JP2013239013A - データ処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】データの種別に適した補間処理を時系列に沿ったデータに施すことで、時系列に沿ったデータから任意の時間におけるデータを求めることが可能なデータ処理装置を提供する。
【解決手段】時間間隔取得部2は、センサ10によって取得された時系列データを受け、時系列データのサンプリング時間間隔を取得する。補間処理部3は、時系列データの平均値が変わらないようにサンプリング時間間隔を調整して時系列データから任意の時間におけるデータを求める第1の補間処理、又は、時系列データの総和が変わらないようにサンプリング時間間隔を調整して時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2の補間処理のいずれかを、時系列データの種別に応じて選択して時系列データに施すことで、時系列データから任意の時間におけるデータを求める。
【選択図】図1

Description

本発明は、センサ等によって取得されたデータを処理するデータ処理装置及びプログラムに関する。
例えばビルやプラント等の建物に各種センサを設置して時系列に沿ったデータを取得し、当該時系列に沿ったデータを用いることで設備の診断や省エネに向けた分析等を行っている。例えば、複数のデータの和や差や積等を求めたり、複数のデータを比較したりすることが考えられる。ところが、サンプリング周期がそれぞれ異なる複数のデータについては、和や差や比較等の演算を行うことができないため、そのような演算を行う前に、複数のデータのサンプリング周期を一致させて同じタイミングにおける値を補間処理によって求める必要がある。
例えば下記の特許文献1には、あるサンプリング周期で得られた信号について、任意の時刻での信号値を補間処理によって推定するインターポーレータが開示されている。また、下記の特許文献2には、入力サンプル列を非同期の出力サンプル列に変換するためのサンプリング周波数変換器が開示されている。また、下記の特許文献3には、動きベクトル推定のために必要な情報を入力ストリームから取り出し、フレーム補間処理を行う動画像復号装置が開示されている。
特許第4249425号 特開平5−235698号公報 特開2006−279917号公報
ところで、ビルやプラント等の建物では様々な種類のデータが取得されるため、そのデータの種別に適した補間処理を行う必要がある。例えば、ビルやプラント等の建物に設置されているセンサには、温度センサや湿度センサ等のように瞬間的な値を計測するセンサもあれば、各種のイベントの発生回数を計測するセンサや電力量計等のように、ある時間幅における値の総和を計測するセンサもある。このように、ビルやプラント等の建物には様々な種類のセンサが設置されており、データの種別によってデータの意味する内容が異なるため、データの種別に適した補間処理を行う必要がある。しかしながら、上述した従来技術においては、データの種別を考慮に入れて補間処理を行っているわけではないため、和や差や比較等の演算に適した値が補間処理によって得られるとは限らない。
本発明の目的は、データの種別に適した補間処理を時系列に沿ったデータに施すことで、時系列に沿ったデータから任意の時間におけるデータを求めることが可能なデータ処理装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に係る発明は、センサによって時系列に沿って取得された時系列データを受け、前記時系列データのサンプリング時間間隔を取得する時間間隔取得手段と、前記時系列データの平均値が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第1の補間処理、又は、前記時系列データの総和が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2の補間処理のいずれかを、前記時系列データの種別に応じて選択して前記時系列データに施すことで、前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める補間処理手段と、を有することを特徴とするデータ処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1に係るデータ処理装置であって、前記補間処理手段は、前記時系列データが瞬間的なタイミングごとに前記センサによって取得された値である場合、前記時系列データに前記第1の補間処理を施すことで前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める、ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に係るデータ処理装置であって、前記第1の補間処理は、線形補間処理、高次関数を用いた補間処理又は周期関数を用いた補間処理のいずれかである、ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に係るデータ処理装置であって、前記補間処理手段は、前記時系列データが、ある時間帯に前記センサによって取得された値の総和である場合、前記時系列データに前記第2の補間処理を施すことで前記時系列データから前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、ことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4に係るデータ処理装置であって、前記補間処理手段は、前記第2の補間処理として、前記時系列データの総和が変わらないように前記時系列データの値を前記時間帯に分配することで、前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、ことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係るデータ処理装置であって、前記補間処理手段は、前記時系列データの総和が変わらないように前記時間帯の長さに応じた割合で前記時系列データの値を前記時間帯に分配することで、前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、ことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に係るデータ処理装置であって、前記時間間隔取得手段は、サンプリング時間間隔が互いに異なる複数の時系列データを受け、前記複数の時系列データのそれぞれのサンプリング時間間隔を取得し、前記補間処理手段は、前記複数の時系列データのそれぞれに前記第1の補間処理又は前記第2の補間処理を施すことで、前記複数の時系列データのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させて前記複数の時系列データのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める、ことