JP2013245749A - 温度応動弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】異物の堆積を防止できる温度応動弁を提供する。
【解決手段】
弁ケーシング3,4で入口1と弁室5と出口2を形成し、弁室5と出口2の間に弁体嵌合孔7と弁口8を設け、弁ケーシング4にねじ結合した調節棒17に弁軸嵌合孔18を設け、一端側が弁体嵌合孔7に変位自在に嵌合し先端が弁口8を開閉する弁体13を設けた弁軸12の他端側を弁軸嵌合孔18に変位自在に嵌合して配置し、弁軸12の周りに感温部材としてのバイメタル積層体26を配置し、バイメタル積層体26の変形作用で弁軸12が軸方向に変位するときに回転するように、弁軸12に歯部材30を設ける。また、歯部材30の上下に弁軸12の上下動は自在な片歯部材33,34を配置する。これにより、弁軸12は軸方向に変位するときに回転する。
【選択図】図1
【解決手段】
弁ケーシング3,4で入口1と弁室5と出口2を形成し、弁室5と出口2の間に弁体嵌合孔7と弁口8を設け、弁ケーシング4にねじ結合した調節棒17に弁軸嵌合孔18を設け、一端側が弁体嵌合孔7に変位自在に嵌合し先端が弁口8を開閉する弁体13を設けた弁軸12の他端側を弁軸嵌合孔18に変位自在に嵌合して配置し、弁軸12の周りに感温部材としてのバイメタル積層体26を配置し、バイメタル積層体26の変形作用で弁軸12が軸方向に変位するときに回転するように、弁軸12に歯部材30を設ける。また、歯部材30の上下に弁軸12の上下動は自在な片歯部材33,34を配置する。これにより、弁軸12は軸方向に変位するときに回転する。
【選択図】図1
Description
本発明は、被制御流体で加熱冷却され、その温度に応じて変形する感温部材によって弁口を開閉する温度応動弁に関する。
従来の温度応動弁は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口の間に弁体嵌合孔と該弁体嵌合孔よりも小径の弁口を設け、弁ケーシングあるいは弁ケーシングにねじ結合した調節棒に弁軸嵌合孔を設け、一端側が弁体嵌合孔に変位自在に嵌合し先端に弁口を開閉する弁体を設けた弁軸の他端側を弁軸嵌合孔に変位自在に嵌合して配置し、弁軸の周りに感温部材を配置して、感温部材の変形作用で弁軸を軸方向に変位させて弁体で弁口を開閉するものである。
この温度応動弁においては、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に流体中のゴミやスケール等の異物が付着堆積し、弁口が次第に狭められて排出流量の減少、ひいては弁口が詰まってしまうという問題があった。
解決しようとする課題は、異物の堆積を防止できる温度応動弁を提供することである。
本発明は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口の間に弁体嵌合孔と該弁体嵌合孔よりも小径の弁口を設け、弁ケーシングあるいは弁ケーシングにねじ結合した調節棒に弁軸嵌合孔を設け、一端側が弁体嵌合孔に変位自在に嵌合し先端に弁口を開閉する弁体を設けた弁軸の他端側を弁軸嵌合孔に変位自在に嵌合して配置し、弁軸の周りに感温部材を配置し、感温部材の変形作用で弁軸を軸方向に変位させて弁体で弁口を開閉し、感温部材の変形作用で弁軸が軸方向に変位するときに回転するように弁軸を弁ケーシングあるいは調節棒に連結し、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に対面する弁軸の部位に刃物を設けたものにおいて、弁軸と弁ケーシングにそれぞれ鋸刃状で方向が反対のラチェット溝を設けることで、感温部材の変形作用で弁軸を軸方向に変位させるものある。
本発明によれば、感温部材の変形作用で弁軸が回転しながら軸方向に変位し、弁体が弁口を閉じるときに、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に付着した異物を弁棒に設けた刃物で削除することができるので、排出流量の減少や弁口の詰りを生じることがないという優れた効果を生じることができる。
また、弁軸の軸方向の変位を、鋸刃状のラチェット溝で回転運動に変換することで、より滑らかな回転運動とすることができる。
また、弁軸の軸方向の変位を、鋸刃状のラチェット溝で回転運動に変換することで、より滑らかな回転運動とすることができる。
本発明は、感温部材の変形作用で弁軸が軸方向に変位するときに回転するように弁軸を弁ケーシングあるいは調節棒に連結し、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に対面する弁軸の部位に刃物を設けたものであるので、感温部材の変形作用で弁軸が回転しながら軸方向に変位し、弁体が弁口を閉じるときに、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に付着した異物を弁棒に設けた刃物で削除することができる。
図1において、入口1と出口2を有する本体3に蓋4をねじ結合して内部に弁室5を有する弁ケーシングを形成する。弁室5には入口1が通孔6を通して連通し、出口2が弁体嵌合孔7と弁口8と通孔9を通して連通する。弁体嵌合孔7と弁口8は本体3にねじ結合した弁座部材10に形成する。弁口8は弁体嵌合孔7よりも小径に形成する。
弁室5内に入口1から流入する流体の流れ方向を規制し、流体中の異物を捕捉するスクリーン11を配置する。弁口8に対向して弁軸12を配置する。弁軸12の下端には弁口8を開閉する円錐状の弁体13を一体に設ける。弁軸12の弁体13の上方に弁体嵌合孔7に変位自在に嵌合する二面幅から成る刃物15を一体に設ける。二面幅から成る刃物15は弁室5内の流体を弁口8側に通過させ、その下端で弁口8が開口する弁体嵌合孔7の奥壁14に付着した異物を削除する。
弁軸12の上端側は蓋4にOリング16を介して進退調節可能にねじ結合した調節棒17の弁軸嵌合孔18に変位自在に嵌合する。弁体嵌合孔7と弁口8と弁軸嵌合孔18は同一軸上に形成する。調節棒17の上部は蓋4から突出し、その上端面にドライバー等の工具の先端が嵌る切割19を設ける。調節棒17の突出部にはロックナット20を取付けて緩み止めを行い、キャップ21で覆う。
弁軸12には、図2に示すように鋸刃状で上下の方向が反対のラチェット溝31,32を設けた歯部材30を固定して取り付ける。また、歯部材30の上下に弁軸12の上下動は自在な片歯部材33,34を配置する。これにより、弁軸12は軸方向に変位するときに回転する。
