JP2013243818A - Dynamo-electric machine and compressor including the same - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、巻線のコイル端末線と電力供給用リード線との接続部を絶縁するための絶縁構造の作業性及び絶縁性を向上した回転電機及びこの回転電機を備えた圧縮機に関するものである。 The present invention relates to a rotating electrical machine having improved workability and insulation of an insulating structure for insulating a connection portion between a coil terminal wire and a power supply lead wire, and a compressor provided with the rotating electrical machine. is there.
従来から、巻線のコイル端末線と電力供給用リード線とは、半田付け等により接続され、この接続部に絶縁チューブを被せて保護するようにした絶縁構造が知られている。また、固定子を構成する各鉄心に嵌合され、巻線が施されるインシュレータの構造に改良を加えた回転電機が存在している(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1では、インシュレータのバックヨーク側の壁部に形成された貫通穴(貫通穴11)に結束バンドを通すことにより、絶縁チューブを固定し、絶縁を行うようにしている。
2. Description of the Related Art Conventionally, an insulating structure is known in which a coil terminal wire of a winding and a power supply lead wire are connected by soldering or the like, and this connection portion is covered with an insulating tube for protection. In addition, there exists a rotating electrical machine in which an insulator structure that is fitted to each iron core constituting a stator and is wound is improved (see, for example, Patent Document 1). In
特許文献1に記載されているような技術では、絶縁チューブを結束バンドを用いてインシュレータに縛り付ける際、絶縁チューブが動いてしまうため、縛り付けの位置がずれ、コイル端末線と電力供給用リード線との接続部が絶縁チューブで保護されない可能性が生じる。
In the technique described in
また、絶縁チューブを結束バンドを用いて縛り付ける際、絶縁チューブが動き、絶縁チューブがインシュレータに形成されている突起部などに当たってしまい、絶縁チューブが破れ、絶縁がされないといった可能性もある。 In addition, when the insulating tube is bound using a binding band, the insulating tube may move, and the insulating tube may hit a protrusion formed on the insulator, and the insulating tube may be broken and not insulated.
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、巻線のコイル端末線と電力供給用リード線との接続部を絶縁するための絶縁構造の作業性及び絶縁性を向上した回転電機及びこの回転電機を備えた圧縮機を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and improves the workability and insulation of an insulating structure for insulating a connection portion between a coil terminal wire and a power supply lead wire. An object of the present invention is to provide a rotating electric machine and a compressor including the rotating electric machine.
本発明に係る回転電機は、インシュレータを介して巻線が巻かれたステータと、前記ステータの内周面側に回転自在に設置されるロータと、前記巻線のコイル端末線と電力供給用リード線との接続部を少なくとも被う絶縁部材と、を備え、前記絶縁部材は、一部に少なくとも1つの孔が形成されている絶縁シートのうち前記孔が形成されていない部分を少なくとも2重にロール状に巻き、該ロール状で前記接続部を被い、該ロール状に巻かれた前記絶縁シートの幅方向の少なくとも一方の端部で重なっている前記絶縁シート同士の少なくとも一部を接合する接合部を設けてロール状を維持するように構成されており、前記孔と前記インシュレータに形成されている挿通孔に結束部材が挿通され、該結束部材により前記インシュレータに固定されているものである。 A rotating electrical machine according to the present invention includes a stator wound with a winding through an insulator, a rotor rotatably installed on the inner peripheral surface side of the stator, a coil terminal wire of the winding, and a power supply lead. An insulating member that covers at least a connecting portion with a wire, and the insulating member has at least a portion of the insulating sheet in which at least one hole is formed in which the hole is not formed. Winding in a roll shape, covering the connecting portion in the roll shape, and joining at least a part of the insulating sheets overlapping at least one end in the width direction of the insulating sheet wound in the roll shape It is configured to maintain a roll shape by providing a joint, and a binding member is inserted through the hole and an insertion hole formed in the insulator, and is fixed to the insulator by the binding member. And those are.
本発明に係る圧縮機は、上記の回転電機と、前記回転電機により回転させられる主軸と、前記主軸の回転により流体を圧縮する圧縮機構部と、前記回転電機、前記主軸、前記圧縮機構部を収容する密閉容器と、を備えたものである。 A compressor according to the present invention includes the rotating electric machine, a main shaft rotated by the rotating electric machine, a compression mechanism unit that compresses fluid by rotation of the main shaft, the rotating electric machine, the main shaft, and the compression mechanism unit. And a sealed container to be accommodated.
本発明に係る回転電機によれば、絶縁シートを多重にロール状に巻いて構成した絶縁部材を、結束部材によりインシュレータに縛り付けるようにしたので、絶縁部材の位置決めが容易となり作業性が向上するとともに、絶縁性が向上する。 According to the rotating electrical machine of the present invention, since the insulating member formed by winding the insulating sheet in multiple rolls is bound to the insulator by the binding member, the positioning of the insulating member is facilitated and the workability is improved. Insulating properties are improved.
本発明に係る圧縮機によれば、上記の回転電機を備えているので、ステータの上方空間の有効活用ができ、コイル端末線と電力供給用リード線との接続部を効果的に保護できることになるため信頼性の向上が実現する。 According to the compressor according to the present invention, since the rotating electric machine is provided, the space above the stator can be effectively used, and the connection portion between the coil terminal wire and the power supply lead wire can be effectively protected. Therefore, the improvement of reliability is realized.
