JP2013235800A - 有機el装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光を透過させる自己発電型の発光装置において、周囲が極端に明るいときでも周囲に適度な量の光を供給することが可能な有機EL装置を提供する。
【解決手段】本発明の有機EL装置1は、透光性の基板10と、基板10の表面上に設けられ、基板10に入射する光の一部を電力に変換し、それ以外の光の少なくとも一部を透過する太陽電池層20と、基板10の裏面上に設けられ、太陽電池層20及び基板10を透過した光を遮光し、太陽電池層20と電気的に接続された有機EL層30とを備え、基板10の第1部分11では、表面に太陽電池層20が設けられ、かつ、裏面に有機EL層30が設けられており、基板10の第2部分12では、表面に太陽電池層20が設けられ、かつ、裏面に有機EL層30が設けられていない。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池を備えた有機EL装置に関する。
有機EL(Light Emitting Diode)素子は、発光スペクトルが幅広く自然光に近く、また面発光が可能な発光素子である。従って、有機EL素子は、近年、発光装置、特に照明装置の新しい光源として期待されており、有機EL素子を光源とする照明装置の研究開発が進められている。
このような有機EL素子を用いた照明装置の一例としての有機EL装置が特許文献1に開示されている。この有機EL装置では、可視光透過性のガラス基板の一方の面に可視光透過性の有機EL層が形成され、他方の面に可視光透過性の太陽電池層が配置され、有機EL層及び太陽電池層がそれぞれ蓄電装置に接続されている。
特開2011−119455号公報
ところで、特許文献1の有機EL装置は、自身で電力を発生すると共にそれを用いて発光する自己発電型の発光装置であり、周囲が暗いときには太陽電池層で発生した電力により有機EL層を発光させて、周囲に適度な量の光を供給することができる。しかしながら、同有機EL装置は、装置外の光(外光)を基板の全領域で透過させる構成でもあるため、周囲が極端に明るいときには、周囲に多くの光が供給され過ぎてグレア等が発生し、周囲に適度な量の光を供給することが困難である。
例えば、特許文献1の有機EL装置を窓ガラスとして利用する場合、夜間には室外の光が弱いため、日中に蓄電した電力により有機EL層を発光させて、適度な量の光を室内に供給することができる。しかし、日中には外光(昼光)が強く、西日等の強い光もそのまま室内に取り入れられるため、室内でグレア等が発生する。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑み、光を透過させる自己発電型の発光装置において、周囲が極端に明るいときでも周囲に適度な量の光を供給することが可能な有機EL装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る有機EL装置の一態様は、透光性の基板と、前記基板の表面上に設けられ、前記基板に入射する光の一部を電力に変換し、それ以外の光の少なくとも一部を透過する太陽電池層と、前記基板の裏面上に設けられ、前記太陽電池層及び前記基板を透過した光を遮光し、前記太陽電池層と電気的に接続された有機EL層とを備え、前記基板の第1部分では、表面に前記太陽電池層が設けられ、かつ、裏面に前記有機EL層が設けられており、前記基板の第2部分では、表面に前記太陽電池層が設けられ、かつ、裏面に前記有機EL層が設けられていない、ことを特徴とする。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記有機EL層は、発光層と、前記発光層を挟むように配置され、前記発光層に電圧を印加する第1電極及び第2電極とを有し、前記第1電極は、前記発光層で発せられた光を透過し、前記第2電極は、前記太陽電池層及び前記基板を透過した光を遮光する、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記第2電極は、前記基板と前記発光層との間に設けられている、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記第1電極は、前記基板と前記発光層との間に設けられている、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記太陽電池層は、前記基板の表面の全面上に設けられている、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記有機EL装置は、複数の前記有機EL層を備え、前記複数の有機EL層は、前記基板の裏面上で間をおいて設けられ、互いに電気的に接続されている、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記有機EL装置は、さらに、前記太陽電池層及び前記有機EL層と電気的に接続され、前記太陽電池層で生成された電力を蓄電する蓄電池を備える、ことができる。
