JP2013232072A - 表示形態変更システムおよび電子書籍端末 - Google Patents

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林 潤 平 小
Kazuo Fushimi
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Abstract

【課題】読者の視点の無駄な停留とサッケードを抑制して、読者の手を煩わせることなく電子書籍を閲覧しやすくする。
【解決手段】表示形態変更システム1は、電子書籍データを表示させる表示画面内における読者の視点を検出する視点検出部11と、視点が表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する停留検出部12と、各行の行頭が一致する仮想文字記号数字情報列32を作成する仮想文字記号数字情報列作成部14とを備えている。停留検出部12からの信号に基づいて、文字記号数字情報30のうち視点が停留する行の行頭と、次の行の行頭が不一致の場合に、表示形態変更部15は仮想文字情報列32に基づいて文字記号数字情報30の表示形態を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子書籍を閲覧する読者が読み易くなるよう表示形態を変更する表示形態変更システムと、この表示形態変更システムを内蔵する電子書籍端末に関する。
近年、市場の要求や、電子部品の高機能化および低価格化に伴って、電子書籍市場が活性化している。電子書籍は、かさばらずに多くの書籍を持ち運べて、いつでもどこでも簡易に閲覧できるという大きな利点がある。ユーザは、電子書籍のデータ形式に合致した携帯機器やPCなどの種々の電子書籍端末で電子書籍ビューアを起動して、場所および時間を問わず、任意の電子書籍を閲覧することができる。
このように、電子書籍は、携帯が容易であることから、実際の本を閲覧する場合よりも、外乱の多い環境下で閲覧する機会が増える。ところが、歩行中や乗り物の中で電子書籍を閲覧する場合、電子書籍端末を持つ手が揺れたり、人間の視線が電子書籍端末からそれやすくなるため、目と表示画面の距離が変動してしまう。
また、電子書籍は、屋内だけでなく、屋外で閲覧されることも多く、周囲の明るさも大きく変化する。また、照明光源の種類も、太陽光や蛍光灯、白熱灯など、目への負担が異なる様々な光源の下で読まれる。さらに、電子書籍端末の種類や各ユーザの生活スタイルにより、座って閲覧する場合や、立って閲覧する場合、寝転がって閲覧する場合、急いで閲覧する場合、精読する場合など、閲覧の仕方も様々である。
紙の書籍は、各頁内の文字の印字態様は固定であり、変更はできない。例えば、視力の弱い人が読む場合でも、その文字のサイズを変更することはできない。このような紙の書籍の物理的制約から、今までは、「紙に印字された文字を読みやすい環境」を読者自身が構築してきた。例えば、暗闇では読めないので読書灯を用意するなどして部屋を明るくしたり、文字が小さくて読めないのでメガネをかけたり、といった行動もその一つである。
これに対して、電子書籍は、本来的には文字の配置を変更可能で、また、文字の拡大縮小や背景色の変更などの表示形態の変更は、一般的なビューアが標準で備えている。
ところが、現在の電子書籍の文字の配置は、完成された紙の書籍の組版を再現したものがほとんどである。つまり、文字サイズや背景色を変更することはできても、電子書籍本体の文字配置をわざと変更できなくしていることも多く、文字配置を「動的に変更できる」という前提で考えられた組版の技術は発展途上である。
特開2009−301206号公報
http://www.sokudoku.gr.jp/rapid/outline/
一般的に、人間の視覚は、図8に示すように視野内の全ての文字にピントが合っていると感じているが、実際は、中心窩とよばれる視野の中心部分のみ解像度が高く、その周辺の周辺視野とよばれる領域では解像度が低くなっており、周辺視野では図示のように大部分がぼやけた状態で視認されている。ここで重要なのは、解像度の高い中心窩は範囲が狭いこと、および解像度の低い周辺視野では文字を「文字」としては認識できないことである。そのため、文字を「読む」ためには、中心窩を読みたい文字に当てる必要がある。