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機(以下、モータ100と称する)を説明するための説明図である。図2は、ステータ20の構成を概略的に示す平面図である。図1及び図2に基づいて、モータ100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is an explanatory diagram for explaining a rotating electrical machine (hereinafter referred to as a motor 100) according to
図1及び図2では、ステータ20が、9個の分割コア21で構成されている場合を例に示しているが、分割コア21の個数を特に限定するものではなく、6個や12個の分割コア21でステータ20を構成してもよい。また、図2では、U相の巻線22が施される分割コア21を分割コア21a、21d、21gとして示し、V相の巻線22が施される分割コア21を分割コア21b、21e、21fとして示し、W相の巻線22が施される分割コア21を分割コア21c、21f、21iとして示している。また、U相の巻線22を巻線22uとして示し、V相の巻線22を巻線22vとして示し、W相の巻線22を巻線22wとして示している。
1 and 2 show an example in which the
モータ100は、たとえば流体を圧縮する圧縮機や、ファンを回転駆動するファンモータに利用される。また、モータ100には、ステータを構成している分割コアのそれぞれに巻線を施す集中巻方式が採用されている。図1に示すように、モータ100は、ステータ20及びロータ30を少なくとも備えている。ステータ20及びロータ30は、図示省略の筒状の本体外郭(たとえば、圧縮機であれば密閉容器、ファンモータであれば樹脂モールド等)に収容されるようになっている。また、ロータ30の中心部には、ロータ30とともに回転するシャフト(図示省略)が固定されている。
The
ステータ20は、本体外郭の内壁面に固定される。このステータ20は、複数個の分割コア21と、分割コア21に集中巻された巻線22と、で概略構成されている。この分割コア21は、外周部を構成する略円環状のコアバック23と、コアバック23の内周面側から半径方向に突出した複数のティース部25とで構成されており、各ティース部25の間にはスロット28が複数形成されている。
The
分割コア21は、略T字型形状をしており、各分割コア21が円環状に接続されている部分がコアバック23を構成している。そして、各分割コア21の内周部には、ティース部25が形成されており、隣り合うティース部25の間にスロット28が形成されている。そして、各ティース部25にインシュレータ9が取り付けられ、このインシュレータ9を介して各ティース部25に巻線22が集中巻きされるようになっている。
The split core 21 has a substantially T-shape, and a portion where each split core 21 is connected in an annular shape constitutes a
このように構成されたステータ20は、焼き嵌められることで本体外郭の内壁面に固着支持されることになる。このステータ20は、たとえばY結線された後、3相(UVW相)交流の電源(インバータを含む)に接続される。
The
図2に示すように、分割コア21a、分割コア21d、及び、分割コア21gには、それぞれU相の巻線22uが巻かれている。分割コア21b、分割コア21e、及び、分割コア21hには、それぞれV相の巻線22vが巻かれている。分割コア21c、分割コア21f、及び分割コア21iには、それぞれW相の巻線22wが巻かれている。そして、巻線22u、巻線22v、及び、巻線22wのコイル端末線6は、それぞれまとめられて電力供給用リード線7を介して、U、V、W相の電源端子(図示省略)に接続されるようになっている。
As shown in FIG. 2, a U-phase winding 22u is wound around each of the split
なお、巻線22のもう一方の先端は中性点として、U、V、W相が1本ずつ3本接続され、これが3箇所設けられる。また、巻線22のコイル端末線6と電力供給用リード線7との接続部8(図2では接続部8を簡略的に示している)は、巻線22のコイル端末線6の一部及び電力供給用リード線7の一部とともに、絶縁部材1で被われるようになっている。この絶縁部材1については、図4以降で詳細に説明するものとする。
The other end of the winding 22 is a neutral point, and three U, V, and W phases are connected one by one, and three are provided. Further, the connection portion 8 (the
ロータ30は、ステータ20の内周側に所定の間隙を設けて回転自在に配置される。このロータ30は、ステータ20への通電が開始することにより回転駆動し、中心部に固定されているシャフトを回転させるようになっている。たとえば、モータ100が圧縮機に適用される場合には、シャフトの回転が揺動スクロール等で構成される回転機構に伝達されることになる。また、モータ100がファンモータに適用される場合には、シャフトの回転がファン等に伝達されることになる。
The
また、ここでは、分割コア21を環状に接続してステータ20を構成した場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、コアの一部だけが分離可能になっていたり、コアの全部が始めから接続されていたりするものでステータ20を構成してもよい。いずれにせよ、ステータ20は、ティース部25に巻線22が集中巻きされていればよい。
Here, the case where the
ここで、モータ100の動作について簡単に説明する。
ロータ30は、ステータ20が発生する回転磁界からの回転力を受けて回転する。それに伴って、ロータ30に固定されたシャフトが回転駆動する。たとえば、モータ100が圧縮機に適用される場合には、シャフトの回転が回転機構に伝達され、流体が圧縮され、モータ100がファンモータに適用される場合には、シャフトの回転がファン等に伝達され、ファンが回転されることになる。
Here, the operation of the
The