さらに、本発明に係る有機EL装置の一態様において、前記蓄電池は、表面に前記基板が立設され、光を遮光する板状の筐体内部に設けられる、ことができる。
本発明によれば、光を透過させる自己発電型の発光装置において、周囲が極端に明るいときでも周囲に適度な量の光を供給することが可能な有機EL装置を実現することができる。
本発明の実施の形態1の有機EL装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の有機EL装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の有機EL装置において光が通過する様子及び光を発する様子を詳細に示す断面図である。 本発明の実施の形態1の有機EL装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例1の有機EL装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例1の有機EL装置において光が通過する様子及び光を発する様子を詳細に示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2の有機EL装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の有機EL装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の有機EL装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の有機EL装置の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態3の有機ELシステムの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。また、図面において、実質的に同一の構成、動作及び効果を表す要素については、同一の符号を付す。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る有機EL装置1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る有機EL装置1の構成を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る有機EL装置1の構成を示す断面図である。図3は、本実施の形態に係る有機EL装置1において光が通過する様子及び光を発する様子を詳細に示す断面図である。図4は、本実施の形態に係る有機EL装置1の回路構成を示す図である。
有機EL装置1は、自己発電型の発光装置であり、図1及び図2に示されるように、基板10と、基板10の表面(一方の主面)に設けられた太陽電池層20と、基板10の裏面(他方の主面)に設けられた有機EL層30とを備える。
[基板]
基板10は、装置外部から有機EL装置1に供給される外光45に対して透光性を有する透光性基板、例えば可視光領域の光に対して透光性を有する透明基板である。基板10としては、透明の無アルカリガラスから構成されるガラス基板、又は樹脂から構成される可撓性のフレキシブル基板等を用いることができる。なお、基板10の透過率は、材料組成を変更することによって調整することができるが、基板10の厚みを変更することによっても調整することができる。
[太陽電池層]
太陽電池層20は、下部電極層21と、光電変換層22と、上部電極層23とから構成される。太陽電池層20は、全体として外光45の一部の波長の光44に対して透光性を有し、例えば可視光領域の光44に対して透光性を有する。同時に、太陽電池層20は、外光45の他部の波長の光42に対して遮光性を有し、例えば可視光領域を外れる特定の波長帯の光42を吸収する。
下部電極層21は、基板10上に設けられる。下部電極層21は、例えばインジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)又はインジウム亜鉛酸化物(IZO:Indium Zinc Oxide)等の透明金属酸化物等の透明導電材料より構成することができる。
光電変換層22は、下部電極層21と上部電極層23との間に設けられる。光電変換層22は、例えば下部電極層21側に形成されたp型の銅アルミ酸化物半導体層と、上部電極層23側に形成されたn型の酸化亜鉛半導体層との積層体等から構成することができる。
上部電極層23は、光電変換層22上に設けられる。上部電極層23は、例えばSnO2等の透明導電材料より構成することができる。
このような太陽電池層20において、特定の波長帯の光42、特に、波長300〜420nmの紫外光領域の光42が光電変換層22に照射されると、光電変換層22は光エネルギーを吸収し、光電変換層22で励起した電子と正孔とのペアが形成される。励起された電子は光電変換層22のp型層(p型の銅アルミ酸化物半導体層)に、正孔はn型層(n型の酸化亜鉛半導体層)に流れ込み、これによって、p型層に正の、n型層に負の電圧が発生する。このようにして発生した電荷は下部電極層21及び上部電極層23を介して有機EL層30に供給される。
