる。したがって、反復の合計数はn+nである。
次に、波動場をWTDに逆伝播させ(460)、WTDにおける波動場をWTDの透過関数で除算(470)することによってWTDの影響を除去する。
続いて、波動場を入射面に逆伝播させて(480)、入射野φ’n+1の更新された推定値をもたらす。
連続する推定値間の改善が十分に小さくなるまで、又は所与の反復数が行われるまで、反復する形で上述の方法ステップを繰り返す。
上述したように、波動場の初期推定値は、波動場源と検出器との間のほぼ任意の場所における波動場の初期推定値であってもよいことを理解されたい。次に、波動場の初期推定値が作られた位置に対応するステージにおいて、アルゴリズムが開始される。
したがって、初期推定値が入射/出射面とWTDの面との間の場所における推定値である場合、アルゴリズムは、波動場をWTDの面に伝播させ、次に波動場変換関数を適用し、その後、図4のフローチャートにしたがって続くように調整されてもよい。或いは、アルゴリズムは、波動場を入射面に伝播させ、サポート制約を適用し、その後、図4のフローチャートにしたがって続くように調整されてもよい。
更新式である上述の式(3)は、HIOアルゴリズムに使用されるものとは異なる。式は、上記式(4)におけるパラメータγの導入に適合するように選択される。
ステップ450では、パラメータγは段階的に変化してもよい。いくつかの実施形態では、反復が進行するにつれて、γを値0.5まで徐々に低減することによって、より良好な総収束率が得られてもよいことが見出されている。いくつかの実施形態では、パラメータγは変化しない。いくつかの実施形態では、パラメータγは反復ごとには変化せず、より正確には、パラメータγは所定の時刻に、例えば1つおきの反復など、予め定められた反復数後に変化する。
他の形態の大きさ制約も有用である。
上述の方法400は、アルゴリズムを用いて計算デバイスに実装され、波動場の強度及び位相を表す人為的に構築されたデータセットを用いて実行された。
アルゴリズムは、比較的硬調な境界を有する波動場、比較的軟調な境界を有する波動場、ほぼ平坦な位相変動を有する波動場、及び波動場全体で範囲[−π,π]にわたる位相の大きな変動を有する波動場など、様々な波動場を用いて試験した。
図5は、供給源からの波動場をサンプル320上に集中させるのに集光レンズ305が使用される配列の一例を示す。サンプル320によって散乱した放射は、薄板の形態のWTD330を通過し、続いて、波動場の強度に感度をもつ検出器340に入射する。
図6は、本発明の一実施形態によるWTDの一例を示す。図6(a)の暗いピクセル化パターンは、WTDの部分を透過した波動場の振幅を低減するように調整されたそれらの部分を示す。或いは、図6(a)の暗いピクセル化パターンは、WTDの部分を透過した波動場の位相を遅延させるように調整されたそれらの部分を示す。図6(b)は、位相板の厚さの離散的な変動を示す位相板の表面の一部分の斜視図を示し、厚さ変動の段階的変化は隣接ピクセル間の境界にある。
図6(c)は、本発明の一実施形態による更なるWTD630の一例を示す。WTD630は、相互に離隔した、且つ複数の光ファイバー632を間に有する入射面630A及び出射面630Bを有する。入射面630Aに入射する波動場は、ファイバー632によって出射面630Bへと伝えられる。面630A、630Bの両方を同じ方向に沿って、例えば入射面630Aから出射面630Bへの方向に沿って見たとき、入射面630Aの所定の座標(X,Y)から出射面630Bの別の所定の座標(X+a,Y+b)まで少なくとも1つの光ファイバー632をマッピングする変換関数に、出射面から出る波動場が制約されるようにして、ファイバー632が配列される。
したがって、出射面630Bに現れる波動場は、事実上、入射面630Aにおける波動場を「スクランブルした」ものである。
図6(d)は、WTD630の入射面630Aの概略図である。第1のファイバー632A及び第2のファイバー632Bそれぞれの第1の自由端が、位置(X,Y)及び(X’,Y’)にそれぞれ示される。
図6(e)は、入射面630Aから出射面630Bへの方向で見た、WTD630の出射面630Bの概略図である。第1のファイバー632Aの第2の自由端が位置(X+a,X+b)に示され(a及びbは非ゼロ)、第2のファイバー632Bの第2の自由端が位置(X’+a,X’+b)に示される(a’及びb’は非ゼロ)。
したがって、入射面630Aに入射する波動場は、「スクランブル」が導入されていない波動場、例えばa、b、a’、及びb’が全てゼロの場合と比べて、出射面630Bにおいて強度及び位相の空間的再配置を有して見える。
他の配列も有用である。
いくつかの実施形態では、計算デバイスは、検出器に対する入射面から、又は入射面の上流側で、任意の所定の面における振幅及び位相の値を提供するように調整されてもよい。例えば、計算デバイスは、サンプル内の任意の必要な位置における振幅及び位相の値を提供するように配列されてもよく、それによって、サンプルの内部体積の画像、又はサンプルの合計体積の透過画像など、他の任意の必要な画像を提供する。
比較的軟調のエッジ又は比較的強い位相変動を有する波動場の測定値から得られる結果が提示される。
従来のCDI方法はこの状況を解決するのが困難であろう。
波動場は、図7(a)及び(b)に示される画像を使用して生成した。図7(a)の画像のピクセルの強度を、それに対応するエアリーディスクのピクセル強度値で乗算して、波動場の振幅を定義した。エアリーディスクの組込みによって画像の境界が軟調になる。振幅は範囲[0,1]の縮尺にした。
波動場の対応する位相値は、範囲[0,2π]の位相の縮尺にした図7(b)の画像を使用して定義した。図7(b)の画像に重ねた点線円は、それに対応する図7(a)に適用したエアリーディスクの最初のゼロ値の輪郭の位置を示す。
アルゴリズムに使用した設定パラメータは、λ=635nm、d=9.7mm、d=47.7mm、及びΔx=7.4μmであった。
この実施例の場合、WTDは、板の各場所が0又はπどちらかの位相遅延を有する、位相遅延のほぼランダムな空間変動を有する設計パターンを備えた位相板であるように選択した。