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、コンピュータに、センサによって時系列に沿って取得された時系列データを受け、前記時系列データのサンプリング時間間隔を取得する第1のステップと、前記時系列データの平均値が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第1の補間処理、又は、前記時系列データの総和が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2の補間処理のいずれかを、前記時系列データの種別に応じて選択して前記時系列データに施すことで、前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2のステップと、を実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によると、時系列データの種別に応じた補間処理を時系列データに施すことで、時系列データの種別に適した補間処理によって、時系列データから任意の時間におけるデータを求めることが可能となる。
本発明の実施形態に係るデータ処理装置を示すブロック図である。 データ種別と補間方式との対応関係を示す表である。 本実施形態に係るデータ処理装置の動作例1を説明するための表である。 サンプリング時間間隔を示す図である。 平均保存補間処理を説明するためのグラフである。 本実施形態に係るデータ処理装置の動作例2を説明するための表である。 和保存補間処理を説明するためのグラフである。 本実施形態に係るデータ処理装置の動作例3を説明するための表である。 和保存補間処理を説明するためのグラフである。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るデータ処理装置について説明する。本実施形態に係るデータ処理装置1は、例えばビルやプラント等の建物に設置されたセンサ10によって時系列に沿って取得されたデータを受け、時系列に沿ったデータ(以下、「時系列データ」と称する)に補間処理を施すことで、任意の時間におけるデータを求める。データ処理装置1は、時間間隔取得部2と、補間処理部3と、対応情報記憶部4と、補間ライブラリ5とを備えている。
センサ10は、瞬間的な値を計測するセンサであってもよいし、ある時間幅(時間帯)における値の総和を計測するセンサであってもよい。センサ10は、一例として、ビルやプラント等の建物にて消費された電力量を計測する電力量計、室内又は室外の温度を計測する温度センサ、室内又は室外の湿度を計測する湿度センサ、電圧センサ、電流センサ、建物の内部や外部にて発生したイベントを検出して信号を出力するセンサ、売り上げの総和を求める機器等が該当する。例えば、イベントを検出するセンサは、警報スイッチが押されたことを検出して検出信号を出力したり、建物内やエレベータ内での異常を検出して検出信号を出力したり、アラームを検出してアラームの発生回数を示す検出信号を出力したりする。温度センサ、湿度センサ、電圧センサ及び電流センサが、瞬間的な値を計測するセンサの一例に該当する。また、電力量計、イベントの発生回数を計測するセンサ及び売り上げの総和を求める機器等が、ある時間幅における値の総和を計測するセンサの一例に該当する。なお、上述したセンサ10は一例であり、上述したセンサ10以外のセンサを用いてデータを取得してもよい。センサ10は、例えば一定のサンプリング周期に従ってデータを取得し、時系列に沿ったデータを出力してもよいし、イベントが発生するたびに当該イベントが発生したことを示すデータを出力してもよい。一例として、温度センサとしてのセンサ10は、一定のサンプリング周期に従って温度を検出してデータを出力する。また、電力量計としてのセンサ10は、消費された電力量の総和を一定のサンプリング周期に従って検出してデータを出力してもよいし、消費された電力量が所定の値になる度に信号を出力してもよい。センサ10は、データが取得された時間(例えば日時や時刻等)を示す時間情報とデータの種別を示す種別情報(例えばID)とをデータに付帯させ、時間情報と種別情報とが付帯されたデータを出力する。なお、データの種別を示す種別情報は、当該データを取得したセンサ10を識別するための機器情報(例えば機器ID)であってもよい。
例えば、センサ10によって取得された時系列データは図示しないデータベース(記憶装置)に格納され、和や差や比較等の演算を行う場合に、当該データベースから時系列データが取得されて演算部6に出力される。時系列データをデータベースに格納する前に、データ処理装置1がセンサ10から時系列データを受けて処理を行い、処理後の時系列データをデータベースに格納するようにしてもよいし、センサ10によって取得された時系列データをデータベースに格納し、データ処理装置1がデータベースから時系列データを取得して処理を行い、処理後の時系列データを演算部6に出力するようにしてもよい。または、センサ10によって取得された時系列データをデータベースに格納せずに、データ処理装置1がセンサ10から時系列データを受けて処理を行い、処理後の時系列データを演算部6に出力するようにしてもよい。
時間間隔取得部2は、センサ10によって取得された時系列データを受け、当該時系列データのサンプリング時間間隔を取得し、サンプリング時間間隔を示す時間間隔情報が付帯された時系列データを出力する。一例として、時間間隔取得部2は、時系列データA,Bを受け、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を取得し、サンプリング時間間隔を示す時間間隔情報を時系列データA,Bのそれぞれに付帯させ、時間間隔情報が付帯された時系列データA、Bを出力する。なお、サンプリング時間間隔は一定であってもよいし、一定でなくてもよい。すなわち、本実施形態に係るデータ処理装置1が対象とする時系列データは、一定のサンプリング周期で取得されたデータであってもよいし、サンプリングの時間間隔が一定とならないデータであってもよい。
補間処理部3は、時系列データの種別に応じた補間方式に従って当該時系列データに補間処理を施すことで、任意の時間におけるデータを求める。例えば、補間処理部3は、複数の時系列データのそれぞれに補間処理を施すことで、複数の時系列データのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させ、複数の時系列データのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める。そして、補間処理部3は、複数の時系列データを含む合成データを生成し、当該合成データを出力する。図1に示す例では、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれに補間処理を施すことで、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリングの時間間隔を一致させ、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める。そして、補間処理部3は、時系列データA,Bを含む合成データを生成し、当該合成データを出力する。