[有機EL層]
有機EL層30は、基板10の第1部分11にのみ設けられ、反射電極層31と、正孔注入層32と、発光層33と、電子輸送層34と、透明電極層35とから構成される。有機EL層30は、外光45にうちの基板10及び太陽電池層20を透過した光46に対して遮光性を有し、例えば可視光領域の光46を反射する。なお、有機EL層30としては、正孔輸送層や電子注入層を含むように構成してもよい。この場合、電子注入層としてはポリフェニレンビニレン(PPV)等を用いることができ、正孔輸送層としてはトリフェルアミンやポリアニリン等を用いることができる。
反射電極層31は、正孔が供給される、つまり、太陽電池層20から電流が流れ込む陽極(アノード)であり、基板10上に設けられる。反射電極層31は、本発明の第1電極の一例であり、基板10及び太陽電池層20を透過した光46に対して反射性を有する。反射電極層31は、例えば、Al又は銀合金APC等の反射金属の単層体や、ITO等の透明金属酸化物と銀合金APC等の反射金属との積層体より構成することができる。
正孔注入層32は、反射電極層31と発光層33との間に設けられ、正孔を安定的に、又は正孔の生成を補助して、発光層33に正孔を注入する機能を有する。正孔注入層32を形成することにより、有機EL層30の駆動電圧を低電圧化することができると共に、有機EL層30を長寿命化することができる。正孔注入層32は、正孔注入性の材料を主成分とする所定の有機材料を用いて形成することができ、例えばPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)又はアニリン等の化合物等により構成することができる。
発光層33は、正孔注入層32と電子輸送層34との間に設けられる。発光層33では、反射電極層31と透明電極層35とに所定の電圧が印加されることにより注入された電子と正孔とが再結合して生じるエネルギーにより、発光材料が励起されて発光する。発光層33は、例えば下層としてのα−NPD(Bis[N−(1−naphthyl)−N−phenyl]benzidine)と、上層としてのAlq3(tris−(8−hydroxyquinoline)aluminum)との積層体等の有機材料を用いて構成することができる。
電子輸送層34は、発光層33と透明電極層35との間に設けられ、透明電極層35から注入された電子を発光層33内へ効率良く輸送すると共に、発光層33と透明電極層35との界面での励起子の失活防止をし、さらには正孔をブロックする機能を有する。電子輸送層34は、有機材料を用いて構成することができる。
透明電極層35は、電子が供給される、つまり、太陽電池層20へ電流が流れ出す陰極(カソード)であり、電子輸送層34上に設けられる。透明電極層35は、本発明の第2電極の一例であり、反射電極層31に対して負の電圧を発光層33に印加して、電子を発光層33に注入する機能を有する。透明電極層35は、例えばITO又はIZO等の透明金属酸化物等の透明導電材料より構成することができる。
このような有機EL層30では、光42を受けて太陽電池層20で発生した電圧が反射電極層31及び透明電極層35の間に印加されると、それぞれに正孔及び電子が注入される。注入された電子及び正孔は発光層33で結合し、結合によるエネルギーで発光層33の発光材料が励起される。その励起状態から再び基底状態に戻る際に光43が発せられる。
[接続部材]
第1接続部材40は、反射電極層31と下部電極層21とを電気的に接続するワイヤー又は配線パターン等の導電体であり、例えば基板10のビア内に設けられた導電体により構成することができる。
第2接続部材41は、透明電極層35と上部電極層23とを電気的に接続するワイヤー又は配線パターン等の導電体であり、例えば基板10、太陽電池層20及び有機EL層30のビア内に絶縁層を介して設けられた導電体により構成することができる。
上記構成を有する有機EL装置1では、図4に示されるように、外光45のうちの一部の光は基板10の有機EL層30が設けられた部分つまり第1部分11に向かい、それ以外の光は基板10の有機EL層30が設けられていない部分つまり第2部分12に向かう。
基板10の第2部分12に向かう光について、その一部の光42は太陽電池層20で吸収(遮光)されるが、それ以外の光44は太陽電池層20を透過すると共に基板10も透過する。そして、透過した光44は有機EL層30に邪魔されることなく、基板10の有機EL層30が設けられた側(有機EL装置1の外光45が入射された側と反対側)から装置外部に発せられる。
しかし、基板10の第2部分12に向かう光については、太陽電池層20及び基板10を透過した光のうちの一部の光46は有機EL層30で反射(遮光)される。そして、反射された光46は、基板10の有機EL層30が設けられた側でなく、太陽電池層20が設けられた側(有機EL装置1の外光45が入射された側)から装置外部に発せられる。