回折パターンを計算し、パターンは212レベルまで量子化した256×256サンプルを有していた。
実際上、波の真の境界を見つけるのは困難なことがある。この場合、サポート制約の不備の程度を説明する要因が導入されてもよい。
Θ=(D/B) (5)
式中、B及びDはそれぞれ、図7(a)に示されるような、波動場の範囲及びサポートの直線寸法である。
本実施例では、真の入射波は既知であり、したがって、信号・誤差比を使用してアルゴリズムの収束を直接測定することができる。
Figure 2013504780

式中、総和は全てのサンプリング指数にわたる。
SERは主として使用される正規化されたRMS誤差測定の逆数である。しかし、パラメータγが本発明のアルゴリズムに導入されるため、回折面の誤差測定は本発明で使用するのには適さない。最初のn反復については、計算されたRMSは非常に大きく無意味になり、対照的に、SERは小さな値を提供するであろう。反復数の関数としてのSERの測定値は、反復数の関数としてのSERのプロットの傾斜から、アルゴリズムの収束挙動に関する情報も提供することができる。
図8は、Θの3つの値に対する反復数の関数としてのSERのプロットを示す。上述のアルゴリズムは、提供されるサポートに顕著な量の不確実性があるときであっても迅速に収束することを、プロットから理解されたい。Θ=1.4の場合、B及びDはそれぞれ116及び138の値をとる。
本実施例の場合、サポートは全ての辺の周囲で実際の境界よりも11ピクセル広かった。不備Θが増加すると、最終のSERは低減され、収束の傾斜が遅くなる。連続的なSERの相対変化が10−5未満のときに反復が終了する。
3つの曲線を得るため、異なる値のnを使用した。概して、Θが大きい場合、大きな値のnが好ましい。SER>100になったときの再構築された振幅は、目視では元のものと判別不能であった。更に、位相の計算値は一定のオフセット分だけ元の値とは異なり、したがって再構築された画像はここでは示さない。
本発明では、振幅及び位相分布が対称的な波動場のシミュレーションも行った。やはり同様の収束性能が得られた。
方法は、波動場の良好に定義された境界を必要としないので、サポート制約が適用される入射面は必ずしもオブジェクト面にある必要はない。
いくつかの実施形態では、波動場が最も小さな範囲を有する面を使用することで、使用されるサポートサイズ(ピクセル単位)が同じままであっても、収束が最速になると共に画像の質が最高になることが見出されている。
いくつかの実施形態では、入射面でFF=(B/L)(Lは入射面における視野の直線寸法)として定義されるフィルファクターが、収束を決定する際の最も重要なパラメータであることが見出されている。
上述のシミュレーションでは、位相パターン及びピクセルサイズΔxMがランダムなWTDを使用した。実際上、WTDの簡単な製造を促進するため、WTDの特徴サイズが大きいことが望ましい。放射源のコヒーレンスが制限事項でない場合、距離d及びdを変えることによってWTDのピクセルサイズを自由に選択することができる。いくつかの実施形態では、WTDの特徴サイズはΔxよりもはるかに大きいように選択することができる。
WTDのピクセルのビニングを行う実験が行われてきた。試験入射波動場に対して、図2の振幅及び位相マップを、フィルファクターが1/9となるようにサイズ変更した。Δxの値の4倍及び6倍の平面ピクセルサイズの場合、SER値100を得るのに必要な反復数はそれぞれ44回及び223回であった。
照明が曲がっている弱い位相オブジェクトの場合、更に大きなピクセルサイズをWTDに使用することが可能である。8keV、所望の解像度Δx=20nm、d=8m、N=256、及びΔx=24μmでの可能なX線実験を考察する。式(1)及び(2)にしたがって、距離d1は3.3mm、Δx=200nmと計算される。
約1μmの特徴サイズを有するWTDは、現行の加工技術によって簡単に達成可能であり、この構成で使用することができる。
アルゴリズムのより良好な収束及びシステム全体のより良好なエネルギー効率のため、WTDの透過プロファイルの設計における大幅な柔軟性もある。
WTDのあらゆる加工誤差は、アルゴリズムの正確な変調関数又は伝達関数を加工後に得ることができる場合、アルゴリズムの中で説明することができる。
用語「変調関数」は、乗法的波動場変換関数(透過又は反射)を指すものと理解され、用語「伝達関数」は、レンズで特徴的であるような、畳み込み波動場変換関数を指すものと理解される。
本明細書における「変換関数」への言及は、変調関数又は伝達関数への言及を含むものと理解すべきである。
位相シフト板であるWTDが用いられるいくつかの実施形態では、WTDの表面プロファイルの測定から変調関数を直接計算することができる。いくつかの実施形態では、表面プロファイル測定は共焦点顕微鏡又は表面プロファイラを使用して行われてもよい。
図10(a)は、二次元周期的位相構造を有するWTDの概略図である。図10(b)は、かかる二次元周期的位相構造を有するWTDを使用した、本発明の一実施形態によるアルゴリズムの反復数を関数とする信号・誤差比(SER)のプロットを示す。
図11(a)は、一次元周期的位相構造を有するWTDの概略図である。図11(b)は、かかる一次元周期的位相構造を有するWTDを使用した、本発明の一実施形態によるアルゴリズムの反復数の関数とする信号・誤差比(SER)の対応するプロットを示す。図10(b)及び図11(b)から、二次元周期的位相構造を有するWTDの場合、一次元周期的位相構造を有するWTDよりも少ない反復数が必要とされることが分かる。
周期的な変調関数を有する一次元又は二次元WTDが使用されてもよいという事実は、X線又は電子放射が用いられる用途で顕著であるが、それは、結晶材料のスラブがWTDとして使用されてもよいためである。いくつかの実施形態では、材料の単結晶及び多結晶スラブを含む他の材料スラブも有用である。
C. Kohler,F. Zhang, and W. Osten, Applied Optics 48, 4003 (2009)に記載されているように、反射性WTDも使用されてもよい。これは、比較的短波長など、反射性の構成要素が屈折性のものよりも容易に入手可能である波長の使用を必要とする用途の場合に特に重要なことがある。