図5は非特許文献1に記載された視点トラッキング結果を示す図である。図5のハッチング部分は、読者が中心窩を一定時間動かさなかった場所であり、この動作を本明細書では「停留」と呼ぶ。また、停留場所から次の停留場所までの移動を本明細書ではサッケードと呼ぶ。読者は、読書中に停留とサッケードを繰り返していることがわかる。
ここで重要なのは、人間の視点は「すべての文字に停留しているわけではない」ことである。このことは、人間が読書中に文字として認識しているのは一部であり、脳の何らかのアルゴリズムによって認識すべき文字と読み飛ばしてもよい文字を区別し、かつ読み飛ばした文字も脳にて補完していることを意味する。つまり、読書の効率を考えると、脳が補完できる文字は読み飛ばすべきで、無駄な停留とサッケードは極力抑制すべきである。
図10は読者の停留中の行動を示している。読者は、停留中には、(1)中心窩での文字認識と、(2)周辺視野での次に中心窩を移動させるべき場所の探索(サッケード先探索)と、を同時に実行している。このことは、ある一回の停留でサッケード先が見つけられない場合は、認識する必要のない文字に中心窩を当てながら少しずつ目的の移動先を探っていくという無駄なサッケードが多発することを意味する。
図11は無駄なサッケードが多発しがちな例を示している。一般的な文書は、限られた紙面に文字を配置するために「改行」を導入し、文字列を分断して紙面に落とし込んでいる。この改行箇所では、行末から次の行の行頭へ視点をジャンプさせる必要がある。つまり、読者は、まず中心窩で「行末」を認識した後、次の行の「行頭」を周辺視野で探索し、サッケードすることで中心窩を行頭に合わせる、といった動作が必要となる。もし行末に中心窩を置いている時点で行頭を捉えられない場合、行頭を探すための無駄なサッケードが多発することになる。
電子書籍は、紙の書籍と異なり、各頁内の文字情報や画像情報の表示形態を比較的自由に変更できるにもかかわらず、従来の電子書籍端末は、読者の視点の無駄な停留とサッケードを抑制することを目的として、各頁内の文字情報や画像情報の表示形態を変更するようなことは行っていない。
特許文献1には、ユーザの視線移動を抑制する技術が開示されているが、ユーザの視点検出は行っておらず、ユーザの視点を表示画面内の特定位置に置くことを前提としている。したがって、特許文献1の開示技術を利用しても、上述した視点の無断な停留とサッケードを抑制することはできない。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、読者の視点の無駄な停留とサッケードを抑制して、読者の手を煩わせることなく電子書籍を閲覧しやすくした視点誘導装置および電子書籍端末を提供するものである。
本発明は、電子書籍データを表示させる表示画面内における読者の視点を検出する視点検出部と、前記視点が前記表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する停留検出部と、電子書籍データに含まれる複数行に渡って配置された文字記号数字情報に基づいて、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列を作成する仮想文字記号数字情報列作成部と、前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と、次の行の行頭とが不一致の場合に、前記仮想文字記号数字情報列作成部で作成された仮想文字記号数字情報列に基づいて、前記文字記号数字情報の表示形態を変更する表示形態変更部と、を備えることを特徴とする表示形態変更システムである。
本発明は、表示装置と、サーバとの間で無線通信を行うことが可能な通信部と、読者が種々の情報を入力する入力部と、電子書籍データを前記表示装置の表示画面に表示させる表示制御部と、表示形態変更システムと、を備え、前記表示形態変更システムは、前記表示装置の表示画面内における読者の視点を検出する視点検出部と、前記視点が前記表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する停留検出部と、電子書籍データに含まれる複数行に渡って配置された文字記号数字情報に基づいて、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列を作成する仮想文字記号数字情報列作成部と、前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と、次の行の行頭とが不一致の場合に、前記仮想文字記号数字情報列作成部で作成された仮想文字記号数字情報列に基づいて、前記文字記号数字情報の表示形態を変更する表示形態変更部と、を備えることを特徴とする電子書籍端末である。