従って、外光45のうちの一部の光は有機EL装置1を透過し、それ以外の光は有機EL装置1で遮光される。
一方、有機EL層30から発せられる外光45以外の光43については、基板10及び太陽電池層20に影響されることなく、基板10の有機EL層30が設けられた側から装置外部に発せられる。
以上のように本実施の形態の有機EL装置1は、透光性の基板10と、基板10の表面上に設けられ、基板10に入射する外光45の一部(光42)を電力に変換し、それ以外の光44を透過する太陽電池層20とを備える。さらに、有機EL装置1は、基板10の裏面上に設けられ、太陽電池層20及び基板10を透過した光44を遮光し、太陽電池層20と電気的に接続された有機EL層30を備える。そして、基板10の第1部分11では、表面に太陽電池層20が設けられ、かつ、裏面に有機EL層30が設けられている。しかし、基板10の第2部分12では、表面に太陽電池層20が設けられ、かつ、裏面に有機EL層30が設けられていない。このような構成により、外光45のうちの基板10の第2部分12を透過した光44は有機EL装置1を透過できるが、基板10の第1部分11を透過した光46は有機EL層30で遮光されて有機EL装置1を透過できない。従って、外光45を透過させる自己発電型の発光装置において、外光45の一部を遮光する構成を実現でき、外光45が強いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本実施の形態の有機EL装置1では、有機EL層30は、発光層33と、発光層33を挟むように配置され、発光層33に電圧を印加する透明電極層35及び反射電極層31とを有する。そして、透明電極層35は、有機EL層30で発せられた光43を透過し、反射電極層31は、外光45のうちの太陽電池層20及び基板10を透過した光46を遮光する。このような構成により、有機EL層30の電極が外光45の遮光機能を持つので、有機EL層30に外光45の遮光機能を持つ層を付加する必要がなくなり、有機EL装置1を小型化することができる。
また、本実施の形態の有機EL装置では、反射電極層31は、基板10と発光層33との間に設けられている。このような構成により、基板10の有機EL層30が設けられた側に、有機EL層30の光43を多く供給することができる。
また、本実施の形態の有機EL装置1では、太陽電池層20は、基板10の表面の全面上に設けられている。このような構成により、太陽電池層20の表面積を大きくして、太陽電池層20でより多くの電力を発生させることができる。
また、本実施の形態の有機EL装置1では、有機EL層30により外光45を遮光するため、遮光部が遮光機能と共に発光機能を持つ。従って、外光45が遮光された部分からも適度な発光を得ることができるので、輝度差を起因とするグレアの発生を抑えることができる。
例えば、基板10をガラス規格に合致する外径寸法のガラス板として本実施の形態の有機EL装置1を窓ガラスに適用した場合には、有機EL層30によりブラインドと窓ガラスとが一体化されたブラインド構造の窓ガラスを実現することができる。そして、有機EL層30を室内側に配置した場合には、単に外光45の一部を遮光するだけでなく、外光45が遮光された部分からも室内に適度な量の光を供給してグレアの発生を抑える窓ガラスを実現することができる。
(変形例1)
次に、本発明の実施の形態1の変形例1に係る有機EL装置1の構成について、図5〜図6を用いて説明する。図5は、本変形例に係る有機EL装置1の構成を示す断面図である。図6は、本変形例に係る有機EL装置1において光が通過する様子及び光を発する様子を詳細に示す断面図である。
実施の形態1の有機EL層30では、反射電極層31が発光層33に対して基板10側に配置され、発光層33からの光43を基板10の有機EL層30が設けられた側に導くとした。この構成では、基板10の有機EL層30が設けられた側に有機EL層30の光43を供給することができるが、基板10の有機EL層30が設けられていない側(太陽電池層20が設けられた側)には光43を供給することができない。従って、本変形例の有機EL装置1は、反射電極層31を発光層33に対して基板10と反対側に設けることで、基板10の太陽電池層20が設けられた側に光43を供給することが可能な有機EL装置を実現するものである。
本変形例の有機EL装置1は、図5に示されるように、有機EL層30の構成が実施の形態1の有機EL層30の構成に対して異なるものである。具体的に、本変形例の有機EL装置1は、反射電極層31及び正孔注入層32の組と電子輸送層34及び透明電極層35の組とが発光層33に対して反対に配置されたものである。以下、実施の形態1の有機EL装置1と異なる点を中心に詳述する。
[有機EL層]
有機EL層30は、反射電極層31と、正孔注入層32と、発光層33と、電子輸送層34と、透明電極層35とから構成される。
透明電極層35は、基板10上に設けられる。電子輸送層34は、透明電極層35と発光層33との間に設けられる。発光層33は、電子輸送層34と正孔注入層32との間に設けられる。正孔注入層32は、発光層33と反射電極層31との間に設けられる。反射電極層31は、正孔注入層32上に設けられる。