図3は、インシュレータ9の構成の一例を示す概略側面図である。図4は、絶縁部材1をインシュレータ9に固定した状態を示す概略側面図である。図3に基づいて、絶縁部材1のインシュレータ9への固定について説明する。図3及び図4は、図1で示したモータ100を側面視して、モータ100の上部のみを拡大して概略的に示している。また、図3及び図4では、インシュレータ9の構成例の一つを示すが、インシュレータ9の構成を図3に示すものに限定するものではない。
FIG. 3 is a schematic side view showing an example of the configuration of the
インシュレータ9は、巻線22と分割コア21との間を絶縁するために設けられるものである。このインシュレータ9は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの熱可塑性樹脂を用いて成形するとよい。インシュレータ9は、ティース部25のそれぞれに設けられるようになっている。インシュレータ9の上部の一部には、絶縁部材1を結束する結束バンド11が挿通する結束バンド挿通孔(挿通孔)9aが形成されている。
The
なお、インシュレータ9を分割コア21と一体的に成形してもよく、インシュレータ9の成形後、ティース部25に組み付けてもよい。インシュレータ9をティース部25に組み付ける場合は、インシュレータ9は結線側と反結線側とに分割され、それぞれをティース部25の軸方向両端部から挿入してインシュレータ9を構成するとよい。
The
上述したように、各インシュレータ9には巻線22が施される。そして、各相の巻線22のコイル端末線6が1つにまとめられて電力供給用リード線7と接続される。電力供給用リード線7は、各相の電源端子に接続される。なお、巻線22のコイル端末線6と電力供給用リード線7とは、一般的に半田付け等により接続され、接続部8を構成する。そして、通常、接続部8にはもともと筒状に形成されている絶縁チューブが被せられ、接続部8を含め、巻線22のコイル端末線6及び電力供給用リード線7の一部を絶縁チューブで保護している。また、一般的に普及している結束バンド(図4に示すような結束バンド11)を用いて、絶縁チューブをインシュレータ9に縛り付けるようにしている。
As described above, the winding 22 is applied to each
しかしながら、絶縁チューブを結束バンドでインシュレータ9に縛り付けるものにおいては、結束バンドで縛り付ける際、絶縁チューブが動くことがあり、絶縁チューブが動くと縛りつけの位置がずれ、接続部8が絶縁チューブによって保護されない可能性が生じてしまう。また、絶縁チューブを縛り付けた際、絶縁チューブがインシュレータ9の突起部などに当たり、絶縁チューブが破れ、絶縁がされない可能性も生じる。
However, in the case where the insulating tube is bound to the
そこで、モータ100では、もともとチューブ状に形成されている絶縁チューブではなく、絶縁シートをチューブ状に丸めて絶縁部材1を形成するようにしている(絶縁部材1の形成については図5以降で詳細に説明する)。この絶縁部材1には、結束バンド11が挿通される結束バンド孔1cが形成されている。つまり、図4に示すように、絶縁部材1は、自身に形成されている結束バンド孔1cと、インシュレータ9に形成されている結束バンド挿通孔9aと、に結束バンド11が挿通され、巻線22のコイル端末線6の一部に縛り付けられている。こうすることにより、モータ100では、絶縁部材1のロール状に巻いた部分で接続部8を被うとともに、結束バンド11により絶縁部材1の動きを抑制し、接続部8の保護の確実性を向上させている。
Therefore, in the
図5は、絶縁部材1を説明するための説明図である。図5に基づいて、絶縁部材1について詳細に説明する。図5(a)がシート本体部1aを多重巻きにして絶縁部材1を形成する過程を概略的に示す正面図を、図5(b)がシート本体部1aを多重巻きにして絶縁部材1を形成する過程を概略的に示す側面図を、それぞれ示している。なお、図5では、便宜的に紙面の上下方向を高さ方向とし、紙面の左右方向を幅方向として説明するものとする。
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining the insulating
絶縁部材1は、たとえば略矩形状の絶縁シートからなるシート本体部1aと、シート本体部1aの上端の一部に突出するように形成されている突出部1bと、を有し、シート本体部1aを下端側から上端側に向かって多重に巻くことで構成されている。また、突出部1bには、上述した結束バンド孔1cが開口形成されている。なお、シート本体部1aは、絶縁性及び可撓性を有している材料(たとえば、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネート)、PET樹脂、ABS樹脂等)で構成されていればよい。また、シート本体部1aの厚みは、材料によって異なるが、いずれも多重に巻くことができる程度の厚み(たとえば、0.5mmなど)が選定される。
The insulating
シート本体部1aの高さ方向の寸法は、接続部8を多重(少なくとも2重)に巻くことができる程度の長さがあればよい。シート本体部1aの幅方向の寸法は、最低でも接続部8と同等の長さがあればよい。シート本体部1aの高さ方向の寸法と、幅方向の寸法とは、同じでもよく、異なっていてもよい。また、シート本体部1aの平面形状を矩形状に限定するものではなく、シート本体部1aの平面形状を、楕円形状や長円形状、角部を丸めた矩形状などにしてもよい。
The dimension in the height direction of the sheet
突出部1bの高さ方向及び幅方向の寸法は、結束バンド孔1cが開口形成できる程度の長さがあればよい。突出部1bの高さ方向の寸法と、幅方向の寸法とは、同じでもよく、異なっていてもよい。さらに、突出部1bは、シート本体部1aの幅方向のいずれの場所に形成してもよいが、絶縁部材1の設置位置に対応して突出部1bの形成位置を決定するとよい。また、突出部1bの平面形状を図示しているような矩形状に限定するものではなく、突出部1bの平面形状を、楕円形状や長円形状、角部を丸めた矩形状などにしてもよい。
The height direction and the width direction of the protruding
さらに、結束バンド孔1cの開口面積は、結束バンド孔1cに挿通される結束バンド11の外径に応じて決定するとよい。なお、突出部1bは、シート本体部1aと一体に形成されていてもよく、シート本体部1aとは別体に形成され、シート本体部1aに接合させるようにしてもよい。
Furthermore, the opening area of the
