JP2013228827A - 計算機システムおよびインストール方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 OSインストール時間を短縮する。
【解決手段】 計算機に光学ドライブ仮想化機構を備える。計算機に組み込まれた光学ドライブ仮想化機構があらかじめ光学メディアのイメージを物理メモリに展開し、かつ、OSのインストールプログラムの光学メディアへのアクセスを光学ドライブ仮想化機構が物理メモリ上の光学メディアイメージへのアクセスに変換することで光学ドライブへの入出力処理を無くし、インストール時間を短縮することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 計算機に光学ドライブ仮想化機構を備える。計算機に組み込まれた光学ドライブ仮想化機構があらかじめ光学メディアのイメージを物理メモリに展開し、かつ、OSのインストールプログラムの光学メディアへのアクセスを光学ドライブ仮想化機構が物理メモリ上の光学メディアイメージへのアクセスに変換することで光学ドライブへの入出力処理を無くし、インストール時間を短縮することができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、計算機システムおよびそのインストール方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2009−122963号公報(特許文献1)がある。この公報には、「デプロイ元サーバ装置のディスクイメージが管理サーバによって管理され、デプロイ先サーバ装置がネットワークを通じて管理サーバに接続されている計算機システムにおいて、前記ディスクイメージ内にデプロイ元サーバ装置のハードウェア構成情報と、ディスクイメージ内のドライバ情報ファイルから得られるハードウェア構成許容リストを保持し、ユーザからのデプロイ指示に際して管理サーバがデプロイ元サーバ装置とデプロイ先サーバ装置のハードウェア構成を比較し、その差異を検知して、検知した差異に応じてデプロイ方法を変化させる。」と記載されている。
また、特許文献1には、「一般に,オペレーティング・システム(OS)のインストールは,管理者がインストール用のCD−ROMなどを直接サーバ装置に挿入し実行する。このインストール方法は,少数のサーバ環境では適用可能であるが,大量のサーバ環境では手間や時間がかかってしまう。そのため,多数のサーバ環境ではOSデプロイメントソフトウェアが用いられることが多い。」と記載されている。
一般に、計算機上ではOSが動作する。OSは、計算機にインストールすることで、動作する。OSは、CD-ROMなど光学メディアで提供されることが多い。光学メディアで提供されたOSをインストールするときは、光学メディアに対応した光学ドライブを使用する。
計算機のOSインストール作業において、OSをインストールするプログラムは、一般的に数万個程度のファイルに対し、ファイルアクセスを行う。このため、光学ドライブに対する入出力処理は、ファイルアクセスの度に発生する。
OSインストールに要する時間(以下、OSインストール時間と称する)とは、ユーザが説明を読んだり、各種設定を入力したりする時間(以下、設定時間と称する)と、光学ドライブに対する入出力処理に要する時間(以下、入出力処理時間と称する)とを含む。
一般に、OSインストール時間は、OSの種類やインストールする機能の選択結果によるが概ね20分から60分程度である。設定時間は1分から5分程度であるのに対し、入出力時間の積算はOSインストール時間のうち約7〜9割程度を占めている。つまり、光学ドライブに対する入出力時間の積算が、OSインストール時間を長引かせる要因となっている。
引用文献1では、「OSをインストールする対象のサーバとは独立の管理サーバ上で動作し、OSをサーバ装置に配布する機能を有するデプロイメントソフトウエア」を用いることが開示されている。つまり、デプロイメントソフトウエアが必ず必要であった。
そこで、本発明は、引用文献1に記載されるようなデプロイメントソフトウエアやデプロイ管理部を備えることなく、OSインストール時間を短縮することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明に係る計算機システム及びインストール方法では、光学ドライブのメディアイメージを保持する第一の記憶装置と、前記第一の記憶装置に接続し、物理CPUと、物理メモリとを有する管理サーバと、前記管理サーバに接続し、物理CPUと、物理メモリと、光学ドライブ仮想化機構と、BIOSとを有する計算機とを備える。そして、前記光学ドライブ仮想化機構は、前記計算機に接続される仮想的な仮想光学ドライブを生成し、前記管理サーバに接続して、前記管理サーバを介して前記メディアイメージを取得し、前記取得したメディアイメージを前記計算機の物理メモリに保存する。前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令を発行すると、前記光学ドライブ仮想化機構は、前記参照命令を前記仮想光学ドライブへの参照命令に変換し、変換後の前記仮想光学ドライブへの参照命令を実行する。
本発明により、デプロイメントソフト等を用いることなく、計算機にOSをインストールする時間を短縮できる。
以下、図面を用いて実施例を説明する。
本実施例では、管理サーバ1と計算機22をネットワーク7で接続した構成の例を説明する。図1は、本実施例の計算機システムの構成図である。
管理サーバ1は、物理CPU3と、物理メモリ4と、通信コントローラ8と、ユーザインタフェース30とから構成される。管理サーバ1には、ストレージ装置10が接続されている。ストレージ装置10には、管理プログラム6、登録した光学メディアイメージ12、及び光学メディアイメージ管理テーブル13が格納されている。
