JP2013247496A - 多周波共用アンテナ及び携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。
【解決手段】アンテナエレメント部2側に設けられ、アンテナエレメント部と導通される上部コネクタ31と、給電部側に設けられ、給電部と導通される下部コネクタ32と、上部コネクタ31と導通して下部コネクタ32側に突出形成されているボビン33と、下部コネクタ32とボビン33との嵌込箇所で下部コネクタ32とボビン33を絶縁する絶縁材34と、ボビン33に螺旋状に巻回され、一方の端部353が上部コネクタ31と電気的に接続され、他方の端部354が下部コネクタ32と電気的に接続されている絶縁被覆352が施されたコイル35を備える多周波共用アンテナ1。
【選択図】図3

Description

本発明は、異なる周波数帯域で動作する多周波共用アンテナ、及びこの多周波共用アンテナを備える携帯端末に関する。
従来、アンテナエレメントと共振回路を有し、異なる周波数帯域で動作する多周波共用アンテナが知られており、例えばコイルとコンデンサから構成される共振回路が細長のアンテナの中間部分に設けられ、2つの周波数帯域で共振するようにしたものがある(特許文献1(2頁、図10参照)。
特開平9−139618号公報
ところで、上述のようにアンテナの中間部分に共振回路を設ける場合には、通信機器本体の共振回路を無くしたり、その構造を簡易にできるというメリットがあるものの、通常はアンテナにおける共振回路の設置部分が非常に大きくなるため、小型化・小径化・筐体収納時の収納空間の省スペース化が強く求められている携帯端末等のアンテナに用いることは困難である。また、アンテナの中間部分に共振回路を設ける場合には、通常は機械的な構造が複雑になる、共振回路の設置部分で折れ曲がり易くなる、部品点数の増加が大きくなるという問題もある。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる多周波共用アンテナ、及びその多周波共用アンテナを備える携帯端末を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくく、部品点数の増加を最小限に留めて構成することができる多周波共用アンテナ、及びその多周波共用アンテナを備える携帯端末を提供することにある。
本発明の多周波共用アンテナは、アンテナエレメント部側に設けられ、前記アンテナエレメント部と導通されるアンテナエレメント導通部と、給電部側に設けられ、前記給電部と導通される給電導通部と、前記アンテナエレメント導通部と導通して前記給電導通部側に突出形成されているボビンと、前記給電導通部と前記ボビンとの嵌込箇所で前記給電導通部と前記ボビンを絶縁する絶縁材と、前記ボビンに螺旋状に巻回され、一方の端部が前記アンテナエレメント導通部と電気的に接続され、他方の端部が前記給電導通部と電気的に接続されている絶縁被覆が施されたコイルとを備えることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナエレメント導通部、給電導通部、ボビン、絶縁材、絶縁被覆が施されたコイルという簡単な構造で、コイルの導線−絶縁被覆−ボビンでコンデンサを形成し、アンテナの中間部分に共振回路を設けることができる。従って、アンテナに対する小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくい多周波共用アンテナとすることができると共に、少ない部品点数で構成することができ、部品点数の増加を最小限に留めることができる。また、コイルの巻数の増減等により、共振周波数の増減に対しても柔軟に適応することができる。また、アンテナエレメント導通部と導通してボビンを設けることにより、広帯域幅で優れたインピーダンスマッチングをとることが可能となり、広帯域幅で電気的性能に優れる多周波共用アンテナを得ることができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記ボビンの外周に螺旋溝が形成され、前記螺旋溝に前記コイルが巻回されていることを特徴とする。