そして、シート本体部1aをロール状に少なくとも2重に巻いて絶縁部材1が形成される(図5(b)に示す矢印方向)。なお、このとき、シート本体部1aは、突出部1bを巻き込むことがないように多重に巻かれるようになっている。また、少なくとも2重とは、シート本体部1aのロール状に巻いた部分が少なくとも2重になっているということである。
And the sheet | seat main-
図6は、絶縁部材1の完成状態を説明するための説明図である。図6に基づいて、絶縁部材1の完成状態について説明する。図6(a)が絶縁部材1の完成状態を概略的に示す正面図を、図6(b)が絶縁部材1の完成状態を概略的に示す側面図を、それぞれ示している。なお、図6(a)では、シート本体部1aの高さ方向のほぼ全域を接合部5とした状態を例に示し、図6(b)では、シート本体部1aの高さ方向の一部を接合部5とした状態を例に示している。
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining a completed state of the insulating
図5で説明したように、絶縁部材1はシート本体部1aを多重に巻くことで形成されるが、このままではシート本体部1aの性質によってシート状に復元しようとしてしまう。そこで、シート本体部1aは、図5(a)に示すように、ロール状に多重に巻かれた状態で、幅方向の両端部が接合されるようになっている。絶縁部材1は、シート本体部1aの幅方向の両端部の少なくとも一部が接合されて接合部5を構成し、シート本体部1aをロール状に巻いて完成状態になったとき、接合部5によってロール状態が維持されるようになっている。こうすることによって、絶縁部材1が完成状態になる。
As described with reference to FIG. 5, the insulating
たとえば、重ね合ったシート本体部1a同士を熱溶着によって接合することで接合部5を構成するとよい。また、シート本体部1aとは別の溶着材又は接着材を設けて、この溶着材又は接着材によってシート本体部1aを接合することで接合部5を形成してもよい。また、絶縁部材1の形状を維持するためには、図6(a)に示すように、シート本体部1aの高さ方向の全域を接合部5とすることが望ましいが、絶縁部材1の形状を維持できれば、シート本体部1aの高さ方向の一部を接合部5としてもよい。このときは、図6(b)に示すように、シート本体部1aのうちロール状に巻いた部分と、シート本体部1aのうちロール状に巻かない部分と、の別れ目部分を接合部5とするとよい(図15で詳細に説明する)。
For example, it is good to comprise the
図7は、絶縁部材1で巻線22のコイル端末線6と電力供給用リード線7との接続部8を保護している状態を概略的に示す正面図である。この図7では、結束バンド11で結束していない状態を例に示している。なお、図7は、図4の上方部分(インシュレータ9よりも上方部分)を抜き出したものである。
FIG. 7 is a front view schematically showing a state where the insulating
図5及び図6で説明したように、シート本体部1aを多重に巻き、幅方向の両端部の少なくとも一部を接合部5とすることで、絶縁部材1を形成する。そして、図7に示すように、この絶縁部材1の内部には、モータ100の巻線22のコイル端末線6と電力供給用リード線7との接続部8が挿入される。そのため、接続部8を含め、コイル端末線6及び電力供給用リード線7の一部が、絶縁部材1によって絶縁されることとなる。
As described with reference to FIG. 5 and FIG. 6, the insulating
図8は、結束バンド11を用いて絶縁部材1をインシュレータ9に固定している状態を説明するための説明図である。図9は、結束バンド11の構成を概略的に示す外観図である。図8及び図9に基づいて、結束バンド11を用いた絶縁部材1のインシュレータ9への固定について説明する。図8(a)が結束バンド11を用いて絶縁部材1をインシュレータ9に固定している状態を概略的に示す側面図を、図8(b)が結束バンド11を用いて絶縁部材1をインシュレータ9に固定している状態を概略的に示す正面図を、それぞれ示している。
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining a state in which the insulating
図9に示すように、結束バンド11は、絶縁性及び可撓性を有する材料で構成されており、帯状部12aと、帯状部12aの一方の端部である頭部12bと、帯状部12aの他方の端部である脚部12cと、で構成されている。帯状部12aは、細長い帯状に構成されており、絶縁部材1を束ねることが可能な長さに構成されている。頭部12bは、脚部12cの一部が挿通可能な穴12dを有し、穴12dを介して脚部12cをロックするものである。脚部12cは、先端又は外周面に係止部を有し、挿通した穴12dに係止することで、頭部12bにロックされるものである。
As shown in FIG. 9, the binding
なお、穴12dに開閉可能な部材を設けておき、脚部12cの挿通で穴12dが開口し、脚部12cに形成された係止部が穴12dに設けられ開閉可能な部材に係止することで、脚部12cを頭部12bにロックするとよい。また、脚部12cが挿通可能な第1の穴部と、脚部12cの先端部よりも径の小さな第2の穴部と、第1の穴部と第2の穴部とを接続するくびれ部と、が形成された穴12dを設けて、脚部12cを頭部12bにロックするようにしてもよい。
A member that can be opened and closed is provided in the
このように構成された結束バンド11の脚部12cを、まずインシュレータ9の結束バンド挿通孔9aに通す。次に、結束バンド11の脚部12cを、絶縁部材1の結束バンド孔1cに通す。それから、結束バンド11の脚部12cを、結束バンド11の頭部12bに形成されている穴12dに挿通させる。そして、帯状部12aで絶縁部材1を縛り付け、脚部12cを頭部12bにロックすることにより、絶縁部材1がインシュレータ9に固定されることになる。
The
以上のように、絶縁部材1は、インシュレータ9に対して所定の位置に固定される。そのため、絶縁部材1の位置決めが非常に容易なものとなる。つまり、モータ100によれば、従来と変わらず結束バンド11を用いるだけで絶縁部材1を固定するものであるが、絶縁部材1の位置決めが容易に実行できるので、大幅に作業性が向上する。また、絶縁部材1は、シート本体部1aが多重に巻かれて構成されているため、絶縁性も向上される。つまり、絶縁部材1の表層が破れたとしても、絶縁部材1は多重巻きになっているので、絶縁性が確保できるのである。
