以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1に、液体濾過器の一例としての浄水器10を示す。浄水器10は、水道水または井戸水等の原水を濾過することによって浄水を生成する。浄水器10は、本体1とフィルタアセンブリ100とを備えている。
本体1は、頂壁と底壁とを含み、箱形状を有している。本体1は、それぞれ略鉛直方向に沿って延びる内壁1aと内壁1bと正面壁1cとを有している。フィルタアセンブリ100の下端と底壁との間には、隙間があいている。本体1には、開口部1dが形成されている。また、本体1には、開口部1dを覆う扉29が取り付けられている。なお、開口部1dを覆う機構は、扉に限定されず、別の機構であってもよい。図1の表から裏に向かってフィルタアセンブリ100を移動させることによって、本体1からフィルタアセンブリ100が取り外される。図1の裏から表に向かってフィルタアセンブリ100を移動させることによって、本体1にフィルタアセンブリ100が取り付けられる。
フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、フィルタアセンブリ100は、本体1に収容されている。フィルタアセンブリ100は、液体としての水を濾過する。フィルタアセンブリ100は、カートリッジ190とホルダ110とを含む。浄水器10の本体1にフィルタアセンブリ100が装着された状態において、ホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向は、鉛直方向に略一致する。
浄水器10において、フィルタアセンブリ100は、着脱可能に本体1に装着される。また、カートリッジ190は、ホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向に沿って、ホルダ110に対して移動する。本体1からフィルタアセンブリ100が取り外される場合に、本体1およびホルダ110からカートリッジ190が取り外されるときには、図1の表から裏に向かって、カートリッジ190が本体1に対して移動する。一方、本体1およびホルダ110にカートリッジ190が取り付けられることによって、本体1にフィルタアセンブリ100が装着される場合には、図1の裏から表に向かって、カートリッジ190が本体1に対して移動する。なお、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においては、後述する管状部材120(図3参照)に取り付けられる配管部材等により、フィルタアセンブリ100が本体1から取り外される場合またはフィルタアセンブリ100が本体1に取り付けられる場合に、ホルダ110の本体1に対する移動が制限されている。
フィルタアセンブリ100の上下左右等の方向は、浄水器10においてフィルタアセンブリ100が配置される姿勢に応じて変化する。同様に、浄水器10においてフィルタアセンブリ100が配置される姿勢に応じて、ホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向は、略鉛直方向に対して変化する。なお、フィルタアセンブリ100に水圧が負荷される方向については後述する。
本体1には、吐出ノズル11と流入ノズル12とが取り付けられている。被処理対象液体としての原水は、流入ノズル12の内部を通って本体1の内部に流入する。本体1の内部の所定の経路を流通した水は、フィルタアセンブリ100の内部に流入することによって濾過される。濾過された水は、別の所定の経路を流通した後に、吐出ノズル11を通ることによって浄水器10の外部に供給される。
フィルタアセンブリ100において、ホルダ110は、キャップ状の部材であって、カートリッジ190に着脱可能に取り付けられる。言い換えると、カートリッジ190は、ホルダ110に着脱可能に連結される。図3に示すように、ホルダ110は、外筒部111と、外筒部111の上方に配置される内筒部112とを有している。外筒部111は、ホルダ110の下部に配置されている。図3と図4とを参照するように、外筒部111と内筒部112とは、円筒形状を有している。外筒部111の中心と内筒部112の中心(いずれも図示せず)とは一致している。ホルダ110の上部には、管状部材120が配置されている。管状部材120は、流入部121と流出部122とを有している。なお、後述するように、本体1に対するホルダ110およびカートリッジ190の回転軸線が、管状部材120の中心軸線120cによって形成されている(図7参照)。中心軸線120cが延びる方向は、図3の左右方向である(図3と図7参照)。
図5と図6とを参照するように、カートリッジ190は、収容部191と上端部とを有している。収容部191は、濾材180を収容する。カートリッジ190の上端部は、外筒部192と内筒部193と嵌合部194と嵌合部195とを有している。収容部191は、カートリッジ190の下端部を含むように構成されている。内筒部193は、内筒部112の内周壁112wの下端の位置が外筒部111の天井面111cの位置と略一致するように、外筒部111に接続されている。
収容部191は、有底円筒形状を有している。収容部191の内部には、濾材180の収容空間182が形成されている。収容部191の底壁191aは、略水平方向に延びている。フィルタアセンブリ100が水を濾過する場合には、収容空間182に水が満たされている。濾材180は、収容部191の内周面181との間に所定の間隔を隔てて配置されている。濾材180は、例えば中空糸フィルタによって形成されている。濾材180は、着脱可能にカートリッジ190の上端部に取り付けられている。
カートリッジ190において、外筒部192、内筒部193、嵌合部194、および、嵌合部195は、互いに一体である。一体である外筒部192、内筒部193、嵌合部194、および、嵌合部195のうち、嵌合部195の上端には、流出口192bが形成されている。流出口192bは、カートリッジ190の内部から水を流出させる。
嵌合部195と嵌合部194と内筒部193と外筒部192とは、それぞれ円筒形状を有している。嵌合部195の外周壁には、Oリング62が取り付けられている。Oリング62が取り付けられた嵌合部195の上方および外周壁の外方を、円柱状の鞘部123が覆うことにより、鞘部123と嵌合部195との間が密閉される。鞘部123は、管状部材120(つまり、ホルダ110の上部)から下方に延びている。
嵌合部194は、嵌合部195からフランジ状に延びた部分である。嵌合部194の上面196には、複数の開口192aが形成されている。管状部材120の流入部121を流れる水は、開口192aを通ることによって、カートリッジ190の内部に流入する。内筒部193は、嵌合部194からフランジ状に延びた部分である。嵌合部194の外周壁には、Oリング61が取り付けられている。Oリング61,62は、ゴム等の弾性部材によって形成されている。
内筒部193は、嵌合部194からフランジ状に延びた部分である。外筒部192は、内筒部193からフランジ状に延びた部分である。外筒部192と収容部191とは、互いに着脱可能に固定されている。なお、ホルダ110の外筒部111の中心とカートリッジ190の内筒部193の中心(いずれも図示せず)とは、ホルダ110にカートリッジ190が連結されたときに一致する。
ここでは、図5と図6とを参照して、フィルタアセンブリ100における水の流れを説明する。
被浄化対象水は、流入口121aを通って流入部121に流入する。流入部121を流れる水は、連通口121bを通ることによってホルダ110の内部に流入する。連通口121bは、流入部121の内部と、ホルダ110の内筒部112の内部とを連通させる。内筒部112の内部に流入した水は、カートリッジ190の開口192aを通ることによって収容空間182まで流れる。