本発明によれば、読者の視点の無駄な停留とサッケードを抑制できるため、読者の手を煩わせることなく電子書籍を閲覧しやすくすることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る表示形態変更システム1を内蔵する電子書籍端末2の概略構成を示すブロック図。 図2は図1の電子書籍端末2の処理動作を示すフローチャート。 図3は電子書籍データ内の文字記号数字情報の一例を示す図。 図4は仮想文字記号数字情報列を示す図。 図5(a)(b)は文字列の流れを示す図。 図6(a)(b)は表示形態変更部によるレンダリングを示す図。 図7(a)(b)は文字記号数字情報を一行上方へもっていく状態を示す図。 図8は人間の視野の一例を示す図。 図9は非特許文献1に記載された視点トラッキング結果を示す図。 図10は読者の停留中の行動を示す図。 図11は無駄なサッケードが多発しがちな例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る視点誘導装置1を内蔵する電子書籍端末2の概略構成を示すブロック図である。
図1の電子書籍端末2は、電源を投入すると、ユーザが意識しなくても、定期的にサーバ20と通信を行って、電子書籍データの更新を行う。また、ユーザの指示の下でサーバ20と通信を行って、新たな電子書籍データのダウンロードや削除を行うことも可能である。
図1の電子書籍端末2は、電子書籍を閲覧することに特化した専用端末でもよいし、汎用のOS(オペレーティングシステム)上で種々のアプリケーションソフトウェア(以下、アプリと呼ぶ)を実行させることができるPCやタブレット、スマートフォン等の電子機器でもよい。汎用のOS上で動作する電子機器を電子書籍端末2として利用する場合、電子書籍ビューアの機能を実現するアプリをOS上で起動することになる。また、PCを電子書籍端末2として利用する場合、そのPCは携帯可能なPCでもよいし、据置型のPCでもよい。このように、電子書籍端末2は、必ずしも携帯可能な電子機器である必要はない。
図1の電子書籍端末2は、表示装置3と、表示装置3の表示画面に表示させる情報を生成する表示制御部4と、読者の視点検出に用いることが可能なセンサ5と、サーバ20との間で無線通信を行う通信部6と、ユーザが種々の情報を入力する入力部7と、入力部7に入力された情報に基づいてユーザの入力情報を解析する操作解析部8と、電子書籍データを記憶する電子書籍記憶部9と、電子書籍端末2内の各部を制御するメインコントローラ10と、表示形態変更システム1とを備えている。
メインコントローラ10は、通信部6を介してサーバ20と通信を行う制御や、センサ5からの出力信号を表示形態変更システム1に送信する制御や、表示形態変更システム1からの出力信号に基づいて表示制御部4に表示画面の変更を指示する処理などを行う。
表示形態変更システム1は、視点検出部11と、停留検出部12と、電子書籍メタ情報記憶部13と、仮想文字記号数字情報作成部14と、表示形態変更部15とを有する。
視点検出部11は、センサ5の出力信号に基づいて表示画面内におけるユーザ(以下、読者と呼ぶ)の視点を検出する。
停留検出部12は、読者の視点が表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する。一般的な人間の文字認識時間は、約0.2〜0.3秒と言われているため、上述した所定時間も、例えば0.2〜0.3秒程度に設定する。
電子書籍メタ情報記憶部13は、文字記号数字情報および画像情報を含む電子書籍データに付随したメタ情報を記憶する。メタ情報には、電子書籍データを表示するための種々の設定情報、例えば、表示画面内の文字数、行数、フォントサイズ、フォント種別、文字装飾情報などが含まれる。
ここで、電子書籍データが含む文字記号数字情報とは、電子書籍端末2で表示可能な任意の文字、記号および数字であり、ASCIIコードのように汎用コード化された情報を指す。これに対して、画像情報とは、図や表、グラフ、写真、イラストなど、汎用コード化されていない種々の画像形式の情報を指す。