図12(a)は、収差を有し、WTDとして使用される画像処理システムの振幅伝達関数の位相のマップである。図12(b)は、図12(a)に示されるWTDを使用した、本発明の一実施形態によるアルゴリズムの反復数の関数としてのSERの対応するプロットを示す。図12(c)及び12(d)はそれぞれ、オブジェクト面における(c)振幅及び(d)位相の再構築マップを示す。
635nmのレーザーダイオードからの光線を、50mmの焦点距離を有するレンズによってコリメートし集束して、図5に示されるような照明プローブを提供した。WTDは、ビームのクロスオーバーの後ろ約18.45mmの距離に置いた。WTDは、必要な位相遅延をもたらすように、様々な厚さでエッチングしたシリカガラスから形成した。
WTDは、図6に示される実施形態のようにそれぞれ正方形であり、16μm幅である、1100×1100ピクセルを有するように形成した。各ピクセルにピンホールを備え、それによってピクセルのアレイが位相パターンを提供するようにした。ピクセル間の遷移端によるアーチファクトを最小限に抑えるため、ピンホールの孔径は6μmとした。
ピンホールは必須ではなく、ピンホールを含まない配列も有用であることを理解されたい。
辺7.4μmのそれぞれに正方形のピクセルを有するCCDカメラをWTDの下流側70mmに置いて、回折パターンを記録した。
微視的な単子葉植物サンプルを試験サンプルとして使用した。試験サンプルは、WTDの上流側19.88mmの場所に置いた。
図9(a)は、WTDの使用によって均一に分配された十分に発展したスペックルパターンを示す、記録された回折パターンを示す。パターンの一部分は拡大されており、差し込まれて示される。
上述したように、本発明の実施形態によるWTDは、入射波動場を散乱させるように配列されるので、回折パターンのビーム中心の画像の強度は、回折パターンの比較的高角度領域への散乱によって低減され、それによって暗視野信号が劇的に向上する。
これは、放射に感度をもつサンプルの場合に特に有利であり得る。例えば、特定のサンプルをX線又は電子放射に暴露することで、実質的な放射線損傷を生じさせることができる。したがって、高角度回折データを記録するためにビームストップを使用する従来技術の要件は、本発明のいくつかの実施形態によって克服されてもよい。
本発明の実施形態はまた、用いられる検出器のダイナミックレンジを低減させることができる。これはやはり、暗視野信号の強度を向上させ、ビーム中心の強度を低減させた結果である。
本実施例では、回折パターンの中心の376×376個のサンプルを使用して、サンプルの画像を再構築した。376という数は、必要な縮尺関係を満たすため、式1にしたがって計算した。
図9(b)は、n=30;n=20の反復後にサポート制約が適用される、入射面の振幅の再構築を示す。入射面は、プローブのクロスオーバー面であるように選択した。使用されるサポートの境界は図9(b)の点線によって示される。
図9(b)から、入射波動場が顕著な信号強度を有する区域よりもサポート制約の区域がはるかに大きいため、サポートは実際には相対的に不備である(相対的に高い「不備」を有する)ことを理解されたい。
この一連の反復において、シュリンクラップアルゴリズムなどのサポート精緻化アルゴリズムを適用しなかった。しかし、サポート精緻化アルゴリズムの採用は、アルゴリズムの更により迅速な収束に結び付くことがある。
図9(c)は、サンプルの面における波動場の振幅のマップを示し、図9(d)は、それに対応するこの場所における波動場の位相のマップを示す。
位相問題自体が劣決定される傾向が高いため、一次元(1D)信号に対する位相回復はより高次元の場合(2D又は3D)よりもはるかに困難であることが良く知られている。一次元信号の位相の回復は、中でも特に、超短パルスの形状決定及び測地測量など、多くの用途を有する。本実施例は、数値実験によって本発明の実施形態による方法が1D信号に対しても等しく良好に働くことができることを実証する。
異なる種類の信号が試験されてきた。ここで、図13(a)及び(b)に示されるような、強く変動する位相及び軟調のエッジを有する信号を選択した。かかる種類の信号の場合、既存の方法では重大な困難に直面するであろう。変調器の変調関数は位相のみが変動し、これを0及び2πの範囲内で均一に分布させた。フレネルビーム伝播アルゴリズムによって強度マップを生成した。位相回復のプロセスは、図14(a)及び(b)に示されるような振幅及び位相を有する推測の波で開始した。振幅はロールダウンエッジ(rolling down edges)を有する変調ガウスパルスであり、位相は切頭正弦波であった。図14(a)の長方形は、適用されるサポート制約の領域1400を示す。図15は、120回の反復後の再構築された振幅及び位相を示す。理解されるように、実際には、適用されたサポート制約1400は実際の信号の範囲よりも大きい。サポートの厳格性に対する感度の低さは、他のFienupアルゴリズムに基づく方法を上回る本方法の大きな利点を実証する。
図13に示される信号は一例として選択した。強いランダム位相を有するもの、実際上遭遇する最も困難な状況を含む、他の信号についても試験している。同様の収束性能が得られている。
本発明の実施形態は、波動場の位相を測定する新たな方法を提供する。この技術は、弱い又は強い位相変動を有する複素数値的な場に適している。この技術は、単一の回折パターン測定を使用する現在のCDI方法の隔離されたサンプル要件を克服する。また、現在のCDI方法に比べて、高角度回折データを収集する能力を大幅に向上させる。不備サポートは迅速な収束を提供するのに十分である。方法は、比較的単純な実験配置を伴い、外部振動に対する感度をもたず、したがって、現場用途に容易に適用可能であって、インターフェロメトリ及びオフアクシスホログラフィなどの二光束干渉技術に基づく方法を上回る利点を示す。本発明の実施形態は、リアルタイム用途、及び短時間スケールで生じる現象の調査に適している。