収容空間182において濾材180に濾過された水は、濾材180の上側からカートリッジ190の外部に流出する。このとき、濾過された水は、流出口192bを通って流出部122まで流れる。流出部122の内部とホルダ110の内部とは、連通口124によって連通されている。流出口192bを通った濾過水は、さらに連通口124を通ることにより、流出部122の内部に流出する。流出部122を流れる濾過水は、流出口122bを通ってフィルタアセンブリ100の外部に流出する。
フィルタアセンブリ100の内部に流入する水の流れにより、通常、フィルタアセンブリ100には鉛直下方に水圧が負荷される。一方、フィルタアセンブリ100の外部に流出する水の流れにより、通常、フィルタアセンブリ100には鉛直上方に水圧が負荷される。二つの水の流れにおいて、フィルタアセンブリ100の内部に流入する水の流れの圧力は、フィルタアセンブリ100の外部に流出する水の流れの圧力よりも大きい。そのため、フィルタアセンブリ100において被浄化対象水が濾過されている間には、鉛直下方にフィルタアセンブリ100を移動させるように作用する水圧が、フィルタアセンブリ100の全体に負荷される。なお、フィルタアセンブリ100が本体1(図1参照)に装着された状態において、フィルタアセンブリ100に水圧が負荷される方向と略直交する方向とは、略水平方向のことをいう。
ホルダ110の内筒部112の内周壁112wと、カートリッジ190の嵌合部194との間は、Oリング61によってシールされている。Oリング61は、フィルタアセンブリ100に流入する水が、ホルダ110とカートリッジ190との間から漏れることを防止している。ホルダ110の鞘部123と、カートリッジ190の嵌合部195との間は、Oリング62によってシールされている。Oリング62は、カートリッジ190からホルダ110に流出する水と、ホルダ110からカートリッジ190に流入する水とが混合されることを防止している。
次に、以下では、案内部の構成について説明する。図1に示すように、本体1の内部には、突起2と突起3とが配置されている。突起2と突起3とは、それぞれ本体1の内壁1aと内壁1bとにおいてリブ状に突出している。つまり、突起2と突起3とは、本体1に固定されている。
突起2と突起3とは、それぞれ案内部の一例である。突起3は、略鉛直下方にカートリッジ190が移動することを制限し、且つ、略水平方向にカートリッジ190が本体1に対して移動することを許可する。以下に説明するように、略鉛直下方は、第1の方向の一例である。略水平方向は、第2の方向の一例である。
突起2は、略鉛直上方にカートリッジ190が移動することを制限し、且つ、略水平方向にカートリッジ190が本体1に対して移動することを許可する。後述するように、突起2は、カートリッジ190を突起2に沿って移動させながら回転させることによって、カートリッジ190が本体1に対して移動することを許可する。突起3は、カートリッジ190を突起3に沿って移動させながら回転させることによって、カートリッジ190が本体1に対して移動することを許可する。
突起2は、本体1の内壁1aにおいて、水平方向の一方(図1の左方から右方に向かう方向)に沿って突出している。突起3は、本体1の内壁1bにおいて、水平方向の一方の逆方向(図1の右方から左方に向かう方向)に沿って突出している。突起2の下面には、平面部2aが形成されている。平面部2aは、別の平面部の一例である。突起3の上面には、平面部3aが形成されている。
図1に示すように、突起2と突起3とによってフィルタアセンブリ100が挟まれるように、突起2と突起3とが本体1に配置されている。これにより、図1を正面から見る場合または図1を裏から見る場合に、平面部3aと平面部2aとによってフィルタアセンブリ100が挟まれるように、平面部3aと平面部2aとが本体1に配置されている。
それぞれ図7と図8とに示すように、突起2の平面部2aと、突起3の平面部3aとは、略水平方向に延びている。また、突起2の上面と、突起3の下面とが略水平方向に延びている。
一方、フィルタアセンブリ100は、突起22と突起23とを有している。突起22と突起23とのうち、突起22は別の突起の一例である。突起23は、水平方向の一方(図1の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起22は、水平方向の一方の逆方向(図1の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。
突起22と突起23とは、それぞれカートリッジ190の表面から、当該表面が形成する円柱の半径方向の外方に向かって延びている。図1を正面から見る場合または図1を裏から見る場合に、水平方向に延びる直線上に、突起22と突起23とが配置されている。このように、鉛直方向に沿った方向における突起22の位置と突起23の位置とは、互いに略同一である。さらに、突起22と突起23とは、カートリッジ190の表面において、互いに180度離れた位置に配置されている。なお、図1に示すフィルタアセンブリ100と、図3に示すフィルタアセンブリ100とは、互いに同じ方向から見たフィルタアセンブリ100が図示されている。
それぞれ図7と図8とに示すように、突起22の上面には接触面部22aが形成され、突起23の下面には接触面部23aが形成されている。接触面部22aと接触面部23aとのうち、接触面部22aは別の接触面部の一例である。フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態(図1参照)において、接触面部22aは、略鉛直上方に面し且つ平面部2aに接触する。フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、接触面部23aは、略鉛直下方に面し且つ平面部3aに接触する。
突起22と突起23とは、円柱形状を有している。接触面部22aは平面部2aに向かって突出するように湾曲している(図7参照)。接触面部23aは平面部3aに向かって突出するように湾曲している(図8参照)。接触面部22aは、突起22の上面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起22の突出高さとの積によって表される面積を有している。接触面部23aは、突起23の下面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起23の突出高さとの積によって表される面積を有している。
図1に示すように、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において平面部3aが面する方向(鉛直上方)と接触面部23aが面する方向(鉛直下方)とについて、ホルダ110は、フィルタアセンブリ100において平面部3aが面する方向を指す側に配置されている。一方、カートリッジ190は、フィルタアセンブリ100において接触面部23aが面する方向を指す側に配置されている。
次に、図7を用いて、本体1に対するフィルタアセンブリ100の取り外し、および、ホルダ110に対するカートリッジ190の取り外しについて説明する。
図7(A)に示すように、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、フィルタアセンブリ100を図7(A)の右方から左方に向かって移動させる。このとき、突起2の平面部2aと突起3の平面部3aとには、それぞれ突起22の接触面部22aと突起23(図8参照)の接触面部23a(図8参照)とが接触する。
フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においては、配管部材(図示せず)が管状部材120に取り付けられている。管状部材120は、配管部材に回転自在に取り付けられている。ホルダ110は、本体1に対して中心軸線120cを中心とする回転以外の移動を略制限されている。管状部材120と配管部材との間は、Oリング等によってシールされている。フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、ホルダ110にはカートリッジ190が連結されている。