サーバ20は、初期状態では、既知のアルゴリズムを用いて電子書籍データの言語解析を行って、一般の読者が視点を所定時間以上置くと思われる文字記号数字情報と画像情報を特定して、特定した各情報を停留場所候補として電子書籍メタ情報記憶部13に記憶する。停留場所候補を選定するに当たっては、上述した言語解析による手法だけでなく、特定の単語(例えば接続詞)を無条件で停留場所候補としたり、繰り返し出現する文字列や段落は停留場所候補から除外したり、個々の読者の過去の履歴を参照したり、読者の年齢や性別等に応じて停留場所候補の選定手法を変える等、任意の手法が採用可能である。
また電子書籍メタ情報記憶部13には、上述のように仮想文字記号数字情報列作成部14が接続されている。
一般に、電子書籍データに含まれる文字記号数字情報30は、複数行に渡って配置されている(図3参照)。仮想文字記号数字情報列作成部14は、電子書籍データに含まれる文字記号数字情報30に基づいて、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列32を作成するものである。
ここで「各行の行頭が一致する」とは各行の行頭が完全に一致する場合、および改行することにより各行の行頭が略一致する場合の双方を含む。
また表示形態変更部15は、停留検出部12および電子書籍メタ情報記憶部13からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と、次の行の行頭が不一致の場合に、仮想文字記号数字情報列作成部14からの仮想文字記号数字情報列32に基づいて文字記号数字情報30の表示形態を変更するようになっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について、図1乃至図7により説明する。
ここで図2は図1の電子書籍端末2の処理動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、電子書籍端末2の電源を投入して、読者が電子端末ビューアを起動させた時点で開始される。電子端末ビューアが起動している最中は、センサ5は、継続して読者の視点をトラッキングして、視点を検出する。視点を検出する手法には、種々の公知の手法が知られており、いずれの手法を用いてもよい。
例えば、角膜反射方式では、人間の眼球の黒目と白目の反射率の違いを利用して視点の位置を検出する。角膜反射方式で用いられるセンサ5は、発光素子と受光素子を有し、発光素子から赤外光を読者の眼球に照射し、眼球からの反射光を受光素子で受光する。眼球の黒目は反射率が低く、白目は反射率が高い。このため、受光素子を水平(左右)方向に2個設ければ、黒目が右側の受光素子側に移動すると、右側の受光素子が受光する反射光の光量は左側の受光素子が受光する反射光の光量よりも少なくなる。これにより、眼球の左右方向の移動を検出できる。また、眼球が上下に移動した場合も、発光素子と眼球との高低差によって、左右2個の受光素子の反射光の光量の和が増加したり、減少したりするため、その増減量により、眼球が上に移動したか、あるいは下に移動したかを検出できる。
このような視点検出の仕組みを利用して、まずは、センサ5内の2個の受光素子で読者の眼球からの反射光を受光し(ステップS1)、その受光量により、眼球の上下左右の移動を検出し、この検出結果から、読者の表示画面内の視点位置を検出する(ステップS2)。視点位置の検出は、より具体的には、表示装置3の表示画面内での座標位置を特定することにより行う。
視点検出の手法が変われば、上述したステップS1,S2の処理内容も変わる可能性があるが、本実施形態では、公知の手法を用いて視点検出を行うことを前提としているため、他の手法による視点検出の処理手順の説明は割愛する。
センサ5を用いた視点位置の検出処理に並行して、電子書籍ビューアによる電子書籍表示処理と、表示形態変更システム1による表示形態変更処理とが行われる。この電子書籍表示処理と表示形態変更処理も、電子書籍ビューアが起動している最中、継続して行われる。電子書籍表示処理はメインコントローラ10が行う処理であるのに対し、表示形態変更処理は表示形態変更システム1が行う処理である。
電子書籍表示処理では、電子書籍記憶部9に記憶された電子書籍データと、電子書籍メタ情報記憶部13に記憶された電子書籍データの付属情報とを読み込んで(ステップS11)、これらの情報に基づいて、表示装置3に電子書籍を表示する(ステップS12)。