方法は、パルスレーザーを使用するサンプル損傷問題に対する非常に有望な解決策に適合する。例えば、H. N. Chapmanら, Nat. Phys. 2, 839 (2006)を参照。
WTDは多数の異なる形態の1つ又は複数を成してもよいことを理解されたい。
例えば、WTDは板状であってもよく、波面変換関数は乗法的透過/反射関数の形態であってもよい。
WTDはまたシステムであってもよい。波面変換関数は、インパルス応答関数(又はフーリエ領域の伝達関数)の形態であってもよい。
線形又は非線形応答を有するデバイスを含む、他の形態のWTDも有用である。
単純な乗法型デバイス(multiplicativedevice)の場合、WTDは位相板、例えば複素透過を有する(即ち、損失及び位相遅延の両方を有する)位相板であってもよい。
いくつかの実施形態では、WTDは一次元又は二次元格子であってもよい。WTDは、例えば、X線放射、電子、ニュートロン、プロトン、又は他の任意の適切な放射などの放射を散乱させるように配列された結晶のスラブであってもよい。
WTDは空間光変調器を備えてもよい。WTDは反射性及び/又は透過性であってもよい。
WTDは、検出器に対して傾けられた向きで配列されてもよい。
いくつかの実施形態では、WTDはピクセル化構造を有する。WTDは、1つ又は複数の更なるWTDと組み合わせてカスケード接続されてもよい。
WTDと関連する変調関数は離散的であってもよい。或いは、変調関数は連続的であってもよい。
複合システム(畳み込みによって説明される)の場合、WTDは、収差レンズ及び/又は特定量の収差を有する複合レンズ系を備えてもよい。
WTDは可逆的演算子であってもよい。WTDは非乗法的であってもよい。
検出器によって記録されたデータは、フラウンホーファー回折パターン、フレネル回折パターン、及び収差画像の中から選択された1つに対応してもよいことを理解されたい。
係数制約は、強度の一般的な非線形関数を伴ってもよい。
本発明の実施形態は、広範囲の適用に関する波動場の一般的な位相測定問題に対する解決策である。CDIを材料科学及び生体医科学で使用される慣例技術に変える可能性とは別に、方法はまた、他の用途に加えて計測学及び波動場感知における用途を見出す。
一実施形態では、波動場変換デバイスは検出器と当接して提供される。いくつかの実施形態では、オブジェクトは波動場変換デバイスと当接して提供される。いくつかの実施形態では、オブジェクト、波動場変換デバイス、及び検出器はそれぞれ互いに当接して提供される。したがって、波動場の伝播についての言及は、WTDの機能を説明する仮想波動場について言及するものとする。
本明細書の説明及び請求項全体を通して、「備える」及び「含む」、並びにそれら用語の変形、例えば「備えている」(comprising)及び「備える」(comprises)は、「〜を含むがそれらに限定されない」を意味し、他の部分、追加、構成要素、整数、又はステップを除外することを意図するものではない(且つそれらを除外しない)。
本明細書の説明及び請求項全体を通して、文脈において特段の必要がない限り、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用されるとき、本明細書は、文脈において特段の必要がない限り、複数並びに単数を想起するものと理解されたい。
本発明の特定の態様、実施形態、又は実施例と併せて記載される特徴、整数、特性、合成物、化学的部分、又は群は、不適合でない限り、本明細書に記載される他の任意の態様、実施形態、又は実施例に適用可能であることを理解されたい。

Claims (53)

  1. 初期面における波動場の推定値φを用意するステップと、
    前記波動場が拘束される領域を有する面である入射面(125、225)と検出器面(140、240、340)との間で波動場変換デバイス(130、230、330、630)を介して前記波動場を往復させて伝播させるステップであって、前記入射面ではサポート制約が適用され(410)、前記検出器面では大きさ制約(450)が適用され、前記波動場変換デバイスが配列されて波動場変換関数(430、470)を前記波動場に適用し、波動場変換関数がレンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられる、ステップとを含む、波動場の位相を回復する方法。
  2. 前記波動場が前記入射面と前記検出器面との間で第1の方向で通過すると、前記波動場変換関数が前記波動場に適用され(430)、前記波動場が前記入射面と前記検出器面との間で前記第1の方向とは逆の第2の方向で通過すると、前記波動場変換関数の逆数が前記デバイスによって波動場に適用される(470)、請求項1に記載の方法。
  3. 前記入射面と前記検出器面との間を往復して前記波動場を繰り返し伝播させることによって、前記波動場の位相を反復計算するステップを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記波動場変換関数が、前記波動場にフーリエ変換を適用し、続いてレンズ関数からの有限偏差を有する関数である変調関数で前記波動場を乗算し、続いて更なるフーリエ変換を前記波動場に適用することによって特徴付けられる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記サポート制約Sが次式にしたがって適用され、
    φn+1=φ’S+β(φ’−φ)(1−S) (3)
    式中、φ及びφ’がそれぞれ、n番目の反復の入射波動場の現在の及び更新された推定値であり、φ’が第1の反復におけるφnに等しく設定される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. Sが、測定される前記波動場が有効値を有すると仮定される場合のピクセルにおいて1の値をとり、そうでなければゼロの値をとる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記大きさ制約が、式
    Figure 2013504780

    にしたがって前記検出器面
    Figure 2013504780