[接続部材]
第1接続部材40は、反射電極層31と下部電極層21とを電気的に接続するワイヤー又は配線パターン等の導電体であり、例えば基板10及び有機EL層30のビア内に絶縁層を介して設けられた導電体により構成することができる。
第2接続部材41は、透明電極層35と上部電極層23とを電気的に接続するワイヤー又は配線パターン等の導電体であり、例えば基板10及び太陽電池層20のビア内に絶縁層を介して設けられた導電体により構成することができる。
上記構成を有する有機EL装置1において、図6に示されるように、外光45のうちの一部の光は有機EL装置1を透過し、それ以外は有機EL装置1で遮光される。一方、有機EL層30から発せられる外光45以外の光43については、基板10及び太陽電池層20を透過して、基板10の太陽電池層20が設けられた側から装置外部に発せられる。
以上のように本変形例の有機EL装置1によれば、実施の形態1の有機EL装置1と同様の理由により、外光45が強いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本変形例の有機EL装置1では、透明電極層35は、基板10と発光層33との間に設けられている。このような構成により、有機EL層30の光43は、基板10の太陽電池層20が設けられた側に向けて供給されるので、基板10の太陽電池層20が設けられた側に光を供給することができる。
例えば、基板10をガラス規格に合致する外径寸法のガラス板として本変形例の有機EL装置1を窓ガラスに適用した場合には、前述したブラインド構造の窓ガラスを実現することができる。そして、有機EL層30を室内側に配置した場合には、有機EL層30を所定の模様を示すようにパターニング等することで、室外に向けて所定の模様の光を発する看板等のサインパネルとして機能する窓ガラスを実現することができる。
(変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2に係る有機EL装置1の構成について、図7を用いて説明する。図7は、本変形例に係る有機EL装置1の構成を示す斜視図である。
実施の形態1の有機EL装置1では、基板10の裏面に1つの有機EL層30のみが設けられるとしたが、複数設けることにより、さらに細かく有機EL層30による外光45の遮光量を調整することができる。従って、本変形例の有機EL装置1は、同じ1枚の基板10の裏面上に複数の有機EL層30を設けて構成されるものである。
本変形例の有機EL装置1は、図7に示されるように、実施の形態1の有機EL装置1に対し有機EL層30を複数としたものである。以下、実施の形態1の有機EL装置1と異なる点を中心に詳述する。
[有機EL層]
複数の有機EL層30は、同じ構成を有し、例えば一定の間隔で矩形の基板10の長手方向に並んで配置されている。有機EL層30のそれぞれは、基板10の裏面上において矩形状をなし、かつ、その長手方向で基板10を横切るように形成されており、有機EL層30の長手方向は基板10の短手方向と略平行とされている。
複数の有機EL層30は、第1接続部材40及び第2接続部材41により、太陽電池層20の両電極つまり下部電極層21と上部電極層23との間に並列接続されている。具体的には、第1接続部材40により1つの下部電極層21と複数の有機EL層30の反射電極層31とが電気的に接続され、第2接続部材41により1つの上部電極層23と複数の有機EL層30の透明電極層35とが電気的に接続されている。従って、複数の有機EL層30には、太陽電池層20で発生した電圧が均等に印加されている。
以上のように本変形例の有機EL装置1によれば、実施の形態1の有機EL装置1と同様の理由により、外光45が強いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本変形例の有機EL装置1は、複数の有機EL層30を備え、複数の有機EL層30は、基板10の裏面上で間をおいて設けられ、互いに電気的に接続されている。このような構成により、複数の有機EL層30の間隔を調整することにより、有機EL装置1の外光45の遮光量を細かく調整することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る有機EL装置2の構成について、図8〜図10を用いて説明する。図8は、本実施の形態に係る有機EL装置2の構成を示す斜視図である。図9は、本実施の形態に係る有機EL装置2の構成を示す断面図である。図10は、本実施の形態に係る有機EL装置2の回路構成を示す図である。
本実施の形態の有機EL装置2は、実施の形態1の有機EL装置1に対し、蓄電池70、制御部60及びそれらを内蔵する筐体50を付加して1つの有機EL装置としたものである。以下、実施の形態1の有機EL装置1と異なる点を中心に詳述する。