計算機22は、物理CPU23、物理メモリ24、通信コントローラ25、光学ドライブ仮想化機構5、ユーザインタフェース28、BIOS27、設定テーブル14、起動順序設定テーブル15、光学メディアのフォーマット判定情報テーブル75、仮想光学ドライブへの命令変換表76、命令変換用データテーブル77とフォーマットのデータテーブル78から構成される。計算機22には、ストレージ装置26が接続されている。インストールされるOSのデータは、このストレージ装置26に格納される。管理サーバ1に備わる通信コントローラ8と、計算機22に備わる通信コントローラ25とは、ネットワーク7経由で接続されている。
なお、計算機22が複数台存在して、各計算機22がネットワーク7に接続された構成
としてもよい。計算機22が複数存在する場合、各計算機22に一括でインストールすることも可能である。一括でインストールすると、1台ずつ順次インストールする場合と比較して、OSインストール時間の短縮という効果がより高まる。
としてもよい。計算機22が複数存在する場合、各計算機22に一括でインストールすることも可能である。一括でインストールすると、1台ずつ順次インストールする場合と比較して、OSインストール時間の短縮という効果がより高まる。
図2は、本実施例でOSをインストールする作業全体の概略シーケンスを示した図である。
管理サーバ1は、電源ONの後(ステップ211)、ユーザからの登録指示を受付けて、光学メディアのイメージを登録する(ステップ212)。
光学メディアイメージ12は、管理サーバ1の物理メモリ4に展開される(ステップ213)。光学メディアイメージ12の物理メモリ4への展開は、例えばユーザの指定した契機で行われる。そして、管理サーバ1は、計算機22からの転送要求を待つ。
計算機22は、電源ONの後(ステップ214)、BIOS27を起動する。BIOS27は、ユーザからの指示を受付けて、光学ドライブ仮想化機構5を有効にする(ステップ215)。 次に、計算機22により起動されたBIOS27は、ユーザからの指示を受付けて、計算機22と管理サーバ1との通信で使用する計算機のアドレス及び管理サーバのアドレスを、計算機の設定テーブル14に設定する(ステップ216)。
計算機22により起動されたBIOS27は、光学ドライブ仮想化機構5の有効/無効を参照する。有効ならば、光学ドライブ仮想化機構5を起動する(ステップ217)。無効ならば、光学ドライブ仮想化機構5は起動しない。
計算機22の光学ドライブ仮想化機構5は、計算機の通信コントローラ25に、計算機のアドレスを設定する(ステップ218)。
計算機22の光学ドライブ仮想化機構5は、ネットワーク7を経由して、管理サーバ1に光学メディアイメージ12のダウンロードを要求する(ステップ219)。
管理サーバ1は、光学メディアイメージ12の転送要求を受信すると、光学メディアイメージ12のデータを、計算機22へ送信する(ステップ220)。
計算機22の光学ドライブ仮想化機構5は、受信した光学メディアイメージ12を計算機22の物理メモリ24に展開する(ステップ221)。
計算機22のBIOS27は、光学ドライブ仮想化機構5からOSのインストールプログラム35を物理メモリに読み込み、OSのインストールプログラム35を起動する(ステップ222)。
OSのインストールプログラム35は、光学ドライブ仮想化機構5からOSのデータ36を読みこみ、読み込んだOSのデータ36を計算機22に接続したストレージ装置26へ出力する処理を繰り返して、OSのインストールを行う(ステップ223)。
図3は、管理サーバ1の詳細な構成図である。なお、図3の管理用サーバ1について既に説明した図1に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
管理プログラム6は、光学メディアイメージ登録部31、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32、及び光学メディアイメージ管理部33を有する。光学メディアイメージ登録部31、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32、及び光学メディアイメージ管理部33は、ストレージ10に保存される管理プログラム6の実行により、実現される。
管理サーバ1は、起動時にストレージ装置10から管理プログラム6を読み込み、起動する。図3では、管理サーバ1は起動済みで、管理プログラム6も物理メモリ4に展開済みとする。また、図3では、OSが含まれている光学メディア11を搭載した光学ドライブ9は、管理サーバ1に接続済みである。
図4は、光学メディアイメージ登録部31が光学メディアイメージ12を登録するフローチャートである。このフローでは、図3に示すように、OSが含まれている光学メディア11が搭載された光学ドライブ9は、管理用サーバ1に接続済みとする。
まず、光学メディアイメージ登録部31は、ユーザによる読み込み指示を受付けると光学メディアのデータを読み込む(ステップ121)。
光学メディアイメージ登録部31は、データを読み込む際に読み込んだデータサイズを記録しておく(ステップ122)。
光学メディアイメージ登録部31は、読み込んだデータを、管理サーバ1に接続したストレージ装置10に格納する(ステップ123)。
光学メディアイメージ登録部31は、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32を起動する。光学メディアイメージ登録部31は、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32を起動するときに、光学メディアのイメージサイズを、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32に通知する(ステップ124)。
図5は、光学メディアイメージ管理テーブル制御部32が、図4のフローで登録された光学メディアイメージの管理情報を、光学メディアイメージ管理テーブル13に追加するフローチャートである。
光学メディアイメージ管理テーブル制御部32は、ユーザインタフェース30を通じてユーザに、光学メディアイメージの管理情報の一部の入力を要求する(ステップ231)。ステップ231でユーザに、入力を要求する光学メディアイメージの管理情報の一部とは、光学メディアイメージ12の名称、光学メディアイメージ12の物理メモリ読み込み契機、及び光学メディアイメージ12の適用先の計算機22である。