    での前記波動場の推定値を決定するのに適用され、式中、An+1及びφn+1がそれぞれ、前記検出器における前記波動場の振幅及び位相を示す、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記大きさ制約が、式
    Figure 2013504780

    にしたがって適用され、式中、
    Figure 2013504780

    が、前記大きさ制約を適用した後の前記検出器における前記波動場、Iが記録された回折強度、P(I)が強度Iの関数である、請求項7に記載の方法。
  9. P(I)がP(I)=Iγの形態をとり、式中、γが定数である、請求項8に記載の方法。
  10. γを実質的に約0.5〜2の範囲の値に設定するステップを含む、請求項9に記載の方法。
  11. γの第1の値を用いてnの反復を行い、続いてγの第2の値を用いてnの反復を行うステップを含む、請求項9又は10に記載の方法。
  12. γの前記第1の値が前記第2の値よりも大きい、請求項11に記載の方法。
  13. γの前記第2の値が0.5である、請求項11又は12に記載の方法。
  14. 約0.4〜約0.8の範囲の値を有するようにβを選択するステップを含む、請求項5に記載の、又は請求項6に従属する請求項6〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 0.62の値を有するようにβを選択するステップを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 信号・誤差比SERが約100回の反復後に10−5未満又はそれにほぼ等しい値を有することが可能なように、γ、β、及びSの値を選択するステップを含む、請求項5に従属する請求項9に記載の、又は請求項5に従属する請求項9に従属する請求項10〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 初期面における前記波動場の初期推定値を用意するステップが先行する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記初期面が、前記入射面と一致、前記検出器面と一致、及び前記入射面と前記検出器面との間の中から選択された1つである場所で提供される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記波動場変換デバイスが、入射波動場に対する線形応答及び非線形応答の中から選択された1つを呈するように配列される、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記波動場変換デバイスが、損失及び位相遅延の両方を呈する透過である複素透過を有するように配列される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記波動場変換デバイスが、位相板、一次元格子、二次元格子、結晶のスラブ、及び空間光変調器の中から選択された少なくとも1つを備える、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記波動場変換デバイスが、前記波動場変換デバイスの入射面から入射する光を前記波動場変換デバイスの出射面まで伝えるように配列された、複数のクロスカップル型光ファイバーを備える、請求項1〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記デバイスが、前記デバイスの前記入射面及び前記出射面それぞれの位置の間で光を伝えるように配列され、それにより、前記波動場変換関数が、前記デバイスの前記入射面及び前記出射面における個々のファイバー端部それぞれの位置の間の対応、及び個々のファイバーの長さの中から選択された少なくとも1つに基づいて、レンズ関数からの有限偏差によって特徴付けられる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記波動場変換デバイスが、入射放射の透過型及び入射放射の反射型の中から選択された1つであるように配列される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記波動場変換デバイスが複数のピクセル素子を含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記検出器及び/又は前記入射面に対して前記波動場変換デバイスの向きを調節するステップを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 複数の波形変換デバイスを用意するステップを含む、請求項1〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. カスケード構成の複数の波形変換デバイスを用意し、それにより、前記複数のデバイスそれぞれを介して前記入射面と前記検出器面との間を波動場が通過するように配列される、ステップを含む、請求項1〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記波動場変換関数が、離散的及び連続的の中から選択された1つである、請求項1〜28のいずれか一項に記載の方法。