さらに、カートリッジ190の突起22と本体1の突起2との接触によって略鉛直上方へのカートリッジ190の移動が制限され、且つ、カートリッジ190の突起23(図8参照)と本体1の突起3との接触によって略鉛直下方へのカートリッジ190の移動が制限されている。そのため、フィルタアセンブリ100は、略水平方向のうちの図7(A)の右方から左方に向かう方向に、突起2と突起3とに沿って移動しながら、管状部材120の中心軸線120cを中心に回転する。なお、管状部材120の中心軸線120cは、本体1に対して完全に固定された回転軸線でなくてもよい。
中心軸線120cを中心とする回転が進行することによって、図7(B)に示すように、フィルタアセンブリ100が鉛直方向に対して傾斜する。これにより、フィルタアセンブリ100は、略水平方向のうちの図7(B)の右方から左方に向かう方向に位置が変化し、ホルダ110に対してカートリッジ190が下方に移動する。
中心軸線120cを中心とする回転がさらに進行することによって、図7(C)に示すように、フィルタアセンブリ100が鉛直方向に対してさらに傾斜する。これにより、フィルタアセンブリ100は、略水平方向のうちの図7(C)の右方から左方に向かう方向へさらに位置が変化し、ホルダ110に対してカートリッジ190がさらに下方に移動する。
図7(C)に示すフィルタアセンブリ100の状態の後には、突起22と突起23(図8参照)とがそれぞれ本体1の突起2と突起3(図8参照)とから離れることによって、カートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外される。カートリッジ190とホルダ110とは、カートリッジ190とホルダ110とを結ぶ線が延びる方向に沿って互いに離れるようにそれぞれが引っ張られることによって、分離される。このとき、ホルダ110に対してカートリッジ190がフィルタアセンブリ100の周方向に回転しなくても、ホルダ110とカートリッジ190とは、互いに分離される。
一方、本体1に対するフィルタアセンブリ100の取り付け、および、ホルダ110に対するカートリッジ190の取り付けについて、図8を用いて説明する。
図8(A)に示すように、フィルタアセンブリ100を本体1に取り付ける場合には、フィルタアセンブリ100を図8(A)の右方から左方に向かって移動させる。フィルタアセンブリ100は、略水平方向のうちの図8(A)の右方から左方に向かう方向に、突起2と突起3とに沿って移動しながら、管状部材120の中心軸線120cを中心として回転する。このとき、突起2の平面部2aと突起3の平面部3aとには、それぞれ突起22(図7参照)の接触面部22a(図7参照)と突起23の接触面部23aとが接触する。フィルタアセンブリ100が本体1に取り付けられる場合には、フィルタアセンブリ100は、本体1から取り外される場合に回転する方向と逆方向に回転する。
略水平方向のうちの図8(A)の右方から左方に向かう方向への移動が進行することによって、図8(B)に示すように、中心軸線120cを中心とする回転が進行する。これにより、フィルタアセンブリ100が鉛直方向に対して傾斜する角度が徐々に小さくなると同時に、ホルダ110に対してカートリッジ190が上方に移動する。
略水平方向のうちの図8(B)の右方から左方に向かう方向への移動がさらに進行することによって、中心軸線120cを中心とする回転がさらに進行すると同時に、ホルダ110に対してカートリッジ190がさらに上方に移動する。中心軸線120cを中心とする回転がさらに進行することによって、図8(C)に示すように、フィルタアセンブリ100が略鉛直方向に延びるようにホルダ110の略鉛直下方にカートリッジ190が配置される。
以上のように、第1実施形態の浄水器10は、フィルタアセンブリ100と本体1と突起3とを備えている。フィルタアセンブリ100は、水を濾過する。本体1は、フィルタアセンブリ100を装着する。フィルタアセンブリ100は、ホルダ110とカートリッジ190とを有している。ホルダ110は、中心軸線120cを有し且つ本体1に対して中心軸線120cを中心とする回転以外の移動を制限されている。カートリッジ190は、ホルダ110に着脱可能に取り付けられている。
突起3は、フィルタアセンブリ100が本体1に装着され且つホルダ110にカートリッジ190が取り付けられた状態において、略鉛直下方にカートリッジ190が移動することを制限する。突起3は、フィルタアセンブリ100が本体1に装着され且つホルダ110にカートリッジ190が取り付けられた状態において、略鉛直下方に交差する略水平方向にカートリッジ190が移動することを許可する。ホルダ110とカートリッジ190とが中心軸線120cを中心に回転しながら、カートリッジ190が突起3に沿って移動することによって、ホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向に沿ってカートリッジ190がホルダ110に対して移動し、カートリッジ190がホルダ110に着脱される。
浄水器10において、カートリッジ190は、中心軸線120cを中心に回転しながら突起3に沿って移動することによって、略水平方向に円滑に移動することができる。ホルダ110は、本体1に対して中心軸線120cを中心とする回転以外の移動を制限されている。そのため、カートリッジ190は、中心軸線120cを中心に回転しながら突起3に沿って移動することによって、本体1およびホルダ110に対して移動する。したがって、カートリッジ190は、中心軸線120cを中心に回転しながら略水平方向に突起3に沿って移動することにより、本体1およびホルダ110から簡単に取り外され、または、本体1およびホルダ110に簡単に取り付けられる。カートリッジ190が本体1およびホルダ110に簡単に取り付けられるため、フィルタアセンブリ100を本体1に簡単に装着することができる。
さらに、カートリッジ190は、突起3によって、略鉛直下方に移動することが制限されている。これにより、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、水の流れによってカートリッジ190が本体1およびホルダ110から外れることが防止されている。
また、浄水器10においては、ホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向に沿って、カートリッジ190を移動させることにより、カートリッジ190をホルダ110から取り外すことができる。つまり、ホルダ110に対してカートリッジ190をフィルタアセンブリ100の周方向に回転させることが無い。そのため、カートリッジ190を本体1から取り外しながら、本体1に対する移動が制限されたホルダ110からカートリッジ190を簡単に取り外すことができる。さらに、ホルダ110に対してカートリッジ190をフィルタアセンブリ100の周方向に回転させることが無いため、フィルタアセンブリ100の表面が滑らかである場合または本体1とフィルタアセンブリ100との間に大きな空間が無い場合でも、本体1およびホルダ110からカートリッジ190を容易に取り外すことができ、且つ、本体1およびホルダ110にカートリッジ190を容易に取り付けることができる。
このように、浄水器10においては、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においてカートリッジ190を本体1およびホルダ110から簡単に取り外すことができ、カートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外された状態においてフィルタアセンブリ100を本体1に簡単に装着することができ、且つ、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においてカートリッジ190がホルダ110から外れることが防止されている。