As described above, the insulating
なお、結束バンド11を用いて絶縁部材1をインシュレータ9に縛り付けた場合を例に説明したが、結束バンド11は結束部材の一例であり、糸や紐等の部材を結束部材として適用して絶縁部材1をインシュレータ9に縛り付けても同様の効果を得られる。この場合、結束バンド孔1c、結束バンド挿通孔9aは、それぞれ糸や紐などを通す孔として作用することになる。
The case where the insulating
図10は、絶縁部材の別の構成例(以下、絶縁部材1Aと称する)を概略的に示す正面図である。図11は、絶縁部材1Aに結束バンド11を取り付けた状態を概略的に示す正面図である。図10及び図11に基づいて、絶縁部材1Aについて説明する。なお、ここでは絶縁部材1との相違点を中心に説明し、絶縁部材1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
FIG. 10 is a front view schematically showing another configuration example of the insulating member (hereinafter referred to as insulating
絶縁部材1では、突出部1bに結束バンド孔1cを1つ形成していたが、絶縁部材1Aでは、突出部1bに結束バンド孔1cを複数(ここでは2つ)形成するようにしている。すなわち、絶縁部材1Aでは、図10及び図11に示すように、2つの結束バンド孔1cが高さ方向に並ぶように形成されている。2つの結束バンド孔1cを形成したことにより、絶縁部材1Aをインシュレータ9に固定する際、結束バンド11の帯状部12aを2つの結束バンド孔1cに通して、縛り付けることが可能になる。
In the insulating
したがって、絶縁部材1Aによれば、絶縁部材1と同様の効果を奏するとともに、結束バンド11の帯状部12aで突出部1bの上端側が押さえつけられるため、突出部1bの上端側が浮いてしまうことを抑制できることになる。よって、絶縁部材1Aによれば、よりしっかりとインシュレータ9に縛り付けられることになる。なお、結束バンド11を用いて絶縁部材1Aをインシュレータ9に縛り付けた場合を例に説明したが、結束バンド11は結束部材の一例であり、糸や紐等の部材を結束部材として適用して絶縁部材1Aをインシュレータ9に縛り付けても同様の効果を得られる。この場合、結束バンド孔1c、結束バンド挿通孔9aは、それぞれ糸や紐などを通す孔として作用することになる。
Therefore, according to the insulating
図12は、絶縁部材の別の構成例(以下、絶縁部材1Bと称する)を概略的に示す正面図である。図12に基づいて、絶縁部材1Bについて説明する。なお、ここでは絶縁部材1、絶縁部材1Aとの相違点を中心に説明し、絶縁部材1、絶縁部材1Aと同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
FIG. 12 is a front view schematically showing another configuration example of the insulating member (hereinafter referred to as an insulating
絶縁部材1及び絶縁部材1Aでは、シート本体部1aの幅方向の両端部に接合部5を形成していたが、絶縁部材1Bでは、シート本体部1aの幅方向の一端部に接合部5を形成するようにしている。加えて、絶縁部材1Bでは、突出部1bを接合部5とは反対側から上方に向けて突出するように形成されている。つまり、図12に示すように、絶縁部材1Bは、突出部1bの紙面左側端部とシート本体部1aの紙面左側端部とが一致しており、正面視した状態において、略L字状に形成されている。これにより、結束バンド11でシート本体部1aの一方を、接合部5でシート本体部1aの他方を、それぞれ固定することで絶縁部材1Bが完成する。
In the insulating
したがって、絶縁部材1Bによれば、絶縁部材1と同様の効果を奏するとともに、シート本体部1aの一方側を接合部5により固定し、他方側を結束バンド11により固定するため、絶縁部材1Bの製造時に溶着などの接合回数が1回で済む。そのため、製造費をより低減することが可能になる。なお、結束バンド11を用いて絶縁部材1Bをインシュレータ9に縛り付けた場合を例に説明したが、結束バンド11は結束部材の一例であり、糸や紐等の部材を結束部材として適用して絶縁部材1Bをインシュレータ9に縛り付けても同様の効果を得られる。この場合、結束バンド孔1c、結束バンド挿通孔9aは、それぞれ糸や紐などを通す孔として作用することになる。
Therefore, according to the insulating
図13及び図14は、絶縁部材の別の構成例(以下、絶縁部材1Cと称する)を説明するための説明図である。図13及び図14に基づいて、絶縁部材1Cについて説明する。なお、ここでは絶縁部材1、絶縁部材1A、絶縁部材1Bとの相違点を中心に説明し、絶縁部材1、絶縁部材1A、絶縁部材1Bと同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。
13 and 14 are explanatory views for explaining another configuration example of the insulating member (hereinafter referred to as an insulating
また、図13(a)がシート本体部1aを多重巻きにして絶縁部材1Cを形成する過程を概略的に示す正面図を、図13(b)がシート本体部1aを多重巻きにして絶縁部材1Cを形成する過程を概略的に示す側面図を、それぞれ示している。さらに、図14(a)が絶縁部材1Cの完成状態を概略的に示す正面図を、図14(b)が絶縁部材1Cの完成状態を概略的に示す側面図を、それぞれ示している。
13A is a front view schematically showing a process of forming the insulating
絶縁部材1、絶縁部材1A、絶縁部材1Bでは、シート本体部1aに突出部1bを形成していたが、絶縁部材1Cでは、シート本体部1aに突出部1bを形成していない。すなわち、絶縁部材1Cでは、図13及び図14に示すように、シート本体部1aの一部に結束バンド孔1cを形成しているのである。これにより、シート本体部1aに突出部1bを形成しなくても、絶縁部材1Cをインシュレータ9に縛り付けることが可能になる。また、完成した絶縁部材1Cを側面視すると、絶縁部材1Cは、図14(b)に示すように略環状になっている。