この構成によれば、コイルの形状と位置を安定させて簡単に取り付けることができ、共振回路としての特性を安定して発揮することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記コイルの外周に絶縁筒が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁筒でコイルを外的ストレスから保護することができる。また、コイルの導線−外側の絶縁被覆−絶縁筒−ボビンの電気力線で示される電界でもコンデンサを形成することができ、適切な誘電率の絶縁筒を選択して用い、コンデンサの容量を正確に且つ簡単に調整して制御することが可能となり、設計自由度を向上することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記絶縁筒が弾性を有し、前記絶縁筒で前記コイルが外周から押圧されていることを特徴とする。
この構成によれば、絶縁筒で外周からコイルを保持し、コイルの配置をより安定させることができると共に、絶縁筒を容易に着脱することが可能となり、誘電率の異なる絶縁筒に変更してコンデンサの容量の調整制御を容易に行うことができる。また、絶縁筒と絶縁被覆が施されたコイルが押圧で常時密接することから、コンデンサの容量をより安定させることができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記アンテナエレメント導通部、前記給電導通部、前記ボビン、前記絶縁材、前記コイルが、前記アンテナエレメント部を直接保持する保持部に設けられ、前記保持部が、給電部に電気的に接続される別の保持部に角度調整機構を介して保持されていることを特徴とする。
この構成によれば、アンテナ中間部分における共振回路の構造と、通信機器の給電部との導通構造との関わりを少なくし、より簡単に多周波共用アンテナを構成することができる。
本発明の多周波共用アンテナは、前記アンテナエレメント導通部、前記給電導通部、前記ボビン、前記絶縁材、前記コイルが、保持部に設けられ、前記保持部が、前記アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部を角度調整機構を介して保持することを特徴とする。
この構成によれば、アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部や角度調整機構を小型化することができると共に、角度調整機構にかかる負荷を低減し、耐久性を高めることができる。また、アンテナの先端側をより細くすることができるのでデザイン性を向上できる。
本発明の携帯端末は、本発明の多周波共用アンテナを備えることを特徴とする。
この構成によれば、本発明の多周波共用アンテナの効果を有する携帯端末を得ることができる。
本発明の多周波共用アンテナ或いはこれを備える携帯端末によれば、小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、アンテナを簡易な機械的構造で折れ曲がりにくいものとすることができると共に、部品点数の増加を最小限に留めて多周波共用アンテナを構成することができる。
実施形態の多周波共用アンテナの正面図。 (a)は実施形態の多周波共用アンテナの根本側の部分を示す部分正面図、(b)はその角度調整機構より根本側の部分を示す部分断面図。 実施形態の多周波共用アンテナにおける第1保持部を示す縦断面図。 実施形態の多周波共用アンテナの回路説明図。 実施形態の多周波共用アンテナの周波数特性(SWR)の例を示すグラフ。
〔実施形態の多周波共用アンテナ〕
本実施形態の多周波共用アンテナ1は、例えばモバイルマルチメディア放送(MM放送)と携帯電話・移動体向け地上デジタル放送(ワンセグ)の双方を受信する携帯端末等に用いられるものであり、図1及び図2に示すように、伸縮可能なアンテナエレメント部2と、アンテナエレメント部2を直接保持する第1保持部3と、第1保持部3と角度調整機構を介して連結される第2保持部4とを備え、第2保持部4は、携帯端末筐体に取り付けられる略円筒形のホルダー5内に摺動可能に設けられる。
アンテナエレメント部2は、第1の筒状アンテナエレメント21と、第1の筒状アンテナエレメント21に対して出没可能な第2の筒状アンテナエレメント22と、第2の筒状アンテナエレメント22に対して出没可能な第3の筒状アンテナエレメント23と、第3の筒状アンテナエレメント23に対して出没可能な棒状アンテナエレメント24とから構成され、短縮時には第1の筒状アンテナエレメント21内に、第2の筒状アンテナエレメント22、第3の筒状アンテナエレメント23、棒状アンテナエレメント24を多段式に収納可能になっている。