光学メディアイメージ管理テーブル制御部32は、光学メディアイメージの管理情報の一部の入力を受付けた後、光学メディアイメージのサイズと受付けた光学メディアイメージの管理情報の一部を、光学メディアイメージ管理テーブル13に追加する(ステップ232)。
図6は、管理サーバ1の光学メディアイメージ管理テーブル13である。
カラム301は、光学メディアイメージ12の名称を示す。カラム302は、光学メディアイメージ12のサイズを示す。物理メモリ4への読み込み可否を計算するときに、このサイズを使用する。カラム303は、光学メディアイメージ12の物理メモリ読み込み契機を示す。例えば「常時」なら、物理メモリ4に常に展開する。「要求時」なら計算機22の光学ドライブ仮想化機構5から要求があったときに、初めて物理メモリ4に展開する。なお、ここに挙げた以外の契機を、設定値にしてもよい。カラム304は、適用先の計算機22を識別するためのIPアドレスを示す。
なお、図6のカラム304では、計算機の識別のためにIPアドレスを指定しているが、IPアドレス以外の識別子を使用してもよい。また、識別子は1つでも複数でも範囲指定でも、あるいは限定しない設定でもよい。また、カラム302とカラム303との情報を組み合わせて、物理メモリ4の範囲内で展開されるように制限するなどの制御を行ってもよい。
図7は、管理プログラム6が、管理サーバ1の光学メディアイメージ管理テーブル13を読み込み、カラム303の設定を参照して、設定値に応じてストレージ装置10から登録されている光学メディアイメージ12を物理メモリ4に展開するフローチャートである。
管理プログラム6は、管理プログラム6の起動時もしくは光学メディアイメージ管理テーブル13更新時に、光学メディアイメージ管理テーブル13を参照する(ステップ201)。
管理プログラム6は、光学メディアイメージ管理テーブル13内のある光学メディアイメージ12の情報のうち、カラム303の物理メモリ読み込みの設定を参照する(ステップ202)。
管理プログラム6は、参照値が参照した時点で物理メモリに展開する対象の値であるかを、判定する(ステップ203)。
設定値が参照した時点で物理メモリ4に展開する対象の値ではない場合、管理プログラム6は、光学メディアイメージ12を物理メモリ4に展開しない。
設定値が参照した時点で物理メモリ4に展開する対象の値の場合、管理プログラム6は、空き物理メモリ容量とカラム302の光学メディアイメージ12とのサイズを比較する(ステップ204)。
空き物理メモリ容量が光学メディアイメージ12のサイズより大きい場合、管理プログラム6は、光学メディアイメージ12を物理メモリ4に展開する(ステップ206)。空き物理メモリ容量が光学メディアイメージ12のサイズより小さい場合、管理プログラム6は、光学メディアイメージ12を物理メモリ4へ展開しない。
管理プログラム6は、光学メディアイメージ管理テーブル13に登録された全光学メディアイメージについて、ステップ202からステップ206までを繰り返す(ステップ207)。その後、管理プログラム6は、計算機22からの光学メディアイメージ転送要求を待つ。図8は、計算機22の詳細な構成図である。なお、図8の計算機22について既に図1にて説明された構成と、同一の機能を有するものについては、同一の符号を付することで説明を省略する。
BIOS27は、起動デバイス管理部40と、設定テーブル制御部41と、起動順序設定テーブル制御部42とを有する。起動デバイス管理部40、設定テーブル制御部41、及び起動順序設定テーブル制御部42は、例えば計算機22内に保持されるBIOS27の実行により実現される。
光学ドライブ仮想化機構5は、光学メディアイメージ取得部50及び命令変換部51を有する。光学メディアイメージ取得部50及び命令変換部51は、例えば計算機22内に保持される光学ドライブ仮想化機構5を実現するプログラムの実行により、実現される。光学ドライブ仮想化機構5は、光学ドライブを仮想化して、あたかも計算機に光学ドライブが接続されているかのように振舞う。光学ドライブ仮想化機構5が計算機22に仮想的に見せる仮想の光学ドライブは、以後、仮想光学ドライブ16と呼ぶことにする。
図9は、計算機22の起動するBIOS27、及び計算機22の光学ドライブ仮想化機構5が使用する設定テーブル14である。
カラム311は、光学ドライブ仮想化機構5を使用するかしないかを示す。光学ドライブ仮想化機構5を使用する場合、設定値を「有効」にする。OSをインストールし終わった後の通常運用で光学ドライブ仮想化機構5を使用しない場合、設定値を「無効」にすることができる。設定値を無効にした場合、光学ドライブ仮想化機構5が使用していた物理資源(物理CPU23や物理メモリ24)がOSの動作に割り当てられるので、OSの性能向上が期待できる。
カラム312は、計算機22のアドレスを示す。なお、図9ではIPアドレスを設定しているが、IPアドレス以外のアドレスを使用してもよい。
カラム313は、接続する管理サーバ1を示す。なお、図9ではIPアドレスを設定しているが、IPアドレス以外のアドレスを使用してもよい。また、図9では1つの管理サーバのIPアドレスを設定しているが、複数の管理サーバを設定してもかまわない。
設定テーブル14は、BIOS27が起動したときに未作成の場合は、BIOS27が、初期値を格納して作成するものとする。ここで初期値は、例えば、カラム311が「無効」、カラム312が未設定、カラム313が未設定である。設定テーブル14の格納する値の変更については、後述する図11の処理フローで説明する。
設定テーブル14のカラム312と、カラム313の値は、光学ドライブ仮想化機構5が管理サーバ1から光学メディアイメージ12をダウンロードするために使用する。
図10は、計算機22の起動時に、BIOS27の起動デバイス管理部40が行う処理のフローチャートである。
計算機22は、起動時にBIOS27を起動する(ステップ141)。