電子書籍データは、上述したように文字記号数字情報と画像情報とで構成されている。文字記号数字情報は、表示形態(フォントの種類、フォントサイズ、強調表示の有無など)を設定変更でき、画像情報の表示形態(サイズなど)も設定変更できる。これら文字記号数字情報や画像情報の表示形態の設定情報は、電子書籍メタ情報記憶部13に記憶されたメタ情報に記述されている。したがって、上述したステップS12では、電子書籍データ内の文字記号数字情報と画像情報の表示形態を、メタ情報に基づいて設定して表示装置3に表示する。
表示装置3に電子書籍データを表示している最中に、ステップS2により読者の視点が検出された場合、表示形態変更処理が起動する。表示形態変更処理では、まず、視点検出部11による視点の検出結果に基づいて、現在の視点に対応する表示画面内での座標位置を特定し、その座標位置に存在する文字記号数字情報または画像情報を特定する(ステップS13)。
次に、停留検出部12により、視点が現在の位置に所定時間以上停留したか否かを判定する(ステップS14)。視点が現在の位置に所定時間以上停留せずに移動した場合は、ステップS13の処理に戻る。
視点が現在の位置に所定時間以上停留した場合は、その位置を現在の停留位置とみなす。
次に表示形態変更部15は停留検出部12および電子書籍メタ情報記憶部13からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と次に行の行頭とが不一致か否か判定する。そして表示形態変更部15は視点が停留する一の行の行頭と次の行の行頭とが不一致の場合、仮想文字記号数字情報列作成部14において作成された仮想文字記号数字情報列32に基づいて、文字記号数字情報30の表示形態を変更する。
以下、仮想文字記号数字情報列作成部14および表示形態変更部15における動作を詳述する。
まず仮想文字記号数字情報列作成部14では、電子書籍メタ情報記憶部13からの電子書籍データ中の文字記号数字情報30に基づいて、予め仮想文字記号数字情報列32を作成しておく。
すなわち、電子書籍データ中の文字記号数字情報30は、一般に複数行に渡って配置されている(図3参照)。図3において、上段の文字記号数字情報30aと、中断の文字記号数字情報30bと、下段の文字記号数字情報30cとにより全体の文字記号数字情報30が構成され、上段の文字記号数字情報30aの行頭と、中段の文字記号数字情報30bの行頭と、下段の文字記号数字情報30cは一致していない。
そこで仮想文字記号数字情報列作成部14において、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列32を作成する(図4参照)。
図4に示すように、仮想文字記号数字情報列32は、電子書籍データ中の文字記号数字情報30に比べると、すべての行の行頭が一致する。
ここで図5(a)(b)により、文字列の流れについて説明する。
図5(a)は電子書籍データ中の文字記号数字情報30の文字列の流れを示し、図5(b)は仮想文字記号数字情報列32の文字列の流れを示す。
図5(a)において、上段の文字記号数字情報30aの最後の行の行末から、次の行の行頭、すなわち中段の文字記号数字情報30bの最初の行の行頭までの視点移動ルートは、上段の文字記号数字情報30a内における一の行の行末から次の行の行頭までの視点移動ルートと異なり長くなっている。このように、ある行の行末から次の行の行頭までの視点移動ルートが長くなると、次の行の行頭を探す無駄なサッケードが発生してしまう。
これに対して図5(b)に示す仮想文字記号数字情報列32の文字列では、各行の行頭が一致しているため、各々の行の行末から次の行の行頭までの視点移動ルートは同一となる。このため各行において、行の行末から次の行の行頭を容易に探すことができ、無駄なサッケードを除くことができる。
本発明においては、表示形態変更部15において上述した仮想文字記号数字情報列32を用いて、文字記号数字情報30の表示形態を変更する。
具体的には、図6(a)(b)に示すように、表示形態変更部15は、文字記号数字情報30のうち、すべての上段、中段、下段の文字記号数字情報30a、30b、30cが仮想文字記号数字情報列32と同一位置、すなわち表示装置3の表示画面3Aの横方向中央にくるよう文字記号数字情報30の表示形態を変更する。