浄水器10において、突起3は、略水平方向に延びる平面部3aを有している。突起3は、本体1に固定されている。カートリッジ190は、接触面部23aを有している。接触面部23aは、略鉛直下方に面し且つ平面部3aに接触する。
この構成によれば、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においては、略鉛直下方に面した接触面部23aが、突起3の平面部3aに接触する。平面部3aは、略水平方向に延びている。また、平面部3aを有する突起3は、本体1に固定されている。そのため、フィルタカートリッジ100が本体1に装着された状態においてフィルタアセンブリ100の内部に水が流れる場合でも、平面部3aと接触面部23aとの接触によって、本体1およびホルダ110に対するカートリッジ190の移動を防止することができる。つまり、この構成によれば、本体1およびホルダ110からカートリッジ190が外れることを確実に防止することができる。
一方、例えばカートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外される場合には、略水平方向に沿って、平面部3aに対して接触面部23aが移動する。このようにして、カートリッジ190が本体1に対して移動することにより、カートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外され、または、カートリッジ190が本体1およびホルダ110に取り付けられる。つまり、この構成によれば、カートリッジ190を本体1およびホルダ110から簡単に取り外すことができ、且つ、カートリッジ190を本体1およびホルダ110に簡単に取り付けることによって、フィルタアセンブリ100を本体1に簡単に装着することができる。
浄水器10において、接触面部23aの一部は、平面部3aに向かって突出するように湾曲している。
この構成によれば、略水平方向に沿って、平面部3aに対して接触面部23aが円滑に移動することにより、カートリッジ190が本体1に対して円滑に移動することができる。そのため、カートリッジ190を本体1およびホルダ110に簡単に取り付けることができ、且つ、本体1およびホルダ110からカートリッジ190を簡単に取り外すことができる。
浄水器10において、突起2は、略水平方向に延びる平面部2aを有している。平面部2aは、略鉛直下方に面している。カートリッジ190は、接触面部22aを有している。接触面部22aは、平面部2aに接触する。
この構成によれば、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態においては、略鉛直下方に面した平面部2aに、接触面部22aが接触する。平面部2aは、略水平方向に延びている。また、平面部2aを有する突起2は、本体1に固定されている。そのため、例えばカートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外される場合には、略水平方向に沿って、平面部3aに対して接触面部23aが移動し且つ平面部2aに対して接触面部22aが移動する。
このように、平面部3aと平面部2aとによって、略鉛直上方と略鉛直下方といった互いに略対向する二つの方向に沿ってカートリッジ190が移動することが制限されているため、カートリッジ190は、略水平方向に沿って円滑に移動することができる。このように、カートリッジ190が本体1に対して円滑に移動することにより、カートリッジ190は、より簡単に、本体1およびホルダ110から取り外され、且つ、本体1およびホルダ110に取り付けられる。つまり、この構成によれば、本体1およびホルダ110からカートリッジ190をより簡単に取り外すこと、且つ、本体1およびホルダ110にカートリッジ190をより簡単に取り付けることができる。
浄水器10において、接触面部22aの一部は、平面部2aに向かって突出するように湾曲している。
この構成によれば、略水平方向に沿って、平面部2aに対して接触面部22aが円滑に移動することにより、カートリッジ190は本体1に対して円滑に移動することができる。そのため、カートリッジ190を本体1およびホルダ110に簡単に取り付けることができ、且つ、本体1およびホルダ110からカートリッジ190を簡単に取り外すことができる。
浄水器10において、略鉛直方向に沿って、平面部3aと平面部2aとによってフィルタアセンブリ100が挟まれるように、平面部3aと平面部2aとが本体1に配置されている。
この構成によれば、フィルタアセンブリ100が本体1に装着された状態において、フィルタアセンブリ100を安定させることができる。また、カートリッジ190が本体1およびホルダ110から取り外される場合、または、カートリッジ190を本体1およびホルダ110に取り付けることによってフィルタアセンブリ100を本体1に装着する場合には、略水平方向に沿ってカートリッジ190を容易に移動させることができる。
浄水器10において、カートリッジ190は、突起22と、突起23とを有している。突起23は、略水平方向の一方(図1の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起22は、略水平方向の一方の逆方向(図1の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。接触面部23aは突起23に形成され、且つ、接触面部22aは突起2aに形成されている。突起22と突起23とは、中心軸線120cが延びる方向と平行な方向に延びる同一直線上に配置されている。
この構成によれば、フィルタアセンブリ100における突起22の位置と突起23の位置とを、略鉛直方向に沿って互いに一致させることができる。そのため、フィルタアセンブリ100の加工において、突起22および突起23を容易に形成することができる。
なお、本発明に従った液体濾過器の例は、水を濾過する浄水器に限定されず、別の液体を濾過する濾過器であってもよい。
なお、フィルタアセンブリ100は、本体1の外部に取り付けられることによって本体1に装着されていてもよい。つまり、本体1にフィルタアセンブリ100が装着された状態において、フィルタアセンブリ100が浄水器10の外部に露出していてもよい。あるいは、本発明に従った液体濾過器において、案内部が固定される本体は、箱形状であることに限定されない。液体濾過器としての浄水器10は、カートリッジ190の突起22と突起23とにそれぞれ接触し、フィルタアセンブリ100が本体に装着された状態においてホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向の一方にカートリッジ190が移動することを制限し、且つ、フィルタアセンブリ100が本体に装着された状態においてホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向に交差する方向にカートリッジ190が当該本体に対して移動することを許可する案内部を備えていればよい。箱形状でない本体の例は、単なる壁面である。このような場合には、突起2と突起3とのような案内部が、フィルタアセンブリ100が当該本体に装着された状態においてホルダ110とカートリッジ190とを結ぶ線が延びる方向に交差する方向に、当該壁面から延びている。
なお、本体1に対してフィルタアセンブリ100が移動する方向に沿った突起2の平面部2aの長さと突起3の平面部3aの長さとは、図7(A)に示すように略同一であることに限定されず、互いに異なっていてもよい。さらに、フィルタアセンブリ100の収容部191の底壁191aの形状は、特に限定されない。フィルタアセンブリ100の収容部191の底壁191aは、略水平方向に対して傾斜するように延びていてもよく、湾曲していてもよい。