In the insulating
したがって、絶縁部材1Cによれば、絶縁部材1と同様の効果を奏するとともに、突出部1bがないため、突出部1bの上端側が浮いてしまうこと自体をなくすことができるだけでなく、突出部1bがない分、製造費をより低減することが可能になる。なお、結束バンド11を用いて絶縁部材1Cをインシュレータ9に縛り付けた場合を例に説明したが、結束バンド11は結束部材の一例であり、糸や紐等の部材を結束部材として適用して絶縁部材1Cをインシュレータ9に縛り付けても同様の効果を得られる。この場合、結束バンド孔1c、結束バンド挿通孔9aは、それぞれ糸や紐などを通す孔として作用することになる。
Therefore, according to the insulating
図15は、接合部5の位置を説明するための説明図である。図15に基づいて、接合部5の位置について説明する。図6(b)で示したものを除き、シート本体部1aの高さ方向のほぼ全域を接合部5とした状態を例に説明したが、図15では、シート本体部1aの高さ方向の一部を接合部5とした状態を例に示している。図15(a)が絶縁部材1を、図15(b)が絶縁部材1Aを、図15(c)が絶縁部材1Bを、図15(d)が絶縁部材1Cを、それぞれ示している。
FIG. 15 is an explanatory diagram for explaining the position of the
図15(a)〜(d)に示すように、シート本体部1aのロール形状を維持することができれば、シート本体部1aの高さ方向の一部を接合するだけでもよい。このときは、図15(a)〜(d)に示すように、シート本体部1aのうちロール状に巻いた部分と、シート本体部1aのうちロール状に巻かない部分と、の別れ目部分を接合部5とするとよい。つまり、図15(a)〜(d)に示すように、各絶縁部材を正面視した状態において、ロール状に巻かれたシート本体部1aの高さ方向の略中心位置が接合部5となっている。また、この場合、接合部5の幅方向の長さを、シート本体部1aの高さ方向のほぼ全域を接合部5とするものに比べて、長くするとよい。
As shown in FIGS. 15A to 15D, as long as the roll shape of the sheet
実施の形態2.
図16は、本発明の実施の形態2に係る圧縮機Aの断面構成の一例を示す縦断面図である。図16に基づいて、圧縮機Aの構成及び動作について説明する。この圧縮機Aは、たとえば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和装置、冷凍装置、給湯器等の冷凍サイクル装置の一要素機器となるものである。また、圧縮機Aは、上述した実施の形態1に係るモータ100を備えている。すなわち、圧縮機Aでは、実施の形態1に係るモータ100を駆動機構部107として適用している。
Embodiment 2. FIG.
FIG. 16 is a longitudinal sectional view showing an example of a sectional configuration of the compressor A according to the second embodiment of the present invention. Based on FIG. 16, the structure and operation | movement of the compressor A are demonstrated. This compressor A serves as an element device of a refrigeration cycle apparatus such as a refrigerator, a freezer, a vending machine, an air conditioner, a refrigeration apparatus, and a water heater. The compressor A includes the
この圧縮機Aは、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。そして、圧縮機Aは、圧縮機構部106と駆動機構部107とに分類できる。圧縮機構部106及び駆動機構部107は、圧縮機Aの本体外郭を構成する密閉容器(シェル)102内に収納されている。この密閉容器102は、圧力容器となっている。図1に示すように、圧縮機構部106が密閉容器102の上側に、駆動機構部107が密閉容器102の下側に配置されている。この密閉容器102の底部は、冷凍機油130を貯留する油だめ131となっている。また、密閉容器102には、冷媒ガスを吸入するための吸入側配管103と、冷媒ガスを吐出するための吐出側配管104とが連接されている。
The compressor A sucks the refrigerant circulating in the refrigeration cycle, compresses it, and discharges it as a high-temperature and high-pressure state. The compressor A can be classified into a
圧縮機構部106は、吸入側配管103から吸入した冷媒ガスを圧縮して密閉容器102内の吐出空間105に排出する機能を有している。この吐出空間105に排出された冷媒ガスは、吐出側配管104から圧縮機Aの外部に吐出されるようになっている。駆動機構部107は、圧縮機構部106で冷媒ガスを圧縮するために、圧縮機構部106を構成する揺動スクロール116を駆動する機能を果たすようになっている。つまり、駆動機構部107は、主軸(シャフト)110を介して揺動スクロール116を駆動することによって、圧縮機構部106で冷媒ガスを圧縮させるようになっている。
The
圧縮機構部106は、揺動スクロール116と、固定スクロール121と、フレーム125と、で概略構成されている。揺動スクロール116は下側に、固定スクロール121は上側に配置されるようになっている。固定スクロール121には、一方の面に立設された渦巻状突起である渦巻体117が形成されている。また、揺動スクロール116にも、一方の面に立設された渦巻状突起である渦巻体122が形成されている。揺動スクロール116及び固定スクロール121は、渦巻体122と渦巻体117とが互いに噛み合わせられ、密閉容器102内に設置されている。そして、渦巻体122と渦巻体117との間には、相対的に容積が変化する圧縮室108が形成される。
The