第1の筒状アンテナエレメント21の上端には樹脂製のキャップ211が設けられ、その下端は若干縮径して形成されている。第2の筒状アンテナエレメント22の上端部の周囲には外側に膨出する接触バネ221が設けられており、第2の筒状アンテナエレメント22の上端部と接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21内に挿入されている。
接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21の内壁に接触しながら摺動し、接触バネ221を介して第2の筒状アンテナエレメント22と第1の筒状アンテナエレメント21とが導通される。第1の筒状アンテナエレメント21を第2の筒状アンテナエレメント22から伸長した際には、第1の筒状アンテナエレメント21の下端の縮径箇所が接触バネ221に当接して伸長する長さが規制され、第2の筒状アンテナエレメント22の上端部及び接触バネ221は第1の筒状アンテナエレメント21内に常時存在するようになっている。また、第1の筒状アンテナエレメント21を第2の筒状アンテナエレメント22に対して短縮した際には、第2の筒状アンテナエレメント22は第1の筒状アンテナエレメント21内にほぼ全長に亘って収納される。
第2の筒状アンテナエレメント22の下端も若干縮径して形成されていると共に、第3の筒状アンテナエレメント23の上端部の周囲にも外側に膨出する接触バネ231が設けられ、第3の筒状アンテナエレメント23の上端部と接触バネ231は第2の筒状アンテナエレメント22内に挿入される。第2、第3の筒状アンテナエレメント22、23でも、接触バネ231の摺動、接触バネ231を介しての導通、縮径箇所と接触バネ231の当接による伸長長さの規制、第3の筒状アンテナエレメント23の第2の筒状アンテナエレメント22内へのほぼ全長に亘っての収納について、第1、第2の筒状アンテナエレメント21、22の場合と同様の構成を有する。
第3の筒状アンテナエレメント23の下端も若干縮径して形成されていると共に、棒状アンテナエレメント24の上端に略球形の拡径部241が形成され、拡径部241の下側における棒状アンテナエレメント24の上端近傍の周囲には外側に膨出する接触バネ242が設けられている。棒状アンテナエレメント24は第3の筒状アンテナエレメント23内に挿入され、接触バネ242が第3の筒状アンテナエレメント23の内壁に接触しながら摺動し、接触バネ242を介して棒状アンテナエレメント24と第3の筒状アンテナエレメント23とが導通される。
第3の筒状アンテナエレメント23を棒状アンテナエレメント24から伸長した際には、第3の筒状アンテナエレメント23の下端の縮径箇所が接触バネ242に当接して伸長する長さが規制され、棒状アンテナエレメント24の拡径部241及び接触バネ242は第3の筒状アンテナエレメント23内に常時存在する。また、第3の筒状アンテナエレメント23を棒状アンテナエレメント24に対して短縮した際には、棒状アンテナエレメント24は第3の筒状アンテナエレメント23内に下部を除いて収納される。
第1保持部3は、図1〜図3に示すように、嵌合して挿入される棒状アンテナエレメント24を保持するようになっており、後述する第2保持部4、ホルダー5を介して携帯端末筐体に設けられる給電部に電気的に接続される。第1保持部3は、アンテナエレメント部2側に設けられる上部コネクタ31と、携帯端末筐体の給電部側に設けられる下部コネクタ32を有する。
上部コネクタ31は、アンテナエレメント部2と導通するアンテナエレメント導通部に相当するものであり、導電性素材で略円柱状に形成されている。上部コネクタ31の上面の中央には嵌合孔311が形成され、棒状アンテナエレメント24は嵌合孔311に嵌め込まれることで保持されている。
上部コネクタ31には、導電性素材で形成された略円柱状のボビン33が下部コネクタ32側に突出するように形成され、ボビン33はアンテナエレメント導通部である上部コネクタ31と導通するように設けられている。本実施形態のボビン33は、上部コネクタ31の中央から下方に突出して一体的に形成されている。ボビン33は、その上部の外周に螺旋溝331が形成されていると共に、その下部は後述する下部コネクタ32の嵌合孔321に嵌め込まれ、下部コネクタ32に取り付けられている。