  30. 収差レンズ及び無視できない収差を有する複合レンズ系の中から選択された少なくとも1つを備える波形変換デバイスを用意するステップを含む、請求項1〜29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記波形変換関数が、可逆的演算子及び非乗法演算子の中から選択された1つである、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記検出器によって記録された前記データが、フラウンホーファー回折パターン、フレネル回折パターン、及び収差画像の中から選択された1つに対応するように調整される、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記サポート制約が、1D領域の長さ、2D面積の境界、及び3D体積の中から選択された1つである、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記サポート制約が複数の空間的に分離された領域に適用される、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記波動場が、3D波動場、2D波動場、及び1D信号の中から選択された1つである、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 前記波動場変換デバイスが、電磁放射、光学光子、X線光子、電子、ニュートロン、及びプロトンの中から選択された少なくとも1つを分散させるように調整される、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記波動場が、テラヘルツ周波数放射、赤外放射、可視光放射、遠紫外放射、軟X線放射、及び硬X線放射の中から選択された電磁放射を含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記波動場が実質的にコヒーレントの放射を含むように調整される、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記波動場がコヒーレントの放射から実質的に成るように調整される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記波動場がオブジェクトによって散乱した波動場である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記オブジェクトの1つ又は複数の面における前記波動場の位相を計算するステップを含む、請求項40に記載の方法。
  42. 前記波動場の経路の必要な場所で前記波動場の位相及び振幅を計算するステップを含む、請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法。
  43. レンズ関数からの有限偏差を有する関数によって特徴付けられる波動場変換関数(430、470)を、波動場に適用するように調整された波動場変換デバイス(130、230、330、630)を用意するステップと、
    前記波動場変換デバイスを介して波動場を入射面(125、225)から検出器面(140、240、340)まで通過させ、検出器(340)によって前記検出器面における前記波動場の強度を記録するステップと
    を含む、波動場の位相を回復する方法であって、
    前記波動場変換デバイスを介して前記入射面と前記検出器面との間で往復させる仮想のやり方で前記波動場を伝播させるステップを更に含み、前記入射面ではサポート制約が適用され(410)、前記検出器面では大きさ制約が適用され(450)、前記大きさ制約が前記検出器によって記録された前記強度に対応する、方法。
  44. 前記波動場変換デバイスに入射する前記波動場が、オブジェクト(120、220、320)によって散乱している波動場である、請求項43に記載の方法。
  45. 前記入射面と前記検出器面との間で往復させる仮想のやり方で前記波動場を伝播させる前記ステップの前に、初期面における前記波動場φの推定値を用意するステップを含む、請求項43又は44に記載の方法。
  46. レンズ関数からの有限偏差を有する関数によって特徴付けられる波動場変換関数(430、470)を、波動場に適用するように調整された波動場変換デバイス(130、230、330、630)と、
    前記波動場の強度に応答する検出器(140、240、340)と、
    コンピュータシステムとを備える、波動場の位相を回復する装置であって、
    前記装置が、前記波動場が有限区域に拘束される面である入射面(125、225)から前記波動場変換デバイスを介して前記検出器まで波動場が伝播できるように調整され、
    前記コンピュータシステムが、仮想の波動場が前記入射面と前記検出器との間を往復して伝播するように調整され、
    前記コンピュータシステムが、前記入射面では前記波動場にサポート制約を(410)、前記検出器では前記波動場に大きさ制約を適用する(450)ように調整され、前記波動場が前記入射面と前記検出器との間で伝播されるにつれて、前記システムが前記波動場変換関数を波動場に適用するように調整され、それによって前記波動場の必要な位置で前記波動場の前記位相を回復する、装置。
  47. 前記コンピュータシステムが、前記入射面と前記検出器面との間を往復させて前記波動場を繰り返し伝播させることによって、前記波動場の位相を計算するように反復的に調整される、請求項46に記載の装置。
  48. 前記システムが、前記波動場が前記入射面と前記検出器との間で第1の方向で通過すると、前記波動場変換関数を前記波動場に適用し、前記波動場が前記入射面と前記検出器との間で前記第1の方向とは逆の第2の方向で通過すると、前記波動場変換関数の逆数を適用する、請求項46又は47に記載の装置。
  49. 前記入射面と前記検出器との間を往復させて仮想波動場を伝播させる前記ステップの前に、初期面から波動場を伝播させるステップがある、請求項46〜48のいずれか一項に記載の装置。
  50. 前記コンピュータシステムが、前記初期面での前記波動場の推定値を提供し、続いて、前記初期面から前記入射面と前記検出器との間で前記波動場を伝播させるように調整される、請求項49に記載の装置。
  51. 前記コンピュータシステムが、前記初期面における前記波動場の推定値を入力し、続いて、前記初期面から前記入射面と前記検出器との間で前記波動場を伝播させるように、ユーザに指示するように調整される、請求項49又は50に記載の装置。
  52. 請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに行わせるプログラム命令を含むコンピュータプログラム。
  53. 前記プログラムがロードされると、請求項1〜45のいずれか一項に記載の方法にしたがって前記コンピュータに波動場の位相を回復させる、コンピュータプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品。