対応情報記憶部4は、データの種別と補間方式との対応関係を示す情報を記憶する。例えば図2に示す表のように、データの種別と補間方式とが対応付けられている。一例として、温度、湿度及び電圧値等のように瞬間的な値を示すデータには平均保存補間処理が対応付けられ、イベント回数や売上高等のようにある時間幅における値の総和を示すデータには和保存補間処理が対応付けられている。平均保存補間処理は、時系列データの平均値が変化しないようにサンプリング時間間隔を調整して時系列データから任意の時間におけるデータを求める処理である。和保存補間処理は、時系列データの総和が変化しないようにサンプリング時間間隔を調整して時系列データから任意の時間におけるデータを求める処理である。
補間ライブラリ5は、補間処理を実行するための補間処理プログラムを記憶する記憶装置である。例えば図1に示すように、補間ライブラリ5は、平均保存補間処理を実行するための平均保存補間プログラムと、和保存補間処理を実行するための和保存補間プログラムとを記憶する。平均保存補間処理には、一例として、多項式を用いた補間処理と三角関数等の周期関数を用いた補間処理とが含まれ、多項式を用いた補間処理を実行するための多項式補間プログラムと、周期関数を用いた補間処理を実行するための周期関数補間プログラムとが、補間ライブラリ5に記憶されている。なお、多項式を用いた補間処理の一例として、線形補間処理や高次関数を用いた補間処理等が挙げられる。また、和保存補間処理には、一例として、等分配補間処理と中央補間処理とが含まれ、等分配補間処理を実行するための等分配補間プログラムと中央補間プログラムとが補間ライブラリ5に記憶されている。
補間処理部3は、時間間隔情報が付帯された時系列データを受け、データ種別と補間方式との対応関係を示す情報(例えば図2に示す表)を参照することで、当該時系列データに付帯されている種別情報が示すデータ種別に対応する補間方式を特定し、特定した補間方式の補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。そして、補間処理部3は、補間ライブラリ5から取得した補間処理プログラムを実行することで、データの補間を行う。
例えば、時系列データA,Bが温度を示すデータである場合、補間処理部3は、平均保存補間処理を実行するための平均保存補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。なお、補間処理部3は、平均保存補間処理に含まれる多項式補間処理及び周期間数補間処理のうち予め選択された補間処理を実行してもよいし、いずれか一方をデータ種別に応じて選択して実行するようにしてもよい。また、時系列データA,Bがイベント回数を示すデータである場合、補間処理部3は、和保存補間処理を実行するための和保存補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。なお、補間処理部3は、和保存補間処理に含まれる等分配補間処理及び中央補間処理のうち予め選択された補間処理を実行してもよいし、いずれか一方をデータ種別に応じて選択して実行するようにしてもよい。なお、平均保存補間処理が第1の補間処理の一例に相当し、和保存補間処理が第2の補間処理の一例に相当する。
演算部6は合成データを受け、当該合成データに含まれる複数の時系列データを用いて和や差や積や比較等の演算を行い、演算結果を出力する。なお、演算部6はデータ処理装置1に含まれていてもよいし、データ処理装置1とは異なる装置に含まれていてもよい。
(動作例1)
次に、図3から図5を参照して、データ処理装置1の動作例1について説明する。動作例1では、時系列データA,Bは温度を示すデータであり、時系列データA,Bはそれぞれ異なるサンプリング周期で取得されたデータである場合について説明する。図3の表100に時系列データA(温度A)を示し、表110に時系列データB(温度B)を示す。図3の表100及び図4の時間間隔Aに示すように、温度Aは3分ごとに取得されたデータである。また、図3の表110及び図4の時間間隔Bに示すように、温度Bは2分ごとに取得されたデータである。このように、時系列データAのサンプリング周期は3分であり、時系列データBのサンプリング周期は2分である。
時間間隔取得部2は、時系列データAのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データAを出力する。同様に、時間間隔取得部2は、時系列データBのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データBを出力する。図3の表120に、サンプリング周期(3分)を示す時間間隔情報が付帯された時系列データAの一例を示し、表130に、サンプリング周期(2分)を示す時間時間間隔が付帯された時系列データBの一例を示す。
補間処理部3は、データ種別と補間方式との対応関係を示す情報(例えば図2に示す表)を参照することで、時系列データA,Bに付帯されている種別情報が示すデータ種別に対応する補間方式を特定し、特定した補間方式の補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。図3に示す例では、時系列データA,Bは温度を示すデータであるため、補間処理部3は、平均保存補間処理を実行するための平均補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。そして、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれに平均保存補間処理を施すことで、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させ、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める。例えば図4の時間間隔Cに示すように、時系列データAが取得された時間と時系列データBが取得された時間とを含む時間のうち、データが取得されていない時間における時系列データA,Bを補間処理によって求める。一例として、補間処理部3は、時間[00:00:00]、[00:02:00]、[00:03:00]、[00:04:00]、[00:06:00]、[00:08:00]及び[00:09:00]のうち、データが取得されていない時間における時系列データA,Bを補間によって求める。例えば、補間処理部3は、時間[00:02:00]、[00:04:00]及び[00:08:00]における時系列データAを補間処理によって求め、時間[00:03:00]における時系列データBを補間処理によって求める。なお、時系列データA,Bのそれぞれが取得された時間以外の任意の時間における時系列データA,Bを補間処理によって求めてもよい。例えば、時間[00:05:00]等のように、時系列データA,Bのいずれもが取得されていない任意の時間における時系列データA,Bを補間処理によって求めてもよい。