固定スクロール121は、フレーム125に図示省略のボルト等によって固定されている。固定スクロール121の中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート124が形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール121の上部に設けられている吐出空間105に排出されるようになっている。
The fixed
揺動スクロール116は、固定スクロール121に対して自転運動することなく公転旋回運動を行なうようになっている。また、揺動スクロール116の渦巻体122形成面とは反対側の面(以下、スラスト面119と称する)の略中心部には、中空円筒形状の旋回スクロールボス部118が形成されている。この旋回スクロールボス部118には、後述する主軸110の上端に設けられた偏心ピン部111が嵌入(係合)される。なお、揺動スクロール116は、スラスト面119にスラスト軸受部を有している。
The
フレーム125は、密閉容器102の内周面に固着され、揺動スクロール116を回転自在に支持するものである。また、フレーム125の中心部には、主軸110を貫通させるため貫通孔が形成されている。また、フレーム125には、揺動スクロール116のスラスト面119側から軸方向下側に貫通する排油穴126が形成されており、スラスト面119を潤滑した冷凍機油130を油だめ131に戻すようになっている。図1では、排油穴126が1つだけ形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。なお、フレーム125は、その外周面を焼き嵌めや溶接等によって密閉容器102の内周面に固定するとよい。
The
駆動機構部107(モータ100)は、密閉容器102に収容され、固着支持されたステータ20と、ステータ20と組み合わされることでトルクを発生するロータ30と、で概略構成されている。また、駆動機構部107には、ロータ30が固着支持され、一端(偏心ピン部111)が旋回スクロールボス部118に結合された主軸110が設けられている。また、実施の形態1で説明したが、ステータ20の上方には巻線22、巻線22のコイル端末線6、電力供給用リード線7が施されている。
The drive mechanism unit 107 (motor 100) is roughly configured by a
ステータ20は、分割コア21に複数相の巻線22を装着して構成されている。ロータ30は、内部に図示省略の永久磁石を有し、ステータ20の内壁面と所定の空隙をもって保持されており、ステータ20への通電が開始することにより回転駆動し、主軸110を回転させる。主軸110は、ロータ30の回転に伴って回転し、揺動スクロール116を旋回させる。この主軸110の上端部には、旋回スクロールボス部118と回転自在に嵌合する偏心ピン部111が形成されている。
The
また、主軸110の内部には、上端面まで連通している給油流路114が形成されている。この給油流路114は、油だめ131に貯留してある冷凍機油130の流路となるものである。油だめ131に溜まっている冷凍機油130は、主軸110の回転に伴って吸い上げられ、給油流路114を流れて圧縮機構部106に給油される。
Further, an
揺動スクロール116と固定スクロール121との間には、揺動スクロール116の偏心旋回運動中における自転運動を阻止するためのオルダムリング127が配設されている。このオルダムリング127は、揺動スクロール116と固定スクロール121との間に配設され、揺動スクロール116の自転運動を阻止するとともに、公転旋回運動を可能とする機能を果たすようになっている。
An
ここで、圧縮機Aの動作について簡単に説明する。
ロータ30は、ステータ20が発生する回転磁界からの回転力を受けて回転する。それに伴って、ロータ30に固定された主軸110が回転駆動する。揺動スクロール116は、主軸110の偏心ピン部111に係合されており、揺動スクロール116の自転回転運動がオルダムリング127の自転防止機構によって公転旋回運動に変換される。この主軸110の回転駆動によって、密閉容器102内の冷媒ガスが固定スクロール121の渦巻体117と揺動スクロール116の渦巻体122とにより形成される圧縮室108内へ流れ、吸入過程が開始する。
Here, the operation of the compressor A will be briefly described.
The
圧縮室108内に冷媒ガスが吸入されると、偏心させられた揺動スクロール116の公転旋回運動で、圧縮室108の容積を減少させる圧縮過程へと移行する。つまり、圧縮機構部106では、揺動スクロール116が公転旋回運動すると、冷媒ガスが吸入口となる揺動スクロール116の渦巻体122及び固定スクロール121の渦巻体117の最外周開口部から取り込まれて、揺動スクロール116の回転とともに徐々に圧縮されながら中心部に向かうようになっている。なお、冷凍サイクルを循環してきた低圧状態の冷媒は、吸入側配管103から密閉容器102内に流入するようになっている。
When the refrigerant gas is sucked into the
そして、圧縮室108で圧縮された冷媒ガスは、吐出過程に移行する。つまり、冷媒ガスは、固定スクロール121の吐出ポート124を通過し、吐出空間105を経由してから圧縮機Aの外部へと吐出されるのである。圧縮機Aの吐出側配管104から吐出された冷媒は、高温高圧の状態となって、まず冷凍サイクルを構成する凝縮器に流入するようになっており、その後冷凍サイクルを構成する各機器を循環して、再度圧縮機Aに吸入される。それから、ステータ20への通電を停止すると圧縮機Aは停止する。
Then, the refrigerant gas compressed in the
モータ100が収容される密閉容器102は所定の容積で構成されているため、ステータ20の上方空間には自ずと制約が課されることになる。つまり、圧縮機Aでは、実施の形態1で説明したような課題がより顕著に出現する。そこで、圧縮機Aに、実施の形態1に係るモータ100を搭載することにより、絶縁部材(絶縁部材1、絶縁部材1A、絶縁部材1B、絶縁部材1Cのいずれか)の動きを抑制でき、ステータ20の上方空間の有効活用だけでなく、接続部8を効果的に保護できるので信頼性の向上も図れることになる。
Since the sealed
なお、実施の形態2では、スクロール方式の圧縮機Aを例に説明したが、ロータリ方式、スクリュー方式、レシプロ方式の内、どれを選択してもよい。 In the second embodiment, the scroll type compressor A has been described as an example, but any one of a rotary type, a screw type, and a reciprocating type may be selected.