BIOS27は、後述する図11の処理を実施する(ステップ142)。
BIOS27は、図9のカラム311の設定を参照する(ステップ143)。
設定値が「有効」の場合は、光学ドライブ仮想化機構5を起動する(ステップ144、145)。
BIOS27は、光学ドライブ仮想化機構5の起動完了後、光学ドライブ仮想化機構5を経由して、OSのインストールプログラムを起動する(ステップ146)。
設定値が「無効」の場合は、計算機22の起動順序設定テーブル15を参照し、テーブル内の順序に従ってデバイスからOSもしくはOSのインストールプログラムを起動する(ステップ147)。
図11は、BIOS27の起動時に、BIOS27の設定テーブル制御部41及び起動順序設定テーブル制御部42の行う処理のフローチャートである。
BIOS27は、起動した後、一定期間の間ユーザから計算機22のユーザインタフェース28を経由した介入を待つ(ステップ151)。ここで一定時間とは、任意の時間範囲、例えば1分である。
一定期間の間に介入が無い場合、BIOS27は、計算機22の起動処理を図10のステップ142から継続する(ステップ156)。
一定期間の間に介入がある場合、BIOS27の設定テーブル制御部41は、計算機22のユーザインタフェース28から光学ドライブ仮想化機構の有効/無効、計算機22のアドレス、管理サーバ1のアドレスの入力を要求する(ステップ153)。
ユーザがこれらの項目を入力した後、BIOS27の起動順序設定テーブル制御部42は、計算機22のユーザインタフェース28から起動デバイスのアクセス順序の入力を要求する(ステップ154)。
ユーザが起動デバイスのアクセス順序を入力した後、BIOS27の設定テーブル制御部41及び起動順序設定テーブル制御部42は、入力された設定を各テーブルに反映する。反映完了後、BIOS27は計算機22をリセットして計算機22の起動処理を最初からやり直す(ステップ155)。
図12は、計算機22の起動順序設定テーブル15である。カラム321は起動順序を示す。カラム322は起動デバイスを示す。
起動順序設定テーブル15は、BIOS27が起動したときに未作成の場合は、BIOS27が、初期値を格納して作成するものとする。ここで初期値は、例えば、起動順序が1番の起動デバイスは光学ドライブ、起動順序が2番の起動デバイスはストレージ装置、起動順序が3番以降の起動デバイスは未設定である。起動順序設定テーブル15の格納する値の変更については、既に図11のステップ154とステップ155で説明したので、ここでは省略する。
起動順序設定テーブル15は、設定テーブル14のカラム311の値が「無効」の場合、BIOS27がOSもしくはOSインストールプログラムを起動するときに使用する。
図13は、光学ドライブ仮想化機構5が起動するときに、光学メディアイメージ取得部50が実施する処理のフローチャートである。
光学ドライブ仮想化機構5の光学メディアイメージ取得部50は、起動時に、図9のカラム312の設定を参照し、計算機22の通信コントローラ25に計算機のアドレスを設定する(ステップ161)。
光学メディアイメージ取得部50は、図9のカラム313の設定を参照し、管理サーバ1のアドレスを宛先に指定して管理サーバ1に接続する。光学メディアイメージ取得部50は、管理サーバ1との接続に成功すると、管理サーバ1に登録された光学メディアイメージ12のダウンロードを要求する(ステップ162)。
管理サーバ1が、ダウンロードの要求に対して光学メディアイメージ12のデータを転送すると、光学メディアイメージ取得部50は、データをダウンロードして計算機22の物理メモリ24に展開する(ステップ163)。
光学メディアイメージ取得部50は、物理メモリ24に展開した光学メディアイメージの先頭アドレス62を、図17の命令変換用データテーブル77に格納する(ステップ164)。
光学メディアイメージ取得部50は、図15の光学メディアのフォーマット判定情報テーブル75を1フォーマットずつ順に参照し、物理メモリ24に展開した光学メディアイメージの先頭アドレス62に独自部のオフセット63の値を加えて得られるアドレスから独自部のサイズ66について、独自部のデータ334と照合を行う(ステップ165)。
一致するフォーマットがある場合、光学メディアイメージ取得部50は、独自部のデータ334が一致するフォーマットの情報を、図18のフォーマットのデータテーブル78から取得する。図18のフォーマットのデータテーブル78内のセクタ数格納部のオフセットと、セクタ数格納部のサイズとセクタサイズは、そのまま図17の命令変換用データテーブル77に格納される。先頭セクタのアドレス74は、光学メディアイメージの先頭アドレス62に、メタ情報のサイズ73の値を加えたアドレスを図17の命令変換用テーブル77に格納する(ステップ166)。
一致するフォーマットが無い場合、光学メディアイメージ取得部50は、光学ドライブ仮想化機構5が対応していないフォーマットのメディアが搭載されたと判断する(ステップ167)。
図14は、物理メモリに展開した光学メディアイメージである。
物理メモリ24に展開した光学メディアイメージ60は、光学メディアイメージの先頭アドレス62から、メタ情報67、先頭セクタ69、2番目のセクタ70、・・・、N番目のセクタ71の順番に物理メモリ24上に格納される。
メタ情報67は、光学メディアイメージ12の先頭のアドレスからメタ情報のサイズ73の物理メモリ24を占める。メタ情報67には、独自データ部61とセクタ数格納部68が含まれているものとする。
独自データ部61の、光学メディアイメージの先頭アドレス62からのオフセットを、独自データ部のオフセット63と呼ぶことにする。
独自データ部61は、メタ情報67の中で、独自データ部のオフセット63から独自データ部のサイズ66の物理メモリ24を占める。独自データ部61のデータは、ある光学メディアフォーマットを一意に識別できるものとする。
セクタ数格納部68には、OSのインストールプログラム35が格納されているセクタのセクタ数が格納されているものとする。また、OSのインストールプログラム35は、光学メディアイメージの先頭セクタから格納されているものとする。セクタ数格納部68は、光学メディアイメージの先頭アドレス62にセクタ数格納部のオフセット64の値を足したアドレスに存在する。