ここで、図5を参照して、平均保存補間処理のうち多項式補間処理の具体的な処理内容を説明する。図5(a)には時系列データAのグラフが示されており、図5(b)には時系列データBのグラフが示されている。図5中、黒丸は各時間で実際に取得された温度を示している。多項式補間処理では、式[y=a+ax+a+・・・]に従って、任意の時間におけるデータを求める。例えば、0次関数を用いる場合、補間処理部3は、図5(a),(b)において破線で示すように、補間対象の時間の直前の時間に取得されたデータを、補間対象の時間におけるデータとして用いる。例えば、補間処理部3は、時間[00:00:00]における時系列データAの値(1.0)を、時間[00:02:00]における値(図5(a)中の白い四角で示す値)として用いる。また、補間処理部3は、時間[00:03:00]における時系列データAの値(2.0)を、時間[00:04:00]における値として用いる。また、補間処理部3は、時間[00:06:00]における時系列データAの値(3.0)を、時間[00:08:00]における値として用いる。同様に、補間処理部3は、時間[00:02:00]における時系列データBの値(11.00)を、時間[00:03:00]における時系列データBの値(図5(b)中の白い四角で示す値)として用いる。このように、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれについて同じ時間におけるデータを補間処理によって求め、時系列データA,Bを含む合成データを生成する。図3の表140に、0次関数を用いた補間処理後の合成データを示す。図3の表140及び図4の時間間隔Cに示すように、温度A,B(時系列データA,B)ともに、センサ10によって取得されなかった時間におけるデータが補間処理によって求められている。すなわち、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔が調整されて同じサンプリング時間間隔となり、同じサンプリング時間間隔におけるデータが求められている。
また、多項式補間処理において1次関数を用いる場合、補間処理部3は、線形補間を行うことでデータを補間する。補間処理部3は、図5(a),(b)において実線で示すように、実際に取得された2つのデータ間を線形補間することで、当該2つのデータの間の任意の時間におけるデータを求める。例えば、補間処理部3は、時間[00:00:00]における時系列データAの値(1.0)と時間[00:03:00]における時系列データAの値(2.0)との間を線形補間することで、時間[00:02:00]における値(1.66)(図5(a)中の黒い四角で示す値)を求める。また、補間処理部3は、時間[00:03:00]における時系列データAの値(2.0)と時間[00:06:00]における時系列データAの値(3.0)との間を線形補間することで、時間[00:04:00]における値(2.33)を求める。また、補間処理部3は、時間[00:06:00]における時系列データAの値(3.0)と時間[00:09:00]における時系列データAの値(4.0)との間を線形補間することで、時間[00:08:00]における値(3.66)を求める。同様に、補間処理部3は、時間[00:02:00]における時系列データBの値(11.0)と時間[00:04:00]における時系列データBの値(12.0)との間を線形補間することで、時間[00:03:00]における値(11.50)(図5(b)中の黒い四角で示す値)を求める。図5の表140の括弧内に、1次関数を用いた補間処理後のデータを示す。例えば時間[00:02:00]における時系列データA(温度A)は1.66となり、時間[00:04:00]における時系列データAは2.33となり、時間[00:08:00]における時系列データAは3.66となる。また、時間[00:03:00]における時系列データB(温度B)は11.50となる。このように、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔が調整されて同じサンプリング時間間隔となり、同じサンプリング時間間隔におけるデータが求められる。
なお、温度以外の湿度、電圧値又は電流値等についても、補間処理部3は、平均保存補間処理によってデータを補間すればよい。
以上のように、瞬間的な値を示す時系列データに対して平均保存補間処理を施すことで、瞬間的な値を示すデータの特性に適した補間処理が行われ、任意の時間におけるデータを求めることができる。例えば、瞬間的な値を示す時系列データA,Bに対して平均保存補間処理を施すことで、瞬間的な値を示すデータの特性に適した補間処理が行われるとともに、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させて、同じ時間におけるデータを求めることができる。このように、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させることで、時系列データA,Bの和や差や比較等の演算を行うことができる。
なお、図3から図5に示す例では、0次関数又は1次関数を用いた補間処理について説明したが、2次関数以上の高次関数又は三角関数等の周期関数を用いて補間処理を行ってもよい。例えば、演算部6によって行われる演算の内容に応じて補間用の関数を選択して補間を行ってもよい。
(動作例2)
次に、図6及び図7を参照して、データ処理装置1の動作例2について説明する。動作例2では、時系列データA,Bはイベントの発生回数を示すデータであり、時系列データA,Bはそれぞれ異なるサンプリング周期で取得されたデータである。図6の表200に時系列データA(イベント回数A)を示し、表210に時系列データB(イベント回数B)を示す。表200に示すように、イベント回数Aは3分ごとに取得されたデータである。また、表210に示すように、イベント回数Bは2分ごとに取得されたデータである。このように、時系列データAのサンプリング周期は3分であり、時系列データBのサンプリング周期は2分である。
ここで、時系列データA(イベント回数A)の意味を以下に示す。
時間[00:00:00]におけるイベント回数A(1回)は、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:03:00]におけるイベント回数A(2回)は、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:06:00]におけるイベント回数A(3回)は、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:09:00]におけるイベント回数A(4回)は、時間[00:09:00]〜[00:12:00]の間に検出されたイベントの回数である。
また、時系列データB(イベント回数B)の意味を以下に示す。