下部コネクタ32は、給電部と導通する給電導通部に相当するものであり、導電性素材で略円柱状に形成されている。下部コネクタ32の上面の中央には嵌合孔321が形成され、嵌合孔321には有底円筒状の絶縁材34が内装されている。そして、ボビン33の下部が絶縁材34を介して嵌合孔321に嵌め込まれ、ボビン33及び上部コネクタ31が下部コネクタ32で保持されると共に、下部コネクタ32とボビン33の嵌込箇所で下部コネクタ32とボビン33が絶縁されている。
下部コネクタ32の下端部には略弧状の板状部322が設けられていると共に、板状部322の略中央には孔323が形成され、その下端面外周には図示省略する凹溝が所定間隔を開けて複数形成されている。
更に、ボビン33の螺旋溝331には、導線351にポリウレタン等の絶縁被覆352が施されたコイル35が巻回されている。コイル35の双方の端部は絶縁被覆352から導線351が露出しており、一方の端部353はアンテナエレメント導通部に相当する上部コネクタ31に埋設され、上部コネクタ31と電気的に接続されており、他方の端部354は給電導通部に相当する下部コネクタ32に埋設され、下部コネクタ32と電気的に接続されている。
コイル35の外周には、絶縁筒36が設けられている。図示例の絶縁筒36は、本体361の下端に内側に突出する突出縁362を有し、突出縁362により、絶縁材34が介在していないボビン33と下部コネクタ32との間を絶縁している。また、絶縁筒36には、コイル35を所定箇所から抜き出すための孔が形成されており、この孔にコイル35の両端部353、354が挿通されて上部コネクタ31、下部コネクタ32にそれぞれ導出されている。
更に、本例の絶縁筒36は、弾性素材で形成された弾性を有するものであり、絶縁筒36は、上部コネクタ31と下部コネクタ32の外周面と絶縁筒36の外周面が略面一となるようにコイル35の外周に嵌め込まれ、コイル35を外周から押圧して絶縁被覆352を施されたコイル35に密接し、コイル35を保持するようになっている。
第2保持部4は、略筒形の本体41を有し、本体41の上端部は二股に分かれた板状部42・42になっており、板状部42・42は第1保持部3の下部コネクタ32の板状部322の両側にそれぞれ配置される。板状部42・42の略中央には孔が形成されており、この孔と板状部322の孔323にピン等を挿入することにより軸支部43が構成され、軸支部43で第1保持部3が第2保持部4に軸支されている。第1保持部3は軸支部43を介して第2保持部4と導通される。
第2保持部4の内部には、本体41内の上端近傍に配置される球体等である係止体44と、本体41内に配置されて係止体44を上方に付勢するコイルバネである弾性材45が設けられている。係止体44は弾性材45で第2保持部4の先端方向である上方に付勢され、球体の球面など係止体44の係合面が第1保持部3の板状部322の凹溝に係脱可能に係合される。即ち、軸支部43及び係止体44と凹溝との係脱により角度調整機構が構成され、この角度調整機構を介して第1保持部3が第2保持部4で保持されており、アンテナエレメント部2と第1保持部3が第2保持部4に回転可能に支持されると共に、アンテナエレメント部2と第1保持部3を所定の方向で定置することが可能になっている。
ホルダー5は、略円筒形の本体51内の開口近傍位置に配置されている接触バネ52を有し、携帯端末筐体の給電部からホルダー5、接触バネ52に給電される。アンテナエレメント部2の伸長時には、第2保持部4が接触バネ52に接触し電気的に接続されて給電されるようになっており、アンテナエレメント部2の短縮時には、第1の筒状アンテナエレメント21が接触バネ52に接触し電気的に接続されて給電されるようになっている。
そして、第1保持部3では、コイル35の導線351−絶縁被覆352−ボビン33にコンデンサ7が複数形成されると共に、コイル35の導線351−絶縁被覆352−絶縁筒36−ボビン33にも一部のコンデンサ7が複数形成され、図4に示すように、アンテナエレメント部2と給電部6との間のコイル35の導線351に対し、間隔を開けて複数のコンデンサ7がそれぞれ接続された状態と等価な回路が構成される。