セクタ数格納部68のメタ情報67内に占めるサイズは、セクタ数格納部のサイズ65と呼ぶことにする。セクタサイズ72は、光学メディアフォーマット毎に固定のサイズとする。よって、光学メディアイメージ12は、セクタがN個あれば、セクタサイズ72をN倍した値にメタ情報のサイズ73を加えた値のサイズの物理メモリ24を占めることになる。
図15は、光学メディアのフォーマット判定情報テーブル75である。カラム331は、光学メディアフォーマットを識別するのに使用する独自データ部61の位置を、光学メディアイメージの先頭アドレス62からのオフセット値で、示している。カラム332は、独自データ部61のサイズを示している。カラム334は、独自データ部61に格納されているデータを、示している。カラム335は、独自データ部61のデータによって識別される、光学メディアのフォーマットを示している。
図16は、仮想光学ドライブへの命令変換表76である。後述する光学ドライブ仮想化機構5の命令変換部51が、仮想光学ドライブ16へのI/O命令を、物理CPU23の命令に変換するのに使用する。カラム341は、仮想光学ドライブ16がサポートするI/O命令種別を示している。カラム342は、I/O命令種別に対応する物理CPU23の命令を示す。
図17は、命令変換用データテーブルである。後述する光学ドライブ仮想化機構5の命令変換部51が、仮想光学ドライブ16へのI/O命令を物理CPU23の命令に変換する際、CPU23の命令のパラメータを求めるときに使用する。カラム351は、物理メモリ24に展開されている光学メディアイメージの先頭アドレス62を、示している。カラム352は、光学メディアイメージの先頭アドレス62からのセクタ数格納部のオフセット64を示す。カラム353は、セクタ数格納部のサイズ65を示す。カラム354は、先頭セクタのアドレス74を示す。カラム355は、物理メモリ24に展開されている光学メディアイメージ12のセクタサイズ72を示す。
図18は、フォーマットのデータテーブル78である。
カラム361は、光学メディア11のフォーマットを示す。カラム362は、ある光学メディアフォーマットにおけるメタ情報のサイズ73を示す。カラム363は、ある光学メディアフォーマットにおけるセクタ数格納部のオフセット64を示す。カラム364は、ある光学メディアフォーマットにおけるセクタ数格納部のサイズ65を示す。カラム365は、ある光学メディアフォーマットにおけるセクタサイズ72を示す。
フォーマットのデータテーブル78は、図13のステップ166で使用する。物理メモリ24に展開した光学メディアイメージ12のフォーマットがフォーマットのデータテーブル78にある場合、当該フォーマットのカラム362の値と、カラム363の値と、カラム364の値と、カラム365の値とを、命令変換用データテーブル77の作成のために使用する。各々の値の使用方法については、既に、ステップ166で説明しているので、ここでは省略する。
図19は、仮想光学ドライブ16へのI/O命令を、物理CPU23の命令に変換する例である。
命令変換部51に、命令種別がセクタ数取得の入力データ80と、コピー先アドレスが0x0700FF00の入力データ81とが入力されて、命令の変換を要求82されたとする。
命令変換部51は、仮想光学ドライブへの命令変換表76を参照し、セクタ数取得の命令をcopy1命令に変換83する。
copy1命令のパラメータのコピー元アドレスは、光学メディアイメージの先頭アドレス62が0x00800000であり、セクタ数格納部のオフセット64が0x00000040なので、その和を求める(変換84)。
copy1命令のパラメータのコピーサイズは、セクタ数格納部のサイズ65なので、0x00000004である。copy1命令のパラメータのコピー先アドレスは、入力データ81をそのまま使用するので、0x0700FF00である(変換86)。
よって、変換結果88は「copy1,0x00800040,0x00000004,0x0700FF00」となり、この結果を応答87する。
次に、命令変換部51に、命令種別がReadの入力データ89と、セクタ番号が50の入力データ90と、セクタ数が30の入力データ91と、コピー先アドレスが0x07010000の入力データ92とが入力されて、命令の変換を要求93されたとする。
命令変換部51は、仮想光学ドライブへの命令変換表76を参照し、Read命令をcopy2命令に変換94する。
copy2命令のパラメータのコピー元アドレスは、セクタサイズ72の0x800とセクタ数50との積に、先頭セクタのアドレス74を加えた値となる(変換95)。
copy2命令のパラメータのコピーサイズは、セクタサイズ72の0x800と入力データのセクタ数30との積となる(変換96)。
copy2命令のパラメータのコピー先アドレスは、入力データ92をそのまま使用するので、0x07010000である(変換97)。
よって変換結果99は、「copy2,0x00819100,0x0000F000,0x07010000」となり、この結果を応答98する。
図20は、光学メディアイメージ12の模式図である。実施例1では、OSの光学メディアイメージを使用して、OSのインストールを行う。そのため、光学メディアイメージ12には、OSのインストールプログラム35と、OSのデータ36とが含まれる。
図21は、BIOS27の起動デバイス管理部40がOSのインストールプログラム35を読み込み、OSのインストールプログラム35を起動する処理のフローチャートである。
起動デバイス管理部40は、光学メディアイメージ12内の、OSのインストールプログラム35が格納されているセクタ数を参照する命令を発行する。命令を発行するとき、参照したセクタ数を格納する物理メモリのアドレスを指定する(ステップ171)。