弁軸12の中央部にばね受け24を固定し、断面ほぼU字状で中央孔と上端の外側に鍔部を設けた中間部材25を、中央孔を弁軸12に変位自在にばね受け24の下端面に当接させて嵌合する。弁軸12の周りで、調節棒17の下端面と中間部材25の鍔部の間に感温部材としてのバイメタル積層体26と平座金27を配置する。バイメタル積層体26はバイメタルディスクを湾曲方向を変えて組み合わせた2枚で一対とし、それを複数対重ねたものである。ばね受け24の上端面と平座金27の下端面の間にばね受け24を弁口8方向に付勢する弁体付勢ばね28を配置する。中間部材25の鍔部と弁室5の底壁の間に復帰ばね29を配置する。
流体は入口1から通孔6とスクリーン11を通って弁室5に入り、バイメタル積層体26の周りを流れ、弁体嵌合孔7と弁口8から通孔9を通って出口2に流出する。バイメタル積層体26は周囲の流体の温度が上昇して高温に加熱されると、各バイメタルディスクが湾曲してその度合が大きくなり、平座金27と中間部材25を介して復帰ばね29を圧縮しながら積層方向に伸張する。これに伴い、中間部材25が弁口8方向に変位に変位すると共に弁軸12が回転しながら弁口8方向に変位し、次第に弁口8の開度が小さくなり、終わりには弁体13が弁口8を閉じる。
この弁軸12が回転しながら軸方向に変位して弁体13が弁口8を閉じるときに、弁棒12に設けた刃物15の下端で弁口8が開口する弁体嵌合孔7の奥壁に付着した異物を削除する。弁体13が弁口8を閉じた後、更に高温の流体が弁室5に流入すると、バイメタル積層体26は復帰ばね29と弁体付勢ばね28を圧縮しながら更に伸張する。このとき、中間部材25は弁口8方向に変位するが、弁軸12は変位しない。弁室5の流体の温度が低下すれば、バイメタル積層体26は湾曲力が小さくなり、復帰ばね29で中間部材25を介して押し戻される。これに伴い、中間部材25と弁軸12が弁口8から離れる方向に変位し、弁口8が開けられて弁室5の流体が出口2に排出される。
排出すべき流体の温度を変更する場合、調節棒17を回転させる。調節棒17をねじ込めば排出すべき流体の温度が低くなり、調節棒17をねじ上げれば排出すべき流体の温度が高くなる。また、調節棒17をねじ込んで弁軸12を回転させることにより、弁軸12に設けた刃物15の下端で弁口8が開口する弁体嵌合孔7の奥壁14に付着した異物を削除する。
上記の実施例においては、調節棒17に弁軸嵌合孔18を設けたが、調節棒17を用いずに弁ケーシングを構成する蓋4に弁軸嵌合孔を形成してもよい。
本発明は、被制御流体で加熱冷却され、その温度に応じて変形する感温部材によって弁口を開閉する温度応動弁に適用することができる。
1 入口
2 出口
3 本体
4 蓋
5 弁室
7 弁体嵌合孔
8 弁口
10 弁座部材
12 弁軸
13 弁体
14 弁体嵌合孔の奥壁
15 刃物
17 調節棒
18 弁軸嵌合孔
22 切割
23 連結棒
26 バイメタル積層体
30 歯部材
2 出口
3 本体
4 蓋
5 弁室
7 弁体嵌合孔
8 弁口
10 弁座部材
12 弁軸
13 弁体
14 弁体嵌合孔の奥壁
15 刃物
17 調節棒
18 弁軸嵌合孔
22 切割
23 連結棒
26 バイメタル積層体
30 歯部材
Claims (1)
- 弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、弁室と出口の間に弁体嵌合孔と該弁体嵌合孔よりも小径の弁口を設け、弁ケーシングあるいは弁ケーシングにねじ結合した調節棒に弁軸嵌合孔を設け、一端側が弁体嵌合孔に変位自在に嵌合し先端に弁口を開閉する弁体を設けた弁軸の他端側を弁軸嵌合孔に変位自在に嵌合して配置し、弁軸の周りに感温部材を配置し、感温部材の変形作用で弁軸を軸方向に変位させて弁体で弁口を開閉し、感温部材の変形作用で弁軸が軸方向に変位するときに回転するように弁軸を弁ケーシングあるいは調節棒に連結し、弁口が開口する弁体嵌合孔の奥壁に対面する弁軸の部位に刃物を設けたものにおいて、弁軸と弁ケーシングにそれぞれ鋸刃状で方向が反対のラチェット溝を設けることで、感温部材の変形作用で弁軸を軸方向に変位させることを特徴とする温度応動弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012119413A JP2013245749A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | 温度応動弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012119413A JP2013245749A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | 温度応動弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013245749A true JP2013245749A (ja) | 2013-12-09 |
Family
ID=49845690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012119413A Pending JP2013245749A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | 温度応動弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013245749A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016056858A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社テイエルブイ | スチームトラップ |
-
2012
- 2012-05-25 JP JP2012119413A patent/JP2013245749A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016056858A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 株式会社テイエルブイ | スチームトラップ |
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