有機EL装置2は、自己発電型の発光装置であり、図8及び図9に示されるように、基板10、太陽電池層20及び有機EL層30と、これらが表面に立設された板状の筐体50と、筐体50の内部に設けられた蓄電池70及び制御部60とを備える。
[筐体]
筐体50は、例えば板状であり、外光45のうちの基板10、太陽電池層20及び有機EL層30を透過した光44、並びに有機EL層30からの光43のうちの、基板10に対して所定の角度以上で有機EL装置2から発せられた光を遮光する機能を有する。筐体50は、例えば可視光領域の光に対して遮光性を有する。このとき遮光される光の角度は、筐体50の主面が基板10の主面となす角度を変更することで調整することができる。
なお、有機EL装置2を窓ガラスに適用する場合、筐体50は例えば窓枠とすることができる。
[蓄電池]
蓄電池70は、充放電可能な電池であり、太陽電池層20で発生した電力を蓄電し、かつ、制御部60を介して蓄電した電力を有機EL層30に供給する。
[制御部]
制御部60は、電気的な接続関係について、有機EL層30と太陽電池層20との間に挿入されており、太陽電池層20で発生した電力に基づいてどのように有機EL層30に電圧印加するかを制御している。また、制御部60は、蓄電池70とも電気的に接続されており、太陽電池層20で発生した電力をどのように蓄電池70に蓄電するかも制御している。さらに、制御部60は、蓄電池70に蓄電された電力に基づいてどのように有機EL層30に電圧印加するかも制御している。制御部60は、有機EL層30、太陽電池層20及び蓄電池70の電気的な接続関係を切り替えるスイッチ等の切り替え部により構成することができる。
制御部60による制御は、例えば次のように行われる。すなわち、制御部60は、太陽電池層20で発生する電力が第1の所定値より大きいときには、外光45(特に光42)が強いと判断して、太陽電池層20で発生した電力を蓄電池70に蓄電させる。一方、太陽電池層20で発生する電力が第1の所定値以下であるときには、外光45が弱いと判断して、太陽電池層20で発生した電力の全てと蓄電池70に蓄電された電力とを有機EL層30に供給して有機EL層30を発光させる。このとき、太陽電池層20で発生する電力が第1の所定値より大きいときに全ての電力を蓄電池70に蓄電させるのではなく、一部の電力のみを蓄電させ、それ以外の電力は有機EL層30に供給して有機EL層30を発光させてもよい。そして、太陽電池層20で発生する電力が第1の所定値より大きい第2の所定値より大きいときに全ての電力を蓄電池70に蓄電させてもよい。
具体的に、本実施の形態の有機EL装置2が窓ガラスに適用される場合、制御部60は、一日のうち、外光45が強い昼及び朝は、太陽電池層20で発生した電力を蓄電池70に蓄電させる。そして、外光45が比較的弱い夕方は、太陽電池層20で発生した電力の一部を蓄電池70に蓄電させ、それ以外を有機EL層30に供給して有機EL層30を発光させる。さらに、外光45が殆どない夜は、太陽電池層20で発生した電力の全てと蓄電池70に蓄電された電力とを有機EL層30に供給して有機EL層30を発光させる。
以上のように本実施の形態の有機EL装置2によれば、実施の形態1の有機EL装置1と同様の理由により、外光45が強いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本実施の形態の有機EL装置2は、さらに、太陽電池層20及び有機EL層30と電気的に接続され、太陽電池層20で生成された電力を蓄電する蓄電池70を備える。このような構成により、外光45が弱いときでも、太陽電池層20で生成されて蓄電された電力を用いて有機EL層30を発光させることができ、外光45が弱いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本実施の形態の有機EL装置2では、蓄電池70は、表面に基板10が立設され、光を遮光する板状の筐体50内部に設けられる。このような構成により、有機EL層30だけでなく蓄電池70の筐体50にも外光45の一部を遮光する機能を持たせることができるので、外光45の遮光量を細かく調整することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る有機ELシステム3の構成について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係る有機ELシステム3の構成を示す斜視図である。
本実施の形態の有機ELシステム3は、図11に示されるように、実施の形態2の有機EL装置2を連結部材80により複数連結して1つの有機ELシステムとしたものである。
複数の有機EL装置2は、例えば4本の紐又は針金等の連結部材80により互いに連結されている。複数の有機EL装置2(筐体50の主面)の連結部材80に対する角度は調整可能であり、この角度を調整することによりいずれの角度以上の光を筐体50により遮光させるかを調整することができる。
なお、複数の有機EL装置2は、ワイヤー等の接続部材を介して電気的に接続されていても、電気的に接続されていなくてもよい。電気的に接続されている場合には、複数の有機EL装置2で電力の共用を行い、また複数の有機EL層30の発光の同期をとることができる。一方、電気的に接続されていない場合には、簡素な構成の装置を実現できる。