なお、本体1には、突起2が形成されていなくてもよく、突起3が形成されていればよい。なお、突起2の上面の形状と、突起3の下面の形状とは、特に限定されない。
例えば、本体1の内壁1aの一部が図1の左方に凹むような形状を有することによって、内壁1aにおいて別の平面部が形成されていてもよい。また例えば、本体1の内壁1bの一部が図1の右方に凹むような形状を有することによって、内壁1bにおいて平面部が形成されていてもよい。さらに、本体1において、突起2と突起3とが延びる方向は、略水平方向から傾斜していてもよい。あるいは、突起2と突起3とは、直線状に延びていなくてもよく、湾曲していてもよい。
あるいは、図9に示す突起2,3と突起22,23との例のように、カートリッジ190が中心軸線120c(図7参照)と平行な方向に移動することを制限する構成が、突起2と突起22との間と、突起3と突起23との間とに形成されていてもよい。図10に示す突起2,3の例のように、カートリッジ190が中心軸線120c(図7参照)と平行な方向に移動することを制限する構成が、突起2とカートリッジ190との間と、突起3とカートリッジ190との間とに形成されていてもよい。
図9に示すように、突起2の下面には、溝2bが形成されている。溝2bは、平面部2aの一部が上方に削り取られたような形状を有している。突起3の上面には、溝3bが形成されている。溝3bは、平面部3aの一部が下方に削り取られたような形状を有している。
一方、カートリッジ190の突起22の上面には、凸部22bが形成されている。カートリッジ190の突起23の下面には、凸部23bが形成されている。突起22の凸部22bは、突起2の溝2bに噛み合っている。突起23の凸部23bは、突起3の溝3bに噛み合っている。
このような構成により、カートリッジ190が中心軸線120c(図7参照)と平行な方向に移動することを確実に制限することができる。そのため、カートリッジ190がホルダ110から着脱される場合には、それぞれ溝2b,3bに沿って凸部22b,23bが移動することによって、カートリッジ190は突起2と突起3とに対して円滑に移動することができる。したがって、中心軸線120cを中心にカートリッジ190を回転させながら、突起3と突起2とに沿って略水平方向にカートリッジ190を容易に移動させることができる。
図10に示すように、本体1の突起2と突起3とは、カートリッジ190に接触している。また、カートリッジ190に面する突起2の側面2cと突起3の側面3cとは、それぞれカートリッジ190に向かって突出するように湾曲している。
このような構成により、カートリッジ190が中心軸線120c(図7参照)と平行な方向に移動することを確実に制限することができる。そのため、カートリッジ190がホルダ110から着脱される場合に、カートリッジ190の側面は、それぞれ湾曲した側面2c,3cに沿って移動することができる。これにより、カートリッジ190は突起2と突起3とに対して円滑に移動することができる。
(第2実施形態)
以下では、第2実施形態に係る浄水器20について、図11を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第2実施形態に係る浄水器20が第1実施形態に係る浄水器10と異なる点は、浄水器20において、平面部を形成する突起と別の平面部を形成する別の突起とが、それぞれ二つ本体201に形成されている。浄水器20のフィルタアセンブリ200のカートリッジ290の形状は、浄水器10のフィルタアセンブリ100のカートリッジ190の形状と同一である。一方、浄水器20の本体201の内壁201aおよび内壁201bの形状が、浄水器10の本体1の内壁1aおよび内壁1bの形状と異なっている。
本体201の内部には、突起202と突起204と突起203と突起205とが配置されている。突起202と突起204とは、本体201の内壁201aにおいてリブ状に突出している。突起205と突起203とは、本体201の内壁201bにおいてリブ状に突出している。
突起202と突起204と突起203と突起205とは、それぞれ案内部の一例である。突起202の下面には、平面部202aが形成されている。突起205の下面には、平面部205aが形成されている。平面部202aと平面部205aとは、それぞれ別の平面部の一例である。突起203の上面には、平面部203aが形成されている。突起204の上面には、平面部204aが形成されている。
一方、フィルタアセンブリ200は、突起222と突起223とを有している。突起222と突起223とは、それぞれ突起の一例であって且つ別の突起の一例である。突起223は、水平方向の一方(図11の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起222は、水平方向の一方の逆方向(図11の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。
本体201にフィルタアセンブリ200が装着された状態において、突起202は突起222の上方に配置され、且つ、突起204は突起222の下方に配置されている。本体201にフィルタアセンブリ200が装着された状態において、突起205は突起223の上方に配置され、且つ、突起203は突起223の下方に配置されている。
突起202および突起204と、突起205および突起203とによってフィルタアセンブリ200が挟まれるように、突起202と突起204と突起203と突起205とが本体201に配置されている。図9を正面から見る場合または図9を裏から見る場合に、平面部202aおよび平面部204aと、平面部205aおよび平面部203aとによってフィルタアセンブリ200が挟まれるように、平面部202aと平面部204aと平面部205aと平面部203aとが本体201に配置されている。
突起202の平面部202aと、突起203の平面部203aと、突起204の平面部204aと、突起205の平面部205aとは、図11の表から裏または裏から表に向かう方向に沿って、略水平方向に延びている。また、突起202の上面と、突起205の上面と、突起203の下面と、突起204の下面とが、図11の表から裏または裏から表に向かう方向に沿って、略水平方向に延びている。
カートリッジ290において、突起222の上面には接触面部222aが形成され、突起222の下面には接触面部222bが形成されている。また、突起223の上面には接触面部223bが形成され、突起223の下面には接触面部223aが形成されている。接触面部222aと接触面部223bとは、別の接触面部の一例である。図11に示すようにフィルタアセンブリ200が本体201に装着された状態において、接触面部222bと接触面部223aとは、それぞれ、略鉛直下方に面し、且つ、平面部204aと平面部203aとに接触する。フィルタアセンブリ200が本体201に装着された状態において、接触面部222aと接触面部223bとは、それぞれ、略鉛直上方に面し、且つ、平面部202aと平面部205aとに接触する。
第1実施形態に係る浄水器10(図1参照)のフィルタアセンブリ100(図2参照)のカートリッジ190の突起22と突起23とそれぞれ同様に、突起222と突起223とは、円柱形状を有している。接触面部222aは平面部202aに向かって突出するように湾曲している。接触面部222bは平面部204aに向かって突出するように湾曲している。接触面部223bは平面部205aに向かって突出するように湾曲している。接触面部223aは平面部203aに向かって突出するように湾曲している。