JP2012528453A 2009-09-15 2010-09-10 波動場の位相を回復する方法及び装置 Withdrawn JP2013504780A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0916167.0 2009-09-15
GB0916167A GB0916167D0 (en) 2009-09-15 2009-09-15 Method and apparatus for retrieving a phase of a wavefield
GB0917930.0 2009-10-13
GB0917930A GB2474442A (en) 2009-10-13 2009-10-13 Retrieving a phase of a wavefield
PCT/GB2010/051516 WO2011033287A1 (en) 2009-09-15 2010-09-10 Method and apparatus for retrieving a phase of a wavefield

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013504780A true JP2013504780A (ja) 2013-02-07

Family

ID=43084462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012528453A Withdrawn JP2013504780A (ja) 2009-09-15 2010-09-10 波動場の位相を回復する方法及び装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20120179425A1 (ja)
EP (1) EP2478407A1 (ja)
JP (1) JP2013504780A (ja)
CN (1) CN102625921A (ja)
AU (1) AU2010297015A1 (ja)
CA (1) CA2774082A1 (ja)
GB (1) GB2486369A (ja)
WO (1) WO2011033287A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201020516D0 (en) 2010-12-03 2011-01-19 Univ Sheffield Improvements in providing image data
GB201107053D0 (en) 2011-04-27 2011-06-08 Univ Sheffield Improvements in providing image data
GB201112119D0 (en) 2011-07-14 2011-08-31 Univ Sheffield Method and apparatus for position determination
GB201201140D0 (en) * 2012-01-24 2012-03-07 Phase Focus Ltd Method and apparatus for determining object characteristics
GB201207800D0 (en) 2012-05-03 2012-06-13 Phase Focus Ltd Improvements in providing image data
JP6283875B2 (ja) * 2013-09-05 2018-02-28 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置、x線診断装置およびx線コンピュータ断層撮影装置
CN104215339B (zh) * 2014-09-14 2017-02-15 中国科学院光电技术研究所 一种基于连续远场的波前复原系统及方法
CN104266769B (zh) * 2014-10-23 2017-03-22 北京理工大学 一种相位恢复方法
US9791390B2 (en) * 2015-01-22 2017-10-17 EDAX, Incorporated Devices and systems for spatial averaging of electron backscatter diffraction patterns
GB201509418D0 (en) * 2015-06-01 2015-07-15 Univ Dundee Fibre based imaging
CN105675151B (zh) * 2016-01-06 2018-10-23 上海大学 一种基于光强传输方程相位恢复应用装置
CN105548080B (zh) * 2016-01-15 2018-07-31 北京工业大学 一种连续太赫兹波空间扫描相干衍射成像系统及方法
US9911180B2 (en) * 2016-04-04 2018-03-06 Raytheon Company Computational imaging with uncalibrated pupil phase
CN106338823B (zh) * 2016-10-27 2020-10-13 中国科学院光电技术研究所 一种基于混合焦距菲涅耳波带片的相位反演方法
JP7106682B2 (ja) * 2018-08-23 2022-07-26 デュアリタス リミテッド ホログラム計算の方法
CN111474188B (zh) * 2019-01-24 2021-07-27 中国科学院上海光学精密机械研究所 基于动态调制的单次曝光波前重建和相位成像装置和方法
CN113093499B (zh) * 2021-04-15 2022-03-01 中国地质大学(北京) 一种离散孔径内推的太赫兹数字全息成像方法和系统