時間[00:00:00]におけるイベント回数B(10回)は、時間[00:00:00]〜[00:02:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:02:00]におけるイベント回数B(20回)は、時間[00:02:00]〜[00:04:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:04:00]におけるイベント回数B(30回)は、時間[00:04:00]〜[00:06:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:06:00]におけるイベント回数B(40回)は、時間[00:06:00]〜[00:08:00]の間に検出されたイベントの回数である。
以上のように、動作例2においては、時系列データA,Bにおける各時間の回数は、各時間から次の時間(次にデータが取得される時間)までの間に発生したイベントの回数を示している。
時間間隔取得部2は、時系列データAのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データAを出力する。同様に、時間間隔取得部2は、時系列データBのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データBを出力する。
補間処理部3は、データ種別と補間方式との対応関係を示す情報(例えば図2に示す表)を参照することで、時系列データA,Bに付帯されている種別情報が示すデータ種別に対応する補間方式を特定し、特定した補間方式の補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。図6に示す例では、時系列データA,Bはイベント回数を示すデータであるため、補間処理部3は、和保存補間処理を実行するための和保存補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。そして、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれに和保存補間処理を施すことで、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させ、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める。例えば、補間処理部3は、時系列データAが取得された時間と時系列データBが取得された時間とを含む時間における時系列データA,Bを補間処理によって求める。
例えば、補間処理部3は、時系列データAの総和が変わらないように、時系列データAの値を当該値が計測された時間帯の長さに応じた割合で当該時間帯に分配することで、その時間帯内の任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を推定する。補間処理部3は、時系列データBについても同様に時系列データAの総和が変わらないようにデータを分配することで、任意の時間におけるデータ(イベント回数B)を推定する。
ここで、図7を参照して、和保存補間処理のうちの等分配補間処理の具体的な処理内容を説明する。図7には時系列データAを示す棒グラフが示されている。この棒グラフには、時間[00:00:00]における値(1回)、時間[00:03:00]における値(2回)及び時間[00:06:00]における値(3回)が示されている。等分配補間処理では、時系列データAの値(イベント回数A)を、当該値(イベント回数A)が計測された時間帯に分配することで、その時間帯内の任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を求める。例えば、補間処理部3は、図7に示すように、時間[00:00:00]における値(1回)を、時間[00:00:00]と次にデータが取得される時間[00:03:00]との間の時間帯に等分配する。例えば、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間の時間帯を3等分し、値(1回)を3等分して分配する。具体的には、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間にイベントが1回発生しているため、時間[00:00:00]〜[00:01:00]の間で1/3回のイベントが発生し、時間[00:01:00]〜[00:02:00]の間で1/3回のイベントが発生し、時間[00:02:00]〜[00:03:00]の間で1/3回のイベントが発生したと仮定して、時間[00:00:00]における値(1回)を、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
同様に、時間[00:03:00]における値(2回)を、時間[00:03:00]と次にデータが取得される時間[00:06:00]との間の時間帯に等分配する。つまり、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間にイベントが2回発生しているため、時間[00:03:00]〜[00:04:00]の間で2/3回のイベントが発生し、時間[00:04:00]〜[00:05:00]の間で2/3回のイベントが発生し、時間[00:05:00]〜[00:06:00]の間で2/3回のイベントが発生したとして仮定して、時間[00:03:00]における値(2回)を、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
同様に、時間[00:06:00]における値(3回)を、時間[00:06:00]と次にデータが取得される時間[00:09:00]との間の時間帯に等分配する。つまり、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間にイベントが3回発生しているため、時間[00:06:00]〜[00:07:00]の間で3/3回のイベントが発生し、時間[00:07:00]〜[00:08:00]の間で3/3回のイベントが発生し、時間[00:08:00]〜[00:09:00]の間で3/3回のイベントが発生したとして仮定して、時間[00:06:00]における値(3回)を、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
そして、補間処理部3は、分配された値(イベント回数A)に基づいて任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を求める。具体的な処理内容を以下に示す。
時間[00:00:00]〜[00:02:00]の間で[(1/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、2/3(≒0.66)を、時間[00:00:00]における値として用いる。
時間[00:02:00]〜[00:03:00]の間で[(1/3)×1分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、1/3(≒0.34)を、時間[00:02:00]における値として用いる。