接触面部222aは、突起222の上面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起222の突出高さとの積によって表される面積を有している。接触面部222bは、突起222の下面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起222の突出高さとの積によって表される面積を有している。接触面部223bは、突起223の上面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起223の突出高さとの積によって表される面積を有している。接触面部223aは、突起223の下面の一部であって、中心角が180度以下である円弧と、突起223の突出高さとの積によって表される面積を有している。
(第3実施形態)
以下では、第3実施形態に係る浄水器30について、図12を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第3実施形態に係る浄水器30が第1実施形態に係る浄水器10と異なる点は、浄水器30において、フィルタアセンブリ300のカートリッジ390の突起322,323に平面部322a,323aが形成され、且つ、本体301の突起302,303に湾曲した曲面部302c,303cが形成されている。つまり、浄水器30においては、本体301の内壁301aおよび内壁301bの形状が、第1実施形態に係る浄水器10における本体1の内壁1aおよび内壁1bの形状と異なっている。また、浄水器30のフィルタアセンブリ300のカートリッジ390の形状が、第1実施形態に係る浄水器10におけるフィルタアセンブリ100のカートリッジ190の形状と異なっている。
図12に示すように、浄水器30は、本体301とフィルタアセンブリ300とを備えている。本体301は、それぞれ略鉛直方向に沿って延びる内壁301aと内壁301bとを有している。フィルタアセンブリ300は、カートリッジ390とホルダ110とを含む。浄水器30の本体301にフィルタアセンブリ300が装着された状態において、ホルダ110とカートリッジ390とを結ぶ線が延びる方向は、鉛直方向に略一致する。
本体301の内部には、突起302と突起303とが配置されている。突起302と突起303とは、それぞれ本体301の内壁301aと内壁301bとにおいてリブ状に突出している。突起302と突起303とは、それぞれ案内部の一例である。
突起302の下面には、曲面部302cが形成されている。突起303の上面には、曲面部303cが形成されている。なお、図示されていないが、図12の表から裏に向かう方向に沿った突起302と突起303とのそれぞれの長さは、図1の表から裏に向かう方向に沿った突起2と突起3とのそれぞれの長さよりも短いことが好ましい。
突起302と突起303とによってフィルタアセンブリ300が挟まれるように、突起302と突起303とが本体301に配置されている。図12を正面から見る場合または図12を裏から見る場合に、曲面部302cと曲面部303cとによってフィルタアセンブリ300が挟まれるように、曲面部302cと曲面部303cとが本体301に配置されている。曲面部302cと曲面部303cとによってフィルタアセンブリ300が挟まれるように、本体301に配置されている。
一方、フィルタアセンブリ300は、突起322と突起323とを有している。突起322と突起323とは、それぞれカートリッジ390の表面から、当該表面が形成する円柱の半径方向の外方に向かって延びている。突起323は、水平方向の一方(図12の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起322は、水平方向の一方の逆方向(図12の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。図12を正面または裏から見る場合に、水平方向に延びる同一直線上に、突起322と突起323とが配置されている。
突起322と突起323とは、四角柱形状を有している。突起322の上面には平面部322aが形成され、突起323の下面には平面部323aが形成されている。フィルタアセンブリ300が本体301に装着された状態において、平面部322aは略鉛直上方に面し且つ曲面部302cに接触し、且つ、平面部323aは、略鉛直下方に面し且つ曲面部303cに接触する。なお、図示されていないが、図12の表から裏に向かう方向に沿った突起322と突起323とのそれぞれの長さは、図1の表から裏に向かう方向に沿った突起22と突起23とのそれぞれの長さよりも長いことが好ましい。
(第4実施形態)
以下では、第4実施形態に係る浄水器40について、図13を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第4実施形態に係る浄水器40が第1実施形態に係る浄水器10と異なる点は、浄水器40において、水平方向に延びる同一直線上に、本体401の突起402と突起403とが配置されている。つまり、浄水器40においては、浄水器40の本体401の内壁401aおよび内壁401bの形状が、浄水器10の本体1の内壁1aおよび内壁1bの形状と異なっている。また、浄水器40のフィルタアセンブリ400のカートリッジ490の形状は、浄水器10のフィルタアセンブリ100のカートリッジ190の形状と異なっている。
本体401の内部には、突起402と突起403とが配置されている。突起402と突起403とは、それぞれ本体401の内壁401aと内壁401bとにおいてリブ状に突出している。突起402と突起403とは、それぞれ案内部の一例である。
突起402の下面には、平面部402aが形成されている。平面部402aは、別の平面部の一例である。突起403の上面には、平面部403aが形成されている。本体401に対してカートリッジ490が移動する方向に沿って、つまり、図13の表から裏または裏から表に向かう方向に沿って、平面部402aと平面部403aとは、略水平方向に延びている。
突起402と突起403とによってフィルタアセンブリ400が挟まれるように、突起402と突起403とが本体401に配置されている。図13を正面から見る場合または図13を裏から見る場合に、水平方向に延びる同一直線上に、突起402と突起403とが配置されている。
フィルタアセンブリ400は、突起422と突起423とを有している。突起422と突起423とは、それぞれカートリッジ490の表面から、当該表面が形成する円柱の半径方向の外方に向かって延びている。突起422と突起423とのうち、突起422は別の突起の一例である。突起423は、水平方向の一方(図13の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起422は、水平方向の一方の逆方向(図13の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。本体401にフィルタアセンブリ400が装着された状態において、突起422は突起402の下方に配置され、且つ、突起423は突起403の上方に配置されている。
突起422の上面には接触面部422cが形成され、突起423の下面には接触面部423cが形成されている。接触面部422cと接触面部423cとのうち、接触面部422cは別の接触面部の一例である。フィルタアセンブリ400が本体401に装着された状態において、接触面部422cは略鉛直上方に面し且つ平面部402aに接触し、且つ、接触面部423cは略鉛直下方に面し且つ平面部403aに接触する。
接触面部422cは平面部402aに向かって突出するように湾曲している。接触面部423cは平面部403aに向かって突出するように湾曲している。接触面部422cは、突起422の上面の一部である。接触面部423cは、突起423の下面の一部である。
(第5実施形態)