以上のように本実施の形態の有機ELシステム3によれば、実施の形態2の有機EL装置2と同様の理由により、外光45が強いときでも適度な量の光を供給することができる。
また、本実施の形態の有機ELシステム3は、複数の有機EL装置2を備え、複数の有機EL装置2は間をおいて設けられている。このような構成により、複数の有機EL装置2の間隔を調整することにより、有機ELシステム3の外光45の遮光量を細かく調整することができる。
例えば、複数の有機EL装置2をそれぞれ遮光体とし、本実施の形態の有機ELシステム3をブラインドに適用した場合には、発光機能を持つブラインドを実現することができる。そして、有機EL層30を室内側に配置し、さらに図2の構成を採用した場合には、単に外光45の一部を遮光するだけでなく、外光45が遮光された部分からも室内に適度な量の光を供給できるので、グレアの発生を抑えるブラインドを実現することができる。一方、有機EL層30を室内側に配置し、さらに図5の構成を採用した場合には、有機EL層30を所定の模様を示すようにパターニング等することで、室外に向けて所定の模様の光を発する看板等のサインパネルとして機能するブラインドを実現することができる。
以上、本発明の有機EL装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、複数の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上記実施の形態では、基板の表面上の全面に太陽電池層を設けるとしたが、有機EL層を発光可能な電力が得られれば、基板の表面上の一部にのみ太陽電池層が設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、有機EL層において発光層を挟んで配置されて発光層に電圧を印加する2つの電極のいずれかが遮光性を有するとした。しかし、有機EL層の2つの電極はいずれも透光性を有し、有機EL層の電極以外の他の層が遮光性を有してもよい。
本発明は、有機EL装置に利用でき、特に照明機能を持つ窓ガラス及びブラインド等に利用することができる。
1、2 有機EL装置
3 有機ELシステム
10 基板
11 第1部分
12 第2部分
20 太陽電池層
21 下部電極層
22 光電変換層
23 上部電極層
30 有機EL層
31 反射電極層
32 正孔注入層
33 発光層
34 電子輸送層
35 透明電極層
40 第1接続部材
41 第2接続部材
42、43、44、46 光
45 外光
50 筐体
60 制御部
70 蓄電池
80 連結部材

Claims (8)

  1. 透光性の基板と、
    前記基板の表面上に設けられ、前記基板に入射する光の一部を電力に変換し、それ以外の光の少なくとも一部を透過する太陽電池層と、
    前記基板の裏面上に設けられ、前記太陽電池層及び前記基板を透過した光を遮光し、前記太陽電池層と電気的に接続された有機EL層とを備え、
    前記基板の第1部分では、表面に前記太陽電池層が設けられ、かつ、裏面に前記有機EL層が設けられており、
    前記基板の第2部分では、表面に前記太陽電池層が設けられ、かつ、裏面に前記有機EL層が設けられていない、
    有機EL装置。
  2. 前記有機EL層は、発光層と、前記発光層を挟むように配置され、前記発光層に電圧を印加する第1電極及び第2電極とを有し、
    前記第1電極は、前記発光層で発せられた光を透過し、
    前記第2電極は、前記太陽電池層及び前記基板を透過した光を遮光する、
    請求項1に記載の有機EL装置。
  3. 前記第2電極は、前記基板と前記発光層との間に設けられている、
    請求項2に記載の有機EL装置。
  4. 前記第1電極は、前記基板と前記発光層との間に設けられている、
    請求項2に記載の有機EL装置。
  5. 前記太陽電池層は、前記基板の表面の全面上に設けられている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  6. 前記有機EL装置は、複数の前記有機EL層を備え、
    前記複数の有機EL層は、前記基板の裏面上で間をおいて設けられ、互いに電気的に接続されている、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  7. 前記有機EL装置は、さらに、前記太陽電池層及び前記有機EL層と電気的に接続され、前記太陽電池層で生成された電力を蓄電する蓄電池を備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機EL装置。
  8. 前記蓄電池は、表面に前記基板が立設され、光を遮光する板状の筐体内部に設けられる
    請求項7に記載の有機EL装置。
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