光学ドライブ仮想化機構5の命令変換部51は、命令の種別とコピー先の物理メモリ24のアドレスを通知されると、光学メディアイメージ12内のOSのインストールプログラム35の占めるセクタ数を、ステップ171の命令で指定された物理メモリ24のアドレスにコピーする命令に変換する(ステップ172)。
光学ドライブ仮想化機構5は、変換後の命令を実行し、BIOS27に制御を戻す(ステップ173)。
BIOS27は、先頭セクタとステップ173で取得したセクタ数と参照したデータを複写する物理メモリ24のアドレスとを指定して、光学メディアをReadする命令を発行する(ステップ174)。
光学ドライブ仮想化機構5は、命令変換部51に、命令の種別と、先頭セクタのセクタ番号と、セクタ数と、コピー先の物理メモリ24のアドレスとを、通知する。命令変換部51は、物理メモリ24に展開した光学メディアイメージ12の該当する部分のデータを、指定された物理メモリ24のアドレスへコピーする命令に、変換する(ステップ175)。
光学ドライブ仮想化機構5は、変換後の命令を実行し、BIOS27に制御を戻す(ステップ176)。
BIOS27は、コピーされたOSのインストールプログラム35に、制御を移行する(ステップ177)。
図22は、光学ドライブ仮想化機構5の命令変換部51が、光学ドライブ仮想化機構5が受付けた命令を変換するフローチャートである。
命令変換部51は、光学ドライブ仮想化機構5から命令の種別を受け取る(ステップ191)。
命令の種別がReadの場合、命令変換部51は、命令変換表76を参照し、仮想光学ドライブ16へのRead命令をCPU命令copy2に置き換える(ステップ192)。
次に、命令変換部51は、光学ドライブ仮想化機構5からセクタ番号とセクタ数とコピー先アドレスを受け取る(ステップ193)。
次に、命令変換部51は、セクタサイズ355と入力データで受け取ったセクタ番号との積に、先頭セクタのアドレス354を足した値を、copy2命令のコピー元アドレスに設定する(ステップ194)。
命令変換部51は、セクタサイズ355と入力データとして受け取ったセクタ数との積を、copy2命令のコピーサイズに設定する(ステップ195)。
命令変換部51は、入力データで受け取ったコピー先アドレスを、copy2命令のコピー先アドレスに設定する(ステップ196)。
一方、命令の種別がセクタ数取得の場合、命令変換部51は、命令変換表76を参照し、仮想光学ドライブ16へのセクタ数取得命令をCPU命令copy1に置き換える(ステップ197)。
次に、命令変換部51は、光学ドライブ仮想化機構5からコピー先アドレスを受け取る(ステップ198)。
命令変換部51は、光学メディアイメージの先頭アドレス351とセクタ数格納部のオフセット64との和を、copy1命令のコピー元アドレスに設定する(ステップ199)。
命令変換部51は、セクタ数格納部のサイズ65をcopy1命令のコピーサイズに設定する(ステップ200)。命令変換部51は入力データで受け取ったコピー先アドレスを、copy1命令のコピー先アドレスに設定する(ステップ201)。
命令の種別が、Readの場合でも、セクタ数取得の場合でも、命令変換部51は、変換後の命令を変換依頼元である光学仮想化機構5に渡す(ステップ202)。
物理メモリ24内でデータをコピーする速度(たとえば40GB/秒)は、光学ドライブ9から物理メモリ24にデータをコピーする速度(たとえばDVD規格の1倍速:1385KB/秒〜16倍速:22160KB/秒)よりも、数百倍から数千倍速い。また、図13のステップ161から166が実行されて、光学メディアイメージ12が物理メモリ24に展開済みの状態とする。
仮想光学ドライブ16への入出力命令は、光学ドライブ仮想化機構5の命令変換部51が、物理メモリ24の中でデータをコピーする物理CPU23の命令に変換する。光学ドライブ仮想化機構5は、変換後の命令を実行する。
仮想光学ドライブ16への入出力命令は、命令の変換にかかる時間を考慮に入れても、光学ドライブ9への入出力命令と比べて数百分の1程度の時間で実行される。つまり、データをコピーする時間が短くなる。
その結果、インストールにかかる時間を短縮することができる。
図23は、OSのインストールプログラム35が、光学ドライブ仮想化機構5を経由して光学メディアイメージ12にアクセスし、OSのインストールを行うフローチャートである。
OSのインストールプログラム35は、光学メディア内のデータ管理情報が格納されているセクタのセクタ番号とセクタ数とデータ管理情報を複写する物理メモリ24のアドレスとを指定して、光学メディアをReadする命令を発行する(ステップ181)。
光学ドライブ仮想化機構5は、命令変換部51に、命令種別と、セクタ番号と、セクタ数と、コピー先アドレスとを通知して、物理メモリ24に展開した光学メディアイメージ12の該当するデータを、指定の物理メモリ24のアドレスにコピーする命令に変換する(ステップ182)。なお、このステップ182で、命令変換部51が実施している命令の変換処理は、図22のステップ191からステップ196と、ステップ202とが、該当する。
光学ドライブ仮想化機構5は、変換後の命令を実行し、OSのインストールプログラム35に制御を戻す(ステップ183)。
OSのインストールプログラム35は、取得したデータ管理情報からインストール対象データのセクタ番号とセクタ数とデータを複写する物理メモリのアドレスとを指定して、光学メディアをReadする命令を発行する(ステップ184)。
光学ドライブ仮想化機構5は、ステップ182と同様の処理を実施する(ステップ185)。
OSのインストールプログラム35は、物理メモリ24上にコピーされたデータを、インストール先のストレージ装置26へWriteする命令を発行する(ステップ186)。
OSのインストールプログラム35は、インストール対象のデータ全てに対して、ステップ184からステップ186を繰り返し、OSのインストール処理を実施する(ステップ187)。
以上説明したように、本実施例1によれば、計算機に組み込まれた光学ドライブ仮想化機構が事前に計算機の物理メモリに光学メディアのイメージをコピーし、OSのインストールプログラムが光学ドライブ仮想化機構を経由して物理メモリ上の光学メディアのイメージにアクセスしてインストールを行うので、光学ドライブの入出力処理が無くなる。