換言すれば、コイル35の導線351の部分的な導線351とコンデンサ7が並列接続された並列共振回路が直列接続された回路と等価な回路が構成される。そして、直列接続される並列共振回路の2以上の複数の共振周波数が所定周波数になるように設定して、アンテナエレメント部2と給電部6との間に所要の共振回路を設け、異なる2つ以上の複数の周波数帯域で動作する多周波共用アンテナ1を構成することができる。
図5に多周波共用アンテナ1の周波数特性の例を示す。図5の横軸は周波数、縦軸はSWR(定在波比)である。図示例では、周波数212.775MHz前後のVSWRが1.08〜1.18程度、周波数487.925MHz前後のVSWRが1.13〜1.19程度で、それぞれVSWRが極小となっており、多周波共用アンテナ1が異なる2つの周波数帯域に対して優れた共振性を有することが分かる。
上記実施形態の多周波共用アンテナ1によれば、アンテナエレメント導通部である上部コネクタ31、給電導通部である下部コネクタ32、ボビン33、絶縁材34、絶縁被覆352が施されたコイル35という簡単な構造で、コイル35の導線351−絶縁被覆352−ボビン33等でコンデンサを形成し、アンテナの中間部分に共振回路を設けることができる。従って、アンテナに対する小型化・小径化・収納空間の省スペース化等の需要に適合しつつ、アンテナの中間部分で共振回路を構成することができ、通信機器本体の共振回路を無くす或いはその構造を簡易化することができる。また、簡易な機械的構造で折れ曲がりにくい多周波共用アンテナ1とすることができると共に、少ない部品点数で構成することができ、部品点数の増加を最小限に留めることができる。また、コイル35の巻数の増減等により、共振周波数の増減に対しても柔軟に適応することができる。また、アンテナエレメント導通部と導通してボビン33を設けることにより、広帯域幅で優れたインピーダンスマッチングをとることが可能となり、広帯域幅で電気的性能に優れる多周波共用アンテナ1を得ることができる。
また、ボビン33の螺旋溝331にコイル35を巻回することにより、コイル35の形状と位置を安定させて簡単に取り付けることができ、共振回路としての特性を安定して発揮することができる。また、コイル35の外周に絶縁筒36を設けることにより、コイル35を外的ストレスから保護することができると共に、コイル35の導線351−外側の絶縁被覆352−絶縁筒36−ボビン33の電気力線で示される電界でもコンデンサ7を形成することができ、適切な誘電率の絶縁筒36を選択して用い、コンデンサ7の容量を正確に且つ簡単に調整して制御することが可能となり、設計自由度を向上することができる。
また、弾性を有する絶縁筒36で外周からコイル35を保持することにより、コイル35の配置をより安定させることができると共に、絶縁筒36を容易に着脱することが可能となり、誘電率の異なる絶縁筒に変更してコンデンサ7の容量の調整制御を容易に行うことができる。更に、絶縁筒36と絶縁被覆352が施されたコイル35が押圧で常時密接することから、コンデンサ7の容量をより安定させることができる。
また、第1保持部3に共振回路を設けることにより、アンテナ中間部分における共振回路の構造と、携帯端末等の通信機器の給電部との導通構造との関わりを少なくし、より簡単に多周波共用アンテナ1を構成することができる。
〔実施形態の変形例等〕
本明細書開示の発明には、各発明や実施形態の構成の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれ、下記変形例も包含する。
例えば上記実施形態では、第1保持部3に共振回路を設ける構成としたが、アンテナエレメント部2を間接的に保持する第2保持部4に、アンテナエレメント導通部に相当する上部コネクタ31、給電導通部に相当する下部コネクタ32、ボビン33、絶縁材34、コイル35に対応する部材を対応する配置で設ける等により、第2保持部4など、アンテナエレメント部2を直接保持する保持部よりも根本側の保持部に共振回路を設ける構成とすることも可能である。第1保持部3をアンテナエレメント部2を保持する通常の保持部とし、第1保持部3を角度調整機構を介して保持する第2保持部4に共振回路を設ける場合には、第1保持部3や角度調整機構をより小型化することができると共に、角度調整機構にかかる負荷を低減し、耐久性を高めることができ、更にアンテナの先端側をより細くすることができるのでデザイン性を向上できるというメリットを得ることができる。