CN115047636A (zh) * 2022-06-20 2022-09-13 北京无线电计量测试研究所 一种高斯型太赫兹宽带空间滤波器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6545790B2 (en) * 1999-11-08 2003-04-08 Ralph W. Gerchberg System and method for recovering phase information of a wave front
CA2390546A1 (en) 1999-11-08 2001-05-17 Wavefront Analysis Inc. System and method for recovering phase information of a wave front

Also Published As

Publication number Publication date
US20120179425A1 (en) 2012-07-12
CA2774082A1 (en) 2011-03-24
GB2486369A (en) 2012-06-13
WO2011033287A1 (en) 2011-03-24
CN102625921A (zh) 2012-08-01
AU2010297015A1 (en) 2012-04-05
EP2478407A1 (en) 2012-07-25
GB201204434D0 (en) 2012-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013504780A (ja) 波動場の位相を回復する方法及び装置
CA2687763C (en) Three dimensional imaging
JP5444334B2 (ja) 干渉欠陥検知及び分類
JP4772961B2 (ja) ディジタル・ホログラムを数値的に再構成することにより、振幅コントラスト画像と定量的位相コントラスト画像を同時に形成する方法
KR101810637B1 (ko) 티코그래피에서 프로브의 보정
US20170023472A1 (en) Apparatus and method for quantitive phase tomography through linear scanning with coherent and non-coherent detection
US6255642B1 (en) Standing wave total internal reflection imaging
JP5802110B2 (ja) 光変調制御方法、制御プログラム、制御装置、及びレーザ光照射装置
JP2013513823A (ja) 高速の3次元構造化照明による顕微鏡撮像の方法およびシステム
Morgan et al. Ptychographic X-ray speckle tracking with multi-layer Laue lens systems
De Angelis et al. Digital-holography refractive-index-profile measurement of phase gratings
Pedersen et al. Numerical study of Bragg CDI on thick polycrystalline specimens
Ibrahim Optical metrology with interferometry
Liu et al. Influence of thick crystal effects on ptychographic image reconstruction with moveable illumination
Lee et al. Direct high-resolution X-ray imaging exploiting pseudorandomness
GB2474442A (en) Retrieving a phase of a wavefield
Kohn et al. Simulations of Bragg diffraction of a focused x-ray beam by a single crystal with an epitaxial layer
TW202138866A (zh) 從影像中估計值的裝置和方法
Ulvestad et al. Bragg coherent modulation imaging: Strain-and defect-sensitive single views of extended samples
He et al. Analysis of influence of object–detector distance error on the reconstructed object and probe in ptychographic imaging
Gödecke et al. Optical sensor design for fast and process-robust position measurements on small diffraction gratings
US11269260B2 (en) Method and assembly for characterizing a mask or a wafer for microlithography
Kim et al. Coherent hard x-ray diffractive imaging of nonisolated objects confined by an aperture
Ivanov X-ray imaging with high numerical aperture X-ray optics
Zverev et al. Thin layer imaging approach by X-ray amplitude splitting interferometer based on compound refractive lens

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130909

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130924