光学ドライブ仮想化機構は、光学ドライブが接続されているかのように振舞うことでOSをインストールするプログラムは計算機に直接光学ドライブが接続されている場合と同じように動作することが可能となる。
また、管理サーバに事前に光学メディアのイメージを登録しておき、計算機の光学ドライブ仮想化機構からネットワークを経由して管理サーバから光学メディアのイメージをダウンロードすることにより、計算機が事前に光学メディアのイメージをコピーする際の光学ドライブの入出力処理が無くなる。
すなわち、本実施例1によれば、仮想光学ドライブへの入出力命令を実行して、物理メモリ内でデータをコピーする。物理メモリ内でデータをコピーする時間は、従来のように計算機に直接接続した光学ドライブへの入出力命令を実行して光学メディアから物理メモリにデータをコピーする時間と比べて、短い。よって、仮想光学ドライブへの入出力命令は、計算機に直接接続した光学ドライブへの入出力命令よりも短い時間で完了する。その結果、インストールにかかる時間を短縮することができる。
また、いわゆるデプロイメントソフトウエアのような特殊なソフトウエアを用いることなく、既存のインストールプログラムをそのまま用いて、OSを計算機に配布することが可能である。
本実施例では、管理サーバ1を用いずに計算機22だけの構成を説明する。図24は、実施例2の計算機システムの構成図である。
図24の計算機22のうち、既に説明した図1及び図8に示された同一の符号を付された構成と、同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
図25は、計算機22の起動時に、BIOS27の起動デバイス管理部40が行う処理のフローチャートである。計算機22の起動時にBIOS27はカラム311の光学ドライブ仮想化機構5の有効/無効設定を参照し、設定値が「有効」の場合は光学ドライブ仮想化機構5を起動する(ステップ241)。
光学ドライブ仮想化機構5は、起動時にカラム312の計算機22のアドレス、カラム313の管理サーバ1のアドレスの設定を参照する(ステップ242)。
管理サーバ1が登録されていない場合、光学ドライブ仮想化機構5は、計算機22に直接接続する光学ドライブ9の有無と、光学メディア11の搭載状態を確認する(ステップ243、244)。
光学ドライブ9が接続されており、かつ光学メディア11が搭載されている場合に、光学ドライブ仮想化機構5は、光学ドライブ9から光学メディア11のデータを読み込み、光学メディアイメージ12を計算機22の物理メモリ24に展開する(ステップ245、246)。
その後は、図2のステップ222から処理を続ける(ステップ247)。
計算機22のアドレスと管理サーバ1のアドレスが登録されていれば、図2のステップ218から処理を続ける(ステップ248)。
光学ドライブ9が未接続か、光学メディア11が未搭載であれば処理を停止する(ステップ249)。
以降、OSインストール時の構成及び処理については実施例1と同様である。
1 管理サーバ
3 管理サーバの物理CPU
4 管理サーバの物理メモリ
5 光学ドライブ仮想化機構
6 管理プログラム
9 光学ドライブ
11 光学メディア
12 光学メディアイメージ
16 仮想光学ドライブ
22 計算機
23 計算機の物理CPU
24 計算機の物理メモリ
3 管理サーバの物理CPU
4 管理サーバの物理メモリ
5 光学ドライブ仮想化機構
6 管理プログラム
9 光学ドライブ
11 光学メディア
12 光学メディアイメージ
16 仮想光学ドライブ
22 計算機
23 計算機の物理CPU
24 計算機の物理メモリ
Claims (13)
- 光学ドライブのメディアイメージを保持する第一の記憶装置と、
前記第一の記憶装置に接続し、物理CPUと、物理メモリとを有する管理サーバと、
前記管理サーバに接続し、物理CPUと、物理メモリと、光学ドライブ仮想化機構と、BIOSとを有する計算機とを備え、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記計算機に接続される仮想的な仮想光学ドライブを生成し、
前記管理サーバに接続して、前記管理サーバを介して前記メディアイメージを取得し、
前記取得したメディアイメージを前記計算機の物理メモリに保存し、
前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記参照命令を前記仮想光学ドライブへの参照命令に変換し、
変換後の前記仮想光学ドライブへの参照命令を実行する
ことを特徴とする計算機システム。 - 前記メディアイメージは、OSのインストールプログラムと、OSのデータとを含むことを特徴とする請求項1記載の計算機システム。
- 前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるインストールプログラムの参照命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記参照命令を前記仮想光学ドライブへの参照命令に変換し、
変換後の参照命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのインストールプログラムを参照する
ことを特徴とする請求項2記載の計算機システム。 - 前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるインストールプログラムの読み出し命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記読み出し命令を前記仮想光学ドライブからの読み出し命令に変換し、
変換後の読み出し命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのインストールプログラムを、前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写し、
前記BIOSは、