以下では、第5実施形態に係る浄水器50について、図14を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第5実施形態に係る浄水器50が第1実施形態に係る浄水器10と異なる点は、浄水器50のフィルタアセンブリ500には、溝522と溝523とが形成されている。つまり、浄水器50においては、浄水器50のフィルタアセンブリ500のカートリッジ590の形状が、浄水器10のフィルタアセンブリ100のカートリッジ190の形状と異なっている。また、浄水器50の本体501の内壁501aおよび内壁501bの形状は、浄水器10の本体1の内壁1aおよび内壁1bの形状と異なっている。
本体501の内部には、突起502と突起503とが配置されている。突起502と突起503とは、それぞれ本体501の内壁501aと内壁501bとにおいてリブ状に突出している。突起502と突起503とは、それぞれ案内部の一例である。
突起502は、本体501の内壁501aにおいて、水平方向の一方(図14の左方から右方に向かう方向)に沿って延びている。突起503は、本体501の内壁501bにおいて、水平方向の一方の逆方向(図14の右方から左方に向かう方向)に沿って延びている。突起502の下面には、平面部502bが形成されている。突起503の下面には、平面部503bが形成されている。突起502の上面には、平面部502aが形成されている。突起503の上面には、平面部503aが形成されている。
突起502と突起503とによってフィルタアセンブリ500が挟まれるように、突起502と突起503とが本体501に配置されている。図14を正面から見る場合または図14を裏から見る場合に、平面部502aおよび平面部502bと、平面部503aおよび平面部503bとによってフィルタアセンブリ500が挟まれるように、平面部502aおよび平面部502bと、平面部503aおよび平面部503bとが本体501に配置されている。
本体501に対してカートリッジ590が移動する方向に沿って、つまり、図14の表から裏または裏から表に向かう方向に沿って、突起502の平面部502aおよび平面部502bと、突起503の平面部503aおよび平面部503bとは、略水平方向に延びている。
一方、フィルタアセンブリ500には、溝522と溝523とが形成されている。溝522と溝523とは、カートリッジ590の表面が形成する円柱の半径方向の内方に向かって凹むように、それぞれ当該表面に形成されている。溝522は、水平方向の一方(図14の左方から右方に向かう方向)に沿って凹んでいる。溝523は、水平方向の一方の逆方向(図14の右方から左方に向かう方向)に沿って凹んでいる。
本体501にフィルタアセンブリ500が装着された状態において、図12を正面から見る場合または図12を裏から見る場合に、水平方向に延びる同一直線上に、溝522と溝523とが配置されている。溝522と溝523とは、カートリッジ590の表面において、互いに180度離れた位置に配置されている。
本体501にフィルタアセンブリ500が装着された状態において、溝522と突起502とが嵌め合わされ、溝523と突起503とが嵌め合わされる。本体501にフィルタアセンブリ500が装着された状態において、図14を正面または裏から見る場合に、水平方向に延びる同一直線上に、突起502と突起503とが配置されている。
溝522の上面には接触面部522cが形成され、溝522の下面には接触面部522dが形成されている。溝523の上面には接触面部523cが形成され、溝523の下面には接触面部523dが形成されている。フィルタアセンブリ500が本体501に装着された状態において、接触面部522dと接触面部523dとは、それぞれ、略鉛直上方に面し、且つ、平面部502bと平面部503bとに接触する。フィルタアセンブリ500が本体501に装着された状態において、接触面部522cと接触面部523cとは、それぞれ、略鉛直下方に面し、且つ、平面部502aと平面部503aとに接触する。
接触面部522cと接触面部523cとは、それぞれ、平面部502aと平面部503aとに向かって突出するように湾曲している。接触面部522dと接触面部523dとは、それぞれ、平面部502bと平面部503bとに向かって突出するように湾曲している。接触面部522cは、溝522の上面の一部である。接触面部523cは、溝523の上面の一部である。接触面部522dは、溝522の下面の一部である。接触面部523dは、溝523の下面の一部である。
(第6実施形態)
以下では、第6実施形態に係る浄水器60について、図15を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第6実施形態に係る浄水器60が第5実施形態に係る浄水器50と異なる点は、浄水器60のフィルタアセンブリ600の溝622と溝623とには、それぞれ、平面部622c,622dと、平面部623c,623dとが形成されている。また、浄水器60の本体601の突起602と突起603とには、それぞれ溝に向かって突出するように湾曲した曲面部602c,602dと、曲面部603c,603dが形成されている。つまり、浄水器60においては、浄水器60の本体601の内壁601aに形成された突起602の形状と内壁601bに形成された突起603の形状が、浄水器50の本体501の内壁501aに形成された突起502と内壁501bに形成された突起503の形状と異なっている。また、浄水器60のフィルタアセンブリ600のカートリッジ690の溝622,623の形状が、浄水器50のフィルタアセンブリ500のカートリッジ590の溝522,523の形状と異なっている。
フィルタアセンブリ600には、溝622と溝623とが形成されている。本体601に対してカートリッジ690が移動する方向に沿って、つまり、図13の表から裏または裏から表に向かう方向に沿って、溝622の平面部622cおよび平面部622dと、溝623の平面部623cおよび平面部623dとは、略水平方向に延びている。
本体601の内部には、突起602と突起603とが配置されている。突起602と突起603とは、それぞれ本体601の内壁601aと内壁601bとにおいてリブ状に突出している。突起602と突起603とは、それぞれ案内部の一例である。
突起602の下面には、曲面部602dが形成されている。突起603の下面には、曲面部603dが形成されている。突起602の上面には、曲面部602cが形成されている。突起603の上面には、曲面部603cが形成されている。フィルタアセンブリ600が本体601に装着された状態において、曲面部602cと曲面部603cとは、それぞれ、略鉛直上方に面し、且つ、平面部622cと平面部623cとに接触する。フィルタアセンブリ600が本体601に装着された状態において、曲面部602dと曲面部603dとは、それぞれ、略鉛直下方に面し、且つ、平面部622dと平面部623dとに接触する。
浄水器20,30,40,50,60における本体201,301,401,501,601に対するフィルタアセンブリ200,300,400,500,600の取り外し、および、ホルダ110に対するカートリッジ290,390,490,590,690の取り外しについては、第1実施形態に係る浄水器10におけるそれぞれの取り外しと同様である。また、本体201,301,401,501,601に対するフィルタアセンブリ200,300,400,500,600の取り付け、および、ホルダ110に対するカートリッジ290,390,490,590,690の取り付けについても、第1実施形態に係る浄水器10におけるそれぞれの取り付けと同様である。そのため、これらの説明を省略する。