時間[00:03:00]〜[00:04:00]の間で[(2/3)×1分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、2/3(≒0.66)を、時間[00:03:00]における値として用いる。
時間[00:04:00]〜[00:06:00]の間で[(2/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、4/3(≒1.34)を、時間[00:04:00]における値として用いる。
時間[00:06:00]〜[00:08:00]の間で[(3/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、6/3(=2.00)を、時間[00:06:00]における値として用いる。
時間[00:08:00]〜[00:09:00]の間で[(3/3)×1分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、3/3(=1.00)を、時間[00:08:00]における値として用いる。
また、補間処理部3は、時系列データBについても同じ補間処理によって、各時間におけるデータを求める。
以上のように、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを補間処理によって求め、時系列データA,Bを含む合成データを生成する。図6の表220に、等分配補間処理後の合成データを示す。イベント回数A,B(時系列データA,B)ともに、データが存在していなかった時間におけるデータが補間処理によって求められている。すなわち、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔が調整されて同じサンプリング時間間隔となり、同じサンプリング時間間隔におけるデータが求められている。
以上のように、ある時間帯における値の総和を示す時系列データに対して和保存補間処理を施すことで、当該時系列データの特性に適した補間処理が行われ、任意の時間におけるデータを求めることができる。例えば、ある時間帯における値の総和を示す時系列データA,Bに対して和保存補間処理を施すことで、時系列データA,Bの特性に適した補間処理が行われるとともに、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させて、同じ時間におけるデータを求めることができる。このように、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させることで、時系列データA,Bの和や差や比較等の演算を行うことができる。
また、中央補間処理によってデータを補間する場合、図6の表230に示すように、補間処理部3は、元々データが存在していない時間の値を零(0)にする。
時系列データA,Bを用いてどのような解析処理を行うかによって、等分配補間処理又は中央補間処理のいずれかを選択して補間処理を行えばよい。例えば、等分配補間処理は、各時間においてイベントが発生した回数を求めたい場合に適した処理である。例えば、元々データが存在しない時間の値(イベント回数)を等分配補間処理で推定することで、その時間において発生したと考えられるイベントの回数を推定することができる。一方、中央補間処理は、イベントが発生した時間を特定したい場合に適した処理である。例えば、ある時間の値(イベント回数)が零(0)の場合、その時間にはイベントが発生していないことを示しているため、イベントの発生の有無を特定することができる。
(動作例3)
次に、図8及び図9を参照して、データ処理装置1の動作例3について説明する。動作例3では、時系列データA,Bはイベントの発生回数を示すデータであり、時系列データA,Bはそれぞれ異なるサンプリング周期で取得されたデータである。図8の表300に時系列データA(イベント回数A)を示し、表310に時系列データB(イベント回数B)を示す。表300に示すように、イベント回数Aは3分ごとに取得されたデータである。また、表310に示すように、イベント回数Bは2分ごとに取得されたデータである。このように、時系列データAのサンプリング周期は3分であり、時系列データBのサンプリング周期は2分である。
ここで、時系列データA(イベント回数A)の意味を以下に示す。
時間[00:00:00]におけるイベント回数A(1回)は、時間[00:0(−3):00]〜[00:00:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:03:00]におけるイベント回数A(2回)は、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:06:00]におけるイベント回数A(3回)は、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:09:00]におけるイベント回数A(4回)は、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間に検出されたイベントの回数である。
また、時系列データB(イベント回数B)の意味を以下に示す。
時間[00:00:00]におけるイベント回数B(10回)は、時間[00:0(−3):00]〜[00:00:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:02:00]におけるイベント回数B(20回)は、時間[00:00:00]〜[00:02:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:04:00]におけるイベント回数B(30回)は、時間[00:02:00]〜[00:04:00]の間に検出されたイベントの回数である。
時間[00:06:00]におけるイベント回数B(40回)は、時間[00:04:00]〜[00:06:00]の間に検出されたイベントの回数である。
以上のように、動作例3においては、時系列データA,Bにおける各時間の回数は、各時間の直前の時間(直前にデータが取得された時間)から各時間までの間に発生したイベントの回数を示している。
時間間隔取得部2は、時系列データAのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データAを出力する。同様に、時間間隔取得部2は、時系列データBのサンプリング周期を取得し、サンプリング周期を示す時間間隔情報が付帯された時系列データBを出力する。
補間処理部3は、データ種別と補間方式との対応関係を示す情報(例えば図2に示す表)を参照することで、時系列データA,Bに付帯されている種別情報が示すデータ種別に対応する補間方式を特定し、特定した補間方式の補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。図8に示す例では、時系列データA,Bはイベント回数を示すデータであるため、補間処理部3は、和保存補間処理を実行するための和保存補間処理プログラムを選択して補間ライブラリ5から取得する。そして、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれに和保存補間処理を施すことで、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させ、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める。例えば、補間処理部3は、時系列データAが取得された時間と時系列データBが取得された時間とを含む時間における時系列データA,Bを補間処理によって求める。