1 絶縁部材、1A 絶縁部材、1B 絶縁部材、1C 絶縁部材、1a シート本体部、1b 突出部、1c 結束バンド孔、5 接合部、6 コイル端末線、7 電力供給用リード線、8 接続部、9 インシュレータ、9a 結束バンド挿通孔、11 結束バンド、12a 帯状部、12b 頭部、12c 脚部、12d 穴、20 ステータ、21 分割コア、21a 分割コア、21b 分割コア、21c 分割コア、21d 分割コア、21e 分割コア、21f 分割コア、21g 分割コア、21h 分割コア、21i 分割コア、22 巻線、22u 巻線、22v 巻線、22w 巻線、23 コアバック、25 ティース部、28 スロット、30 ロータ、100 モータ、102 密閉容器、103 吸入側配管、104 吐出側配管、105 吐出空間、106 圧縮機構部、107 駆動機構部、108 圧縮室、110 主軸、111 偏心ピン部、114 給油流路、116 揺動スクロール、117 渦巻体、118 旋回スクロールボス部、119 スラスト面、121 固定スクロール、122 渦巻体、124 吐出ポート、125 フレーム、126 排油穴、127 オルダムリング、130 冷凍機油、131 油だめ、A 圧縮機。 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Insulating member, 1A Insulating member, 1B Insulating member, 1C Insulating member, 1a Sheet main body part, 1b Protruding part, 1c Bundling band hole, 5 Junction part, 6 Coil terminal wire, 7 Power supply lead wire, 8 Connection part, 9 Insulator, 9a Bundling band insertion hole, 11 Bundling band, 12a Band-shaped part, 12b Head, 12c Leg part, 12d hole, 20 Stator, 21 Split core, 21a Split core, 21b Split core, 21c Split core, 21d Split core , 21e split core, 21f split core, 21g split core, 21h split core, 21i split core, 22 winding, 22u winding, 22v winding, 22w winding, 23 core back, 25 teeth, 28 slots, 30 rotor , 100 Motor, 102 Airtight container, 103 Suction side piping, 104 Discharge side piping, 105 Discharge space, 106 compression mechanism section, 107 drive mechanism section, 108 compression chamber, 110 main shaft, 111 eccentric pin section, 114 oil supply flow path, 116 swing scroll, 117 spiral body, 118 orbit scroll scroll boss section, 119 thrust surface, 121 Fixed scroll, 122 spiral body, 124 discharge port, 125 frame, 126 oil drain hole, 127 Oldham ring, 130 refrigerating machine oil, 131 sump, A compressor.
Claims (7)
前記ステータの内周面側に回転自在に設置されるロータと、
前記巻線のコイル端末線と電力供給用リード線との接続部を少なくとも被う絶縁部材と、を備え、
前記絶縁部材は、
一部に少なくとも1つの孔が形成されている絶縁シートのうち前記孔が形成されていない部分を少なくとも2重にロール状に巻き、該ロール状で前記接続部を被い、該ロール状に巻かれた前記絶縁シートの幅方向の少なくとも一方の端部で重なっている前記絶縁シート同士の少なくとも一部を接合する接合部を設けてロール状を維持するように構成されており、
前記孔と前記インシュレータに形成されている挿通孔に結束部材が挿通され、該結束部材により前記インシュレータに固定されている
ことを特徴とする回転電機。 A stator wound with a winding through an insulator;
A rotor rotatably installed on the inner peripheral surface side of the stator;
An insulating member that covers at least the connecting portion between the coil terminal wire of the winding and the lead wire for power supply,
The insulating member is
Of the insulating sheet in which at least one hole is formed in a part, a portion where the hole is not formed is wound at least twice in a roll shape, the roll is covered with the connection portion, and the roll is wound in the roll shape. It is configured to maintain a roll shape by providing a joining portion that joins at least a part of the insulating sheets that overlap at least one end in the width direction of the insulating sheet.
A rotating electrical machine, wherein a binding member is inserted into an insertion hole formed in the hole and the insulator, and is fixed to the insulator by the binding member.
前記孔は、
前記突出部に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。 Providing a protruding part that protrudes in the height direction part of the insulating sheet that is not wound,
The hole is
The rotating electrical machine according to claim 1, wherein the rotating electrical machine is formed on the protruding portion.
前記突出部は、
前記接合部とは反対側の前記絶縁シートの幅方向の端部に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。 In providing the joint at one end in the width direction of the insulating sheet,
The protrusion is
The rotating electrical machine according to claim 2, wherein the rotating electrical machine is provided at an end portion in a width direction of the insulating sheet opposite to the joint portion.
前記孔は、
前記絶縁シートの高さ方向に並ぶように形成されている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転電機。 In forming a plurality of the holes,
The hole is
The rotating electrical machine according to claim 1, wherein the rotating electrical machine is formed so as to be aligned in a height direction of the insulating sheet.
溶着材、接着材、又は、前記絶縁シートの溶着により形成されている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転電機。 The joint is
The rotating electrical machine according to any one of claims 1 to 4, wherein the rotating electrical machine is formed by welding a welding material, an adhesive, or the insulating sheet.
結束バンド、糸、又は、紐で構成される
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転電機。 The binding member is
The rotating electrical machine according to any one of claims 1 to 5, comprising a binding band, a thread, or a string.
前記回転電機により回転させられる主軸と、
前記主軸の回転により流体を圧縮する圧縮機構部と、
前記回転電機、前記主軸、前記圧縮機構部を収容する密閉容器と、を備えた
ことを特徴とする圧縮機。 The rotating electrical machine according to any one of claims 1 to 6,
A main shaft rotated by the rotating electrical machine;
A compression mechanism for compressing fluid by rotation of the main shaft;
A compressor comprising: the rotating electrical machine, the main shaft, and a sealed container that houses the compression mechanism.
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