例えば、表示形態変更部15は、図6(a)に示すように、上段の文字記号数字情報30aを読んでいるとき、上段の文字記号数字情報30aが表示画面3Aの横方向中央にくるよう文字記号数字情報30の表示形態を変更する。
次に上段の文字記号数字情報30aの最終の行に視点が移動すると、表示形態変更部15は停留検出部12および電子書籍メタ情報記憶部13からの信号に基づいて上段の文字記号数字情報30aの最終の行の行頭と、次の中段の文字記号数字情報30bの最初の行の行頭とが不一致であると判定する。
ここで、行頭の一致および不一致の判定手法について述べる。
例えば文字列を表示画面3A上にレンダリングした結果、各文字とそれぞれの文字に対応する座標(x,y座標)が計算され、メインコントローラ10のメモリ上に記憶される。
そして各文字と、対応する座標とに基づいて、行頭の一致および不一致を判定する。
具体的には、電子書籍のメタ情報からテキスト<p>あいうえおかきくけこさしすせそ</p>を流し込んで、レンダリングした結果の文字列の配置が、
あいうえおか
きくけこさし
−−−すせそ
であるとする。
この場合、各文字は各々以下のように対応する座標をもつ。
あ(x,y)=(1,1)
い(x,y)=(2,1)
・・・
か(x,y)=(6,1)
き(x,y)=(1,2)
・・・
し(x,y)=(6,2)
す(x,y)=(4,3)
また停留検出部12で求められる視点の位置も座標上で特定される。
例えば座標上で視点が「か」の位置まできたとき、「か」の行の行頭「あ」(1,1)と、次の行の行頭「き」(1,2)は座標上で行頭が一致する、と判定される。
次に座標上で視点が「し」の位置まできたとき、「し」行の行頭「き」(1,2)と、次の行の行頭「す」(4,3)は座標上で行頭が不一致と判定される。
そして、上段の文字記号数字情報30aの最終の行の行頭と、中段の文字記号数字情報30bの最初の行の行頭とが不一致であると判定した場合、表示形態変更部15は文字記号数字情報30を全体として表示画面3A内で右側へ移動させて、中段の文字記号数字情報30bを仮想文字記号数字情報列32に合わせて表示画面3Aの横方向中央までもってくる(図6(b)参照)。ここで図6(a)(b)は表示形態変更部15による表示画面3A上におけるレンダリングを示す図である。
この場合、表示形態変更部15は、停留検出部12が上段の文字記号数字情報30aの最終の行の行末に視点が停留したと判定したとき、文字記号数字情報30を全体として表示画面3A内で右側へ移動させることが好ましい。
上述のように表示形態変更部15による文字記号数字情報30の表示画面3A内での移動方向(横方向)は、文字記号数字情報の配置方向(横方向)に一致する。
以上のように本実施の形態によれば、視点が停留する行の行頭と、次の行の行頭とが不一致の場合、予め作成され各行の行頭が一致する仮想文字記号数字情報列に基づいて文字記号数字情報の表示形態を変更したので、常にある行の行末から次の行の行頭までの視点移動ルートを同一にすることができ、無駄なサッケードを除くことができる。
なお、図7(a)(b)に示すように、表示形態変更部15は、停留検出部12からの信号に基づいて、表示画面3A内において最も上方にある行の行末に視点が停留したと判断したとき(図7(a)参照)、文字記号数字情報30を全体として一つ上方へ移動させて、次の行を最も上方の行まで移動させてもよい(図7(b)参照)。
このように文字記号数字情報30を全体として一つ上方へ移動させることにより、表示画面3A内において視点を最上段で左右方向に移動するだけで容易に文字記号数字情報30を読み取ることができる。
なお、上述した実施形態で説明した表示形態変更システム1および電子書籍端末2の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、視点誘導装置1および電子書籍端末2の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、表示形態変更システム1および電子書籍端末2の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 表示形態変更システム
2 電子書籍端末
3 表示装置
4 表示制御部
5 センサ
6 通信部
7 入力部
8 操作解析部
9 電子書籍記憶部
10 メインコントローラ