前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写されたインストールプログラムを起動する
ことを特徴とする請求項3記載の計算機システム。 - 前記インストールプログラムの実行により、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるデータの読み出し命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記読み出し命令を前記仮想光学ドライブへの読み出し命令に変換し、
変換後の読み出し命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのデータを前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写し、
前記インストールプログラムは、
前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写されたデータを、前記計算機に接続される第ニの記憶装置に書き込み、前記OSをインストールする
ことを特徴とする請求項4記載の計算機システム。 - 前記第一の記憶装置は、前記メディアイメージを管理する管理プログラム及び管理テーブルを有し、
前記管理プログラムを実行する前記管理サーバは、
前記光学メディアからメディアイメージを読み出し、
前記読み出したメディアイメージを、前記第一の記憶装置に格納し、
前記読み出したメディアイメージの情報を、前記管理テーブルに登録する
ことを特徴とする請求項5記載の計算機システム。 - 前記管理プログラムを実行する前記管理サーバは、前記第一の記憶装置に格納されるメディアイメージを、前記管理サーバの物理メモリに保存し、
前記光学ドライブ仮想化機構は、前記管理サーバの物理メモリに保存されたメディアイメージを、前記管理サーバと前記計算機とを接続するネットワークを介して取得する
ことを特徴とする請求項6記載の計算機システム。 - 前記光学ドライブ仮想化機構は、
仮想光学ドライブへの命令変換表と、命令変換用データテーブルとを参照して、前記参照命令を、前記計算機の物理CPUの命令に変換する
ことを特徴とする請求項1記載の計算機システム。 - 前記光学ドライブ仮想化機構は、変換後の物理CPUの命令を実行することを特徴とする請求項8記載の計算機システム。
- 光学ドライブのメディアイメージを保持する第一の記憶装置と、
前記第一の記憶装置に接続し、物理CPUと、物理メモリとを有する管理サーバと、
前記管理サーバに接続し、物理CPUと、物理メモリと、光学ドライブ仮想化機構と、BIOSとを有する計算機とを備え、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記計算機に接続される仮想的な仮想光学ドライブを生成し、
前記管理サーバに接続して、前記管理サーバを介して前記メディアイメージを取得し、
前記取得したメディアイメージを前記計算機の物理メモリに保存し、
前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記参照命令を前記仮想光学ドライブへの参照命令に変換し、
変換後の前記仮想光学ドライブへの参照命令を実行する
ことを特徴とする計算機システムにおけるインストール方法。 - 前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるインストールプログラムの参照命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記参照命令を前記仮想光学ドライブへの参照命令に変換し、
変換後の参照命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのインストールプログラムを参照する
ことを特徴とする請求項10記載の計算機システムのインストール方法。 - 前記BIOSが、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるインストールプログラムの読み出し命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記読み出し命令を前記仮想光学ドライブからの読み出し命令に変換し、
変換後の読み出し命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのインストールプログラムを、前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写し、
前記BIOSは、
前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写されたインストールプログラムを起動する
ことを特徴とする請求項11記載の計算機システムのインストール方法。 - 前記インストールプログラムの実行により、前記光学ドライブの参照命令として、前記メディアイメージに含まれるデータの読み出し命令を発行すると、
前記光学ドライブ仮想化機構は、
前記読み出し命令を前記仮想光学ドライブへの読み出し命令に変換し、
変換後の読み出し命令を実行して、前記計算機の物理メモリに保存されるメディアイメージのデータを前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写し、
前記インストールプログラムは、
前記計算機の物理メモリの指定されたアドレスに複写されたデータを、前記計算機に接続される第ニの記憶装置に書き込み、前記OSをインストールする
ことを特徴とする請求項12記載の計算機システムのインストール方法。
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JP2012099383A JP2013228827A (ja) | 2012-04-25 | 2012-04-25 | 計算機システムおよびインストール方法 |
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