例えば、補間処理部3は、時系列データAの総和が変わらないように、時系列データAの値を当該値が計測された時間帯の長さに応じた割合で当該時間帯に分配することで、その時間帯内の任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を推定する。補間処理部3は、時系列データBについても同様にデータを分配することで、任意の時間におけるデータ(イベント回数B)を推定する。
ここで、図9を参照して、和保存補間処理のうちの等分配補間処理の具体的な処理内容を説明する。図9には時系列データAを示す棒グラフが示されている。この棒グラフには、時間[00:00:00]における値(1回)、時間[00:03:00]における値(2回)及び時間[00:06:00]における値(3回)が示されている。等分配補間処理では、時系列データAの値(イベント回数A)を、当該値(イベント回数A)が計測された時間帯に分配することで、その時間帯内の任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を求める。例えば、補間処理部3は、図9に示すように、時間[00:00:00]における値(1回)を、直前の時間[00:0(−3):00]と時間[00:00:00]との間の時間帯に等分配する。例えば、時間[00:0(−3):00]〜[00:00:00]の間の時間帯を3等分し、値(1回)を3等分して分配する。具体的には、時間[00:0(−3):00]〜[00:00:00]の間にイベントが1回発生しているため、時間[00:0(−3):00]〜[00:0(−2):00]の間で1/3回のイベントが発生し、時間[00:0(−2):00]〜[00:0(−1):00]の間で1/3回のイベントが発生し、時間[00:0(−1):00]〜[00:00:00]の間で1/3回のイベントが発生したと仮定して、時間[00:00:00]における値(1回)を、時間[00:0(−3):00]〜[00:00:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
同様に、時間[00:03:00]における値(2回)を、直前の時間[00:00:00]と時間[00:03:00]との間の時間帯に等分配する。つまり、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間にイベントが2回発生しているため、時間[00:00:00]〜[00:01:00]の間で2/3回のイベントが発生し、時間[00:01:00]〜[00:02:00]の間で2/3回のイベントが発生し、時間[00:02:00]〜[00:03:00]の間で2/3回のイベントが発生したとして仮定して、時間[00:03:00]における値(2回)を、時間[00:00:00]〜[00:03:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
同様に、時間[00:06:00]における値(3回)を、直前の時間[00:03:00]と時間[00:06:00]との間の時間帯に等分配する。つまり、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間にイベントが3回発生しているため、時間[00:03:00]〜[00:04:00]の間で3/3回のイベントが発生し、時間[00:04:00]〜[00:05:00]の間で3/3回のイベントが発生し、時間[00:05:00]〜[00:06:00]の間で3/3回のイベントが発生したとして仮定して、時間[00:06:00]における値(3回)を、時間[00:03:00]〜[00:06:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
同様に、時間[00:09:00]における値(4回)を、直前の時間[00:06:00]と時間[00:09:00]との間の時間帯に等分配する。つまり、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間にイベントが4回発生しているため、時間[00:06:00]〜[00:07:00]の間で4/3回のイベントが発生し、時間[00:07:00]〜[00:08:00]の間で4/3回のイベントが発生し、時間[00:08:00]〜[00:09:00]の間で4/3回のイベントが発生したとして仮定して、時間[00:09:00]における値(4回)を、時間[00:06:00]〜[00:09:00]の間の時間帯に等分配する(3等分して分配する)。
そして、補間処理部3は、分配された値(イベント回数A)に基づいて任意の時間におけるデータ(イベント回数A)を求める。具体的な処理内容を以下に示す。
時間[00:00:00]〜[00:02:00]の間で[(2/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、4/3(≒1.33)を、時間[00:02:00]における値として用いる。
時間[00:02:00]〜[00:03:00]の間で[(2/3)×1分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、2/3(≒0.66)を、時間[00:03:00]における値として用いる。
時間[00:03:00]〜[00:04:00]の間で[(3/3)×1分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、3/3(=1.00)を、時間[00:04:00]における値として用いる。
時間[00:04:00]〜[00:06:00]の間で[(3/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、6/3(=2.00)を、時間[00:06:00]における値として用いる。
時間[00:06:00]〜[00:08:00]の間で[(4/3)×2分間]回のイベントが発生しているため、補間処理部3は、8/3(≒2.66)を、時間[00:08:00]における値として用いる。
また、補間処理部3は、時系列データBについても同じ補間処理によって、各時間におけるデータを求める。
以上のように、補間処理部3は、時系列データA,Bのそれぞれから同じ時間におけるデータを補間処理によって求め、時系列データA,Bを含む合成データを生成する。図8の表320に、等分配補間処理後の合成データを示す。イベント回数A,B(時系列データA,B)ともに、データが存在していなかった時間におけるデータが補間処理によって求められている。すなわち、時系列データA,Bのそれぞれのサンプリング時間間隔が調整されて同じサンプリング時間間隔となり、同じサンプリング時間間隔におけるデータが求められている。