以上のように、浄水器20,30,40,50,60によれば、第1実施形態に係る浄水器10の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、浄水器20,50,60によれば、水平方向の一方側と、水平方向の一方の逆方向の側といったフィルタアセンブリ200,500,600の両側において、互いに略対向する鉛直上方と鉛直下方とに沿ったカートリッジ290,590,690の移動が制限されている。そのため、フィルタアセンブリ200,500,600が本体201,501,601に装着された状態において、フィルタアセンブリ200,500,600を確実に安定させることができる。また、カートリッジ290,590,690が本体201,501,601およびホルダ110から取り外される場合、または、カートリッジ290,590,690を本体201,501,601およびホルダ110に取り付ける場合には、略水平方向に沿って、カートリッジ290,590,690をより容易に移動させることができる。
(第7実施形態)
以下では、第7実施形態に係る浄水器について、図16を用いて説明する。なお、以下において、第1実施形態に係る浄水器10の構成と同様の機能を有する構成には同符号を付し、その説明を省略する。
以下に説明するように、第7実施形態に係る浄水器が第1,2,3,4,5,6実施形態に係る浄水器10,20,30,40,50,60と異なる点は、第7実施形態に係る浄水器のフィルタアセンブリ700のカートリッジ790には突起または溝が形成されておらず、且つ、第7実施形態に係る浄水器の本体701には内壁から突出する突起が形成されていない。
本体701は、底壁4を有している。底壁4の上面4bは、略水平方向に延びている。底壁4は、案内部の一例である。上面4bは、案内部の平面部の一例である。図14(A)に示すようにフィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態において、ホルダ110とカートリッジ790とを結ぶ線が延びる方向は、略鉛直方向である。底壁4が本体701の一部であるため、上面4bは本体701に固定されている。
フィルタアセンブリ700は、ホルダ110とカートリッジ790とを有している。カートリッジ790は、有底円筒形状を有している。カートリッジ790は、底面部799を有している。フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態において、底面部799は、略鉛直下方に面し且つ上面4bに接触する。底面部799は、接触面部の一例である。
フィルタアセンブリ700を鉛直下方から鉛直上方に向かって見る場合に、底面部799は、円形状を有している。底面部799の縦断面は、略U字形状を有している。底面部799においてカートリッジ790の周壁と交差する部分には、曲面部798が形成されている。曲面部798は、カートリッジ790の表面から外側に向かって突出するように湾曲している。
カートリッジ790が本体701およびホルダ110に取り付けられる場合、または、カートリッジ790が本体701およびホルダ110から取り外される場合に曲面部798と対向する底壁4の上面4bの一部には、曲面部4aが形成されている。曲面部4aは、鉛直上方と水平方向とに向かって突出するように湾曲している。
次に、本体701に対するフィルタアセンブリ700の取り外し、および、ホルダ110に対するカートリッジ790の取り外しについて説明する。
図16(A)に示すように、フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態において、フィルタアセンブリ700を図16(A)の右方から左方に向かって移動させる。管状部材120に配管部材(図示せず)が取り付けられた状態において、ホルダ110は、本体701に対して、管状部材120の中心軸線120cを中心とする回転以外の移動を略制限されている。また、フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態において、ホルダ110にはカートリッジ790が連結されている。
さらに、カートリッジ790の底面部799と本体701の底壁4の上面4bとの接触によって略鉛直下方へのカートリッジ790の移動が制限されている。そのため、フィルタアセンブリ700は、略水平方向のうちの図16(A)の右方から左方に向かう方向に、底壁4の上面4bに沿って移動しながら、管状部材120の中心軸線120cを中心として回転する。
中心軸線120cを中心とする回転が進行することによって、図16(B)〜図16(C)に示すように、フィルタアセンブリ700が鉛直方向に対して傾斜する。これにより、フィルタアセンブリ700は、略水平方向のうちの図16(B)の右方から左方に向かう方向へ移動し、ホルダ110に対してカートリッジ790が下方に移動する。
図16(C)に示すフィルタアセンブリ700の状態のように、カートリッジ790の底面部799が底壁4の上面4bから離れることによって、カートリッジ790が本体701およびホルダ110から取り外される。
一方、本体701に対するフィルタアセンブリ700の取り付け、および、ホルダ110に対するカートリッジ790の取り付けについて説明する。フィルタアセンブリ700が本体701に取り付けられる場合には、本体701に対して移動するフィルタアセンブリ700の状態は、図16(C)、図16(B)、および、図16(A)の順のように変化する。
フィルタアセンブリ700を本体701に取り付ける場合には、図16(C)に示すように、フィルタアセンブリ700を図16(C)の左方から右方に向かって移動させる。フィルタアセンブリ700は、略水平方向のうちの図16(C)の左方から右方に向かう方向に、底壁4の上面4bに沿って移動しながら、管状部材120の中心軸線120cを中心として回転する。このとき、カートリッジ790の底面部799の曲面部798を底壁4の曲面部4aに接触させることにより、略水平方向のうちの図16(C)の左方から右方に向かう方向に、フィルタアセンブリ700を円滑に移動させ、且つ、カートリッジ790をホルダ110に容易に取り付けることができる。
略水平方向のうちの図16(C)の左方から右方に向かう方向への移動が進行することによって、図16(B)〜図16(A)に示すように、中心軸線120cを中心とする回転が進行する。これにより、フィルタアセンブリ700が鉛直方向に対して傾斜する角度が徐々に小さくなると同時に、ホルダ110に対してカートリッジ790が上方に移動する。図16(A)に示すように、フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態においては、フィルタアセンブリ700が略鉛直方向に延びるようにホルダ110の略鉛直下方にカートリッジ790が配置される。
以上のように、第7実施形態に係る浄水器は、ホルダ110とカートリッジ790とを有するフィルタアセンブリ700と、本体701とを備えた浄水器である。第7実施形態に係る浄水器によれば、フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態においてカートリッジ790を本体701およびホルダ110から簡単に取り外すことができ、カートリッジ790が本体701およびホルダ110から取り外された状態においてフィルタアセンブリ700を本体701に簡単に装着することができ、且つ、フィルタアセンブリ700が本体701に装着された状態においてカートリッジ790がホルダ110から外れることを防止することができる。
なお、フィルタアセンブリ200,300,400,500,600,700の内部の構造は、第1実施形態に係る浄水器10のフィルタアセンブリ100のものとそれぞれ同様である。そのため、フィルタアセンブリ200,300,400,500,600,700の内部における水の流れおよび水の流れによる通常の圧力の作用は、第1実施形態に係る浄水器10のフィルタアセンブリ100のものとそれぞれ同様である。
なお、本発明に従った液体濾過器の案内部は、クランクとカムとの機構等を用いることによって構成されていてもよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。