また、アンテナエレメント部2と導通するように設けられるアンテナエレメント導通部と、給電部と導通するように設けられる給電導通部の構成は本発明の趣旨の範囲内で適宜である。また、コイル35は、ボビン33に形状と位置を安定して配置できる構成であれば本発明に包含され、例えば螺旋溝のない外周面を有するボビン33にコイル35を位置ズレしないように巻回した構成等とすることも可能である。
また、絶縁筒36を設けない構成、或いは絶縁筒36を弾性を有しない素材で形成する構成、或いはボビン33と下部コネクタ32の絶縁性を確保できる構造である場合に、突出縁362を設けない構成とすることも可能である。
また、角度調整機構を有しないアンテナや、アンテナエレメント部が伸縮しないアンテナにも本発明の多周波共用アンテナは適用可能である。また、本発明の多周波共用アンテナは携帯端末に適用すると好適であるが、その他の通信機器にも適用可能である。
本発明は、例えば207.5MHz〜222MHzの周波数帯域を用いるモバイルマルチメディア放送(MM放送)と、470MHz〜770MHzの周波数帯域を用いる携帯電話・移動体向け地上デジタル放送(ワンセグ)の双方を受信する携帯端末の多周波共用アンテナ等に利用することができる。
1…多周波共用アンテナ 2…アンテナエレメント部 21…第1の筒状アンテナエレメント 211…キャップ 22…第2の筒状アンテナエレメント 221…接触バネ 23…第3の筒状アンテナエレメント 231…接触バネ 24…棒状アンテナエレメント 241…拡径部 242…接触バネ 3…第1保持部 31…上部コネクタ 311…嵌合孔 32…下部コネクタ 321…嵌合孔 322…板状部 323…孔 33…ボビン 331…螺旋溝 34…絶縁材 35…コイル 351…導線 352…絶縁被覆 353…一方の端部 354…他方の端部 36…絶縁筒 361…本体 362…突出縁 4…第2保持部 41…本体 42…板状部 43…軸支部 44…係止体 45…弾性材 5…ホルダー 51…本体 52…接触バネ 6…給電部 7…コンデンサ

Claims (7)

  1. アンテナエレメント部側に設けられ、前記アンテナエレメント部と導通されるアンテナエレメント導通部と、
    給電部側に設けられ、前記給電部と導通される給電導通部と、
    前記アンテナエレメント導通部と導通して前記給電導通部側に突出形成されているボビンと、
    前記給電導通部と前記ボビンとの嵌込箇所で前記給電導通部と前記ボビンを絶縁する絶縁材と、
    前記ボビンに螺旋状に巻回され、一方の端部が前記アンテナエレメント導通部と電気的に接続され、他方の端部が前記給電導通部と電気的に接続されている絶縁被覆が施されたコイルと、
    を備えることを特徴とする多周波共用アンテナ。
  2. 前記ボビンの外周に螺旋溝が形成され、
    前記螺旋溝に前記コイルが巻回されていることを特徴とする請求項1記載の多周波共用アンテナ。
  3. 前記コイルの外周に絶縁筒が設けられていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  4. 前記絶縁筒が弾性を有し、前記絶縁筒で前記コイルが外周から押圧されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  5. 前記アンテナエレメント導通部、前記給電導通部、前記ボビン、前記絶縁材、前記コイルが、前記アンテナエレメント部を直接保持する保持部に設けられ、
    前記保持部が、給電部に電気的に接続される別の保持部に角度調整機構を介して保持されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  6. 前記アンテナエレメント導通部、前記給電導通部、前記ボビン、前記絶縁材、前記コイルが、保持部に設けられ、
    前記保持部が、前記アンテナエレメント部を直接保持する別の保持部を角度調整機構を介して保持することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の多周波共用アンテナ。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の多周波共用アンテナを備えることを特徴とする携帯端末。

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