また、中央補間処理によってデータを補間する場合、図8の表330に示すように、補間処理部3は、元々データが存在していない時間の値を零(0)にする。
以上のように、ある時間帯における値の総和を示す時系列データA,Bに対して和保存補間処理を施すことで、動作例2と同じ効果を奏することができる。
なお、動作例2,3においては、イベント回数以外の電力量や売上高等についても、和保存補間処理によってデータを補間することで、データの特性に適した補間値が得られる。
また、本実施形態に係るデータ処理装置1によると、データの一部が欠損して値が得られていない時間があっても、その時間におけるデータを補間処理によって求めることができる。すなわち、本実施形態に係るデータ処理装置1によると、任意の時間におけるデータを補間処理によって求めることができるため、値が欠損した時間におけるデータも補間処理によって求めることができる。また、一例として2つの時系列データ(時系列データA,B)を挙げて説明したが、時系列データの数は3つ以上であってもよく、また、1つの時系列データに補間処理を行うことで、任意の時間におけるデータを求めてもよい。
また、補間処理プログラムを補間ライブラリ5に記憶させているため、補間方式の追加や拡張等を容易に行うことができる。
(ハードウェア構成)
上述したデータ処理装置1は図示しないCPU等のプロセッサを備えている。プロセッサは、図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、時間間隔取得部2及び補間処理部3のそれぞれの機能を実現する。上記プログラムは、CDやDVD等の記録媒体を介して又はネットワーク等の通信経路を介してハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置に記憶される。なお、上記プログラムはハードディスクドライブ等の記憶装置に予め記憶されていてもよい。ハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムがRAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、時間間隔取得部2及び補間処理部3のそれぞれの機能が実現される。また、演算部6は、図示しないCPU等のプロセッサと、図示しないメモリに記憶されたプログラムとによって実現される。例えばハードディスクドライブ等の記憶装置に記憶されたプログラムがRAM等のメモリに読み出されてCPU等のプロセッサによって実行されることにより、演算部6の機能が実現される。
1 データ処理装置、2 時間間隔取得部、3 補間処理部、4 対応情報記憶部、5 補間ライブラリ、6 演算部、10 センサ。

Claims (8)

  1. センサによって時系列に沿って取得された時系列データを受け、前記時系列データのサンプリング時間間隔を取得する時間間隔取得手段と、
    前記時系列データの平均値が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第1の補間処理、又は、前記時系列データの総和が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2の補間処理のいずれかを、前記時系列データの種別に応じて選択して前記時系列データに施すことで、前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める補間処理手段と、
    を有することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ処理装置であって、
    前記補間処理手段は、前記時系列データが瞬間的なタイミングごとに前記センサによって取得された値である場合、前記時系列データに前記第1の補間処理を施すことで前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のデータ処理装置であって、
    前記第1の補間処理は、線形補間処理、高次関数を用いた補間処理又は周期関数を用いた補間処理のいずれかである、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータ処理装置であって、
    前記補間処理手段は、前記時系列データが、ある時間帯に前記センサによって取得された値の総和である場合、前記時系列データに前記第2の補間処理を施すことで前記時系列データから前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 請求項4に記載のデータ処理装置であって、
    前記補間処理手段は、前記第2の補間処理として、前記時系列データの総和が変わらないように前記時系列データの値を前記時間帯に分配することで、前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  6. 請求項5に記載のデータ処理装置であって、
    前記補間処理手段は、前記時系列データの総和が変わらないように前記時間帯の長さに応じた割合で前記時系列データの値を前記時間帯に分配することで、前記時間帯内の任意の時間におけるデータを求める、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のデータ処理装置であって、
    前記時間間隔取得手段は、サンプリング時間間隔が互いに異なる複数の時系列データを受け、前記複数の時系列データのそれぞれのサンプリング時間間隔を取得し、
    前記補間処理手段は、前記複数の時系列データのそれぞれに前記第1の補間処理又は前記第2の補間処理を施すことで、前記複数の時系列データのそれぞれのサンプリング時間間隔を一致させて前記複数の時系列データのそれぞれから同じ時間におけるデータを求める、
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  8. コンピュータに、
    センサによって時系列に沿って取得された時系列データを受け、前記時系列データのサンプリング時間間隔を取得する第1のステップと、
    前記時系列データの平均値が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第1の補間処理、又は、前記時系列データの総和が変わらないように前記サンプリング時間間隔を調整して前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2の補間処理のいずれかを、前記時系列データの種別に応じて選択して前記時系列データに施すことで、前記時系列データから任意の時間におけるデータを求める第2のステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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