11 視点検出部
12 停留検出部
13 電子書籍メタ情報記憶部
14 仮想文字記号数字情報作成部
15 表示形態変更部
20 サーバ
30 文字記号数字情報
30a 上段の文字記号数字情報
30b 中段の文字記号数字情報
30c 下段の文字記号数字情報
32 仮想文字記号数字情報列

Claims (10)

  1. 電子書籍データを表示させる表示画面内における読者の視点を検出する視点検出部と、
    前記視点が前記表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する停留検出部と、
    電子書籍データに含まれる複数行に渡って配置された文字記号数字情報に基づいて、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列を作成する仮想文字記号数字情報列作成部と、
    前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と、次の行の行頭とが不一致の場合に、前記仮想文字記号数字情報列作成部で作成された仮想文字記号数字情報列に基づいて、前記文字記号数字情報の表示形態を変更する表示形態変更部と、を備えることを特徴とする表示形態変更システム。
  2. 前記表示形態変更部は、文字記号数字情報を仮想文字記号数字情報列に合わせて各行の配置方向へ移動させることを特徴とする請求項1記載の表示形態変更システム。
  3. 前記表示形態変更部は文字記号数字情報を仮想文字記号数字情報列に合わせて横方向へ移動させることを特徴とする請求項2記載の表示形態変更システム。
  4. 前記表示形態変更部は前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が一の行の行末にきたとき、仮想文字記号数字情報列に基づいて前記文字記号数字情報の表示形態を変更することを特徴とする請求項1記載の表示形態変更システム。
  5. 前記表示形態変更部は前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が一の行の行末にきたとき、次の行を当該一の行まで移動させることを特徴とする請求項1記載の表示形態変更システム。
  6. 表示装置と、
    サーバとの間で無線通信を行うことが可能な通信部と、
    読者が種々の情報を入力する入力部と、
    電子書籍データを前記表示装置の表示画面に表示させる表示制御部と、
    表示形態変更システムと、を備え、
    前記表示形態変更システムは、
    前記表示装置の表示画面内における読者の視点を検出する視点検出部と、
    前記視点が前記表示画面内の任意の場所に所定時間以上停留したことを検出する停留検出部と、
    電子書籍データに含まれる複数行に渡って配置された文字記号数字情報に基づいて、各行の行頭が一致するような仮想文字記号数字情報列を作成する仮想文字記号数字情報列作成部と、
    前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が停留する一の行の行頭と、次の行の行頭とが不一致の場合に、前記仮想文字記号数字情報列作成部で作成された仮想文字記号数字情報列に基づいて、前記文字記号数字情報の表示形態を変更する表示形態変更部と、を備えることを特徴とする電子書籍端末。
  7. 前記表示形態変更部は、文字記号数字情報を仮想文字記号数字情報列に合わせて各行の配置方向へ移動させることを特徴とする請求項6記載の電子書籍端末。
  8. 前記表示形態変更部は文字記号数字情報を仮想文字記号数字情報列に合わせて横方向へ移動させることを特徴とする請求項7記載の電子書籍端末。
  9. 前記表示形態変更部は前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が一の行の行末にきたとき、仮想文字記号数字情報列に基づいて前記文字記号数字情報の表示形態を変更することを特徴とする請求項6記載の電子書籍端末。
  10. 前記表示形態変更部は前記停留検出部からの信号に基づいて、視点が一の行の行末にきたとき、次の行を当該一の行まで移動させることを特徴とする請求項6記載の電子書籍端末。
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